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JP2014230064A - 通信システム、サーバ装置、通信方法、およびプログラム - Google Patents

通信システム、サーバ装置、通信方法、およびプログラム Download PDF

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JP2014230064A
JP2014230064A JP2013107820A JP2013107820A JP2014230064A JP 2014230064 A JP2014230064 A JP 2014230064A JP 2013107820 A JP2013107820 A JP 2013107820A JP 2013107820 A JP2013107820 A JP 2013107820A JP 2014230064 A JP2014230064 A JP 2014230064A
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Abstract

【課題】各々が特定の被制御装置を制御可能な複数の制御装置のいずれかを用いて、当該特定の被制御装置を制御可能な通信システムを提供する。
【解決手段】通信システム1は、サーバ装置100と、各々が制御装置であるホームサーバ200および通信機器300と、被制御装置であるエアーコンディショナ401とを備る。ホームサーバ200および通信機器300の各々は、サーバ装置100およびエアーコンディショナ401と通信可能に接続されている。サーバ装置100は、予め定められた規則に基づいて、ホームサーバ200および通信機器300のうちから1つの制御装置を選択する。サーバ装置100は、選択された制御装置に対して、エアーコンディショナ401を制御するための指令を送信する。選択された制御装置は、上記指令に基づきエアーコンディショナ401を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信システム、サーバ装置、通信方法、およびプログラムに関する。特に、家庭用電気器具等の被制御装置を制御するための通信システム、通信システムを構成するサーバ装置、サーバ装置における通信方法、およびサーバ装置を制御するためのプログラムに関する。
従来、複数の家庭用電気器具が接続されたホームネットワークが知られている。特許文献1には、当該ホームネットワークとして、デジタル信号により相互通信を可能とした分散型ホームネットワークが開示されている。具体的には、特許文献1の分散型ネットワークは、チューナユニットと、クライアントユニットと、サーバユニットとを備える。
チューナユニットは、放送波を受信する。チューナユニットは、受信した放送波に基づく映像情報を含むデジタル信号を、ネットワークに送出する。クライアントユニットは、チューナユニットとネットワークに接続された各種の機器とを操作するために、ネットワークに接続されている機器から送信されるデジタル信号を受信する。クライアントユニットは、当該受信したデジタル信号を映像として表示する。サーバユニットは、チューナユニットから送信されたデジタル信号を蓄積する。サーバユニットは、クライアントユニットからの制御要求により、映像情報を含むデジタル信号をネットワークに送出する。
特許文献1では、分散型ネットワークが上記の構成を有することにより、各家庭用電気器具を集中制御するコントローラが故障すると家庭全体の機能が停止してしまうといった従来の集中型ネットワークの問題点を解消できると記載されている。
また、従来、ネットワークを介して所定の制御プロトコルにより被制御装置の制御を行なうための通信装置が知られている。特許文献2には、当該通信装置として、インタフェース手段と、問合せ手段と、受信手段と、決定手段と、通知手段とを備えるコントローラが開示されている。
インタフェース手段は、ネットワークを介して被制御装置と通信する。問合せ手段は、インタフェース手段を介して被制御装置に対し、当該被制御装置がサポートしている制御プロトコルを問合せる。受信手段は、インタフェース手段を介して被制御装置から、当該被制御装置がサポートしている1または複数の制御プロトコルの一覧情報を受信する。決定手段は、受信手段により受信された一覧情報に基づいて、使用すべき制御プロトコルを決定する。通知手段は、インタフェース手段を介して被制御装置に対し、決定手段により使用すべきと決定された制御プロトコルを通知する。
特許文献2では、コントローラは上記の構成を有することにより、上位のプロトコルが複数存在する場合に通信相手との間で使用すべきプロトコルを選択かつ使用できるようになると記載されている。
特開平11−88865号公報 特開2002−315066号公報
しかしながら、従来のネットワークは、1つの制御装置が1または複数の被制御装置を制御する構成しか考慮されていない。つまり、1つの被制御装置を制御するために複数の制御装置を用いてネットワークを構成することは検討されていない。
本願発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、各々が特定の被制御装置を制御可能な複数の制御装置のいずれかを用いて、当該特定の被制御装置を制御可能な通信システム、当該通信システムを構成するサーバ装置、当該サーバ装置における通信方法、および当該サーバ装置を制御するためのプログラムを提供することにある。
本発明のある局面に従うと、通信システムは、サーバ装置と、複数の制御装置と、被制御装置とを備える。複数の制御装置の各々は、サーバ装置および被制御装置と通信可能に接続されている。サーバ装置は、予め定められた規則に基づいて、複数の制御装置のうちから1つの制御装置を選択する選択手段と、選択された制御装置に対して、被制御装置を制御するための指令を送信する送信手段とを含む。選択された制御装置は、指令に基づき被制御装置を制御する。
好ましくは、複数の制御装置の各々は、被制御装置に対して送信すべきデータとして指令が存在するか否かを、指定されたタイミングでサーバ装置に対して問い合わせる問合手段と、問い合わせに基づき指令を受信する受信手段とを含む。
好ましくは、指令は、端末装置からサーバ装置を介して選択された制御装置に送信されるものである。選択手段は、サーバ装置が端末装置から指令を受信した後に当該サーバ装置が最初に受信した問い合せの送信元である制御装置を選択する。
好ましくは、選択された制御装置が被制御装置の制御を行なえなかった場合には、送信手段は、複数の制御装置のうち、選択された制御装置とは異なる1つの制御装置に対して、指令を送信する。
好ましくは、選択手段は、選択された制御装置が被制御装置の制御を行なえなかったことを表した信号をサーバ装置が受信した後に当該サーバ装置が最初に受信した問い合せの送信元である制御装置を、異なる1つの制御装置として選択する。
好ましくは、通信システムは、被制御装置とは異なる他の被制御装置をさらに備える。複数の制御装置は、他の被制御装置に接続された第1の制御装置と、他の被制御装置に接続されていない第2の制御装置とを含む。選択手段は、第1の制御装置および第2の制御装置のうちから、第1の制御装置を選択する。サーバ装置は、第2の制御装置対して、問い合せのタイミングをデフォルト値で規定されるタイミングよりも遅らせるタイミング制御手段をさらに含む。
好ましくは、サーバ装置は、複数の制御装置のうちのいずれかの制御装置から問い合せを受信できなかった場合、サーバ装置が受信できた問い合わせの送信元の制御装置が送信する問い合せのタイミングをデフォルト値で規定されるタイミングよりも早めるタイミング制御手段をさらに含む。
好ましくは、選択手段は、複数の制御装置が、第1の通信方式でサーバ装置と通信する第1の制御装置と、第2の通信方式でサーバ装置と通信する第2の制御装置とを含む場合には、規則に基づいた選択として、第2の制御装置を選択する。第1の通信方式は、被制御装置に対して送信すべきデータとして指令が存在するか否かを、指定されたタイミングでサーバ装置に対して問い合わせ、問い合わせに基づき指令を受信する方式である。第2の通信方式は、問合せを行なうことなくサーバ装置から指令を受信する方式である。
好ましくは、問い合せのタイミングは、サーバ装置によって指定される。
好ましくは、問い合わせのタイミングは、時間間隔または時刻により指定される。
本発明の他の局面に従うと、サーバ装置は、複数の制御装置と通信する。複数の制御装置の各々は、サーバ装置から受信した指令に基づき、被制御装置を制御可能である。サーバ装置は、予め定められた規則に基づいて、複数の制御装置のうちから1つの制御装置を選択する選択手段と、選択された制御装置に対して、指令を送信する送信手段と備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、通信方法は、複数の制御装置と通信するサーバ装置において実行される。複数の制御装置の各々は、サーバ装置から受信した指令に基づき、被制御装置を制御可能である。通信方法は、予め定められた規則に基づいて、複数の制御装置のうちから1つの制御装置を選択するステップと、選択された制御装置に対して、指令を送信するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、複数の制御装置と通信するサーバ装置を制御する。複数の制御装置の各々は、サーバ装置から受信した指令に基づき、被制御装置を制御可能である。プログラムは、予め定められた規則に基づいて、複数の制御装置のうちから1つの制御装置を選択するステップと、選択された制御装置に対して、指令を送信するステップとを、サーバ装置のプロセッサに実行させる。
本発明によれば、各々が特定の被制御装置を制御可能な複数の制御装置のいずれかを用いて当該特定の被制御装置を制御可能となる。
通信システム1の概略構成を表した図である。 通信システム1における処理の流れを説明するためのシーケンスチャートである。 サーバ装置100のハードウェア構成の典型例を表した図である。 ホームサーバ200のハードウェア構成の典型例を表した図である。 通信機器300のハードウェア構成の典型例を表した図である。 サーバ装置100とホームサーバ200と通信機器300との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。 サーバ装置100における処理の流れを表したフローチャートである。 通信システム1Aにおける処理の流れを説明するためのシーケンスチャートである。 サーバ装置100Aとホームサーバ200と通信機器300との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。 サーバ装置100Aにおける処理の流れを説明するためのフローチャートである。 通信システム1Bにおける処理の流れを説明するためのシーケンスチャートである。 サーバ装置100Bとホームサーバ200と通信機器300との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。 サーバ装置100Bにおける処理の流れを説明するためのフローチャートである。 通信システム1Cの詳細を説明するための図である。 通信システム1Cにおける処理の流れを説明するためのシーケンスチャートである。 サーバ装置100Cとホームサーバ200と通信機器300との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。 サーバ装置100Cにおける処理の流れを説明するためのフローチャートである。 通信システム1Dの概略構成を表した図である。 通信システム1Dにおける処理の流れを説明するためのシーケンスチャートである。 サーバ装置100Dとホームサーバ200Dと通信機器300との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。 サーバ装置100Dにおける処理の流れを説明するためのフローチャートである。 通信システム1Eの概略構成を表した図である。 通信システム1Fの概略構成を表した図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施の形態に係る通信システムについて説明する。また、以下の説明では、同一の部材には同一の参照符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<1A.システム構成>
図1は、本実施の形態に係る通信システム1の概略構成を表した図である。図1を参照して、通信システム1は、サーバ装置100と、ホームサーバ200と、通信機器300と、家庭用電気器具群400と、端末装置としてのスマートフォン500とを備える。家庭用電気器具群400は、複数の家庭用電気器具(被制御装置)として、エアーコンディショナ401と、照明装置402と、テレビ403とを含む。なお、エアーコンディショナ401、照明装置402、およびテレビ403は、被制御装置の一例であって、これに限定されるものではない。
ホームサーバ200、通信機器300、および各家庭用電気器具401〜403は、宅内に設置されている。サーバ装置100は、宅外に設置されている。また、本実施の形態では、スマートフォン500は、宅外にいるユーザに所持されているものとして説明する。通信機器300は、エアーコンディショナ401と離れた位置に設置されていてもよいし、あるいはエアーコンディショナ401に据え付けられていてもよい。また、通信機器300は、エアーコンディショナ401の内部に備え付けられていてもよい。
スマートフォン500は、サーバ装置100と通信可能に接続されている。サーバ装置100は、ホームサーバ200および通信機器300と通信可能に接続されている。ホームサーバ200は、サーバ装置100および各家庭用電気器具401〜403と通信可能に接続されている。通信機器300は、サーバ装置100およびエアーコンディショナ401と通信可能に接続されている。このように、通信システム1では、サーバ装置100は、ホームサーバ200を介してエアーコンディショナ401と通信可能に接続されているとともに、通信機器300を介してエアーコンディショナ401と通信可能に接続されている。
サーバ装置100は、一例として、XML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語を用いた通信仕様に基づき、ホームサーバ200および通信機器300と通信する。なお、サーバ装置100は、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)等の非マークアップ言を用いた通信仕様に基づき、ホームサーバ200および通信機器300と通信してもよい。通信に用いるデータの形式は、特に限定されるものではない。
より詳しくは、ホームサーバ200および通信機器300は、家庭用電気器具を制御するための指令が存在するか否かを、指定されたタイミングでサーバ装置100に対して問い合わせ、当該問い合わせに基づき上記指令を受信する。つまり、ホームサーバ200および通信機器300は、サーバ装置100に対してポーリングを行なう。
以下においては、問合せのタイミングのデフォルト値がホームサーバ200および通信機器300において予め指定(決定)されており、サーバ装置100が必要に応じてデフォルト値以外のタイミングで問い合せを行なうようにホームサーバ200および通信機器300に指示する構成を例に挙げて説明する。具体的には、ポーリングの送信についての時間間隔がホームサーバ200および通信機器300の各々において規定されており、サーバ装置100が必要に応じてポーリングの送信タイミングを変更する指示をホームサーバ200および通信機器300に通知する構成を例に挙げて説明する。
なお、これに限定されず、次回の問い合わせのタイミングが、サーバ装置100によって毎回指定される構成であってもよい。つまり、ポーリングのタイミングは、サーバ装置100によって都度指定される構成としてもよい。問い合わせのタイミングは、たとえば、時間間隔または時刻により指定され得る。
また、以下では、説明を簡略化するために、ホームサーバ200および通信機器300は、サーバ装置100によって問い合わせの時間間隔が変更された場合を除き、「指定されたタイミング」の一例として「予め定められた時間間隔」で、サーバ装置100に対してポーリングを行なうものとして説明を行なう。すなわち、実際には、ポーリングの時間間隔は、一定範囲のランダム要素が含まれるため、正確には予め定められ時間間隔とはならない。たとえば、次回の問い合わせのタイミングがサーバ装置100によって毎回指定される構成においては、でサーバ装置100から指定される時間は、たとえば15分間隔といった固定された値ではなく、サーバ装置100への負荷を加味して、15分前後といったランダム要素が考慮された値となる。また、上述したように問合せのタイミングのデフォルト値がホームサーバ200および通信機器300において予め指定されている構成であっても、ランダム要素が考慮される。しかしながら、以下の説明では、説明を簡略化し、理解を容易とするために、当該ランダム要素を考慮しないで説明を行なう。
ホームサーバ200は、スマートハウス向けの制御プロトコルおよびセンサーネットプロトコルを有する通信プロトコルを用いて、各家庭用電気器具401〜403と通信する。ホームサーバ200は、たとえばECHONET Lite(登録商標)によって、各家庭用電気器具401〜403と通信する。ただし、ホームサーバ200と家庭用電気器具401〜403との通信は、ECHONET Liteのように汎用の通信プロトコルによるものではなく、独自の通信プロトコルにより実現してもよい。
本実施の形態では、説明の便宜上、各家庭用電気器具401〜403がECHONET Liteによる通信を可能とする機能を内蔵しているものとして説明する。なお、家庭用電気器具がECHONET Liteによる通信を可能とする機能を内蔵していない場合には、当該機能を実現するためのアダプタを家庭用電気器具に通信可能に接続すればよい。
スマートフォン500は、ユーザ操作に基づき、各家庭用電気器具401〜403を制御するための制御指令の入力を受け付ける。スマートフォン500は、受付けた制御指令をサーバ装置100に送信する。
サーバ装置100は、受信した制御指令が照明装置402およびテレビ403のいずれかを制御するための指令である場合には、ポーリングに対する応答として、ホームサーバ200に制御指令を送信する。この場合、ホームサーバ200は、受信した制御指令に基づき、照明装置402およびテレビ403のいずれかを制御する。より詳しくは、ホームサーバ200は、マークアップ言語を用いた制御指令を解釈し、ECHONET LITEの通信に必要なデータを抽出する。ホームサーバ200は、当該抽出したデータを制御対象である照明装置402またはテレビ403に送信することより、家庭用電気器具を制御する。
サーバ装置100は、受信した制御指令がエアーコンディショナ401を制御するための指令である場合、エアーコンディショナ401を制御する主体として、予め定められた規則に基づき、ホームサーバ200および通信機器300の何れかを選択する。この場合、サーバ装置100によって選択された機器(ホームサーバ200または通信機器300)は、受信した制御指令に基づき、エアーコンディショナ401を制御する。たとえば、通信機器300が選択された場合、通信機器300は、マークアップ言語を用いた制御指令を解釈し、エアーコンディショナ401を制御する。また、ホームサーバ200が選択された場合、上記と同様に、制御指令から抽出したデータを制御対象であるエアーコンディショナ401に送信することより、家庭用電気器具を制御する。
このように、ホームサーバ200は、各家庭用電気器具401〜403を制御するための制御装置として機能する。また、通信機器300は、エアーコンディショナ401の動作を制御するための制御装置として機能する。つまり、通信システム1では、2つの制御装置(通信機器300およびホームサーバ200)によって、エアーコンディショナ401の制御が可能である。以下では、通信機器300およびホームサーバ200の各々を、「制御装置」とも称する。なお、本実施の形態では、説明を簡略化するために、家庭用電気器具の制御装置として機能する装置が2つである場合を例に挙げて説明したが、3つ以上であってもよい。
また、以下では、主として、スマートフォン500からエアーコンディショナ401を制御する局面について説明する。特に、サーバ装置100が、エアーコンディショナ401を制御する主体として、ホームサーバ200および通信機器300のいずれを選択するかについて説明する。つまり、複数の制御装置のうちから1つの制御装置を選択するに際しての規則(予め定められた規則)の一例について、説明する。なお、後述する実施の形態2〜5についても、実施の形態1と同じ観点から説明を行なう。
<1B.通信システム1における処理の概要>
図2は、通信システム1における処理の流れを説明するためのシーケンスチャートである。より詳しくは、図2は、通信システム1におけるある局面の通信状態を表した図である。
図2を参照して、シーケンスSQ102において、ホームサーバ200は、サーバ装置100に対してポーリングを行なう。シーケンスSQ104において、通信機器300は、サーバ装置100に対してポーリングを行なう。シーケンスSQ106において、ユーザ操作に基づき、スマートフォン500は制御指令をサーバ装置100に送信する。シーケンスSQ108において、ホームサーバ200は、サーバ装置100に対してポーリングを行なう。
ところで、サーバ装置100は、ホームサーバ200および通信機器300のうち、サーバ装置100がスマートフォン500から制御指令を受信した後にサーバ装置100が最初に受信したポーリングの送信元である機器(制御装置)を選択する。サーバ装置100は、選択した機器に対して、制御指令を送信する。
図2の場合においては、サーバ装置100は、シーケンスSQ106の後のシーケンスSQ108において、ホームサーバ200からポーリング処理により送信される信号(以下、「ポーリング信号」)を受信している。つまり、サーバ装置100は、通信機器300からのポーリング信号よりも先にホームサーバ200からのポーリング信号を受信している。
このため、シーケンスSQ110において、サーバ装置100は、ホームサーバ200に制御指令を送信する。シーケンスSQ112において、ホームサーバ200は、受信した制御指令をエアーコンディショナ401に送信する。この場合、エアーコンディショナ401は、受信した制御指令に基づき動作する。
シーケンスSQ114において、ホームサーバ200は、サーバ装置100に対してポーリングを行なう。シーケンスSQ116において、通信機器300は、サーバ装置100に対してポーリングを行なう。以下、ホームサーバ200および通信機器300の各々は、各々に規定された時間間隔で、サーバ装置100に対してポーリングを行なう。なお、ホームサーバ200の制御対象の数(図1では3台)は、通信機器300の制御対象の数(図1では1台)よりも多いため、ホームサーバ200のポーリングの送信の時間間隔(以下、「ポーリング間隔」)は、通信機器300のポーリング間隔よりも短く設定されている。
<1C.ハードウェア構成>
(1)サーバ装置100
図3は、サーバ装置100のハードウェア構成の典型例を表した図である。図3を参照して、サーバ装置100は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU151と、データを不揮発的に格納するROM152と、CPU151によるプログラムの実行により生成されたデータ、又は入力装置(図示せず)を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM153と、データを不揮発的に格納するHDD154と、LED155と、スイッチ156と、通信IF(Interface)157と、電源回路158と、モニタ159と、操作キー160とを含む。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。
電源回路158は、コンセントを介して受信した商用電源の電圧を降圧し、サーバ装置100の各部に電源供給を行なう回路である。スイッチ156は、電源回路158に給電を行なうか否かを切替えるための主電源用のスイッチ、およびその他の各種の押しボタンスイッチである。モニタ159は、各種のデータを表示するためのデバイスである。
通信IF157は、ホームサーバ200および通信機器300に対するデータの送信処理およびホームサーバ200および通信機器300から送信されたデータの受信処理、並びに、スマートフォン500に対するデータの送信処理およびスマートフォン500から送信されたデータの受信処理を行なう。
LED155は、サーバ装置100の動作状態を表す各種の表示ランプである。たとえば、LED155は、サーバ装置100の主電源のオンまたはオフ状態、およびHDD154への読み出しまたは書き込み状態等を表す。操作キー160は、サーバ装置100のユーザがサーバ装置100へデータを入力するための用いるキー(キーボード)である。
サーバ装置100における処理は、各ハードウェアおよびCPU151により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、HDD154に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IF157等を介してダウンロードされた後、HDD154に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU151によってHDD154から読み出され、RAM153に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU151は、そのプログラムを実行する。
同図に示されるサーバ装置100を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、RAM153、HDD154、記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、サーバ装置100の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、DVD−RAMに限られず、DVD-ROM、CD−ROM、FD、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。また、ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
(2)ホームサーバ200
図4は、ホームサーバ200のハードウェア構成の典型例を表した図である。図4を参照して、ホームサーバ200は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU251と、データを不揮発的に格納するROM252と、CPU251によるプログラムの実行により生成されたデータ、又は入力装置(図示せず)を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM253と、データを不揮発的に格納するHDD254と、LED255と、スイッチ256と、通信IF(Interface)257と、電源回路258と、モニタ259と、操作キー260とを含む。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。
電源回路258は、コンセントを介して受信した商用電源の電圧を降圧し、サーバ装置100の各部に電源供給を行なう回路である。スイッチ256は、電源回路258に給電を行なうか否かを切替えるための主電源用のスイッチ、およびその他の各種の押しボタンスイッチである。モニタ259は、各種のデータを表示するためのデバイスである。
通信IF257は、サーバ装置100および各家庭用電気器具401〜403に対するデータの送信処理、およびサーバ装置100および各家庭用電気器具401〜403から送信されたデータの受信処理を行なう。
LED255は、サーバ装置100の動作状態を表す各種の表示ランプである。たとえば、LED255は、サーバ装置100の主電源のオンまたはオフ状態、およびHDD254への読み出しまたは書き込み状態等を表す。操作キー260は、サーバ装置100のユーザがサーバ装置100へデータを入力するための用いるキー(キーボード)である。
サーバ装置100における処理は、各ハードウェアおよびCPU251により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、HDD254に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IF257等を介してダウンロードされた後、HDD254に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU251によってHDD254から読み出され、RAM253に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU251は、そのプログラムを実行する。
同図に示されるサーバ装置100を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、RAM253、HDD254、記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、サーバ装置100の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、DVD−RAMに限られず、DVD-ROM、CD−ROM、FD、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。また、ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
(3)通信機器300
図5は、通信機器300のハードウェア構成の典型例を表した図である。図5を参照して、通信機器300は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU351と、フラッシュROM等のデータを不揮発的に格納するROM352と、CPU351によるプログラムの実行により生成されたデータ、又は入力装置(図示せず)を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM353と、スイッチ356と、通信IF(Interface)357と、電源回路358とを含む。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。
電源回路358は、コンセントを介して受信した商用電源の電圧を降圧し、通信機器300の各部に電源供給を行なう回路である。スイッチ356は、電源回路358に給電を行なうか否かを切替えるための主電源用のスイッチ、およびその他の各種の押しボタンスイッチである。通信IF357は、サーバ装置100およびエアーコンディショナ401との間で通信を行なうために、データの送受信処理を行なう。
通信機器300における処理は、各ハードウェアおよびCPU351により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ROM352に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IF357等を介してダウンロードされた後、ROM352に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU351によってROM352から読み出され、RAM353に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU351は、そのプログラムを実行する。
同図に示される通信機器300を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、RAM353、ROM352、記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、通信機器300の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、DVD−RAMに限られず、DVD-ROM、CD−ROM、FD、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。また、ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
<1D.機能的構成>
図6は、サーバ装置100とホームサーバ200と通信機器300との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。図6を参照して、通信システム1は、上述したように、サーバ装置100と、ホームサーバ200と、通信機器300と、複数の家庭用電気器具401〜403と、スマートフォン500とを備える。
サーバ装置100は、受信部111と、記憶部112と、選択部113と、送信部114とを含む。ホームサーバ200は、問合部211と、受信部212と、家電制御部213と、制御結果送信部214とを含む。通信機器300は、問合部311と、受信部312と、家電制御部313と、制御結果送信部314とを含む。以下、各装置100,200,300に含まれる各部について説明する。
(1)サーバ装置100
受信部111は、スマートフォン500から制御指令を受信する。また、受信部111は、ホームサーバ200および通信機器300から送信されるポーリング信号を受信する。さらに、受信部111は、ホームサーバ200および通信機器300から家庭用電気器具の制御結果を表した通知を受信する。制御結果とは、制御が行えたか否かを示す情報である。
記憶部112は、サーバ装置100を動作させるためのオペレーティングシステム、サーバ装置100で実行される各種のアプリケーションプログラム、サーバ装置100で用いられる各種のデータを記憶している。一例として、記憶部112は、ホームサーバ200の制御対象(家庭用電気器具)を表す識別情報(たとえばMACアドレス)と、通信機器300の制御対象を表す識別情報とを記憶している。
選択部113は、予め定められた規則に基づいて、複数の制御装置(つまり、ホームサーバ200および通信機器300)のうちから1つの制御装置を選択する。具体的には、選択部113は、サーバ装置100がスマートフォン500から制御指令を受信した後にサーバ装置100が最初に受信したポーリング信号の送信元である機器を選択する。
送信部114は、選択された制御装置(ホームサーバ200および通信機器300のいずれか)に対して、エアーコンディショナ401を制御するための制御指令を送信する。
(2)ホームサーバ200
問合部211は、家庭用電気器具401〜403に対して送信すべきデータとして制御指令が存在するか否かを、予め定められた時間間隔でサーバ装置100に対して問い合わせる。つまり、問合部211は、サーバ装置100に対してポーリングを行なう。
受信部212は、サーバ装置100の選択部113によってホームサーバ200が選択された場合、サーバ装置100から制御指令を受信する。
家電制御部213は、受信部212が受信した制御指令に基づき、当該制御指令で指定された家庭用電気器具を制御する。
制御結果送信部214は、家電制御部213による家庭用電気器具の制御が行なわれた場合に、制御に成功した旨の通知をサーバ装置100に送信する。また、制御結果送信部214は、家電制御部213による家庭用電気器具の制御が行えなかった場合には、制御に失敗した旨の通知をサーバ装置100に送信する。なお、制御が行なえなかった場合の一例としては、通信障害が挙げられる。
スマートフォン500からの制御指令が、エアーコンディショナ401に対する指令である場合、サーバ装置100の選択部113によってホームサーバ200が選択されると、家電制御部213がエアーコンディショナを制御することになる。この場合には、通信機器300によるエアーコンディショナ401の制御は行われない。
(3)通信機器300
問合部311は、エアーコンディショナ401に対して送信すべきデータとして制御指令が存在するか否かを、予め定められた時間間隔でサーバ装置100に対して問い合わせる。つまり、問合部311は、サーバ装置100に対してポーリングを行なう。
受信部312は、サーバ装置100の選択部113によって通信機器300が選択された場合、サーバ装置100から制御指令を受信する。
家電制御部313は、受信部312が受信した制御指令に基づき、エアーコンディショナ401を制御する。
制御結果送信部314は、家電制御部313によるエアーコンディショナ401の制御が行なわれた場合に、制御に成功した旨の通知をサーバ装置100に送信する。また、制御結果送信部314は、家電制御部313によるエアーコンディショナ401の制御が行えなかった場合には、制御に失敗した旨の通知をサーバ装置100に送信する。なお、制御が行なえなかった場合の一例としては、通信障害が挙げられる。
つまり、スマートフォン500からの制御指令が、エアーコンディショナ401に対する指令である場合、サーバ装置100の選択部113によって通信機器300が選択されると、家電制御部313がエアーコンディショナを制御することになる。この場合には、ホームサーバ200によるエアーコンディショナ401の制御は行われない。
<1E.サーバ装置100の処理フロー>
図7は、サーバ装置100における処理の流れを表したフローチャートである。図7を参照して、ステップS102において、サーバ装置100は、ホームサーバ200から送信されるポーリング信号の受信を開始する。ステップS104において、サーバ装置100は、エアーコンディショナ401に接続された通信機器300から送信されるポーリング信号の受信を開始する。
ステップS106において、サーバ装置100は、スマートフォン500から制御指令を受信したか否かを判断する。サーバ装置100は、制御指令を受信したと判断した場合(ステップS106においてYES)、ステップS108において、ホームサーバ200および通信機器300のうちから、サーバ装置100が制御指令を受信した後に最初に受信したポーリング信号の送信元の機器を選択する。サーバ装置100は、制御指令を受信していないと判断した場合(ステップS106においてNO)、処理をステップS106に進める。ステップS110において、サーバ装置100は、選択された制御装置(ホームサーバ200または通信機器300)に対して、制御指令を送信する。たとえば、図2の場合においては、サーバ装置100は、ホームサーバ200および通信機器300のうちからホームサーバ200を選択し、ホームサーバ200に制御指令を送信する。
<1F.通信システム1の利点>
(1)以上のように、通信システム1は、サーバ装置100と、複数の制御装置(ホームサーバ200および通信機器300)と、被制御装置(エアーコンディショナ401)とを備える。ホームサーバ200および通信機器300の各々は、サーバ装置100およびエアーコンディショナ401と通信可能に接続されている。サーバ装置100は、予め定められた規則に基づいて、ホームサーバ200および通信機器300のうちから1つの機器(制御装置)を選択する選択部113を備える。サーバ装置100は、選択された制御装置に対して、エアーコンディショナ401を制御するための制御指令を送信する送信部114を備える。選択された制御装置は、当該制御指令に基づきエアーコンディショナ401を制御する。それゆえ、通信システム1によれば、各々が特定の電気器具(エアーコンディショナ401)を制御可能な複数の制御装置(ホームサーバ200および通信機器300)のいずれかを用いて当該特定の電気器具を制御可能となる。このことは、後述する各実施の形態2〜7の通信システムについても同様である。
(2)また、ホームサーバ200および通信機器300の各々は、エアーコンディショナ401に対して送信すべきデータとして制御指令が存在するか否かを、予め定められた時間間隔でサーバ装置100に対してポーリングを行なう問合部211,311を備える。さらに、ホームサーバ200および通信機器300の各々は、ポーリングに基づき制御指令を受信する受信部212,312を備える。それゆえ、通信システム1を、ポーリングを行なうことによって制御命令を取得する制御装置を備える構成に適用させることができる。このことは、後述する各実施の形態2〜4,6,および7の通信システムについても同様である。
(3)また、上記制御指令は、スマートフォン500からサーバ装置100を介して選択された制御装置(ホームサーバ200および通信機器300)に送信されるものである。選択部113は、サーバ装置100がスマートフォン500から上記制御指令を受信した後にサーバ装置100が最初に受信したポーリング信号の送信元である制御装置を選択する。それゆえ、サーバ装置100は、最初に受信したポーリング信号の送信元でない制御装置に対して制御指令を送信する構成に比べて、被制御装置であるエアーコンディショナ401に対して、制御指令を早く送信することができる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、実施の形態1で説明した手法によって選択された制御装置がエアーコンディショナ401の制御を行なえなかった場合に、選択されなかった制御装置がエアーコンディショナ401を制御する構成について説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、実施の形態1の通信システム1と区別すために、本実施の形態に係る通信システムを「通信システム1A」と称する。また、実施の形態1のサーバ装置100と区別すために、本実施の形態に係るサーバ装置を「サーバ装置100A」と称する。通信システム1Aは、サーバ装置100Aと、ホームサーバ200と、通信機器300と、複数の家庭用電気器具401〜403と、スマートフォン500とを備える。各機器同士の接続態様は、実施の形態1における図1に示した態様と同じであるため、ここでは、接続態様の説明を繰り返さない。また、サーバ装置100Aは、サーバ装置100と同様のハードウェア構成を有するため、サーバ装置100Aのハードウェア構成については説明を繰り返さない。
<2A.通信システム1Aにおける処理の概要>
図8は、通信システム1Aにおける処理の流れを説明するためのシーケンスチャートである。より詳しくは、図8は、通信システム1Aにおけるある局面の通信状態を表した図である。
図8を参照して、シーケンスSQ202において、ホームサーバ200は、サーバ装置100Aに対してポーリングを行なう。シーケンスSQ204において、通信機器300は、サーバ装置100Aに対してポーリングを行なう。シーケンスSQ206において、スマートフォン500は、制御指令をサーバ装置100Aに送信する。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、サーバ装置100Aは、ホームサーバ200および通信機器300のうち、サーバ装置100Aがスマートフォン500から制御指令を受信した後にサーバ装置100Aが最初に受信したポーリングの送信元である機器(制御装置)を選択する。サーバ装置100Aは、選択した機器に対して、制御指令を送信する。
図8の場合においては、サーバ装置100Aは、シーケンスSQ206の後のシーケンスSQ208において、ホームサーバ200からポーリングによる信号(ポーリング信号)を受信している。つまり、サーバ装置100Aは、通信機器300からのポーリング信号よりも先にホームサーバ200からのポーリング信号を受信している。
このため、シーケンスSQ210において、サーバ装置100Aは、ホームサーバ200に制御指令を送信する。シーケンスSQ212において、ホームサーバ200は、受信した制御指令をエアーコンディショナ401に送信する。一例として、ホームサーバ200が、エアーコンディショナ401の制御に失敗したとする。この場合、シーケンスSQ214において、ホームサーバ200は、制御結果の通知として、制御に失敗したことを示す通知をサーバ装置100Aに送信する。また、サーバ装置100Aは、ホームサーバ200による制御が失敗したことを表す記録(ログ)を記憶する。サーバ装置100Aは、当該ログによって、選択されかつ制御に失敗した制御装置を認識し続けることができる。
サーバ装置100Aは、制御に失敗した旨の通知を受信した場合、後述するように、選択しなかった制御装置である通信機器300からの次回のポーリング信号に応答して、通信機器300に対して同じ制御指令を送信(再送信)する処理を行なう。
シーケンスSQ216において、ホームサーバ200は、サーバ装置100Aに対してポーリングを行なう。シーケンスSQ218において、通信機器300は、サーバ装置100Aに対してポーリングを行なう。シーケンスSQ220において、サーバ装置100Aは、通信機器300に対して制御指令を送信する。シーケンスSQ222において、通信機器300は、受信した制御指令をエアーコンディショナ401に送信することにより、エアーコンディショナ401を制御する。
<2B.機能的構成>
図9は、サーバ装置100Aとホームサーバ200と通信機器300との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。図9を参照して、通信システム1Aは、上述したように、サーバ装置100Aと、ホームサーバ200と、通信機器300と、複数の家庭用電気器具401〜403と、スマートフォン500とを備える。
サーバ装置100Aは、受信部111と、記憶部112と、選択部113Aと、送信部114Aとを含む。ホームサーバ200は、問合部211と、受信部212と、家電制御部213と、制御結果送信部214とを含む。通信機器300は、問合部311と、受信部312と、家電制御部313と、制御結果送信部314とを含む。
つまり、サーバ装置100Aが選択部113Aと送信部114Aを備える点において、選択部113と送信部114とを備える実施の形態1のサーバ装置100(図6)とは異なる。他の構成は、実施の形態1に係る通信システム1と同じである。このため、以下では、実施の形態1の通信システム1と異なる構成について説明を行ない、同じ構成については説明を繰り返さない。
選択部113Aは、予め定められた規則に基づいて、複数の制御装置(つまり、ホームサーバ200および通信機器300)のうちから1つの制御装置を選択する。具体的には、選択部113Aは、サーバ装置100がスマートフォン500から制御指令を受信した後にサーバ装置100Aが最初に受信したポーリング信号の送信元である機器を選択する。
送信部114Aは、選択された制御装置(ホームサーバ200および通信機器300のいずれか)に対して、エアーコンディショナ401を制御するための制御指令を送信する。
また、受信部111が、選択部113Aによって選択された制御装置(たとえば、図8の場合にはホームサーバ200)から、エアーコンディショナ401の制御に失敗した旨の通知を受信した場合、選択部113Aは、前回選択しなかった制御装置(図8の場合には通信機器300)を選択する。この場合、送信部114Aは、再度選択された制御装置に対して、制御指令を送信する。
上記においては、エアーコンディショナ401を制御可能な制御装置が2つである場合を例に挙げて説明した。たとえば、制御装置として機能する機器が2つ以上である場合には、通信システム1Aは、以下の構成を有すると言える。
<2C.サーバ装置100Aの制御構造>
図10は、サーバ装置100Aにおける処理の流れを説明するためのフローチャートである。図10を参照して、ステップS102〜S110の処理は、実施の形態1の図7における処理と同じである。したがって、ここでは、ステップS102〜S110の処理については、説明を繰り返さない。
ステップS110の後、サーバ装置100Aは、ステップS202において、選択された制御装置によるエアーコンディショナ401の制御に成功したか否かを、当該機器からの通知に基づき判断する。たとえば、図8の場合においては、サーバ装置100Aは、ホームサーバ200によりエアーコンディショナ401の制御に成功したか否かを判断する。
サーバ装置100Aは、制御に成功した場合(ステップS202においてYES)、一連の処理を終了する。サーバ装置100Aは、制御に失敗した場合(ステップS202においてNO)、ステップS204において、選択されなかった機器(制御装置)に制御指令を送信する。たとえば、図8の場合においては、サーバ装置100Aは、通信機器300に制御指令を送信する。
<2D.通信システム1Aの利点>
(1)以上のように、選択された制御装置が被制御装置であるエアーコンディショナ401の制御を行なえなかった場合には、送信部114Aは、複数の制御装置(ホームサーバ200および通信機器300)のうち、選択された制御装置とは異なる1つの制御装置に対して、制御指令を送信する。それゆえ、通信システム1Aでは、選択された制御装置とは異なる1つの制御装置に対して制御指令を送信しない構成に比べて、通信エラーに対する堅牢性(ネットワークのロバストネス)を高めることができる。
(2)また、選択部113Aは、選択された制御装置が被制御装置であるエアーコンディショナ401の制御を行なえなかったことを表した信号をサーバ装置100Aが受信した後にサーバ装置100Aが最初に受信したポーリング信号の送信元である制御装置を、上記異なる1つの制御装置として選択する。それゆえ、通信システム1Aでは、ネットワークのロバストネスを高めつつ、被制御装置であるエアーコンディショナ401に対して制御指令を早く送信することができる。
[実施の形態3]
以下では、説明の便宜上、実施の形態1,2の通信システム1,1Aと区別すために、本実施の形態に係る通信システムを「通信システム1B」と称する。また、実施の形態1,2のサーバ装置100,100Aと区別すために、本実施の形態に係るサーバ装置を「サーバ装置100B」と称する。通信システム1Bは、サーバ装置100Bと、ホームサーバ200と、通信機器300と、複数の家庭用電気器具401〜403と、スマートフォン500とを備える。各機器同士の接続態様は、実施の形態1における図1に示した態様と同じであるため、ここでは、接続態様の説明を繰り返さない。また、サーバ装置100Bは、サーバ装置100と同様のハードウェア構成を有するため、サーバ装置100Bのハードウェア構成については説明を繰り返さない。
サーバ装置100Bは、受信した制御指令がエアーコンディショナ401を制御するための指令である場合、エアーコンディショナ401を制御する主体として、予め定められた規則に基づき、ホームサーバ200および通信機器300の何れかを選択する。
サーバ装置100Bは、予め定められた規則として以下の規則を用いる。通信機器300は、エアーコンディショナ401のみを制御する。その一方、ホームサーバ200は、エアーコンディショナ401と、照明装置402と、テレビ403とを制御する。このように、ホームサーバ200は、通信機器300の制御対象であるエアーコンディショナ401を制御可能である。しかしながら、通信機器300は、ホームサーバ200の制御対象である照明装置402およびテレビ403を制御できない。このため、サーバ装置100Bは、ホームサーバ200および通信機器300のうち、他の機器(制御装置)の制御対象についても制御可能な機器(制御装置)を選択する。つまり、本実施の形態の場合には、サーバ装置100Bは、ホームサーバ200を選択する。
また、本実施の形態では、サーバ装置100Bは、2つの制御装置(ホームサーバ200および通信機器300)のうちの1つの機器のポーリング間隔をデフォルト値(予め定められた時間間隔)よりも長くする構成について説明する。具体的には、サーバ装置100Bは、サーバ装置100Bによって選択されなかった機器(つまり通信機器300)のポーリング間隔をデフォルト値よりも長くする。
<3A.通信システム1Bにおける処理の概要>
図11は、通信システム1Bにおける処理の流れを説明するためのシーケンスチャートである。より詳しくは、図11は、通信システム1Bにおけるある局面の通信状態を表した図である。
図11を参照して、シーケンスSQ302において、ホームサーバ200は、サーバ装置100Bに対してポーリングを行なう。シーケンスSQ304において、通信機器300は、サーバ装置100Bに対してポーリングを行なう。
サーバ装置100Bは、制御指令の送信先としてホームサーバ200を選択するため、シーケンスSQ306において、通信機器300に対してポーリング間隔を長くするための指令(以下、「ポーリング間隔変更指令」と称する)を送信する。具体的には、サーバ装置100Bは、次回のポーリングまでの時間間隔を、デフォルト値よりも長い時間に指定する指令を送信する。次回のポーリングまでの時間間隔の指定は、たとえば、具体的な時間を通知してもよいし、あるいはデフォルト値に乗算する値を通知してもよい。なお、詳細については後述するが、図11では、次回のポーリングまでの時間間隔を、デフォルト値の2倍とした例を示している。
シーケンスSQ308において、スマートフォン500は、制御指令をサーバ装置100Bに送信する。シーケンスSQ310において、ホームサーバ200は、サーバ装置100Bに対してポーリングを行なう。シーケンスSQ312において、サーバ装置100Bは、ポーリング信号への応答として、制御指令をホームサーバ200に送信する。シーケンスSQ314において、ホームサーバ200は、制御指令をエアーコンディショナ401に送信することにより、エアーコンディショナ401を制御する。
シーケンスSQ316において、ホームサーバ200は、サーバ装置100Bに対してポーリングを行なう。シーケンスSQ316の後は、本来であれば、通信機器300からのポーリングの時間であるが、上述したようにポーリング間隔が2倍に制御されているため、当該タイミングでは通信機器300によるポーリングは行われない。
シーケンスSQ318において、ホームサーバ200は、サーバ装置100Bに対してポーリングを行なう。また、シーケンスSQ320において、ホームサーバ200は、サーバ装置100Bに対してポーリングを行なう。シーケンスSQ322において、通信機器300は、サーバ装置100Bに対してポーリングを行なう。なお、サーバ装置100Aは、シーケンスSQ322においてポーリング信号を受信した場合には、シーケンスSQ306において説明したように、再度、ポーリング間隔変更指令を通信機器300に送信する。
<3B.機能的構成>
図12は、サーバ装置100Bとホームサーバ200と通信機器300との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。図12を参照して、通信システム1Bは、上述したように、サーバ装置100Bと、ホームサーバ200と、通信機器300と、複数の家庭用電気器具401〜403と、スマートフォン500とを備える。
サーバ装置100Bは、受信部111と、記憶部112と、選択部113Bと、送信部114Bと、設定部115とを含む。ホームサーバ200は、問合部211と、受信部212と、家電制御部213と、制御結果送信部214とを含む。通信機器300は、問合部311と、受信部312と、家電制御部313と、制御結果送信部314とを含む。
つまり、サーバ装置100Bが選択部113Bと送信部114Bと設定部115とを備える点において、選択部113と送信部114とを備える実施の形態1のサーバ装置100(図6)とは異なる。他の構成は、実施の形態1に係る通信システム1と同じである。このため、以下では、実施の形態1の通信システム1と異なる構成について説明を行ない、同じ構成については説明を繰り返さない。
選択部113Bは、予め定められた規則に基づいて、複数の制御装置(つまり、ホームサーバ200および通信機器300)のうちから1つの制御装置を選択する。具体的には、選択部113Bは、ホームサーバ200および通信機器300のうち、他の機器(制御装置)の制御対象についても制御可能な機器(制御装置)を選択する。つまり、図12に示すシステム構成の場合、選択部113Bは、ホームサーバ200を選択する。
設定部115は、選択されなかった機器(通信機器300)のポーリング間隔をデフォルト値よりも長くする。つまり、設定部115は、ポーリング信号の送信タイミングを遅らせる制御を行なう。さらに換言すれば、設定部115は、問い合わせのタイミングをデフォルト値で規定されるタイミングよりも遅らせるタイミング制御を行なう。具体的には、設定部115は、設定したポーリング間隔を送信部114Bを用いて通信機器300に通知することにより、通信機器300のポーリング間隔をデフォルト値よりも長くする。つまり、設定部115は、送信部114Bにポーリング間隔変更指令を送信させることにより、通信機器300のポーリング間隔をデフォルト値よりも長くする。
送信部114Bは、選択された制御装置(ホームサーバ200)に対して、エアーコンディショナ401を制御するための制御指令を送信する。また、送信部114Bは、上述したように、ポーリング間隔変更指令を、選択されなかった機器(通信機器300)に送信する。
上記においては、エアーコンディショナ401を制御可能な制御装置が2つである場合を例に挙げて説明した。たとえば、制御装置として機能する機器が2つ以上である場合には、通信システム1Bは、以下の構成を有すると言える。
<3C.サーバ装置100Bの制御構造>
図13は、サーバ装置100Bにおける処理の流れを説明するためのフローチャートである。図13を参照して、ステップS102,S104,S106の処理は、実施の形態1の図7における処理と同じである。したがって、ここでは、ステップS102,S104,S106の処理については、説明を繰り返さない。
ステップS104の後、サーバ装置100Bは、ステップS302において、ホームサーバ200および通信機器300のうち、全ての家庭用電気器具(家電)の制御が可能なホームサーバ200を選択する。ステップS304において、サーバ装置100Bは、選択されなかった通信機器300に対して、ポーリング間隔をデフォルト値よりも長く設定する。ステップS106の後は、ステップS306において、サーバ装置100Bは、ホームサーバ200に対して制御指令を送信する。
<3D.通信システム1Bの利点>
以上のように、通信システム1Bは、エアーコンディショナ401とは異なる電気器具(照明装置402およびテレビ403)をさらに備える。複数の制御装置(ホームサーバ200および通信機器300)は、照明装置402およびテレビ403に接続された制御装置(ホームサーバ200)と、照明装置402およびテレビ403に接続されていない制御装置(通信機器300)とを含む。選択部113Bは、第1の制御装置および第2の制御装置のうちから、第1の制御装置を選択する。サーバ装置100Bは、第2の制御装置対して、ポーリング間隔を、予め定められた時間間隔よりも長く設定する設定部115をさらに含む。それゆえ、通信システム1Bは、ポーリング間隔を長く設定しない構成に比べて、サーバ装置に加わる負荷を低減することができる。
[実施の形態4]
以下では、説明の便宜上、実施の形態1〜3の通信システム1,1A,1Bと区別すために、本実施の形態に係る通信システムを「通信システム1C」と称する。また、実施の形態1〜3のサーバ装置100,100A,100Bと区別すために、本実施の形態に係るサーバ装置を「サーバ装置100C」と称する。通信システム1Cは、サーバ装置100Cと、ホームサーバ200と、通信機器300と、複数の家庭用電気器具401〜403と、スマートフォン500とを備える。各機器同士の接続態様は、実施の形態1における図1に示した態様と同じであるため、ここでは、接続態様の説明を繰り返さない。また、サーバ装置100Cは、サーバ装置100と同様のハードウェア構成を有するため、サーバ装置100Cのハードウェア構成については説明を繰り返さない。
本実施の形態においても、実施の形態1,2と同様に、サーバ装置100Cは、ホームサーバ200および通信機器300のうち、サーバ装置100Cがスマートフォン500から制御指令を受信した後にサーバ装置100Cが最初に受信したポーリングの送信元である機器(制御装置)を選択する。サーバ装置100Cは、選択した機器に対して、制御指令を送信する。
また、本実施の形態では、サーバ装置100Cは、2つの制御装置(ホームサーバ200および通信機器300)のうちの1つの機器のポーリング間隔をデフォルト値(予め定められた時間間隔)よりも短くする構成について説明する。具体的には、サーバ装置100Cは、ポーリング信号の送信が途絶えた機器とは異なる機器のポーリング間隔を短く設定する。
<4A.通信システム1Cのシステム構成の詳細>
図14は、通信システム1Cの詳細を説明するための図である。図14を参照して、通信システム1Cは、サーバ装置100Cと、ホームサーバ200と、通信機器300と、エアーコンディショナ401と、スマートフォン500と、ルータ600と、図示しない照明装置402およびテレビ403とを備えている。
サーバ装置100Cは、ルータ600と通信可能に接続されている。ホームサーバ200は、ルータ600を介してサーバ装置100Cと通信可能に接続されている。
エアーコンディショナ401は、通信機器300およびルータ600を介して、サーバ装置100Cと通信可能に接続されている。また、エアーコンディショナ401は、ルータ600およびホームサーバ200を介してサーバ装置100Cと通信可能に接続されている。
つまり、ある局面においては、ホームサーバ200は、ルータ600を介して、サーバ装置100Cから制御指令を受信する。また、ホームサーバ200は、ルータ600を介して、エアーコンディショナ401に制御指令を送る。他の局面においては、通信機器300は、ルータ600を介してサーバ装置100Cから制御指令を受信する。この場合、通信機器300は、ルータ600を介することなく直接、制御命令をエアーコンディショナ401に送信する。
<4B.通信システム1Cにおける処理の概要>
図15は、通信システム1Cにおける処理の流れを説明するためのシーケンスチャートである。より詳しくは、図15は、通信システム1Cにおけるある局面の通信状態を表した図である。なお、通信システム1Cにおいては、ホームサーバ200のポーリング間隔のデフォルト値をTa秒とし、通信機器300のポーリング間隔のデフォルト値をTb秒とする。
図15を参照して、シーケンスSQ402において、ホームサーバ200は、サーバ装置100Cに対してポーリングを行なう。シーケンスSQ404において、通信機器300は、サーバ装置100Cに対してポーリングを行なう。シーケンスSQ404の後、ホームサーバ200からのポーリングが途絶えた状態となる。
シーケンスSQ406において、スマートフォン500は、サーバ装置100Cに制御指令を送信する。シーケンスSQ408において、通信機器300は、前回のポーリング(シーケンスSQ404におけるポーリング)からTb秒後に、ポーリングをサーバ装置100Cに対して行なう。シーケンスSQ410において、サーバ装置100Cは、通信機器300に制御指令を送信する。シーケンスSQ412において、サーバ装置100Cは、通信機器に対して、ポーリング間隔変更指令を送信する。以下では、ポーリング間隔変更指令は、ポーリング間隔をデフォルト値(Tb秒)から、デフォルト値よりも短い時間(Tc秒)に設定するための指令である。なお、サーバ装置100Cは、シーケンスSQ410,SQ412の代わりに、制御指令とポーリング間隔変更指令とを含んだ指令を通信機器300に送信してもよい。
シーケンスSQ414において、通信機器300は、制御指令をエアーコンディショナ401に送信する。つまり、通信機器300は、サーバ装置100Cを介して受信した制御指令に基づき、エアーコンディショナ401を制御する。
シーケンスSQ416において、通信機器300は、前回のポーリング(シーケンスSQ408におけるポーリング)からTc(<Tb)秒後に、サーバ装置100Cに対してポーリングを行なう。シーケンスSQ418において、サーバ装置100Cは、ポーリング間隔変更指令を通信機器300に送信する。
シーケンスSQ420において、通信機器300は、前回のポーリング(シーケンスSQ416におけるポーリング)からTc秒後に、サーバ装置100Cに対してポーリングを行なう。シーケンスSQ422において、サーバ装置100Cは、ポーリング間隔変更指令を通信機器300に送信する。
シーケンスSQ424において、ホームサーバ200が、サーバ装置100Cに対するポーリングを再開する。シーケンスSQ426において、通信機器300は、前回のポーリング(シーケンスSQ416におけるポーリング)からTc秒後に、サーバ装置100Cに対して、ポーリングを行なう。サーバ装置100Cは、ホームサーバ200からのポーリングが再開したため、ポーリング間隔変更指令を通信機器300には送らない。
シーケンスSQ428において、ホームサーバ200は、前回のポーリング(シーケンスSQ424におけるポーリング)からTa秒後に、サーバ装置100Cに対してポーリングを行なう。シーケンスSQ430において、通信機器300は、前回のポーリング(シーケンスSQ426におけるポーリング)からTb秒後に、サーバ装置100Cに対してポーリングを行なう。
<4C.機能的構成>
図16は、サーバ装置100Cとホームサーバ200と通信機器300との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。図16を参照して、通信システム1Cは、上述したように、サーバ装置100Cと、ホームサーバ200と、通信機器300と、複数の家庭用電気器具401〜403と、スマートフォン500と、図示しないルータ600とを備える。
サーバ装置100Cは、受信部111と、記憶部112と、選択部113Cと、送信部114Cと、設定部115Cとを含む。ホームサーバ200は、問合部211と、受信部212と、家電制御部213と、制御結果送信部214とを含む。通信機器300は、問合部311と、受信部312と、家電制御部313と、制御結果送信部314とを含む。
つまり、サーバ装置100Cが選択部113Cと送信部114Cと設定部115Cとを備える点において、実施の形態1のサーバ装置100(図6)とは異なる。他の構成は、実施の形態1に係る通信システム1と同じである。このため、以下では、実施の形態1の通信システム1と異なる構成について説明を行ない、同じ構成については説明を繰り返さない。
選択部113Cは、予め定められた規則に基づいて、複数の制御装置(つまり、ホームサーバ200および通信機器300)のうちから1つの制御装置を選択する。具体的には、選択部113Cは、ホームサーバ200および通信機器300の各々からのポーリングが途絶えていないと判断した場合には、サーバ装置100Cがスマートフォン500から制御指令を受信した後にサーバ装置100Cが最初に受信したポーリング信号の送信元である機器を選択する。また、選択部113Cは、ホームサーバ200および通信機器300のいずれかからのポーリングが途絶えたと判断した場合には、ポーリングが途絶えていない機器を選択する。つまり、図15に示すシステム構成の場合、選択部113Cは、通信機器300を選択する。
設定部115Cは、複数の制御装置(つまり、ホームサーバ200および通信機器300)のうちのいずれかの制御装置からポーリング信号を受信できなかった場合、サーバ装置100Cが受信できたポーリング信号の送信元の制御装置が送信するポーリングの時間間隔を、デフォルト値よりも短く設定する。つまり、設定部115は、ポーリング信号の送信タイミングを早める制御を行なう。さらに換言すれば、設定部115は、問い合わせのタイミングをデフォルト値で規定されるタイミングよりも早めるタイミング制御を行なう。たとえば、図15に示すシステム構成の場合、設定部115Cは、通信機器300のポーリング間隔を短く設定する。具体的には、設定部115Cは、送信部114Cにポーリング間隔変更指令を送信させることにより、通信機器300のポーリング間隔をデフォルト値よりも短くする。
<4D.サーバ装置100Cの制御構造>
図17は、サーバ装置100Cにおける処理の流れを説明するためのフローチャートである。図17を参照して、ステップS102,S104,S106,S108の処理は、実施の形態1の図7における処理と同じである。したがって、ここでは、ステップS102,S104,S106,S108の処理については、説明を繰り返さない。
ステップS104の後、サーバ装置100Cは、ステップS402において、ホームサーバ200および通信機器300からのポーリング信号を受信できなかったか否かを判断する。なお、サーバ装置100Cは、ホームサーバ200および通信機器300から定期的に送信されるポーリング信号を受信できたか否かに基づき、ステップS104の判断を行なう。
サーバ装置100Cは、受信できなかったと判断した場合(ステップS402においてNO)、処理をステップS106に進める。サーバ装置100Cは、受信できたと判断した場合(ステップS402においてYES)、ステップS404において、スマートフォン500から制御指令を受信したか否かを判断する。
ステップS406において、サーバ装置100Cは、サーバ装置100Cが受信できたポーリング信号の送信元の機器に対して、制御指令を送信する。ステップS408において、サーバ装置100Cが受信できたポーリング信号の送信元の機器に対して、ポーリング間隔をデフォルト値よりも短く設定する。
<4E.通信システム1Cの利点>
以上のように、サーバ装置100Cは、複数の制御装置(ホームサーバ200および通信機器300)のうちのいずれかの制御装置からポーリング信号を受信できなかった場合、サーバ装置100Cが受信できたポーリング信号の送信元の制御装置が送信するポーリング間隔を、予め定められた時間間隔よりも短く設定する設定部115Cをさらに含む。それゆえ、通信システム1Cは、サーバ装置100Cと1つの制御装置との間で通信エラーが生じた場合、ポーリング間隔を短くしない構成に比べて、他の制御装置との間で迅速な通信を行なうことが可能となる。
[実施の形態5]
本実施の形態では、サーバ装置とホームサーバとの間の通信規格が実施の形態1〜4とは異なる場合について説明する。サーバ装置とホームサーバとの間の通信が、ウェブソケット(Web Socket)である場合を例に挙げて説明する。
<5A.通信システム1Dのシステム構成>
図18は、本実施の形態に係る通信システム1Dの概略構成を表した図である。図18を参照して、通信システム1Dは、サーバ装置100Dと、ホームサーバ200Dと、通信機器300と、家庭用電気器具群400と、端末装置としてのスマートフォン500とを備える。
サーバ装置100Dとホームサーバ200Dとは、ポーリングを行なうことなく双方向通信が可能な通信方式により接続されている。このため、ホームサーバ200Dは、ポーリングを行なうことなくサーバ装置100Dから制御指令を受信可能である。典型的には、サーバ装置100Dは、上述したように、通信規格の1つであるウェブソケットに基づき、ホームサーバ200Dと通信可能に接続されている。
なお、サーバ装置100Dとホームサーバ200Dとがウェブソケットにより通信可能に接続されている以外、各機器同士の接続態様は実施の形態1における図1に示した態様と同じである。このため、ここでは、接続態様の説明を繰り返さない。また、サーバ装置100Dは、サーバ装置100と同様のハードウェア構成を有するため、サーバ装置100Dのハードウェア構成については説明を繰り返さない。さらに、ホームサーバ200Dは、ホームサーバ200と同様のハードウェア構成を有するため、ホームサーバ200Dのハードウェア構成については説明を繰り返さない。
<5B.通信システム1Dにおける処理の概要>
図19は、通信システム1Dにおける処理の流れを説明するためのシーケンスチャートである。より詳しくは、図19は、通信システム1Dにおけるある局面の通信状態を表した図である。
図19を参照して、シーケンスSQ502において、通信機器300は、サーバ装置100Dに対してポーリングを行なう。ホームサーバ200Dは、ウェブソケットでサーバ装置100と接続されているために、ポーリングは行わない。
シーケンスSQ504において、スマートフォン500は、サーバ装置100Dに対して、制御指令を送信する。シーケンスSQ506において、サーバ装置100Dに対してポーリングを行なう。サーバ装置100Dは、ホームサーバ200Dとウェブソケットで接続されているため、シーケンスSQ508において、制御指令をホームサーバ200Dに送信する。つまり、サーバ装置100Dは、ポーリングを用いた通信を行なう通信機器300には、スマートフォン500から受信した制御指令を送信しない。換言すれば、サーバ装置100Dは、ホームサーバ200Dおよび通信機器300のうち、ウェブソケットで接続されている機器を選択し、当該選択した機器に対して制御指令を送信する。
シーケンスSQ510において、ホームサーバ200Dは、サーバ装置100Dから受信した制御指令を、エアーコンディショナ401に送る。つまり、ホームサーバ200Dは、エアーコンディショナ401を制御する。シーケンスSQ512において、通信機器300は、サーバ装置100Dに対してポーリングを行なう。
<5C.機能的構成>
図20は、サーバ装置100Dとホームサーバ200Dと通信機器300との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。図20を参照して、通信システム1Dは、上述したように、サーバ装置100Dと、ホームサーバ200Dと、通信機器300と、複数の家庭用電気器具401〜403と、スマートフォン500とを備える。
サーバ装置100Dは、受信部111Dと、記憶部112と、選択部113Dと、送信部114Dとを含む。ホームサーバ200Dは、受信部212Dと、家電制御部213と、送信部215とを含む。通信機器300は、問合部311と、受信部312と、家電制御部313と、制御結果送信部314とを含む。
つまり、サーバ装置100Dが受信部111Dと選択部113Dと送信部114Dとを備える点において、受信部111と選択部113と送信部114とを備える実施の形態1のサーバ装置100(図6)とは異なる。このため、以下では、実施の形態1の通信システム1と異なる構成について説明を行ない、同じ構成については説明を繰り返さない。また、ホームサーバ200Dは、問合部211と制御結果送信部214とを備えていない点、および送信部215を備えている点において、実施の形態1のホームサーバ200とは異なる。
サーバ装置100Dの受信部111Dは、ホームサーバ200Dの送信部215から送信される各種のデータを受信する。選択部113Dは、複数の制御装置(つまり、ホームサーバ200Dおよび通信機器300)のうちから1つの制御装置を選択する。具体的には、選択部113Dは、ウェブソケットで接続されている機器(つまりホームサーバ200Dを選択する。選択部113Dが、ポーリングによる通信を行なう通信機器300ではなく、ホームサーバ200Dを選択する理由は、ポーリングによる通信よりも迅速な通信が可能であるためである。
送信部114Dは、スマートフォン500から受信した制御指令を、選択部113Dにより選択された制御装置(つまり、ホームサーバ200D)に対して、送信する。ホームサーバ200Dの受信部212Dは、送信部114Dから送信された制御指令を受信する。受信部212Dは、受信した制御指令を家電制御部213に送る。
<5D.サーバ装置100Dの制御構造>
図21は、サーバ装置100Dにおける処理の流れを説明するためのフローチャートである。図21を参照して、ステップS102,S104,S106,S110の処理は、実施の形態1の図7における処理と同じである。したがって、ここでは、ステップS102,S104,S106,S110の処理については、説明を繰り返さない。
ステップS104の後、サーバ装置100Dは、ステップS502において、ホームサーバ200および通信機器300のうちから、ウェブソケット通信を行なう機器を選択する。サーバ装置100Dは、ステップS502の後は、ステップS106に処理を進める。また、サーバ装置100Dは、ステップS106の後は、ステップS110に処理を進める。
<5E.通信システム1Dの利点>
以上のように、通信システム1Dは、被制御装置であるエアーコンディショナ401に対して送信すべきデータとして制御指令が存在するか否かを、予め定められた時間間隔でサーバ装置100Dに対して問い合わせ、問い合わせに基づき制御指令を受信する第1の通信方式(ポーリング方式)と、ポーリングを行なうことなくサーバ装置100Dから制御指令を受信する第2の通信方式とを含んでいる。選択部113Dは、複数の制御装置(ホームサーバ200および通信機器300)が、第1の通信方式でサーバ装置100Dと通信する第1の制御装置(通信機器300)と、第2の通信方式でサーバ装置100Dと通信する第2の制御装置(ホームサーバ200)とを含む場合には、上記規則に基づいた選択として、第2の制御装置を選択する。
それゆえ、サーバ装置100Dは、ポーリングを行なうことにより制御指令を制御装置に送信する場合(第1の通信方式)に比べて、被制御装置であるエアーコンディショナ401に対して、制御指令を早く送信することができる。
<5F.変形例>
上記においては、サーバ装置100Dとホームサーバ200Dとの間がウェブソケットで接続されている場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、サーバ装置100Dと通信機器300との間がウェブソケットで通信可能に接続されている場合にも、上述した処理を適用できる。このような態様の場合には、サーバ装置100Dは、通信機器300を選択し、通信機器300に対して制御指令を送信する。
[実施の形態6]
図22は、本実施の形態に係る通信システム1Eの概略構成を表した図である。図22を参照して、通信システム1Eは、サーバ装置100Eと、ホームサーバ200と、ホームサーバ200Eと、通信機器300と、家庭用電気器具群400と、端末装置としてのスマートフォン500とを備える。
つまり、通信システム1Eは、ホームサーバ200Eを備える点、およびサーバ装置100の代わりにサーバ装置100Eを備える点において、実施の形態1に係る通信システム1とは異なる。
サーバ装置100Eは、ホームサーバ200Eと通信可能な点において、サーバ装置100とは異なる。この点を除き、サーバ装置100Eは、サーバ装置100と同様の構成を有する。それゆえ、サーバ装置100Eの構成については、繰り返し説明しない。
ホームサーバ200Eは、スマートハウス向けの制御プロトコルおよびセンサーネットプロトコルを有する通信プロトコルを用いて、照明装置402およびテレビ403と通信する。ホームサーバ200Eは、ECHONET LITEによって、照明装置402およびテレビ403と通信する。つまり、ホームサーバ200Eは、エアーコンディショナ401とは通信を行なわない。
たとえば、ホームサーバ200とホームサーバ200Eとは、製造メーカが異なっていてもよいし、同じでもよい。換言すれば、ホームサーバ200とサーバ装置100Eとの間の通信仕様と、ホームサーバ200とサーバ装置100Eとの間の通信仕様とは、異なっていてもよいし、同じであってもよい。
サーバ装置100Eは、ホームサーバ200および通信機器300のうちから、エアーコンディショナ401を制御するための機器を選択する。また、サーバ装置100Eは、ホームサーバ200およびホームサーバ200Eのうちから、照明装置402を制御するための機器を選択する。さらに、サーバ装置100Eは、ホームサーバ200およびホームサーバ200Eのうちから、テレビ403を制御するための機器を選択する。
このように、ホームサーバを複数備えるシステム構成であっても、通信システム1と同様の効果を得ることができる。
また、上記においては、実施の形態1で説明したサーバ装置100の代わりにサーバ装置100Eを備える構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、実施の形態2から5で説明したサーバ装置100A,100B,100C,100Dの代わりにサーバ装置100Eを備える通信システムにも、ホームサーバを複数有する構成を適用できる。
なお、上記においては、通信システム1Eがホームサーバを2つ備える構成を例に挙げて説明しているが、3つ以上であってもよい。
[実施の形態7]
図23は、本実施の形態に係る通信システム1Fの概略構成を表した図である。図23を参照して、通信システム1Fは、サーバ装置100Fと、2つのホームサーバ200と、家庭用電気器具群400と、端末装置としてのスマートフォン500とを備える。
つまり、通信システム1Fは、ホームサーバ200を2つ備える点と、通信機器300を備えていない点と、サーバ装置100の代わりにサーバ装置100Fを備える点とにおいて、実施の形態1に係る通信システム1とは異なる。
サーバ装置100Fは、2つのホームサーバ200と通信可能な点において、サーバ装置100とは異なる。また、通信システム1Fが通信機器300を備えていないため、サーバ装置100Fが通信機器300に対して制御命令を送信しない点において、サーバ装置100とは異なる。これらの点を除き、サーバ装置100Fは、サーバ装置100と同様の構成を有する。それゆえ、サーバ装置100Fの構成については、繰り返し説明しない。
サーバ装置100Fは、2つのホームサーバ200から、エアーコンディショナ401を制御するための機器を選択する。また、サーバ装置100Fは、2つのホームサーバ200から、照明装置402を制御するための機器を選択する。さらに、サーバ装置100Fは、2つのホームサーバ200から、テレビ403を制御するための機器を選択する。
このように、通信機器300を備えずに、ホームサーバを複数備えるシステム構成であっても、通信システム1と同様の効果を得ることができる。
また、上記においては、実施の形態1で説明したサーバ装置100の代わりにサーバ装置100Eを備える構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、実施の形態2から5で説明したサーバ装置100A,100B,100C,100Dの代わりにサーバ装置100Eを備える通信システムにも、ホームサーバを複数有する構成を適用できる。
なお、上記においては、通信システム1Fがホームサーバを2つ備える構成を例に挙げて説明しているが、3つ以上であってもよい。また、複数のホームサーバ200のうちの1つを、実施の形態6で説明したホームサーバ200Eとしてもよい。
<<まとめ>>
(1)以上のように、通信システム(具体的には通信システム1,1A,1B,1C,1D,1E,1F)は、サーバ装置と、複数の制御装置と、被制御装置とを備える。通信システムは、複数の制御装置の各々は、サーバ装置および被制御装置と通信可能に接続されている。サーバ装置は、予め定められた規則に基づいて、複数の制御装置のうちから1つの制御装置を選択する選択手段と、選択された制御装置に対して、被制御装置を制御するための指令を送信する送信手段とを含む。選択された制御装置は、指令に基づき被制御装置を制御する。
それゆえ、上記通信システムによれば、各々が特定の被制御装置(たとえばエアーコンディショナ401)を制御可能な複数の制御装置(たとえば、ホームサーバ200および通信機器300)のいずれかを用いて当該特定の被制御装置を制御可能となる。
(2)通信システム(具体的には、通信システム1,1A,1B,1C,1E,1F)においては、複数の制御装置の各々は、被制御装置に対して送信すべきデータとして指令が存在するか否かを、指定されたタイミングでサーバ装置に対して問い合わせる問合手段と、問い合わせに基づき指令を受信する受信手段とを含む。それゆえ、上記通信システムを、ポーリングを行なうことによって制御命令を取得する制御装置を備える構成に適用させることができる。
(3)上記指令は、端末装置(たとえばスマートフォン500)からサーバ装置を介して選択された制御装置に送信されるものである。選択手段は、サーバ装置が端末装置から指令を受信した後に当該サーバ装置が最初に受信した問い合せの送信元である制御装置を選択する。それゆえ、サーバ装置は、最初に受信したポーリング信号の送信元でない制御装置に対して制御指令を送信する構成に比べて、被制御装置(たとえばエアーコンディショナ401)に対して、制御指令を早く送信することができる。
(4)通信システム(具体的には通信システム1A)においては、選択された制御装置が被制御装置の制御を行なえなかった場合には、送信手段は、複数の制御装置のうち、選択された制御装置とは異なる1つの制御装置に対して、指令を送信する。それゆえ、上記通信システムでは、選択された制御装置とは異なる1つの制御装置に対して制御指令を送信しない構成に比べて、通信エラーに対する堅牢性(ネットワークのロバストネス)を高めることができる。
(5)通信システム(具体的には通信システム1A)においては、選択手段は、選択された制御装置が被制御装置の制御を行なえなかったことを表した信号をサーバ装置が受信した後に当該サーバ装置が最初に受信した問い合せの送信元である制御装置を、異なる1つの制御装置として選択する。それゆえ、通信システムでは、ネットワークのロバストネスを高めつつ、被制御装置(たとえばエアーコンディショナ401)に対して制御指令を早く送信することができる。
(6)通信システム(具体的には通信システム1B)は、被制御装置とは異なる他の被制御装置をさらに備える。複数の制御装置は、他の被制御装置に接続された第1の制御装置と、他の被制御装置に接続されていない第2の制御装置とを含む。選択手段は、第1の制御装置および第2の制御装置のうちから、第1の制御装置を選択する。サーバ装置は、第2の制御装置対して、問い合せのタイミングをデフォルト値で規定されるタイミングよりも遅らせるタイミング制御手段をさらに含む。それゆえ、通信システムは、タイミングをデフォルト値で規定されるタイミングよりも遅らせない構成(ポーリング間隔を長く設定しない構成)に比べて、サーバ装置に加わる負荷を低減することができる。
(7)通信システム(具体的には、通信システム1C)においては、サーバ装置は、複数の制御装置のうちのいずれかの制御装置から問い合せを受信できなかった場合、サーバ装置が受信できた問い合わせの送信元の制御装置が送信する問い合せのタイミングをデフォルト値で規定されるタイミングよりも早めるタイミング制御手段をさらに含む。それゆえ、通信システムは、サーバ装置と1つの制御装置との間で通信エラーが生じた場合、タイミングをデフォルト値で規定されるタイミングよりも早めない構成(ポーリング間隔を短くしない構成)に比べて、他の制御装置との間で迅速な通信を行なうことが可能となる。
(8)通信システム(具体的には通信システム1D)においては、選択手段は、複数の制御装置が、第1の通信方式でサーバ装置と通信する第1の制御装置と、第2の通信方式でサーバ装置と通信する第2の制御装置とを含む場合には、規則に基づいた選択として、第2の制御装置を選択する。第1の通信方式は、被制御装置に対して送信すべきデータとして指令が存在するか否かを、指定されたタイミングでサーバ装置に対して問い合わせ、問い合わせに基づき指令を受信する方式である。第2の通信方式は、問合せを行なうことなくサーバ装置から指令を受信する方式である。それゆえ、サーバ装置は、ポーリングを行なうことにより制御指令を制御装置に送信する場合(第1の通信方式)に比べて、被制御装置(たとえばエアーコンディショナ401)に対して、制御指令を早く送信することができる。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F 通信システム、100,100A,100B,100C,100D,100E,100F サーバ装置、111,111D,212,212D,312 受信部、112 記憶部、113,113A,113B,113C,113D 選択部、114,114A,114B,114C,114D,215 送信部、115,115C 設定部、151,251,351 CPU、200,200D,200E ホームサーバ、211,311 問合部、213,313 家電制御部、214,314 制御結果送信部、300 通信機器、400 家庭用電気器具群、401 エアーコンディショナ、402 照明装置、403 テレビ、500 スマートフォン、600 ルータ。

Claims (13)

  1. サーバ装置と、複数の制御装置と、被制御装置とを備えた通信システムであって、
    前記複数の制御装置の各々は、前記サーバ装置および前記被制御装置と通信可能に接続されており、
    前記サーバ装置は、
    予め定められた規則に基づいて、前記複数の制御装置のうちから1つの制御装置を選択する選択手段と、
    前記選択された制御装置に対して、前記被制御装置を制御するための指令を送信する送信手段とを含み、
    前記選択された制御装置は、前記指令に基づき前記被制御装置を制御する、通信システム。
  2. 前記複数の制御装置の各々は、
    前記被制御装置に対して送信すべきデータとして前記指令が存在するか否かを、指定されたタイミングで前記サーバ装置に対して問い合わせる問合手段と、
    前記問い合わせに基づき前記指令を受信する受信手段とを含む、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記指令は、端末装置から前記サーバ装置を介して前記選択された制御装置に送信されるものであり、
    前記選択手段は、前記サーバ装置が前記端末装置から前記指令を受信した後に当該サーバ装置が最初に受信した前記問い合せの送信元である制御装置を選択する、請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記選択された制御装置が前記被制御装置の制御を行なえなかった場合には、前記送信手段は、前記複数の制御装置のうち、前記選択された制御装置とは異なる1つの制御装置に対して、前記指令を送信する、請求項1から3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 前記選択手段は、前記選択された制御装置が前記被制御装置の制御を行なえなかったことを表した信号を前記サーバ装置が受信した後に当該サーバ装置が最初に受信した前記問い合せの送信元である制御装置を、前記異なる1つの制御装置として選択する、請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記通信システムは、前記被制御装置とは異なる他の被制御装置をさらに備え、
    前記複数の制御装置は、前記他の被制御装置に接続された第1の制御装置と、前記他の被制御装置に接続されていない第2の制御装置とを含み、
    前記選択手段は、前記第1の制御装置および前記第2の制御装置のうちから、前記第1の制御装置を選択し、
    前記サーバ装置は、前記第2の制御装置対して、前記問い合せのタイミングをデフォルト値で規定されるタイミングよりも遅らせるタイミング制御手段をさらに含む、請求項2に記載の通信システム。
  7. 前記サーバ装置は、前記複数の制御装置のうちのいずれかの制御装置から前記問い合せを受信できなかった場合、前記サーバ装置が受信できた問い合わせの送信元の制御装置が送信する前記問い合せのタイミングをデフォルト値で規定されるタイミングよりも早めるタイミング制御手段をさらに含む、請求項2または3に記載の通信システム。
  8. 前記選択手段は、前記複数の制御装置が、第1の通信方式で前記サーバ装置と通信する第1の制御装置と、第2の通信方式で前記サーバ装置と通信する第2の制御装置とを含む場合には、前記規則に基づいた選択として、前記第2の制御装置を選択し、
    前記第1の通信方式は、前記被制御装置に対して送信すべきデータとして前記指令が存在するか否かを、指定されたタイミングで前記サーバ装置に対して問い合わせ、前記問い合わせに基づき前記指令を受信する方式であり、
    前記第2の通信方式は、前記問合せを行なうことなく前記サーバ装置から前記指令を受信する方式である、請求項1に記載の通信システム。
  9. 前記問い合せのタイミングは、前記サーバ装置によって指定される、請求項2,6〜8のいずれか1項に記載の通信システム。
  10. 前記問い合わせのタイミングは、時間間隔または時刻により指定される、請求項9に記載の通信システム。
  11. 複数の制御装置と通信するサーバ装置であって、
    前記複数の制御装置の各々は、前記サーバ装置から受信した指令に基づき、被制御装置を制御可能であって、
    前記サーバ装置は、
    予め定められた規則に基づいて、前記複数の制御装置のうちから1つの制御装置を選択する選択手段と、
    前記選択された制御装置に対して、前記指令を送信する送信手段と備える、サーバ装置。
  12. 複数の制御装置と通信するサーバ装置における通信方法であって、
    前記複数の制御装置の各々は、前記サーバ装置から受信した指令に基づき、被制御装置を制御可能であって、
    前記通信方法は、
    予め定められた規則に基づいて、前記複数の制御装置のうちから1つの制御装置を選択するステップと、
    前記選択された制御装置に対して、前記指令を送信するステップとを備える、通信方法。
  13. 複数の制御装置と通信するサーバ装置を制御するためのプログラムであって、
    前記複数の制御装置の各々は、前記サーバ装置から受信した指令に基づき、被制御装置を制御可能であって、
    前記プログラムは、
    予め定められた規則に基づいて、前記複数の制御装置のうちから1つの制御装置を選択するステップと、
    前記選択された制御装置に対して、前記指令を送信するステップとを、前記サーバ装置のプロセッサに実行させる、プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017103981A (ja) * 2015-12-04 2017-06-08 日本電信電話株式会社 電力需要制御システム及びコントローラ
CN109710339A (zh) * 2018-12-30 2019-05-03 联想(北京)有限公司 信息处理方法及装置
JP7489662B2 (ja) 2020-07-30 2024-05-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 宅内機器制御システム、及び、制御方法

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