JP2014524813A - 人工心臓弁 - Google Patents
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Abstract
人工心臓弁(10)は、拡張可能なステント(18)と、拡張可能なステントに結合された弁尖アセンブリ(16)とを含む。拡張可能なステントは身体通路内における管腔内送達用の第1の大きさから身体通路内における人工心臓弁の植え込み用の第2の大きさに半径方向に拡張可能である。弁尖アセンブリは、拡張したステントを通過する流れを可能にする開位置と拡張したステントを通過する流れを実質的に制限する閉位置との間において動かすことができる弁尖(30a、30b、30c)を含む。閉位置において弁尖のそれぞれは他の弁尖のそれぞれと接合可能であり、複数の弁尖のそれぞれの全高の約15パーセント〜約35パーセントの接合領域(24)を画定する。
Description
以下の開示は置換心臓弁に関し、特に、弁尖を含む置換心臓弁に関する。
心臓弁手術は罹患した心臓弁を修復または置換するために使用される。例えば、一般に狭窄症と呼ばれる、自己心臓弁の狭窄がある場合に、もしくは自己弁が漏れるまたは逆流する場合に心臓弁置換の必要性が示される。罹患した心臓弁を修復または置換するための手術は、全身麻酔下で行われる開心術とされる。開心術では、患者の胸骨を切開し(胸骨切開)、心肺バイパス機械により血流を迂回させる間患者の心臓を停止する。
術後、患者は、一時的に塞栓および心肺機械に関連する他の要因のために戸惑うこともある。術後最初の2〜3日は心臓機能を厳重に監視できる集中治療部において過ごす。平均病院滞在は1〜2週間であり、完全な回復にはさらに数週間から数か月が必要となる。その非常に侵襲的な性質を考えると、この種の手術は回復力が低下している(compromised ability to recover)患者の治療オプションとして利用できない場合がある。
本発明の目的は、上記した問題を解決することができる人工心臓弁を提供することにある。
人工心臓弁は、人工弁が心臓を通る血液の流れを調整するように自己心臓弁の機能を置換するものである。
一態様では、人工心臓弁は、半径方向に拡張可能なステントと、拡張可能なステントに結合された弁尖アセンブリとを含む。このステントは、身体通路内における管腔内送達用の第1の大きさから、身体通路内における人工心臓弁の植え込み用の第2の大きさに半径方向に拡張可能である。弁尖アセンブリは、拡張したステントを通過する流れを可能にする開位置と、拡張したステントを通過する流れを実質的に制限する閉位置との間において動かすことができる複数の弁尖を含む。閉位置において複数の弁尖は互いに接合可能であり、複数の弁尖のそれぞれの全高の約15パーセント〜約35パーセントの接合領域を画定する。
一態様では、人工心臓弁は、半径方向に拡張可能なステントと、拡張可能なステントに結合された弁尖アセンブリとを含む。このステントは、身体通路内における管腔内送達用の第1の大きさから、身体通路内における人工心臓弁の植え込み用の第2の大きさに半径方向に拡張可能である。弁尖アセンブリは、拡張したステントを通過する流れを可能にする開位置と、拡張したステントを通過する流れを実質的に制限する閉位置との間において動かすことができる複数の弁尖を含む。閉位置において複数の弁尖は互いに接合可能であり、複数の弁尖のそれぞれの全高の約15パーセント〜約35パーセントの接合領域を画定する。
いくつかの実施形態では、複数の弁尖のそれぞれは約19mmの全高を有し、接合領域は約3mm〜約6mmである。
特定の実施形態においては、複数の弁尖の各弁尖の少なくとも一部は、複数の弁尖の他の弁尖のそれぞれの少なくとも一部に縫合されている。
特定の実施形態においては、複数の弁尖の各弁尖の少なくとも一部は、複数の弁尖の他の弁尖のそれぞれの少なくとも一部に縫合されている。
いくつかの実施形態では、弁尖アセンブリはステントに固定された複数の柱をさらに含み、各弁尖の少なくとも一部が少なくとも1つの柱に縫合されている。ステントは管状とすることができ、各柱の長手方向の軸線はステントの長手方向の軸線に略平行とすることができる。例えば、複数の柱は管状のステントの内部表面の周りに略均等な間隔で配置することができる。
特定の実施形態においては、複数の弁尖のそれぞれは、第1の端部部分と、第2の端部部分と、その間に延びる腹部とを有する。各弁尖の第1の端部部分をステントに固定することができ、弁尖が閉位置から開位置に動くと、各弁尖の第2の端部部分を他の弁尖のそれぞれの第2の端部部分に対して動かすことができる。各弁尖は、その腹部がステントから間隔をおいて配置されるような寸法にすることができる。
いくつかの実施形態では、各弁尖をそれによって画定された第1の軸線を中心として歪ませることができ、また、重力下における各々の第1の軸線を中心とした各弁尖の歪みは、互いに約0.3175cm(0.125インチ)未満だけ異なる。付加的にまたは代わりに、各弁尖はそれによって画定された第2の軸線を中心として歪ませることができ、また、重力下における各々の第2の軸線を中心とした各弁尖の歪みは、互いに約0.3175cm(0.125インチ)未満だけ異なる。第1の軸線は、例えば、第2の軸線に対して略直交であってもよい。
特定の実施形態においては、接合領域は複数の弁尖のうち3つの弁尖の係合によって画定される。
いくつかの実施形態では、ステントは管状であり、複数の弁尖のそれぞれの少なくとも一部はステントによって画定された容積内に配置されている。接合領域の少なくとも一部はステントの中心長手方向の軸線に沿って配置することができる。
いくつかの実施形態では、ステントは管状であり、複数の弁尖のそれぞれの少なくとも一部はステントによって画定された容積内に配置されている。接合領域の少なくとも一部はステントの中心長手方向の軸線に沿って配置することができる。
特定の実施形態においては、複数の弁尖のそれぞれは約0.0254cm(0.010インチ)〜約0.0381cm(0.015インチ)の厚みを有する。
いくつかの実施形態では、複数の弁尖は生物学的組織を含む。例えば、生物学的組織は、ウシ心膜、ウマ心膜およびブタ心膜のうち1つまたは複数とすることができる。
いくつかの実施形態では、複数の弁尖は生物学的組織を含む。例えば、生物学的組織は、ウシ心膜、ウマ心膜およびブタ心膜のうち1つまたは複数とすることができる。
特定の実施形態においては、ステントは第1の大きさから第2の大きさへの半径方向の拡張の少なくとも一部から自己拡張可能である。
いくつかの実施形態では、ステントは第1の大きさから第2の大きさへの半径方向の拡張の少なくとも一部から機械的に拡張可能である。付加的にまたは代わりに、ステントは第1の端部部分および第2の端部部分を有することができ、第1の端部部分および第2の端部部分はステントを半径方向に拡張するために互いに向かって動かすことができる。
いくつかの実施形態では、ステントは第1の大きさから第2の大きさへの半径方向の拡張の少なくとも一部から機械的に拡張可能である。付加的にまたは代わりに、ステントは第1の端部部分および第2の端部部分を有することができ、第1の端部部分および第2の端部部分はステントを半径方向に拡張するために互いに向かって動かすことができる。
特定の実施形態においては、ステントの第2の大きさはステントの少なくとも一部を身体通路に固定するような寸法にされている。
いくつかの実施形態では、ステントは少なくとも1つの編組ワイヤを含む。例えば、少なくとも1つの編組ワイヤは約0.02032cm(0.008インチ)〜約0.0508cm(0.020インチ)の外径を有することができる。
いくつかの実施形態では、ステントは少なくとも1つの編組ワイヤを含む。例えば、少なくとも1つの編組ワイヤは約0.02032cm(0.008インチ)〜約0.0508cm(0.020インチ)の外径を有することができる。
特定の実施形態においては、身体通路内に植え込まれたときにステントの少なくとも一部が非円形の断面を画定するように変形可能である。
別の態様では、人工心臓弁を製造する方法は、弁尖アセンブリを形成するステップと、弁尖アセンブリを半径方向に拡張可能なステントに固定するステップとを含む。弁尖アセンブリを形成するステップは複数の弁尖を互いに係合するステップを含む。弁尖アセンブリは、複数の弁尖を、拡張したステントを通過する流れを可能にする開位置と、拡張したステントを通過する流れを実質的に制限する閉位置との間において動かすことができるように半径方向に拡張可能なステントに固定される。閉位置において複数の弁尖のそれぞれは他の弁尖のそれぞれと接合可能であり、複数の弁尖のそれぞれの全高の約15パーセント〜約35パーセントの接合領域を画定する。
別の態様では、人工心臓弁を製造する方法は、弁尖アセンブリを形成するステップと、弁尖アセンブリを半径方向に拡張可能なステントに固定するステップとを含む。弁尖アセンブリを形成するステップは複数の弁尖を互いに係合するステップを含む。弁尖アセンブリは、複数の弁尖を、拡張したステントを通過する流れを可能にする開位置と、拡張したステントを通過する流れを実質的に制限する閉位置との間において動かすことができるように半径方向に拡張可能なステントに固定される。閉位置において複数の弁尖のそれぞれは他の弁尖のそれぞれと接合可能であり、複数の弁尖のそれぞれの全高の約15パーセント〜約35パーセントの接合領域を画定する。
いくつかの実施形態では、弁尖アセンブリを形成するステップは、複数の弁尖のそれぞれを生物学的組織のシートから切り抜くステップをさらに含む。例えば、各弁尖を切り抜くステップは、生物学的組織のシートに鋼製金型を押すステップを含むことができる。生物学的組織は、ウシ心膜、ウマ心膜およびブタ心膜のうち1つまたは複数とすることができる。
特定の実施形態においては、弁尖アセンブリの各弁尖は給湿される。例えば、弁尖アセンブリの各弁尖は、給湿溶液に露出させることによって給湿することができる。給湿溶液は食塩水を含みうる。給湿溶液への各弁尖の露出は弁尖アセンブリを形成するステップの前後に実施することができる。付加的にまたは代わりに、給湿溶液への各弁尖の露出は弁尖サブアセンブリを半径方向に拡張可能なステントに固定する前後に実施することができる。
いくつかの実施形態では、弁尖アセンブリの各弁尖を給湿するステップは、各弁尖を給湿溶液中に保存するステップを含む。付加的にまたは代わりに、弁尖アセンブリの各弁尖を給湿するステップは開位置にある弁尖アセンブリを給湿溶液中に保存するステップを含むことができる。
特定の実施形態においては、弁尖アセンブリを形成するステップは、各弁尖の少なくとも一部を複数の弁尖の他の弁尖それぞれに縫合するステップを含む。
いくつかの実施形態では、弁尖アセンブリを拡張可能なステントに固定するステップは、各弁尖の少なくとも一部を拡張可能なステントに縫合するステップを含む。例えば、弁尖アセンブリは複数の柱を含むことができ、弁尖アセンブリをステントに固定するステップは柱のそれぞれをステントに固定するステップを含むことができる。
いくつかの実施形態では、弁尖アセンブリを拡張可能なステントに固定するステップは、各弁尖の少なくとも一部を拡張可能なステントに縫合するステップを含む。例えば、弁尖アセンブリは複数の柱を含むことができ、弁尖アセンブリをステントに固定するステップは柱のそれぞれをステントに固定するステップを含むことができる。
特定の実施形態においては、複数の弁尖が選択される。例えば、各弁尖が第1の軸線を画定し、複数の弁尖を選択するステップが、重力下においてそれら各々の第1の軸線のそれぞれを中心として互いに約0.3175cm(0.125インチ)未満だけ異なる量歪む弁尖を選択するステップを含む。付加的にまたは代わりに、各弁尖が第2の軸線を画定し、複数の弁尖を選択するステップが、重力下においてそれら各々の第2の軸線のそれぞれを中心として互いに約0.3175cm(0.125インチ)未満だけ異なる量歪む弁尖を選択するステップをさらに含む。
実施形態は以下の利点のうち1つまたは複数を含むことができる。
いくつかの実施形態では、複数の弁尖は、複数の弁尖のそれぞれの全高の約15パーセント〜約35パーセントである接合領域を画定する。身体通路内において植え込み部位まで管腔内送達されるように構成されている人工心臓弁では、この大きさの接合領域は、人工心臓弁が身体通路の(例えば、ステントに対して不均一な応力を生成する植え込み部位の)非円形の部分に沿って植え込まれる場合に、弁尖接合の頑強性を向上することができる冗長性をもつ接合になる。例えば、弁が閉位置にある場合、特に、弁が円形でない/石灰化弁輪に植え込まれる場合、そのような冗長性をもつ接合により弁の弁尖を通る中心の漏れを防止することができる。
いくつかの実施形態では、複数の弁尖は、複数の弁尖のそれぞれの全高の約15パーセント〜約35パーセントである接合領域を画定する。身体通路内において植え込み部位まで管腔内送達されるように構成されている人工心臓弁では、この大きさの接合領域は、人工心臓弁が身体通路の(例えば、ステントに対して不均一な応力を生成する植え込み部位の)非円形の部分に沿って植え込まれる場合に、弁尖接合の頑強性を向上することができる冗長性をもつ接合になる。例えば、弁が閉位置にある場合、特に、弁が円形でない/石灰化弁輪に植え込まれる場合、そのような冗長性をもつ接合により弁の弁尖を通る中心の漏れを防止することができる。
特定の実施形態においては、人工心臓弁は類似の可撓性特性(例えば、重力下における1つまたは2つの軸線を中心とする可撓性の変化量は約0.3175cm(0.125インチ)未満だけ異なる)を有する弁尖を選択することによって作製される。この手法で弁尖を整合させると、人工心臓弁が非円形の身体通路に沿って配置された場合であっても平坦でない接合により弁尖が層間剥離する可能性を減少させることができる。
他の実施形態では、人工心臓弁は、人工心臓弁の組み付けおよび/または弁尖を給湿溶液中に保存するプロセスの全体にわたり弁尖を給湿することによって作製される。この給湿の厳密な管理により、製造プロセス中に弁尖が層間剥離を始める可能性を減少し、これにより、さらには、使用中、弁尖が層間剥離する可能性を低下させることができる。少なくともこの理由のため、製造プロセス中に弁尖を給湿することにより、ステントが身体通路内において不均一な応力にさらされる状況下でも、適切な接合を可能にしうる比較的大きな接合領域の使用を促進することができる。
他の特徴、目的および利点については、明細書および図面から、ならびに特許請求の範囲から明らかになろう。
種々の図面において同じ参照符号は同じ要素を示す。
図1を参照すると、送達システム1は、制御ハンドル2と、外部シース4と、置換弁10とを含む。図1に示される非留置構成では、外部シース4の先端部分8は、インプラントのレシピエントへの最小限の侵撃性および/または外傷により置換弁10を植え込み部位(例えば、大動脈弁)まで身体通路(例えば、大腿動脈)内において移動させることができるように、非拡張状態の置換弁10の周りに配置されている。例えば、マルチルーメンカテーテル14を外部シース4内に配置することができ、以下にさらに詳細に記載されるように、置換弁10は、マルチルーメンカテーテル14を、送達システム1内に延びるガイドワイヤ(図1に図示せず)上において制御ハンドル2から外部シース4の先端部分8にあるノーズコーン20まで移動させることによって、身体通路内において植え込み部位まで前進させることができる。
図1を参照すると、送達システム1は、制御ハンドル2と、外部シース4と、置換弁10とを含む。図1に示される非留置構成では、外部シース4の先端部分8は、インプラントのレシピエントへの最小限の侵撃性および/または外傷により置換弁10を植え込み部位(例えば、大動脈弁)まで身体通路(例えば、大腿動脈)内において移動させることができるように、非拡張状態の置換弁10の周りに配置されている。例えば、マルチルーメンカテーテル14を外部シース4内に配置することができ、以下にさらに詳細に記載されるように、置換弁10は、マルチルーメンカテーテル14を、送達システム1内に延びるガイドワイヤ(図1に図示せず)上において制御ハンドル2から外部シース4の先端部分8にあるノーズコーン20まで移動させることによって、身体通路内において植え込み部位まで前進させることができる。
置換弁10を植え込み部位まで前進させると、制御ハンドル2は、置換弁10を植え込み部位において露出させるために、外部シース4の先端部分8を基端方向に移動させるように操作される。以下にさらに詳細に記載されるように、露出した置換弁10は、身体通路内における管腔内送達用の非拡張状態から身体通路内における植え込み用の拡張状態へ半径方向に拡張することができる。特定の実施形態においては、置換弁10は非拡張状態から拡張状態の少なくとも一部まで機械的に拡張される。例えば、図1に示すように、作動要素12はマルチルーメンカテーテルを貫通して置換弁10に係合することができる。この例について引き続き述べると、置換弁10は外部シース4の先端部分8の引き込み時に自己拡張し、制御ハンドル2が作動要素12を動かして置換弁10をさらに拡張させて、植え込み部位において身体通路と係合させる(例えば、弁を縮める(foreshortening)ことによって)。
ここで図1〜4を参照すると、置換弁10は、弁尖アセンブリ16およびステント18を含む。弁尖アセンブリ16は、ステント18によって画定された容積内に配置されるようにステント18に結合されている。したがって、例えば、ステント18が非拡張状態にあり、身体通路内を移動しているときには、弁尖アセンブリ16はステント18内に配置されている。ステントが植え込み部位において拡張状態にあるときにも、弁尖アセンブリ16はステント18内に配置されている。
ステント18は略管状であり、第1の端部部分21から第2の端部部分22まで延びる容積を画定しかつ置換弁の外径を画定する。ステント18の略管状の形状は1本、2本、3本または4本の編組ワイヤ(例えば、それぞれが約0.02032cm(0.008インチ)〜約0.0508cm(0.020インチ)の外径を有するワイヤ)によって画定される。いくつかの実施形態では、ステント18はニチノールである。特定の実施形態においては、ステント18は拡張し、応力が印加されていない状態において約20mm〜約30mmの直径を有する。ステント18が身体通路内において拡張状態にある場合、拡張したステントは身体通路に係合して置換弁10を所定の位置に保持する。
弁尖アセンブリ16は、完全に拡張して応力が印加されていない状態にあるステント18によって画定された中心軸線11を中心として、略対称に配置されている。しかしながら、開心術により植え込まれる弁とは異なり、置換弁10の管腔内送達の前に植え込み部位に対して実施されうる準備(例えば、自己弁尖のきさげ仕上げ、切除等)の量が限定される。少なくともこの理由のため、ステント18が植え込み部位において不均一な応力を受けるおそれがある。例えば、ステント18は、カルシウム沈着物を含むおよび/または癒合した自己弁尖を含む非円形の身体通路の一部に沿って配置された結果、不均一な応力(例えば、不均一な半径方向の応力)を受けるおそれがある。以下に記載されるように、弁尖アセンブリ16は、ステント18が植え込み部位においてこのような不均一な応力を受けると開閉するような寸法に設定される。
弁尖アセンブリ16は3つの弁尖30a、30b、30cおよび柱26a、26b、26cを含む。各柱26a、26b、26cは、ステント18の内部表面の周りに略均等な間隔で配置され、ステント18の内部表面に結合されている(例えば、縫合されている)。このような柱26a、26b、26cの相対的な配置は、拡張して応力が印加されていないステント18に対する弁尖30a、30b、30cの対称な取り付けを容易にすることができる。各柱26a、26b、26cは略円筒状であり、各柱26a、26b、26cの長手方向の軸線が拡張したステント18の中心軸線11に略平行するように、ステント18の内部表面に結合されている(例えば、縫合されている)。バックル28a、28b、28cは、ステント18の内部表面に沿ってステント18に結合されており、かつ、各々の柱26a、26b、26cと略整列している。作動要素12は、ステント18の第1の端部部分21および第2の端部部分22を互いの方に引っ張り、柱26a、26b、26cをバックル28a、28b、28cの方に移動させることができる。付加的にまたは代わりに、作動要素12は、ステント18の第1の端部部分21および第2の端部部分22を(例えば、ステント18を縮めるために)互いの方に引っ張り、ステント18を半径方向に拡張させて身体通路にしっかりと係合させることができる。いくつかの実施形態では、ステント18は管腔内送達用の第1の大きさから第2の大きさに半径方向に拡張可能であり、かつ、ステント18の第1の端部部分21および第2の端部部分22を互いの方に動かすことによってさらに半径方向に拡張可能である。
明確にするために、弁尖30aの取り付けを説明する。なお、弁尖30bおよび弁尖30cの取り付けは弁尖30aの取り付けに類似する。弁尖30aは、第1の端部部分37と、第2の端部部分39と、その間に延びる腹部41とを有する。弁尖30aの第1の端部部分37は、例えば、ステント18の第2の端部部分22の周りに周方向に延びるステント縫合糸36によってステント18に結合されている。弁尖30aは、他の弁尖のそれぞれに対して、全般的に各弁尖の第1の端部部分37から第2の端部部分39の方向において延びる弁尖縫合糸32によって縫合されている。弁尖30aの第2の端部部分39は、弁尖30a、30b、30cが閉位置から開位置に動くと弁尖30aの第2の端部部分39を他の弁尖のそれぞれの第2の端部部分に対して動かすことができるように、2つの柱26a、26cに結合されている。いくつかの実施形態では、弁尖30aは、置換弁10を通る流れの変化に応じて弁尖30aが動くと弁尖30aの腹部41がステント18から間隔をおいて配置されるように、ステント18の拡張した寸法に対して相対的な大きさにされる。この相対的な間隔により、例えば、ステントとの繰り返しの接触により弁尖30aが摩耗する可能性を低下することができる。
弁尖30bおよび弁尖30cが、弁尖30aの取り付けに類似する手法で取り付けられていると想定すると、取り付けられた弁尖30a、30b、30cは、拡張したステント18の第2の端部部分22から第1の端部部分21まで流体が流れるときの開位置(拡張したステント18を通過する流れを可能にする)と、拡張したステント18の第1の端部部分21から第2の端部部分22まで流体が流れるときの閉位置(拡張したステント18を通過する流れを実質的に制限する)との間において動かすことができる。閉位置(図3および図4に示される)において、弁尖30a、30b、30cは接合領域24を画定するために互いに接合可能である。ステント18が拡張し、応力が印加されていない状態にある場合、接合領域の少なくとも一部は実質的にステント18の中心軸線11に沿って配置されている。
接合領域24は、複数の弁尖のそれぞれの全高H(図6)の約15パーセント〜約35パーセント(例えば、約17パーセント〜約33パーセント、約20パーセント〜約30パーセント、約23パーセント〜約27パーセント、約24パーセント〜約25パーセント)である。例えば、各弁尖の全高は約19mmとすることができ、接合領域24が約3mm〜約6mm(例えば、約4mm)であるように弁尖30a、30b、30cを拡張したステント18において支持することができる。一般に、より大きな寸法の接合領域に伴う材料の量は、管腔内送達のために置換弁10を覆うのに極端に大きな被覆力(sheathing forces)を必要とすることになる。付加的にまたは代わりに、接合領域の寸法が大きくなるほど関連する材料の量が多くなり、送達システム1の外径が増加しうるという点で、より大きな寸法の接合領域を作製すると管腔内送達をより困難にするおそれがある。
以下に記載されるように、ステント18が非円形の植え込み部位または身体通路の平坦でない部分まで管腔内的に送達される場合、接合領域24の大きさにより弁尖30a、30b、30cの適切な接合の可能性が向上させる。したがって、接合領域24は、一般に、開心術により植え込まれた弁の接合領域よりも大きく、通常、弁を植え込む前に植え込み部位の均一性(例えば丸み)を向上するための機会を提供する。また、以下に記載されるように、適合する可撓性を有する弁尖を選択することによって、ならびに弁尖アセンブリ16を作製するプロセス全体にわたりおよび弁尖アセンブリ16をステント18に取り付ける前後に弁尖を給湿することによって、大きな接合寸法から生じうるはずであった弁尖の摩耗が減少する。
ここで図5を参照すると、弁尖30aは、例えば、弁尖30aの形状の抜き型50を使用して略平らなシート48から切り抜かれる。平らなシート48は、ウシ心膜、ウマ心膜およびブタ心膜の1つまたは複数を含む生物学的組織とすることができる。弁尖30aは、約0.0254cm(0.010インチ)〜約0.0381cm(0.015インチ)の範囲内の厚みとなるように、この範囲の厚みを有する平らなシート48の部分から切り抜くことができる。抜き型50をシート48上に(例えば、シート48の略均一な部分に)配置し、シート48に(例えば、機械プレスを使用して)押し込み、弁尖30aを切り抜いてもよい。
説明を明確にするために、弁尖30aの切り抜きを図5に示す。弁尖30a、弁尖30bおよび弁尖30cは実質的に同様の幾何学的形状を有し、弁尖30bおよび弁尖30cは弁尖30aの切り抜きに類似する手法で切り抜くことができる。例えば、弁尖30bおよび弁尖30cは平らなシート48からも切り抜くことができる。別の例として、弁尖30bおよび弁尖30cは同じ材料の異なる平らなシートから切り抜いてもよい。
ここで図6および図7A〜7Bを参照すると、結果として生じた弁尖30aは、弁尖30aの質量中心を通り全般的に弁尖30aの第1の端部部分37から第2の端部部分39まで延びる方向において、弁尖30aの質量中心を貫通している第1の軸線49を中心として略対称である。例えば、弁尖30aは、第1の軸線49の両側に配置されたタブ54aおよびタブ54bを有する。同様に、弁尖30aは、第1の軸線49の両側に配置された側部部分56aおよび側部部分56bを有する。側部部分56aおよび側部部分56bは、(例えば、図2および図4の弁尖縫合糸32を使用して)他の弁尖30bおよび弁尖30cの各々の側部部分に縫合され、略管状の構造を形成する。タブ54aおよびタブ54bは、弁尖30aをステント18に結合するために柱26aおよび柱26c(図3)に縫合される。
弁尖30aは、また、第1の軸線49に対して略直交しており、かつ、弁尖30aの質量中心を貫通している第2の軸線51を画定する。第1の端部部分37は第2の軸線51の一方の側に配置されており、第2の端部部分は第2の軸線51の他方の側に配置されている。
弁尖30aは第1の軸線49に略平行とする支持部52の周りに懸吊することができ(図7A)、重力下における第1の軸線49を中心とした弁尖30aの歪みを測定することができる。同様に、弁尖30aは第2の軸線51に略平行する支持部52の周りに懸吊することができ(図7B)、重力下における第2の軸線51を中心とした弁尖30aの歪みも測定することができる。いくつかの実施形態では、弁尖30aは、非対称な2軸性の歪みを呈し、同じ荷重により、第1の軸線49を中心とした歪みの量が、第2の軸線51を中心とした歪みの量と異なることになる。いくつかの実施形態では、特定の荷重(例えば、重力下)において、第2の軸線51を中心とした歪みは第1の軸線49を中心とした歪みよりも大きくすることができる。明確にするために弁尖30aの歪みについて説明した。しかしながら、弁尖30bおよび弁尖30cは、弁尖30aの幾何学的形状に類似する幾何学的形状を有し、重力下においてこれら弁尖の歪み特性を定量化するのと類似する手法で支持部52を中心として歪ませる。
比較的大きな寸法の接合領域24(図4)を想定すると、弁尖30a、弁尖30bおよび弁尖30cの可撓性を一致させることで、特定の例において層間剥離を生じるおそれのある弁尖30a、弁尖30bおよび弁尖30cの2つ以上の弁尖間の接触の不整合が生じる可能性を減少させる。いくつかの実施形態では、弁尖30a、弁尖30bおよび弁尖30cは、それぞれの弁尖の第1の軸線49を中心として同様の歪みを有するように選択される。例えば、弁尖30a、弁尖30bおよび弁尖30cは、重力下においてそれぞれの弁尖の第1の軸線49を中心として互いに約0.3175cm(0.125インチ)未満だけ異なる歪みを有するように選択される。特定の実施形態においては、弁尖30a、弁尖30bおよび弁尖30cは、それぞれの弁尖の第2の軸線51を中心として同様の歪みを有するように選択される。例えば、弁尖30a、弁尖30bおよび弁尖30cは、重力下においてそれぞれの弁尖の第2の軸線51を中心として互いに約0.3175cm(0.125インチ)未満だけ異なる歪みを有するように選択される。
付加的にまたは代わりに、複数の弁尖のそれぞれの全高の約15パーセント〜約35パーセントの接合領域を形成するため互いに接合するように配置された場合の、弁尖30a、30b、30cの層間剥離の可能性を低下するために、弁尖の給湿を使用することができる。例えば、弁尖アセンブリ16の各弁尖30a、30b、30cは、弁尖アセンブリ16に組み付けられる前後に給湿させることができる。付加的にまたは代わりに、弁尖アセンブリ16の各弁尖30a、30b、30cは、弁尖アセンブリ16がステント18に結合される前後に給湿させることができる。
弁尖30a、30b、30cは、例えば、各弁尖を食塩水などの給湿溶液に露出させることによって給湿させることができる。例えば、弁尖30a、30b、30cはそれぞれ給湿溶液中に保存することができる。付加的にまたは代わりに、弁尖30a、30b、30cを含む弁尖アセンブリ16は、弁尖アセンブリ16が実質的に開位置にある(例えば、弁尖30aと、弁尖30bと、弁尖30cは、流体がそこを通過して流れることを可能にするために互いからわずかに離された)状態で給湿溶液中に保存することができる。
ここで図1および図8A〜8Cを参照すると、送達システム1を、哺乳動物の心臓38の大動脈弁42に置換弁10を管腔内送達するために使用することができ、そこに大動脈弁42の自己弁尖44を切除する必要なく置換弁10を留置することができる。ノーズコーン20が自己弁尖44を通過するまで送達システム1の先端部分8を(例えば、制御ハンドル2の操作によって)ガイドワイヤ40上において移動させる。送達システム1の先端部分8が所定の位置にある状態で、置換弁10を放出するために外部シース6が(例えば、制御ハンドル2の操作によって)引き込まれる。放出された置換弁10はステント18の自己拡張力下において半径方向に拡張することができる。付加的にまたは代わりに、放出された置換弁10は、同様に、制御ハンドル2によって操作されうる作動要素12の力下において半径方向に拡張することができる。
完全に拡張したステント18の力により置換弁10が大動脈弁42の壁に固定され、自己弁尖44を大動脈壁33に留める。自己弁尖44がこの位置に留められた状態で、弁尖アセンブリ16が心臓38を通る血液の拍動流に応じて開閉し、このような手法で、大動脈弁42を置換するように機能する。置換弁10が大動脈弁42内において完全に留置された後、ノーズコーン20をインナチューブ46によって弁内において基端方向に引き込むことができ、かつ、送達システム1が置換弁10のレシピエントから取り除かれるまで送達システム1の先端部分8をガイドワイヤ40に沿って基端方向に引き込むことができる。
ここで図9〜11を参照すると、大動脈壁33はそれ自体が元々非円形であり、沈着物が蓄積する部位となりうる。上述のように、置換弁10は大動脈弁42に管腔内的に送達されるため、置換弁10が植え込まれる前に植え込み部位を調整する(例えば、略円形となるように作製する)ことはできない。むしろ、ステント18がその長手方向に実質的に不均一な断面積を画定することができるように、置換弁10のステント18には非円形の大動脈壁33に合致するような可撓性がある。例えば、図9〜11に示すように、置換弁10は、ステント18の少なくとも一部が大動脈壁33の沈着物35に適応するために合致するように植え込むことができる。
弁尖アセンブリ16がステント18に結合されるため、沈着物35によるステント18の不均一な屈曲は弁尖30a、30b、30cの相対的な向きを変える可能性がある。例えば、弁尖30a、30b、30cはステント18が完全に拡張した、応力が印加されていない状態にある場合に示される接合と比べて異なるように接合してもよい。ステント18が沈着物35に適応するように曲がる場合、弁尖30a、30b、30cは接合領域24により弁尖アセンブリ16の完全な閉鎖が確実になるような大きさにされる。ただし、沈着物35が、弁尖アセンブリ16が開位置(例えば、図10に示される開位置)にあるときに弁尖30a、30b、30cの1つまたは複数がステント18に接触する原因となるような寸法および形状のものではないことを条件とする。すなわち、弁尖30a、30b、30cの1つまたは複数がステント18に接触する可能性が弁尖接合領域24の大きさの上限境界条件となりうる。
本発明のいくつかの実施形態を記載した。しかし、本発明の範囲および精神から逸脱することなく種々の変更を施してもよいことは理解されよう。例えば、置換弁は、置換弁を所定の位置に固定するために自己組織に穿孔するための複数のアンカーの1つまたは複数を含むことができる。したがって、他の実施形態は以下の特許請求の範囲の範囲内である。
Claims (40)
- 人工心臓弁であって、
身体通路内における管腔内送達用の第1の大きさから前記身体通路内における当該人工心臓弁の植え込み用の第2の大きさへ半径方向に拡張可能なステントと、
前記拡張可能なステントに結合された弁尖アセンブリであって、前記弁尖アセンブリが、前記拡張したステントを通過する流れを可能にする開位置と、前記拡張したステントを通過する流れを実質的に制限する閉位置との間において動かすことができる複数の弁尖を含み、前記閉位置において前記複数の弁尖のそれぞれが他の弁尖のそれぞれと接合可能であり、前記複数の弁尖のそれぞれの全高の約15パーセント〜約35パーセントの接合領域を画定する弁尖アセンブリと、
を含む、人工心臓弁。 - 前記複数の弁尖のそれぞれが約19mmの全高を有し、前記接合領域が約3mm〜約6mmである、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 前記複数の弁尖の各弁尖の少なくとも一部が、前記複数の弁尖の他の弁尖のそれぞれの少なくとも一部に縫合されている、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 前記弁尖アセンブリが前記ステントに固定された複数の柱をさらに含み、各弁尖の少なくとも一部が少なくとも1つの柱に縫合されている、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 前記ステントが管状であり、各柱の長手方向の軸線が前記ステントの長手方向の軸線に略平行する、請求項4に記載の人工心臓弁。
- 前記複数の柱が前記管状のステントの内部表面の周りに略均等な間隔で配置されている、請求項5に記載の人工心臓弁。
- 前記複数の弁尖の各弁尖が第1の端部部分と、第2の端部部分と、その間に延びる腹部とを有し、前記弁尖が前記閉位置から前記開位置に動くと、前記ステントに固定された各弁尖の第1の端部部分および第2の端部部分を他の弁尖のそれぞれの第2の端部部分に対して動かすことができる、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 各弁尖が、その腹部が前記ステントから間隔をおいて配置されるような大きさにされる、請求項7に記載の人工心臓弁。
- 各弁尖をその画定された第1の軸線を中心として歪ませることができ、かつ、重力下における前記複数の弁尖それぞれの第1の軸線を中心としたそれぞれの歪みが互いに約0.3175cm(0.125インチ)未満だけ異なる、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 各弁尖をその画定された第2の軸線を中心として歪ませることができ、かつ、重力下における前記複数の弁尖それぞれの第2の軸線を中心としたそれぞれの歪みが互いに約0.3175cm(0.125インチ)未満だけ異なる、請求項9に記載の人工心臓弁。
- 前記第1の軸線が前記第2の軸線に対して略直交する、請求項10に記載の人工心臓弁。
- 前記接合領域が前記複数の弁尖のうち3つの弁尖の係合によって画定される、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 前記ステントが管状であり、前記複数の弁尖のそれぞれの少なくとも一部が前記ステントによって画定された容積内に配置されている、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 前記接合領域の少なくとも一部が前記ステントの中心長手方向の軸線に沿って配置されている、請求項13に記載の人工心臓弁。
- 前記複数の弁尖のそれぞれが約0.0254cm(0.010インチ)〜約0.0381cm(0.015インチ)の厚みを有する、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 前記複数の弁尖が生物学的組織を含む、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 前記生物学的組織が、ウシ心膜、ウマ心膜およびブタ心膜のうち1つまたは複数である、請求項16に記載の人工心臓弁。
- 前記ステントが前記第1の大きさから前記第2の大きさへの半径方向の拡張の少なくとも一部から自己拡張可能である、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 前記ステントが第1の大きさから第2の大きさへの半径方向の拡張の少なくとも一部から機械的に拡張可能である、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 前記ステントが第1の端部部分および第2の端部部分を有し、前記第1の端部部分および第2の端部部分を、前記ステントを半径方向に拡張するために互いの方に動かすことができる、請求項19に記載の人工心臓弁。
- 前記ステントの第2の大きさが前記ステントの少なくとも一部を身体通路に固定するような寸法にされている、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 前記ステントが少なくとも1つの編組ワイヤを含む、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 前記少なくとも1つの編組ワイヤが約0.02032cm(0.008インチ)〜約0.0508cm(0.020インチ)の外径を有する、請求項22に記載の人工心臓弁。
- 前記身体通路内に植え込まれたときに前記ステントの少なくとも一部が非円形の断面を画定するように変形可能である、請求項1に記載の人工心臓弁。
- 人工心臓弁を製造する方法であって、
弁尖アセンブリを形成するステップであって、前記形成するステップが、複数の弁尖を互いに係合するステップを含む、ステップと、
前記弁尖アセンブリを半径方向に拡張可能なステントに固定するステップであって、前記複数の弁尖を、前記拡張したステントを通過する流れを可能にする開位置と、前記拡張したステントを通過する流れを実質的に制限する閉位置との間において動かすことができるように固定するステップであり、前記閉位置において前記複数の弁尖のそれぞれが他の弁尖のそれぞれと接合可能であり、前記複数の弁尖のそれぞれの全高の約15パーセント〜約35パーセントの接合領域を画定する、ステップと、
を含む、方法。 - 前記弁尖アセンブリを形成するステップが、前記複数の弁尖のそれぞれを生物学的組織のシートから切り抜くステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
- 各弁尖を切り抜くステップが生物学的組織の前記シートに鋼製金型を押すステップを含む、請求項26に記載の方法。
- 前記生物学的組織が、ウシ心膜、ウマ心膜およびブタ心膜のうち1つまたは複数である、請求項26に記載の方法。
- 前記弁尖アセンブリの各弁尖を給湿するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
- 前記弁尖アセンブリの各弁尖を給湿するステップが各弁尖を給湿溶液に露出させるステップを含む、請求項29に記載の方法。
- 前記給湿溶液が食塩水を含む、請求項30に記載の方法。
- 前記弁尖アセンブリを形成するステップの前後に各弁尖を前記給湿溶液に露出させる、請求項30に記載の方法。
- 前記弁尖アセンブリの各弁尖を給湿するステップが、前記弁尖サブアセンブリを前記半径方向に拡張可能なステントに固定する前後に各弁尖を給湿溶液に露出させるステップを含む、請求項29に記載の方法。
- 前記弁尖アセンブリの各弁尖を給湿するステップが各弁尖を給湿溶液中に保存するステップを含む、請求項29に記載の方法。
- 前記弁尖アセンブリの各弁尖を給湿するステップが前記開位置にある前記弁尖アセンブリを給湿溶液中に保存するステップを含む、請求項29に記載の方法。
- 前記弁尖アセンブリを形成するステップが各弁尖の少なくとも一部を前記複数の弁尖の他のそれぞれに縫合するステップを含む、請求項25に記載の方法。
- 前記弁尖アセンブリを前記拡張可能なステントに固定するステップが各弁尖の少なくとも一部を前記拡張可能なステントに縫合するステップを含む、請求項25に記載の方法。
- 前記弁尖アセンブリが複数の柱を含み、前記弁尖アセンブリを前記ステントに固定するステップが前記柱のそれぞれを前記ステントに固定するステップを含む、請求項37に記載の方法。
- 前記複数の弁尖を選択するステップをさらに含み、各弁尖が第1の軸線を画定し、前記複数の弁尖を選択するステップが、重力下においてそれぞれの第1の軸線を中心として互いに約0.3175cm(0.125インチ)未満だけ異なる量歪む弁尖を選択するステップを含む、請求項25に記載の方法。
- 各弁尖が第2の軸線を画定し、前記複数の弁尖を選択するステップが重力下においてそれぞれの第2の軸線を中心として互いに約0.3175cm(0.125インチ)未満だけ異なる量歪む弁尖を選択するステップをさらに含む、請求項39に記載の方法。
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