JP2015168399A - 車両駆動装置、および車両駆動方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このように、エンジンが駆動輪と接続されたままの状態でモータ走行が行われると、エンジンなどの駆動部の回転数が過剰に引き上げられてしまい、駆動部に過大な負担がかかってしまう場合がある。
第1モータ15は、エンジン10の出力軸であるクランクシャフトに出力軸が連結され、エンジン10を始動させて所望の回転数まで引き上げる機能と、エンジン10の出力する動力を用いて発電する機能を有する。
図2は、トロイダル型無段変速機である無段変速機20の構成の一例を示す断面図である。無段変速機20は、入力回転軸21の両端寄り部分の周囲に1対の入力側ディスク22a、22bを、それぞれがトロイド曲面である内側面同士を互いに対向させた状態で、入力回転軸21と同期した回転を可能に支持している。
また、無段変速機20は、入力回転軸21の中間部の周囲に出力筒23を、入力回転軸21に対して回転可能に支持している。また、無段変速機20は、出力筒23の外周面において、軸方向中央部に出力歯車24を固設するとともに、軸方向両端部に1対の出力側ディスク25a、25bを、スプライン係合により出力筒23と同期した回転を可能に支持している。
出力側ディスク25a、25bの内側面は、トロイド曲面となっており、それぞれ入力側ディスク22a、22bの内側面と対向している。
各パワーローラ26は、それぞれトラニオン27に回転自在に支持されており、入力側ディスク22a、22bの回転に伴って回転しつつ、これら入力側ディスク22a、22bから出力側ディスク25a、25bに動力を伝達する。すなわち、無段変速機20の運転時には、駆動軸28により一方(図2の左方)の入力側ディスク22aを、押圧装置29を介して回転駆動する。
この結果、入力回転軸21の両端部に支持された1対の入力側ディスク22a、22bが、互いに近づく方向に押圧されつつ同期して回転する。そして、この回転が、各パワーローラ26を介して出力側ディスク25a、25bに伝わり、出力歯車24から取り出される。
なお、この必要最低限の面圧を確保するための弾力は、押圧装置29の内径側に配置した予圧ばね30aにより得られる。この予圧ばね30aの弾力は、入力回転軸21の先端部に螺着したローディングナット31の締め付け量により調整することができる。
入力回転軸21の先端部に螺着したローディングナット31と入力側ディスク22bの外側面との間に配置した予圧ばね30bは、押圧装置29の急な作動時に加わる衝撃を緩和するものであり、省略することもできる。予圧ばね30bを設ける場合には、十分に(大きなトルクを伝達する際にも完全に押し潰されない程度に)大きな弾力を持たせるとよい。
無段変速機20aは、入力回転軸21aの先端部外周面に、全周にわたって係止溝32を形成し、この係止溝32に係止環33を係止している。そして、無段変速機20aは、係止環33の内側面(図3の左側面)を入力側ディスク22bの外側面に当接させている。油圧式の押圧装置29aの非作動時に、各パワーローラ26の周面と、入力側ディスク22a、22b、および出力側ディスク25a、25bの内側面との転がり接触部の面圧を必要最低限確保するための、皿ばね30aの弾力の調整は、係止環33として適切な軸方向の厚さ寸法を有するものを選択することにより図ることができる。
また、無段変速機20aは、入力回転軸21aの先端部に設けた抑え環34が、係止環33が係止溝32から抜け出るのを防止する。係止環33は、円輪部35と円筒部36とを備え、円輪部35を入力回転軸21aの先端部に外嵌し、この円筒部36の内周面を、係止環33の外周面に当接または近接対向させる。このような係止環33は、入力回転軸21aの先端部に係止した止め輪37により軸方向の変位が阻止される。
無段変速機20bでは、係止環33aが、それぞれが部分円弧状である複数の素子を組み合わせて全体を円環状としている。係止環33aは、これら各素子を組み合わせた状態で、入力回転軸21bの先端部外周面に形成した係止溝32に係止される係止部40と、この係止部40の軸方向端面(図4の右側面)から軸方向に突出した状態で形成した嵌合筒部41とを備える。このような係止環33aをトロイダル型無段変速機に組み付ける際は、各素子を径方向内方に変位させつつ、係止溝32に係止部40を係止するとともに、この係止部40の内側面(図4の左側面)を入力側ディスク22bの外側面に当接させる。上記の状態で、嵌合筒部41の内周面は、入力回転軸21bの先端部外周面に形成した雄スプラインを構成する各スプライン歯の頂部に、当接または近接対向する。
なお、嵌合筒部41の内周面は、単なる円筒面でも良いが、雄スプラインとスプライン係合する、雌スプラインとすることもできる。いずれにしても、入力回転軸21bの先端部に外嵌した嵌合筒部41を、単一円筒状の抑えリング42により強く抑え付ける(この抑えリング42の内径側に、嵌合筒部41を圧入する)。これにより、各素子が径方向外方に変位するのを阻止して、嵌合筒部41を、入力回転軸21bの先端部に外嵌固定し、係止環33aを入力回転軸21bに支持固定する。
無段変速機20bでは、押圧装置29(図2〜図3参照)の非作動時に、各パワーローラ26(図2参照)の周面と、入力側ディスク22a、22b、および出力側ディスク25a、25bの内側面との転がり接触部の面圧を必要最低限確保するための、皿ばね30a(図3参照)の弾力の調整は、係止環33aとして、係止部40の厚さが適切なものを選択することにより図ることができる。
エンジン走行モードは、エンジン10が出力する動力を含む動力によって車両を走行させる走行モードである。エンジン走行モードは、さらに単独エンジン走行モードと、併用エンジン走行モードとに分けられる。
単独エンジン走行モードは、エンジン10および第1モータ15のみによる動力によって車両を走行させるエンジン走行モードである。併用エンジン走行モードは、エンジン10および第1モータ15と、第2モータ55との双方により出力される動力によって車両を走行させるエンジン走行モードである。
そのうえで、締結状態検出部82は、クラッチ機構50が締結したまま解除不能な固着状態であることを検出することができる。クラッチ機構50が締結したまま解除不能な固着状態とは、クラッチ機構50が故障した状態の1つである。このような故障の状態について、以降においてはクラッチスティックとも呼ぶ。即ち、本実施形態の締結状態検出部82は、正常状態におけるクラッチの締結状態と解放状態とを検出するとともに、クラッチスティックによる故障の発生も検出することができる。
例えば、クラッチ解除要求に際しては、クラッチ圧を0とすべきことが指示される。例えば、クラッチ機構50が油圧式である場合、締結状態検出部82は、油圧の測定値に基づいてクラッチ圧を検出することができる。
締結状態検出部82は、検出したクラッチ圧と、予め定められたクラッチ圧閾値とを比較する。締結状態検出部82は、クラッチ圧がクラッチ圧閾値よりも高い状態が予め定めた一定時間以上継続した場合に、クラッチスティックが発生したと判定する。
例えば、クラッチスティックが発生した状態のもとで、エンジン走行モードからモータ走行モードに切り替えられたときに、変速比が小さい状態であると、第2モータ55の回転に応じて、エンジン10が過剰な高速で回転する状態となる可能性がある。このようにエンジン10が過剰な高速で回転してしまうと、エンジン10に過度の負担がかかる。
変速比が一定以上となることで、第2モータ55の回転数に対してエンジン10の回転数が低減されることとなり、エンジン10にかかる負担が軽減される。また、エンジン10の回転数が低減されることで、振動騒音(NV)も抑えられる。
なお、以降においては、一定以上の変速比の一例として、変速比を最大とする場合について説明する。
図5は、無段変速機20の変速比と油圧とに応じた変速機伝達可能トルクの変化特性の一例を示している。同図においては縦軸が変速機伝達可能トルクを示し、横軸が変速比を示す。
同図に示す曲線CV1は、無段変速機20の油圧が最低の条件での変速比に応じた変速機伝達可能トルクを示す。曲線CV2は、無段変速機20の油圧が最高の条件での変速比に応じた変速機伝達可能トルクを示す。変速機伝達可能トルクは、変速比が同じ条件では、矢印Aにより例示するように、油圧に応じて、曲線CV1と曲線CV2との間の範囲で変化する。
従って、エンジン10にはイナーシャ(慣性モメント)と回転数の変化率に応じたイナーシャトルクが発生する。また、エンジン10以外の第1モータ15、車輪70、クラッチ機構50、無段変速機20なども、それぞれのイナーシャと回転数の変化率に応じたイナーシャトルクが発生する。
そして、無段変速機20には、上記の各コンポーネント(第1モータ15、エンジン10、車輪70、クラッチ機構50、無段変速機20自体)のイナーシャトルクが流入する。このように各コンポーネントから無段変速機20に流入するイナーシャトルクの総量が流入イナーシャトルクである。即ち、流入イナーシャトルクは、第2モータ55が出力する動力に応じて無段変速機20に作用するトルクである。
このとき、コンポーネントの回転数の変化が大きいような状態では、無段変速機20の流入イナーシャトルクが大きくなって、変速機伝達可能トルクを超える可能性がある。このように変速機伝達可能トルクに対して流入イナーシャトルクのほうが大きくなった場合、変速機伝達可能トルクに対する流入イナーシャトルクの過剰分が無段変速機20に過度な負担を与えることになる。
上記のように流入イナーシャトルクを制御するにあたり、トルク制御部84は、無段変速機20の状態(例えば、図5にて説明した変速比と油圧)に基づいて変速機伝達可能トルクを導出する。
また、トルク制御部84は、前述のように、第2モータ55の制御状態と車両の仕様とに基づいて流入イナーシャトルクを導出する。
より具体的には、トルク制御部84は、第2モータ55の制御状態として、アクセル開度センサ86が検出するアクセル開度と、車速センサ87が検出する車速とに基づいて、ドライバ要求モータトルクを導出する。ドライバ要求モータトルクは、現在の速度のもとでのアクセル開度に応じて求められる第2モータ55のモータトルクについての制御値である。
そのうえで、トルク制御部84は、流入イナーシャトルクを算出するために、車両駆動装置1における各コンポーネントのイナーシャトルクを算出する。トルク制御部84は、各コンポーネントのイナーシャ(車両の仕様)とドライバ要求モータトルクに応じた回転数変化率とに基づいて、各コンポーネントのイナーシャトルクを算出する。トルク制御部84は、上記のように算出したコンポーネントごとのイナーシャトルクを総合することにより流入イナーシャトルクを算出することができる。
このように第2モータ55のトルクが制御されることで、無段変速機20に流入する流入イナーシャトルクが変速機伝達可能トルクを超えないように制限される。これにより、無段変速機20にかかる負担が軽減され、無段変速機20の保護が図られる。
モータ走行モードMD1において、ハイブリッドECU80はモータ走行に対応する制御を実行する(ステップS10)。モータ走行モードMD1のとき、エンジンは停止状態となるように制御されている。
モータ走行モードMD1からエンジン走行モードに遷移するにあたっては、ハイブリッドECU80においてエンジン始動要求が発生する。エンジン始動要求に応じて、ハイブリッドECU80は、エンジン走行移行モードMD2に遷移する。エンジン走行移行モードMD2は、エンジン走行モードに移行するための準備動作が行われるモードである。
また、モータ走行モードMD1の際には、クラッチ機構50は解放の状態にある。そこで、ハイブリッドECU80は、クラッチ機構50を締結させる(ステップS24)。
そして、ハイブリッドECU80は、車輪70にかかるトルクが第2モータ55側からエンジン10側に切り替わるようにトルク架け替えの制御を実行する(ステップS26)。
このようにしてエンジン走行移行モードMD2としての処理が完了するとエンジン走行モードMD3への移行が行われる。
次に、ハイブリッドECU80は、ステップS40の制御に応じたクラッチ機構50の状態から、クラッチスティックが発生しているか否かについて判定する(ステップS42)。クラッチスティックが発生していなければ、ハイブリッドECU80は、エンジン10を停止させる(ステップS44)。
このようにしてモータ走行移行モードMD4としての処理が完了するとモータ走行モードMD1への移行が行われる。
クラッチスティック対応モータ走行モードMD5において、ハイブリッドECU80は、クラッチスティック対応のモータ走行のための制御を実行する(ステップS50)。
また、クラッチスティック対応モータ走行モードMD5からエンジン走行モードMD3に移行するにあたっては、ハイブリッドECU80においてエンジン始動要求が発生する。
エンジン始動要求に応じて、ハイブリッドECU80は、エンジン走行モードMD3に遷移する。即ち、クラッチスティック対応モータ走行モードMD5においては、クラッチ機構50が締結したままの状態である。従って、この場合には、クラッチ機構50の締結の制御を含むエンジン走行移行モードMD2を経ることなく、エンジン走行モードMD3へ遷移すればよい。
まず、ハイブリッドECU80の走行モード制御部81は、エンジン停止要求が発生したか否かについて判定する(ステップS100)。なお、エンジン停止要求は、図6にて説明したモータ走行要求に対応する。
エンジン停止要求が発生していないと判定した場合には、特に処理を実行することなく、同図に示す処理を一旦終了する。即ち、この場合には、これまでのエンジン走行モードが維持される。
前述のように、締結状態検出部82は、クラッチ圧がクラッチ圧閾値よりも高い状態が予め定めた一定時間以上継続した場合に、クラッチスティックが発生していることを検出する。一方、クラッチ圧がクラッチ圧閾値よりも低い状態が一定以上維持されれば、締結状態検出部82は、クラッチスティックは発生していないと判定する。
次に、変速比制御部83は、無段変速機20の変速比について、エンジン10の停止に応じた変速比となるまで、変速比の変更要求を段階的に出力する(ステップS108)。この際、走行モード制御部81は、変速比への変更要求を段階的に出力するごとに、エンジン10の停止に応じた変速比までの変更が完了したか否かについて判定する(ステップS110)。
そして、エンジン10が停止したことが判定されると、以降において通常のモータ走行モードによる走行が行われる状態となる。
まず、変速比制御部83は、無段変速機20の変速比を最大とするための変速比要求を発生して(ステップS116)、無段変速機20の変速比を最大とするように制御する。
次に、走行モード制御部81は、エンジン走行からモータ走行へのトルク架け替え制御を実行する(ステップS118)。
次に、トルク制御部84は、第2モータ55に与えるべきトルク(指示モータトルク)を決定するための処理(指示モータトルク決定処理)を実行する(ステップS120)。
変速比Ractは、無段変速機20の変速比である。
変速機油圧Poilは、無段変速機20にかかる油圧である。
流入イナーシャトルクTinerは、前述のように、各コンポーネント(第1モータ15、エンジン10、車輪70、クラッチ機構50、無段変速機20自体)から無段変速機20に流入するイナーシャトルクの総量である。
コンポーネントイナーシャIcomp(i)は、複数のコンポーネントのうちのi番目のコンポーネントのイナーシャである。
コンポーネント回転数変化率dNcomp(i)は、複数のコンポーネントのうちのi番目のコンポーネントの回転数変化率である。
ドライバ要求モータトルクTmot_drvは、前述のように、現在の速度のもとでのアクセル開度に応じて求められる第2モータ55のトルクである。
修正モータトルクTmot_modは、流入イナーシャトルクを変速機伝達可能トルクに一致させるように変化させたときの第2モータ55のトルクである。
指示モータトルクTmotは、第2モータ55に対して与えるべきトルクである。
許容最大モータトルクTmot_maxは、第2モータ55に与えることが許容されるトルクの最大値である。許容最大モータトルクTmot_maxは、第2モータ55の仕様などに基づいて予め定められる。
即ち、トルク制御部84は、以下の式1として示すように、変速比Ractと変速機油圧Poilとをパラメータとして用いた関数f1により変速機伝達可能トルクTtmを求めることができる。
Ttm←f1(Ract,Poil)・・・式1
Tiner=f2(Icomp(i),dNcomp(i))・・・式2
このためには、例えばハイブリッドECU80における記憶部85が、コンポーネントごとに、第2モータ55のトルクとコンポーネント回転数変化率との対応関係を示したテーブルを記憶すればよい。
そして、トルク制御部84は、ステップS206において、ドライバ要求モータトルクTmot_drvを変更(補正)するごとに、テーブルを参照する。トルク制御部84は、テーブルから、流入イナーシャトルクTinerが変速機伝達可能トルクTtmと一致したときのコンポーネント回転数変化率dNcomp(i)に対応付けられたトルクの値を取得すればよい。
あるいは、トルク制御部84は、所定の関数を用いた演算によって、ドライバ要求モータトルクTmot_drvからコンポーネントごとのコンポーネント回転数変化率を求めるようにしてもよい。
なお、トルク制御部84は、例えば変速機伝達可能トルクTtmを基準とする一定範囲に流入イナーシャトルクTinerが収まった状態を、流入イナーシャトルクTinerが変速機伝達可能トルクTtmと一致したものとして処理してもよい。
例えば、ドライバ要求モータトルクTmot_drvより大きな修正モータトルクTmot_modをそのまま指示モータトルクTmotとして実際に制御を行った場合には、車両の速度がドライバのアクセル操作に応じて得られるはずの速度よりも高くなるように変化してしまう。
そこで、本実施形態では、上記のステップS212により、指示モータトルクTmotとしてドライバ要求モータトルクTmot_drvの値を適用する。このようにすれば、指示モータトルクTmotがドライバ要求モータトルクTmot_drvを超えることがなくなるために、上記のような不具合が回避される。
第2次指示モータトルク決定処理として、トルク制御部84は、ステップS210またはステップS212により決定された指示モータトルクTmotと、許容最大モータトルクTmot_maxのうちで、値の小さいほうを指示モータトルクTmotとする。
このように、トルク制御部84は、許容最大モータトルクTmot_max以下の範囲で指示モータトルクを決定する。これにより、指示モータトルクTmotについては、許容最大モータトルクTmot_maxを超えることがないように適切に制限される。
このように、ステップS124の制御が実行されることにより、以降において、エンジン10は、第2モータ55からの動力による車輪70の駆動に応じて、十分に低速で、トルクのほぼ無い状態により回転する状態が得られる。このように、本実施形態においては、クラッチスティックの状態のもとで、モータ走行に切り替えられた状態においてエンジン10の保護が図られる。
10…エンジン(内燃機関、主動力出力部)
15…第1モータ(主動力出力部)
20…無段変速機
45…オイルポンプ
47…油圧センサ
50…クラッチ機構(締結部)
55…第2モータ(補助動力出力部)
60…バッテリ
70…車輪
81…走行モード制御部
82…締結状態検出部
83…変速比制御部
84…トルク制御部
85…記憶部
86…アクセル開度センサ
87…車速センサ
Claims (8)
- 内燃機関を含む主動力出力部と、
前記主動力出力部とは異なる補助動力出力部と、
前記主動力出力部により出力された動力を無段階に変速して駆動輪側に伝達する無段変速機と、
前記無段変速機と前記駆動輪とを締結状態または解放状態にする締結部と、
前記締結部の状態を検出する締結状態検出部と、
前記締結状態検出部により前記締結部の締結が解除不能な固着状態であることが検出された場合、前記無段変速機の変速比が一定以上となるように制御する変速比制御部と、
を備える車両駆動装置。 - 前記変速比制御部は、
前記主動力出力部から出力される動力によらず前記補助動力出力部から出される動力により車両を走行させる補助動力走行モードに移行する際に、前記締結状態検出部により前記固着状態であることが検出された場合に、前記無段変速機の変速比が一定以上となるように制御する
請求項1に記載の車両駆動装置。 - 前記変速比制御部により前記無段変速機の変速比が一定以上となるように制御されている状態において、前記補助動力出力部が出力する動力に応じて前記無段変速機に作用する流入イナーシャトルクが、前記無段変速機が伝達可能な変速機伝達可能トルクを超えないように制御するトルク制御部をさらに備える
請求項2に記載の車両駆動装置。 - 前記トルク制御部は、
前記無段変速機の状態に基づいて前記変速機伝達可能トルクを導出し、
前記補助動力出力部の制御状態と前記車両の仕様とに基づいて前記流入イナーシャトルクを導出し、
前記流入イナーシャトルクを前記変速機伝達可能トルクに略一致させるように変化させたときの前記補助動力出力部のトルクに基づいて前記補助動力出力部に対して与えるべき指示モータトルクを決定し、
決定された指示モータトルクが前記補助動力出力部に与えられるように制御する
請求項3に記載の車両駆動装置。 - 前記トルク制御部は、
前記補助動力出力部の制御状態としてのドライバ要求モータトルクを、アクセル開度と車速とに基づいて導出する
請求項4に記載の車両駆動装置。 - 前記トルク制御部は、
前記補助動力出力部に与えることが許容される許容最大モータトルク以下の範囲で前記指示モータトルクを決定する
請求項4または5に記載の車両駆動装置。 - 前記無段変速機は、トロイダル型の無段変速機である、
請求項1から6のうちいずれか1項に記載の車両駆動装置。 - 内燃機関を含む主動力出力部と、前記主動力出力部とは異なる補助動力出力部と、前記主動力出力部により出力された動力を無段階に変速して駆動輪側に伝達する無段変速機と、前記無段変速機と前記駆動輪とを締結状態または解放状態にする締結部とを備える車両駆動装置の制御コンピュータが、
前記締結部の状態を検出し、
前記締結部の締結が解除不能な固着状態であることが検出された場合、無段変速機の変速比が一定以上となるように制御する
車両駆動方法。
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