JP2014504463A - 一意の製品識別符号による、オーディオビデオ装置におけるライセンシング可能コンポーネントの起動の追跡 - Google Patents

Abstract

オーディオビデオディスプレイ装置（ＡＶＤＤ）（１２）が、ライセンシング可能な機能を提供するライセンシング可能コンポーネント（５８など）を含む。ライセンシング可能な機能は、ＡＶＤＤが小売実演販売モード（２０６）にある時には、ライセンシング可能な機能を利用するためのライセンス料を支払うことなくＡＶＤＤ上にデータを提示するように利用可能である一方、ライセンシング可能な機能は、ＡＶＤＤの販売後には、ライセンシング可能な機能のためのライセンス料が準備されたことに従ってのみＡＶＤＤ上にデータを提示するように利用可能である。
【選択図】図１

Description

〔関連出願との相互参照〕
本出願は、２０１０年１２月１６日に出願された米国特許出願第１２／９７０，２１５号、及び２０１０年１１月１１日に出願された米国仮特許出願第６１／４１２，５５２号に対する優先権を主張するものである。

本出願は、一般に、一意の製品識別符号を使用して、ＴＶなどのオーディオビデオ装置におけるライセンシング可能コンポーネントの起動を追跡することに関する。

テレビは、視聴者が様々なソースからの番組を視聴できるようにするために多くの技術を組み込んでいる。これらのソースは、（全米テレビジョン方式委員会、すなわちＮＴＳＣフォーマットを使用する）アナログ及び（高度テレビジョン方式委員会、すなわちＡＴＳＣフォーマットを使用する）デジタルＴＶ信号の地上波放送源を含む。通常、ＡＴＳＣ信号は、モーション・ピクチャ・エキスパート・グループ（ＭＰＥＧ−２）として知られているビデオ圧縮を使用し、従ってＴＶは、ＡＴＳＣ番組をサポートする場合にはＭＰＥＧ−２解凍をサポートしていなければならない。

ＮＴＳＣ又は直交振幅変調（ＱＡＭ）フォーマットにより、ケーブル提供による「基本」テレビ番組を提供することもできる。高精細マルチメディアインターフェイス（ＨＤＭＩ）原理を使用して、ケーブル提供による「拡張」番組を提供することもできる。同様に、ＨＤＭＩで衛星提供によるＴＶ信号を受信することもできる。同様に、多くの最新のＴＶ上には、データオーバケーブルサービスインターネット仕様（ＤＯＣＳＩＳ）フォーマットを含む様々なフォーマットでインターネットからのビデオを表示することもできる。さらに、ＴＶは、アドバンストオーディオコーディング（ＡＡＣ）、オーディオコード３（ＡＣ３）、デジタルシアターシステム（ＤＴＳ）などを含む複数のオーディオフォーマットをサポートするように構成されていることが多い。現代の視聴者が知っているように、ＴＶは、電子番組ガイド（ＥＰＧ）の提示をサポートするように期待されている。

本明細書で理解されるように、様々なＴＶ技術は、ライセンス料の支払いを必要とする。本明細書でさらに理解されるように、様々な番組ソースをサポートするために最新のＴＶに内蔵しなければならない多くの技術が使用されていないことがある。それにも関わらず、これらの未使用の技術に対するライセンス料が依然として支払われており、不必要にコストを積み上げている。

従って、方法が、オーディオビデオ装置が小売実演モードにあるかどうかを判定するステップを含む。この方法は、装置が小売実演モードにないという判定に応答して、ライセンシング可能コンポーネントのライセンス料のトリガを可能にし、ライセンシング可能コンポーネントの起動によってこのライセンシング可能コンポーネントに関連するライセンス料がトリガされるようにするステップを含む。対照的に、この方法は、装置が小売実演モードにあるという判定に応答して、ライセンシング可能コンポーネントのライセンス料のトリガを可能にすることなく、ライセンシング可能コンポーネントの実演目的での起動を可能にし、ライセンシング可能コンポーネントの起動によってライセンシング可能コンポーネントに関連するライセンス料がトリガされないようにするステップを含む。

オーディオビデオ装置にプロセッサを関連付けて、起動サーバと交信せずにライセンシング可能コンポーネントを起動するようにすることができる。この実施形態では、プロセッサが、オーディオビデオ装置のローカルストレージの保護領域に記憶されて暗号化要素なしではアクセスできないライセンスコードを解除するための暗号化要素を提示することができ、このライセンスコードは、ライセンシング可能コンポーネントを起動するために使用される。或いは、プロセッサは、少なくとも部分的に、起動しようとするライセンシング可能コンポーネントのアイデンティティとともに一意の製品ＩＤをサーバに送信することにより、小売実演モードにあるライセンシング可能コンポーネントを起動するために必要なライセンスコードを提供するようにサーバに要求することができる。この一意の製品ＩＤは、オーディオビデオ装置のシリアル番号とオーディオビデオ装置の型番との組み合わせとすることができる。これに加えて又はこれの代わりに、この一意の製品ＩＤを、オーディオビデオ装置内の一意の暗号化キーとすることもできる。

必要に応じて、プロセッサは、オーディオビデオ装置が小売実演モードにあるかどうかを視聴者が確認できるようにするよう構成されたユーザインタフェース（ＵＩ）をディスプレイ上に提示することができる。このＵＩは、小売実演モードを選択するための選択肢を提示することができる。いくつかの実装では、小売実演モードに入るために、ディスプレイ上に提示されたＵＩに視聴者が小売キーを入力しなければならない。この小売キーは、小売キーを入力することによってのみオーディオディスプレイ装置が小売実演モードに入るように小売アウトレットのみに提供される。小売キーを入力しなければ、オーディオビデオ装置が小売実演モードに入ることはできず、従ってオーディオビデオ装置が小売アウトレットにおいて一度も陳列されずに直接箱から販売された場合、エンドユーザが小売実演モードに入ることはできず、これによりライセンス料のトリガが避けられるようになる。

別の態様では、ＴＶが、このＴＶの販売前にライセンスを取得していないライセンシング可能コンポーネントを含む。このライセンシング可能コンポーネントは、ライセンシング可能な機能を提供する。ＴＶディスプレイ、及びこのディスプレイを制御する、ＴＶ内のプロセッサも提供される。プロセッサは、ＴＶに関連するソフトウェアコードを実行し、ＴＶが小売実演モードにあることに少なくとも部分的に応答して、ライセンシング可能な機能のためのライセンス料の支払いを行わずにライセンシング可能な機能に従う表示をディスプレイ上に行うようにライセンシング可能コンポーネントを作動させる。一方、このプロセッサは、ＴＶに関連するソフトウェアコードを実行して、ライセンシング可能な機能に従う表示をディスプレイ上に行うようにライセンシング可能コンポーネントを作動させ、ＴＶが販売後モードにあることに少なくとも部分的に応答して、ライセンシング可能な機能のためのライセンス料の支払いを行う。

別の態様では、オーディオビデオディスプレイ装置（ＡＶＤＤ）が、ライセンシング可能な機能を提供するライセンシング可能コンポーネントを含む。このライセンシング可能な機能は、ＡＶＤＤが小売実演モードにある時には、ライセンシング可能な機能を利用するためのライセンス料を支払うことなくＡＶＤＤ上にデータを提示するように利用可能である一方、このライセンシング可能な機能は、ＡＶＤＤの販売後には、ライセンシング可能な機能のためのライセンス料トランザクションが準備されたことに従ってのみＡＶＤＤ上にデータを提示するように利用可能である。

同じ参照数字が同じ部分を示す添付図面を参照することにより、本発明の詳細を、その構造及び動作の両方に関して最も良く理解することができる。

本原理による非限定的なシステム例を示すブロック図である。 ＴＶの例を示すブロック図である。 本原理による非限定的なＴＶセットアップロジックを示すフロー図である。 ＡＴＳＣ復調器を起動する必要があるかどうかを自動的に検出するための非限定的なロジックを示すフロー図である。 ＡＴＳＣ復調器を起動するための代替方法を示す概略図である。 ＡＴＳＣ復調器を起動するための代替方法を示す概略図である。 ＡＴＳＣ復調器を起動するための代替方法を示す概略図である。 ＴＶのコンポーネントにライセンシングを行うための非限定的なロジックを示すフロー図である。 ライセンス料の支払いをトリガしないように、オーディオビデオ装置を小売モードで動作させるためのロジック例を示すフロー図である。 小売モードをサポートするためのユーザインターフェイス（ＵＩ）例を示すスクリーンショットである。

まず、図１に示す非限定的な実施形態例を参照すると、システム１０が、ＴＶ１２などのオーディオビデオ装置を含み、このオーディオビデオ装置は、ディスクベース又は固体記憶装置などの有形コンピュータ可読記憶媒体２０にアクセスするＴＶプロセッサ１８と通信するＴＶチューナ１６を含む。ＴＶ１２は、１又はそれ以上のスピーカ２２上で音声を出力することができる。ＴＶ１２は、ソフトウェア実装型ブラウザ２６を実行できるプロセッサ１８と通信する内蔵型有線又は無線モデム２４を使用して、インターネットからストリーミングビデオを受け取ることができる。ビデオは、ＴＶプロセッサ１８の制御により、以下に限定されるわけではないが、高精細ＴＶ（ＨＤＴＶ）フラットパネルディスプレイなどのＴＶディスプレイ２８上に表示される。プロセッサ１８へのユーザコマンドは、無線周波数又は赤外線などを使用して遠隔制御装置（ＲＣ）３０から無線で受け取ることができる。スマートフォン、ゲーム機、パーソナルデジタルオーガナイザ、ノートブックコンピュータ及び他のタイプのコンピュータなどのＴＶ以外のオーディオビデオディスプレイ装置を使用することもできる。

ディスプレイ２８及びスピーカ２２上には、ＴＶ１２と通信する地上波放送アンテナ３４が受け取った１又はそれ以上の地上波ＴＶ放送源３２からのＴＶ番組を提示することができる。この地上波放送番組は、デジタルＡＴＳＣ規格に準拠するとともに、地上波放送ＥＰＧを伝えることができるが、この地上波放送ＥＰＧは、イーサネット、又はケーブル通信リンク、又は衛星通信リンクを介してインターネットなどの別のソースから受け取ることもできる。

このＴＶでは、ケーブルＴＶヘッドエンド３６からのＴＶ番組を受け取って、ディスプレイ２８及びスピーカ２２上にＴＶ信号を提示することもできる。基本的なケーブルしか望まない場合には、通常は壁からのケーブルによってＴＶ信号をＱＡＭ又はＮＴＳＣフォーマットで伝え、米国ではこれがＴＶシャーシ上の「Ｆタイプコネクタ」３８に直接接続されるが、他の国ではこの目的に使用するコネクタが異なることもある。対照的に、例えばユーザが拡張ケーブルに加入している場合には、一般にヘッドエンド３６からの信号がＳＴＢ４０を介して送信され、このＳＴＢ４０は、ＴＶシャーシから分離しても、又はＴＶシャーシ内に統合してもよいが、いずれにせよこのＳＴＢ４０がＴＶにＨＤＭＩベースバンド信号を送信する。

同様に、衛星ソース４２から送信され家庭用衛星放送受信アンテナに付随する一体型受信機／デコーダ（ＩＲＤ）４４により受信されたＴＶ放送信号のＨＤＭＩベースバンド信号をＴＶ１２に入力して、ディスプレイ２８及びスピーカ２２上に提示することもできる。また、インターネット４６からストリーミングビデオを受信して、ディスプレイ２８及びスピーカ２２上に提示することもできる。ストリーミングビデオは、コンピュータモデム２４で受信することもでき、或いはＴＶ１２の外部にある家庭内モデム４８で受信し、有線又は無線イーサネットリンクを介してＴＶ１２に伝送して、ＴＶシャーシ上のＲＪ４５又は８０２．１１ｘアンテナで受信することもできる。

図２に、ＴＶ１２の例の詳細を示す。図示のように、ＴＶチューナ１６にはＡＴＳＣフォーマットの地上波信号が入力されるが、基本ケーブルを使用して壁ケーブルをＦタイプコネクタ３８に接続した場合には、同様にＮＴＳＣ又はＱＡＭフォーマットの基本ケーブルが入力される。一方、ＤＯＣＳＩＳチューナ５０でストリーミングインターネットビデオを受信し、ＤＯＣＳＩＳデコーダ／復調器５２で復調／復号することもできる。通常、ＤＯＣＳＩＳのコンポーネントは、ＴＶ１２から切り離して収容されるが、実施形態によってはＴＶ１２のシャーシに含めることもできる。

チューナ１６の出力は、受信した信号フォーマットに応じて、ＮＴＳＣデコーダ／復調器５４、又はＱＡＭデコーダ／復調器５６、又はＡＴＳＣデコーダ／復調器５８に送信することができる。ＮＴＳＣデコーダ／復調器５４からの出力は、ディスプレイ２８及びスピーカ２２に直接送信して提示することができる。一方、デジタルデコーダ／復調器５６、５８からの出力は、通常、トランスポートストリームデマルチプレクサ６０に送信され、このトランスポートストリームデマルチプレクサ６０が、選択したストリーム内の他の番組から所望の番組を分離して、この所望の番組をＭＰＥＧビデオデコーダ６２に送信し、このＭＰＥＧビデオデコーダ６２が、所望のＭＰＥＧ番組をさらに解凍し、この解凍した番組をＴＶディスプレイ２８に送信して提示する。デマルチプレクサ６０からの音声は、オーディオデコーダ６４に送信することができ、このオーディオデコーダ６４が、復号した音声をスピーカ２２に送信して提示する。

上述したデコーダ／復調器、デマルチプレクサ及びＭＰＥＧデコーダのシーケンスとは対照的に、ＳＴＢ４０又はＩＲＤ４４のいずれかからのビデオは、ＴＶ１２による受信時にはベースバンドＨＤＭＩである。従って、ＳＴＢ４０又はＩＲＤ４４からの信号は、ＳＴＢ４０又はＩＲＤ４４とＴＶディスプレイ２８との間でさらにビデオ解凍されることなくＴＶディスプレイ２８に直接送信されて提示される。ＳＴＢ４０又はＩＲＤ４４からの音声は、例えばＡＣ３などのフォーマットのままである可能性があり、スピーカ２２上で再生する前に復号する必要があるので、図示のようにオーディオデコーダ６４を介して送信することができる。同様に、ＡＴＳＣ地上波ソース３２からの音声もＡＣ３フォーマットである可能性があり、従ってオーディオデコーダ６４を介して送信することができる。ＤＯＣＳＩＳデコーダ／復調器５２からのインターネットビデオは、図示のようにデマルチプレクサ６０及びデコーダ６２、６４を介して送信することができる。

ここで図３を参照すると、ブロック６６において、最初の電源オン時又はその後に、オンスクリーンユーザインターフェイス（ＵＩ）を使用して、ＴＶ１２のユーザを、メニューから様々なＴＶ機能をセットアップするセットアップルーチンに導くことができる。一例として、ユーザがＴＶ内の１又はそれ以上のライセンシング可能コンポーネントを使用したいと望む場合、ユーザにそのコンポーネントを尋ねることができる。これは、放送スペクトルを自動的にスキャンしてチャネルを検出したいと望むかどうかをユーザに尋ねることなどによって暗黙的に行うことができ、その場合には、ＡＴＳＣデコーダ／復調器５８及びＭＰＥＧデコーダ６２が必要になると推測され、従ってこれらのコンポーネントを使用するためのライセンスが必要になると推測することができる。また、この後者の場合、地上波放送ＥＰＧのライセンスが必要になり得ると推測することができるが、入力ソースとして地上波放送が使用されていなかった場合にはこのようなライセンスは必要ない。

或いは、ここでも内蔵モデム２４を通じてインターネットビデオを受信するか、それとも外部モデム４８からインターネットビデオを受信するかの選択肢をユーザに与えることができ、後者が選択された場合には、内部ブラウザ２６のライセンスを取得する必要はなく、そうでなければ、内部ブラウザ２６を使用するためにライセンスが必要となり得る。

ブロック６８に進み、ＴＶ１２は、ブロック６６におけるユーザセットアップ選択に基づいて必要と推測されるライセンス毎に、例えばインターネットを介してこのライセンスの要求をアップロードし、又は双方向ケーブルシステムなどを介して戻す。或いは、以下でさらに説明するように、この要求を電話で行うこともできる。要求がどのように行われるかに関わらず、通常はこれにより、ブロック６６におけるユーザ入力に基づいてライセンスが必要なコンポーネント、並びにＴＶの型番及びシリアル番号のハッシュ値などの、実施形態によっては必要に応じて暗号化されるＴＶの一意の識別番号が識別される。この要求は、セットアップ時に行うことができる。或いは、例えば適当なブロードバンド接続が検知された場合などに後でアップロードできるように、要求をキャッシュすることもできる。いずれにせよ、この要求は、予め記憶しているインターネットアドレスのインターネットサーバ、又はケーブルヘッドエンド、又は別の適当なライセンシングエンティティ又は代理店に送信することができる。

ブロック７０は、この要求が認証にパスしたと仮定した場合、ＴＶ１２が、通常は関連するコンポーネントを有効にするために又はそのロックを解除するためにＴＶプロセッサ１８に入力しなければならないコードであるライセンス情報の形でライセンスを受け取ることを示す。ブロック７２において、このコードをＴＶの適当な内部コンポーネントに自動的に入力することができ、或いはＴＶ上にコードを表示し、例えばＲＣ３０を使用してコードを入力するようにオンスクリーンＵＩを通じてユーザに促すことができる。コードが正しく入力されると、ＴＶ内の関連するコンポーネントが起動する。ブロック７４は、ライセンス料データを維持し、これを使用してライセンシング代理店からＴＶメーカーに対して課金情報を生成し、また以下でさらに説明するような市場データも生成できることを単純に示す。このデータは、上述の手段によりライセンシングエンティティ／代理店にアップロードされるまでＴＶ内に保持しておくことができる。

図４に、必要に応じてユーザセットアップルーチン外で自動ライセンス決定を行えることを示す。図４に示す例では、判定区画７６から開始して、ＴＶ内に特殊な接続などの所定の物理的状態が存在するかどうかを判断し、この判断からどのようなライセンシング可能コンポーネントが必要になるかを推測することができる。図４の例では、チューナ１６の自動利得制御（ＡＧＣ）回路内に電圧が存在することがこの物理的状態であり、この状態は、例えばＴＶシャーシにおいて地上波アンテナ３４への接続が行われた時、又は壁からのケーブルがＦタイプコネクタ３８に接続された時に生じる。

テストした物理的状態が存在する場合、ロジックはブロック７８に進み、この例ではＮＴＳＣ復調器５４を起動させる。これは、通常はＮＴＳＣ復調器がライセンスを必要としないことを認識した上で行われ、従って不必要にライセンスを要求することを防ぐために、まずチューナ１６内の信号がＮＴＳＣ信号であるかどうかを判定するテストを行う。判定区画８０は、このテストが、信号内に「ノイズ」が存在するかどうかであってもよいことを示す。

このテストにより、ＮＴＳＣ信号のみが存在すると示された場合、ロジックは終了するが、そうでない場合、ロジックはブロック８２に進んでＱＡＭデコーダ／復調器５６を起動させる。（ＱＡＭデコーダ／復調器５６がＱＡＭ信号の存在及び／又はノイズの非存在を認識したことにより）ＱＡＭのみが検出された場合、ロジックは終了するが、ＱＡＭデコーダ／復調器５６が信号を認識しなかった場合には、この信号がＱＡＭでも（判定区画８０から）ＮＴＳＣでもないことを示しており、従ってこの信号はＡＴＳＣであり、ＡＴＳＣデコーダ／復調器５８を使用する必要があると推測され、ブロック８６においてＡＴＳＣデコーダ／復調器５８を起動して信号を処理する。ブロック８８において、上述したライセンスコードを取得するために、ＴＶプロセッサ１８が、ＴＶの一意のＩＤを使用して上述したライセンシングエンティティ／代理店へのアップリンクを取得し、ブロック９０においてコードを受け取り、必要に応じてこのコードを使用してＡＴＳＣデコーダ／復調器５８の使用を許可する。

或いは、プロセッサ１８が、ＡＴＳＣデコーダ／復調器５８の起動後にライセンシングの会計が生じる旨のメッセージをライセンシングエンティティ／代理店に送信するようにプログラムされているという前提の下、ブロック９０のステップを省いてＡＴＳＣデコーダ／復調器５８を直ちに起動することもできる。

さらに、ここでも図４に破線で示すように、ロジックは、まず判定区画８４からブロック８８及び９０に進んでライセンシングの「ロック解除」コードを取得し、次にブロック８６に戻り、このコードを使用してＡＴＳＣデコーダ／復調器５８を起動し、ライセンシングエンティティ／代理店がＡＴＳＣデコーダ／復調器５８を使用する通知を受けるまで、必要なＡＴＳＣライセンスに対してＴＶを認証するまで、及びビジネスルールに従って、要求を満たすためにライセンスコードをダウンロードすべきであると判断するまで、ＡＴＳＣデコーダ／復調器５８を使用できないようにすることができる。

ＴＶの販売前に不要なライセンスに対する支払いを避けるために、ＴＶの販売後に必要なコンポーネントライセンスを自動的に取得することに従って採用できるさらなる推論ルールの例として、ＡＴＳＣが存在する場合には、ＱＡＭが見つかる可能性が低いこと、ＡＴＳＣが存在する場合には、総ＡＴＳＣチャネル数がＱＡＭチャネルの数よりも大幅に少なくなることが挙げられる。また、外部モデム４８から信号を受け取った場合には、オーディオビデオ番組のために内蔵ブラウザ２６を使用する必要はなく、従って内部モデム２４において信号を受け取ることなくイーサネットリンクを介してビデオを受け取ったということは、ブラウザ２６が未使用であることを意味すると推測することができる。

図５〜図７に、ライセンスを取得するためのセットアップ中に使用できるロジックを示す。ある人物が、ＲＣ３０などを使用して、（ＴＶ１２が実装できる）オーディオビデオディスプレイ製品９４上に表示されたオンスクリーンセットアップメニューなどから、利用可能な地上波又はケーブル又は衛星チャネルの自動スキャンを行う要求を入力９２することができる。これに応答して、ＡＶディスプレイ製品は、チューナのＩＤ及び製品９４のＩＤ及び／又はデコーダ／復調器５８のＩＤ／製品９４のＩＤを含むことができる、ＡＴＳＣデコーダ／復調器５８などの起動要求を送信する。この製品９４から受け取った情報に基づいて、ライセンシングエンティティ／代理店が、要求されたコンポーネントのライセンスをこの製品が取得する資格があると判断した場合、９６において、サーバ９８などの１又はそれ以上のライセンシングエンティティ／代理店からの起動コードを使用してＡＴＳＣデコーダ／復調器５８の起動が実行される。

ライセンシングエンティティ／代理店は、どの製品及びこれらの製品内のどのコンポーネントが起動していたかを示すログを保持することができ、このログに基づいて、起動されたコンポーネントのライセンシング請求を製品９４のメーカーに示すために、ライセンシング会計データを生成することができる。いずれにせよ、１００は、製品９４が起動コードなどの起動応答を受け取ることを示し、１０１において、復調器／デコーダ５８が起動されて、製品９４をＡＴＳＣ対応装置に変換する。ユーザは、オンスクリーン通知を使用して、現在製品９４を使用してＡＴＳＣ番組を視聴できる旨の通知を受けることができる。

図６に、代替の実施形態を示す。ある人物が、ＲＣ３０などを使用して、（ＴＶ１２が実装できる）オーディオビデオディスプレイ製品９４上に表示されたオンスクリーンセットアップメニューなどから、利用可能な地上波又はケーブル又は衛星チャネルの自動スキャンを行う要求を入力１０２することができる。これに応答して、１０４において、ライセンシングエンティティ／代理店への電話番号を含む電話情報が準備され、例えば製品９４上に示されたユーザインターフェイス又はプロンプトにより、この情報がユーザに通知１０６される。ユーザは、この番号を口に出すことにより、又は電話機を製品９４のスピーカに隣接させて保持し、電話機が検出する、音声応答ユニット（ＶＲＵ）１１０などを使用して番号を自動的にダイヤルするために使用するデュアルトーンマルチ周波数（ＤＴＭＦ）トーンを製品から受け取ることにより、電話機に情報を入力する１０８。

他の代替の実施形態では、サーバにショートメッセージサービス（ＳＭＳ）メッセージを送信して上記の情報を送信し、或いはＴＶ又はコンポーネント上のバータイプのコードを読み取って、ライセンスを取得するために必要な情報をサーバに送信する。いずれにせよ、起動時に及び／又は動作中に定期的に、どのライセンスが必要であるかを判断することができる。

１１２において、インターネットサーバなどのライセンシングエンティティ／代理店１１４によってチューナの起動が行われ、上述した起動コードがＶＲＵ１１０に送信１１６され、このＶＲＵ１１０がユーザにコードを提示して、１２０において起動処理を完了する。１０１において、ＡＴＳＣデコーダ／復調器５８などのライセンシング可能コンポーネントの起動が実行され、これにより製品９４がＡＴＳＣ対応装置に変換される。ユーザは、オンスクリーン通知を使用して、現在製品９４を使用してＡＴＳＣ番組を視聴できる旨の通知を受けることができる。

図７に、別の代替の実施形態を示す。ある人物が、ＲＣ３０などを使用して、（ＴＶ１２が実装できる）オーディオビデオディスプレイ製品９４上に表示されたオンスクリーンセットアップメニューなどから、利用可能な地上波又はケーブル又は衛星チャネルの自動スキャンを行う要求を入力１２２することができる。これに応答して、１２４において、ライセンシングエンティティ／代理店のインターネットアドレスを含むインターネット情報が準備され、例えば製品９４上に示されたユーザインターフェイス又はプロンプトにより、この情報がユーザに通知１２６される。ユーザは、この情報を家庭用コンピュータ１２７などに入力する１２８。１３０において、インターネットサーバなどのライセンシングエンティティ／代理店１３２によってチューナの起動が行われ、上述した起動コードがコンピュータに送信１３４され、このコンピュータが、ウェブページ又は電話機などを通じてユーザにコードを提示１３６して、１３８において起動処理を完了する。１０１において、ＡＴＳＣデコーダ／復調器５８などのライセンシング可能コンポーネントの起動が実行され、これにより製品９４がＡＴＳＣ対応装置に変換される。ユーザは、オンスクリーン通知を使用して、現在製品９４を使用してＡＴＳＣ番組を視聴できる旨の通知を受けることができる。

或いは、ショートメッセージサービス（ＳＭＳ）コード又はバーコードを使用してライセンス情報を交換することもできる。バーコードを使用するために、ＴＶは、様々なコンポーネント上のバーコードを撮像するカメラを含むことができ、これがプロセッサ１８により識別情報として解釈される。

いくつかの例では、（２つなどの）限られた数のＮＴＳＣチャネルしか必要でない場合、限定的なそれほど高価でないライセンスを要求し、ＮＴＳＣ復調器を介してこれらの２つのチャネルへのアクセスのみを許可するように認めることができ、レガシー装置（典型的にはＶＣＲ）が音声を使用する場合には、ステレオオーディオデコーダなどのいずれかのコンポーネントに対してライセンスが要求され認められる。

図８に、ライセンシングエンティティ／代理店のコンピュータが実行できるロジックを示す。ブロック１４０から開始して、例えば、図８に示すロジックを実行するためのソフトウェアをプログラムされた上述のサーバ又はヘッドエンドのいずれかにおいて、ＴＶ１２などからのライセンス要求が受け取られる。ブロック１４２において、上述した一意のＩＤを検索し、判定区画１４４において、例えば承認済み装置のリスト上に要求側装置が存在するかどうかを判定することにより、この装置が認証される。必要に応じて、要求の対象である特定のライセンシング可能コンポーネントのライセンスが既に付与されているかどうかをさらに判定することもでき、付与されている場合には認証を行わない。要求側装置が承認されており、要求の対象であるライセンシング可能コンポーネントのライセンスが未だ付与されてない場合、ロジックはブロック１４６に移って要求側装置に起動コードなどのライセンス情報を送信する。

ブロック１４８は、要求側装置に起動コードを送信したことに従ってライセンシング会計データが生成されることを示す。この会計データを使用して、要求側装置のメーカーから要求の対象であるコンポーネントのライセンシング機関に報酬をもたらすことができる。ブロック１５０において、許可された装置のデータベースが、ライセンスの付与を記録するように修正される。

ブロック１５２において、このライセンス付与に基づいてマーケティングデータを生成することができる。一例として、このライセンシング可能コンポーネントを含む装置の総販売数を、要求側装置に付与されたライセンス数と比較して、要求側装置内の他のコンポーネントと比較したこのコンポーネントの使用率を確認することができる。例えば、特定のＴＶモデルの販売された装置の３０％が、これまでにＡＴＳＣチューナの起動を要求していることが確認できたりする。このデータを、装置の登録中に取得した人口統計データにさらに相関付け、ＴＶチューナの起動を要求した装置の例えば３０％のうち、このような起動を要求する可能性が高かったのはどの地理的領域又は人口学的年齢グループであったかなどを知ることができる。購入者が提出した装置の登録情報を使用して、ＡＴＳＣチューナの起動を要求する装置のうち、これらの装置の例えば９０％が、結果的にケーブル又は衛星中継器がないと推測できる第２の又は第３の家庭用ＴＶであったことをさらに確認することができる。

同じコンポーネントに対する複数のライセンス支払いを避けるために、ライセンシング可能コンポーネントは、そのためのライセンスを取得することにより起動されると、その後ユーザによって停止できないことが好ましい。従って、少なくとも停止したことにより再起動するために別のライセンスが必要である限り、ＴＶプロセッサ１８を、起動されライセンス付与されたいずれかのコンポーネントに対してユーザからの停止コマンドが入力されたとしても、これを拒否するようにプログラムすることができる。

ＴＶプロセッサによりライセンスの検証を行って、例えば、ＴＶによってコンポーネントライセンスが要求されたものの、特定の時間内に対応する機能が一度も使用されなかった場合、ＴＶがこのライセンス要求を取り下げて、結果的にあらゆるライセンス料が払い戻されるようにすることもできる。

限定ではないが、以下の技術のライセンスに対する支払いの必要性を判断することができ、この判断は、ＴＶのセットアップ中に又はその後に、これらの技術が使用されているかどうかを自動的に検出することによって行われる。
ビデオデコーダ
ＭＰＥＧ−２ビデオ、光学ディスクを備えたＭＰＥＧ−２ビデオ、ＭＰＥＧ４アドバンスドビデオコーディング（ＡＶＣ）、ＭＰＥＧ４ Ｖｉｓｕａｌ、ＭＰＥＧビデオコーデック（ＶＣ）１
オーディオデコーダ
統一ＡＡＣ（ＭＰＥＧ２＆４ＡＡＣ）２ｃｈ、統一ＡＡＣ（ＭＰＥＧ２＆４ ＡＡＣ）３ｃｈ、Ｄｏｌｂｙ Ｄｉｇｉｔａｌ ＡＣ３ ２ｃｈ、Ｄｏｌｂｙ Ｄｉｇｉｔａｌ ＡＣ３ ５．１ｃｈ、Ｄｏｌｂｙ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｐｌｕｓ（ＤＤ＋）２ｃｈ、ＰｒｏＬｏｇｉｃ２（Ｓｕｒｒｏｕｎｄ Ｓｏｕｎｄ）、ＭＰＥＧオーディオ１＆２レイヤ１、２、３）ＭＰ３、ＤＴＳ＿Ｂｌｕｅｒａｙディスク（ＢＤ）（２ＣＨ／２ＣＨ＋デジタルアウト）、ＢＢＥサウンド、音声検索システム（ＳＲＳ）サウンド
ＥＰＧ
Ｇｅｍｓｔａｒ Ｇｕｉｄｅ ＥＰＧ、ｎｏｎ−Ｇｅｍｓｔａｒ ＥＰＧ（ＳＩ−ＥＰＧ）
復調器
社団法人電波産業会（ＡＲＩＢ）（Ｄ＋ＢＳ＋ＣＳ）、ＡＴＳＣ、デジタルビデオ放送（地上波）（ＤＶＢ−Ｔ）
デジタル権利管理（ＤＲＭ）を含むその他のコンポーネント
ジョイント・フォトグラフィック・エキスパート・グループ（ＪＰＥＧ）、デジタル伝送コンテンツ保護（ＤＴＣＰ）／ＡＡＣＰ／Ｏｐｅｎ ＭＧ、ＨＤＭＩ、システム同期輝度制御（コントラスト拡張）、インバータコントローラ集積回路（ＩＣ）、ＩＥＥＥ８０２．１１無線ライセンス、ＩＥＥＥ８０２．１１（ｎ）、ＢＤ Ｐｏｏｌ（プレーヤ）、ＢＤ Ｐｏｏｌ（レコーダ）、デジタルビデオディスク（ＤＶＤ）フォーマット、ＩＥＥＥ８０２．１１／１６、ＩＥＥＥ１３９４
ソフトウェア
ＪＡＶＡ、ＭＨＰ／Ｇｉｎｇａ対話型ＴＶソフトウェア、ＪＡＶＡ−ＢＤコンビネーション、ＤｉｖＸコーデックソフトウェア、ウィンドウズメディアオーディオ、ウィンドウズメディアビデオ、ウィンドウズメディアネットワーク読み取り、ウィンドウズメディアデジタル権利管理（ＤＲＭ）、音声透かし、Ｎｅｔｆｒｏｎｔ、ウェブブラウザソフトウェア

また、上述したライセンス要求機構をトリガすることなく、製造暗号化キー及びテスト暗号化キーを使用して、販売前の製造時にライセンシング可能コンポーネントのテストを許可することもできる。ＴＶを、製造又はテストステップでのみ使用されるテスト起動モードに入れることができ、このテストモードは、必要に応じてハードウェア組み込みタイムアウトを有することができる。１又は複数のテストキーを使用してライセンシング可能コンポーネントを起動することができ、ライセンス要求アルゴリズムは、テストキーを認識し、この認識に応答してライセンスを要求しない。このテスト起動モードを、単一のパワーサイクル後に停止するようにハードウェアに組み込み、その後、ＴＶプロセッサが、テストモードの再起動を許可しないようにすることができる。その後ライセンシング可能コンポーネントを起動するには、ライセンス要求に関連する製造キーが必要となる。

図９に、小売店において、実演のためにライセンス料の支払いをトリガすることなくオーディオビデオ装置のライセンシング可能コンポーネントを起動するように実行できるロジックを示す。ブロック２００から開始して、装置１２が起動され、判定区画２０２において、プロセッサ１８などのプロセッサが、装置１２が小売実演モードにあるかどうかを判定する。そうでない場合、ロジックはブロック２０４に進み、通常はライセンス料のトリガを伴う１又はそれ以上のライセンシング可能コンポーネントの起動を上述したように行う。

一方、判定区画２０２において装置１２が小売実演モードにあると判定された場合、ロジックは判定区画２０２からブロック２０６に進み、装置１２内の１又はそれ以上のライセンシング可能コンポーネントを、ライセンス料をトリガすることなく実演目的で起動する。１つの実施形態では、小売モードの場合、プロセッサ１８が、ローカルストレージ２２の保護領域に記憶できて暗号化要素なしではアクセスできないライセンスコードをロック解除するための暗号化要素を提示することなどにより、起動サーバと交信することなく１又はそれ以上のライセンシング可能コンポーネントを起動する。次に、このライセンスコードを使用して、ライセンシング可能コンポーネントを起動する。このような実施形態では、プログラムによってセキュリティ保護が行われており、プロセッサは、装置１２が小売実演モードにあると判定しない限り、ライセンスコードを解除するための暗号化要素を提示しないようにプログラムされる。

或いは、別の実施形態では、ライセンスコードをローカルストレージ２２ではなくリモートサーバに記憶することができ、小売実演モードでは、プロセッサ１８が、モデム２４又は４８又はケーブル又はその他の通信インターフェイスを介して、上述した一意の製品ＩＤを、起動すべきライセンシング可能コンポーネントのアイデンティティとともに送信することなどにより、上述したようにライセンスコードを要求する。この一意の製品ＩＤは、装置１２シリアル番号と装置１２の型番との組み合わせ、例えばハッシュ値とすることができる。或いは、この一意の製品ＩＤは、高精細コンテンツ保護（ＨＤＣＰ）キー選択ベクトル（ＫＳＶ）又はＤＴＣＰ証明書などの、装置１２内の一意の暗号化キーであってもよい。サーバは、この一意の装置１２ＩＤを認証済み装置ＩＤのリストと比較し、一致が見つかった場合、ライセンシング可能コンポーネントをロック解除するのに必要なライセンスコードをプロセッサ１８に戻す。一致が見つからなかった場合、及び／又は（実施形態によっては）一致は見つかったものの既に小売モードにおいてライセンスコードが要求されていた場合、サーバは装置１２にライセンスコードを戻さない。このようにして、サーバ、従ってライセンシング可能コンポーネントのライセンサーは、このライセンシング可能コンポーネントが実演目的で何回起動されたかを知り、これを上記の原理に従う実演後に購入者によって最終的に行われ得る実際の料金を伴うライセンス要求と比較することができる。

装置１２が小売実演モードにあるという別の判定を、装置１２によって以下のように行うこともできる。装置１２は、装置１２のプロセッサに接続されたマイクを通じて音声を受け取ることができ、この音声を音声パターン認識ソフトウェアによって判定し、（商店内の複数のＴＶが同じチャンネルに同調されている場合によくあるように）複数の音声ソースが同じ音声を同時に再生していると示された場合、判定区画２０２における「小売実演モード」の判定を戻すことができる。

装置１２が小売実演モードにあるというさらに別の判定を、装置１２によって以下のように行うこともできる。装置１２は、（ローカルエリア無線イーサネットなどを介した）アドホック技術、ＡＰ技術、又はメッシュ技術のいずれかの接続性を使用して、すぐ近くにある他の同様のＣＥ装置を発見することができ、複数のＣＥ装置が発見された場合、判定区画２０２において装置１２が小売実演モードにあると推測することができる。この場合、単一ブランドのＣＥ装置のみをセットアップすればよく、近隣の後から起動されたＣＥ装置は、判定区画２０２においてこれらの装置の判定を行う際に、最初に許可された小売ＣＥ装置を検出することができる。さらなる第３の代替例は、業界標準のショートレンジＲＦ又はＩＲ信号を、小売アウトレット内で送信される「小売ビーコン」として（周波数特性、パルス特性などを使用して）定義することである。ＣＥ装置１２は、この小売ビーコンを検出した場合、判定区画２０２において小売実演モードにあると判定する。

図１０には、非限定的な機構例を示しており、この場合、ディスプレイ２８上に表示されるＵＩ２０８を使用して、装置が小売実演モードにあるかどうかを確認することができる。このＵＩ２０８は、電源オン時に、又はライセンシング可能コンポーネントの使用を求めるデータをディスプレイ２８上に表示しようと試みることによってライセンシング可能コンポーネントが呼び出された場合などの他の動作点において表示することができる。この後者の場合、ライセンシング可能コンポーネントのライセンスが既に購入されている場合にはＵＩ２０８が表示されず、ライセンシング可能コンポーネントのライセンスを購入していないがコンポーネントの使用を望む又は試みる場合に限って表示することができる。

図示のように、小売モード関する「はい」又は「いいえ」を選択する選択肢が視聴者に提示され、「はい」は、図９の判定区画２０２において装置１２が小売モードにあると判定されることを意味し、「いいえ」は、図９の判定区画２０２において装置１２が小売モードにないと判定されることを意味する。視聴者は、ＲＣ３０を適当に操作し、図１０のＵＩ２０８をナビゲートしてここから選択を行うことができる。「はい」が選択された場合、図示のように小売アウトレットにのみ提供される小売モードキーを入力するように視聴者に促すことができる。この小売キーを入力することによってのみ、判定区画２０２／ブロック２０６において装置１２を小売モードに入れることができる。キーを入力しなければ、たとえＵＩ２０８から「はい」が選択されたとしても、例えば所定のタイムアウト期間中に認証キーが受け取られなかった後に、装置１２はブロック２０４において標準モードに入る。このようにして、装置１２が小売アウトレットにおいて一度も陳列されることなく直接箱から販売された場合、エンドユーザは小売モードに入ることができず、これにより図１〜図８のライセンス起動ロジックを避けることができる。また、図１０のＵＩ２０８の例では、小売店の店員が、装置１２の販売時に小売モードを永久に無効にすることができ、この場合ＵＩ２０８が再びディスプレイ２８上に表示されることは決してなく、装置１２はブロック２０４において正常モードに留まる。また、例えば装置１２が起動され、小売モードが選択され、認証された小売キーを２０回などの閾値回数よりも多く入力することによって小売モードに入った状態などの所定の状態の発生時に、小売モードを自動的に永久に無効にして、それ以降、装置１２が正常モードに留まるようにすることもできる。

本明細書では、特定の「一意の製品識別符号による、オーディオビデオ装置におけるライセンシング可能コンポーネントの起動の追跡」を図示し詳細に説明したが、本発明に含まれる主題は、特許請求の範囲によってのみ限定されると理解されたい。

１０ システム
１２ ＴＶ
１６ チューナ
１８ ＴＶプロセッサ
２０ 媒体
２２ スピーカ
２４ モデム
２６ ブラウザ
２８ ディスプレイ
３０ 遠隔制御
３２ 地上波ＴＶ放送源
３４ 地上波アンテナ
３６ ケーブルＴＶヘッドエンド
３８ Ｆタイプコネクタ
４０ セットトップボックス
４２ ＴＶ放送用衛星
４４ 受信アンテナ付き一体型受信機／デコーダ
４６ インターネット
４８ 外部モデム

Claims (20)

1. オーディオビデオ装置（１２）が小売実演モードにあるかどうかを判定（２０２）するステップと、
   前記装置が前記小売実演モードにないという判定に応答して、ライセンシング可能コンポーネント（５８）のライセンス料のトリガを可能にし、前記ライセンシング可能コンポーネントの起動によって該ライセンシング可能コンポーネントに関連するライセンス料がトリガされるようにするステップ（２０４）と、
   前記装置が前記小売実演モードにあるという判定に応答して、前記ライセンシング可能コンポーネントのライセンス料のトリガを可能にすることなく、前記ライセンシング可能コンポーネントの実演目的での起動を可能にし（２０６）、前記ライセンシング可能コンポーネントの起動によって該ライセンシング可能コンポーネントに関連するライセンス料がトリガされないようにするステップと、
   を含むことを特徴とする方法。
2. 前記オーディオビデオ装置に関連するプロセッサ（１６）が、起動サーバと交信せずに前記ライセンシング可能コンポーネントを起動する、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記プロセッサ（１６）が、前記オーディオビデオ装置のローカルストレージ（２０）の保護領域に記憶されて暗号化要素なしではアクセスできないライセンスコードを解除するための前記暗号化要素を提示し、前記ライセンスコードが、前記ライセンシング可能コンポーネントを起動するために使用される、
   ことを特徴とする請求項２に記載の方法。
4. 前記オーディオビデオ装置に関連するプロセッサ（１６）が、少なくとも部分的に、起動しようとする前記ライセンシング可能コンポーネントのアイデンティティとともに一意の製品ＩＤをサーバ（９８）に送信することにより、前記小売実演モードにある前記ライセンシング可能コンポーネントを起動するために必要なライセンスコードを提供するように前記サーバに要求する、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
5. 前記一意の製品ＩＤが、前記オーディオビデオ装置のシリアル番号と前記オーディオビデオ装置の型番との組み合わせである、
   ことを特徴とする請求項４に記載の方法。
6. 前記一意の製品ＩＤが、前記オーディオビデオ装置内の一意の暗号化キーである、
   ことを特徴とする請求項４に記載の方法。
7. 前記オーディオビデオ装置に関連するプロセッサ（１６）が、前記オーディオビデオ装置のディスプレイ（２８）上に、前記オーディオビデオ装置が前記小売実演モードにあるかどうかを視聴者が確認できるようにするよう構成されたユーザインターフェイス（ＵＩ）（２０８）を提示し、前記ＵＩが、前記小売実演モードを選択するための選択肢を提示する、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
8. 前記小売実演モードに入るには、前記ディスプレイ上に提示されたＵＩに視聴者が小売キーを入力しなければならず、前記小売キーは、該小売キーを入力することによってのみ前記オーディオディスプレイ装置が前記小売実演モードに入るように小売アウトレットのみに提供され、前記小売キーを入力しなければ、前記オーディオビデオ装置が前記小売実演モードに入ることはできず、従って前記オーディオビデオ装置が小売アウトレットにおいて一度も陳列されずに直接箱から販売された場合、エンドユーザが前記小売実演モードに入ることはできず、これによりライセンス料のトリガが避けられるようになる、
   ことを特徴とする請求項７に記載の方法。
9. ＴＶであって、
   前記ＴＶの販売前にライセンスを取得していない、ライセンシング可能な機能を提供する少なくとも１つのライセンシング可能コンポーネント（５８など）と、
   ＴＶディスプレイ（２８）と、
   前記ディスプレイを制御する、前記ＴＶ内のプロセッサ（１６）と、
   を備え、
   前記プロセッサは、前記ＴＶに関連するソフトウェアコードを実行し、前記ＴＶが小売実演モードにあることに少なくとも部分的に応答して、前記ライセンシング可能な機能のためのライセンス料の支払いを行わずに前記ライセンシング可能な機能に従う表示を前記ディスプレイ上に行うように前記ライセンシング可能コンポーネントを作動させ、
   前記プロセッサ（１６）は、前記ＴＶに関連するソフトウェアコードを実行して、前記ライセンシング可能な機能に従う表示を前記ディスプレイ上に行うように前記ライセンシング可能コンポーネントを作動させ、前記ＴＶが販売後モードにあることに少なくとも部分的に応答して、前記ライセンシング可能な機能のためのライセンス料の支払いを行う、
   ことを特徴とするＴＶ。
10. 前記ライセンシング可能コンポーネントが、地上波放送高度テレビジョン方式委員会（ＡＴＳＣ）復調器アセンブリ（５８）である、
    ことを特徴とする請求項９に記載のＴＶ。
11. 前記ライセンシング可能コンポーネントが、ビデオデコーダ（６２）である、
    ことを特徴とする請求項９に記載のＴＶ。
12. 前記ライセンシング可能コンポーネントが、オーディオデコーダ（６４）である、
    ことを特徴とする請求項９に記載のＴＶ。
13. 前記ライセンシング可能コンポーネントが、デジタル権利管理コンポーネントである、
    ことを特徴とする請求項９に記載のＴＶ。
14. 前記ライセンシング可能コンポーネントが、ウェブブラウザ（２６）である、
    ことを特徴とする請求項９に記載のＴＶ。
15. 前記ライセンシング可能コンポーネントが、電子番組ガイド（ＥＰＧ）コンポーネントである、
    ことを特徴とする請求項９に記載のＴＶ。
16. ライセンシング可能な機能を提供するライセンシング可能コンポーネント（５８など）を備えたオーディオビデオディスプレイ装置（ＡＶＤＤ）（１２）であって、前記ライセンシング可能な機能は、前記ＡＶＤＤが小売実演モードにある時には、前記ライセンシング可能な機能を利用するためのライセンス料を支払うことなく前記ＡＶＤＤ上にデータを提示するように利用可能である一方、前記ライセンシング可能な機能は、前記ＡＶＤＤの販売後には、前記ライセンシング可能な機能のためのライセンス料トランザクションが準備されたことに従ってのみ前記ＡＶＤＤ上にデータを提示するように利用可能である、
    ことを特徴とするオーディオビデオディスプレイ装置（ＡＶＤＤ）（１２）。
17. 前記ＡＶＤＤに関連するプロセッサ（１６）が、起動サーバと交信せずに前記ライセンシング可能コンポーネントを起動する、
    ことを特徴とする請求項１６に記載のＡＶＤＤ。
18. 前記ＡＶＤＤに関連するプロセッサ（１６）が、少なくとも部分的に、起動しようとする前記ライセンシング可能コンポーネントのアイデンティティとともに一意の製品ＩＤをサーバ（９８）に送信することにより、前記小売実演モードにある前記ライセンシング可能コンポーネントを起動するために必要なライセンスコードを提供するように前記サーバに要求する、
    ことを特徴とする請求項１６に記載のＡＶＤＤ。
19. 前記一意の製品ＩＤが、前記ＡＶＤＤのシリアル番号と前記ＡＶＤＤの型番及び／又は前記ＡＶＤＤ内の一意の暗号化キーとの組み合わせである、
    ことを特徴とする請求項１８に記載のＡＶＤＤ。
20. 前記オーディオビデオ装置に関連するプロセッサ（１６）が、前記オーディオビデオ装置のディスプレイ（２８）上に、前記オーディオビデオ装置が前記小売実演モードにあるかどうかを視聴者が確認できるようにするよう構成されたユーザインターフェイス（ＵＩ）（２０８）を提示し、前記ＵＩが、前記小売実演モードを選択するための選択肢を提示する、
    ことを特徴とする請求項１６に記載のＡＶＤＤ。

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