JP2015194983A - 入力装置および表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のタッチパネルをつなぎ合わせて構成された入力装置において、複数のタッチパネルがつなぎ合わされた領域におけるタッチ位置を検出可能な表示装置を提供する。【解決手段】タッチパネル101〜104は、タッチ操作を検出して、検出値を出力する。位置算出回路13は、タッチパネル101〜104からの検出値に基づいて、タッチされたタッチ位置を算出する。各タッチパネル101〜104は、つなぎ目部20を介してつなぎ合わされる。位置算出回路13は、つなぎ目部20のつなぎ目領域201〜205をタッチするタッチ操作に応じて、タッチされたつなぎ目領域を跨いで隣り合うタッチパネルによる検出値に基づいて、つなぎ目領域201〜205におけるタッチ位置を算出する。【選択図】図11
Description
本開示は、タッチ操作による入力機能を有する入力装置及びそのような入力装置を備えた表示装置に関する。
表示画面に使用者の指などでタッチ操作して情報を入力する画面入力機能をもつ入力装置を備えた表示装置が、PDAや携帯端末などのモバイル用電子機器、各種の家電製品、無人受付機等の据置型顧客案内端末に用いられている。このようなタッチ操作による入力装置におけるタッチ検出方式として、容量変化を検出する静電容量結合方式が知られている。
静電容量結合方式のタッチパネルは、高い透過率(約90%)によって、表示画質の低下を抑えられる。また、座標検出用の電極が、他の電極などと接触するような機械的接触がないことにより、耐久性の観点からも利点がある。
また、電子黒板などのタッチセンサ機能を備えた表示装置において、低価格で大型の表示装置を提供することが要求されている。この要求に応えるために、小型の表示装置またはパネルを複数並べて構成されるマルチディスプレイの開発が進められている。
特許文献1には、2つ以上のディスプレイ画面と各ディスプレイ画面上に配置されたタッチパネルに関する技術が開示されている。特許文献1は、所定の隙間を挟んで隣り合った2つディスプレイ画面に対して所定のタッチ操作が行われると、仮想的にその隙間がないとみなし、タッチされた2点間の所定領域にある部品が指定されたと認識する技術を開示している。
特許文献2は、複数個のタッチパネルをタッチパネルの一部が互いに重なるように配置された表示装置を開示している。
本開示は、複数のタッチパネルをつなぎ合わせて構成された入力装置において、複数のタッチパネルがつなぎ合わされた領域におけるタッチ位置を検出可能な入力装置を提供することを目的とする。
本開示における入力装置は、複数のタッチパネルと、位置算出部とを備える。タッチパネルは、タッチ操作を検出して、検出値を出力する。位置算出部は、タッチパネルからの検出値に基づいて、タッチされたタッチ位置を算出する。各タッチパネルは、つなぎ目部を介してつなぎ合わされる。位置算出部は、つなぎ目部のつなぎ目領域をタッチするタッチ操作に応じて、タッチされたつなぎ目領域を跨いで隣り合うタッチパネルによる検出値に基づいて、つなぎ目領域におけるタッチ位置を算出する。
本開示における表示装置は、入力装置と、画像を表示する表示面を有する表示部とを備える。
本開示にかかる入力装置によれば、つなぎ目領域を跨いで隣り合うタッチパネルによる検出値を用いて算出することで、つなぎ目領域におけるタッチ位置を検出することができる。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
以下、添付の図面を用いて、実施の形態1を説明する。
以下、添付の図面を用いて、実施の形態1を説明する。
1−1.構成
図1は、実施の形態1における入力装置であるタッチセンサを備えた液晶表示装置の全体構成を説明するブロック図である。図1に示すように、液晶表示装置は、表示部1と、バックライトユニット2と、走査線駆動回路3と、映像線駆動回路4と、バックライト駆動回路5と、信号制御装置8と、タッチコントローラ14とを備えている。
図1は、実施の形態1における入力装置であるタッチセンサを備えた液晶表示装置の全体構成を説明するブロック図である。図1に示すように、液晶表示装置は、表示部1と、バックライトユニット2と、走査線駆動回路3と、映像線駆動回路4と、バックライト駆動回路5と、信号制御装置8と、タッチコントローラ14とを備えている。
表示部1は、画像や文字を表示面に表示する。表示部1は、複数の液晶パネルで構成される。各液晶パネルはタッチセンサ機能を有するタッチパネルである。図2に示すように、4つのタッチパネル101〜104は、所定の間隔をあけて配置され、各タッチパネル間の隙間をつなぎ目部20でつなぎ合わせて、1枚のパネルとして表示部1を構成している。つなぎ目部20は、例えば樹脂で形成される。なお、つなぎ目部20の材料は樹脂に限定するものではなく、視認性上、目立たない素材であればよい。
タッチパネル101〜104は、それぞれ同一の構成であるので、ここでは、タッチパネル101を一例として説明する。タッチパネル101は、ガラス基板などの透明基板からなるTFT基板と、このTFT基板に対向するように所定の間隙を設けて配置される対向基板とを有し、TFT基板と対向基板との間に液晶材料を封入することにより構成されている。
TFT基板は、表示部1の背面側に位置する。TFT基板を構成する基板上に、マトリクス状に配置された画素電極と、画素電極に対応して設けられ画素電極への電圧印加をオンオフ制御するスイッチング素子としての薄膜トランジスタ(TFT)と、共通電極などが形成されている。
また、対向基板は、表示部1の前面側に位置する。対向基板を構成する透明な基板に上、画素電極に対応する位置に少なくとも赤(R)緑(G)青(B)の3原色からなるカラーフィルタ(CF)と、RGBの各サブピクセルの間および/またはRGBのサブピクセルで構成される画素間に配置されるコントラストを向上させるための遮光材料からなるブラックマトリクスなどが形成されている。なお、本実施の形態では、TFT基板の各サブピクセルに形成されるTFTはnチャネル型のTFTであるとして説明する。
TFT基板には、複数の映像信号線9と複数の走査信号線10とが、互いに概ね直交して形成される。走査信号線10はTFTの水平方向に設けられ、複数のTFTのゲート電極に共通に接続される。映像信号線9はTFTの垂直方向に設けられ、複数のTFTのドレイン電極に共通に接続される。また、各TFTのソース電極には、TFTに対応する画素領域に配置された画素電極が接続される。
TFT基板に形成された各TFTは、走査信号線10に印加される走査信号に応じて、所定の単位でオン/オフ動作が制御される。オンに制御された水平列の各TFTは、画素電極を、映像信号線9に印加される映像信号に応じた電位(画素電圧)に設定する。そして、表示部1は、複数の画素電極およびこの画素電極に対向するように設けた共通電極を有し、画素電極と共通電極との間に生じる電界により画素領域毎に液晶の配向を制御して、バックライトユニット2から入射した光に対する透過率を変えることにより、表示面に画像を形成する。
バックライトユニット2は、表示部1の裏面側に配置され、表示部1の裏面から光を照射するもので、例えば複数の発光ダイオードを配列して面光源を構成する構造や、発光ダイオードの光を導光板と拡散反射板とを組み合わせて用い、面光源とする構成の構造のものが知られている。
走査線駆動回路3は、TFT基板に形成された複数の走査信号線10に接続されている。走査線駆動回路3は、信号制御装置8から入力されるタイミング信号に応じて走査信号線10を順番に選択し、選択した走査信号線10にTFTをオンする電圧を印加する。例えば、走査線駆動回路3は、シフトレジスタを含んで構成される。シフトレジスタは信号制御装置8からのトリガ信号を受けて動作を開始し、垂直走査方向に沿って走査信号線10を順次選択し、選択した走査信号線10に走査パルスを出力する。
映像線駆動回路4は、TFT基板に形成された複数の映像信号線9に接続されている。映像線駆動回路4は、走査線駆動回路3による走査信号線10の選択に合わせて、選択された走査信号線10に接続されるTFTそれぞれに、各サブピクセルの階調値を表す映像信号に応じた電圧を印加する。これにより、選択された走査信号線10に対応するサブピクセルに映像信号が書き込まれる。
バックライト駆動回路5は、信号制御装置8から入力される発光制御信号に応じたタイミングや輝度でバックライトユニット2を発光させる。
本実施形態では、静電容量方式のタッチセンサを採用している。タッチセンサは複数の駆動電極11と複数の検知電極12とで構成される。タッチパネル101において、複数の駆動電極11と複数の検知電極12とが互いに交差するように配置されている。駆動電極11及び検知電極12は、それぞれ第1及び第2の電極の一例である。
これらの駆動電極11および検知電極12により構成されるタッチセンサは、駆動電極11と検知電極12との間で、電気信号の入力および静電容量変化による応答検出を行い、表示面(検出領域)に対する物体の接触(近接)を検出する。この接触を検出する電気回路として、センサ駆動回路6および信号検出回路7が設けられている。
センサ駆動回路6は、交流信号を発生する回路であり、駆動電極11に接続される。例えば、センサ駆動回路6は、信号制御装置8からタイミング信号を入力し、表示部1の画像表示に同期して駆動電極11を順番に選択し、選択した駆動電極11に矩形状のパルス電圧による駆動信号Txvを供給する。例えば、センサ駆動回路6は、走査線駆動回路3と同様、シフトレジスタを含んで構成される。シフトレジスタは、信号制御装置8からのトリガ信号を受けて動作を開始し、垂直走査方向に沿って駆動電極11を順次選択し、選択した駆動電極11にパルス電圧による駆動信号Txvを供給する。
なお、駆動電極11および走査信号線10は、TFT基板に水平方向の列方向に延在するように形成され、垂直方向の行方向に複数本配列されている。これらの駆動電極11および走査信号線10に電気的に接続されるセンサ駆動回路6および走査線駆動回路3は、画素が配列される表示領域の幅方向(水平方向)の両側に配置され、幅方向の一方の側に走査線駆動回路3を配置し、他方の側にセンサ駆動回路6を配置している。なお、表示領域の幅方向の一方の側に走査線駆動回路3及びセンサ駆動回路6の両方を配置してもよいし、パネル周辺の配線などにより、その他の方向に引出してもよい。
信号検出回路7は、静電容量変化を検出する検出回路であり、検知電極12に接続される。信号検出回路7は、検知電極12毎に検出回路を設け、検知電極12において検出した静電容量変化を検出信号Rxvとして出力する。なお、他の構成例としては、複数の検知電極12群に対して1つの検出回路を設け、駆動電極11に印加される複数回のパルス電圧において、複数の検知電極12群毎に検出信号Rxvの検出を時分割で行い、検出信号Rxvを出力するようにしてもよい。
表示面上での物体の接触位置は、どの駆動電極11に駆動信号Txvを印加したときに、どの検知電極12で接触による信号が検出されたかの判断結果に基づいて求められる。駆動信号Txvが印加された駆動電極11と、検出信号Rxvが得られた検知電極12との交点が、演算により接触位置として求められる。なお、接触位置を求める演算は、液晶表示装置内に演算回路を設けて行われてもよいし、液晶表示装置の外部の演算回路により行われてもよい。
信号制御装置8は、CPUなどの演算処理回路およびROMやRAMなどのメモリを備えている。信号制御装置8は、入力される映像データに基づき、色調整などの各種の画像信号処理を行って各サブピクセルの階調値を示す画像信号を生成し、映像線駆動回路4に供給する。また、信号制御装置8は、入力された映像データに基づき、走査線駆動回路3、映像線駆動回路4、バックライト駆動回路5、センサ駆動回路6および信号検出回路7それぞれに対して、タイミング信号を生成し、供給する。また、信号制御装置8は、バックライト駆動回路5への発光制御信号として、入力された映像データに基づいて発光ダイオードの輝度を制御するための輝度信号を供給する。
位置算出回路13は、信号検出回路7から出力される検出信号Rxvを用いて、表示部1のタッチ(接触)位置を算出する。タッチ位置の算出方法の詳細は後述する。位置算出回路13は、位置算出部の一例である。
ここで、表示部1の各信号線および電極に接続される走査線駆動回路3、映像線駆動回路4、センサ駆動回路6、信号検出回路7および位置算出回路13は、フレキシブル配線板やプリント配線板やガラス基板に、各回路の半導体チップを搭載することにより構成している。しかし、走査線駆動回路3、映像線駆動回路4、センサ駆動回路6、信号検出回路7および位置算出回路13の各回路を、TFT基板に、TFTなどとともに同時に形成してもよい。
図3は、タッチセンサを構成する駆動電極と検知電極の配列の一例を示す図である。図3に示すように、入力装置としてのタッチセンサは、水平方向(図2の左右方向)に延在する複数本のストライプ状の電極パターンである駆動電極11と、駆動電極11の導電体の延在方向と交差する方向に延びる複数本のストライプ状の導電体である検知電極12とから構成されている。それぞれの駆動電極11と検知電極12とが互いに交差した部分それぞれに、静電容量を持つ容量素子が形成されている。
また、駆動電極11は、走査信号線10が延在する方向に平行な方向に延在するように配列されている。そして、駆動電極11は、後で詳細に説明するが、M(Mは自然数)本の走査信号線を1ラインブロックとしたときにおける、N(Nは自然数)個のラインブロックのそれぞれに対応するように配置される。駆動電極11、ラインブロック毎に駆動信号Txvを印加する。
タッチ検出動作を行う際は、センサ駆動回路6から駆動電極11に対し、ラインブロック毎に時分割で順次走査するように駆動信号Txvを供給する。これにより、検出対象となる1つのラインブロックが順次選択される。また、検知電極12から検出信号Rxvを受信することにより、1つのラインブロックのタッチ検出が可能となっている。
1−2.動作
1−2−1.タッチ検出原理
以上のように構成される液晶表示装置の動作を説明する。最初に、入力装置におけるタッチ検出の原理について、図4、図5を用いて説明する。本実施形態の入力装置は、静電容量方式のタッチセンサを採用する。
1−2−1.タッチ検出原理
以上のように構成される液晶表示装置の動作を説明する。最初に、入力装置におけるタッチ検出の原理について、図4、図5を用いて説明する。本実施形態の入力装置は、静電容量方式のタッチセンサを採用する。
図4(a)、(b)は、タッチ操作を行っていない状態(図4(a))とタッチ操作を行った状態(図4(b))における、タッチセンサの概略構成と等価回路を説明した図である。図5は、タッチ操作を行っていない場合とタッチ操作を行った場合の検出信号の変化を説明した図である。
静電容量方式のタッチセンサでは、互いに交差する一対の駆動電極11と検知電極12との交差部(図3参照)において容量素子が形成される。すなわち、図4(a)に示すように、駆動電極11、検知電極12および誘電体Dによって、容量素子C1が構成される。容量素子C1は、その一端が交流信号源としてのセンサ駆動回路6に接続され、他端Pは、抵抗器Rを介して接地されるとともに、電圧検出器としての信号検出回路7に接続される。
交流信号源としてのセンサ駆動回路6から駆動電極11(容量素子C1の一端)に、数十kHz〜数百kHz程度の所定の周波数のパルス電圧による駆動信号Txv(図5参照)を印加すると、検知電極12(容量素子C1の他端P)に、図5に示すような出力波形(検出信号)Rxvが現れる。
指が接触(または近接)していない状態では、図4(a)に示すように、容量素子C1に対する充放電に伴って、容量素子C1の容量値に応じた電流I0が流れる。このときの容量素子C1の他端Pの電位波形は、図5に示す検出信号Rxvの波形V0のようになり、これが電圧検出器である信号検出回路7によって検出される。
一方、指が接触(または近接)した状態では、図4(b)に示すように、等価回路は、指によって形成される容量素子C2が容量素子C1に直列に追加された構成となる。この状態では、容量素子C1、C2に対する充放電に伴って、それぞれ電流I1、I2が流れる。このときの容量素子C1の他端Pの電位波形は、図4に示す検出信号Rxvの波形V1のようになり、これが電圧検出器である信号検出回路7によって検出される。このとき、点Pの電位は、容量素子C1、C2を流れる電流I1、I2の値によって定まる電位となる。このため、波形V1の振幅は、非接触状態での波形V0の振幅よりも小さい値となる。
信号検出回路7は、検知電極12それぞれから出力される検出信号の電位を所定のしきい値電圧Vthと比較し、このしきい値電圧以上であれば非接触状態と判断し、しきい値電圧未満であれば接触状態と判断する。このようにして、タッチ検出が可能となる。これ以外の静電容量の変化の信号を検知する方法として、電流を検知する方法等がある。
1−2−2.タッチセンサの駆動方法
次に、本実施形態の液晶表示装置におけるタッチセンサの駆動方法について、図6〜図9を用いて説明する。
次に、本実施形態の液晶表示装置におけるタッチセンサの駆動方法について、図6〜図9を用いて説明する。
図6は、液晶パネルの走査信号線の配列構造とタッチセンサの駆動電極および検知電極の配列構造を示す概略図である。
水平方向に延在するX本の走査信号線10は、図6に示すように、M(Mは自然数)本の走査信号線Gi−1、Gi−2・・・Gi−M(iは1〜N)毎にグループ化される。グループ毎に1ラインブロックとして管理される。すなわち、走査信号線10は、N(Nは自然数)個のラインブロック10−1、10−2・・・10−Nに分割して配列されている。
タッチセンサの駆動電極11は、ラインブロック10−1、10−2・・・10−Nに対応させてN本の駆動電極11−1、11−2・・・11−Nが水平方向に延在するように配列される。N本の駆動電極11−1、11−2・・・11−Nと交差するように、複数本の検知電極12が配列されている。
図7は、液晶パネルの表示更新を行う走査信号線のラインブロックへの走査信号の入力と、タッチセンサのタッチ検出を行うための駆動電極のラインブロックへの駆動信号の供給との関係の一例を示す説明図である。図6の(a)〜(f)それぞれが1ラインブロック走査期間における状態を示している。本実施形態では、液晶パネルの表示更新を行う走査信号線を供給するラインブロックと、タッチセンサにおいてタッチ検出を行うための駆動信号を供給する駆動電極のラインブロックとを異ならせている。
具体的には、図7(a)に示すように、最初のラインブロック10−1の走査信号線それぞれに走査信号を順次入力している水平走査期間においては、最後のラインブロック10−Nに対応する駆動電極11−Nに駆動信号を供給している。この後に続く水平走査期間においては、図7(b)に示すように、2番目のラインブロック10−2の走査信号線それぞれに走査信号を順次入力し、さらに、その水平走査期間においては、最初のラインブロック10−1に対応する駆動電極11−1に駆動信号を供給している。その後に続く水平走査期間においては、図7(c)に示すように、3番目のラインブロック10−3の走査信号線それぞれに走査信号を順次入力する。さらに、その水平走査期間においては、2番目のラインブロック10−2に対応する駆動電極11−2に駆動信号を供給している。
同様に、図7(d)〜(f)に示すように、ラインブロックをラインブロック10−4、10−5・・・10−Nと順次切り替えながら、各ラインブロックの走査信号線それぞれに走査信号を順次入力していく。同時に、走査信号を供給するラインブロック10−4、10−5・・・10−Nの1ライン前のラインブロック10−3、10−4、10−5に対応する駆動電極11−3、11−4、11−5に駆動信号を供給する。
すなわち、本実施形態においては、駆動電極11への駆動信号の供給は、表示更新を行う1ラインブロック走査期間において、複数の走査信号線に走査信号を印加していないラインブロックに対応する駆動電極11−i(i=1〜N)を選択して供給するように構成している。
図8は、図7に示す例において、走査信号と駆動信号の印加の状態を示すタイミングチャートである。図8は本実施の形態における駆動方法のタッチ検出動作を示すタイミングチャートである。
図8に示すように、1フレーム期間のそれぞれの水平走査期間(1H、2H、3H、…、MH)おいて、走査信号線10にはラインブロック単位(10−1、10−2、…、10−N)で走査信号が入力されて表示更新が行われる。この走査信号が入力されている期間内に、走査信号が入力されていないラインブロックに対応する駆動電極11−N、11−1、11−2、…、に、タッチ検出のための駆動信号が供給されている。
タイミング信号は表示部1の動作のために信号制御装置8により生成される。図8において、タイミング信号1は走査信号のタイミングを表す信号であり、タイミング信号2は走査の開始タイミングを表す信号である。図8は、ラインブロック10−1から走査を開始する例を示している。具体的には、タイミング信号2の入力後、タイミング信号1が入力されると、走査信号線G1−1に走査信号が入力される動作となる。
なお、液晶表示装置は、信号制御装置8から入力されるタイミング信号に応じてセンサ信号を生成し、センサ信号に基づきセンサ駆動回路6及び信号検出回路7を制御するセンサ制御回路(図示しない)を備えてもよい。センサ信号はセンサ動作のために生成される信号である。センサ信号は、センサ制御回路により信号制御装置8より入力されるタイミング信号1、2に基づいて、所定の遅延を設けて生成される。センサ駆動回路6は、センサ制御回路が生成するセンサ信号に基づいて、駆動電極11に駆動信号を供給する。図7に示すように、センサ信号は走査信号に同期した信号となる。
図9は、1水平走査期間における表示更新期間とタッチ検出期間との関係の一例を説明するためのタイミングチャートである。
図9に示すように、各表示更新期間において、走査信号線10(G1−1、G1−2、…)に対して走査信号が入力されるとともに、各画素の画素電極のスイッチング素子に接続される映像信号線9に対しては、入力される映像信号に応じた画素信号が入力される。
本開示においては、この表示更新期間に同期したタイミングでタッチ検出期間を設けている。表示更新期間の開始後遷移期間に続く期間を、タッチ検出期間としている。すなわち、走査信号が所定の電位に立ち上がり、電圧の変位が収束(安定)した時点で、駆動電極11に駆動信号としてパルス電圧を供給し、パルス電圧の立ち上がりによる電位の変位点からタッチ検出期間を開始している。また、タッチ検出タイミングSは、パルス電圧の立下りポイント直前とタッチ検出期間終了ポイントの2箇所に存在している。ここで、遷移期間は、前半の画素信号が変位する期間t1と、画素信号の変位に伴い共通電極の電位が新たな画素信号の電位に変位する期間t2とを含む期間に設定している。これは、画素信号の遷移期間後に,パネル内寄生容量の容量結合により、共通電極の電位の変動が、タッチ検出期間で起こらないようにするためである。
タッチ検出期間におけるタッチ検出動作は、図3、図4により説明した通りである。
なお、ここでは、一例としてタッチ検出タイミングSを示したが、タッチの検出タイミングは、他の時点でもよい。例えば、液晶表示装置からのノイズを避けた時点でタッチの検出を行う。
また、上述の説明における図1、及び図7〜9を用いた説明については、インセル方式のタッチパネルを想定して説明した。しかし、本開示におけるタッチパネルは、インセル方式でなくてもよく、アウトセル方式やオンセル方式などでもよい。アウトセル方式やオンセル方式のタッチパネルでは、走査線駆動回路とセンサ駆動回路は、同期しなくてもよい。
1−2−3.タッチ位置の検出方法
本実施形態にかかる液晶表示装置は、ユーザの表示面へのタッチ操作による入力操作を受け付ける。図1に示す位置算出回路13は、ユーザのタッチ操作に応じて、表示面内のタッチ位置を算出する。まず、位置算出回路13が、表示面内のタッチパネル101〜104またはつなぎ目部20がタッチされたことを検知する方法について説明する。
本実施形態にかかる液晶表示装置は、ユーザの表示面へのタッチ操作による入力操作を受け付ける。図1に示す位置算出回路13は、ユーザのタッチ操作に応じて、表示面内のタッチ位置を算出する。まず、位置算出回路13が、表示面内のタッチパネル101〜104またはつなぎ目部20がタッチされたことを検知する方法について説明する。
図10は、表示部1におけるタッチパネル101〜104とつなぎ目部20の詳細な位置関係を説明するための図である。表示部1において、つなぎ目部20は、隣り合うタッチパネル101〜104の隙間に樹脂などを流し込んで形成されている。以下、説明の便宜上、つなぎ目部20の表面領域を、複数のつなぎ目領域201〜205に区分けして説明する。
図10に示すように、タッチパネル101〜104は、幅w1および高さh1を有する矩形の平板形状である。タッチパネル101とタッチパネル102は、幅w2および高さh1を有するつなぎ目領域201を介してつなぎ合わされている。同様に、タッチパネル101とタッチパネル103は、幅w1および高さh2を有するつなぎ目領域202を介してつなぎ合わされている。タッチパネル102とタッチパネル104は、幅w1および高さh2のつなぎ目領域203を介してつなぎ合わされている。タッチパネル103とタッチパネル104は、幅w2および高さh1を有するつなぎ目領域204を介してつなぎ合わされている。さらに、各つなぎ目領域201〜204は、幅w2および高さh2を有するつなぎ目領域205を介して連結している。
位置算出回路13は、各タッチパネル101〜104における静電容量の変動に基づいて、ユーザのタッチ操作を検出する。各タッチパネル101〜104において、静電容量の変動を示す検出値は、タッチパネル101〜104の画面(検出領域)をマトリクス状に分割した区域Ac毎に検出される。タッチパネル101〜104の区域Acは、互いに交差する駆動電極11と検知電極12によって規定される(図3参照)。
ユーザによりタッチされた領域がタッチパネル101〜104上の領域である場合、タッチ位置を含む区域の検出値が基準値から最も大きく変化する。そのため、位置算出回路13はその検出値の変化に基づいてタッチ位置を検出する。
一方、ユーザによりタッチされた領域がつなぎ目部20のつなぎ目領域201〜205上の領域である場合、タッチ位置においては静電容量の変動が検出されない。そこで、本実施形態では、タッチされたつなぎ目領域201〜205に隣接する区域の検出値を用いて、つなぎ目領域201〜205内のタッチ位置を検出する。
つなぎ目部20がタッチされたことを位置算出回路13が検知する方法を、図11を用いて説明する。図11は、つなぎ目部20がタッチされた場合におけるタッチパネルの検出状態の一例を示す図である。図11は、つなぎ目領域201上の点P1がタッチされた場合に、静電容量の変動が、タッチパネル101およびタッチパネル102に亘って検出されている状態の一例を示す。図11において、x軸方向の範囲x≦93における各区域の数値は、タッチパネル101の各区域において検出された検出値を示し、範囲x≧94の各区域の数値は、タッチパネル102の各区域において検出された検出値を示す。検出値の基準値を0としている。
つなぎ目領域201は静電容量が検出されない無感帯であるので、つなぎ目領域201上の点P1がタッチされた場合、点P1では、タッチは検出されない。しかしながら、つなぎ目領域201の両側に位置するタッチパネル101,102のタッチされた点P1に隣接する区域においては、タッチした物体の近接によって静電容量が変動することで、検出値が変化する。図11に示す例では、点P1の両側に位置する区域A1,A2と、区域A1,A2の周辺の領域の検出値が変化している。位置算出回路13は、タッチパネル101〜104の各区域の検出値において、2つのタッチパネルに跨る領域の検出値の変化が最も大きい場合、それらの領域に挟まれるつなぎ目領域がタッチされたことを検知する。例えば、図11の場合、区域A1,A2の検出値の変化が最大であるため、位置算出回路13は、それらの区域A1,A2に挟まれるつなぎ目領域A3がタッチされたことを検知する。
本実施形態の位置算出回路13は、タッチパネル101〜104またはつなぎ目部20がタッチされたことを検知すると、タッチされた領域とその周囲の検出値を用いて、タッチされたつなぎ目領域における詳細なタッチ位置を算出する。以下、本実施形態におけるタッチ位置を算出するための処理を説明する。
図12は、実施の形態1の液晶表示装置におけるタッチ位置を算出するための処理のフローチャートである。本フローは、位置算出回路13により実行される。
まず、位置算出回路13は、表示部1にタッチ操作がなされたか否かを検知する(S110)。タッチ操作の検知は、各タッチパネル101〜104におけるいずれかの区域で基準値よりも大きい検出値が検出されたか否かを判断することで実行される。
タッチ操作を検知した場合(S110でYES)、位置算出回路13は、検知したタッチ操作において、つなぎ目領域201〜205がタッチされたか否かを判断する(S112)。具体的には、位置算出回路13は、タッチパネル101〜104の各区域の検出値において、検出値が最大である区域がつなぎ目部20に隣接し、且つ、その次に大きい検出値の区域が、検出値が最大の区域とつなぎ目部20を跨いで隣接する場合、それらの区域に挟まれるつなぎ目領域がタッチされたことを検知する。
タッチされた領域がつなぎ目領域201〜205ではない場合(S112でNO)、位置算出回路13は、タッチパネル101〜104においてタッチされた区域を検出する(S120)。位置算出回路13は、全てのタッチパネル101〜104の区域のうちの最も大きい検出値を有する区域を、タッチされた区域として検出する。本実施形態において、後述するように位置算出回路13は、タッチ位置とつなぎ目領域との位置関係によって、異なる方法でタッチ位置を算出する。
タッチされた区域の周囲につなぎ目領域201〜205がない場合(S122でNO)、位置算出回路13は、タッチされた区域を含む1つのタッチパネルにおける検出値に基づいて、タッチ位置を算出する(S124)。位置算出回路13は、例えばタッチされた区域を中心とする5行5列の領域が、つなぎ目領域201〜205と重なるか否かによって、タッチされた区域の周囲につなぎ目領域201〜205があるか否かを判断する。1つのタッチパネルにおける検出値に基づいてタッチ位置を算出する方法については後述する。
一方、タッチされた区域の周囲につなぎ目領域がある場合(S122でYES)、位置算出回路13は、つなぎ目領域をまたいで隣り合う複数のタッチパネルから検出値を取得して、タッチ位置を算出する(S126)。つなぎ目領域をまたいで隣り合う複数のタッチパネルから検出値を取得して、タッチ位置を算出する方法については後述する。
一方、タッチされた領域がつなぎ目領域である場合(S112でYES)、まず、位置算出回路13は、タッチされたつなぎ目領域に隣接する区域のうちで、検出値が最も大きい区域を、タッチされたつなぎ目領域の最寄りの区域として検出する(S114)。次に、位置算出回路13は、つなぎ目領域を跨いで隣り合うタッチパネルから検出値を取得して、ステップS126の処理と同様にタッチ位置を算出する(S116)。さらに、位置算出回路13は、タッチされたつなぎ目領域201〜205に応じて、算出値を補正する(S118)。これらの動作の詳細は、後述する。
ステップS124の処理において、タッチパネルの領域がタッチされた場合のタッチ位置の算出動作を具体的に説明する。図13は、タッチパネル101がタッチされた場合のタッチ位置の算出を説明するための図である。図13は、図10のタッチパネル101の左端部分がタッチされた場合を示す。図13において、タッチパネル101の検知電極12として、ピッチ幅10mmを有する電極パターン121〜125が配置されている。なお、検知電極12の寸法は、これに限定するものではない。
図13に示すように、電極パターン123上の点Pがタッチされた場合、タッチされた区域Apが検出される(S120)。位置算出回路13は、区域Apの周囲の領域における検出値を用いて重心計算を行うことにより、点Pの座標(xt,yt)を算出する(S124)。本実施形態においては、重心計算において区域Apを中心とする5行5列の各区域における検出値を用いる。重心計算では、例えば、各区域の中心座標でそれぞれの検出値を重み付けして、5行5列の区域における平均値を算出する。重心計算において、5行5列の区域の検出値Dijと、各列のx座標xiと、各行のy座標yj(i,j=1〜5)とを用いて、x座標xtとy座標ytは、次式のように算出される。
xt=ΣDij×xi/ΣDij,(i,j=1〜5) (1)
yt=ΣDij×yj/ΣDij,(i,j=1〜5) (2)
xt=ΣDij×xi/ΣDij,(i,j=1〜5) (1)
yt=ΣDij×yj/ΣDij,(i,j=1〜5) (2)
位置算出回路13の重心計算によって、区域Ap内部の点Pの位置が算出される。例えば、電極パターン123の中央付近の点Pをタッチした場合に、区域Apの中心のx座標xt=25が算出される。また、電極パターン123の右寄りの点P’をタッチした場合には、区域Ap内部のx座標xt=28が算出される。
一方、ステップS120の処理で検出した区域の周囲につなぎ目領域がある場合(S122でYES)、位置算出回路13は、つなぎ目領域をまたいで隣り合う複数のタッチパネルから検出値を取得して、タッチ位置を算出する(S126)。以下、これを、図14を用いて説明する。
図14に示すように、つなぎ目領域201付近の点Rがタッチされた場合、タッチされた区域Arの周囲の領域に、つなぎ目領域201が含まれる。そのため、区域Arを中心とする5行5列の領域は、タッチパネル101の範囲内に収まらない。そこで、点Rの位置を計算するために、位置算出回路13は、区域Arの周囲の領域だけでなく、つなぎ目領域201を跨いで隣り合うタッチパネル102における検出値を用いる。具体的には、位置算出回路13は、区域Arを中心として、タッチパネル101の電極パターン126〜129とタッチパネル102の電極パターン130における5行5列の領域の検出値を用いて、上式(1),(2)に基づく重心計算を行う。以上のタッチ位置の計算においては、つなぎ目部20を跨ぐことによる検出値の減衰を考慮して、つなぎ目部20を跨ぐ電極パターン130の領域の検出値を増幅して用いてもよい。
なお、タッチパネル103がタッチされた場合も、位置算出回路13は、タッチパネル101がタッチされた場合と同様にx座標を計算する。タッチパネル102,104がタッチされた場合、位置算出回路13は、タッチパネル101の場合と同様にx座標を演算し、演算値にタッチパネル101,103の幅w1とつなぎ目部201,204の幅w2を加算して、x座標を算出する。
また、y座標についても、上述のx座標についての計算と同様の計算を行う。タッチパネル101,102におけるタッチ位置に関して、位置算出回路13は、重心計算の演算値をy座標として算出する。タッチパネル103,104におけるタッチ位置に関して、位置算出回路13は、重心計算の演算値にタッチパネル101,102の高さh1とつなぎ目部202,203の高さh2を加算して、y座標を算出する。
つなぎ目部20がタッチされた場合におけるタッチ位置の算出動作を具体的に説明する。図15は、つなぎ目部20がタッチされた場合におけるタッチ位置の算出方法を説明するための図である。図15においては、一例としてタッチパネル101,102の電極パターン幅を10mmとし、つなぎ目領域201の幅を10mmとしている。図15において、タッチパネル101とタッチパネル102の間のつなぎ目領域201上の点Qがタッチされている。
この場合、位置算出回路13は、タッチパネル101の右端の電極パターン129とタッチパネル102の左端の電極パターン130の検出値の基準値からの変化が他の領域よりも大きいことに基づいて、つなぎ目領域201にタッチされたことを検知する(S112でYES)。位置算出回路13は、タッチパネル101,102において変化した検出値に基づいて、タッチされたつなぎ目領域201に隣接する区域のうちで、検出値が最も大きい区域Aqを、タッチされた点Qの最寄りの区域として検出する(S114)。
次に、位置算出回路13は、タッチされた点Qのタッチ位置を算出する。具体的には、位置算出回路13は、図12に示すステップS126の処理と同様に、区域Aqを中心として、タッチパネル101の電極パターン127〜129とタッチパネル102の電極パターン130,131における5行5列の領域の検出値を用いて、上式(1),(2)に基づく重心計算を行う(S116)。この重心計算においては、つなぎ目部20が存在しない場合の座標xtが算出される。つまり、上式(1)に基づく座標xtは、つなぎ目領域201と、区域Aqを含む電極パターン129とを一体の領域AQとみなして計算している。そこで、つなぎ目領域201の寸法に応じて算出値をシフトするように、以下の補正計算を行う(S118)。
つなぎ目領域201の幅に応じて算出値を補正する補正値Δxは、次式で算出される。
Δx=(xt−s1)×α (3)
α=(s2−s3)/s3 (4)
ここで、パラメータs1は、つなぎ目領域201の左端のx座標から電極パターン129の幅s3を差し引いた距離であり、タッチパネル101の幅w1と電極パターンの幅s3によって規定される。また、パラメータs2は、電極パターン129とつなぎ目領域201とを一体とみなした領域AQの幅である。この場合、係数αは、α=(20−10)/10=1、となる。位置算出回路13は、この補正値Δxを算出値xtに加算して、x座標を算出する。すなわち、補正後のx座標xt+Δxは、次式のように算出される。
x=xt+(xt−s1)×α (5)
Δx=(xt−s1)×α (3)
α=(s2−s3)/s3 (4)
ここで、パラメータs1は、つなぎ目領域201の左端のx座標から電極パターン129の幅s3を差し引いた距離であり、タッチパネル101の幅w1と電極パターンの幅s3によって規定される。また、パラメータs2は、電極パターン129とつなぎ目領域201とを一体とみなした領域AQの幅である。この場合、係数αは、α=(20−10)/10=1、となる。位置算出回路13は、この補正値Δxを算出値xtに加算して、x座標を算出する。すなわち、補正後のx座標xt+Δxは、次式のように算出される。
x=xt+(xt−s1)×α (5)
このような算出値の補正を行わなければ、つなぎ目領域201をタッチしているにもかかわらず、最寄りの電極パターン129上の位置が算出される。しかし、上述の補正計算によって、タッチ位置は、つなぎ目領域201上の座標に補正される。たとえば、つなぎ目領域201と電極パターン129の境界上の点Qに対して、算出値xt=85である場合、パラメータs1=80と係数α=1とすると、タッチ位置のx座標は90(=85+(85−80)×1)に補正される。同様に、つなぎ目領域201上の点Q’に対して、算出値xt=88である場合、タッチ位置のx座標は96(=88+(88−80)×1)に補正される。
タッチパネル103とタッチパネル104の間のつなぎ目領域204においても、つなぎ目領域201と同様に、つなぎ目領域204の幅に応じて、重心計算におけるx座標の補正を行う。
また、つなぎ目領域202,203においては、y座標について、つなぎ目領域202,204におけるx座標の補正と同様の補正計算を行う。具体的には、位置算出回路13は、つなぎ目部20が存在しない場合のy座標ytを上式(2)に基づく重心計算により算出する。次に、位置算出回路13は、補正値Δyを次式のように算出する。
Δy=(yt−u1)×β (6)
β=(u2―u3)/u3 (7)
ここで、パラメータu1は、つなぎ目領域202,203の上端のy座標から駆動電極の幅u3を差し引いた距離であり、タッチパネル101の高さh1と駆動電極の電極パターンの幅u3によって規定される。また、パラメータu2は、1つの駆動電極とつなぎ目領域201とを一体とみなした領域の高さである。係数βは、つなぎ目領域202,203の高さに応じた係数である。補正後のy座標y+Δyは、yt+(yt−u1)×βで算出される。
Δy=(yt−u1)×β (6)
β=(u2―u3)/u3 (7)
ここで、パラメータu1は、つなぎ目領域202,203の上端のy座標から駆動電極の幅u3を差し引いた距離であり、タッチパネル101の高さh1と駆動電極の電極パターンの幅u3によって規定される。また、パラメータu2は、1つの駆動電極とつなぎ目領域201とを一体とみなした領域の高さである。係数βは、つなぎ目領域202,203の高さに応じた係数である。補正後のy座標y+Δyは、yt+(yt−u1)×βで算出される。
また、つなぎ目領域201〜204を連結するつなぎ目領域205においては、位置算出回路13は、上述のx座標に関する補正計算と、y座標に関する補正計算とを組み合わせて、タッチ位置の算出を行う。
以上のように、位置算出回路13は、つなぎ目領域201〜205がタッチされた場合、タッチされたつなぎ目領域を跨いで隣り合うタッチパネルでの検出値を用いて、つなぎ目領域におけるタッチ位置を算出する。
1−3.効果等
以上のように、本実施の形態において、液晶表示装置は、複数のタッチパネル101〜104と、位置算出回路13とを備える。タッチパネル101〜104は、タッチ操作を検出して、検出値を出力する。位置算出回路13は、タッチパネル101〜104からの検出値に基づいて、タッチされたタッチ位置を算出する。各タッチパネル101〜104は、つなぎ目部20を介してつなぎ合わされる。位置算出回路13は、つなぎ目部20のつなぎ目領域201〜205をタッチするタッチ操作に応じて、タッチされたつなぎ目領域を跨いで隣り合うタッチパネルによる検出値に基づいて、つなぎ目領域201〜205におけるタッチ位置を算出する。
以上のように、本実施の形態において、液晶表示装置は、複数のタッチパネル101〜104と、位置算出回路13とを備える。タッチパネル101〜104は、タッチ操作を検出して、検出値を出力する。位置算出回路13は、タッチパネル101〜104からの検出値に基づいて、タッチされたタッチ位置を算出する。各タッチパネル101〜104は、つなぎ目部20を介してつなぎ合わされる。位置算出回路13は、つなぎ目部20のつなぎ目領域201〜205をタッチするタッチ操作に応じて、タッチされたつなぎ目領域を跨いで隣り合うタッチパネルによる検出値に基づいて、つなぎ目領域201〜205におけるタッチ位置を算出する。
以上の構成によると、つなぎ目部20を跨いで隣り合う複数のタッチパネル101〜104による検出値を用いることで、つなぎ目領域201〜205におけるタッチ位置を検出することができる。
タッチパネル101〜104をつなぎ合わせたつなぎ目部20におけるタッチ位置を算出することができる。そのため、タッチパネル101〜104を、間隔をあけてつなぎ合わせるという簡易な構成で、かつ製造コストを抑えて、表示部の大型化が可能となる。また、タッチパネル同士が重なり合うことなく配置されるので、各タッチパネルの電極を、タッチ位置の検出のために無駄なく使用することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、つなぎ目部20を跨いで隣り合うタッチパネルの検出値を用いて、つなぎ目部20におけるタッチ位置を算出した。実施の形態2においては、つなぎ目部20に仮想的な検出値を割り当てることにより、タッチ位置を算出する。以下、図面を用いて、実施の形態2を説明する。
実施の形態1では、つなぎ目部20を跨いで隣り合うタッチパネルの検出値を用いて、つなぎ目部20におけるタッチ位置を算出した。実施の形態2においては、つなぎ目部20に仮想的な検出値を割り当てることにより、タッチ位置を算出する。以下、図面を用いて、実施の形態2を説明する。
2−1.構成
実施の形態2における液晶表示装置の構成は実施の形態1と同様である。以下、実施の形態1に係る液晶表示装置と同様の構成、動作の説明は適宜、省略して、本実施形態に係る液晶表示装置を説明する。
実施の形態2における液晶表示装置の構成は実施の形態1と同様である。以下、実施の形態1に係る液晶表示装置と同様の構成、動作の説明は適宜、省略して、本実施形態に係る液晶表示装置を説明する。
2−2.動作
実施の形態2においては、つなぎ目部20に仮想電極を配置してタッチ位置を算出する。以下、本実施形態におけるタッチ位置の算出方法を説明する。
実施の形態2においては、つなぎ目部20に仮想電極を配置してタッチ位置を算出する。以下、本実施形態におけるタッチ位置の算出方法を説明する。
実施の形態2では、つなぎ目部20に仮想的な検出値を割り当てて、仮想電極として取り扱う。図16は、図10のつなぎ目部20における仮想電極の配置例を示す図である。図13は、タッチパネル101とタッチパネル102の間のつなぎ目領域201上に仮想的な検出値を割り当てるための仮想電極を配置している。図16において、検出値D11〜D14、D21〜D24、D31〜D34、D41〜D44はタッチパネル101の電極の各区域における検出値を示す。検出値D16〜D19、D26〜D29、D36〜D39、D46〜D49はタッチパネル102の電極の各区域における検出値を示す。データ値V15〜V45は、つなぎ目領域201における仮想電極の仮想的な検出値を示す。ここで、各検出値およびデータ値の範囲は、0〜255であるとする。
本実施形態においては、図16に示すように、つなぎ目領域201はタッチパネル101,102の各区域に合わせて区分けされ、つなぎ目領域201の各区域には、データ値V15〜V45が割り当てられる。これにより、継ぎ目領域201には仮想的な電極が配置されているとみなして、タッチ位置を算出できる。以下、タッチ位置を算出するための処理を説明する。
図17は、実施の形態2の液晶表示装置におけるタッチ位置を算出するためのフローチャートである。
まず、位置算出回路13は、実施形態1のステップS110の処理と同様に、タッチ操作がなされたか否かを検知する(S210)。タッチ操作を検知した場合(S210でYES)、位置算出回路13は、まずつなぎ目部20における仮想電極のデータ値を算出する(S220)。位置算出回路13は、例えば、仮想電極に隣接するタッチパネルにおける検出値の平均値により、仮想電極のデータ値を算出する。
図18を用いて、仮想電極に割り当てるデータ値V15〜V45の算出方法を説明する。位置算出回路13は、つなぎ目領域201上の仮想電極のデータ値Vを、次式のように算出する。
V={(D1×γ1)+(D2×γ2)}/2 (8)
ここで、データ値Vは、つなぎ目領域201上の仮想電極の区域のデータ値である。検出値D1は、つなぎ目領域201の左側にあるタッチパネル101において、仮想電極と隣り合う電極の区域の検出値である。検出値D2は、つなぎ目領域201の右側にあるタッチパネル102において、仮想電極と隣り合う電極の区域の検出値である。重み付け係数γ1、γ2は各タッチパネル101,102のパネル特性に依存する係数である。重み付け係数γ1、γ2は、例えばそれぞれ0以上2以下の値であり、γ2=2−γ1である。例えば、データ値V15の場合、仮想電極の区域の左隣の区域の検出値D14と、仮想電極の区域の右隣の検出値D16とに基づいて、V15={(D14×γ1)+(D16×γ2)}/2が算出される。
V={(D1×γ1)+(D2×γ2)}/2 (8)
ここで、データ値Vは、つなぎ目領域201上の仮想電極の区域のデータ値である。検出値D1は、つなぎ目領域201の左側にあるタッチパネル101において、仮想電極と隣り合う電極の区域の検出値である。検出値D2は、つなぎ目領域201の右側にあるタッチパネル102において、仮想電極と隣り合う電極の区域の検出値である。重み付け係数γ1、γ2は各タッチパネル101,102のパネル特性に依存する係数である。重み付け係数γ1、γ2は、例えばそれぞれ0以上2以下の値であり、γ2=2−γ1である。例えば、データ値V15の場合、仮想電極の区域の左隣の区域の検出値D14と、仮想電極の区域の右隣の検出値D16とに基づいて、V15={(D14×γ1)+(D16×γ2)}/2が算出される。
また、図10に示すつなぎ目領域204についても、上述のつなぎ目領域201の場合と同様に仮想電極のデータ値を算出する。
また、つなぎ目領域202,203の場合、データ値Vは、次式のように算出される。
V={(D3×γ3)+(D4×γ4)}/2 (9)
この場合、検出値D3は、つなぎ目領域202,203の上側にあるタッチパネル101,102において、仮想電極と隣り合う電極の区域の件検出値である。検出値D4は、つなぎ目領域202,203の下側にあるタッチパネル103,104において仮想電極と隣り合う電極の区域の検出値である。重み付け係数γ3、γ4は隣り合うタッチパネルのパネル特性に依存する係数である。重み付け係数γ3、γ4は、例えばそれぞれ0以上2以下の値であり、γ4=2−γ3である。
V={(D3×γ3)+(D4×γ4)}/2 (9)
この場合、検出値D3は、つなぎ目領域202,203の上側にあるタッチパネル101,102において、仮想電極と隣り合う電極の区域の件検出値である。検出値D4は、つなぎ目領域202,203の下側にあるタッチパネル103,104において仮想電極と隣り合う電極の区域の検出値である。重み付け係数γ3、γ4は隣り合うタッチパネルのパネル特性に依存する係数である。重み付け係数γ3、γ4は、例えばそれぞれ0以上2以下の値であり、γ4=2−γ3である。
また、つなぎ目領域205上の仮想電極のデータ値は、つなぎ目領域201〜204において、つなぎ目領域205上の仮想電極と隣り合うつなぎ目部201〜204上の仮想電極のデータ値を用いて算出する。
図17に戻り、位置算出回路13は、表示部1の表示面においてタッチされた区域を検出する(S214)。位置算出回路13は、算出した仮想電極のデータ値と、タッチパネル101〜104の電極の検出値に基づいて、基準値からの変化が大きい区域をタッチされた区域として検出する。
次に、位置算出回路13は、タッチされた区域を含む所定の領域における検出値に基づいて、タッチ位置を算出する(S216)。図18を用いて説明する。
図18を用いて、実施の形態2におけるタッチ位置の算出方法を具体的に説明する。図18は、タッチパネル102におけるつなぎ目領域201付近の点R2がタッチされた状態を示す。位置算出回路13は、点R2を含む区域Ar2を検出して(S214)、区域Ar2を中心とする5行5列における検出値を用いて上式(1)、(2)に基づく重心計算を行う(S216)。位置算出回路13が、重心計算で用いる5行5列のうちの1列として、つなぎ目領域201の仮想電極上のデータ値V25〜V65を用いる。重心計算の計算方法は、実施形態1において説明したとおりである。
以上のように、位置算出回路13は、つなぎ目領域201〜205上の仮想電極の検出値を算出しておくことで、タッチパネル101〜104とつなぎ目領域201〜205のいずれがタッチされた場合も同じ計算処理でタッチ位置を算出する。
2−3.効果等
以上のように、本実施の形態において、位置算出回路13は、つなぎ目領域201〜205を跨いで隣り合う複数の区域の検出値に基づいて、つなぎ目領域201〜205上の区域の検出値を算出して、つなぎ目領域上の区域に割り当てる。
以上のように、本実施の形態において、位置算出回路13は、つなぎ目領域201〜205を跨いで隣り合う複数の区域の検出値に基づいて、つなぎ目領域201〜205上の区域の検出値を算出して、つなぎ目領域上の区域に割り当てる。
位置算出回路13は、タッチされた区域とその周囲からなる所定領域の検出値に基づいて、タッチ位置を算出する。
これにより、表示部1の表示面を、つなぎ目部20を含めて連続的に取り扱うことが可能となり、つなぎ目部20におけるタッチ位置を算出することができる。そのため、タッチパネル101〜104を、間隔をあけてつなぎ合わせるという簡易な構成で、かつ製造コストを抑えて、表示部の大型化が可能となる。また、タッチパネル同士が重なり合うことなく配置されるので、各タッチパネルの電極を無駄なく使用することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1,2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1,2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1,2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1,2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
各実施の形態では、表示部1は4枚のタッチパネルで構成されているが、タッチパネルの個数はこれに限定するものではない。
各実施の形態において、表示部は、複数の液晶パネルをつなぎ合わせて構成された。表示部は、1つの液晶パネルで構成されてもよい。例えば、1つの液晶パネルの表示部に、複数のオフセル方式のタッチパネルが複数つなぎ合わされて設置されてもよい。また、表示部に、タッチセンサの静電容量検出用の電極が、所定間隔のつなぎ目領域に沿って、表示面上に設けられてもよい。画像を表示する表示面に、タッチセンサ機能を有するタッチパネルが、つなぎ目部を介して複数つなぎ合わされて位置していればよい。
各実施の形態において、表示部として、液晶パネルを用いているが、液晶パネルでなくてもよい。例えば、有機ELディスプレイやLEDディスプレイ、電子ペーパーディスプレイであってもよい。
各実施の形態において、位置算出回路13は、フレキシブル配線板やプリント配線板やガラス基板に、各回路の半導体チップを搭載することにより構成された。位置算出部は、CPUなどの演算処理回路およびROMやRAMなどのメモリで構成され、所定のプログラムを実行することによってその機能を実現してもよい。位置算出部の機能は、専用に設計された電子回路により実現されてもよい。
なお、実施の形態1において、タッチ位置の算出では、重心計算の後に補正を行っているが、重心計算において、つなぎ目部の幅と検出値の重み付け係数を考慮した演算式で補正を行ってもよい。
実施形態1において、図12に示すステップS116,124,126の処理で、タッチ位置の計算に用いる検出値の領域は、5行5列に限らず、任意のM行N列(M,N=2,3,…)であってもよい。また、タッチ位置の計算に用いる検出値の領域は、タッチされた区域を中心とする領域でなくてもよい。例えば、図13に示す電極パターン122にタッチされた場合に、電極パターン121〜125の領域をタッチ位置の計算に用いてもよい。
また、実施形態1において、図12に示すステップS122の処理でタッチされた区域の周囲につなぎ目領域があるか否かを判定したが、タッチされた区域がつなぎ目領域に隣接するか否かを判定してもよい。つなぎ目領域に隣接する場合、つなぎ目領域を跨いで隣り合うタッチパネルの検出値を用いてタッチ位置を算出し、そうでない場合、1つのタッチパネルの検出値を用いてもよい。また、タッチされた区域が片方の側からつなぎ目領域に隣接するか否かを判定してもよい。
実施形態1において、係数α、βはつなぎ目領域の幅または高さに応じた係数であったが、他の方法で規定してもよい。係数α、βは、つなぎ目領域の寸法や材質、タッチ位置とつなぎ目領域との位置関係によって調整してもよい。例えば、つなぎ目領域201とつなぎ目領域204で、異なる係数α、βを用いてもよい。
本開示は、例えば電子黒板などの、静電容量結合方式の入力機能を有するタッチパネルを複数用いて大型化した表示装置に適用可能である。
1 表示部
2 バックライトユニット
3 走査線駆動回路
4 映像線駆動回路
5 バックライト駆動回路
6 センサ駆動回路
7 信号検出回路
8 制御装置
9 映像信号線
10 走査信号線
11 駆動電極
12 検知電極
13 位置算出回路
101、102、103、104 タッチパネル
20 つなぎ目部
201、202、203、204、205 つなぎ目領域
2 バックライトユニット
3 走査線駆動回路
4 映像線駆動回路
5 バックライト駆動回路
6 センサ駆動回路
7 信号検出回路
8 制御装置
9 映像信号線
10 走査信号線
11 駆動電極
12 検知電極
13 位置算出回路
101、102、103、104 タッチパネル
20 つなぎ目部
201、202、203、204、205 つなぎ目領域
Claims (7)
- タッチ操作を検出して、検出値を出力する複数のタッチパネルと、
前記タッチパネルからの検出値に基づいて、タッチされたタッチ位置を算出する位置算出部とを備え、
前記各タッチパネルは、つなぎ目部を介してつなぎ合わされ、
前記位置算出部は、
前記つなぎ目部のつなぎ目領域をタッチするタッチ操作に応じて、タッチされたつなぎ目領域を跨いで隣り合うタッチパネルによる検出値に基づいて、前記つなぎ目領域におけるタッチ位置を算出する入力装置。 - 前記各タッチパネルは、前記検出値を検出する検出領域を複数の区域に分割し、
前記位置算出部は、
タッチされた区域と当該タッチされた区域の周囲からなる所定領域の検出値に基づいて、前記タッチ位置を算出する
請求項1に記載の入力装置。 - 前記位置算出部は、
前記つなぎ目領域を跨いで隣り合う区域の検出値に基づいて、前記つなぎ目領域がタッチされたか否かを検知し、
前記つなぎ目領域がタッチされたことを検知した場合、タッチされたつなぎ目領域を跨いで隣り合う区域と前記隣り合う区域の周囲からなる所定領域の検出値に基づいて、前記タッチ位置を算出する
請求項2に記載の入力装置。 - 前記位置算出部は、
前記つなぎ目領域がタッチされたことを検知しなかった場合、タッチされた区域を含む複数の区域の検出値に基づく重心計算を行い、
前記つなぎ目領域がタッチされたことを検知した場合、タッチされたつなぎ目領域を跨いで隣り合う区域を含む複数の区域の検出値に基づく重心計算を行って、重心計算による算出値を、タッチされたつなぎ目領域の寸法に応じて補正し、
前記タッチ位置を算出する
請求項3に記載の入力装置。 - 前記位置算出部は、
前記つなぎ目領域を跨いで隣り合う複数の区域の検出値に基づいて、前記つなぎ目領域上の区域の検出値を算出して、前記つなぎ目領域上の区域に割り当てる
請求項2に記載の入力装置。 - 前記タッチパネルは、
互いに交差して配置される第1及び第2の電極を複数有し、
前記第1及び第2の電極間の静電容量の変動を検出することによって、前記検出値を検出する
請求項1〜5のいずれか1つに記載の入力装置。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載の入力装置と、
画像を表示する表示面を有する表示部と
を備える表示装置。
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