〔実施形態1〕
本発明の第1実施形態について、図1〜図22を参照して以下に説明する。以下の特定の実施形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の実施形態で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。さらに、各図面に記載した構成の形状、ならびに、長さ、大きさおよび幅などの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更している。
(撮影画像管理システム10)
図2は、本発明の第1実施形態に係る撮影画像管理システム10の構成を示す図である。図2に示すように、撮影画像管理システム10は、写真シール作成装置(写真撮影編集装置)1、携帯端末6、および管理サーバ(サーバ)4を備えている。
撮影画像管理システム10の概要について、以下に説明する。撮影画像管理システム10は、ユーザの写真撮影、画像の編集、画像の写真シールとしての印刷、および画像提供サイトへの画像の保存を実現するサービス(画像管理サービス)をユーザに提供する。写真撮影、画像編集、および写真シール印刷のサービスは、ゲームセンターなどの店舗に設置された写真シール作成装置1によって提供される。画像保存のサービスは、画像提供サイトを管理する管理サーバ4によって提供される。ユーザは、自身が所持する携帯端末6を操作することによって、自身の撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。
画像提供サイトへの画像の保存には、事前の会員登録が必要である。ユーザは、無料会員として自身を画像提供サイトに登録する。無料会員は、会費を支払う必要がないが、画像提供サイトは保存できる画像の枚数に制限を受ける。本実施形態では、無料会員は、一回のゲームごとに一枚の画像のみを画像提供サイトに保存できる。
ユーザは、自身の会員属性を、無料会員から有料会員に変更することができる。有料会員は、一定の会費を継続的に支払う必要がある代わりに、画像提供サイトに無制限に画像を保存できる。本実施形態では、一回の写真撮影によって生成された撮影画像を全て画像提供サイトに保存できる。
撮影画像管理システム10における写真撮影から画像保存までの流れについて、以下に簡潔に説明する。一人または複数人のユーザは、代金を写真シール作成装置1に支払い、写真撮影および画像編集に関するゲームをプレイする。ユーザはゲーム中に自身を被写体として撮影する。ユーザは、撮影によって生成された画像の中から、編集対象の画像をいくつか選択し、好きなように編集する。また、ユーザは、後で画像を画像提供サイトに保存するために、写真シール作成装置1に自身のメールアドレスを入力する。
ゲームの終了後、ユーザは写真シールを手に入れる。一方、写真シール作成装置1は、生成した画像に、入力されたユーザのメールアドレスを関連付けて、管理サーバ4に送信する。管理サーバ4は、受信したメールアドレス宛に、受信した画像を画像提供サイトに保存することを案内するメールを送信する。ユーザは、自身の携帯端末6においてこのメールを受信する。メールには、画像を画像提供サイトに保存するための手順が、記載されている。ユーザは、その手順に従い、画像を保存するための操作を携帯端末6に対して行う。この結果、画像提供サイトにおけるユーザ専用の画像記憶領域に、画像が保存される。
画像提供サイトへの画像保存後、ユーザは、携帯端末6または所望の他の装置を用いて画像提供サイトにログインして、画像をダウンロードすることができる。
(写真シール作成装置の構成)
撮影画像管理システム10を構成する各装置の構成および機能について、以下に詳細に説明する。まず、写真シール作成装置1の詳細について、図3〜図11を参照して説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。この図に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13を備えている。写真シール作成装置1は、撮影ユニット11と編集部12とが接し、かつ、編集部12と事後接客部13とが接した状態で設置される。
(撮影ユニット11)
撮影ユニット11は、撮影部21および背景部22を備えている。撮影部21と背景部22とは、所定の距離だけ離れて設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において、撮影制御が行われる。
撮影部21は、撮影制御をユーザに行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影制御を行っているユーザの正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影制御時にユーザによって用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいるユーザから見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aによって構成され、右側面が側面パネル42Bによって構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影制御を行っているユーザの背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図4)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えばユーザによって選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けると共に、合成用の背景画像を複数種類用意し、後述する編集制御において、ユーザが所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
(編集部12)
編集部12は、撮影制御によって得られた画像を編集する処理である編集制御をユーザに行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集制御時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図3に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組のユーザが同時に編集することができるように、編集部12の正面側と背面側には編集制御に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集制御に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図4)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンによって囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、ユーザが編集制御を行う編集空間となる。
(事後接客部13)
図4は、写真シール作成装置の外観を他の角度からみた斜視図である。事後接客部13は事後接客を行い、ユーザに事後接客に対する操作を行わせる装置である。事後接客には、画像(編集済みの画像を含む)を管理サーバ4に送信する処理、ミニゲームをユーザに行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図4に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客に対する操作時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタ、および、画像(編集済みの画像を含む)が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っているユーザが事後接客に対する操作を行う事後接客空間となる。
(ユーザの移動)
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴うユーザの移動について図5を参照して説明する。図5は、ユーザの移動について説明する図である。
写真シール作成装置1のユーザは、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラおよびタッチパネルモニタなどを利用して撮影制御を行う。
なお、ユーザの画像の撮影においては、すべての撮影がシール紙に印刷される画像を撮影するものとは限らず、携帯端末6に送信するため(または、携帯端末6において閲覧可能なように、管理サーバ4に送信するため)にのみ撮影される場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6に送信される画像との間でユーザの嗜好が異なることがあるためであり、ユーザの撮影時において、携帯端末6への送信を意識した撮影をしたいユーザの意向にこたえるものである。
撮影制御を終えたユーザは、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動したユーザは編集制御を開始する。編集空間A2−1のユーザと、編集空間A2−2のユーザは同時に編集制御を行うことができる。
編集制御が終了した後、画像(編集済みの画像を含む)の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2−1で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。また、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2−2で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。
画像の印刷が終了したとき、ユーザは、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
(各部材の構成)
次に、写真シール作成装置1に備えられる各部材の構成について説明する。
(撮影部21)
図6は、写真シール作成装置1に備えられる撮影部21の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary metal-oxide semiconductor)などの撮像素子によって構成され、撮影空間A1にいるユーザを撮影する。カメラ91によって取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。ユーザによって撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91によって取り込まれた画像は画像(静止画像)として保存される。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルによって構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91によって取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、ユーザの選択操作をタッチパネルによって受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
上ストロボ82は、ユーザを上前方から照射する。左ストロボ83は、ユーザを左前方から照射し、右ストロボ84は、ユーザを右前方から照射する。下ストロボ85は、ユーザを下前方から照射する。
ベース部43にはユーザの足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。後述するように、各蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、撮影空間A1内の明るさが、ユーザが行っている撮影制御の内容に応じて適宜調整される。
足元ストロボ86の右側には、ユーザがお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影制御を行うユーザが手荷物等を置くための荷物置場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影制御の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
(背景部22)
図7は、写真シール作成装置1に備えられる背景部22の構成例を示す図である。上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
(編集部12)
図8は、写真シール作成装置1に備えられる編集部12の構成例を示す図である。この図に示すように、編集部12において、斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aおよび132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方のユーザによって用いられ、タッチペン132Bは他方のユーザによって用いられる。
なお、編集部12において行われる画像の編集は、すべてが印刷される画像に対する編集であるとは限らず、ユーザが携帯端末6への送信のみを想定している画像(つまり、印刷されない画像)に対する編集である場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6へ送信されてweb上で利用される画像との間で、ユーザの嗜好に違いがあり、例えばブログなどに利用する画像などに対して、印刷される画像に対する編集とは異なる編集をしたいというユーザの意向にこたえるためのものである。
(事後接客部13)
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。図9は、写真シール作成装置1に備えられる事後接客部13の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客の工程において用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しおよび非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
シール紙排出口164には、編集空間A2−1のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタによって行われる。
スピーカ165は、事後接客時の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
(写真シール作成装置1の内部構成)
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図10は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付す。重複する説明については適宜省略する。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などから構成され、ROM(Read Only Memory)206または記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部21、編集部12、事後接客部13、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクまたはフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201によって適宜読み出される。
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクまたは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によってリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムおよびデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムおよびデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータおよびプログラムを一時的に記憶する。
撮影部21は、撮影空間A1におけるユーザの撮影制御に関する処理を行う。撮影部21は、硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択がユーザによって手動で行われるようにしてもよい。
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102、背面右ストロボ103が設けられる。各ストロボの内部には蛍光灯も設けられる。
また、照明制御部223は、各ストロボの内部に設けられる蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、ユーザが行っている撮影制御の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像(画像)を制御部201に出力する。また、カメラ91は、後述するユーザ認証を行う場合、ユーザの身体の一部、ユーザの姿勢(ポーズ)、または、ユーザの動き(ジェスチャー)を静止画または動画として撮影することにより、画像認証に係る情報(画像認証情報)を生成するための画像(認証用画像)を撮影し、制御部201に送信しても良い。
編集部12Aは、編集空間A2−1におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。編集部12Aは、編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A、132B、およびスピーカ231から構成される。編集部12Bも編集部12Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対するユーザの操作を検出する。ユーザの操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の画像の編集が行われる。
事後接客部13は、事後接客空間A3における事後接客に関する処理を行う。事後接客部13は、タブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A、162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
印刷部211は、印刷制御を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、画像、またはユーザによる編集制御によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部13と印刷部211が、事後接客空間A3にいるユーザを相手とした事後接客に関する処理を行う構成となる。
また、印刷部211は、印刷制御に係る処理において、シール紙への撮影画像(または編集画像)の印刷に加え、欄外(シール紙の端部など)に、管理サーバ4へ送信した画像を取得するためのURL(Uniform Resource Locater)、および、シールID(画像取得用ID)などを印刷してもよい。シールIDとは、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された1または複数の画像(撮影画像および編集画像を含む)を一義的に特定するための識別子であり、ユーザが1ゲーム中に生成された画像を取得するための識別子である。ユーザは、画像を取得するためのURLにアクセスし、シールIDを入力することにより、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された画像を取得するためのウェブページ(画像取得用ページ)を携帯端末6に表示させることができる。
これは、例えば、事後接客部13などにおいてユーザからメールアドレスの入力を受け付ける際に、タイムアウトやミス入力により正しいアドレスを受け付けることができず、画像を取得するためのURLなどの情報をユーザに送信することができないなど場合に、シール紙に印刷されているURLにアクセスしてシールIDを入力することによりユーザが画像を取得することができるようにするためである。
なお、印刷部211は、画像を取得するための情報として、URLではなく、例えば、所定のメールアドレスまたはQRコード(登録商標)などを印刷してもよい。所定のメールアドレスが印刷されている場合には、ユーザは、当該所定のメールアドレスに空メールを送信することにより、画像を取得するためのURLが記載されたメールを管理サーバ4から受信することができる。また、シール紙にQRコードが印刷されている場合には、ユーザは、携帯端末6を用いてQRコードの示すウェブページへアクセスすることにより、画像取得用ページへ直接アクセスすることもできる。
(制御部の構成)
図11は、写真シール作成装置1に備えられる制御部201の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。この図に示すように、制御部201は、通信制御部311、撮影制御部312、編集制御部313、印刷制御部314、事後接客制御部315、および登録制御部316を備えている。
通信制御部311は、通信部203による外部の装置との通信を制御する。
撮影制御部312は、撮影部21による、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理と、ユーザの撮影制御に従いユーザグループを撮影する等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの撮影制御に関する処理とを制御する。また、撮影制御部312は、後述するユーザ認証を行う場合、カメラ91を動作させて認証用画像を撮影させる制御を行っても良い。また、以下で説明する落書きの特徴を用いた認証などでは、別途タッチ操作可能なタブレット画面(例えば、後述する各種モニタ)で認証を行っても良い。なお、撮影制御部312は、画像が撮影された日時に関する日時情報を生成することもできる。
編集制御部313は、編集部12Aおよび編集部12Bによる画像に対する落書き編集等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの編集制御に関する処理を制御する。
印刷制御部314は、印刷部211によるシール紙の印刷等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの印刷制御に関する処理を制御する。
事後接客制御部315は、事後接客部13による、編集作業を終了したユーザグループを接客する処理等、写真シール作成ゲームにおける事後接客に関する処理を制御する。
登録制御部316は、画像提供サイトの会員登録に係る処理を行う他、ユーザ認証の工程に係る処理を制御する。本明細書においてユーザ認証とは、ユーザが画像提供サイトの会員であるか否かを判別するための認証(または、ユーザが画像管理サイトにログインする資格を有しているか否かを判別するための認証)を意味する。なお、以下の説明では、会員登録の際に、後述する画像認証情報が生成され、この画像認証情報が、管理サーバ4の会員データベース422のユーザのアカウント領域(会員固有のデータを保存する記憶領域、以下、単に「アカウント領域」という)に保存されているものとして説明する。
ユーザ認証を行う場合、ユーザの操作により、撮影制御部312は、カメラ91を介して認証用画像を撮影し、撮影した認証用画像を登録制御部316に送信する。次に、登録制御部316は、通信部203および通信制御部311を介して、管理サーバ4にユーザ認証を要求し、認証結果を取得する。登録制御部316は、さらに詳しくは、特徴量抽出部(特徴量抽出手段)316A、認証要求部(認証要求手段)316B、および認証結果受信部(認証結果取得手段,会員情報取得手段)316Cを含む。
特徴量抽出部316Aは、認証用画像から特徴量を抽出し、抽出した特徴量を、認証要求部316Bに送信する。ここで、「特徴量」とは、ユーザの身体の一部(具体的には、顔部位、目の虹彩、手のひら、指の指紋など)、ユーザの姿勢(ポーズ)、ユーザの動き(ジェスチャー)、または編集画像における落書き(例えば、花押またはサイン)などから抽出された、当該ユーザを特定するための情報である。
認証要求部316Bは、特徴量抽出部316Aが抽出した特徴量と、ユーザ認証の要求とを、通信制御部311および通信部203を介して管理サーバ4に送信する。
認証結果受信部316Cは、通信制御部311および通信部203を介して、管理サーバ4から認証結果(認証の成否を示す通知)を受信する。また、認証結果受信部316Cは、管理サーバ4でのユーザ認証が成功した場合、認証したユーザのユーザ特定情報を含む会員情報を受信する。ユーザ特定情報および会員情報については、後で詳述する。
(管理サーバ4)
次に、管理サーバ4の詳細について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る管理サーバ4の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、管理サーバ4は、主に、制御部401、記憶部402、および通信部403を備えている。制御部401は、管理サーバ4に備えられる各部材を統括制御する。記憶部402は、管理サーバ4において使用される各種データを記憶する。通信部403は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。
なお、管理サーバ4は、記憶部402の会員データベース422に格納された会員情報(詳しくは後述する)を写真シール作成装置1に定期的に送信してもよい(写真シール作成装置1が、会員情報を定期的にダウンロードしてもよい)。この場合、管理サーバ4と写真シール作成装置1とは、通信負荷が比較的少ない午前中や夜間に通信を行い、会員情報を送受信することが望ましい。
(制御部401の詳細)
図1に示すように、制御部401は、通信制御部411、メール作成部412、ウェブページ作成部413、画像管理部414、および認証部(認証手段)415を備えている。
(通信制御部411)
通信制御部411は、通信部403による通信を制御する。
(メール作成部412)
メール作成部412は、写真シール作成装置1で遊んだユーザのメールアドレス宛に送信されるメールを作成する。本実施形態では、メール作成部412は、メールデータベース421に格納されているデータを用いて、通信制御部411から入力されたメールアドレス宛に送信される、画像の保存を案内するメールを作成し、通信制御部411に出力する。
(ウェブページ作成部413)
ウェブページ作成部413は、携帯端末6、または、写真シール作成装置1(後述する各種モニタ)に表示されるウェブページを作成する。本実施形態では、ウェブページ作成部413は、ウェブページデータベース423に格納されているデータを用いて、携帯端末6または写真シール作成装置1から受信したアクセス要求に応じたウェブページを作成し、通信制御部411に出力する。詳細は後述するが、ウェブページ作成部413は、ユーザの会員種別に応じたウェブページを作成する。
なお、以下において「ページ」は、例えば、ウェブページのように、管理サーバ4が携帯端末6等の通信端末または写真シール作成装置1に送信して表示するためのデータを意味する。上記ページには、通常、テキストデータおよび画像データが含まれており、さらに、音声データおよび動画データが含まれていてもよい。
(画像管理部414)
画像管理部414は、画像提供サイトを通じてユーザに提供される画像を管理する。本実施形態では、画像管理部414は、写真シール作成装置1によって作成された画像のうち、ユーザによって指定された画像を画像データベース424に保存する。
(認証部415)
認証部415は、写真シール作成装置1からユーザ認証の要求を受け付け、ユーザ認証を行うものである。認証部415は、写真シール作成装置1が抽出した特徴量を、通信部403および通信制御部411を介して受信する。認証部415は、さらに詳しくは、照合部415Aを含む。
照合部415Aは、会員データベース422に保存されている、ユーザの画像認証情報と、受信した特徴量とを照合する。
ここで、特徴量と画像認証情報とが合致する場合、管理サーバ4は、ユーザ認証が成功した旨(および当該ユーザの会員情報)を制御部201の登録制御部316(認証結果受信部316C)に送信する。一方、特徴量と画像認証情報とが合致しない場合、管理サーバ4は、ユーザ認証が失敗した旨を制御部201の登録制御部316(認証結果受信部316C)に通知する。なお、管理サーバ4は、ユーザ認証に成功した場合、写真シール作成装置1に対し、画像提供サイトへのアクセスを許可してもよい。そして、写真シール作成装置1は、後述する自機の各種モニタを用いて、画像提供サイトの各種データをユーザが閲覧および編集可能にしてもよい。
なお、ユーザ認証が所定の回数、失敗した場合は、通常の会員IDおよびパスワードによる認証に切り替えてもよい。または、複数の種類の認証が可能である場合、他の認証方法に認証方法を切り替える操作を行って、当該他の認証方法で再度認証操作を継続してもよい。さらに、それらの認証によっても、認証が成功しなかった場合は、画像を削除する旨を別途入力されるメールアドレスの宛て先にメールで通知した上で、会員アカウントが所定期間使用されていない場合はサーバに保存されている画像を削除してもよい。
ここで、画像認証情報は、上述のように管理サーバ4において、ユーザ認証の基準として用いられる情報である。一方、特徴量は、上述のように画像認証情報と照合し、照合結果(認証の可否)を得るための情報である。したがって、特徴量は、画像認証情報との照合結果の判定精度が落ちない程度の精度の情報であればよく、画像認証情報に比べ、算出精度を落とした情報であっても構わない。
写真シール作成装置1から受信した特徴量と、画像認証情報とが合致する場合、認証部415は、画像認証情報に対応するユーザ特定情報をキーとして、会員データベース422を探索することにより、上記ユーザ特定情報が示すユーザの、会員情報を読み出す。そして、認証部415は、認証成功を示す通知と、読み出した会員情報とを、通信制御部411および通信部403を介して写真シール作成装置1へと送信する。
(記憶部402の詳細)
図1に示すように、記憶部402は、メールデータベース421、会員データベース422、ウェブページデータベース423、および画像データベース424を有している。
(メールデータベース421)
メールデータベース421は、ユーザに送信するメールを作成するための各種データを格納している。
(会員データベース422)
会員データベース422は、画像提供サイトの会員であるユーザに関する各種情報(会員情報)を格納している。本実施形態では、会員データベース422には、写真シール作成装置1を利用するユーザを特定する情報(ユーザ特定情報)が、ユーザ別に格納されている。ユーザ特定情報としては、例えば、ユーザの会員ID、メールアドレス、ニックネーム、パスワード、生年月日、住所、会員属性、入会日、および、ユーザが保有する携帯端末の端末IDなどを挙げることができる。また、会員属性としては、例えば、有料会員および無料会員などを挙げることができる。
(ウェブページデータベース423)
ウェブページデータベース423は、携帯端末6または写真シール作成装置1(後述する各種モニタ)に表示される画像提供サイトのウェブページを作成するための各種データを格納している。
(画像データベース424)
画像データベース424は、写真シール作成装置1によって作成されたユーザの画像のうち、画像提供サイトに保存するようにユーザによって指示された画像を格納している。画像データベース424には、画像が、会員データベース422に会員として登録されているユーザごとに区別されて格納されている。
図示はしないが、記憶部402は、写真シール作成装置1から受信した画像などのデータを一時的に保存する一時保存データベースも有している。
(通信部403の詳細)
本実施形態では、写真シール作成装置1および携帯端末6が、通信部403の通信相手である。通信部403は、通信制御部411の制御を受けることによって、他の装置からデータを受信したり、他の装置にデータを送信したりする。
(携帯端末6)
図12は、本発明の実施形態1に係る携帯端末6の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、携帯端末6は、主に、制御部601、記憶部602、通信部603、入力部604、および表示部605を備えている。制御部601は、携帯端末6に備えられる各部材を統括制御する。記憶部602は、携帯端末6において使用される各種データを記憶する。携帯端末6は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。入力部604は、タッチパネルなどの、ユーザが携帯端末6に情報を入力するための装置である。表示部605は、液晶表示装置などの、情報を表示するための装置である。
(制御部601の詳細)
図12に示すように、制御部601は、通信制御部611、入力制御部612、および表示制御部613を備えている。
通信制御部611は、通信部603による通信を制御する。入力制御部612は、入力部604における情報入力を制御する。表示制御部613は、表示部605における情報表示を制御する。たとえば、通信制御部611から入力されたウェブページを表示制御部613が表示部605に出力することによって、当該ウェブページを表示部605に表示させることができる。
(会員登録処理)
撮影画像管理システム10では、画像提供サイトに会員登録したユーザが、撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。ユーザは、所定の手順に従い自身を画像提供サイトに無料会員として登録する。その手順について、図13を参照して以下に説明する。図13は、会員登録処理時に携帯端末6の表示部605に表示されるウェブページの一例を示す画面遷移図である。以下、(i)携帯端末6を用いて画像提供サイトにアクセスし会員登録する方法と、(ii)写真シール作成装置1から会員登録を行う方法とについて説明する。
≪1:携帯端末6で会員登録を行う≫
ユーザは、画像提供サイトに会員登録するために、携帯端末6を用いて画像提供サイトにアクセスする。この結果、図13の(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が、携帯端末6の表示部605に表示される。トップページ1001は、会員ログイン処理を進めるためのリンク画像1002、および無料会員登録処理を進めるためのリンク画像1003を少なくとも含む。
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、無料会員登録を進めるためのリンク画像1003を選択する。この結果、携帯端末6は、管理サーバ4と通信し、結果として、図13の(b)に示すような、無料会員登録用のウェブページ1011を表示部605に表示する。
ウェブページ1011は、無料会員登録されるユーザを特定する情報(ユーザ特定情報)を入力するための入力フォーム1012、および、入力されたユーザ特定情報を管理サーバ4に送信するためのリンク画像1013を少なくとも含む。ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、ユーザの会員ID、パスワード、およびメールアドレスなどの各種の個人情報を、ユーザ特定情報として入力フォーム1012に入力する。ユーザは、ユーザ特定情報の入力完了後、リンク画像1013を選択する。これにより携帯端末6は、ユーザ特定情報を管理サーバ4に送信すると共に、ユーザの無料会員登録を管理サーバ4に要求する。
管理サーバ4の通信制御部411は、携帯端末6から送信されたユーザ特定情報を、通信部403を通じて受信する。通信制御部411は、受信したユーザ特定情報をメール作成部412に出力すると共に、会員登録用メールの作成をメール作成部412に指示する。この指示を受けて、メール作成部412は、図13の(c)に示すような会員登録用メール1021を作成する。会員登録用メール1021は、受信したユーザ特定情報に含まれるメールアドレス宛のメールであり、無料会員登録の完了を示すウェブページへのURL1022を含んでいる。メール作成部412は、作成した会員登録用メール1021を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、入力された会員登録用メール1021を、通信部403を介してユーザのメールアドレス宛に送信する。
携帯端末6は、送信された会員登録用メール1021を受信し、表示部605に表示する。ユーザは、表示された会員登録用メール1021を確認し、URL1022を選択する。これにより携帯端末6は、URL1022によって特定されるウェブページを、管理サーバ4に要求する。
この要求を受けて、管理サーバ4は、無料会員登録を完了させる。具体的には、管理サーバ4が、会員データベース422にユーザ用のアカウント領域(会員固有のデータを保存する記憶領域)を作成し、当該アカウント領域に、ユーザ特定情報を保存する。このとき、ユーザが無料会員であることを表す情報を、アカウント領域に追加する。最後に、管理サーバ4は、無料会員登録が完了したことを示すウェブページを作成し、携帯端末6に送信する。
なお、ユーザは、無料会員の登録後、会員ID及びパスワードを入力することにより画像提供サイトにログインし、所定の手続きを踏むことによって、自身を有料会員として画像提供サイトに登録することができる。この登録完了後、ユーザのアカウント領域には、ユーザが有料会員であることを表す情報が追加される。
≪2:写真シール作成装置1で会員登録を行う≫
本実施形態に係る写真シール作成装置1は、非会員のユーザに、自機から画像提供サイトへの会員登録を行わせてもよい。なお、以下の説明では、写真シール作成装置1は非会員のユーザの無料会員登録に係る処理を行うこととするが、写真シール作成装置1は、有料会員登録に必要な事項がユーザにより入力された場合は、当該ユーザの有料会員登録に係る処理を行ってもよい。
本実施形態に係る写真シール作成装置1の登録制御部316は、上述したユーザ認証に係る工程に係る処理を制御する他、画像提供サイトの会員登録に係る処理を行う。登録制御部316は、写真シール作成ゲームの各工程の少なくともいずれかにおいて、制御部201が各種モニタから会員登録を示す入力信号を受信した場合に、会員登録に係る処理を制御する。
なお、ここで言う「各種モニタ」とは、写真シール作成装置1においてユーザの入力指示を受け付ける部材を示す。すなわち、各種入力装置とは、タッチパネルモニタ93、タブレット内蔵モニタ131、タブレット内蔵モニタ161のいずれかを示す。なお、上述した各ウェブページは、この各種モニタに表示させても良い。
登録制御部316は、各種モニタに、会員登録に必要な事項(必要事項)を入力するための入力フォームを表示させ、ユーザにより当該入力フォームに必要事項が入力(および、当該入力が確定)されると、上記必要事項を管理サーバ4に送信する。なお、このとき、登録制御部316は、上記必要事項を記憶部202に格納してもよい。
なお、「必要事項」とは、ユーザ特定情報を少なくとも含む情報である。必要事項の一例としては、ユーザの名前(ニックネーム)、パスワード、メールアドレス、性別、生年月日、居住地域(住所)などが挙げられる。
(会員登録処理の流れ)
次に、写真シール作成装置1および管理サーバ4における会員登録処理の流れを説明する。なお、以下の説明では、事後接客の工程(後述する図14のステップS5)において、ユーザにメールアドレスを入力させるときに会員登録を行う例を説明する。
しかしながら、会員登録は、写真シール作成ゲームの開始から終了までの間(図14のステップS1〜S6の間)に行われればいつ行われてもよい。例えば、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの写真撮影の工程(図14のステップS2)において、ユーザに必要事項を入力させ、会員登録処理を行ってもよい。
事後接客制御部315は、事後接客の工程が開始されると、会員登録を行うか否かを選択する画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。ここで、ユーザにより、会員登録を行わない旨の選択がなされた場合、事後接客制御部315は、メールアドレスの入力画面、および、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。以降、事後接客制御部315は、上述した事後接客に関する制御を行う(図14のステップS5)。より具体的には、事後接客制御部315は、画像(編集済みの画像を含む)の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、ユーザに、管理サーバ4に送信したい画像を選択させる。
一方、会員登録を行う旨の選択がなされた場合、事後接客制御部315は登録制御部316に対し、会員登録処理の開始を通知する。登録制御部316は上記通知を受けて、タブレット内蔵モニタ161に、必要事項を入力するための入力フォームを表示させる。
ここで、ユーザにより当該入力フォームに必要事項が入力され、確定されると、タブレット内蔵モニタ161は、入力された必要事項を登録制御部316へと送信する。登録制御部316は、上記必要事項を受信すると、これを通信制御部311および通信部203を介し、管理サーバ4へと送信する。
管理サーバ4の通信制御部411は、会員登録の必要事項を写真シール作成装置1から受信すると、会員データベース422にユーザ用のアカウント領域(会員固有のデータを保存する記憶領域)を作成し、当該アカウント領域に、会員情報として上記必要事項を保存する。なお、このとき、管理サーバ4は、ユーザを一意に特定する情報(例えば会員ID)を生成し、当該必要事項に紐付けて記憶させてもよい。
そして、管理サーバ4は、会員登録が完了した旨の通知を、写真シール作成装置1に送信する。写真シール作成装置1の登録制御部316は上記通知を受けると、当該通知を事後接客制御部315に送信する。事後接客制御部315は、会員登録が完了したことを示す画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。
なお、管理サーバ4は、会員登録の完了後、写真シール作成装置1に対し、画像提供サイトへのアクセスを許可してもよい。そして、写真シール作成装置1は、自機の各種モニタを用いて、画像提供サイトの各種データをユーザが閲覧および編集可能にしてもよい。
また、写真シール作成装置1は、会員登録時にユーザにより入力された必要事項(会員情報)を、写真シール作成ゲームの以後の工程(例えば、事後接客の工程および印刷工程)のサービス提供に利用してもよい。
上記処理により、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームを行う間に、非会員のユーザに自機から会員登録を行わせることができる。これにより、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームと別個に会員登録を行うというユーザの手間を省くことができる。また、写真シール作成装置1から画像提供サイトにログインすることができる。
≪3:会員登録時に画像認証情報を登録する≫
また、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、会員登録の際に、カメラ91により、画像認証に係る情報(画像認証情報)を取得し、ユーザにより入力された必要事項とともに、当該画像認証情報を管理サーバ4へと送信しても良い。また、写真シール作成装置1は、カメラ91で撮影した撮影画像を編集制御部313による制御により編集する場合、会員登録の際に、編集制御部313から受け取った編集後の編集画像から画像認証情報を取得し、ユーザにより入力された必要事項とともに、当該画像認証情報を管理サーバ4へと送信しても良い。具体的には、顔認証用の画像データに係る画像認証情報をゲームにより取得される撮影画像から生成しても良い。また、画像認証情報を生成するため、ジェスチャーやポーズ、落書きなどの撮影画像を別途取得してもよい。さらに、ジェスチャーやポーズ登録用の処理を撮影時に行ってもよいし、撮影画像の編集時に、認識用の落書き(タッチ操作やタブレット内蔵モニタにて認識される所定の軌跡のペン画像)を登録してもよい。事後接客部13にて、撮像手段やタッチパネルモニタなどを備え、ユーザの各種特徴量を個別に登録保存してもよい。
また、本実施形態に係る管理サーバ4は、上記画像認証情報を会員情報として会員データベース422におけるユーザのアカウント領域に保存する。
ここで、画像認証情報とは、画像解析によりユーザを特定するための、当該ユーザ固有の身体の一部(例えば、顔)、ユーザ固有の姿勢(ポーズ)、ユーザ固有の動き(ジェスチャー)、または、ユーザ固有の落書き(例えば、花押やサインなど)の特徴に係る情報である。画像認証情報の具体例としては、ユーザの顔認識を行うための情報(顔のパーツの位置関係、大きさ、肌色など)や、ユーザの目認証を行うための情報(虹彩など)や、ユーザの指紋認証を行うための情報が挙げられる。また、その他、ユーザの姿勢(ポーズ)の認識を行うための情報(手の構えなど)や、ユーザの動き(ジェスチャー)の認識を行うための情報(手振り、身振りなど)を例示することができる。
本実施形態の場合、カメラ91は、ユーザの身体の一部、ユーザの姿勢、または、ユーザの動きを静止画または動画として撮影することにより、画像認証情報を生成するための画像または動画(認証用画像)を撮影し、登録制御部316に送信する。なお、認証用画像は、未加工の(ユーザにより編集が行われていない)撮影画像であることが望ましいが、撮影画像を編集した編集画像であっても良い。この場合、編集制御部313は、後述する編集画像の編集を終了した場合、編集後の編集画像を、認証用画像として、登録制御部316の特徴量抽出部316に送信する。特徴量抽出部316は、編集画像を受信すると、この編集画像から特徴量を抽出する。例えば、特徴量抽出部316は、編集画像における落書き(例えば、花押やサインなど)の特徴に係る特徴量を抽出しても良い。また、特徴量抽出部316は、この編集画像から、上述したユーザ固有の、身体の一部、ユーザ固有の姿勢、または、ユーザ固有の動きの特徴に係る画像認証情報を生成しても良い。
別途、会員情報の登録処理として、撮影部21、編集部12において、登録操作を受け付けてもよい。その際に、登録内容については、ユーザは確認でき、さらに、必要に応じて所定の回数、登録を受け付けるものとする。
登録制御部316は、カメラ91から、認証用画像を受信するか、編集制御部313から編集画像(認証用画像)を受信すると、当該画像を解析することにより、画像認証情報を生成する。そして、登録制御部316は、会員登録処理の際に、ユーザが入力した必要事項に上記画像認証情報を対応づけて管理サーバ4に送信する。管理サーバ4は、受信した画像認証情報を、上記必要事項とともに、会員情報として会員データベース422におけるユーザのアカウント領域に保存する。
なお、登録制御部316は、ユーザが入力した必要事項とともに上記認証用画像を管理サーバ4に送信し、管理サーバ4にて画像認証情報の生成を行わせてもよい。
また、写真シール作成装置1は、すでに会員登録しているが、画像認証情報を登録していないユーザについても、認証用画像の撮影、画像認証情報の生成および管理サーバ4への送信を行ってもよい。これにより、携帯端末6から画像提供サイトの会員登録を行ったユーザであっても、画像認証情報を生成し、管理サーバ4(会員データベース422)に登録することができる。
(サービスの流れ)
次に、撮影画像管理システム10によって提供されるサービスの流れの詳細について、図14および図15を参照して以下に説明する。図14は、撮影画像管理システム10における写真撮影から画像保存までの一連の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
(写真撮影)
図14に示すように、ユーザは、写真シール作成装置1においてゲームのプレイを開始する(ステップS1)。具体的には、ユーザは、写真シール作成装置1の正面パネル41の前に立ち、ゲームのプレイに必要な料金の硬貨を、硬貨投入返却口87に投入する。撮影制御部312は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを、硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定する。
投入されたと判定した場合、撮影制御部312は、撮影部21を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、ユーザによる撮影制御に従って、撮影空間A1にいるユーザを被写体として撮影する(ステップS2)。この撮影制御は撮影処理時間内に複数回行われる。
なお、撮影制御における処理として、シール紙への印刷用の画像の撮影ではなく、携帯端末6への送信用の画像の撮影として、所定の回数の撮影を行うこともある。この場合には、携帯端末6への送信用の画像に適した画像として、合成用画像をクロマキ合成した画像、及び、色フィルターによるフィルタリング処理などの画像処理を施した画像を、撮影時に作成することもある。
写真撮影の終了後、撮影制御部312は、撮影空間A1にいるユーザに対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。この案内は、案内画面を撮影部21のタッチパネルモニタ93に表示させることによって、または、音声案内をスピーカ224から出力させることによって、行われる。
(画像編集)
案内の終了後、編集制御部313は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影制御を終えたユーザの移動先とした方の編集空間に対応する編集部12を制御することによって、編集部12に画像を編集させる(ステップS3)。具体的には、編集制御部313は、編集対象画像として選択または取得された画像に合成するための合成用画像をユーザに選択させ、選択された合成用画像を画像に合成させ、得られた合成画像を、ユーザによる編集操作に従って編集する。また、携帯端末6への送信用の画像に対する編集として、例えば、画像を所定のサイズにトリミングする処理、色フィルターによるフィルタリング処理、及び、複数の画像を一つの画像として仕上げるコラージュ合成処理などの処理を行うこともできる。
編集の終了後、編集制御部313は、編集空間A2−1または編集空間A2−2において編集制御を終えたユーザに、事後接客空間A3への移動を案内する。この案内は、案内画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させることによって、または、案内音声をスピーカ231から出力させることによって、行われる。
(写真シール印刷)
案内の終了後、印刷制御部314は、ユーザによって選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる(ステップS4)。印刷が終了すると、事後接客制御部315は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、管理サーバ4及び写真シール作成装置1から同じ手順で画像を取得可能なように、写真シール作成装置1において作成されたシールIDおよび、画像取得情報(画像取得サイトのURL、または、取得のためのメールアドレスなど)が欄外に印刷され、また、所定の画像が中央部に印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出する。
(事後接客)
印刷中、事後接客制御部315は、事後接客部13を制御し、印刷終了待機中のユーザに対する事後接客に関する処理を制御する(ステップS5)。具体的には、事後接客制御部315は、事後接客部13による事後接客に関する処理として、写真シール作成ゲームにおいて画像(編集済みの画像を含む)を管理サーバ4に送信するための処理を制御する。その際、事後接客制御部315は、ゲームをプレイしたユーザのメールアドレスを入力するためのメールアドレスの入力画面、および、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。ユーザは、タッチペン162Aまたはタッチペン162Bを用いることによって、現在用いているメールアドレスを入力すると共に、管理サーバ4に送信したい画像を選択する。
(画像送信)
通信制御部311は、入力されたメールアドレスおよび選択された画像もしくは制御部201が送信対象と決定した画像を、通信部203を通じて管理サーバ4に送信する(ステップS6)。このとき送信される画像には、当該画像を一義的に特定するための識別子(画像ID)が関連付けられている。写真シール作成装置1から送信されたメールアドレス、画像、および画像IDを、管理サーバ4の通信部403が受信し(ステップS7)、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、受信した画像を、記憶部402の図示しない一時保存データベースに保存する。保存された画像などのデータは、規定の期限が経過するまで一時保存データベースに格納され続け、期限が経過すると自動的に一時保存データベースから削除される。
なお、通信制御部311は、管理サーバ4に対し、ユーザが選択した所定の枚数の画像だけではなく、ユーザが将来有料会員になる場合を考慮して、すべての画像を送信してもよい。これにより、ユーザは、無料会員の状態で撮影したあと、サイト上で有料会員になった場合に、無料会員の状態で撮影したすべての画像を取得することができる。
(案内メールの作成および送信)
通信制御部411は、受信したメールアドレスおよび画像IDをメール作成部412に出力する。メール作成部412は、通信制御部411から受け取ったメールアドレス宛に送信される、画像の保存をユーザに案内する案内メールを作成する。その手順は次の通りである。メール作成部412は、画像IDをウェブページ作成部413に出力すると共に、当該画像IDによって特定される画像を保存するためのウェブページを示すURL1102の生成を、ウェブページ作成部413に要求する。ウェブページ作成部413は、要求されたURL1102を生成し、メール作成部412に出力する。
メール作成部412は、案内メールを作成するためのデータをメールデータベース421から取得する。そして、当該データ、URL1102、およびユーザのメールアドレスを用いて、図15の(a)に示す案内メール1101を作成する。案内メール1101の本文中には、URL1102が記載されている。メール作成部412は、作成した案内メール1101を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を介して、ユーザのメールアドレス宛に案内メール1101を送信する(ステップS8)。
なお、メール作成部412は、画像IDとその画像IDにかかわる画像とをまとめるウェブページではなく、シールIDをユーザに入力してもらうだけのウェブページを示すURLを含む案内メールを送信してもよい。この場合には、管理サーバ4は、案内メールに含まれるURLの示すウェブページ上において、携帯端末6からシール紙の欄外に印刷されたシールIDの入力を受け付け、当該管理サーバ4に送信されている画像を表示するようにしてもよい。
(画像保存用ウェブページの要求および送信)
携帯端末6の通信部603は、送信された案内メール1101を受信し(ステップS9)、通信制御部611に出力する。通信制御部611は、入力された案内メール1101を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、入力された案内メール1101を表示部605に出力する。ユーザは、表示部605に表示された案内メール1101を確認し、画像提供サイトに画像を保存するために、入力部604を用いてURL1102を選択する(ステップS10)。
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、URL1102が選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて通信制御部611は、選択されたURL1102に対応するウェブページを、管理サーバ4に要求する。具体的な手順は次の通りである。通信制御部611は、記憶部602に格納されているユーザの会員IDを取得し、この会員IDを含みかつウェブページの提供を求める所定のリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
通信制御部411は、送信されたリクエストを、通信部403を通じて受信し(ステップS11)、ウェブページ作成部413に出力する。ウェブページ作成部413は、リクエストに含まれる会員IDを会員データベース422に照会することによって、ユーザの会員種別を判定する(ステップS12)。本実施形態では、ウェブページ作成部413は、ユーザが無料会員および有料会員のいずれであるかを判定し、判定結果に応じたウェブページを作成する。ウェブページ作成部413は、ユーザが無料会員であると判定した場合には、図15(b)に示すような、無料会員が画像を保存するためのウェブページ1103を作成する。一方、ユーザが有料会員であると判定した場合には、図15(c)に示すような、有料会員が画像を保存するためのウェブページ1107を作成する。
図15(b)に示すように、ウェブページ1103は、一つのサムネイル画像1104、ユーザに有料会員の登録を促すリンク画像1105、および、画像提供サイトに画像を一枚保存するためのリンク画像1106を含んでいる。ユーザが無料会員である場合には保存できる画像が一枚であるため、サムネイル画像1104は、その一枚の画像のサムネイルである。なお、当該一枚の画像とは、写真シール作成装置1においてユーザにより選択された画像である。一方、画像が複数枚ある場合、サムネイル画像1104は、これら複数の画像のいずれかのサムネイルである。
図15(c)に示すように、ウェブページ1107は、一つのサムネイル画像1104、および、全ての画像を保存するためのリンク画像1108を含んでいる。
本例では、ユーザは無料会員であるので、ウェブページ作成部413は、無料会員用のウェブページ1103を作成する。ウェブページ作成部413は、作成したウェブページ1103を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、入力されたウェブページ1103を、通信部403を通じて携帯端末6に送信する(ステップS13)。
(画像保存)
携帯端末6は、通信部603を通じてウェブページ1103を受信する(ステップS14)。ウェブページ1103は、通信制御部611を介して表示制御部613に出力される。表示制御部613は、入力されたウェブページ1103を表示部605に出力する。ユーザは、表示部605に表示されたウェブページ1103を確認する。ユーザが無料会員である場合、画像が複数枚あったとしても、画像提供サイトに保存できるのは、それらのうちのいずれか一枚である。ユーザは、一枚の画像を保存したい場合、入力部604を通じてリンク画像1106を選択する。なお、当該保存したい画像は、写真シール作成装置1において携帯端末6へ送信する画像として選択した画像に限られず、例えば、画像提供サイトにアクセスしている携帯端末6において保存対象の画像として指定された画像であってもよい。
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、リンク画像1106が選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて、通信制御部611は、画像保存の指示を管理サーバ4に送信する(ステップS15)。
送信された保存指示を、通信制御部411が通信部403を通じて受信する(ステップS16)。これにより通信制御部411は、画像の保存を画像管理部414に指示する。画像管理部414は、この指示を受けて、一時保存データベースに格納されているユーザの画像を、ユーザの会員IDに関連付けて画像データベース424に保存する(ステップS17)。その際、画像が一枚なら、その画像を保存する。一方、画像が複数枚なら、そのうちのいずれか一つ(たとえばサムネイル画像1104に対応する画像)を保存する。これにより、図14に示す一連の処理は完了する。
なお、無料会員であるユーザは、全ての画像を保存したい場合、リンク画像1105を選択する。この場合、有料会員登録のための一連の処理が撮影画像管理システム10において行われる。そして登録が完了すると、全ての画像がユーザの会員IDに関連付けられて画像データベース424に保存される。
また、ユーザが有料会員である場合の保存処理は、本質的には上述した無料会員の場合の保存処理と同じである。ただし、ユーザは、ウェブページ1107に含まれるリンク画像1108を選択する。これにより管理サーバ4は、画像データベース424におけるユーザの画像記憶領域に、全ての画像を保存する。
なお、ユーザによる保存する画像(無料会員であれば1枚の画像、有料会員であれば全ての画像)の選択は、写真シール作成装置1において受け付けられていてもよい。この場合には、画像管理部414は、写真シール作成装置1において選択されている画像を画像データベース424に保存すればよい。
(携帯端末6への画像保存)
以下に、画像提供サイトに保存された画像をユーザの携帯端末6に保存する際の処理の流れについて、図16および図17を参照して説明する。図16は、撮影画像管理システム10における携帯端末6への画像保存に関する一連の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図17は、携帯端末6への画像保存処理時に携帯端末6の表示部605に表示されるウェブページの一例を示す画面遷移図である。
ユーザは、画像提供サイトにログインするために、画像提供サイトにアクセスする。その結果、図17(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が、携帯端末6の表示部605に表示される。ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、画像提供サイトへの会員ログイン処理を進めるためのリンク画像1002を選択する。入力制御部612はこの選択操作を受け付けて、リンク画像1002が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、ユーザの会員IDおよびパスワードを記憶部602から読み出し、通信部603を通じて管理サーバ4に送信すると共に、画像提供サイトへのログインを管理サーバ4に要求する(ステップS21)。なお、通信制御部611は、リンク画像1002が選択された場合、図13の(d)に示すような、ユーザの会員IDおよびパスワードを入力するためのログイン処理ページ1051を取得してもよい。この場合には、管理サーバ4は、ログイン処理ページ1051において会員IDおよびパスワードの入力を受け付ければよい。具体的には、ユーザは、ID入力エリア1052に会員IDを入力し、パスワード入力エリア1053にパスワードを入力する。なお、詳細は後述するが、ユーザは、会員IDまたはパスワードを忘れた場合には、ID・パスワード忘れボタン1054を選択して、後述する所定の手続きを経ることで、会員IDまたはパスワードの入力を行うことなく、画像提供サイトへログインできるようにしても良い。
管理サーバ4の通信制御部411は、上述したログインの要求を、通信部403を通じて受け付ける(ステップS22)。次に通信制御部411は、受信した会員IDおよびパスワードをウェブページ作成部413に出力すると共に、会員トップページ1031の作成をウェブページ作成部413に指示する。
ウェブページ作成部413は、入力された会員IDおよびパスワードを会員データベース422と照合することによって、ユーザが画像提供サイトに会員として登録されているか否かを判定する。登録されていると判定した場合、ウェブページデータベース423から、会員トップページ1031を生成するためのデータを取得する。ウェブページ作成部413は、当該データを用いて、図17(b)に示すような会員トップページ1031を生成し、通信制御部411に出力する。会員トップページ1031は、画像提供サイトに保存されているユーザの画像の一覧を表示するためのリンク画像1032を含んでいる。通信制御部411は、通信部403を通じて会員トップページ1031を携帯端末6に送信する(ステップS23)。
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて、会員トップページ1031を受信する。通信制御部611は、受信した会員トップページ1031を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、会員トップページ1031を表示部605に出力する。結果、表示部605に会員トップページ1031が表示される(ステップS24)。
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、リンク画像1032を選択する(ステップS25)。入力制御部612が、この選択操作を受け付けて、リンク画像1032が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、画像提供サイトに保存されているユーザの画像の一覧を含むウェブページの提供を求めるリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4の通信制御部411は、送信されたリクエストを、通信部403を通じて受け付ける(ステップS26)。次に通信制御部411は、画像データベース424に保存されているユーザの画像の一覧を含む画像一覧ページ1041の生成を、ウェブページ作成部413に指示する。
ウェブページ作成部413は、画像一覧ページ1041を生成するためのデータを、ウェブページデータベース423から取得する。ウェブページ作成部413は、データを用いると共に、画像データベース424に保存されているユーザの全画像を参照することによって、図17(c)に示すような画像一覧ページ1041を生成し、通信制御部411に出力する。画像一覧ページ1041は、画像データベース424に保存されているユーザの全画像を個別に表す、複数のサムネイル画像1042を含んでいる。通信制御部411は、通信部403を通じて画像一覧ページ1041を携帯端末6に送信する(ステップS27)。
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて画像一覧ページ1041を受信する。通信制御部611は、受信した画像一覧ページ1041を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、画像一覧ページ1041を表示部605に出力する。結果、表示部605に画像一覧ページ1041が表示される(ステップS28)。
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、表示中のサムネイル画像1042のうち、携帯端末6に保存したい画像に対応するサムネイル画像1042を選択する(ステップS29)。入力制御部612は、この選択操作を受け付けて、サムネイル画像1042が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、選択されたサムネイル画像1042に対応する画像の提供を求めるリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4の通信制御部411は、通信部403を通じて、送信されたリクエストを受信する(ステップS30)。次に通信制御部411は、携帯端末6から提供を求められたユーザの画像を通信制御部411に出力するように、画像管理部414に指示する。
画像管理部414は、指示された画像を画像データベース424から取得し、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を通じて、入力された画像を携帯端末6に送信する(ステップS31)。
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて、送信された画像を受信し、記憶部602に保存する(ステップS32)。以上により、携帯端末6への画像保存処理が完了する。
なお、上述の説明では、携帯端末6が画像提供サイトへログインすることにより画像を取得する構成を例に挙げて説明したが、本実施形態では、シールIDを用いて画像を取得することもできる。例えば、携帯端末6は、シール紙に印刷されているURL(または、案内メールに含まれるURL)の示すウェブページにアクセスすると共に、ユーザによるシールIDの入力操作を受け付けることにより、画像取得用ページにアクセスする。
このとき、画像取得用ページは、ユーザが有料会員である場合にはシールIDにより特定される画像であって1ゲーム中に生成された全ての画像をユーザが選択可能に一覧表示し、ユーザが無料会員である場合にシールIDにより特定される全画像のうち1枚の画像のみをユーザが選択可能に一覧表示してもよい。また、画像取得用ページは、ユーザが無料会員である場合には、写真シール作成装置1において予め選択されている1枚の画像のみを表示してもよい。なお、画像取得用ページには、編集画像のみが一覧表示されることが好ましいが、例えば、編集画像の生成されていない撮影画像が存在する場合には編集画像と編集画像の生成されていない撮影画像とを一覧表示してもよいし、編集画像および撮影画像の全てを一覧表示してもよいし、特に限定されるものではない。
携帯端末6は、画像取得用ページにおいて一覧表示されている画像のうち、ユーザにより選択された画像を管理サーバ4から取得し、記憶部602に保存する。なお、ユーザが有料会員である場合には、携帯端末6は、画像取得用ページにおいて一覧表示されている画像に対するユーザの選択操作を受け付けることなく、一覧表示されている全ての画像を管理サーバ4から取得し、記憶部602に保存してもよい。
〔実施形態2〕
また、写真シール作成装置1は、過去に一度会員登録(および画像認証情報の登録)を済ませたユーザについては、カメラ91により、ログイン用に認証用画像を撮影し(ログイン用画像を撮影し)、当該ログイン用画像(またはその編集画像)から生成した特徴量を用いてユーザ認証を行ってもよい。これにより、ユーザは、長期間、画像提供サイトにアクセスしていなかったなどの理由により会員IDまたはパスワードを忘れた場合でも、後述する所定の手続きを経ることで、会員IDまたはパスワードの入力を行うことなく、画像提供サイトへログインすることができる。また、このように、会員IDまたはパスワードの入力を行うことなく、画像提供サイトへログインすることができることにより、会員IDまたはパスワードを忘れたユーザやメールアドレスを変更したユーザに再度、写真シール作成装置1で写真を撮影してもらうように誘導することができる。以下、このように、ログイン用画像を撮影し、当該ログイン用画像から生成した特徴量を用いてユーザ認証を行う形態を実施形態2として説明する。
ここで、特徴量は、上述した画像認証情報と同様の手法で生成することができる。また、「ログイン用画像」も認証用画像と同様、未加工の(ユーザにより編集が行われていない)撮影画像であることが望ましいが、撮影画像を編集した編集画像であっても良い。
より詳しくは、登録制御部316は、カメラ91からログイン用画像を受信するか、編集制御部312から、上記ログイン用画像の編集画像を受信すると、特徴量抽出部316Aが画像認証情報を生成する方法と同様の方法で特徴量を生成し、管理サーバ4に送信する。そして、管理サーバ4は、管理サーバ4において保存している、ユーザの画像認証情報と、受信した特徴量とを照合する。
ここで、特徴量と画像認証情報とが合致する場合、管理サーバ4は、ユーザ認証が成功した旨(および当該ユーザの会員情報)を認証結果受信部316Cに送信する。一方、特徴量と画像認証情報とが合致しない場合、管理サーバ4は、ユーザ認証が失敗した旨を認証結果受信部316Cに通知する。なお、管理サーバ4は、ユーザ認証に成功した場合、写真シール作成装置1に対し、画像提供サイトへのアクセスを許可しても良い(画像提供サイトへのログインを許可しても良い)。これにより、ユーザは、写真シール作成装置1の各種モニタを用いて、画像提供サイトの各種データを閲覧および編集することが可能になる。
ここで、画像認証情報は、上述のように管理サーバ4において、ユーザ認証の基準として用いられる情報である。一方、特徴量は、上述のように画像認証情報と照合し、照合結果(認証の可否)を得るための情報である。したがって、特徴量は、画像認証情報との照合結果の判定精度が落ちない程度の精度の情報であればよく、画像認証情報に比べ、算出精度を落とした情報であっても構わない。
以上の処理により、写真シール作成装置1はユーザに、自機からユーザ認証(画像提供サイトへのログイン)をさせることができる。ここで、上記特徴量を用いたユーザ認証では、ユーザはログイン用画像を撮影するだけで、ユーザ認証を行うことができる。すなわち、ユーザは、画像提供サイトへの事前のログイン、または、写真シール作成装置1における必要事項の入力を行わずとも、ユーザ認証および画像提供サイトへのログインを行うことができる。したがって、例えば会員IDやパスワードを忘れたユーザであっても、ユーザ認証および画像提供サイトへのログインが可能になる。
また、写真シール作成装置1は、ユーザにログイン用画像の撮影を行わせるだけで、当該ログイン用画像からユーザ認証を行うことにより会員情報を得ることができる。これにより、ユーザは、過去に登録したメールアドレスや、会員IDおよびパスワードなどの会員情報を再び利用する(復活させる)ことが可能になる。そして、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの各工程(例えば、写真撮影、編集、事後接客の工程など)において、得られた会員情報に応じたサービスを提供することができる。
図18は、ユーザが会員IDまたはパスワードを忘れた場合におけるログイン処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、ユーザは、写真シール作成装置1の上記各種モニタを用いて画像提供サイトにアクセスする。この結果、図13の(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が上記各種モニタに表示される。トップページ1001において、リンク画像1002が選択された場合、図13の(d)に示すログイン処理ページ1051が上記各種モニタに表示される。ここでは、ユーザは、会員IDまたはパスワードを忘れたため、ID・パスワード忘れボタン1054を選択する。ID・パスワード忘れボタン1054が選択されたことは、登録制御部316に通知される。登録制御部316は、上記各種モニタに「認証用画像を撮影して下さい」とのコメントを表示させ、ユーザにログイン用画像の撮影を促す。
次に、ユーザの操作により、撮影制御部312は、カメラ91を介してログイン用画像(認証用画像)を撮影し、撮影したログイン用画像を登録制御部316の特徴量抽出部316Aに送信する(ステップS101)。なお、ログイン用画像に対して編集を行う場合には、ユーザの操作により、編集制御部313は、編集後の編集画像をログイン用画像として、登録制御部316の特徴量抽出部316Aに送信しても良い。
特徴量抽出部316Aは、受信したログイン用画像から特徴量を抽出し、抽出した特徴量を、認証要求部316Bに送信する(ステップS102:特徴量抽出ステップ)。
認証要求部316Bは、特徴量抽出部316Aが抽出した特徴量と、ユーザ認証の要求とを、通信制御部311および通信部203を介して管理サーバ4に送信する(ステップ103)。
管理サーバ4の認証部415は、写真シール作成装置1からユーザ認証の要求を受け付け、ユーザ認証を行う。認証部415は、写真シール作成装置1が抽出した特徴量を、通信部403および通信制御部411を介して受信する(ステップS104)。認証部415の照合部415Aは、会員データベース422に保存されている、ユーザの画像認証情報と、受信した特徴量とを照合する(ステップS105)。
ここで、特徴量と画像認証情報とが合致する場合、管理サーバ4は、ユーザ認証が成功した旨〔および当該ユーザの会員情報(会員トップページ1031を含む)〕を制御部201の登録制御部316(認証結果受信部316C)に送信する(ステップS106:認証結果取得ステップ)。具体的には、ユーザ認証が成功した場合、管理サーバ4は、会員データベース422から対応する会員IDおよびパスワードを読み出して、ウェブページ作成部413に出力すると共に、会員トップページ1031の作成をウェブページ作成部413に指示する。ウェブページ作成部413は、入力された会員IDおよびパスワードを会員データベース422と照合することによって、ユーザが画像提供サイトに会員として登録されているか否かを判定する。登録されていると判定した場合、ウェブページデータベース423から、会員トップページ1031を生成するためのデータを取得する。ウェブページ作成部413は、当該データを用いて、図17の(b)に示すような会員トップページ1031を生成し、通信制御部411に出力する。会員トップページ1031は、画像提供サイトに保存されているユーザの画像の一覧を表示するためのリンク画像1032を含んでいる。通信制御部411は、会員データベース422から会員情報を読出し、この会員情報とともに、通信部403を通じて会員トップページ1031を写真シール作成装置1に送信する。
一方、特徴量と画像認証情報とが合致しない場合、管理サーバ4は、ユーザ認証が失敗した旨を制御部201の登録制御部316(認証結果受信部316C)に通知する(ステップS108)。
認証結果受信部316Cは、通信制御部311および通信部203を介して、管理サーバ4から認証結果(認証の成否を示す通知)を受信する(ステップS107:認証結果取得ステップ)。また、認証結果受信部316Cは、管理サーバ4でのユーザ認証が成功した場合、認証したユーザのユーザ特定情報を含む会員情報(会員トップページ1031を含む)を受信し、受信した会員情報を記憶部202に一時的に記録する。
ユーザ認証が成功した場合、登録制御部316は、上記各種モニタに会員トップページ1032〔図17の(b)参照〕を記憶部202から読み出して表示させる(ステップS110)。一方、ユーザ認証が失敗した場合は、処理を終了し、エンドとなる。
なお、ステップS110の後の処理は、図16に示すステップS25〜ステップS32までの処理と同様の処理を写真シール作成装置1と管理サーバ4との間にて行えば良いため、ここでは説明を省略する。
また、以上の説明では、各ウェブページを、写真シール作成装置1の上記各種モニタに表示させながら、写真シール作成装置1から画像提供サイトへログインする形態について説明した。しかしながら、写真シール作成装置1と携帯端末6とを連動させることにより、各ウェブページを携帯端末6の表示部605に表示させながら、写真シール作成装置1でログイン用画像を撮影してログイン認証を行い、認証が成功した場合に携帯端末6から画像提供サイトへのログインができるようにしても良い。これにより、写真シール作成装置1が画像提供サイトの各ウェブページを表示させる機能を持っていないような場合でも、上述したログイン認証を実現することが可能になる。
上述した形態によれば、写真シール作成装置1は、ユーザを被写体として撮影した撮影画像またはその編集画像を用いて、そのユーザが画像提供サイトの会員であるか否かを認証した結果を得ることができる。これにより、写真シール作成装置1は、ユーザに、会員IDやパスワードを入力させることなく、ユーザ認証を行うことができる。換言すると、ユーザは、写真シール作成装置1を用いて自己の撮影画像を撮影するだけで、画像提供サイトの利用(ログイン)を可能にするためのユーザ認証を行うことができる。
以上により、会員IDやパスワードを忘れてしまった場合でも、煩雑な手続きを経ることなくログインが可能になる。
(ユーザ認証の形態)
次に、図19および図20に基づき、様々なユーザ認証の形態について説明する。図19および図20は、ユーザ認証の具体例を説明するための図である。図19の(a)は、ユーザの身体の一部(例えば、顔)と、ユーザの姿勢(ポーズ)との組合せでユーザ認証を行う形態の一例を示す。同図では、ユーザがいわゆるVサインのポーズをとって、認証用画像を撮影している様子を示している。このように、身体の一部による認証(例えば、顔認証)と、ユーザの姿勢(ポーズ)による認証とを複合的に組合せてユーザ認証を行っても良い。具体的には、肌色認識を行い、肌色領域の一部が、登録されている特徴量を示すポーズデータの特徴と形状的に一致するかによって認証を行う。
次に、図19の(b)は、指先で宙にZの文字を描くユーザの動き(ジェスチャー)を示している。このように、上述した身体の一部による認証と、このユーザの動きによる認証とを組合せて複合的にユーザ認証を行っても良い。具体的には、所定の時間で、動画像から変化のある部分を抽出し、その変化の特徴を用いて認証を行う。
また、図19の(c)は、ユーザの画像と、ユーザ特有のサイン(落書き)と、が含まれている認証用画像の例を示している。同図では、ユーザ特有のサインとして、丸を書いて、その丸の中に、「、(テン)」をうったサインSが示されている。
このように、上述した身体の一部による認証と、ユーザ特有のサイン(落書き)とを複合的に組合せてユーザ認証を行っても良い。
以上のように身体の一部による認証と、別の認証方法と、を複合的に組合せることにより、身体の一部による認証の精度があまり高くなくてもユーザ認証の成功率を高めることができる。
次に、図20の(a)は、写真シール作成装置1にて照明条件を整えて(フラッシュをオフにして)虹彩を撮影した認証用の虹彩画像を示している。このようにして撮影により得られた虹彩画像から画像認証情報を生成し、管理サーバ4の会員データベース422に登録しても良い。
その後、図20の(b)に示すように携帯端末6で撮影した虹彩画像から特徴量を抽出し、管理サーバ4に送信して、この特徴量と、上記画像認証情報と、を比較してユーザ認証を行っても良い。これにより、携帯端末6で手軽に撮影した虹彩画像を用いてユーザ認証を行うことが可能になる。
次に、図20の(c)は、写真シール作成装置1にてキャッチライトを用いて虹彩を撮影した認証用の虹彩画像を示している。キャッチライトを用いた撮影では、同図に示すように、目にきらめき感を付与することができるが、きらめき部分の画像は認証に使用できないため、キャッチライトを用いた撮影による虹彩画像では、認証精度が低下してしまうという問題点がある。しかしながら、一般に写真シール作成装置毎に、キャッチライトによる照明効果は異なっているため、同じ写真シール作成装置であれば、キャッチライトを用いた撮影による虹彩画像によるユーザ認証も可能である。
〔実施形態3〕
次に、写真シール作成装置1は、管理サーバ4とリアルタイムに通信を行うのではなく、管理サーバ4から認証に必要な情報を予めダウンロードしておいてもよい。そして、写真シール作成装置1は、上記ダウンロードしておいた情報を用いて、写真シール作成装置1内でユーザ認証を行ってもよい。実施形態3では、写真シール作成装置1内でユーザ認証を行う形態について説明する。
具体的には、写真シール作成装置1は、例えば、通信負荷が比較的少ない午前中や夜間などに管理サーバ4と通信を行い、上述した会員データベース422に格納された各ユーザの会員情報を管理サーバ4からダウンロードし記憶部202に格納しておく。これによりサーバ側でログイン認証を行う場合のように、サーバとの通信トラブルにより認証の終了まで長時間待たされる事態や、認証が異常終了するような事態を避けることができる。図21は、実施形態3に係る写真シール作成装置1に備えられる制御部201Aの詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
(登録制御部316)
ユーザ認証を行う場合、撮影制御部312は、カメラ91を介して認証用画像を撮影し、撮影した認証用画像を登録制御部316に送信する。但し、ここでは、上述したように、写真シール作成装置1は、会員登録の際に生成された画像認証情報を、管理サーバ4からダウンロードし、記憶部202のユーザのアカウント領域に保存しているものとして説明する。登録制御部316は、認証部317にユーザ認証を要求し、認証結果を取得する。より具体的には、登録制御部316の特徴量抽出部(特徴量抽出手段)316Aは、認証用画像から特徴量を抽出し、抽出した特徴量を、認証要求部(認証要求手段)316Bに送信する。認証要求部316Bは、特徴量抽出部316Aが抽出した特徴量と、ユーザ認証の要求とを、認証部317に送信する。
認証結果受信部(認証結果取得手段,会員情報取得手段)316Cは、認証部317から認証結果(認証の成否を示す通知)を取得する。また、認証結果受信部316Cは、認証部317でのユーザ認証が成功した場合、認証したユーザのユーザ特定情報を含む会員情報を記憶部202から取得し、上記各種モニタに表示する。
(認証部317)
認証部317は、認証要求部316Bからユーザ認証の要求を受け付け、ユーザ認証を行うものである。認証部317は、認証要求部316Bから特徴量を受け取る。認証部317は、さらに詳しくは、照合部317Aを含む。
照合部317Aは、記憶部202に保存されている、ユーザの画像認証情報と、取得した特徴量とを照合する。
ここで、特徴量と画像認証情報とが合致する場合、認証部317は、ユーザ認証が成功した旨を登録制御部316(認証結果受信部316C)に送信する。一方、特徴量と画像認証情報とが合致しない場合、認証部317は、ユーザ認証が失敗した旨を登録制御部316(認証結果受信部316C)に通知する。なお、登録制御部(ログイン要求手段)316は、ユーザ認証に成功した場合、管理サーバ4に対し、会員IDおよびパスワードを記憶部202から読出して送信するとともに、画像提供サイトへのログインを要求する。
管理サーバ4の通信制御部411は、上記のログインの要求を、通信部403を通じて受け付ける。次に通信制御部411は、受信した会員IDおよびパスワードをウェブページ作成部413に出力すると共に、会員トップページ1031の作成をウェブページ作成部413に指示する。ウェブページ作成部413は、入力された会員IDおよびパスワードを会員データベース422と照合することによって、ユーザが画像提供サイトに会員として登録されているか否かを判定する。登録されていると判定した場合、ウェブページデータベース423から、会員トップページ1031を生成するためのデータを取得する。ウェブページ作成部413は、当該データを用いて、図17の(b)に示すような会員トップページ1031を生成し、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を通じて会員トップページ1031を写真シール作成装置1に送信する。
写真シール作成装置1は、通信部203を通じて、会員トップページ1031を受信する。写真シール作成装置1は、受信した会員トップページ1031を上記各種モニタに表示する。これにより、写真シール作成装置1は、上記各種モニタを用いて、画像提供サイトの各種データを閲覧および編集することが可能になる。
認証要求部316Bから取得した特徴量と、画像認証情報とが合致する場合、認証部317は、画像認証情報に対応するユーザ特定情報をキーとして、記憶部202を探索することにより、上記ユーザ特定情報が示すユーザの、会員情報を読み出す。そして、認証部317は、読み出した会員情報を認証結果受信部316Cに送信する。登録制御部316は、認証結果受信部316Cが受信した会員情報を上記各種モニタに表示させる。
次に、図22は、ユーザが会員IDまたはパスワードを忘れた場合におけるログイン処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、ユーザは、写真シール作成装置1の上記各種モニタを用いて画像提供サイトにアクセスする。この結果、図13の(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が上記各種モニタに表示される。トップページ1001において、リンク画像1002が選択された場合、図13の(d)に示すログイン処理ページ1051が上記各種モニタに表示される。ここでは、ユーザは、会員IDまたはパスワードを忘れたため、ID・パスワード忘れボタン1054を選択する。ID・パスワード忘れボタン1054が選択されたことは、登録制御部316に通知される。登録制御部316は、上記各種モニタに「認証用画像を撮影して下さい」とのコメントを表示させ、ユーザにログイン用画像の撮影を促す。
次に、ユーザの操作により、撮影制御部312は、カメラ91を介してログイン用画像(認証用画像)を撮影し、撮影したログイン用画像を登録制御部316の特徴量抽出部316Aに送信する(ステップS101)。なお、ログイン用画像に対して編集を行う場合には、ユーザの操作により、編集制御部313は、編集後の編集画像をログイン用画像として、登録制御部316の特徴量抽出部316Aに送信しても良い。
特徴量抽出部316Aは、受信したログイン用画像から特徴量を抽出し、抽出した特徴量を、認証要求部316Bに送信する(ステップS102:特徴量抽出ステップ)。
認証要求部316Bは、特徴量抽出部316Aが抽出した特徴量と、ユーザ認証の要求とを、認証部317に送信する(ステップS103)。
認証部317は、認証要求部316Bからユーザ認証の要求を受け付け、ユーザ認証を行う。認証部317は、特徴量抽出部316Aが抽出した特徴量を認証要求部316Bから取得する。認証部317の照合部317Aは、記憶部202に保存されている、ユーザの画像認証情報と、取得した特徴量とを照合する(ステップS111)。
ここで、特徴量と画像認証情報とが合致する場合、認証部317は、ユーザ認証が成功した旨を登録制御部316(認証結果受信部316C)に通知する(認証結果取得ステップ)。一方、特徴量と画像認証情報とが合致しない場合(ユーザ認証が失敗した場合)、認証部317は、ユーザ認証が失敗した旨を登録制御部316(認証結果受信部316C)に通知し(認証結果取得ステップ)、処理を終了して、エンドとなる。
登録制御部316は、ユーザ認証に成功した場合、管理サーバ4に対し、会員IDおよびパスワードを記憶部202から読出して送信するとともに、画像提供サイトへのログインを要求する(ステップS112)。
管理サーバ4の通信制御部411は、上記のログインの要求を、通信部403を通じて受け付ける(ステップS113)。次に通信制御部411は、受信した会員IDおよびパスワードをウェブページ作成部413に出力すると共に、会員トップページ1031の作成をウェブページ作成部413に指示する。ウェブページ作成部413は、入力された会員IDおよびパスワードを会員データベース422と照合することによって、ユーザが画像提供サイトに会員として登録されているか否かを判定する。登録されていると判定した場合、ウェブページデータベース423から、会員トップページ1031を生成するためのデータを取得する。ウェブページ作成部413は、当該データを用いて、図17の(b)に示すような会員トップページ1031を生成し、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を通じて会員トップページ1031を写真シール作成装置1に送信する(ステップS114)。
写真シール作成装置1は、通信部203を通じて、会員トップページ1031を受信する。写真シール作成装置1は、受信した会員トップページ1031を上記各種モニタに表示する(ステップS115)。
なお、ステップS115の後の処理は、例えば、図16に示すステップS25〜ステップS32までの処理と同様の処理を写真シール作成装置1と管理サーバ4との間にて行えば良いため、ここでは説明を省略する。
また、以上の説明では、各ウェブページを、写真シール作成装置1の上記各種モニタに表示させながら、写真シール作成装置1から画像提供サイトへログインする形態について説明した。しかしながら、写真シール作成装置1と携帯端末6とを連動させることにより、各ウェブページを携帯端末6の表示部605に表示させながら、写真シール作成装置1でログイン用画像を撮影してログイン認証を行い、認証が成功した場合に携帯端末6から画像提供サイトへのログインができるようにしても良い。また、写真シール作成装置1で、顔認証を行い、携帯端末6で落書きの認証を行わせるなどしてもよい。
これにより、写真シール作成装置1が画像提供サイトの各ウェブページを表示させる機能を持っていないような場合でも、上述したログイン認証を実現することが可能になる。
上述した形態によれば、写真シール作成装置1は、ユーザを被写体として撮影した撮影画像またはその編集画像を用いて、そのユーザが画像提供サイトの会員であるか否かを認証した結果を得ることができる。これにより、写真シール作成装置1は、ユーザに、会員IDやパスワードを入力させることなく、ユーザ認証を行うことができる。換言すると、ユーザは、写真シール作成装置1を用いて自己の撮影画像を撮影するだけで、画像提供サイトの利用(ログイン)を可能にするためのユーザ認証を行うことができる。
以上により、会員IDやパスワードを忘れてしまった場合でも、煩雑な手続きを経ることなくログインが可能になる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
写真シール作成装置1、管理サーバ4、および携帯端末6の制御ブロック(特に制御部201、制御部401および制御部601)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、写真シール作成装置1、管理サーバ4、および携帯端末6は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラム(制御プログラム)の命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することによって、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークまたは放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。