JP2015020155A - 果菜自動選別方法と果菜自動選別装置 - Google Patents
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Abstract
Description
前記したような各種果菜の等階級を判別し、等階級別に仕分けるための果菜自動選別装置として、本件発明者が先に開発したベルトコンベア式の果菜自動選別装置(例えば、特許文献1〜4)がある。
(1)果菜の向きを搬送時と変えてプールコンベアに送り出すので、プールコンベアの横幅が狭くても長い果菜を送り出すことができる。
(2)果菜の向きを、箱詰し易い向きに変えてプールコンベアに送り出すので、箱詰め作業がし易くなる。
(1)果菜の向きを搬送時と変えてプールコンベアに送り出すことができるので、プールコンベアの横幅が狭くても長い果菜を送り出すことができる。
(2)果菜の向きを、箱詰し易い向きに変えてプールコンベアに送り出すことができるので、箱詰め作業が容易になる。
(3)ユニットベルトの本数を変えることができるので、一台の果菜選別装置で、形状、長さ、大きさ等が異なる各種果菜を載せて果菜選別することができ、ベルトの横幅が異なる果菜選別装置を各種用意する必要がなく、設備導入コストを抑制でき、広い設置スペースを必要としない。
(4)往回転して果菜を送り出したベルトを復回転させて、ベルトの果菜載せ部を元の位置に戻して一列に揃えることができるので、果菜載せエリアにおいて、ユニットベルトの果菜載せ部に果菜を載せれば、果菜が一列に揃って搬送され、その状態で形状、大きさ、長さ等が計測されるため、計測精度が向上する。
本発明の果菜自動選別方法及び果菜自動選別装置の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。
本発明の果菜自動選別方法は、図1(a)〜(c)に示すように、走行中の果菜搬送体4の果菜キャリア3のベルト5の上面の果菜載せ部6(図1(b))に果菜Gを載せて搬送し、搬送中に果菜を計測器10で自動的に計測して当該果菜Gの等階級を判別し、判別済みの果菜Gを等階級別に果菜搬送体4の側方に送り出す果菜自動選別方法であり、更に、次のようにして選別する方法である。
(2)前記搬送中の果菜Gの形状、大きさ、長さ等を計測器10で自動計測して、果菜Gの等階級を判別する。
(3)前記判別結果に基づいてユニットベルト5を果菜搬送体4の果菜搬送方向側方に往回転して前記果菜Gをベルトコンベア式のプールコンベアPに送り出す。このとき、複数本のユニットベルト5を、時間差をもたせて往回転させて、図4(a)〜(c)のようにプールコンベアPに送り出す果菜Gの向きを搬送時と変える。図1、図4では、果菜Gを搬送方向斜め後方に送り出して、果菜Gの搬送方向への慣性を低減させて、プールコンベアPに送り出される果菜Gが転倒しにくくなるようにしてある。図示していないが、ベルト5は搬送方向斜め前方に回転して、果菜GをプールコンベアPに送り出すことも、真横に回転してプールコンベアPに送り出すこともできる。
本発明の果菜自動選別装置1の一例を、図面を参照して説明する。一例として図1(a)〜(c)に示す果菜自動選別装置1は、無端走行体2にベルトコンベア式の果菜キャリア3が多数取り付けられて果菜搬送体4が構成されている。果菜キャリア3は無端走行体2の走行に伴ってそれと同方向に走行して、果菜キャリア3のベルト5の上の果菜載せ部6(図1(b)の上に載せた果菜Gを搬送する。
前記果菜搬送体4は、前記無端走行体2に多数の果菜キャリア3を取り付けて構成され、無端走行体2の走行に伴って果菜キャリア3が同方向に走行するようにしてある。この果菜搬送体4は、果菜Gを載せる果菜載せエリアXと、果菜キャリア3上の果菜Gを計測器10で自動計測して等階級を判別する計測判別エリアYと、計測器10での計測・判別結果に基づいて、果菜Gを果菜搬送体4の側方に配置されているプールコンベアPに送り出して等階級別に仕分ける仕分けエリアZを備えている。果菜搬送体4の長さは選果場の広さによっても異なるが、通常は数十〜百数十メートルである。
前記無端走行体2には、チェーンベルト、タイミングベルトその他の走行体を使用することができる。無端走行体2がモータM(図1(a))で回転する駆動ホイールH1、従動ホイールH2(いずれも図1(a))の外周に巻回されて、それらホイールH1、H2の回転に伴ってそれらの外周を回転できるようにしてある。この場合、無端走行体2は、一方のホイール(従動ホイールH2)の外側を上から下に廻り込んで方向転換して走行し、他方のホイール(駆動ホイールH1)の外側を下から上に廻り込んで方向転換して縦方向に循環回転するようにしてある。
図1(a)の果菜キャリア3の一例を図2(a)、(b)に示す。この果菜キャリア3はベルトコンベア式であり、硬質樹脂製の一つのフレーム11の横幅方向に横幅の狭いベルト巻回部12が四列設けられ、隣接するベルト巻回部12の前端部と後端部に段差を設けて前端部と後端部を斜めにしてある。夫々のベルト巻回部12の先端と後端に回転自在に設けられたローラ13に、当該ベルト巻回部12の横幅と同程度の横幅のべルト5が回転自在に巻回されている。ベルト5は斜めに成型されているベルト巻回部12に沿って巻回されている。夫々のベルト5の上走行部5xの上方には支持具14が突設され、夫々のベルト5の上であって支持具14よりも果菜搬送方向先方に果菜載せ部6(図1(b))を設けてある。夫々のベルト5の下走行部5yよりも下方にピン(突起)15が突設されている。
図2(a)の支持具14はベルト5とは別に成型されており、個々のベルト5の上走行部5xの上に固定具(例えばネジ)で固定してある。この場合、上走行部5xの裏面にピン15(図2(b))を配置し、そのピン15を前記固定具で支持具14と一緒に上走行部5xに固定してある。ピン15はベルト5の横幅方向略中央部に、ベルト5の略全長に渡って設けたスリット16(図2(b)、図3)を貫通して、フレーム11の底面から下方まで突出している。ベルト5と支持具14とピン15をこの取付け構造とすることにより、夫々のピン15はベルト巻回部12の前後方向(ベルト5の巻回方向)に往復移動でき、その往復移動に伴ってベルト5とピン15が同方向に往復移動可能となる。
前記計測器10による自動計測は、果菜Gの上方或いは側方から測定光を果菜Gに照射して行うのが一般的であるため、果菜Gの底面の傷や変形、色ムラ等は計測することができない。本発明では、計測器10で自動計測できない果菜底面側の傷、変形、色ムラ等を目視判別することができる。この判別は、ベルト5の果菜載せ部6上に果菜Gを載せる際に、果菜Gを載せる作業者が目視で果菜底面側の傷や変形、色ムラ等を確認することによって行う。目視判別した作業者は、果菜Gを果菜載せ部6に載せるとき或いは果菜載せ部6に載せる前に、判別結果に応じてトラッキングスイッチ8を操作して、その判別結果を入力できるようにしてある。
本発明の果菜自動選別装置1の使用例を以下に説明する。この使用例は、前記した果菜自動選別装置1を使用して行う、本発明の果菜自動選別方法の一例でもある。この使用例では図4(a)に示すように、七本のベルト5を一ユニット(ユニットベルト)とし、選別対象が胡瓜のような細長果菜の場合である。
(1)選別作業に先立って、七本のベルト5を一ユニットとして設定する。
(2)果菜搬送体4及びスイッチ用無端走行体18を回転させて、作業者が果菜搬送体4の果菜載せエリアXにおいて、果菜Gをユニットベルト5の果菜載せ部6(図1(b))の上に跨がせて載せる。
(3)作業者は果菜Gを果菜載せ部6に載せるに前に、果菜Gの裏面側の傷、変形等を目視して、予め決めてある判別基準に従って、その果菜の等階級(例えば、A級、B級・・・・)を判別し、トラッキングスイッチ8を操作して目視判別データを入力する。
(4)前記(3)の作業が終了した果菜Gは果菜キャリア3の走行によって先方に搬送され、計測判別エリアY(図1(a))にある計測器10で自動的に計測され、計測された大きさ、長さ等が、予め決めてある判別基準に従って、SS、S、M、MM、L、LLといったサイズに判別され、先の目視判別データと総合的に判別されて、例えば、ASS、AS、AM、AMM、AL、ALL、BSS、BS、BM、BMM、BL、BLL、・・・・・)といったように判別される。
(5)前記(4)の等階級判別された果菜Gは、果菜搬送体4により仕分けエリアZに搬送され、この仕分けエリアZにおいて、前記判別結果に基づいて、ユニットベルト5が往回転して、果菜搬送体4の側方に設けられたプールコンベアPに送り出される(等階級別に仕分けされる)。このとき、七本のユニットベルト5が同時に往回転すれば、ユニットベルト5の上の果菜Gはそのままの向きで側方に送り出される。この場合、七本のユニットベルト5が搬送方向先方のベルト5から後方のベルト5の順に時間差をもって往回転させれば、図4(a)〜(c)のように、ユニットベルトの上の果菜Gは搬送時の横向きから縦向きに向きが変えられて縦向きに送り出される。
(6)前記(5)によって、果菜GをプールコンベアPに送り出した果菜キャリア3はそのまま移動を続ける。このとき、果菜Gを送り出したユニットベルト5及び支持具14は送り出した状態にあるが、果菜Gを送り出してから果菜キャリア3が果菜搬送体4の果菜載せエリアXに戻るまでの間に、ユニットベルト5が復回転して果菜載せ部6及び支持具14が元の位置に戻って、ベルト5の果菜載せ部6及び支持具14が一列に揃うようにしてある。ユニットベルト5は復回転せず、往回転が進行して元の位置にもどるようにすることもできる。
前記果菜自動選別装置1は、ユニットベルト5の本数を、載せる果菜Gのサイズ、長さ等に合わせて、例えば、四本一ユニット、六本一ユニットといったように変えることができる。
2 無端走行体
3 果菜キャリア
4 果菜搬送体
5 ベルト(ユニットベルト)
5x ベルトの上走行部
5y ベルトの下走行部
6 果菜載せ部
8 トラッキングスイッチ
10 計測器
11 フレーム
12 ベルト巻回部
13 ローラ
14 支持具
15 ピン(突起)
16 スリット
17 表示区域
18 スイッチ用無端走行体
19 表示部
20 直進ガイド溝
21 仕分けガイド溝
22 切替えレバー
23 ガイドローラ
G 果菜
H1 駆動ホイール
H2 従動ホイール
M モータ
P プールコンベア
X 果菜載せエリア
Y 計測判別エリア
Z 仕分けエリア
Claims (8)
- 果菜搬送体のベルトコンベア式の果菜キャリアに果菜を載せて搬送し、搬送中に果菜を計測器で自動計測して当該果菜の等階級を判別し、判別済み果菜を判別結果に基づいて等階級別に果菜搬送体の側方(真横、斜め前方、斜め後方を含む:明細書及び特許請求の範囲において同じ)のベルトコンベア式のプールコンベアに送り出して仕分ける果菜自動選別方法において、
果菜キャリアの隣接する二本以上のベルトを一ユニットとし、一ユニットのベルトの果菜載せ部に跨がせて果菜を載せて搬送し、
果菜を載せた一ユニットのベルトをプールコンベア側に回転(往回転)させて、当該果菜をプールコンベアに送り出すときに一ユニットのベルトの往回転に時間差を持たせることにより、果菜の向きを搬送時と変えてプールコンベアに送り出す、
ことを特徴とする果菜自動選別方法。 - 請求項1記載の果菜自動選別方法において、
果菜を載せた一ユニットのベルトを、果菜搬送方向先方のベルトから後方のベルトに時間差をもって順次往回転させて、プールコンベアに送り出す果菜の向きを、搬送時の横向きから縦向きに変える、
ことを特徴とする果菜自動選別方法。 - 請求項1又は請求項2記載の果菜自動選別方法において、
往回転した一ユニットのベルトを、それらベルトが果菜搬送体の果菜載せエリアに到来するまでに、往回転時と逆回転(復回転)させて、ベルトの果菜載せ部を元の位置に戻して一列に揃える、
ことを特徴とする果菜自動選別方法。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の果菜自動選別方法において、
果菜を載せる作業者が果菜を目視判別して、その判別結果(目視判別データ)をトラッキングスイッチで入力し、その目視判別データと、計測器での自動計測データを総合して、果菜の等階級を判別する、
ことを特徴とする果菜自動選別方法。 - 多数の果菜キャリアが無端走行体に連結されて果菜搬送体が構成され、多数の果菜キャリアは無端走行体の走行に伴って同方向に移動し、移動中の果菜キャリアに果菜を載せると、果菜が果菜キャリアの移動に伴って搬送され、その搬送中に果菜を自動的に計測して当該果菜の等階級を判別し、判別済み果菜を判別結果に基づいて等階級別に果菜搬送体の側方のプールコンベアに送り出す果菜自動選別装置において、
果菜搬送体は果菜を載せる果菜載せエリアと、果菜を計測して等階級を判別する計測判別エリアと、計測部での計測・判別結果に基づいて果菜を果菜搬送体の搬送方向側方に送り出す仕分けエリアとを備え、
果菜キャリアは無端走行体にその走行方向に一列に並べて多数設けられ、
夫々の果菜キャリアは一本又は二本以上のベルトを有し、夫々のベルトが別々に回転可能なベルトコンベア式であり、
一本又は二本以上の果菜キャリアのベルトを一ユニットとし、一ユニットのベルトに跨がせて果菜を載せることができ、
各ユニットのベルトは時間差を持って個別に往回転して、果菜の向きを搬送時と変えてプールコンベアに送り出し可能である、
ことを特徴とする果菜自動選別装置。 - 請求項5記載の果菜自動選別装置において、
果菜搬送体の搬送方向側方に、果菜を載せる作業者の目視判断による果菜判別結果を入力する多数のトラッキングスイッチを備え、
トラッキングスイッチは、果菜搬送体の少なくとも果菜載せエリアであって、果菜搬送体の搬送方向側方に、当該果菜搬送体と平行して走行回転可能に設けられた、
ことを特徴とする果菜自動選別装置。 - 請求項5又は請求項6記載の果菜自動選別装置において、
一ユニットのベルトの本数を変えることができる、
ことを特徴とする果菜自動選別装置。 - 請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の果菜自動選別装置において、
往回転してベルトの上の果菜を送り出したベルトが、その後に復回転して、ベルトの果菜載せ部が元の位置に戻って一列に揃うようにした、
ことを特徴とする果菜自動選別装置。
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