JP2014507711A - 電流平衡回路及び方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、目的の回路の複数の並列な枝における電流を平衡化する電流平衡回路及び方法を提供する。電流平衡回路は、それぞれがコレクタ、エミッタ及びベースを有する複数の平衡トランジスタと、複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を、複数の平衡トランジスタそれぞれのベースに選択的に接続する選択回路とを備え、複数の平衡トランジスタそれぞれのコレクタ及びエミッタは、回路の対応する枝と直列に接続されている。
【選択図】図11
【選択図】図11
Description
本発明は、電流平衡回路及び目的の回路からの複数の並列な分岐間で電流を平衡化する方法に関する。
基準電流を追従する電流源又は複数の電流源を生成する方法として、カレントミラーが知られている。電流源は、例えば、発光ダイオード(LED)ストリングである。バイポーラ接合トランジスタ(BJT)を使用することを前提とした、基本的な概念が図1に示されている。基本的に、2つのBJTは整合がとれている又は同一である。通常、コレクタ端子及びベース端子が共に結合される枝(branch)を流れる電流が、基準電流となる。図1では、BJTのコレクタ電流IREFを基準電流として使用している。
このような回路は、次のような式で表される。
ここで、IC1は、BJTのQ1のコレクタ電流であり、IBはQ1及びQ2両方のベース電流である。IC1=βIBであることから、上記の式(1)は次のように表すことができる。
ここで、βはBJTの電流増幅率である。BJTのQ2の場合、コレクタ電流は次のようになる。
上記の式(2)及び(3)から、次のようになる。
BJTのβは、典型的には、40〜250の範囲であるから、上記の式(4)における制御された電流源IOUTは、ほぼIREFと等しくなる。したがって、制御された電流源IOUTは、基準電流源IREFを追従すると言える。
図2に示すように、MOSFETを使用して、カレントミラー回路を実装することができる。その他にも、図3に示すようにウィルソンカレントミラーや、図4に示すような改良型ウィルソンカレントミラーのような様々なカレントミラー回路が存在する。このような既存の方法では、基準電流源を1つの枝に固定しなければならない。従来のカレントミラー回路の使用では、基準電流の選択は変更されることはない。
既存のカレントミラー技術では、基準電流源として固定された電流源が必要である。このような周知の基準電流源は、例えば、LEDストリングの動的な電流平衡化のような場合には、大きな制約となる場合がある。
図5には、複数のLEDデバイスが3つのストリングに配置された場合の一例が示されている。LEDのストリングはそれぞれ、同じ数だけ直列に接続されたLEDデバイスを有するが、LEDデバイスの特性がそれぞれ僅かに異なることから、3つのLEDストリング間の電圧降下は同じではない。そして、LEDデバイスは温度に敏感であることから、電流の不平衡が温度で変わる可能性もある。
したがって、LEDを使用したアプリケーションでは、複数のLEDストリング間の不平衡が、一般的な問題となっている。このような電流の不平衡が、複数のLEDストリング間で不均一な光が生成されることにつながる場合がある。LEDデバイスの寿命は電流の影響を受けることから、LED電流が、電流の不平衡によりLEDデバイスの最大定格電流を超えてしまうような場合、LED製品の寿命が短くなる。Chris Richardson著、EDNマガジン、2008年11月、45−49ページ"Driving high-power LEDs in series-parallel arrays(直列並列アレイにおける高出力LEDの駆動)"では、2つのLEDストリング間での僅か0.42Vという電圧の違いでも、大きな電流の不平衡が生じ得ると指摘されている。
並列な複数のLEDが接続されたストリング間の電流不平衡の問題に対処するべく、研究者は様々な方法を提案している。Huang-Jen Chiu及びShih-Jen Cheng著、IEEE Transactions on Industrial Electronics、Vol.54、No. 5、2007年10月、2751−2760ページ"LED Backlight Driving System for Large-Scale LCD Panels(大型LCDパネルのLEDバックライト駆動システム)"には、図6に示すような別個に設けられた基準電流源を使用する基本的なカレントミラー技術が提案されている。この方法では、基準電流源を形成するのに、別個に設けられる電源Vd、抵抗Rd及びBJT Qrが必要となる。この場合、制御される基準電流源は、複数の並列LEDストリングの一部ではないため、このような回路を形成するにはコストがかかり、回路の複雑性も増す。また、この実装形態から、既存のカレントミラー技術では、複数の並列LEDストリング間の電流不平衡は予め求めることができないことから、基準電流源を精度高く制御することが必要となることが分かる。
カレントミラーの原理を利用する、及び、(図6と同様な)別個に電源を設けるというアイディアは、他にも以下に示すような文献に記載されている。
(1)Wey他著、2009年10月20日、米国特許第7605809号公報、電源とコンパレータの更なるアレイとを使用して、閉ループ制御の態様で電流の平衡化を行っている。
(2)Cusinato他著、2010年1月5日、米国特許第7642725号公報、電源と閉ループ制御回路を使用して、LEDストリング電流の平衡化を行っている。
(3)Chang著、2003年9月16日、米国特許第6621235号公報、電源と閉ループ制御回路を使用して、LEDストリング電流の平衡化を行っている。
(1)Wey他著、2009年10月20日、米国特許第7605809号公報、電源とコンパレータの更なるアレイとを使用して、閉ループ制御の態様で電流の平衡化を行っている。
(2)Cusinato他著、2010年1月5日、米国特許第7642725号公報、電源と閉ループ制御回路を使用して、LEDストリング電流の平衡化を行っている。
(3)Chang著、2003年9月16日、米国特許第6621235号公報、電源と閉ループ制御回路を使用して、LEDストリング電流の平衡化を行っている。
電流の不平衡を低減させる別の提案が、Yuequan Hu、Milan M. Jovanovic著、IEEEトランザクション、パワーエレクトロニクス、Vol.23、6号、2008年、ページ3116−3125、"LED Driver With Self-Adaptive Drive Voltage(自己適応駆動電圧を用いたLEDドライバ)"に記載されており、図7aに示すように、外部電源Vccから電力の供給を受ける線形電流調整器を使用している。図7aの正確な回路の実装形態が、図7bに示されている。この方法では、各枝の電流は、図7aに示す別個の電源Vccから電力の供給を受ける中央制御回路によって、閉ループ制御される。
図7a及び図7bに示すアイディアと同様な報告が、以下のような文献でもなされている。
(1)Chang-Hua Lin, Tsung-You Hung, Chien-Ming Wang, Kai-Jun Pai著、パワーエレクトロニクスとドライブシステムに関する国際会議 PEDS2007、ページ1613−1617"A Balancing Strategy and Implementation of Current Equalizer for High Power LED Backlighting(高出力LEDバックライトのための平衡化方法及び電流イコライザの実装)"
(2)米国特許第7675240号公報、2010年3月では、図7aに示すのと同様な原理が使用されている。
(1)Chang-Hua Lin, Tsung-You Hung, Chien-Ming Wang, Kai-Jun Pai著、パワーエレクトロニクスとドライブシステムに関する国際会議 PEDS2007、ページ1613−1617"A Balancing Strategy and Implementation of Current Equalizer for High Power LED Backlighting(高出力LEDバックライトのための平衡化方法及び電流イコライザの実装)"
(2)米国特許第7675240号公報、2010年3月では、図7aに示すのと同様な原理が使用されている。
図8には、電流平衡化又はアプリケーション共有のための既存のカレントミラーの原理が示されており、(i)外部電源、及び、(ii)関連する制御回路の必要性が明らかとなっている。
本発明は、上記したような問題点のうちの少なくとも1つを解決する又は有用な代替を提供することを目的とする。
第1の側面では、本発明は、目的の回路の複数の並列な枝における電流を平衡化する電流平衡回路であって、それぞれがコレクタ、エミッタ及びベースを有する複数の平衡トランジスタと、複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を、複数の平衡トランジスタそれぞれのベースに選択的に接続する選択回路とを備え、複数の平衡トランジスタそれぞれのコレクタ及びエミッタは、回路の対応する枝と直列に接続されている電流平衡回路を提供する。
望ましくは、電流平衡回路は、受動回路である。望ましくは、選択回路は、回路の複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を、複数の平衡トランジスタそれぞれのベースに自動的に及び動的に接続する。
望ましくは、選択回路は、回路の枝に対してそれぞれ選択スイッチを有し、これらスイッチはそれぞれ、対応する枝と当該対応する枝に接続されている平衡トランジスタのベースとの間に接続されている。選択回路は、回路の複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を、平衡トランジスタそれぞれのベースに選択的に接続するべく、複数の選択スイッチのうちの1つを選択的に閉じる。
望ましくは、選択回路が回路の複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を複数の平衡トランジスタのうちの1つのベースに選択的に接続する場合に、最も小さな電流を有する枝が、べつの平衡トランジスタのベースとも接続されるような態様で、平衡トランジスタそれぞれのベースが相互に接続される。
選択回路は、回路の枝それぞれに選択ダイオードを有し、選択ダイオードはそれぞれ対応する枝と接続されて、第1の点、点Aに向かって順方向にバイアスされる。また、選択スイッチは、第2の点及び点Bに接続され、第1の点及び第2の点は、互いに接続されている。望ましくは、第1の点及び第2の点は、制限抵抗器を介して互いに接続されている。
望ましくは、選択回路はそれぞれ、コレクタ、エミッタ及びベースを有するスイッチングトランジスタであり、各スイッチングトランジスタのコレクタは対応する枝に接続され、各スイッチングトランジスタのエミッタは対応する枝に接続されている平衡トランジスタのベースに接続され、各スイッチングトランジスタのベースは第2の点に接続される。
別の実施形態では、選択回路は、回路の枝と選択スイッチとの間に接続された選択抵抗回路網を有し、選択抵抗回路網は、回路の複数の枝のうちの最も小さな電流を有する枝を平衡トランジスタそれぞれのベースに選択的に接続するべく、選択スイッチのうちの1つを選択的に閉じる。
望ましくは、選択スイッチはそれぞれ、コレクタ、エミッタ及びベースを有するスイッチングトランジスタであり、各スイッチングトランジスタのコレクタは回路の対応する枝に接続され、各スイッチングトランジスタのエミッタは対応する枝に接続されている平衡トランジスタのベースに接続され、各スイッチングトランジスタのベースは選択抵抗回路網に接続される。
望ましくは、スイッチングトランジスタが何れも飽和状態にならない程度に、回路の複数の枝間の電流不平衡が大きくない場合、回路の複数の枝のうち最も大きな電流を有する枝からの電流が、線形モードで動作するスイッチングトランジスタそれぞれに流れる。
平衡トランジスタそれぞれのベースが相互接続されており、複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝に接続されているスイッチングトランジスタを飽和状態にするのに十分な程度に複数の枝間の電流不平衡が大きい場合、複数の枝のうち最も大きな電流を有する枝からの電流は、最も小さな電流を有する枝と接続されたスイッチングトランジスタに流れ、それにより、最も小さな電流を有する枝が各平衡トランジスタの相互接続されたベースと接続される。
電流平衡回路は更に、スイッチングトランジスタそれぞれに対して逆流防止ダイオードを備え、逆流防止ダイオードはそれぞれ、対応する枝と対応するスイッチングトランジスタのコレクタとの間に接続され、対応するスイッチングトランジスタのコレクタに向かって順方向にバイアスされる。
望ましくは、平衡トランジスタそれぞれに対して安定化抵抗器が設けられ、安定化抵抗器はそれぞれ、対応する平衡トランジスタのエミッタと対応する枝との間に直列に接続される。
望ましくは、電流平衡回路は、フィードバック補助回路を含み、回路の複数の枝における電流の更なる平衡化を行う。望ましくは、フィードバック補助回路は、回路の2つの枝の間に接続される少なくとも1つのオペアンプを含み、オペアンプは、2つの枝のうちの一方に接続される反転入力及び2つの枝のうちの他方に接続される非反転入力、及び、2つの枝のうちの一方に接続された平衡トランジスタのベースに接続される出力を有する。変形例として、オペアンプは、回路の複数の枝のうちの1つの電圧から電力の供給を受ける。別の変形例では、オペアンプは、RCフィルタを有する電源回路から電力の供給を受ける。
別の実施形態では、選択回路は、回路の複数の枝のうちの所定の一つの電流を、回路の別の枝の電流よりも低い値に固定して設定する。
望ましくは、回路の所定の枝は、所定の枝における電流を低減させるための電流シンクを有する。電流シンクは、望ましくは、抵抗器のような抵抗要素である。
望ましくは、選択回路は、所定の回路の枝と平衡トランジスタのベースとの間の接続を有する。
第2の側面では、本発明は、目的の回路における複数の並列な枝における電流を平衡化する方法を提供する。方法は、それぞれがエミッタ、ベース及びコレクタを有する複数の平衡トランジスタを設ける段階を備え、平衡トランジスタのコレクタ及びエミッタはそれぞれ、回路の枝と直列に接続されている。方法はまた、回路の複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を、平衡トランジスタそれぞれのベースに選択的に接続する段階を備える。
望ましくは、回路の複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝は、受動回路を使用して平衡トランジスタ各々のベースに選択的に接続される。
望ましくは、方法は、回路の複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を、平衡トランジスタそれぞれのベースに自動的に及び動的に接続する段階を備える。
望ましくは、方法は更に、回路の複数の枝からフィードバックを得て、フィードバックに基いて電流を調整するフィードバック補助を使用して、複数の枝における電流を平衡化する段階を備える。
一実施形態では、方法は、回路の複数の枝のうちの所定の一つの電流を、回路の別の枝の電流よりも低い値に固定して設定する段階を備える。
望ましくは、方法は、所定の枝における電流を低減させるための電流シンクを所定の枝に設ける段階を備える。
本発明のベストモードに係る望ましい実施形態が、添付の図面を参照して、以下に例示される。
本発明は、上記した従来技術の問題を克服する又は改善する電流平衡回路及び方法を提供する。上記で指摘しなかった、目的の回路における並列な枝におけ既存のカレントミラー回路及び方法の別の問題は、別個に設けられる良好に制御された基準電流源を使用せずに、並列な枝における最も良好な電流源を基準として使用することは容易ではないことである。
図5の例では、並列な複数の発光ダイオード(LED)ストリング間の電流不平衡の程度は、通常、未知である。この未知の状態で、カレントミラーの基準電流を適切に選択することは、非常に重要な実用上の問題である。この問題について、以下に説明する。
図9において、電流源として表された2つの並列なLEDストリングを考える。I1がI2よりも小さい場合、基本的なカレントミラー回路において、電流を平衡化するべく、I1を基準電流として使用することができる。これは、BJT Q2が、"線形モード"で動作するため、LEDストリング2におけるカレントミラー動作によってコレクタ−エミッタ端子間の電圧(VCE2)が制御されるからであり、LEDストリング間の電圧不平衡が低減されて、I2が減少する。
しかしながら、I1がI2よりも大きい場合、最小の電圧VCE2でQ2が飽和したとしても(すなわち、飽和モードで完全にON状態となる)、I1と同じ程度まで十分にI2が増加しない場合がある(I1がI2よりも非常に大きい場合)。これは、並列なLEDストリング間の電流不平衡を低減させるためには、基準電流源として最良の選択肢は、最も小さな電流が流れるLEDストリングであることを意味している。
この重要な点を確かめるべく、図1のBJTカレントミラー回路に基いた複数回の実験を行った。その結果を、以下の表1に示す。図10aには、表1に示した不平衡な電流を有する2つのLEDストリングが示されている。
表1に示した実験結果を参照すると、次のような3つの条件の下で、並列なLEDストリング間の電流不均衡を低減できることが分かった。
(1)最も小さな電流源を基準電流として選択する。
(2)線形領域(飽和領域ではない)でトランジスタを動作させる。
(3)トランジスタの熱暴走を発生させない。
(1)最も小さな電流源を基準電流として選択する。
(2)線形領域(飽和領域ではない)でトランジスタを動作させる。
(3)トランジスタの熱暴走を発生させない。
条件(2)及び(3)は、回路設計を慎重に行うことにより通常は満たされる。しかしながら、条件(1)は、並列LEDストリングのような並列回路の枝間の電流を平衡化する際に一般的に存在する問題であり、これは、大量生産の前に全てのLEDストリングを試験しない限り、複数の並列LEDストリングのうちどのLEDストリングが最も小さな電流を有するかを知ることができないからである。
図11から図29には、本発明の望ましい実施形態が示されており、目的の回路における複数の並列な回路枝における電流をそれぞれ平衡化するための電流平衡回路を提供する。電流平衡回路は、複数の平衡トランジスタQ1〜QNを備え、それぞれがコレクタ、エミッタ及びベースを有し、各平衡トランジスタのコレクタ及びエミッタが、対応する回路の枝と直列に接続されている。電流平衡回路はまた、回路の複数の枝のうち最も小さな電流が流れる枝を、複数の平衡トランジスタそれぞれのベースに選択的に接続するための選択回路を備える。電流平衡回路は、望ましくは、受動回路構成要素のみを備える受動回路であり、別個に又は外部の電源を必要としない。
選択回路は、回路の複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を、複数の平衡トランジスタそれぞれのベースに自動的に及び動的に接続する。
選択回路は、回路の枝に対してそれぞれ選択スイッチS1〜SNを有し、これらスイッチはそれぞれ、対応する枝と当該対応する枝に接続されている平衡トランジスタのベースとの間に接続されている。選択回路は、回路の複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を、平衡トランジスタそれぞれのベースに選択的に接続するべく、複数の選択スイッチのうちの1つを選択的に閉じる。
ある実施形態では、選択回路が回路の複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を複数の平衡とトランジスタのうちの1つのベースに選択的に接続する場合に、最も小さな電流を有する枝が、別の平衡トランジスタのベースとも接続されるような態様で、平衡トランジスタそれぞれのベースが相互に接続される。望ましくは、各平衡回路のベースは、単純に配線によって相互に接続される。
一実施形態において、選択回路は、回路の枝それぞれに選択ダイオードD1〜DNを有し、選択ダイオードはそれぞれ対応する枝と接続されて、第1の点、点Aに向かって順方向にバイアスされる。また、選択スイッチは、第2の点、点Bに接続され、第1の点及び第2の点は、互いに接続されている。点A及び点Bは、制限抵抗器を介して互いに接続されている。
選択回路S1からSNはそれぞれ、コレクタ、エミッタ及びベースを有するスイッチングトランジスタであり、各スイッチングトランジスタのコレクタは対応する枝に接続され、各スイッチングトランジスタのエミッタは対応する枝に接続されている平衡トランジスタのベースに接続され、各スイッチングトランジスタのベースは第2の点に接続される。各スイッチングトランジスタは、S1〜SNと称することができる。
スイッチングトランジスタS1〜SNが何れも飽和状態にならない程度に、回路の複数の枝間の電流不平衡が大きくない場合、回路の複数の枝のうち最も大きな電流を有する枝からの電流が、線形モードで動作するスイッチングトランジスタそれぞれに流れる。
平衡トランジスタQ1〜QNそれぞれのベースが相互接続されており(例えば、図の点C)、複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝に接続されているスイッチングトランジスタを飽和状態にするのに十分な程度に複数の枝間の電流不平衡が大きい場合、複数の枝のうち最も大きな電流を有する枝からの電流は、最も小さな電流を有する枝と接続されたスイッチングトランジスタに流れ、それにより、最も小さな電流を有する枝が各平衡トランジスタの相互接続されたベースと接続される。
電流平衡回路は更に、スイッチングトランジスタS1〜SNそれぞれに対して逆流防止ダイオード(blocking diode)DBを備え、逆流防止ダイオードはそれぞれ、対応する枝と対応するスイッチングトランジスタのコレクタとの間に接続され、対応するスイッチングトランジスタのコレクタに向かって順方向にバイアスされる。逆流防止ダイオードDBは、回路の複数の枝のうちの一つに開路故障が存在する場合には、主要な循環回路をブロックする。
別の実施形態では、図17に示すように、選択回路は、回路の枝と選択スイッチS1〜SNとの間に接続された選択抵抗回路網を有し、選択抵抗回路網は、回路の複数の枝のうちの最も小さな電流を有する枝を平衡トランジスタQ1〜QNそれぞれのベースに選択的に接続するべく、選択スイッチのうちの1つを選択的に閉じる。
選択スイッチはそれぞれ、コレクタ、エミッタ及びベースを有するスイッチングトランジスタであり、各スイッチングトランジスタのコレクタは回路の対応する枝に接続され、各スイッチングトランジスタのエミッタは対応する枝に接続されている平衡トランジスタのベースに接続され、各スイッチングトランジスタのベースは選択抵抗回路網に接続される。
スイッチングトランジスタS1〜SNが何れも飽和状態にならない程度に、回路の複数の枝間の電流不平衡が大きくない場合、回路の複数の枝のうち最も大きな電流を有する枝からの電流が、線形モードで動作するスイッチングトランジスタそれぞれに流れる。
平衡トランジスタQ1〜QNそれぞれのベースが相互接続されており、複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝に接続されているスイッチングトランジスタを飽和状態にするのに十分な程度に複数の枝間の電流不平衡が大きい場合、複数の枝のうち最も大きな電流を有する枝からの電流は、最も小さな電流を有する枝と接続されたスイッチングトランジスタに流れ、それにより、最も小さな電流を有する枝が各平衡トランジスタの相互接続されたベースと接続される。
本実施形態の電流平衡回路は更に、スイッチングトランジスタS1〜SNそれぞれに対して逆流防止ダイオードDBを備え、逆流防止ダイオードはそれぞれ、対応する枝と対応するスイッチングトランジスタのコレクタとの間に接続され、対応するスイッチングトランジスタのコレクタに向かって順方向にバイアスされる。逆流防止ダイオードDBは、回路の複数の枝のうちの一つに開路故障が存在する場合には、主要な循環回路をブロックする。
ある実施形態では、平衡トランジスタQ1〜QNそれぞれに対して安定化抵抗器REが設けられ、安定化抵抗器はそれぞれ、対応する平衡トランジスタのエミッタと対応する枝との間に直列に接続される。
電流平衡回路の特定の実施形態は、図26から図29に示されるように、回路の複数の枝にフィードバック補助回路を含み、回路の複数の枝における更なる電流の平衡化をおこなう。
フィードバック補助回路は、回路の2つの枝の間に接続される少なくとも1つのオペアンプを含み、オペアンプは、2つの枝のうちの一方に接続される反転入力(v−)及び2つの枝のうちの他方に接続される非反転入力(v+)、及び、2つの枝のうちの一方に接続された平衡トランジスタのベースに接続される出力(OUT)を有する。単純な一実施形態として、オペアンプは、回路の複数の枝のうちの1つの電圧から電力の供給を受ける。別の形態では、オペアンプは、RCフィルタを有する電源回路から電力の供給を受ける。
別の実施形態では、図24に示すように、電流平衡化回路は、回路の複数の枝のうちの所定の一つの電流を、回路の別の枝の電流よりも低い値に固定して設定する選択回路を備える。選択回路は、回路の所定の枝と平衡トランジスタそれぞれのベースとの間の接続を有する。
ある実施形態では、回路の所定の枝は、所定の枝における電流を低減させるための電流シンクを有する。電流シンクは、例えば、抵抗器のような抵抗要素である。
上記したように、本発明は、複数の並列な接続された電流源(例えば、LEDストリング)から最良の電流源を基準電流源として自動的に及び動的に選択することができる新規の自律設定可能"回路ミラー原理を提案する。本発明が提案する原理は、最良の電流源(すなわち、並列な複数のLEDストリングの電流平衡化の場合、最も小さな電流源)を選択することを可能とする動的及び自律設定可能電流平衡回路構造を有する。本発明の実施形態によれば、提供される電流平衡回路は、(i)外部電源、及び、(ii)関連する制御回路を必要としない。
以下、図面を参照して詳細に説明する。図11は、本発明の一実施形態に係る、カレントミラー回路としても機能する電流平衡回路の概略図である。複数の電流源(例えば、LEDストリング)が並列に配置されており、これらは、自律設定可能な電流平衡回路に接続されている。以下の説明では、自律設定可能平行回路においてバイポーラ接合トランジスタ(BJT)が使用されている。しかしながら、同様な用途に、原理的にはMOSFETも使用可能である。
トランジスタQ1〜QN(本明細書では、Qトランジスタとも称される)は、平衡トランジスタを表している。図11には、これらQトラジスタにおける熱暴走を防ぐために設けられる抵抗器が省略されて図示されているが、後で図16に示すように実際にはこのような抵抗器が必要となる場合がある。本発明の一実施形態によれば、更なるトランジスタS1〜SN(本明細書では、Sトランジスタとも称される)で表されているスイッチングトランジスタが設けられ、これにより、電流平衡回路を自律設定可能としている、すなわち、基準電流源の選択を変更可能又は再設定可能としている。
最良の基準電流源を選択するために使用されるスイッチングトランジスタS1〜SN(バイポーラ接合トランジスタ又はMOSFET)は、飽和モード又は線形モードの何れかで動作可能でる。飽和モードで使用される場合、このトランジスタはスイッチとして完全にONとされ、カレントミラー又は電流平衡回路の基準電流として最良の電流源を選択するように、回路全体が再設定される。線形モードで使用される場合、このトランジスタは、カスケード接続されたトランジスタ(BJTが使用される場合には、ダーリントントランジスタとも称される)の一部を構成し、回路全体として電流平衡化機能を提供する。
このようにS1〜SNが二重の機能を有する点は、本実施形態で示されるように、本発明の特徴である。したがって、本発明は、スイッチングトランジスタS1〜SNが飽和モードにあるか線形モードにあるかに関わらず、並列な電流源の全てに対して電流平衡化を達成することができる。この点について、以下の回路で例示する。
並列に接続された複数のLEDストリングのような実際の状態では、複数のLEDストリングの電流不平衡の程度は、測定しないかぎり知ることができない。本発明のこの実施形態では、スイッチングトランジスタS1〜SNを採用して、最も適切な電流源が"基準電流源"として選択されることを可能にする。並列な複数のLEDストリングの電流を平衡化する場合は、最も小さな電流が流れるLEDストリングを選択するべきである。したがって、最良の電流源を検出する選択回路又は検出回路が必要であり、対応するスイッチをONにして、LEDストリングを最も小さな電流源に選択的に接続させる。
図12を参照して、本発明を2つのLEDストリングを有する目的の回路に適用した実施形態について説明する。本例では3つのLEDストリングの場合について説明されるが、本発明は、原理的には、任意の数の並列な電流源に適用可能である。
トランジスタベースの電流平衡回路を、図12の電流不平衡LEDシステムに導入する場合を考える。LEDストリングの場合、大きな電流が流れるストリングの方が、LEDストリングにおける電圧降下が小さい傾向がある。したがって、LEDストリング全体の電圧が、VLED1<VLED2<VLED3である場合、I1>I2>I3及びVCE1>VCE2>VCE3である。図13に示すように、自律設定可能電流平衡回路は、トランジスタによって構成される2つのスイッチS1、S2及びS3を含み、これらはスイッチングトランジスタと称される。このようなスイッチングトランジスタは、(i)飽和モードにおいてカレントミラー又は平衡化動作のために、基準電流源として適切な電流源を選択するためのスイッチとして使用可能である、又は、(ii)線形モードにおいてトランジスタとして使用可能である。
線形モードで使用される場合、トランジスタの各対、S1−Q1、S2−Q2及びS3−Q3は、ダーリントントランジスタを形成している。並列な枝それぞれにおいて、ダイオードD1〜D3は、第1の点、点Aに接続され、全てのSトランジスタS1〜S3のベースは、第2の点、点Bに接続される。さらに、全てのQトランジスタQ1〜Q3は、第3の点、点Cに接続されており、これにより相互接続されている。
自律設定可能電流平衡回路は、2つのモードで動作する。
モード1:スイッチングトランジスタS1からSNのうちの1つが、飽和領域へと完全に駆動され、電流平衡回路が自律設定カレントミラー回路として動作する。
モード2:スイッチングトランジスタS1からSNが線形領域にあり、電流平衡回路が自律設定電流平衡回路として動作する。
モード1:スイッチングトランジスタS1からSNのうちの1つが、飽和領域へと完全に駆動され、電流平衡回路が自律設定カレントミラー回路として動作する。
モード2:スイッチングトランジスタS1からSNが線形領域にあり、電流平衡回路が自律設定電流平衡回路として動作する。
以下、モード1について説明する。I1>I2>I3及びVCE1>VCE2>VCE3という仮定を使用して、特に図14aを参照して、自律設定可能原理について例示する。VCE1が最も高い場合、図14aに、クリティカルな導電パスが太い線で示されている。選択ダイオードD1がONとされると、電流が電流制限抵抗器RBを流れ、最も小さい電流及びVCEを有するスイッチングトランジスタ(すなわち、この場合S3)のベースが駆動される。電流不均衡が大きく、VCE1による電流が大きくなりS3が飽和状態になる(すなわち、S3が閉スイッチとして完全にONとなる)と、等価回路は図14bに示すようになる。
図14bから分かるように、等価回路では、最も小さな電流源が基準電流として選択された(図1及び図9と比較して)カレントミラー回路のようになる。したがって、図14aに示された本発明が提案する回路は、自律的に最も小さな電流源を基準電流として選択したとみなすことができる。この回路のカレントミラー動作により、基準電流I3を追従するようにI1及びI2を低減させるべく、VCE1及びVCE2が変化する。本発明が提案する回路では、最も小さい電流源が何れかによって、基準電流を動的に変更することが可能になる。
このように、動作モードはカレントミラーの原理に基くと同時に、カレントミラー動作おいて最良の電流源を基準電流源として動的に選択することを可能にする新規の自律設定可能機能が付加される。
次に、モード2について説明する。並列な電流源間の電流の不平衡が大きくない場合(すなわち、電流の不均衡が低減されている場合)、最も大きな電流源のVCEにより、対応する選択ダイオードを導通状態にする。しかしながら、最も大きな電流源における最も大きなVCEによって生じる電流が、最も小さな電流源におけるSトランジスタ(スイッチングトランジスタ)のベースを飽和領域へと駆動するのに十分な大きさでない場合がある。これは、このダイオード電流が、線形領域で動作する全てのSトランジスタのベースに流れることを意味する。N個の並列な電流源を有するシステムの等価回路が図15に示されている。
これから示す分析では、次のような仮定がなされている。
(1)複数の電流源間での電流の不均衡が大きくなく、Sトランジスタの何れも飽和状態になることがない、したがって、全てのSトランジスタが線形領域で動作していることを暗に意味する。
(2)全てのトランジスタが、同じ電流増幅率βと整合している。
(3)電流I1の電流源(電流源1)が最も大きいので、対応する最も高いVCEがダイオードD1をONにする。
(1)複数の電流源間での電流の不均衡が大きくなく、Sトランジスタの何れも飽和状態になることがない、したがって、全てのSトランジスタが線形領域で動作していることを暗に意味する。
(2)全てのトランジスタが、同じ電流増幅率βと整合している。
(3)電流I1の電流源(電流源1)が最も大きいので、対応する最も高いVCEがダイオードD1をONにする。
したがって、式(13)から、全てのSトランジスタ(スイッチングトランジスタ)の全てが線形モードで動作している場合でも、理論的には良好な電流バランスが達成されることが分かる。
要約すると、本発明の上記で説明された実施形態において提案された回路では、モード1及びモード2の両方において、複数の並列な電流源間の電流不均衡を低減させることが可能である。
改善された安定化及びQトランジスタ(平衡トランジスタ)の本方法による典型的な実装形態が図16に示されており、抵抗器REは、小さい値を有する(導電損失を低減させるために、典型的には数オーム)抵抗であり、トランジスタの熱暴走を防ぐために使用される。コレクタ及びエミッタを流れるQトランジスタ電流が(熱暴走により)急激に増加した場合、エミッタ抵抗器REの電圧が増加して、ベースのバイアスに対して反対に働き、トランジスタ電流が低減される。したがって、RE抵抗器をQトランジスタにしようすると、熱暴走が発生する機会を減らすことができる。
3つの並列な電流源を有するシステムの場合の、別の実装形態が図17に示されている。
一般的に、LEDデバイスに故障が発生すると、短絡につながる。これは、ストリングないの1つのLEDデバイスに故障が生じた場合、そのLEDデバイスに短絡が発生したようになるが、同じストリング内の残り複数のLEDデバイスは動作する。このような短絡故障は、特定のLEDストリングの全体の電圧を低減させるのみであり、本発明の実施形態に係る、新規の自律設定可能電流平衡化回路又はカレントミラー回路は適切に機能する。
複数のLEDストリングのうちの1つへの電力の供給が遮断された場合(例えば、ケーブル接続の不良、又は、複数のLEDデバイスのうちの1以上で稀に発生する開路故障)についても考える。このような場合、我々の実験によれば、通常の枝からの電流の一部が、図18に示すような経路を通って故障した枝のトランジスタに流れて、故障電流の枝のトランジスタに異常電流及び大きな電力損失が発生する。
このような異常電流を回避するべく、本発明の実施形態で提案される基本的な回路を、図19aに示されるような回路から図19bに示されるような回路に改良することができ、LEDストリングに開路故障が存在する場合には主要な循環回路をブロックするべく更なる逆流防止ダイオードDBを使用する。その結果、図19cに示す故障の発生した枝における新たな電流経路によれば、Qトランジスタのベース‐エミッタ間の電圧降下が小さくなることから、電力損失を大幅に削減できる。
LEDストリングのうちの1つに開路故障が発生した場合のトランジスタの過熱を防ぐ回路の形態では、図16の基本的な回路構成から、図20に示すように点Cにおいて全てのQトランジスタ(平衡トランジスタ)のベース接続を取り除いて、Qトランジスタが相互接続されないようにする。同様な改良を図17の回路にも適用できる。
本発明の実施形態の実現可能性を確認するべく、2つの並列なストリングを有するLEDシステムを実験的に組み立てた。図21に示すように、電流源は、単純なAC−DC電源回路によって提供される。ダイオード整流器が、出力キャパシタを介して、AC電圧をDC電圧へと変換する。インダクタが、電圧源を電流源へと変更する。
これら2つの回路のいずれの場合においても、電流の変化が67mAから27mAへと、及び、67mAから11mAへと低減んされたことから、電流不平衡が良好に低減された。両方の場合において、60%を超える電流不平衡が達成できた。ここで、個々のトランジスタの電流増幅率は整合している。電流増幅率の変動は、電流平衡化の性能に一定の影響を与える。図17の原理に基いて、図23に示すような別の回路を使用することができる。
上記のように、並列な複数のLEDストリングの電流平衡化のための最良の選択肢は、最も小さな電流が流れるLEDストリングを選択することである。最も小さな電流が流れるLEDストリングを予め定めることが難しい場合には、上記の再設定可能電流平衡回路又はカレントミラー回路及び技術を採用することができる。
本発明の別の実施形態で提案する方法では、一のLEDストリングが最も小さな電流を有する。図24に示す原理では、更なる構成要素Yを1つの電流枝(例えば、図24における電流I1を有する枝)に、僅かな電流不平衡を故意に生成する。更なる構成要素は、例えば、1つのLEDデバイス又は小さな抵抗器のように、電流シンクの一種のような任意の好適な構成要素であり、このような構成要素を追加することにより、複数の並列な全ての枝の中でこの枝が最も小さい電流を有するようにする。最も小さな電流を有する枝を故意に生成したことから、この枝を、標準的な又は改良したカレントミラー技術における基準枝として選択することができる。
本発明の実施形態によれば、精度の高い、フィードバック補助自律再設定可能電流平衡技術又はカレントミラー技術を提供することができる。
上記した、適切な電流枝を電流平衡回路の基準として自動的に選択する自律設定可能メカニズムに基いて、別の実施形態では、図25に示すように、フィードバック補助にオペアンプを使用することができ、高い精度の電流平衡技術又はカレントミラー技術を提供できる。
理想的なオペアンプ又は高い増幅率を有するオペアンプの場合、オペアンプの反転入力(v−)の電位は、非反転入力(v+)の電位を追従する。これは、2つのBJTのエミッタにおける2つの同一の抵抗器REにおける電位差が同じになることを意味する。これは、2つのストリングの抵抗器REの電流が同じになることを意味する。
このフィードバック補助の原理を、再設定可能電流平衡技術に組み込むべく、図26に示す2つのLEDストリングの回路の例では、本発明の一実施形態に係るオペアンプを使用してフィードバックを提供する。RCフィルタ回路を使用して、1つのLEDモジュールの電圧から、低コストDC電源を構成可能である。しかしながら、DC電源を構成するその他の簡単な方法が存在することは明らかであり、例えば、ツェナーダイオードを電圧基準として使用することができる。
図26に示す2つのRE抵抗器R1及びR2は、1Ω以下の小さな抵抗器である。図26に示すBJT S5及びS7を、より高い増幅率を有するBJT又はダーリントントランジスタと置き換えてもよい。図27には、図26に示すフィードバック補助回路が外された場合の2つのストリングの電流測定値、677mA及び564mA(113mAの差分)が示されている。図28には、図26に示すフィードバック補助回路が外された場合の2つのストリングの電流測定値、604mA及び603mA(1mAの差分)が示されている。
別の実施形態では、図29に示す3つの並列なストリングの例のように3つ以上のストリングにも同様な原理を適用可能である。抵抗器R2、R3及びR4は、上記したようなRE抵抗器である。
本発明は更に、目的の回路における複数の並列な枝における電流を平衡化する方法を提供する。方法の望ましい実施形態は、上記したようなそれぞれがエミッタ、ベース及びコレクタを有する複数の平衡トランジスタQ1〜QNを設ける段階を備え、平衡トランジスタのエミッタはそれぞれ、回路の枝と直列に接続されている。 方法はまた、回路の複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を、平衡トランジスタそれぞれのベースに選択的に接続する段階を備える。回路の複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝は、望ましくは、受動回路を使用して平衡トランジスタ各々のベースに選択的に接続されて、別個に又は外部に電源を設ける必要性を回避する。
本実施形態では、回路の複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を、平衡トランジスタQ1〜QNそれぞれのベースに自動的に及び動的に接続する。
ある実施形態では、上記の選択回路が利用される。
本実施形態は更に、回路の複数の枝からフィードバックを得て、フィードバックに基いて電流を調整するフィードバック補助を使用して、複数の枝における電流を平衡化する段階を備える。例えば、上記のフィードバック回路を採用することができる。
別の実施形態では、方法は更に、回路の複数の枝のうちの所定の一つの電流を、回路の別の枝の電流よりも低い値に固定して設定する段階を備える。方法は望ましくは、所定の枝における電流を低減させるための電流シンクを所定の枝に設ける段階を備える。
本発明に係る方法の更なる実施形態におけるその他の段階については、上記の説明から容易に理解できる。
以上、本発明が特定の実施形態を参照して説明されたが、当業者であれば、本発明をその他の数多くの形式で実施可能であることが理解できる。当業者であれば、上記した様々な実施形態における特徴を、その他の特徴の組み合わせと組み合わせることが可能であることが理解できる。
Claims (32)
- 目的の回路の複数の並列な枝における電流を平衡化する電流平衡回路であって、
それぞれがコレクタ、エミッタ及びベースを有する複数の平衡トランジスタと、
複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を、前記複数の平衡トランジスタそれぞれの前記ベースに選択的に接続する選択回路とを備え、
前記複数の平衡トランジスタそれぞれの前記コレクタ及び前記エミッタは、前記回路の対応する枝と直列に接続されている電流平衡回路。 - 前記電流平衡回路は、受動回路である請求項1に記載の電流平衡回路。
- 前記選択回路は、前記回路の前記複数の枝のうち前記最も小さな電流を有する枝を、前記複数の平衡トランジスタそれぞれの前記ベースに自動的に及び動的に接続する請求項1又は2に記載の電流平衡回路。
- 前記選択回路は、前記回路の前記複数の枝のそれぞれについて選択スイッチを有し、
前記選択スイッチは、対応する枝と当該対応する枝に接続されている平衡トランジスタの前記ベースとの間に接続されており、
前記選択回路は、前記回路の前記複数の枝のうちの前記最も小さな電流を有する枝を、前記複数の平衡トランジスタそれぞれの前記ベースに選択的に接続するべく、複数の前記選択スイッチのうちの1つを選択的に閉じる請求項1から3の何れか一項に記載の電流平衡回路。 - 前記選択回路が、前記回路の前記複数の枝のうちの前記最も小さな電流を有する枝を、前記複数の平衡トランジスタのうちの1つの前記ベースに選択的に接続する場合、前記最も小さな電流を有する枝が、前記複数の平衡トランジスタのうちの別の平衡トランジスタの前記ベースとも接続されるような態様で、前記複数の平衡トランジスタそれぞれの前記ベースが相互に接続されている請求項1から4の何れか一項に記載の電流平衡回路。
- 前記選択回路は、前記回路の前記複数の枝それぞれに選択ダイオードを有し、
前記選択ダイオードは、それぞれ対応する枝と接続されて、第1の点に向かって順方向にバイアスされ、
前記選択スイッチは、第2の点に接続され、
前記第1の点及び前記第2の点は、互いに接続される請求項4に記載の電流平衡回路。 - 前記第1の点及び前記第2の点は、制限抵抗器を介して互いに接続されている請求項6に記載の電流平衡回路。
- 前記選択回路はそれぞれ、コレクタ、エミッタ及びベースを有するスイッチングトランジスタであり、
前記スイッチングトランジスタの前記コレクタは、対応する枝に接続され、
前記スイッチングトランジスタの前記エミッタは、前記対応する枝に接続されている前記平衡トランジスタの前記ベースに接続され、
前記スイッチングトランジスタの前記ベースは前記第2の点に接続される請求項6又は7に記載の電流平衡回路。 - 前記回路の前記複数の枝間の電流不平衡が大きくなく、前記スイッチングトランジスタの何れも飽和状態にならない場合には、前記回路の前記複数の枝のうち最も大きな電流を有する枝からの電流が、線形モードで動作する前記スイッチングトランジスタそれぞれに流れる請求項8に記載の電流平衡回路。
- 前記複数の平衡トランジスタそれぞれの前記ベースが相互接続されており、
前記複数の枝のうち前記最も小さな電流を有する枝に接続されているスイッチングトランジスタを飽和状態にするのに十分な程度に前記複数の枝間の電流不平衡が大きい場合には、前記複数の枝のうち最も大きな電流を有する枝からの電流が、前記最も小さな電流を有する枝と接続された前記スイッチングトランジスタに流れ、前記最も小さな電流を有する枝が前記複数の平衡トランジスタの前記相互接続されたベースと接続される請求項8に記載の電流平衡回路。 - 前記電流平衡回路は更に、前記スイッチングトランジスタそれぞれに対して逆流防止ダイオードを備え、
前記逆流防止ダイオードはそれぞれ、対応する枝と対応する前記スイッチングトランジスタの前記コレクタとの間に接続され、前記対応するスイッチングトランジスタの前記コレクタに向かって順方向にバイアスされる請求項8から10の何れか一項に記載の電流平衡回路。 - 前記選択回路は、前記回路の前記複数の枝と複数の前記選択スイッチとの間に接続された選択抵抗回路網を有し、
前記選択抵抗回路網は、前記回路の前記複数の枝のうちの前記最も小さな電流を有する枝を、前記複数の平衡トランジスタそれぞれの前記ベースに選択的に接続するべく、前記複数の選択スイッチのうちの1つを選択的に閉じる請求項4に記載の電流平衡回路。 - 前記複数の選択スイッチはそれぞれ、コレクタ、エミッタ及びベースを有するスイッチングトランジスタであり、
前記スイッチングトランジスタそれぞれの前記コレクタは、前記回路の対応する枝に接続され、
前記スイッチングトランジスタそれぞれの前記エミッタは、前記対応する枝に接続されている前記平衡トランジスタの前記ベースに接続され、
前記スイッチングトランジスタそれぞれの前記ベースは、前記選択抵抗回路網に接続される請求項12に記載の電流平衡回路。 - 前記回路の前記複数の枝間の電流不平衡が大きくなく、前記スイッチングトランジスタの何れも飽和状態にならない場合には、前記回路の前記複数の枝のうち最も大きな電流を有する枝からの電流が、線形モードで動作する前記スイッチングトランジスタそれぞれに流れる請求項13に記載の電流平衡回路。
- 前記複数の平衡トランジスタそれぞれの前記ベースが相互接続されており、
前記複数の枝のうち前記最も小さな電流を有する枝に接続されている前記スイッチングトランジスタを飽和状態にするのに十分な程度に前記複数の枝間の電流不平衡が大きい場合には、前記複数の枝のうち最も大きな電流を有する枝からの電流が、前記最も小さな電流を有する枝に接続された前記スイッチングトランジスタに流れ、前記最も小さな電流を有する枝が前記複数の平衡トランジスタの前記相互接続されたベースと接続される請求項13に記載の電流平衡回路。 - 前記電流平衡回路は更に、前記スイッチングトランジスタそれぞれに対して逆流防止ダイオードを備え、
前記逆流防止ダイオードはそれぞれ、対応する枝と対応する前記スイッチングトランジスタの前記コレクタとの間に接続され、前記対応するスイッチングトランジスタの前記コレクタに向かって順方向にバイアスされる請求項13から15の何れか一項に記載の電流平衡回路。 - 前記複数の平衡トランジスタそれぞれに対して安定化抵抗器を更に備え、
前記安定化抵抗器はそれぞれ、対応する平衡トランジスタの前記エミッタと対応する枝との間に直列に接続される請求項1から16の何れか一項に記載の電流平衡回路。 - 前記電流平衡回路は、前記回路の前記複数の枝における電流の更なる平衡化を行う前記回路の前記複数の枝に接続されたフィードバック補助回路を更に備える請求項1から17の何れか一項に記載の電流平衡回路。
- 前記フィードバック補助回路は、前記回路の前記複数の枝のうちの2つの枝の間に接続される少なくとも1つのオペアンプを有し、
前記オペアンプは、前記2つの枝のうちの一方に接続される反転入力、前記2つの枝のうちの他方に接続される非反転入力、及び、前記2つの枝のうちの前記一方に接続された平衡トランジスタの前記ベースに接続される出力を有する請求項18に記載の電流平衡回路。 - 前記オペアンプは、前記回路の前記複数の枝のうちの1つの電圧から電力の供給を受ける請求項19に記載の電流平衡回路。
- 前記オペアンプは、RCフィルタを有する電源回路から電力の供給を受ける請求項19又は20に記載の電流平衡回路。
- 前記選択回路は、前記回路の前記複数の枝のうちの所定の一つの電流を、前記回路の別の枝の電流よりも低い値に固定して設定する請求項1又は2に記載の電流平衡回路。
- 前記回路の前記所定の枝は、前記所定の枝における電流を低減させるための電流シンクを有する請求項22に記載の電流平衡回路。
- 前記電流シンクは、抵抗要素である請求項23に記載の電流平衡回路。
- 前記抵抗要素は、抵抗器である請求項24に記載の電流平衡回路。
- 前記選択回路は、前記回路の前記所定の枝と前記複数の平衡トランジスタそれぞれの前記ベースとの間の接続を有する請求項22から25の何れか一項に記載の電流平衡回路。
- 目的の回路における並列な複数の枝における電流を平衡化する方法であって、
それぞれがエミッタ、ベース及びコレクタを有し、前記コレクタ及びエミッタが前記回路の対応する枝と直列に接続されている、複数の平衡トランジスタを設ける段階と、
前記回路の前記複数の枝のうち最も小さな電流を有する枝を、前記複数の平衡トランジスタそれぞれの前記ベースに選択的に接続する段階とを備える方法。 - 前記回路の前記複数の枝のうちの前記最も小さな電流を有する枝は、受動回路を使用して前記複数の平衡トランジスタそれぞれの前記ベースに選択的に接続される請求項27に記載の方法。
- 前記回路の前記複数の枝のうちの前記最も小さな電流を有する枝を、前記複数の平衡トランジスタそれぞれの前記ベースに自動的に及び動的に接続する段階を更に備える請求項27又は28に記載の方法。
- 前記回路の前記複数の枝からフィードバックを得て、前記フィードバックに基いて電流を調整するフィードバック補助を使用して、前記複数の枝における電流を平衡化する段階を更に備える請求項27から29の何れか一項に記載の方法。
- 前記回路の前記複数の枝のうちの所定の一つの電流を、前記回路の別の枝の電流よりも低い値に固定して設定する段階を更に備える請求項27又は28に記載の方法。
- 前記所定の枝における電流を低減させるための電流シンクを前記所定の枝に設ける段階を更に備える請求項31に記載の方法。
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