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JP2014215257A - ヘーズ値計測装置 - Google Patents

ヘーズ値計測装置 Download PDF

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JP2014215257A JP2013094774A JP2013094774A JP2014215257A JP 2014215257 A JP2014215257 A JP 2014215257A JP 2013094774 A JP2013094774 A JP 2013094774A JP 2013094774 A JP2013094774 A JP 2013094774A JP 2014215257 A JP2014215257 A JP 2014215257A
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Kenji Sato
賢治 佐藤
惇 原冨
Jun Haratomi
惇 原冨
靖雄 石川
Yasuo Ishikawa
靖雄 石川
金子高義
Takayoshi Kaneko
高義 金子
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Abstract

【課題】JIS規格に準拠したヘーズ値を求めることができると共に、可視光域の任意の波長帯域におけるヘーズ値を求めることでヘーズ値を分光特性と合わせて評価することができる新たなヘーズ値計測装置を提供する。【解決手段】ヘーズ値計測装置1は、可視光域の平行光を2方向に出射する光源装置10と、計測対象の試料Wを保持すると共に光源装置10の第1の出射光L1が入射する入口開口20A、入口開口20Aに対向した位置に設けられ参照白板22と光トラップ23によって選択的に覆われる出口開口20B、光源装置10の第2の出射光L2が入射する補償開口20C、受光開口20Dを備える積分球20と、第2の出射光L2を補償開口20Cに導く参照光導入光学系24と、第1の出射光L1と第2の出射光L2を選択的に遮蔽する光遮蔽手段30と、受光開口20Dに設けられる分光器2とを備え、分光器2の出力によってヘーズ値の分光特性を求める。【選択図】図1

Description

本発明は、光透過性のある物質の曇り度合いを示すヘーズ値を計測するヘーズ値計測装置に関するものである。
光透過性の物質の曇り度合いの指標となるヘーズ値は、計測対象物に平行光を入射することによって計測され、100×(拡散透過率)/(全光線透過率)によって定義された値(%)であり、その計測方法は、JIS K7105,JIS K7361,JIS K7136などによって規格化されている。
前述したJIS規格で定められた計測方法に用いられるヘーズ値計測装置は、光源、光源から出射した光を平行光にして計測対象の試料に照射する照射光学系、試料を保持する入口開口と入口開口に対向した出口開口と受光開口など(JIS K7361,JIS K7136においては補償開口)を備えた積分球、積分球の受光開口に設けられる受光器、積分球の出口開口に選択的に配備される参照白板及び光トラップなどを備えるものである。
また、下記特許文献1には、照射光学系から射出された計測光による計測試料からの反射光の光量を検出し、検出した反射光に含まれる正反射光成分と拡散反射光成分とに基づき、計測試料のヘーズ値を算出することが記載されている。この従来技術は、光源としてハロゲンランプなどの光源やレーザダイオードなどのレーザ光を用い、積分球に設けた検出用開口に光ファイバの入力端を接続し、この光ファイバの出射端に分光分析装置を接続して、この分光分析装置によって分光された波長毎の分光スペクトルを検出することで、反射光の検出値から視感度を考慮したヘーズ値を求めることが記載されている。
特開2013−53919号公報
前述したJIS規格のヘーズ値計測方法によると、光源と受光器はフィルターを用いて規定の出力を得られなければならないとされているが、光学フィルターを用いた一般的な方法では、ヘーズ値を分光特性と合わせて評価することはできない。これに対して、計測対象物のヘーズ値が特定波長帯域でどのような値を示すか(ヘーズ値の分光特性)は、計測対象物の光透過特性や光散乱特性を様々な観点から評価する上で重要な指標になると考えられる。また、透明材料のヘーズ値と色に関する計測値を同時に計測することができれば、計測対象物の視覚的な評価を数値化する上で有効であると考えられる。
特許文献1に記載された従来技術は、光源としてハロゲンランプなどの光源を用いて、受光部に設けた分光分析装置によって検出した分光スペクトルを用いて、反射光の検出値から視感度を考慮したヘーズ値を求めることが示されているが、試料の反射光の検出値からヘーズ値を求めるので、透過光に基づくヘーズ値の計測方法を定めたJIS規格に準拠しておらず、求めた値を標準値として取り扱うことができない。また、試料反射光の分光スペクトルは検出しているが、波長帯域毎のヘーズ値を求めているわけではないので、ヘーズ値を分光特性や色に関する計測値と合わせて評価するというニーズには応えることができないものであった。
本発明は、このような事情に対処するものであって、JIS規格に準拠したヘーズ値を求めることができると共に、可視光域の任意の波長帯域におけるヘーズ値を求めることでヘーズ値を分光特性や色に関する計測値と合わせて評価することができる新たなヘーズ値計測装置を提供すること、ヘーズ値の分光特性を求めることで、ヘーズ値計測装置に新たな機能を付加すること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明によるヘーズ値計測装置は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
可視光域の平行光を2方向に出射する光源装置と、計測対象の試料を保持すると共に前記光源装置の第1の出射光が入射する入口開口と、該入口開口に対向した位置に設けられ参照白板と光トラップによって選択的に覆われる出口開口と、前記光源装置の第2の出射光が入射する補償開口と、受光開口とを備える積分球と、前記第2の出射光を前記補償開口に導く参照光導入光学系と、前記第1の出射光と前記第2の出射光を選択的に遮蔽する光遮蔽手段と、前記受光開口に設けられる分光器とを備え、前記分光器の出力によってヘーズ値の分光特性を求めることを特徴とするヘーズ値計測装置。
このような特徴を有するヘーズ値計測装置は、可視光域の任意の波長帯域におけるヘーズ値を求めることでヘーズ値を分光特性と合わせて評価することができる。また、第1の出射光と第2の出射光を選択的に遮蔽することで、JIS K7105,JIS K7361,JIS K7136に準拠した計測方法を実現することができ、JIS規格に準拠したヘーズ値を求めることができる。更には、ヘーズ値や全光線透過率の分光特性を求めることで、色に関する評価値(三刺激値)の計測やレイリー散乱の計測など、新たな機能をヘーズ値計測装置に付加することができる。
本発明の一実施形態に係るヘーズ値計測装置の構成を示した説明図である。 本発明の一実施形態に係るヘーズ値計測装置の構成を示した説明図である。 本発明の一実施形態に係るヘーズ値計測装置の構成を示した説明図である。 (a),(b)は、本発明の実施形態に係るヘーズ値計測装置による計測方法を示した説明図である。 (a),(b)は、本発明の実施形態に係るヘーズ値計測装置による計測方法を示した説明図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施形態に係るヘーズ値計測装置による計測方法を示した説明図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施形態に係るヘーズ値計測装置による計測方法を示した説明図である。 本発明の実施形態に係るヘーズ値計測装置の光源装置の波長特性例を示したグラフである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。図1〜図3は、本発明の一実施形態に係るヘーズ値計測装置の構成を示した説明図である。図1は、全体構成を示している。ヘーズ値計測装置1は、光源装置10、積分球20、光遮蔽手段30などを備えている。光源装置10は、可視光域の平行光を2方向に出射するものであればよいが、例えば図示のように、可視光域内で異なる波長帯域の光を出射する複数の光源11,12,13を備え、複数の光源11,12,13からの出射光を合成した平行光を第1の出射光L1及び第2の出射光L2として2方向に出射するもので構成することができる。以下の説明では、複数の光源を備えたものを例にして説明するが、可視光域の一部又は全体の波長帯域を有する単一光源によって光源装置10を構成することもできる。
光源11(第1の光源)は、可視光域の中間乃至長波長側に光出射強度のピークを有する光源であり、例えば、ハロゲンランプとIRカットフィルタ(赤外線カットフィルタ)によって構成することができる。光源12,13(第2の光源)は、可視光域の短波長側に光強度のピークを有する光源であり、例えば、発光ダイオード(LED)によって構成することができる。光源11は、例えば、380nm〜近赤外の波長帯域を有し、出射光路にIRカットフィルタ(赤外線カットフィルタ)を挿入することで500〜600nm付近にピーク波長を形成したハロゲンランプを用いることができ、光源12は、380nm付近にピーク波長を有する短波長狭帯域の発光ダイオードを用いることができ、光源13は、400nm付近にピーク波長を有する短波長狭帯域の発光ダイオードを用いることができる。
図1に示した光源装置10の構成例を説明すると、光源11から出射した光は、レンズ系14A,14Bと絞り14Cなどから構成される平行光線形成光学系14によって平行光になり、光源12,13から出射した光は、コンデンサレンズ光学系15,16によってそれぞれ平行光になる。光源装置10は、このような平行光線形成光学系14とコンデンサレンズ光学系15,16を備えると共に、光源12,13から出射された光を合成するビームスプリッタ17、更には、光源11から出射した光と光源12,13から出射した光を合成して2方向(第1の出射光L1及び第2の出射光L2)に分配するビームスプリッタ18を備える。
光源装置10から出射する第1の出射光L1と第2の出射光L2の光路上には、光遮蔽手段30が配備されている。光遮蔽手段30は、第1の出射光L1を遮蔽することができるシャッター31と第2の出射光L2を遮蔽することができるシャッター32がそれぞれ設けられ、これらシャッター31,32によって第1の出射光L1と第2の出射光L2が選択的に遮蔽される。
積分球20は、入口開口20A、出口開口20B、補償開口20C、受光開口20Dを備えている。入口開口20Aには、ヘーズ値を計測する対象の試料Wを保持する試料保持部21が設けられており、光源装置10から出射される平行光である第1の出射光L1が入射するように形成されている。出口開口20Bは、入口開口20Aと対向した位置に設けられており、参照白板22が開閉自在に設けられると共に参照白板22を含めて出口開口20Bを覆うように光トラップ23が設けられている。出口開口20Bは、参照白板22を閉じることによって参照白板22により覆われる状態と、参照白板22を開くことによって光トラップ23によって覆われる状態が選択可能になっている。補償開口20Cは、光源装置10から出射される平行光である第2の出射光L2が入射する位置に設けられ、第2の出射光L2は、参照光導入光学系24(ミラー24A,24B)によって補償開口20Cに導かれている。
図2に示すように、受光開口20Dには図示省略した光ファイバを介して分光器2が設けられる。分光器2には、分光器2の出力によって可視光域内の任意の波長帯域におけるヘーズ値を計測する計測部(演算処理部)3が接続されている。図3には、分光器2の構成例を示している。分光器2は、例えば、CCD型のポリクロメーター分光器を用いることができる。その一例を示すと、分光器2は、積分球20の受光開口20Dから出射される光が光ファイバを介して入射する入射口2Aと、入射口2Aを通った光を平行光にする光学系2Bと、光学系2Bによって平行光にされた光を受けて波長毎に異なる角度に反射させる反射型回折格子2Cと、反射型回折格子2Cによって反射された光を集光する光学系2Dと、光学系2Dによって集光された光を受光する2次元受光面を有する撮像素子(CCD)2Eとを備えており、撮像素子2Eの出力が計測部3に出力されている。このような分光器2によると、入射口2Aに入射した光は反射型回折格子2Cによって分光され、分光された光が撮像素子2Eの2次元受光面の異なる位置に結像されることになるので、2次元受光面の受光位置に応じた出力によって、分光強度を得ることができる。
このような構成を備えたヘーズ値計測装置1によると、光源装置10から出射する第1の出射光L1及び第2の出射光L2は、可視光域内で異なる波長帯域の光を出射する複数の光源11,12,13の出射光が合成された光であるから、可視光域の広い帯域で所望のスペクトル強度を有するものとなる。このような光源装置10を用い、受光開口20Dに設置した分光器2によってヘーズ値などを求めることで、分光器2の出力から明所視標準視感効率V(λ)と標準の光の組み合わせに相当するJIS規格に準拠したヘーズ値などを求めることができることは勿論のこと、可視光の全波長域に対して、ヘーズ値の分光特性を得ることができる。これによると計測対象となる透明材料の試料が、可視光の全波長域において、または任意の特定波長において、どのような光散乱特性を有するかを把握することが可能になり、透明材料の光透過特性及び光散乱特性を様々な観点から評価することが可能になる。
図4〜図7は、本発明の実施形態に係るヘーズ値計測装置による計測方法を示した説明図である。ヘーズ値計測装置1の構造については図1と同一符号を付して重複説明を省略する。
<JIS K 7105に準拠した計測方法>
図4によって、JIS K 7105に準拠した計測方法を説明する。ここでは、全光線透過率Tt(%)と拡散透過率Td(%)を求めて、H=(Td/Tt)×100で定義されるヘーズ値(%)を求める。ここでの各手順では、第2の出射光L2をシャッター32で遮蔽する。
手順1:出口開口20Bを参照白板22で覆い、試料Wを取り外した状態で入口開口20Aに第1の出射光L1を入射させ、入射光の分光強度T1(λn)を計測する。
手順2:図4(a)に示すように、試料保持部21に試料Wを保持した状態で試料Wを介して入口開口20Aに第1の出射光L1を入射させ、透過光の分光強度T2(λn)を計測する。ここでλnは測定する波長を表し、例えば380nm〜780nmの範囲で5nm間隔の値とする。
手順3:出口開口20Bの参照白板22を開放して出口開口20Bを光トラップ23で覆い、試料Wを取り外した状態で入口開口20Aに第1の出射光L1を入射させ、拡散分光強度T3(λn)を計測する。
手順4:図4(b)に示すように、試料保持部21に試料Wを保持した状態で試料Wを介して入口開口20Aに第1の出射光L1を入射させ、透過拡散光の分光強度T4(λn)を計測する。
分光強度T1(λn)を100に合わせ、Tts(λn)=T2(λn)により分光された全光線透過率Tts(λn)(%)を求め、Tds(λn)=T4(λn)−T3(λn)×(T2(λn)/100)により分光された拡散透過率Tds(λn)(%)を求める。この際、分光された平行光線透過率Tps(λn)(%)はTps(λn)=Tts(λn)−Tds(λn)で求める。このようにして求めたTts(λn)(%)とTds(λn)(%)から、Hs(λn)=(Tds(λn)/Tts(λn))×100により分光されたヘーズ値Hs(λn)(%)を求める。
ここで、全光線透過率Ttおよび拡散透過率Tdを、下記の式(1)〜(3)で求める。ここで、S(λ)は、標準の光の分光分布の波長λにおける値であり、JIS K 7105においては標準の光Cが適用される。V(λ)は、明所視標準視感効率として定められる規定値である。また、Δλは、測定される波長間隔である。Kは、100を基準に合わせるための基準化係数である。このようにして求めた全光線透過率Tt(%)と拡散透過率Td(%)から、H=(Td/Tt)×100によりヘーズ値H(%)を求める。
Figure 2014215257
<JIS K 7361に準拠した計測方法>
図5によって、JIS K 7361に準拠した透明材料の全光線透過率の試験方法を説明する。ここでは、出口開口20Bを参照白板22で覆い、試料保持部21には試料Wを保持させる。
手順1A:図5(b)に示すように、シャッター32を開放し、第1の出射光L1をシャッター31で遮蔽し、参照光導入光学系24(ミラー24A,24B)を介して第2の出射光L2を補償開口20Cに入射させ、入射光の分光強度T1aを計測する。ここで、分光強度T1a(λn)を100に合わせる。
手順2A:第2の出射光L2をシャッター32で遮蔽し、試料Wを介して入口開口20Aに第1の出射光L1を入射させ、透過光の分光強度T2(λn)を計測する。
このように計測したT1a(λn)とT2(λn)によって、分光された全光線透過率(%)をTts(λn)=(T2(λn)/T1a(λn))×100によって求める。このようにして求めたTts(λn)(%)から、全光線透過率Tt(%)を前記の式(1)及び(3)により求める。ここでS(λ)は、JIS K 7361においては標準の光D65が適用される。
<JIS K 7136に準拠した計測方法>
図6及び図7によって、JIS K 7136に準拠したヘーズ値の求め方を説明する。図6(a)〜(d)には、試料保持部21から試料Wを取り外した状態を示しており、図7(a)〜(d)には、試料保持部21に試料Wを保持した状態を示している。そして、図6(a),(c)及び図7(a),(c)には、出口開口20Bを参照白板22で覆った状態を示しており、図6(b),(d)及び図7(b),(d)には、参照白板22を開放して出口開口20Bを光トラップ23で覆った状態を示している。また、図6(a),(b)及び図7(a),(b)は、第2の出射光L2をシャッター32で遮蔽した状態を示しており、図6(c),(d)及び図7(c),(d)は、第1の出射光L1をシャッター31で遮蔽した状態を示している。
手順1B:図6(a)に示すように、出口開口20Bを参照白板22で覆った状態で入口開口20Aに第1の出射光L1を入射して、分光強度T1s(λn)を計測する。
手順2B:図6(c)に示すように、出口開口20Bを参照白板22で覆った状態で補償開口20Cに第2の出射光L2を入射して、分光強度T1r(λn)を計測する。
手順3B:図7(a)に示すように、出口開口20Bを参照白板22で覆った状態で試料Wを介して入口開口20Aに第1の出射光L1を入射して、分光強度T2s(λn)を計測する。
手順4B:図7(c)に示すように、試料Wを試料保持部21に保持して、出口開口20Bを参照白板22で覆った状態で補償開口20Cに第2の出射光L2を入射して、分光強度T2r(λn)を計測する。
手順5B:図6(b)に示すように、出口開口20Bを光トラップ23で覆った状態で入口開口20Aに第1の出射光L1を入射して、分光強度T3s(λn)を計測する。
手順6B:図6(d)に示すように、出口開口20Bを光トラップ23で覆った状態で補償開口20Cに第2の出射光L2を入射して、分光強度T3r(λn)を計測する。
手順7B:図7(b)に示すように、出口開口20Bを光トラップ23で覆った状態で試料Wを介して入口開口20Aに第1の出射光L1を入射して、分光強度T4s(λn)を計測する。
手順8B:次図7(d)に示すように、試料Wを試料保持部21に保持して、出口開口20Bを光トラップ23で覆った状態で補償開口20Cに第2の出射光L2を入射して、分光強度T4r(λn)を計測する。
計測される各分光強度の計測手順(手順1B〜8B)と図との対応を下記の表1にまとめている。ここで出口開口20Bを参照白板22とした場合の計測方法が全透過の状態であり、出口開口20Bを光トラップにした場合の計測方法が拡散状態である。
Figure 2014215257
そして、分光された全光線透過率(%)Tts(λn),分光された拡散透過率(%)Tds(λn),分光されたヘーズ値(%)Hs(λn)は、下記の式(3)〜(5)で求めることができる。
全光線透過率Ttおよび拡散透過率Tdを、前記の式(1)〜(3)で求める。ここでS(λ)は、JIS K 7136においては標準の光D65が適用される。このようにして求めた全光線透過率Tt(%)と拡散透過率Td(%)から、H=(Td/Tt)×100によりヘーズ値H(%)を求める。
Figure 2014215257
<光源装置出射光の波長特性について>
本発明の実施形態に係るヘーズ値計測装置1における光源装置10は、前述したように複数の光源11,12,13を備えることで、試料Wの散乱光の分光特性を効果的に取得するための波長特性を具備している。図8は、光源装置10から出射した光の波長帯域の一例を示している。図示の例は、ハロゲンランプと赤外カットフィルタを通して500〜600nm付近にピーク波長を有する光源11を用い、光源12として380nm付近にピーク波長を有する短波長狭帯域の発光ダイオードを用い、光源13として400nm付近にピーク波長を有する短波長狭帯域の発光ダイオードを用いている。このような光源装置10から出射した光は、可視光域(380〜780nm)全体で所望の光強度を有している。
本発明の実施形態に係るヘーズ値計測装置1は、このような波長特性を有する光源装置10と分光器2を備えることで、ヘーズ値の分光特性を効果的に得ることができると共に、従来のヘーズ値計測装置では得ることができない各種の機能を付加することができる。
<特殊機能の付加1:色の計測>
本発明の実施形態に係るヘーズ値計測装置1は、計測対象となる試料Wのヘーズ値、全光線透過率、拡散透過率を求めると同時に、JIS Z 8722(色の計測方法−反射及び透過物体色)で規定される透過物体の幾何条件fに基づく三刺激値(X,Y,Z)を求めることができる。ここでの幾何条件fとは、図4(a),(b)に示す状態に対応しており、出口開口20Bを参照白板22で覆って、全光線透過率を計測する状態(図4(a)参照)と、出口開口20Bを光トラップで覆って、拡散透過率を計測する状態(図4(b)参照)に対応している。
JIS Z 8722で規定される透過物体の三刺激値(X,Y,Z)は、下記の式(6)で求めることができ、その際の基準化係数Kは下記の式(7)で求めることができる。ここで、S(λ)は、測色用イルミナントの分光分布の波長λにおける値であり、照明光源の設定によって決められる規定値である。x(λ),y(λ),z(λ)は、XYZ表示色系における等色関数の値であり、これも規格によって定められる規定値である。また、Δλは、三刺激計算のための波長間隔である。よって、本発明の実施形態に係るヘーズ値計測装置1によると、図4(a)に示す状態で求められる全光線透過率の分光特性、又は図4(b)に示す状態で求められる拡散透過率の分光特性をT(λ)に適用することで、ヘーズ値、全光線透過率、拡散透過率の分光特性と共に、透過物体の三刺激値(X,Y,Z)を求めることができる。
Figure 2014215257
Figure 2014215257
<特殊機能の付加2:レイリー散乱の計測>
レイリー散乱は、光の波長の4乗に逆比例して散乱強度が強くなることが知られている。本発明の実施形態に係るヘーズ値計測装置1は、全光線透過率及び散乱透過率の分光特性を計測することができるので、この計測結果に基づいて試料W内に存在する微粒子によるレイリー散乱の散乱強度を求めることができ、この計測結果によって試料W内に存在する微粒子の状態を評価することができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1:ヘーズ値計測装置,2:分光器,3:計測部(演算処理部),
10:光源装置,11,12,13:光源,14:平行光線形成光学系,
15,16:コンデンサレンズ光学系,17,18:ビームスプリッタ,
20:積分球,20A:入口開口,20B:出口開口,20C:補償開口,
20D:受光開口,21:試料保持部,22:参照白板,23:光トラップ,
24:参照光導入光学系,30:光遮蔽手段,31,32:シャッター,
W:試料,L1:第1の出射光,L2:第2の出射光

Claims (4)

  1. 可視光域の平行光を2方向に出射する光源装置と、
    計測対象の試料を保持すると共に前記光源装置の第1の出射光が入射する入口開口と、該入口開口に対向した位置に設けられ参照白板と光トラップによって選択的に覆われる出口開口と、前記光源装置の第2の出射光が入射する補償開口と、受光開口とを備える積分球と、
    前記第2の出射光を前記補償開口に導く参照光導入光学系と、
    前記第1の出射光と前記第2の出射光を選択的に遮蔽する光遮蔽手段と、
    前記受光開口に設けられる分光器とを備え、
    前記分光器の出力によってヘーズ値の分光特性を求めることを特徴とするヘーズ値計測装置。
  2. 前記光源装置は、可視光域内で異なる波長帯域の光を出射する複数の光源を備え、該複数の光源の出射光を合成して出射することを特徴とする請求項1記載のヘーズ値計測装置。
  3. 前記光源装置は、
    可視光域の中間乃至長波長側に光出射強度のピークを有する第1の光源と、
    可視光域の短波長側に光強度のピークを有する第2の光源と、
    前記第1の光源から出射した光と前記第2の光源から出射した光を合成して2方向に分配するビームスプリッタとを備えることを特徴とする請求項2記載のヘーズ値計測装置。
  4. 前記第1の光源がハロゲンランプであり、前記第2の光源が異なる波長特性の光を出射する複数の発光ダイオードであることを特徴とする請求項3記載のヘーズ値計測装置。
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