JP2015149792A - 電力制御装置、電力制御方法、発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】高速ディーゼル発電機などの設備を要しない風力発電機を含む発電システムの電力制御装置を提供する。【解決手段】電力制御装置は、風車により駆動する風力発電機に対して風車許容荷重に至る風速を示すカットアウト風速の検出に基づいて風力発電機の第一の出力制限タイミングを判定する風力発電機出力制限判定部と、当該判定に基づいて風力発電機の出力を補う燃料発電機の出力を定められた割合で増加させる燃料発電機制御部と、当該判定に基づいて風力発電機の出力値と燃料発電機の出力値との合計値が当該判定前における風力発電機の出力値となるように風力発電機の出力を所定の値まで低下させるWTG出力コントロール部と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、電力制御装置、電力制御方法、発電システムに関する。
電力会社が供給する電力系統に頼らずある地域に備わる設備に対して独立して電力供給を行うマイクログリッドと呼ばれるシステムが存在する。マイクログリッドにおいては、風力発電だけではなく太陽光発電やディーゼル発電機(DG:Diesel Generator)や蓄電池などを組み合わせて電力供給を行う。例えば離島などでは風車を多く用いた構成とし風力発電を行うことも多い。風力発電においては所定の風速以上の強風があると安全のため風車を停止するカットアウトと呼ばれる制御が行われる。風車のカットアウトによって生じた供給電力の不足分は、ディーゼル発電機や蓄電池の出力によって補うことが行われている。
例えば特許文献1には、自然力を用いた太陽光発電や風力発電の不安定な出力に対してディーゼル発電機などの内燃力発電を用いて出力値の変動を許容範囲内に維持する技術が開示されている。特許文献1の方法は、日照状況や風況を観測して気象変動を予測し、その気象変動の予測から自然力発電機による出力電力を予測して発電所の目標出力値との差分を計算し、内燃力発電機にその差分の電力を発電させることで発電所の出力電力を安定化させるものである。
ところで、風車のカットアウトによって生じる風力発電の出力低下は急激である。従って、風力発電の出力低下を補うために設置されるディーゼル発電機は高速に起動し発電を開始することができるタイプのものが使用される。この高速起動ディーゼル発電機は、一般的なディーゼル発電機に比べ価格が高い。同様に風力発電を補うために設置された蓄電池は短時間に大容量の放電が可能なタイプのものであり、やはり一般的な蓄電池に比べ価格が高くなる。しかし、実際にカットアウトが生じこれらの設備を稼働する利用率を考慮すると経済性の観点からはこのような設備を設置することは非効率であった。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる電力制御装置、電力制御方法、発電システムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様は、風車により駆動する風力発電機に対して第一の所定の風速の検出に基づいて前記風力発電機の第一の出力制限タイミングを判定する風力発電機出力制限判定部と、当該判定に基づいて前記風力発電機の出力を補う燃料発電機の出力を定められた割合で増加させる燃料発電機制御部と、当該判定に基づいて前記風力発電機の出力値と前記燃料発電機の出力値との合計値が前記判定前における前記風力発電機の出力値となるように前記風力発電機の出力を所定の値まで低下させる出力制限を行うWTG出力コントロール部と、を備えることを特徴とする電力制御装置である。
また、本発明の第2の態様における第一の所定の風速とは、風車許容荷重に至る風速を示すカットアウト風速、もしくは、所定時間の経過後に風速が前記カットアウト風速に至ると判断する所定の風速であることを特徴とする。
また、本発明の第3の態様における前記風力発電機出力制限判定部は、前記第一の所定の風速を上回る第二の所定の風速の検出に基づいて前記風力発電機の第二の出力制限タイミングを判定し、前記WTG出力コントロール部は、当該判定に基づいて前記風力発電機の出力をさらに所定の出力値まで低下させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の第4の態様における前記所定の出力値は、前記風力発電機の出力値を当該所定の出力値まで減じる制御を行った後に前記風力発電機を停止しても系統への影響が所定基準以下となる値であることを特徴とする。
また、本発明の第5の態様における電力制御装置は、前記風力発電機の出力を補う蓄電池の充放電を制御する蓄電池充放電制御部を備え、前記風力発電機出力制限判定部は、運転停止風速の検出に基づいて風力発電機の停止タイミングを判定し、前記WTG出力コントロール部は、当該判定に基づいて風車を停止させ、前記燃料発電機制御部は、当該判定に基づいて定められた割合で出力を増加させ、前記蓄電池充放電制御部は、当該判定に基づいて蓄電池を放電させることを特徴とする。
また、本発明の第6の態様における前記風力発電機出力制限判定部は、前記第一の所定の風速以上となった風速が前記第一の所定の風速より低い所定の風速となったことを検出し、その検出に基づいて風力発電機の出力制限の解除タイミングを判定し、前記WTG出力コントロール部は、当該判定に基づいて前記風力発電機の出力を前記出力制限前における出力値となるように増加させ、前記燃料発電機制御部は、前記風力発電機の出力が前記出力制限前における出力値となるまでは、前記燃料発電機の出力と前記風力発電機の出力との合計出力が、前記出力制限前における前記風力発電機の出力値となるように、前記燃料発電機の出力を低下させることを特徴とする。
また、本発明の第7の態様は、風力発電機と、燃料発電機と、蓄電池と、上述の何れかの電力制御装置と、を備える発電システムである。
また、本発明の第8の態様は、風車により駆動する風力発電機に対して第一の所定の風速の検出に基づいて前記風力発電機の第一の出力制限タイミングを判定し、当該判定に基づいて前記風力発電機の出力を補う燃料発電機の出力を定められた割合で増加させ、当該判定に基づいて前記風力発電機の出力値と前記燃料発電機の出力値との合計値が前記判定前における前記風力発電機の出力値となるように前記風力発電機の出力を所定の値まで低下させる出力制限を行う、ことを特徴とする電力制御方法である。
本発明によれば、カットアウトが発生したときの出力変動を小さく抑えることができる。それにより発電システムの設備容量を小さくすることができる。
<第一実施形態>
以下、本発明の一実施形態による発電システムを図1〜図7を参照して説明する。
本実施形態の発電システム1は、図1に示すように、DG2−1と、DG2−2と、BAT(BATTERY)3と、PV(PHOTOVOLTAICS)4と、WTG(WIND TURBINE GENERATOR)5と、LOAD6と、制御器7−1〜7−6と、EMS(ENERGY MANAGEMENT SYSTEM)8と、を備えている。発電システム1は、既存の電力系統9とスイッチ10で連結が可能であるが、普段は切り離されており、独自に発電を行う。また、図1においてDGは2台(DG2−1,DG2−2)設置されているがこれらを総称してDG2と記述する。同様に制御器7−1〜7−6を総称して制御器7と記述する。
以下、本発明の一実施形態による発電システムを図1〜図7を参照して説明する。
本実施形態の発電システム1は、図1に示すように、DG2−1と、DG2−2と、BAT(BATTERY)3と、PV(PHOTOVOLTAICS)4と、WTG(WIND TURBINE GENERATOR)5と、LOAD6と、制御器7−1〜7−6と、EMS(ENERGY MANAGEMENT SYSTEM)8と、を備えている。発電システム1は、既存の電力系統9とスイッチ10で連結が可能であるが、普段は切り離されており、独自に発電を行う。また、図1においてDGは2台(DG2−1,DG2−2)設置されているがこれらを総称してDG2と記述する。同様に制御器7−1〜7−6を総称して制御器7と記述する。
DG2は、ディーゼル発電機などの燃料発電機である。ディーゼル発電は、ディーゼル機関によって発電機を回転させ電力を得る方法である。DG2は、発電システム1が発電する大部分の電力を供給する。DG2が2台記載されているのは発電システム1において最も多く設置された発電設備であることを示している。例えば複数設置されたDG2のうち一部は稼働しており、一部は、非常時に備えて停止状態であってもよい。
BAT3は、蓄電池である。BAT3は、需用電力と他の発電手段(DG2、PV4、WTG5)による供給電力のバランスを取る為に充放電を繰り返す。他の発電手段が発電した電力が需用電力を上回ったときは上回った分の電力を蓄電し、他の発電手段で電力供給が追い付かなくなったときは蓄積した電力を放電する。蓄電池は、リチウムイオン蓄電池、鉛蓄電池、ニッケル水素蓄電池など特に限定されないが、充放電の追従性がよいことからリチウムイオン蓄電池であることが好ましい。
PV4は、太陽光発電装置である。太陽光発電装置とは、装置内に備えた太陽電池を用いて太陽光を電気エネルギーに変換し電力を得る発電装置である。
WTG5は、風力発電機である。風力発電機とは、風の力(風力)を利用した運動エネルギーを電気エネルギーに変換し電力を得る発電装置に備えられた発電機のことである。
LOAD6は、負荷である。例えば発電システム1の発電機(DG2、PV4、WTG5)で発電又は蓄電した電力を消費する地域の家庭や工場などに設置された負荷装置である。
BAT3は、蓄電池である。BAT3は、需用電力と他の発電手段(DG2、PV4、WTG5)による供給電力のバランスを取る為に充放電を繰り返す。他の発電手段が発電した電力が需用電力を上回ったときは上回った分の電力を蓄電し、他の発電手段で電力供給が追い付かなくなったときは蓄積した電力を放電する。蓄電池は、リチウムイオン蓄電池、鉛蓄電池、ニッケル水素蓄電池など特に限定されないが、充放電の追従性がよいことからリチウムイオン蓄電池であることが好ましい。
PV4は、太陽光発電装置である。太陽光発電装置とは、装置内に備えた太陽電池を用いて太陽光を電気エネルギーに変換し電力を得る発電装置である。
WTG5は、風力発電機である。風力発電機とは、風の力(風力)を利用した運動エネルギーを電気エネルギーに変換し電力を得る発電装置に備えられた発電機のことである。
LOAD6は、負荷である。例えば発電システム1の発電機(DG2、PV4、WTG5)で発電又は蓄電した電力を消費する地域の家庭や工場などに設置された負荷装置である。
制御器7は、各発電機及びEMS8に接続して備えられている。制御器7−1は、DG2−1に接続されている。制御器7−2は、DG2−2に接続されている。制御器7−3は、BAT3に接続されている。制御器7−4は、PV4に接続されている。制御器7−5は、WTG5に接続されている。制御器7−6は、LOAD6に接続されている。制御器7は、センサなどの計測機器と操作端末などの制御機器から構成されている。制御器7は、各発電機の状態量を各発電機より取得しEMS8へ出力する。また、制御器7は、EMS8から制御信号を取得し、各発電機などへ出力する。
EMS8は、発電システム1のエネルギー管理システムである。EMS8は、DG2、BAT3、PV4、WTG5、LOAD6の状態量を制御器7を介して取得し、各発電機(DG2、BAT3、PV4、WTG5)による発電電力の制御を行う。状態量とはその時点での各発電機の発電出力、蓄電池のSOC(STATE OF CHARGE)、負荷からの需要電力である。例えばEMS8は、LOAD6から制御器7−6を介して需用電力を取得し、各発電機に制御器7を介して制御信号を出力して各発電機による発電電力を調整し、需用電力に応じた電力を供給ができるようにする。また、SOCとは、電池容量に対する充電量の比である(SOC100%が満充電で、0%が完全放電)。
EMS8は、発電システム1のエネルギー管理システムである。EMS8は、DG2、BAT3、PV4、WTG5、LOAD6の状態量を制御器7を介して取得し、各発電機(DG2、BAT3、PV4、WTG5)による発電電力の制御を行う。状態量とはその時点での各発電機の発電出力、蓄電池のSOC(STATE OF CHARGE)、負荷からの需要電力である。例えばEMS8は、LOAD6から制御器7−6を介して需用電力を取得し、各発電機に制御器7を介して制御信号を出力して各発電機による発電電力を調整し、需用電力に応じた電力を供給ができるようにする。また、SOCとは、電池容量に対する充電量の比である(SOC100%が満充電で、0%が完全放電)。
図2は本発明に係る第一実施形態におけるEMSの機能ブロック図である。
風力発電機出力制限判定部11は、風速計18から風速を定期的に取得しEMS8が備える記憶部17に記録する。そして風力発電機出力制限判定部11は、所定時間における平均風速が所定の値以上かどうかを比較し、WTG5の出力制限タイミングを判定する。例えば、風力発電機出力制限判定部11は、所定時間における平均風速が運転制限閾値1に至ったことを検出すると、その検出に基づいてWTG5の出力を低下させる第一の出力制限タイミングであると判定する。また、風力発電機出力制限判定部11は、所定時間における平均風速が運転制限閾値1の風速を上回る所定の値(運転制限閾値2)に至ったことを検出すると、その検出に基づいてWTG5の出力をさらに低下させる第二の出力制限タイミングであると判定する。また、風力発電機出力制限判定部11は、所定時間における平均風速が運転停止風速(運転停止閾値)に至ったことを検出すると、その検出に基づいて風車の停止タイミングであると判定する。また、風力発電機出力制限判定部11は、所定時間における平均風速が運転制限閾値1以上となり、その後、運転制限閾値1より低い所定の風速(運転制限解除閾値)となった場合にWTG5の出力制限の解除タイミングであると判定する。風力発電機出力制限判定部11は、これらのタイミングの判定に基づいて、WTG出力コントロール部12などに出力値変更を指示する指示信号を出力する。なお、上記の各判定基準となる風速の大小関係は、運転制限解除閾値<運転制限閾値1<運転制限閾値2<運転停止閾値のようになる。
WTG出力コントロール部12は、制御器7−5からWTG5の状態量を取得し、制御器7−5を介してWTG5へ制御信号を出力する。そしてWTG出力コントロール部12は、例えば風車の翼のピッチ角を制御してWTG5の出力値を制御する。また、WTG出力コントロール部12は、風力発電機出力制限判定部11から出力値変更指示信号を取得したときにWTG5の出力値が所定の値となるように制御する。
なお、風力発電機出力制限判定部11は、WTG5の出力制限を行うか否かを判定し、出力制御装置に出力指示を行う装置である。また、WTG出力コントロール部12は、風力発電機出力制限判定部11の指示に従い、WTG5の出力を制御する装置である。
風力発電機出力制限判定部11は、風速計18から風速を定期的に取得しEMS8が備える記憶部17に記録する。そして風力発電機出力制限判定部11は、所定時間における平均風速が所定の値以上かどうかを比較し、WTG5の出力制限タイミングを判定する。例えば、風力発電機出力制限判定部11は、所定時間における平均風速が運転制限閾値1に至ったことを検出すると、その検出に基づいてWTG5の出力を低下させる第一の出力制限タイミングであると判定する。また、風力発電機出力制限判定部11は、所定時間における平均風速が運転制限閾値1の風速を上回る所定の値(運転制限閾値2)に至ったことを検出すると、その検出に基づいてWTG5の出力をさらに低下させる第二の出力制限タイミングであると判定する。また、風力発電機出力制限判定部11は、所定時間における平均風速が運転停止風速(運転停止閾値)に至ったことを検出すると、その検出に基づいて風車の停止タイミングであると判定する。また、風力発電機出力制限判定部11は、所定時間における平均風速が運転制限閾値1以上となり、その後、運転制限閾値1より低い所定の風速(運転制限解除閾値)となった場合にWTG5の出力制限の解除タイミングであると判定する。風力発電機出力制限判定部11は、これらのタイミングの判定に基づいて、WTG出力コントロール部12などに出力値変更を指示する指示信号を出力する。なお、上記の各判定基準となる風速の大小関係は、運転制限解除閾値<運転制限閾値1<運転制限閾値2<運転停止閾値のようになる。
WTG出力コントロール部12は、制御器7−5からWTG5の状態量を取得し、制御器7−5を介してWTG5へ制御信号を出力する。そしてWTG出力コントロール部12は、例えば風車の翼のピッチ角を制御してWTG5の出力値を制御する。また、WTG出力コントロール部12は、風力発電機出力制限判定部11から出力値変更指示信号を取得したときにWTG5の出力値が所定の値となるように制御する。
なお、風力発電機出力制限判定部11は、WTG5の出力制限を行うか否かを判定し、出力制御装置に出力指示を行う装置である。また、WTG出力コントロール部12は、風力発電機出力制限判定部11の指示に従い、WTG5の出力を制御する装置である。
燃料発電機制御部13は、制御器7−1、7−2から発電電力などDG2−1、DG2−2の状態量を取得し、制御器7−1、7−2を介してDG2−1,2−2へ制御信号を出力する。そして燃料発電機制御部13は、DG2の出力値を制御する。また、燃料発電機制御部13は、風力発電機出力制限判定部11から出力値変更指示信号を取得したときにDG2の発電電力が所定の値となるように出力制御を行う。
蓄電池充放電制御部14は、制御器7−3から充電状況などBAT3の状態量を取得し、制御器7−3を介してBAT3へ制御信号を出力する。そして蓄電池充放電制御部14は、BAT3の充放電を制御する。また、蓄電池充放電制御部14は、風力発電機出力制限判定部11から出力値変更指示信号を取得したときにBAT3を放電させるよう制御する。
太陽光発電装置制御部15は、制御器7−4からPV4の状態量を取得し、制御器7−4を介してPV4へ制御信号を出力する。そして太陽光発電装置制御部15は、例えば気候条件に合わせて最大の電力を取り出せるような制御を行う。
負荷出力制御部16は、制御器7−6からLOAD6の需用電力を取得し、制御器7−6を介してLOAD6へ制御信号を出力する。そして負荷出力制御部16は、LOAD6への需要に合った電力を供給できるよう制御する。
記憶部17は、EMS8が発電電力の制御に必要な各種パラメータや制御器7から取得した各発電機の状態量などを記憶する。
風速計18は、風速を計測する装置であり、例えばWTG5の風車のナセルの上に備えられている。風速計18は、計測した風速を定期的に風力発電機出力制限判定部11に出力する。
負荷出力制御部16は、制御器7−6からLOAD6の需用電力を取得し、制御器7−6を介してLOAD6へ制御信号を出力する。そして負荷出力制御部16は、LOAD6への需要に合った電力を供給できるよう制御する。
記憶部17は、EMS8が発電電力の制御に必要な各種パラメータや制御器7から取得した各発電機の状態量などを記憶する。
風速計18は、風速を計測する装置であり、例えばWTG5の風車のナセルの上に備えられている。風速計18は、計測した風速を定期的に風力発電機出力制限判定部11に出力する。
図3は本発明の第一実施形態における発電システムの負荷曲線と電源構成を示す図である。
図3を用いて、第一の実施形態における需用電力と発電システムが供給する電力の電源構成について説明する。
符号21は、LOAD6による需用電力を示している。符号22は、発電システム1の総発電電力を示している。符号23は、DG2による発電電力を示している。符号24は、WTG5による発電電力を示している。符号25は、PV4による発電電力を示している。符号26は、BAT3による放電電力又は充電電力を示している。
総発電電力22は、DG2による発電電力23と、WTG5による発電電力24と、PV4による発電電力25と、BAT3による放電電力26との合計である。
図2が示すように電源構成の割合は、DG2による発電電力23が最も大きく、次にWTG5による発電電力24、次にPV4による発電電力25、最も小さい電源はBAT3による放電電力26となっている。BAT3に関する電力26が負の値を示している箇所は、DG2とPV4とWTG5による発電電力の合計がLOAD6による需用電力を上回っているため、その上回った電力をBAT3が充電していることを示している。
図3を用いて、第一の実施形態における需用電力と発電システムが供給する電力の電源構成について説明する。
符号21は、LOAD6による需用電力を示している。符号22は、発電システム1の総発電電力を示している。符号23は、DG2による発電電力を示している。符号24は、WTG5による発電電力を示している。符号25は、PV4による発電電力を示している。符号26は、BAT3による放電電力又は充電電力を示している。
総発電電力22は、DG2による発電電力23と、WTG5による発電電力24と、PV4による発電電力25と、BAT3による放電電力26との合計である。
図2が示すように電源構成の割合は、DG2による発電電力23が最も大きく、次にWTG5による発電電力24、次にPV4による発電電力25、最も小さい電源はBAT3による放電電力26となっている。BAT3に関する電力26が負の値を示している箇所は、DG2とPV4とWTG5による発電電力の合計がLOAD6による需用電力を上回っているため、その上回った電力をBAT3が充電していることを示している。
次に2番目に大きい電力を供給するWTG5の出力値がカットアウトにより急激に低下した場合に、従来技術によって制御したときの供給電力の遷移について図8、図9を用いて説明する。
カットアウトとは、風速が所定の速度を上回ったときに風車が受ける荷重を抑えるためにWTG5の風車を停止することをいう。具体的には、風車がカットアウトするためには、(1)10分間における平均風速がある値(例えば25m/秒)を超過する場合と、(2)突風が数秒間継続する(例えば70m/秒の風速が3秒間継続する風況となる)場合とがある。風車がカットアウトするとWTG5による発電電力は0になる。
カットアウトとは、風速が所定の速度を上回ったときに風車が受ける荷重を抑えるためにWTG5の風車を停止することをいう。具体的には、風車がカットアウトするためには、(1)10分間における平均風速がある値(例えば25m/秒)を超過する場合と、(2)突風が数秒間継続する(例えば70m/秒の風速が3秒間継続する風況となる)場合とがある。風車がカットアウトするとWTG5による発電電力は0になる。
図8は従来の発電システムの構成の一例を示す図である。図1との違いは、図8の従来の発電システム1は、高速DG51と、高性能BAT52と、制御器7−51と、制御器7−52とを備えていることである。
高速DG51は、高速起動タイプのDGである。高速DG51は、カットアウトによる発電システム1の出力値の変動を防ぐため設置されている。つまりEMS8は、カットアウトによってWTG5の出力値が0になったときにWTG5の出力低下分を補うために制御器7−51を介して高速DG51を高速で起動し発電を開始する。
高性能BAT52は、短時間に大容量の放電が可能な高性能な蓄電池である。高性能BAT52は、高速DG51と同様にカットアウトによる発電システム1の出力値の変動を防ぐ目的で設置されている。EMS8は、カットアウトが発生すると高速DG51を起動しつつ、制御器7−52を介して高性能BAT52から放電を行いWTG5の出力低下分を補う。
制御器7−51は、高速DG51とEMS8に接続されて備えられている。制御器7−51は、高速DG51の状態量をEMS8に出力し、EMS8からの制御信号を高速DG51に出力する。
制御器7−52は、高性能BAT52とEMS8に接続されて備えられている。制御器7−52は、高性能BAT52の状態量をEMS8に出力し、EMS8からの制御信号を高性能BAT52に出力する。
高速DG51は、高速起動タイプのDGである。高速DG51は、カットアウトによる発電システム1の出力値の変動を防ぐため設置されている。つまりEMS8は、カットアウトによってWTG5の出力値が0になったときにWTG5の出力低下分を補うために制御器7−51を介して高速DG51を高速で起動し発電を開始する。
高性能BAT52は、短時間に大容量の放電が可能な高性能な蓄電池である。高性能BAT52は、高速DG51と同様にカットアウトによる発電システム1の出力値の変動を防ぐ目的で設置されている。EMS8は、カットアウトが発生すると高速DG51を起動しつつ、制御器7−52を介して高性能BAT52から放電を行いWTG5の出力低下分を補う。
制御器7−51は、高速DG51とEMS8に接続されて備えられている。制御器7−51は、高速DG51の状態量をEMS8に出力し、EMS8からの制御信号を高速DG51に出力する。
制御器7−52は、高性能BAT52とEMS8に接続されて備えられている。制御器7−52は、高性能BAT52の状態量をEMS8に出力し、EMS8からの制御信号を高性能BAT52に出力する。
図9は、従来技術によって制御した場合のカットアウト時における電源構成の変化を示す図である。
図9(a)は、風速の時間推移を示す図である。符号901は、風速を示している。符号902は、定格風速を示している。定格風速とは、WTG5が最大出力を発揮できるときの風速である。符号903は、カットアウト風速を示している。符号904は風速901がカットアウト風速903に至った時刻を示している。
図9(b)は、風速がカットアウト風速903に至る前後における各発電機による発電電力の時間推移を示す図である。符号905は、WTG5による発電電力の出力値を示している。符号906は、高速DG51による発電電力の出力値を示している。符号907は、高性能BAT52の放電による出力値を示している。符号908は、出力値906が増加している途中のある時刻を示している。符号909は、高速DG51による出力値906の増加が終わり安定状態になった以降のある時刻を示している。
図9(a)は、風速の時間推移を示す図である。符号901は、風速を示している。符号902は、定格風速を示している。定格風速とは、WTG5が最大出力を発揮できるときの風速である。符号903は、カットアウト風速を示している。符号904は風速901がカットアウト風速903に至った時刻を示している。
図9(b)は、風速がカットアウト風速903に至る前後における各発電機による発電電力の時間推移を示す図である。符号905は、WTG5による発電電力の出力値を示している。符号906は、高速DG51による発電電力の出力値を示している。符号907は、高性能BAT52の放電による出力値を示している。符号908は、出力値906が増加している途中のある時刻を示している。符号909は、高速DG51による出力値906の増加が終わり安定状態になった以降のある時刻を示している。
図9(b)は、カットアウト発生時における図8のシステムにおけるEMS8の各発電機に対する出力値の制御を示す図である。まず、時刻904において風速がカットアウト風速903に達するとEMS8は、風車を停止させWTG5による出力値905が0となるまで低下させる。なお、カットアウトの条件として2つの条件(10分間における平均風速が所定値を超過する、又は、突風が数秒間継続する)を例示したが図9の説明においては、図9(a)で風速がカットアウト風速に達するとこれらの条件のうち何れかを満たしたものとする。このことは、図4、図5、図7においても同じであるとする。風速がカットアウト風速に至ると風車を停止させるのは、風車の翼、タワー、軸などが受ける疲労荷重を軽減するためである。WTG5の出力低下に対し、EMS8は、時刻904を境に高速DG51を起動し出力値906を増加させる。EMS8は出力値906が時刻904以前の出力値905と同じ出力値になるまで増加させる。また、EMS8は、時刻904を境に高性能BAT52の放電を行い、高速DG51による出力値906を補う。
なお、PV4の出力値については、カットアウト時に発電電力の制御を行わないためこの図に表示していない。
なお、PV4の出力値については、カットアウト時に発電電力の制御を行わないためこの図に表示していない。
図9(c)は、風速がカットアウト風速903に至る前後における出力値905、出力値906、出力値907の合計値の遷移を示す図である。この図は、時刻904から時刻908の間における出力値の合計が一時的に落ち込むことを示している。このように従来は、カットアウトによるWTG5の出力の落ち込みをカットアウト発生と同時に高速DG51の出力値906を増加させ、また、高性能BAT52を放電させることによって補っていたが、図9(c)が示すように高速DG51や高性能BAT52を使用しているにもかかわらず、高速DG51の起動や高性能BAT52の放電による出力増加がカットアウトによる風車の停止による出力低下に間に合わず一時的に出力値が下がってしまう問題があった。また、従来の構成では比較的高価な高速DG51と高性能BAT52を備えなければならないためコストがかかる。また、これら高速DG51と高性能BAT52は普段は稼働しておらず、カットアウトが発生したときのみ使用するので経済的効率の面でも問題があった。
次にこれらの問題に対する本発明の第一実施形態による動作について図4を用いて説明する。
図4は、本発明に係る第一実施形態における発電制御の方法の一例を示す第一の図である。図9と同じ内容には同じ符号を付して説明する。
図4(a)は、風速の時間推移を示す図である。符号901は、風速を示している。符号902は、定格風速を示している。符号903は、運転制限閾値1(カットアウト風速)を示している。運転制限閾値1は、EMS8がWTG5の出力制限を行う契機となる第一段階目の閾値である。符号401は、風車を静止させる運転停止閾値を示している。本実施形態では風速が運転制限閾値1(カットアウト風速903)に至っても従来のように風車の運転停止を行わず、風速が運転停止閾値401に至ると風車の運転を停止する。符号402は、運転制限閾値2を示している。運転制限閾値2は、EMS8がさらにWTG5の出力制限を行う第二段階目の閾値である。符号904は風速901が運転制限閾値1に至った時刻を示している。符号403は風速901が運転制限閾値2に至った時刻を示している。符号404は風速901が運転停止閾値に至った時刻を示している。
図4は、本発明に係る第一実施形態における発電制御の方法の一例を示す第一の図である。図9と同じ内容には同じ符号を付して説明する。
図4(a)は、風速の時間推移を示す図である。符号901は、風速を示している。符号902は、定格風速を示している。符号903は、運転制限閾値1(カットアウト風速)を示している。運転制限閾値1は、EMS8がWTG5の出力制限を行う契機となる第一段階目の閾値である。符号401は、風車を静止させる運転停止閾値を示している。本実施形態では風速が運転制限閾値1(カットアウト風速903)に至っても従来のように風車の運転停止を行わず、風速が運転停止閾値401に至ると風車の運転を停止する。符号402は、運転制限閾値2を示している。運転制限閾値2は、EMS8がさらにWTG5の出力制限を行う第二段階目の閾値である。符号904は風速901が運転制限閾値1に至った時刻を示している。符号403は風速901が運転制限閾値2に至った時刻を示している。符号404は風速901が運転停止閾値に至った時刻を示している。
図4(b)は、本実施形態におけるカットアウト発生時におけるEMS8の各発電機に対する出力値の制御を示す図である。
まず、時刻904に至るまでの間は、風速が定格風速を超えて徐々に増加している。このとき、WTG出力コントロール部12は、風車が備える発電機の励磁電流を維持し、風を受けないように翼のピッチ角を制御して風車の回転数が一定となるように制御を行う。それにより、WTG5による出力値905は、一定の値を保っている。
その後、時刻904において風力発電機出力制限判定部11は、風速が運転制限閾値1(符号903)に達したと判定するとWTG出力コントロール部12と燃料発電機制御部13とに運転制限閾値1に対応する出力値変更指示信号(出力値変更指示信号1)を出力する。WTG出力コントロール部12は、出力値変更指示信号1を取得するとWTG5の出力を低下させる(符号405)。そしてWTG出力コントロール部12は、WTG5の出力値が所定の値となると出力値を一定になるように制御する(符号406)。この一定とする出力値を第一制限出力値とする。一方、燃料発電機制御部13は、出力値変更指示信号1を取得すると現在停止しているDG2を起動し出力を増加させる(符号407)。そしてDG2の出力値が所定の値となると出力値を一定になるように制御する(符号408)。WTG出力コントロール部12は、DG2の出力値とWTG5の出力値との合計が風速が運転制限閾値1に至る前のWTG5の出力値と等しくなるようにWTG5の出力値を低下させる。つまり、WTG出力コントロール部12は、DG2が起動して出力を増加させる割合(単位時間あたりの出力増加量)と同じ割合でWTG5の出力を低下させる。WTG出力コントロール部12がWTG5の出力値を低下させる割合は、例えばシミュレーション等で予め定められており記憶部17に記憶されていてもよい。WTG出力コントロール部12は、出力値を低下させるにあたり、風車が備える発電機の励磁電流を落として風車を回転し易くし、また、風を受けないように翼のピッチ角を制御して風車の回転数を下げる。これにより風速がカットオフ風速である運転制限閾値1(符号903)に達した後に風車を運転させても風車に与える荷重の強度を許容範囲内に抑えることができる。風速がカットアウト風速に達しても風車の運転を続けることでWTG5の発電電力を利用することができる。また、その場合のWTG5の発電電力をある程度の出力に保つことによって、高速起動に対応しない一般的なDG2でもWTG5の出力低下を補うことができるため、高価な高速DGを備える必要がなくなる。
まず、時刻904に至るまでの間は、風速が定格風速を超えて徐々に増加している。このとき、WTG出力コントロール部12は、風車が備える発電機の励磁電流を維持し、風を受けないように翼のピッチ角を制御して風車の回転数が一定となるように制御を行う。それにより、WTG5による出力値905は、一定の値を保っている。
その後、時刻904において風力発電機出力制限判定部11は、風速が運転制限閾値1(符号903)に達したと判定するとWTG出力コントロール部12と燃料発電機制御部13とに運転制限閾値1に対応する出力値変更指示信号(出力値変更指示信号1)を出力する。WTG出力コントロール部12は、出力値変更指示信号1を取得するとWTG5の出力を低下させる(符号405)。そしてWTG出力コントロール部12は、WTG5の出力値が所定の値となると出力値を一定になるように制御する(符号406)。この一定とする出力値を第一制限出力値とする。一方、燃料発電機制御部13は、出力値変更指示信号1を取得すると現在停止しているDG2を起動し出力を増加させる(符号407)。そしてDG2の出力値が所定の値となると出力値を一定になるように制御する(符号408)。WTG出力コントロール部12は、DG2の出力値とWTG5の出力値との合計が風速が運転制限閾値1に至る前のWTG5の出力値と等しくなるようにWTG5の出力値を低下させる。つまり、WTG出力コントロール部12は、DG2が起動して出力を増加させる割合(単位時間あたりの出力増加量)と同じ割合でWTG5の出力を低下させる。WTG出力コントロール部12がWTG5の出力値を低下させる割合は、例えばシミュレーション等で予め定められており記憶部17に記憶されていてもよい。WTG出力コントロール部12は、出力値を低下させるにあたり、風車が備える発電機の励磁電流を落として風車を回転し易くし、また、風を受けないように翼のピッチ角を制御して風車の回転数を下げる。これにより風速がカットオフ風速である運転制限閾値1(符号903)に達した後に風車を運転させても風車に与える荷重の強度を許容範囲内に抑えることができる。風速がカットアウト風速に達しても風車の運転を続けることでWTG5の発電電力を利用することができる。また、その場合のWTG5の発電電力をある程度の出力に保つことによって、高速起動に対応しない一般的なDG2でもWTG5の出力低下を補うことができるため、高価な高速DGを備える必要がなくなる。
次に、時刻403において風力発電機出力制限判定部11は、風速が運転制限閾値2(符号402)に達したと判定するとWTG出力コントロール部12と燃料発電機制御部13とに運転制限閾値2に対応する出力値変更指示信号(出力値変更指示信号2)を出力する。WTG出力コントロール部12は、出力値変更指示信号2を取得するとWTG5の出力を低下させる(符号409)。そしてWTG出力コントロール部12は、WTG5の出力値が所定の値となると出力値を一定になるように制御する(符号410)。この一定とする出力値を第二制限出力値とする。一方、燃料発電機制御部13は、出力値変更指示信号2を取得するとDG2の出力値を増加させる(符号411)。風速が運転制限閾値1に達したときと同様にWTG出力コントロール部12は、DG2の出力増加に追随するようにWTG5の出力を低下させる。
DG2の出力増加及びWTG5の出力低下の割合は、予め定められており記憶部17に記憶されていてもよい。
なお、第二制限出力値は、風車の突然の停止が発生しても系統への影響が所定基準以下となる最大限の出力値である。系統への影響が所定基準以下とは、例えば150msecの瞬時停電が発生する程度又は、周波数変動が±3%以内と予想できる程度のことである。このように制御することでWTG5の発電電力を利用しつつ、その後に風車の停止による急激な出力低下が起こってもその影響を小さく抑えることができる。
DG2の出力増加及びWTG5の出力低下の割合は、予め定められており記憶部17に記憶されていてもよい。
なお、第二制限出力値は、風車の突然の停止が発生しても系統への影響が所定基準以下となる最大限の出力値である。系統への影響が所定基準以下とは、例えば150msecの瞬時停電が発生する程度又は、周波数変動が±3%以内と予想できる程度のことである。このように制御することでWTG5の発電電力を利用しつつ、その後に風車の停止による急激な出力低下が起こってもその影響を小さく抑えることができる。
次に、時刻404において風力発電機出力制限判定部11は、風速が運転停止閾値(符号401)に達したと判定するとWTG出力コントロール部12に運転停止指示信号を出力し、燃料発電機制御部13と蓄電池充放電制御部14とに運転停止閾値に対応する出力値変更指示信号(出力値変更指示信号3)を出力する。WTG出力コントロール部12は、運転停止指示信号を取得するとWTG5の出力を0となるまで低下させる(符号411)。燃料発電機制御部13は、出力値変更指示信号3を取得するとDG2の出力値を所定の割合で増加させる(符号412)。風速が運転停止閾値に達すると、回転数を下げ荷重を受けないよう制御したとしても許容できない限界の強度の荷重を風車に与えることになる為、WTG出力コントロール部12は、風車を停止させWTG5の出力値を0に低下させる。一方、DG2の出力増加速度には限界があり、WTG5の出力値が低下する速度に追いつかないためDG2の出力値とWTG5の出力値との合計を運転制限閾値1に至る前のWTG5の出力値と等しくすることができない。そこで風速が運転停止閾値に達した場合、蓄電池充放電制御部14は出力値変更指示信号3を取得すると、BAT3を放電させるよう制御を行い発電システム1の出力値の変動を防ぐようにする。符号413は、BAT3が放電することによる電力出力を示している。BAT3が所定の電力を放電すると、BAT3の出力値は低下する(符号414)。BAT3が放電する電力は予め定められており記憶部17に記憶されていてもよい。このとき既にWTG5の出力値は、十分に小さい第二制限出力値まで低下させてあるのでBAT3が放電できる電力は比較的小さくてよい。従って一般的なBAT3でWTG5の出力低下分を補うことができるため、従来のように高価な高性能BATを備える必要がない。
図4(c)は、風速が図4(a)のように増加し、図4(b)のように各発電機の出力制御を行った場合における出力値905、出力値906、出力値907の合計値の遷移を示す図である。この図は、図9(c)で説明した従来の場合と異なり、風速が運転停止閾値に達するまでは出力値の変動が無いことを示している。これは、DG2の出力値の増加速度に合わせてWTG5の出力値の低下速度を制御したためである。また、風速が運転停止閾値に至った後に出力値が落ち込んでいるが図9(c)が示す出力値の落ち込みに比べ小さくなっている。これは、風速が運転停止閾値に達する以前に、WTG5の出力値を第二制限出力値まで制限し、その後の風車停止によるWTG5の急激な出力低下に対してはBAT3の放電によって補うよう制御したためである。
本実施形態によれば、風速がカットアウト風速(運転制限閾値1)に達した後もWTG5の出力制限を行いながら運転を継続し、WTG5の出力の低下分をDG2やBAT3の出力を制御することで補うため、高速DGや高性能BATが無くても、発電システム1の出力を、WTG5の出力制限中でもWTG5の出力制限前と同様の出力に維持することができる。また、従来に比べてWTG5の停止による発電システム1の出力値の変動を最小限にすることができる。
なお、この図では複数設置されたDG2のうち停止中のDG2を起動する場合を例として説明したが既に起動しているDG2の出力を増加させてもよい。また、DG2やBAT3は、WTG5の出力変動を補うために専用に備えられたものでもよいし、発電システム1の発電手段として備えられたものでもよい。
なお、この図では複数設置されたDG2のうち停止中のDG2を起動する場合を例として説明したが既に起動しているDG2の出力を増加させてもよい。また、DG2やBAT3は、WTG5の出力変動を補うために専用に備えられたものでもよいし、発電システム1の発電手段として備えられたものでもよい。
次に例として、風速が運転制限閾値1(従来のカットアウト風速)に達した後、低下していく場合のEMS8による出力値の制御について図5を用いて説明する。
図5は、本発明に係る第一実施形態における発電制御の方法の一例を示す第二の図である。図4と同じ内容には同じ符号を付して説明する。
図5(a)は、風速の時間推移を示す図である。符号901は、風速を示している。図5(a)は、風速が時刻904で運転制限閾値1に達した後は次第に低下して行く様子を示している。
図5(b)は、本実施形態におけるカットアウト発生時におけるEMS8の各発電機に対する出力値の制御を示す図である。
まず、図4と同様に時刻904において風力発電機出力制限判定部11が風速が運転制限閾値1(符号903)に達したと判定すると、燃料発電機制御部13は、停止しているDG2を起動し出力を増加させる(符号407)。また、WTG出力コントロール部12は、DG2の出力値の増加に合わせてDG2の出力値とWTG5の出力値の合計が出力制限を開始する以前のWTG5の出力値を維持できるような割合でWTG5の出力を低下させる。そして、WTG5の出力値が第一制限出力値に達するとWTG出力コントロール部12は、WTG5の出力をそのまま一定になるよう制御する(符号406)。また、そのとき燃料発電機制御部13も、DG2の出力が一定になるよう制御する(符号408)。
図5は、本発明に係る第一実施形態における発電制御の方法の一例を示す第二の図である。図4と同じ内容には同じ符号を付して説明する。
図5(a)は、風速の時間推移を示す図である。符号901は、風速を示している。図5(a)は、風速が時刻904で運転制限閾値1に達した後は次第に低下して行く様子を示している。
図5(b)は、本実施形態におけるカットアウト発生時におけるEMS8の各発電機に対する出力値の制御を示す図である。
まず、図4と同様に時刻904において風力発電機出力制限判定部11が風速が運転制限閾値1(符号903)に達したと判定すると、燃料発電機制御部13は、停止しているDG2を起動し出力を増加させる(符号407)。また、WTG出力コントロール部12は、DG2の出力値の増加に合わせてDG2の出力値とWTG5の出力値の合計が出力制限を開始する以前のWTG5の出力値を維持できるような割合でWTG5の出力を低下させる。そして、WTG5の出力値が第一制限出力値に達するとWTG出力コントロール部12は、WTG5の出力をそのまま一定になるよう制御する(符号406)。また、そのとき燃料発電機制御部13も、DG2の出力が一定になるよう制御する(符号408)。
次に時刻416にて風力発電機出力制限判定部11は、風速が運転制限解除閾値(符号415)に達したと判定するとWTG出力コントロール部12と燃料発電機制御部13とに運転制限解除閾値に対応する出力値変更指示信号(出力値変更指示信号4)を出力する。WTG出力コントロール部12は、出力値変更指示信号4を取得するとWTG5の出力を増加させる(符号417)。そしてWTG出力コントロール部12は、WTG5の出力値が運転制限以前の値となると出力値を一定になるように制御する(符号418)。一方、燃料発電機制御部13は、出力値変更指示信号4を取得するとDG2の出力値を徐々に低下させ(符号419)、DG2を最終的に停止させる。このときDG2の出力値とWTG5の出力値との合計が運転制限以前のWTG5の出力値と等しくなるように、WTG出力コントロール部12はWTG5の出力値を増加させ、燃料発電機制御部13はDG2の出力値を低下させる。例えば、WTG出力コントロール部12がWTG5の出力値を増加させる割合は、予め定められており記憶部17に記録されていてもよい。
図5(c)は、風速が図5(a)のように遷移し、図5(b)のように各発電機の出力制御を行った場合における出力値905、出力値906の合計値の遷移を示す図である。この図は、図9(c)で説明した従来の場合と異なり、風速がカットアウト風速(符号903)に達しても出力値の変動が無いことを示している。
従来であれば風速がカットアウト風速に達しその後、定格風速まで低下するような場合であっても、一旦風車が停止しカットアウトによる出力変動が起こっていた。本実施形態によれば、風速がカットアウト風速に達した後もWTG5の出力制限を行いながら風車の運転を継続し、併せてDG2の出力値を制御することで出力変動を抑制することが可能である。また、出力変動を抑制しつつも比較的高価で活用機会の少ない高速DGや高性能BATを設置する必要が無い。
従来であれば風速がカットアウト風速に達しその後、定格風速まで低下するような場合であっても、一旦風車が停止しカットアウトによる出力変動が起こっていた。本実施形態によれば、風速がカットアウト風速に達した後もWTG5の出力制限を行いながら風車の運転を継続し、併せてDG2の出力値を制御することで出力変動を抑制することが可能である。また、出力変動を抑制しつつも比較的高価で活用機会の少ない高速DGや高性能BATを設置する必要が無い。
図6は本実施形態における風量発電の出力値の制御処理のフロー図である。
図6の処理フローを用いて風速の変化に応じてEMS8がWTG5の出力値を制御する処理について説明する。
まず、WTG出力コントロール部12は、WTG5の通常運転を開始する(ステップS1)。次に風力発電機出力制限判定部11が、風速測定値を定期的に風速計18から取得し(ステップS2)、記憶部17に記録する。次に風力発電機出力制限判定部11は、運転制限閾値1と運転制限閾値2と運転停止閾値と運転制限解除閾値とを記憶部17から読み出す。また、風力発電機出力制限判定部11は、所定時間における風速の平均値を計算し、読み出した各閾値と取得した風速とを比較する(ステップS3)。なお、所定期間とは例えば10分間である。
図6の処理フローを用いて風速の変化に応じてEMS8がWTG5の出力値を制御する処理について説明する。
まず、WTG出力コントロール部12は、WTG5の通常運転を開始する(ステップS1)。次に風力発電機出力制限判定部11が、風速測定値を定期的に風速計18から取得し(ステップS2)、記憶部17に記録する。次に風力発電機出力制限判定部11は、運転制限閾値1と運転制限閾値2と運転停止閾値と運転制限解除閾値とを記憶部17から読み出す。また、風力発電機出力制限判定部11は、所定時間における風速の平均値を計算し、読み出した各閾値と取得した風速とを比較する(ステップS3)。なお、所定期間とは例えば10分間である。
比較の結果、風速が運転制限閾値1以上であれば風力発電機出力制限判定部11は、WTG出力コントロール部12と燃料発電機制御部13に出力値変更指示信号1を出力する。次に燃料発電機制御部13は、停止中のDG2を起動し、DG2の出力値を所定の割合で増加させ続ける。また、WTG出力コントロール部12は、所定の割合でWTG5の出力値を低下させ続ける。例えばWTG出力コントロール部12は、風車の翼のピッチ角を変化させ、風車の回転数を低下させてWTG5の出力値を低下させる。そしてWTG出力コントロール部12は、WTG5の出力値が第一制限出力値となるまで低下するとその出力値を維持する(ステップS4)。
また比較の結果、風速が運転制限閾値2以上であれば風力発電機出力制限判定部11は、WTG出力コントロール部12と燃料発電機制御部13に出力値変更指示信号2を出力する。次に燃料発電機制御部13は、DG2の出力値を所定の割合で増加させ続ける。また、WTG出力コントロール部12は、WTG5の出力値が第二制限出力値となるまで所定の割合で出力値を低下させ続ける(ステップS5)。
また比較の結果、風速が運転停止閾値以上であれば風力発電機出力制限判定部11は、WTG出力コントロール部12に運転停止指示信号を出力し、燃料発電機制御部13と蓄電池充放電制御部14とに出力値変更指示信号3を出力する。WTG出力コントロール部12は、風車を停止させWTG5の出力を0にする。また燃料発電機制御部13は、DG2の出力値を所定の割合で増加させ続ける。また、蓄電池充放電制御部14は、BAT3を放電させる(ステップS6)。
また比較の結果、風速が運転制限解除閾値以下であれば、風力発電機出力制限判定部11は、WTG5の出力値から運転状態が運転制限中かどうかを判定する(ステップS7)。例えば風力発電機出力制限判定部11がWTG出力コントロール部12からWTG5の出力値を取得し、その出力値が所定の値以下であれば運転制限中であると判定してもよい。判定の結果、運転制限中であれば(ステップS7=Yes)、WTG出力コントロール部12は、通常運転となるよう出力制御を行う(ステップS8)。具体的には、風力発電機出力制限判定部11は、WTG出力コントロール部12と燃料発電機制御部13とに出力値変更指示信号4を出力する。次にWTG出力コントロール部12は、風車の通常運転を開始しWTG5の出力値を所定の割合で増加させる。また燃料発電機制御部13は、DG2の出力値が0となるまで所定の割合で低下させる。また、判定の結果、運転制限中でなければ(ステップS7=No)、WTG出力コントロール部12はそのまま通常運転を継続する(ステップS9)。
これらの風速に応じた処理を行うと、WTG出力コントロール部12は、ユーザによる運転終了指示があったかどうかを判定する(ステップS10)。運転終了指示があった場合、WTG出力コントロール部12は、風車の運転を終了する。運転終了指示がなかった場合、ステップS2からの処理を繰り返す。
以上で本処理フローを終了する。
以上で本処理フローを終了する。
<第二実施形態>
以下、本発明の第二実施形態によるWTG5の出力値の制御を図7を参照して説明する。
図7は本実施形態における発電制御の方法の一例を示す図である。図4、図5と同じ内容には同じ符号を付して説明する。
第一実施形態との違いは、風速が運転制限閾値1(カットオフ風速)に至る以前からWTG5の出力制限を開始することである。
図7(a)は、風速の時間推移を示す図である。符号901は、風速を示している。符号417は、運転制限閾値0を示している。運転制限閾値0は、運転制限閾値1(カットアウト風速)より低い風速に対して設けられた閾値である。運転制限閾値0は、風速がこの閾値を超えるとやがて運転制限閾値1に至る可能性が高いことを予想して運転制限を予め開始する契機とするために設けられた閾値である。符号418は風速901が運転制限閾値0に至った時刻を示している。
以下、本発明の第二実施形態によるWTG5の出力値の制御を図7を参照して説明する。
図7は本実施形態における発電制御の方法の一例を示す図である。図4、図5と同じ内容には同じ符号を付して説明する。
第一実施形態との違いは、風速が運転制限閾値1(カットオフ風速)に至る以前からWTG5の出力制限を開始することである。
図7(a)は、風速の時間推移を示す図である。符号901は、風速を示している。符号417は、運転制限閾値0を示している。運転制限閾値0は、運転制限閾値1(カットアウト風速)より低い風速に対して設けられた閾値である。運転制限閾値0は、風速がこの閾値を超えるとやがて運転制限閾値1に至る可能性が高いことを予想して運転制限を予め開始する契機とするために設けられた閾値である。符号418は風速901が運転制限閾値0に至った時刻を示している。
図7(b)は、本実施形態におけるEMS8のWTG5の出力値の制御を示す図である。
まず、時刻418において風力発電機出力制限判定部11が風速が運転制限閾値0に達したと判定すると、燃料発電機制御部13は、停止しているDG2を起動し出力を増加させる(符号407−1)。本実施形態における風力発電機出力制限判定部11は、所定時間の経過後に風速がカットアウト風速に至ると判断する所定の風速(運転制限閾値0)の検出に基づいて第一の出力制限タイミングを判定する。ここでいう所定時間の経過後とは、例えば5〜10分後である。
また、WTG出力コントロール部12は、DG2の出力値とWTG5の出力値との合計値が運転制限開始前のWTG5の出力値となるようにWTG5の出力を低下させる(符号405−1)。そして、WTG5の出力値が第一制限出力値に達するとWTG出力コントロール部12は、WTG5の出力をそのまま一定になるよう制御する(符号406)。また、そのとき燃料発電機制御部13も、DG2の出力が一定になるよう制御する(符号408)。それ以降は図4と同じであるので省略する。
まず、時刻418において風力発電機出力制限判定部11が風速が運転制限閾値0に達したと判定すると、燃料発電機制御部13は、停止しているDG2を起動し出力を増加させる(符号407−1)。本実施形態における風力発電機出力制限判定部11は、所定時間の経過後に風速がカットアウト風速に至ると判断する所定の風速(運転制限閾値0)の検出に基づいて第一の出力制限タイミングを判定する。ここでいう所定時間の経過後とは、例えば5〜10分後である。
また、WTG出力コントロール部12は、DG2の出力値とWTG5の出力値との合計値が運転制限開始前のWTG5の出力値となるようにWTG5の出力を低下させる(符号405−1)。そして、WTG5の出力値が第一制限出力値に達するとWTG出力コントロール部12は、WTG5の出力をそのまま一定になるよう制御する(符号406)。また、そのとき燃料発電機制御部13も、DG2の出力が一定になるよう制御する(符号408)。それ以降は図4と同じであるので省略する。
本実施形態によれば、第一実施形態より早いタイミングでDG2の発電を開始しDG2の発電電力を増加させておくことができるので、その後風速が急激に運転停止閾値に至るような場合でもWTG5の出力停止による影響を抑制することができる。
また、第一実施形態よりも長い時間をかけて穏やかにDG2の出力値を所定の値まで増加させることができるのでDG2への負担も少なくすることができる。
また、第一実施形態よりも長い時間をかけて穏やかにDG2の出力値を所定の値まで増加させることができるのでDG2への負担も少なくすることができる。
なお、EMS8は、電力制御装置の一例である。また、運転制限閾値1及び運転制限閾値0は、第一の所定の風速の一例である。また、運転制限閾値2は、第二の所定の風速の一例である。また、運転制限閾値0は、所定時間の経過後に風速が前記カットアウト風速に至ると判断する所定の風速の一例である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えばDG2をガスタービン、蒸気タービン、揚水発電機などに置き換えて予めこれらを起動しておき、WTG5の出力低下に合わせてこれらガスタービンなどの発電機の出力増加の制御を行うことも可能である。
1・・・発電システム
2・・・DG(燃料発電機)
3・・・BAT(蓄電池)
4・・・PV(太陽光発電装置)
5・・・WTG(風力発電機)
6・・・LOAD(負荷)
7・・・制御器
8・・・EMS(エネルギー管理システム)
9・・・電力系統
10・・・スイッチ
11・・・風力発電機出力制限判定部
12・・・WTG出力コントロール部
13・・・燃料発電機制御部
14・・・蓄電池充放電制御部
15・・・太陽光発電装置制御部
16・・・負荷出力制御部
17・・・記憶部
18・・・風速計
2・・・DG(燃料発電機)
3・・・BAT(蓄電池)
4・・・PV(太陽光発電装置)
5・・・WTG(風力発電機)
6・・・LOAD(負荷)
7・・・制御器
8・・・EMS(エネルギー管理システム)
9・・・電力系統
10・・・スイッチ
11・・・風力発電機出力制限判定部
12・・・WTG出力コントロール部
13・・・燃料発電機制御部
14・・・蓄電池充放電制御部
15・・・太陽光発電装置制御部
16・・・負荷出力制御部
17・・・記憶部
18・・・風速計
Claims (8)
- 風車により駆動する風力発電機に対して第一の所定の風速の検出に基づいて前記風力発電機の第一の出力制限タイミングを判定する風力発電機出力制限判定部と、
当該判定に基づいて前記風力発電機の出力を補う燃料発電機の出力を定められた割合で増加させる燃料発電機制御部と、
当該判定に基づいて前記風力発電機の出力値と前記燃料発電機の出力値との合計値が前記判定前における前記風力発電機の出力値となるように前記風力発電機の出力を所定の値まで低下させる出力制限を行うWTG出力コントロール部と、
を備えることを特徴とする電力制御装置。 - 前記第一の所定の風速とは、風車許容荷重に至る風速を示すカットアウト風速、もしくは、所定時間の経過後に風速が前記カットアウト風速に至ると判断する所定の風速である
ことを特徴とする請求項1に記載の電力制御装置。 - 前記風力発電機出力制限判定部は、前記第一の所定の風速を上回る第二の所定の風速の検出に基づいて前記風力発電機の第二の出力制限タイミングを判定し、
前記WTG出力コントロール部は、当該判定に基づいて前記風力発電機の出力をさらに所定の出力値まで低下させる制御を行う
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力制御装置。 - 前記所定の出力値は、前記風力発電機の出力値を当該所定の出力値まで減じる制御を行った後に前記風力発電機を停止しても系統への影響が所定基準以下となる値である
ことを特徴とする請求項3に記載の電力制御装置。 - 前記風力発電機の出力を補う蓄電池の充放電を制御する蓄電池充放電制御部を備え、
前記風力発電機出力制限判定部は、運転停止風速の検出に基づいて風力発電機の停止タイミングを判定し、
前記WTG出力コントロール部は、当該判定に基づいて風車を停止させ、
前記燃料発電機制御部は、当該判定に基づいて定められた割合で出力を増加させ、
前記蓄電池充放電制御部は、当該判定に基づいて蓄電池を放電させる
ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電力制御装置。 - 前記風力発電機出力制限判定部は、前記第一の所定の風速以上となった風速が前記第一の所定の風速より低い所定の風速となったことを検出し、その検出に基づいて風力発電機の出力制限の解除タイミングを判定し、
前記WTG出力コントロール部は、当該判定に基づいて前記風力発電機の出力を前記出力制限前における出力値となるように増加させ、
前記燃料発電機制御部は、前記風力発電機の出力が前記出力制限前における出力値となるまでは、前記燃料発電機の出力と前記風力発電機の出力との合計出力が、前記出力制限前における前記風力発電機の出力値となるように、前記燃料発電機の出力を低下させる
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の電力制御装置。 - 風力発電機と、
燃料発電機と、
蓄電池と、
請求項1から請求項6の何れか1項に記載の電力制御装置と、
を備える発電システム。 - 風車により駆動する風力発電機に対して第一の所定の風速の検出に基づいて前記風力発電機の第一の出力制限タイミングを判定し、
当該判定に基づいて前記風力発電機の出力を補う燃料発電機の出力を定められた割合で増加させ、
当該判定に基づいて前記風力発電機の出力値と前記燃料発電機の出力値との合計値が前記判定前における前記風力発電機の出力値となるように前記風力発電機の出力を所定の値まで低下させる出力制限を行う、
ことを特徴とする電力制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014019645A JP2015149792A (ja) | 2014-02-04 | 2014-02-04 | 電力制御装置、電力制御方法、発電システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014019645A JP2015149792A (ja) | 2014-02-04 | 2014-02-04 | 電力制御装置、電力制御方法、発電システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015149792A true JP2015149792A (ja) | 2015-08-20 |
Family
ID=53892762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014019645A Pending JP2015149792A (ja) | 2014-02-04 | 2014-02-04 | 電力制御装置、電力制御方法、発電システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015149792A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106681151A (zh) * | 2017-01-20 | 2017-05-17 | 华北电力大学 | 基于时序分析的变桨距风机多模态运行优化控制装置及运行方法 |
-
2014
- 2014-02-04 JP JP2014019645A patent/JP2015149792A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106681151A (zh) * | 2017-01-20 | 2017-05-17 | 华北电力大学 | 基于时序分析的变桨距风机多模态运行优化控制装置及运行方法 |
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