JP2015005453A - Solar lighting system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、太陽光を採光する太陽光採光システムに係り、季節や時間帯による採光効率の変動を効果的に抑制することができる太陽光採光システムに関する。 The present invention relates to a solar light daylighting system for daylighting, and relates to a solar daylighting system capable of effectively suppressing fluctuations in daylighting efficiency depending on seasons and time zones.
例えば特許文献1及び2に開示されているように、太陽光を採光して当該光を所定の領域に導光する太陽光採光システムの開発が進められている。太陽光採光システムは、例えば、屋根に設置された採光手段と、採光手段で採光された太陽光を室内に導光する導光手段と、を有したシステムとして、室内の照明に用いられる。このような太陽光採光システムは、CO2の削減に寄与し、また直接的に省エネルギーを実現することができるシステムとして、注目を浴びている。
For example, as disclosed in
ところで、太陽の位置は、時間帯および季節に応じて変化する。すなわち、太陽光採光システムへ入射する際の太陽光の入射方向は、時間帯および季節に応じて変化する。特許文献1及び特許文献2は、採光効率の改善を課題としているが、太陽光の入射方向の変化については全く対処されていない。また、太陽光採光システムの採光手段の位置または向きを太陽の位置に応じて可動とすることにより、時間帯および季節に依存せずに採光効率を安定させ得るとも考えられる。しかしながら、太陽光採光システムの採光手段を可動式にすると、採光手段が複雑化し且つ採光手段の製造コスト及び維持コストが増大してしまう。また、太陽光を室内照明として利用する太陽光採光システムにおいては、採光手段の可動に動力を必要とすること自体が、省エネルギーの観点からなじまない。
By the way, the position of the sun changes according to a time zone and a season. That is, the incident direction of sunlight when entering the sunlight lighting system changes according to the time zone and season. Although
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、季節または時間帯による採光効率の変動を効果的に抑制することができる太陽光採光システムを提供することを目的とする。 The present invention has been made in consideration of the above points, and an object of the present invention is to provide a solar lighting system that can effectively suppress fluctuations in lighting efficiency due to seasons or time zones.
本発明による太陽光採光システムは、光を採光する凹レンズ部を有する採光手段を備える。 The sunlight daylighting system according to the present invention includes daylighting means having a concave lens portion for daylighting.
本発明による太陽光採光システムにおいて、前記採光手段に接続されて前記採光手段からの光を受ける導光手段をさらに備え、前記導光手段は、少なくとも前記採光手段に接続する側の端部において、所定の第1方向と平行な光路を画成してもよい。 In the solar light daylighting system according to the present invention, the solar light daylighting system further includes light guide means connected to the daylighting means and receiving light from the daylighting means, and the light guide means is at least at an end portion on the side connected to the daylighting means An optical path parallel to the predetermined first direction may be defined.
本発明による太陽光採光システムにおいて、前記採光手段は、一の時間に前記凹レンズ部の一の位置に入射した光の進行方向と、別の時間に前記凹レンズ部の別の位置に入射した光の進行方向とを、前記第1方向となるように変化させてもよい。 In the daylighting system according to the present invention, the daylighting means includes a traveling direction of light incident on one position of the concave lens portion at one time and a light incident on another position of the concave lens portion at another time. The traveling direction may be changed to be the first direction.
本発明による太陽光採光システムにおいて、前記採光手段は、前記凹レンズ部と前記導光路との間に、複数の単位プリズムからなるプリズムアレイを、さらに有し、
前記凹レンズ部は、一の時間に当該凹レンズ部の一の位置に入射した光の進行方向と、別の時間に当該凹レンズ部の別の位置に入射した光の進行方向とを、第2方向となるように変化させ、
前記プリズムアレイは、前記凹レンズ部からの前記第2方向に進む光の進行方向を前記第1方向に変化させてもよい。
In the sunlight daylighting system according to the present invention, the daylighting unit further includes a prism array including a plurality of unit prisms between the concave lens portion and the light guide path,
The concave lens portion has a second direction as a traveling direction of light incident on one position of the concave lens portion at one time and a traveling direction of light incident on another position of the concave lens portion at another time. Change to
The prism array may change a traveling direction of light traveling in the second direction from the concave lens portion to the first direction.
本発明による太陽光採光システムにおいて、前記採光手段は、光学シートを有し、前記光学シートの入光側の面に前記凹レンズ部が設けられ、前記光学シートの出光側の面に前記プリズムアレイが設けられていてもよい。 In the daylighting system according to the present invention, the daylighting means includes an optical sheet, the concave lens portion is provided on a light incident side surface of the optical sheet, and the prism array is provided on a light output side surface of the optical sheet. It may be provided.
本発明による太陽光採光システムにおいて、前記凹レンズ部は、フレネルレンズであってもよい。 In the sunlight lighting system according to the present invention, the concave lens portion may be a Fresnel lens.
本発明によれば、季節又は時間帯による採光効率の変動を効果的に抑制することができる。したがって、本発明による太陽光採光システムによって採光された太陽光を利用することにより、省エネルギー及びCO2の削減に貢献することができる。 According to the present invention, it is possible to effectively suppress fluctuations in daylighting efficiency due to seasons or time zones. Therefore, it is possible to contribute to energy saving and CO 2 reduction by using the sunlight collected by the sunlight collecting system according to the present invention.
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図1〜図10においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In FIGS. 1 to 10 attached to the present specification, for convenience of illustration and understanding, the scale and the vertical / horizontal dimension ratio are appropriately changed and exaggerated from those of the actual ones.
≪第1の実施の形態≫
図1〜図3は、本発明による第1の実施の形態を説明するための図である。このうち、図1は、太陽光採光システムが取り付けられた建物を模式的に示す縦断面図である。
<< First Embodiment >>
1 to 3 are diagrams for explaining a first embodiment of the present invention. Among these, FIG. 1 is a longitudinal sectional view schematically showing a building to which a solar lighting system is attached.
図1に示すように、太陽光採光システム10は、光を採光する凹レンズ12を有する採光手段10と、採光手段10に接続されて採光手段10からの光を受ける導光手段30と、を備えている。以下に説明する例では、採光手段10が建物90の屋根91に取り付けられ、採光手段10で採光された光が建物90内の部屋95に導光手段30を介して導かれるようになっている。
As shown in FIG. 1, the
先ず、導光手段30について説明する。図1に示すように、導光手段30は、少なくとも採光手段10に接続する側の端部において、第1方向d1と平行な光路を画成する。具体的な構成として、導光手段30は、採光手段10に接続されて第1方向d1に直線状に延びる導光路31と、導光路31から天井93まで延びる接続路32と、を有している。導光路31の一端部は、採光手段10の周りを取り囲み、導光路31の他端部は、接続路32に接続している。接続路32は、曲線状または折れ線状の経路を延びて部屋95に繋がっている。
First, the light guide means 30 will be described. As shown in FIG. 1, the
このような導光路31及び接続路32は、中空の筒状部材で構成され得る。筒状部材の内面は、光を反射する機能、好ましくは、光を正反射、すなわち鏡面反射する機能を有し、これにより、内部を通る光がその内面で反射して案内される。このような筒状部材は、一例として、銀等の高反射率材料によって内面をコートされた金属製板材を用いて作製されたダクトとすることができる。
Such a
また、図1に示す例では、部屋95に接続する接続路32の端部に、拡散板96が設置されている。拡散板96によれば、部屋95内をむらなく照明することが可能となる。もっとも、接続路32の端部に拡散板96が設置されていなくてもよく、導光手段30内を導光された光が接続路32の端部から直接的に射出してもよい。
In the example shown in FIG. 1, a
次に、採光手段10について図2及び図3を参照して説明する。図2は、太陽光採光システム1の要部を示す概略図であり、図3は、採光手段10を示す断面図である。図2及び図3に示すように、採光手段10は、第1光学シート11を有している。第1光学シート11は、シート状の本体部12と、本体部12の出光側の面12bに配置された凹レンズ部13と、を有している。
Next, the daylighting means 10 will be described with reference to FIGS. FIG. 2 is a schematic view showing a main part of the
この第1光学シート11の出光側の面は、凹レンズ部13によって形成されている。一方、第1光学シート11の入光側の面は、本体部12の入光側の面12aによって形成され、図示された実施の形態では平滑面として形成されている。
The light exit side surface of the first
なお、本明細書における「平滑」とは、光学的な意味合いでの平滑を意味するものである。すなわち、ここでは、或る程度の割合の可視光帯域の透過光が、スネルの法則を満たしながら屈折するようになる程度を意味している。したがって、例えば、本体部12の入光側の面12aの十点平均粗さRz(JISB0601)が最短の可視光波長(0.38μm)以下となっていれば、十分、平滑に該当する。
In the present specification, “smoothing” means smoothing in an optical sense. That is, here, it means the degree to which a certain percentage of transmitted light in the visible light band is refracted while satisfying Snell's law. Therefore, for example, if the 10-point average roughness Rz (JISB0601) of the light
本実施の形態の第1光学シート11は、凹レンズ部13の光軸Xが導光路31の長手方向である第1方向d1に平行となるように設置されている。そして、太陽光は、第1光学シート11の入光側の全面に平行光束として入射し、凹レンズ部13で屈折して発散光として導光手段30内に向かって進んでいく。
The first
ところで、凹レンズではなく凸レンズを用いて採光手段を形成することも考えられる。この場合、太陽からの光は、凸レンズで屈折して導光手段内の一領域に集光する。しかしながら、この導光手段内の光が集光した領域に、光のエネルギーによる高い熱負荷がかかり、当該領域付近の導光手段が損傷してしまう可能性がある。導光手段が損傷すると、光を導光する機能が著しく低下し、結果として光の採光効率を大幅に低減させてしまう。 By the way, it is also conceivable to form the daylighting means using a convex lens instead of a concave lens. In this case, the light from the sun is refracted by the convex lens and collected in one region in the light guide means. However, there is a possibility that a high heat load due to the energy of light is applied to the region where the light in the light guide unit is condensed, and the light guide unit in the vicinity of the region may be damaged. When the light guiding means is damaged, the light guiding function is remarkably lowered, and as a result, the light collecting efficiency is greatly reduced.
一方、本実施の形態では、採光手段10は凹レンズ部13を採用し、太陽からの光は、凹レンズ部13で屈折して発散光として導光手段30内に向かって進む。太陽からの光が、発散光として導光手段30内を進んでいくため、導光手段30内の一領域に集光することがない。このため、導光手段30が、光のエネルギーによって損傷するということを効果的に防止することができる。
On the other hand, in the present embodiment, the
なお、凹レンズ部13は、明確な焦点を有する完全なレンズ形状である必要はなく、太陽からの光を概ね発散光として射出可能な範囲内において、凹レンズ部13の形状及びその形状から得られる光学特性を適宜変更してもよい。
The
さて、凹レンズ部13の表面の傾きは面内で連続的に変化し、凹レンズ部13の各位置で、入射する光に対して異なる光学作用を提供することができる。本実施の形態では、凹レンズ部13の表面の傾きを適切に設定することにより、少なくとも、凹レンズ部13は、一の時間に凹レンズ部13の一の位置に入射した光の進行方向と、別の時間に凹レンズ部13の別の位置に入射した光の進行方向とを、第1方向d1となるように変化させるようになっている。好ましくは、太陽からの光が凹レンズ部13に入射し得る任意の時間帯に、凹レンズ部13のいずれかの位置に入射した光を、第1方向d1に向かって透過させるようになっている。つまり、好ましくは、太陽からの光が凹レンズ部13に入射し得る任意の時間において、凹レンズ部13から射出した発散光は、第1方向d1に向かう光を含んでいる。
Now, the inclination of the surface of the
このような光学作用を及ぼす凹レンズ部13は、一例として次のようにして決定される。上述したように、第1光学シート11は、凹レンズ部13の光軸Xが導光路31の長手方向である第1方向d1と平行となるように設置されている。一方、図2に示すように、凹レンズ部13の焦点Fに向かう各光L1〜3は、周知の通り、凹レンズ部13で屈折して光軸Xと平行な方向に進んでいく。従って、所定の入射方向から凹レンズ部13の各位置に入射する光のうち、焦点Fに向かって凹レンズ部13の各位置に入射した光L1〜3は、凹レンズ部13で屈折して、光軸Xと平行な第1方向d1に進むようになる。つまり、一の時間に凹レンズ部13に入射する光及び別の時間に凹レンズ部13に入射する光、好ましくは任意の時間に凹レンズ部13に入射した光が、焦点Fに向かう光を含むように、凹レンズ部13の表面の傾きや大きさを決定すればよい。
The
図3に示す例では、凹レンズ部13は、フレネルレンズからなる。なお、上述したように、太陽からの光が凹レンズ部13に入射し得る任意の時間に凹レンズ部13に入射した光が、焦点Fに向かう光を含むならば、図4に示すように、凹レンズ部13は、フレネルレンズの一部であってもよい。
In the example shown in FIG. 3, the
図3に示すように、凹レンズ部13は、具体的には、複数のレンズ面14と、隣り合う二つのレンズ面14を接続するライズ面15と、を含んでいる。なお、以下の説明では、凹レンズ部13がサーキュラフレネルレンズからなる例を用いて説明するが、凹レンズ部13がリニアフレネルレンズからなってもよい。
As shown in FIG. 3, the
図示されたフレネルレンズは、複数のレンズ面14の組み合わせによって、光軸Xを持つ凹レンズと同様のレンズ作用を発揮することを期待されている。各レンズ面14は、環状の形状を有し、複数のレンズ面14が、光軸Xを中心として同心円状に配列されている。つまり、光軸Xを含む任意の断面において、複数のレンズ面14は、光軸Xから第1配列方向P1に沿って順に配列されている。
The illustrated Fresnel lens is expected to exhibit the same lens action as a concave lens having an optical axis X by a combination of a plurality of lens surfaces 14. Each
図3に示すように、各レンズ面14が第1光学シート11のシート面11cとなす角度をレンズ角αとすると、光軸Xから、より離間して配置されたレンズ面14の方が、レンズ角αが大きくなっていく。したがって、凹レンズ12の光軸Xは、レンズ角αの大きさが最も小さくなる位置を通過している。
As shown in FIG. 3, when the angle formed by each
なお、本明細書において、「シート面(フィルム面、板面)」とは、対象となるシート状の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材の平面方向と一致する面のことを指す。本実施の形態では、第1光学シート11のシート面11cと、本体部12の入光側の面12aとは、平行になっている。また、第1光学シート11のシート面11cの法線方向ndは、凹レンズ12の光軸Xの延びる方向と平行である。
In this specification, “sheet surface (film surface, plate surface)” is the same as the planar direction of the target sheet-like member when the target sheet-like member is viewed as a whole and globally. It refers to the surface to be used. In the present embodiment, the
また、光軸Xの延びる方向における各レンズ面14の寸法を高さhとすると、配列方向P1に沿って光軸Xから、より離間して配置されたレンズ面14の方が、高さhが高くなっていく。また、図示する例では、レンズ面14の第1配列方向P1におけるピッチPは、一定となっている。
Further, when the dimension of each
また、図3に示すように、隣り合う二つのレンズ面14の間には、ライズ面15が配置されている。各ライズ面15は、法線方向ndに沿って延びている。なお、ライズ面15は、通常、光のレンズ作用を期待されていない面である。
Further, as shown in FIG. 3, a
次に、以上のような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。なお、以下の説明では、凹レンズ部13の光軸Xが鉛直方向及び水平方向の両方に対して傾斜した状態で、採光手段10が屋根91に設置されている例を用いて説明する。
Next, the operation of the present embodiment configured as described above will be described. In the following description, an example in which the daylighting means 10 is installed on the
先ず、図2に示すように、朝または夕方の時間帯には、光軸Xに対して鉛直下方側に傾斜した方向から、太陽光L1が、平行光束として、採光手段10の第1光学シート11の入光側の全面に入射する。一方、正午の時間帯には、光軸Xに対して鉛直上方側に傾斜した方向から、太陽光L2が、平行光束として、第1光学シート11に入射し、朝夕と正午との間の時間帯には、光軸Xにある程度沿った方向から、太陽光L3が、平行光束として、第1光学シート11に入射する。各時間帯に第1光学シート11に入射した太陽からの光L1〜L3は、凹レンズ部13で屈折して発散光として導光手段30内に向かって進んでいく。
First, as shown in FIG. 2, in the morning or evening time zone, the first optical sheet of the
導光手段30内に向かって進む発散光は、指向性が低く、広範囲に亘って拡がっていく。とりわけ、本実施の形態では、凹レンズ部13は、太陽からの光が凹レンズ部13に入射し得る任意の時間に凹レンズ部13のいずれかの位置に入射した光を、光軸Xと平行な第1方向d1に向けて進めるようになっているため、任意の時間に凹レンズ部13のいずれかの位置に入射した太陽からの光L1〜L3は、第1方向d1に向かって進んでいくことになる。屈折して凹レンズ部13を透過し第1方向d1に向かう光は、導光路31の内面で反射することなく導光路31内を進んでいく。このような光は、反射損失の影響を受けることがないため光量を低減させることなく、第1方向d1と平行に延びる導光路31を通過することができる。
The divergent light traveling toward the light guide means 30 has low directivity and spreads over a wide range. In particular, in the present embodiment, the
一方、導光路31内を第1方向d1に対して傾斜した方向に向かって進む光は、導光路31の内面で反射しながら導光路31内を進んでいく。この光は、反射する度に光量の一部を失いながら、導光路31を通過することになる。
On the other hand, the light traveling in the
これら導光路31を通過した光は、接続路32内に進入し、接続路32の内面で反射しながら案内される。この光が、接続路32の端部に設置された拡散板96まで到達すると、拡散板96から部屋95内に拡散光として照射させられる。これにより、部屋95内をむらなく照明することができる。
The light that has passed through these
以上のように、本実施の形態によれば、凹レンズ部13の表面の傾きを適切に設定することにより、凹レンズ部13は、一の時間に凹レンズ部13の一の位置に入射した光の進行方向と、別の時間に凹レンズ部13の別の位置に入射した光の進行方向とを、導光路31の長手方向である第1方向d1となるように変化させるようになっている。第1方向d1に向かって進む光は、導光路31の内面で反射することなく導光路31内を進み、光量を損失させることなく、導光路31を通過することができる。このため、上記一の時間を含む一の時間帯と、上記別の時間を含む別の時間帯と、において、光の採光効率をある程度維持することができる。
As described above, according to the present embodiment, by appropriately setting the inclination of the surface of the
さらに、凹レンズ部13の表面の傾きを適切に設定することにより、時間帯や季節の変化に応じて凹レンズ部13に入射する太陽からの光の入射方向が変化しても、凹レンズ部13から導光手段30内に向けて射出された発散光は、導光路31の長手方向である第1方向d1に向かう光を含むことができる。導光路31内を導光路31の長手方向である第1方向d1に向かう光は、導光路31の内面で反射することなく導光路31内を進み、光量を損失することなく、導光路31を通過することができる。従って、時間帯や季節の変化に応じて凹レンズ部13に入射する太陽からの光の入射方向が変化しても、部屋95に取り込む光の採光効率をある程度安定させることができる。
Furthermore, by appropriately setting the inclination of the surface of the
また、以上のことから、本実施の形態による太陽光採光システム1によれば、季節や時間帯による採光効率の変動を効果的に抑制することができ、これにより、一年を通して安定した光量の太陽光を採光することができる。すなわち、従来におけるこの種の太陽光採光システム1が抱えていた問題を取り除くことにより、太陽光採光システム1の普及を通じて、省エネルギー及びCO2削減に大いに寄与することが可能となる。また、採光手段10を可動式にする必要がなく、構造の複雑化を回避することができる。
In addition, from the above, according to the solar
また、本実施の形態によれば、光を採光する凹レンズ部13を有する採光手段10を備えているため、採光手段10の凹レンズ部13に入射する太陽からの光L1〜3は、凹レンズ部13で屈折して発散光として導光手段30内に向かって進んでいく。導光手段30内に向かう発散光は、指向性が低く、広範囲に亘って拡がっていくため、導光手段30内の一点に集光することがない。このため、導光手段30が光のエネルギーによって損傷するということを防止することができる。
Moreover, according to this Embodiment, since the daylighting means 10 which has the
また、本実施の形態によれば、採光手段10の凹レンズ部13は、フレネルレンズからなる。この場合、凹レンズ部13の厚みを薄くすることができるため、採光手段10が軽量となり、採光手段10を容易に設置することができる。
Moreover, according to this Embodiment, the
≪第2の実施の形態≫
次に、図5及び図6を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態による太陽光採光システム1の要部を示す概略図であり、図6は、図5に示す太陽光採光システム1の採光手段10を示す断面図である。図5及び図6を参照して説明する第2の実施の形態は、採光手段10が、凹レンズ部13と導光路31との間に第1プリズムアレイ23をさらに有する点で異なるが、その他の構成は、第1の実施形態と同様に構成することができる。第2の実施の形態に関する以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した第1の実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の第1の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
<< Second Embodiment >>
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 5 is a schematic view showing a main part of the
図5及び図6に示すように、太陽光採光システム10は、光を採光する凹レンズ12を有する採光手段10と、採光手段10に接続されて採光手段10からの光を受ける導光手段30と、を備えている。以下に説明する例では、図1に示す第1の実施の形態と同様に、採光手段10が建物90の屋根91に取り付けられ、採光手段10で採光された光が建物90内の部屋95に導光手段30を介して導かれるようになっている。
As shown in FIGS. 5 and 6, the
図5及び図6に示すように、第1光学シート11は、シート状の本体部12と、本体部12の出光側の面12bに配置された凹レンズ部13と、を有している。第1光学シート11は、凹レンズ部13の光軸Xが導光路31の長手方向である第1方向d1に対して傾斜した状態で、導光路31と間隔を空けて設置されている。
As shown in FIGS. 5 and 6, the first
本実施の形態では、凹レンズ部13は、少なくとも、一の時間に凹レンズ部13の一の位置に入射した光の進行方向と、別の時間に凹レンズ部13の別の位置に入射した光の進行方向とを、光軸Xの延びる第2方向d2となるように変化させるようになっている。好ましくは、太陽からの光が凹レンズ部13に入射し得る任意の時間に凹レンズ部13のいずれかの位置に入射した光を、光軸Xの延びる第2方向d2に向かって透過させるようになっている。つまり、好ましくは、太陽からの光が凹レンズ部13に入射し得る任意の時間において、凹レンズ部13から射出した発散光は、第2方向d2に向かう光を含んでいる。
In the present embodiment, the
また、採光手段10は、凹レンズ部13と導光路31との間に第2光学シート21を有している。第2光学シート21は、第1光学シート11と間隔を空けて配置され、第2光学シート21のシート面21cは、第1光学シート11のシート面11cと平行になっている。もっとも、第2光学シート21のシート面21cは、第1光学シート11のシート面11cに対して傾斜していてもよい。また、図示する例では、第2光学シート21は、第2光学シート21のシート面21cが導光路31の長手方向である第1方向d1に対して傾斜した状態で、導光路31に接続されている。
The daylighting means 10 has a second
図6に示すように、採光手段10の第2光学シート21は、シート状の本体部22と、本体部22の出光側の面22b上に配置された第1プリズムアレイ23と、を有している。第1プリズムアレイ23は、第1光学シート11の凹レンズ部13からの光を導光路31内に向けて偏向させるようになっている。本実施の形態では、第1プリズムアレイ23は、第1光学シート11の凹レンズ部13からの第2方向d2に向かう光の進行方向を、導光路31の長手方向である第1方向d1に向けて変化させるようになっている。
As shown in FIG. 6, the second
上述したように、凹レンズ部13は、少なくとも、一の時間に凹レンズ部13の一の位置に入射した光の進行方向と、別の時間に凹レンズ部13の別の位置に入射した光の進行方向とを、第2方向d2と平行となるように変化させるようになっており、第1プリズムアレイ23は、凹レンズ部13で屈折して第2方向d2に進み出る光の進行方向を、導光路31の長手方向である第1方向d1に変化させるようになっている。これにより、採光手段10は、一の時間に凹レンズ部13の一の位置に入射した光の進行方向と、別の時間に凹レンズ部13の別の位置に入射した光の進行方向とを、導光路31の長手方向である第1方向d1に変化させることができる。
As described above, the
第1プリズムアレイ23は、第2配列方向P2に沿って配列された複数の第1単位プリズム24からなる。
The
第1プリズムアレイ23をなす各第1単位プリズム24は、本体部22の出光側の面22b上において、第2配列方向P2に直交する方向に直線状に延びている。また、各第1単位プリズム24は、本体部22の出光側の面22bから、当該面22bから離間するにつれて先細になるように突出している。図6に示すように、第1単位プリズム24は、その長手方向に直交する断面(つまり第2配列方向P2に直交する断面)において、三角形形状の断面形状を有している。すなわち、各第1単位プリズム24は、第2配列方向P2に沿って一方の側に位置する第1面24aと、第2配列方向P2に沿って他方の側に位置する第2面24bと、を有している。図示する例では、第1面24aが第2光学シート21のシート面21cに対してなす角度は、第2面24bが第2光学シート21のシート面21cに対してなす角度よりも小さい。そして、第1面24aが、第2方向d2に沿って入射した光を導光路31の長手方向となる第1方向d1に向けて偏向させる屈折面として期待されている。
The
第1単位プリズム24は、本体部22上に隙間無く配列され、第2光学シート21の出光側の面は、第1単位プリズム24によって形成されている。一方、第2光学シート21の入光側の面は、本体部22の入光側の面22aによって形成され、図示された実施の形態では平滑面として形成されている。
The
なお、本明細書における「単位プリズム」とは、屈折や反射等の光学的作用を光に及ぼして、当該光の進行方向を変化させる機能を有した要素のことを意味し、呼称の違いのみに基づいて、「単位レンズ」、「単位要素」、「単位形状要素」及び「単位光学要素」といった要素から区別されるものではない。 The “unit prism” in the present specification means an element having a function of changing the traveling direction of the light by applying an optical action such as refraction or reflection to the light, and only a difference in the designation is used. Is not distinguished from such elements as “unit lens”, “unit element”, “unit shape element”, and “unit optical element”.
次に、以上のような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。 Next, the operation of the present embodiment configured as described above will be described.
図5に示すように、朝または夕方の時間帯には、光軸Xに対して鉛直下方側に傾斜した方向から、太陽光L11が、平行光束として、採光手段10の第1光学シート11の入光側の全面に入射する。一方、正午の時間帯には、光軸X光軸Xに対して鉛直上方側に傾斜した方向から、太陽光L12が、平行光束として、第1光学シート11に入射し、朝夕と正午との間の時間帯には、光軸Xにある程度沿った方向から、太陽光L13が、平行光束として、第1光学シート11に入射する。各時間帯に第1光学シート11に入射した太陽からの光L11〜L13は、凹レンズ部13で屈折して発散光として第2光学シート21に向かって進んでいく。
As shown in FIG. 5, in the morning or evening time zone, sunlight L <b> 11 from the direction inclined vertically downward with respect to the optical axis X is converted into a parallel light flux of the first
第2光学シート21に向かう発散光は、指向性が低く、広範囲に亘って拡がっていく。とりわけ、本実施の形態では、凹レンズ部13は、太陽からの光が凹レンズ部13に入射し得る任意の時間に凹レンズ部13のいずれかの位置に入射した光を、光軸Xの延びる第2方向d2に向かって屈折させるようになっているため、任意の時間に凹レンズ部13のいずれかの位置に入射した太陽からの光L11〜L13は、光軸Xの延びる第2方向d2に向かって進んでいくことになる。
The divergent light traveling toward the second
凹レンズ部13を透過した光は、第2光学シート21の入光側の面に入射し、第1プリズムアレイ23によって偏向させられて導光路31内に向かって進む。とりわけ、凹レンズ部13を透過して第2方向d2に向かう光は、第2光学シート21の第1プリズムアレイ23によって、導光路31の長手方向である第1向d1に向けて進行方向を曲げられる。
The light transmitted through the
導光路31内を第1方向d1に進む光は、導光路31の内面で反射することなく導光路31内を進んでいく。このような光は、反射損失の影響を受けることがないため光量を低減させることなく、第1方向d1と平行に延びる導光路31を通過することができる。
The light traveling in the first direction d <b> 1 in the
一方、第1プリズムアレイ23を透過して第1方向d1に対して傾斜した方向に向かう光は、導光路31の内面で反射しながら導光路31内を進んでいく。この光は、反射する度に光量の一部を失いながら、導光路31を通過することになる。
On the other hand, the light passing through the
これら導光路31を通過した光は、接続路32内に進入し、接続路32の内面で反射しながら案内される。この光が、接続路32の端部に設置された拡散板96まで到達すると、拡散板96から部屋95内に拡散光として照射させられる。
The light that has passed through these
以上のように、本実施の形態によれば、凹レンズ部13の表面の傾きを適切に設定することにより、凹レンズ部13は、一の時間に当該凹レンズ部13の一の位置に入射した光の進行方向と、別の時間に当該凹レンズ部13の別の位置に入射した光の進行方向とを、第2方向d2となるように変化させ、第1プリズムアレイ23は、凹レンズ部13からの第2方向d2に進む光の進行方向を、導光路31の長手方向である第1方向d1に変化させるようになっている。第1方向d1に向かって進む光は、導光路31の内面で反射することなく導光路31内を進み、光量を損失させることなく、導光路31を通過することができる。このため、上記一の時間を含む一の時間帯と、上記別の時間を含む別の時間帯と、において、光の採光効率をある程度維持することができる。
As described above, according to the present embodiment, by appropriately setting the inclination of the surface of the
さらに、凹レンズ部13の表面の傾き及び第1プリズムアレイ23の角度を適切に設定することにより、時間帯や季節の変化に応じて凹レンズ部13に入射する太陽からの光の入射方向が変化しても、凹レンズ部13から第1プリズムアレイ23を介して導光路31内に向かって進む発散光は、導光路31の長手方向である第1方向d1に向かう光を含むことができる。導光路31内を第1方向d1に向かって進む光は、導光路31の内面で反射することなく導光路31内を進み、光量を損失させることなく、導光路31を通過することができる。従って、時間帯や季節の変化に応じて凹レンズ部13に入射する太陽からの光の入射方向が変化しても、部屋95に取り込む光の採光効率をある程度安定させることができる。
Further, by appropriately setting the surface inclination of the
また、本実施の形態によれば、光を採光する凹レンズ部13を有する採光手段10を備えているため、採光手段10の凹レンズ部13に入射する太陽からの光L11〜13は、凹レンズ部13で屈折して発散光として第1プリズムアレイ23を介して導光路31内に向かって進んでいく。導光路31内に向かう発散光は、指向性が低く、広範囲に亘って拡がっていくため、導光路31内の一点に集光することがない。このため、導光手段30の導光路31が光のエネルギーによって損傷するということを防止することができる。
In addition, according to the present embodiment, since the daylighting means 10 having the
また、本実施の形態によれば、第1プリズムアレイ23は、凹レンズ部13からの光を導光路31内に向けて偏向させるようになっている。この場合、凹レンズ部13での屈折によって光の進行方向を導光路31の長手方向である第1方向d1に直接曲げなくても、第1プリズムアレイ23を介して第1方向d1に曲げることができる。これにより、太陽光採光システム1の設置の自由度を高めることができ、建物90の形状や屋根91の設置スペース等にも柔軟に対応することができる。
Further, according to the present embodiment, the
≪変形例≫
なお、上述した第2の実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した第2の実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
≪Modification≫
Various modifications can be made to the above-described second embodiment. Hereinafter, an example of modification will be described with reference to the drawings. In the following description and the drawings used in the following description, the same reference numerals as those used for the corresponding parts in the above-described embodiment are used for the parts that can be configured in the same manner as in the above-described second embodiment. In other words, redundant description is omitted.
上述した第2の実施の形態では、図5に示すように、採光手段10が、凹レンズ部13を含む第1光学シート11と、第1プリズムアレイ23を有する第2光学シート21と、を有する例を示したが、採光手段10の構成は、上述した構成に限定されない。図7に、採光手段10の他の構成例を示す。図7に示す例では、採光手段10は、光学シート111を有し、光学シート111の入光側の面111aに凹レンズ部13が設けられ、光学シート111の出光側の面111bに第1プリズムアレイ23が設けられている。
In the second embodiment described above, as shown in FIG. 5, the daylighting means 10 includes the first
図7に示すように、具体的な構成として、光学シート111は、シート状の本体部112を有している。本体部112の入光側の面112aに凹レンズ部13が配置され、本体部12の出光側の面112bに第1プリズムアレイ23が配置されている。
As shown in FIG. 7, as a specific configuration, the
このような形態によれば、凹レンズ部13及び第1プリズムアレイ23を単一の光学シート111に設けることができるため、採光手段10をコンパクトに構成することができ、設置スペースの点で優れている。
According to such a form, since the
また、上述した第2の実施の形態において、採光手段10が、凹レンズ部13と第1プリズムアレイ23との間に第2プリズムアレイ26をさらに有していてもよい。図8及び図9に、採光手段10が第2プリズムアレイ26をさらに有した例を示す。
In the second embodiment described above, the daylighting means 10 may further include a
図8及び図9に示す例では、第1光学シート11は、凹レンズ部13の光軸Xが導光路31の長手方向である第1方向d1に対して傾斜した状態で、導光路31と間隔を空けて設置されている。一方、第2光学シート21は、第1光学シート11と間隔を空けて設置され、第2光学シート21のシート面21cが第1光学シート11のシート面11cに対して傾斜している。また、第2光学シート21のシート面21cが導光路31の長手方向である第1方向d1に対して傾斜した状態で、第2光学シート21は導光路31に接続されている。
In the example shown in FIGS. 8 and 9, the first
図8に示すように、第2光学シート21の本体部22の入光側の面22a上に、第2プリズムアレイ26が配置されている。第2プリズムアレイ26は、第1プリズムアレイ23と協働して、凹レンズ部13からの光を偏向させて導光路31に向けるようになっている。本実施の形態では、第2プリズムアレイ26は、第1光学シート11の凹レンズ部13から、その光軸Xと平行な第2方向d2に向けて進み出た光を、第1プリズムアレイ23に向けて偏向させ、第1プリズムアレイ23は、第2プリズムアレイ26からの光を、導光路31の長手方向である第1方向d1に向けて偏向させるようになっている。
As shown in FIG. 8, the
図9に示すように、本体部22の入光側の面22a上に配置された第2プリズムアレイ26は、第3配列方向P3に沿って配列された複数の第2単位プリズム27からなる。本実施の形態では、第2単位プリズム27の第3配列方向P3は、第1単位プリズム24の第2配列方向P2と平行になっている。
As shown in FIG. 9, the
第2プリズムアレイ26をなす各第2単位プリズム27は、本体部22の入光側の面22a上において、第3配列方向P3に直交する方向に直線状に延びている。また、各第2単位プリズム27は、本体部22の入光側の面22aから、当該面22aから離間するにつれて先細になるように突出している。図9に示すように、第2単位プリズム27は、その長手方向に直交する断面(つまり第3配列方向P3に直交する断面)において、三角形形状の断面形状を有している。すなわち、各第2単位プリズム27は、第3配列方向P3に沿って一方の側に位置する第1面27aと、第3配列方向P3に沿って他方の側に位置する第2面27bと、を有している。図示する例では、第1面27aが第2光学シート21のシート面21cに対してなす角度は、第2面27bが第2光学シート21のシート面21cに対してなす角度よりも小さい。そして、第1面27aが、第2方向d2に沿って第1プリズムアレイ23に入射し当該第1プリズムアレイ23で偏向された光を、導光路31の長手方向となる第1方向d1に向けて偏向させる屈折面として期待されている。
Each of the
このような形態によれば、凹レンズ部13を透過した光L21〜L23は、第2光学シート21の第2プリズムアレイ26に入射し、第2プリズムアレイ26によって偏向させられて第1プリズムアレイ23に向かう。第1プリズムアレイ23に入射した光は、第1プリズムアレイ23によって導光路31内に向けて偏向させられる。つまり、凹レンズ部13からの光の進行方向を、第1プリズムアレイ23及び第2プリズムアレイ26によってそれぞれ変化させることにより、当該光を導光路31内に向けて大きく曲げることができる。
According to such a form, the lights L21 to L23 transmitted through the
ここで、本件発明者が行ったシミュレーション結果及び実験結果の一部として、以下のシミュレーション結果を説明する。 Here, the following simulation results will be described as a part of the simulation results and experimental results performed by the present inventors.
まず、図10及び図11に、シミュレーション対象とした太陽光採光システム1のモデルを示す。このシミュレーションモデルでは、図8及び図9を参照して説明した太陽光採光システム1の構成と同一の構成とした。図10及び図11は、それぞれ図8及び図9に対応する図であり、モデルの寸法の一部を示している。
First, FIGS. 10 and 11 show a model of the
採光手段10に関して、第1光学シート11における凹レンズ部13の焦点距離を50cmとし、凹レンズ部13のレンズ面14の第1配列方向P1への配列ピッチPを0.2mmとした。第1光学シート11は、ポリメタクリル酸メチル樹脂からなる厚み4mmの基材の表面に、屈折率1.55の紫外線硬化型樹脂を賦型することにより作製したものとした。作製された第1光学シート11のサイズは、第1配列方向P1の寸法が77.7cmであり、第1配列方向P1に直交する方向の寸法が77.7cmであった。
Regarding the daylighting means 10, the focal length of the
一方、第2光学シート21における第1単位プリズム24の第2配列方向P2及び第2単位プリズム27の第3配列方向P3への配列ピッチは、共に0.2mmとした。また、図11に示すように、第1単位プリズム24の第1面24aが第2光学シート21のシート面21cに対してなす角度を33.3°とし、第1単位プリズム24の第2面24bが第2光学シート21のシート面21cに対してなす角度を90°とした。同様に、第2単位プリズム27の第1面27aが第2光学シート21のシート面21cに対してなす角度を33.3°とし、第2単位プリズム27の第2面27bが第2光学シート21のシート面21cに対してなす角度を90°とした。第2光学シート21は、真鍮板をダイヤモンドバイトにて切削して作製した金型を用いて、ポリメタクリル酸メチル樹脂からなる厚み4mmの基材の表面に、屈折率1.55の紫外線硬化型樹脂を賦型することにより作製したものとした。作製された第2光学シート21のサイズは、第2配列方向P2の寸法が85.7cmであり、第2配列方向P2に直交する方向(第1単位プリズム24の長手方向)の寸法が77.7cmであった。
On the other hand, the arrangement pitch in the second arrangement direction P2 of the
導光手段30に関して、図10に示すように、導光手段30の導光路31は、当該導光路31の長手方向である第1方向d1が鉛直方向を向くように設置した。導光路31の長手方向である第1方向d1の長さは、300cmとし、第1方向d1に直交する断面における導光路31の形状は、一辺が77.7cmからなる中空の正方形からなる。また、導光路31の反射率は95%とした。
Regarding the light guide means 30, as shown in FIG. 10, the
そして、導光路31の上方側の端部を覆うように、採光手段10の第2光学シート21を配置した。第2光学シート21の鉛直方向に対する傾斜角度は、65°であった。また、第2光学シート21の下端と第1光学シート11の下端との間に、4mmのスペースを設けて、第1光学シート11を配置した。第1光学シート11の鉛直方向に対する傾斜角度は、40°であった。
And the 2nd
以上のモデルに対して、太陽光が鉛直方向に対して12.2°〜87.9°の角度から凹レンズ部13に入射する、という条件で採光効率をシミュレーションした。ここで採光効率とは、太陽から第1光学シート11に直接入射する入射光の光量に対する、当該入射光のうち導光路31を通過する光の光量の割合とした。
With respect to the above model, the lighting efficiency was simulated under the condition that sunlight enters the
シミュレーション結果によれば、本モデルは、採光手段を設けていない太陽光採光システムに比べて、季節又は時間帯による採光効率の変動を30%低減することができた。したがって、本モデルによれば、採光効率の低い時間帯において、太陽光採光システム1以外の照明手段を用いる必要を無くすことができる。また、屋外と異なる明暗が生じることによる違和感をなくすことができる。また、太陽光採光システム1によって採光された太陽光を利用することにより、省エネルギー及びCO2の削減に貢献することができる。
According to the simulation result, this model was able to reduce the fluctuation of the lighting efficiency depending on the season or time zone by 30% compared to the solar lighting system without the lighting means. Therefore, according to this model, it is possible to eliminate the need to use illumination means other than the
1 太陽光採光システム
10 採光手段
11 第1光学シート
11c シート面
13 凹レンズ部
14 レンズ面
15 ライズ面
111 光学シート
111a 入光側の面
111b 出光側の面
112 本体部
21 第2光学シート
21c シート面
23 第1プリズムアレイ
24 第1単位プリズム
26 第2プリズムアレイ
27 第2単位プリズム
30 導光手段
31 導光路
32 接続路
d1 第1方向
d2 第2方向
P1 第1配列方向
P2 第2配列方向
P3 第3配列方向
X 光軸
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記導光手段は、少なくとも前記採光手段に接続する側の端部において、所定の第1方向と平行な光路を画成する、請求項1に記載の太陽光採光システム。 A light guide means connected to the daylighting means for receiving light from the daylighting means;
2. The solar light daylighting system according to claim 1, wherein the light guiding unit defines an optical path parallel to a predetermined first direction at least at an end connected to the daylighting unit.
前記凹レンズ部は、一の時間に当該凹レンズ部の一の位置に入射した光の進行方向と、別の時間に当該凹レンズ部の別の位置に入射した光の進行方向とを、第2方向となるように変化させ、
前記プリズムアレイは、前記凹レンズ部からの前記第2方向に進む光の進行方向を前記第1方向に変化させる、請求項2に記載の太陽光採光システム。 The daylighting unit further includes a prism array including a plurality of unit prisms between the concave lens portion and the light guide path,
The concave lens portion has a second direction as a traveling direction of light incident on one position of the concave lens portion at one time and a traveling direction of light incident on another position of the concave lens portion at another time. Change to
The solar light collecting system according to claim 2, wherein the prism array changes a traveling direction of light traveling in the second direction from the concave lens portion to the first direction.
前記光学シートの入光側の面に前記凹レンズ部が設けられ、
前記光学シートの出光側の面に前記プリズムアレイが設けられている、請求項4に記載の太陽光採光システム。 The daylighting means has an optical sheet,
The concave lens portion is provided on the light incident side surface of the optical sheet,
The solar light collecting system according to claim 4, wherein the prism array is provided on a light output side surface of the optical sheet.
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