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JP2014209070A - ナビゲーション装置及び配信システム - Google Patents

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JP2014209070A JP2013085993A JP2013085993A JP2014209070A JP 2014209070 A JP2014209070 A JP 2014209070A JP 2013085993 A JP2013085993 A JP 2013085993A JP 2013085993 A JP2013085993 A JP 2013085993A JP 2014209070 A JP2014209070 A JP 2014209070A
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拓也 久野
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Abstract

【課題】地図要素単位で作成された地図差分データによって地図データの更新を行った際に、索引となる索引データを含む地図要素の更新が行われたが、その索引データが示す地図要素の更新が行われなかった場合であっても、地図データをもとにした案内の異常をより小さく抑えることを可能にする。
【解決手段】音声IDを含む誘導データの更新が行われたが、当該音声IDが示す音声データの更新が行われていない場合には、当該誘導データを用いた案内を行う際に、当該音声データを用いない案内に切り替えて案内を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、ナビゲーション装置及びそのナビゲーション装置を含む配信システムに関するものである。
従来、例えば道路等の地図要素を更新する前の版数(以下、バージョン)の地図データと、地図要素を更新した後のバージョンの地図データとの差分を、地図差分データとして車両ナビゲーション装置へ配信する技術が知られている。地図差分データの配信を受けた車両ナビゲーション装置では、この地図差分データによって地図データを更新する。
例えば、特許文献1には、地図データのレイヤを複数の区画に分割した区画単位で作成した地図差分データでなく、地図要素単位で作成した地図差分データをナビゲーション装置へ配信する技術が開示されている。また、特許文献1に開示の技術では、依存関係がある地図要素の更新同士については、グループ化して地図差分データを作成し、道路ネットワークに不整合を生じさせないようにすることが試みられている。依存関係とは、ある地図要素を更新する場合に予め更新しておかないと、その地図要素が他の地図要素と不整合となってしまう関係にあることを言う。
更新される地図要素には、道路のデータ(以下、道路データ)以外にも、道路データに付随する誘導に関するデータ(以下、誘導データ)がある。誘導データには、例えば「名古屋方面」といった方面を示す方面名称や交差点名称等のデータがある。また、地図要素として、道路のデータや誘導データの他に、方面名称や交差点名称等を音声出力するための音声データもある。なお、誘導データは、方面名称や交差点名称等を音声出力するための音声データの索引となる音声IDを含んでおり、この音声IDによって、対象とする音声データを検索するようになっている。
特開2013−29595号公報
特許文献1に開示の技術のように、地図要素単位で作成した地図差分データをナビゲーション装置へ配信する場合には、ナビゲーション装置が地図要素単位で地図データを更新することになる。しかしながら、ナビゲーション装置が地図要素単位で地図データを更新する場合には、地図データをもとにして案内を行うアプリケーションプログラム(以下、案内アプリケーション)において、案内が行われなくなるなどの異常な動作が生じてしまうという問題点を有していた。詳しくは、以下の通りである。
道路データに付随する誘導データと、その誘導データに含まれる音声IDに対応する音声データとは、一方の更新が行われなくても道路ネットワークに不整合が生じるものではないので、特許文献1に開示の技術においては、グループ化して地図差分データが作成されない。よって、地図要素単位で地図データを更新する場合には、誘導データは更新されるものの、その誘導データに含まれる音声IDに対応する音声データは更新されない場合がある。
この場合、案内アプリケーションにおいて、誘導データに含まれる音声IDが示す音声データが存在しない状況が発生し、アルゴリズムによっては、その音声データが示す音声が発話されなくなるだけでなく、その音声が含まれる一連のフレーズの全てが発話されなくなる異常が生じる。例として、「およそ100m先」、「右方向」、「名古屋方面」、「です」という一連のフレーズの場合、「名古屋方面」との音声が発話されなくなるのに止まらず、一連のフレーズの全てが発話されなくなる場合が挙げられる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、地図要素単位で地図データの更新を行った際に、索引となる索引データを含む地図要素の更新が行われたがその索引データが示す地図要素の更新が行われなかった場合であっても、地図データをもとにした案内の異常をより小さく抑えることを可能にするナビゲーション装置及び配信システムを提供することにある。
本発明のナビゲーション装置は、外部から配信された地図要素のデータをもとに、自装置で扱う地図データの更新を行う更新部(403)と、自装置で扱う地図データをもとに案内を行う案内部(404)とを備えるナビゲーション装置(3)であって、案内部は、外部から配信された前記地図要素のデータをもとに、第1地図要素のデータを索引するための索引データを含む第2地図要素のデータの更新が更新部で行われたが、第1地図要素のデータの更新が更新部で行われなかった場合には、当該第2地図要素のデータを用いた案内を行う際に、当該第1地図要素のデータを用いない案内に切り替えて案内を行うことを特徴としている。
これによれば、第1地図要素のデータを索引するための索引データを含む第2地図要素のデータの更新が行われたが、その索引データが示す第1地図要素のデータの更新が行われなかった場合に、当該第1地図要素のデータを用いない案内に切り替えることができる。更新が行われなかった第1地図要素のデータを用いない案内に切り替えれば、この第1地図要素のデータが存在しないことによる異常な動作がナビゲーション装置で生じなくなる。よって、地図要素単位で地図データの更新を行った際に、索引となる索引データを含む地図要素の更新が行われたがその索引データが示す地図要素の更新が行われなかった場合であっても、地図データをもとにした案内の異常をより小さく抑えることが可能になる。
また、本発明の配信システムは、前記のナビゲーション装置(3)を含むので、地図要素単位で地図データの更新を行った際に、索引となる索引データを含む地図要素の更新が行われたがその索引データが示す地図要素の更新が行われなかった場合であっても、地図データをもとにした案内の異常をより小さく抑えることが可能になる。
地図差分データ配信システム100の概略的な構成の一例を示す図である。 (a)は道路形状の一例を示す模式図であり、(b)は方面名称データの一例を示す模式図であり、(c)は音声データの一例を示す模式図である。 地図データが遷移する態様の一例を示す図である。 地図要素の依存関係の一例を示す図である。 ナビゲーション装置3の制御装置40の概略的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 案内処理における案内交差点通過時の案内の切り替えに関連する処理のフローの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。
<1.地図差分データ配信システム100>
図1は、本発明が適用された地図差分データ配信システム100の概略的な構成の一例を示す図である。図1に示す地図差分データ配信システム100は、地図差分抽出サーバ1、更新管理サーバ2、及びナビゲーション装置3を含んでいる。地図差分データ配信システム100が請求項の配信システムに相当し、地図差分抽出サーバ1が請求項の配信装置に相当する。
<2.地図差分抽出サーバ1>
図1に示すように、地図差分抽出サーバ1は、抽出サーバ側通信部11、地図差分データベース(DB)12、及び抽出サーバ側制御部13を備える。抽出サーバ側通信部11は、通信網を介して、更新管理サーバ2やナビゲーション装置3との間で通信を行う。
地図差分DB12は、地図差分データを格納するものである。よって、地図差分DB12が請求項の地図差分データ格納部に相当する。地図差分データとは、地図データ(ベース地図)対して更新する必要が生じた部分のデータであり、地図データは地図要素の配置態様を示している。よって、地図差分データは、配置態様がベース地図から変更が生じた部分の地図要素のデータである。
地図要素は、地図データを構成する種々の要素であり、例えば道路、POI(Points Of Interest)、背景、名称を示す音声やテキスト、イメージ(2D画像や3D画像やポリゴン画像)などのデータである。地図差分DB12は、図示しない外部サーバから提供された地図差分データを格納している構成とすればよい。地図差分データについては後にさらに詳述する。
抽出サーバ側制御部13は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM、I/O等(いずれも図示せず)よりなるマイクロコンピュータを主体として構成され。そして、抽出サーバ側制御部13は、抽出サーバ側通信部11から入力された各種情報に基づき、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。抽出サーバ側制御部13での処理の詳細については後述する。
<2−1.地図差分データ>
ここで、地図差分DB12に格納される地図差分データについて説明を行う。地図差分データは、地図要素のデータを更新する前のバージョンの地図データと地図要素のデータを更新した後のバージョンの地図データとの差分である。この差分は、言い換えると、各バージョンで更新された地図要素のデータである。例えば地図要素の更新は、道路の開通や閉鎖、施設の追加や削除や変更、交差点や方面や道路等の名称の追加や削除や変更などによって生じる。また、地図差分データは、地図データを複数に分割した例えば矩形の区画単位で管理されるものとする。
地図差分データでは、一例として、更新されたバージョンごとに、更新された地図要素のデータのグループ(差分グループ)に対して、その差分グループを特定するID(以下、差分グループID)が順番に付与されている。差分グループは、例えば更新された地図要素が交差点を挟んだ道路区間だった場合、道路区間を表すリンクデータ及びノードデータといった道路形状データ、及びこの道路区間の属性データの集合になる。また、更新された地図要素が交差点だった場合、交差点を表すノードデータ及び交差点に接続されるリンクデータといった道路形状データ、及びこの道路区間の属性データの集合になる。
属性データは、道路区間や交差点に付随するデータであって、案内時の誘導に関するデータ(以下、誘導データ)や交通情報の配信に関するデータがある。便宜上、ここでは誘導データを例に挙げて以降の説明を行う。
誘導データは、案内時の誘導に関するデータである。一例としては、ある交差点を通過する際の案内時の誘導データだった場合、その交差点の名称(以下、交差点名称)を示す音声データやテキストデータの索引となるデータを含む交差点名称データや、その交差点の通過後に向かう方面の名称(以下、方面名称)を示す音声データやテキストデータの索引となるデータを含む方面名称データからなる。他にも、誘導データが、交差点の拡大図を表示するための画像データの索引となるスポットガイドデータを含む構成としてもよい。
以降では、音声データの索引となるデータを音声ID、テキストデータの索引となるデータを名称ID、画像データの索引となるデータを画像IDと呼ぶ。なお、音声IDや名称IDや画像IDをまとめて索引データと呼ぶ。誘導データには、音声データやテキストデータや画像データ自体は含まず、それらのデータの索引データを含むことになる。なお、音声データやテキストデータや画像データが請求項の第1地図要素のデータに相当し、誘導データや交通情報の配信に関するデータが請求項の第2地図要素のデータに相当する。
ここで、一例として、方面名称データと、その方面名称データに音声IDが含まれる音声データとについて図2(a)〜図2(c)を用いて説明を行う。ここでは、図2(a)に示すようなX、Y、Zの3つのリンクが接続される交差点についての方面名称データ及び音声データの説明を行う。なお、Xが退出路となる場合に向かうのは「郡上方面」、Yが退出路となる場合に向かうのは「名古屋方面」、Zが退出路となる場合に向かうのは「下呂方面」とする。
図2(b)に示すように、方面名称データにおいては、交差点の進入路と退出路との組み合わせごとに音声IDが対応付けられている。図2(b)の例では、進入路と退出路との組み合わせが、X−Yの場合にID1、X−Zの場合にID2、Y−Xの場合にID3、Y−Zの場合にID4、Z−Xの場合にID5、Z−Yの場合にID6となっている。
また、図2(c)に示すように、音声データリストにおいては、音声IDごとに音声データが対応付けられている。図2(c)の例では、ID1に「名古屋方面」、ID2に「下呂方面」、ID3に「郡上方面」、ID4に「下呂方面」、ID5に「郡上方面」、ID6に「名古屋方面」とのフレーズを発話するための実音声データが対応付けられている。
以上のようなデータ構造をしていることにより、方面名称データに含まれる音声IDを用いて音声データを検索することにより、進入路と退出路との組み合わせに応じた方面名称についての音声データを音声データリストから得ることが可能となっている。
音声データやテキストデータや画像データは、道路形状データ及び属性データの集合からなる差分グループとはそれぞれ別の差分グループとして扱うものとする。なお、音声データやテキストデータや画像データが存在しない道路区間や交差点の誘導データについては、索引データとして無効値が格納される。
また、地図差分データには、地図要素同士の依存関係のデータも含んでいる。なお、依存関係のデータが、地図差分DB12とは別のメモリに格納されている構成としてもよい。地図差分データの生成については、公知の方法と同様にして作成する構成とすればよい。例えば、特許文献1に開示されているのと同様の方法によって作成する構成とすればよい。以下では、依存関係についての説明を行う。
<2−2.依存関係>
依存関係とは、ある地図要素のデータを更新する場合に予め他の地図要素のデータを更新しておかないと、上述のある地図要素が他の地図要素と不整合となってしまう関係にあることを言う。ここで、図3を用いて依存関係についての説明を行う。図3では、初版地図データから、第2版地図データ、第3版地図データの順に地図データの更新が行われた場合の地図差分データにおける依存関係について説明を行う。
初版地図データが作成される当初から道路区間「a」〜「d」が敷設されている場合には、図3に示すように、道路区間「a」〜「d」が含まれる初版地図データが作成される。この状態から道路区間「e」〜「h」が開通した場合に、道路区間「e」〜「h」の追加を初版地図データに反映した第2版地図データが作成される。以降では、更新された地図要素である道路区間「e」を示すデータ及びその属性データのグループを差分グループA1、道路区間「f」を示すデータ及びその属性データのグループを差分グループA2、道路区間「g」を示すデータ及びその属性データのグループを差分グループA3、道路区間「h」を示すデータ及びその属性データのグループを差分グループA4とする。
図3に示すように、道路区間「e」は道路区間「c」から分岐するように開通し、道路区間「f」は道路区間「e」から伸長するように開通し、道路区間「g」は道路区間「b」に交差するように開通し、道路区間「h」は道路区間「g」から伸長するように開通するものとする。
さらに、この状態から道路区間「i」〜「l」が開通した場合に、道路区間「i」〜「l」の追加を第2版地図データに反映した第3版地図データが作成される。以降では、更新された地図要素である道路区間「i」を示すデータ及びその属性データのグループを差分グループB1、道路区間「j」を示すデータ及びその属性データのグループを差分グループB2、道路区間「k」を示すデータ及びその属性データのグループを差分グループB3、道路区間「l」を示すデータ及びその属性データのグループを差分グループB4とする。
図3に示すように、道路区間「i」は道路区間「f」から伸長するように開通し、道路区間「j」は道路区間「i」から伸長するように開通し、道路区間「k」、「l」のそれぞれは道路区間「g」から伸長するように開通するものとする。
第2版地図データで更新された地図要素のうち、道路区間「f」は、道路区間「e」の追加がなければ他の道路区間から孤立した状態となってしまうので、道路区間「f」と道路区間「e」との間には、道路区間「f」が道路区間「e」を依存先とする依存関係がある。よって、差分グループA1と差分グループA2とは依存関係にある。以降では、依存先を「親」と呼び、依存する側を「子」と呼ぶ。差分グループA1と差分グループA2との依存関係を親子で表すと、差分グループA1が「親」、差分グループA2が「子」となる。
第2版地図データで更新された地図要素のうち、道路区間「h」は、道路区間「g」の追加がなければ他の道路区間から孤立した状態となってしまうので、道路区間「h」と道路区間「g」との間にも、道路区間「h」が道路区間「g」を依存先とする依存関係がある。よって、差分グループA3が「親」、差分グループA4が「子」となる依存関係がある。
第3版地図データで更新された地図要素のうち、道路区間「i」は、第2版地図データで更新された地図要素である道路区間「f」の追加がなければ他の道路区間から孤立した状態となってしまうので、道路区間「f」と道路区間「i」との間にも、道路区間「i」が道路区間「f」を依存先とする、バージョンを跨いだ依存関係がある。よって、差分グループA2が「親」、差分グループB1が「子」となる依存関係がある。
第3版地図データで更新された地図要素のうち、道路区間「j」は、道路区間「i」の追加がなければ他の道路区間から孤立した状態となってしまうので、道路区間「i」と道路区間「j」との間にも、道路区間「j」が道路区間「i」を依存先とする依存関係がある。よって、差分グループB1が「親」、差分グループB2が「子」となる依存関係がある。
また、第3版地図データで更新された地図要素のうち、道路区間「k」、「l」は、第2版地図データで更新された地図要素である道路区間「h」の追加がなければ他の道路区間から孤立した状態となってしまうので、道路区間「k」、「l」と道路区間「i」との間にも、道路区間「k」、「l」が道路区間「h」を依存先とする、バージョンを跨いだ依存関係がある。よって、差分グループA4が「親」、差分グループB3、B4が「子」となる依存関係がある。なお、差分グループB3と差分グループB4との間には依存関係はない。
差分グループA1〜A4、B1〜B4の依存関係は、図4に示すように、異なるバージョンについての差分グループにまで遡ることになる。具体的には、「親」から順にA1−A2−B1−B2、A3−A4−B3・B4という依存関係になる。地図差分DB12に格納される地図差分データには、このような依存関係の設定の情報も含まれる。
同一のバージョンにおける差分グループの集合の単位をリリースと呼ぶ。リリースは、バージョンの古いものから1回、2回と数えられる。第2版地図データで更新された地図要素を示す差分グループの集合は、リリース回数が1回のリリース1、第3版地図データで更新された地図要素を示す差分グループの集合は、リリース回数が2回のリリース2となる。リリース1は、差分グループA1〜A4からなり、リリース2は差分グループB1〜B4からなる。
なお、図3では、地図要素として道路区間が更新された場合の依存関係について説明を行ったが、道路区間以外の地図要素についても同様であるものとする。例えば、地図要素として施設が更新される場合にも、その施設が面する道路区間が先に更新されていないとその施設が他の地図要素と不整合となる場合には、その施設とその道路区間との間に依存関係があることになる。また、道路形状データ及び属性データからなる差分グループと、属性データに含まれる索引データが示す音声データやテキストデータや画像データの差分グループとの間には、依存関係がない。これは、音声データやテキストデータや画像データの更新の有無は道路ネットワークの整合性には影響を与えないからである。
<3.更新管理サーバ2>
図1に戻って、更新管理サーバ2は、管理サーバ側通信部21、更新管理DB22、及び管理サーバ側制御部23を備える。管理サーバ側通信部21は、通信網を介して、地図差分抽出サーバ1やナビゲーション装置3との間で通信を行う。
更新管理DB22は、地図差分抽出サーバ1からナビゲーション装置3に配信済みの地図差分データを判別するための判別用情報を格納している。判別用情報としては、例えばナビゲーション装置3に配信済みのバージョン情報を格納する構成とする。これは、配信済みのバージョン情報が判れば、配信済みの差分グループも判別できるためである。また、配信済みの差分グループIDも格納する。バージョン情報としては、例えばリリース回数を用いることができる。以下では、バージョン情報としてリリース回数を用いる場合を例に挙げて説明を行う。配信済みのリリース回数は、全ての地図要素の配信が完了しているリリース回数とすればよい。更新管理DB22は、複数のナビゲーション装置3が存在する場合に、各ナビゲーション装置3のユーザごとに判別用情報を格納する。
なお、配信済みの地図差分データを判別するための判別用情報としては、配信済みの差分グループ(つまり、地図差分データ)に対してフラグを立てるようにして、そのフラグにより差分グループが配信済みであるか否かを判別できるようにしてもよい。
管理サーバ側制御部23は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM、I/O等(いずれも図示せず)よりなるマイクロコンピュータを主体として構成される。そして、管理サーバ側制御部23は、管理サーバ側通信部21、更新管理DB22から入力された各種情報に基づき、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。管理サーバ側制御部23での処理の詳細については後述する。
<4.ナビゲーション装置3>
ナビゲーション装置3は、車載のナビゲーション装置であってもよいし、車両に持ち込み可能な携帯型のナビゲーション装置であってもよい。また、ナビゲーション装置3が携帯型である場合には、ナビゲーション装置3は自動車や自動二輪車や自転車等の車両での移動時に用いる構成としてもよいし、ナビゲーション装置3を携帯したユーザの徒歩移動時等に用いる構成としてもよい。以降では、ナビゲーション装置3として車載のナビゲーション装置を用いた場合を例に挙げて説明を行う。
ナビゲーション装置3として携帯端末を用い、車両の車載LAN等のシステムから情報を取得する構成とする場合には、ナビゲーション装置3は、車両の車載LAN等のシステムとBluetooth(登録商標)等の公知の無線通信やUSB接続等での有線通信といった通信を行うことによって情報を取得する構成とすればよい。
ここで、ナビゲーション装置3の概略的な構成について説明を行う。図1に示すようにナビゲーション装置3は、通信装置31、位置検出器32、地図DB33、外部メモリ34、表示装置35、音声出力装置36、操作スイッチ群37、リモートコントロール端末(以下リモコン)38、リモコンセンサ39、及び制御装置40を備えている。
通信装置31は、通信網を介して、地図差分抽出サーバ1や更新管理サーバ2との間で通信を行う。通信装置31としては、例えばテレマティクス通信に用いられるDCM(data communication module)といった車載通信モジュールなどの様々なものを採用することができる。
位置検出器32は、いずれも周知の加速度センサ、ジャイロスコープ、及び衛星からの電波に基づいて自装置の位置を検出するGPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムのための受信機を有しており、自装置のユーザの現在位置(以下、ユーザ位置)を逐次検出する。例えば、ユーザ位置は、緯度・経度で表される座標であるものとする。なお、位置検出器32を上述したセンサのうちの一部で構成してもよいし、他のセンサを用いる構成としてもよい。
地図DB33は、例えばSDカード等のメモリカードに記憶されている。地図DB34は、例えば前述した初版地図データといった地図データを格納している。地図DB33に格納する地図データは、後述の通信装置31を通じて図示しないセンタから制御装置40がダウンロードするなどして取得する構成としてもよいし、予め格納している構成としてもよい。
外部メモリ34は、書き込み可能な記憶装置である。外部メモリ34には大量のデータや電源をオフしても消去してはいけないデータを記憶したり、頻繁に使用するデータを地図DB33からコピーして利用したりする等の用途がある。なお、外部メモリ34は、比較的記憶容量の小さいリムーバブルなメモリであってもよい。また、外部メモリ34に地図DB33を記憶する構成としてもよい。
表示装置35は、例えばフルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて構成することができる。また、音声出力装置36は、スピーカ等から構成され、制御装置40の指示に基づいて案内音声等を出力する。
操作スイッチ群37は、例えば表示装置35と一体になったタッチスイッチ若しくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、スイッチ操作により制御装置40へ各種機能の操作指示を行う。リモコン38には複数の操作スイッチ(図示せず)が設けられ、スイッチ操作によりリモコンセンサ39を介して各種指令信号を制御装置40に入力することにより、操作スイッチ群37と同じ機能を制御装置40に対して実行させることが可能である。
制御装置40は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成される。そして、制御装置40は、通信装置31、位置検出器32、地図DB33、外部メモリ34、操作スイッチ群37、リモコンセンサ39から入力された各種情報に基づき、各種処理を実行する。制御装置40は、図5に示すように、機能ブロックとして、経路探索部401、抽出用情報送信部402、更新部403、及び案内部404を備えている。
経路探索部401は、操作スイッチ群37やリモコン38を介して設定される出発地及び目的地をもとに、「走行距離が最短」、「走行所要時間が最短」等の予め設定された所定の選択条件を満たす推奨経路を公知の探索法を用いて探索する。経路探索部401は、出発地及び目的地の情報を図示しないセンタへ送信させ、センタ側で経路探索処理を行わせて推奨経路を取得する構成としてもよい。また、ユーザ位置を出発地と設定する構成としてもよい。なお、抽出用情報送信部402、更新部403、及び案内部404の処理の詳細については後述する。
<5.地図差分データ配信システム100における地図差分データの配信>
次に、地図差分データ配信システム100での地図差分データの配信に関連する処理についての説明を行う。
まず、ナビゲーション装置3の制御装置40の抽出用情報送信部402は、例えば位置検出器32で検出したユーザ位置、地図DB34の地図データのバージョン、及び送信元を特定するための識別情報などの抽出用情報を更新管理サーバ2に送信する。更新管理サーバ2の管理サーバ側制御部23は、抽出用情報を受信すると、例えばユーザ位置の緯度・経度やリリース回数といった指定情報を地図差分抽出サーバ1に送信する。
地図差分抽出サーバ1の抽出サーバ側制御部13は、指定情報を受信すると、指定情報に含まれるユーザ位置の緯度・経度を中心とした所定範囲の区画内に含まれ、且つ、指定情報に含まれるリリース回数より回数の多いリリースに含まれる差分グループを抽出する。また、抽出サーバ側制御部13は、抽出した差分グループと依存関係にある差分グループも抽出し、抽出した差分グループの差分グループIDを更新管理サーバ2へ送信する。
差分グループIDを管理サーバ側制御部23が受信すると、ナビゲーション装置3に未配信の差分グループ(以下、未更新差分グループ)を管理サーバ側制御部23が抽出する。一例としては、受信した差分グループIDから、更新管理DB22に格納している配信済みの差分グループIDを除いた差分グループIDを抽出することで未更新差分グループを抽出する。そして、管理サーバ側制御部23は、抽出した未更新差分グループの差分グループID(以下、未更新グループID)を地図差分抽出サーバ1へ送信する。
未更新グループIDを抽出サーバ側制御部13が受信すると、抽出サーバ側制御部13は、未更新差分グループのうち、同一リリース回数で依存関係にある未更新差分グループ同士をグループ化した単位(以下、レコード)で配信データを作成する。一例としては、規定の通信サイズに収まるように、より古いバージョンについてのレコードから順番に並べて配信データを作成する。そして、抽出サーバ側制御部13は、作成した配信データをナビゲーション装置3へ配信する。
抽出サーバ側制御部13は、作成した配信データの格納場所のアドレスを示すデータURLをナビゲーション装置3へ送信する構成としてもよい。この場合には、ナビゲーション装置3の制御装置40が、受信したデータURLが示すアドレスにアクセスを行い、そのアドレスに格納されている配信データをダウンロードする構成とすればよい。
前述の誘導データは道路形状データと同一の差分グループであるが、誘導データに含まれる索引データが示す音声データやテキストデータや画像データは別の差分グループであり、お互いが依存関係にない。よって、誘導データは配信データとして配信されるが、その誘導データに含まれる索引データが示す音声データやテキストデータや画像データが配信されない状況が生じ得る。
本実施形態では、誘導データは配信データとして配信されるが、その誘導データに含まれる音声IDが示す音声データが配信されない場合を例に挙げて以降の説明を行う。この状況は、以下の場合に生じ得る。例えば、配信データの通信サイズの制限によって音声データの配信を行うことができなかった場合や、予めの設定に従って音声データの配信は行わない場合がある。
<6.ナビゲーション装置3での地図差分データの更新>
地図差分抽出サーバ1から配信された配信データをナビゲーション装置3の制御装置40が受信した場合、制御装置40の更新部403が更新処理を行う。更新処理では、ナビゲーション装置3において、地図データをもとにして案内を行うアプリケーションプログラム(以下、案内アプリケーション)で必要な地図データを地図DB34から読み出す都度、地図DB34の地図データと、それまでに受信してきた配信データ(つまり、地図差分データ)とを合成する。
<7.ナビゲーション装置3での案内処理>
次に、ナビゲーション装置3の制御装置40での案内処理についての説明を行う。案内処理は、制御装置40の案内部404で案内アプリケーションに従って行う。一例として、案内処理は、地図DB34の地図データをもとに更新部403が更新処理を行った地図データを用いて、経路探索部401で探索した推奨経路の走行の案内を行う。例えば、推奨経路及びユーザ位置を示した電子地図を表示装置35に逐次表示させるとともに、目的地まで辿るべき進路を案内する音声を音声出力装置36から逐次出力させることで、推奨経路の走行を案内する。
また、案内部404の案内処理では、案内に用いる地図データの更新が更新部403で行われているか否かに応じて、案内を切り替える。ここで、一例として、案内処理における案内交差点通過時の案内の切り替えについて、図6のフローチャートを用いて説明を行う。案内交差点とは、推奨経路において右左折が必要となる交差点である。また、図6のフローチャートは、例えば、経路探索部401で探索した推奨経路の走行の案内を開始したときに開始する構成とすればよい。ここでは、便宜上、誘導データのうちの方面名称データに含まれる音声IDが示す音声データの更新の有無に応じて案内を切り替える場合の例を挙げて説明を行う。
まず、ステップS1では、ユーザ位置が案内交差点の近傍に達したか否かを判定する。ユーザ位置が案内交差点の近傍に達したか否かは、推奨経路において自車の進行方向前方に位置する直近の案内交差点とユーザ位置との距離が閾値以下となったか否かによって判定する。ユーザ位置は位置検出器32から取得し、案内交差点の位置は地図データから取得する。また、直近の案内交差点とユーザ位置との距離は、直線距離であってもよいが、ここではリンク上の距離とする。
そして、ステップS1では、ユーザ位置が案内交差点の近傍に達したと判定した場合(ステップS1でYES)には、ステップS2に移る。一方、ユーザ位置が案内交差点の近傍に達していないと判定した場合には、ステップS7に移る。
ステップS2では、対象としている案内交差点の道路形状データに付随する誘導データのうちの方面名称データに音声IDの有効値が格納されているか否か(つまり、音声IDありか否か)を判定する。そして、音声IDの有効値が格納されていた場合(ステップS2でYES)には、音声ID有りとしてステップS3に移る、一方、音声IDの無効値が格納されていた場合(ステップS2でNO)には、音声IDなしとしてステップS6に移る、
ステップS3では、方面名称データに格納されている音声IDに対応する音声データの検索を行う。そして、音声IDに対応する音声データが存在した場合(ステップS3でYES)には、ステップS4に移る。一方、音声IDに対応する音声データが存在しなかった場合(ステップS3でNO)には、ステップS5に移る。
ステップS4では、第1案内パターンのフレーズを音声出力装置36から音声出力させて、ステップS7に移る。ステップS5では、第2案内パターンのフレーズを音声出力装置36から音声出力させて、ステップS7に移る。ステップS2で音声IDなしと判定された場合のステップS6でも、第2案内パターンのフレーズを音声出力装置36から音声出力させて、ステップS7に移る。
ここで、第1案内パターンのフレーズと第2案内パターンのフレーズとの説明を行う。一例として、案内交差点通過時の案内のフレーズには、「予報フレーズ」、「残距離フレーズ」、「交差点フレーズ」、「方向フレーズ」、「方面フレーズ」があるものとする。
「予報フレーズ」は、案内交差点通過時の案内を開始することを知らせるためのフレーズであり、例えば案内交差点に関わらず固定のフレーズであり、デフォルトで音声データが予め用意されている。「残距離フレーズ」は、案内交差点までの残距離を知らせるためのフレーズであり、「およそ100m先」、「およそ300m先」など、何段階かの距離に応じた音声データがデフォルトで予め用意されている。「残距離フレーズ」は、残距離に応じたフレーズが選択して用いられる。
「交差点フレーズ」は、案内交差点の名称を知らせるためのフレーズである。「交差点フレーズ」は、案内交差点の追加や削除や名称の変更によって変動するものであるので、固定の音声データだけでは対応することはできない。よって、「交差点フレーズ」については、更新によって変更可能な、案内交差点ごとの音声データのリストが設けられている。案内交差点ごとの音声データは、前述の交差点名称データに含まれる音声IDに紐付けられている。
「方向フレーズ」は、案内交差点での進路変更方向を知らせるための「右方向」、「左方向」といったフレーズであり、方向に応じたフレーズがデフォルトで予め用意されている。「方向フレーズ」は、推奨経路で指定されている案内交差点での進路変更方向に応じたフレーズが選択して用いられる。
「方面フレーズ」は、案内交差点の通過後に向かう方面の名称を知らせるためのフレーズである。「方面フレーズ」は、案内交差点の追加や削除や方面の名称の変更によって変動するものであるので、固定の音声データだけでは対応することはできない。よって、「方面フレーズ」については、更新によって変更可能な、案内交差点ごとの音声データのリストが設けられている。案内交差点ごとの音声データは、前述したように、方面名称データに含まれる音声IDに紐付けられている。
方面名称データに格納されている音声IDに対応する音声データが存在する場合の第1案内パターンでは、「予報フレーズ」、「残距離フレーズ」、「交差点フレーズ」、「方向フレーズ」、「方面フレーズ」を全て組み合わせたフレーズを音声出力装置36から音声出力させる。
一方、方面名称データに格納されている音声IDに対応する音声データが存在しなかったり、音声IDなしだったりする場合の第2案内パターンでは、「方面フレーズ」を除いた「予報フレーズ」、「残距離フレーズ」、「交差点フレーズ」、「方向フレーズ」を組み合わせたフレーズを音声出力装置36から音声出力させる。
ここでは、例として「方面フレーズ」の有無を切り替える場合の説明を行ったが、必ずしもこれに限らない。例えば、交差点名称データに格納されている音声IDに対応する音声データが存在しなかったり、当該音声IDなしだったりした場合には、「交差点フレーズ」を除いて組み合わせたフレーズを音声出力装置36から音声出力させる構成とすればよい。
このように、本実施形態では、出力フレーズの組み合わせを切り替えるアルゴリズムとすることで、案内に用いる地図データの更新が更新部403で行われているか否かに応じて、案内を切り替える。
また、本実施形態では、案内交差点通過時の案内の切り替えとして、音声案内のフレーズを切り替える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、表示による案内を切り替える構成としてもよい。
一例としては、スポットガイドデータに格納されている画像IDに対応する画像データが存在する場合に、案内交差点の拡大図を表示する一方、当該画像データが存在しない場合には、電子地図の縮尺を大きくすることで擬似的に案内交差点を拡大して表示する構成としてもよい。他にも、ポットガイドデータに格納されている画像IDに対応する画像データが存在しない場合に、拡大図を表示するための枠だけが表示されることのないように、その枠の表示も行わないようにする構成としてもよい。
また、誘導データに適用する場合に限らず、索引となるデータを含む地図要素のデータであって、当該索引となるデータが示す地図要素のデータととともに更新されないデータに適用する構成としてもよい。
ステップS7では、案内処理の終了タイミングであった場合(ステップS7でYES)には、フローを終了する。一方、案内処理の終了タイミングでなかった場合(ステップS7でNO)には、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。案内処理の終了タイミングの一例としては、ナビゲーション装置3の電源がオフになったときやユーザ位置が目的地に到達した場合などがある。
<8.実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、音声データの索引となる音声IDを含む誘導データの更新が行われたが、その音声IDが示す音声データの更新が行われていない場合に、当該音声データを用いない案内に切り替えることができる。更新が行われていない音声データを用いない案内に切り替えるアルゴリズムを用いるので、この音声データが存在しない場合に一連のフレーズの全てが発話されなくなることにはない。よって、地図データをもとにした案内の異常を抑えることができる。
<9.変形例1>
実施形態1では、地図差分データ配信システム100に、それぞれ別体となった地図差分抽出サーバ1及び更新管理サーバ2を含む構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、地図差分データ配信システム100に、地図差分抽出サーバ1と更新管理サーバ2との機能を有するサーバを含む構成としてもよい。つまり、地図差分抽出サーバ1と更新管理サーバ2とが一体化したサーバを含む構成としてもよい。
<10.変形例2>
実施形態1では、地図差分データ配信システム100に、地図データが更新されるごとに更新前後の地図データから地図差分データを生成するサーバ(以下、地図差分データ生成サーバ)を含まない構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、地図差分データ配信システム100に、地図差分データ生成サーバを含む構成としてもよい。また、地図差分データ生成サーバが、地図差分抽出サーバ1や更新管理サーバ2と一体化した構成としてもよい。
<11.変形例3>
実施形態1では、一例として、交差点名称データに格納されている音声IDに対応する音声データが存在しなかった場合に、「交差点フレーズ」を除いて組み合わせたフレーズを音声出力装置36から音声出力させる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、交差点名称データに格納されている音声IDに対応する音声データは存在するが、更新が行われておらず、更新後の音声データとは異なる場合にも、「交差点フレーズ」を除いて組み合わせたフレーズを音声出力装置36から音声出力させる構成とすればよい。なお、以上の構成は、交差点名称データ以外の誘導データや交通情報の配信に関するデータ等にも適用することができる。
<12.最後に>
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 地図差分抽出サーバ(配信装置)、3 ナビゲーション装置、100 地図差分データ配信システム(配信システム)、403 更新部、404 案内部

Claims (6)

  1. 外部から配信された地図要素のデータをもとに、自装置で扱う地図データの更新を行う更新部(403)と、
    自装置で扱う前記地図データをもとに案内を行う案内部(404)とを備えるナビゲーション装置(3)であって、
    前記案内部は、外部から配信された前記地図要素のデータをもとに、第1地図要素のデータを索引するための索引データを含む第2地図要素のデータの更新が前記更新部で行われたが、前記第1地図要素のデータの更新が前記更新部で行われていなかった場合には、当該第2地図要素のデータを用いた案内を行う際に、当該第1地図要素のデータを用いない案内に切り替えて案内を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1地図要素のデータの更新が前記更新部で行われていなかった場合とは、前記第1地図要素のデータが存在しなかった場合であることを特徴とするナビゲーション装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記案内部は、前記第2地図要素のデータを用いた案内を行う際に、前記索引データを含む前記第2地図要素のデータの更新も、前記第1地図要素のデータの更新も、前記更新部で行われていた場合には、前記第1地図要素のデータを用いた案内を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記第2地図要素のデータには、前記索引データを含むものと含まないものとがあり、
    前記案内部は、前記索引データを含まない前記第2地図要素のデータを用いた案内を行う際には、前記第1地図要素のデータを用いない案内に切り替えて案内を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記第2地図要素のデータは、名称についての名称データであって、前記第1地図要素のデータは、当該名称を示す音声についての音声データであり、
    前記案内部は、
    前記案内として、複数のフレーズからなる音声案内を少なくとも行うものであって、
    前記名称データを用いた案内を行う際に、当該名称データに含まれる索引データが示す前記音声データの更新が前記更新部で行われていなかった場合には、複数のフレーズからなる音声案内を、当該音声データが示すフレーズを抜いた音声案内に切り替えて案内を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のナビゲーション装置(3)と、
    地図要素のデータを配信する配信装置(1)とを含むことを特徴とする配信システム。
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