JP2015162980A - 回転電機の永久磁石埋設型回転子、及び回転電機 - Google Patents
回転電機の永久磁石埋設型回転子、及び回転電機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015162980A JP2015162980A JP2014037276A JP2014037276A JP2015162980A JP 2015162980 A JP2015162980 A JP 2015162980A JP 2014037276 A JP2014037276 A JP 2014037276A JP 2014037276 A JP2014037276 A JP 2014037276A JP 2015162980 A JP2015162980 A JP 2015162980A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- hole
- rotor
- permanent magnet
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K1/00—Details of the magnetic circuit
- H02K1/06—Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
- H02K1/22—Rotating parts of the magnetic circuit
- H02K1/27—Rotor cores with permanent magnets
- H02K1/2706—Inner rotors
- H02K1/272—Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
- H02K1/274—Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets
- H02K1/2753—Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets the rotor consisting of magnets or groups of magnets arranged with alternating polarity
- H02K1/276—Magnets embedded in the magnetic core, e.g. interior permanent magnets [IPM]
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
【課題】ロータコアの外周部の強度を確保しつつも、ブリッジ部を跨いだ磁束の短絡を抑制すること。【解決手段】第1貫通孔23における第1コア板21の外周部側の外縁部231を、第2貫通孔33における第2コア板31の外周部側の外縁部331よりも永久磁石17側に位置させた。さらに、第2ブリッジ長H2は、第1ブリッジ長H1よりも短く設定されている。【選択図】図3
Description
本発明は、回転電機の永久磁石埋設型回転子、及び回転電機に関する。
回転電機の永久磁石埋設型回転子のロータコアには、ロータコアの周方向に配列された複数の貫通孔が設けられている。各貫通孔には、ロータコアの周方向において交互に異なる磁極となるように永久磁石がそれぞれ収容されている。ここで、異なる磁極を構成する隣り合う永久磁石間においては、ロータコアの外周縁と貫通孔の縁部との間で、ロータコアの周方向に沿って延びるブリッジ部を跨いだ磁束の短絡が生じ易い。磁束の短絡が生じるとトルクが低下する。
そこで、ブリッジ部において、ロータコアの外周縁に切欠部(凹部)を形成したものが、例えば特許文献1に開示されている。また、各永久磁石を二分割して、二分割した永久磁石の間に支持部を形成し、ブリッジ部において、永久磁石に接するとともに、ロータコアの外周面に開口する開口部(フラックスバリア)をロータコアに形成したものが、例えば特許文献2に開示されている。このような切欠部又は開口部をロータコアに形成することにより、ブリッジ部を跨いだ磁束の短絡が抑制され、トルクが低下してしまうことが抑制される。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2のように、ロータコアに切欠部又は開口部を形成すると、ロータコアの外周部の強度が低下するため、ロータコアが回転しているときの遠心力による永久磁石からロータコアの外周部に掛かる荷重に対して、ロータコアの外周部が耐え得ることができなくなり、ロータコアの一部が破損してしまう虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ロータコアの外周部の強度を確保しつつも、ブリッジ部を跨いだ磁束の短絡を抑制することができる回転電機の永久磁石埋設型回転子、及び回転電機を提供することにある。
上記課題を解決する回転電機の永久磁石埋設型回転子は、ロータコアの周方向に配列された複数の貫通孔が前記ロータコアに設けられるとともに、各貫通孔には、前記ロータコアの周方向において交互に異なる磁極となるように永久磁石がそれぞれ収容され、異なる磁極を構成する隣り合う永久磁石間において、前記ロータコアの外周縁と前記貫通孔の縁部との間で、前記ロータコアの周方向に沿って延びるブリッジ部を有する回転電機の永久磁石埋設型回転子であって、前記ロータコアは、第1コア板と第2コア板とが複数積層されてなり、前記第1コア板は、前記貫通孔を形成する第1貫通孔と、前記ブリッジ部を形成する第1ブリッジ部とを有するとともに、前記第2コア板は、前記貫通孔を形成する第2貫通孔と、前記ブリッジ部を形成する第2ブリッジ部とを有し、前記第1貫通孔における前記第1コア板の外周部側の外縁部は、前記第2貫通孔における前記第2コア板の外周部側の外縁部よりも前記永久磁石側に位置しており、前記第1ブリッジ部における前記第1コア板の外周縁と前記第1貫通孔の縁部との最小距離を第1ブリッジ長とするとともに、前記第2ブリッジ部における前記第2コア板の外周縁と前記第2貫通孔の縁部との最小距離を第2ブリッジ長とし、前記第2ブリッジ長は、前記第1ブリッジ長よりも短く設定されている。
これによれば、第1ブリッジ長と第2ブリッジ長とが同じ場合に比べると、ロータコア全体としてブリッジ部の領域が少なくなるため、ブリッジ部を跨いだ磁束の短絡を抑制することができる。また、第2コア板は、第2ブリッジ長が第1ブリッジ長よりも短く設定されていることから、第1コア板に比べて強度が低下している。しかし、第1貫通孔における第1コア板の外周部側の外縁部が、第2貫通孔における第2コア板の外周部側の外縁部よりも永久磁石側に位置しているため、ロータコアが回転することによる遠心力が永久磁石に作用して、永久磁石がロータコアの外周部側に移動しても、永久磁石は第1貫通孔の外周部側の外縁部と接触する。よって、第1コア板よりも強度が低下している第2コア板には、遠心力による永久磁石からの荷重を受けることが回避されており、第2コア板よりも強度のある第1コア板によって、遠心力による永久磁石からの荷重が受け止められる。したがって、ロータコアの外周部の強度を確保しつつも、ブリッジ部を跨いだ磁束の短絡を抑制することができる。
上記回転電機の永久磁石埋設型回転子において、前記第1貫通孔における前記第1コア板の外周部側の外縁部が、前記ロータコアにおいて、前記第1コア板及び前記第2コア板の積層方向の両側に配置されるように前記第1コア板及び前記第2コア板が積層されていることが好ましい。
これによれば、例えば、第1貫通孔における第1コア板の外周部側の外縁部が、ロータコアにおいて、第1コア板及び第2コア板の積層方向の中央部に配置されるように第1コア板及び第2コア板が積層されている場合に比べると、第1コア板によって、遠心力による永久磁石からの荷重を効率良く受け止めることができる。
上記回転電機の永久磁石埋設型回転子において、前記貫通孔は、前記永久磁石から前記ロータコアの外周縁に向かって延びる空隙を有しており、前記第1貫通孔は、前記空隙を形成する第1空隙を有するとともに、前記第2貫通孔は、前記空隙を形成する第2空隙を有し、前記第2空隙は、前記第1空隙よりも、前記ロータコアの外周縁に向かって延びていることにより、前記第2ブリッジ長が前記第1ブリッジ長よりも短く設定されることが好ましい。
これによれば、例えば、第2コア板の外周縁に切欠部(凹部)を形成することで、第2ブリッジ長を第1ブリッジ長よりも短く設定する場合のように、ロータコアの外周縁が凹凸となってしまうことが無い。よって、ロータコアの回転時に、凹凸が回転の抵抗になってしまうといった問題を回避することができる。
上記回転電機の永久磁石埋設型回転子において、前記第2コア板の積層枚数は、前記第1コア板の積層枚数よりも多いことが好ましい。
これによれば、ロータコア全体としてブリッジ部の領域を少なくすることができる。よって、ブリッジ部を跨いだ磁束の短絡を抑制し易くすることができ、トルクを向上させることができる。
これによれば、ロータコア全体としてブリッジ部の領域を少なくすることができる。よって、ブリッジ部を跨いだ磁束の短絡を抑制し易くすることができ、トルクを向上させることができる。
上記課題を解決する回転電機は、ロータコアの周方向に配列された複数の貫通孔が前記ロータコアに設けられるとともに、各貫通孔には、前記ロータコアの周方向において交互に異なる磁極となるように永久磁石がそれぞれ収容され、異なる磁極を構成する隣り合う永久磁石間において、前記ロータコアの外周縁と前記貫通孔の縁部との間で、前記ロータコアの周方向に沿って延びるブリッジ部を有する永久磁石埋設型回転子を備えた回転電機であって、前記永久磁石埋設型回転子は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の永久磁石埋設型回転子である。
この発明によれば、ロータコアの外周部の強度を確保しつつも、ブリッジ部を跨いだ磁束の短絡を抑制することができる。
以下、回転電機の永久磁石埋設型回転子(以下、単に「回転子」と記載する)を具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。本実施形態の回転子は、車両に搭載される。
図1に示すように、回転電機10を構成する固定子11は、環状のステータコア12と、ステータコア12の内周に複数配列されたティース13間のスロット13sに施されたコイル14とからなる。スロット13sは、環状の固定子11の周方向に等ピッチで配列されている。
回転電機10を構成する回転子15は、ロータコア16と、ロータコア16内に埋設された複数の永久磁石17とからなる。各永久磁石17は平板形状である。ロータコア16には、支持部18を間に置いてロータコア16の周方向に配列された複数の貫通孔19が設けられている。各貫通孔19は、ロータコア16の厚み方向に貫通している。各貫通孔19には、ロータコア16の周方向において交互に異なる磁極となるように永久磁石17がそれぞれ収容されている。ロータコア16の中心部には軸孔16hが貫設されている。そして、回転子15は、ロータコア16の軸孔16hに貫挿される出力軸(図示略)と一体的に回転可能になっている。
また、貫通孔19は、永久磁石17からロータコア16の外縁部に向かって延びる空隙20を有している。空隙20は、ロータコア16において、永久磁石17と支持部18との間に形成されている。空隙20は、フラックスバリア(磁束障壁)として磁石磁束を効果的にトルクに作用させるものである。
ロータコア16には、異なる磁極を構成する隣り合う永久磁石17間において、ロータコア16の外周縁と貫通孔19の縁部との間で、ロータコア16の周方向に沿って延びるブリッジ部40が形成されている。ブリッジ部40は、各永久磁石17のロータコア16の外周縁に最も近い角部(端部)の近くに形成されている。
図2に示すように、ロータコア16は、磁性体(鋼板)製の第1コア板21及び第2コア板31をそれぞれ複数枚積層することで構成されている。
図3(a)に示すように、第1コア板21には、支持部18を形成する第1支持部22を間に置いて第1コア板21の周方向に配列された複数の第1貫通孔23(図3(a)では一つの第1貫通孔23のみ図示)が設けられている。第1貫通孔23は、空隙20を形成する第1空隙24を有する。第1空隙24は、第1コア板21において、永久磁石17と第1支持部22との間に形成されている。また、第1コア板21には、ブリッジ部40を形成する第1ブリッジ部25が形成されている。第1ブリッジ部25は、第1コア板21の外周縁と第1貫通孔23の縁部との間で、第1コア板21の周方向に沿って延びている。
図3(a)に示すように、第1コア板21には、支持部18を形成する第1支持部22を間に置いて第1コア板21の周方向に配列された複数の第1貫通孔23(図3(a)では一つの第1貫通孔23のみ図示)が設けられている。第1貫通孔23は、空隙20を形成する第1空隙24を有する。第1空隙24は、第1コア板21において、永久磁石17と第1支持部22との間に形成されている。また、第1コア板21には、ブリッジ部40を形成する第1ブリッジ部25が形成されている。第1ブリッジ部25は、第1コア板21の外周縁と第1貫通孔23の縁部との間で、第1コア板21の周方向に沿って延びている。
図3(b)に示すように、第2コア板31には、支持部18を形成する第2支持部32を間に置いて第2コア板31の周方向に配列された複数の第2貫通孔33(図3(b)では一つの第2貫通孔33のみ図示)が設けられている。第2貫通孔33は、空隙20を形成する第2空隙34を有する。第2空隙34は、第2コア板31において、永久磁石17と第2支持部32との間に形成されている。また、第2コア板31には、ブリッジ部40を形成する第2ブリッジ部35が形成されている。第2ブリッジ部35は、第2コア板31の外周縁と第2貫通孔33の縁部との間で、第2コア板31の周方向に沿って延びている。
図3(a)及び(b)に示すように、第1貫通孔23における第1コア板21の外周部側の外縁部231は、第2貫通孔33における第2コア板31の外周部側の外縁部331よりも永久磁石17側に位置している。第1貫通孔23における第1コア板21の内周部側の内縁部232と、第2貫通孔33における第2コア板31の内周部側の内縁部332とは同一平面上に位置している。第1コア板21の外周縁と第2コア板31の外周縁とは同一円周上に位置している。
第2空隙34は、第1空隙24よりも、ロータコア16の外周縁に向かって延びている。そして、第1ブリッジ部25における第1コア板21の外周縁と第1貫通孔23の縁部との最小距離を第1ブリッジ長H1とするとともに、第2ブリッジ部35における第2コア板31の外周縁と第2貫通孔33の縁部との最小距離を第2ブリッジ長H2とすると、第2ブリッジ長H2は、第1ブリッジ長H1よりも短く設定されている。第1ブリッジ長H1は、第1コア板21の外周面の接線Fに対して直交する方向に延びるとともに、第1コア板21の外周縁と第1空隙24におけるロータコア16の外周縁に最も近い部位とを結ぶ直線L1の長さに相当する。また、第2ブリッジ長H2は、第2コア板31の外周面の接線Fに対して直交する方向に延びるとともに、第2コア板31の外周縁と第2空隙34における第2コア板31の外周縁に最も近い部位とを結ぶ直線L2の長さに相当する。
図2に示すように、第2コア板31を複数枚(例えば4枚)積層するとともに、第1コア板21を複数枚(例えば5枚)積層する。さらに、第2コア板31を複数枚(例えば22枚)積層するとともに、第1コア板21を複数枚(例えば5枚)積層し、最後に、第2コア板31を複数枚(例えば4枚)積層することでロータコア16が形成されている。そして、第1貫通孔23における第1コア板21の外周部側の外縁部231が、ロータコア16において、第1コア板21及び第2コア板31の積層方向の両側に配置されるように、第1コア板21及び第2コア板31が積層されている。第2コア板31の積層枚数は、第1コア板21の積層枚数よりも多くなっている。このように、第1コア板21及び第2コア板31を複数枚積層することにより、第1貫通孔23及び第2貫通孔33が重なり合って貫通孔19が形成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図3(a)及び(b)に示すように、第2ブリッジ長H2は、第1ブリッジ長H1よりも短く設定されている。これによれば、第1ブリッジ長H1と第2ブリッジ長H2とが同じ場合に比べると、ロータコア16全体としてブリッジ部40の領域が少なくなり、ブリッジ部40を跨いだ磁束の短絡が抑制される。
図3(a)及び(b)に示すように、第2ブリッジ長H2は、第1ブリッジ長H1よりも短く設定されている。これによれば、第1ブリッジ長H1と第2ブリッジ長H2とが同じ場合に比べると、ロータコア16全体としてブリッジ部40の領域が少なくなり、ブリッジ部40を跨いだ磁束の短絡が抑制される。
また、第2コア板31は、第2ブリッジ長H2が第1ブリッジ長H1よりも短く設定されていることから、第1コア板21に比べて強度が低下している。しかし、第1貫通孔23における第1コア板21の外周部側の外縁部231が、第2貫通孔33における第2コア板31の外周部側の外縁部331よりも永久磁石17側に位置している。このため、ロータコア16が回転することによる遠心力が永久磁石17に作用して、永久磁石17がロータコア16の外周部側に移動しても、永久磁石17は第1貫通孔23の外周部側の外縁部231と接触する。よって、第1コア板21よりも強度が低下している第2コア板31には、遠心力による永久磁石17からの荷重を受けることが回避されており、第2コア板31よりも強度のある第1コア板21によって、遠心力による永久磁石17からの荷重が受け止められる。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)第1貫通孔23における第1コア板21の外周部側の外縁部231を、第2貫通孔33における第2コア板31の外周部側の外縁部331よりも永久磁石17側に位置させた。さらに、第2ブリッジ長H2は、第1ブリッジ長H1よりも短く設定されている。これによれば、第1ブリッジ長H1と第2ブリッジ長H2とが同じ場合に比べると、ロータコア16全体としてブリッジ部40の領域が少なくなるため、ブリッジ部40を跨いだ磁束の短絡を抑制することができる。さらに、第2コア板31よりも強度のある第1コア板21によって、遠心力による永久磁石17からの荷重が受け止められる。したがって、ロータコア16の外周部の強度を確保しつつも、ブリッジ部40を跨いだ磁束の短絡を抑制することができる。
(1)第1貫通孔23における第1コア板21の外周部側の外縁部231を、第2貫通孔33における第2コア板31の外周部側の外縁部331よりも永久磁石17側に位置させた。さらに、第2ブリッジ長H2は、第1ブリッジ長H1よりも短く設定されている。これによれば、第1ブリッジ長H1と第2ブリッジ長H2とが同じ場合に比べると、ロータコア16全体としてブリッジ部40の領域が少なくなるため、ブリッジ部40を跨いだ磁束の短絡を抑制することができる。さらに、第2コア板31よりも強度のある第1コア板21によって、遠心力による永久磁石17からの荷重が受け止められる。したがって、ロータコア16の外周部の強度を確保しつつも、ブリッジ部40を跨いだ磁束の短絡を抑制することができる。
(2)第1貫通孔23における第1コア板21の外周部側の外縁部231が、ロータコア16において、第1コア板21及び第2コア板31の積層方向の両側に配置されるように第1コア板21及び第2コア板31が積層されている。これによれば、例えば、第1貫通孔23の外縁部231が、ロータコア16において、第1コア板21及び第2コア板31の積層方向の中央部に配置されるように第1コア板21及び第2コア板31が積層されている場合に比べると、第1コア板21によって、遠心力による永久磁石17からの荷重を効率良く受け止めることができる。
(3)第2空隙34は、第1空隙24よりも、ロータコア16の外周縁に向かって延びていることにより、第2ブリッジ長H2が第1ブリッジ長H1よりも短く設定されている。これによれば、例えば、第2コア板31の外周縁に切欠部(凹部)を形成することで、第2ブリッジ長H2を第1ブリッジ長H1よりも短く設定する場合のように、ロータコア16の外周縁が凹凸となってしまうことが無い。よって、ロータコア16の回転時に、凹凸が回転の抵抗になってしまうといった問題を回避することができる。
(4)第2コア板31の積層枚数を、第1コア板21の積層枚数よりも多くした。これによれば、ロータコア16全体としてブリッジ部40の領域を少なくすることができる。よって、ブリッジ部40を跨いだ磁束の短絡を抑制し易くすることができ、トルクを向上させることができる。
(5)複数の第1コア板21は、第1コア板21及び第2コア板31の積層方向において、第2コア板31によって挟まれているため、複数の第1コア板21における積層方向の結合を強固なものとすることでき、遠心力による永久磁石17からの荷重を受け止めるための強度を確保することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、第1コア板21及び第2コア板31の積層枚数は、特に限定されるものではない。例えば、第1コア板21の積層枚数を、第2コア板31の積層枚数よりも多くすることで、遠心力による永久磁石17からの荷重を受け止めるための強度を確保することができる。
○ 実施形態において、第1コア板21及び第2コア板31の積層枚数は、特に限定されるものではない。例えば、第1コア板21の積層枚数を、第2コア板31の積層枚数よりも多くすることで、遠心力による永久磁石17からの荷重を受け止めるための強度を確保することができる。
○ 実施形態において、複数の第1コア板21が、第1コア板21及び第2コア板31の積層方向において、第2コア板31によって挟まれていなくてもよく、第1コア板21が、第1コア板21及び第2コア板31の積層方向の両端に配置されていてもよい。
○ 実施形態において、第1コア板21が、第1コア板21及び第2コア板31の積層方向において、中央部に配置されていてもよい。
○ 実施形態において、例えば、第2コア板31の外周縁に切欠部(凹部)を形成することで、第2ブリッジ長H2を第1ブリッジ長H1よりも短く設定してもよい。
○ 実施形態において、例えば、第2コア板31の外周縁に切欠部(凹部)を形成することで、第2ブリッジ長H2を第1ブリッジ長H1よりも短く設定してもよい。
○ 実施形態において、各永久磁石17を二分割して、二分割した永久磁石17の間に支持部がさらに形成された構成としてもよい。
10…回転電機、15…回転子(永久磁石埋設型回転子)、16…ロータコア、17…永久磁石、19…貫通孔、20…空隙、21…第1コア板、23…第1貫通孔、24…第1空隙、25…第1ブリッジ部、31…第2コア板、33…第2貫通孔、34…第2空隙、35…第2ブリッジ部、40…ブリッジ部、231,331…外縁部。
Claims (5)
- ロータコアの周方向に配列された複数の貫通孔が前記ロータコアに設けられるとともに、各貫通孔には、前記ロータコアの周方向において交互に異なる磁極となるように永久磁石がそれぞれ収容され、異なる磁極を構成する隣り合う永久磁石間において、前記ロータコアの外周縁と前記貫通孔の縁部との間で、前記ロータコアの周方向に沿って延びるブリッジ部を有する回転電機の永久磁石埋設型回転子であって、
前記ロータコアは、第1コア板と第2コア板とが複数積層されてなり、
前記第1コア板は、前記貫通孔を形成する第1貫通孔と、前記ブリッジ部を形成する第1ブリッジ部とを有するとともに、前記第2コア板は、前記貫通孔を形成する第2貫通孔と、前記ブリッジ部を形成する第2ブリッジ部とを有し、
前記第1貫通孔における前記第1コア板の外周部側の外縁部は、前記第2貫通孔における前記第2コア板の外周部側の外縁部よりも前記永久磁石側に位置しており、
前記第1ブリッジ部における前記第1コア板の外周縁と前記第1貫通孔の縁部との最小距離を第1ブリッジ長とするとともに、前記第2ブリッジ部における前記第2コア板の外周縁と前記第2貫通孔の縁部との最小距離を第2ブリッジ長とし、
前記第2ブリッジ長は、前記第1ブリッジ長よりも短く設定されていることを特徴とする回転電機の永久磁石埋設型回転子。 - 前記第1貫通孔における前記第1コア板の外周部側の外縁部が、前記ロータコアにおいて、前記第1コア板及び前記第2コア板の積層方向の両側に配置されるように前記第1コア板及び前記第2コア板が積層されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の永久磁石埋設型回転子。
- 前記貫通孔は、前記永久磁石から前記ロータコアの外周縁に向かって延びる空隙を有しており、
前記第1貫通孔は、前記空隙を形成する第1空隙を有するとともに、前記第2貫通孔は、前記空隙を形成する第2空隙を有し、
前記第2空隙は、前記第1空隙よりも、前記ロータコアの外周縁に向かって延びていることにより、前記第2ブリッジ長が前記第1ブリッジ長よりも短く設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機の永久磁石埋設型回転子。 - 前記第2コア板の積層枚数は、前記第1コア板の積層枚数よりも多いことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の回転電機の永久磁石埋設型回転子。
- ロータコアの周方向に配列された複数の貫通孔が前記ロータコアに設けられるとともに、各貫通孔には、前記ロータコアの周方向において交互に異なる磁極となるように永久磁石がそれぞれ収容され、異なる磁極を構成する隣り合う永久磁石間において、前記ロータコアの外周縁と前記貫通孔の縁部との間で、前記ロータコアの周方向に沿って延びるブリッジ部を有する永久磁石埋設型回転子を備えた回転電機であって、
前記永久磁石埋設型回転子は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の永久磁石埋設型回転子であることを特徴とする回転電機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014037276A JP2015162980A (ja) | 2014-02-27 | 2014-02-27 | 回転電機の永久磁石埋設型回転子、及び回転電機 |
US14/628,354 US20150244215A1 (en) | 2014-02-27 | 2015-02-23 | Permanent magnet embedded type rotor of electric rotating machine and electric rotating machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014037276A JP2015162980A (ja) | 2014-02-27 | 2014-02-27 | 回転電機の永久磁石埋設型回転子、及び回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015162980A true JP2015162980A (ja) | 2015-09-07 |
Family
ID=53883175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014037276A Pending JP2015162980A (ja) | 2014-02-27 | 2014-02-27 | 回転電機の永久磁石埋設型回転子、及び回転電機 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20150244215A1 (ja) |
JP (1) | JP2015162980A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105226860A (zh) * | 2015-10-23 | 2016-01-06 | 苏州爱知科技有限公司 | 一种电机转子铁芯结构 |
AU2020392823B2 (en) * | 2019-11-25 | 2023-10-26 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Rotor for rotating electrical machine |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006006882A1 (de) * | 2005-11-21 | 2007-05-24 | Robert Bosch Gmbh | Elektromaschine und Rotor für eine Elektromaschine |
JP5990886B2 (ja) * | 2011-09-22 | 2016-09-14 | 日産自動車株式会社 | 回転子 |
JP5864227B2 (ja) * | 2011-11-18 | 2016-02-17 | トヨタ自動車株式会社 | 電動機のロータ構造 |
-
2014
- 2014-02-27 JP JP2014037276A patent/JP2015162980A/ja active Pending
-
2015
- 2015-02-23 US US14/628,354 patent/US20150244215A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20150244215A1 (en) | 2015-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6512060B2 (ja) | 回転電機のロータ | |
JP6385588B2 (ja) | 回転子および回転電機 | |
WO2016047078A1 (ja) | 永久磁石式回転子および永久磁石式同期回転電機 | |
JP2015204715A (ja) | 回転電機のロータ | |
JP2017085818A (ja) | 永久磁石型モータ | |
JP2013187954A (ja) | 回転電機 | |
JPWO2011125308A1 (ja) | 永久磁石形回転電機の回転子 | |
JP5660058B2 (ja) | コアブロック、固定子、回転電機およびコアブロックの製造方法 | |
JP6083467B2 (ja) | 永久磁石埋め込み式回転電機 | |
JP2015204732A (ja) | モータ | |
JP5904293B2 (ja) | 永久磁石埋め込み式回転電機 | |
WO2017195498A1 (ja) | 回転子および回転電機 | |
JP2015177706A (ja) | 回転電機のロータ構造 | |
JP2014147254A (ja) | 永久磁石式回転電機の回転子、及び永久磁石式回転電機 | |
JP6315086B2 (ja) | 永久磁石埋め込み式回転電機 | |
CN113169596B (zh) | 转子及包括该转子的旋转电机 | |
JP2013046466A (ja) | 回転子 | |
JP2018061405A (ja) | 同期リラクタンス型回転電機 | |
JP6117608B2 (ja) | 回転電機の積層鉄心 | |
JP2015162980A (ja) | 回転電機の永久磁石埋設型回転子、及び回転電機 | |
JP6357859B2 (ja) | 永久磁石埋め込み式回転電機 | |
JP2015216715A (ja) | アキシャルギャップ型回転電機 | |
JP2016001933A (ja) | 回転電機のロータ構造 | |
JP2014128116A (ja) | 永久磁石埋設型回転電機 | |
JP2011193627A (ja) | 回転子鉄心および回転電機 |