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JP2015158323A - コージェネレーションシステム - Google Patents

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JP2015158323A JP2014033664A JP2014033664A JP2015158323A JP 2015158323 A JP2015158323 A JP 2015158323A JP 2014033664 A JP2014033664 A JP 2014033664A JP 2014033664 A JP2014033664 A JP 2014033664A JP 2015158323 A JP2015158323 A JP 2015158323A
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Taisuke Shimizu
泰介 清水
藤川 泰
Yasushi Fujikawa
泰 藤川
福井 秀和
Hidekazu Fukui
秀和 福井
森本 量
Ryo Morimoto
量 森本
金城 貴信
Takanobu Kaneshiro
貴信 金城
向生 渡邉
Hisao Watanabe
向生 渡邉
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Shogo Yoshikawa
昌吾 吉川
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Abstract

【課題】コージェネレーションシステムにおいて、自立発電運転時に凍結防止用ヒータを利用しなくても配管の凍結を防止可能なものを提供することである。【解決手段】コージェネレーションシステム1は、燃料電池発電装置2と、貯湯給湯装置3と、排熱回収循環回路15とを備え、貯湯給湯装置3は、貯湯タンク4と、給水系通路8と、給湯系通路9と、注湯通路11と、浴槽の浴槽水を追焚きする風呂追焚回路12と、外気温度を検出する外気温度検出センサ16aと、操作リモコン46とを備え、燃料電池発電装置2が自立発電運転中に、外気温度検出センサ16aが検出した外気温度が設定温度以下となった場合で且つ操作リモコン46を介して自立発電運転中における凍結防止運転を許可するように予め設定されている場合には、貯湯タンク4から浴槽への湯水の供給を自動的に行うことで凍結防止を実行する制御ユニット45を備えている。【選択図】図3

Description

本発明はコージェネレーションシステムに関し、特に発電装置の自立発電運転中に貯湯給湯装置の配管凍結を防止可能な機能を備えたものに関する。
従来から、内部熱源機や外部熱源機等の排熱を回収して再利用することで総合エネルギー効率を高めたコージェネレーションシステムが実用に供されている。このコージェネレーションシステムは、熱源機として燃料電池やガスエンジン等を組み合わせた発電装置の排熱を回収する種々のタイプのものが実用化されている。
例えば、燃料電池を備えたコージェネレーションシステムは、空気と改質燃料ガス(水素含有ガス)との酸化還元反応によって化学エネルギーを電気エネルギーに変換することで電力を発生させる燃料電池発電装置、この燃料電池発電装置による発電の際に副次的に発生する排気ガスの排熱を湯水として回収して貯湯する貯湯給湯装置、燃料電池発電装置と貯湯給湯装置とを接続する排熱回収循環回路等から構成されている。
ところで、災害等を起因として停電が発生すると、電力系統からコージェネレーションシステムに電力が供給されなくなる。昨今では、燃料電池発電装置は、外部から電力の供給がなくなっても発電が継続可能な自立発電運転の機能を備えているので、停電時でも家庭内負荷等に電力を供給し続けることができる。しかし、この自立発電運転中では、発電出力の上限が、例えば、最大出力の半分程度に制限されるので、発電出力を有効に利用(コージェネレーションシステム外の家庭内負荷に優先的に供給)することが求められる。
そこで、上記の問題を解決する為に、例えば、特許文献1の熱電供給システム(コージェネレーションシステム)においては、貯湯給湯装置の電力が必要な各種負荷(凍結防止用ヒータ、送風ファン、熱媒循環ポンプ、暖房用循環ポンプ、風呂追焚用循環ポンプ等)に予め優先順位を付け、停電時には、発電装置からの各種負荷への電力供給の一部又は全部を発電装置の発電電力以下となるように制限する技術が開示されている。
一方、排熱を回収して蓄熱する貯湯給湯装置は、貯湯、給湯、床暖房パネル等の温水暖房端末への温水の供給、風呂への給湯及び追い焚き等の機能を有し、湯水を貯留する貯湯タンクこの貯湯タンクの下部に接続された給水系通路、貯湯タンクの上部に接続された給湯系通路と、貯湯タンクの湯水を浴槽へ供給する注湯通路、温水暖房端末へ温水を供給する温水暖房回路、浴槽の浴槽水を追焚きする風呂追焚回路等を備えている。
ところで、寒冷地や冬場等では、外気温度が低下すると、配管が凍結して破損してしまう虞がある。この問題を解決する為に、従来では、特許文献1の熱電供給システムのように凍結の可能性がある配管(給水系通路や給湯系通路等)に凍結防止用ヒータを取り付け、凍結防止をする際には、凍結防止用ヒータを加熱することで配管の凍結を防止している。
また、例えば、特許文献2の給湯装置においては、外気温度が設定温度以下になり且つ湯張り配管(注湯通路)の配管温度が設定温度以下になった場合に、貯湯タンクの湯水を湯張り配管を介して浴槽に供給する湯張り運転を実行することで配管を加熱して凍結を防止する技術が開示されている。
特開2013−72603号公報 特開2013−155987号公報
しかし、特許文献1の熱電供給システムにおいて、凍結防止用ヒータは、一般的に送風ファンや各種のポンプ類等の消費電力と比較して大きい消費電力を必要とする。停電が発生している状態下で凍結防止が必要な場合、発電電力は家庭内負荷に優先的に供給したいため、消費電力の大きい凍結防止用ヒータには発電電力を極力供給せずに凍結防止を行うことが望ましい。
そこで、特許文献2の給湯装置のように、貯湯タンクの湯水を利用することで、凍結防止用ヒータを使用せずに凍結防止を実行可能ではあるが、外気温度が設定温度以下になった場合に、貯湯タンクの湯水を浴槽に供給する凍結防止運転を自動的に行うと、停電時において使用者の意志に反して浴槽に湯水が貯留されたり、浴槽から排水されることになって、使用者が給湯装置の故障と誤認する虞がある。
本発明の目的は、コージェネレーションシステムにおいて、自立発電運転時に凍結防止用ヒータを利用しなくても配管の凍結防止可能なもの、使用者が予め設定することで自立発電運転時に自動的に凍結防止運転が実行されるもの、自立発電運転時に使用者が凍結防止運転を指示実行可能なもの、等を提供することである。
請求項1のコージェネレーションシステムは、発電装置と、貯湯給湯装置と、この貯湯給湯装置の湯水を利用して前記発電装置の発電に伴う排熱を回収する排熱回収循環回路とを備えたコージェネレーションシステムであって、前記貯湯給湯装置は、貯湯タンクと、この貯湯タンクの下部に接続された給水系通路と、前記貯湯タンクの上部に接続された給湯系通路と、この給湯系通路の途中部から分岐され且つ前記貯湯タンクの湯水を浴槽へ供給する注湯通路と、前記浴槽の浴槽水を追焚きする風呂追焚回路と、外気温度を検出する外気温度検出手段と、前記貯湯給湯装置の各種設定を行う操作手段とを備えたコージェネレーションシステムにおいて、前記発電装置が自立発電運転中に、前記外気温度検出手段が検出した外気温度が設定温度以下となった場合で且つ前記操作手段を介して自立発電運転中における凍結防止運転を許可するように予め設定されている場合には、前記貯湯タンクから前記浴槽への湯水の供給を自動的に行うことで凍結防止を実行する凍結防止制御手段を備えたことを特徴としている。
請求項2のコージェネレーションシステムは、発電装置と、貯湯給湯装置と、この貯湯給湯装置の湯水を利用して前記発電装置の発電に伴う排熱を回収する排熱回収循環回路とを備えたコージェネレーションシステムであって、前記貯湯給湯装置は、貯湯タンクと、この貯湯タンクの下部に接続された給水系通路と、前記貯湯タンクの上部に接続された給湯系通路と、この給湯系通路の途中部から分岐され且つ前記貯湯タンクの湯水を浴槽へ供給する注湯通路と、前記浴槽の浴槽水を追焚きする風呂追焚回路と、外気温度を検出する外気温度検出手段と、前記貯湯給湯装置の各種設定を行う操作手段とを備えたコージェネレーションシステムにおいて、前記発電装置が自立発電運転中に、前記外気温度検出手段が検出した外気温度が設定温度以下となった場合には、前記操作手段を介して凍結懸念状態であること及び前記貯湯タンクから前記浴槽への湯水の供給を行うことを促すことを報知する凍結防止制御手段を備えたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、発電装置が自立発電運転中に、外気温度検出手段が検出した外気温度が設定温度以下となった場合で且つ操作手段を介して自立発電運転中における凍結防止運転を許可するように予め設定されている場合には、貯湯タンクから浴槽への湯水の供給を自動的に行うことで凍結防止を実行する凍結防止制御手段を備えたので、自立発電運転中に凍結防止運転が必要となった場合には、使用者の意志を介して、貯湯タンクの湯水を利用して配管を加熱して凍結を防止することができる。
従って、自立発電運転中に凍結防止用ヒータに電力を供給する必要がないので、凍結防止の為に余分な電力を消費せず、発電装置から家庭内負荷に優先的に電力を供給することができ、また、使用者が凍結防止運転を予め設定するので、使用者の意志に反して浴槽に湯水が供給されることがなくなり、貯湯給湯装置が故障したという誤認を防止することができる。
請求項2の発明によれば、発電装置が自立発電運転中に、外気温度検出手段が検出した外気温度が設定温度以下となった場合には、操作手段を介して凍結懸念状態であること及び貯湯タンクから浴槽への湯水の供給を行うことを促すことを報知する凍結防止制御手段を備えたので、自立発電運転中に凍結防止運転が必要となった場合には、使用者の意志を介して、貯湯タンクの湯水を利用して配管を加熱して凍結を防止することができる。
従って、自立発電運転中に凍結防止用ヒータに電力を供給する必要がないので、凍結防止の為に余分な電力を消費せず、発電装置から家庭内負荷に優先的に電力を供給することができ、また、自立発電運転中に使用者の操作によって凍結防止運転を実行するので、使用者の意志に反して浴槽に湯水が供給されることがなくなり、貯湯給湯装置が故障したという誤認を防止することができる。
本発明の実施例1に係るコージェネレーションシステムの概略構成図である。 燃料電池発電装置の概略構成図である。 貯湯給湯装置の概略構成図である。 凍結防止運転制御のフローチャートである。 実施例2に係る凍結防止運転制御のフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
先ずは、本発明のコージェネレーションシステム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、コージェネレーションシステム1は、発電を行なう燃料電池発電装置2(発電装置に相当する)と、湯水を貯湯する貯湯給湯装置3と、燃料電池発電装置2と貯湯給湯装置3との間に湯水を循環させて燃料電池発電装置2の排気ガスから排熱を回収する排熱回収循環回路15等から構成されている。
次に、燃料電池発電装置2について説明する。
図2に示すように、燃料電池発電装置2は、貯湯給湯装置3の外部熱源機であり、燃料電池発電モジュール2a、この燃料電池発電モジュール2aに空気、燃料ガス、純水等を供給する為の各種の供給装置2b〜2e、発電後の排気ガスを排出する為の排気通路2f、排気ガスと湯水との間で熱交換を行う排熱回収熱交換器2g、排熱回収熱交換器2gで生成された凝縮水を回収して純水に浄化する水処理装置2h、燃料電池発電モジュール2aの出力を調整する為のインバータ2i等を備え、これらの各種機器がケース部材2jに一体的に収納されて構成されている。
燃料電池発電モジュール2aにて発電された直流電力は、インバータ2iを介して交流電力に変換されて外部に出力される。排気通路2fの途中部には、排熱回収熱交換器2gが設置され、燃料電池発電モジュール2aから排出される排気ガスは、排気通路2fを通り、排熱回収熱交換器2gにて排熱回収循環回路15を循環する湯水との間で熱交換され温度が低下した後に外部に排出される。尚、燃料電池発電装置2は、停電時に電力系統から遮断して発電を継続する自立発電運転機能を備えている。
次に、貯湯給湯装置3について簡単に説明する。
図3に示すように、貯湯給湯装置3は、貯湯、給湯、浴槽への給湯及び浴槽の追焚き、床暖房パネル等の温水暖房端末への温水の供給等の機能を有するものであり、貯湯タンク4、補助熱源機5、風呂熱利用熱交換器6、暖房熱利用熱交換器7、給水系通路8、給湯系通路9、注湯通路11、風呂追焚回路12、温水暖房回路13、熱利用循環回路14、排熱回収循環回路15、制御ユニット45、貯湯給湯装置の各種設定を行う操作リモコン46等を備え、これら大部分は外装ケース16内に一体的に収納されている。外装ケース16には、外気温度を検出可能な外気温度検出センサ16aが設置されている。
次に、貯湯タンク4について説明する。
貯湯タンク4は、燃料電池発電装置2で加熱された高温の湯水(例えば、65〜90℃)を貯留可能な密閉タンクで構成され、貯留された湯水の放熱を防ぐ為にタンク周囲は断熱材で覆われている。貯湯タンク4の外周部には、下側から上側に向かって等間隔に複数の湯水温度検出センサ4a〜4dが順に設けられ、これら複数の湯水温度検出センサ4a〜4dにより貯湯タンク4内の複数の貯留層の湯水温度が検出される。
次に、補助熱源機5について説明する。
補助熱源機5は、バーナーや熱交換器等を内蔵した公知のガス給湯器で構成されている。補助熱源機5は、貯湯タンク4内の湯水温度が低下した場合等の特別な場合に限り、制御ユニット45から指令が送信されて燃焼作動され、湯水を加熱するものである。
次に、風呂熱利用熱交換器6と暖房熱利用熱交換器7について説明する。
風呂熱利用熱交換器6は、風呂追焚回路12を流れる浴槽水を加熱するものであり、熱利用循環回路14の一部となる1次側熱交換通路部6a、風呂追焚回路12の一部となる2次側熱交換通路部6bを有している。風呂熱利用熱交換器6において、熱利用循環回路14を流れる高温の湯水と風呂追焚回路12を流れる浴槽水との間で熱交換され、浴槽水は加熱される。
暖房熱利用熱交換器7は、温水暖房回路13を流れる暖房水を加熱するものであり、熱利用循環回路14の一部となる1次側熱交換通路部7a、温水暖房回路13の一部となる2次側熱交換通路部7bを有している。暖房熱利用熱交換器7において、熱利用循環回路14を流れる高温の湯水と温水暖房回路13を流れる暖房水との間で熱交換され、暖房水は加熱される。
次に、給水系通路8について説明する。
給水系通路8は、上水源から低温の上水を貯湯タンク4等に供給するものであり、上流給水通路部8a、中間給水通路部8b、下流給水通路部8cを有し、上流端が上水源に接続され、下流端が貯湯タンク4の下部に接続されている。上流給水通路部8aには、減圧弁8dが設置され、中間給水通路部8bには、逆止弁8eが設置されている。
上流給水通路部8aと中間給水通路部8bとの間から給湯系通路9に接続するバイパス通路部17が分岐されている。バイパス通路部17には、逆止弁17aが設置されている。中間給水通路部8bと下流給水通路部8cとの間から熱利用循環回路14に接続するバイパス通路部18が分岐されている。この分岐部には、蓄熱切換弁19が設置されている。このバイパス通路部18により、低温の上水を熱利用循環回路14に供給することができ、また逆に、熱利用循環回路14から湯水を貯湯タンク4に戻すことができる。
次に、給湯系通路9について説明する。
給湯系通路9は、貯湯タンク4に貯湯された湯水を風呂等の所望の給湯先に供給するものであり、給湯栓に接続される給湯通路21、貯湯タンク4の上部から給湯通路21に接続されるタンク出湯通路22、このタンク出湯通路22から分岐され燃焼式の補助熱源機5に接続される補助加熱通路23、補助熱源機5から給湯通路21に接続される補助熱源機出湯通路24等を有している。
給湯通路21は、高温の湯水が流れる上流給湯通路部21a、混合湯水が流れる中間給湯通路部21b及び下流給湯通路部21cを有し、上流端がタンク出湯通路22に接続され、下流端が給湯栓に接続されている。
上流給湯通路部21aと中間給湯通路部21bとの間に混合弁25が設置されている。この混合弁25に給水系通路8から分岐したバイパス通路部17が接続されている。混合弁25は、出湯温度が指令温度になるように低温の上水と高温の湯水の混合比を制御するものである。中間給湯通路部21bには、流量センサ21dと出湯水比例弁26が設置されている。バイパス通路部17から分岐した分岐通路部27が中間給湯通路部21bに接続され、分岐通路部27には、高温出湯回避電磁弁28が設置されている。
タンク出湯通路22は、上流出湯通路部22a、下流出湯通路部22bを有し、上流端が貯湯タンク4の上部に接続され、下流端が給湯通路21に接続されている。上流出湯通路部22aと下流出湯通路部22bとの間から補助加熱通路23が分岐されている。
補助加熱通路23は、上流加熱通路部23a、下流加熱通路部23bを有し、上流端がタンク出湯通路22に接続され、下流端が補助熱源機5の導入口に接続されている。上流加熱通路部23aには、逆止弁23cが設置され、下流加熱通路部23bには、圧送ポンプ29と流量センサ23dが設置されている。
上流加熱通路部23aと下流加熱通路部23bとの間にタンク出湯通路22と補助加熱通路23とを切換え可能な三方弁31が設置されている。三方弁31には、熱利用循環回路14の湯水戻り側通路部14dも接続されている。この三方弁31は、上流加熱通路部23aと下流加熱通路部23bとの間の接続・遮断及び下流加熱通路部23bと湯水戻り側通路部14dとの間の接続・遮断を切換え可能なものであり、上流加熱通路部23aと下流加熱通路部23bと湯水戻り側通路部14dの全ての通路部を接続可能である。
補助熱源機出湯通路24は、上流補助出湯通路部24a、下流補助出湯通路部24bを有し、上流端が補助熱源機5の導出口に接続され、下流端が給湯通路21の上流端に接続されている。上流補助出湯通路部24aと下流補助出湯通路部24bとの間から熱利用循環回路14の湯水往き側通路部14aが分岐されている。下流補助出湯通路部24bには、タンク水比例弁32が設置されている。
次に、注湯通路11について説明する。
注湯通路11は、給湯通路21を流れる湯水を浴槽へ供給するものであり、出湯水比例弁26の下流側であって中間給湯通路部21bと下流給湯通路部21cとの間から分岐されて風呂追焚回路12の途中部に接続されている。注湯通路11には、流量センサ11a、注湯電磁弁33等が設置されている。
次に、風呂追焚回路12について説明する。
風呂追焚回路12は、浴槽の浴槽水を追焚きする為に浴槽水を循環させる回路であり、風呂戻り側通路部12a、風呂往き側通路部12bを有している。風呂戻り側通路部12aと風呂往き側通路部12bとの間に風呂循環ポンプ36が設置されている。風呂往き側通路部12bには、水流スイッチ12cと風呂熱利用熱交換器6の2次側熱交換通路部6bとが設置されている。
次に、温水暖房回路13について説明する。
温水暖房回路13は、床暖房パネルや浴室乾燥機等の温水暖房端末に供給される暖房水を循環させる回路であり、暖房戻り通路部13a、暖房高温往き通路部13b、暖房低温往き通路部13cを有している。暖房戻り通路部13aには、加熱による暖房水の膨張を吸収する為の膨張タンク37と、暖房水を循環させる為の暖房循環ポンプ38とが設置されている。暖房高温往き通路部13bには、暖房熱利用熱交換器7の2次側熱交換通路部7bが設置されている。暖房高温往き通路部13bには、バイパス熱動弁39が設置されている。
膨張タンク37の上部には、暖房補給水電磁弁37aが設けられ、この暖房補給水電磁弁37aには、給水系通路8の上流給水通路部8aから分岐された補給水通路部37bが接続されている。暖房補給水電磁弁37aが開弁状態に切換った場合には、補給水通路部37bを介して膨張タンク37に補給水が補給される。膨張タンク37の上部には、オーバーフロー通路部37cが接続されている。
次に、熱利用循環回路14について説明する。
熱利用循環回路14は、湯水を循環させて風呂追焚回路12と温水暖房回路13との間で熱交換を行う閉回路であり、湯水往き側通路部14a、風呂熱利用通路部14b、暖房熱利用通路部14c、湯水戻り側通路部14d、補助加熱通路23の下流加熱通路部23b、補助熱源機出湯通路24の上流補助出湯通路部24aを有している。風呂熱利用通路部14bに、風呂熱利用熱交換器6の1次側熱交換通路部6aと風呂熱利用開閉弁41が設置され、暖房熱利用通路部14cに、暖房熱利用熱交換器7の1次側熱交換通路部7aと暖房熱利用開閉弁42が設置されている。
熱利用循環回路14に湯水を循環させて浴槽水や暖房水と熱交換を行う場合、圧送ポンプ29を介して湯水が、下流加熱通路部23bから補助熱源機5に流入し、補助熱源機5によって加熱された後の高温の湯水が、上流補助出湯通路部24aと湯水往き側通路部14aとを流れて風呂熱利用通路部14bや暖房熱利用通路部14cに送られ、1次側熱交換通路部6a,7aで浴槽水や暖房水との間で熱交換された湯水は、湯水戻り側通路部14dを通って下流加熱通路部23bに戻される。
次に、排熱回収循環回路15について説明する。
排熱回収循環回路15は、貯湯タンク4と燃料電池発電装置2との間に湯水を循環させて燃料電池発電装置2の排熱を回収する閉回路であり、低温側循環通路部15a、高温側循環通路部15b等を有し、上流端が貯湯タンク4の下部に接続され、下流端が貯湯タンク4の上部に接続されている。
低温側循環通路部15aから高温側循環通路部15bに接続する分岐通路部15cが分岐され、この分岐部には、貯湯タンク4を含めた循環回路と貯湯タンク4をバイパスする循環回路とを択一的に選択可能な三方弁43が設置されている。燃料電池発電装置2の内部において、低温側循環通路部15aには、循環ポンプ44が設置され、低温側循環通路部15aと高温側循環通路部15bとの間には、燃料電池発電装置2の排熱回収熱交換器2gが設置されている。
次に、制御ユニット45について説明する。
貯湯給湯装置3は、制御ユニット45によって制御される。各種のセンサの検出信号が制御ユニット45に送信され、この制御ユニット45により、貯湯給湯装置3の動作、各種のポンプの作動・停止、各種の弁の開閉状態の切り換え及び開度調整等を制御し、各種運転(給湯運転、湯張り運転、追焚き運転、高温差し湯運転、暖房運転、通常発電運転時の凍結防止運転、自立発電運転時の凍結防止運転、排熱回収運転等)を実行する。
制御ユニット45は、ユーザーが操作可能な操作リモコン46との間でデータ通信可能であり、操作リモコン46のスイッチ操作により各種の運転が設定されると、その指令信号が操作リモコン46から制御ユニット45に送信される。例えば、操作リモコン46のスイッチ操作により目標給湯設定温度が設定されると、その目標給湯設定温度データが操作リモコン46から制御ユニット45に送信される。
次に、複数の凍結防止用ヒータ48a〜48jについて説明する。
図3に示すように、貯湯給湯装置3には、制御ユニット45によって制御可能な発熱抵抗体からなる複数の凍結防止用ヒータ48a〜48jが設置されている。即ち、給水系通路8の上流給水通路部8aと下流給水通路部8cに凍結防止用ヒータ48a,48bが設置され、バイパス通路部17に凍結防止用ヒータ48cが設置され、給湯系通路9の中間給湯通路部21b及び下流給湯通路部21cに凍結防止用ヒータ48d,48eが設置され、風呂往き側通路部12bに凍結防止用ヒータ48fが設置され、補給水通路部37bに凍結防止用ヒータ48gが設置され、排熱回収循環回路15の低温側循環通路部15a及び分岐通路部15cに凍結防止用ヒータ48h〜48jが設置されている。
外気温度検出センサ16aが外気温度の低下を検出した場合には、制御ユニット45は、複数の凍結防止用ヒータ48a〜48jに燃料電池発電装置2から発電電力を供給し、複数の凍結防止用ヒータ48a〜48jが電力を消費することで発生する熱を介して配管を加熱して凍結防止を行う凍結防止運転を自動的に実行する。尚、複数の凍結防止用ヒータ48a〜48jのうちの凍結防止に必要なヒータにのみ選択的に電力を供給可能に構成しても良い。この場合、ヒータによる消費電力を低減することができる。
次に、本発明に関連する自立発電運転時の凍結防止運転について説明する。
制御ユニット45は、燃料電池発電装置2が自立発電運転中に、外気温度検出センサ16aが検出した外気温度が設定温度以下となった場合で且つ操作リモコン46を介して自立発電運転中における凍結防止運転を許可するように予め設定されている場合には、貯湯タンク4から浴槽への湯水の供給(湯張り)を自動的に行うことで凍結防止を行う凍結防止運転を実行可能である。尚、自立発電運転時に凍結防止運転を行う制御ユニット45が、凍結防止制御手段に相当するものである。
即ち、制御ユニット45によって自立発電運転時の凍結防止運転が実行されると、注湯電磁弁33が開放され、貯湯タンク4にかかる給水圧によって、貯湯タンク4から給湯系通路9のタンク出湯通路22と上流給湯通路部21aとに高温の湯水が流れ、混合弁25でバイパス通路部17からの低温の上水と混合調整され、この混合調整された湯水が、中間給湯通路部21bと注湯通路11と風呂追焚回路12とを流れて浴槽に供給されることで、これら配管の凍結を防止する(図3の湯水の流れを示す矢印参照)。尚、下流給湯通路部21cが短く構成されている場合、中間給湯通路部21bと注湯通路11とを流れる湯水からの伝熱によって凍結を防止可能である。
尚、上記の自立発電運転時の凍結防止運転では、貯湯タンク4から浴槽へ絶えず少量の湯水を供給するようにしても良いし、貯湯タンク4から浴槽へ所定の量(例えば10L程度)の湯水を間欠的(例えば1時間に1回毎)に供給するようにしても良く、貯湯タンク4から浴槽へ供給する湯量は特に限定する必要はなく、凍結防止可能であれば適宜変更可能である。
自立発電運転時の凍結防止運転では、貯湯タンク4から浴槽へ湯水を供給することで、給水系通路8、給湯系通路9、注湯通路11、風呂追焚回路12、バイパス通路部17に水や湯水の流れを生じさせて凍結防止しているが、これに加えて、暖房循環ポンプ38を駆動して温水暖房回路13に湯水を循環させること、暖房補給水電磁弁37aを開放して補給水通路部37bに水を流すこと、圧送ポンプ29を駆動して熱利用循環回路14に湯水を循環させること、循環ポンプ44の駆動を介して熱利用循環回路14に湯水を循環させることで、各種の配管の凍結防止運転を実行しても良い。
次に、燃料電池発電装置2の自立発電運転中に制御ユニット45により実行される、凍結防止運転制御について、図4のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中の符号Si(i=1,2,・・)は各ステップを示す。この凍結防止運転制御の制御プログラムは、制御ユニット45に予め格納されている。
図4のフローチャートにおいて、この制御が開始されると、最初にS1において、燃料電池発電装置2が自立発電運転中か否かを判定する。即ち、停電時等に燃料電池発電装置2が自立発電運転中の場合、つまり、制御ユニット45が燃料電池発電装置2から自立発電運転に基づく信号を受信している場合は、S1の判定がYesとなり、S2に移行し、S1の判定がNoのうちはS1を繰り返す。
次に、S2において、外装ケース16に設置された外気温度検出センサ16aの検出信号を読み込み、この検出信号に基づいて、外気温度Taを算出して、S3に移行し、外気温度Taが凍結懸念温度T(設定温度に相当し、例えば5℃)以下か否かを判定し、外気温度Taが凍結懸念温度Tより低い場合、つまり、寒冷地や冬場等において配管が凍結する虞があると判定した場合は、S3の判定がYesとなり、S4に移行し、S3の判定がNoの場合は、S1に戻る。
次に、S4において、凍結防止運転の許可設定済か否かを判定する。即ち、使用者が、操作リモコン46を介して自立発電運転中における凍結防止運転を許可するように予め設定している場合は、S4の判定がYesとなり、S5に移行し、S4の判定がNoの場合は、凍結防止運転を行わずに、この一連の制御を終了する。
次に、S5において、制御ユニット45は、凍結防止運転を開始し、S6に移行する。このS5では、注湯電磁弁33の開放に伴い、貯湯タンク4にかかる給水圧によって貯湯タンク4の上部から高温の湯水がタンク出湯通路22に押し出され、この高温の湯水は、タンク出湯通路22を通って給湯通路21に流入し、混合弁25において低温の上水と混合されて温度調整され、この温度調整された湯水が注湯通路11と風呂追焚回路12とを流れて浴槽に供給されることで、配管が加熱されて凍結が防止される。
次に、S6において、燃料電池発電装置2が自立発電運転中か否かを判定する。即ち、停電状態が継続されていて燃料電池発電装置2が自立発電運転中の場合は、S6の判定がYesとなり、S7に移行し、S6の判定がNoの場合、燃料電池発電装置2の自立発電運転が終了しているので、S9に移行して、凍結防止運転を終了して一連の制御を終了する。尚、自立発電運転終了後に、外気温度が低い状態が継続する場合は、本発明の凍結防止運転を継続しても良いし、通常時の凍結防止運転に切り換えても良い。
次に、S7において、外気温度検出センサ16aの検出信号を読み込み、この検出信号に基づいて、外気温度Taを算出して、S8に移行し、外気温度Taが凍結懸念温度T以下か否かを判定し、外気温度Taが凍結懸念温度Tより低い場合は、S8の判定がYesとなり、S6に戻りS6〜S8を繰り返し、S8の判定がNoの場合は、凍結防止運転が必要ないので、S9に移行して、凍結防止運転を終了して一連の制御を終了する。
次に、本発明のコージェネレーションシステム1の作用及び効果について説明する。
貯湯給湯装置3が備えた制御手段(凍結防止制御手段)45は、燃料電池発電装置2が自立発電運転中に、外気温度検出センサ16aが検出した外気温度が設定温度以下となった場合で且つ操作リモコン46を介して自立発電運転中における凍結防止運転を許可するように予め設定されている場合には、貯湯タンク4から浴槽への湯水の供給を自動的に行うことで凍結防止を実行するので、自立発電運転中に凍結防止運転が必要となった場合には、使用者の意志を介して、貯湯タンク4の湯水を利用して配管を加熱して凍結を防止することができる。
従って、自立発電運転中に凍結防止用ヒータ48a〜48jに電力を供給する必要がないので、凍結防止の為に余分な電力を消費せず、燃料電池発電装置2から家庭内負荷に優先的に電力を供給することができ、また、使用者が凍結防止運転を予め設定するので、使用者の意志に反して浴槽に湯水が供給されることがなくなり、貯湯給湯装置3が故障したという誤認を防止することができる。
次に、実施例1の凍結防止運転制御を部分的に変更した実施例2について説明する。尚、実施例1では、操作リモコン46を介して自立発電運転中における凍結防止運転を許可するように予め設定されている場合に凍結予防運転が実行されるが、実施例2では、操作リモコン46を介して凍結懸念状態であること及び貯湯タンク4から浴槽への湯水の供給を行うことを促すことを報知する。
ここで、自立発電運転中に制御ユニット45により自動的に実行される、凍結防止運転制御について、図5のフローチャートに基づいて説明する。この凍結防止運転制御の制御プログラムは、制御ユニット45に予め格納されている。尚、S1〜S3,S5〜S9は、実施例1と同様であるので、説明は省略する。
先ずは、S11において、凍結懸念状態であること及び貯湯タンク4から浴槽への湯水の供給(湯張り)を行うことを促すことを、操作リモコン46を介して表示警告や音声警告等で使用者に報知して、S12に移行し、S12において、操作リモコン46の操作が行われたか否かを判定する。即ち、使用者が報知に気づき、使用者が操作リモコン46を介して凍結防止運転開始に基づく操作をし、操作リモコン46から制御ユニット45に凍結防止運転開始指令が送信された場合、S12の判定がYesとなって、S5に移行して、凍結防止運転を実行する。S12がNoの場合は、使用者によって操作リモコン46が操作されるまでS12を繰り返し実行する。
このように、貯湯給湯装置3が備えた制御ユニット45は、燃料電池発電装置2が自立発電運転中に、外気温度検出センサ16aが検出した外気温度が設定温度以下となった場合には、操作リモコン46を介して凍結懸念状態であること及び貯湯タンク4から浴槽への湯水の供給を行うことを促すことを報知するので、自立発電運転中に凍結防止運転が必要となった場合には、使用者の意志を介して、貯湯タンク4の湯水を利用して配管を加熱して凍結を防止することができる。
従って、自立発電運転中に凍結防止用ヒータ48a〜48jに電力を供給する必要がないので、凍結防止の為に余分な電力を消費せず、燃料電池発電装置2から家庭内負荷に優先的に電力を供給することができ、また、自立発電運転中に使用者の操作によって凍結防止運転を実行するので、使用者の意志に反して浴槽に湯水が供給されることがなくなり、貯湯給湯装置3が故障したという誤認を防止することができる。
次に、前記実施例1,2を部分的に変更した形態について説明する。
[1]前記実施例において、発電装置として燃料電池発電装置2について説明したが、これに限定する必要はなく、ガスエンジン等を採用しても良いし、これら以外にも種々の公知なものを採用可能である。
[2]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
1 コージェネレーションシステム
2 燃料電池発電装置
3 貯湯給湯装置
4 貯湯タンク
8 給水系通路
9 給湯系通路
11 注湯通路
12 風呂追焚回路
15 排熱回収循環回路
16a 外気温度検出センサ(外気温度検出手段)
45 制御ユニット(凍結防止制御手段)
46 操作リモコン(操作手段)

Claims (2)

  1. 発電装置と、貯湯給湯装置と、この貯湯給湯装置の湯水を利用して前記発電装置の発電に伴う排熱を回収する排熱回収循環回路とを備えたコージェネレーションシステムであって、前記貯湯給湯装置は、貯湯タンクと、この貯湯タンクの下部に接続された給水系通路と、前記貯湯タンクの上部に接続された給湯系通路と、この給湯系通路の途中部から分岐され且つ前記貯湯タンクの湯水を浴槽へ供給する注湯通路と、前記浴槽の浴槽水を追焚きする風呂追焚回路と、外気温度を検出する外気温度検出手段と、前記貯湯給湯装置の各種設定を行う操作手段とを備えたコージェネレーションシステムにおいて、
    前記発電装置が自立発電運転中に、前記外気温度検出手段が検出した外気温度が設定温度以下となった場合で且つ前記操作手段を介して自立発電運転中における凍結防止運転を許可するように予め設定されている場合には、前記貯湯タンクから前記浴槽への湯水の供給を自動的に行うことで凍結防止を実行する凍結防止制御手段を備えたことを特徴とするコージェネレーションシステム。
  2. 発電装置と、貯湯給湯装置と、この貯湯給湯装置の湯水を利用して前記発電装置の発電に伴う排熱を回収する排熱回収循環回路とを備えたコージェネレーションシステムであって、前記貯湯給湯装置は、貯湯タンクと、この貯湯タンクの下部に接続された給水系通路と、前記貯湯タンクの上部に接続された給湯系通路と、この給湯系通路の途中部から分岐され且つ前記貯湯タンクの湯水を浴槽へ供給する注湯通路と、前記浴槽の浴槽水を追焚きする風呂追焚回路と、外気温度を検出する外気温度検出手段と、前記貯湯給湯装置の各種設定を行う操作手段とを備えたコージェネレーションシステムにおいて、
    前記発電装置が自立発電運転中に、前記外気温度検出手段が検出した外気温度が設定温度以下となった場合には、前記操作手段を介して凍結懸念状態であること及び前記貯湯タンクから前記浴槽への湯水の供給を行うことを促すことを報知する凍結防止制御手段を備えたことを特徴とするコージェネレーションシステム。

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