JP2015067489A - 結晶の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の結晶の製造方法は、炭化珪素の種結晶3の下面に炭化珪素の結晶2を成長させる結晶の製造方法であって、種結晶3の下面を、炭素および珪素を含む溶液6に接触させる工程と、溶液6に接触した種結晶3を引き上げて、種結晶3の下面と溶液6との接触部を溶液6の液面16よりも上方に位置させることによって、種結晶3の下面に溶液6の液面16よりも上方で炭化珪素の第1結晶7を成長させる第1成長工程と、成長した第1結晶7の下面を溶液6に浸けることによって、第1結晶7の下面から、溶液6の液面16よりも下方で炭化珪素の第2結晶8を成長させる第2成長工程とを備えるとともに、少なくとも第2成長工程の前に、溶液6中における炭化珪素の下方への結晶成長を促進する促進材を溶液6に添加する。これによって、成長した結晶2の品質を向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
ップがシリコンに比べて広く、絶縁破壊に至る電界強度が大きいこと等を理由に注目されている。炭化珪素の結晶は、炭素および珪素を含む溶液を用いて溶液成長法で製造される(例えば、特許文献1参照)。
以下に、本発明の一実施形態に係る結晶の製造方法に使用する結晶製造装置の一例について、図1を参照しつつ説明する。図1は、本例の結晶製造装置の概略を示している。なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
ることが好ましい。なお、溶液6は、炭素の溶解度を向上させるために、例えばクロム等の金属材料を含んでいてもよい。
本発明の実施形態に係る結晶の製造方法について、図2から図6を参照しつつ説明する。結晶の製造方法は、準備工程、接触工程、第1成長工程、第2成長工程および引き離し工程を有する。なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
種結晶3を溶液6に接触させた様子を示している。図3は、本発明の一実施形態に係る結晶の製造方法の一工程を説明する断面図であり、種結晶3の下面に第1結晶7が成長している様子を示している。図4は、本発明の一実施形態に係る結晶の製造方法の一工程を説明する断面図であり、第1結晶7の下面が溶液6の液面16よりも上方に位置している様子を示している。図5は、本発明の一実施形態に係る結晶の製造方法の一工程を説明する断面図であり、第1結晶7の下面を溶液6に浸けた様子を示している。図6は、本発明の一実施形態に係る結晶の製造方法の一工程を説明する断面図であり、第1結晶7の下面に第2結晶8が成長している様子を示している。図7は、本発明の一実施形態に係る結晶の製造方法の一工程を説明する断面図であり、結晶2を溶液6から引き離している様子を示している。図8は、本発明の一実施形態に係る結晶の製造方法の一工程を説明する断面図であり、引き離し工程において結晶2を一時停止させている様子を示している。図9は、本発明の一実施形態の変形例に係る結晶の製造方法の一工程を説明する断面図であり、第2結晶8を成長させたときの様子を示している。図10は、本発明の一実施形態の変形例に係る結晶の製造方法の一工程を説明する断面図であり、第2結晶8を成長させたときの様子を示している。
種結晶3を準備する。種結晶3は、例えば昇華法または溶液成長法等によって製造された炭化珪素の結晶の塊に切断等の加工を行なって平板状に形成したものを用いる。本実施形態では、種結晶3の下面を炭素面としている。
種結晶3の下面を溶液6に接触させる。種結晶3は、図2に示すように、保持部材4を下方に移動させることで溶液6に接触させる。なお、本実施形態では、種結晶3を下方向へ移動させることで種結晶3を溶液6に接触させているが、坩堝5を上方向へ移動させることで種結晶3を溶液6に接触させてもよい。
接触工程で溶液6に接触させた種結晶3の下面に、溶液6から第1結晶7(結晶2)を成長させる。第1結晶7は、種結晶3の下面に炭化珪素の結晶が層状に積み重なるように成長する。第1結晶7の成長は、上記の接触工程にて、種結晶3の下面を溶液6に接触させたときから始まる。すなわち、種結晶3の下面を溶液6に接触させることによって、種結晶3の下面と種結晶3の下面付近の溶液6との間に温度差ができる。そして、その温度差によって、炭素が過飽和状態になり、溶液6中の炭素および珪素が第1結晶7として種結晶3の下面に析出し始める。
第1結晶7の下面に第2結晶8を成長させる。第2結晶8は、溶液6の液面16よりも下方で成長させる。具体的に、図5および図6に示すように、第1結晶7の下面を溶液6に浸け、第1結晶7の下面から第2結晶8を成長させる。このとき、第1結晶7の下面に成長する第2結晶8の下面が溶液6の液面16よりも下方に位置した状態を維持して成長させる。なお、少なくとも第2成長工程の前に、溶液6中における炭化珪素の下方への結晶成長を促進する促進材を溶液6に添加しておく。
に比べて大きくなり、結晶構造上、安定状態にあるファセット面が形成されやすくなる。そして、ファセット面を保ったまま第2結晶8が下方に向かって成長するため、第2結晶8を先細りの形状にすることができる。
第2結晶8を成長させた後、図7に示すように、成長した第2結晶8(結晶2)を溶液6から引き離し、結晶成長を終了する。このとき、第2成長工程で第2結晶8を先細りの形状に形成していることから、成長した結晶2の下面に対する溶液6の付着量を少なくすることができる。これにより、結晶2に亀裂が生じることを抑えることができる。
第2成長工程において、第1結晶7の下面を溶液6に浸けたまま、溶液6の下面よりも下方で第2結晶8を成長させてもよい。すなわち、第1結晶7の下面を浸けた後、第1結晶7の移動を止めた状態で第2結晶8を成長させてもよい。その結果、第1結晶7を引き上げつつ第2結晶8を成長させる場合と比較して、第1結晶7の引き上げ速度と第2結晶8の成長速度とを調整する必要がなく、結晶2の製造効率を向上させることができる。
第1成長工程において、第1結晶7の引き上げ速度を第1結晶7の結晶成長速度よりも小さくして、第1結晶7の下面が溶液6の液面16よりも下方に達するまで第1結晶7を成長させ続けることによって、第2成長工程における第1結晶7の下面の溶液6への浸漬を行なってもよい。
第1成長工程において、第1結晶7の結晶成長速度を第1結晶7の引き上げ速度よりも大きくして、第1結晶7の下面が溶液6の液面16よりも下方に達するまで第1結晶7を成長させることによって、第2成長工程における第1結晶7の下面の溶液6への浸漬を行なってもよい。その結果、結晶2への後のウェハー加工においてウェハーの生産量を増やすことができる。なお、第1結晶7の結晶成長速度の向上は、例えば第1結晶7の引き上げ速度を第1成長工程の条件のまま、促進材を添加することによって行なう。
促進材は、溶液6の準備工程において添加されていてもよい。また、促進材は、第1成長工程の前に含まれていてもよい。上記の製造方法によれば、第1結晶7の下方への成長を促すことができ、結晶2の成長時間を短縮することができる。
炭化珪素の結晶成長を促進させるために、溶液6に酸素を溶かしてもよい。上記の製造方法によれば、溶液6中に投入された酸素が溶液6を含んでいる珪素と化学反応を起こして酸化珪素を形成する。その結果、溶液6中の珪素を消費することができ、溶液6中の炭素が過飽和となり、第2結晶8の成長を促進させることができる。酸素の投入は、例えばシリカなどの酸化物を溶液6中に投入することによって行なう。
2 結晶
3 種結晶
4 保持部材
5 坩堝
6 溶液
7 第1結晶
8 第2結晶
9 移動装置
10 坩堝容器
11 保温材
12 加熱装置
13 コイル
14 交流電源
15 制御装置
16 液面
17 メニスカス
Claims (5)
- 炭化珪素の種結晶の下面に炭化珪素の結晶を成長させる結晶の製造方法であって、
前記種結晶の下面を、炭素および珪素を含む溶液に接触させる工程と、
前記溶液に接触した前記種結晶を引き上げて、前記種結晶の下面と前記溶液との接触部を前記溶液の液面よりも上方に位置させることによって、前記種結晶の下面に前記溶液の液面よりも上方で炭化珪素の第1結晶を成長させる第1成長工程と、
成長した前記第1結晶の下面を前記溶液に浸けることによって、前記第1結晶の下面から、前記溶液の液面よりも下方で炭化珪素の第2結晶を成長させる第2成長工程とを備えるとともに、
少なくとも該第2成長工程の前に、前記溶液中における炭化珪素の下方への結晶成長を促進する促進材を前記溶液に添加することを特徴とする結晶の製造方法。 - 請求項1に記載の結晶の製造方法において、
前記第2成長工程において、前記第1結晶を引き上げつつ前記溶液の液面よりも下方で前記第2結晶を成長させる、結晶の製造方法。 - 請求項1に記載の結晶の製造方法において、
前記第2成長工程において、前記第1結晶の下面を前記溶液に浸けたまま前記溶液の液面よりも下方で前記第2結晶を成長させる、結晶の製造方法。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の結晶の製造方法において、
前記種結晶の下面を、炭化珪素の結晶を構成する珪素原子および炭素原子のうち主に炭素原子が表面に並んだ炭素面にすることによって、前記第1結晶の下面を炭素面とし、
前記促進材として、前記第1結晶の炭素面からの炭化珪素の結晶成長を促す材料からなるものを用いる、結晶の製造方法。 - 請求項4に記載の結晶の製造方法において、
前記促進材として、アルミニウム、タンタル、インジウム、鉄、スズ、チタン、ニッケルおよびゲルマニウムで構成される群から選択される少なくとも1つを含むものを用いる、結晶の製造方法。
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