JP2015101453A - ボビン保持装置、ボビンセット装置及び糸巻取機 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンベアで搬送される空ボビンを直接保持できるボビン保持装置、ボビンセット装置及び糸巻取機を提供する。
【解決手段】ボビン保持装置110は、ベルトコンベアで搬送されるボビンTを受け止める受け止め部112と、ボビンTを直接保持するボビン保持部114と、ベルトコンベア70で搬送されるボビンTを受け止め部112で受け止める第1の位置と、当該第1の位置とは異なる第2の位置とに、受け止め部112とボビン保持部114とを一緒に移動させる移動部116,120とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】ボビン保持装置110は、ベルトコンベアで搬送されるボビンTを受け止める受け止め部112と、ボビンTを直接保持するボビン保持部114と、ベルトコンベア70で搬送されるボビンTを受け止め部112で受け止める第1の位置と、当該第1の位置とは異なる第2の位置とに、受け止め部112とボビン保持部114とを一緒に移動させる移動部116,120とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、ボビン保持装置、ボビンセット装置及び糸巻取機に関する。
糸巻取機では、ボビンに糸が巻回されてパッケージが満巻になると、玉揚装置によりパッケージが玉揚げされ、新たな空ボビンが供給装置(グリッパー)によりクレードルにセットされる。玉揚装置に空ボビンを供給する装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載のボビン供給装置では、紡績ユニットの並設方向に沿って設けられたコンベアにより空ボビンを搬送し、玉揚げ要求のあった紡績ユニットの位置で停止した玉揚装置のボビンマガジンに対して、ボビンキャッチャーがコンベアで搬送された空ボビンを払い落して空ボビンを供給している。
上記の玉揚装置では、ボビンマガジンに払い落とされた空ボビンをグリッパーがボビンマガジンから取得して、グリッパーがクレードルに空ボビンをセットする。ここで、玉揚装置は、ボビンマガジンを備えない場合もある。このような構成の場合には、コンベアで搬送された空ボビンを保持し、その空ボビンをグリッパーに対して直接供給する構成が必要とされる。
本発明は、コンベアで搬送される空ボビンを直接保持できるボビン保持装置、ボビンセット装置及び糸巻取機を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るボビン保持装置は、コンベアで搬送される空ボビンを受け止める受け止め部と、空ボビンを直接保持する第1保持部と、コンベアで搬送される空ボビンを受け止め部で受け止める第1の位置と、当該第1の位置とは異なる第2の位置とに、受け止め部と第1保持部とを一緒に移動させる移動部と、を備える。
このボビン保持装置は、コンベアで搬送される空ボビンを受け止め部により受け止めて、第1保持部で空ボビンを直接保持する。これにより、ボビン保持装置は、コンベアで搬送される空ボビンを直接保持できる。また、ボビン保持装置は、移動部により、空ボビンを受け止める第1の位置と、第1の位置とは異なる第2の位置とに、受け止め部と第1保持部とを一緒に移動させる。これにより、ボビン保持装置は、例えばグリッパーに空ボビンを供給する第2の位置まで第1保持部を移動部により移動させることで、グリッパーに空ボビンを直接供給できる。
本発明の他側面に係るボビン保持装置は、コンベアで搬送される空ボビンを受け止める受け止め部と、受け止め部に設けられ、空ボビンを直接保持する第1保持部と、を備える。
このボビン保持装置は、コンベアで搬送される空ボビンを受け止め部により受け止めて、第1保持部で空ボビンを直接保持する。これにより、ボビン保持装置は、コンベアで搬送される空ボビンを直接保持できる。
一実施形態においては、ボビン保持装置は、コンベアで搬送される空ボビンを受け止め部で受け止める第1の位置と、当該第1の位置とは異なる第2の位置とに、第1保持部を移動させる移動部を備えていてもよい。これにより、ボビン保持装置は、例えばグリッパーに空ボビンを供給する第2の位置まで第1保持部を移動部により移動させることで、グリッパーに空ボビンを直接供給できる。
一実施形態においては、第1保持部は、中空の空ボビンの内部空間に位置して当該空ボビンの内側から空ボビンを保持してもよい。空ボビンは、例えば紙で筒状に形成されている。そのため、空ボビンを外周面側からグリップすると、空ボビンが潰れる可能性がある。そこで、第1保持部は、空ボビンの内側に位置して空ボビンを保持する。空ボビンは、内側から加えられる力に対しての強度を有している。そのため、第1保持部は、空ボビンを潰すことなく保持できる。また、通常、空ボビンは、コンベアで搬送される際、倒れた状態(空ボビンの外周面の少なくとも一部がコンベアに接触した状態)で搬送される。そのため、ボビン保持装置では、受け止め部により空ボビンの端部(端面)を受け止めると同時に、第1保持部を空ボビンの内部空間に位置させることができる。
一実施形態においては、ボビン保持装置は、第1保持部を、空ボビンを保持しないときの第1の状態と、空ボビンを保持するときの第2の状態とに切り替える切替部を備え、第1保持部は、第1の状態において空ボビンの内側と接触せず、第2の状態において空ボビンの内側と接触してもよい。このように、ボビン保持装置では、切替部による第1保持部の状態の切り替えにより、空ボビンの保持及び保持の解除を行うことができる。
一実施形態においては、移動部は、受け止め部及び第1保持部を支持するアーム部と、アーム部を駆動させる駆動部と、を備えていてもよい。これにより、ボビン保持装置では、空ボビンを第1の位置から第2の位置に移動させることができる。
本発明に係るボビンセット装置は、上記のボビン保持装置と、ボビン保持装置から空ボビンを受け取り、空ボビンを目的位置に供給する供給装置と、を備えている。
このボビンセット装置は、ボビン保持装置により保持されている空ボビンを、供給装置が受け取って目的位置に供給する。これにより、ボビンセット装置は、コンベアにより搬送された空ボビンを目的位置に供給できる。
本発明の一側面に係る糸巻取機は、上記のボビンセット装置と、空ボビンを搬送するコンベアと、空ボビンを回転可能に保持する第2保持部と、第2保持部に保持された空ボビンに糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置とをそれぞれ備える複数の糸巻取ユニットと、を備え、ボビンセット装置は、供給装置によって目的位置である第2保持部に空ボビンを供給する。
この糸巻取機は、ボビン保持装置により保持されている空ボビンを供給装置が受け取り、供給装置が第2保持部に空ボビンを供給する。このように、糸巻取機は、ボビン保持装置の第1保持部から受け取った空ボビンを供給装置がそのまま糸巻取ユニットに供給できるため、構成の簡易化を図ることができる。
一実施形態においては、糸巻取機は、ボビンセット装置の動作を制御する制御部を備え、制御部は、供給装置によって空ボビンを第2保持部に供給しているときに、第1保持部がコンベアで搬送される他の空ボビンを保持させてもよい。このように、糸巻取機は、2つの動作を同時に行うため、糸巻取機の稼働効率の向上を図ることができる。
本発明の他側面に係る糸巻取機は、上記のボビンセット装置と、空ボビンを搬送するコンベアと、空ボビンを回転可能に保持する第2保持部と、第2保持部に保持された空ボビンに糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置とをそれぞれ備える複数の糸巻取ユニットと、複数の糸巻取ユニットのそれぞれに対応して設けられ、ボビンセット装置から供給される空ボビンを保管する保管部と、を備え、ボビンセット装置は、ボビン保持装置の移動部により、空ボビンをコンベアから保管部に移動させ、供給装置により、空ボビンを保管部から目的位置である第2保持部に供給する。
この糸巻取機は、ボビンセット装置から供給される空ボビンを保管する保管部を備えている。これにより、糸巻取機は、空ボビンを保管部から第2保持部に供給できるため、稼働効率の向上を図ることができる。
本発明の他側面に係る糸巻取機は、上記いずれかのボビン保持装置と、空ボビンを搬送するコンベアと、空ボビンを回転可能に保持する第2保持部と、第2保持部に保持された空ボビンに糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置とをそれぞれ備える複数の糸巻取ユニットと、を備え、ボビン保持装置は、複数の糸巻取ユニットのそれぞれに設けられている。
この糸巻取機は、ボビン保持装置が複数の糸巻取ユニットのそれぞれに設けられている。これにより、糸巻取機は、各糸巻取ユニットにおいて空ボビンが必要なときに、コンベアからボビンを受け取ることができる。
本発明によれば、コンベアで搬送される空ボビンを直接保持できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1及び図2に示されるように、紡績機(糸巻取機)10は、複数の紡績ユニット(糸巻取ユニット)1と、ボビン供給装置60と、ベルトコンベア70と、玉揚装置(ボビンセット装置)100と、機台制御装置(制御部)140と、を備えている。複数の紡績ユニット1は、所定方向に沿って隣接するように配置されている。図2に示されるように、機台制御装置140は、各紡績ユニット1、ボビン供給装置60、ベルトコンベア70及び玉揚装置100を統括的に管理する。
図1に示されるように、紡績ユニット1は、ドラフト装置2から送られてくる繊維束Fを紡績装置3で紡績して糸Yを生成し、生成した糸Yを巻取装置4で巻き取ってパッケージPを形成する。本実施形態では、糸Yの走行方向における上流を単に上流といい、糸Yの走行方向における下流を単に下流という。本実施形態では、紡績機10に対してオペレータ用の通路がある側(図1の紙面右側)を前側といい、その反対側を後側という。機台高さ方向における上側を単に上側といい、機台高さ方向における下側を単に下側という。
紡績ユニット1には、糸Yの走行経路に沿って上流側から順に、ドラフト装置2、紡績装置3、糸貯留装置5、糸監視装置6及び巻取装置4が設けられている。紡績ユニット1は、糸継装置9を有している。紡績ユニット1の各部は、紡績ユニット1ごとに設けられたユニットコントローラによって制御される。
ドラフト装置2は、スライバSをドラフトして繊維束Fを生成する。ドラフト装置2は、上流側から順に、バックローラ対21と、サードローラ対22と、エプロンベルト25が架けられたミドルローラ対23と、フロントローラ対24と、を有している。各ローラ対21,22,23,24は、ケンス(図示省略)から供給されたスライバSをドラフトしつつ上流側から下流側に送る。
図1に示されるように、紡績装置3は、ドラフト装置2で生成された繊維束Fを旋回空気流で紡績して糸Yを生成する。具体的には(ただし、図示せず)、紡績装置3は、繊維案内部と、旋回流発生ノズルと、中空ガイド軸体と、を備えている。繊維案内部は、ドラフト装置2から送られた繊維束Fを紡績装置3内の紡績室に案内する。旋回流発生ノズルは、繊維束Fの経路の周囲に配置されており、紡績室内に旋回空気流を発生させる。これにより、紡績室内において、繊維端が反転させられ、旋回させられる。中空ガイド軸体は、紡績された糸Yを紡績室から紡績装置3の外部に案内する。紡績装置3で生成された糸Yは、デリベリローラ7及びニップローラ8によってニップされて、糸貯留装置5側に送り出される。なお、デリベリローラ7及びニップローラ8を省略して、糸貯留装置5により、糸Yを紡績装置3から引き出すようにしてもよい。
糸貯留装置5は、糸貯留ローラ51と、駆動モータ52と、糸掛け部材53と、を有している。駆動モータ52は、糸貯留ローラ51を回転させる。糸掛け部材53は、糸貯留ローラ51に糸Yを巻き付ける。糸貯留装置5は、糸貯留ローラ51に糸Yを巻き付けることにより、糸Yを一時的に貯留する。
糸掛け部材53は、糸貯留ローラ51に対して相対回転可能に支持されている。糸貯留ローラ51及び糸掛け部材53のうち、一方には、永久磁石が取り付けられており、他方には、磁気ヒステリシス材が取り付けられている。これらの磁気的手段によって、糸掛け部材53が糸貯留ローラ51に対して相対回転するのに抗するトルクが発生する。したがって、当該トルクを超える力が糸掛け部材53に加わった場合(所定値以上の張力が糸Yに掛かった場合)のみに、糸掛け部材53が糸貯留ローラ51に対して相対的に回転し、糸貯留ローラ51に巻き付けられていた糸Yが解舒される。当該トルクを超える力が糸掛け部材53に加わっていない場合には、糸掛け部材53が糸貯留ローラ51と一体的に回転し、糸貯留ローラ51に糸Yが巻き付けられる。
このように、糸貯留装置5は、糸貯留装置5の下流側において糸Yの張力が上がると糸Yを解舒し、糸貯留装置5の下流側において糸Yの張力が下がると(糸Yが弛みそうになると)糸Yを貯留する。これにより、糸貯留装置5は、糸Yの弛みを解消して、糸Yに適切な張力を付与することができる。更に、糸貯留装置5は、糸貯留装置5の下流側での糸Yの張力の変動を吸収し、当該張力の変動が糸貯留装置5の上流側での糸Yの走行に影響を及ぼすのを防止することができる。
糸貯留装置5の上流側近傍には、第1ガイド11が配置されている。第1ガイド11は、糸Yを糸貯留装置5に案内する。糸貯留装置5の下流側近傍には、1対の第2ガイド12及び第3ガイド13が配置されている。1対の第2ガイド12及び第3ガイド13は、糸貯留装置5から解舒される糸Yの挙動を安定させる。第1ガイド11及び第2ガイド12は、糸継ぎを行うとき等に糸貯留装置5に糸Yを引き寄せるために移動可能となっている。
巻取装置4は、紡績装置3で生成された糸Yを巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置4は、クレードルアーム41と、巻取ドラム42と、糸引出し装置43と、を有している。
クレードルアーム(第2保持部)41は、糸Yを巻き付けるためのボビンTを回転可能に保持する。クレードルアーム41は、基端部を中心として上側及び下側に回動可能となっており、基端部を中心として下側に回動するように付勢されている。これにより、クレードルアーム41は、ボビンTに糸Yが巻き付けられてパッケージPの径が徐々に大きくなっても、パッケージPを巻取ドラム42に適切な圧力で接触させることができる。
巻取ドラム42は、駆動モータ(図示せず)の駆動力が伝達されることにより、ボビンT又はパッケージPの外周面に接触した状態で回転する。巻取ドラム42の外周面には、糸Yを所定幅でトラバースさせるための綾振溝が形成されている。これにより、巻取ドラム42は、糸Yをトラバースさせながら、ボビンTに糸Yを巻き付けて、パッケージPを形成することができる。
糸引出し装置43は、巻取ドラム42の上流側近傍に配置されている。糸引出し装置43は、糸継ぎ等を行う際に、パッケージPの外周面に沿って下側に流れるように空気流を発生させる。これにより、糸引出し装置43は、パッケージPから糸Yを引き出し、糸引出し装置43の上流側近傍に配置された第4ガイド16にパッケージPからの糸Yを案内することができる。これにより、後述する糸継装置9の下流側糸搬送部93は、基端部93aを中心として上側に回動することで、先端部93bを第4ガイド16の上流側近傍に位置させ、吸引空気流によってパッケージPからの糸Yを捕捉することができる。
糸監視装置6は、光学式センサによって、走行する糸Yの太さを監視する。糸監視装置6は、糸Yの糸欠陥(糸Yの太さ等に異常がある個所)を検出した場合に、糸欠陥検出信号をユニットコントローラに送信する。ユニットコントローラは、糸欠陥検出信号を受信すると、糸監視装置6の上流側近傍に配置されたカッタ14を動作させ、カッタ14に糸Yを切断させる。なお、糸監視装置6は、光学式のセンサに限定されず、例えば静電容量式のセンサ等であってもよい。糸監視装置6は、糸Yに含まれる異物を検出してもよい。カッタ14を糸監視装置6とは別に設ける代わりに、糸監視装置6がカッタを備えていてもよい。また、カッタ14を省略して、紡績装置3による紡績動作を停止して糸Yを切断するようにしてもよい。
図1に示されるように、糸継装置9は、紡績ユニット1において糸Yの糸継ぎを行う。すなわち、糸継装置9は、紡績ユニット1において糸Yが何らかの理由により紡績装置3とパッケージPとの間で分断状態となった際には、紡績ユニット1における糸継位置において紡績装置3からの糸YとパッケージPからの糸Yとを継ぐ。
糸継装置9は、糸継部91と、上流側糸搬送部92と、下流側糸搬送部93と、キャリッジ本体97と、を有している。キャリッジ本体97は、1対のレール18a,18bに沿って移動可能となっている。
糸継部91は、紡績ユニット1において、紡績装置3からの糸YとパッケージPからの糸Yとを旋回空気流によって撚り合わせることにより糸継ぎを行うスプライサ装置である。糸継部91は、スプライサ装置に限定されず、例えば機械式のノッタ等であってもよい。
上流側糸搬送部92は、紡績ユニット1において糸継部91が糸継ぎを行う際に、糸継部91に紡績装置3からの糸Yを搬送する。上流側糸搬送部92は、パイプ状に構成されており、基端部92aを中心として上側及び下側に回動可能となるようにキャリッジ本体97に取り付けられている。上流側糸搬送部92は、基端部92aを中心として下側に回動することで、先端部92bをデリベリローラ7及びニップローラ8の下流側近傍に位置させ、吸引空気流によって紡績装置3からの糸Yを捕捉する。そして、上流側糸搬送部92は、基端部92aを中心として上側に回動することで、糸継部91に紡績装置3からの糸Yを搬送する。
下流側糸搬送部93は、第1紡績ユニット1a及び第2紡績ユニット1bのそれぞれにおいて糸継部91が糸継ぎを行う際に、糸継部91にパッケージP側の糸Yを搬送する。下流側糸搬送部93は、パイプ状に構成されており、基端部93aを中心として上側及び下側に回動可能となるようにキャリッジ本体97に取り付けられている。下流側糸搬送部93は、基端部93aを中心として上側に回動することで、先端部93bを巻取装置4の上流側近傍に位置させ、吸引空気流によってパッケージPからの糸Yを捕捉する。そして、下流側糸搬送部93は、基端部93aを中心として下側に回動することで、糸継部91にパッケージPからの糸Yを搬送する。
ボビン供給装置60(図1では図略)は、ボビン(空ボビン)Tを供給する。ボビン供給装置60は、例えば、複数の紡績ユニット1の並設方向において機台の一端側に配置されている。ボビン供給装置60には、複数のボビンTが保管されている。ボビン供給装置60は、機台制御装置140の指令に基づいて空ボビンをベルトコンベア70に供給する。ボビン供給装置60は、ベルトコンベア70にボビンTを供給する際、ボビンTの方向を所定の方向に揃えて供給する。ボビンTは、一端(大径端)側から他端(小径端)側に向かって先細りとなる略円錐台形状(コーン形状)を呈しており、中空構造とされている。ボビン供給装置60は、ベルトコンベア70の搬送方向において、図3に示されるように、ボビンTの一端側(直径が大きい方)を前にして搬送されるようにボビンTをベルトコンベア70に供給する。
ベルトコンベア70は、ボビン供給装置60から供給されたボビンTを搬送する。ベルトコンベア70は、複数の紡績ユニット1の並設方向に沿って延在しており、機台において紡績機10の後側の上部側に配置されている。図1に示されるように、ベルトコンベア70には、ボビンTの落下を防止する一対のガイド72aと72bが設けられている。ベルトコンベア70は、ボビン供給装置60からボビンTが供給されると、ボビンTを玉揚装置100の停止位置まで搬送する。ベルトコンベア70は、機台制御装置140の指令に基づいて動作する。
図1に示されるように、玉揚装置100は、機台に配置されたレールRに沿って紡績ユニット1の上方を走行して、満巻になったパッケージPの紡績ユニット1の位置で停止して玉揚作業を行う。レールRは、紡績ユニット1の並設方向に沿って延在しており、紡績機10の前側の上部側に配置されている。玉揚装置100は、ボビン保持装置110と、ボビン交換装置130と、を備えている。ボビン保持装置110及びボビン交換装置130は、機台制御装置140の指令に基づいて動作する。
ボビン保持装置110は、ベルトコンベア70により搬送されるボビンTを受け止めて保持し、ボビン交換装置130にボビンTを供給する。図3〜図5に示されるように、ボビン保持装置110は、受け止め部112と、ボビン保持部(第1保持部)114と、エアシリンダ(切替部)116と、アーム部(移動部)118と、駆動部(移動部)120と、を備えている。
受け止め部112は、ベルトコンベア70で搬送されるボビンTを受け止める。受け止め部112は、板状の部材であり、ボビンTを受け止める(ボビンTと当接する)受け止め面112sを有している。受け止め面112sは、ボビンTの直径よりも大きい。図3に示されるように、受け止め部112は、ベルトコンベア70によりボビンTが搬送されてくると、受け止め面112sの面方向が搬送方向に対して交差(直交)するように、ベルトコンベア70上で待機する。
ボビン保持部114は、ボビンTを直接保持する。ボビン保持部114は、受け止め部112の受け止め面112s側に設けられている。ボビン保持部114は、ボビンTの内部空間Kに位置してボビンTを内側から保持する。ボビン保持部114は、一対の保持部114a,114bと、弾性部114cと、変位部114dと、を備えている。保持部114aと114bは、例えば柱状の部材であり、受け止め部112の受け止め面112s側の縁部側に配置されている。保持部114aと114bは、受け止め部112において所定の間隔をあけて、互いに略平行に延在して設けられている。保持部114aと114bは、受け止め部112において、互いに近づく方向及び互いに離間する方向に移動自在に設けられている。一対の保持部114aと114bは、互いに近づく方向に移動する場合、所定の間隔以下となるとそれ以上移動できないよう移動が制限されている。なお、保持部114aと114bは、受け止め部112に揺動自在に支持され、基端部側の軸を中心に揺動する構成であってもよい。この構成であっても、一対の保持部は、互いに近づく方向及び互いに離間する方向に移動自在に設けられている。
弾性部114cは、保持部114aと114bに取り付けられている。弾性部114cは、例えばゴム、コイルばね等であり、環状を呈している。弾性部114cは、保持部114aと114bの基端側において保持部114aと114bを囲んで配置されている。弾性部114cは、一対の保持部114aと114bを互いに近づく方向に付勢している。
変位部114dは、一対の保持部114aと114bの間に配置されている。変位部114dは、例えば略円錐台形状を呈している。変位部114dは、受け止め部112に向かって直径が小さくなるように配置されている。変位部114dには、エアシリンダ116のピストンロッド116aが連結されている。変位部114dは、ピストンロッド116aの移動に応じて、受け止め部112から離間する位置(図3(a))と、受け止め部112に近接する位置(図3(b))とに変移する。変位部114dは、受け止め部112に移動させられると、変位部114dの側面に当接する一対の保持部114aと114bに対して直径が徐々に大きくなり、一対の保持部114aと114bを互いに離れる方向に移動させる。
ボビン保持部114では、変位部114dの変位によって、保持部114aと114bによるボビンTの保持、及び保持の解除が行われる。ボビン保持部114では、図3(a)に示されるように、変位部114dが受け止め部112から離間した位置とされている場合には、弾性部114cにより一対の保持部114aと114bが所定の位置(初期位置)に位置し、ボビンTの内面Tsと一対の保持部114aと114bとが離間している(第1の状態)。この場合、ボビン保持部114は、ボビンTを保持しない。ボビン保持部114では、図3(b)に示されるように、変位部114dが受け止め部112に近接した位置とされている場合には、一対の保持部114aと114bが互いに離間する方向に変位部114dにより移動させられ、ボビンTの内面Tsと一対の保持部114aと114bとが当接している(第2の状態)。この場合、ボビン保持部114は、ボビンTを保持する。ボビン保持部114は、ピストンロッド116aの動作により、ボビンTを保持しないときの第1の状態と、ボビンTを保持するときの第2の状態とに切り替えられる。
アーム部118は、受け止め部112に連結されており、受け止め部112及びボビン保持部114を支持している。アーム部118は、例えば柱状の部材である。アーム部118の一端部には、受け止め部112が連結されており、他端部には、駆動部120が連結されている。図4に示されるように、アーム部118は、駆動部120(例えばモータ)により、軸118aを中心に回動する。このアーム部118の回動により、受け止め部112及びボビン保持部114は、ベルトコンベア70で搬送されるボビンTを受け止め部112で受け止める第1の位置と、後述するグリッパー132にボビンTを受け渡す第2の位置(第1の位置とは異なる位置)とに一緒に移動する。
図5に示されるように、アーム部118は、グリッパー132にボビンTを受け渡す位置に回動して位置し、更に、グリッパー132によりボビンTがグリップされてボビン保持部114によるボビンTの保持が解除される(ボビン保持部114が第1の状態にされる)と、駆動部(図示せず)により、軸118bを中心にボビンT(グリッパー132)から離れる方向(図5では右側)にボビン保持部114を移動(揺動)させる。
続いて、上記構成を有するボビン保持装置110の動作について説明する。ボビン保持装置110は、ボビン供給装置60からボビンTが供給されると、図3に示されるように、ベルトコンベア70上に受け止め部112を位置させて待機する。このとき、ボビン保持部114の変位部114dは、受け止め部112から離間して位置しており、ボビン保持部114は、ボビンTを保持しないときの第1の状態とされている。ボビン保持装置110は、ベルトコンベア70によりボビンTが搬送されてくると、ボビンTを受け止め部112で受け止める。このとき、ボビン保持部114は、ボビンTの内部空間Kに位置する。
ボビン保持装置110は、ボビン保持部114がボビンTの内部空間Kに位置すると、エアシリンダ116のピストンロッド116aを縮ませる。そうすると、ボビン保持部114は、ボビンTを保持するときの第2の状態とされる。これにより、ボビン保持部114の一対の保持部114aと114bがボビンTの内面Tsに当接し、ボビン保持部114がボビンTを保持する。ボビン保持装置110は、ボビン保持部114がボビンTを保持すると、図1及び図4に示されるように、駆動部120によりアーム部118を回動させて、受け止め部112及びボビン保持部114をベルトコンベア70上の第1の位置から、第2の位置に移動させる。第2の位置においてグリッパー132にボビンTがグリップされると、ボビン保持装置110は、ボビン保持部114によるボビンTの保持を解除する。ボビン保持装置110は、ボビンTの保持を解除すると、図5に示されるように、駆動部120によりアーム部118を軸118b中心に揺動させてボビン保持部114をボビンTの内部空間Kから退避させる。
図1に示されるように、ボビン交換装置130は、グリッパー(供給装置)132を備えている。グリッパー132は、ボビン保持装置110により保持されているボビンTを受け取り、クレードルアーム41にボビンTをセットする。グリッパー132は、軸118bを中心に回動可能に設けられており、下方向に回動してボビン保持装置110のボビン保持部114の第2の位置まで移動し、先端に設けられたチャック爪132bでボビンTをグリップする。グリッパー132は、ボビン保持部114からボビンTを受け取った位置から更に下方向に回動することにより、クレードルアーム41の所定の位置(目的位置)にボビンTを配置する。
ボビン交換装置130は、グリッパー132の他に、いずれも図示しないが、糸捕捉装置と、オープナーと、糸寄せレバーと、を備えている。糸捕捉装置は、糸Yを巻取ドラム42の上側まで引き上げてクレードルアーム41の間に介在させる。オープナーは、クレードルアーム41に設けられたクレードルレバー(図示せず)に当接し、クレードルレバーを介してクレードルアーム41を開閉することにより、パッケージPの玉揚げ及びボビンTの装着を可能とする。糸寄せレバーは、糸捕捉装置で引き上げられた糸Yを、ボビンTの大径端とボビンホルダ(図示せず)との間で挟むように糸寄せする。
続いて、玉揚装置100の動作について説明する。
紡績ユニット1は、巻取ドラム42で高速回転されているパッケージPが満巻になると、カッタ14を作動させて糸Yを切断して、パッケージPの巻取動作を終了する。この紡績ユニット1の動作と同時に、玉揚装置100は、レールRに沿って走行して、満巻となった紡績ユニット1のパッケージPの真上に停止する。また、ボビン供給装置60は、ボビンTをベルトコンベア70に供給する。
玉揚装置100が満巻になったパッケージPの真上に停止すると、玉揚装置100のボビン交換装置130は、オープナーを旋回させることにより、クレードルアーム41を開いてパッケージPを取り外す(玉揚げする)。パッケージPは、図示しないパッケージガイドを介して図示しない搬送装置に載置され、所定の場所に運ばれる。
ボビン交換装置130は、クレードルアーム41からパッケージPを取り外した(玉揚げした)後、再びオープナーでクレードルアーム41を開かせる。ここで、ボビン交換装置130の糸捕捉装置は、紡績装置3から紡出される糸Yを補足し、巻取装置4の近くまで糸Yを引き上げる。ボビン交換装置130は、糸寄せレバーにより糸Yをバンチ巻き位置にガイドする。ボビン交換装置130は、糸寄せレバーがバンチ巻き位置に糸Yを寄せると、グリッパー132を巻取ドラム42に向けて回動させる。なお、ボビン交換装置130が糸Yを巻取装置4の近くまで引き上げるとき、ボビン交換装置130が保持する図略の種糸ボビンから種糸を引き出して、当該種糸と紡績装置3からの糸Yとを糸継部91で継ぎ、ボビン交換装置130の糸捕捉装置が糸Yを捕捉して、巻取装置4の近くまで糸Yを引き上げる。
玉揚装置100のボビン保持装置110は、図3に示されるように、ベルトコンベア70により搬送されるボビンTを第1の位置で受け取ると、ボビン保持部114によりボビンTを保持させ、図4に示されるように、グリッパー132にボビンTを受け渡す第2の位置(受け渡し位置)にボビン保持部114を位置させる。受渡し位置においてグリッパー132のチャック爪132bによりボビンTがグリップされると、ボビン保持装置110は、図5に示されるように、ボビンTの内部空間Kからボビン保持部114を退避させる。
グリッパー132によりボビンTがグリップされると、機台制御装置140は、ボビン供給装置60に、新たなボビンTをベルトコンベア70に供給させるように指令を送出する。そして、機台制御装置140は、ベルトコンベア70により新たに搬送されてくるボビンTを保持するようにボビン保持装置110に指令を送出する。この指令に基づいて、ボビン保持装置110は、新たなボビンTを受け取り、ボビンTを保持する。これにより、ボビン保持装置110は、次回の玉揚げの際には、保持しているボビンTをグリッパー132に受け渡すことができる。
グリッパー132がボビン保持装置110に保持されているボビンTをグリップした後、グリッパー132は、オープナーで開かれているクレードルアーム41のボビンホルダの間にボビンTを配置する。ボビン交換装置130は、ボビンTを巻取ドラム42に接触させた状態で、クレードルアーム41を閉じる。その結果、クレードルアーム41のボビンホルダによりボビンTが回転自在に挟持される。これにより、糸YがボビンTの大径端とボビンホルダとで挟持されて、バンチ巻きが可能な状態となる。
紡績ユニット1は、玉揚装置100によるパッケージPの玉揚げからボビンTの装着までの一連の動作が終了すると、バンチ巻きを行ってから、巻取ドラム42によりボビンTの軸方向に糸Yを綾振りさせながらボビンTを高速回転させてパッケージPの巻き取りを開始する。
以上説明したように、本実施形態の紡績機10のボビン保持装置110は、ベルトコンベア70で搬送されるボビンTを受け止め部112により受け止めて、ボビン保持部114でボビンTを直接保持する。これにより、ボビン保持装置110は、ベルトコンベア70で搬送されるボビンTを直接保持できる。また、ボビン保持装置110は、アーム部118及び駆動部120により、ボビンTを受け止める第1の位置と、第1の位置とは異なる第2の位置とに、受け止め部112とボビン保持部114とを一緒に移動させる。これにより、ボビン保持装置110は、グリッパー132にボビンTを供給する第2の位置までボビン保持部114をアーム部118及び駆動部120により移動させることで、グリッパー132にボビンTを直接供給できる。これにより、紡績機10は、ボビンT受け止める構成と、ボビンTをベルトコンベア70から移動させる構成を別々に備えなくてもよいため、構成の簡易化を図ることができる。
本実施形態では、ボビン保持部114は、中空のボビンTの内部空間Kに位置してボビンTの内側からボビンTを保持する。ボビンTは、例えば紙で筒状に形成されている。そのため、ボビンTを外周面側からグリップすると、ボビンTが潰れる可能性がある。そこで、ボビン保持部114は、ボビンTの内側に位置してボビンTを保持する。ボビンTは、内側から加えられる力に対して強度を有している。そのため、ボビン保持部114は、ボビンTを潰すことなく保持できる。また、通常、ボビンTは、ベルトコンベア70で搬送される際、倒れた状態(ボビンTの外周面の少なくとも一部がベルトコンベア70に接触した状態)で搬送される。そのため、ボビン保持装置110は、受け止め部112によりボビンTの端部(端面)を受け止めると同時に、ボビン保持部114をボビンTの内部空間Kに位置させることができる。
本実施形態では、ボビン保持装置110は、ボビン保持部114を、ボビンTを保持しないときの第1の状態と、ボビンTを保持するときの第2の状態とに切り替えるエアシリンダ116を備えている。ボビン保持部114は、第1の状態においてボビンTの内面Tsと接触せず、第2の状態においてボビンTの内面Tsと接触する。このように、ボビン保持装置110は、エアシリンダ116によるボビン保持部114の状態の切り替えにより、ボビンTの保持及び保持の解除を行うことができる。
本実施形態では、機台制御装置140は、グリッパー132によってボビンTを巻取装置4のクレードルアーム41に供給しているときに、ボビン保持部114がベルトコンベア70で搬送される他のボビンTを保持させる。このように、紡績機10は、2つの動作を同時に行うため、稼働効率の向上を図ることができる。また、紡績機10は、次の玉揚作業のときに、ボビン保持部114が保持しているボビンTをグリッパー132に直ぐに受け渡すことができる。したがって、紡績機10は、玉揚作業を迅速に行うことができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、糸巻取機として紡績機10を一例に説明したが、糸巻取機は自動ワインダであってもよい。
上記実施形態では、玉揚装置100にボビン保持装置110が備えられている構成を一例に説明したが、各紡績ユニット1にボビン保持装置110がそれぞれ備えられていてもよい。
上記実施形態では、ボビン保持装置110の切替部としてエアシリンダ116を一例に説明したが、切替部はエアシリンダに限定されず他の機構であってもよい。
上記実施形態では、グリッパー132によりボビンTがグリップされ、ボビン保持部114がボビンTの保持を解除した後に、ボビン保持部114をボビンTの内部空間Kから退避させる構成を一例に説明したが、グリッパー132がボビンTをボビン保持部114から抜き取る方向に移動させることで、ボビン保持部114をボビンTの内部空間Kから退避させる構成であってもよい。
上記実施形態では、玉揚げの際に、ボビン保持装置110が新たなボビンTを受け取ってクレードルアーム41にボビンTをセットする構成を一例に説明したが、玉揚装置100による新たなボビンTの受け取りは、玉揚げを行なっていないとき、すなわち待機中に行なってもよい。
上記実施形態では、ボビン保持部114がボビンTの内部空間Kに位置してボビンTを保持する構成を一例に説明したが、ボビンTの保持方法はこれに限定されず、ボビンTを直接保持できる構成であればよい。
上記実施形態では、ボビン保持装置110により保持されたボビンTがボビン交換装置130のグリッパー132に対して直接受け渡される構成を一例に説明したが、ボビン保持装置110は、各紡績ユニット1に設けられたボビンストッカー(保管部)にボビンTを受け渡してもよい。この場合、ボビン交換装置130のグリッパー132は、ボビンストッカーからボビンTを取得する。これにより、糸巻取機では、ボビンをボビンストッカーからクレードルアームに供給できるため、稼働効率の向上を図ることができる。また、ボビン保持装置110がボビンストッカー(保管部)を備えていてもよい。
上記実施形態では、玉揚装置100において満巻のパッケージPをクレードルアーム41から取り外して搬送する構成を一例に説明したが、玉揚装置100は、ボビンTを交換する機能だけを有していてもよい。
上記実施形態では、ボビンTが円錐台形状(コーン形状)を成している構成を一例に説明したが、ボビンTの形状は、例えば円柱形状を成していてもよい。
上記実施形態では、ボビンTが紙製であることを一例に説明したが、ボビンTは、例えばプラスチック等の材料により形成されていてもよい。
1…紡績ユニット(糸巻取機)、4…巻取装置、41…クレードルアーム(第2保持部)、100…玉揚装置、110…ボビン保持装置、112…受け止め部、114…ボビン保持部(第1保持部)、116…エアシリンダ(切替部)、132…グリッパー(供給装置)、K…内部空間、P…パッケージ、T…ボビン(空ボビン)。
Claims (11)
- コンベアで搬送される空ボビンを受け止める受け止め部と、
前記空ボビンを直接保持する第1保持部と、
前記コンベアで搬送される前記空ボビンを前記受け止め部で受け止める第1の位置と、当該第1の位置とは異なる第2の位置とに、前記受け止め部と前記第1保持部とを一緒に移動させる移動部と、を備える、ボビン保持装置。 - コンベアで搬送される空ボビンを受け止める受け止め部と、
前記受け止め部に設けられ、前記空ボビンを直接保持する第1保持部と、を備える、ボビン保持装置。 - 前記コンベアで搬送される前記空ボビンを前記受け止め部で受け止める第1の位置と、当該第1の位置とは異なる第2の位置とに、前記第1保持部を移動させる移動部を備えている、請求項2記載のボビン保持装置。
- 前記第1保持部は、中空の前記空ボビンの内部空間に位置して当該空ボビンの内側から前記空ボビンを保持する、請求項1〜3のいずれか一項記載のボビン保持装置。
- 前記第1保持部を、前記空ボビンを保持しないときの第1の状態と、前記空ボビンを保持するときの第2の状態とに切り替える切替部を備え、
前記第1保持部は、
前記第1の状態において前記空ボビンの前記内側と接触せず、
前記第2の状態において前記空ボビンの前記内側と接触する、請求項4記載のボビン保持装置。 - 前記移動部は、
前記受け止め部及び前記第1保持部を支持するアーム部と、
前記アーム部を駆動させる駆動部と、を備えている、請求項1又は3に記載のボビン保持装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載のボビン保持装置と、
前記ボビン保持装置から前記空ボビンを受け取り、前記空ボビンを目的位置に供給する供給装置と、を備えている、ボビンセット装置。 - 請求項7に記載のボビンセット装置と、
前記空ボビンを搬送する前記コンベアと、
前記空ボビンを回転可能に保持する第2保持部と、前記第2保持部に保持された前記空ボビンに糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置とをそれぞれ備える複数の糸巻取ユニットと、を備え、
前記ボビンセット装置は、前記供給装置によって前記目的位置である前記第2保持部に前記空ボビンを供給する、糸巻取機。 - 前記ボビンセット装置の動作を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記供給装置によって前記空ボビンを前記第2保持部に供給しているときに、前記コンベアで搬送される他の空ボビンを前記第1保持部に保持させる、請求項8記載の糸巻取機。 - 請求項7に記載のボビンセット装置と、
前記空ボビンを搬送する前記コンベアと、
前記空ボビンを回転可能に保持する第2保持部と、前記第2保持部に保持された前記空ボビンに糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置とをそれぞれ備える複数の糸巻取ユニットと、
複数の前記糸巻取ユニットのそれぞれに対応して設けられ、前記ボビンセット装置から供給される前記空ボビンを保管する保管部と、を備え、
前記ボビンセット装置は、
前記ボビン保持装置の前記移動部により、前記空ボビンを前記コンベアから前記保管部に移動させ、
前記供給装置により、前記空ボビンを前記保管部から前記目的位置である前記第2保持部に供給する、糸巻取機。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載のボビン保持装置と、
前記空ボビンを搬送するコンベアと、
前記空ボビンを回転可能に保持する第2保持部と、前記第2保持部に保持された前記空ボビンに糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置とをそれぞれ備える複数の糸巻取ユニットと、を備え、
前記ボビン保持装置は、複数の前記糸巻取ユニットのそれぞれに設けられている、糸巻取機。
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