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JP2014212625A - Ehdポンプ - Google Patents

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JP2014212625A
JP2014212625A JP2013087668A JP2013087668A JP2014212625A JP 2014212625 A JP2014212625 A JP 2014212625A JP 2013087668 A JP2013087668 A JP 2013087668A JP 2013087668 A JP2013087668 A JP 2013087668A JP 2014212625 A JP2014212625 A JP 2014212625A
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JP2013087668A
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豊広 加納
Toyohiro Kano
豊広 加納
山下 和也
Kazuya Yamashita
和也 山下
小原 公和
Kimikazu Obara
公和 小原
眞一 横田
Shinichi Yokota
眞一 横田
俊完 金
Joon-Wan Kim
俊完 金
一弥 枝村
Kazuya Edamura
一弥 枝村
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Tokyo Institute of Technology NUC
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Denso Corp
Tokyo Institute of Technology NUC
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Abstract

【課題】尖状電極21と、スリット電極22と、を備え、流路内の尖状電極21とスリット電極22の間において、EHD効果によって流動するEHD流体に電圧を印加することで、当該EHD流体を流路内で流動させるEHDポンプにおいて、当該EDHポンプを有する冷却装置の熱交換性能をより高める。
【解決手段】尖状電極21は、スリット電極22に向かって先細る形状となっており、スリット電極22には、当該スリット電極22の上流側から下流側まで貫通する複数個のスリットが形成されていることを特徴とするEHDポンプ。
【選択図】図7

Description

本発明は、EHDポンプに関するものである。
特許文献1には、尖状電極とスリット電極とが対になったEHDポンプが記載されている。このEHDポンプは、EHD流体の流路内に尖状電極とスリット電極とを配置して、尖状電極とスリット電極の間のEDH流体に電圧を印加することで、EHD流体を流路内で流動させる。なお、EHD流体は、電気流体力学(Electrohydrodynamic、略してEHD)効果によって流動するEHD流体をいい、特許文献1では、冷却装置内で熱を輸送するために、EHDポンプによって流動させられている。
特開2012−057872号公報
本発明は、EDHポンプを有する冷却装置の熱交換性能を、従来よりも高めることを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、尖状電極(21)と、スリット電極(22)と、を備え、冷却装置(1)中に設けられた流路内の前記尖状電極と前記スリット電極の間において、電気流体力学(Electrohydrodynamic、略してEHD)効果によって流動するEHD流体に電圧を印加することで、当該EHD流体を流路内で流動させるEHDポンプであって、前記尖状電極は、前記スリット電極に向かって先細る形状となっており、前記スリット電極には、当該スリット電極の上流側から下流側まで貫通する複数個のスリットが形成されていることを特徴とするEHDポンプである。
本発明者は、EHD流体と流路を囲む壁との熱交換が、スリット電極を介しても行われることに着目した上で、そして、スリット電極に複数個のスリットを形成することを着想した。このように、スリット電極が多スリット化されているので、スリット電極とEHD流体との熱交換面積が大きくなる。したがって、スリット電極を介したEHD流体と流路を囲む壁との熱交換量が増大する。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る冷却装置1および関連する装置2〜7の斜視図である。 冷却装置1の平面図である。 冷却装置1の側面図である。 図3のIV−IV断面図である。 図3のV−V断面図である。 図3のVI−VI断面図である。 図5の部分拡大図である。 図7のVIII−VIII断面図である。 図7のIX−IX断面図である。 図7のX−X断面図である。 本発明の第2実施形態に係るEHDポンプ20の図である。 本発明の第3実施形態に係るEHDポンプ20の図である。 本発明の第4実施形態に係るEHDポンプ20の図である。 本発明の第5実施形態に係るEHDポンプ20の図である。 本発明の第6実施形態に係るEHDポンプ20の図である。 本発明の第7実施形態に係るEHDポンプ20の図である。 本発明の第8実施形態に係るEHDポンプ20の図である。 図17のXVIII−XVIII断面図である。 本発明の第9実施形態に係るEHDポンプ20の図である。 図19のXX−XX断面図である。 本発明の第10実施形態に係るスリット電極22の図である。 本発明の第11実施形態に係るスリット電極22の図である。 本発明の第12実施形態に係るEHDポンプ20の図である。 図23のXXIV−XXIV断面図である。 図23のXXV−XXV断面図である。 本発明の第13実施形態に係るEHDポンプ20の図である。 図26のXXVII−XXVII断面図である。 図26のXXVIII−XXVIII断面図である。 変形例1における図7のIX−IX断面図である。 変形例2における図17のXVIII−XVIII断面図である。 変形例3におけるEHDポンプ20と発熱体2、3の位置関係を示す図である。 変形例3におけるEHDポンプ20とフィン5、6の位置関係を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。本実施形態の冷却装置1は、電気流体力学(Electrohydrodynamic、略してEHD)現象を示すEHD流体を作動流体(冷却媒体)として用いて発熱体(2〜4)を冷却するための冷却装置である。このようなEHD流体は、数kVの高電圧を印加しても放電し難い誘電液体であり、周知のEHD効果により、電圧の印加を受けて流動する。
本実施形態では、このようなEHD流体ならどのようなものを用いてもよい。例えば、EHD流体のうちでも、電界共役流体(Electro−Conjugate Fluid、略してECF)を用いてもよい。
ECFとしては、例えば、特開2000−222072号公報、特開平11−125173号公報に記載のように、横軸が導電率σであり縦軸が粘度ηであって作動温度における流体の導電率σと粘度ηとの関係を示すグラフにおいて、導電率σ=4×10−10S/m、粘度η=1×100Pa・sで表される点P、導電率σ=4×10−10S/m、粘度η=1×10−4Pa・sで表される点Q、導電率σ=5×10−6S/m、粘度η=1×10−4Pa・sで表される点Rを頂点とする直角三角形の内部に位置する導電率σおよび粘度ηを有する化合物、または、当該三角形の内部に位置する導電率σおよび粘度η を有するように調製された二種類以上の化合物の混合物を用いることができる。例えば、デカン2酸ジブチル(dibutyldecane−dioate)を、ECFとして用いることができる。また、難燃性・不燃性の含ハロゲン(フッ素、塩素、臭素など)化液体をECFとして用いることができる。
発熱体2〜4は、インバータを構成するスイッチング素子(例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が収容されたパワーカードである。このインバータは、例えば、ハイブリッド自動車または電気自動車に搭載された走行用バッテリからの電力を用いて車両駆動用モータを駆動するためのインバータであってもよい。
発熱体2〜4のそれぞれからは、インバータの他の回路に接続するための配線2a〜2d、3a、3b、4a、4bが伸びている。また、冷却装置1には、電源7から導線7a、7bを介して電力が供給され、この供給電力を利用して冷却装置1内でEHD流体を流動させることで、発熱体2〜4の冷却を実現する。
図1〜図3に示すように、この冷却装置1は、切削加工、ウエットエッチング加工、メッキ加工等で成形された金属製(例えば、アルミ製)の連結部11、冷却部12、放熱部13を有している。図3中の破線は、連結部11、冷却部12、放熱部13の境界を示す仮想的な線である。
連結部11は、冷却部12と放熱部13の間で冷却部12および放熱部13に連結され、EHD流体を作動流体として冷却部12から放熱部13に熱を輸送するための部材である。
冷却部12は、発熱体2〜4に対面すると共に発熱体2を挟み込んで発熱体2〜4と接触している。これによって発熱体2〜4が発生した熱が、熱伝導により、冷却部12に伝達される。
放熱部13は、略フィン形状の突起を有する空冷フィン5、6に対面すると共に空冷フィン5、6を挟み込んで空冷フィン5、6と接触している。これによって、連結部11からEHD流体を介して放熱部13に輸送された熱が、放熱部13はから空冷フィン5、6に熱伝達され、さらに空冷フィン5、6から冷却装置1の外部に、熱伝達により熱が放出される。
また、冷却部12は、互いに一体に形成された冷却基部12aおよび複数の冷却壁部12b、12cを備えている。冷却基部12aは、連結部11と連結されている。
複数の冷却壁部12b、12cは、冷却基部12aの上面から垂直に立ち上がって互いに平行に並ぶ複数の直方体形状の部材であり、発熱体2〜4に接触することで、発熱体2〜4が発生した熱を熱伝導によって受けるようになっている。冷却壁部12b、12cと発熱体2〜4との間の熱伝導は、直接接触による熱伝導であってもよいし、他の熱伝導性の高い物質を間に挟んだ間接的な熱伝導であってもよい。
このように、冷却部12が複数枚の冷却壁部12b、12cを有し、それらの間に発熱体2が挟まれることで、発熱体2と冷却部12との間の接触面積を大きくすることができる。
放熱部13は、互いに一体に形成された放熱基部13aおよび放熱壁部13b〜13dを備えている。放熱基部13aは、連結部11と連結されている。
放熱壁部13b〜13dは、放熱基部13aの上面から垂直に立ち上がって互いに平行に並ぶ複数の直方体形状の部材であり、隣り合う壁部間に空冷フィン5、6をそれぞれを挟み込んで空冷フィン5、6に接触することで、空冷フィン5、6に熱伝導する。放熱壁部13b〜13dと空冷フィン5、6との間の熱伝導は、直接接触による熱伝導であってもよいし、他の熱伝導性の高い物質を間に挟んだ間接的な熱伝導であってもよい。
このように、放熱部13が複数枚の放熱壁部13b〜13dを有し、それらの間に空冷フィン5、6が挟まれることで、空冷フィン5、6と放熱部13との間の接触面積を大きくすることができる。なお放熱基部13aも、僅かながら空冷フィン5、6に対面して接触している。
なお、図2中の矢印(×を〇で囲んだ紙面奥行方向を示す矢印、および、黒点を〇で囲んだ紙面手前方向を示す矢印を含む)は、冷却装置1内の作動流体の流れを表している。また、図3中の矢印(×を〇で囲んだ紙面奥行方向を示す矢印、および、黒点を〇で囲んだ紙面手前方向を示す矢印を含む)は、冷却装置1内の図2のIII−III断面におけるEHD流体の流れを表している。
図4に、図3のIV−IV断面図を示す。この図に示すように、連結部11の内部には、EHD流体を放熱部13の放熱基部13a内から導入して冷却部12の冷却基部12a内に流し出すための上り連結流路111と、EHD流体を冷却部12の冷却基部12a内から導入して放熱部13の放熱基部13a内に流し出すための下り連結流路112とが形成されている。この流路111、112は上述の通り切削加工、ウエットエッチング加工、メッキ加工等によって形成される。
また、冷却基部12aの内部には、上り冷却基部流路121および下り冷却基部流路122が、上述の通り切削加工、ウエットエッチング加工、メッキ加工等によって形成されている。上り冷却基部流路121は、上り連結流路111と連通することで、EHD流体を上り連結流路111から導入して上記冷却壁部12b、12c内に流し出すための流路である。下り冷却基部流路122は、下り連結流路112と連通することで、EHD流体を上記冷却壁部12b、12c内から導入して下り連結流路112に流し出すための流路である。
流路121、122の断面形状は、四角形である必要はないが、例えば四角形となっている。また、流路121、122の高さ(図3の上下方向の長さ)は流路111、112と同じであり、流路121、122の太さ(図4の上下方向の長さ)も流路111、112と同じである。
また、放熱基部13aの内部には、上り放熱基部流路131および下り放熱基部流路132が、上述の通り切削加工、ウエットエッチング加工、メッキ加工等によって形成されている。上り放熱基部流路131は、上り連結流路111と連通することで、EHD流体を上述の放熱壁部13b〜13d内から導入して上り連結流路111に流し出すための流路である。下り放熱基部流路132は、下り連結流路112と連通することで、EHD流体を下り連結流路112から導入して上述の放熱壁部13b〜13d内に流し出すための流路である。
流路131、132の断面形状は、四角形である必要はないが、例えば四角形となっている。また、流路131、132の高さ(図3の上下方向の長さ)は流路111、112と同じであり、流路131、132の太さ(図4の上下方向の長さ)も流路111、112と同じである。
次に、放熱壁部13b〜13dの各々の内部構造について説明する。以下では、放熱壁部13bを例に挙げて説明するが、他の放熱壁部13c、13dについても、内部構造は放熱壁部13bと同じである。
図5に、図3のV−V断面図を示し、図6に、図3のVI−VI断面図を示す。これらの図に示すように、放熱壁部13bの内部には、4本の導入側流路133a〜133d、4本の排出側流路134a〜134d、および1本の中間流路135が、上述の通り切削加工、ウエットエッチング加工、メッキ加工等によって形成される。
4本の導入側流路133a〜133dは、放熱壁部13bの一部である流路壁W1〜W3(流路を囲む壁の一例に相当する)で互いに隔てられており、放熱基部13aに対して垂直に伸びている。これら導入側流路133a〜133dの各々は、EHD流体を下り放熱基部流路132から導入して中間流路135に流し出すための流路である。
4本の排出側流路134a〜134dは、放熱壁部13bの一部である流路壁W4〜W6(流路を囲む壁の一例に相当する)で互いに隔てられており、放熱基部13aに対して垂直に伸びている。これら排出側流路134a〜134dの各々は、EHD流体を中間流路135から導入して上り放熱基部流路131に流し出すための流路である。
また、4本の導入側流路133a〜133dの組と、4本の排出側流路134a〜134dの組とは、流路壁W0(流路を囲む壁の一例に相当する)によって互いに隔てられている。
中間流路135は、放熱壁部13bの放熱基部13a側端部とは反対側の端部(図5の上端部)に形成され、EHD流体を一端(導入側流路133a〜133d側端)から導入して他端(排出側流路134a〜134d側端)に流し出すための流路である。
EHD流体を上記のように導入、流出させるため、これら導入側流路133a〜133d、排出側流路134a〜134d、中間流路135の各々の内部には、図5に示すように、EHDポンプが、複数個配置されている。これらEHDポンプは、EHD流体に電圧を印加してEHD流体を流動させるようになっている。
これらEHDポンプも、冷却装置1の構成要素である。図5中では、これら複数のEHDポンプが個々に同じ図柄で示されているが、これらのうち1個を抽出して符号20を付している。
以下、このEHDポンプ20の構成および作用について、図7〜図10を用いて説明するが、図5に示されている他のEHDポンプも、同じ構成および作用を実現する。図7は、図5におけるポンプ20の拡大図である。また、図8は図7のVIII−VIII断面図であり、図9は図7のIX−IX断面図であり、図10は図7のX−X断面図である。
これらの図に示す通り、ポンプ20は、1つの尖状電極21および1つのスリット電極22を有している。金属製の尖状電極21および金属製のスリット電極22は、互いに離れて流路の内壁に固定される。より具体的には、図8に示すように、熱交換壁HD1、HD2(流路を囲む壁の一例に相当する)の内面(流路側の面)に、例えば熱的に非絶縁性の接着剤で固定される。
なお、これら熱交換壁HD1、HD2は、熱的には非絶縁性(つまり、熱伝達率が高い)の部材を用いるが、少なくとも尖状電極21および金属製のスリット電極22と接触する内面は、電気的には絶縁性にする。
このような性質を有する熱交換壁HD1、HD2としては、全体が窒化アルミニウム、窒化ケイ素、アルミナのいずれかで形成されていてもよいし、これらの混合物で形成されていてもよい。あるいは、内面が熱伝達率の高い樹脂でコーティングされたアルミニウムで熱交換壁HD1、HD2を形成してもよい。このようになっているので、電極21、22は、熱的に熱交換壁HD1、HD2と接触する。
図7に示す通り、尖状電極21はEHD流体の流れ(点線矢印の方向に進む)の上流側に配置され、スリット電極22は流れの下流側に配置されている。なお、尖状電極21およびスリット電極22を、図7で表れている断面(すなわち、図3のV−V断面)に平行に切った断面形状は、熱交換壁HD1と熱交換壁HD2との間のどの断面においても、同じである。つまり、尖状電極21およびスリット電極22は、それぞれ断面同型である。このことは、第2〜第11実施形態においても同じである。
尖状電極21は、スリット電極22に向かって先細る形状となっていることで、その先細った先端に電界が集中するようになっている。より具体的には、尖状電極21は、図7示すように、線状の先端から4つの面(2つの平行な面と2つの斜交する面)が伸びるくさび形状になっている。また、他の例として、尖状電極21は、1点を先端としてそこから放射状に伸びる直線群から形づくられる錐体形状になっていてもよい。
スリット電極22は、複数箇所において流路の上流から下流へ貫通する形状となっている。これにより、スリット電極22は、複数個の溝を有するスリット形状になっている。スリット電極22が、スリット形状となっていることで、当該ポンプ20が配置されている位置の流路が更に狭められ、その部分におけるEHD流体の流速が更に大きくなる。
なお、図示しないが、放熱壁部13b中のポンプ20の近傍には、放熱壁部13bの内部と外部を連通させる孔が2つ形成され、それらの孔には、フェノール樹脂等の絶縁体で周囲を覆われた導通用電極が密着して挿入されている。そして、それら導通用電極および導線7a、7bを介して電源7の電力が尖状電極21、スリット電極22に供給される。例えば、尖状電極21が負極となり、スリット電極22が正極とする。ただし、使用するEHDによっては電極の正極、負極を逆転しても流体の流れの方向は同じである。
例えば、尖状電極21が負極となり、スリット電極22が正極となって、EHD流体に電圧が印加されると、尖状電極21とスリット電極22の間に不均一(非一様)電界が発生する。その結果、EHD効果によってEHD流体が尖状電極21からスリット電極22の方向に加速され、その結果、EHD流体が流路内で流路に沿って流動する。
ここで、スリット電極22の形状について更に詳しく説明する。本実施形態のスリット電極22は、3個以上(具体的には10個)の矩形平板形状の電極22a〜22jを流路内に間隔を空けて設置することで構成されている。電極22a〜22jの並びは、各電極22a〜22jの板面が平行になるような並びになっている。
このようになっていることで、スリット電極22全体としては、電極22a〜22jの間隙に相当する複数個(具体的には9個)の溝(スリットの一例に相当する)が、スリット電極22の上流側から下流側まで、貫通している。EHD流体は、この溝を通ってスリット電極22の上流側から下流側に流動する。
このように、スリット電極22が多スリット化されている。したがって、スリット電極22の上流側から下流側まで貫通する溝が1個しかない場合に比べ、仮にスリット電極の電極長さおよび導入側流路133bの流路断面積が同じであっても、スリット電極とEHD流体との熱交換面積Sが大きくなる。したがって、スリット電極22を介したEHD流体と熱交換壁HD1、HD2との熱交換量熱交換量Qが増大する。
なお、流体と物体の熱交換の一般式はQ=α・S・ΔT、α=Nu・λ/dとなっている。ここで、αは熱伝達率であり、ΔTは流体と物体の温度差であり、Nuはヌセルト数であり、λは流体の熱伝導率であり、dは物体の流路幅である。この式から、熱交換面積Sが増大すると熱交換量Qが増大することがわかる。
また、スリット電極22が多スリット化されていることで、スリット電極22の上流側から下流側まで貫通する溝が1個しかない場合に比べ、スリット電極に形成されたスリットの流路幅d(電極22a〜22jにおいて隣り合う電極間の距離に相当する)が減少する。したがって、熱伝達率αが増大し、熱交換量Qが増大する。
また、スリット電極22が多スリット化されていることで、尖状電極21のスリット電極22側の頂点21aに発生する電界は、多数の電極22a〜22jの存在に起因して頂点21aに発生する電界の合成となる。
したがって、スリット電極22の存在に起因して尖状電極21の頂点21aに発生する電界強度が増加し、その結果、EHD流体の流速が大きくなり、ヌセルト数Nuが増大する。したがって、熱伝達率αが増大し、熱交換量Qが増大する。
また、図7に示すように、電極22a〜22jの下流側端部は、導入側流路133bの伸びる方向(流路方向)に垂直な方向にかつ流路壁W1、W2に垂直な方向(図7の左右方向)に、真っ直ぐに揃えられて並んでいる。
これに対し、電極22a〜22jの上流側端部(尖状電極21側端部)は、導入側流路133bの伸びる方向に垂直に、真っ直ぐに揃えられておらず、全体として、尖状電極21の頂点21aに対して凹形状に配置されている。
具体的には、電極22a〜22jの各々の尖状電極21側端部から尖状電極21の頂点21aまでの最短距離は、すべて等しい値rとなっている。したがって、スリット電極22は、尖状電極21の頂点21aから半径rの範囲内には存在しない。
表現を変えれば、複数個のスリットの尖状電極側21側端部の各々は、頂点21aからの最短距離が同じ値rである。したがって、スリット電極22のうち複数個のスリットの各々を囲む部分は、尖状電極側21側端部の頂点21aからの最短距離が、同じ値rである。
一般に、電極間の距離を短くするほど、尖状電極21の頂点21aの電界強度が上がるが、あまり近づけ過ぎると、放電が発生してしまう。したがって、尖状電極21の頂点21aに対して、電極22a〜22jの頂点21a側端部を、放電が発生しないぎりぎりの距離rに円弧状に配置することで、尖状電極21の頂点21aの電界強度を高くすることができる。
また、各電極22a〜22jは、スリットに隣接する部分の尖状電極21側の端部が、直方体の角部を除去して面取りされた電界補強面となっている。
より具体的には、各電極22a〜22jは、尖状電極21の頂点21aに最も近い位置を含む面が、尖状電極21の頂点21aを中心とする同じ半径rの曲面となるような形状に、面取りされている。
これら電界補強面の各々は、電極22a〜22jのうち尖状電極21の頂点21aに最も近い位置を含む面となっている。したがって、電界強度の増大効果が更に増す。発明者の検討によれば、このような現象は、先端が尖った2つの電極J1、J2間に発生する電気力線E1と、先端が尖った電極J1と平板電極J3の間に発生する電気力線E2との違いに起因するものである。電極J1の頂点付近において電気力線E1と電気力線E2とを比較すると、電気力線E2の方が、間隔が急峻に変化する。電気力線の間隔が急峻に変化するということは、電界が強いということである。
また、頂点21aから各電界補強面までは、それぞれ、電極22a〜22jを貫通することなく、直線を引くことができる。すなわち、頂点21aは、電界補強面の表側にある。
また、頂点21aから、各電界補強面に垂線を下ろすことができる。すなわち、各電界補強面は、頂点21aに対向している。
なお、「面取りされた面」とは、意図的に面取り加工された結果の面であってもよい。この場合、例えば、プレス加工で電極22a〜22jを作成する際も、あらかじめ電界補強面に相当する面が形成された金型を用いて加工する。また、エッチング加工、メッキ加工においても、電界補強面が結果的に形成されるように、電界補強面の形状に合わせたマスクを配置して加工する。
また、意図せずできてしまった面も、「面取りされた面」に該当する。例えば、断面形状が矩形の電極を加工しようとして、意図せず角部が取れてしまったような面も、「面取りされた面」に該当する。
このように、各電極22a〜22jは、スリットに隣接する部分の尖状電極21側の端部が、面取りされた電界補強面となっている。
このように、各電極22a〜22jの頂点21a側の端部は、面取りされた面を有し、当該頂点21aに対向する(すなわち、当該頂点21aから当該面に垂線を下ろすことができる)ようになっている。したがって、そうでない場合に比べ、尖状電極21の頂点21aの電界強度が高くなる。その結果、EHD流体の流速が大きくなり、ヌセルト数Nuが増大する。したがって、熱伝達率αが増大し、熱交換量Qが増大する。
以上、放熱壁部13b〜13d内の流路の構造および当該流路内のEHDポンプの構成、配置、作動について説明したが、冷却壁部12b、12c内にも、放熱壁部13b〜13dと同等の構造の流路が形成され、さらに、放熱壁部13b〜13dの流路内に設けられたものと同じEHDポンプが複数個配置されている。
より具体的には、上記の放熱壁部13b〜13d内の流路の構造および当該流路内のEHDポンプの構成、配置、作動の説明において、放熱壁部13bを冷却壁部12bに読み替え、放熱壁部13cを冷却壁部12bに読み替え、放熱基部13aを冷却基部12aに読み替え、下り放熱基部流路132を上り冷却基部流路121に読み替え、上り放熱基部流路131を下り冷却基部流路122に読み替えれば、放熱壁部12b、12c内の流路の構造および当該流路内のEHDポンプの構成、配置、作動の説明となる。
冷却装置1がこのような構成になっているので、冷却装置1内の尖形電極21が負極となり、スリット電極22を正極とすると(使用するEHD流体によっては電極の正極、負極を逆転しても問題がない)、冷却装置1の流路に充填されたEHD流体が流動する。
EHD流体が流路内を循環する経路は、以下の通りである。EHD流体は、下り連結流路112から下り放熱基部流路132に流入し、下り放熱基部流路132から、放熱壁部13b〜13dのそれぞれに4本ずつ形成された導入側流路133a〜133dに流入する。放熱壁部13b〜13dのそれぞれでは、EHD流体が導入側流路133a〜133dから中間流路135に流入し、中間流路135から排出側流路134a〜134dに流入し、排出側流路134a〜134dから上り放熱基部流路131に流入する。
更にEHD流体は、放熱基部流路131から上り連結流路111に流入し、上り連結流路111から上り冷却基部流路121に流入し、上り冷却基部流路121から、冷却壁部12b、12cのそれぞれに4本ずつ形成された導入側流路に流入する。冷却壁部12b、12cのそれぞれでは、EHD流体が4本の導入側流路から1本の中間流路に流入し、この中間流路から4本の排出側流路に流入し、これら排出側流路から下り冷却基部流路122に流入する。そしてEHD流体は、下り冷却基部流路122から下り連結流路112に流入する。
この際、冷却壁部12b、12c内の流路を通るEHD流体は、発熱体2〜4が発生した熱を、冷却壁部12b、12cの熱交換壁(熱交換壁HD1、HD2のうち一方または両方)を介して、熱伝導により受け取る。
また、放熱壁部13b〜13d内の流路を通るEHD流体は、冷却壁部13b〜13dの熱交換壁(熱交換壁HD1、HD2のうち一方または両方)を介して、空冷フィン5、6に、熱伝導で熱を伝達する。冷却壁部13b〜13dの外面およびに空冷フィン5、6には、空気等の熱交換媒体(熱を輸送する流体)が接しているので、冷却壁部13b〜13dおよび空冷フィン5、6から、空気等の熱交換媒体に、熱が放出される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、スリット電極22を構成する電極22a〜22jの断面形状が、第1実施形態では図7のようになっていたのに対し、本実施形態では図11のようになっていることのみである。
具体的には、第1実施形態の各電極22a〜22jは、尖状電極21の頂点21aに最も近い位置を含む面が、頂点21aを中心とする同じ半径rの曲面(破線で仮想的に表示している)となるような形状に、面取りされている。
これに対し、本実施形態の電極22aと電極22jは、第1実施形態と同じ形状となっているが、その他の電極22b〜22iの各々は、頂点21aに最も近い位置が、90度の角の頂点となっている。より具体的には、図11に示すように、電極22b〜22iの各々の断面は、流路の伸びる方向(図11中の上下方向)に平行な辺と、当該方向に垂直な辺とが、直角に交差する点が、頂点21aに最も近い位置となる。
したがって、電極22b〜22iの各々は頂点21aに最も近い位置を含む面が頂点21aに対向するように面取りされていない。したがって、頂点21aから距離rの位置にある電極22b〜22iの部分が、第1実施形態よりも減ってしまう。しかしながら、本実施形態の電極22b〜電極22iの断面形状は、第1実施形態に比べて単純な四角形なので、加工が比較的容易である。
なお、本実施形態でも、電極22は多スリット化されており、電極22b〜22iの頂点21aに最も近い位置(尖状電極21側端部)の各々は、頂点21aからの最短距離が同じ値rである。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、スリット電極22を構成する電極22a〜22jの断面形状が、第1実施形態では図7のようになっていたのに対し、本実施形態では図12のようになっていることのみである。
具体的には、第1実施形態の各電極22a〜22jは、尖状電極21の頂点21aに最も近い位置を含む面が、頂点21aを中心とする同じ半径rの曲面となるような形状に、面取りされていた。
これに対し、本実施形態の電極22aと電極22jは、第1実施形態と同じ形状となっているが、その他の電極22b〜22iの各々は、流路の上流側端部(図12の下側端部)が、上流側に凸に、丸く略R状に面取り加工されている。
このようになっている場合、頂点21aから距離rの位置にある電極22b〜22iの部分が、第1実施形態よりも減ってしまう。しかしながら、本実施形態の電極22b〜22iの上流側端部の形状は、プレス加工が可能なので、低コスト化が容易になる。
なお、本実施形態でも、電極22は多スリット化されており、電極22b〜22iの頂点21aに最も近い位置(尖状電極21側端部)の各々は、頂点21aからの最短距離が同じ値rである。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、スリット電極22を構成する電極22a〜22jの断面形状が、第1実施形態では図7のようになっていたのに対し、本実施形態では図13のようになっていることのみである。
具体的には、本実施形態の電極22a〜22jは、流路の伸びる方向(図13の上下方向)の長さが等しくなっている。そして更に、電極22a〜22jの上流側端部は、流路の伸びる方向に垂直な方向(図13の左右方向)に真っ直ぐ並んでおり、電極22a〜22jの下流側端部も、流路の伸びる方向に垂直な方向(図13の左右方向)に真っ直ぐ並んでいる。そして、電極22a〜22jの断面形状は四角形であるので、加工が比較的容易となる。なお、本実施形態でも、電極22は多スリット化されている。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態が第4実施形態と異なるのは、電極22a〜22jの断面形状が、第5実施形態では図13のようになっていたのに対し、本実施形態では図14のようになっていることのみである。
具体的には、本実施形態の電極22a〜22jは、第4実施形態の電極22a〜22iの、頂点21a側の一部を断面三角形に切除したような形状となっている。
しかしながら、電極22a〜22jが、全体として、尖状電極21の頂点21aに対して凹形状に配置されているのは、第1実施形態と同じである。このようになっていることで、第4実施形態と比べ、電極22a〜22jの各々の頂点21a側端部から頂点21aまでの距離のばらつきが低減される。したがって、放電を発生させずに、電極22a〜22jをもっと頂点21aに近づけるか、尖状電極21とスリット電極22の間に印加する電圧をより高くすることができる。この結果、尖状電極21の頂点21aにおける電界強度が向上し、EHD流体の流速が大きくなり、ヌセルト数Nuが増大する。したがって、第4実施形態に比べて、熱伝達率αが増大し、熱交換量Qが増大する。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態が第4実施形態と異なるのは、電極22a〜22jの断面形状が、第5実施形態では図13のようになっていたのに対し、本実施形態では図15のようになっていることのみである。
具体的には、本実施形態の電極22a〜22jは、第4実施形態の電極22a〜22iの、頂点21a側の一部を断面台形に切除したような形状となっている。
しかしながら、電極22a〜22jが、全体として、尖状電極21の頂点21aに対して凹形状に配置されているのは、第1実施形態と同じである。このようになっていることで、第4実施形態および第5実施形態と比べ、電極22a〜22jの各々の頂点21a側端部から頂点21aまでの距離のばらつきが低減される。したがって、放電を発生させずに、電極22a〜22jをもっと頂点21aに近づけるか、尖状電極21とスリット電極22の間に印加する電圧をより高くすることができる。この結果、尖状電極21の頂点21aにおける電界強度が向上し、EHD流体の流速が大きくなり、ヌセルト数Nuが増大する。したがって、第4実施形態および第5実施形態に比べて、熱伝達率αが増大し、熱交換量Qが増大する。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、スリット電極22を構成する電極22a〜22jの断面形状が、第1実施形態では図7のようになっていたのに対し、本実施形態では図16のようになっていることのみである。
具体的には、第1実施形態では、スリット電極22に形成される複数のスリットが、流路の伸びる方向に対して常に平行になっていたのが、本実施形態では、平行になっていない部分がある。
本実施形態の各スリットは、上流側端部から、頂点21aを中心に放射状に伸び、その後、折れ曲がって、流路の伸びる方向に対して平行に伸び、下流側端部に至るようになっている。各電極22b〜22iも、このようなスリットを形成するため、上流側端部から、頂点21aを中心に放射状に伸び、その後、折れ曲がって、流路の伸びる方向に対して平行に伸びるような、折れ曲がった板になっている。
各スリットがこのような形状になっていることで、尖状電極21とスリット電極22とによって発生される電界の方向と、各スリット内の流路方向がほぼ平行となるため、圧力損失を低減することができる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、スリット電極22を構成する電極22a〜22jのうち、複数個の電極22b〜22iが、図17、図18に示すように、1個の電極22kに置き換わっていることのみである。なお、図17は、第1実施形態の図7と同じ形式で表されており、図18は、図17のXVIII−XVIII断面図である。
このようになっていることで、スリットの数が9個から2個に減るが、多スリット化されている点では同じである。
また、各電極22a、22k、22jは、尖状電極21の頂点21aに最も近い位置を含む面が、尖状電極21の頂点21aを中心とする同じ半径rの曲面となるような形状に、面取りされている。したがって、頂点21aから、当該面に垂線を下ろすことができる。
また、電極22a、22k、22jの各々の尖状電極21側端部から尖状電極21の頂点21aまでの最短距離は、すべて等しい値rとなっている。したがって、スリット電極22は、尖状電極21の頂点21aから半径rの範囲内には存在しない。
(第9実施形態)
次に、本発明の第9実施形態について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、図19、図20に示す通り、スリット電極22が複数個に分離しておらず、スリット電極22に、上流側端から下流側端まで真っ直ぐ貫かれた36個の円筒状の穴(スリットの一例に相当する)が形成されていることである。なお、図19は、第1実施形態の図7と同じ形式で表されており、図20は、図19のXX−XX断面図である。
このように、本実施形態では、一体のスリット電極22に穴が形成されることで、スリット電極22が多スリット化されている。したがって、スリット電極22の上流側から下流側まで貫通する溝が1個しかない場合に比べ、スリット電極22とEHD流体との熱交換面積Sが大きくなる。したがって、スリット電極22を介したEHD流体と熱交換壁HD1、HD2との熱交換量熱交換量Qが増大する。
また、スリット電極22が多スリット化されていることで、スリット電極に形成されるスリットの流路幅dが減少する。したがって、熱伝達率αが増大し、熱交換量Qが増大する。
また、図20に示すように、スリット電極22の尖状電極21側面から尖状電極21の頂点21aまでの最短距離は、すべて等しい値rとなっている。したがって、スリット電極22は、尖状電極21の頂点21aから半径rの範囲内には存在しない。
表現を変えれば、複数個のスリットの尖状電極側21側端部の各々は、頂点21aからの最短距離が同じ値rである。したがって、スリット電極22のうち複数個のスリットの各々を囲む部分は、尖状電極側21側端部の頂点21aからの最短距離が、同じ値rである。したがって、尖状電極21の頂点21aに対して、電極22の頂点21a側端部を、放電が発生しないぎりぎりの距離rに円弧状に配置することで、尖状電極21の頂点21aの電界強度を高くすることができる。
また、各電極22a〜22jは、尖状電極21の頂点21aに最も近い位置を含む面が、尖状電極21の頂点21aを中心とする同じ半径rの曲面となるような形状に、面取りされている。したがって、頂点21aから、当該面に垂線を下ろすことができる。
このように各電極22a〜22jの頂点21a側端部は、面取りされた面を有し、当該頂点21aに対向する(すなわち、当頂点21aから当該面に垂線を下ろすことができる)ようになっている。したがって、尖状電極21の頂点21aの電界強度が高くなる。その結果、EHD流体の流速が大きくなり、ヌセルト数Nuが増大する。したがって、熱伝達率αが増大し、熱交換量Qが増大する。
(第10実施形態)
次に、本発明の第10実施形態について説明する。本実施形態が第9実施形態と異なるのは、図19のXX−XX断面が、図21のようになっていることである。つまり、第9実施形態では、スリット電極22に、上流側端から下流側端まで真っ直ぐ貫かれた36個の円筒状の穴が形成されていたのに対し、本実施形態では、スリット電極22に、上流側端から下流側端まで真っ直ぐ貫かれた9個の板状の穴が形成されている。このようになっていても、第9実施形態と同等の効果を得ることができる。
(第11実施形態)
次に、本発明の第11実施形態について説明する。本実施形態が第9、第10実施形態と異なるのは、スリット電極22の形状が、第9、第10実施形態では図19のようになっていたのに対し、本実施形態では図22のようになっていることのみである。
具体的には、本実施形態のスリット電極22は、スリットの流路の伸びる方向(図22の上下方向)の長さが等しくなっている。そして更に、スリット電極22の上流側端部は、流路の伸びる方向に垂直な方向(図22の左右方向)に真っ直ぐ並んでおり、スリット電極22の下流側端部も、流路の伸びる方向に垂直な方向(図22の左右方向)に真っ直ぐ並んでいる。このように、本実施形態のスリット電極22は、直方体の電極に穴が空けられた形状となっているので、加工が比較的容易となる。
(第12実施形態)
次に、本発明の第12実施形態について、図23〜図25を参照して説明する。図23は、本実施形態のEHDポンプ20を図7と同じ形式で表したものであり、図24は、図23のXXIV−XXIV断面図であり、図25は、図23のXXV−XXV断面図である。
本実施形態が第1実施形態と異なるのは、第1実施形態においてスリット電極22を構成した電極22a〜22jが、本実施形態では、スリット電極22を構成する9個の電極22m〜22vに置き換わっていることのみである。
第1実施形態の電極22a〜22jは、図7に示した通り、流路の伸びる方向と垂直かつ流路壁W1と流路壁W2に垂直な方向(図7の左右方向)に所定間隔dで並び、各電極22a〜22jの板面は、当該並び方向に対して垂直となっている。
これに対し、本実施形態の電極22m〜22vは、図24に示した通り、流路の伸びる方向と垂直かつ熱交換壁HD1と熱交換壁HD2に垂直な方向(図24の左右方向)に所定間隔Lで並び、各電極22m〜22vの板面は、当該並び方向に対して垂直となっている。
そして、本実施形態の電極22m〜22vは、それぞれ同じ形状をしている。したがって、スリット電極22の製造時に異なった形状の電極を作成する必要がないので、製造コストを抑えることができる。
なお、本実施形態においても、電極22m〜22v間の複数の間隙が、複数個のスリットとなるが、電極22n〜22uまでの電極は熱交換壁HD1、HD2と電気的に接触していないので、流路壁W1、W2を介して冷却装置1の外部と熱交換を行う。
(第13実施形態)
次に、本発明の第12実施形態について、図26〜図28を参照して説明する。図26は、本実施形態のEHDポンプ20を図7と同じ形式で表したものであり、図27は、図23のXXVII−XXVII断面図であり、図28は、図23のXXVIII−XXVIII断面図である。
本実施形態が第12実施形態と異なるのは、電極22m〜22vの形状が、第12実施形態では図23〜図25のようになっていたのに対し、本実施形態では図26〜図28のようになっていることのみである。
具体的には、本実施形態の電極22m〜22vは、それぞれ、同じ形状および大きさの長方形の平板となっている。そして更に、電極22m〜22vの上流側端部は、流路の伸びる方向に垂直な方向(図22の左右方向)に真っ直ぐ一直線に並んでおり、電極22m〜22vの下流側端部も、流路の伸びる方向に垂直な方向(図22の左右方向)に真っ直ぐ一直線に並んでいる。このように、本実施形態の電極22m〜22vは、矩形の平板となっているので、加工が比較的容易となる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(変形例1)
上記第1〜第11実施形態においては、尖状電極21および電極22a〜22kは、流路内で熱交換壁HD1から熱交換壁HD2まで伸びている。しかし、必ずしもこのようになっていなくてもよく、尖状電極21および電極22a〜22kは、一端が熱交換壁HD2から伸びているものの、他端は熱交換壁HD2に届かなくてもよい。
例えば、第1〜第6実施形態の電極22a〜22jは、図29(図9と同じ形式の断面図である)に示すように、熱交換壁HD2から伸びていながら、熱交換壁HD1側端は、熱交換壁HD1から大きく離れていてもよい。この場合、電極22a〜22j間のスリットは、穴ではなく溝である。
(変形例2)
上記第1〜第11実施形態においては、同じスリット電極22に属する電極22a〜22kは、互いに分離している。しかし、必ずしもこのようになっていなくてもよく、同じスリット電極22に属する電極22a〜22kは、一体になっていてもよい。
例えば、第8実施形態の電極22a、22k、22jは、図30(図18と同じ形式の断面図である)に示すように、熱交換壁HD1側の端部および熱交換壁HD2側の端部で繋がっていてもよい。
(変形例3)
なお、上記第1〜第13実施形態においては、ポンプ20と発熱体2〜4との位置関係、および、ポンプ20と放熱フィン5、6との位置関係について、詳細に記載していない。
まず、ポンプ20が冷却壁部12b、12c内の流路に配置されている場合について説明する。この場合、発熱体2〜4は、図31(図8と同じ形式で表す断面図)に例示する通り、熱交換壁HD1または熱交換壁HD2を挟んで、尖状電極21およびスリット状電極22a〜22j、22k、22m〜22vと対向するように位置していてもよい。このようになっていることで、尖状電極21およびスリット状電極22a〜22j、22k、22m〜22vを介して、EHD流体と発熱体2〜4との間で効率的に熱交換が行われる。
しかし、必ずしもこのようになっていなくてもよい。発熱体2〜4が熱交換壁HD1または熱交換壁HD2のいずれかの位置に(熱的にあるいは直接)接触していれば、尖状電極21およびスリット状電極22a〜22j、22k、22m〜22vを介してEHD流体と発熱体2〜4との間で熱交換が行われる。
次に、ポンプ20が放熱壁部13b〜13d内の流路に配置されている場合について説明する。この場合、放熱フィン5、6は、図32(図31と同じ形式で表す断面図)に例示する通り、熱交換壁HD1または熱交換壁HD2を挟んで、尖状電極21およびスリット状電極22a〜22j、22k、22m〜22vと対向するように位置していてもよい。このようになっていることで、尖状電極21およびスリット状電極22a〜22j、22k、22m〜22vを介して、EHD流体と放熱フィン5、6との間で効率的に熱交換が行われる。
しかし、必ずしもこのようになっていなくてもよい。放熱フィン5、6が熱交換壁HD1または熱交換壁HD2のいずれかの位置に(熱的にあるいは直接)接触していれば、尖状電極21およびスリット状電極22a〜22j、22k、22m〜22vを介してEHD流体と放熱フィン5、6との間で熱交換が行われる。
1 冷却装置
21 尖状電極
21a スリット電極側頂点
22 スリット電極
HD1、HD2 熱交換壁

Claims (6)

  1. 尖状電極(21)と、スリット電極(22)と、を備え、冷却装置(1)中に設けられた流路内の前記尖状電極と前記スリット電極の間において、電気流体力学(Electrohydrodynamic、略してEHD)効果によって流動するEHD流体に電圧を印加することで、当該EHD流体を流路内で流動させるEHDポンプであって、
    前記尖状電極は、前記スリット電極に向かって先細る形状となっており、
    前記スリット電極には、当該スリット電極の上流側から下流側まで貫通する複数個のスリットが形成されていることを特徴とするEHDポンプ。
  2. 前記複数個のスリットの前記尖状電極側端部の各々は、全体として、尖状電極に対して凹形状に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のEHDポンプ。
  3. 前記スリット電極の前記尖状電極側の端部は、面取りされた形状となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のEHDポンプ。
  4. 前記スリット電極(22)は、前記流路を囲む壁(HD1、HD2)に熱的に接触していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のEHDポンプ。
  5. 前記流路の壁(HD1、HD2)の外面には、熱を輸送する流体が接触することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のEHDポンプ。
  6. 前記流路の壁(HD1、HD2)の外面には、フィンが接触していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のEHDポンプ。
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