JP2014134488A - 電池監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冗長性を持たせるための冗長回路を追加することなく、モジュール電圧およびセル電圧の測定精度の健全性を確保できる電池監視装置を提供する。
【解決手段】モジュール電圧測定I/F102がバッテリ1のモジュール10の電圧を測定し、セル電圧測定IC103がモジュール10のセル11〜14それぞれの電圧を測定する。マイコン107は、モジュール電圧測定I/F102の測定したモジュール電圧をセル数で等分した目安値を、セル電圧測定IC103の測定したセル電圧と比較することにより、モジュール電圧測定I/F102とセル電圧測定IC103の健全性を診断する。
【選択図】図1
【解決手段】モジュール電圧測定I/F102がバッテリ1のモジュール10の電圧を測定し、セル電圧測定IC103がモジュール10のセル11〜14それぞれの電圧を測定する。マイコン107は、モジュール電圧測定I/F102の測定したモジュール電圧をセル数で等分した目安値を、セル電圧測定IC103の測定したセル電圧と比較することにより、モジュール電圧測定I/F102とセル電圧測定IC103の健全性を診断する。
【選択図】図1
Description
この発明は、電気自動車(Electric Vehicle;EV)およびハイブリッド電気自動車(Hybrid EV;HEV)といった電動車両を動作させる電池を監視する電池監視装置に関するものである。
現在市場に広がりつつあるEVおよびHEVには、駆動用電源としてリチウムイオン電池が採用されている。リチウムイオン電池は、セルと呼ばれる4V前後の電圧を持つ電池で構成されており、セルを8〜10個集めたものをモジュールと呼ぶ。このモジュールを10〜20個直列に接続して合計300〜400Vの電池を構成し、それをEVおよびHEVの駆動用電源として使用している。
リチウムイオン電池は、過充電および過放電、ならびに高温による劣化が問題となる。そのため、リチウムイオン電池の状態を常に監視しておく必要があり、従来は、モジュールごとに電池監視装置を設けてセル電圧と、モジュール電圧と、セル温度とを監視(測定)していた。セル電圧、モジュール電圧およびセル温度の測定結果は、電池の充電状態(State of Charge;SOC)および劣化状態(State of Health;SOH)を算出するための重要な要素であり、正確な測定値を得る必要がある。
セル電圧およびモジュール電圧を正確に測定するためには、電池監視装置のセル電圧測定インタフェース(以下、I/F)およびモジュール電圧測定I/Fがそれぞれ健全であることが必要である。その健全性を確認する手段として、冗長性を持たせるための冗長回路等を実装する方法があった(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、冗長化を行うことは、普段は全く使用しない部品をあえて実装することになり、コストアップの要因および基板小型化の妨げになるという課題があった。
また、従来は、セル電圧測定I/Fおよびモジュール電圧測定I/Fに異常が発生しているのか、冗長回路に異常が発生しているのか判定できなかった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、冗長性を持たせるための冗長回路を追加することなく、モジュール電圧およびセル電圧の測定精度の健全性を確保できる電池監視装置を提供することを目的とする。
この発明に係る電池監視装置は、モジュールの電圧を測定するモジュール電圧測定部と、モジュールの有する複数のセルそれぞれの電圧を測定するセル電圧測定部と、モジュール電圧測定部の測定したモジュール電圧とセル電圧測定部の測定したセル電圧を比較して、モジュール電圧測定部およびセル電圧測定部の健全性を診断する診断部とを備えるものである。
この発明によれば、モジュール電圧測定部およびセル電圧測定部の互いの測定結果を用いて互いの健全性を診断するようにしたので、冗長性を持たせるための冗長回路を追加することなく、モジュール電圧およびセル電圧の測定精度の健全性を確保することができる。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1に係る電池監視装置100の構成を示す回路図である。図2は、この電池監視装置100を適用した電動車両駆動システムのブロック図の一例である。EVおよびHEVなどの電動車両に搭載されたバッテリ1はリチウムイオン電池から構成されており、直列接続された8個のセル11〜18ごとにモジュール化され、モジュール10ごとに電池監視装置100が接続されている。なお、図1ではセル11〜18のうち、セル11〜14に関する構成のみ示しており、以下の説明でもセル11〜14を例に用いる。
図1は、本実施の形態1に係る電池監視装置100の構成を示す回路図である。図2は、この電池監視装置100を適用した電動車両駆動システムのブロック図の一例である。EVおよびHEVなどの電動車両に搭載されたバッテリ1はリチウムイオン電池から構成されており、直列接続された8個のセル11〜18ごとにモジュール化され、モジュール10ごとに電池監視装置100が接続されている。なお、図1ではセル11〜18のうち、セル11〜14に関する構成のみ示しており、以下の説明でもセル11〜14を例に用いる。
電池監視装置100は、バッテリ1のモジュール10から電源供給を受ける高電圧側と、補機バッテリ(図示せず)から電源供給を受ける低電圧側とに分離されており、両エリアはアイソレータ110によって電気的に接続されている。
電池監視装置100の高電圧側において、高電圧側電源回路101は、バッテリ1のモジュール10を電源として例えば5V電源を生成し、マイクロコンピュータ(以下、マイコン)基準電圧回路104およびマイコン107に供給している。モジュール電圧測定I/F102は、モジュール電圧測定部を構成し、モジュール10の電圧を測定する。
セル電圧測定IC(Integrated Circuit)103は、モジュール10のセル11〜14それぞれの電圧を測定し、測定値をマイコン107へ出力する。マイコン基準電圧回路104は、セル電圧測定IC103の測定精度を確保するために、マイコン基準電圧を生成する。EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)105は、電池監視装置100の各種パラメータ、および、モジュール電圧測定I/F102とセル電圧測定IC103を診断した結果などを記憶する記憶素子である。セル温度測定回路106は、温度センサ20を接続して、セル11〜14の温度を測定する。
マイコン107は、マイコン基準電圧回路104のマイコン基準電圧を使用して、モジュール電圧測定I/F102の測定したモジュール電圧をAD変換する。また、このマイコン107は、セル電圧測定IC103の制御、モジュール電圧測定I/F102およびセル電圧測定IC103の健全性の診断、ならびにCAN(Controller Area Network)を経由した電池管理装置2との通信などを行う。ウォッチドッグ回路108は、マイコン107の暴走時に、このマイコン107をリセットする。振動子109は、マイコン107のクロックを生成する。
セル電圧測定IC103は、モジュール10から電源供給を受けて動作する。セル電圧測定・放電I/F103aは、セル電圧測定部を構成し、モジュール10を構成するセル11〜14それぞれの電圧を測定する。また、このセル電圧測定・放電I/F103aは、セル11〜14に並列に接続された放電回路31〜34を制御する。IC基準電圧回路103bは、マイコン基準電圧回路104のマイコン基準電圧と同じ電圧のIC基準電圧を生成する。SPI(Sirial Peripheral Interface)通信I/F103cはSPI通信によりマイコン107と通信する。セル電圧測定IC103は、IC基準電圧回路103bのIC基準電圧を使用して、セル電圧測定・放電I/F103aの測定したセル11〜14のセル電圧をAD変換し、測定値をSPI通信I/F103cからマイコン107へ出力する。
モジュール10において、セル11〜14間のセル電圧のばらつきを解消するために、セル11〜14と並列に放電回路31〜34が設けられている。各放電回路31〜34は、直列に接続されたスイッチング素子と抵抗とから構成されている。
セル11〜14は、製造時のばらつき、自己放電のばらつき、および経年変化の影響により、充電量が一律とは限らず、セルによって個体差が生じる。そのため、セル11〜14のセル電圧にばらつきが発生したときに、セル電圧測定・放電I/F103aがスイッチング素子を操作することにより、放電回路31〜34を選択的に動作させてセル電圧の高いセルを放電させ、セル11〜14の充電量を最も少ないセルに合わせる。放電回路31〜34を用いたセル電圧均等化の方法は公知の技術であるため、詳細な説明は省略する。
セル11〜14は、製造時のばらつき、自己放電のばらつき、および経年変化の影響により、充電量が一律とは限らず、セルによって個体差が生じる。そのため、セル11〜14のセル電圧にばらつきが発生したときに、セル電圧測定・放電I/F103aがスイッチング素子を操作することにより、放電回路31〜34を選択的に動作させてセル電圧の高いセルを放電させ、セル11〜14の充電量を最も少ないセルに合わせる。放電回路31〜34を用いたセル電圧均等化の方法は公知の技術であるため、詳細な説明は省略する。
他方、電池監視装置100の低電圧側において、低電圧側電源回路111は、補機バッテリ(図示せず)を電源として例えば5V電源を生成し、CAN通信I/F112に供給している。CAN通信I/F112は、CANを経由して電池管理装置2およびその他の電池監視装置100と通信を行う。自動付番回路113は、CANに接続された複数の電池監視装置100のうち、自機の接続順序を検出して、EEPROM105に設定する。
次に、電池監視装置100の基本的な動作を説明する。
マイコン107が、セル電圧測定IC103の測定したセル11〜14の各セル電圧、および、モジュール電圧測定I/F102の測定したモジュール10のモジュール電圧を取得する。また、セル温度測定回路106が温度センサ20を使用して、マイコン107に指定されたセル温度を測定し、測定結果をマイコン107へ出力する。
マイコン107が、セル電圧測定IC103の測定したセル11〜14の各セル電圧、および、モジュール電圧測定I/F102の測定したモジュール10のモジュール電圧を取得する。また、セル温度測定回路106が温度センサ20を使用して、マイコン107に指定されたセル温度を測定し、測定結果をマイコン107へ出力する。
マイコン107は、セル電圧、モジュール電圧およびセル温度の測定結果を、自動付番回路113で設定した電池監視装置100の固有番号と共に、アイソレータ110を介してCAN通信I/F112から電池管理装置2へ出力する。電池管理装置2は、これらの測定結果を元にバッテリ1のモジュール10の状態を確認し、その確認結果を、必要に応じて、CANを経由して車両制御装置3へ出力する。
この電池管理装置2は、バッテリ1の管理を行う所謂BMU(Battery Management Unit)であり、例えば、電池監視装置100から通知されるセル電圧の測定結果に基づいてバッテリ1の残容量を判定する。また、電池管理装置2は、電池監視装置100から通知されるモジュール電圧測定I/F102およびセル電圧測定IC103の健全性の診断結果の情報を車両制御装置3へ出力したり、車両制御装置3から通知を受けて電池監視装置100の動作を制御したりする。
車両制御装置3は、電動車両全体を統合制御する所謂ECU(Electronic Control Unit)であり、車両駆動用モータ4を始め、不図示の充電用コネクタ、イグニッションスイッチ、表示器などとCANを経由して接続している。車両制御装置3は、例えば、イグニッションスイッチのオンオフを検出してバッテリ1から車両各部への電力供給を制御したり、電池管理装置2から通知されるバッテリ1の残容量および健全性の診断結果の情報などを表示器に表示させたり、充電用コネクタへの充電ガンの接続を検出して充電可能状態に移行したことを電池管理装置2へ通知したりする。
次に、モジュール電圧測定I/F102およびセル電圧測定IC103の健全性の診断方法を説明する。
マイコン107は、モジュール電圧測定I/F102が測定したモジュール10のモジュール電圧aを、このモジュール10に含まれるセル数n(図1の例ではn=4)で等分し、これをセル1個あたりの電圧の目安値a/nに設定する。この目安値は、セル11〜14のセル電圧にばらつきが無いときの理想値である。
マイコン107は、モジュール電圧測定I/F102が測定したモジュール10のモジュール電圧aを、このモジュール10に含まれるセル数n(図1の例ではn=4)で等分し、これをセル1個あたりの電圧の目安値a/nに設定する。この目安値は、セル11〜14のセル電圧にばらつきが無いときの理想値である。
次に、マイコン107は、セル電圧測定IC103が測定したセル11のセル電圧bから目安値a/nを減算し、セル11の差分値(b−a/n)を求める。同様に、セル12のセル電圧cの差分値(c−a/n)、セル13のセル電圧dの差分値(d−a/n)、セル14のセル電圧eの差分値(e−a/n)も求める。
そして、マイコン107が求めた差分値を図3に示す判別一覧表に当てはめて、モジュール電圧測定I/F102およびセル電圧測定IC103の健全性を確認する。
そして、マイコン107が求めた差分値を図3に示す判別一覧表に当てはめて、モジュール電圧測定I/F102およびセル電圧測定IC103の健全性を確認する。
以下、図3の判別一覧表を参照しながら、健全性の診断方法を説明する。
(1)セル電圧測定IC103の固着異常の判別
バッテリ1の使用時または放電回路31〜34の動作時、モジュール10のセル11〜14からの放電に応じて目安値は低下していくが、そのとき、セル電圧測定・放電I/F103aに固着異常(天絡、地絡など)が生じていると、セル電圧の測定値は変化しないため、時間の経過と共に、セル電圧の測定値と目安値との差分値の絶対値が大きくなっていく。一方、固着異常が生じていなければ、差分値はほとんど変化しない。
従って、マイコン107は、差分値(b−a/n)、(c−a/n)、(d−a/n)、(e−a/n)の放電に伴う経時変化に基づいて、セル電圧測定・放電I/F103aの固着異常を判別できる。
(1)セル電圧測定IC103の固着異常の判別
バッテリ1の使用時または放電回路31〜34の動作時、モジュール10のセル11〜14からの放電に応じて目安値は低下していくが、そのとき、セル電圧測定・放電I/F103aに固着異常(天絡、地絡など)が生じていると、セル電圧の測定値は変化しないため、時間の経過と共に、セル電圧の測定値と目安値との差分値の絶対値が大きくなっていく。一方、固着異常が生じていなければ、差分値はほとんど変化しない。
従って、マイコン107は、差分値(b−a/n)、(c−a/n)、(d−a/n)、(e−a/n)の放電に伴う経時変化に基づいて、セル電圧測定・放電I/F103aの固着異常を判別できる。
(2)セル電圧測定IC103の測定値異常の判別
セル電圧測定・放電I/F103aまたはSPI通信I/F103cの故障などにより、セル電圧測定IC103に測定値異常が生じていると、マイコン107で取得したセル電圧の測定値が不正確となり、目安値から大きくずれる。一方、測定値異常が生じていなければ、セル電圧の測定値と目安値はほとんど差がない。
従って、マイコン107は、差分値(b−a/n)、(c−a/n)、(d−a/n)、(e−a/n)と予め設定された閾値との比較により、セル電圧測定IC103の測定値異常を判別できる。
セル電圧測定・放電I/F103aまたはSPI通信I/F103cの故障などにより、セル電圧測定IC103に測定値異常が生じていると、マイコン107で取得したセル電圧の測定値が不正確となり、目安値から大きくずれる。一方、測定値異常が生じていなければ、セル電圧の測定値と目安値はほとんど差がない。
従って、マイコン107は、差分値(b−a/n)、(c−a/n)、(d−a/n)、(e−a/n)と予め設定された閾値との比較により、セル電圧測定IC103の測定値異常を判別できる。
(3)モジュール電圧測定I/F102の固着異常の判別
バッテリ1の使用時または放電回路31〜34の動作時、モジュール10のセル11〜14からの放電に応じてセル電圧の測定値が低下していくが、そのとき、モジュール電圧測定I/F102に固着異常が生じていると、モジュール電圧の測定値が変化しないため、目安値も変化しない。従って、時間の経過と共に、セル電圧の測定値と目安値との差分値の絶対値が小さくなっていく。一方、固着異常が生じていなければ、差分値はほとんど変化しない。
従って、マイコン107は、差分値(b−a/n)、(c−a/n)、(d−a/n)、(e−a/n)の放電に伴う経時変化に基づいて、モジュール電圧測定I/F102の固着異常を判別できる。
バッテリ1の使用時または放電回路31〜34の動作時、モジュール10のセル11〜14からの放電に応じてセル電圧の測定値が低下していくが、そのとき、モジュール電圧測定I/F102に固着異常が生じていると、モジュール電圧の測定値が変化しないため、目安値も変化しない。従って、時間の経過と共に、セル電圧の測定値と目安値との差分値の絶対値が小さくなっていく。一方、固着異常が生じていなければ、差分値はほとんど変化しない。
従って、マイコン107は、差分値(b−a/n)、(c−a/n)、(d−a/n)、(e−a/n)の放電に伴う経時変化に基づいて、モジュール電圧測定I/F102の固着異常を判別できる。
(4)モジュール電圧測定I/F102の測定値異常の判別
IC基準電圧回路103bは、マイコン基準電圧回路104のマイコン基準電圧を取り込んで、マイコン107に出力しているので、マイコン107においてマイコン基準電圧とIC基準電圧を比較した場合、正常時には略一致する。一方、マイコン基準電圧とIC基準電圧とが一致しない場合、モジュール電圧測定I/F102の測定値をマイコン107が正常にAD変換できない状態にあり、モジュール電圧の測定値が異常値になる。
従って、マイコン107は、マイコン基準電圧とIC基準電圧との差分を、予め設定された閾値と比較することにより、モジュール電圧測定I/F102の測定値異常を判別できる。
IC基準電圧回路103bは、マイコン基準電圧回路104のマイコン基準電圧を取り込んで、マイコン107に出力しているので、マイコン107においてマイコン基準電圧とIC基準電圧を比較した場合、正常時には略一致する。一方、マイコン基準電圧とIC基準電圧とが一致しない場合、モジュール電圧測定I/F102の測定値をマイコン107が正常にAD変換できない状態にあり、モジュール電圧の測定値が異常値になる。
従って、マイコン107は、マイコン基準電圧とIC基準電圧との差分を、予め設定された閾値と比較することにより、モジュール電圧測定I/F102の測定値異常を判別できる。
なお、上述した(1)〜(4)の判別を行うタイミングは任意でよいが、走行中はノイズが重畳しやすいため、誤判別を避ける目的で、走行中以外の放電時(例えば、停車中)に判別を行うことが望ましい。また、セル11〜14の各セル電圧が均一になっている状態で判別を行えば、より正確な診断が可能である。また、(1)と(2)の判別は、モジュール10の全てのセル11〜14が放電しているときだけでなく、モジュール10のいずれかのセルのみが放電回路の動作により放電しているときでもその放電中のセルについて実施可能である。
以上より、実施の形態1によれば、電池監視装置100は、バッテリ1のモジュール10の電圧を測定するモジュール電圧測定I/F102と、モジュール10の有するセル11〜14それぞれの電圧を測定するセル電圧測定IC103と、モジュール電圧測定I/F102の測定したモジュール電圧とセル電圧測定IC103の測定したセル電圧とを比較して、モジュール電圧測定I/F102およびセル電圧測定IC103の健全性を診断するマイコン107とを備えるように構成した。このため、冗長性を持たせるための冗長回路を追加することなく、モジュール電圧およびセル電圧の測定精度の健全性を確保することができる。また、電池監視装置100に冗長回路を実装しない分コストアップおよび基板小型化が可能となる。
また、実施の形態1によれば、マイコン107は、モジュール電圧測定I/F102の測定したモジュール10のモジュール電圧を当該モジュール10の有するセル数で等分して、セル当たりのセル電圧の目安値を求め、当該目安値とセル電圧測定IC103の測定したセル電圧を比較するように構成した。この目安値は、理論上正しい電圧値と考えられるので、理想と現実の差異が鮮明になり、健全性診断の信頼性を高めることができる。
また、実施の形態1によれば、マイコン107は、目安値とセル電圧測定IC103の測定したセル電圧との差分がバッテリ1の放電に伴って変動する場合に、当該差分の変動に基づいてセル電圧測定・放電I/F103aとモジュール電圧測定I/F102のどちらに異常が発生しているかを判別するように構成した。このため、セル電圧測定IC103とモジュール電圧測定I/F102のどちらに固着異常が発生しているか、容易に判別が可能になる。
なお、上記実施の形態1では、1個のモジュール10に4個のセル11〜14が含まれる場合を例に説明したが、セル数はこれに限定されるものではない。
これ以外にも、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
これ以外にも、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 バッテリ(電池)、2 電池管理装置、3 車両制御装置、4 車両駆動用モータ、10 モジュール、11〜18 セル、20 温度センサ、31〜34 放電回路、100 電池監視装置、101 高電圧側電源回路、102 モジュール電圧測定I/F(モジュール電圧測定部)、103 セル電圧測定IC(セル電圧測定部)、103a セル電圧測定・放電I/F、103b IC基準電圧回路、103c SPI通信I/F、104 マイコン基準電圧回路、105 EEPROM、106 セル温度測定回路、107 マイコン(診断部)、108 ウォッチドッグ回路、109 振動子、110 アイソレータ、111 低電圧側電源回路、112 CAN通信I/F、113 自動付番回路。
Claims (3)
- 直列接続された複数のセルをモジュール化した電池を監視する電池監視装置であって、
前記モジュールの電圧を測定するモジュール電圧測定部と、
前記モジュールの有する前記複数のセルそれぞれの電圧を測定するセル電圧測定部と、
前記モジュール電圧測定部の測定したモジュール電圧と前記セル電圧測定部の測定したセル電圧を比較して、前記モジュール電圧測定部および前記セル電圧測定部の健全性を診断する診断部とを備えることを特徴とする電池監視装置。 - 前記診断部は、前記モジュール電圧測定部の測定したモジュール電圧を当該モジュールの有するセル数で等分してセル当たりのセル電圧目安値を求め、当該セル電圧目安値と前記セル電圧測定部の測定したセル電圧を比較することを特徴とする請求項1記載の電池監視装置。
- 前記診断部は、前記セル電圧目安値と前記セル電圧測定部の測定したセル電圧との差分が前記電池の放電に伴って変動する場合に、当該差分の変動に基づいて前記セル電圧測定部と前記モジュール電圧測定部のどちらに異常が発生しているかを判別することを特徴とする請求項2記載の電池監視装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20190074674A (ko) * | 2017-12-20 | 2019-06-28 | 주식회사 엘지화학 | 메인 제어부 이상 진단 시스템 및 방법 |
US11258113B2 (en) * | 2018-02-23 | 2022-02-22 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Management device, and electricity storage system |
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KR102349704B1 (ko) | 2017-12-20 | 2022-01-10 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 메인 제어부 이상 진단 시스템 및 방법 |
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