JP2015194058A - 引違サッシの構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開口部12を閉鎖する室外側サッシ障子3Aの戸先框6の室内14側に配置され戸先框6と見付け方向に重なる框隠し部42を有する第1サッシ縦枠(サッシ縦枠)4を備える引違サッシの構造において、戸先框6には、手掛け部65が設けられ、框隠し部42には、凹部48aが形成されていて、凹部48aを介して使用者が手掛け部65に手先を掛けることが可能である。
【選択図】図4
Description
また、引違窓のサッシにおいて、サッシ障子の戸先框の見付け方向の寸法を小さくし、開口部を閉鎖している状態のサッシ障子の戸先框が、サッシ縦枠と見込み方向に重なるようにした隠し框構造が知られている(例えば特許文献2参照)。
そして、複合サッシにおける隠し框構造では、戸先框がサッシ縦枠の室内側の部分と見込み方向に重なることによって、より断熱性能を高めることができる。
このため、サッシ障子のうち室内側に配置される室内側サッシ障子を、開口部を開放するためにスライドさせる場合には、使用者は、室内側サッシ障子の召合框に手を掛けている。
しかしながら、サッシ障子のうち室外側に配置される室外側サッシ障子は、召合框の室内側に室内側サッシ障子の召合框が配置されているため、使用者は、室内から室外側サッシ障子の召合框にも手を掛けることが困難である。
また、ガラス面に引手を接着するということも考えられるが、室外側から接着面が見えてしまい、見栄えがよくない。
また、戸先框は、手掛け部が設けられているところ以外は、室内側に露出しないことにより、戸先框から室内への熱の伝達が抑制されるため、断熱性能を高めることができる。
このような構成とすることにより、框隠し部にカバー材を設置すれば容易に凹部を形成することができる。
このような構成とすることにより、戸先框が框隠し部によって見込み方向から見て確実に隠れるため、戸先框が室内に露出する部分がなく断熱性能を高めることができるとともに、意匠性を向上することができる。
また、戸先框は、手掛け部が設けられているところ以外は、室内側に露出しないことにより、戸先框から室内への熱の伝達が抑制されるため、断熱性能を高めることができる。
図1に示すように、本実施形態による引違サッシ1は、アルミニウムと樹脂の複合のサッシで、建物11の開口部12に固定されたサッシ枠2と、サッシ枠2の内部に見付け方向(図中の矢印Cの方向)にスライド可能に設置される室外側サッシ障子3Aおよび室内側サッシ障子3Bと、を備えている。
ここで、サッシ枠2の第1サッシ縦枠4および室外側サッシ障子3Aの戸先框6以外は、公知のものとして以下説明する。
框隠し部42および樹脂カバー材43は、本体部41に係止されているとともに、互いに係合している。
なお、框隠し部42には、第1板部44、第2板部45および係合部46以外にも第1板部44の室内14側および第2板部45の本体部41側に断熱性能や強度を確保するための部材が適宜設けられている。
また、第1板部44と第2板部45との連結部分47は、角部を本体部41側で、かつ室内14側へ窪ますように凹部状に形成されている。
また、図4(b)に示すように、框隠し部42は、上下方向の中間部の所定の高さ範囲において、第1板部44と第2板部45との連結部分47(図4(a)参照)が切り込まれ、切り込まれた部分を覆うように、カバー材48が設置されている。
このカバー材48には、室内14側および本体部41側に窪んだ凹部48aが形成されている。凹部48aは、室外13側で、かつ開口部12を臨むように開口されている。
室外側サッシ障子3Aが開口部12を閉鎖している状態において、戸先框6は、召合框33側(図4の右側・見付け方向において開口部12を臨む側)の端面6bが、見付け方向において、框隠し部42の第2板部45の第2サッシ縦枠5側(図4の右側・見付け方向において開口部12を臨む側)の端面45aと面一、もしくは第2板部45よりも第1サッシ縦枠4側(図4の左側)に配置されている。
図4(b)に示すように、室外側サッシ障子3Aが開口部12を閉鎖している状態において、手掛け部65は、框隠し部42のカバー材48と対向する部分では、カバー材48の凹部48aの内面と離間し、凹部48aの内面との間の空間Sには、使用者が手先を挿入可能に構成されている。
また、図4(a)に示すように、室外側サッシ障子3Aが開口部12を閉鎖している状態において、手掛け部65は、框隠し部42のカバー材48と対向しない部分では、第1板部44と第2板部45との凹部状の連結部分47内に案内され、この連結部分47とはわずかな隙間をあけて離間している。なお、手掛け部65と第1板部44と第2板部45との連結部分47との間は、使用者の手先が入りにくいように狭小に構成されている。
上述した本実施形態による引違サッシ1では、第1サッシ縦枠4の框隠し部42に設置されたカバー材48に形成された凹部48aの内面と、室外側サッシ障子3Aの戸先框6に設けられた手掛け部65との間の空間Sには、使用者が手先を挿入可能に構成されていることにより、使用者が手掛け部65に手先を掛けて室外側サッシ障子3Aを容易にスライドさせることができる。
また、手掛け部65は、戸先框6の室内側形材62から突出していることにより、戸先框6のアルミニウムを材料として形成された室外側形材61に室外側サッシ障子3Aをスライドさせるための引手を固定する従来のサッシと比べて、断熱性能を高めることができる。
また、框隠し部42には、戸先框6側に突出する突出片49が設けられていることにより、突出片49が戸先框6と框隠し部42との隙間を室外13側と室内14側とに区分できるため、室内外の熱の伝導を抑制できて断熱性能を高めることができる。
例えば、上記の実施形態では、框隠し部42に、凹部48aが形成されたカバー材48が設置されているが、框隠し部42の第1板部44と第2板部45とが、手掛け部との間に使用者の手先が挿入可能な凹部を形成するように連結されていてもよい。
また、上記の実施形態では、第1サッシ縦枠4の框隠し部42に設置されたカバー材48に凹部48aが形成され、室外側サッシ障子3Aの戸先框6に手掛け部65が設けられているが、第2サッシ縦枠5に、カバー材48が設置された框隠し部42に相当する部材を設け、室内側サッシ障子3Bの戸先框6Bに、手掛け部65を設けてもよい。
また、上記の実施形態では、手掛け部65は、戸先框6室内側形材62の板部63から室内14側に突出する突出片の形態であるが、所定の高さにおいて戸先框6の室内14を向く面に形成されて室外13側に窪んだ凹部の形態としてもよい。この場合、使用者はこの戸先框6に形成された凹部に手を掛けることで室外側サッシ障子3Aをスライド移動させることができるように構成されている。
また、上記の実施形態では、引違サッシ1は、1つの室外側サッシ障子3Aと1つの室内側サッシ障子3Bとを有する2本引きの引違サッシであるが、1つ以上のサッシ障子がサッシ枠の内部に見付け方向にスライド可能に設置されているサッシであればよい。例えば、2つの室外側サッシ障子と2つの室外側サッシ障子とを有する4本引きの引違サッシや、室外側サッシ障子と室外側サッシ障子の一方は固定され、他方がスライドするサッシとしてもよい。また、室外側サッシ障子と室外側サッシ障子とは見付け方向の寸法が異なっていてもよい。
2 サッシ枠
3A 室外側サッシ障子
3B 室内側サッシ障子
4 第1サッシ縦枠(サッシ縦枠)
6 戸先框
6b 端面
12 開口部
13 室外
14 室内
41 本体部
42 框隠し部
45 第2板部
45a 端面
48 カバー材
48a 凹部
49 突出片
62 室内側形材
65 手掛け部
S 空間
Claims (3)
- 開口部を閉鎖するサッシ障子の戸先框の室内側に配置され該戸先框と見付け方向に重なる框隠し部を有するサッシ縦枠を備える引違サッシの構造において、
前記戸先框には、手掛け部が設けられ、前記框隠し部には、凹部が形成されていて、
該凹部を介して使用者が前記手掛け部に手先を掛けることが可能であることを特徴とする引違サッシの構造。 - 前記框隠し部には、前記凹部が形成されたカバー材が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の引違サッシの構造。
- 前記開口部を前記サッシ障子が閉鎖した状態において、
前記戸先框は、見付け方向において前記開口部を臨む側の端面が、前記框隠し部の見付け方向において前記開口部を臨む側の端面と面一となることを特徴とする請求項1または2に記載の引違サッシの構造。
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