JP2015007487A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】煙の発生を抑えて触媒の使用量を少なくする。
【解決手段】本体1内に配置された調理庫26と、調理庫26の上下に設けられ被加熱物30を加熱する上・下ヒータ27と、上・下ヒータ27の間に配置され被加熱物30を載せる焼き網33と、焼き網33を載置し下ヒータ27bの下方に配置した受け皿31と、操作部5の設定に応じて前記上・下ヒータ27を制御する制御部45とを備えた加熱調理器において、制御部45は、被加熱物30の加熱開始直後の工程では被加熱物30の温度が脂の垂れ始める温度を超えないように下ヒータ27bを最大定格にして加熱し、次の工程では受け皿31の温度が垂れた脂で発煙しない温度以下に下がるまでは、前加熱物30の温度が脂の垂れ始める温度を超えないように上・下ヒータ27で加熱し、次の工程では被加熱物30の温度が脂の垂れ始める温度を超えて加熱する時は下ヒータ27bへの通電は停止する。
【選択図】図7
【解決手段】本体1内に配置された調理庫26と、調理庫26の上下に設けられ被加熱物30を加熱する上・下ヒータ27と、上・下ヒータ27の間に配置され被加熱物30を載せる焼き網33と、焼き網33を載置し下ヒータ27bの下方に配置した受け皿31と、操作部5の設定に応じて前記上・下ヒータ27を制御する制御部45とを備えた加熱調理器において、制御部45は、被加熱物30の加熱開始直後の工程では被加熱物30の温度が脂の垂れ始める温度を超えないように下ヒータ27bを最大定格にして加熱し、次の工程では受け皿31の温度が垂れた脂で発煙しない温度以下に下がるまでは、前加熱物30の温度が脂の垂れ始める温度を超えないように上・下ヒータ27で加熱し、次の工程では被加熱物30の温度が脂の垂れ始める温度を超えて加熱する時は下ヒータ27bへの通電は停止する。
【選択図】図7
Description
本発明は、魚焼きを自動調理する加熱調理器に関するものである。
従来のこの種の加熱調理器においては、特許文献1に記載されたものは本体前面に開口する調理庫で、該調理庫での加熱を操作する操作部で自動調理を選択して前記調理庫に設けた上・下ヒータにより加熱し、被加熱物を焼き上げ、焼き上げ時に被加熱物から垂れる油が、発熱した下ヒータに触れたり、温度上昇した受け皿に落ちて加熱されることで煙や臭いが発生するので、その発生した煙や臭いを浄化する触媒を設けているものである。
上記した特許文献1の加熱調理器では、焼き上げ時に発生する煙や臭いを浄化できるように触媒の量を決定していた。触媒はパラジウムなど高額な材料を使用しているため、製品コストに対する触媒に掛かるコストの割合が大きい。そこで、触媒のコストの低減を行うため、被加熱物を加熱した際に、被加熱物から垂れた油が加熱され、油から煙を出さないようにする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、加熱調理器の本体内に配置され前面が開口した調理庫と、該調理庫の前面開口部を塞ぐドアと、前記調理庫の上下に設けられ被加熱物を加熱する上・下ヒータと、メニューの選択・設定を行う操作部と、前記上・下ヒータの間に配置され前記被加熱物を載せる焼き網と、該焼き網を載置し前記下ヒータの下方に配置した受け皿と、前記操作部の設定に応じて前記上・下ヒータを制御する制御部とを備えた加熱調理器において、前記制御部は、前記被加熱物の加熱開始直後の工程では前記被加熱物の温度が脂の垂れ始める温度を超えないように前記下ヒータを最大定格にして加熱し、次の工程では前記受け皿の温度が垂れた脂で発煙しない温度以下に下がるまでは、前記被加熱物の温度が脂の垂れ始める温度を超えないように前記上・下ヒータで加熱し、次の工程では前記被加熱物の温度が脂の垂れ始める温度を超えて加熱する時は前記下ヒータへの通電は停止して加熱するものである。
本発明によれば、煙の発生を抑えることが出来るので触媒の使用量を少なくできる。
以下、本発明の実施例を上記した図1から図7に従って説明する。なお、本実施例は、システムキッチンに嵌め込むビルトイン型でなく、キッチンに載置する据置型の加熱調理器であっても差し支えない。
図1において、加熱調理器の本体2は、システムキッチン1の上面から落とし込んで設置され、設置後は本体2の後述するオーブン(ロースター)4と操作部5がシステムキッチン1の前面部から操作できるようになっている。オーブン4は、本体2内に配置され前面が開口した調理庫26(図2)を備え、調理庫26の前面開口部を塞ぐドア32を備える。操作部5は、ドア32に隣接し回動して本体2に出入り自在に設けて、主にオーブン4の電源の入・切や調理庫26での加熱調理のメニューの選択・設定・加熱の開始停止の操作を行う。
調理を行う際の調理鍋(図示せず)は、本体2の上面に配置された耐熱ガラス等からなるプレート3上に載置され、プレート3の周囲端面は、プレート枠14によって保護されている。
プレート3には載置部6が描かれており、該載置部6に調理鍋を載置することにより調理可能となる。載置部6は、プレート3の上面手前の右に載置部右6a、左に載置部左6bが配置され、これら両載置部6a、6b間の奥(中央後部)に載置部中央6cが配置されている。そして、プレート3を挟んで各載置部6の下に位置するように、本体2内の上部に調理鍋を加熱するための加熱コイルユニット25(図2)が設置されている。
また、プレート3の前面側には、上面操作部9とその奥側に位置する上面表示部10が設けられており、上面操作部9は主に加熱コイルユニット25の操作を行う。
本体2の内部には、上記した発熱部品である加熱コイルユニット25や、電子部品およびこれらの発熱部品を冷却するための冷却ファン(いずれも図示せず)が配置されている。
本体2の後部上面には、前記冷却ファンの駆動によって外気を吸引する吸気口7と、発熱部品である加熱コイルユニット25や電子部品を冷却した後の廃熱を本体2外に排出する排気口8が設けられている。なお、排気口8からは、後述するオーブン4の廃熱も同時に排出される。
オーブン4は魚や肉、ピザ等の被加熱物を焼くためのもので、本体2の前面部の左側若しくは右側に配置されている。(本実施例では、本体2の左側に配置されている。)なお、オーブンは、呼び名としてロースター、グリルと呼ぶこともある。
図2〜図4において、次にオーブン4の詳細について説明する。
調理庫26は、前面が開口した箱型をしており、内部の上部と下部にはシーズヒータ等の発熱体よりなる上・下ヒータ27(上ヒータ27a、下ヒータ27b)が設置されている。
上ヒータ27aは、調理庫26の前後方向又は横幅方向に沿って適宜蛇行しながら配置され、調理庫後板26aの外側へ端子部27cを出して設けている。下ヒータ27bは、調理庫26の前後方向に沿って蛇行しながら配置され、後述するドア32の裏側に近い前面部に、同じく後述する焼き網33の横幅方向に沿った横長発熱部27b−1を設け、調理庫後板26aの外側へ端子部27dを出している。
上ヒータ27a、下ヒータ27bを制御する制御部45は、オーブン4の上面で、該オーブン4からの熱の影響を受けない場所に配置されており、操作部5や上面操作部9とも連なっている。
また、調理庫26の前面開口部は、ドア32によって塞がれており、該ドア32の表側にハンドル11が取り付けられ、ドア32の裏側に設けた受け皿支持部31aによってドア32が着脱自在に連結されている。その受け皿支持部31aの上面には着脱自在に受け皿31が載置されている。
調理庫26の後方上部には排気出口29、下部に下部排気口29aが設けられ、該排気出口29と下部排気口29aは排気通路35を介して本体2の後部上面に開口した排気口8に連通している。
また、排気出口29の入り口側には調理庫26内で発生する煙や臭いを浄化する空気浄化用のパラジウム等の触媒34と、触媒34を加熱するための触媒ヒータ37が配置され、排気通路35の途中には煙や臭いを強制的に排気口8から本体2外に排出するための排気手段36が設けられている。なお、排気手段36は、排気ファン36aと排気モータ36bとで構成されている。
触媒ヒータ37と排気モータ36bは制御部45に接続されている。
調理庫26の前面側下部とドア32との間には空気取入口43が設けられ、前記排気手段36が駆動すると、空気取入口43から調理庫26内に外気が流入し、下記する受け皿31の下面を冷却しながら排気通路35側に流れる。
温度センサー80は、調理庫26の側面に設けられ、調理庫26の内部の温度を検出するためのもので、制御部45に接続されている。
受け皿31は、調理庫26内にその前面開口部から出し入れ自在に収納されており、中に焼き網33が載置され、その上に魚やピザ等の被加熱物30を載せる。
図5において、焼き網33は、所定の間隙を保持して後方から前方に向けて平行に並べた横線材33aと、略U字状をなし、上部に該横線材33aの両端を固定し、下部を受け皿31の内周段部に載置する一対のフレーム線材33bとで構成されており、前記U字状部間には、前記上部と下部の間隙を一定に保持するための保持線材33cが固定されている。
次に図6において、オーブン4のメニュー設定などを行う操作部5について説明する。
操作部5は図1では、本体2から回動して出た状態を示し、操作を行う操作面5kは、上方傾斜面である。
5aは調理庫26の調理に必要なメニューなどを設定・操作をするオーブン操作手段、5bはオーブン操作手段5aで入力した内容や設定内容を表示するためのオーブン表示手段である。操作部5の最も奥側にオーブン表示手段5b、オーブン表示手段5bより手前に、オーブン操作手段5aを配置されている。
オーブン表示手段5bにはメニュー群を複数個横一列に配置したメニュー表示部66を備えている。前記メニュー群は夫々、ヘルシーメニュー50、魚焼きメニュー51a、焼き物メニュー51b、オーブンメニュー61、手動コース52である。メニュー表示部66は、前記メニュー群であるヘルシーメニュー50、魚焼きメニュー51a、焼き物メニュー51b、オーブンメニュー61、手動コース52が左から横一列に配置している。
これらの前記メニュー群のひとつひとつは、3段にメニューが表示されている。ヘルシーメニュー50には上から順に「切身・干物」、「肉・野菜」、「揚げ物温め」が表示されている。魚焼きメニュー51aには上から順に「魚丸焼き」、「つけ焼き」、「切身・干物」が表示されている。焼き物メニュー51bには上から順に「ノンフライ」、「肉・野菜」、「貝焼き」が表示されている。オーブンメニュー61には上から順に「パン」、「ピザ」、「スイーツ」が表示されている。手動コース52には上から順に「トースト」、「オーブン」、「グリル上下」が表示されている。
これら66メニュー表示部の隣には、仕上がりや火力を調節した結果を表示する仕上がり53を配置していて、「仕上がり」「弱」「中」「強」「火力」の下にランプを備えて点灯して表示する。
そして、仕上がり53の右に隣接して、温度/発酵/時間の表示部54を備える。温度/発酵/時間の下にランプを備えて、数字表示部54eの内容が「温度」「発酵」「時間」のいずれの項目かを点灯して示す。
ここでは、「パン」の場合について説明すると、発酵表示54bが点灯する場合は、数字表示部54eには自動調理を実行している表示(特定の表示)を示し、その後、調理の進行が事前に確認してプログラムしてある特定の条件を満足した時、概ね発酵調理の途中から残りの「発酵」工程と「焼き」工程の調理時間を合算した残り時間(調理終了までの時間)を表示する。発酵が終了すると、発酵表示54bが消灯して「焼き」の残り時間を表示する。
オーブン操作手段5aの詳細は以下の通りである。
オーブン操作手段5aのオーブン表示手段5b側には、前記したメニュー表示部66に対峙して選択キーを複数個横一列に配置したメニュー選択キー63を備えている。前記選択キーは、ヘルシーメニュー選択キー55、魚焼きメニュー選択キー56a、焼き物メニュー選択キー56b、オーブンメニュー選択キー62、手動コース選択キー57である。メニュー選択キー63は、前記選択キーであるヘルシーメニュー選択キー55、魚焼メニュー選択キー56a、焼き物メニュー選択キー56b、オーブンメニュー選択キー62、手動コース選択キー57が左から横一列に配置している。
そのため、メニュー表示部66の全ての前記メニュー群は、メニュー選択キー63の全ての前記選択キーと対峙して整列している。
具体的には、ヘルシーメニュー50はヘルシーメニュー選択キー55と、魚焼きメニュー51aは魚焼きメニュー選択キー56aと、焼き物メニュー51bは焼き物メニュー選択キー56bと、オーブンメニュー61はオーブンメニュー選択キー62と、手動コース52は手動コース選択キー57と、対峙して整列している。
メニュー選択キー63の操作とメニュー表示部66の表示を説明する。
55は調理時に過熱水蒸気を使用するメニューで、焼き網33の前部に置いたスチームタンク(図示せず)に水を入れて加熱し、調理する食材から脂分を通常の加熱より多く除去するように加熱工程を設定したヘルシーメニュー選択キーである。
ヘルシーメニュー選択キー55で選択できるメニューは、オーブン表示手段5bに表示されたヘルシーメニュー50の「切身・干物」、「肉・野菜」、「揚げ物温め」の三種類である。
ヘルシーメニュー選択キー55は、押す毎に、ヘルシーメニュー50の「切身・干物」→「肉・野菜」→「揚げ物温め」と各メニューの下側に配置したランプで点灯しながら移行し、調理したいメニューを点灯させることで選択できる。
「切身・干物」は魚類の塩分をより多く落とすためのメニューであり、代表的な食材として塩鮭がある。また、「肉・野菜」は肉の脂分をより多く落とすためのメニューであり、代表的な食材として鶏のハーブ焼きがあり鶏肉の脂分をより多く落とすためのメニューである。
「揚げ物温め」は惣菜等の揚げ物を温め直すように加熱を行う。
56aは魚焼きメニュー選択キーで、加熱を自動で行うメニュー群から選択したメニューを設定するキーであり、オーブン表示手段5bに表示された魚焼きメニュー51aの中から1品を選択できる。
魚焼きメニュー選択キー56aは、押す毎に、魚焼きメニュー51aの「魚丸焼き」→「つけ焼き」→「切身・干物」と各メニューの下側に配置したランプが点灯しながら移行し、調理したいメニューを点灯させることで選択できる。
56bは焼き物メニュー選択キーで、加熱を自動で行うメニュー群から選択したメニューを設定するキーであり、オーブン表示手段5bに表示された焼き物メニュー51bの中から1品を選択できる。
焼き物メニュー選択キー56bは、押す毎に、焼き物メニュー51bの「ノンフライ」→「肉・野菜」→「貝焼き」と各メニューの下側に配置したランプが点灯しながら移行し、調理したいメニューを点灯させることで選択できる。
オーブンメニュー選択キー62は押す毎にオーブンメニュー61の「パン」→「パン」→「ピザ」→「スイーツ」とメニューの下側に配置したランプで点灯しながら移行し調理したいメニューを点灯させることで選択できる。「パン」の動作には、以下の二通りがある。
オーブンメニュー選択キー62を押すと1回目のオーブンメニュー61の「パン」が点灯して、温度/発酵/時間の表示部54の発酵表示54bが点滅する場合には、パン生地W1を工程1「発酵」と工程2「焼き」を行ってパンW2を焼き上げる。
更にオーブンメニュー選択キー62を押すと2回目のオーブンメニュー61の「パン」が点灯して、温度/発酵/時間の表示部54の発酵表示54bが表示しない場合には、発酵が済んでいるパン生地W1を使って、工程2「焼き」のみを行ってパンW2を焼き上げるものである。
57は手動コースを選択する手動コース選択キーで、オーブン表示手段5bに表示された手動コース52の中から使用するコースを選択するキーである。その選択方法は、前記と同じで、手動コース選択キー57を押す毎に、手動コース52の「トースト」→「オーブン」→「グリル」と各コースの下側に配置したランプで点灯しながら移行し、使用するコースを点灯させることで選択できる。
そして、手動コース52に示された「グリル」の右側の「上」52aを表示することで上ヒータの火力を強める働きと「下」52bを表示することにより下ヒータの火力を強める働きをする機能を設け、グリルの複数の加熱パターンを選択できるように設けている。加熱パターン上強めは「上」52aを点灯させる。加熱パターン上下加熱(均等加熱)は「上」52aと「下」52bを点灯させる。加熱パターン下強めは「下」52bを点灯させる。そのため、手動コース選択キー57を押す毎に、「トースト」→「オーブン」→「グリル」「上」→「グリル」「上」「下」→「グリル」「下」の順にコースを点灯させることで選択できる。
次に、メニュー選択キー63の操作後に設定を必要とする設定キーについて説明する。
58は仕上がり・温度を設定する設定キー(ダウンキー58a、アップキー58b)で、例えば、自動、手動で加熱するとき、仕上がり時の焼き具合を設定できるように、オーブン表示手段5bに表示された仕上がり53の「強」、「中」、「弱」から選択できる。
例えば、仕上がりを「強」に設定するには、アップキー58bを押すことで仕上がりは「強」に設定される。「弱」はダウンキー58aを押して設定する。加熱を自動で行うメニューでは仕上がりを「強」(「弱」)に設定することで加熱時間を長く(短く)設定できるようになっている。また、手動コース52の「グリル」では仕上がりを「強」(「弱」)に設定することで火力を大きく(小さく)設定できるようになっている。
また、手動コース選択キー57の「オーブン」を設定した時は、調理庫26を加熱する温度と時間の設定が必要となり、設定キー58では温度の設定が可能で、オーブン表示手段5bに表示された温度/発酵/時間の表示部54に現れるデジタルの数字を、ダウンキー58a、アップキー58bを用いて設定したい温度に合わせる。
また、オーブンメニュー61で「パン」を選択した場合は、焼き工程に関するもので「中」は組み込んだ通りの焼き時間と制御温度で焼き上げるものである。「強」は焼き色を濃くしたい場合に焼き時間を長くするときに設定する。また、「弱」は、焼き色を薄くしたい場合に制御温度を下げるときに設定する。室温が低いときには焼きが弱く、室温が高いときには焼きが強くなる場合もあるため使用者の好みにより設定する。
加熱時間は時間キー59(ダウンキー59a、アップキー59b)を用いて、オーブン表示手段5bに表示された温度/時間の表示部54に現れるデジタルの数字を、ダウンキー59a、アップキー59bを用いて設定したい時間に合わせる。
60は切・スタートキーで、加熱開始時に押すと加熱が開始され、加熱中に押すと加熱を中断する。切・スタートキー60は、オーブン4の調理庫26の前面開口部を塞ぐドア32に最も近くオーブン操作手段5aのメニュー選択キー63より手前となる操作部5の手前角の位置に設け、切・スタートキー60の横幅は操作部5で最も大きく設けている。
本実施例は、以上の構成からなり、次に魚焼きメニュー51aの「魚丸焼き」動作について説明する。する。
図7は、図6において、操作部5の魚焼きメニュー選択キー56aで魚焼きメニュー51aの「魚丸焼き」を選択し、尚且つ設定キー58で仕上がり53を「中」に選択した工程毎の上ヒータ27aと下ヒータ27bの通電パターンを示している。
ここでは、「魚丸焼き」の例として、秋刀魚の丸焼きの調理で、秋刀魚5尾を1度に調理する例で説明する。
まず、秋刀魚はサッと洗って水気をふき取り、全体に塩をふり、そのまま約10分おき、水気をふき取る。
そして、ドア32のハンドル11を手前に引いて受け皿31とともに焼き網33を調理庫26の前面に露出させ、焼き網33に被加熱物30である秋刀魚5尾を並べて載せる。尾などの薄い部分が焦げやすいので焼き網33のドア32側に尾を向けて載せる。
ドア32を閉じ、調理方法を操作部5で設定する。
設定は、魚焼きメニュー選択キー56aで魚焼きメニュー51aの「魚丸焼き」を点灯させ、好みに応じて設定キー58で仕上がり53を「中」の状態に設定する。
全ての準備が完了したら、切・スタートキー60を押して加熱を開始する。
加熱が開始すると、排気手段36が駆動し、空気取入口43から受け皿31の下面に外気が流入して、受け皿31は冷やされ下部排気口29aから排気通路35を通って排気口8より排出される。そのため受け皿31には水を入れなくとも良い。
そして、流入した空気は排気手段36によって排気出口29を通り、排気出口29の入り口側に配置されて触媒ヒータ37により加熱された空気浄化用の触媒34により、調理庫26内で発生する煙や臭いを浄化されて排気通路35を通って排気口8より排出される。また触媒ヒータ37と排気モータ36bは制御部45に接続されている。
そしてここで、被加熱物30を焼くときの煙発生の原因について説明する。
秋刀魚の下側表面の温度が100℃を超えると秋刀魚から脂が滴るものである。そして、秋刀魚から滴る脂が受け皿31に滴下する。受け皿31の温度が150℃を超える高温になっていると受け皿31に滴下した脂が跳ね返って下ヒータ27bに当たって接触するので煙を発生するものである。また、秋刀魚から滴る脂が直接下ヒータ27bに接触して煙を発生する場合もある。
このようにして、秋刀魚を丸焼きした場合に煙が発生するため、本実施例では、この煙の発生を抑えるようにした上・下ヒータ27の通電パターンにより加熱するものである。
図7により、加熱工程を説明する。加熱開始時の工程1について説明する。
工程1の加熱時間は約412秒間で、上ヒータ27aはオフして下ヒータ27bを最大定格出力である1200Wに設定して、加熱工程の中で最も長い時間通電する。
この加熱が行われると、下ヒータ27bは、最大定格出力の1200Wで通電するので、秋刀魚の下側の身が下ヒータ27bから上昇する熱によって効率良く加熱され、秋刀魚の温度を早く立ち上げ、生臭みを飛ばして旨みを保つものである。そして、下ヒータ26bよる熱放射によって調理庫26内部が加熱される。
このとき、工程1では、秋刀魚は生から序所に温度上昇していく過程である。しかしこの工程1の途中から受け皿31の温度は150℃を超えるので、秋刀魚の下側表面の温度は100℃に達しないようにする。よって、秋刀魚から脂が零れ落ちることはほとんどない。つまり、被加熱物30から脂が垂れる直前の温度まで被加熱物30の下面を加熱する工程である。
次に工程2に移り、工程2の加熱時間は約404秒で、上ヒータ27aは最大定格出力より弱く下ヒータ27bより強い電力に設定して工程1より短い時間上・下ヒータ27に通電するものである。上ヒータ27aは最大定格出力の1200Wの60%で、下ヒータ27bは最大定格出力の1200Wの33%で通電する。
この工程2によって、下ヒータ27bの弱い電力(1200Wの33%の電力)で加熱することによって秋刀魚の下側表面の温度を略一定に保つように上ヒータ27aの電力を下ヒータ27bより強く(1200Wの60%の電力)して秋刀魚を上側から加熱して中身まで焼くものである。そのため、下ヒータ27bを弱い電力(1200Wの33%の電力)とすることによって、秋刀魚の下側表面の温度を100℃以下に抑えて維持する。同時に、工程1の途中からで受け皿31の温度が150℃を超えているため、受け皿31の温度を早く150℃以下となるようにするものである。つまり、受け皿31の温度が150℃を超えている間は、被加熱物30から脂が垂れないように被加熱物30の温度を維持する工程である。
そのため、秋刀魚の表面は100℃を超えずに維持して、受け皿31の温度が150℃以下であるため、煙発生を抑えるものである。
次に工程3に移り、工程3の加熱時間は約253秒で、上ヒータ27aは最大定格出力より弱い電力に設定して下ヒータ27bはオフして工程2より短い時間通電するものである。上ヒータ27aは最大定格出力の1200Wの95%で通電する。
この工程3によって、秋刀魚の上側を焼き上げて、表面に焼き色をつけるものである。この時、下ヒータ27bをオフすることにより、秋刀魚の温度が100℃を越して脂が垂れて下ヒータ27bに触れた場合でも、下ヒータ27bは通電されていないので温度は低く煙が発生することは無い。つまり、被加熱物30から脂が垂れる温度以上に被加熱物30を加熱するときは下ヒータ27bの通電を停止し、受け皿31の温度は150℃以下に下げ、下ヒータ27bや受け皿31に脂が垂れても煙の発生を抑えるものである。
最後に工程4に移り、工程4の加熱時間は約30秒で、上ヒータ27aはオフして下ヒータ27bを最大定格出力1200Wに設定して工程3より短い時間通電して秋刀魚を調理するものである。
この工程4によって、受け皿31の温度を150℃以下に維持しつつ、秋刀魚は余分な水分、脂を飛ばして皮をパリッとさせる。さらに、下ヒータ27bには秋刀魚からの滴った脂が付着しているため、下ヒータ27bの脂を焼き切るものである。
このように、工程4を終了すると、魚丸焼きの自動調理が終了して、秋刀魚5尾が焼きあがる。ドア32のハンドル11を手前に引いて受け皿31とともに焼き網33を調理庫26の前面に露出させ、焼き網33に並べて焼き上げた被加熱物30である秋刀魚を取り上げる。
以上の実施例によれば、下ヒータ27bの上方にある秋刀魚の下側表面の温度を100℃以下に維持するので、そのため下ヒータ27bを通電して下ヒータ27bが高温のときに秋刀魚から脂が垂れないようにして、秋刀魚から脂が垂れて発煙が起こるのを抑える。
そして、下ヒータ27bによって受け皿31は150℃を超えないように抑え、受け皿31が150℃を超えときには、秋刀魚の表面の温度は100℃を超えないようにすることで発煙が起こるのを抑える。
上ヒータ27aだけが通電しているときに、秋刀魚の下側、中央、上側の全体が100℃以下となるようにするものである。
以上実施例では魚を例に示したが、肉についても同様に上・下ヒータを制御すれば煙の発生を抑えることが可能となる。
以上の実施例によれば、煙の発生を抑えることが出来るので触媒の使用量を少なくできる。
2 本体、 5 操作部、
5a オーブン操作手段、 5b オーブン表示手段、
26 調理庫、 27 上・下ヒータ、
27a 上ヒータ、 27b 下ヒータ、
30 被加熱物、 31 受け皿、
32 ドア、 33 焼き網、
45 制御部、 51a 魚焼きメニュー、
56a 魚焼きメニュー選択キー、 58 設定キー、
5a オーブン操作手段、 5b オーブン表示手段、
26 調理庫、 27 上・下ヒータ、
27a 上ヒータ、 27b 下ヒータ、
30 被加熱物、 31 受け皿、
32 ドア、 33 焼き網、
45 制御部、 51a 魚焼きメニュー、
56a 魚焼きメニュー選択キー、 58 設定キー、
Claims (1)
- 加熱調理器の本体内に配置され前面が開口した調理庫と、
該調理庫の前面開口部を塞ぐドアと、
前記調理庫の上下に設けられ被加熱物を加熱する上・下ヒータと、
メニューの選択・設定を行う操作部と、
前記上・下ヒータの間に配置され前記被加熱物を載せる焼き網と、
該焼き網を載置し前記下ヒータの下方に配置した受け皿と、
前記操作部の設定に応じて前記上・下ヒータを制御する制御部とを備えた加熱調理器において、
前記制御部は、
前記被加熱物の加熱開始直後の工程では前記被加熱物の温度が脂の垂れ始める温度を超えないように前記下ヒータを最大定格にして加熱し、
次の工程では前記受け皿の温度が垂れた脂で発煙しない温度以下に下がるまでは、前記被加熱物の温度が脂の垂れ始める温度を超えないように前記上・下ヒータで加熱し、
次の工程では前記被加熱物の温度が脂の垂れ始める温度を超えて加熱する時は前記下ヒータへの通電は停止して加熱することを特徴とする加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013132209A JP2015007487A (ja) | 2013-06-25 | 2013-06-25 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013132209A JP2015007487A (ja) | 2013-06-25 | 2013-06-25 | 加熱調理器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2015007487A true JP2015007487A (ja) | 2015-01-15 |
Family
ID=52337877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013132209A Pending JP2015007487A (ja) | 2013-06-25 | 2013-06-25 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015007487A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018059669A (ja) * | 2016-10-05 | 2018-04-12 | 三菱電機株式会社 | 調理装置 |
-
2013
- 2013-06-25 JP JP2013132209A patent/JP2015007487A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018059669A (ja) * | 2016-10-05 | 2018-04-12 | 三菱電機株式会社 | 調理装置 |
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