JP2015198721A - 弁部材及びニードルレスコネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ニードルレスコネクタに用いられる、シリコーンゴム製の弁部材であって、厚さ方向に貫通するスリットとスリットの長さ方向の端部に応力分散部とを有し、該応力分散部は弁部材の両表面それぞれから厚さ方向に凹設された1対の凹部からなることを特徴とする弁部材、並びに、管体を接続可能な少なくとも2つの接続口、これらの接続口を連通する流路、及び、接続口の近傍に配置された弁部材収納部を有するニードルレスコネクタ管と、弁部材収納部に収納された弁部材とを備えたニードルレスコネクタ。
【選択図】 図1
Description
(1)ニードルレスコネクタに用いられる、シリコーンゴム製の弁部材であって、
厚さ方向に貫通するスリットと、該スリットの長さ方向の端部に応力分散部とを有し、
該応力分散部は、前記弁部材の両表面それぞれから厚さ方向に凹設された1対の凹部からなることを特徴とする弁部材。
(2)前記凹部が、有底穴又は溝であることを特徴とする(1)に記載の弁部材。
(3)前記溝が、円弧状又は環状であることを特徴とする(2)に記載の弁部材。
(4)管体を接続可能な少なくとも2つの接続口、これらの接続口を連通する流路、及び、第1の前記接続口の近傍に配置された弁部材収納部を有するニードルレスコネクタ管と、前記弁部材収納部に収納された(1)〜(3)のいずれか1項に記載の弁部材とを備えたニードルレスコネクタ。
以下に医療用コネクタを例に挙げて本発明を説明する。
なお、図2(a)は弁部材5Aの平面図であり、図2(b)は図2(a)のX−X線における断面図である。
この弁部材5Aは、30〜70のJIS A硬度を有している。弁部材5Aが前記範囲のJIS A硬度を有していると、弁部材収納部15に圧縮状態で収納されたときに、開放状態と密閉状態とに速やかに可逆移行すると共に、高い密閉性をも発現する。特に、弁体収納部15に、径方向の圧縮率(圧縮後の直径/非圧縮状態での直径)が85〜99.5%であると、このような移行容易性及び密閉性に優れる。
弁部材5Aは、上述の寸法を満たすように、直径及び厚さ(軸線方向の長さ)が設定される。例えば、直径は、通常、弁部材収納部15に圧縮収納可能となるように弁部材収納部15の内径よりも大きな寸法を有している。厚さは針無し管体30の先端部が弁部材5Aを貫通するように、先端部の軸線方向の長さよりも短く設定される。具体的には、例えば、直径は3〜20mmの範囲内で、また厚さは0.5〜7.0mmの範囲内で設定される。
応力分散部9Aは、好ましくは、弁部材5Aの外縁よりも内側に形成され、弁部材5Aの外周面に接続していない。すなわち、スリット8の長さ方向に沿う応力分散部9Aの寸法がスリット8の端部から弁部材5Aの外縁までの長さよりも小さくなっているのが好ましい。
すなわち、弁部材5Bは、有底穴9aに代えて弁部材5Bの表面それぞれに凹設された1対の溝9bからなる応力分散部9Bを有している。溝9bは、スリット8の両端部に接する、断面矩形の環状に形成されている。なお、図示しないが、溝9bは、スリット8の端部に設けられていれば、環状である必要はなく、端部それぞれに接する円弧状の溝であってもよい。
なお、図3(a)は弁部材5Aの平面図であり、図3(b)は図3(a)のY−Y線における断面図である。
すなわち、弁部材5Cは、有底穴9aに代えて、直径方向の外側に向かって深さが徐々に深くなる有底穴9cからなる応力分散部9Cを有している。すなわち、有底穴9cは、直径方向の外側に向かって深さ方向に傾斜する傾斜底面を有している。スリット8の端部は有底穴9cの内部(傾斜底面)、本例においては略中間点に、位置している。有底穴9cはスリット8とこのような関係を有していればよい。内側の端部はスリット8の端部と一致していてもよい。一方、外側の端部はスリット8の端部よりも外側にあればよい。
なお、図4(a)は弁部材5Cの平面図であり、図4(b)は図4(a)のX−X線における断面図である。
すなわち、弁部材5Dは、溝9bに代えて、直径方向の外側に向かって深さが徐々に深くなる1対の溝9dからなる応力分散部9Dを有している。すなわち、溝9dは、直径方向の外側に向かって深さ方向に傾斜する傾斜底面を有している。スリット8の端部と溝9dとの関係は上記弁部材9Cの有底穴9cとスリット8との関係と同じである。
なお、図5(a)は弁部材5Dの平面図であり、図5(b)は図5(a)のY−Y線における断面図である。
また、シリコーンゴムとなるシリコーン生ゴムは液状であっても固体であってもよく、また、シリコーン生ゴムの架橋も特に限定されず、付加反応硬化型であっても過酸化物硬化型であってもよい。
過酸化物硬化型シリコーン生ゴムを含有するシリコーンゴム組成物としては、例えば、 メチルビニルシリコーン生ゴム、有機過酸化物系加硫剤等が挙げられる。
このときの成形条件は、用いるシリコーンゴム組成物の架橋条件等に応じて一概に決定できないが、その一例を挙げると、加熱温度が80〜170℃で、加熱時間が60〜600秒間、成形圧力が5〜30MPaである。
例えば、ニードルレスコネクタ1は、3つの接続口11〜13を有するニードルレスコネクタ管4を備えているが、ニードルレスコネクタ管は2つ又は4つ以上の接続口を有していてもよい。
以下のようにして、図2に示される弁部材5A及び図1に示されるニードルレスコネクタ1を製造した。
具体的には、シリコーン生ゴム(メチルビニルポリシロキサン、商品名「KE−551−U」、信越化学工業社製)及び加硫剤(商品名「C−8A」、信越化学工業社製)からなるシリコーンゴム組成物の所定量をコンプレッション成形金型に注入した後、上型を閉じ成形温度175℃、加硫時間300sec、成形圧力20MPaの条件で予め一対の円形凹部を含む成形品を得た。続いてビク型を用いて成形品にスリット部8、製品外形部を打ち抜いてニードルレスコネクタ用弁部材5Aを得た。このときスリット8及び製品外形は同時に打ち抜いても別工程でもよい。
寸法は、以下のとおりである。
外形寸法φ10mm、厚み1.5mm、スリット幅4mm、応力分散部9Aとしての円形凹部の直径φ1.5mm、この円形凹部の深さ0.3mm。
次いで、ポリカーボネート樹脂を用いて、内径が9.9mmで深さが1.0mmの弁部材保持部15を備えた、図1に示すニードルレスコネクタ管4を作製した。
この弁部材保持部15にニードルレスコネクタ用弁部材5Aを収納してニードルレスコネクタ1を製造した。
以下のようにして、図3に示される弁部材5B及び図1に示されるニードルレスコネクタ1を製造した。
具体的には、シリコーン生ゴム(メチルビニルポリシロキサン、商品名「KE−551−U」、信越化学工業社製)及び加硫剤(商品名「C−8A」、信越化学工業社製)からなるシリコーンゴム組成物の所定量をコンプレッション成形金型に注入した後、上型を閉じ成形温度175℃、加硫時間300sec、成形圧力20MPaの条件で予め環状の溝部を含む成形品を得た。続いてビク型を用いて成形品にスリット部8、製品外形部を打ち抜いてニードルレスコネクタ用弁部材5Aを得た。このときスリット8及び製品外形は同時に打ち抜いても別工程でもよい。
各寸法は、以下のとおりである。
外形寸法φ10mm、厚み1.5mm、スリット幅4mm、応力分散部9Bとしての環状溝部の幅1.5mm、この溝部の深さ0.3mm。
次いで、ポリカーボネート樹脂を用いて、内径が9.9mmで深さが1.0mmの弁部材保持部15を備えた、図1に示すニードルレスコネクタ管4を作製した。
この弁部材保持部15にニードルレスコネクタ用弁部材5Aを収納してニードルレスコネクタ1を製造した。
以下のようにして、応力分散部のない弁部材及びニードルレスコネクタを製造した。
シリコーン生ゴム(メチルビニルポリシロキサン、商品名「KE−551−U」、信越化学工業社製)及び加硫剤(商品名「C−8A」、信越化学工業社製)からなるシリコーンゴム組成物の所定量をコンプレッション成形金型に注入した後、上型を閉じ成形温度175℃、加硫時間300sec、成形圧力20MPaの条件で表面、裏面共にフラットな成形品を得た。続いてビク型を用いて成形品にスリット部、製品外形部を打ち抜いてニードルレスコネクタ用弁部材を得た。
各寸法は、以下のとおりである。
外形寸法φ10mm、厚み1.5mm、スリット幅4mm
次いで、ポリカーボネート樹脂を用いて、内径が9.9mmで深さが1.0mmの弁部材保持部15を備えた、図1に示すニードルレスコネクタ管4を作製した。
この弁部材保持部15にニードルレスコネクタ用弁部材を収納してニードルレスコネクタを製造した。
以下のようにして製造した各ニードルレスコネクタのシール性を評価した。
具体的には、ニードルレスコネクタ管4の弁部材保持部15に収納したニードルレスコネクタ用弁部材のスリットにシリンジルアーを200回挿抜させて、スリット端部に亀裂が発生したかどうかを目視にて確認した。
また、耐圧試験としてコネクタ内に水を徐々に充填させて圧力を加え、弁部材のスリット部から水漏れした時点での圧力値を読み取った。
その結果、実施例1及び2のニードルレスコネクタ用弁部材は、挿抜200回後でもスリット端部に亀裂が確認されなかった。耐圧試験の結果は130kPaを示した。
一方、比較例1のニードルレスコネクタ用弁部材は115回でスリットの端部に亀裂が確認された。その時の耐圧試験の結果は83kPaであった。
4 ニードルレスコネクタ管
5A、5B、5C、5D 弁部材(ニードルレスコネクタ用弁部材)
8 スリット
9A、9B、9C、9D 応力分散部
9a、9c 有底穴
9b、9d 溝
11 第1の接続口
12 第2の接続口
13 第3の接続口
14 流路
15 弁部材保持部
Claims (4)
- ニードルレスコネクタに用いられる、シリコーンゴム製の弁部材であって、
厚さ方向に貫通するスリットと、該スリットの長さ方向の端部に応力分散部とを有し、
該応力分散部は、前記弁部材の両表面それぞれから厚さ方向に凹設された1対の凹部からなることを特徴とする弁部材。 - 前記凹部が、有底穴又は溝であることを特徴とする請求項1に記載の弁部材。
- 前記溝が、円弧状又は環状であることを特徴とする請求項2に記載の弁部材。
- 管体を接続可能な少なくとも2つの接続口、これらの接続口を連通する流路、及び、第1の前記接続口の近傍に配置された弁部材収納部を有するニードルレスコネクタ管と、前記弁部材収納部に収納された請求項1〜3のいずれか1項に記載の弁部材とを備えたニードルレスコネクタ。
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JP2014078465A JP2015198721A (ja) | 2014-04-07 | 2014-04-07 | 弁部材及びニードルレスコネクタ |
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-
2014
- 2014-04-07 JP JP2014078465A patent/JP2015198721A/ja active Pending
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