JP2015043373A - 電子部品搭載装置及び電子部品の吸着方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】上面に凹凸形状を有する複合モジュール電子部品を安定に吸着してプリント回路板に搭載すること。
【解決手段】複数の吸着ノズル372と吸着ノズルに吸着用のバキュームを発生する複数のエジェクタ371を有するヘッド370と、ヘッドを電子部品503の吸着位置とプリント回路板510の搭載位置との間で移動機構を介して移動させるモータ駆動部310と、ヘッドとモータ駆動部を制御して電子部品の吸着と搭載の動作を制御する制御部300とを備え、複数の吸着ノズル372は、電子部品に向って互いに独立に変位可能であり、単一の電子部品を複数の吸着ノズルで吸着する。
【選択図】図5
【解決手段】複数の吸着ノズル372と吸着ノズルに吸着用のバキュームを発生する複数のエジェクタ371を有するヘッド370と、ヘッドを電子部品503の吸着位置とプリント回路板510の搭載位置との間で移動機構を介して移動させるモータ駆動部310と、ヘッドとモータ駆動部を制御して電子部品の吸着と搭載の動作を制御する制御部300とを備え、複数の吸着ノズル372は、電子部品に向って互いに独立に変位可能であり、単一の電子部品を複数の吸着ノズルで吸着する。
【選択図】図5
Description
本発明は、電子部品を吸着してプリント回路板に搭載する電子部品搭載装置及び電子部品の吸着方法に関する。
電子部品搭載装置において、各種形状の電子部品をトレイ等から確実に吸着して取出しプリント回路板上に搭載する必要がある。これに関する技術として特許文献1や特許文献2には、作業者による吸着位置決めを行わず、距離センサによって自動的に吸着位置を求める装置が開示されている。特許文献1の装置では、電子部品の上面を距離センサを移動させ、センサ測定値から電子部品吸着高さをデータ化して吸着ミスを防止するようにしている。特許文献2の装置では、高さセンサによりトレイ上の電子部品の存在が認識されたときのみ、電子部品の吸着動作を行うようにしている。
近年、電子機器の高性能化、多機能化に伴い、プリント回路板上に搭載する電子部品は、複数のチップ部品やIC部品を組み合わせた複合モジュール電子部品の割合が増加している。複合モジュール電子部品は、複数のチップ部品やIC部品を組み合わせているため、上面が平坦ではなく凹凸形状をしており、また、チップ部品やIC部品単体と比較して外形サイズが大型となる。
電子部品の上面が凹凸形状の場合、吸着ノズルが上面に密着しにくくなり、バキュームがリークして電子部品を十分吸着できなくなる。よって、電子部品の上面のうち平坦部分を吸着すればよいが、平坦部分が上面内のどの位置にくるかは部品の種類により様々である。また、複合モジュール電子部品では外形サイズに対して吸着できる平坦部面積が相対的に小さくなるので、電子部品の重量に対するバキュームの吸着力が不足し、吸着動作に失敗する恐れがある。前記特許文献1や特許文献2は、吸着位置決めの自動化を目的としたもので、複合モジュール電子部品の吸着に関しては考慮されていない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、上面に凹凸形状を有する複合モジュール電子部品を安定に吸着してプリント回路板に搭載する電子部品搭載装置及び電子部品の吸着方法を提供することを目的とする。
本発明は、電子部品を吸着してプリント回路板に搭載する電子部品搭載装置であって、複数の吸着ノズルと吸着ノズルに吸着用のバキュームを発生する複数のエジェクタを有するヘッドと、ヘッドを電子部品の吸着位置とプリント回路板の搭載位置との間で移動機構を介して移動させるモータ駆動部と、ヘッドとモータ駆動部を制御して電子部品の吸着と搭載の動作を制御する制御部とを備え、複数の吸着ノズルは、電子部品に向って互いに独立に変位可能であり、単一の電子部品を複数の吸着ノズルで吸着することを特徴とする。
本発明は、電子部品搭載装置における電子部品の吸着方法であって、複数の吸着ノズルを有するヘッドを電子部品の吸着位置に移動させ、複数のエジェクタにより複数の吸着ノズルに吸着用のバキュームを発生させ、複数の吸着ノズルを電子部品に向って独立に変位させて電子部品と密着させ、複数の吸着ノズルで単一の前記電子部品を吸着することを特徴とする。
本発明によれば、電子部品上面の凹凸形状に合わせて複数の吸着ノズルの高さが独立に変位するため、上面に凹凸形状を有する複合モジュール電子部品を安定に吸着してプリント回路板に搭載することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、実質同一部位には同一符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
図1は、実施例1に係る電子部品搭載装置(以下、マウンタと呼ぶ)の構成図で、(a)は上面図、(b)は正面図である。装置に向って左右方向をX方向、前後方向をY方向、上下方向をZ方向とする。
マウンタ1は供給レーン501、部品認識カメラ332、モニタ304、キーボード303、ヘッドユニット350、X軸モータ311、X軸レール313、Y軸モータ312、左右位置に2本のY軸レール314a,314b、前後位置に2つの搬送モータ317a,317b、搬送ベルト318a,318bにて構成する。ヘッドユニット350は、供給レーン501で供給された電子部品503を吸着して取出し、搬送ベルト318a,318bで搬送されるプリント回路板510に搭載する。
ヘッドユニット350は、左右位置に2つのZ軸モータ315a,315b、ボールねじ316a,316b、吸着位置認識カメラ331、ヘッド360,370にて構成する。ヘッド360は、エジェクタ361、吸着ノズル362、及びバキューム流路364にて構成する。ヘッド370は、エジェクタ371、吸着ノズル372、バキュームスイッチ373、及びバキューム流路374にて構成する。なお、ヘッド360は小型サイズの電子部品用で1個の吸着ノズル362を有する。ヘッド370は大型サイズの電子部品用で、後述するように複数の吸着ノズル372を有している。
マウンタ1は、レーンIDを割り当てた供給レーン501を複数有し、供給レーン501にキャリアテープ502を取り付ける。キャリアテープ502は電子部品503を一定のピッチで収納しており、供給レーン501にキャリアテープ502を取り付けることで、供給レーン501はマウンタ1に電子部品503を供給する。
ヘッドユニット350は、X軸モータ311及びY軸モータ312が駆動することで、X軸レール313、Y軸レール314a,314b上を移動する。プリント回路板510の搬入及び搬出は、搬送モータ317a,317bが駆動し、搬送ベルト318a,318bを回転させて行う。
吸着位置認識カメラ331は、作業者がマニュアルで吸着位置決め作業を行うためのものである。吸着位置認識カメラ331は、ヘッドユニット350と共にX軸レール313、Y軸レール314a,314b上を吸着位置まで移動し、電子部品503の上面を撮影する。撮影されたた画像は、マウンタ制御部300を介してモニタ304に映し出される。作業者はモニタ304の画像を目視して、吸着位置が平坦な面か確認する。吸着位置が平坦な面でなければ、作業者はキーボード303を操作して、電子部品503上面の平坦な面を探して吸着位置決めする。
電子部品503の吸着と搭載は、ヘッドユニット350に取り付けたヘッド360又はヘッド370が行う。ヘッド360は小型の電子部品503を対象とし、ヘッド370は大型の電子部品503を対象とする。
ヘッド360は、Z軸モータ315aを駆動してボールねじ316aを回転させることで上下方向(Z方向)に移動する。エジェクタ361を作動させると、エジェクタ361に接続したバキューム流路364を介して吸着ノズル362にバキュームが発生し、吸着ノズル362は電子部品503の吸着と搭載を行う。
ヘッド370は、Z軸モータ315bが駆動しボールねじ316bを回転させることで上下方向に動作する。エジェクタ371を作動させると、バキューム流路374を介して複数の吸着ノズル372にバキュームが発生して、各吸着ノズル372は電子部品503を吸着し搭載を行う。このときバキュームスイッチ373は、バキューム流路374内の負圧値(以下バキューム値と称す)を検出する。吸着ノズル372が電子部品503と密着するとバキューム流路374内のバキューム値が高くなる。バキューム値が閾値以上になると、バキュームスイッチ373は、マウンタ制御部300にオンの信号を伝達する。一方吸着ノズル372と電子部品503が密着しないと、吸着ノズル372からバキュームがリークしてバキューム流路374内のバキューム値は低くなり、閾値に達しない。このときバキュームスイッチ373は、マウンタ制御部300にオフの信号を伝達する。このように、各吸着ノズル372のバキュームスイッチ373からそれぞれ得られるオン信号の数に応じて、吸着ノズル372の吸着力(部品保持力)を判定する。
図2は、ヘッド370の断面構造を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図(断面図)である。
ヘッド370は複数の吸着ノズル372で構成し、それぞれ独立に、エジェクタ371、バキュームスイッチ373、バキューム流路374、バキューム流路接続部375、バネ376、段付き穴377を有する。各エジェクタ371で発生したバキュームは、エジェクタ371に接続したバキュームスイッチ373、バキューム流路374、バキューム流路接続部375及び段付き穴377を介して、吸着ノズル372に伝達する。各吸着ノズル372は、段付き穴377にバネ376と共に挿入されており、各吸着ノズル372は段付き穴377内を上下方向(Z方向)に独立に変位可能となっている。バネ376は、吸着ノズル372を下方へ弾性的に付勢する。段付き穴377はバキューム流路接続部375にて塞がれ、バキューム流路接続部375はバキューム流路374と接続する。ここで、吸着ノズル372の数は、対象とする電子部品503の部品外形寸法に合わせて設定する。本実施例では、直径約2mmの吸着ノズル372を、X方向、Y方向に6×6=36本配置した場合を示す。
図3は、マウンタ1を制御するマウンタ制御部300のブロック構成を示す図である。マウンタ制御部300は、CPU301、インターフェース部302、キーボード303、モニタ304、メモリ305、モータ駆動部310、エジェクタ制御部320、画像処理部330及びハードディスク340にて構成する。
モータ駆動部310は、X軸モータ311及びY軸モータ312を駆動して、これによりヘッドユニット350を、X軸レール313及びY軸レール314上を移動させる。またモータ駆動部310は、Z軸モータ315を駆動してボールねじ316を回転させ、ヘッド360又はヘッド370をZ方向に移動させる。更にモータ駆動部310は、搬送モータ317を駆動して搬送ベルト318を回転させ、プリント回路板の搬送を行う。
エジェクタ制御部320は、ヘッド360のエジェクタ361とヘッド370のエジェクタ371を制御しており、エジェクタ361,371で発生させる負圧(バキューム)のオンとオフを切り替える。これにより吸着ノズル362,372は、電子部品の吸着と搭載を行う。またエジェクタ制御部320は、バキュームスイッチ373からのオンとオフの信号を、インターフェース部302を介してCPU301に伝達する。
画像処理部330は、吸着位置認識カメラ331で撮影した電子部品上面の画像を、インターフェース部302を介してモニタ304に出力する。また画像処理部330は、部品認識カメラ332にて撮影した電子部品下面の画像からX寸法とY寸法を取得し、インターフェース部302を介しメモリ305に出力する。
ハードディスク340は、生産データ341、吸着座標データ342、部品データ343、装置データ344、判定データ345及びエジェクタ保持力データ346を格納している。これらのデータの内容は後述する。
CPU301は、マウンタ内の各部の動作を制御する。そのため、ハードディスク340内のデータをメモリ305に読み出し、読み出したデータをもとに、インターフェース部302を介してモータ駆動部310、エジェクタ制御部320及び画像処理部330を制御する。具体的には、電子部品吸着動作における外形寸法の認識、部品保持力の判定、吸着位置の補正、荷重分布の判定などを行う。また、作業者がキーボード303から入力した操作情報を基に、モータ駆動部310等の制御を行う。
図4は、ハードディスク340内に格納する各種データのテーブルを示す図である。(a)は生産データ341のテーブルで、生産機種毎に、電子部品の搭載順番及び部品ID、プリント回路板への搭載位置のX座標とY座標、レーンIDを定義する。(b)は吸着座標データ342のテーブルで、部品ID毎に、電子部品を供給レーンから吸着する際の吸着位置のX座標とY座標を定義する。初期値は電子部品の外形中心位置とする。(c)は部品データ343のテーブルで、部品ID毎に電子部品外形のX寸法とY寸法、及び重量Pwを定義する。(d)は装置データ344のテーブルで、部品認識カメラ332及び部品廃棄位置のX座標とY座標を定義する。(e)は判定データ345のテーブルで、電子部品外形寸法と比較するためのヘッド判定値Nbを定義する。比較結果により、いずれのヘッド360,370を使用するかを判定する。(f)はエジェクタ保持力データ346のテーブルで、バキュームスイッチ373のオン数と、電子部品を吸着可能な部品保持力Kpとの関係を定義する。部品保持力Kpと電子部品の重量Pwとを比較することで、その電子部品を吸着できるか否かを判定する。
図5は、図2のヘッド370を用いて電子部品503を吸着する動作を示す図である。ヘッド370は複数の吸着ノズル372を有し、これにより上面に凹凸のある電子部品503を吸着する状態を示す。
ヘッド370は複数の吸着ノズル372a〜372fを備え、それぞれにバキュームスイッチ373、バキューム流路374、バキューム流路接続部375、バネ376、段付き穴377を有する。各吸着ノズル372a〜372fは、電子部品503の上面の凹凸の高さ合わせて自在に変位して、それぞれの高さ位置で電子部品503と接触する。各吸着ノズル372a〜372f位置での電子部品503の吸着力は、各接触面の密着度で決まり、各バキュームスイッチ373のバキューム値として検出する。
図6は、図5におけるバキュームスイッチ373のバキューム値の例を示す図である。この例では、吸着ノズル372a〜372eと電子部品503が密着し、バキュームはリークせず、バキューム値が閾値以上となった状態(バキュームスイッチ373がオン状態)である。一方吸着ノズル372fは電子部品503と密着しておらず、バキュームがリークし、バキューム値が閾値に到達しない状態(すなわちオフ状態)である。この例では、バキュームスイッチ373がオンした数は5個となる。電子部品503を吸着するときの部品保持力は、バキュームスイッチ373のオン数(=5)に依存し、エジェクタ保持力データ346を参照して求められる。
図7は、実施例1における電子部品搭載工程の概要を示すフローチャートである。
始めに、作業者は段取り作業を行う(S100)。段取り作業では、作業者がマウンタのキーボード303を操作して、マウンタに生産データ341を読み込み(S101)、作業者はマウンタに電子部品503を取り付ける(S102)。
次に、マウンタはプリント回路板510の搬入動作(S110)、電子部品503の吸着動作(S120)、プリント回路板上へ電子部品の搭載動作(S130)と一連の動作を行う。電子部品の吸着動作(S120)では、マウンタは生産データ341に定義した搭載順番に従い、ヘッドユニット350が吸着座標データ342に定義した電子部品の吸着位置まで移動し(S121)、吸着ノズル362,372が電子部品を吸着して(S122)、吸着動作が終了する。なお、電子部品の吸着動作(S120)の詳細は後述する。
電子部品の搭載動作(S130)では、吸着した電子部品を部品認識カメラ332にて撮影し、マウンタは撮影した電子部品の外形寸法と部品データ343に定義した外形寸法とを比較して、電子部品の外形寸法認識を行う(S131)。部品外形寸法が一致すれば、ヘッドユニット350は生産データ341に定義した搭載位置まで移動し(S135)、電子部品をプリント回路板上に搭載して(S136)、搭載動作が終了する。部品外形寸法が一致しなければ、マウンタは電子部品の廃棄動作(S132)を行い、アラームを出して搭載動作を停止する(S133)。作業者はアラームを基に電子部品の寸法データを修正し(S134)、マウンタは吸着動作(S120)から再開する。
全ての搭載位置に電子部品の搭載が終了したら(S140)、プリント回路板の搬出動作(S150)を行い、電子部品搭載工程が終了する。
図8は、図7における電子部品吸着動作(S120)の詳細を示すフローチャートである。以下の各工程は、CPU301の制御によって進行する。
メモリ305は、ハードディスク340内から生産データ341を読み込み(S201)、次に吸着座標データ342を読み込む(S202)。モータ駆動部310は、X軸モータ311及びY軸モータ312を駆動して、ヘッドユニット350を吸着座標データ342に定義した吸着位置Xp,Ypまで移動させる(S203)。続いてメモリ305は、判定データ345(ヘッド判定値Nb)を読み込み(S204)、次に部品データ343(部品外形寸法Xb,Yb、重量Pw)を読み込む(S205)。
CPU301は、判定データ345に定義したヘッド判定値Nbと、部品データ343に定義した電子部品503の外形寸法Xb,Ybを比較して、X寸法(Xb)またはY寸法(Yb)がヘッド判定値Nbを超えているかを判定する(S206)。Xb又はYbがNbを超えていれば、当該電子部品503の吸着と搭載にはヘッド370を使用する(S207)。Xb及びYbがNb以下であれば、当該電子部品503の吸着と搭載にはヘッド360を使用する(S218)。このようにして、電子部品503の外径サイズが大きいときは複数の吸着ノズル372を有するヘッド370を使用し、サイズが小さいときは単一吸着ノズル362を有するヘッド360を使用する。
ヘッド370を使用する場合(S207)から説明する。モータ駆動部310はZ軸モータ315bを駆動し、ヘッド370及び吸着ノズル372を吸着位置に下降させ(S208)、吸着ノズル372が電子部品503の上面と密着する(S209)。エジェクタ制御部320は、電子部品503の外形寸法内の吸着ノズル372に対応するエジェクタ371を作動させ(S210)、対応する吸着ノズル372内にバキュームを発生させ、電子部品503を吸着する(S211)。そのとき各吸着ノズル372に対応する各バキュームスイッチ373は、バキューム流路374内のバキューム値を検出する。バキューム値が閾値以上になるとCPU301にオンの信号を伝達し、CPU301はバキュームスイッチ373からのオン数をカウントする(S212)。
次にCPU301は、エジェクタ保持力データ346を参照し、バキュームスイッチ373のオン数に対応する部品保持力Kpを求める(S213)。そして、部品保持力Kpと部品重量Pwとを比較して、部品保持力Kpが部品重量Pw以上かを判定する(S214)。KpがPw以上の場合は吸着可能となり、モータ駆動部310はZ軸モータ315bを駆動し、ヘッド370及び吸着ノズル372を上昇させ(S215)、電子部品503の吸着動作を終了する。
S214の判定で、部品保持力Kpが部品重量Pw未満の場合は吸着不可能であり、部品吸着動作を停止して吸着不可能を示すアラームを出す(S216)。作業者はアラームを基にマニュアルで吸着位置決め作業を行い(S217)、前記S203に戻り、吸着動作を繰り返す。
次に、S206の判定でヘッド360を使用する場合(S218)を説明する。モータ駆動部310はZ軸モータ315aを駆動し、ヘッド360及び吸着ノズル362を吸着位置に下降させ(S219)、吸着ノズル362を電子部品503上面と密着させる(S220)。エジェクタ制御部320は、ヘッド360に取り付けたエジェクタ361を作動させて(S221)、吸着ノズル362にバキュームを発生させ、電子部品503を吸着する(S222)。モータ駆動部310はZ軸モータ315aを駆動し、ヘッド360及び吸着ノズル362を上昇させ(S223)、電子部品503の吸着動作を終了する。
上記のように実施例1によれば、電子部品503のサイズが大きい場合には複数の吸着ノズルに切り替えることで、電子部品503上面が凹凸形状であっても十分な吸着力を確保できる。また、電子部品の重量と吸着ノズルによる保持力を比較判定した上で吸着動作を行うので、吸着作業の失敗を少なくし信頼性が向上する。
実施例2は、実施例1の構成において吸着位置の補正を行う機能(吸着リトライ)を追加したものである。すなわち、吸着ノズルによる吸着力が不足する場合、吸着位置をずらすことで電子部品との密着度を改善し、所望の部品保持力を確保するものである。マウンタ1の構成、ヘッド370の構成、マウンタ制御部300の構成は実施例1と同様であり、追加機能に関する部分を説明する。
図9は、実施例2におけるハードディスク340内に格納する追加データのテーブルを示す図である。ここでは、実施例1(図4)と異なる部分について示す。
(c)は部品データ343aのテーブルで、部品ID毎に電子部品外形のX寸法とY寸法、重量の他に、吸着失敗時にリトライを行う許容回数である吸着リトライ回数Recを定義する。(d)は装置データ344aのテーブルで、部品認識カメラ、部品廃棄位置の他に、吸着ノズル配置間隔Nzpを定義する。
図10は、吸着リトライの動作を説明する図である。ここでは吸着ノズル372が電子部品503を吸着するために、すなわち吸着ノズル372の部品保持力が電子部品503の重量以上となるためには、バキュームスイッチ373が4個以上オンする必要があると想定する。
(a)は、電子部品503に対する6個の吸着ノズル372a〜372fの吸着位置を示す上面図で、6個の吸着ノズルの中心を電子部品503外形の中心に合わせた場合である。2個の吸着ノズル372b,372eは電子部品503と密着しているが、他の4個の吸着ノズル372a,372c,372d,372fは電子部品503と密着していない状態である。(b)は、(a)の吸着状態での各吸着ノズルのバキューム値を示し、吸着ノズル372b,372eはバキューム値の閾値を超えるため、バキュームスイッチ373はオンとなるが、他の吸着ノズルでは閾値未満となる。その結果、バキュームスイッチ373のオン数は「2」であり、電子部品503の吸着ができない。
このような場合本実施例では、吸着位置を補正してリトライする。補正量(吸着リトライピッチ)は、装置データ344a内の吸着ノズル配置間隔Nzpを、部品データ343a内の吸着リトライ回数Recで除した値(=Nzp/Rec)とし、この補正量を当初の吸着位置に加算して新たな吸着位置とする。
(c)は、吸着位置を上記求めた補正量だけ図面右方向(+X方向)にずらして吸着した状態を示す。この場合、全ての吸着ノズル372a〜372fが電子部品503と密着している。その結果(d)に示すように、全ての吸着ノズル372a〜372fがバキューム値の閾値を超え、バキュームスイッチ373のオン数は「6」となり、電子部品503の吸着が可能となる。なお、(c)の補正を行ってもバキュームスイッチ373のオン数が不足する場合は、上記補正量だけさらに吸着位置をずらして吸着リトライを実行する。
図11は、吸着リトライ動作を示すフローチャートである。なお、実施例1(図8)と共通する工程は省略し、ここでは吸着位置の補正動作の部分、すなわち、図8のS214の判定でNo(部品保持力Kp<部品重量Pw)となった場合(以下、吸着失敗と呼ぶ)を説明する。
メモリ305は、部品データ343aにある吸着リトライ回数Recを読み込み(S601)、CPU301は、吸着失敗回数が吸着リトライ回数Rec未満かを判定する(S602)。吸着失敗回数がRec未満であれば、メモリ305は装置データ344aにある吸着ノズル配置間隔Nzpを読み込む(S603)。CPU301は、吸着ノズル配置間隔Nzpを吸着リトライ回数Recで除して、吸着リトライピッチ(補正量)を算出する。通常、電子部品503はキャリアテープ502に横長の方向で梱包されているので、吸着位置の補正方向は移動方向(X方向)とする(S604)。CPU301は、当初の吸着位置に吸着リトライピッチ(補正量)を加算し、吸着座標データ342を更新する(S605)。その後、図8のS202に戻り、新たな吸着位置にて吸着動作を繰り返す。
S602の判定で、吸着失敗回数が吸着リトライ回数Recに達した場合は、吸着位置の補正では対応できないと判定し、吸着動作を停止し吸着リトライに失敗した旨のアラーム出す(S606)。このとき作業者は、マニュアルにて吸着位置決め作業を行い(S607)、図8のS202に戻る。
実施例2によれば、電子部品503の凹凸形状や重量が原因で、通常の吸着位置では吸着不可能となった場合においても、作業者による位置決め作業なしに、電子部品503の吸着位置を自動的に補正することで吸着を可能にする。
実施例3は、実施例1の構成において吸着位置を電子部品の重心位置に近づくよう補正する機能(荷重リトライ)を追加したものである。そのため、実施例1におけるマウンタ1とマウンタ制御部300の構成に、重量測定機能を追加する。
図12は、実施例3に係る電子部品搭載装置(マウンタ)の構成図で、上面図のみを示す。実施例1(図1)と異なる部分だけ説明する。
本実施例では、電子部品503の荷重分布を測定するために、装置上面に重量測定器401を配置する。重量測定器401は、4個の重量測定器401a〜401dをひし形格子状に配置している。荷重分布の測定では、電子部品503の外形中心位置を重量測定器401の中心位置、すなわちひし形格子状の中心位置に合わせて載置し、各重量測定器の測定値を比較することで電子部品503の重心位置のずれを判定する。また、電子部品503の外径中心を重量測定器401の中心からずらして載置した場合は、重量測定器401の中心位置で吸着するときの荷重の偏りを判定できる。
電子部品503を重量測定器401に載置するために、ヘッドユニット350のヘッド370は供給レーン501上の電子部品503を吸着して取り上げ、重量測定器401の位置まで運搬して重量測定器401に載置する。またヘッド370は、重量測定器401上の電子部品503を吸着して取り上げ、プリント回路板510に搭載することも行う。
図13は、マウンタ制御部300のブロック構成を示す図である。実施例1(図3)の構成に対し、重量測定部400と重量測定器401を追加している。またハードディスク340内には、荷重分布測定データ347を追加している。重量測定部400は、重量測定器401に電子部品503を載せることで重量を測定し、インターフェース部302を介してメモリ305に出力する。CPU301はメモリ305に入力された測定値を、ハードディスク340内の荷重分布測定データ347に保存する。
図14は、ハードディスク340内に格納する追加データのテーブルを示す図である。ここでは、実施例1(図4)と異なる部分について示す。
(c)は部品データ343bのテーブルで、新たに電子部品の荷重補正値Xw、荷重補正値Yw、荷重リトライ回数Rwo及び荷重補正係数Woを定義する。荷重補正値Xw,Ywとは、電子部品外形の中心に対して、重心方向に吸着位置を移動させるときの補正値(移動量)である。また、荷重リトライ回数Rwoとは、荷重分布に基づく吸着位置の補正(荷重リトライ)を行う許容回数であり、荷重補正係数Woとは、荷重補正値を算出するための係数である。
(d)は装置データ344bのテーブルで、新たに重量測定位置のX座標WxとY座標Wyを定義する。(e)は判定データ345bのテーブルで、新たに荷重分布(荷重比率)を判定するための荷重判定値Jwを定義する。(g)は荷重分布測定データ347のテーブルで、各重量測定器401a〜401dにて測定した測定値Pwa〜Pwdを保存する。
図15は、荷重リトライ(荷重分布に基づく吸着リトライ)の動作を説明する図である。
(a)は荷重分布の測定状態を示す上面図で、重量測定器401に電子部品503を載置している。ここでは、電子部品503の外形の中心位置を、斜め格子状に配置した4個の重量測定器401a〜401dの中心位置に合わせている。(b)は、各重量測定器401a〜401dで測定した重量分布(荷重分布)を示す。この例では、重量測定器401cが最大重量を示しており、電子部品503の重心位置は、外形中心よりも重量測定器401cの方向(+X方向)にずれていることが分かる。
このような重心位置がずれている電子部品503を、その外径中心を吸着位置(吸着中心)として吸着ノズル372で吸着する場合、吸着が不安定になる恐れがある。そこで本実施例では、吸着位置を電子部品503の重心位置に近づけるように補正する。その補正量(荷重補正値)Wx,Wyは、重心位置の方向に応じて、部品データ343b内の部品外形寸法Xw,Ywを荷重補正係数Woで除した値とする。
(c)は、+X方向に重心を持つ電子部品503を、重心方向と反対の−X方向に荷重補正値Wxだけずらして載置した状態である。(d)は、補正後の各重量測定器401a〜401dで測定した重量分布を示し、荷重が均一化していることが分かる。この状態で吸着ノズルを372で電子部品503を吸着すれば、吸着中心が電子部品503の重心位置に近づき安定した吸着動作が可能となる。なお、(c)の補正を行っても荷重分布が均一化しない場合は、荷重補正係数Woを変更し(例えばWo/2とする)、再度荷重分布の測定と荷重補正値の算出を行い、荷重リトライを実行する。
図16は、荷重リトライ動作を示すフローチャートである。なお、実施例1(図8)と共通の工程は省略し、ここでは電子部品の荷重分布を測定し、吸着位置を補正する動作の部分を説明する。すなわち、ハードディスク340内の部品データ343bには、吸着位置を補正するための荷重補正値Wx,Wyが定義されていない場合、重量測定器401により荷重分布の測定を行うところから説明する。
まず、ヘッドユニット350は、吸着座標データ342を参照して、ヘッド370を使用して電子部品503を吸着する(S701)。メモリ305は、部品データ343b(部品外形寸法Xb,Yb、重量Pw、荷重リトライ回数Rwo、荷重補正係数Wo)を読み込み(S702)、さらに、装置データ344b(重量測定位置Wx,Wy)を読み込む(S703)。モータ駆動部310は、X軸モータ311及びY軸モータ312を駆動して、ヘッドユニット350を重量測定器401の設置された重量測定位置Wx,Wyに移動させる(S704)。そしてZ軸モータ315bを駆動して、ヘッド370及び吸着ノズル372を下降させ、エジェクタ371を停止させて電子部品503を重量測定器401に載置させる(S705)。
各重量測定器401a〜401dは電子部品503の重量を測定し、測定結果は荷重分布測定データ347に保存する(S708)。CPU301は各重量測定器の測定値を比較して、最大重量を測定した重量測定器(最大重量測定器と呼ぶ)がどれかを判定し、その測定器の位置に応じて、荷重補正係数Woを用いて荷重補正値とその補正方向を算出する(S707)。すなわち、最大重量測定器が重量測定器401aの場合は、荷重補正値XwはX寸法を荷重補正係数Woで除した値とし、+X方向へ補正する。重量測定器401bの場合は、荷重補正値YwはY寸法を荷重補正係数Woで除した値とし、+Y方向へ補正する。同様に、重量測定器401cの場合は、荷重補正値XwはX寸法をWoで除した値とし、−X方向へ補正する。重量測定器401dの場合は、荷重補正値YwはY寸法をWoで除した値とし、−Y方向へ補正する。CPU301は算出した荷重補正値Xw,Ywを、吸着座標データ342の吸着座標Xp,Ypに加算(または減算)して更新し、また、部品データ343bに荷重補正値Xw,Ywを保存する(S708)。
次に、モータ駆動部310は、X軸モータ311及びY軸モータ312を駆動して、ヘッドユニット350を、前記重量測定位置Wx,Wyから荷重補正値Xw,Ywだけずれた座標に移動させる(S709)。さらに、Z軸モータ315bを駆動しヘッド370及び吸着ノズル372を下降させ、エジェクタ371を作動して電子部品503を吸着する(S710)。このときの吸着位置は、前記荷重補正値Xw,Ywで補正した位置となっている。
続いてCPU301は、荷重分布測定データ347に保存した各重量測定器401a〜401dの測定値Pwa〜Pwdを参照し、最大重量を最小重量で除した値を荷重比率として算出する(S711)。この荷重比率は荷重分布の均一度を示し、荷重比率が1より大きくなるほど荷重バランスが悪いことを意味する。メモリ305は、判定データ345b(荷重判定値Jw)を読み込み(S712)、CPU301は前記荷重比率と荷重判定値Jwとを比較する(S713)。
荷重比率が荷重判定値Jw以下の場合は、荷重バランスが良好と判定し、部品保持力の判定に進む。CPU301は、エジェクタ保持力データ346を参照し、バキュームスイッチ373がオンした数から部品保持力Kpを算出する。そして、算出した部品保持力Kpと、部品データ343bの部品重量Pwとを比較して、KpがPw以上かを判定する(S714)。KpがPw以上の場合は吸着可能となり、モータ駆動部310はZ軸モータ315bを駆動し、ヘッド370及び吸着ノズル372を上昇させ(S715)、電子部品503の吸着動作を終了する。一方、部品保持力Kpが部品重量Pw未満の場合は吸着不可能であり、部品吸着動作を停止してアラームを出す。作業者は、アラームを基に吸着位置決め作業を行う(S718)。その後モータ駆動部310は、ヘッドユニット350を重量測定位置に移動させて(S719)、S710に戻り、前記した吸着動作を行う。
S713の判定で、荷重比率が荷重判定値Jwを超えた場合は、荷重バランスが悪いと判定し(荷重判定失敗)、再度の荷重補正を試みる。まずCPU301は、荷重判定失敗回数が荷重リトライ回数Rwo未満かを判定する(S716)。荷重判定失敗回数がRwo未満であれば、荷重補正係数Woを2で除した値に変更し(S717)、S703に戻り再度荷重分布の測定から荷重リトライ動作を行う。荷重判定失敗回数が荷重リトライ回数Rwoに達した場合は、荷重補正は困難と判定する。この場合も部品吸着動作を停止して、作業者による吸着位置決め作業を行う(S718)。そしてヘッドユニット350を重量測定位置に移動させて(S719)、S710に戻り、前記した吸着動作を行う。
実施例3によれば、電子部品503の凹凸形状等が原因で重心位置が外形中心から大きくずれている場合においても、荷重分布を測定して電子部品503の吸着位置を重心方向に自動的に補正することで、電子部品が傾くことなく安定に吸着することができる。
図17は、上記した各実施例の効果を説明する図であり、複合モジュール化した電子部品503の吸着状態を上面図と平面図で示す。(a)は単一の吸着ノズル362を使用した場合、(b)は複数の吸着ノズル372a〜fを使用した場合である。複合モジュール電子部品503は上面に複数のチップ部品やIC部品が実装されているため、上面が平坦ではなく凹凸形状をしている。
(a)の単一ノズルの場合は、1本の吸着ノズル362で電子部品を吸着する必要があり、部品重量に応じて比較的太い径のノズルを使用せねばならない。電子部品の上面にノズル径よりも大きい平坦部が存在すれば良いが、平坦部が狭い電子部品ではバキュームがリークして十分な吸着力が得られない。また、平坦部が部品中央ではなく周辺部に存在する場合には、電子部品が傾き吸着動作が不安定になる恐れがある。このように単一ノズルの場合は、吸着可能な電子部品が限られ、吸着動作が不安定になるという課題がある。なお、単一ノズルの場合にも吸着位置の補正が考えられるが、太径のノズルではバキュームリークが生じやすく、補正マージンが狭くなる。
(b)の複数ノズルの場合は、細い径の複数の吸着ノズル372を使用し、各ノズルは自在に上下に変位する。よって、電子部品の上面が凹凸形状であっても、各吸着ノズルはこれに対応してそれぞれの高さ位置で電子部品を吸着する。すなわち、吸着位置は複数ノズルに分散するので、平坦部の大きさや位置にはあまり関係せず、必要な吸着力を確保し荷重バランスも安定する。また、吸着位置の補正に関しては細径ノズルゆえにバキュームリークが生じにくく、補正マージンが広くなる。このように複数ノズルの場合は、吸着可能な電子部品の制限が少なく、かつ安定した吸着動作が可能になる。
上記した各実施例は、本発明を分かり易く説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
1:電子部品搭載装置(マウンタ)、
301:CPU、
302:インターフェース部、
303:キーボード、
304:モニタ、
305:メモリ、
310:モータ駆動部、
311:X軸モータ、
312:Y軸モータ、
313:X軸レール、
314:Y軸レール、
315:Z軸モータ、
316:ボールねじ、
317:搬送モータ、
318:搬送ベルト、
320:エジェクタ制御部、
330:画像処理部、
331:吸着位置認識カメラ、
332:部品認識カメラ、
340:ハードディスク、
341:生産データ、
342:吸着座標データ、
343:部品データ、
344:装置データ、
345:判定データ、
346:エジェクタ保持力データ、
347:荷重分布測定データ、
350:ヘッドユニット、
360:ヘッド(単一ノズル)、
370:ヘッド(複数ノズル)、
361,371:エジェクタ、
362,372:吸着ノズル、
373:バキュームスイッチ、
364,374:バキューム流路、
375:バキューム流路接続部、
376:バネ、
377:段付き穴、
400:重量測定部、
401:重量測定器、
501:供給レーン、
502:キャリアテープ、
503:電子部品、
510:プリント回路板。
301:CPU、
302:インターフェース部、
303:キーボード、
304:モニタ、
305:メモリ、
310:モータ駆動部、
311:X軸モータ、
312:Y軸モータ、
313:X軸レール、
314:Y軸レール、
315:Z軸モータ、
316:ボールねじ、
317:搬送モータ、
318:搬送ベルト、
320:エジェクタ制御部、
330:画像処理部、
331:吸着位置認識カメラ、
332:部品認識カメラ、
340:ハードディスク、
341:生産データ、
342:吸着座標データ、
343:部品データ、
344:装置データ、
345:判定データ、
346:エジェクタ保持力データ、
347:荷重分布測定データ、
350:ヘッドユニット、
360:ヘッド(単一ノズル)、
370:ヘッド(複数ノズル)、
361,371:エジェクタ、
362,372:吸着ノズル、
373:バキュームスイッチ、
364,374:バキューム流路、
375:バキューム流路接続部、
376:バネ、
377:段付き穴、
400:重量測定部、
401:重量測定器、
501:供給レーン、
502:キャリアテープ、
503:電子部品、
510:プリント回路板。
Claims (8)
- 電子部品を吸着してプリント回路板に搭載する電子部品搭載装置において、
複数の吸着ノズルと該吸着ノズルに吸着用のバキュームを発生する複数のエジェクタを有するヘッドと、
該ヘッドを前記電子部品の吸着位置と前記プリント回路板の搭載位置との間で移動機構を介して移動させるモータ駆動部と、
前記ヘッドと前記モータ駆動部を制御して前記電子部品の吸着と搭載の動作を制御する制御部とを備え、
前記複数の吸着ノズルは、前記電子部品に向って互いに独立に変位可能であり、単一の前記電子部品を前記複数の吸着ノズルで吸着することを特徴とする電子部品搭載装置。 - 請求項1に記載の電子部品搭載装置において、
前記ヘッドには、前記各エジェクタから前記各吸着ノズルに至るバキューム流路内の負圧値を検出し、該検出値が閾値以上のときオン信号を出力する複数のバキュームスイッチを有し、
前記制御部は前記電子部品を吸着する際、前記バキュームスイッチから出力されるオン信号の数から前記吸着ノズルで吸着可能な部品保持力を求め、該部品保持力と前記電子部品の重量を比較することで前記ヘッドで前記電子部品を吸着保持できるか否かを判定することを特徴とする電子部品搭載装置。 - 請求項2に記載の電子部品搭載装置において、
前記制御部は、前記バキュームスイッチから出力されるオン信号の数の結果、前記部品保持力では前記電子部品を吸着保持できないと判定した場合、前記モータ駆動部を介し、前記電子部品に対する前記ヘッドの吸着位置を所定量だけ移動させ、再度前記電子部品の吸着動作を行うことを特徴とする電子部品搭載装置。 - 請求項1または2に記載の電子部品搭載装置において、
前記電子部品の荷重分布を測定する重量測定器を有し、
前記制御部は、前記重量測定器で測定した荷重分布から荷重の均一度を示す荷重比率を求め、該荷重比率が所定値を超える場合、前記モータ駆動部を介し、前記電子部品に対する前記ヘッドの吸着位置を荷重が最大を示す方向に所定量だけ移動させ、前記電子部品の吸着動作を行うことを特徴とする電子部品搭載装置。 - 電子部品搭載装置における電子部品の吸着方法であって、
複数の吸着ノズルを有するヘッドを前記電子部品の吸着位置に移動させ、
複数のエジェクタにより前記複数の吸着ノズルに吸着用のバキュームを発生させ、
前記複数の吸着ノズルを前記電子部品に向って独立に変位させて前記電子部品と密着させ、
前記複数の吸着ノズルで単一の前記電子部品を吸着することを特徴とする電子部品の吸着方法。 - 請求項5に記載の電子部品の吸着方法であって、
複数のバキュームスイッチにより前記各エジェクタから前記各吸着ノズルに至るバキューム流路内の負圧値を検出し、
該検出値が閾値以上のとき前記バキュームスイッチから出力されるオン信号の数から前記吸着ノズルで吸着可能な部品保持力を求め、
該部品保持力と前記電子部品の重量を比較することで前記ヘッドで前記電子部品を吸着保持できるか否かを判定することを特徴とする電子部品の吸着方法。 - 請求項6に記載の電子部品の吸着方法であって、
前記バキュームスイッチから出力されるオン信号の数の結果、前記部品保持力では前記電子部品を吸着保持できないと判定した場合、
前記電子部品に対する前記ヘッドの吸着位置を所定量だけ移動させ、再度前記電子部品の吸着動作を行うことを特徴とする電子部品の吸着方法。 - 請求項5または6に記載の電子部品の吸着方法であって、
前記電子部品の荷重分布を測定し、
前記測定した荷重分布から荷重の均一度を示す荷重比率を求め、
該荷重比率が所定値を超える場合、前記電子部品に対する前記ヘッドの吸着位置を荷重が最大を示す方向に所定量だけ移動させ、前記電子部品の吸着動作を行うことを特徴とする電子部品の吸着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013174617A JP2015043373A (ja) | 2013-08-26 | 2013-08-26 | 電子部品搭載装置及び電子部品の吸着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013174617A JP2015043373A (ja) | 2013-08-26 | 2013-08-26 | 電子部品搭載装置及び電子部品の吸着方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=52696782
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013174617A Pending JP2015043373A (ja) | 2013-08-26 | 2013-08-26 | 電子部品搭載装置及び電子部品の吸着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015043373A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019187144A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 株式会社Fuji | 装着ヘッド |
CN112614788A (zh) * | 2019-10-04 | 2021-04-06 | 致茂电子(苏州)有限公司 | 电子组件检测系统 |
KR20220101198A (ko) * | 2019-12-06 | 2022-07-19 | 에스엠시 가부시키가이샤 | 진공 흡착 실린더 집합체 |
-
2013
- 2013-08-26 JP JP2013174617A patent/JP2015043373A/ja active Pending
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JPWO2019187144A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2020-12-03 | 株式会社Fuji | 装着ヘッド |
JP7068440B2 (ja) | 2018-03-30 | 2022-05-16 | 株式会社Fuji | 装着ヘッド |
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KR102683645B1 (ko) * | 2019-12-06 | 2024-07-11 | 에스엠시 가부시키가이샤 | 진공 흡착 실린더 집합체 |
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