句“アルキル”は、ヘテロ原子を含まない、すなわち、炭素原子および水素原子から成る炭化水素基を意味する。故に、本句は直鎖アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシルなどを含む。本句はまた、単なる例として提供する−CH(CH3)2、−CH(CH3)(CH2CH3)、−CH(CH2CH3)2、−C(CH3)3、−C(CH2CH3)3、−CH2CH(CH3)2、−CH2CH(CH3)(CH2CH3)、−CH2CH(CH2CH3)2、−CH2C(CH3)3、−CH2C(CH2CH3)3、−CH(CH3)CH(CH3)(CH2CH3)、−CH2CH2CH(CH3)2、−CH2CH2CH(CH3)(CH2CH3)、−CH2CH2CH(CH2CH3)2、−CH2CH2C(CH3)3、−CH2CH2C(CH2CH3)3、−CH(CH3)CH2CH(CH3)2、−CH(CH3)CH(CH3)CH(CH3)2、−CH(CH2CH3)CH(CH3)CH(CH3)(CH2CH3)などを含むが、これらに限定されない、直鎖アルキル基の分枝鎖異性体も含む。故に、用語‘アルキル’は、1級アルキル基、2級アルキル基および3級アルキル基を含む。典型的アルキル基は、1〜12個の炭素原子、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖アルキル基を含む。用語‘低級−アルキル’または“低級アルキル”および類似の用語は、6個までの炭素原子を含むアルキル基を意味する。
用語“アルケニル”は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合が存在する、すなわち、2個の隣接する炭素原子が二重結合により結合している、上に定義したアルキル基を意味する。用語“アルキニル”は、2個の隣接する炭素原子が三重結合により結合しているアルキル基を意味する。典型的アルケニル基およびアルキニル基は2〜12個の炭素原子、好ましくは2〜6個の炭素原子を含む。低級アルケニルまたは低級アルキニルは、6個までの炭素原子を有する基を意味する。アルケニル基またはアルキニル基は、1個を越える不飽和結合を有してよく、二重結合と三重結合の両者を含んでよいが、当然それらの結合は周知の原子価制限に一致する。
ここで使用する用語“ハロゲン”または“ハロ”は、クロロ基、ブロモ基、フルオロ基およびヨード基を意味する。典型的ハロ置換基はFおよび/またはClである。“ハロアルキル”は、1個以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基を意味する。用語“ハロアルキル”は、故に、モノハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、ペルハロアルキルなどを含む。
“カルボニル”は二価基−C(O)−を意味する。“カルボキシ”は−C(=O)−OHを意味する。“アルコキシカルボニル”はエステル−C(=O)−OR(式中、Rは場合により置換されていてよい低級アルキルである)を意味する。“低級アルコキシカルボニル”はエステル−C(=O)−OR(式中、Rは場合により置換されていてよい低級アルキルである)を意味する。“シクロアルキルオキシカルボニル”は−C(=O)−OR(式中、Rは場合により置換されていてよいC3−C8シクロアルキルである)を意味する。
“シクロアルキル”は単環または多環の、炭素環式アルキル置換基を意味する。カルボシクロアルキル基は、全環原子が炭素であるシクロアルキル基を意味する。典型的シクロアルキル置換基は、3〜8個の骨格(すなわち、環)原子を有する。シクロアルキル置換基と関連して使用するとき、用語“多環式”は、ここでは、縮合および非縮合アルキル環状構造を意味する。用語“一部不飽和のシクロアルキル”、“一部飽和のシクロアルキル”および“シクロアルケニル”は、全て、少なくとも1個の不飽和点がある、すなわち、2個の(to)隣接する環原子が二重結合または三重結合により結合しているシクロアルキル基を意味する。このような環は、典型的に5〜6員環については1〜2個の二重結合および7〜8員環については1〜2個の二重結合または1個の三重結合を含む。説明的例はシクロヘキセニル、シクロオクチニル、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロヘキサジエニルなどを含む。
用語“ヘテロシクロアルキル”は、ここでは、炭素原子の代わりに環員として1〜5個、さらに典型的には1〜4個のヘテロ原子を有するシクロアルキル置換基を意味する。好ましくは、ヘテロシクロアルキル基または“ヘテロシクリル”基は、環員として1個または2個のヘテロ原子を有し、典型的に3〜5員環についてはヘテロ原子1個のみおよび6〜8員環については1〜2個のヘテロ原子を有する。本発明のヘテロ環基に用いる適当なヘテロ原子は窒素、酸素および硫黄である。代表的ヘテロシクロアルキル基は、例えば、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、オキシラン、オキセタン、オキセパン、チイラン、チエタン、アゼチジン、モルホリノ、ピペラジニル、ピペリジニルなどを含む。
ここで使用する用語“置換ヘテロ環”、“ヘテロ環基”または“ヘテロ環”は、あらゆる窒素、酸素および硫黄から選択される1個のヘテロ原子を含む3員もしくは4員環または1〜3個のヘテロ原子、好ましくは1〜2個の窒素、酸素または硫黄から成る群から選択されるヘテロ原子を含む5員もしくは6員環を意味し、5員環は0〜2個の二重結合を有し、6員環は0〜3個の二重結合を有し、窒素および硫黄原子は場合により酸化されていてよく、窒素および硫黄ヘテロ原子は場合により4級化されていてよく、上記ヘテロ環式環のいずれかがベンゼン環またはここに記載する他の5員または6員ヘテロ環式環に縮合したあらゆる二環基を含む。好ましいヘテロ環は、例えば、ジアゼピニル、ピロリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、N−メチルピペラジニル、アゼチジニル、N−メチルアゼチジニル、オキサゾリジニル、イソアゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニルおよびオキシラニルを含む。ヘテロ環基は、本明細書の開示に関連して有機および医薬品化学分野の当業者には明らかなとおり、多様な位置で結合してよい。
ヘテロ環基は、非置換であっても、ヒドロキシ、ハロ、オキソ(C=O)、アルキルイミノ(RN=、ここで、Rは低級アルキル基または低級アルコキシ基である)、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノアルキル、アルコキシ、チオアルコキシ、低級アルコキシアルコキシ、低級アルキル、シクロアルキルまたはハロアルキルから独立して選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい。典型的に、置換ヘテロ環基は4個までの置換基を有する。ここで使用する用語“環状エーテル”は、環員として1個の酸素原子(O)を含む3〜7員環を意味する。環状エーテルが“場合により置換されていてよい”とき、それは、任意の炭素原子をヘテロ環基の置換基として適当な基で、典型的に低級アルキル、低級アルコキシ、ハロ、ヒドロキシ、−C(O)−低級アルキルおよび−C(O)−低級アルコキシから選択される3個までの置換基で置換されていてよい。好ましい態様において、ハロ、ヒドロキシおよび低級アルコキシは、環状エーテル環中の酸素原子に直接結合した環炭素原子に結合しない。具体例はオキシラン、オキセタン(例えば、3−オキセタン)、テトラヒドロフラン(2−テトラヒドロフラニルおよび3−テトラヒドロフラニルを含む)、テトラヒドロピラン(例えば、4−テトラヒドロピラニル)およびオキセパンを含む。
“アリール”は、5〜14個の骨格炭素原子またはヘテロ原子を有する単環式および多環式芳香族基を意味し、炭素環式アリール基およびヘテロ芳香族性アリール基のいずれも含む。炭素環式アリール基は、芳香環中の全環原子が炭素であるアリール基を意味し、典型的にフェニルおよびナフチルを含む。本発明の化合物において置換基として用いる例示的アリール基は、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、チアゾリル、インドリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、トリアゾリル、チオフェニル、フラニル、キノリニル、プリニル、ナフチル、ベンゾチアゾリル、ベンゾピリジルおよびベンゾイミダゾリルなどを含む。アリール置換基と関連して使用するとき、用語“多環式アリール”は、ここでは、例えば、ベンゾジオキソゾロ(benzodioxozolo)(これはフェニル基に縮合したヘテロ環式構造を有する)、ナフチルなどのような、少なくとも1個の環状構造が芳香族性である縮合および非縮合環状構造を意味する。“アリール”を使用するとき、本基は好ましくは炭素環基であり、アリール基が1個以上のヘテロ原子を含むものであるとき、用語“ヘテロアリール”の使用が好ましい。
用語“ヘテロアリール”は、単環式でも多環式でもよい、5〜14原子芳香環系中、芳香環の環原子として1〜4個のヘテロ原子を有し、残りの環原子が炭素原子であるアリール基を意味する。単環式ヘテロアリール環は、典型的に5〜6原子サイズである。本発明の化合物における置換基として用いる例示的ヘテロアリール基は、ピリジル、ピリミジニル、チアゾリル、インドリル、イミダゾリル、オキサジアゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、トリアゾリル、チオフェニル、フラニル、キノリニル、プリニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾピリジルおよびベンゾイミダゾリルなどを含む。
“場合により置換されていてよい”または“置換”は、1個以上の水素原子の、一価または二価基での置き換えを意味する。ここに記載するアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基およびヘテロアリール基は置換されていても置換されていなくてもよい。適当な置換基は、例えば、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、イミノ、シアノ、ハロ、チオ、スルホニル、チオアミド、アミジノ、イミジノ、オキソ、オキサミジノ、メトキサミジノ、イミジノ、グアニジノ、スルホンアミド、カルボキシル、ホルミル、低級アルキル、ハロ低級アルキル、低級アルキルアミノ、ハロ低級アルキルアミノ、低級アルコキシ、ハロ低級アルコキシ、低級アルコキシアルキル、アルキルカルボニル、アミノカルボニル、アリールカルボニル、アラルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、アルキルチオ、アミノアルキル、シアノアルキル、アリールなどを含むが、ただし、オキソ、イミジノまたは他の二価置換基は、アリール環またはヘテロアリール環の周知の原子価制限のために、このような環上に位置しない。
置換基は、原子価が許容されるとき、すなわち、置換基が置換できる水素原子を有する少なくとも1個のCH、NHまたはOHを含むとき、それ自体置換され得る。置換基を置換する基は、カルボキシル、ハロ(炭素上のみ)、ニトロ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、C(O)R、−OC(O)R、−OC(O)OR、−NRCOR、−CONR2、−NRCOOR、−C(S)NR2、−NRC(S)R、−OC(O)NR2、−SR、−SO3H、−SO2RまたはC3−8シクロアルキルまたは3〜8員ヘテロシクロアルキル(式中、各Rは独立して水素、低級ハロアルキル、低級アルコキシアルキルおよび低級アルキルから選択され、同一原子は直接結合している原子上の2個のRは一体となって5〜6員ヘテロ環式環を形成し得る)であり得る。
置換された置換基が直鎖基を含むとき、置換は鎖内(例えば、2−ヒドロキシプロピル、2−アミノブチルなど)または鎖末端(例えば、2−ヒドロキシエチル、3−シアノプロピルなど)のいずれでも起こり得る。置換された置換基は、共有結合により結合した炭素原子またはヘテロ原子の直鎖、分枝鎖または環状配置であり得る。
上記定義は許容されない置換パターン(例えば、5個のフルオロ基で置換されたメチルまたはハロゲン原子で置換されたハロゲン原子)を含むことを意図しないと理解すべきである。このような許容されない置換パターンは当業者に周知である。
本発明の化合物、ならびにそれらのいずれかの薬学的に許容される塩類、エステル類、代謝物およびプロドラッグは、互変異性化に付され得て、それ故に分子の1原子のプロトンが他の原子にシフトし、分子のその原子との間の化学結合が結果として再配列される、種々の互変異性形態として存在し得ることは当業者には明らかである。例えば、March, Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms and Structures, Fourth Edition, John Wiley & Sons, pages 69-74 (1992)参照。ここで使用する用語“互変異性体”は、プロトンシフトにより生じる化合物を意味し、存在し得る限り、全ての互変異性形態が本発明に含まれると理解すべきである。
本発明の化合物は、1個以上の不斉に置換された炭素原子を含む。このような不斉に置換された炭素原子は、エナンチオマー、ジアステレオマーおよび絶対立体化学の点で定義し得る他の立体異性形態、例えば(R)−または(S)−形態で存在する本発明の化合物をもたらす。本発明の化合物は、ここでは、特記されない限り、1個のエナンチオマーとして記載するときがあり、記載した特定の配置およびその特定の配置のエナンチオマー(記載した配置の鏡像異性体)を包含することを意図する。ここで記載した構造は、2個以上のキラル中心を有する化合物の相対的立体化学を記載するが、本発明は、特記しない限り、記載したエナンチオマーの絶対立体化学に限定されない。本発明は両エナンチオマーを含み、その各々は、一方のエナンチオマーが他方より強力であったとしても、Pim阻害を示す。数例において、本発明の化合物はラセミ形態で合成し、キラルクロマトグラフィーまたは類似の慣用法で個々の異性体に分割し、2個のエナンチオマーについての解析データは、絶対立体化学配置に関する決定的情報を提供しない。このような場合、最も活性なエナンチオマーの絶対立体化学をX線結晶学のような決定的物理的方法ではなく、絶対立体化学が知られた類似化合物との相関に基づき同定している。それ故に、ある態様において、ここに記載する化合物の好ましいエナンチオマーは、記載する特定の異性体またはその逆のエナンチオマーのいずれかの、ここに記載するアッセイ法を使用してPimキナーゼ阻害について低いIC50を有する、すなわち、Pim1、Pim2およびPim3の少なくとも2種についてPim阻害剤としてより強力なエナンチオマーである。
ここで使用する用語“S”配置および“R”配置はIUPAC 1974 RECOMMENDATIONS FOR SECTION E, FUNDAMENTAL STEREOCHEMISTRY, Pure Appl. Chem. 45:13 30 (1976)により定義されている。用語αおよびβは、環状化合物の環位置について用いる。基準面のα側は、好ましい置換基が低級位置にある側である。基準面の逆側にあるこれらの置換基は、β記述子が付される。この使用は、“α”が“平面の下”を意味し、絶対配置を意味する環状ステレオペアレントとのものと異なることは注意すべきである。ここで使用する用語α配置およびβ配置は、CHEMICAL ABSTRACTS INDEX GUIDE-APPENDIX IV (1987) paragraph 203に定義されるとおりである。
ここで使用する用語“薬学的に許容される塩類”は、式(I)または(II)の化合物の非毒性酸または塩基付加塩類を意味し、ここで、化合物はプロトンの付加または脱離の結果として正または負電荷を獲得し、次いで、該塩は化合物自体由来の逆の電荷のカウンターイオンを含み、カウンターイオンは、好ましくは本化合物を使用するであろう条件下での医薬投与に適当なものである。これらの塩類は、式(I)または(II)の化合物の最終単離および精製中に、またはそれぞれ塩基もしくは酸官能基と適当な有機もしくは無機酸または塩基を別々に反応させることにより、インサイチュで製造できる。代表的塩類は、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、二グルコン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびウンデカン酸塩を含むが、これらに限定されない。
また、本発明の化合物における塩基性窒素含有基は、低級アルキルハライド類、例えばメチル、エチル、プロピルおよびブチルの塩化物、臭化物およびヨウ化物、ジアルキル硫酸エステル類、例えばジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミルの硫酸エステル、長鎖ハライド類、例えばデシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルの塩化物、臭化物およびヨウ化物、アラルキルハライド類、例えばベンジルおよびフェネチルの臭化物などのような反応材で4級化できる。水または油可溶性または分散性生成物をこうして得る。これらの4級化アンモニウム塩類は、薬学的に許容されるアニオンと対にしたとき、薬学的に許容される塩類としても働き得る。
薬学的に許容される酸付加塩類を形成するために用い得る酸類の例は、塩酸、硫酸およびリン酸のような無機酸類およびシュウ酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、コハク酸およびクエン酸のような有機酸類を含む。塩基性付加塩類を式(I)の化合物の最終単離および精製中にインサイチュで精製でき、または別にカルボン酸基と適当な塩基、例えば薬学的に許容される金属カチオンの水酸化物、炭酸塩または炭酸水素塩またはアンモニアまたは有機1級、2級もしくは3級アミンと反応させることにより製造できる。薬学的に許容される塩類のためのカウンターイオン類は、アルカリおよびアルカリ土類金属、例えばナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム塩類などに基づくカチオン、ならびにアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミンなどを含むが、これらに限定されない非毒性アンモニウム、4級アンモニウムおよびアミンカチオン類を含むが、これらに限定されない。塩基付加塩類の形成に有用な他の代表的有機アミン類は、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジンなどを含む。
ここで使用する用語“薬学的に許容されるエステル”は、インビボで加水分解し、ヒト体内で容易に破壊され、親化合物またはその塩を遊離するものを含む、エステル類を意味する。適当なエステル基は、例えば、薬学的に許容される脂肪族カルボン酸類、特にアルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸およびアルカン二酸を含み、ここで、各アルキル基またはアルケニル基は有利に6個を越える炭素原子を有しない。特定の薬学的に許容されるエステル類の例は、ギ酸エステル類、酢酸エステル類、プロピオン酸エステル類、マレイン酸エステル類、乳酸エステル類、ヒドロキシ酢酸エステル類、酪酸エステル類、アクリル酸エステル類およびエチルコハク酸エステル類を含む。
ここで使用する用語“薬学的に許容されるプロドラッグ”は、合理的な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などがなくヒトおよび下等動物の組織と接種する使用に適当であり、合理的な利益/危険比に相応し、その意図する使用に有効である本発明の化合物のプロドラッグ、ならびに可能であるならば、本発明の化合物の双性イオン形態である。用語“プロドラッグ”は、例えば、血中の加水分解により、インビボで急速に形質転換されて上記式の親化合物を生じる、化合物を意味する。徹底的な議論がT. Higuchi and V. Stella, PRO-DRUGS AS NOVEL DELIVERY SYSTEMS, Vol. 14 of the A.C.S. Symposium SeriesおよびEdward B. Roche, ed., BIOREVERSIBLE CARRIERS IN DRUG DESIGN, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press, 1987に提供されており、その両者とも引用により本明細書に包含させる。
本発明の化合物またはそれらの互変異性体、プロドラッグおよび立体異性体、ならびにそれらのいずれかの薬学的に許容される塩類、エステル類およびプロドラッグが、ヒトまたは動物体内または細胞における代謝を介してインビボで処理され、代謝物を産生することは当業者には認識される。ここで使用する用語“代謝物”は、親化合物の投与後に対象内で産生されるあらゆる誘導体の式を意味する。誘導体は、例えば、酸化、還元、加水分解またはコンジュゲーションのような種々の生化学的変換により親化合物から産生され得て、例えば、酸化物および脱メチル化誘導体を含む。本発明の化合物の代謝物は分野で知られる慣用法により同定し得る。例えば、Bertolini, G. et al., J. Med. Chem. 40:2011-2016 (1997); Shan, D. et al., J. Pharm. Sci. 86(7):765-767; Bagshawe K., Drug Dev. Res. 34:220-230 (1995); Bodor, N., Advances in Drug Res. 13:224-331 (1984); Bundgaard, H., Design of Prodrugs (Elsevier Press 1985); およびLarsen, I. K., Design and Application of Prodrugs, Drug Design and Development (Krogsgaard-Larsen et al., eds., Harwood Academic Publishers, 1991)参照。式(I)の化合物またはそれらの互変異性体、プロドラッグおよび立体異性体、ならびにそれらのいずれかの薬学的に許容される塩類、エステル類およびプロドラッグの代謝物である個々の化学化合物は本発明の範囲内に入ると理解すべきである。
1. 一つの面において、本発明は式(I):
〔式中、
シクロヘキシル環に結合し、環の内側に記載した基は互いに全てsynであり、シクロヘキシル環に結合し、該シクロヘキシル環の外側に記載した基は互いに全てsynであり;
R1aおよびR3aはヒドロキシル、C1−C4アルキル、−(CH2)1−3Z、C1−C4ハロアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、C1−C4ヒドロキシアルキルおよびアミノから選択され、
R2aはC1−C4アルキル、−(CH2)1−3Z、C1−C4ハロアルキルおよびC1−C4ヒドロキシアルキルから選択され、
Zは−OH、NH2、−NHC(O)Qまたは−OC(O)Qであり、QはHまたは場合により1個以上のハロ、OH、NH2、OMeもしくはCNで置換されていてよいC1−C4アルキルであり;
R2bはOHであり;
環Aはピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルおよびチアゾリルから選択され、Nの位置が式(I)に示すとおりである5員環もしくは6員環の芳香環であり;
環Aは場合によりハロ、CN、NH2、ヒドロキシ、C1−C4アルキル、C1−C4ハロアルキル、C1−C4アルコキシおよびC1−C4ハロアルコキシから選択される1個または2個の基で置換されていてよく;
Arはフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリルおよびピラゾリルから選択される芳香環または3〜6員シクロアルキルもしくはシクロアルケニルであり、この各々は所望によりさらなるC5−6シクロアルキル、C5−6ヘテロシクリル、C5−6ヘテロアリールまたはフェニルと縮合していてよく;
Arは場合によりハロ、CN、NH2、ヒドロキシ、C1−C4ハロアルキル、−S(O)p−Q2、C1−C4ハロアルコキシ、−(CH2)0−3−OQ2、−O−(CH2)1−3−OQ2、−(CH2)1−3−Q2、−COOQ2、C(O)Q2、−(CR’2)1−3−OR’または−(CR’2)1−3−OR’(ここで、各R’は独立してHまたはMeである)またはC2−4アルキルまたはC3−6シクロアルキルまたはC5−6ヘテロシクリルならびにC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルスルホニル、C3−7シクロアルキル、C5−7シクロアルケニル、C3−7ヘテロシクロアルキル、C4−6環状エーテル、C5−10ヘテロアリールおよびC6−10アリールから成る群から選択される場合により置換されていてよいメンバー(この各々は場合によりハロ、CN、NH2、ヒドロキシ、オキソ、C1−4ハロアルキル、C1−4アルコキシおよびQ2から選択される2個までの基で置換されていてよい)から独立して選択される3個までの基で置換されていてよく;
Q2はHまたは4〜7員環状エーテル、フェニル、C5−6ヘテロアリールまたはC1−6アルキルであり、この各々は場合によりハロ、オキソ、OH、NH2、COOH、COOMe、COOEt、COONH2、COONHMe、COONMe2、OMe、OEtまたはCNの1個以上で置換されていてよく、
pは0〜2である。〕
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
これらの化合物はラセミ形態で使用してよく、または個々のエナンチオマーを使用してよく、またはエナンチオマー混合物を使用してよい。各エナンチオマーを使用でき、好ましくは使用すべき化合物は、Pim阻害剤としてより大きな活性を有するエナンチオマーである。
これらの化合物におけるシクロヘキシル環は、式(I)のピリジニル環へのその結合を数に入れずに、4個の置換基を有する。本発明は、有利な生物学的活性を提供するための、シクロヘキシル環上の置換基の新規組み合わせおよびそれらの相対的立体化学配向を提供する。
2. 一つの態様において、本発明は、R1aとR3aが異なる、態様1の化合物を提供する。ある態様において、この2個の基の一方がMeである。これらの態様のいくつかにおいて、この2個の基の一方がNH2である。
3. 一つの態様において、本発明は、R1aがOHである、態様1または2の化合物を提供する。
4. 一つの態様において、本発明は、R1aがOHであり、R3aがMeである、態様1〜3のいずれかの化合物を提供する。
5. 一つの態様において、本発明は、R1aがNH2であり、R3aがMeである、態様1または2の化合物を提供する。
6. 他の態様において、本発明は、ArがF、Cl、NH2、Me、Et、OMe、OEt、OCF3、OCHF2、OCH2CF3、CN、CF3、SMe、SOMe、SO2Me、−COOMe、−C(O)Me、−C(Me)2−OH、MeOCH2−、HOCH2−、ヒドロキシエチル、ヒドロキシエトキシ、メトキシエチル、メトキシエトキシ、オキセタニル(例えば、3−オキセタニル)、イソプロポキシ、テトラヒドロピラニルオキシ(例えば、4−テトラヒドロピラニルオキシ)、シクロプロピルおよびCNから選択される1〜3個の基で置換されている、態様1〜5のいずれかの化合物を提供する。好ましくは、Arの置換基はF、Cl、NH2、Me、Et、OMe、OEt、OCF3、OCHF2、OCH2CF3、CN、CF3、SMe、SOMe、SO2Me、−COOMe、−C(O)Me、−C(Me)2−OH、MeOCH2−、HOCH2−、ヒドロキシエチル、ヒドロキシエトキシ、メトキシエチル、メトキシエトキシおよびCNから選択される。ある態様において、Arはこのような基の1個で置換されており、他の態様において、Arはこのような基の少なくとも2個で置換されている。ある態様において、Arは同一でも異なってもよい3個のこのような置換基で置換されている。このような態様のいくつかにおいて、Arはフェニルまたはピリジルまたはピラゾリルである。
7. 一つの態様において、本発明は、Arが環Aに結合しているArの環原子に隣接した少なくとも1カ所で置換されている、先の態様のいずれかの化合物を提供する。
8. ある態様において、本発明は、Arがフェニルまたは2−ピリジニルであり、F、Cl、Me、OMe、MeOCH2−、HOCH2−、ヒドロキシエチル、ヒドロキシエトキシ、メトキシエチル、メトキシエトキシ、オキセタニル(例えば、3−オキセタニル)、イソプロポキシ、テトラヒドロピラニルオキシ(例えば、4−テトラヒドロピラニルオキシ)、シクロプロピルおよびCNから選択される3個までの基で置換されている、先の態様のいずれかの化合物を提供する。このような態様のいくつかにおいて、Arは、典型的に1個または2個のFを含む、少なくとも2個の基で置換されている。
9. ある態様において、本発明は、環AがハロまたはNH2の少なくとも1個で置換されている、先の態様のいずれかの化合物を提供する。ハロはしばしばFである。
10. ある態様において、本発明は、環Aがピリジニルである、先の態様のいずれかの化合物を提供する。具体的態様において、環AはFまたはNH2で置換されている。他の態様において、環Aは非置換である。このような化合物において、環Aは、ピリジニル環のNを1位とみなし、Arが6位にあるとみなしたときに、しばしば5位をFで置換されている。他のこのような化合物において、環Aは環位置の番号付けに同じ方法を使用して、4位をNH2で置換されている。さらに別の態様において、環Aは式(I)に記載する以外の置換基を有しない(環上に存在する記載していないHは数えない)。好ましくは、環Aはピリジニルである。
11. 態様10のいくつかの態様において、R1aおよびR3aの一方のみがR2aと同一である。このような態様において、2個の同一置換基はいずれもMeであり、他のこのような態様において、2個の同一置換基はいずれも−OHである。
12. 態様11の例のいくつかにおいて、本発明は、R1aおよびR3aの一方がMeであり、他方がOHまたはNH2である、化合物を提供する。
13. ある態様において、本発明は、R2aがCH2F、−CH2OH、−CH2OAc、EtおよびMeから選択される、先の態様のいずれかの化合物を提供する。
14. ある態様において、本発明は、R1aおよびR3aの少なくとも一方がMeである、先の態様のいずれかの化合物を提供する。他方は典型的に−OHまたはNH2である。
15. ある態様において、本発明は、光学活性である、先の態様のいずれかの化合物を提供する。好ましくは、化合物は、Pimキナーゼに対して、その逆のエナンチオマーよりも低いIC50を有する。典型的に、化合物はその逆のエナンチオマーが実質的に存在しないか、またはその逆のエナンチオマーより過剰で存在し、少なくとも80%、好ましくは少なくとも95%のエナンチオマー過剰率を有する。好ましいエナンチオマーは、Pimキナーゼ群に対して逆のエナンチオマーより低いIC50を有する、すなわち、3種のPimキナーゼ、Pim1、Pim2およびPim3の少なくとも2種に対してPim阻害が大きいものである。
16. ある態様において、本発明は、式(IIa)または(IIb)
〔式中、X、X2およびX6は独立してH、ハロ、CN、Me、OMe、OEt、OCHF2、OCH2CF3、MeOCH2−、HOCH2−、ヒドロキシエチル、ヒドロキシエトキシ、メトキシエチル、メトキシエトキシ、オキセタニル(例えば、3−オキセタニル)、イソプロポキシ、テトラヒドロピラニルオキシ(例えば、4−テトラヒドロピラニルオキシ)、シクロプロピルおよびNH2から選択され;
R1bおよびR3bは両者ともHであり;
YおよびY’は独立してH、ハロおよびNH2から選択される。〕
の光学活性化合物またはその薬学的に許容される塩である、先の態様のいずれかの化合物を提供する。
光学活性化合物は非ラセミ化合物であり、式(IIa)または(IIb)の単エナンチオマーであってよく、または、エナンチオマー(IIa)またはエナンチオマー(IIb)のいずれかが好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも95%のエナンチオマー過剰率(ee)で過剰に存在するエナンチオマー(IIa)および(IIb)の混合物であってよい。
17. 態様16の化合物のある態様において、X2およびX6は各々Fである。
18. ある態様において、本発明は、YがFであり、Y’がHまたはNH2である、態様16または17の化合物を提供する。他のこのような態様において、YはHであり、Y’はHまたはNH2である。
19. ある態様において、本発明は、XがH、Me、F、NH2、OMe、MeOCH2−、HOCH2−、ヒドロキシエチル、ヒドロキシエトキシ、メトキシエチル、メトキシエトキシまたはCNである、態様16〜18の化合物を提供する。ある態様において、XはH、Me、F、NH2、OMe、MeOCH2−、HOCH2−、ヒドロキシエチル、ヒドロキシエトキシ、メトキシエチル、メトキシエトキシ、CN、オキセタニル(例えば、3−オキセタニル)、イソプロポキシ、テトラヒドロピラニルオキシ(例えば、4−テトラヒドロピラニルオキシ)、シクロプロピルおよびCNである。これらの態様のいくつかにおいて、XはHであり、他の態様において、XはHではない。ある態様において、イソプロピル、オキセタニルまたはテトラヒドロピラニル環はH、OH、CNまたはCOOHで置換されていてよく、適当な例は
〔式中、Q3はH、CN、OH、COOHまたはFであり得る。〕
を含む。
20. ある態様において、本発明は、R1aおよびR3aの一方がNH2またはOHであり、他方がMeである、態様16〜19のいずれかの化合物を提供する。
21. ある態様において、本発明は、R2bがOHである、態様16〜20のいずれかの化合物を提供する。
22. ある態様において、本発明は、R2aがMe、−CH2OH、−CH2FまたはEtである、態様16〜21のいずれかの化合物を提供する。
23. ある態様において、本発明は、式(IIa)の化合物である、態様16〜22のいずれかの化合物を提供する。
24. 他の態様において、本発明は、式(IIb)の化合物である、態様16〜22のいずれかの化合物を提供する。
25. 本発明の具体的態様は、表1および2の化合物およびそれらの薬学的に許容される塩類から成る群から選択されるいずれか1個の化合物または2個以上の化合物のあらゆる部分集合を含む。
26. 他の面において、本発明は、少なくとも1種の薬学的に許容される添加物と混合して、態様1〜25のいずれかの化合物を含む、医薬組成物を提供する。典型的に、組成物は少なくとも2種のこのような添加物を含む。適当な添加物は一般的に無菌である。
27. ある態様において、態様26の医薬組成物は、少なくとも2種の薬学的に許容される添加物を含む。
28. ある態様において、本発明は、さらに癌の処置用の付加的薬剤を含む、態様26または27の組成物を提供する。
29. 本発明のある態様において、態様24の医薬組成物は、イリノテカン、トポテカン、ゲムシタビン、5−フルオロウラシル、シタラビン、ダウノルビシン、PI3キナーゼ阻害剤、mTOR阻害剤、DNA合成阻害剤、ロイコボリン、カルボプラチン、シスプラチン、タキサン類、テザシタビン、シクロホスファミド、ビンカアルカロイド、イマチニブ、アントラサイクリン類、リツキシマブおよびトラスツマブから選択される付加的治療剤を。
30. 他の面において、本発明は、モロニーのプロウイルス組込みキナーゼ(PIMキナーゼ)活性の阻害剤に応答する状態の処置に使用するための、態様1〜25のいずれかの化合物を提供する。適当な状態は当分野で知られている。
31. 態様30の一つの態様において、状態は癌である。
32. 態様31の選択した態様において、癌は肺、膵臓、甲状腺、卵巣、膀胱、乳、前立腺または結腸の癌、黒色腫、骨髄性白血病、多発性骨髄腫、赤白血病、結腸絨毛腺腫および骨肉腫から選択される。
33. 他の態様において、Pimキナーゼの阻害剤に応答する状態は自己免疫性障害である。
34. ある態様において、本発明は、処置を必要とする対象に態様1〜25のいずれかの化合物または薬学的に許容されるその塩の治療有効量を投与することを含む、PIMキナーゼが介在する疾患または状態の処置方法を提供する。方法は、このような疾患または状態を有するとして対象、例えばヒトを診断し、そして本化合物または本化合物を含む医薬組成物を所望により、ここに記載する付加的治療剤の投与と共にまたはそれに加えて投与するまたは投与を指示することを含み得る。
35. 態様34の方法において、疾患は肺、膵臓、甲状腺、卵巣、膀胱、乳、前立腺または結腸の癌、黒色腫、骨髄性白血病、多発性骨髄腫、赤白血病、結腸絨毛腺腫および骨肉腫から選択され得る。他の態様において、疾患は自己免疫性障害である。
36. 態様35のいくつかの例において、自己免疫性障害はクローン病、炎症性腸疾患、リウマチ性関節炎および慢性炎症性疾患から選択される。
スキーム2に示すとおり、シクロヘキセノールIIIをシクロヘキシル環に種々の範囲の官能基を導入するために操作してよい。ブロモヒドリンへの変換、2級ヒドロキシルシリル化、塩基処理によるエポキシド形成、続くエポキシドのフルオライド開環および水素化により、フルオロメチル置換シクロヘキシルピリジルアニリンVIを得る。あるいは、シクロヘキセノールIIIをシリル保護、ジヒドロキシル化、アセチル化および水素化して、アセトキシシクロヘキシルピリジルアニリンVIIを得ることができる。さらに、ジヒドロキシル化生成物を酸化し、対応するアルキンに変換し、水素化により、エチル置換シクロヘキシルピリジルアニリンVIIIを得ることができる。得られるシクロヘキシルピリジルアニリン類VI、VIIおよびVIIIをアミドカップリングと続くアセテートまたはシリルエーテル脱保護により対応するピリジンアミド類IXに変換し得る。R2がハロまたはトリフラートであるならば、アミドIXをアミド結合形成後、かつ完全脱保護前に、R2に置換アリール類、アルキル類およびヘテロアリール類を導入するための標準的修飾によりさらに修飾してよい。例えば、R2がBrであるならば、ボロン酸類または有機金属反応剤との反応または対応するボロン酸エステルへの変換およびアリール/ヘテロアリールハライド類またはトリフラート類との反応により、多様なR2修飾が可能である。
アリルアルコールIIIをスキーム3に記載のとおり、本発明の四置換アミノシクロヘキシル化合物に変換できる。ブロモヒドリン形成後、トリエチルアミン存在下の塩化メシルとの反応により環内エポキシドを産生し、それをナトリウムアジドでの処理により開環でき、分子内ブロマイド置換の後、シクロヘキシルアジド環外エポキシドを形成させる。エポキシドを開裂する水素化により、ニトロ、シクロヘキセニルアルケンおよびアジドが還元され、Boc2Oでの処理により得られる脂肪族アミンを保護して、四置換BocアミノピリジルアニリンXを得る。アニリンXをアミドカップリングと続くBoc脱保護により対応するピリジンアミド類XIに変換できる。R2がハロまたはトリフラートであるとき、アミド類XIをアミド結合形成後、かつ完全脱保護前に、R2に置換アリール類、アルキル類およびヘテロアリール類を導入するための標準的修飾によりさらに修飾してよい。例えば、R2がBrであるならば、ボロン酸類または有機金属反応剤との反応または対応するボロン酸エステルへの変換およびアリール/ヘテロアリールハライド類またはトリフラート類との反応により、多様なR2修飾が可能である。
本発明の目的のために、治療有効量は、一般的に宿主に1回量または分割量で投与する総1日量であり、例えば、1日0.001〜1000mg/kg体重、典型的に0.01〜10mg/kg/日、より好ましくは1日0.1〜30mg/kg体重の量であり得る。一般的に、ヒト対象のために2〜2000mgまたは10〜1000mgの1日投与量が見込まれる。投与量単位組成物は、1日投与量を構成するためのこのような量の等分割量を含み得る。
本発明の化合物は経口的に、非経腸的に、舌下に、エアロゾル化または吸入スプレーにより、経直腸的にまたは局所的に、所望により慣用の非毒性薬学的に許容される担体、アジュバントおよび媒体を含む投与量単位製剤で投与し得る。局所投与はまた経皮投与、例えば経皮パッチまたはイオン泳動デバイスの使用も含み得る。ここで使用する用語非経腸は、皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射または注入法を含む。
注射用製剤、例えば、無菌注射用水性または油性懸濁液は、適当な分散または湿潤剤および懸濁化剤を使用して当分野で知られるとおり製剤し得る。無菌注射用製剤はまた非毒性非経腸的許容される希釈剤または溶媒中の無菌注射用溶液または懸濁液、例えば、1,3−プロパンジオール中の溶液でもあり得る。とりわけ用い得る許容される媒体および溶媒中は、水、リンゲル溶液および等張塩化ナトリウム溶液である。さらに、無菌、固定油が溶媒または懸濁媒体として慣用的に用いられる。この目的のために、あらゆる無刺激性固定油を用いてよく、合成モノ−またはジ−グリセリド類を含む。さらに、脂肪酸類、例えばオレイン酸は注射剤の製剤への利用が見いだされる。
薬物の直腸投与のための坐薬は、薬物と、常温では固体であるが、直腸温度では液体であり、それ故に直腸で溶解して、薬物を遊離する当な無刺激性添加物、例えばカカオバターおよびポリエチレングリコール類を混合することにより製造できる。
経口投与用固体投与形態はカプセル剤、錠剤、丸剤、散剤および顆粒剤を含み得る。このような固体投与形態において、活性化合物を少なくとも1個の不活性希釈剤、例えばスクロース、ラクトースまたはデンプンと混合し得る。このような投与形態はまた、慣行のとおり、不活性希釈剤以外のさらなる物質、例えば、ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤を含み得る。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、投与形態は緩衝剤も含み得る。錠剤および丸剤はさらに腸溶性コーティングを施し得る。
経口投与用液体投与形態は、当分野で一般的に使用される不活性希釈剤、例えば水を含む、薬学的に許容されるエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシルを含み得る。このような組成物はまたアジュバント、例えば湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、シクロデキストリン類および甘味剤、風味剤および芳香剤も含み得る。
本発明の化合物はリポソームの形態でも投与できる。当分野で知られるとおり、リポソームは、一般的にリン脂質または他の脂質物質に由来する。リポソームは水性媒体に分散する単または多薄板状水和液晶により形成される。リポソームを形成できるあらゆる非毒性の、生理学的に許容されかつ代謝可能な脂質を使用できる。リポソーム形態の本組成物は、本発明の化合物に加えて、安定化剤、防腐剤、添加物などを含み得る。好ましい脂質は、天然および合成のリン脂質およびホスファチジルコリン類(レシチン類)である。リポソーム形成法は当分野で知られている。例えば、Prescott, Ed., Methods in Cell Biology, Volume XIV, Academic Press, New York, N.W., p. 33 et seq. (1976)参照。
本発明の化合物を唯一の活性薬剤として投与できるが、癌の処置に使用される1種以上の他の薬剤と組み合わせても使用できる。本発明の化合物はまた既知の治療剤および抗癌剤との組み合わせで有用であり、ここに記載する化合物と他の抗癌剤または化学療法剤との組み合わせは、本発明の範囲内である。このような薬剤の例は、Cancer Principles and Practice of Oncology, V. T. Devita and S. Hellman (editors), 6th edition (Feb. 15, 2001), Lippincott Williams & Wilkins Publishersに見ることができる。当業者は、薬剤のどの組み合わせが有用であるかを薬物の具体的特性および関与する癌に基づき、識別できる。このような抗癌剤は、次のエストロゲン受容体モジュレーター、アンドロゲン受容体モジュレーター、レチノイド受容体モジュレーター、細胞毒性/細胞増殖抑制剤、抗増殖剤、プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤および他の血管形成阻害剤、細胞増殖および生存シグナル伝達の阻害剤、アポトーシス誘導剤および細胞周期チェックポイントを妨害する薬剤を含むが、これらに限定されない。本発明の化合物はまた、放射線量療法と併用したときにも有用である。
それ故に、本発明の一つの態様において、本発明の化合物はまた、例えば、エストロゲン受容体モジュレーター、アンドロゲン受容体モジュレーター、レチノイド受容体モジュレーター、細胞毒性剤、抗増殖剤、プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素阻害剤および他の血管形成阻害剤を含む、既知の治療剤または抗癌剤と組み合わせも使用される。
本発明の現在好ましいある態様において、癌の処置のために本発明の化合物と組み合わせて有用な代表的治療剤は、例えば、イリノテカン、トポテカン、ゲムシタビン、5−フルオロウラシル、シタラビン、ダウノルビシン、PI3キナーゼ阻害剤、mTOR阻害剤、DNA合成阻害剤、ロイコボリンカルボプラチン、シスプラチン、タキサン類、テザシタビン、シクロホスファミド、ビンカアルカロイド、イマチニブ(Gleevec)、アントラサイクリン類、リツキシマブ、トラスツマブ、レブリミド、ベルケイド、デキサメサゾン、ダウノルビシン、シタラビン(cytaribine)、クロファラビン、マイロターグ、ならびに標的化治療剤を含む他の癌化学療法剤を含む。
本発明の化合物と組み合わせて用いるべき上記化合物は、引用により本明細書に包含させるPhysicians' Desk Reference (PDR) 47th Edition (1993)に示される治療量で、または当業者に知られた、または付加的治療剤の医薬品表示のような処方物において提供された治療的に有用な量で使用する。
本発明の化合物および他の抗癌剤を推奨される最高臨床投与量でまたはそれより少ない投与量で投与できる。本発明の組成物中の活性化合物の投与量は、投与経路、疾患の重症度および患者の応答によって、望む治療応答を得るために変わり得る。組み合わせは別々の組成物としてまたは両剤を含む一投与形態として投与できる。組み合わせとして投与するとき、複数治療剤を同時にまたは別の時間に投与する別々の組成物として製剤でき、または複数治療剤を単一組成物として投与できる。
一つの態様において、本発明は、ヒトまたは動物対象におけるPim1、Pim2またはPim3の阻害方法を提供する。本方法は、処置を必要とする対象に式(I)または(II)の化合物のいずれかの態様の化合物または薬学的に許容されるその塩の有効量を投与することを含む。
化合物および/または中間体をWaters Milleniumクロマトグラフィーシステムと2695 Separation Module(Milford, MA)を使用する高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により特徴付けした。分析的カラムはAlltech(Deerfield, IL)の逆相Phenomenex Luna C18−5μ、4.6×50mmであった。典型的に5%アセトニトリル/95%水から出発し、10分間かけて100%アセトニトリルへと進む勾配溶出を使用した(流速2.5mL/分)。全ての溶媒は0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)を含んだ。化合物を220または254nmでの紫外線(UV)吸収により検出した。HPLC溶媒はBurdick and Jackson(Muskegan, MI)またはFisher Scientific(Pittsburgh, PA)から得た。
数例において、純度を例えば、Baker-Flex Silica Gel 1B2-F可撓性シートのようなガラスまたはプラスチック裏打ちシリカゲルプレートを使用する薄層クロマトグラフィー(TLC)で評価した。TLC結果は、紫外線光下でまたは周知のヨウ素蒸気および他の種々の染色法を使用して直ぐに目視で検出した。
質量分光分析を次の3種のLCMS装置の一つを使用して行った。Waters System(Alliance HT HPLCおよびMicromass ZQ 質量分析計; カラム: Eclipse XDB-C18, 2.1×50mm; 勾配: 4分間かけて0.05%TFA含有5〜95%(または35〜95%または65〜95%または95〜95%)アセトニトリル水溶液; 流速0.8mL/分; 分子量範囲200〜1500; コーン電圧20V; カラム温度 40℃), 他のWaters System(ACQUITY UPLC systemおよびZQ 2000 system; カラム: ACQUITY UPLC HSS-C18, 1.8μm, 2.1×50mm; 勾配: 1.3分間かけて0.05%TFA含有5〜95%(または35〜95%または65〜95%または95〜95%)アセトニトリル水溶液; 流速1.2mL/分; 分子量範囲150〜850; コーン電圧20V; カラム温度50℃)またはHewlett Packard System(Series 1100 HPLC; カラム: Eclipse XDB-C18, 2.1×50mm; 勾配: 4分間かけて0.05%TFA含有5〜95%アセトニトリル水溶液; 流速0.8mL/分; 分子量範囲150〜850; コーン電圧50V; カラム温度30℃)。全質量はプロトン化親イオンのものとして記録した。
幾つかの化合物で、核磁気共鳴(NMR)分析をVarian 400 MHz NMR(Palo Alto, CA)を用いて行った。参照スペクトルはTMSまたは溶媒の既知化学シフトであった。
予備分離をFlash 40クロマトグラフィーシステムおよびKP-Sil, 60A(Biotage, Charlottesville, VA)を使用してまたはシリカゲル(230〜400メッシュ)充填材を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーによりまたはWaters 2767 Sample Manager、C−18逆相カラム、30×50mm、流速75mL/分を使用するHPLCにより行う。Flash 40 Biotageシステムおよびフラッシュカラムクロマトグラフィーで用いる典型的溶媒はジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル、ヘキサン、アセトン、アンモニア水溶液(または水酸化アンモニウム)およびトリエチルアミンである。逆相HPLCで用いる典型的溶媒は種々の濃度のアセトニトリルおよび0.1%トリフルオロ酢酸含有水である。
好ましい態様による有機化合物は互変異性の現象を示し得ることは理解すべきである。本明細書内の化学構造は可能な互変異性形態の一つしか表せないが、好ましい態様は記載した構造のあらゆる互変異性形態を包含することは理解すべきである。
5−メチル−3−オキソシクロヘキシ−1−エニルトリフルオロメタンスルホネートの合成
5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジオン(1.0当量)のDCM(0.5M)溶液にNa2CO3(1.1当量)を添加し、0℃に冷却した。Tf2O(1.0当量)のDCM(5.0M)溶液を1時間かけて、0℃で窒素雰囲気下に滴下した。添加後、反応物を1時間、室温で撹拌した(暗赤色溶液)。溶液を濾過し、濾液を激しく撹拌しながらpH7まで飽和NaHCO3を注意深く添加することにより反応停止させた。溶液を分液漏斗に移し、層を分離した。有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、高真空下で15分間乾燥させて、5−メチル−3−オキソシクロヘキシ−1−エニルトリフルオロメタンスルホネートを淡黄色油状物として78%収率で得た。トリフラートは貯蔵により分解し、次反応に直ぐに使用しなければならなかった。LC/MS = 259.1/300.1 (M+HおよびM+CH3CN); Rt = 0.86 min, LC = 3.84 min. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 6.05 (s, 1H), 2.70 (dd, J = 17.2, 4.3, 1H), 2.53 (dd, J = 16.6, 3.7, 1H), 2.48-2.31 (m, 2H), 2.16 (dd, J = 16.4, 11.7, 1H), 1.16 (d, J = 5.9, 3H)
5−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキシ−2−エノンの合成
5−メチル−3−オキソシクロヘキシ−1−エニルトリフルオロメタンスルホネート(1.0当量)の脱気ジオキサン(0.7M)溶液に、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.0当量)、KOAc(3.0当量)およびPd(dppf)Cl2−DCM(0.03当量)を添加した。反応物を80℃で10時間加熱し(大規模な最初の加熱は溶液頂面の橙色泡沫の発熱形成をもたらし、加熱浴を泡が消えるまで外し、この時点から80℃で再加熱するのが良いと考えられる)、室温に冷却し、粗フリットガラス漏斗で濾過した。ケーキをさらにジオキサンで濯ぎ、濾液をさらに精製することなく次工程で使用した。LC/MS = 155.1 (ボロン酸のM+H); Rt = 0.41 min, LC = 1.37 min
5−メチル−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−2−エノンの合成
5−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキシ−2−エノン(1.0当量)の脱気ジオキサン(0.5M)および2M Na2CO3(2当量)中の溶液に、4−クロロ−3−ニトロピリジン(1.3当量)およびPd(dppf)Cl2−DCM(0.05当量)を添加した。反応物を還流冷却器に入れ、油浴で110℃で1時間加熱した。室温に冷却し、セライトパッドで濾過し、酢酸エチルでパッドを洗浄し、真空下で濾液を濃縮した。残渣をロータリーエバポレーターで80℃でさらに1時間吸引し、凝華によりボロネート副産物(M+H=101)を除去した。残渣を塩水と酢酸エチルに分配し、層を分離し、水相をさらに酢酸エチル(4×)で抽出し、有機物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物をDCM中で充填し、2〜50%酢酸エチルおよびヘキサンで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーで精製した。純粋フラクションを真空で濃縮して、橙色油状物を得た。油状物を種晶と共に一夜高真空(〜500mtorr)下に置いて、橙色固体を得た。固体をヘキサンでの摩砕によりさらに精製して、5−メチル−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−2−エノンを得た(48%2工程)。LC/MS = 233.2 (M+H); Rt = 0.69 min, LC = 2.70 min. 1H NMR (400 MHz, CdCl3) δ ppm: 9.31 (s, 1H), 8.88 (d, J = 5.1, 1H), 7.30 (d, J = 5.1, 1H), 6.00 (d, J = 2.4, 1H), 2.62 (dd, J = 16.4, 3.5, 1H), 2.53-2.34 (m, 3H), 2.23 (dd, J = 16.1, 11.7, 1H), 1.16 (d, J = 6.3, 3H)
(+/−)−4−(5−メチル−3−(トリメチルシリルオキシ)シクロヘキサ−1,3−ジエニル)−3−ニトロピリジンの合成
(+/−)−5−メチル−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−2−エノン(1.0当量)およびTMSCl(1.1当量)のTHF溶液に、LiHMDS(THF中1.0M、1.05当量)を0℃で1時間かけてゆっくり添加した。反応混合物を室温に暖め、2時間撹拌した。反応混合物をNaHCO3水溶液で反応停止させ、THFを真空で除去した。残渣をEtOAcで3回抽出した。有機層を水および塩水で洗浄し、無水K2CO3で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、粗製の(+/−)−4−(5−メチル−3−(トリメチルシリルオキシ)シクロヘキサ−1,3−ジエニル)−3−ニトロピリジンを99%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 9.14-9.00 (m, 1H), 8.80-8.64 (m, 1H), 7.42-7.25 (m, 1H), 6.00-5.88 (m, 1H), 4.98 (br. s., 1H), 2.86-2.53 (m, 1H), 2.51-2.29 (m, 1H), 2.27-2.03 (m, 1H), 1.21-1.03 (m, 3H), 0.36-0.15 (m, 9H)
(+/−)−6−((ジメチルアミノ)メチル)−5−メチル−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−2−エノンの合成
エシェンモーザー塩(1.1当量)のDCM(0.3M)溶液に、(+/−)−4−(5−メチル−3−(トリメチルシリルオキシ)シクロヘキサ−1,3−ジエニル)−3−ニトロピリジンのDCM溶液(0.2M)を0℃で、60分間かけてゆっくり添加した。反応混合物を室温に暖め、18時間撹拌した。反応混合物を大きな容器に移し、DCM(100mL)で希釈後、1M HCl(60mL)を反応混合物に添加し、それを20分間、0℃で撹拌した。2N NaOH(80mL)を水相に0℃でゆっくり添加した。反応混合物を1時間撹拌し、3N NaOHでpHを12に調節した。有機層を分離後、水相をCH2Cl2で3回抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空で濃縮して、粗製の(+/−)−6−((ジメチルアミノ)メチル)−5−メチル−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−2−エノンを99%収率で得た。LCMS (m/z): 290.0 (MH+), Rt = 0.40 min
(+/−)−5−メチル−6−メチレン−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−2−エノンの合成
(+/−)−6−((ジメチルアミノ)メチル)−5−メチル−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−2−エノン(1.0当量)のTHF(0.3M)溶液に、ヨードメタン(1.3当量)を0℃でゆっくり添加した。反応混合物を室温に暖め、室温で18時間撹拌した。飽和NaHCO3溶液添加後、反応混合物を室温で5時間撹拌し、EtOAcで希釈し、室温でさらに6時間撹拌した。有機層を分離後、水相をEtOAcで3回抽出し、合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空で濃縮して、粗製の(+/−)−5−メチル−6−メチレン−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−2−エノンを99%収率で得た。LCMS (m/z): 245 (MH+), Rt = 0.40 min. 1H NMR (400M Hz, クロロホルム-d) δ ppm 9.33 (s, 1H), 8.88 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.32-7.26 (m, 1H), 6.22-6.09 (m, 2H), 5.42 (s, 1H), 3.15 (dt, J = 4.6, 2.2 Hz, 1H), 2.59 (dd, J = 17.4, 5.3 Hz, 1H), 2.43 (ddd, J = 7.3, 9.5, 2.2 Hz, 1H), 1.31 (d, J = 6.7 Hz, 3H)
(+/−)−(1R,5S)−5−メチル−6−メチレン−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−2−エノールの合成
(+/−)−5−メチル−6−メチレン−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−2−エノン(1.0当量)のメタノール(0.3M)溶液に、塩化セリウム(III)七水和物(1.1当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。0℃に冷却後、NaBH4(1.0当量)をゆっくり添加し、30分間撹拌した。水で反応停止後、揮発物を真空で除去し、飽和NaHCO3を激しく撹拌しながら混合物に添加した。反応混合物をEtOAcで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗製の生成物をシリカ上のクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、80:20〜20:80)で精製して、(+/−)−(1R,5S)−5−メチル−6−メチレン−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−2−エノールを黄色固体として50%収率で得た。LCMS (m/z): 247 (MH+), Rt = 0.70 min. 1H NMR (400M Hz, クロロホルム-d) δ ppm 9.13 (s, 1H), 8.75 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 5.73 (br. s., 1H), 5.25 (s, 1H), 5.03 (br. s., 1H), 4.86 (br. s., 1H), 2.67 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 2.39 (dd, J = 16.6, 4.9 Hz, 1H), 2.11 (br. s., 1H), 1.79 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 1.23 (d, J = 6.7 Hz, 3H)
(+/−)−(1R,2R,6S)−1−(ブロモメチル)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エン−1,2−ジオールの合成
(+/−)−(1R,5S)−5−メチル−6−メチレン−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−2−エノール(1.0当量)のTHF:H2O(1:1、0.3M)溶液に、NBS(1.5当量)を室温で添加した。反応混合物を室温で5分間撹拌した。チオ亜硫酸ナトリウムで反応停止後、反応混合物をEtOAcで抽出し、NaHCO3溶液、水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗製の生成物を次反応で使用した。LCMS (m/z): 342.9/344.9 (MH+), Rt = 0.62 min. 1H NMR (400M Hz, CDCl3) δ ppm 9.13 (s, 1H), 8.77 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.75 - 5.71 (m, 1H), 4.27 (br. s., 1H), 4.06 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 3.77 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 2.76 - 2.69 (m, 1H), 2.34 (br. s., 1H), 2.31 - 2.23 (m, 1H), 2.14 (dd, J = 17.8, 5.7 Hz, 1H), 1.20 (d, J = 7.4 Hz, 3H)
(+/−)−(1R,2R,6S)−1−(ブロモメチル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エノールの合成
(+/−)−(1R,2R,6S)−1−(ブロモメチル)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エン−1,2−ジオール(1.0当量)のDMF(0.5M)溶液に、TBDMSCl(1.5当量)、イミダゾール(2.0当量)を室温で添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。NaHCO3で反応停止後、反応混合物をEtOAcで3回抽出した。有機層を水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。(+/−)−(1R,2R,6S)−1−(ブロモメチル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エノールをフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘプタン、10:90〜90:10)により淡黄色固体として単離した。LCMS (m/z): 459.0 (MH+), Rt = 0.23 min. 1H NMR (400M Hz, クロロホルム-d) δ ppm 9.11 (s, 1H), 8.75 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.31-7.25 (m, 1H), 5.61 (br. s., 1H), 4.15-4.08 (m, J = 3.5 Hz, 1H), 3.95 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 3.76 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 2.81 (dd, J = 17.6, 5.9 Hz, 1H), 2.35 (s, 1H), 2.32-2.23 (m, 1H), 2.06 (dd, J = 17.6, 3.5 Hz, 1H), 1.20 (d, J = 7.4 Hz, 3H), 0.83 - 0.97 (m, 9H), 0.13 (s, 3H), 0.08 (s, 3H)
(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1,6−ジメチルシクロヘキサノールおよび(1S,2S,4S,6R)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1,6−ジメチルシクロヘキサノールの合成
(+/−)−(1R,2R,6S)−1−(ブロモメチル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エノール(1.0当量)のメタノール(0.3M)溶液を窒素で10分間脱気し、10%Pd(OH)2/C(0.1当量)を添加し、スチールボンベリアクター中の反応混合物に水素を200psiまで満たし、室温で4日間撹拌した。反応混合物をセライトパッドで濾過し、濾液を濃縮して、粗製の(+/−)−(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1,6−ジメチルシクロヘキサノールを得た。LCMS (m/z): 351.1 (MH+), Rt = 0.85 min. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) d ppm 8.6 (s, 1H), 8.03-8.01 (m, 2H), 6.99 (m, 1H), 3.62 (m, 1H), 2.69 (m, 1H), 1.85 (m, 2H), 1.61 (m, 1H), 1.39 (m, 1H), 1.26 (m, 1H), 1.21 (d, J = 8 Hz, 3H), 0.89 (s, 9H), 0.87 (s, 3H), 0.04 (s, 3H), 0.02 (s, 3H)。ラセミ化合物をキラルHPLC(ADカラム、1ml/分、ヘプタン:IPA=95:05)で分割して、(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1,6−ジメチルシクロヘキサノール(>99%ee, Rt = 2.74 min)および(1S,2S,4S,6R)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1,6−ジメチルシクロヘキサノール(99%ee, Rt = 4.25 min)を得た。
(+/−)−4−((3R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−メチル−4−メチレンシクロヘキシ−1−エニル)−3−ニトロピリジンの合成
(+/−)−(1R,5S)−5−メチル−6−メチレン−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−2−エノール(1.0当量)のDCM(0.5M)溶液に、イミダゾール(1.5当量)およびTBDMSCl(1.1当量)を添加した。反応混合物を18時間、室温で撹拌した。DCMを真空で除去し、残渣をEtOAcと水に分配した。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮し、粗製の物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘプタン10:90〜90:10)で精製して、(+/−)−4−((3R、5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−メチル−4−メチレンシクロヘキシ−1−エニル)−3−ニトロピリジンを80%収率で得た。LCMS (m/z): 361.0 (MH+), Rt = 1.38 min. 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 9.12 (s, 1H), 8.73 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 5.1 Hz, 1H) 5.57 (t, J = 2.5 Hz, 1H), 5.24 - 5.20 (m, 1H), 4.98 - 4.94 (m, 1H), 4.84 - 4.92 (m, 1H), 2.57 - 2.72 (m, 1H), 2.37 (dd, J = 16.6, 5.3 Hz, 1H), 2.11 - 2.01 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.92 - 0.99 (m, 9H), 0.15 - 0.12 (m, 6H)
(+/−)−(1S,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エノールの合成
(+/−)−4−((3R、5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−メチル−4−メチレンシクロヘキシ−1−エニル)−3−ニトロピリジン(1.0当量)のアセトン/水(4:1、0.1M)溶液に、四酸化オスミウム(4%水溶液、0.05当量)およびNMO(6.0当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、その時点で飽和Na2S2O3で反応停止させ、アセトンを真空で除去し、反応混合物をEtOAcで抽出し、水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗製の物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘプタン0:100〜90:10)で精製して、(+/−)−(1S、2R、6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エノールを95%収率で得た。LCMS (m/z): 395.0 (MH+), Rt = 1.04 min
(+/−)−((1S,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ヒドロキシ−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エニル)酢酸メチルの合成
(+/−)−(1S、2R、6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エノール(1.0当量)のDCM(0.1M)溶液に、ピリジン(3.0当量)を添加した。反応混合物を0℃に冷却後、アセチルクロライド(1.1当量)のDCM(0.3M)溶液を0℃で5分間撹拌しながら反応物に添加した。反応物を10分間、0℃で撹拌し、飽和NaHCO3で反応停止させた。DCMを真空で除去後、水相をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗製の物質をフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘプタン0:100〜90:10)で精製して、(+/−)−((1S,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ヒドロキシ−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エニル)酢酸メチルを90%収率で得た。LCMS (m/z): 437.1 (MH+), Rt = 1.14 min
((1R,2S,4S,6R)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ヒドロキシ−6−メチルシクロヘキシル)酢酸メチルおよび((1S,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ヒドロキシ−6−メチルシクロヘキシル)酢酸メチルの合成
(+/−)−((1S,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ヒドロキシ−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エニル)酢酸メチル(1.0当量)のメタノール:EtOAc(3:1、0.3M)溶液を窒素で10分間脱気し、10%Pd/C(0.1当量)を添加した。反応混合物を水素バルーンで満たし、室温で18時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドで濾過し、揮発物を濃縮して、粗製の(+/−)−((1S,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ヒドロキシ−6−メチルシクロヘキシル)酢酸メチルを得た。粗製の(+/−)−((1S,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ヒドロキシ−6−メチルシクロヘキシル)酢酸メチルをキラルSFC(OJカラム、メタノール/0.5%DEA)で分割して、((1R,2S,4S,6R)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ヒドロキシ−6−メチルシクロヘキシル)酢酸メチル(99%ee, Rt = 0.51; LCMS (m/z): 409.2 (MH+), Rt = 0.82 min)および((1S,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ヒドロキシ−6−メチルシクロヘキシル)酢酸メチル(99%ee, Rt = 0.82 min; LCMS (m/z): 409.2 (MH+), Rt = 0.82 min)を得た。
(+/−)−(1R,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ヒドロキシ−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エンカルボアルデヒドの合成
(+/−)−(1S,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エノール(1.0当量)のDCM(0.3M)溶液に、デス・マーチンペルヨージナン(1.1当量)を添加した。反応混合物を室温で72時間撹拌した。Na2S2O3およびNaHCO3溶液(1:8)で反応停止させ、1時間撹拌後、反応混合物をEtOAcで抽出し、有機層を水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮し、粗製の生成物を自動フラッシュクロマトグラフィー(0〜40%EtOAC/ヘキサン)で精製して、(+/−)−(1R,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ヒドロキシ−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エンカルボアルデヒドを黄色固体として83%収率で得た。LCMS (m/z): 393.1 (MH+), Rt = 1.20 min. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.94-9.89 (m, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.81 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.67 (s, 1H), 4.46-4.55 (m, 1H), 3.86 - 3.80 (s, 1H), 2.54 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 2.49 - 2.32 (m, 2H), 0.97 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.83 (s, 9H), 0.12 - 0.05 (m, 6H)
(+/−)−(1R,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)−1−ビニルシクロヘキシ−3−エノールの合成
臭化メチルトリフェニルホスホニウム(2.0当量)およびカリウムtert−ブトキシド(1.9当量)のTHF(0.15M)溶液を50℃で20分間、窒素下に加熱し、室温に冷却した。(+/−)−(1R,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ヒドロキシ−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エンカルボアルデヒド(1.0当量)のTHF(2.0M)溶液を室温でゆっくり添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。NH4Cl(飽和)で反応停止させ、反応混合物をEtOAcで抽出し、有機層を水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗製の物質を酢酸エチルおよびヘキサン(1:2)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで精製して、(+/−)−(1R,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)−1−ビニルシクロヘキシ−3−エノールを22%収率で得た。LCMS (m/z): 393.1 (MH+), Rt = 1.20 min
(+/−)−(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−エチル−6−メチルシクロヘキサノールの合成
(+/−)−(1R,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)−1−ビニルシクロヘキシ−3−エノール(1.0当量)のメタノール(0.3M)溶液を窒素で10分間脱気し、10%Pd/C(0.2当量)を添加した。反応混合物を室温で24時間、水素雰囲気下に撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、MeOHおよびEtOAcで洗浄した。濾液を真空で濃縮して、(+/−)−(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−エチル−6−メチルシクロヘキサノール(>99%収率)を得た。LCMS (m/z): 365.1 (MH+), Rt = 0.91 min
(+/−)−(1S,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−エチニル−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エノールの合成
(+/−)−(1R,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ヒドロキシ−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エンカルボアルデヒド(1.0当量)のMeOH(0.02M)溶液に、ベストマン・大平試薬(2.0当量)のMeOH(2mL)溶液を添加し、炭酸カリウム(5.0当量)を室温で添加した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。90%のMeOHを真空で除去し、EtOAcで希釈後、有機層を飽和NH4Cl溶液および塩水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の物質を酢酸エチルおよびヘプタン(0〜30%EtOAC/ヘプタン)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで精製して、(+/−)−(1S,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−エチニル−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エノールを36%収率で得た。LCMS (m/z): 389.2 (MH+), Rt = 1.15 min. 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm, 9.12 (s, 1 H) 8.74 (d, J = 5.09 Hz, 1 H) 7.29 (d, J = 5.09 Hz, 1 H) 5.44 (s, 1 H) 4.33 (dt, J = 3.33, 1.86 Hz, 1 H) 2.66 (s, 1 H) 2.45 (s, 1 H) 2.38 - 2.30 (m, 2 H) 2.28 - 2.19 (m, 1 H) 1.17 (d, J = 6.26 Hz, 3 H) 0.93 (s, 9 H) 0.17 - 0.09 (m, 6 H)
(+/−)−(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−エチル−6−メチルシクロヘキサノールの合成
(+/−)−(1S,2R,6S)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−エチニル−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エノール(1.0当量)のMeOH(0.04M)溶液を窒素で10分間脱気し、10%Pd/C(0.1当量)を添加し、反応混合物を室温で12、水素バルーン下に撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、MeOHおよびEtOAcで洗浄し、濾液を真空で濃縮して、粗製の(+/−)−(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−エチル−6−メチルシクロヘキサノールを>99%収率で得た。LCMS (m/z): 365.1 (MH+), Rt = 0.93 min
(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−エチル−6−メチルシクロヘキサノールおよび(1S,2S,4S,6R)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−エチル−6−メチルシクロヘキサノールの合成
(+/−)−(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−エチル−6−メチルシクロヘキサノールをキラルSFC(Chiralpak、10×250、15mL/分、CO2/EtOH+0.1%DEA、85/15。40℃)で分割して、(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−エチル−6−メチルシクロヘキサノール(99%ee, Rt = 1.49 min)および(1S,2S,4S,6R)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−エチル−6−メチルシクロヘキサノール(99%ee, Rt = 1.91 min)を得た。
(+/−)−4−((3S,4R,8S)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−8−メチル−1−オキサスピロ[2.5]オクト−5−エン−6−イル)−3−ニトロピリジンの合成
(+/−)−(1R,2R,6S)−1−(ブロモメチル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エノール(1.0当量)のMeOH:H2O(10:1、0.3M)溶液に炭酸カリウム(1.5当量)を添加した。反応混合物を1時間、室温で激しく撹拌した。MeOHを蒸発させ、反応混合物をEtOAcと水に分配した。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、(+/−)−4−((3S,4R,8S)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−8−メチル−1−オキサスピロ[2.5]オクト−5−エン−6−イル)−3−ニトロピリジンを99%収率で得た。LCMS (m/z): 377.1 (MH+), Rt = 1.31 min: 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 9.14 (s, 1H), 8.76 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.59 (s, 1H), 4.49 (br. s., 1H), 2.98 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 2.72 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 2.54 - 2.37 (m, 2H), 2.27-2.21 (m, 1H), 0.98-0.91 (m, 3H), 0.91 - 0.85 (m, 9H), 0.13 - 0.05 (m, 6H)
(+/−)−(1R,2R,6S)−1−(フルオロメチル)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エン−1,2−ジオールの合成
(+/−)−4−((3S,4R,8S)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−8−メチル−1−オキサスピロ[2.5]オクト−5−エン−6−イル)−3−ニトロピリジン(1.0当量)のトリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.15M)溶液をステンレス鋼リアクター中、100℃で8時間加熱した。冷却し、飽和NaHCO3溶液で反応停止させた。反応混合物をEtOAcと水に分配した。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過し、真空で濃縮して、(+/−)−(1R,2R,6S)−1−(フルオロメチル)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エン−1,2−ジオールを99%収率で得た。LCMS (m/z): 283.0 (MH+), Rt = 0.51 min
(+/−)−(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−1−(フルオロメチル)−6−メチルシクロヘキサン−1,2−ジオールの合成
(+/−)−(1R,2R,6S)−1−(フルオロメチル)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エン−1,2−ジオール(1.0当量)のMeOH(0.04M)溶液を窒素で10分間脱気し、10%Pd/C(0.1当量)を添加し、反応混合物を室温で12時間、水素バルーン下に撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、MeOHおよびEtOAcで洗浄し、濾液を真空で濃縮して、(+/−)−(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−1−(フルオロメチル)−6−メチルシクロヘキサン−1,2−ジオールを50%収率で得た。LCMS (m/z): 255.0 (MH+), Rt = 0.32 min
4−((+/−)−6−(ブロモメチル)−5−メチル−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−2−エン−3−イル)−3−ニトロピリジンの合成
(+/−)−1−(ブロモメチル)−6−メチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキシ−3−エン−1,2−ジオール(1.0当量)の0.15M DCM溶液に、TEA(2.0当量)を0℃で添加した。MsCl(1.4当量)を10分間かけて滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で反応停止させ、20分間撹拌した。反応混合物をDCMで抽出した。合わせた有機層を水および塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下濃縮して、粗製の4−((+/−)−6−(ブロモメチル)−5−メチル−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−2−エン−3−イル)−3−ニトロピリジンを定量的収率で得た。LC/MS (m/z): 325/327 (MH+), Rt = 0.84 min
4−((+/−)−4−アジド−8−メチル−1−オキサスピロ[2.5]オクト−5−エン−6−イル)−3−ニトロピリジンの合成
4−((+/−)−6−(ブロモメチル)−5−メチル−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−2−エン−3−イル)−3−ニトロピリジン(1.0当量)の3:1 エタノール:水中0.25M溶液に、塩化アンモニウム(1.5当量)およびナトリウムアジド(1.5当量)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を等量の飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびアセトニトリルで処理し、2時間撹拌した。揮発物を減圧下除去した。混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の物質をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタンと20%〜80%酢酸エチル勾配)で精製して、4−((+/−)−4−アジド−8−メチル−1−オキサスピロ[2.5]オクト−5−エン−6−イル)−3−ニトロピリジンを57%収率で黄色油状物として得た。LC/MS (m/z): 288.0 (MH+), Rt = 0.80 min
tert−ブチル(+/−)−5−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−ヒドロキシ−2,3−ジメチルシクロヘキシルカルバメートの合成
4−((+/−)−4−アジド−8−メチル−1−オキサスピロ[2.5]オクト−5−エン−6−イル)−3−ニトロピリジン(1.0当量)の0.05Mエタノール溶液を10分間脱気した。ピリジン(10当量)および10%パラジウム/炭素(0.3当量)を添加した。反応容器をパージし、3回水素を通気した。反応物を水素雰囲気下、4日間撹拌した。反応混合物を水素でパージし、DCM/MeOHで希釈し、濾過した。フィルターケーキをさらにDCM/MeOHで濯いだ。濾液を濃縮した。残渣をエタノールに溶解して0.1M溶液とし、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.2当量)で処理した。混合物を1時間、環境温度で撹拌し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(95:5 DCM:MeOH+0.5%NH4OH〜90:10 DCM:MeOH+1%NH4OH)で精製して、ラセミtert−ブチル(+/−)−5−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−ヒドロキシ−2,3−ジメチルシクロヘキシルカルバメートを42%収率で得た。エナンチオマーをヘプタン/IPAで溶出するADカラムを使用して分割できた。LC/MS (m/z): 336.1 (MH+), Rt = 0.50 min. 1H NMR (400 MHz, メタノール-d4): δ ppm 7.94 (s, 1 H) 7.78 (d, J = 5.09 Hz, 1 H) 7.08 (d, J = 5.09 Hz, 1 H) 3.67 (m, 1 H) 2.84 - 3.04 (m, 1 H) 1.69 - 1.95 (m, 2 H) 1.69 - 1.79 (m, 1 H) 1.41 - 1.57 (m, 10 H) 1.29 - 1.41 (m, 1 H) 1.08 (s, 3 H) 1.03 (d, J = 6.65 Hz, 3 H)
6−ブロモ−5−フルオロピコリン酸の合成
2−ブロモ−3−フルオロ−6−メチルピリジン(1.0当量)のH2O(30mL)溶液に、過マンガン酸カリウム(1.0当量)を添加した。溶液を100℃で5時間加熱し、その時点でさらに過マンガン酸カリウム(1.0当量)を添加した。さらに48時間加熱後、物質をセライト(4cm×2インチ)で濾過し、H2O(150mL)で濯いだ。合わせた水性物を1N HClでpH4に酸性化し、酢酸エチル(200mL)で抽出し、NaCl(飽和)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、6−ブロモ−5−フルオロピコリン酸(17%)を白色固体として得た。LCMS (m/z): 221.9 (MH+); LC Rt = 2.05 min
メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネートの合成
6−ブロモ−5−フルオロピコリン酸(1.0当量)のメタノール(0.2M)溶液に、H2SO4(4.2当量)を添加し、反応物を2時間撹拌した。LC/MSでモニターして反応が完了したら、反応物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3水溶液でゆっくり反応停止させた。反応物を分液漏斗に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネートを白色固体として得た(>99%)。LC/MS = 233.9/235.9 (M+H), Rt = 0.69 min
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3−フルオロ−6−メチルピリジンの合成
2−ブロモ−3−フルオロ−6−メチルピリジン(1.0当量)のTHFおよび水(10:1、0.2M)溶液に、2,6−ジフルオロフェニルボロン酸(2.0当量)およびフッ化カリウム(3.3当量)を添加した。反応物を10分間脱気し、Pd2(dba)3(0.05当量)、トリ−t−ブチルホスフィン(0.1当量)を添加した。反応物を60℃で1時間撹拌し、その時点で、LC/MSで全出発物質の消費が示された。反応物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水に分配し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の物質をEtOHで0.1Mに希釈し、0.5当量のNaBH4を添加して、dbaを還元した。反応物を1時間、室温で撹拌し、水で反応停止させ、真空下に濃縮して、エタノールを除去した。生成物をエーテルで抽出し、塩水で洗浄し、有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の物質をシリカゲルに載せ、ヘキサンおよび酢酸エチル(0%〜10%酢酸エチル)で溶出するカラムクロマトグラフィー(ISCO社製の)で精製した。純粋フラクションを合わせ、濃縮して、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3−フルオロ−6−メチルピリジンを淡黄色油状物として86%収率で得た。LC/MS = 224.0 (M+H), Rt = 0.84 min
6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3−フルオロ−6−メチルピリジン(1.0当量)の水(0.05M)溶液に、KMnO4(2.0当量)を添加し、反応物を一夜加熱還流した。さらに2.0当量のKMnO4を添加し、さらに8時間還流で撹拌した。溶液を室温に冷却し、セライトで濾過し、水で洗浄した。濾液を6N HClでpH3に酸性化し、白色沈殿を濾過した。濾液をpH1までさらに酸性化し、再び濾過した。濾液を水層にさらに生成物がなくなるまで酢酸エチルで抽出した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、1N NaOHで洗浄し、水層をpH1に酸性化し、白色結晶を濾過した。生成物を合わせて、6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を32%収率で白色固体として得た。LC/MS = 254.0 (M+H), Rt = 0.71 min
6−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸(1.0当量)のH2SO4(1.7M)溶液に、発煙硝酸:H2SO4(1:1V%)混合物を室温でゆっくり添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷水に添加し、固体を沈殿させた。固体を濾過し、水で洗浄し、空気乾燥し、高真空で乾燥させて、6−(2,6−ジフルオロ−3−ニトロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を85%収率で得た。LCMS (m/z): 299.1 (MH+), Rt = 0.70 min. 1H NMR (400MHz, アセトン-d6) δ ppm 8.74 (br. s., 1 H), 8.50 (dt, J = 5.9, 8.8 Hz, 1 H), 8.43 (dd, J = 3.9, 8.6 Hz, 1 H), 8.13 (t, J = 8.8 Hz, 1 H), 7.54 (t, J = 8.8 Hz, 1 H)
エチル2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−カルボキシレートの合成
2,6−ジフルオロベンゾチオアミド(1.0当量)およびブロモピルビン酸エチル(1.0当量)のエタノール(1.0M)溶液をマイクロ波中、130℃で30分間加熱した。揮発物を真空で除去したら、酢酸エチルを添加し、溶液をNa2CO3(飽和)、NaCl(飽和)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、エチル2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−カルボキシレート(84%)を得た。LCMS (m/z): 270.1 (MH+); LC Rt = 3.79 min
2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−カルボン酸の合成
エチル2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−カルボキシレート(1.0当量)の2:1 THF/MeOH(0.17M)溶液に、1.0M LiOH(2.0当量)を添加した。16時間静置後、1.0M HCl(2.0当量)を添加し、THF/MeOHを真空で除去した。得られた固体を濾過し、H2Oで濯ぎ、乾燥させて、2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−カルボン酸(88%)を皮殻質固体として得た。LCMS (m/z): 251.1 (MH+); LC Rt = 2.68 min
メチル3−アミノ−5−フルオロピコリネートの合成
スチールボンベリアクターで、2−ブロモ−5−フルオロピリジン−3−アミン(1.0当量)、トリエチルアミン(1.6当量)、Pd(BINAP)Cl2(0.0015当量)および無水メタノール(0.4M溶液)を添加した。窒素流で15分間脱気後、スチールボンベリアクターを密閉し、COガスを60psiまで満たした。リアクターを100℃に加熱した。3時間後、さらにPd触媒(0.0015当量)を添加し、反応混合物を同じ温度で3時間再加熱した。室温に冷却後、褐色沈殿を濾別し、濾液をEtOAcで抽出し、水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。揮発物の除去後、粗製の黄色生成物を得て、さらに精製することなく次工程で使用した(40%)。LCMS (m/z): 271.2 (MH+); LC Rt = 3.56 min
メチル3−アミノ−6−ブロモ−5−フルオロピコリネートの合成
メチル3−アミノ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のアセトニトリル溶液(0.3M溶液)に、NBS(1.1当量)を2分間、室温で添加した。水で反応停止後、反応混合物をEtOAcで抽出した。粗製の生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィー(20%〜50%EtOAcのヘキサン溶液)で精製して、メチル3−アミノ−6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(41%)を得た。LCMS (m/z): 249.1 (MH+); LC Rt = 2.80 min
2−クロロ−6−フェニルピラジンの合成
2,6−ジクロロピラジン(2.0当量)の3:1 DME:2M炭酸ナトリウム水溶液(0.125M)中の溶液に、フェニルボロン酸(1.0当量)、PdCl2(dppf)・DCM付加物(0.1当量)を添加した。反応物をマイクロ波中、120℃で15分間加熱した。粗製の反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和NaClで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の物質をヘプタン〜30%酢酸エチルのヘプタン溶液を用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで精製して、2−クロロ−6−フェニルピラジンを75%収率で得た。LC/MS (m/z): 191.0 (MH+), Rt = 1.00 min
メチル6−フェニルピラジン−2−カルボキシレートの合成
撹拌棒を備えたスチール製圧力容器に、2−クロロ−6−フェニルピラジン(1当量)のMeOH(0.2M)溶液、トリエチルアミン(1.5当量)を仕込み、窒素で5分間脱気した。DIEA(2.5当量)を添加した。Pd(II)R−Binap(0.012当量)を添加し、反応容器を密閉し、一酸化炭素雰囲気を70psiまで添加した。混合物を100℃で18時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、飽和NaClで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の物質をヘプタン〜20%酢酸エチルのヘプタン溶液を用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで精製して、6−フェニルピラジン−2−カルボキシレートを99%収率で得た。LC/MS (m/z): 215.0 (MH+), Rt = 0.73 min。
6−フェニルピラジン−2−カルボン酸の合成
6−フェニルピラジン−2−カルボキシレート(1.0当量)のTHF(0.2M)溶液に、2M LiOH溶液(10当量)を添加し、2日間、rtで撹拌した。反応混合物を白色固体が沈殿するまで1N HClで酸性化し、濾過した。固体を一夜高真空で乾燥させて、水を全て除去して、6−フェニルピラジン−2−カルボン酸を67%収率で得た。LC/MS (m/z): 201.0 (MH+), Rt = 0.62 min
メチル3−アミノ−6−(チアゾール−2−イル)ピコリネートの合成
メチル3−アミノ−6−ブロモピコリネート(1.0当量)、0.5M 2−チアゾリル亜鉛ブロマイドのTHF溶液(3.0当量)およびPd(dppf)Cl2−DCM(0.05当量)を80℃で1.5時間撹拌した。反応物を濾過し、EtOAcで洗浄した。有機物をH2O(100mL)で洗浄し、さらにNaCl(飽和)(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、揮発物を真空で除去した。生成物をヘキサン/EtOAc(1:1)で結晶化させて、メチル3−アミノ−6−(チアゾール−2−イル)ピコリネート(51%)を得た。LCMS (m/z): 236.1 (MH+); LC Rt = 2.3 min
3−アミノ−6−(チアゾール−2−イル)ピコリン酸の合成
メチル3−アミノ−6−(チアゾール−2−イル)ピコリネート(1.0当量)のTHF(0.5M)溶液に、1M LiOH(4.0当量)を添加した。4時間、60℃で撹拌後、1N HCl(4.0当量)を添加し、THFを真空で除去した。得られた固体を濾過し、冷H2O(3×20mL)で濯いで、3−アミノ−6−(チアゾール−2−イル)ピコリン酸(61%)を得た。LCMS (m/z): 222.1 (MH+); LC Rt = 1.9 min
方法1
メチル6−(3−(ベンジルオキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のTHFおよび水(10:1、0.1M)溶液に、3−(ベンジルオキシ)−2,6−ジフルオロフェニルボロン酸(2.5当量)およびフッ化カリウム(3.3当量)を添加した。反応物を窒素で脱気し、Pd2(dba)3(0.25当量)およびトリ−tert−ブチルホスフィン(0.5当量)を添加し、反応物を80℃で1時間加熱した。LC/MS分析は、出発物質から生成物への完全な変換を示した。反応物を室温に冷却し、真空で濃縮し、シリカゲルと融合させた。粗製の生成物を酢酸エチルおよびヘキサン(0%〜30%酢酸エチル)で溶出するISCO社製のフラッシュクロマトグラフィーで精製して、メチル6−(3−(ベンジルオキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを所望の生成物として淡黄色油状物として96%収率で得た。LC/MS = 374.0 (M+H), Rt = 1.07 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸(2.5当量)を使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−5−フルオロピコリネートを白色固体として85%収率で得た。LC/MS = 298.0 (M+H), Rt = 0.89 min
メチル3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピコリネートの合成
メチル3−アミノ−6−ブロモピコリネート(1.0当量)、2,6−ジフルオロフェニル−ボロン酸(3.0当量)およびPd(dppf)Cl2−DCM(0.1当量)の3:1 DME/2M Na2CO3(0.5M)中の溶液を120℃で15分間隔でマイクロ波照射した。反応物を濾過し、EtOAcで洗浄した。有機物をH2O(25mL)と分解し、さらにNaCl(飽和)(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、揮発物を真空で除去した。残渣をEtOAcで希釈し、シリカゲルプラグを通し、揮発物を真空で除去して、メチル3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピコリネート(47%)を得た。LCMS (m/z): 265.1 (MH+); LC Rt = 2.70 min
方法2
6−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のTHF/MeOH(2:1、0.09M)溶液に、LiOH(1.5当量)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。溶液を1N HClで反応停止させ、酢酸エチルで抽出し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、6−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−5−フルオロピコリン酸を84%収率で得た。LC/MS = 284.1 (M+H), Rt = 0.76 min
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピコリン酸の合成
メチル3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピコリネート(1.0当量)のTHF(0.5M)溶液に、1M LiOH(4.0当量)を添加した。4時間、60℃で撹拌後、1N HCl(4.0当量)を添加し、THFを真空で除去した。得られた固体を濾過し、冷H2O(3×20mL)で濯いで、3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピコリン酸(90%)を得た。LCMS (m/z): 251.1 (MH+); LC Rt = 2.1 min
2−(2,6−ジフルオロ−4−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの合成
1,3−ジフルオロ−5−メチルベンゼン(1.0当量)の乾燥THF(0.2M)溶液に、N2雰囲気下、−78℃で、n−ブチルリチウム(1当量、ヘキサン中1.6M)を、内部温度を−65℃以下に維持しながらゆっくり添加した。反応物を2時間、−78℃で撹拌し、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.15当量)を添加した。反応物を室温に暖めた。完了したら、NaHCO3(飽和)で反応停止させ、EtOAcで抽出した。有機物を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(2,6−ジフルオロ−4−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを白色固体として収率92%で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 6.67 (dd, J = 9.39, 0.78 Hz, 2 H), 2.34 (s, 3 H), 1.38 (s, 12 H)
6−(2,6−ジフルオロ−4−メチルフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および2−(2,6−ジフルオロ−4−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.75当量)を使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−メチルフェニル)−5−フルオロピコリネートを固体として85%収率で得た。LC/MS = 282.0 (M+H), Rt = 0.87 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−メチルフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
6−(2,6−ジフルオロ−4−メチルフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のTHF(0.1M)溶液に、LiOH(5.5当量、2M)を添加し、室温で4時間撹拌した。揮発物を真空で除去し、残った水性物を2M HClでpH4まで酸性化した。沈殿を濾過し、乾燥させて、6−(2,6−ジフルオロ−4−メチルフェニル)−5−フルオロピコリン酸を淡黄色固体として収率73.5%で得た。LCMS (m/z): 268.0 (MH+), Rt = 0.76 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアルデヒド(1.8当量)を使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)−5−フルオロピコリネートを灰白色固体として66%収率で得た。LC/MS = 295.9 (M+H), Rt = 0.73 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ビニルフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
臭化メチルトリフェニルホスホニウム(1.5当量)のTHF(0.1M)溶液に、カリウムtert−ブトキシド(1.45当量)を添加した。rtで2時間撹拌後、溶液を−78℃に冷却し、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のTHF溶液を滴下した。溶液を16時間、温度をrtまで徐々に上げながら撹拌した。溶液をEtOAcと水に分配し、NaHCO3(飽和)、NaCl(飽和)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィーで精製して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ビニルフェニル)−5−フルオロピコリネートを白色固体として63%収率で得た。LC/MS = 293.9 (M+H), Rt = 0.90 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−ビニルフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ビニルフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−ビニルフェニル)−5−フルオロピコリン酸を94%収率で得た。LC/MS = 279.9 (M+H), Rt = 0.78 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のTHF(0.24M)溶液に、0℃で、水素化ホウ素ナトリウムを添加した。10分間撹拌後、水を添加し、溶液をEtOAcで抽出し、NaCl(飽和)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを得た。LC/MS = 297.9 (M+H), Rt = 0.66 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のDMF(0.03M)溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(1.5当量)を添加した。2分間撹拌後、ヨウ化メチル(1.5当量)を添加した。1時間撹拌後、水を添加し、溶液をEtOAc(3×)で抽出し、合わせた有機物をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィーで精製して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを得た。LC/MS = 311.9 (M+H), Rt = 0.86 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を84%収率で得た。LC/MS = 297.9 (M+H), Rt = 0.78 min
2−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルチオ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの合成
(3,5−ジフルオロフェニル)(メチル)スルファン(1.0当量)の乾燥THF(0.2M)溶液に、N2雰囲気下、−78℃で、n−ブチルリチウム(1当量、ヘキサン中1.6M)を、内部温度を−65℃以下に維持しながらゆっくり添加した。反応物を2時間、−78℃で撹拌し、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.15当量)を添加した。反応物を室温に暖めた。完了したら、NaHCO3(飽和)で反応停止させ、EtOAcで抽出した。有機物を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルチオ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを収率91%で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 6.71 (2 H), 2.48 (s, 3 H), 1.37 (s, 12 H)
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルチオ)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および2−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルチオ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.75当量を使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルチオ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを73%収率で得た。LC/MS = 313.9 (M+H), Rt = 0.90 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルチオ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
6−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルチオ)フェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のTHF(0.2M)溶液に、LiOH(5.5当量、2M)を添加し、rtで、3時間撹拌した。揮発物を真空で除去し、残った水性物を2M HClでpH4まで酸性化した。沈殿を濾過し、乾燥させて、6−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルチオ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を固体として92%収率で得た。LCMS (m/z): 299.9 (MH+), Rt = 0.78 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルチオ)フェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のCH2Cl2(0.2M)溶液に、0℃で、MCPBA(3.2当量)を添加した。40分間撹拌後、反応物をNa2S2O3(水性)で反応停止させ、EtOAcで希釈し、NaHCO3(飽和)、塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、SiO2上のクロマトグラフィーで精製して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを56%収率で得た。LC/MS = 345.9 (M+H), Rt = 0.69 min。
6−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
6−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のTHF(0.1M)溶液に、LiOH(5.5当量、2M)を添加し、37℃で2時間撹拌した。揮発物を真空で除去し、残った水性物を2M HClでpH4まで酸性化した。沈殿を濾過し、乾燥させて、6−(2,6−ジフルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を固体として91%収率で得た。LCMS (m/z): 331.8 (MH+), Rt = 0.59 min
tert−ブチル(3,5−ジフルオロフェノキシ)ジメチルシランの合成
3,5−ジフルオロフェノール(1.0当量)およびイミダゾール(2.2当量)のDMF(0.8M)溶液に、0℃で、TBDMSCl(1.1当量)を添加した。氷浴を除き、3時間撹拌後、溶液をEtOAcで希釈し、水、塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、SiO2上のクロマトグラフィーで精製して、tert−ブチル(3,5−ジフルオロフェノキシ)ジメチルシランを収率73%で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 0.23 (s, 6 H) 0.99 (s, 9 H) 6.33 - 6.40 (m, 2 H) 6.44 (tt 1 H)
tert−ブチル(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ジメチルシランの合成
tert−ブチル(3,5−ジフルオロフェノキシ)ジメチルシラン(1.0当量)の乾燥THF(0.2M)溶液に、N2雰囲気下、−78℃で、n−ブチルリチウム(1当量、ヘキサン中1.6M)を、内部温度を−65℃以下に維持しながらゆっくり添加した。反応物を1時間、−78℃で撹拌し、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.1当量)を添加した。反応物を室温に暖めた。完了したら、NaHCO3(飽和)で反応停止させ、EtOAcで抽出した。有機物を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ジメチルシランを収率91%で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 0.21 (s, 6 H) 0.97 (s, 9 H) 1.37 (s, 12 H) 6.33 (d, J = 9.39 Hz, 2 H)
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)およびtert−ブチル(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ジメチルシラン(1.75当量)を使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネートを65%収率で得た。反応物をさらに30分間、100℃でマイクロ波中加熱して、TBDMS基を完全に脱保護させた。LC/MS = 283.9 (M+H), Rt = 0.69 min
メチル6−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および炭酸カリウム(4.0当量)のDMF(0.4M)溶液に、(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(2当量)を添加した。72時間、rtで撹拌後、不均質溶液を水で希釈し、EtOAcで抽出し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィーで精製して、メチル6−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを収率74%で得た。LC/MS = 442.1 (M+H), Rt = 1.22 min
6−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を94%収率で得た。LC/MS = 428.1 (M+H), Rt = 1.13 min
メチル6−(4−エトキシ−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)、エタノール(3.0当量)およびトリフェニルホスフィン(3.0当量)のTHF(0.18M)溶液に、0℃で、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(3.0当量)を添加した。16時間、rtで撹拌し、溶液をゆっくりrtに暖めた後、揮発物を真空で除去し、残渣をISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィーで精製して、メチル6−(4−エトキシ−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを99%収率で得た。LC/MS = 311.9 (M+H), Rt = 0.91 min
6−(4−エトキシ−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(4−エトキシ−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(4−エトキシ−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を38%収率で得た。LC/MS = 297.9 (M+H), Rt = 0.80 min
1,3−ジフルオロ−5−(2−メトキシエトキシ)ベンゼンの合成
3,5−ジフルオロフェノール(1.0当量)、2−メトキシエタノール(3.0当量)およびトリフェニルホスフィン(3.0当量)のTHF(0.1M)溶液に、DIAD(3.0当量)を添加した。rtで18時間撹拌後、揮発物を真空で除去し、残渣をSiO2上のクロマトグラフィーで精製して、1,3−ジフルオロ−5−(2−メトキシエトキシ)ベンゼンを収率95%で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 6.41-6.47 m (3 H), 4.08 (t, 2H), 3.74 (t, 2H), 3.45 (s, 3 H)
方法3
2−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの合成
1,3−ジフルオロ−5−(2−メトキシエトキシ)ベンゼン(1.0当量)の乾燥THF(0.2M)溶液に、N2雰囲気下、−78℃で、n−ブチルリチウム(1当量、ヘキサン中1.6M)を、内部温度を−65℃以下に維持しながらゆっくり添加した。反応物を1時間、−78℃で撹拌し、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.1当量)を添加した。反応物を室温に暖めた。完了したら、NaHCO3(飽和)で反応停止させ、EtOAcで抽出した。有機物を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 6.42 (d, 2 H), 4.10 (m, 2H), 3.74 (m, 2H), 3.44 (s, 3 H), 1.37 (s, 12 H)
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および2−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.75当量)を80℃で1時間使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを95%収率で得た。LC/MS = 341.9 (M+H), Rt = 0.89 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を98%収率で得た。LC/MS = 327.9 (M+H), Rt = 0.71 min
3−アミノ−6−フェニルピラジン−2−カルボン酸の合成
方法1および2に従い、メチル3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボキシレート(1.0当量)およびフェニルボロン酸(2.0当量)およびPd(dppf)Cl2−DCM(0.05当量)を使用して、3−アミノ−6−フェニルピラジン−2−カルボン酸を2工程で70%収率で得た。LCMS (m/z): 216.0 (MH+), Rt = 0.67 min
メチル3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル3−アミノ−6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および2,6−ジフルオロフェニルボロン酸(1.3当量)およびPd(dppf)Cl2−DCM(0.05当量)を使用して、3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを94%収率で得た。LCMS (m/z): 283.0 (MH+), Rt = 0.76 min
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)およびLiOH(1.0当量)を使用して、3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を79%収率で得た。LCMS (m/z): 269.0 (MH+), Rt = 0.79 min
2−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−カルボン酸の合成
2−クロロピリミジン−4−カルボン酸(1.0当量)のDMEおよび2M Na2CO3(3:1、0.25M)中の溶液に、2,6−ジフルオロフェニルボロン酸(1.3当量)およびPd(dppf)Cl2−DCM(0.05当量)を、マイクロ波バイアル中で添加した。バイアルを、マイクロ波中、120℃で30分間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、1N NaOHを添加した。有機相を分離し、1N NaOHでさらに3回および6N NaOHで1回抽出した。合わせた水相を濾過し、濃HClの添加によりpH1まで酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−カルボン酸を収率81%で得た。LCMS (m/z): 237.0 (MH+), Rt = 0.54 min
6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピコリン酸の合成
方法3に従い、6−ブロモピコリン酸(1.0当量)および2,6−ジフルオロフェニルボロン酸(1.5当量)およびPd(dppf)Cl2−DCM(0.05当量)を使用して、6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピコリン酸を38%収率で得た。LCMS (m/z): 236.0 (MH+), Rt = 0.87 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−3−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(3−(ベンジルオキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のメタノール(0.1M)溶液に、10%Pd/C(0.1当量)の酢酸エチル溶液を添加した。反応物を水素雰囲気下に置き、2時間撹拌した。完了したら、溶液をセライトパッドで濾過し、パッドをメタノールで洗浄し、濾液を真空で濃縮して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−3−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネートを灰色油状物として86%収率で得た。LC/MS = 284.0 (M+H), Rt = 0.90 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−3−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および炭酸セシウム(2.0当量)のDMF(0.4M)溶液に、2−メトキシ−1−ブロモエタン(2当量)を添加した。16時間撹拌後、不均質溶液を水で希釈し、EtOAcで抽出し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを収率99%で得た。LC/MS = 342.0 (M+H), Rt = 0.79 min
6−(2,6−ジフルオロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を95%収率で得た。LC/MS = 328.1 (M+H), Rt = 0.68 min
メチル6−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−3−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および炭酸セシウム(4.0当量)のDMF(0.4M)溶液に、(2−ブロモエトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(2当量)を添加した。16時間、rtおよび2時間、60℃で撹拌後、不均質溶液を水で希釈し、EtOAcで抽出し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィーで精製して、メチル6−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを収率90%で得た。LC/MS = 442.1 (M+H), Rt = 1.18 min
6−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(3−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エトキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を87%収率で得た。LC/MS = 428.1 (M+H), Rt = 1.08 min
方法4
2−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−カルボン酸の合成
2−クロロピリミジン−4−カルボン酸(1.0当量)のDMEおよび2M Na2CO3(3:1、0.25M)中の溶液に、2,6−ジフルオロフェニルボロン酸(1.3当量)およびPd(dppf)Cl2−DCM(0.05当量)を、マイクロ波バイアル中で添加した。バイアルを、マイクロ波中、120℃で30分間加熱した。混合物を酢酸エチルで希釈し、1N NaOHを添加した。有機相を分離し、1N NaOHでさらに3回および6N NaOHで1回抽出した。合わせた水相を濾過し、濃HClの添加によりpH1まで酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−カルボン酸を収率81%で得た。LCMS (m/z): 237.0 (MH+), Rt = 0.54 min
6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピコリン酸の合成
方法4に従い、6−ブロモピコリン酸(1.0当量)および2,6−ジフルオロフェニルボロン酸(1.5当量)およびPd(dppf)Cl2−DCM(0.05当量を使用して、6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピコリン酸を38%収率で得た。LCMS (m/z): 236.0 (MH+), Rt = 0.87 min。
2−アミノ−2−シアノ酢酸エチルの合成
エチル2−シアノ−2−(ヒドロキシイミノ)アセテート(1当量)の水(70mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(56mL)中の溶液に、10分間かけて、Na2S2O4(2.8当量)を少しずつ添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶液を塩化ナトリウムで飽和させ、塩化メチレン(300mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、2−アミノ−2−シアノ酢酸エチルを得て、さらに処理せずに次工程で使用した(55%)。LC/MS (m/z): 129.0 (MH+), Rt: 0.25 min
エチル2−シアノ−2−(2,6−ジフルオロベンズアミド)アセテートの合成
2−アミノ−2−シアノ酢酸エチル(1当量)のジクロロメタン(6mL)溶液に、ピリジン(1.5当量)および2,6−ジフルオロベンゾイルクロライド(1当量)を0℃で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を酢で希釈し、塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗製の残渣をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン=1:1)で精製して、エチル2−シアノ−2−(2,6−ジフルオロベンズアミド)アセテート(84%)を得た。LC/MS (m/z): 269.1 (MH+), Rt: 0.69 min。
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−カルボン酸の合成
エチル2−シアノ−2−(2,6−ジフルオロベンズアミド)アセテート(1当量)のトルエン(10mL)溶液に、ローソン試薬を添加した。混合物を95℃で2日間撹拌した。溶媒を減圧下除去した。粗製の残渣をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン=1:1)で精製して、エチル5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−カルボキシレートを得て、メタノール(5mL)およびTHF(5mL)に溶解した。混合物に1M水酸化ナトリウム(2当量)を添加した。反応混合物を室温で一夜撹拌した。反応物を濃縮して、溶媒をほとんど除去した。残渣を酢酸エチルで抽出した。水層を1N HClでpH4〜5まで酸性化した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)チアゾール−4−カルボン酸(34%)を得た。LC/MS (m/z): 257.1 (MH+), Rt: 0.61 min
方法5
5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−カルボン酸の合成
2.68M NaOEtのEtOH溶液(3当量)を、氷浴で冷却中の2,6−ジフルオロベンズイミドアミド塩酸塩(2当量)のEtOH(0.1M)中の混合物に添加した。得られた混合物をrtに暖め、N2下で30分間撹拌した。反応混合物に、ムコブロム酸(1当量)のEtOH溶液を滴下し、反応物を50℃油浴で2.5時間加熱した。rtに冷却後、反応混合物を真空で濃縮した。H2Oおよび1.0N NaOHを添加し、水性混合物をEtOAcで洗浄した。水相を1.0N HClでpH4まで酸性化し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で1回洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、5−ブロモ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−カルボン酸。粗製の生成物をさらに精製することなく次工程で使用した。LC/MS (m/z): 316.9 (MH+). LC: Rt: 2.426 min
CuSO4(0.1当量)を、マイクロ波反応容器中の5−ブロモ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−カルボン酸(1当量)および28%水酸化アンモニウム水溶液の混合物に添加した。反応混合物をマイクロ波リアクターで110℃で25分間加熱した。反応容器をドライアイスで30分間冷却して開放し、真空で濃縮した。得られた固体に1.0N HClを添加し、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で1回洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、5−アミノ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−カルボン酸を得た。粗製の生成物をさらに精製することなく次工程で使用した。LCMS (m/z): 252.0 (MH+), Rt = 2.0 min
5−アミノ−2−(2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−カルボン酸の合成
方法5に従い、5−アミノ−2−(2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−カルボン酸を2−フルオロベンズイミドアミド塩酸塩から出発して製造した。LC/MS (m/z): 234.0 (MH+), Rt: 0.70 min
5−アミノ−2−フェニルピリミジン−4−カルボン酸の合成
方法5に従い、5−アミノ−2−フェニルピリミジン−4−カルボン酸をベンズイミドアミド塩酸塩から出発して製造した。LC/MS (m/z): 216.1 (MH+)
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および(2−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イルオキシ)トリイソプロピルシラン(1.6当量)を、100℃で30分間、マイクロ波中で使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを90%収率で得た。LC/MS = 325.9 (MH+), Rt = 0.81 min. 1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.59 (s, 6 H), 4.00 (s, 3 H), 7.15 (d, J = 9.00 Hz, 2 H), 7.62 - 7.68 (m, 1 H), 8.23 - 8.29 (m, 1 H)
6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を94%収率で得た。LC/MS = 312.0 (MH+), Rt = 0.69 min
4−(3,5−ジフルオロフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールの合成
1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼンのTHF(0.16M)溶液に、N2下、削り屑状Mg(1.6当量)を添加した。還流冷却器を装着し、溶液を90℃油浴に浸し、2時間還流し、その時点で熱源を除き、溶液を0℃に冷却した。ジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オン(1.0当量)のTHF溶液を添加し、溶液をN2下、rtまで暖めながら16時間撹拌した。飽和NH4Clの添加により反応停止させ、溶液をEtOAcで抽出し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の物質を0〜100%EtOAc/n−ヘプタンで溶出するISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィーで精製して、4−(3,5−ジフルオロフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを37%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.63 (d, J = 12.13 Hz, 2 H), 2.11 (ddd, J = 13.50, 11.15, 6.65 Hz, 2 H), 3.84 - 3.90 (m, 4 H), 6.72 (tt, J = 8.75, 2.20 Hz, 1 H), 6.97 - 7.05 (m, 2 H)
4−(3,5−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピランの合成
4−(3,5−ジフルオロフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.0当量)をDCM(0.2M)に溶解し、0℃に冷却した。TEA(2.8当量)、MsCl(1.3当量)を溶液に添加した。反応物をrtで2時間撹拌した。溶液を0℃に冷却し、DBU(3.0当量)を添加した。反応物をrtで18時間撹拌した。溶液を濃縮し、残渣をSiO2上のクロマトグラフィー(0〜100%EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、4−(3,5−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピランを38%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 2.42 - 2.49 (m, 2 H), 3.93 (t, J = 5.48 Hz, 2 H), 4.32 (q, J = 2.74 Hz, 2 H), 6.16 - 6.22 (m, 1 H), 6.70 (tt, J = 8.80, 2.35 Hz, 1 H), 6.85 - 6.94 (m, 2 H)
4−(3,5−ジフルオロフェニル)テトラヒドロ−2H−ピランの合成
4−(3,5−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン(1.0当量)のメタノール(0.2M)溶液に、10%Pd/C(0.05当量)を添加した。反応物を水素雰囲気下に置き、18時間撹拌した。完了したら、溶液をセライトパッドで濾過し、パッドをDCMで洗浄し、濾液を真空で濃縮して、4−(3,5−ジフルオロフェニル)テトラヒドロ−2H−ピランを71%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.76 (br. s., 4 H), 2.75 (br. s., 1 H), 3.50 (br. s., 2 H), 4.08 (d, J = 9.78 Hz, 2 H), 6.56 - 6.94 (m, 3 H)
2−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.2当量)、ブチルリチウム(1.1当量)および4−(3,5−ジフルオロフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン(1.0当量)を使用して、2−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを100%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.16 - 1.19 (m, 12 H), 1.65 - 1.74 (m, 4 H), 2.60 - 2.75 (m, 1 H), 3.37 - 3.51 (m, 2 H), 4.01 (dt, J = 11.54, 3.42 Hz, 2 H), 6.67 (d, J = 8.22 Hz, 2 H)
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および2−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(3.0当量)を、100℃で20分間、マイクロ波中で使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを59%収率で得た。LC/MS = 352.2 (MH+), Rt = 0.92 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(ピリダジン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を71%収率で得た。LC/MS = 338.1 (MH+), Rt = 0.80 min
3−(3,5−ジフルオロフェニル)オキセタン−3−オールの合成
1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼンのTHF溶液(0.27M)に、Ar下、削り屑状Mg(1.6M)を添加した。還流冷却器を装着し、溶液を90℃油浴に浸し、2時間還流した。オキセタン−3−オン(1.0当量)を、THF中、シリンジを介して添加した。溶液をrtでAr下、一夜撹拌した。反応溶液をNH4Cl(飽和)の添加により反応停止させ、溶液をEtOAcで抽出し、NaCl(飽和)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/n−ヘプタン勾配)で精製して、3−(3,5−ジフルオロフェニル)オキセタン−3−オールを56%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 4.82 (d, J = 7.63 Hz, 2 H), 4.91 (d, J = 7.63 Hz, 2 H), 7.16 - 7.23 (m, 2 H)。
3−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−オールの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.5当量)、ブチルリチウム(2.4当量)および3−(3,5−ジフルオロフェニル)オキセタン−3−オール(1.0当量)を使用して、3−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−オールを79%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.34 - 1.42 (m, 12 H), 4.79 (d, J = 7.63 Hz, 2 H), 4.90 (d, J = 7.34 Hz, 2 H), 7.17 (d, J = 8.22 Hz, 2 H)
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および3−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−オール(1.4当量)を、100℃で20分間、マイクロ波中で使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを43%収率で得た。LC/MS = 340.1 (MH+), Rt = 0.69 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を99%収率で得た。LC/MS = 325.9 (MH+), Rt = 0.60 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−メトキシオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のDMF(0.34M)溶液に、0℃で、NaH分散体(1.4当量)を添加した。溶液を氷浴中で1時間撹拌し、その時点でMeI(1.5当量)を添加した。溶液をAr下、浴をrtに暖めるに任せて撹拌し、rtで一夜撹拌した。溶液をH2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。有機物をH2O、NaCl(飽和)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/n−ヘプタン)で精製して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−メトキシオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを46%収率で得た。LC/MS = 354.0 (MH+), Rt = 0.82 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−メトキシオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−メトキシオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−メトキシオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を86%収率で得た。LC/MS = 339.9 (MH+), Rt = 0.71 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−フルオロオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のCH2Cl2(0.04M)溶液に、−78℃でAr下、メチルDAST(1.7当量)を添加した。添加後、溶液をAr下、−78℃で10分間撹拌し、浴を除いた。反応物をrtまで暖め、NaHCO3(飽和)添加により反応停止させた。溶液をEtOAcで希釈し、NaHCO3(飽和)、NaCl(飽和)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィー(24グラムカラム、0〜100% EtOAc/n−ヘプタン)で精製して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−フルオロオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを56%収率で得た。LC/MS = 342.0 (MH+), Rt = 0.85 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−フルオロオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−フルオロオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−フルオロオキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を99%収率で得た。LC/MS = 327.9 (MH+), Rt = 0.74 min。
4−(3,5−ジフルオロフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールの合成
1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼン(1.6当量)のTHF(0.26M)溶液に、Ar下、削り屑状Mg(1.6当量)を添加した。還流冷却器を装着し、溶液を90℃油浴に浸し、2時間還流した。オキセタン−3−オン(1.0当量)を、THF中、シリンジを介して添加した。溶液をAr下、5時間撹拌した。反応溶液をNH4Cl(飽和)の添加により反応停止させ、溶液をEtOAcで抽出し、NaCl(飽和)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/n−ヘプタン勾配)で精製して、4−(3,5−ジフルオロフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを71%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.59 - 1.68 (m, 3 H), 2.07 - 2.19 (m, 2 H), 3.87 - 3.93 (m, 4 H), 6.72 (tt, J = 8.75, 2.20 Hz, 1 H), 6.97 - 7.06 (m, 2 H)
4−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.5当量)、ブチルリチウム(2.4当量)および4−(3,5−ジフルオロフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.0当量)を使用して、4−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オールを97%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.32 - 1.42 (m, 12 H), 1.56 - 1.65 (m, 2 H), 2.11 (d, J = 3.13 Hz, 2 H), 3.86 - 3.92 (m, 4 H), 6.99 (d, J = 9.00 Hz, 2 H)
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および4−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.8当量)を、100℃で20分間、マイクロ波中で使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを28%収率で得た。LC/MS = 368.0 (MH+), Rt = 0.75 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を69%収率で得た。LC/MS = 354.0 (MH+), Rt = 0.64 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のCH2Cl2(0.04M)溶液に、−78℃で、Ar下、メチルDAST(2.0当量)を添加した。添加後、溶液をAr下、−78℃で10分間撹拌し、浴を除いた。反応物をrtまで暖め、NaHCO3(飽和)添加により反応停止させた。溶液をEtOAcで希釈し、NaHCO3(飽和)、NaCl(飽和)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィー(0〜100% EtOAc/n−ヘプタン)で精製して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを100%収率で得た。LC/MS = 370.0 (MH+), Rt = 0.94 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を95%収率で得た。LC/MS = 355.9 (MH+), Rt = 0.81 min
1−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロブタノールの合成
1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼン(1.0当量)のTHF(0.26M)溶液に、Ar下、削り屑状Mg(1.6当量)を添加した。還流冷却器を装着し、溶液を90℃油浴に浸し、2時間還流した。オキセタン−3−オン(1.0当量)を、THF中、シリンジを介して添加した。溶液をAr下、5時間撹拌した。反応溶液をNH4Cl(飽和)の添加により反応停止させ、溶液をEtOAcで抽出し、NaCl(飽和)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/n−ヘプタン勾配)で精製して、1−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロブタノールを54%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.69 - 1.83 (m, 1 H), 2.03 - 2.13 (m, 1 H), 2.31 - 2.43 (m, 2 H), 2.45 - 2.56 (m, 2 H), 6.71 (tt, J = 8.80, 2.35 Hz, 1 H), 6.98 - 7.07 (m, 2 H)
1−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブタノールの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.5当量)、ブチルリチウム(2.4当量)および1−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロブタノール(1.0当量)を使用して、1−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブタノールを100%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.23 - 1.25 (m, 12 H), 1.69 - 1.82 (m, 1 H), 2.05 - 2.12 (m, 1 H), 2.37 (br. s., 2 H), 2.47 (br. s., 2 H), 7.00 (d, J = 8.80 Hz, 2 H)
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシシクロブチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および1−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロブタノール(1.6当量)を、100℃で30分間、マイクロ波中で使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシシクロブチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを71%収率で得た。LC/MS = 338.0 (MH+), Rt = 0.85 min。
6−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシシクロブチル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシシクロブチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシシクロブチル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を90%収率で得た。LC/MS = 323.9 (MH+), Rt = 0.74 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
DIAD(3.0当量)およびトリフェニルホスフィン(3.0当量)のTHF(0.24M)溶液に、テトラヒドロ−4−ピラノール(1.2当量)を添加した。混合物を10分間撹拌した。メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)を添加した。混合物を環境温度で一夜撹拌した。さらにトリフェニルホスフィン(3.0当量)およびDIAD(3.0当量)を添加し、混合物を一夜撹拌した。一夜の後、反応は事実上完了した。混合物を濃縮し、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:酢酸エチル勾配)で精製して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを77%収率で得た。LC/MS = 368.0 (MH+), Rt = 0.95 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を100%収率で得た。LC/MS = 353.9 (MH+), Rt = 0.82 min
4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピランの合成
3,5−ジフルオロフェノール(1.0当量)、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.2当量)およびトリフェニルホスフィン(2.0当量)のTHF(0.33M)溶液に、0℃で、DIAD(2.0当量)を滴下した。反応混合物をrtで一夜撹拌した。混合物を濃縮し、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:酢酸エチル勾配)で精製して、4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピランを90%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.72 - 1.84 (m, 2 H), 1.96 - 2.09 (m, 2 H), 3.59 (ddd, J = 11.64, 8.31, 3.52 Hz, 2 H), 3.90 - 4.04 (m, 2 H), 4.44 (tt, J = 7.78, 3.77 Hz, 1 H), 6.32 - 6.53 (m, 3 H)
2−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.5当量)、ブチルリチウム(1.3当量)および4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(1.0当量)を使用して、2−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを33%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.21 - 1.34 (m, 12 H), 1.78 (dtd, J = 12.72, 8.31, 8.31, 3.91 Hz, 2 H), 1.93 - 2.09 (m, 2 H), 3.59 (ddd, J = 11.64, 8.31, 3.13 Hz, 2 H), 3.89 - 4.01 (m, 2 H), 4.48 (tt, J = 7.78, 3.77 Hz, 1 H), 6.40 (d, J = 9.39 Hz, 2 H)
(S)−メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートおよび(R)−メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
DIAD(2.0当量)およびトリフェニルホスフィン(2.0当量)のTHF(0.24M)溶液に、テトラヒドロ−2H−ピラン−3−オール(1.2当量)を添加した。混合物を10分間撹拌した。メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)を添加した。混合物を環境温度で一夜撹拌した。さらにトリフェニルホスフィン(2.0当量)およびDIAD(2.0当量)を添加し、混合物を一夜撹拌した。混合物を濃縮し、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:酢酸エチル勾配)で精製して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを39%収率で得た。キラルHPLC(EtOH/ヘプタン)=15/85、20mL/分、ADカラム)で精製を完全にして、(S)−メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネート(18%収率, 99%ee)および(R)−メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネート(18%収率, 99%ee)を得た。LC/MS = 368.2 (MH+), Rt = 0.92 min. 1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.65 (ddd, J = 12.81, 8.51, 4.11 Hz, 1 H), 1.78 - 1.97 (m, 2 H), 2.06 - 2.16 (m, 1 H), 3.57 - 3.67 (m, 2 H), 3.72 - 3.80 (m, 1 H), 3.95 (dd, J = 11.54, 2.15 Hz, 1 H), 3.99 - 4.01 (m, 3 H), 4.32 (dt, J = 6.95, 3.37 Hz, 1 H), 6.54 - 6.62 (m, 2 H), 7.59 - 7.67 (m, 1 H), 8.19 - 8.28 (m, 1 H)
(R)−6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、(R)−メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、(R)−6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を93%収率で得た。LC/MS = 353.9 (MH+), Rt = 0.81 min
(S)−6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、(S)−メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、(S)−6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)オキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を94%収率で得た。LC/MS = 353.9 (MH+), Rt = 0.81 min
メチル6−(4−(エトキシメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のDMF(0.20M)(無色)溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(1.2当量)を添加し、反応物を0℃で2分間撹拌した。ヨウ化エチル(1.2当量)を添加し、反応物を室温に暖めた。1時間後、さらに1.0当量のNaHを添加し、15分間撹拌した。飽和塩化アンモニウムの添加により反応停止させた。水性物を濃HClでpH3に酸性化し、酢酸エチルで3回抽出した。有機物を合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の混合物をそのまま使用した。LC/MS = 326.0 (MH+), Rt = 0.94 min
6−(4−(エトキシメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(4−(エトキシメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(4−(エトキシメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を27%収率で得た。LC/MS = 311.9 (MH+), Rt = 0.82 min
メチル6−(4−(ジフルオロメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のDCM(0.14M)溶液に、0℃で、DAST(1.4当量)を滴下した。得られた混合物を3時間かけてRTに暖めた。反応混合物を水で反応停止させ、EtOAcで希釈した。水層を分離し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物をMgSO4で乾燥させ、真空で濃縮した。粗製物をさらに100%ヘプタン〜10%EtOAc:ヘプタンで溶出するカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル6−(4−(ジフルオロメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを無色固体として88%収率で得た。LC/MS = 317.9 (MH+), Rt = 0.92 min
6−(4−(ジフルオロメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(4−(ジフルオロメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(4−(ジフルオロメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を92%収率で得た。LC/MS = 303.8 (MH+), Rt = 0.80 min
1,3−ジフルオロ−5−イソプロポキシベンゼンの合成
3,5−ジフルオロフェノール(1.0当量)のDMF(0.26M)溶液に、炭酸カリウム(2.2当量)、2−ヨードプロパン(1.1当量)を添加し、反応物を一夜、室温で撹拌した。反応物を分液漏斗に注加し、EtOAc:ヘプタン3:1(v/v)溶液で希釈した。有機相を水、飽和NaHCO3で洗浄した。残った有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、1,3−ジフルオロ−5−イソプロポキシベンゼンを88%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.33 (d, J = 6.26 Hz, 6 H), 4.48 (dt, J = 11.93, 6.16 Hz, 1 H), 6.31 - 6.47 (m, 3 H)
2−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.2当量)、ブチルリチウム(1.2当量)および1,3−ジフルオロ−5−イソプロポキシベンゼン(1.0当量)を使用して、2−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを99%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.24 (s, 12 H), 1.31 - 1.33 (m, 6 H), 4.43 - 4.56 (m, 1 H), 6.31 - 6.44 (m, 2 H)
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(0.8当量)および2−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.0当量)を70℃で1時間使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−5−フルオロピコリネートを27%収率で得た。LC/MS = 325.9 (MH+), Rt = 1.04 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−5−フルオロピコリン酸を35%収率で得た。LC/MS = 311.9 (MH+), Rt = 0.92 min
3−(3,5−ジフルオロフェニル)オキセタンの合成
3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(2.0当量)、(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノール(0.06当量)、NaHMDS(2.0当量)およびヨウ化ニッケル(II)(0.06当量)を2−プロパノール(0.35M)に溶解した。混合物をN2で脱気し、rtで10分間撹拌し、3−ヨードオキセタン(1.0当量)の2−プロパノール(0.70M)溶液を添加した。混合物を密閉し、80℃でマイクロ波中20分間加熱した。混合物をセライトで濾過し、EtOHで溶出し、濃縮した。粗製の残渣を0〜100%EtOAcのヘプタン溶液で溶出するISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィーで精製して、3−(3,5−ジフルオロフェニル)オキセタンを63%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ 6.88 - 6.96 (m, 2H), 6.72 (tt, J = 2.20, 8.95 Hz, 1H), 5.08 (dd, J = 6.26, 8.22 Hz, 2H), 4.71 (t, J = 6.26 Hz, 2H), 4.14 - 4.24 (m, 1H)
2−(2,6−ジフルオロ−4−(オキセタン−3−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.3当量)、ブチルリチウム(1.1当量)および3−(3,5−ジフルオロフェニル)オキセタン(1.0当量)を使用して、2−(2,6−ジフルオロ−4−(オキセタン−3−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを8%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 6.90 (d, J = 8.22 Hz, 2H), 5.07 (dd, J = 6.06, 8.41 Hz, 2H), 4.70 (t, J = 6.26 Hz, 2H), 4.13 - 4.23 (m, 1H), 1.39 (s, 12H)
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(オキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.2当量)および2−(2,6−ジフルオロ−4−(オキセタン−3−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.0当量)を80℃で15分間マイクロ波中で使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(オキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを47%収率で得た。LC/MS = 324.0 (MH+), Rt = 0.75 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(オキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(オキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(オキセタン−3−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を71%収率で得た。LC/MS = 309.9 (MH+), Rt = 0.69 min
メチル3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル3−アミノ−6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および2−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.5当量)を100℃で20分間マイクロ波中で使用して、メチル3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを36%収率で得た。LC/MS = 357.2 (MH+), Rt = 0.82 min. 1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 3.46 (s, 3 H), 3.76 (dd, J = 5.28, 3.72 Hz, 2 H), 3.95 (s, 3 H), 4.12 (dd, J = 5.48, 3.91 Hz, 2 H), 6.01 (br. s., 2 H), 6.49 - 6.63 (m, 2 H), 6.82 (d, J = 9.78 Hz, 1 H)
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を98%収率で得た。LC/MS = 343.0 (MH+), Rt = 0.82 min
メチル3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル3−アミノ−6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および2−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−2−オール(2.0当量)を100℃で20分間マイクロ波中で使用して、メチル3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを87%収率で得た。LC/MS = 340.9 (MH+), Rt = 0.77 min
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を98%収率で得た。LC/MS = 326.8 (MH+), Rt = 0.68 min. 1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 2.10 (s, 6 H), 6.92 (d, J = 9.78 Hz, 1 H), 7.09 - 7.19 (m, 2 H)
3−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−メトキシオキセタンの合成
3−(3,5−ジフルオロフェニル)オキセタン−3−オール(1.0当量)のDMF(0.23M)溶液を氷水浴で冷却した。NaH(鉱油中60%分散)(1.1当量)を添加した。混合物を1時間撹拌した。ヨードメタン(1.1当量)を滴下した。氷浴を除き、混合物を2時間、環境温度で撹拌した。反応混合物を水の添加により反応停止させた。混合物をエーテルで抽出した。合わせた抽出物を水および塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の物質をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(2:1ペンタン:エーテル)で精製して、3−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−メトキシオキセタンを83%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 3.18 (s, 3 H), 4.70 (d, J = 7.04 Hz, 2 H), 4.92 (d, J = 7.43 Hz, 2 H), 6.80 (tt, J = 8.66, 2.30 Hz, 1 H), 6.99 - 7.08 (m, 2 H)
2−(2,6−ジフルオロ−4−(3−メトキシオキセタン−3−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.3当量)、ブチルリチウム(1.3当量)および3−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−メトキシオキセタン(1.0当量)を使用して、2−(2,6−ジフルオロ−4−(3−メトキシオキセタン−3−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを100%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.22 - 1.26 (m, 12 H), 3.16 (s, 3 H), 4.67 - 4.73 (m, 2 H), 4.89 - 4.94 (m, 2 H), 7.00 (d, J = 8.22 Hz, 2 H)
メチル3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル3−アミノ−6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および2−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.6当量)を70℃で1時間使用して、メチル3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−5−フルオロピコリネートを44%収率で得た。LC/MS = 340.9 (MH+), Rt = 0.98 min。
3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、3−アミノ−6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロポキシフェニル)−5−フルオロピコリン酸を84%収率で得た。LC/MS = 327.0 (MH+), Rt = 0.94 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
トリフェニルホスフィン(1.5当量)、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン−2−オン(1.2当量)のTHF(0.14M)溶液に、0℃で、DIAD(1.5当量)を滴下した。反応物をrtに暖め、6時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、ISCO(酢酸エチルおよびヘプタン0〜100%)で精製して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを96%収率で得た。LC/MS = 395.0 (MH+), Rt = 0.80 min. 1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.97 - 2.14 (m, 2 H), 2.31 - 2.50 (m, 2 H), 3.57 (t, J = 7.04 Hz, 2 H), 3.71 (t, J = 5.09 Hz, 2 H), 4.00 (s, 3 H), 4.08 -4.20 (m, 3 H), 6.56 (d, J = 9.00 Hz, 2 H), 7.63 (t, J = 8.41 Hz, 1 H), 8.24 (dd, J = 8.61, 3.91 Hz, 1 H)
6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を70%収率で得た。LC/MS = 381.0 (MH+), Rt = 0.70 min
メチル6−(4−(ブロモメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
臭素(1.0当量)のDCM(0.20M)溶液を、トリフェニルホスフィン(1.0当量)に添加した。混合物は均質かつ無色となり、さらに30分間撹拌した。この不均質混合物をメチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)に添加した。淡黄色溶液を50℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製して、メチル6−(4−(ブロモメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを71%収率で得た。LC/MS = 362.1 (MH+), Rt = 0.92 min
メチル6−(4−(シアノメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
ナトリウムシアニド(1.4当量)の水(0.65M)溶液を50℃で撹拌した。メチル6−(4−(ブロモメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のACN(0.07M)溶液を15分間かけて滴下した。無色溶液を50℃で2時間撹拌した。冷却した反応混合物を濃縮した。水を添加し、生成物を酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、メチル6−(4−(シアノメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを89%収率で得た。LC/MS = 307.1 (MH+), Rt = 0.77 min
メチル6−(4−(2−シアノプロパン−2−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
水素化ナトリウム(2.2当量)をメチル6−(4−(シアノメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のDMSO(0.26M)溶液に添加した。赤色混合物を15分間、環境温度で撹拌した。ヨードメタン(2.1当量)を滴下した。反応混合物を20分間、環境温度で撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機物を水および塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:酢酸エチル勾配)で精製して、メチル6−(4−(2−シアノプロパン−2−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを35%収率で得た。LC/MS = 335.1 (MH+), Rt = 0.90 min
6−(4−(2−シアノプロパン−2−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(4−(2−シアノプロパン−2−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(4−(2−シアノプロパン−2−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を99%収率で得た。LC/MS = 321.2 (MH+), Rt = 0.79 min
メチル6−(4−(4−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
水素化ナトリウム(2.2当量)をメチル6−(4−(シアノメチル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のDMSO(0.51M)溶液に添加した。赤色混合物を15分間、環境温度で撹拌した。ビス(2−ブロモエチル)エーテル(1.1当量)を滴下した。rtで30分間撹拌後、混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:酢酸エチル勾配)で精製して、メチル6−(4−(4−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを15%収率で得た。LC/MS = 377.2 (MH+), Rt = 0.85 min
6−(4−(4−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(4−(4−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(4−(4−シアノテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を96%収率で得た。LC/MS = 363.2 (MH+), Rt = 0.74 min
4−(3,5−ジフルオロフェニル)モルホリンの合成
Tert−アミルアルコールを、15分間N2でバブリングして脱気した。1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼン(1.0当量)、Pd2(dba)3(0.03当量)、X−Phos(0.14当量)、炭酸カリウム(1.0当量)およびモルホリン(0.92当量)を添加し、混合物を、18時間、N2下に100℃に加熱した。溶液を水およびエーテルで希釈した。水性物をエーテルで抽出した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、赤色不均質混合物を得た。粗製の油状物を0〜30%エーテルのペンタン溶液で溶出するISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィーで精製し、0〜100%DCMのペンタン溶液で溶出して、4−(3,5−ジフルオロフェニル)モルホリンを30%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 3.14 (d, J = 9.78 Hz, 3 H), 3.83 (d, J = 5.09 Hz, 4 H), 6.28 (tt, J = 8.90, 2.05 Hz, 1 H), 6.32 - 6.40 (m, 2 H)
4−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)モルホリンの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.1当量)、ブチルリチウム(1.0当量)および4−(3,5−ジフルオロフェニル)モルホリン(1.0当量)を使用して、4−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)モルホリンを100%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 6.26 - 6.34 (m, 2H), 3.80 - 3.84 (m, 4H), 3.18 - 3.23 (m, 4H), 1.36 (s, 12H)
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−モルホリノフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および4−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)モルホリン(1.5当量)を100℃で30分間マイクロ波中で使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−モルホリノフェニル)−5−フルオロピコリネートを75%収率で得た。LC/MS = 353.3 (MH+), Rt = 0.86 min. 1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ 8.21 (dd, J = 3.91, 8.61 Hz, 1H), 7.61 (t, J = 8.41 Hz, 1H), 6.43 - 6.52 (m, 2H), 4.00 (s, 3H), 3.83 - 3.89 (m, 4H), 3.19 - 3.25 (m, 4H)
6−(2,6−ジフルオロ−4−モルホリノフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−モルホリノフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−モルホリノフェニル)−5−フルオロピコリン酸を68%収率で得た。LC/MS = 339.1 (MH+), Rt = 0.75 min. 1H NMR (400 MHz, <dmso>) δ 13.40 (br. s., 1H), 8.17 (dd, J = 3.91, 8.61 Hz, 1H), 8.00 (t, J = 8.80 Hz, 1H), 6.78 - 6.87 (m, 2H), 3.70 - 3.76 (m, 4H), 3.26 - 3.30 (m, 4H)
1,3−ジフルオロ−5−(イソプロポキシメチル)ベンゼンの合成
2−プロパノール(1.0当量)をDMF(0.20M)に溶解した。水素化ナトリウム(鉱油中60%)(1.1当量)を添加した。反応混合物を環境温度で1時間撹拌した。3,5−ジフルオロ臭化ベンジル(1.1当量)を滴下した。混合物を一夜、環境温度で撹拌した。反応混合物を水の添加により反応停止させた。混合物をエーテルで抽出した。合わせた抽出物を水および塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の物質をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(4:1ペンタン:エーテル)で精製して、1,3−ジフルオロ−5−(イソプロポキシメチル)ベンゼンを54%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.22 (d, J = 5.87 Hz, 6 H), 3.68 (spt, J = 6.13 Hz, 1 H), 4.48 (s, 2 H), 6.69 (tt, J = 9.00, 2.35 Hz, 1 H), 6.83 - 6.92 (m, 2 H)
2−(2,6−ジフルオロ−4−(イソプロポキシメチル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.5当量)、ブチルリチウム(1.5当量)および1,3−ジフルオロ−5−(イソプロポキシメチル)ベンゼン(1.0当量)を使用して、2−(2,6−ジフルオロ−4−(イソプロポキシメチル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを95%収率で得た。
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(イソプロポキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および2−(2,6−ジフルオロ−4−(イソプロポキシメチル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.5当量)を90℃で1時間使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(イソプロポキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを61%収率で得た。LC/MS = 340.2 (MH+), Rt = 0.99 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(イソプロポキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(イソプロポキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(イソプロポキシメチル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を96%収率で得た。LC/MS = 326.2 (MH+), Rt = 0.87 min
4−((3,5−ジフルオロベンジル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピランの合成
テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(1.0当量)をDMF(0.20M)に溶解した。水素化ナトリウム(鉱油中60%)(1.1当量)を添加した。反応混合物を環境温度で1時間撹拌した。3,5−ジフルオロ臭化ベンジル(1.1当量)を滴下した。混合物を一夜、環境温度で撹拌した。反応混合物を水の添加により反応停止させた。混合物をエーテルで抽出した。合わせた抽出物を水および塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の物質をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(5:2ペンタン:エーテル)で精製して、4−((3,5−ジフルオロベンジル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピランを49%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.61 - 1.72 (m, 2 H), 1.89 - 1.98 (m, 2 H), 3.46 (ddd, J = 11.64, 9.49, 2.74 Hz, 2 H), 3.59 (tt, J = 8.66, 4.26 Hz, 1 H), 3.97 (dt, J = 11.74, 4.50 Hz, 2 H), 4.54 (s, 2 H), 6.71 (tt, J = 8.95, 2.20 Hz, 1 H), 6.83 - 6.92 (m, 2 H)
2−(2,6−ジフルオロ−4−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.6当量)、ブチルリチウム(1.6当量)および4−((3,5−ジフルオロベンジル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(1.0当量)を使用して、2−(2,6−ジフルオロ−4−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを97%収率で得た。
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および2−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルオキシ)メチル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.5当量)を90℃で1時間使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを98%収率で得た。LC/MS = 382.2 (MH+), Rt = 0.88 min。
6−(2,6−ジフルオロ−4−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)メチル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を97%収率で得た。LC/MS = 368.1 (MH+), Rt = 0.77 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のMeOH(0.10M)溶液に、メチル4−アミノブタノエート(1.2当量)、TEA(1.4当量)を添加した。均質溶液をrtで30分間撹拌し、水素化ホウ素ナトリウム(1.0当量)を添加した。反応物を45℃で2日間加熱した。rtに冷却後、混合物を水で希釈し、揮発物を真空で濃縮し、酢酸エチルと水に分配した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを100%収率で得た。粗製の物質をさらに精製することなく次工程で使用した。LC/MS = 365.2 (MH+), Rt = 0.75 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−((2−オキソピロリジン−1−イル)メチル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を75%収率で得た。LC/MS = 351.1 (MH+), Rt = 0.65 min
1−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロペンタノールの合成
Mg(6.7当量)のTHF(0.14M)溶液に、窒素下、0℃で1,4−ジブロモブタン(3.5当量)を滴下した。反応物をrtに暖めた。1時間、rtで撹拌後、反応物を0℃に冷却し、メチル3,5−ジフルオロ安息香酸塩(1.0当量)のTHF(0.14M)溶液を滴下した。濁った溶液が透明となり、rtに暖めた。1時間後、NH4Cl(飽和)の添加により反応停止させ、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の物質をISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィー(酢酸エチルおよびヘプタン0〜20%酢酸エチル)で精製した。純粋フラクションを濃縮して、1−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロペンタノールを100%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.77 - 2.11 (m, 8 H), 6.67 (tt, J = 8.80, 2.35 Hz, 1 H), 6.92 - 7.08 (m, 2 H)
1−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロペンタノールの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.5当量)、ブチルリチウム(2.4当量)および1−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロペンタノール(1.0当量)を使用して、1−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロペンタノールを100%収率で得た。1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.24 (s, 12 H), 1.80 - 2.04 (m, 8 H), 6.97 (d, J = 9.00 Hz, 2 H)
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシシクロペンチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および1−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)シクロペンタノール(1.3当量)を、100℃で20分間、マイクロ波中で使用して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシシクロペンチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを97%収率で得た。LC/MS = 352.2 (MH+), Rt = 0.88 min. 1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 1.80 - 2.12 (m, 8 H), 4.00 (s, 3 H), 7.16 (d, J = 9.39 Hz, 2 H), 7.65 (t, J = 8.41 Hz, 1 H), 8.26 (dd, J = 8.61, 3.91 Hz, 1 H)
6−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシシクロペンチル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシシクロペンチル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(1−ヒドロキシシクロペンチル)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を83%収率で得た。LC/MS = 338.2 (MH+), Rt = 0.78 min
4−(3,5−ジフルオロフェニル)−3,5−ジメチルイソキサゾールの合成
4−ブロモ−3,5−ジメチルイソキサゾール(1.0当量)、3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(1.3当量)およびPdCl2(dppf).CH2Cl2付加物(0.1当量)をマイクロ波バイアル中で合わせ、1,4−ジオキサン(0.3M)、2M 炭酸ナトリウム(2.0当量)を添加した。混合物をN2でパージし、密閉し、120℃で40分間、マイクロ波中で加熱した。混合物をEtOAcと塩水に分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、黒色固体を得た。粗製の黒色物質を0〜100%DCMのヘプタン溶液で溶出するISCO社製のSiO2上のクロマトグラフィーで精製して、4−(3,5−ジフルオロフェニル)−3,5−ジメチルイソキサゾールを60%収率で得た。LC/MS (m/z): 210.1 (MH+), Rt = 0.88 min. 1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ 6.73 - 6.87 (m, 3H), 2.43 (s, 3H), 2.29 (s, 3H)
4−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−3,5−ジメチルイソキサゾールの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0当量)、ブチルリチウム(1.05当量)および4−(3,5−ジフルオロフェニル)−3,5−ジメチルイソキサゾール(1.0当量)を使用して、4−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−3,5−ジメチルイソキサゾールを97%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.38 - 1.42 (s, 12 H), 2.28 (s, 3 H), 2.43 (s, 3 H), 6.76 (d, J = 8.22 Hz, 2 H)。
メチル6−(4−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および4−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−3,5−ジメチルイソキサゾール(2.5当量)を、80℃で15分エイドあ、マイクロ波中で使用して、メチル6−(4−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを89%収率で得た。LC/MS = 363.1 (MH+), Rt = 0.90 min
6−(4−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(4−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(4−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を63%収率で得た。LC/MS = 349.2 (MH+), Rt = 0.80 min
tert−ブチル2−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロパノエートの合成
DCM(0.20M)に溶解した2−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロパン酸(1.0当量)の溶液に、塩化オキサリル(1.8当量)、5滴のDMFを添加した。混合物をrtで30分間撹拌し、溶媒を真空で除去した。残渣をTHF(0.20M)に取り込み、氷浴で0℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド(1.2当量、THF中1M溶液)を10分間かけて滴下した。反応物を18時間撹拌した。反応物をエーテルで希釈し、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル2−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロパノエートを97%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.39 (s, 9 H), 1.50 (s, 6 H), 6.67 (s, 1 H), 6.86 (dd, J = 9.00, 1.96 Hz, 2 H)
tert−ブチル2−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−メチルプロパノエートの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.2当量)、ブチルリチウム(1.1当量)およびtert−ブチル2−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−メチルプロパノエート(1.0当量)を使用して、tert−ブチル2−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−メチルプロパノエートを100%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.27 (s, 9 H), 1.36 (s, 12 H), 1.48 (s, 6 H), 6.83 (d, J = 9.39 Hz, 2 H)
メチル6−(4−(1−(tert−ブトキシ)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)およびtert−ブチル2−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−メチルプロパノエート(2.0当量)を80℃で15分間、マイクロ波中で使用して、メチル6−(4−(1−(tert−ブトキシ)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを73%収率で得た。LC/MS = 410.1 (MH+), Rt = 1.11 min
6−(4−(1−(tert−ブトキシ)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(4−(1−(tert−ブトキシ)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(4−(1−(tert−ブトキシ)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を82%収率で得た。LC/MS = 396.1 (MH+), Rt = 1.00 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−メトキシプロポキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
トリフェニルホスフィン(2.0当量)、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および3−メトキシプロパン−1−オール(1.2当量)のTHF(0.14M)溶液に、DIAD(2.0当量)を滴下した。混合物を一夜、rtで撹拌した。反応物を濃縮乾固し、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ISCO社製、酢酸エチルおよびヘプタン0〜50%酢酸エチル)で精製した。純粋フラクションを濃縮して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−メトキシプロポキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを100%収率で得た。LC/MS = 356.1 (MH+), Rt = 0.93 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−メトキシプロポキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−メトキシプロポキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(3−メトキシプロポキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸64%収率で得た。LC/MS = 342.1 (MH+), Rt = 0.83 min
2−(5,7−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの合成
方法3に従い、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.3当量)、ブチルリチウム(1.3当量)および5,7−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(1.0当量)を使用して、2−(5,7−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを30%収率で得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 1.37 (s, 12 H), 3.24 (td, J = 8.71, 4.11 Hz, 2 H), 4.51 - 4.78 (m, 2 H) 6.70 (d, J = 7.43 Hz, 1H)
メチル6−(5,7−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−5−フルオロピコリネートの合成
方法1に従い、メチル6−ブロモ−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および2−(5,7−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.5当量)を、90℃で90分間、油浴中で使用して、メチル6−(5,7−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−5−フルオロピコリネートを90%収率で得た。LC/MS = 310.1 (MH+), Rt = 0.86 min
6−(5,7−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(5,7−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(5,7−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル)−5−フルオロピコリン酸90%収率で得た。LC/MS = 296.1 (MH+), Rt = 0.73 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)、4−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン(2.0当量)およびK2CO3(4.0当量)のDMF(0.20M)中の混合物を、100℃で20分間、マイクロ波で加熱した。反応混合物をrtに冷却し、EtOAcとH2Oに分配した。有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを100%収率で得た。LC/MS = 382.0 (MH+), Rt = 0.97 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を81%収率で得た。LC/MS = 368.0 (MH+), Rt = 0.85 min
メチル2’,6,6’−トリフルオロ−4’−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ビフェニル−3−カルボキシレートの合成
メチル2’,6,6’−トリフルオロ−4’−ヒドロキシビフェニル−3−カルボキシレート(1.0当量)のDCM(0.35M)溶液に、0℃でピリジン(1.5当量)を添加し、5分間撹拌し、トリフル酸無水物(1.1当量)を添加した。反応物を撹拌しながら、RTに暖めた。NaHCO3(飽和)で反応停止させ、DCMで抽出し、有機物を水および塩水で洗浄した。有機物をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、メチル2’,6,6’−トリフルオロ−4’−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ビフェニル−3−カルボキシレートを81%収率で得た。
メチル6−(4−(3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
脱気したメチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)および3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イルボロン酸(1.5当量)のDME/2M Na2CO3(3/1、0.10M)溶液に、PdCl2(dppf).CH2Cl2付加物(0.10当量)を添加した。反応物を90℃の油浴で15分間加熱した。反応混合物を水とEtOAcに分配し、有機物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物をISCOで精製した。純粋フラクションを合わせ、濃縮して、メチル6−(4−(3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを60%収率で得た。LC/MS = 366.1 (M+H), Rt = 1.00 min
メチル6−(4−(1,1−ジオキシド−3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(4−(3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のDCM(0.10M)溶液に、rtでオキソン(6.0当量)を一度に添加した。得られた混合物をRTで一夜撹拌し、40℃で4時間還流した。10.0当量のオキソンを添加し、反応物を週末の間40℃で撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄し、水層を分離し、DCMで抽出した。合わせた有機物をMgSO4で乾燥させ、真空で濃縮して、メチル6−(4−(1,1−ジオキシド−3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを100%収率で得た。LC/MS = 398.0 (M+H), Rt = 0.76 min
6−(4−(1,1−ジオキシド−3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(4−(1,1−ジオキシド−3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を74%収率で得た。LC/MS = 384.0 (M+H), Rt = 0.64 min
6−(4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
脱気した6−(4−(1,1−ジオキシド−3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸(1.0当量)のEtOH(0.10M)溶液に、Pd/C(0.1当量)を添加した。混合物をrtでH2下に16時間撹拌した。Pd/C(0.1当量)を添加し、反応物をさらに16時間撹拌した。反応物を取り込み、シリンジフィルターで濾過した。合わせた有機物を濃縮して、6−(4−(1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を100%収率で得た。LC/MS = 386.0 (M+H), Rt = 0.64 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のDMF(0.35M)溶液に、炭酸カリウム(3.0当量)および2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(1.2当量)を添加した。混合物を環境温度で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、濾過した。濾液を水および塩水で洗浄し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーで精製して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを100%収率で得た。LC/MS = 366.0 (M+H), Rt = 0.95 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を100%収率で得た。LC/MS = 352.1 (M+H), Rt = 0.85 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
脱気したメチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のDME/2M Na2CO3(3/1、0.09M)溶液に、4,4,5,5−テトラメチル−2−(プロプ−1−エン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(1.5当量)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2付加物(0.1当量)を添加した。反応物を90℃の油浴で15分間加熱した。混合物をrtに冷却し、水と酢酸エチルに分配した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の物質をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(Analogix、0〜100%酢酸エチルで溶出)で精製した。純粋フラクションを濃縮して、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネートを得た。LC/MS = 308.2 (M+H), Rt = 0.99 min. 1H NMR (400 MHz, <cdcl3>) δ ppm 2.15 (s, 3 H), 4.01 (s, 3 H), 5.23 (s, 1 H),, 5.47 (s, 1 H), 7.11 (d, J = 9.39 Hz, 2 H), 7.65 (t, J = 8.41 Hz, 1 H), 8.26 (dd, J = 8.61, 3.91 Hz, 1 H)
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロピルフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
脱気したメチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)のMeOH(0.09M)溶液に、Pd/C(0.1当量)を添加し、反応物をrtで、水素雰囲気下に撹拌した。一夜撹拌の後、セライトパッドで濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、真空下に乾燥させて、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロピルフェニル)−5−フルオロピコリネートを得た。LC/MS = 310.0 (M+H), Rt = 1.00 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロピルフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロピルフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−イソプロピルフェニル)−5−フルオロピコリン酸を100%収率で得た。LC/MS = 296.2 (M+H), Rt = 0.89 min
メチル6−(4−((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)、tert−ブチル4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(3.0当量)およびトリフェニルホスフィン(2.0当量)のTHF(0.04M)溶液に、0℃でDIAD(3.0当量)を添加した。混合物を環境温度で一夜撹拌した。混合物を濃縮し、EtOAcと水に分配した。有機層を飽和NaHCO3、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、メチル6−(4−((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを100%収率で得た。LC/MS = 411.0 (M-tBu+H+), Rt = 1.12 min
6−(4−((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(4−((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(4−((1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)オキシ)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を31%収率で得た。LC/MS (-tBu) = 397.0 (M-tBu+H+), Rt = 1.01 min
メチル6−(4−(1−((ベンジルオキシ)カルボニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
脱気したメチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)およびベンジル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1.5当量)のTHF/H2O(3/1、0.19M)溶液に、PdCl2(dppf).CH2Cl2付加物(0.10当量)を添加した。反応物を100℃で、マイクロ波中、15分間加熱した。反応混合物を水とEtOAcに分配し、有機物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物をISCOで精製した。純粋フラクションを合わせ、濃縮して、メチル6−(4−(1−((ベンジルオキシ)カルボニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを100%収率で得た。LC/MS = 483.2 (MH+), Rt = 1.11 min
6−(4−(1−((ベンジルオキシ)カルボニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(4−(1−((ベンジルオキシ)カルボニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(4−(1−((ベンジルオキシ)カルボニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸を98%収率で得た。LC/MS = 469.2 (MH+), Rt = 1.00 min
ベンジル4−(4−(6−((4−((1R,3R,4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)カルバモイル)−3−フルオロピリジン−2−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートの合成
方法6に従い、(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−1,6−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジオール(1.0当量)および6−(4−(1−(ベンジルオキシカルボニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸(1.0当量)を使用して、ベンジル4−(4−(6−((4−((1R,3R,4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)カルバモイル)−3−フルオロピリジン−2−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレートを39%収率で得た。LC/MS = 687.3 (MH+), Rt = 0.94 min
N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(4−(1−エチルピペリジン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリンアミドの合成
脱気したベンジル4−(4−(6−(4−((1R,3R,4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イルカルバモイル)−3−フルオロピリジン−2−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1.0当量)のEtOH(0.03M)溶液に、Pd/C(0.5当量)を添加した。混合物をH2雰囲気下、一夜撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。粗製物をDMSOに取り込み、逆相分取HPLCで精製した。純粋フラクションを合わせ、急速冷凍し、凍結乾燥機に入れて乾燥させて、N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(4−(1−エチルピペリジン−4−イル)−2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリンアミドを91%収率で得た。LC/MS = 583.4 (MH+), Rt = 0.64 min
メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートの合成
乾燥粉末モレキュラー・シーブを含むメチル6−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−5−フルオロピコリネート(1.0当量)、ピリジン−4−イルボロン酸(2.0当量)およびCu(OAc)2(4.0当量)のDCM(0.04M)に、Et3N(5.0当量)を添加した。反応混合物をrtで一夜撹拌し、セライトパッドで濾過し、ケーキをEtOAcで洗浄した。有機物を濃縮した。粗製物を逆相分取HPLCで精製した。純粋フラクションを合わせ、NaHSO4(飽和)で遊離塩基化し、EtOAcで洗浄した。合わせた有機物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。LC/MS = 361.0 (MH+), Rt = 0.63 min
6−(2,6−ジフルオロ−4−(ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸の合成
方法2に従い、メチル6−(2,6−ジフルオロ−4−(ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−5−フルオロピコリネートを使用して、6−(2,6−ジフルオロ−4−(ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−5−フルオロピコリン酸を69%収率で得た。LC/MS = 346.9 (MH+), Rt = 0.54 min
エチル2−ブロモ−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)チアゾール−4−カルボキシレートの合成
エチル5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)チアゾール−4−カルボキシレート(1.0当量)のDCM(0.20M)溶液に、NBS(1.6当量)をRTで添加した。得られた混合物をRTで2時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮して、エチル2−ブロモ−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)チアゾール−4−カルボキシレートを100%収率で得て、さらに精製することなく次反応で使用した。LC/MS = 352.9 (MH+), Rt = 1.12 min
エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボキシレートの合成
方法1に従い、エチル2−ブロモ−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)チアゾール−4−カルボキシレート(1.0当量)および2−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0当量を、100℃で20分間、マイクロ波中で使用して、エチル5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボキシレートを84%収率で得た。LC/MS = 469.2 (MH+), Rt = 1.21 min
5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボン酸の合成
方法2に従い、エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボキシレートを使用して、5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボン酸を72%収率で得た。LC/MS = 441.1 (MH+), Rt = 1.02 min
エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボキシレートの合成
方法1に従い、エチル2−ブロモ−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)チアゾール−4−カルボキシレート(1.0当量)および4−(3,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(2.0当量)を100℃で20分間、マイクロ波中で使用して、エチル5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボキシレートを70%収率で得た。LC/MS = 485.1 (MH+), Rt = 1.07 min
5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボン酸の合成
方法2に従い、エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボキシレートを使用して、5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボン酸を86%収率で得た。LC/MS = 457.0 (MH+), Rt = 0.86 min
エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボキシレートの合成
エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボキシレート(1.0当量)のCH2Cl2(0.01M)溶液に、−78℃で、DASTF(1.0当量)を滴下した。得られた混合物をRTに暖め、この温度でさらに2時間撹拌した。反応混合物をNaHCO3で反応停止させ、EtOAcで希釈した。水層を分離し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物をMgSO4で乾燥させ、真空で濃縮して、エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボキシレートを100%収率で得た。LC/MS = 487.1 (MH+), Rt = 1.21 min。生成物をさらに精製することなく次反応で使用した。
5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボン酸の合成
方法2に従い、エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボキシレートを使用して、5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)チアゾール−4−カルボン酸を62%収率で得た。LC/MS = 459.0 (MH+), Rt = 1.01 min
方法6
DMF中、各1当量のアミン、カルボン酸、HOATおよびEDCの均質溶液を、0.5M濃度で24時間静置し、その時点で水および酢酸エチルを添加した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、酢酸エチルおよびヘキサンで溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで精製して、所望の保護アミド生成物を得た。あるいは粗製の反応混合物を直接HPLCで精製した。凍結乾燥により、保護アミド生成物のTFA塩を得た。あるいは、HPLCフラクションをEtOAcおよび固体Na2CO3に添加し、分離し、NaCl(飽和)で洗浄した。MgSO4で乾燥させ、濾過し、揮発物を真空で除去して、保護アミド生成物を遊離塩基として得た。あるいは、粗製の反応混合物をさらに精製することなく脱保護工程で使用した。
N−Boc保護アミンが存在するならば、それを過剰の4M HCl/ジオキサンで14時間処理することによりまたは25%TFA/CH2Cl2で2時間処理することにより除去した。揮発物を真空で除去したら、物質をRP HPLCで精製し、凍結乾燥後、アミド生成物をTFA塩として得た。あるいは、HPLCフラクションをEtOAcおよび固体Na2CO3に添加し、分離し、NaCl(飽和)で洗浄した。MgSO4で乾燥させ、濾過し、揮発物を真空で除去して、遊離塩基を得た。MeCN/H2Oに溶解し、1当量の1N HClを添加し、凍結乾燥して、アミド生成物のHCl塩を得た。
N−Boc、OAc基が存在するならば、Boc脱保護前に、アセテート基をK2CO3(2.0当量)のエタノール溶液で、0.1M濃度で24時間処理して除去した。
TBDMSエーテルが存在するならば、それを、Boc除去前に、6N HCl、THF、メタノール(1:2:1)で室温で12時間処理して脱保護した。揮発物を真空で除去後、Bocアミノ基を上記のとおり脱保護した。あるいは、TBDMSエーテルおよびBoc基を、6N HCl、THF、メタノール(1:2:1)で処理し、rtで24時間静置するかまたは60℃で3時間加熱して両者とも脱保護できた。
OMe基が存在するならば、それを、1M BBr3のDCM溶液(2.0当量)で24時間処理して脱保護した。水を滴下し、揮発物を真空で除去した。物質を上記のとおり逆相HPLCで精製した。
OBn基が存在するならば、それを10%Pd/C(0.2当量)で水素雰囲気下、酢酸エチルおよびメタノール(1:2)中で処理することにより脱保護した。完了したら、反応物をセライトで濾過し、メタノールで洗浄し、濾液を真空で濃縮した。ニトロ基が存在するならば、それを、上記水素化条件で処理することにより対応するアミノに還元できた。アルケニル基が存在するならば、上記水素化条件で処理してアルキルに変換できた。
CO2Me基が存在するならば、それを、方法2に従い、対応するCO2Hに変換できた。
(+/−)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−4−エチル−3,4−ジヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−5−フルオロピコリンアミドの合成
(+/−)−(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−1−エチル−6−メチルシクロヘキサン−1,2−ジオール(1.0当量)のDMF(0.5M)溶液に、6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリン酸(1.1当量)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(1.3当量)およびEDC(1.3当量)を逐次的に添加した。反応混合物を一夜撹拌した。NaHCO3で反応停止後、反応混合物をEtOAcで抽出した。有機層をNaHCO3、水および塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、(+/−)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−4−エチル−3,4−ジヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−5−フルオロピコリンアミドを得た。LCMS (m/z): 486.2 (MH+), Rt = 0.69 min
(+/−)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1R,3S,4R)−4−エチル−4−ヒドロキシ−3−メチル−5−オキソシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−5−フルオロピコリンアミドの合成
6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−4−エチル−3,4−ジヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−5−フルオロピコリンアミド(1.0当量)のDCM(0.5M)およびDMF(0.15M)溶液に、デス・マーチンペルヨージナン(1.05当量)を添加した。反応混合物を4時間撹拌した。反応混合物に、飽和NaHCO3/飽和Na2S2O3(8:1、5mL)およびEtOAc(5mL)を添加し、3時間激しく撹拌した。EtOAc層を分離し、塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾別し、真空で濃縮した。粗製の(+/−)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1R,3S,4R)−4−エチル−4−ヒドロキシ−3−メチル−5−オキソシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−5−フルオロピコリンアミドを次工程で使用した。LCMS (m/z): 484.1 (MH+), Rt = 0.76 min
(+/−)−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(ベンジルアミノ)−4−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリンアミドの合成
粗製の(+/−)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((1R,3S,4R)−4−エチル−4−ヒドロキシ−3−メチル−5−オキソシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−5−フルオロピコリンアミド(1当量)のDCM(0.3M)溶液に、ベンジルアミン(3当量)、4Åモレキュラー・シーブを添加した。溶液を2日間、室温で撹拌し、−78℃に冷却し、LiBH4(THF中2M)(1.1当量)を滴下した。混合物を3時間かけてrtまで暖めた。混合物をEtOAcで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム(2×)、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。2個のジアステレオマーをHPLCで〜1:1比で得た。(+/−)−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(ベンジルアミノ)−4−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリンアミドをSiO2上のクロマトグラフィーで精製した。LCMS (m/z): 575.1 (MH+), Rt = 0.71 min
N−(4−((1S,3S,4S,5R)−3−アミノ−4−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリンアミドおよびN−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−アミノ−4−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリンアミドの合成
(+/−)−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(ベンジルアミノ)−4−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリンアミド(1.0当量)のMeOH(0.1M)溶液に、Pd(OH)2(3.6当量)を添加した。反応混合物をN2流で15分間脱気した。水素ガスを通気後、水素バルーンと共に反応混合物を3.5時間撹拌した。粗製の生成物を分取HPLCで精製した。純粋フラクションを遊離塩基性化し、濃縮して、(+/−)−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−アミノ−4−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリンアミドを得た。LCMS (m/z): 485.1 (MH+), Rt = 0.6 min。キラルSFC分割により、2個のエナンチオマーを得た。N−(4−((1S,3S,4S,5R)−3−アミノ−4−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリンアミド(>99%ee)、Rt = 1.28 min (ICカラム、メタノール+0.1%DEA=45%)およびN−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−アミノ−4−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−5−フルオロピコリンアミド(>99%ee), Rt = 2.13 min (ICカラム、メタノール+0.1%DEA=45%)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.94 (s, 1H), 9.36 (s, 1H), 8.47 - 8.34 (m, 2H), 7.78 (t, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.23 - 7.03 (m, 3H), 3.05 - 2.91 (m, 1H), 2.85 - 2.73 (m, 1H), 2.73 - 2.61 (m, 1H), 2.22 - 2.13 (m, 1H), 1.94 - 1.80 (m, 1H), 1.78 - 1.62 (m, 3H), 1.49 - 1.36 (m, 2H), 1.34 - 1.19 (m, 2H), 1.03 (s, 3H), 0.93 (d, 3H)
3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−ヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)ピコリンアミドの合成
方法6に従い、(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1,6−ジメチルシクロヘキサノールおよび3−アミノ−6−ブロモピコリン酸をカップリングし、EtOAcを添加し、H2O、NaCl(飽和)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−ヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)ピコリンアミドを得た。LCMS (m/z): 549.1/551.1 (MH+), Rt = 0.99 min。
3−アミノ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−ヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリンアミドの合成
マイクロ波容器に、3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−ヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)ピコリンアミド(1当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.2当量)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.25当量)、Pd2(dba)3(0.125当量)およびジオキサンを仕込んだ。反応物を5分間脱気し、酢酸カリウム(3.0当量)を添加した。反応混合物を120℃で10分間マイクロ波処理した。反応混合物をEtOAcで希釈し、それをセライトパッドで濾過した。揮発物を除去して、粗製の3−アミノ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−ヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリンアミドを得た。LCMS (m/z): 515.2 (ボロン酸についてMH+), Rt = 0.76 min。
3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−ヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−5−フルオロピコリンアミドの合成
方法6に従い、(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1,6−ジメチルシクロヘキサノールおよび3−アミノ−6−ブロモ−5−フルオロピコリン酸をカップリングし、EtOAcを添加し、H2O、NaCl(飽和)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−ヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−5−フルオロピコリンアミドを得た。LCMS (m/z): 567.1/569.1 (MH+), Rt = 1.01 min
3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)ピコリンアミドの合成
方法6に従い、(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1,6−ジメチルシクロヘキサノールおよび3−アミノ−6−ブロモピコリン酸をカップリングし、EtOAcを添加し、H2O、NaCl(飽和)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)ピコリンアミドを得た。LCMS (m/z): 563.1/565.1 (MH+), Rt = 1.06 min
3−アミノ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリンアミドの合成
マイクロ波容器に、3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)ピコリンアミド(1当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.2当量)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.25当量)、Pd2(dba)3(0.125当量)およびジオキサンを仕込んだ。反応物を5分間脱気し、酢酸カリウム(3.0当量)を添加した。反応混合物を120℃で10分間マイクロ波処理した。反応混合物をEtOAcで希釈し、それをセライトパッドで濾過した。揮発物を除去して、粗製の3−アミノ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリンアミドを得た。LCMS (m/z): 529.2 (ボロン酸についてMH+), Rt = 0.86 min
(+/−)−3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−4−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)ピコリンアミドの合成
方法6に従い、(+/−)−(1R,2R,4R,6S)−4−(3−アミノピリジン−4−イル)−1−(フルオロメチル)−6−メチルシクロヘキサン−1,2−ジオールおよび3−アミノ−6−ブロモピコリン酸をカップリングし、EtOAcを添加し、H2O、NaCl(飽和)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、(+/−)−3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−4−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)ピコリンアミドを得た。LCMS (m/z): 453/455 (MH+), Rt = 0.55 min
(+/−)−3−アミノ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−4−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリンアミドの合成
マイクロ波容器に、(+/−)−3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−4−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)ピコリンアミド(1当量)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.2当量)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.25当量)、Pd2(dba)3(0.125当量)およびジオキサンを仕込んだ。反応物を5分間脱気し、酢酸カリウム(3.0当量)を添加した。反応混合物を120℃で10分間マイクロ波処理した。反応混合物をEtOAcで希釈し、それをセライトパッドで濾過した。揮発物を除去して、粗製の(+/−)−3−アミノ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−4−(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロキシ−5−メチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリンアミドを得た。LCMS (m/z): 419.0 (ボロン酸についてMH+), Rt = 0.41 min
2−(ベンジルオキシ)−3,6−ジフルオロピリジンの合成
封管に、2,3,6−トリフルオロピリジン(2当量)、ベンジルアルコール(1当量)、炭酸カリウム(15当量(quiv.))およびNMP(0.5M)を仕込んだ。反応混合物を100℃で一夜加熱した。冷却後、反応混合物をEtOAcで抽出し、有機層を水および塩水で洗浄した。粗製の生成物をISCO(勾配EtOAcのヘプタン溶液)で精製して、2−(ベンジルオキシ)−3,6−ジフルオロピリジンを得た。LCMS (m/z): 222.0 (MH+), Rt = 1.04 min. 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.45-7.30 (m, 5H), 6.44 (m, 1H), 5.42 (s, 2H)
3,6−ジフルオロピリジン−2−オールの合成
2−(ベンジルオキシ)−3,6−ジフルオロピリジン(1当量)のMeOH(5ml)溶液に、Pd−C(0.1当量)を添加した。N2流で脱気後、反応混合物を水素ガスで通気し、水素バルーンを設置し、一夜、室温で撹拌した。反応混合物をセライトパッドで濾過し、EtOAcで洗浄した。揮発物を真空で蒸発させた。粗製の3,6−ジフルオロピリジン−2−オールを88%収率で得て、それをさらに精製することなく次工程で使用した。LCMS (m/z): 132.0 (MH+), Rt = 0.36 min。
3,6−ジフルオロピリジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネートの合成
3,6−ジフルオロピリジン−2−オール(1当量)のDCM(0.3M)溶液に、ピリジン(1.5当量)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.05当量)を0℃で添加した。反応混合物を1時間室温に暖めた。NaHCO3で反応停止後溶液、反応混合物をEtOAcで抽出した。有機層を飽和NaHCO3溶液および塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空で乾燥させた。粗製の3,6−ジフルオロピリジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネートを直ぐに次反応で使用した。
2−クロロ−6−(ジフルオロメトキシ)ピリジンの合成
6−クロロピリジン−2−オール(1.0当量)、ナトリウム2−クロロ−2,2−ジフルオロアセテート(2.0当量)および水酸化ナトリウム(1.1当量)のDMF(0.77M)溶液を55℃で18時間加熱し、反応混合物をEtOAcと飽和NaHCO3溶液に分配し、水性物をEtOAcでさらに3回抽出し、合わせた有機物を水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルで精製して、2−クロロ−6−(ジフルオロメトキシ)ピリジンを53%収率で得た。LCMS (m/z): 180.0 (MH+), Rt = 0.87 min. 1H NMR (400M Hz, クロロホルム-d) δ ppm 7.69 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.44 (t, J = 72 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 7.8 Hz, 1H)
2−ブロモ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジンの合成
2,6−ジブロモピリジン(1.0当量)のDMF(2.0M)溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%、1.1当量)を0℃で添加し、混合物を0℃で10分間撹拌し、2,2,2−トリフルオロエタノール(1.2当量)を添加し、反応混合物を60℃で1.5時間加熱した。反応混合物をEtOAcと水に分配し、水性物をEtOAcでさらに3回抽出し、合わせた有機物を水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。粗製の生成物をシリカゲル(5%DCM/ヘプタン)で精製して、2−ブロモ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジンを40%収率で得た。LCMS (m/z): 180.0 (MH+), Rt = 0.87 min. 1H NMR (400M Hz, クロロホルム-d) δ ppm 7.50 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.83 (dd, J = 8.2, 0.8 Hz, 1H), 4.74 (q, J = 8.3 Hz, 2H)
方法7
5−アミノ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−3’−フルオロ−2,2’−ビピリジン−6−カルボキサミドの合成
マイクロ波バイアル(5mL)に、3−アミノ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−ヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリンアミド(40mg、0.067mmol)、2−ブロモ−3−フルオロピリジン(17.70mg、0.101mmol)、PdCl2(dppf)(7.36mg、10.06μmol)、DME(0.503ml)および2M Na2CO3溶液(0.168ml)を仕込んだ。反応混合物をN2流で10分間脱気した。反応混合物をマイクロ波中、120℃で10分間加熱した。反応混合物に、無水硫酸ナトリウムを添加して水を除去し、EtOAcで希釈した。混合物を濾過し、真空で濃縮して、5−アミノ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−ヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−3’−フルオロ−2,2’−ビピリジン−6−カルボキサミドを得た。LCMS (m/z): 566.2 (MH+), Rt = 0.95 min。粗製の生成物をMeOHおよびTHF(1:1、1mL)に溶解し、3N HCl溶液(0.5mL)に溶解した。1時間後、混合物をNa2CO3溶液で塩基性化し、EtOAcで後処理した。濃縮した粗製の生成物を分取HPLCで精製した。純粋フラクションを凍結乾燥して、5−アミノ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−3’−フルオロ−2,2’−ビピリジン−6−カルボキサミドをTFA塩(3.9mg)として得た。LCMS (m/z): 452.1 (MH+), Rt = 0.47 min. 1H NMR (DMSO, 400 MHz) - δ 10.44 (s, 1H), 9.28 (s, 1H), 8.53 (d, J = 4 Hz, 1H), 8.45 (d, J = 4 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 8 Hz, 1H), 7.78 (m, 1H), 7.72 (m, 1H), 7.52 (m, 2H), 7.43 (d, J = 8 Hz, 1H), 7.29 (bs, 2H), 3.12 (m, 1H), 2.49 (m, 1H), 1.78 (m, 1H), 1.61 (m, 2H), 1.53 (m, 1H), 1.31 (m, 1H), 0.92 (s, 3H), 0.77 (d, J = 8 Hz, 3H)
あるいは、上記鈴木条件を、3−アミノ−6−ブロモ−N−(4−((1R,3R,4R,5S)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−ヒドロキシ−4,5−ジメチルシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)ピコリンアミドおよびボロン酸類を用いて行い、脱保護後、表2の化合物を得た。
次の化合物を鈴木反応については方法7を使用し、脱保護については方法6を使用して製造した。
LC/MSおよびLC特徴付けに加えて、代表的化合物を
1H−NMRで分析した。以下は、本発明の化合物の典型的スペクトルである。
キナーゼGlo Pim1 ATP枯渇アッセイ
PIM1の活性を、ペプチド基質へのキナーゼ触媒ホスホリル転位に由来するATP枯渇を定量するためにルシフェラーゼ−ルシフェリンに基づくATP検出試薬を使用して測定する。試験すべき化合物を100%DMSOに溶解し、直接白色384ウェルプレートに0.5μl/ウェルで分配する。反応を開始させるために、10μlの5nM Pim1キナーゼおよびアッセイ緩衝液(50mM HEPES pH7.5、5mM MgCl2、1mM DTT、0.05%BSA)中80μM BADペプチド(RSRHSSYPAGT−OH)を各ウェルに添加する。15分間後、アッセイ緩衝液中の10μlの40μM ATPを添加する。最終アッセイ濃度は2.5nM PIM1、20μM ATP、40μM BADペプチドおよび2.5%DMSOである。約50%のATPが枯渇するまで反応を行い、20μlキナーゼGlo Plus(Promega Corporation)溶液添加により停止させる。停止させた反応物を10分間インキュベートし、残ったATPをVictor2(Perkin Elmer)での発光により検出する。上の実施例で示した化合物をPim1 ATP枯渇アッセイで試験して、下の表4に示すIC50値を示すことが判明した。最大の半分を阻害する濃度であるIC50は、インビトロでその標的の50%を阻害するのに必要な試験化合物の濃度を表す。
キナーゼGlo Pim2 ATP枯渇アッセイ
PIM2の活性を、ペプチド基質へのキナーゼ触媒ホスホリル転位に由来するATP枯渇を定量するためにルシフェラーゼ−ルシフェリンに基づくATP検出試薬を使用して測定する。試験すべき化合物を100%DMSOに溶解し、直接白色384ウェルプレートに0.5μl/ウェルで分配する。反応を開始させるために、10μlの10nM Pim2キナーゼおよびアッセイ緩衝液(50mM HEPES pH7.5、5mM MgCl2、1mM DTT、0.05%BSA)中20μM BADペプチド(RSRHSSYPAGT−OH)を各ウェルに添加する。15分間後、アッセイ緩衝液中の10μlの8μM ATPを添加する。最終アッセイ濃度は5nM PIM2、4μM ATP、10μM BADペプチドおよび2.5%DMSOである。約50%のATPが枯渇するまで反応を行い、20μlキナーゼGlo Plus(Promega Corporation)溶液添加により停止させる。停止させた反応物を10分間インキュベートし、残ったATPをVictor2(Perkin Elmer)での発光により検出する。上の実施例で示した化合物をPim2 ATP枯渇アッセイで試験して、下の表4に示すIC50値を示すことが判明した。
キナーゼGlo Pim3 ATP枯渇アッセイ
PIM3の活性を、ペプチド基質へのキナーゼ触媒ホスホリル転位に由来するATP枯渇を定量するためにルシフェラーゼ−ルシフェリンに基づくATP検出試薬を使用して測定する。試験すべき化合物を100%DMSOに溶解し、直接白色384ウェルプレートに0.5μl/ウェルで分配する。反応を開始させるために、10μlの10nM Pim3キナーゼおよびアッセイ緩衝液(50mM HEPES pH7.5、5mM MgCl2、1mM DTT、0.05%BSA)中の200μM BADペプチド(RSRHSSYPAGT−OH)を各ウェルに添加する。15分間後、アッセイ緩衝液中の10μlの80μM ATPを添加する。最終アッセイ濃度は5nM PIM1、40μM ATP、100μM BADペプチドおよび2.5%DMSOである。約50%のATPが枯渇するまで反応を行い、20μlキナーゼGlo Plus(Promega Corporation)溶液添加により停止させる。停止させた反応物を10分間インキュベートし、残ったATPをVictor2(Perkin Elmer)での発光により検出する。上の実施例で示した化合物をPim3 ATP枯渇アッセイで試験して、下の表4に示すIC50値を示すことが判明した。
細胞増殖アッセイ
KMS11(ヒト骨髄腫細胞株)を、10%FBS、ピルビン酸ナトリウムおよび抗生物質を添加したIMDMで培養した。細胞をアッセイの日に96ウェル組織培養プレートに同培地中2000細胞/ウェルの密度で播種し、外側のウェルは空にしておいた。
DMSO中の試験化合物原液をDMSOで所望の最終濃度の500倍に希釈し、培養培地で最終濃度の2倍に希釈した。等量の2倍化合物を96ウェルプレートの細胞に添加し、37℃で3日間インキュベートした。
3日間後、プレートを室温に平衡化し、等量のCellTiter-Glow Reagent(Promega)を培養ウェルに添加した。プレートを短く撹拌し、発光シグナルをルミノメーターで測定した。DMSO単独で処置した細胞で見られるシグナルに対する対照化合物処置細胞の阻害パーセントを計算し、表4および5に示す試験化合物のEC50値(すなわち、細胞において最大効果の50%を得るのに必要な試験化合物の濃度)の計算に使用する。
キナーゼGlo Pim1、2および3 ATP枯渇アッセイを使用して、先の実施例の化合物で示されるIC50濃度は、次の表4に示すとおりであるいことが決定された。
細胞増殖アッセイの方法を使用して、実施例化合物のEC50濃度は、KMS11細胞において表4に示すとおりであることが決定された。
Pim1、Pim2、Pim3 AlphaScreenアッセイ
高ATP(11−125X ATP K
m)を使用するPim1、Pim2およびPim3 AlphaScreenアッセイを使用して、本阻害剤の生化学活性を測定した。Pim1、Pim2およびPim3の活性を、ペプチド基質へのキナーゼ触媒ホスホリル転位に由来するリン酸化ペプチド基質の量を定量する均質ビーズを利用するシステムを使用して測定する。試験すべき化合物を100%DMSOに溶解し、白色384ウェルプレートに0.25μl/ウェルで直接分配する。反応を開始させるために、5μlの100nM Badペプチド(ビオチン−AGAGRSRHSSYPAGT−OH)およびアッセイ緩衝液(50mM Hepes、pH7.5、5mM MgCl
2、0.05%BSA、0.01%Tween−20、1mM DTT)中のATP(濃度は下に記載)を各ウェルに添加する。続いてアッセイ緩衝液(濃度は下に記載)中の5μl/ウェルのPim1、Pim2またはPim3キナーゼを添加する。最終アッセイ濃度(下に記載)は2.5%DMSO中である。反応を〜2時間行い、停止/検出緩衝液(50mM EDTA、95mM トリス、pH7.5、0.01%Tween−20)中の10μlの0.75μg/ml抗ホスホSer/Thr抗体(Cell Signaling)、10μg/mlプロテインA AlphaScreenビーズ(Perkin Elmer)および10μg/mlストレプトアビジン被覆AlphaScreenビーズの添加により停止させる。停止させた反応物を、一夜暗所でインキュベートする。リン酸化ペプチドを、Envisionプレートリーダー(Perkin Elmer)を使用して酸素アニオン開始化学発光/蛍光カスケードを介して検出する。
上の実施例で示した化合物をPim1、Pim2およびPim3 AlphaScreenアッセイにより試験し、下の表5に示すIC50値を示すことが判明した。最大の半分を阻害する濃度であるIC50は、記載のアッセイ条件下、インビトロでその標的の50%を阻害するのに必要な試験化合物の濃度を表す。
細胞増殖アッセイを使用して、実施例に示す化合物のEC50濃度は、KMS11細胞において表5に示すとおりであることが決定された。