JP2015036522A - 回転伝達装置、及びこれを備えた風力発電装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この構成によれば、判定部における判定結果をもとに、一方向クラッチの交換や修理等の措置を施すことができる。
このような構成によって内輪と外輪との間の捻れ角を検出することができる。
このような構成によっても内輪と外輪との間の捻れ角を検出することができる。また、検出部の数を少なくすることができるので、検出機構を安価に構成することができる。
この構成によれば、例えば、風力発電装置を外部から監視する運転監視装置を備えている場合には、この運転監視装置に判定部の判定結果を送信することで、内輪及び外輪の摩耗状態等を遠隔において把握することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る風力発電装置を示す概略側面図である。この風力発電装置1は、風力(外力)を受けて回転する主軸2と、この主軸2に連結された増速機3と、この増速機3に連結された発電機4と、この発電機4の運転を制御する制御ユニット9とを備えており、主軸2の回転を増速機3で増速した状態で、発電機4が駆動される。
発電機4は、増速機3により増速された回転を入力して回転する駆動軸(入力軸)41と、発電機4に内蔵されたロータ42と、図示しないステータ等とを有する。ロータ42は駆動軸41に一体回転可能に連結されており、駆動軸41が回転してロータ42が駆動することに伴って発電するようになっている。
遊星歯車機構31は、内歯車(リングギヤ)31aと、主軸2に一体回転可能に連結された遊星キャリア(図示省略)に保持された複数の遊星歯車31bと、遊星歯車31bに噛み合う太陽歯車31cとを有している。これにより、前記主軸2とともに遊星キャリアが回転すると、遊星歯車31bを介して太陽歯車31cが回転し、その回転が高速段歯車機構32の低速軸33に伝達される。
低速軸33は、その直径が例えば約1mの大型の回転軸からなり、主軸2と同心上に配置されている。低速軸33の軸方向両端部はころ軸受36a,36bにより回転自在に支持されている。
出力軸35は、中間軸34の上方に配置されており、回転トルクを出力するようになっている。出力軸35の軸方向の一端部35b及び他端部(出力端部)35c側は、それぞれころ軸受38,39により回転自在に支持されている。
フランジ部51は、大径部52の外周面よりも径方向外側に延びて形成されており、出力軸35の出力端部35cに着脱可能に固定されている。具体的には、フランジ部51は、前記出力端部35cに形成されたフランジ部35c1に当接した状態で、図示しないボルト・ナットにより当該フランジ部35c1に締結固定されている。小径部53の端面と駆動軸41のフランジ部41aの端面との間には、隙間S1が形成されている。
フランジ部62は、円筒部61の外周面よりも径方向外側に延びて形成されており、駆動軸41の一端部に着脱可能に固定されている。具体的には、フランジ部62は、駆動軸41の一端部に形成されたフランジ部41aに当接した状態で、図示しないボルト・ナットにより当該フランジ部41aに締結固定されている。
内輪71は、入力回転体5の小径部53の軸方向中央部に外嵌して固定されており、小径部53と一体回転するようになっている。出力回転体6における円筒部61の軸方向中央部の領域Bは、一方向クラッチ7の外輪72とされている。したがって、円筒部61の領域Bの内周面が、外輪72の内周面72aとされている。ころ73は、円柱形状であり、本実施形態では周方向に8つ配置されている。
保持器74は、軸方向に対向する一対の円環部74aと、両円環部74aの間で軸方向に延びかつ周方向等間隔に配列されて当該両円環部74aを連結する複数の柱部74bとを有している。両円環部74aと隣接する柱部74bとの間には複数のポケット74cが形成されており、各ポケット74cに各ころ73が個別に収容されている。
弾性部材75は、圧縮コイルバネからなり、保持器74の各ポケット74cに個別に収容されて柱部74bに取り付けられている。
内輪81は、外周に形成された内輪軌道面81aと、この内輪軌道面81aの軸方向両側において径方向外側に向かって突出して形成された内輪鍔部81bとを有している。各内輪鍔部81bの内側面には、円筒ころ83の両端面がそれぞれ摺接するようになっている。また、一方向クラッチ7に隣接する内輪鍔部81bの外側面81b1は、一方向クラッチ7の保持器74の軸方向端面である円環部74aの外側面が当接する当接面とされている。
さらに、入力回転体5と出力回転体6との接続を遮断することにより、発電機4のロータ42は、急激に減速することなく慣性によって回転し続けるため、ロータ42の平均回転速度を上げることができる。これにより、発電機4の発電効率を向上させることができる。
入力側検出部12及び出力側検出部13におけるパルサリング12a,13aは、それぞれ入力回転体5及び出力回転体6とともに回転する。そして、パルサリング12a、13aの回転によって磁気検出器12b,13bの検出面の近傍をN極とS極とが交互に通過する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る風力発電装置における増速機の出力軸と発電機の入力軸との連結部分を示す断面図である。
本実施形態の回転伝達装置11は、入力回転体5と出力回転体6との相対回転角度を直接的に検出する1つの検出部14を有する検出機構を備えている。この検出部14は、例えば、第1の実施形態と同様にエンコーダにより構成され、入力回転体5に取り付けられる検出器14aと、その内周側に対向し、出力回転体6側に取り付けられるパルサリング14bとを有する。そして、検出部14は、入力回転体5と出力回転体6とが相対回転したときに、その角度(捻れ角)を直接的に検出する。したがって、本実施形態では、検出部の数を減らすことができるとともに、第1の実施形態のように捻れ角を求めるための演算部91(図1参照)が不要となるため、検出機構を簡素且つ安価に構成することが可能である。その他の構成は、第1の実施形態と同一であるため、詳細な説明を省略する。
上記実施形態においては、検出機構が、発電機4の発電トルクの変化により生じる捻れ角の大きさを求めていたが、発電機4の発電トルクと回転速度とを同期させ、発電機4のロータの回転を加減速させたときの慣性トルクにより生じる捻れ角の大きさを求めてもよい。また、検出機構による捻れ角の検出は、通常の風力発電装置1の運転中に行ってもよいし、メンテナンス時等に行ってもよい。
Claims (6)
- 風力による主軸の回転を増速して出力軸から出力する増速機の前記出力軸と、前記出力軸の回転を入力軸から入力して発電する発電機の前記入力軸との間に設けられる一方向クラッチを有し、前記一方向クラッチが、前記出力軸及び前記入力軸の一方側に設けられる内輪と、他方側に設けられる外輪と、前記内輪及び前記外輪の間のくさび状空間に配置されるころとを備え、前記出力軸の回転速度が、前記入力軸の回転速度を上回る場合に、前記ころが前記内輪及び前記外輪に噛み合うことにより前記出力軸と前記入力軸とを一体回転可能に接続し、前記出力軸の回転速度が前記入力軸の回転速度を下回る場合に、前記噛み合いを解除することにより前記接続を遮断する、回転伝達装置であって、
前記発電機の負荷トルクの変化により生じる前記内輪と前記外輪との間の捻れ角を検出する検出機構を備えていることを特徴とする、回転伝達装置。 - 前記負荷トルクの変化量に対する前記捻れ角の大きさに基づいて前記一方向クラッチにおける前記内輪及び前記外輪の摩耗状態を判定する判定部をさらに備えている、請求項1に記載の回転伝達装置。
- 前記検出機構は、前記内輪の絶対回転角度を検出する第1検出部と、前記外輪の絶対回転角度を検出する第2検出部と、両検出部の検出値の差を求める演算部とを備えている、請求項1又は2に記載の回転伝達装置。
- 前記検出機構は、前記内輪と前記外輪との相対回転による角度変化を直接的に検出する検出部を備えている、請求項1又は2に記載の回転伝達装置。
- 前記判定部における判定結果を風力発電装置の外部へ送信する送信部を有している、請求項2に記載の回転伝達装置。
- 風力による主軸の回転を増速して出力軸から出力する増速機と、前記出力軸の回転を入力軸から入力して発電する発電機と、請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転伝達装置と、を備えていることを特徴とする風力発電装置。
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