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JP2014508873A - 建築構造物 - Google Patents

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JP2014508873A JP2014500206A JP2014500206A JP2014508873A JP 2014508873 A JP2014508873 A JP 2014508873A JP 2014500206 A JP2014500206 A JP 2014500206A JP 2014500206 A JP2014500206 A JP 2014500206A JP 2014508873 A JP2014508873 A JP 2014508873A
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Abstract

好ましい一形態において、建築構造物136が提供される。建築構造物は、本体部140から延び床領域144を提供するように構成された床拡張部142を有する本体部140を備え、床拡張部142が建物モジュールを受け入れるための設備146を含む。
【選択図】図11

Description

本発明は、建築構造物に関する。本発明の一形態において、国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)の標準輸送コンテナとして輸送するためのプレハブ式建物ユニットが提供される。
値段が手頃で持続可能な量産型の建物および住宅が必要とされている。例えば、家屋を建造する現在の技術は、典型的には非常に手作業的であり、かつ費用がかかる。典型的な家屋の大部分は現場で建築される。家屋を建造して、必要なサービスに接続するには熟練した労働力が必要になる。さらに、家屋を建造するにはかなりの時間(典型的には何カ月もの時間)がかかる。
この背景ならびに問題およびそれに関連する困難さを踏まえて、本発明が開発された。
本明細書に記載の好ましい実施形態の第1態様によれば、本体部を備える建築構造物であって、本体部が、本体部から延び床領域を提供する床拡張部を有し、床拡張部が建物モジュールを受け入れるための取付設備を含む、建築構造物が提供される。
本明細書に記載の好ましい実施形態の第2態様によれば、輸送コンテナとしての輸送に適した箱形態の本体部を有する建築構造物であって、本体部が、少なくとも2つの細長い上部外縁部を有する上部構造を有し、2つの細長い上縁部の少なくとも一方に沿ってかつその内方に溝(樋)構造が配置される、建築構造物が提供される。
本明細書に記載の好ましい実施形態の第3態様によれば、本体部と溝構造とを備える建築構造物であって、溝構造が可動ヒンジ部と溝部とを含み、可動ヒンジ部が屋根拡張部を本体部に取り付けるように構成され、可動ヒンジ部が、屋根拡張部に落下した水が屋根拡張部に沿って下方に流れて溝部内に流入するように、屋根拡張部を溝部に隣接する位置で本体部に対してある角度で傾斜させることができるように可動である、建築構造物が提供される。
本明細書に記載の好ましい実施形態の第4態様によれば、上部構造および下部構造を有する本体部を備え、下部構造が少なくとも1つの水室を提供するように構成され、少なくとも1つの水室が、空の状態にされ、浸水状態において本体部を持ち上げるのに十分な浮力を下部構造に与えるように構成される、建築構造物が提供される。
本明細書に記載の好ましい実施形態の第5態様によれば、少なくとも1つのモジュールであって、モジュールまたは各モジュールが、輸送状態にあるときに、国際標準化機構の輸送コンテナとして提供されるように構成され;少なくとも1つのモジュールが、輸送状態にあるときに、モジュールの組み合わされた水平領域の少なくとも2.5倍の床領域を有する建物本体を提供するように構成されたモジュールと;建物本体が異なる現場の向きおよびその他の条件に適した異なるファサードレイアウトを備えることを可能にする、複数の交換可能なパネルを備えるパネルシステムとを備える、建築構造物が提供される。
本明細書に記載の好ましい実施形態の第6態様によれば、本体部と、パネルシステムとを備える建築構造物であって、パネルシステムが、異なる現場の向きおよび条件に建物を構成させるために、本体部が異なるファサードレイアウトを備えるように配設され得る、複数の交換可能なパネルを備える、建築構造物が提供される。
本明細書に記載の好ましい実施形態の第7態様によれば、建物を提供するための建築構造物であって、本体部と、床拡張部と、可動ヒンジ部とを備え、ヒンジ部が、床拡張部が折畳状態と拡張状態との間で移動可能であるように床拡張部を本体部の下端部に取り付けさせ、折畳状態では、床拡張部が国際標準化機構の輸送認証を取得した建築構造物の少なくとも一部を提供する建築構造物の側壁を提供し;さらに、建築構造物が、床拡張部を拡張状態に移動させた後に建築構造物に取り付けられる屋根拡張部を備え、床拡張部が、屋根拡張部と比較して大きな重量である、建築構造物が提供される。
本明細書に記載の好ましい実施形態の第8態様によれば、建築構造物を準備することと;国際標準化機構の輸送コンテナとしての建築構造物の少なくとも一部を提供する側壁として設けられた、かなりの重量である床拡張部を外側に揺動させることと;次に、相対的に軽量である屋根拡張部を建築構造物に取り付けることとを含む、建築方法が提供される。
本明細書に記載の好ましい実施形態の第9態様によれば、建築構造物を準備することと;建築構造物の本体に対して屋根拡張部および床拡張部を配置することと、浸水状態の間に建物を持ち上げるのに役立つ浮揚構造を床拡張部の下に提供することとを含む、建築方法が提供される。
本明細書に記載の好ましい実施形態の第10態様によれば、建築構造物を準備することと;床拡張部を延ばして拡張された床領域を提供することと;床拡張部の設備を使用して建物モジュールを受け入れることと;建物モジュールが建築構造物の床領域の一部を提供するように建物モジュールを配置することとを含む、建築方法が提供される。
本明細書に記載の好ましい実施形態の第11態様によれば、建築構造物を準備することと;建築構造物の本体に対して屋根拡張部および床拡張部を配置することと;屋根拡張部に落下した水が屋根拡張部に沿って下方に流れて溝構造の溝部内に流入するように、溝構造のヒンジを使用して建築構造物の本体部に対して屋根拡張部を傾斜状態で配置することとを含む、建築方法が提供される。
本明細書に記載の好ましい実施形態の第12態様によれば、建物用のユニットであって、基部と;基部の上方に支持される屋根とを備えるユニットが提供される。
本明細書に記載の好ましい実施形態の第13態様によれば、より大きな建築構造物内に設置するための台所設備または浴室設備を提供する可搬型モジュールを提供する建築構造物が提供される。
以下で述べるように、好適に、以下を提供する本発明の多数の好ましい構成が存在すると考えられる。
(i)建物の製造および設置が比較的容易である、プレハブ式のISO標準コンテナモジュールを使用して建築される建物内において開放感および快適性の向上した部屋領域を提供する。
(ii)製造および設置が比較的容易であると同時に、好適な雨水捕捉能力および防水能力を有する、プレハブ式のISO標準コンテナモジュールを使用して建築される建物を提供する。
(iii)建築の際に、コンテナが並べて配置されて好適な大きさの建物を提供し、かつ建物が建物モジュールを受け入れることができる、プレハブ式の折り畳み式の床拡張部を有するISO標準コンテナモジュールを提供する。
(iv)結果的に床空間が3倍になるように平らにする(folded)ことができる床部を各々が備える1つまたは複数のコンテナを有するシステムを提供する。
(v)プレハブ式のISO標準コンテナモジュールを使用して建築される好適な浸水防護能力を備えた建物を提供する。
(vi)最終的な建物が異なる現場の向きおよびその他の条件に適した異なるファサードレイアウトを備えることを可能にする複数のパネルを有する少なくとも1つのISOの輸送コンテナモジュールから形成されるシステムを提供する。
(vii)好適な台所と浴室の取付設備およびモジュールを有するシステムおよび方法を提供する。
さらなる態様、利点および好ましい特徴は、図面、特許請求の範囲、および明細書全体を読むことにより明らかとなるであろう。
実施形態の各々が具体的に記載されていること、また、本発明が実施形態のいずれか1つの任意の特定の特徴または要素に限定されると解釈されるべきではないことを理解されたい。本発明は、多数の実施形態または実施形態との関連で記載された変形形態の任意の特徴に限定されると解釈されるべきでもない。建築構造物という用語は、可搬型モジュールおよび建築用組立体を包含すると理解されるべきである。
ここで、本発明のより良い理解を助けるために、以下の添付図面を参照しながら、いくつかの好ましい実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の好ましい実施形態による建築方法を図示する図を提供する。 図2は、本発明の第1の好ましい実施形態による建築方法を図示する図を提供する。 図3は、本発明の第1の好ましい実施形態による建築方法を図示する図を提供する。 図4は、本発明の第1の好ましい実施形態による建築方法を図示する図を提供する。 図5は、本発明の第1の好ましい実施形態による建築方法を図示する図を提供する。 図6は、本発明の第1の好ましい実施形態による建築方法を図示する図を提供する。 図7は、本発明の第1の好ましい実施形態による建築方法を図示する図を提供する。 図8は、本発明の第1の好ましい実施形態による建築方法を図示する図を提供する。 図9は、本発明の第1の好ましい実施形態による建築方法を図示する図を提供する。 図10は、本発明の別の好ましい実施形態による建築構造物のいくつかの図を提供する。 図11は、さらなる実施形態による完成した建築構造物であって、図1〜図9に図示した方法に従って提供される建築構造物を図示する。 図12は、さらなる実施形態による完成した建築構造物であって、図1〜図9に図示した方法に従って提供される建築構造物を図示する。 図13は、さらなる実施形態による完成した建築構造物であって、図1〜図9に図示した方法に従って提供される建築構造物を図示する。 図14は、さらなる実施形態による完成した建築構造物であって、図1〜図9に図示した方法に従って提供される建築構造物を図示する。 図15は、さらなる実施形態による完成した建築構造物であって、図1〜図9に図示した方法に従って提供される建築構造物を図示する。 図16は、さらなる実施形態による完成した建築構造物であって、図1〜図9に図示した方法に従って提供される建築構造物を図示する。 図17は、さらなる実施形態による完成した建築構造物であって、図1〜図9に図示した方法に従って提供される建築構造物を図示する。 図18は、本発明のさらに好ましい実施形態による別の建築構造物を図示する。 図18は、本発明のさらに好ましい実施形態による別の建築構造物を図示する。 図20aは、本発明のさらなる実施形態によるさらなるシステムおよび方法を図示する。 図20bは、本発明のさらなる実施形態によるさらなるシステムおよび方法を図示する。 図20cは、本発明のさらなる実施形態によるさらなるシステムおよび方法を図示する。 図20dは、本発明のさらなる実施形態によるさらなるシステムおよび方法を図示する。 図20eは、本発明のさらなる実施形態によるさらなるシステムおよび方法を図示する。 図20fは、本発明のさらなる実施形態によるさらなるシステムおよび方法を図示する。 図21は、本発明のさらに別の実施形態による台所・浴室モジュールを図示する。 図22は、本発明のさらに別の実施形態による台所・浴室モジュールを図示する。 図23は、本発明のさらに別の実施形態による台所・浴室モジュールを図示する。 図24は、本発明のさらに別の実施形態による建築構造物を図示する。 図25は、本発明のさらなる実施形態による建築構造物を図示する。 図26は、本発明のさらなる実施形態による建築構造物を図示する。 図27は、本発明のさらなる実施形態による建築構造物を図示する。 図28は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図29は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図30は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図31は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図32は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図33は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図34は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図35は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図36は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図37は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図38は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図39は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図40は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図41は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図42は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図43は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図44は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。 図45は、本発明のなおさらに好ましい実施形態を図示する。
図1〜図9を参照すると、本発明の第1の好ましい実施形態による建築方法10が示されている。詳細には、図3を参照すると、建築方法10は、それら自体で本発明の好ましい実施形態を形成する2つの建築構造物12を用いる。好適には、方法10は、以下に述べるいくつかの好適な特徴を有する建物の迅速な建造を実現するものと考えられる。
図1に示すように、建築方法10は、基礎配置14を提供する。さらに詳細には、基礎配置14において、方法10は、複数の第1側基礎16、複数の中間基礎18、および複数の反対側基礎20を提供する。1対の支持台24の形態のスライド構造22もまた提供される。
第1側基礎16および反対側基礎20は、第1列28と、第2列30と、第3列32と、第4列34とを含む複数の列26を形成する。好適には、スライド構造22は、第2列30の一部を成す第1中間基礎36および第2中間基礎38を提供する。
中間基礎18のうち、中間基礎40は第2列30の一部を成し、中間基礎42は第3列32の一部を成し、中間基礎44は第4列34の一部を成す。
図2に示すように、建築構造物の第1建築構造物12は、(i)第2列30および第3列32の第1側基礎16;ならびに(ii)中間基礎40および中間基礎42の上に載置される。これはクレーンを使用して行われる。
第2建築構造物12は、(i)第2列30および第3列32の反対側基礎20;ならびに(ii)中間基礎40および中間基礎42の上に載置される。中間基礎40および中間基礎42は、両方の建築構造物12を好適に支持する「T型」基礎として提供される。方法10において、建築構造物12は、基礎にしっかりと固定される。
2つの建築構造物12は、各々、ISO輸送規格を満たすと認証された標準的なコンテナモジュール46として提供される。標準モジュール46の各々は、好適な溝構造50を有する本体部48を備える。
図4に示すように、各標準モジュール46の溝構造50は、可動ヒンジ部52と溝部54とを含む。図3に示すように、輸送のための折畳状態にあるときに、各溝構造50は、各モジュール46の下部58に連結された複数の床拡張部56により好適に保護される。実施形態において、床拡張部56は、複数の突合せヒンジ60により下部58に連結される。
床拡張部56は、外パネルの形態で提供され、方法10においては、図5に示すように拡張されて床領域62を形成する。床領域62を提供するために、床拡張部56の各々の頂部を、各モジュール46の上部64から離れる方向に揺動させる。床拡張部56は、基礎14の上に載せられ、しっかりと固定される。
図6〜図8は、各モジュール46の本体部48に屋根拡張部66を取り付けるプロセスを図示する。モジュール46の可動ヒンジ部52は、本体部48に取り付けられる屋根拡張部66を形成するために、屋根パネルの形態の複数の屋根部品68を取り付けられるように構成される。可動ヒンジ部52は、図4に示す第1位置70から図6に示す中間位置72に移動することができる。方法10において、屋根部品68が全体構造の一方側から他方側に延びるように複数の屋根部品68が、ヒンジ52に沿って連続して取り付けられ、屋根拡張部66を形成する。
好適には、実施形態において、床拡張部56は、最終的な建物の基部に重量を与えるために、屋根拡張部66と比較して相対的に大きな重量を有する。好適には、床拡張部56は、コンクリート床が設けられる家屋と同様の安定感が得られる床領域を提供する。床拡張部56を平坦化する(fold down)ことにより、最初に最も重い部分が平坦化される。それから、屋根拡張部66は、好適には、図示の中間位置72で後に連結されるより軽い屋根部品で提供することができる。縦置き位置での組み立てにより、建物を組み立てる者が、完成した屋根拡張部66の防水品質を好適に評価できるようにする。6つの屋根部品68は、両側部において全体的な屋根拡張部を提供するために、輸送の際に構造物12各々の内側に設けられる。
図7に戻ると、溝構造50は、第1側面部76と第2側面部78とを有する細長い流路74を提供する。第1側面部76は本体部48の長手方向に沿って延びるように構成され、第2側面部は屋根拡張部66の縁部80に沿って延びるように構成される。
方法10において、図8に示すように、図6に示す中間位置72から図8に示す傾斜位置82に移動するヒンジ52と共に、屋根拡張部66を外側への揺動運動により移動させる。屋根拡張部66が十分な高さまで持ち上げられたときに、従来の取付手段を使用して、複数の支持部材84が、適所に設置されてしっかりと固定される。このプロセスは、同一の好適な鏡像対称の溝構造を有する各モジュール46の反対側において繰り返され、図9に示す完全に拡張された建物構造86を提供する。これが行われた後に、複数の支持ブラケット88が取り外される。
ヒンジ部52が、図3に示す垂直位置から、屋根拡張部が最終的に図8に示す傾斜位置82に固定される、中間位置72に移動可能であることを考慮すると、建物構造86の形態および配置が好適であると考えられる。
説明しかつ図面に示すように、溝構造50を設けることは、浸水に対して本体部48を好適に保護し、かつプレハブ式の2つのモジュールコンテナシステムで好適に水を捕捉するのに役立つと考えられる。
図10を参照すると、さらに好ましい実施形態による好適な建築構造物90が示されている。建築構造物90は、本体部92と溝構造94とを備える。溝構造94は、可動ヒンジ部96と溝部98とを含む。可動ヒンジ部96は、本体部92に屋根拡張部100を取り付けられるように構成される。可動ヒンジ部96は、溝部98に隣接する位置にある本体部92に対して屋根拡張部100を上向きの角度で傾斜させることができるように移動可能である。そのようなものとして、水が屋根拡張部100に落下すると、重力作用によって、水を屋根拡張部100に沿って下方に流れさせ、溝部98内に流入させる。
溝構造94は、第1側面部104と第2側面部106とを有する細長い流路102として提供される。第1側面部104は本体部92の長手方向に沿って延びるように構成され、第2側面部106は屋根拡張部100の縁部108に沿って延びるように構成される。
実施形態において、溝構造94は建築構造物90の第1側110に設けられ、「鏡像対称の」溝構造112は反対側114に設けられる。溝構造94および溝構造112は、溝構造116全体を形成する。
輸送状態にあるときに、溝構造94と溝構造112両方は、2つの床拡張部118の形態の、本体部92の細長い側面パネルにより好適に保護される。2つの床拡張部118は、輸送状態において、例えばフォークリフトにより生じ得る横方向の損傷から溝構造94および溝構造112を保護するために上方に延びる。
図10に示すように、溝部98は、屋根拡張部100と本体部92の残部との間に位置するU字型流路部120として設けられる。流路部120が通常サイズの溝であるため、流路部120を、好適には、梯子および従来の伸縮式溝清掃具を使用して簡単に掃除することができる。
溝構造94において、ヒンジ部96は、図示のように、溝部98に連結するための第1リーフ124と、屋根拡張部100に連結するための第2リーフ126とを有する細長い突合せヒンジ122を備える。当然のことながら、様々なヒンジ構造および連結構造が可能である。
本体部92は、傾斜した上部128に落下する水を溝構造94内に流入させるための若干傾斜した上部128を有する。実施形態において、上部128は、若干凸状であることにより傾斜している。
既に述べたように、建築構造物90の各側面には、本体部92の下部から延び、床領域を提供するように構成された細長い床拡張部118が設けられる。床拡張部118は、輸送のために適所に掛止される。床拡張部は、輸送の際に強度をもたらすために、本体部92の中央主要部132を若干越えて延びる。各細長い床拡張部118の幅(上下方向の高さ)は、本体部92の主要部132の高さよりもわずかに大きいだけである。
好適には、溝構造94のヒンジ部96は、屋根拡張部100が本体部92の高さよりも実質的に幅広であることを可能にし、建物が組み立てられたときに、所望の開放感および快適性がもたらされる。
実施形態は、輸送コンテナとしての輸送に適した箱構成の本体部92を有する建築構造物90を提供するものと考えられる。床拡張部118は、床拡張部118により提供される少なくとも2つの細長い上部外縁部134を有する上部構造であって、溝構造94および溝構造112がそれら上部外縁部134の内方に配置された上部構造を提供する。溝構造は、外縁部134に沿って延び、水が流れるように上部に流路120を提供する。建築構造物90は、上に述べた理由から好適であると考えられる。
図11に目を向けると、方法10によって設けられた建築構造物136が全体的に示されている。建築構造物136は、ISO認証輸送コンテナとして輸送されるように構成された2つのモジュラ建築構造物138を備える。
モジュラ建築構造物138の各々は、それぞれの本体部140の下部に枢動可能に取り付けられた床拡張部142を有する本体部140を含む。他の実施形態において、枢動取り付けを行わなくてもよく、床拡張部142は、下降中の各床拡張部142の下縁部を拘束するために使用する例えばストラップおよび鎖により手作業で配置されることができる。特に、手動の配置システムでは、一体の枢軸なしに、床拡張部が、輸送の際に建築構造物138のメインシャーシの両側部に垂直に取り付けられることもまた好ましい。図18〜図19を参照しながら、以下にさらに詳細に述べるように、これは、ボルト締めシステムにより好適に達成することができる。
図11の実施形態に戻ると、各床拡張部142は、本体部140から延び床領域144を提供するように構成される。図示のように、両拡張部142が共に提供する床領域144は、全床領域の約2/3である。
さらに、各床拡張部142は、台所または浴室モジュール150(図13参照)の形態の建物モジュール148を受け入れるための取付設備146を含む。建築構造物138は、取付設備146が各対応する建築構造物138のコーナに設けられた鏡像対称として提供される。鏡像対称として提供されることにより、これは、それらの取付設備146が、建築構造物136の全体において中央の取付設備を提供することを意味する。
図11〜図13を参照すると、各取付設備146は、建物モジュール148(図13参照)の対応する半部を受け入れるための床凹部154(図12参照)を提供するために、それぞれの床拡張部142から取り外し可能な可脱部152を備える。
図に示すように、それらの凹部154は、建築構造物136の横外側縁部に共に配置され、かつ中央に配置される。建築構造物138の各々は、建物モジュール148の水平断面の半部のみを受け入れる凹部を提供する一方で、建築構造物136全体の凹部156は、(水平面において)建物モジュールの全断面を受け入れる。これは図12に図示されている。凹部156は、それぞれの床拡張部142の約半部を各々形成する中央パネルを取り外すことにより設けられる。
建物モジュール148を設置する前に、多数の貯水タンク158が、建築構造物136の中央に設けられる。これは図14に図示されている。
図15に示すように、建物モジュール148の迅速な配置を可能にするように構成されたスライドシステム160が提供される。スライドシステム160は、建物モジュール148を、支持台上に載置しかつ全建築構造物136の凹部156内に摺動させることを可能にする、間隔をおいて位置する2つの支持台を備える。図示のように、支持台は建築構造物136から垂直に延びる。支持台は、比較的正確に配置される場合には、ガイドとして使用することもできる。実施形態において、可脱部152は、好適には、ベランダの形態のさらなる床を提供するために使用される。
図15〜図17に示すように、建物モジュール148は、家屋の外側の支持台上に載置される。モジュールの端部キャップが取り外され、モジュールを支持台に沿って設置位置に摺動させる。次に、内壁パネルおよび外壁パネルが設置され得る。
実施形態において、建物モジュールは、台所/浴室モジュールを備える。各床拡張部は、輸送状態にあるときには垂直方向に取り付けられ、その後、水平方向に配置されて床領域を提供するように構成される。可脱部は、凹部が、取り外し時に比較的中央に設けられ、矩形に構成された凹部/取付設備の床を収容するように、床拡張部の上部コーナに隣接して設けられる。可脱部が好ましいが、当然のことながら、台所/浴室モジュールの組み込みを可能にする他の取付構造も可能である。設けられた凹部全体が建物モジュールの全床領域を受け入れる。
図18を参照すると、本発明のさらなる実施形態が示されている。実施形態は、好適には一体型の40フィートのISO標準輸送コンテナとして提供される単一の40フィートの建物ユニット139を備える。複数の床拡張部141は、メインシャーシ143にボルト締めされる。ボルト締めは、頂縁部147および底縁部149に沿って行われる。好適には、実施形態において、頂部および底部の隅金具を含む建物ユニット139の完全な側部は、床拡張部141の単一の溶接フレームを備える。これは、図18に図示されており、好適な強度をもたらす。
追加的に、図19は、輸送の間、床拡張部141をメインシャーシ143に固定するために用いられるボルト151および取付部153の使用を図示する。取付部は、ボルト151の反対側の端部をしっかりと固定するために用いられるナットに容易にアクセスできるように開放的に構成される。当然ながら、いくつかの構成が可能である。
ボルトを外した後、床拡張部を垂直方向に取り付けられた位置から移動させ、その後、床拡張部が水平方向に配置され、拡張した床領域を形成する。これは、組立の際に下縁部を拘束するストラップ、鎖またはブラケットにより例えば手作業でを含むいくつかの方法により達成することができる。床拡張部141は、メインシャーシ143の全高さにわたる。これが好適であると考えられる。
この実施形態において、建物ユニット139は、端と端をつなげて配置された2つの20フィートコンテナよりもむしろ単一/一体型の40フィートの補強されたコンテナを備える。これは、必要とされる構成部品の数、ひいてはコストを大幅に低減し、いくつかの事例では、輸送および設置を簡略化すると考えられる。固定構造は、各床拡張部141の主要な周縁フレーム155にボルト151を貫通させることにより床拡張部141がボルト締めされることを含む。これはまた、輸送中にボルトが衝撃荷重を好適に伝達しかつ床拡張部141を所望の位置に保持することができる、という理由から好適であると考えられる。
図を参照すると、床拡張部141各々が、シャーシ143に対して垂直方向および水平方向にコンテナの完全な側部を好適に形成することも示されている。床拡張部141は、外側フレーム155の一部としてISO標準のコーナ157を提供する。ISO標準のコーナキャスティング157は、図示のように、床拡張部141がボルト締めされる中央シャーシ143とは別体である。このようにボルト締めすることにより、床拡張部141が、好適には確実にしっかりと固定される。
床拡張部141各々は、床拡張部141がボルト締めされるシャーシ143に同様の構造補強用の構造フレームを提供する。
設置の際には、床拡張部141をコンテナの中央シャーシ143から分離し、枢動運動により(但し、一体の枢軸なしに)適所に下降させ、その後、ボルト締めにより再び取り付ける。
加えて、一体型の40フィートの建物ユニット139の床拡張部141の一方は、好適には取付設備を提供する。取付設備は、好適には、台所または浴室モジュールの形態の別個の建築構造物を受け入れるように構成される。別個の建物ユニットをコンテナ内に挿入できるようにすることにより、比較的大型の部屋を好適に提供することができると考えられる。他のコンテナ建物ユニットと比較すると、台所および浴室は、40フィートコンテナの比較的狭い中央背部内に配置されない。実施形態において、台所および浴室モジュールは、シャーシ143の基部から延びる床拡張部141のうちの1つの内部/上部に受け入れられる。
図20a〜図20fを参照すると、一体型の40フィートの建物ユニットを提供するさらなる実施形態による建築方法159が示されている。図示のように、床拡張部は、ISO標準のコーナ161を提供する。台所/浴室モジュールは、床163を有するコンテナとして輸送される。台所/浴室ユニットはまた、ISO標準の端部取付部165および保護屋根167を提供する。別輸送されるモジュールの床163は、設置の際に適所に案内され、最終的な床領域の一部を成す。保護屋根は、再使用可能であり、好適には、建物のベランダの一部として使用するための保護層の一部としての床を含む。
図21〜図23は、本発明のさらに好ましい実施形態によるモジュラユニット169を図示する。モジュラユニット169は、好適には20フィートのコンテナ171として提供される。コンテナ171は、好適には、内部補強177を備えた箱形フレーム175を有するシャーシ173を備える。フレーム173は、細長く、第1端部179と第2端部183とを含む。
第1キャリア要素185は第1端部179に取り付けられ、第2キャリア要素187(図示せず)は第2端部183に取り付けられる。キャリア要素185および187は、シャーシ172に取り外し可能に取り付けられ、比較的平坦な平面構成を有する。取り外し可能な取り付けは、図示のように複数のボルト締め要素により行われる。キャリア要素185および187は、シャーシ173の周縁部を保護する形状であり、実質的に端部179、183の全幅および全高にわたる。
キャリア要素185、187各々は、ISOのコーナ要素189を含む。モジュラユニット169は、ISOの輸送コンテナ規格に従って提供される。さらに、モジュラユニット169は、上記のタイプのより大きなモジュラユニット用の台所設備と浴室設備の両方を提供するように設計される。モジュラユニット169において配管設備および台所設備の大部分を提供することによって、屋根材などの他の材料をより大きなモジュラユニット(40フィート)で好適に輸送することができる。台所設備と浴室設備とを収容するより小さなモジュラユニット169は、組立現場に別輸送される。出願人は、これが好適であると考える。
モジュラユニット169は、組み立ての際に、より大きなモジュラユニットに取り付けられた複数の支持台の上での移動に役立つようにモジュラユニット169の下面に低摩擦材料を含み得る。これは、例えば、帯状のナイロン材料を含み得る。ウインチが、より大きなモジュラユニットの床拡張部内に設けられた凹部の内縁部に連結され、より小さなユニット169が、ウインチの使用により支持台上で引っ張られることが好ましい。より大きなユニットにボルト締めすることにより、支持台を好適に使用してガイドを提供することができる。システムは、2人または3人の比較的熟練していない者により設置可能であることが好ましい。
その手法の別の利点は、その手法が、家屋の床領域を相対的に最大化できるようにすることであると考えられる。出願人は、モジュラ屋根システムとの組み合わせでのそのような設計が、いくつかの実施形態において、実質的な追加の有効な床空間を与え得ると考える。現場で組み立てられた家屋のように見えかつそのように感じられる家屋を構築するという最も重要な目的に寄与するよりゆったりとした空間の設計を可能にすると考えられる。台所設備および浴室設備は、メインシャーシ内よりもむしろ床拡張部の中央に位置する。より大きなユニットの比較的空のシャーシは、輸送の際に、屋根パネルなどの他の材料を輸送するために好適に使用することができる。これにより、現場でのいくつかの好適な組立態様が提供される。
図24を参照すると、本発明のさらに好ましい実施形態による建築構造物162が示されている。建築構造物162は、上部構造166と下部構造168とを有する本体部164を備える。下部構造168は、好適には、空の状態にされ、浸水状態において本体部164を持ち上げるのに十分な浮力を下部構造に与えるように構成された水室170を提供するように構成される。
水室170は、水室170を貫通する複数の基礎172を収容し、かつ2つのISO認証コンテナを使用した建物の形成を可能にするように構成された対称構造を備える。水室170は、下部構造168の一部を成しかつ下部構造168の境界に沿ってその周辺に延在するように下部構造168内に収められる。
建築構造物162は、浸水状態の間に本体部164を上下に案内するように構成された垂直案内システム174を含む。垂直案内システム174は、本体部164を上下に案内するように構成された4つの案内部材176を備える。
建築構造物162は、洪水の影響を受ける氾濫原地域での使用に特に好適であると考えられる。一般に、ISO準拠輸送コンテナから家屋を形成する場所では、別の方法では、家屋が押し流されるであろう。
実施形態において、建築構造物162は、屋根拡張部および床拡張部を2つのプレハブ式ユニットに対して配置し、床拡張部の下に浮揚構造を設けることにより提供される。
図25を参照すると、本発明のさらに好ましい実施形態による建築構造物178が示されている。建築構造物は、(先に述べたように)、各モジュール182が、輸送状態にあるときに、ISOの輸送コンテナとして提供されるように構成された2つの可搬型モジュール182により提供される本体180を備える。好適には、モジュール182は、輸送状態から組み立てられ、拡張状態において建物184を提供することができる。図25に示すように、建物184は、輸送状態で組み立てられたときの、モジュール182の基部の組み合わされた水平領域の約3倍の床領域185を有する。好適には、建築構造物178は、建物184が異なる現場の向きおよびその他の条件に適した異なるファサードレイアウトを備えることを可能にする、複数の交換可能なパネル188を備えるパネルシステム186をさらに含む。
その建物システムは、施工者が現場の向きに適するように建物を望ましく構成させることができる、ISO認証輸送コンテナから形成される建物の提供を可能にするので、特に好適であると考えられる。施主は、好適には、窓、ドアおよび内壁をどこに配置するかを決定することもできる。
記載の先の実施形態と同様に、組み立てられる建物本体180は、モジュール182が輸送状態で提供されるときに、モジュール182の側部の一部を成す床部190を含む。床部190は、建物本体内における床領域185の少なくとも一部を成す。好適には、交換可能なパネル188は、異なるファサードレイアウトを提供するために床領域185の境界の周辺に配置可能である。
図25に示すように、パネルシステム186は、壁パネル194と、高窓パネル196と、中窓パネル198と、全面窓パネル200と、ドアパネル202と、引き違い窓二重パネル204とを含む。パネルシステム186のパネルの各々は、標準幅の2倍である引き違い窓二重パネル204を除いて、好適には同じ幅である。
好適には、パネルシステムを備えるモジュール化された構造物を提供することにより、量産コンテナ型の家屋を容易に製造することができると考えられる。異なる位置のファサードおよび内部レイアウトを容易に提供することができる。
図26に示すように、床領域185は、およそ6つの標準パネルの幅に相当する幅206と、およそ6つの標準パネルの幅206に相当する高さ208とを有する略正方形である。これが好適であると考えられる。
図27は、壁パネル194を断面図で示す。好適には、壁パネル194は、拡張部210と当接部212とを備えている。当接部212は、床部190に当接する下面として提供される。拡張部210は、図27に示すように、当接部212の前部から床部190の前面214を越えて下方に延びる。これは、壁パネル194と床部190との間の継ぎ目に耐候性を付与するのを好適に助けるのに役立つ。拡張部は、10cmよりも長いことが好ましい。実施形態において、拡張部は、長さが約30cmであり、床部190よりも下に設けられた貯水タンクを好適に隠す役割も果たす。
パネルシステム186の壁パネルは、上部で懸吊され、次に、圧力シールが十分に水密であるように側部および底部に沿ってねじで取り付けられる。
加えて、完成したユニット内では、外壁パネル内にケーブルは存在せず、全ての電力および配管は主床構造および中央シャーシを通っている。各部屋に電源コンセントを設けるために、標準的な壁取り付けコンセントではなく、床ボックスが使用される。
上に詳述したように、いくつかの好ましい実施形態は、好適に以下を提供する多数のシステムおよび方法を提供すると考えられる。
(i)建物の製造および設置が比較的容易である、プレハブ式のISO標準コンテナモジュールを使用して建築される建物内において開放感および快適性の向上した部屋領域を提供する。
(ii)製造および設置が比較的容易であると同時に、好適な雨水捕捉能力および防水能力を有する、プレハブ式のISO標準コンテナモジュールを使用して建築される建物を提供する。
(iii)建築の際に、コンテナが並べて配置されて好適な大きさの建物を提供し、かつ建物が建物モジュールを受け入れることができる、プレハブ式の折り畳み式の床拡張部を有するISO標準コンテナモジュールを提供する。
(iv)結果的に床空間が3倍になるように折り曲げることができる床部を各々が備える1つまたは複数のコンテナを有するシステムを提供する。
(v)プレハブ式のISO標準コンテナモジュールを使用して建築される好適な浸水防護能力を備えた建物を提供する。
(vi)最終的な建物が異なる現場の向きおよびその他の条件に適した異なるファサードレイアウトを備えることを可能にする複数のパネルを有する少なくとも1つのISO輸送コンテナモジュールから形成されるシステムを提供する。
図28〜図45に関して、図28は、建物の一実施形態の分解斜視図を示す。図29は、本発明の態様に係る図28の建物を建造する方法の一実施形態のステップを示す。図30は、螺旋杭が設置された現場を示す。図31は、折畳モードにありかつ螺旋杭により支えられた、本発明の別の態様に係る、建物用の2つのユニットの一実施形態の斜視図である。図32は、屋根拡張部を上方に揺動させたユニットの1つを示す。図33および図34は、それぞれの拡張位置まで下方に揺動させた基部拡張部を示す。図35は、サブユニットがユニット内に配置され、かつ柱が基部拡張部上に設置されたユニットを示す。図36および図37は、それぞれの拡張位置にある屋根拡張部を示す。図38は、外パネルが設置されたユニットを示す。図39は、最終形態またはほぼ最終形態の建物を示す。図40は、図31のユニットの一部を成し得るキャップの一例を示す。図42は、図31のユニットの一部である2以上の自由度を有するヒンジの一例を示す。図41は、図28の建物内の容器の一例を示す。図43は、外装パネルを嵌め込むことができる建物の前面に外装パネルの様々な実施形態を示す。図44および図45は、それぞれ折畳モードおよび拡張モードにある折畳可能な壁の一実施形態を示す。
図28に示すように、建物の一実施形態の分解斜視図は、全体的に符号312で表される。実施形態において、建物312のかなりの部分は、制御された工場環境内で製造される(すなわち、予め組み立てられる)。これにより、現場で必要とされる熟練を要する労働の量および時間が低減される。
建物312は、折畳状態の1つまたは複数のユニットとして搬送される。折畳状態において、建物312は、ISOの輸送コンテナなどの輸送コンテナと同等の外形を有する。本文書の文脈において、輸送コンテナの別名は、インターモーダルコンテナである。例えば、基部は、ISOの輸送コンテナの基部と同じ面積を有し、屋根もまた、ISOの輸送コンテナの屋根と同じ幅および長さを有し、かつ、側壁もまた、ISOの輸送コンテナの対応する側壁と同じ幅および長さを有することができる。折り畳まれたユニットの外形は、いくつかの代替的な実施形態において、ISO以外のコンテナと同等の外形とすることができる。アメリカ合衆国では、48フィート(14.63m)および53フィート(16.15m)のより長いユニットがしばしば使用される。一部のヨーロッパのコンテナは、ユーロパレットを収容するために、2.5m(8フィート2.4インチ)で2インチ幅広である。オーストラリアのRACEコンテナもまた、オーストラリアの標準的なパレットを収容するために若干幅広である。
この特定の実施形態において、ユニットは、輸送コンテナではなく、例えば、コンテナ船、コンテナ列車、トラック、およびポーテナなどの専用のコンテナ荷役設備を含み得るインターモーダル貨物輸送システムで輸送できるように、輸送コンテナの一定の特徴を備えるように構成されている。しかしながら、別の実施形態において、ユニットは、適切に改良された輸送コンテナである。
特定の実施形態において、ユニットの外形は、ハイキューブ輸送コンテナと同等の外形である。ハイキューブコンテナは、幅がおよそ2.44m(8フィート)であり、高さが2.89m(9.5フィート)である。ハイキューブコンテナは、例えば、10、20、30または40フィートの長さで利用可能である。ユニットの長さは、必ずしも全ての実施形態でそうではないが、この実施形態では、20フィートである。
建物312は、施主/施工者により典型的には数週間で、または経験を積んだ建築作業員により数日中に、現場でユニットを拡張することにより組み立てられる。
図29は、1つまたは複数のユニットおよび1つのサブユニットから建物312を建造する方法の一実施形態のステップを示す。第1ステップにおいて、建物312用のユニット310、311などの1つまたは複数のユニット(この例では、2つのユニット)およびサブユニット374は、ユニット310、311、したがって、結果として得られる建物312が位置することになる現場に搬送される。ユニット310、311は、実質的に同一であるが、同一である必要はなく、ISOの輸送コンテナなどの輸送コンテナと同等の寸法を有する。この実施形態において、ユニット310、311は、「標準的な」輸送コンテナよりも背の高いハイキューブ輸送コンテナと同等の外形寸法を有する。したがって、対応する建物は、相対的に高い屋根を有し、より背の低い輸送コンテナを使用して得られる容積よりも相対的に大きな内部容積を有する。ユニット310、311は、輸送コンテナと同等の寸法を有するので、輸送コンテナの荷役および輸送のための既存のインフラを使用して荷役および輸送することができる。図29に示す方法の実施形態において、ユニット310、311は、ISOの輸送コンテナを運搬するように構成されたBトリプルトラックで搬送される。Bトリプルトラックはまた、ユニット310、311内に位置することになるサブユニット374を運搬および搬送する。典型的には、サブユニット374は、同様に輸送コンテナ、但し、ユニット310、311に対応する輸送コンテナよりも小さな(典型的には、より背が低いが同一の床面積を有する)輸送コンテナと同等の外形寸法を有する。サブユニットの外形寸法は、ISOの輸送コンテナと同等の寸法とすることができる。
ステップ2において、374などのキャップが、ユニットの端部から取り外され、次に、ユニット310、311が、例えば、トラックの一部であるクレーンにより現場に端と端をつなげて配置される。この場合では、ユニット310、311は、(図29に示すように)、例えば各々が螺旋杭の形態を取る複数の柱360の上に位置する。螺旋杭は、典型的には、ユニット310、311およびサブユニット374が搬送される前に現場に設置される。
以下では、方法についてユニット310を参照してさらに詳細に説明するが、同様のステップがユニット311に対して実行され得ることを理解されたい。
ステップ2に示すように、ユニット310は、折り畳まれて側壁を形成し拡張されてユニット310の矩形屋根316の拡張部を形成し得る矩形屋根拡張部318を有する。輸送の際に、屋根拡張部318は、例えば、締め具、ケーブルまたは紐により折畳位置に締結される。屋根を上方に揺動させる前に締結が解除される。
ステップ3に示すように、屋根拡張部318を上方に揺動させて上昇モードにすると、平坦化時にユニット310の矩形基部314の拡張部を形成し得る矩形基部拡張部320が露出する。基部拡張部20は、輸送の際に締結される。下方に揺動させるときに、基部拡張部320の締結がまず解除される。
ステップ4に示すように、基部拡張部320を下方に揺動させて、基部314のみにより提供される床領域よりも広い床領域を形成する。
ステップ5において、(この例では、20フィートのISOコンテナと同等の形態を取る)サブユニット374が、1つまたは複数のユニット内に配置される。この例では、サブユニットはハイキューブコンテナではない。この実施形態において、サブユニット374は、浴室および/または台所とすることができ、全ての配管およびその他のサービスが配備された状態とすることができる。サブユニットは、例えば台所および/または浴室に通じる1つまたは複数のドアを有する。
ステップ6において、屋根拡張部318を下方に揺動させて上昇モードから拡張モードにする。
ステップ7において、パネルが、拡張されたユニット310の周縁部の周りに配置されるが、パネルは、例えば、壁パネル、ドアおよび外窓である。パネルは、全て同じ幅、必ずしもそうではないが、典型的には1.2mとすることができ、したがって、交換可能である。一般に、床拡張部を拡張する前に屋根拡張部を拡張する場合、パネルの使用が大幅に簡略化される。
建物312の別の実施形態を建造する様々な段階を図にさらに詳細に示す。図28および図29に示す部分と同様の部分には、同様の番号が付されている。
図30に示すように、360および362などの螺旋杭の形態の複数の柱が、まず現場に設置される。図31は、端と端を当接させた建物用の2つのユニット、符号310で表す最前部のユニットおよび符号311で表す最後部のユニットを示す。図31に示すようにユニットを使用すると、結果として得られる建物は、モジュラ建物と表現することができる。上下方向の線は、ユニット310、311の境界を示す。キャップ部材は、それぞれの屋根および/または屋根拡張部の境界にわたって配置される。この実施形態において、封止キャップの形態のキャップ部材は、接着剤および/または締結具を使用して取り付けられる。ユニットは、折畳モードで示されており、杭360の上に位置している。ユニット310は、ユニット311がそうであるように、開放した両側の端部348、350を有する。しかしながら、輸送の際には、開放端部348、350に蓋をすることができ、その追加のキャップ構造が、輸送のためにユニットを強固にする。キャップが設置された状態で、ユニットは、ISOの輸送コンテナ、例えば、長さ20フィートのハイキューブと等しい寸法を有することができる。キャップが取り外された状態では、ユニットは、ISOの輸送コンテナよりも若干短い。キャップは、例えば、現場で取り外し、建物312の部品として使用することができる。図40は、キャップ374の一例の正面斜視図を示す。キャップの後端部は開放しており、ユニットの端部を受け入れることができる空洞を呈する。キャップは、1対の協働要素により(コンテナ船などの)インターモーダルコンテナの輸送手段に係合するように構成することができ、1対の要素の各々は、キャップと輸送手段のうちの1つにそれぞれ位置する。その要素を係合させると、取り扱いおよび運送の際にユニットをしっかりと固定することができる。要素は、例えば、コーナキャスティングの形態の標準的なISOの取付点376とすることができ、要素は、ツイストロック(コンテナ輸送業において使用される緊締装置)に構成する。任意の適切な締結システムを用いることができる。要素376は、ISOの輸送コンテナに関しては、キャップ374の1つまたは複数のコーナに位置することができる。
ユニット310は、折畳モード、拡張モード、または上昇モードを取ることができる屋根拡張部318を有する。図31において、屋根拡張部318は、折畳モード(折り畳まれた状態)で示されている。この実施形態において、屋根拡張部318は、本質的に基部と屋根との間のスパン全体に延び、ユニット310の外壁を形成する。他の実施形態において、屋根拡張部はスパン全体に延びる。屋根拡張部は、この実施形態では、ハイキューブコンテナの外壁よりも若干小さく、詳細には、屋根拡張部の幅は、必ずしも全ての実施形態でそうではないが、この実施形態では、およそ2.8mである。
ユニットが折畳モードにあるときには、基部拡張部320は屋根拡張部318の裏側に位置する。基部拡張部320は、折畳モードまたは拡張モードのいずれかを取ることができる。図31において、基部拡張部320は、折畳モードで示されている。基部拡張部は幅が2.4mである。基部拡張部320は、必ずしも全ての実施形態でそうではないが、この実施形態では、屋根拡張部よりも幅が小さく、したがって、基部314と屋根316との間のスパン全体に延びない。このことにより、例えば、屋根拡張部をユニットに連結するヒンジなどの機構のための空間を提供することができる。拡張モードにおいて、基部拡張部320は、基部314の拡張部であり、基部および基部拡張部の上面は同一平面にある。
屋根拡張部は、屋根拡張部よりも幅が広いので、家屋に日除けが設けられる。日除けは、好適には、家屋をより維持可能にするために受動熱管理を改善する。
屋根拡張部318は、屋根316に隣接する近位縁部322と、さらに遠位縁部324とを有する。屋根拡張部318が折畳モードを取ると、遠位縁部324が、基部314に隣接して位置する。しかしながら、拡張モードにおいては、屋根拡張部318の遠位端部324は、図28に示すように、屋根拡張部318の近位縁部322よりも上方に持ち上げられる。内部空間は、遠位縁部が持ち上げられるため、通常、コンテナにより提供される空間よりも高さがある。屋根316の下の内部よりも家屋の外縁部324により大きな高さが与えられる。これは、特に屋根拡張部の遠位縁部よりも外方に目を向けたときの家屋内の開放感を高める。また、屋根拡張部の内向き傾斜面は、家屋312に落下する雨水が内方に流れるようにし、そこで、雨水が中央に集められ、家屋の下に位置するタンクなどの貯水槽への導管を介して移送され得る。
図32に示すように、少なくともこの実施形態では、180°を超える角度で屋根拡張部318を上方に揺動させることができ、基部拡張部320を露出させる。屋根拡張部318は、図28に示すヒンジ342により屋根に取り付けられる。ヒンジの使用は、屋根拡張部を揺動させるときに、ヒンジが屋根拡張部の半分の重量を支持するので都合が良い。ヒンジはまた、屋根と壁に対して屋根拡張部を予め整列させる。同様に、基部拡張部320は、図32に示す別のヒンジ344により基部314に取り付けられる。
図32に示すように、上昇モードの屋根拡張部は、典型的には、折畳モードの屋根拡張部に対して180〜270°の角度を成す。屋根拡張部は、実際には2つの屋根拡張部のうちの1つであり、上昇モードでは、屋根拡張部のそれぞれの遠位縁部が一緒にされる。この上昇モードは、特に拡張部が互いに締結される場合、比較的安定した配置であり、拡張部を上昇モードにするまたは拡張部をこの上昇モードで保持するのに高価で煩雑な装置を必要としない。このモードにおいて、屋根拡張部は、自立しており、建築の前段階中には都合の良いことに邪魔にならない。
図33に示す通り、屋根拡張部318を上方に揺動させた後に、基部拡張部320を拡張位置まで下方に揺動させることができる。
ヒンジ342は、屋根拡張部318を屋根316の上方または下方のいずれかに揺動させることができるように構成され、したがって、建物の輸送、建造、および最終的な使用の際に利用される様々な位置を取る。これは、従来技術の構成を使用しては不可能かもしれない。軸線を中心とした動きよりもむしろ経路に沿った動きを提供するヒンジを使用することができる。つまり、例えば図42に示すダブルヒンジなどの、2以上の自由度を有するヒンジを使用することが好適であり得る。ダブルヒンジは、第1枢軸380と第2枢軸382とを有し、それらの枢軸は共通の連結部材383に各々連結される。第1枢軸380は第1リーフ384に取り付けられ、第2枢軸は第2リーフ386に取り付けられる。各リーフと連結部材との間の角度を変更することができるので、このダブルヒンジは、自由度が1しかない標準的なヒンジとは異なり、2の自由度を有する。使用時には、第1リーフは、縁部に隣接する屋根316の内面に締結することができ、第2リーフは、屋根拡張部318の内面に取り付けられる。屋根拡張部を延ばすときに、第1枢軸380を中心とした回転により、第2枢軸382をユニットの内側から揺動させ、屋根から離して揺動させる。したがって、屋根との干渉なしに、第2枢軸を中心に屋根拡張部を回転させることができる。3以上の自由度を備えたヒンジを用いることができる。1または2以上の並進自由度を有するヒンジを用いることができる。本実施形態において、ヒンジはユニットの外面に取り付けられるが、記載のように、ヒンジをユニットの内面に取り付けることもできる。これは、輸送中などにヒンジを保護し、この場合では、ヒンジは、ユニットが見本にして作られる標準的なコンテナの寸法を逸脱しない。
ユニット312は、屋根と屋根拡張部との間の境界の少なくとも一部にわたって防水材料を有する。この実施形態において、その材料は、帯状のPVCプラスチックシートまたは瀝青シートなどの帯状の防水膜の形態を取る。他の実施形態において、防水材料は、(シリコーンなど)流体として塗布されて硬化させる膜であってもよい。
典型的には、屋根拡張部318を、折畳モードと拡張モードとの間でヒンジ342を中心に揺動させるが、屋根拡張部をヒンジ連結しなくてもよいことが理解されよう。代替的な実施形態においては、屋根316を(または基部314でさえも)ユニットから分離することができ、その後、所要の位置またはモードで再び取り付けることができる。
図33で分かるように、屋根316は、基部314と屋根316との間に延びる複数の支柱346により基部314の上方で支持される。支柱346は、例えば、角形断面形状の鋼管とするか、または、いくつかの実施形態では、木材とすることができる。一般に、支柱346には任意の適切な材料を使用することができる。支柱は、ユニットのコーナからずらされる。これにより、拡張部が、折畳モードにおいてユニットの全長にわたることを可能にする。
図33に示すように、基部拡張部320は、拡張モードにあるときには、362などの複数の柱の上に位置する。柱362は、例えば、螺旋杭の形態を取るか、または代替的に、コンクリート基礎を伴う煉瓦積の形態を取る。一般に、任意の形態の適切な柱を用いることができる。しかしながら、螺旋杭は、迅速に配置することができる。基部拡張部(および実際には基部)は、例えば、柱に係合する一体的な補強板を有することができる。
図35に示すように、ユニット310は、屋根拡張部318を上方に揺動させ、かつ基部拡張部320を下方に揺動させた状態で、(この実施形態において、長さ20フィートのISOの輸送コンテナと同等の長さを有する)サブユニット374を受け入れることができる。いくつかの実施形態において、2つ以上のサブユニットが、ユニット310内に配置される。この実施形態では、ユニットは、台所と浴室とを備える。さらなるユニットは、例えば、寝室もしくは書斎または何か他の特別室とすることできる。
図示のユニット310およびサブユニット374の実施形態は、各々、水道サービス、ガスサービス、電気サービス、電話またはインターネットなどの通信サービス、ならびに下水道サービスなどの1つまたは複数のサービスを受け入れるように構成される。例えば、ユニット310は、必要に応じて、配電盤および電気コンセント、通過するパイプおよびケーブルを受け入れる開口ならびにパイプおよびケーブル用のダクトのうちの1つまたは複数を装備することができる。開口部は、ユニットの輸送および荷役のために蓋をされる。ユニットの外部サービスは、送電網に接続するための電気コネクタを備えることができる。コネクタは凹部とすることもできる。電気配線は、例えば、床空洞内に位置し得る。一般に、家屋を配電網などの電力供給部に接続することを除き、追加の電気工事を現場の家屋内で行う必要はない。この実施形態において、サブユニット374は、例えば、ユニット内の電線およびパイプなどのサービス導管に全て接続されたトイレ、シャワー、レンジ、およびオーブンを有する。
この実施形態のサブユニットは、1つまたは複数のユニット内に配置される前に取り外される基部を有する。この場合では、ユニットからサブユニットの内部への段差が存在しない。
サブユニット374は、水、砂、または、熱を貯蔵できる任意の適切な材料などの熱質量(thermal mass)を保持するように構成された、図41に示す容器388を有する。容器は、典型的にはサブユニットの側壁に隣接し、サブユニットの壁に固定される。サブユニットが設置されたとき、容器は、理想的には建物の中央付近または建物の中央に位置する。ユニットは、容器が空の状態で搬送される。空の容器は、輸送中および設置中のサブユニットの重量を低減する。一形態において、容器は、およそ1,000リットルの貯水タンクである。サブユニットが設置されると、タンクには、例えば、水道本管に接続されたホースを介して送出される水が充填される。代替的には、おそらく現場から調達される砂、土などを使用することができる。熱質量は、建物内の温度を安定化するのに役立つことができ、質量の余計な輸送なしに、より良好な屋内環境を提供する。
図35で分かるように、この実施形態では、鋼製支柱376の形態の複数の柱が、基部拡張部320の上方に立設される。376などの支柱は、それぞれの螺旋杭の上に位置する。それから、屋根拡張部318を、下方に揺動させて拡張モードにし、図36に示すように柱376の上に載せる。拡張部は、柱に係合する一体的な補強板を有することができる。拡張モードの屋根拡張部は、折畳モードの屋根に対して50〜135°の角度を成す。
図36に示すように、壁はユニット内に配置される。壁412の少なくとも1つは、折畳モード(図44)で輸送される折畳可能な壁であり、設置後に拡張モード(図45)を取る。壁は、材料の第1シート414および第2シート416を有する。構造418は、第1シートおよび第2シートに取り付けられる。継手などの任意の適切な同等の構造を使用することができるが、少なくともこの実施形態において、構造はヒンジを有する。この実施形態において、構造は、実際には2つのダブルヒンジ418を有する。ダブルヒンジは、第1リーフと第2リーフとを有し、第1リーフは第1シートに取り付けられ、第2リーフは第2シートに取り付けられる。ダブルヒンジは、それらのシートの間に位置する。シートは、構造が拡張モードよりも折畳モードにあるときに相対的に近接する(例えば、300mm間隔よりもむしろ100mm間隔)。拡張させた時点で、断熱材などの材料を、それらのシート間の空間に配置することができる。
図38は、外壁パネルが設置された建物を示す。パネルは、現場の仕様および向きに構成するように交換可能である。外壁がパネルであるため、必要に応じて被覆材を交換することができる。例えば、被覆材は、繊維セメント、木材、金属板、プラスチックまたは同種のものとすることができる。この実施形態において、外壁は懸吊されるので、ヒンジを介して屋根および/または基部に取り付けられかつヒンジで外方に揺動させることができる外壁と比較して、向上した防水性を有する。建物312の耐荷機構は柱376である。外壁は自立しており、最終的な構造を比較的建造し易くし、かつ大幅に軽量化する。
基部拡張部は、基部に隣接する近位縁部と遠位縁部とを有することができる。遠位縁部は、必ずしも全ての実施形態でそうではないが、この実施形態では、パネルのそれぞれの縁部を受け入れるように構成される。この特定の実施形態において、遠位縁部は、1対の協働要素によりパネルに係合するように構成され、1対の要素の各々は、遠位縁部とパネルのうちの1つにそれぞれ位置する。協働要素は、対応する凹部に位置するように構成されたピンを備えることができる。しかしながら、別の実施形態において、協働要素は、対応するスロット内に位置するように構成された突出リブを備えることができる。一般に、任意の適切な係合要素を用いることができる。いくつかの実施形態において、ピンまたはリブなどの雄要素はパネルに位置することが好ましい場合がある。これは、建物を建造するときに、基部拡張部の遠位縁部に位置する雄要素では、引っ掛かり(snagging)が起こり易いおよび/または損傷を受け易いためである。パネル上の雄要素は、隣接する構造、最も顕著には、図43に示す下方に突出するフランジ408によりある程度保護される。パネルは、例えば、窓、壁パネルおよびドアの少なくとも1つを備えることができる。
図43は、符号390〜400で表す外装パネルの様々な実施形態を示す。パネル390は、例えば、第1端部402と、第1端部402から間隔をおいて位置する第2端部404とを有する。表面406は、第1端部と第2端部との間に配置される。表面は、例えば、被覆材の外面、ドアの表面、窓、引き違い窓、スライドドアなどであってもよい。パネル390で最もよく分かるように、パネル各々は、その表面に平行でかつ取り付けられた一方の端部から離れる方向に延びるフランジ408を有する。フランジは、外装表面となるように構成された表面を有する。例えば、外装表面は、塗装されたまたは処理を施された金属または木材、プラスチックなどとすることができ、風雨および/または直射日光に耐えることができる。フランジ408は、表面406と実質的に同一平面内にある。フランジは、基部および/または基部拡張部の縁部を覆う断熱材を備えることができる。代替的にまたは追加的に、ガラス繊維マットなど断熱材は、フランジと基部との間に配置することができる。基部および/または基部拡張部が、基部/基部拡張部の縁部とユニットの内部との間の熱導管として正常に機能する鋼などの熱伝導性材料から作製されると好適である。フランジはまた、基部拡張部の底面でまたは底面の下方で終端するので、構造を防水にするのに役立つことができる。フランジの裏側には、基部拡張部の遠位縁部上の対応する要素と協働する1つまたは複数の要素が位置する。
図38は、最終形態またはほぼ最終形態の建物を示す。破風板368が、端パネル372の上方のユニットの端部に設置されている。破風板は、高耐熱性の材料(例えばガラス繊維マット、スタイロフォームなどの発泡プラスチック、これらの類似物または任意の他の適切な材料)を含む。好ましくは、生分解性断熱材が使用される。1つまたは複数のガラス要素370は、側壁パネル336、338の上方に設置される。典型的には、ガラス要素各々は、複層ガラス、低放射ガラス、またはさらには真空複層ガラスなどの、高耐熱性のガラスパネルを備える。
図38に示す建物などの最終的な建物312は、輸送コンテナを少しも連想させない。
典型的には、ユニット310の実施形態は、光起電力パネルまたは太陽熱温水器などの少なくとも1つの太陽熱集熱器を受け入れるように構成される。屋根または屋根拡張部は、マウント374が取り付けられるかまたは形成され、太陽熱集熱器または太陽熱集熱器支持部材とすぐに係合できる。本実施形態において、取付板374(図28)は、2液性エポキシ系接着剤またはシアノアクリレート系接着剤などの接着剤により外装上面に固定される。接着剤の使用は、屋根に形成された1つまたは複数の開口を貫通することができる(ねじなどの)機械的締結具の使用よりも好ましい。開口は、一般には望ましくない、水または別の物質が通過してユニットの内部に進入し得る導管を提供することができる。開口は腐食の開始点となる場合がある。取付板は、アルミニウムから作製することができ、例えば、任意の適切な材料を使用することができる。代替的にまたは追加的に、390などの1つまたは複数の外壁パネルは、太陽熱集熱器または太陽熱集熱器支持部材に係合する374などの1つまたは複数のマウントを有することができる。別の実施形態において、壁パネルは、一体型太陽熱集熱器を有することができる。太陽熱集熱器は、建物が最終状態またはほぼ最終状態にあるときに設置することができる。
したがって、本発明の一態様において、建物用のユニットであって、基部と、基部の上方で支持される屋根とを備えるユニットが提供される。
ユニットは、工場内で予め組み立てることができ、プレハブ式建物またはモジュラ建物の少なくとも一部を形成することができる。量産技術を用いて、コストを削減し、建築期間を短縮することができる。工場からのユニットは同様かまたは同一であるので、規模の経済性を実現することができ、コストが低下する。ユニットの品質(例えば、エネルギー効率、使用材料の持続可能性、または施工品質のうちの1つまたは複数)を、工場特有の制御環境で生産する場合に、より高くかつ確実なものとすることができる。
実施形態において、ユニットは、折畳モードおよび拡張モードを有する屋根拡張部であって、折畳モードでは、屋根拡張部の表面がユニットの外側面を成し、また拡張モードでは、屋根拡張部が屋根の拡張部を成す、屋根拡張部を備える。拡張モードの屋根拡張部は、折畳モードの屋根拡張部に対して50〜135°の角度を成すことができる。屋根拡張部は、屋根に隣接する近位端部と、拡張モードでは、近位縁部よりも上方に持ち上げられる遠位縁部とを有する。
折畳可能なユニットは、折畳モードにおいて容易に輸送でき、さらに拡張モードにおいて十分な建物空間を提供することができる。近位縁部よりも上方に持ち上げられる遠位縁部は、より多くの内部空間を与え、かつ建物の内側から外方に目を向けたときにより大きな開放感を与えることを含む、建築上の理由から望ましい。遠位縁部が持ち上げられていなければ、ある人にとっては建物が受け入れ難いほど閉塞されているように感じられ、閉所恐怖症をさえ経験するかもしれない。
屋根拡張部はまた、屋根拡張部の遠位縁部が屋根よりも上に位置する上昇モードを有することができる。上昇モードの屋根拡張部は、折畳モードの屋根拡張部に対して180〜270°の角度を成すことができる。屋根拡張部は2つの屋根拡張部のうちの1つとすることができる。上昇モードでは、2つの屋根拡張部のそれぞれの遠位縁部を一緒にすることができる。
屋根拡張部は、上昇モードにあるとき、基部の高さで行われる作業中には都合の良いことに邪魔にならない。屋根拡張部は、その作業中において上昇モードにある間は、損傷を受ける可能性が低い。拡張部は、それぞれの遠位端部が一緒にされているときには、実質的に自立しており、建築工具/設備の必要性を低減する。
一実施形態において、折畳モードでは、屋根拡張部が基部と屋根との間に少なくとも部分的に延びる。折畳モードにあるときの屋根拡張部は、基部と屋根との間に延びることができる。
基部と屋根との間に延びる屋根拡張部は、輸送中における、衝撃からなどの外部干渉、水分などに対する優れた障壁を形成することができる。
好ましい形態において、屋根拡張部は、屋根に枢動可能に取り付けられる。屋根拡張部を屋根の上方または下方に揺動させることができるように、屋根拡張部は、ヒンジを介して屋根に取り付けることができる。
好ましくは、屋根拡張部を、折畳モードと拡張モードと上昇モードとの間でヒンジを中心に揺動させる。ヒンジは2以上の自由度を有する。ヒンジは、ダブルヒンジとすることができる。
好ましくは、屋根拡張部は、少なくとも1つの太陽熱集熱器を受け入れるように構成される。太陽熱集熱器に係合する取付具をユニットの作製時に加えるよりも、その取付具を建物に事後設置するのには費用がかかる。例えば、締結具用の開口を作る必要がある場合、場当たり的な設置により、建物に意図しない損傷が生じ得る。
好ましくは、ユニットは、屋根と屋根拡張部との間の境界の少なくとも一部に配置された防水材料を備える。
いくつかの形態において、ユニットは、折畳モードおよび拡張モードを有する基部拡張部であって、折畳モードでは、基部拡張部が基部と屋根との間に少なくとも部分的に延び、また拡張モードでは、基部拡張部が基部の拡張部を成す、基部拡張部を備える。折畳モードにあるときの基部拡張部は、基部と屋根との間に部分的にのみ延びることができる。基部拡張部は、基部に隣接する近位縁部と遠位縁部とを有することができる。遠位縁部は、パネルのそれぞれの縁部を受け入れるように構成することができる。遠位縁部は、1対の協働要素によりパネルに係合するように構成することができ、1対の要素の各々は、遠位縁部とパネルのうちの1つにそれぞれ位置する。協働要素は、(凹部などの)対応する雌要素内に位置するように構成された(ピンなどの)雄要素を備えることができる。代替的にまたは追加的に、協働要素は、対応するスロット内に位置するように構成された突出リブを備えることができる。パネルは、窓、壁パネルおよびドアの少なくとも1つを備えることができる。
折畳可能な基部は、十分な床空間を確保する一方で、輸送をより容易にする。交換可能なパネルの使用により、建物設計の柔軟性を大幅に高めることができる。パネルは、特に、例えば、建物にヒンジで連結された壁パネルと比較して、建物の防水に役立ち得る。
いくつかの形態において、屋根は、基部と屋根との間に延びる複数の支柱により基部の上方で支持される。各支柱は、基部のそれぞれのコーナからずらすことができる。支柱は各々鋼管から成ることができる。
ずらされた支柱は、屋根拡張部および/または基部拡張部に干渉せず、より高い設計自由度を提供し、屋根拡張部および/または基部拡張部の領域を最大化することができる。基部拡張部および屋根拡張部がそれぞれの折畳モードにあるとき、屋根拡張部は、基部拡張部が裏側に配置されるユニットの外側面を形成する。
外側面は、輸送中にユニット内側の基部拡張部およびその他の部分を保護する(鋼などの)比較的頑丈な表面とすることができる。
一形態において、基部拡張部は、拡張モードにあるときに、複数の柱により支持されるように構成される。柱は、上に基部および基部拡張部が載せられる平坦構造を提供し、かつ建物内への水分および/または害虫の進入を抑制することができる。
ユニットの1つまたは複数の寸法は、輸送コンテナの寸法と同等の寸法である。屋根拡張部および基部拡張部がそれぞれの折畳モードにあるときに、ユニットは、輸送コンテナの寸法を有することができる。輸送コンテナは、ISOの輸送コンテナとすることができる。ISOの輸送コンテナは、ハイキューブ輸送コンテナとすることができる。
ISOの輸送コンテナの態様を取るユニットは、輸送コンテナの輸送および荷役のための既存のインフラを都合良く利用することができる。さらに、ユニットは、1つまたは複数のサービスを受け入れるように構成することができる。ユニットは、1つまたは複数のサービスのための導管を備えることができる。少なくとも1つのサービスは、水道サービス、ガスサービス、電力サービス、通信サービスおよび下水道サービスのうちの1つまたは複数を含み得る。したがって、現場での業者の必要性を低減することができる。
一実施形態において、ユニットは、開放した両側の端部を備える。一実施形態において、ユニットの端部はキャップで蓋をされる。キャップは、輸送中における水分などの進入に対してユニットを封止するのに役立つことができる。キャップはまた、既存の貨物輸送機関および荷役インフラが係合する係合手段を提供することができ、その後、建物の設計を損なうことなく現場で取り外すことができる。可脱キャップは、建物の端部を構成するためのより大きな自由度を提供するが、さもなければ、建物の端部が美的に不満の残るものとなるであろう。キャップは、輸送および荷役を考慮して鋼などの頑丈な材料から作製することができるが、建物の端部として無駄に使用するのではなく建物の一部として使用することができる。
いくつかの形態において、ユニットは、複数の柱に支持されるように構成される。ユニットは、輸送コンテナと同等の寸法を有するサブユニットを内側に受け入れるように構成することができる。サブユニットは、ハイキューブ型ではない輸送コンテナの外径寸法を有することができる。サブユニットは、熱質量を収容するように構成された容器を備えることができる。サブユニットは、完全な台所および/または浴室を有することができ、例えば、現場での業者の必要性を低減する。熱質量を使用することにより、建物の内部温度を一定に保つことができる。容器は、空状態のときに設置して、その後、例えば、パイプからの水で充填することができ、これにより荷役がより容易になる。熱質量は、典型的には1,000〜10,000kgであり、したがって、荷役が難しい。標準的なISOの輸送コンテナの高さのサブユニットは、ハイキューブコンテナの高さを有するユニット内に収めることができる。
本発明の第2態様において、本発明の第1態様に係るユニットによって受け入れられるように構成されたサブユニットが提供される。実施形態において、サブユニットはドアを備える。サブユニットは、1つまたは複数のサービスを備えることができる。サブユニットは、浴室を備えることができる。サブユニットは、台所を備えることができる。サブユニットは、熱質量を収容するように構成された容器を備えることができる。容器は、貯水タンクとすることができる。
本発明の別の態様において、建物を建造する方法であって、屋根拡張部が折畳モードにある状態の本発明の第1態様に係るユニットを準備するステップと、屋根拡張部がそれぞれの拡張モードを取るようにするステップとを含む方法が提供される。
ある実施形態において、方法は、屋根拡張部が上昇モードを取るようにするステップを含む。ある実施形態において、方法は、基部拡張部がそれぞれの拡張モードを取るようにするステップをさらに含む。基部拡張部の遠位縁部は、基部拡張部が拡張モードを取るようにされた後にパネルを受け入れることができる。ある実施形態において、方法は、屋根拡張部と基部拡張部との間に1つまたは複数の支柱を配置するステップを含む。例えば、パネルではなく、支柱により屋根拡張部の荷重の大部分または全てを担うことができ、それにより、設計にかなりの自由度が与えられる。例えば、パネルは、耐荷重性である必要はなく、したがって、外観などの他の特徴を際立たせることができる。
ある実施形態において、方法は、複数の柱の上にユニットを配置するステップを含む。その方法は、複数の柱を設置するステップを含み得る。ある実施形態において、方法は、ユニット内にサブユニットを配置するステップを含む。サブユニットは、浴室および/または台所を備える。
ある実施形態において、屋根拡張部がそれぞれの拡張モードを取るようにするステップは、基部拡張部がそれぞれの拡張モードを取るようにするステップの前に行われる。
本発明の別の態様において、建築中に、熱質量を収容するように構成された容器を建物内に配置するステップを含む建物を建造する方法が提供される。ある実施形態において、容器は、建物内に配置されるときに空の状態である。方法は、容器内に熱質量を配置するステップを含み得る。容器は、水を保持するように構成され得る。容器内に熱質量を配置するステップは、タンクに水を充填することを含み得る。ある実施形態において、容器は、本発明の第2態様に係るサブユニットの一部であり、建物内に容器を配置するステップは、建物内にサブユニットを配置するステップを含む。ある実施形態において、方法は、本発明の第1態様に係るユニットを準備し、ユニットを拡張するステップを含む。
本発明のさらに別の態様によれば、建物用の外装パネルであって、第1端部と、第1端部から離隔する第2端部と、端部のうちの一方に取り付けられかつ建物の基部および建物の基部の拡張部のいずれか1つの縁部に係合するように構成されたフランジとを備える、外装パネルが提供される。パネル、特にフランジは、断熱性を提供することができ、建物の防水性を向上させることができる。ある実施形態において、フランジは、外装表面となるように構成された表面を有する。ある実施形態において、フランジは、端部のうちの一方の表面と実質的に同一平面にある。ある実施形態において、フランジは断熱材を備える。ある実施形態において、パネルは、1対の協働要素により建物に係合するように構成され、1対の要素の各々は、建物およびパネルのうちの1つにそれぞれ位置する。ある実施形態において、パネルは、端部間に配置された表面を備える。コーナは、フランジの真後ろに位置することができる。コーナは、建物の縁部を受け入れるように構成させることができる。フランジは、端部のうちの一方に取り付けることができる。フランジは、端部間に配置された表面と平行とすることできる。ある実施形態において、フランジは、縁部を隠すように構成される。
本発明の別の態様において、材料の第1シートおよび第2シートと;第1シートおよび第2シートに取り付けられた拡張モードおよび折畳モードを有する構造体とを備え、シートは、構造体が拡張モードよりも折畳モードにあるときに相対的に近接する、折畳可能な壁が提供される。
折畳可能な壁は、例えば、輸送および保管の際に折り畳まれ、建物内に設置するときに拡張させることができる。ある実施形態において、構造体はヒンジを備える。構造体は、ダブルヒンジを備えることができる。ヒンジは、第1リーフと第2リーフとを備え、第1リーフは第1シートに取り付けられ、第2リーフは第2シートに取り付けられる。ある実施形態において、構造体はそれらのシート間に位置する。
本発明のさらなる態様において、基部と;基部の上方で支持される屋根と;折畳モードおよび拡張モードを有する屋根拡張部であって、折畳モードでは、屋根拡張部の表面がユニットの外面を成し、また拡張モードでは、屋根拡張部が屋根の拡張部を成し、屋根拡張部が、屋根に隣接する近位縁部と、上昇モードでは、近位縁部よりも上方に持ち上げられる遠位端部とを有する、屋根拡張部とを備える建物用のユニットが提供される。
ある実施形態において、ユニットは、折畳モードおよび拡張モードを有する基部拡張部であって、折畳モードでは、基部拡張部が基部と屋根との間に少なくとも部分的に延び、また拡張モードでは、基部拡張部が基部の拡張部を成す、基部拡張部を備える。ある実施形態において、屋根拡張部はまた、屋根拡張部の遠位縁部が屋根よりも上に位置する上昇モードを有する。
本発明のさらなる態様において、基部と;基部の上方で支持される屋根と;折畳モードおよび拡張モードを有する屋根拡張部であって、折畳モードでは、屋根拡張部の表面がユニットの外面を成し、また拡張モードでは、屋根拡張部が屋根の拡張部を成す、屋根拡張部とを備える、改良された輸送コンテナが提供される。ある実施形態において、屋根拡張部は、屋根に隣接する近位端部と、拡張モードでは、近位縁部よりも上方に持ち上げられる遠位縁部とを有する。
さらなる利点および好ましい特徴は、図面および明細書全体を読むことにより明らかであろう。
記載の実施形態は、事実上は多少概念的なものであり、出願人は、商業化される可能性が高いさらなる構成を開発していることを認識されたい。
本発明の本質および範囲から逸脱することなく、様々な修正および均等形態を提供することができることを認識されたい。これは、あらゆる変更、代替的構成および均等物に加えて添付の特許請求の範囲内の変更を含む。本発明を図面に示す特定の実施形態に限定する意図はない。本発明は出願人に有利に解釈されるものとし、本発明はその全範囲が与えられるものとする。
本明細書中において、特定の特徴の存在は、さらなる特徴の存在を排除しない。「備える」、「含む」および「有する」という用語は、排他的意味よりもむしろ包含的意味で解釈されるものとする。
本明細書中のいかなる議論も、本発明の内容を説明するために意図されたものであることが認識されよう。これまで述べた材料が、任意の特定の国または地域における従来技術の基礎または関連する一般知識の一部を構成していたことを容認すると解釈されるべきではない。
値段が手頃で持続可能な量産型の建物および住宅が必要とされている。例えば、家屋を建造する現在の技術は、典型的には非常に手作業的であり、かつ費用がかかる。典型的な家屋の大部分は現場で建築される。家屋を建造して、必要なサービスに接続するには熟練した労働力が必要になる。さらに、家屋を建造するにはかなりの時間(典型的には何カ月もの時間)がかかる。この背景ならびに問題およびそれに関連する困難さを踏まえて、本発明が開発された。
本発明によれば、内部床と、2つのバタフライ形屋根部の間の中央屋根部とを有する建物であって、建物が、床、取り外し可能な側壁、及び屋根を有するコンテナから部分的に形成され、内部床が、コンテナの取り外し可能な側壁をコンテナの床の両側端に水平方向に当接させることにより形成され、2つのバタフライ形屋根部が、コンテナの屋根の両側端に沿って並べてヒンジ連結された屋根モジュールにより形成され、中央屋根部がコンテナの屋根により形成され、コンテナの取り外し可能な側壁のうちの少なくとも1つが、建物の外部床を形成する可脱部を有し、可脱部が少なくとも1つの取り外し可能な側壁から取り外された後に、少なくとも1つの取り外し可能な側壁内に残された切欠き内へ居住モジュールを挿入可能である、建物が提供される。
また、本発明は、内部床と、2つのバタフライ形屋根部の間の中央屋根部とを有する建物を形成する方法であって、床、取り外し可能な側壁、及び屋根を有するコンテナを準備し、コンテナの取り外し可能な側壁をコンテナの床に水平方向に当接させることにより内部床を形成し、コンテナの屋根の両側端に沿って並べて屋根モジュールをヒンジ連結することにより2つのバタフライ形屋根部を形成すること、を含み、中央屋根部が、コンテナの屋根により形成され、コンテナの取り外し可能な側壁のうちの少なくとも1つが、建物の外部床を形成する可脱部を有し、可脱部が少なくとも1つの取り外し可能な側壁から取り外された後に、少なくとも1つの取り外し可能な側壁に残された切欠き内へ居住モジュールを挿入可能である、方法を提供する。
さらに、本発明は、内部床と、2つのバタフライ形屋根部の間の中央屋根部とを有する建物を形成するための部品キットであって、床、取り外し可能な側壁、及び屋根を有するコンテナであって、内部床が、コンテナの取り外し可能な側壁をコンテナの床の両側端に水平方向に当接させることにより形成される、コンテナと、2つのバタフライ形屋根部を形成するためにコンテナの屋根の両側端に沿って並べてヒンジ連結可能な屋根モジュールと、を含み、中央屋根部が、コンテナの屋根により形成され、コンテナの取り外し可能な側壁のうちの少なくとも1つが、建物の外部床を形成する可脱部を有し、可脱部が少なくとも1つの取り外し可能な側壁から取り外された後に、少なくとも1つの取り外し可能な側壁に残された切欠き内へ居住モジュールを挿入可能である、部品キットを提供する。

Claims (133)

  1. 本体部を備える建築構造物であって、前記本体部が、前記本体部から延び床領域を提供するように構成された床拡張部を有し、前記床拡張部が建物モジュールを受け入れるための設備を含む、建築構造物。
  2. 建物ユニットを備え、前記建物モジュールが台所モジュールまたは浴室モジュールを備える、請求項1に記載の建築構造物。
  3. 前記床拡張部が、輸送状態にあるときには垂直方向に取り付けられ、その後、水平方向に配置されて前記床領域を提供するように構成される、請求項1または2に記載の建築構造物。
  4. 前記設備が、前記建物モジュールを受け入れるように構成された形態を有する取付設備を備える、請求項1、2または3に記載の建築構造物。
  5. 前記取付設備が、前記床拡張部の本体内に延びる凹部を設けることにより前記建物モジュールを受け入れるように構成された形態を有する、請求項4に記載の建築構造物。
  6. 前記取付設備が、凹部を含み、前記凹部が、前記建物モジュールを前記凹部内の位置に摺動させることを可能にする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の建築構造物。
  7. スライドシステムが、前記建物モジュールを前記凹部内に配置するのに役立つように使用される、請求項6に記載の建築構造物。
  8. 前記スライドシステムが、前記本体部から延びる2つの細長い水平な当接部の形態で提供される、請求項7に記載の建築構造物。
  9. 前記スライドシステムが、前記建物モジュールを前記凹部内に案内するための案内構造を提供する、請求項7または8に記載の建築構造物。
  10. 前記取付設備が、前記建物モジュールを受け入れるための床凹部を提供するために前記床拡張部から取り外し可能な可脱部を含み、前記床凹部が前記建物モジュールの水平断面の少なくとも一部を受け入れるように構成される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の建築構造物。
  11. 前記床凹部が、前記建物モジュールの前記水平断面の全体を受け入れるように構成される、請求項10に記載の建築構造物。
  12. 前記可脱部が、異なる位置に他の床を提供するために使用されるように構成された床部を備える、請求項10または11に記載の建築構造物。
  13. 前記可脱部が、当該建築構造物内のベランダの使用のために構成された部分を備える、請求項10〜12のいずれか一項に記載の建築構造物。
  14. 端と端をつなげて配設されるように構成された2つのモジュラ建築構造物を含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の建築構造物。
  15. 端と端をつなげて配設された複数の構造物とは対照的に、単一の一体型建築構造物を備える、請求項1〜13のいずれか一項に記載の建築構造物。
  16. 床領域を提供するように構成された建築構造物を準備するステップと;前記床領域の設備を使用して建物モジュールを受け入れるステップと;前記建物モジュールが前記建築構造物の前記床領域の一部を提供するように前記建物モジュールを配置するステップとを含む、建築方法。
  17. 前記床領域が、前記建築構造物の基部により、また前記基部から複数の床拡張部を延ばすステップにより提供される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記建築構造物の前記基部から前記床拡張部を延ばすステップが、前記床拡長部を垂直方向に延びる位置から水平方向に延びる位置に移動させるステップを含む、請求項16または17に記載の方法。
  19. 前記建物モジュールを配置するステップが、前記建物モジュールを収容するための凹部を前記床領域内に設けるために、前記床拡張部のうちの1つの可脱部を取り外すステップを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記建物モジュールを配置するステップが、前記凹部内に受け入れられるように前記建物モジュールを前記建築構造物の外側から前記建築構造物に向って摺動させるステップを含み、前記建物モジュールが、前記建築構造物の前記床領域の一部を提供する、請求項19に記載の方法。
  21. 前記建物モジュールを、前記建築構造物の周縁部の外側に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの支持台上で摺動させる、請求項20に記載の方法。
  22. 可搬型モジュールを提供する建築構造物であって、前記可搬型モジュールが、より大きな建築構造物内に設置するための台所設備または浴室設備を提供する、建築構造物。
  23. 前記可搬型モジュールが、シャーシと、前記シャーシに取り外し可能に取り付けられた2つのキャリア要素とを含み、前記キャリア要素が国際標準化機構の標準コーナを提供する、請求項22に記載の建築構造物。
  24. 本体部と溝構造とを備える建築構造物であって、前記溝構造が可動ヒンジ部と溝部とを含み、前記可動ヒンジ部が屋根拡張部を前記本体部に取り付けるように構成され、前記可動ヒンジ部が、前記屋根拡張部に落下した水が前記屋根拡張部に沿って下方に流れ前記溝部内に流入するように、前記屋根拡張部を前記溝部に隣接する位置で前記本体部に対してある角度で傾斜させることができるように可動である、建築構造物。
  25. 前記溝構造が、第1側面部および第2側面部を有する細長い流路を提供し、前記第1側面部が前記本体部の長手方向に沿って延びるように構成され、前記第2側面部が前記屋根拡張部の縁部に沿って延びるように構成される、請求項24に記載の建築構造物。
  26. 前記溝構造が、輸送状態において、前記本体部の細長い側面に設けられ、前記建築構造物が国際標準化機構の輸送認証規格を満たす、請求項24または25に記載の建築構造物。
  27. 前記溝部が、前記屋根拡張部と前記本体部の残部との間に位置するU字型の流路部として設けられ、前記流路の構成によって前記流路部が容易に洗浄可能である、請求項24、25または26に記載の建築構造物。
  28. 前記ヒンジ部が、前記溝部に連結するための第1リーフと、前記屋根拡張部に連結するための第2リーフとを有する細長い突合せヒンジを備える、請求項24〜27のいずれか一項に記載の建物。
  29. 前記本体部が、傾斜した上部を提供し、前記上部に落下する水を前記溝部内に流入させる、請求項24〜28のいずれか一項に記載の建築構造物。
  30. 輸送状態から拡張状態に揺動させ床領域を提供することができる床拡張部を含む、請求項24〜29のいずれか一項に記載の建築構造物。
  31. 前記本体部から延び床領域を提供するように構成された床拡張部を含み、前記床拡張部の幅が、前記本体部の主要部の高さとほぼ同じかまたはそれよりも小さく、前記溝構造の前記ヒンジ部が、前記主要部の前記高さよりも前記屋根拡張部が実質的に幅広であり、所望の開放感および快適性を提供することを可能にする、請求項24〜30のいずれか一項に記載の建築構造物。
  32. 前記溝構造から雨水を捕捉できるようにする雨水構造を含む、請求項24〜31のいずれか一項に記載の建築構造物。
  33. 国際標準化機構の認証を取得した輸送コンテナを備える、請求項24〜32のいずれか一項に記載の建築構造物。
  34. 輸送コンテナとしての輸送に適した箱形態の本体部を有する建築構造物であって、前記本体部が、少なくとも2つの細長い上部外縁部を有する上部構造を有し、前記2つの細長い上縁部のうちの少なくとも一方に沿ってかつその内方に溝構造が配置される、建築構造物。
  35. 溝構造が、水が流れるように前記上部構造に流路を提供するための溝部と、屋根拡張部を前記本体部に対してある角度で取り付けるための可動ヒンジとを含む、請求項34に記載の建築構造物。
  36. 上部構造および下部構造を有する本体部を備え、前記下部構造が少なくとも1つの水室を提供するように構成され、前記少なくとも1つの水室が、空の状態にされ、浸水状態において前記本体部を持ち上げるのに十分な浮力を前記下部構造に与える、建築構造物。
  37. 前記少なくとも1つの水室が、前記水室を貫通して延びる複数の基礎を収容し、かつ国際標準化機構により認証された2つのコンテナを使用した住居の形成を可能にするように構成される、請求項36に記載の建築構造物。
  38. 前記少なくとも1つの水室が、前記下部構造内に収められるように構成された対称構造を備え、前記対称構造が前記本体部の境界の周辺に延在する、請求項36または37に記載の建築構造物。
  39. 浸水状態の間、前記本体部を上下に案内する垂直案内システムを含む、請求項34〜38のいずれか一項に記載の建築構造物。
  40. 前記垂直案内システムが、前記浸水状態の間に前記本体部を案内するフレームを提供するように構成された4つの案内部材を備える、請求項39に記載の建築構造物。
  41. 前記4つの案内部材がピラーを備える、請求項40に記載の建築構造物。
  42. 少なくとも1つのモジュールであって、前記モジュールまたは各モジュールが、輸送状態にあるときに、国際標準化機構の輸送コンテナとして提供されるように構成され;前記少なくとも1つのモジュールが、前記輸送状態にあるときに、前記モジュールの組み合わされた水平領域の少なくとも2.5倍の床領域を有する建物本体を提供するように構成された、モジュールと;前記建物本体が異なる現場の向きおよびその他の条件に適した異なるファサードレイアウトを備えることを可能にする複数の交換可能なパネルを備えるパネルシステムとを備える、建築構造物。
  43. 建物本体が、前記輸送状態にあるときに、前記モジュールまたは各モジュールの側部の一部を形成する床部を含み、前記床部が前記建物本体内の前記床領域の少なくとも一部を形成し、前記交換可能なパネルが、前記異なるファサードレイアウトを提供するために前記床領域に対して配置可能である、請求項42に記載の建築構造物。
  44. 前記パネルシステムが、壁パネルと、高窓パネルと、中窓パネルと、全面窓パネルと、ドアパネルと、引き違い窓パネルとを含み、前記引き違い窓がダブルパネルとして提供される、請求項43に記載の建築構造物。
  45. 前記パネルシステムの各パネルが、2つのパネルの幅である前記引き違い窓パネルを除いて、同じ幅である、請求項43に記載の建築構造物。
  46. 本体部とパネルシステムとを備える建築構造物であって、前記パネルシステムが、異なる現場の向きおよび条件に建物を構成させるために、前記本体部が異なるファサードレイアウトを備えるように配設され得る、複数の交換可能なパネルを備える、建築構造物。
  47. 建物を提供するための建築構造物であって、本体部と、床拡張部と、可動ヒンジ部とを備え、前記ヒンジ部が、前記床拡張部が折畳状態と拡張状態との間で移動可能であるように前記床拡張部を前記本体部の下端部に取り付け、前記折畳状態では、前記床拡張部が、国際標準化機構の輸送認証を取得した当該建築構造物の少なくとも一部を提供する当該建築構造物の側壁を提供し;さらに、当該建築構造物が、前記床拡張部を前記拡張状態に移動させた後に前記建物に取り付けられる屋根拡張部を備え、前記床拡張部が、前記屋根拡張部と比較して大きな重量である、建築構造物。
  48. 建築構造物を準備するステップと;国際標準化機構の輸送コンテナとしての前記建物の少なくとも一部を提供する側壁として設けられた、かなりの重量である床拡張部を外側に揺動させるステップと;次に、相対的に軽量である屋根拡張部を前記建築構造物に取り付けるステップとを含む、建築方法。
  49. 前記建物で使用する外壁パネルと同じ幅の屋根パネルの形態の前記屋根拡張部を準備するステップを含む、請求項48に記載の方法。
  50. 建築構造物を準備するステップと;前記建築構造物の本体に対して屋根拡張部および床拡張部を配置するステップと、浸水状態の間に前記建築構造物を持ち上げるのに役立つ浮揚構造を前記床拡張部の下に設けるステップとを含む、建築方法。
  51. 建築構造物を準備するステップと;前記建築構造物の本体に対して屋根拡張部および床拡張部を配置するステップと;前記屋根拡張部に落下した水が前記屋根拡張部に沿って下方に流れて溝構造の溝部内に流入するように、前記溝構造のヒンジを使用して前記建築構造物の前記本体に対して前記屋根拡張部を傾斜状態で配置するステップとを含む、建築方法。
  52. 前記建築構造物に比較的高い熱質量を与えるために、前記建築構造物内に集水するステップを含む、請求項51に記載の方法。
  53. 基部と、前記基部の上方で支持される屋根とを備える、建物用のユニット。
  54. 折畳モードおよび拡張モードを有する屋根拡張部であって、前記折畳モードでは、前記屋根拡張部の表面が当該ユニットの外側面を成し、また前記拡張モードでは、前記屋根拡張部が前記屋根の拡張部を成す、屋根拡張部を備える、請求項53に記載のユニット。
  55. 前記拡張モードの前記屋根拡張部が、前記折畳モードの前記屋根拡張部に対して50〜135°の角度を成す、請求項54に記載のユニット。
  56. 前記屋根拡張部が、前記屋根に隣接する近位端部と、前記拡張モードでは、前記近位縁部よりも上方に持ち上げられる遠位縁部とを有する、請求項54または55に記載のユニット。
  57. 前記屋根拡張部はまた、前記屋根拡張部の前記遠位縁部が前記屋根よりも上に位置する上昇モードを有する、先の請求項53〜56のいずれか一項に記載のユニット。
  58. 前記上昇モードの前記屋根拡張部が、前記折畳モードの前記屋根拡張部に対して180〜270°の角度を成す、請求項57に記載のユニット。
  59. 前記屋根拡張部が2つの屋根拡張部のうちの1つであり、前記上昇モードでは、前記2つの屋根拡張部のそれぞれの遠位縁部が一緒にされる、請求項57または58に記載のユニット。
  60. 前記折畳モードでは、前記屋根拡張部が前記基部と前記屋根との間に少なくとも部分的に延びる、請求項54〜59のいずれか一項に記載のユニット。
  61. 前記屋根拡張部が、前記折畳モードにあるときに、前記基部と前記屋根との間に延びる、請求項60に記載のユニット。
  62. 前記屋根拡張部が、前記屋根に枢動可能に取り付けられる、請求項54〜61のいずれか一項に記載のユニット。
  63. 前記屋根拡張部を前記屋根の上方または下方に揺動させることができるように、前記屋根拡張部が、ヒンジを介して前記屋根に取り付けられる、請求項55〜61のいずれか一項に記載のユニット。
  64. 前記屋根拡張部を、前記折畳モードと前記拡張モードと前記上昇モードとの間で前記ヒンジを中心に揺動させる、請求項57〜63のいずれか一項に記載のユニット。
  65. 前記ヒンジが2以上の自由度を有する、請求項63または64に記載のユニット。
  66. 前記ヒンジがダブルヒンジである、請求項65に記載のユニット。
  67. 前記屋根拡張部が、少なくとも1つの太陽熱集熱器を受け入れるように構成される、請求項64〜66のいずれか一項に記載のユニット。
  68. 前記屋根と前記屋根拡張部との間の境界の少なくとも一部に配置された防水材料を備える、請求項54〜67のいずれか一項に記載のユニット。
  69. 折畳モードおよび拡張モードを有する基部拡張部を備え、前記折畳モードでは、前記基部拡張部が前記基部と前記屋根との間に少なくとも部分的に延び、また前記拡張モードでは、前記基部拡張部が前記基部の拡張部を成す、請求項54〜68のいずれか一項に記載のユニット。
  70. 前記折畳モードにあるときの前記基部拡張部が、前記基部と前記屋根との間に部分的にのみ延びる、請求項69に記載のユニット。
  71. 前記基部拡張部が、前記基部に隣接する近位縁部と遠位縁部とを有し、前記遠位縁部が、パネルのそれぞれの縁部を受け入れるように構成される、請求項69または70に記載のユニット。
  72. 前記遠位縁部が、1対の協働要素により前記パネルに係合するように構成され、前記1対の要素の各々が前記遠位縁部と前記パネルのうちの1つにそれぞれ位置する、請求項71に記載のユニット。
  73. 前記協働要素が、対応する凹部内に位置するように構成されたピンを備える、請求項72に記載のユニット。
  74. 前記協働要素が、対応するスロット内に位置するように構成された突出リブを備えることができる、請求項72に記載のユニット。
  75. 前記パネルが、窓、壁パネルおよびドアのうちの少なくとも1つを備える、請求項71〜75に記載のユニット。
  76. 前記屋根が、前記基部と前記屋根との間に延びる複数の支柱により前記基部の上方で支持される、請求項53〜75のいずれか一項に記載のユニット。
  77. 各支柱が、前記基部のそれぞれのコーナからずらされる、請求項76に記載のユニット。
  78. 前記支柱の各々が鋼管から成る、請求項76または77に記載のユニット。
  79. 前記基部拡張部および前記屋根拡張部がそれぞれの折畳モードにあるときに、前記屋根拡張部が、当該ユニットの外側面を形成し、前記外側面の裏側に前記基部拡張部が配置される、請求項69〜78のいずれか一項に記載のユニット。
  80. 前記基部拡張部が、前記拡張モードにあるときに、複数の柱により支持されるように構成される、請求項69〜79のいずれか一項に記載のユニット。
  81. 当該ユニットの1つまたは複数の寸法が、輸送コンテナの寸法と同等である、請求項61〜80のいずれか一項に記載のユニット。
  82. 前記屋根拡張部および前記基部拡張部がそれぞれの折畳モードにあるときに、当該ユニットが、輸送コンテナの寸法を有する、請求項72に記載のユニット。
  83. 前記輸送コンテナが、国際標準化機構の輸送コンテナである、請求項61または82に記載のユニット。
  84. 前記国際規格化機構の輸送コンテナが、ハイキューブ輸送コンテナである、請求項83に記載のユニット。
  85. 1つまたは複数のサービスを受け入れるように構成される、請求項53〜84のいずれか一項に記載のユニット。
  86. 前記1つまたは複数のサービスのための導管を備える、請求項85に記載のユニット。
  87. 前記少なくとも1つのサービスが、水道サービス、ガスサービス、電力サービス、通信サービスおよび下水道サービスのうちの1つまたは複数を含み得る、請求項85または86に記載のユニット。
  88. 開放した両側の端部を備える、請求項53〜87のいずれか一項に記載のユニット。
  89. 前記端部がキャップで蓋をされる、請求項53〜88のいずれか一項に記載のユニット。
  90. 複数の柱の上に支持されるように構成される、請求項53〜89のいずれか一項に記載のユニット。
  91. 輸送コンテナと同等の寸法を有するサブユニットを内部に受け入れるように構成される、請求項59〜90のいずれか一項に記載のユニット。
  92. 前記サブユニットが、ハイキューブ型でない輸送コンテナの外形寸法を有する、請求項91に記載のユニット。
  93. 請求項53〜92のいずれか一項に記載のユニットにより受け入れられるように構成されたサブユニット。
  94. ドアを備える、請求項93に記載のサブユニット。
  95. 1つまたは複数のサービスを備える、請求項93または94に記載のサブユニット。
  96. 浴室を備える、請求項95に記載のサブユニット。
  97. 台所を備える、請求項95または96に記載のサブユニット。
  98. 熱質量を収容するように構成された容器を備える、請求項93〜97のいずれか一項に記載のサブユニット。
  99. 前記容器が貯水タンクである、請求項98に記載のサブユニット。
  100. 建物を組み立てる方法であって、前記屋根拡張部が折畳モードにある状態の請求項53〜65のいずれか一項に記載のユニットを準備するステップと、前記屋根拡張部が前記それぞれの拡張モードを取るようにするステップとを含む、方法。
  101. 前記屋根拡張部が上昇モードを取るようにするステップを含む、請求項100に記載の方法。
  102. 前記基部拡張が前記それぞれの拡張モードを取るようにするステップと、前記基部拡張部が前記拡張モードを取るようにされた後に、前記基部拡張部の遠位縁部がパネルを受け入れるようにするステップとをさらに含む、請求項100に記載の方法。
  103. 前記屋根拡張部と前記基部拡張部との間に1つまたは複数の支柱を配置するステップを含む、請求項102に記載の方法。
  104. 複数の柱の上に前記ユニットを配置するステップを含む、請求項100〜103のいずれか一項に記載の方法。
  105. 前記複数の柱を設置するステップを含む、請求項104に記載の方法。
  106. 前記ユニット内にサブユニットを配置するステップを含む、請求項100〜105のいずれか一項に記載の方法。
  107. 前記サブユニットが浴室および/または台所を備える、請求項106に記載の方法。
  108. 前記屋根拡張部がそれぞれの拡張モードを取るようにするステップが、前記基部拡張部がそれぞれの拡張モードを取るようにするステップの前に行われる、請求項100〜107のいずれか一項に記載の方法。
  109. 組立ての際に、熱質量を収容するように構成された容器を前記建物内に配置するステップを含む、建物を建造する方法。
  110. 前記容器が、前記建物内に配置されるときに空の状態である、請求項109に記載の方法。
  111. 容器内に前記熱質量を配置するステップを含む、請求項110に記載の方法。
  112. 前記容器が、水を保持するように構成され、前記容器内に前記熱質量を配置するステップが、前記タンクに水を充填するステップを含む、請求項111に記載の方法。
  113. 前記容器が、請求項93〜99のいずれか一項に記載のサブユニットの一部であり、前記建物内に前記容器を配置するステップが、前記建物内に前記サブユニットを配置するステップを含む、請求項109〜112のいずれか一項に記載の方法。
  114. 請求項42〜82のいずれか一項に記載のユニットを準備し、かつ前記ユニットを拡張するステップを含む、請求項109〜113のいずれか一項に記載の方法。
  115. 建物用の外装パネルであって、第1端部と、前記第1端部から離隔された第2端部と、前記端部のうちの一方に取り付けられかつ建物の基部および建物の基部の拡張部のいずれか1つの縁部に係合するように構成されたフランジとを備える外装パネル。
  116. 前記フランジが、外装表面となるように構成された表面を有する、請求項115に記載のパネル。
  117. 前記フランジが、前記端部のうちの一方の表面と実質的に同一平面にある、請求項115に記載のパネル。
  118. 前記フランジが断熱材を備える、請求項115に記載のパネル。
  119. 前記パネルが、1対の協働要素により前記建物に係合するように構成され、前記1対の要素の各々が前記建物および前記パネルのうちの1つにそれぞれ位置する、請求項115〜118のいずれか一項に記載のパネル。
  120. 前記端部間に配置された表面と、前記フランジの真後ろのコーナであって、前記建物の縁部を受け入れるように構成されたコーナとを備え、前記フランジが、前記端部のうちの一方に取り付けられかつ前記端部間に配置された前記表面と平行である、請求項115〜119のいずれか一項に記載のパネル。
  121. 前記フランジが、前記縁部を隠すように構成される、請求項120に記載のパネル。
  122. 材料の第1シートおよび第2シートと;前記第1シートおよび前記第2シートに取り付けられ拡張モードおよび折畳モードを有する構造体とを備え、前記シートが、前記構造体が前記拡張モードよりも前記折畳モードにあるときに、相対的に近接する、折畳可能な壁。
  123. 前記構造体がヒンジを備える、請求項122に記載の折畳可能な壁。
  124. 前記構造体がダブルヒンジを備える、請求項122または123に記載の折畳可能な壁。
  125. 前記ヒンジが、第1リーフと第2リーフとを備え、前記第1リーフが前記第1シートに取り付けられ、前記第2リーフが前記第2シートに取り付けられる、請求項123または124に記載の折畳可能な壁。
  126. 前記構造体が前記シート間に位置する、請求項122〜125のいずれか一項に記載の折畳可能な壁。
  127. 建物用のユニットであって、基部と;前記基部の上方で支持される屋根と;折畳モードおよび拡張モードを有する屋根拡張部であって、前記折畳モードでは、前記屋根拡張部の表面が当該ユニットの外面を成し、また前記拡張モードでは、前記屋根拡張部が前記屋根の拡張部を成し、前記屋根拡張部が、前記屋根に隣接する近位縁部と、前記拡張モードでは、前記近位縁部よりも上方に持ち上げられる遠位端部とを有する、屋根拡張部とを備える、建物用のユニット。
  128. 折畳モードおよび拡張モードを有する基部拡張部を備え、前記折畳モードでは、前記基部拡張部が前記基部と前記屋根との間に少なくとも部分的に延び、また前記拡張モードでは、前記基部拡張部が前記基部の拡張部を成す、請求項127に記載のユニット。
  129. 前記屋根拡張部はまた、前記屋根拡張部の前記遠位縁部が前記屋根よりも上に位置する上昇モードを有する、請求項127または128に記載のユニット。
  130. 基部と;前記基部の上方で支持される屋根と;折畳モードおよび拡張モードを有する屋根拡張部であって、前記折畳モードでは、前記屋根拡張部の表面がユニットの外面を成し、また前記拡張モードでは、前記屋根拡張部が前記屋根の拡張部を成す、屋根拡張部とを備える、改良された輸送コンテナ。
  131. 前記屋根拡張部が、前記屋根に隣接する近位端部と、前記拡張モードでは、前記近位縁部よりも上方に持ち上げられる遠位縁部とを有する、請求項130に記載のユニット。
  132. 添付図面を参照して本明細書に実質的に記載されている建築構造物。
  133. 添付図面を参照して本明細書に実質的に記載されている方法。
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