JP2014215666A - 制御システム,制御装置及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
スケールアップは、ストレージの構成要素、コントローラ、キャッシュメモリ、ポート、及びディスク等を設置することによって、システムのスケールを拡張するものである。スケールアウトは、ストレージユニットや制御ユニットを含むストレージ装置を複数接続することによって、システムのスケールを拡張するものである。
この作業にあたって、ストレージシステムの運用を停止し、いったん既存のアクティブパスをログアウト(切断)して、増設制御ユニットに対してログイン(接続)する操作が行なわれる。
また、増設制御ユニットを含む複数の制御ユニットの負荷の最適化を行なう必要がある。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
さらに、この制御プログラムは、アクセスパスを制御するマルチパスドライバを有する上位装置と通信可能なコンピュータに、前記上位装置と通信可能に新規に接続される第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を前記上位装置へ送信させる処理を実行させる。
図1は実施形態の一例としてのストレージシステムの構成を模式的に示す図、図2はそのハードウェア構成を示す図である。
本ストレージシステム1は、図1に示すように、1以上(図1に示す例では6つ)のホスト(上位装置)50−1〜50−6と、複数(図1に示す例では2つ)のスイッチ40−1,40−2と、仮想ストレージシステム100とを備える。
本実施形態においては、2つのプロセッサユニット10−1,10−2が備えられた仮想ストレージシステム100において、新たにプロセッサユニット10−3を増設する例について説明する。
ホスト50−1〜50−6はそれぞれサーバ機能を有するコンピュータである。これらのホスト50−1〜50−6は、仮想ストレージシステム100が提供する仮想ディスク(仮想ボリューム)2にデータアクセスを行ない、データの書き込みや読み出しを行なう。
ホスト50−1〜50−6は、スイッチ40−1を介して仮想ストレージシステム100の各プロセッサユニット10とそれぞれ通信可能に接続される。又、ホスト50−1〜50−6は、スイッチ40−2を介しても各プロセッサユニット10とそれぞれ通信可能に接続される。これにより、各ホスト50−1〜50−6と各プロセッサユニット10とを接続する通信経路は、スイッチ40−1を介する経路とスイッチ40−2を介する経路とで冗長化される。
また、各ホスト50においては、図示しないメモリ等の記憶装置にマルチパスドライバ52が格納され、同じく図示しないプロセッサがこのマルチパスドライバ52を実行することにより、後述するアクセスパス切替制御を実現する。
マルチパスドライバ52は、プロセッサユニット10から後述するアクセスパス作成指示を受信すると、このアクセスパス作成指示に従って、仮想ディスク2に対するアクセスパスを設定し(割り当て)、この設定したアクセスパスをスタンバイ状態とする。すなわち、マルチパスドライバ52は、スタンバイパスとして新規のアクセスパスを追加する機能を有する。
なお、マルチパスドライバ52は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
なお、本実施形態において、コンピュータとは、ハードウェアとオペレーティングシステムとを含む概念であり、オペレーティングシステムの制御の下で動作するハードウェアを意味している。又、オペレーティングシステムが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえており、ホスト50がコンピュータとしての機能を有しているのである。
これらのスイッチ40−1,40−2は互いに同様の構成を備えている。以下、スイッチを示す符号としては、複数のスイッチのうち1つを特定する必要があるときには符号40−1,40−2を用いるが、任意のスイッチを指すときには符号40を用いる。又、スイッチ40−1をスイッチ#1と表す場合があり、スイッチ40−2をスイッチ#2と表す場合がある。
仮想ストレージシステム100は、図2に示すように、1以上(図2に示す例では2つ)のプロセッサユニット10−1,10−2と、1以上(図2に示す例では2つ)の内部スイッチ20−1,20−2と、1以上(図2に示す例では3つ)のストレージユニット30−1〜30−3とを備える。
本ストレージシステム1においては、プロセッサユニット単位で構成変更することができ、プロセッサユニット10を任意に増設もしくは減設することができる。
ストレージユニット30−1〜30−3は、図2に示すように、1以上の記憶装置32と複数(図2に示す例では2つ)のコントローラモジュール(CM:Controller Module)31−1,31−2とを備え、データの記憶を行なう。
本ストレージシステム1においては、ストレージユニット30単位で構成変更することができ、ストレージユニット30を任意に増設もしくは減設することができる。
また、ストレージユニット30においては、単数もしくは複数の記憶装置32により論理ユニットが構成されている。なお、ストレージユニット30においては、複数の記憶装置32によりRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)を構成してもよい。
CM31−1,31−2は、ストレージユニット30内のデータアクセスの制御等、種々の制御を行なうものであり、プロセッサユニット10からのストレージアクセス要求(アクセス制御信号)に従って、記憶装置32へのアクセス制御等を行なう。又、CM31−1,31−2は互いに同様の機能構成を有している。
内部スイッチ20−1,20−2は、仮想ストレージシステム100内においてデータの転送先を切り替える。これらの内部スイッチ20−1,20−2は、互いに同様の構成を備えている。以下、内部スイッチを示す符号としては、複数の内部スイッチのうち1つを特定する必要があるときには符号20−1,20−2を用いるが、任意のスイッチを指すときには符号20を用いる。
仮想ストレージシステム100内において、各プロセッサユニット10と各ストレージユニット30−1〜30−3とは、例えば、iSCSで接続される。すなわち、内部スイッチ20はLANスイッチである。
各プロセッサユニット10は、内部スイッチ20−1を介してストレージユニット30−1〜30−3とそれぞれ通信可能に接続される。又、各プロセッサユニット10は、内部スイッチ20−2を介してもストレージユニット30−1〜30−3とそれぞれ通信可能に接続される。これにより、各プロセッサユニット10と各ストレージユニット30−1〜30−3とを接続する通信経路は、内部スイッチ20−1を介する経路と内部スイッチ20−2を介する経路とで冗長化される。
図3は実施形態の一例としてのストレージシステム1のプロセッサユニット10のハードウェア構成を例示する図である。
ホストI/F(通信部)110は、上述したホスト50との間でデータ通信を行なうための通信制御機器であり、ストレージI/F111は、ストレージユニット30との間でデータ通信を行なうための通信制御機器である。LAN I/F112は、他のプロセッサユニット10との間でデータ通信を行なうための通信機器である。これらのLAN I/F112,ホストI/F110及びストレージI/F111としては、既知の種々のインタフェース機器を用いることができる。
ここで、データアクセス制御部1151は、ホスト50からのアクセスを制御するものであり、例えば、ホスト50から仮想ディスク2に対するデータアクセスを制御する。データ記憶制御部1152は、各ストレージユニット30とのアクセスを制御する。ユニット管理部1153は、仮想ディスクシステムを構築するための種々の制御を行なう。例えば、ユニット管理部1153は、仮想ディスク2の設定を行ない、この仮想ディスク2とストレージユニット30に備えられている記憶装置32との対応付け等を行なう。
メモリ115のRAMは、一次記憶メモリあるいはワーキングメモリとして利用される。
CPU114は、図示しないプロセッサは、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、メモリ115に格納されたOS1154やプログラム(ファームウェア1150:制御プログラム)を実行することにより、種々の機能を実現する。
なお、これらの仮想ディスク管理部17,検出部11,送信部12,負荷情報収集部13,性能情報収集部14,選択部15及び移動指示部16としての機能を実現するためのプログラム(ファームウェア1150)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
図1に示す例においては、プロセッサユニット10−1に仮想ディスク2−1〜2−4が備えられている。同様に、プロセッサユニット10−2に仮想ディスク2−5〜2−7が備えられている。
本ストレージシステム1においては、プロセッサユニット10−1,10−2がそれぞれ、複数の仮想ボリューム2を管理する第3の制御ユニットに相当する。
検出部11は、本ストレージシステム1に新たなプロセッサユニット10が増設(接続)されたことを検知(認識)する。
また、検出部11は、新プロセッサユニット10−3から、iSCSIのターゲットID等の情報を取得して、図示しない管理情報に記憶しておくことで、新プロセッサユニット10−3の存在を認識することができる。
各プロセッサユニット10は、マスタプロセッサユニット10−1の負荷情報収集部13からiops/データ転送量の測定指示を受信すると、自身が管理する仮想ディスク2へのパス毎にiops/データ転送量を測定(取得)し、測定結果をマスタプロセッサユニット10−1に送信する。なお、各プロセッサユニット10におけるiops/データ転送量の測定は、既知の手法で実現することができ、その説明は省略する。
図4は実施形態の一例としてのストレージシステム1における負荷記録情報102を例示する図である。
図1に示すストレージシステム1は、プロセッサユニット#1にID1〜4で示される4つの仮想ディスク2−1〜2−4が備えられるとともに、既存のプロセッサユニット#2にID1〜3で特定される3つの仮想ディスク2−5〜2−7が備えられている。
この負荷記録情報102は、例えば、マスタプロセッサユニット10−1のメモリ115や記憶装置116に格納される。
性能チェックプログラムは、実行されるプロセッサユニット10の処理性能を測定するものであり、その測定結果をスコア(性能スコア;性能情報)として出力する。この性能チェックプログラムとしては、例えば、CPU114の演算性能等を測定するベンチマーキングプログラムとして既知の種々のプログラムを用いることができる。
性能情報収集部14は、各プロセッサユニット10から送信された性能スコアを性能スコア情報101として管理する。
図5は実施形態の一例としてのストレージシステム1における性能スコア情報101を例示する図である。
図5に示す性能スコア情報101においては、新たなプロセッサユニット#3を含むストレージシステム1内の全てのプロセッサユニット#1〜#3の性能スコアの値を、プロセッサユニット#1の性能スコアを基準とする比で示している。
なお、この性能スコア情報101は、例えば、マスタプロセッサユニット10−1のメモリ115や記憶装置116に格納される。
性能情報収集部14は、例えば、本ストレージシステム1の構築時に、当該ストレージシステム1に備えられた各プロセッサユニット10の性能情報を取得する。又、性能情報収集部14は、検出部11が、本ストレージシステム1に新たなプロセッサユニット10が増設されたことを認識すると、この新たに接続されたプロセッサユニット10からも性能情報を取得する。
選択部(目標負荷設定部)15は、新たなプロセッサユニット10を含む各プロセッサユニット10の性能情報に応じて、各プロセッサユニット10のそれぞれに対する目標負荷を決定する。
図6は実施形態の一例としてのストレージシステム1における目標負荷情報103を例示する図である。
この図6に示す目標負荷情報103は、各プロセッサユニット10に対して、選択部15によって設定された目標負荷を対応付けて構成されている。
これらの情報に基づき、プロセッサユニット#1,#2,#3の各目標負荷の値は、以下の式で求められる。
プロセッサユニット#2の目標負荷=50×3/(1+3+6)=15
プロセッサユニット#3の目標負荷=50×6/(1+3+6)=30
目標負荷情報103には、上述の如く求められた各目標負荷の値がそれぞれ登録される。
また、選択部15は、上述した負荷記録情報102及び目標負荷情報103を参照して、新プロセッサユニット#3に移動させる仮想ディスク2を選択する。
図7は実施形態の一例としてのストレージシステム1における担当リスト104を例示する図である。
新割り当てプロセッサユニットは、新プロセッサユニット#3を増設して構成変更が行なわれたストレージシステム1において、各仮想ディスク2(担当ボリューム)を担当するプロセッサユニット10を示す。
具体的には、選択部15は、選択された仮想ディスク2と、先に選択された仮想ディスク2との負荷記録の合計が新プロセッサユニット#3の目標負荷を超えない場合に、その選択された仮想ディスク2に割り当て可能であると判断する。又、選択部15は、選択された仮想ディスク2と先に選択された仮想ディスク2との負荷記録の合計が新たなプロセッサユニット10の目標負荷以上となる場合には、その選択された仮想ディスク2に割り当て不可能であると判断する。
ここで、図8を参照して、実施形態の一例としてのストレージシステム1における移動仮想ディスク2の決定方法を説明する。ここでは、図1に示すように、プロセッサユニット#1,#2が備えられているストレージシステム1に新たにプロセッサユニット#3を増設する例について説明する。
次に、ステップA2において、性能情報収集部14は、作成した性能スコア情報101と、負荷情報収集部13が作成した負荷記録情報102とに基づき、目標負荷情報103を作成する。
担当プロセッサユニット10が未決定の仮想ディスク2がある場合には(ステップA3のYESルート参照)、ステップA4において、担当プロセッサユニット10が未決定の仮想ディスク2のうち、負荷記録が最も大きい仮想ディスク2を移動候補として選択する。そして、選択部15は、この選択した移動候補の仮想ディスク2を新プロセッサユニット10に移動させた場合の、この新プロセッサユニット10の負荷記録の合計を算出する。
例えば、図4,図7に示す例においては、各仮想ディスク2を負荷記録が大きいものから順に並べると以下のようになる。プロセッサユニット#2の担当ボリューム1(負荷記録15),プロセッサユニット#1の担当ボリューム1(負荷記録12),プロセッサユニット#2の担当ボリューム2(負荷記録9),プロセッサユニット#1の担当ボリューム2(負荷記録8),プロセッサユニット#2の担当ボリューム3(負荷記録3),プロセッサユニット#1の担当ボリューム3(負荷記録2),プロセッサユニット#1の担当ボリューム4(負荷記録1)。又、図6に示す例においては新プロセッサユニット#3の目標負荷は30である。
この時点において、これらの2つの担当ボリューム(仮想ディスク2)の負荷記録の合計値は27である。
新プロセッサユニット10においては、例えば、ストレージユニット30に格納されている共有情報(図示省略)から移動させる仮想ディスク2に関する情報を取得し、この取得した情報を用いて、仮想ディスク2を設定する。なお、ストレージシステム1におけるプロセッサユニット10間における仮想ディスク2の移動方法は、既知の種々の手法を用いて実現することができ、その詳細な説明は省略する。
送信部12は、この新プロセッサユニット10に対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を各ホスト50へ送信する。
具体的には、送信部12は、ホスト50に対して、アクセスパスの設定を指示する制御信号としてパス切替指示を送信する。このパス切替指示には、例えば、パス切替指示を示す特定のコマンドや、新たなプロセッサユニット10にアクセスするための情報(例えば、iSCSIのターゲットID)、新たなプロセッサユニット10の仮想ディスク2を識別するための情報(仮想ディスクID)が含まれる。
さらに、送信部12は、ホスト50に対して、移動元のプロセッサユニット10における仮想パス2へのアクセスパスをスタンバイパスにさせる。その後、送信部12は、ホスト50に対して、新たなプロセッサユニット10に移動させた仮想ディスク2へのアクセスパスをアクティブパスにさせる。これらの処理により、ホスト50から仮想ディスク2へのアクセスパスの切り替えが行なわれる。
図9は実施形態の一例としてのストレージシステム1における仮想ディスク2に対するアクセスパスの切り替え方法を説明するシーケンス図である。
仮想ディスク2の切り替え前においては、ホスト50のマルチパスドライバ52からマスタプロセッサユニット#1に対して、アクティブなI/O(Input/Output)が確立されていることを示すActive I/O信号が送信されている(矢印S1参照)。又、ホスト50のマルチパスドライバ52からプロセッサユニット#2に対しては、スタンバイなI/Oが確立されていることを示すスタンバイI/O(Stand by I/O)信号が送信されている(矢印S2参照)。
パス情報を受信したホスト50のマルチパスドライバ52は、新プロセッサユニット#3に移動する各仮想ディスク2について、新プロセッサユニット#3に対してパスを割り当て(矢印S6参照)、スタンバイパスとして新規のアクセスパスを作成(追加)する(矢印S7参照)。
ステップB1において、マスタプロセッサユニット10−1(プロセッサユニット#1)の負荷情報収集部13が、各プロセッサユニット10の各仮想ボリューム2に対する各ホスト50からのアクセスパス毎にiops/データ転送量を収集する。負荷情報収集部13は、各プロセッサユニット10から収集したiops/データ転送量(負荷記録)を、負荷記録情報102に登録する。
ステップB2において、本ストレージシステム1に新たなプロセッサユニット#3の増設作業が行なわれる。検出部11は、この新たなプロセッサユニット#3が増設されたことを認識し、その情報(iSCSIのターゲットID等)を管理情報に追加する。
ステップB4において、選択部15が、負荷情報収集部13によって作成された負荷記録情報102と、性能情報収集部14によって作成された性能スコア情報101とに基づいて、各プロセッサユニット10が管理する仮想ボリュームの中から、新プロセッサユニット#3に移動させる仮想ボリューム2を選択する。
ステップB5において、移動指示部16が、選択部15により選択された移動仮想ディスク2を新プロセッサユニット#3に通知し、この新プロセッサユニット#3に対して、仮想ディスク2の設定(移動)を行なわせる。
このように、実施形態の一例としてのストレージシステム1によれば、スケールアウト型ストレージシステム1において、プロセッサユニット10を増設した場合に、各プロセッサユニット10の処理性能に応じた仮想ディスク2の再配置を自律的に行なわせることができる。
これにより、新たなプロセッサユニット10において過負荷が生じることを防止することができ、安定したシステム運用を行なうことができる。
送信部12が、ホスト50のマルチパスドライバ52に対してパス切替指示を送信することで、ホスト50に、増設された新たなプロセッサユニット10に移動させる仮想ディスク2へのアクセスパスの切り替えを、本ストレージシステム1の運用を停止させることなく実現することができる。
(B)変形例
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本変形例においては、選択部15は、各プロセッサユニット10の処理能力に応じて、各プロセッサユニット10の負荷が平準化させるように、新プロセッサユニット#3に移動させる仮想ディスク2を選択する。
なお、これらの負荷記録情報102,性能スコア情報101,目標負荷情報103及び担当リスト104は、図4〜図7に示した負荷記録情報102,性能スコア情報101,目標負荷情報103及び担当リスト104と、異なる値が登録されてはいるものの、同様の構成を備える。
具体的には、例えば、選択部15は、図16に示すような担当リスト104を用いて、仮想ディスク2の割り当てを行なう。
図16に示す例においては、図13に示された複数の仮想ディスク2のうち、プロセッサユニット#1の担当ボリューム2,3,4及びプロセッサユニット#2の担当ボリューム2,3の各仮想ディスク2を、新たなプロセッサユニット#3の担当とすることを示している。
すなわち、プロセッサユニット#1の担当ボリューム2〜4及びプロセッサユニット#2の担当ボリューム2,3の各仮想ディスク2が、プロセッサユニット#3に移動させる移動仮想ディスク2として選択されたことを示す。
具体的には、選択部15は、選択された仮想ディスク2が割り当てられているプロセッサユニット10について、その選択された仮想ディスク2を除いた残りの仮想ディスク2の負荷記録の合計が、当該プロセッサユニット10の目標負荷を下回らないか否かを確認する。
この際、選択部15は、負荷記録情報102を参照して、負荷記録の値が小さい仮想ディスク2から順番に移動仮想ディスク2として選択し、選択された仮想ディスク2を除く残りの仮想ディスク2の負荷記録の合計値が、当該既存のプロセッサユニット10の目標負荷を下回らないかを判断する。
ここで、実施形態の変形例としてのストレージシステム1における移動仮想ディスク2の決定方法を、図17に示すフローチャート(ステップC1〜C9)に従って説明する。ここでは、図1に示すように、プロセッサユニット#1,#2が備えられているストレージシステム1に新たにプロセッサユニット#3を増設する例について説明する。
次に、ステップC2において、性能情報収集部14は、作成した性能スコア情報101と、負荷情報収集部13が作成した負荷記録情報102とに基づき、目標負荷情報103を作成する。
また、既存の全てのプロセッサユニット10について、移動仮想ディスク2の選択処理が行なわれていない場合には(ステップC3のNOルート参照)、以下の、ステップC4〜C9の処理を行なう。
ステップC4において、選択部15は、担当リスト104を参照して、担当プロセッサユニット10が未決定である仮想ディスク(ボリューム)2があるか否かを確認する。
担当プロセッサユニット10が未決定の仮想ディスク2がある場合には(ステップC4のYESルート参照)、ステップC5において、担当プロセッサユニット10が未決定の仮想ディスク2のうち、負荷記録が最も小さい仮想ディスク2を移動候補として選択する。そして、選択部15は、この選択した移動候補の仮想ディスク2を新プロセッサユニット10に移動させたと仮定して、移動元の既存のプロセッサユニット10の残りの仮想ディスク2の負荷記録の合計を算出する。
例えば、図13,図16に示す例においては、各プロセッサユニット10について各仮想ディスク2を負荷記録が小さいものから順に並べると以下のようになる。
プロセッサユニット#1においては、担当ボリューム3(負荷記録3),担当ボリューム2(負荷記録10),担当ボリューム1(負荷記録16)。
そして、図17のフローチャートに示す手法によれば、先ず、プロセッサユニット#1について、担当ボリューム4(負荷記録1)を新プロセッサユニット#3に担当させる場合の、残りの担当ボリュームの負荷記録の合計を算出する。この時点での負荷記録の合計は4+5+11=20であり、プロセッサユニット#1の目標負荷10を下回らない。これにより、担当ボリューム4を新プロセッサユニット#3に担当させることが決定される。
さらに、担当ボリューム2(負荷記録5)を新プロセッサユニット#3に担当させる場合の、残りの担当ボリュームの負荷記録の合計は11であり、プロセッサユニット#1の目標負荷10を下回らない。これにより、担当ボリューム2も新プロセッサユニット#3に担当させることが決定される。
次に、同様にして、プロセッサユニット#2について、担当ボリューム3(負荷記録3)を新プロセッサユニット#3に担当させる場合の、残りの担当ボリュームの負荷記録の合計を算出する。この時点での負荷記録の合計は10+16=26であり、プロセッサユニット#2の目標負荷15を下回らない。これにより、担当ボリューム3を新プロセッサユニット#3に担当させることが決定される。
しかし、担当ボリューム1(負荷記録16)を新プロセッサユニット#3に担当させる場合の、残りの担当ボリュームの負荷記録の合計は0となり、プロセッサユニット#2の目標負荷15を下回わる。これにより、担当ボリューム1は元のプロセッサユニット#2のままにする。
このように、実施形態の変形例としてのストレージシステム1によれば、上記実施形態と同様に、スケールアウト型ストレージシステム1において、プロセッサユニット10を増設した場合に、各プロセッサユニット10の処理性能に応じた仮想ディスク2の再配置を自律的に行なわせることができる。
従って、仮想ストレージシステム100に複数のホスト50が接続して利用している場合においても、ホスト50の業務へ影響を与えることがなく、利便性が高い。
これにより、移動元のプロセッサユニット10の仮想ディスク2の負荷記録の合計を当該プロセッサユニット10の目標負荷に維持され、複数のプロセッサユニット10間における負荷を平準化することができる。
(C)その他
また、上述した実施形態及びその変形例においては、ストレージシステム1において、仮想ディスク2を管理するプロセッサユニット10を増設する例について示しているが、これに限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。例えば、複数のコンピュータ(ノード)を備えるマルチノードシステムにおいて、新たにコンピュータを増設する場合に、各ノードにおいて処理されるプロセスの再配置に適用してもよい。
選択部15は、これらの負荷情報や性能情報に基づいて、既存のコンピュータから新たに増設されたコンピュータに、処理を移動させるプロセスを選択する。送信部12は、当該マルチノードシステムに接続されたホストに対して、新たなコンピュータに移動されたプロセスに関する情報を通知するのである。
また、上述した実施形態においては、負荷情報収集部13はアクセスパス毎の負荷情報としてiops/データ転送量を用いているが、これに限定されるものではない。すなわち、記憶装置の性能指標として、iops/データ転送量以外の情報を用いてもよい。
(D)付記
(付記1)
アクセスパスを制御するマルチパスドライバを有する上位装置と、
前記上位装置と通信可能に新規に接続される第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を前記上位装置へ送信する第2の制御ユニットと、を備え、
前記マルチパスドライバは、前記第2の制御ユニットからの制御信号に基づいて前記第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を行なうこと、
を特徴とする制御システム。
前記第2の制御ユニットは、
前記第1の制御ユニットを認識した場合に、前記第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を前記上位装置へ送信する
ことを特徴とする、付記1記載の制御システム。
複数の仮想ボリュームを管理する1以上の第3の制御ユニットを備え、
前記第2の制御ユニットは、
前記第3の制御ユニットにおける、前記仮想ボリュームに対する前記上位装置からのアクセスパス毎に負荷情報を収集する負荷情報収集部と、
前記第1の制御ユニットを認識した場合に、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの性能情報を収集する性能情報収集部と、
前記性能情報に基づいて、前記第3の制御ユニットが管理する前記仮想ボリュームの中から、前記第1の制御ユニットに移動させる移動仮想ボリュームを選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記移動仮想ボリュームを前記第1の制御ユニットに移動させる移動指示部と
を備えることを特徴とする、付記1又は2記載の制御システム。
前記選択部が、
前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの各性能情報に応じて、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットのそれぞれに対する目標負荷を決定し、
前記負荷情報に基づいて、選択される前記仮想ボリュームの負荷情報の合計が前記第1の制御ユニットの目標負荷を超えない範囲で、前記複数の前記仮想ボリュームの中から負荷が最も高い仮想ボリュームから順番に、前記仮想ボリュームを前記移動仮想ボリュームとして選択することを特徴とする、付記3記載の制御システム。
前記選択部が、
前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの各性能情報に応じて、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットのそれぞれに対する目標負荷を決定し、
前記負荷情報に基づいて、
前記移動仮想ボリュームの移動元の前記第3の制御ユニットにおいて、前記移動仮想ボリュームとして選択される前記仮想ボリュームを除く残りの仮想ボリュームの負荷情報の合計が、当該移動元の第3の制御ユニットの前記目標負荷を下回らない範囲で、1以上の前記移動仮想ボリュームを選択することを特徴とする、付記3記載の制御システム。
アクセスパスを制御するマルチパスドライバを有する上位装置に対して通信を行なう通信部と、
前記上位装置と通信可能に新規に接続される第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を前記上位装置へ送信する送信部と
を備えることを特徴とする制御装置。
前記送信部は、
前記第1の制御ユニットを認識した場合に、前記第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を前記上位装置へ送信することを特徴とする、付記6記載の制御装置。
複数の仮想ボリュームを管理する1以上の第3の制御ユニットにおける、前記仮想ボリュームに対する前記上位装置からのアクセスパス毎に負荷情報を収集する負荷情報収集部と、
前記第1の制御ユニットを認識した場合に、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの性能情報を収集する性能情報収集部と、
前記性能情報に基づいて、前記第3の制御ユニットが管理する前記仮想ボリュームの中から、前記第1の制御ユニットに移動させる移動仮想ボリュームを選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記移動仮想ボリュームを前記第1の制御ユニットに移動させる移動指示部と
を備えることを特徴とする、付記6又は7記載の制御装置。
前記選択部は
前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの各性能情報に応じて、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットのそれぞれに対する目標負荷を決定し、
前記負荷情報に基づいて、選択される前記仮想ボリュームの負荷情報の合計が前記第1の制御ユニットの目標負荷を超えない範囲で、前記複数の前記仮想ボリュームの中から負荷が最も高い仮想ボリュームから順番に、前記仮想ボリュームを前記移動仮想ボリュームとして選択することを特徴とする、付記8記載の制御装置。
前記選択部は、
前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの各性能情報に応じて、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットのそれぞれに対する目標負荷を決定し、
前記負荷情報に基づいて、
前記移動仮想ボリュームの移動元の前記第3の制御ユニットにおいて、前記移動仮想ボリュームとして選択される前記仮想ボリュームを除く残りの仮想ボリュームの負荷情報の合計が、当該移動元の第3の制御ユニットの前記目標負荷を下回らない範囲で、1以上の前記移動仮想ボリュームを選択することを特徴とする、付記8記載の制御装置。
アクセスパスを制御するマルチパスドライバを有する上位装置と通信可能なコンピュータに、
前記上位装置と通信可能に新規に接続される第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を前記上位装置へ送信させる処理を実行させることを特徴とする制御プログラム。
前記第1の制御ユニットを認識した場合に、前記第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を前記上位装置へ送信させる、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、付記11記載の制御プログラム。
(付記13)
複数の仮想ボリュームを管理する1以上の第3の制御ユニットにおける、前記仮想ボリュームに対する前記上位装置からのアクセスパス毎に負荷情報を収集させ、
前記第1の制御ユニットが新規に接続された場合に、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの性能情報を収集させ、
前記性能情報に基づいて、前記第3の制御ユニットが管理する前記仮想ボリュームの中から、前記第1の制御ユニットに移動させる移動仮想ボリュームを選択させ、
前記選択された前記移動仮想ボリュームを前記第1の制御ユニットに移動させる、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、付記11又は12記載の制御プログラム。
前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの各性能情報に応じて、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットのそれぞれに対する目標負荷を決定させ、の負荷情報の合計が前記第1の制御ユニットの目標負荷を超えない範囲で、前記複数の前記仮想ボリュームの中から負荷が最も高い仮想ボリュームから順番に、前記仮想ボリュームを前記移動仮想ボリュームとして選択させる、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、付記13記載の制御プログラム。
前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの各性能情報に応じて、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットのそれぞれに対する目標負荷を決定させ、
前記負荷情報に基づいて、
前記移動仮想ボリュームの移動元の前記第3の制御ユニットにおいて、前記移動仮想ボリュームとして選択される前記仮想ボリュームを除く残りの仮想ボリュームの負荷情報の合計が、当該移動元の第3の制御ユニットの前記目標負荷を下回らない範囲で、1以上の前記移動仮想ボリュームを選択させる、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、付記13記載の制御プログラム。
アクセスパスを制御するマルチパスドライバを有する上位装置と通信可能なコンピュータに、
前記上位装置と通信可能に新規に接続される第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を前記上位装置へ送信させる、
処理を実行させることを特徴とする制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
前記第1の制御ユニットを認識した場合に、前記第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を前記上位装置へ送信させる、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、付記16記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
複数の仮想ボリュームを管理する1以上の第3の制御ユニットにおける、前記仮想ボリュームに対する前記上位装置からのアクセスパス毎に負荷情報を収集させ、
前記第1の制御ユニットを認識した場合に、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの性能情報を収集させ、
前記性能情報に基づいて、前記第3の制御ユニットが管理する前記仮想ボリュームの中から、前記第1の制御ユニットに移動させる移動仮想ボリュームを選択させ、
前記選択された前記移動仮想ボリュームを前記第1の制御ユニットに移動させる、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、付記16又は17記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの各性能情報に応じて、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットのそれぞれに対する目標負荷を決定させ、
前記負荷情報に基づいて、選択される前記仮想ボリュームの負荷情報の合計が前記第1の制御ユニットの目標負荷を超えない範囲で、前記複数の前記仮想ボリュームの中から負荷が最も高い仮想ボリュームから順番に、前記仮想ボリュームを前記移動仮想ボリュームとして選択させる、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、付記18記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの各性能情報に応じて、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットのそれぞれに対する目標負荷を決定させ、
前記負荷情報に基づいて、
前記移動仮想ボリュームの移動元の前記第3の制御ユニットにおいて、前記移動仮想ボリュームとして選択される前記仮想ボリュームを除く残りの仮想ボリュームの負荷情報の合計が、当該移動元の第3の制御ユニットの前記目標負荷を下回らない範囲で、1以上の前記移動仮想ボリュームを選択させる、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、付記18記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
2,2−1〜2−7 仮想ディスク
10,10−1,10−2 プロセッサユニット(制御ユニット)
11 検出部
12 送信部
13 負荷情報収集部
14 性能情報収集部
15 選択部
16 移動指示部
17 仮想ディスク管理部
30,30−1〜30−3 ストレージユニット
40,40−1,40−2 スイッチ
41 ポート
50 ホスト(上位装置)
51 ホストアダプタ
52 マルチパスドライバ
100 仮想ストレージシステム
101 性能スコア情報
102 負荷記録情報
103 目標負荷情報
104 担当リスト
110 ホストI/F(通信部)
111 ストレージI/F
112 LAN I/F
114 CPU
115 メモリ
116 記憶装置
1150 ファームウェア
1151 データアクセス制御部
1152 データ記憶制御部
1153 ユニット管理部
1154 OS
Claims (7)
- アクセスパスを制御するマルチパスドライバを有する上位装置と、
前記上位装置と通信可能に新規に接続される第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を前記上位装置へ送信する第2の制御ユニットと、を備え、
前記マルチパスドライバは、前記第2の制御ユニットからの制御信号に基づいて前記第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を行なうこと、
を特徴とする制御システム。 - 前記第2の制御ユニットは、
前記第1の制御ユニットを認識した場合に、前記第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を前記上位装置へ送信する
ことを特徴とする、請求項1記載の制御システム。 - 複数の仮想ボリュームを管理する1以上の第3の制御ユニットを備え、
前記第2の制御ユニットは、
前記第3の制御ユニットにおける、前記仮想ボリュームに対する前記上位装置からのアクセスパス毎に負荷情報を収集する負荷情報収集部と、
前記第1の制御ユニットを認識した場合に、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの性能情報を収集する性能情報収集部と、
前記性能情報に基づいて、前記第3の制御ユニットが管理する前記仮想ボリュームの中から、前記第1の制御ユニットに移動させる移動仮想ボリュームを選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記移動仮想ボリュームを前記第1の制御ユニットに移動させる移動指示部と
を備えることを特徴とする、請求項1又は2記載の制御システム。 - 前記選択部が、
前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの各性能情報に応じて、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットのそれぞれに対する目標負荷を決定し、
前記負荷情報に基づいて、選択される前記仮想ボリュームの負荷情報の合計が前記第1の制御ユニットの目標負荷を超えない範囲で、前記複数の前記仮想ボリュームの中から負荷が最も高い仮想ボリュームから順番に、前記仮想ボリュームを前記移動仮想ボリュームとして選択することを特徴とする、請求項3記載の制御システム。 - 前記選択部が、
前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットの各性能情報に応じて、前記第3の制御ユニット及び前記第1の制御ユニットのそれぞれに対する目標負荷を決定し、
前記負荷情報に基づいて、
前記移動仮想ボリュームの移動元の前記第3の制御ユニットにおいて、前記移動仮想ボリュームとして選択される前記仮想ボリュームを除く残りの仮想ボリュームの負荷情報の合計が、当該移動元の第3の制御ユニットの前記目標負荷を下回らない範囲で、1以上の前記移動仮想ボリュームを選択することを特徴とする、請求項3記載の制御システム。 - アクセスパスを制御するマルチパスドライバを有する上位装置に対して通信を行なう通信部と、
前記上位装置と通信可能に新規に接続される第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を前記上位装置へ送信する送信部と
を備えることを特徴とする制御装置。 - アクセスパスを制御するマルチパスドライバを有する上位装置と通信可能なコンピュータに、
前記上位装置と通信可能に新規に接続される第1の制御ユニットに対するアクセスパスの設定を指示する制御信号を前記上位装置へ送信させる処理を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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