JP2015101609A - 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、コーティング剤組成物、及び積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリオール系化合物(α)、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(β)、及び多価イソシアネート系化合物(θ)を反応させてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)、及び有機フィラー(B)を含有してなる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物であり、
ポリオール系化合物(α)が、重量平均分子量500未満のポリオール化合物(α−1)及び重量平均分子量500〜20,000のポリオール化合物(α−2)を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
【選択図】なし
Description
また、本発明においては、前記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を含有してなるコーティング剤組成物、更には基材及び前記コーティング剤組成物からなるコーティング層を有する積層体も提供するものである。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、ポリオール系化合物(α)、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(β)、及び多価イソシアネート系化合物(θ)を反応させてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)及び有機フィラー(B)を含有してなるものである。
本発明で用いるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)とは、ポリオール系化合物(α)、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(β)、及び多価イソシアネート系化合物(θ)を反応させて得られる。
なお、粘度の測定法はE型粘度計による。
ポリオール系化合物(α)は、重量平均分子量500未満のポリオール化合物(α−1)及び重量平均分子量500〜20,000のポリオール化合物(α−2)を含有する。
ポリブタジエン系ポリオールは、その構造中に含まれるエチレン性不飽和基の全部または一部が水素化された水添化ポリブタジエンポリオールであってもよい。
ポリイソプレン系ポリオールは、その構造中に含まれるエチレン性不飽和基の全部または一部が水素化された水添化ポリイソプレンポリオールであってもよい。
上記(α−1)の配合割合が多すぎると粘度が上昇しすぎる傾向があり、少なすぎると耐アルカリ性や耐エタノール性が低下しやすい傾向がある。
水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(β)としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート、2−(メタ)アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、脂肪酸変性−グリシジル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート、等のエチレン性不飽和基を1つ含有する(メタ)アクリレート系化合物;グリセリンジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイル−オキシプロピルメタクリレート、等エチレン性不飽和基を2つ含有する(メタ)アクリレート系化合物;ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等エチレン性不飽和基を3つ以上含有する(メタ)アクリレート系化合物が挙げられる。
また、これらは1種または2種以上組み合わせて使用することができる。
多価イソシアネート系化合物(θ)としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフェニルメタンポリイソシアネート、変性ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族系ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、リジントリイソシアネート等の脂肪族系ポリイソシアネート;水添化ジフェニルメタンジイソシアネート、水添化キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン等の脂環式系ポリイソシアネート;或いはこれらポリイソシアネートの3量体化合物または多量体化合物、アロファネート型ポリイソシアネート、ビュレット型ポリイソシアネート、水分散型ポリイソシアネート(例えば、日本ポリウレタン工業社製の「アクアネート100」、「アクアネート110」、「アクアネート200」「アクアネート210」等)、等が挙げられる。
本発明における有機フィラー(B)としては、例えば、ナイロンフィラー、ポリウレタンフィラー、ポリ尿素フィラー、ポリアミドイミドフィラー、ポリアクリルアミドフィラー等の窒素原子含有合成樹脂フィラー;ポリエチレンフィラー、ポリプロピレンフィラー等のポリオレフィン樹脂フィラー;ポリ(メタ)アクリルフィラー、ポリブチル(メタ)アクリルフィラー、ポリスチレンフィラーのような単一重合成分からなる(メタ)アクリル基含有合成樹脂フィラー、2種以上の重合成分からなる(メタ)アクリル基含有合成樹脂フィラー等の(メタ)アクリル合成樹脂フィラー;ポリフェニレンスルフィドフィラー、ポリエーテルスルホンフィラー等の硫黄原子含有合成樹脂フィラー;ポリテトラフルオロエチレンフィラー等のフッ素原子含有合成樹脂フィラー;エポキシ樹脂からなるエポキシ基含有合成樹脂フィラー;ポリカーボネート樹脂フィラー;上記フィラーの複合型合成樹脂フィラー、コアシェル状多層フィラー等があげられる。
かかる平均粒子径が小さすぎると硬化塗膜の光沢が高くなり、外観として高級感が感じられにくい傾向があり、大きすぎると摩耗接点が大きくなることから耐摩耗性が低下し、また硬化表面の凹凸が大きくなりざらつくため、しっとりとしたソフトな指触感が得られにくい傾向がある。
かかる真比重が大きすぎるとコーティング後の乾燥工程において微粒子が沈降し、表面凹凸として顕在化しない傾向があり、小さすぎるとウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の混合が困難となりやすい傾向がある。
これらの中でも、形状の整った微粒子、特には流動性や分散性に優れる真球状の微粒子が得られる点で重合法が好ましい。
ポリウレタンフィラーに対するポリエチレンフィラーの含有割合が少なすぎると、塗膜のソフト感が低下し、また光沢が上がるため高級感が損なわれやすい傾向があり、多すぎると硬化塗膜の耐傷つき性能が低下しやすくなる傾向がある。
信越化学工業社製のX22−3710、X22−162C、X22−3701E、X22160AS、X22170DX、X224015、X22176DX、X22−176F、X224272、KF8001、X22−2000等;
チッソ社製のFM4421、FM0425、FMDA26、FS1265等;
東レ・ダウコーニング社製のBY16−750、BY16880、BY16848、SF8427、SF8421、SH3746、SH8400、SF3771、SH3749、SH3748、SH8410等;
モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製のTSFシリーズ(TSF4460、TSF4440、TSF4445、TSF4450、TSF4446、TSF4453、TSF4452、TSF4730、TSF4770等)、FGF502、SILWETシリーズ(SILWETL77、SILWETL2780、SILWETL7608、SILWETL7001、SILWETL7002、SILWETL7087、SILWETL7200、SILWETL7210、SILWETL7220、SILWETL7230、SILWETL7500、SILWETL7510、SILWETL7600、SILWETL7602、SILWETL7604、SILWETL7604、SILWETL7605、SILWETL7607、SILWETL7622、SILWETL7644、SILWETL7650、SILWETL7657、SILWETL8500、SILWETL8600、SILWETL8610、SILWETL8620、SILWETL720)等;
ネオス社製のフタージェントシリーズ(FTX218、250、245M、209F、222F、245F、208G、218G、240G、206D、240D等)やKBシリーズ等;
ビックケミー・ジャパン社製のBYK333、300等;
共栄社化学社製のKL600等;が挙げられる。
本発明では、更に、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)、有機フィラー(B)の他に、活性エネルギー線による硬化を効率的に行なうために光重合開始剤(D)を含有することが好ましい。
光重合開始剤(D)の含有量が少なすぎると硬化不良となる傾向があり、多すぎるとコーティング剤とした際に析出するなど溶液安定性が低下する傾向があったり、脆化や着色の問題が起こりやすい傾向がある。
紫外線照射後は、必要に応じて加熱を行って硬化の完全を図ることもできる。
かかるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の含有量が少なすぎると、しっとりとしたソフトな指触感が得られにくい傾向があり、多すぎると硬化塗膜の摩耗性が極端に低下する傾向がある。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、酢酸エチル42.9g、水添キシリレンジイソシアネート(θ)32.3g、ネオペンチルグリコール(α−1)(重量平均分子量(Mw)104)11.6g、2官能のポリエステルポリオール(α−2)(水酸基価63mgKOH/g、重量平均分子量(Mw)5,000)49.6g、重合禁止剤としてハイドロキノンメチルエーテル0.02g、反応触媒としてジブチルスズジアウレート0.02gを仕込み、60℃で2時間反応させ、2−ヒドロキシエチルアクリレート(β)6.50gを仕込み、60℃で3時間反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(重量平均分子量(Mw);14,000)の酢酸エチル溶液(A)(固形分濃度70%、粘度(20℃)11,000mPa・s)を得た。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、酢酸エチル42.9g、水添キシリレンジイソシアネート(θ)29.6g(0.15モル)、トリシクロデカンジメタノール(α−1)(重量平均分子量(Mw)196)19.9g(0.10モル)、2官能のポリエステルポリオール(α−2)(水酸基価63.9mgKOH/g、重量平均分子量(Mw)5,000)44.5g(0.025モル)、重合禁止剤としてハイドロキノンメチルエーテル0.02g、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、60℃で2時間反応させ、2−ヒドロキシエチルアクリレート(β)6.0g(0.052モル)を仕込み、60℃で3時間反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(重量平均分子量(Mw)14,000)の酢酸エチル溶液(A−2)(固形分濃度70%、粘度(20℃)53,000mPa・s)を得た。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、酢酸エチル42.9g、水添キシリレンジイソシアネート(θ)32.9g(0.17モル)、1,2−ヘキサンジオール(α−1;重量平均分子量(Mw)118)13.0g(0.11モル)、2官能のポリエステルポリオール(α−2)(水酸基価63.9mgKOH/g、重量平均分子量(Mw)5,000)48.4g(0.028モル)、重合禁止剤としてハイドロキノンメチルエーテル0.02g、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、60℃で2時間反応させ、2−ヒドロキシエチルアクリレート(β)6.5g(0.056モル)を仕込み、60℃で3時間反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(重量平均分子量(Mw);14,000)の酢酸エチル溶液(A−3)(固形分濃度70%、粘度(20℃)123,000mPa・s)を得た。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、水添キシリレンジイソシアネート(θ)16.3g(0.084モル)、2官能のポリエステルポリオール(α−2)(水酸基価63.9mgKOH/g、重量平均分子量(Mw)5,000)73.7g(0.042モル)、重合禁止剤としてハイドロキノンメチルエーテル0.02g、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、60℃で2時間反応させ、2−ヒドロキシエチルアクリレート(β)9.9g(0.085モル)を仕込み、60℃で3時間反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(重量平均分子量(Mw);11,000)(A’−1)(粘度(60℃)49,000mPa・s)を得た。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、酢酸エチル100g、イソホロンジイソシアネート(θ)65.5g(0.29モル)、ネオペンチルグリコール(α−1)27.6g(0.27モル)、重合禁止剤としてハイドロキノンメチルエーテル0.02g、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、60℃で2時間反応させ、2−ヒドロキシエチルアクリレート(β)6.9g(0.059モル)を仕込み、60℃で3時間反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(重量平均分子量(Mw);7,800)の酢酸エチル溶液(A’−2)(固形分濃度50%、粘度(20℃)2,500mPa・s)を得た。
(B−1):ポリウレタン微粒子(平均粒子径6.2μm:ガラス転移温度−52℃)
(B−2):ポリエチレンワックス(粒子径5〜10μm)
(C−1):ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(ビックケミー・ジャパン社製、「BYK−UV3510」)
(D−1):1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン社製、「イルガキュア184」)
(E−1):酢酸エチル
(E−2):イソプロピルアルコール
上記製造例1で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)27.0部、有機フィラー(B−1)12.7部、有機フィラー(B−2)4.9部、レベリング剤(C−1)0.5部、光重合開始剤(D−1)1.3部、有機溶剤(E−1)35.9部、有機溶剤(E−2)17.7部を用いて固形分濃度40%となるように配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記製造例2で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−2)27.0部、有機フィラー(B−1)12.7部、有機フィラー(B−2)4.9部、レベリング剤(C−1)0.5部、光重合開始剤(D−1)1.3部、有機溶剤(E−1)35.9部、有機溶剤(E−2)17.7部を用いて固形分濃度40%となるように配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記製造例3で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−3)27.0部、有機フィラー(B−1)12.7部、有機フィラー(B−2)4.9部、レベリング剤(C−1)0.5部、光重合開始剤(D−1)1.3部、有機溶剤(E−1)35.9部、有機溶剤(E−2)17.7部を用いて固形分濃度40%となるように配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記製造例4で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A’−1)18.9部、有機フィラー(B−1)12.7部、有機フィラー(B−2)4.9部、レベリング剤(C−1)0.5部、光重合開始剤(D−1)1.3部、有機溶剤(E−1)44.0部、有機溶剤(E−2)17.7部を用いて固形分濃度40%となるように配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記製造例5で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A’−2)37.8部、有機フィラー(B−1)12.7部、有機フィラー(B−2)4.9部、レベリング剤(C−1)0.5部、光重合開始剤(D−1)1.3部、有機溶剤(E−1)25.1部、有機溶剤(E−2)17.7部を用いて固形分濃度40%となるように配合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記硬化塗膜表面を手で触った感触によりソフト感を評価した。評価基準は以下の通りである。評価結果は下記の表1に示す。
(評価基準)
◎:良好なソフト感(なめらかでしっとりした)
○:まずまず良好なソフト感(さらさらした)
×:ソフト感は感じられない(ザラザラした、または、ざらざらしないが、ソフト感なし、または塗膜表面がべたつく)
上記硬化塗膜を用いて、JIS K 5400(1990年版)に準じて碁盤目テープ法を行ない、基材密着性を評価した。評価結果は下記の表1に示す。
(評価基準)
○:テープ試験後も塗膜が全て基材に密着している(100/100)
×:テープ試験後に塗膜が基材から剥がれている(100未満/100)
上記硬化塗膜を用いて、JIS K 5600−5−4に準じて硬化塗膜表面の鉛筆硬化度を測定した。測定結果とともに、評価結果を下記の表1に示す。
(評価基準)
○:鉛筆硬度がHB以上の硬度であるもの
×:鉛筆硬度がHBより低い硬度であるもの
5%NaOH水溶液を調製し、硬化塗膜上に、一箇所にスポイト3滴(0.1ml)滴下し、室温で5時間放置した後、流水で洗浄し、液滴痕を目視確認した。評価結果は下記の表1に示す。
(評価基準)
○:目視にて溶解痕がないもの
×:目視にて溶解痕等の塗膜異常がみられたもの
硬化塗膜上に、一箇所にスポイト3滴(0.04ml)滴下し、室温で5時間放置した後、流水で洗浄し、液滴痕を目視確認した。評価結果は下記の表1に示す。
(評価基準)
○:目視にて溶解痕がないもの
△:目視にて薄く溶解痕がみられたもの
×:目視にて溶解痕や塗膜異常がみられたもの
Claims (10)
- ポリオール系化合物(α)、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(β)、及び多価イソシアネート系化合物(θ)を反応させてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)、及び有機フィラー(B)を含有してなる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物であり、
ポリオール系化合物(α)が、重量平均分子量500未満のポリオール化合物(α−1)及び重量平均分子量500〜20,000のポリオール化合物(α−2)を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。 - ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の重量平均分子量が、2,500〜50,000であることを特徴とする請求項1記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 有機フィラー(B)が、ポリウレタンフィラー及びポリエチレンフィラーの少なくとも一方を含有することを特徴とする請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 有機フィラー(B)の平均粒子径が1〜30μmであることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 有機フィラー(B)のガラス転移温度が、−140〜40℃であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 有機フィラー(B)の含有量が、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)100重量部に対して25〜400重量部であることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜6いずれか記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を含有してなることを特徴とするコーティング剤組成物。
- レベリング剤(C)、光重合開始剤(D)、及び有機溶剤を含有してなることを特徴とする請求項7記載のコーティング剤組成物。
- ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の含有割合が2〜60重量%であることを特徴とする請求項7または8記載のコーティング剤組成物。
- 基材及び請求項7〜9いずれか記載のコーティング剤組成物からなるコーティング層を有することを特徴とする積層体。
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