JP2014132468A - 画像表示方法および画像表示用プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ビューアの表示領域16に枠要素22の配列を設定する。各枠要素22に、該当する位置の分割画像をそれぞれ当てはめて表示する。ビューアの表示領域16に対する画像の相対移動が指示された時に、ビューアの表示領域16に対する枠要素22の移動すべき位置を演算して該位置に枠要素22を移動させる。該画像の相対移動に伴いビューアの表示領域16から離れる分割画像に該当する位置の枠要素22を削除し、ビューアの表示領域16に近づく分割画像に該当する位置に枠要素22を追加して、画像に対する枠要素の22配列の位置を変更する。該追加した枠要素22に、該当する位置の分割画像を当てはめて表示する。
【選択図】図11
Description
《態様1》ビューアの表示領域よりも大きい画像をサーバからダウンロードしてビューアに表示する方法であって、サーバから該画像を複数の領域に分割した画像ごとに送信可能にし、該画像とビューアの表示領域との相対位置に応じてビューアの表示領域に少なくとも一部が入る分割画像を判断し、サーバから該当する分割画像を優先的に送信し、ビューアに表示する画像表示方法。
《態様2》ビューアの表示領域よりも大きい画像をサーバからダウンロードしてビューアに表示する方法であって、該画像を複数の領域に分割してサーバに予め用意し、該画像とビューアの表示領域との相対位置に応じてビューアの表示領域に少なくとも一部が入る分割画像を判断し、サーバから該当する分割画像を優先的に送信し、ビューアに表示する画像表示方法。
《態様3》ビューアの表示領域よりも大きい画像をサーバからダウンロードしてビューアに表示する方法であって、該画像を、ビューアの表示領域よりも横方向もしくは縦方向の一方向または横方向および縦方向の両方向の長さがそれぞれ短い複数の領域に分割してサーバに予め用意し、該画像とビューアの表示領域との相対位置に応じてビューアの表示領域に少なくとも一部が入る複数の分割画像を判断し、サーバから該当する複数の分割画像を優先的に送信し、ビューアに元の並び状態に配列して表示する画像表示方法。
《態様4》ビューアの表示領域よりも大きい画像をサーバからダウンロードしてビューアに表示する方法であって、該画像を複数の領域に分割してサーバに予め用意し、ビューアは該画像とビューアの表示領域との相対位置に応じてビューアの表示領域に少なくとも一部が入る分割画像を判断して該分割画像をサーバに優先的に要求し、サーバは該要求に応じた分割画像を優先的に送信し、ビューアは受け取った分割画像を表示する画像表示方法。
《態様5》ビューアの表示領域よりも大きい画像をサーバからダウンロードしてビューアに表示する方法であって、該画像を、ビューアの表示領域よりも横方向もしくは縦方向の一方向または横方向および縦方向の両方向の長さがそれぞれ短い複数の領域に分割してサーバに予め用意し、ビューアは該画像とビューアの表示領域との相対位置に応じてビューアの表示領域に少なくとも一部が入る複数の分割画像を判断して該分割画像をサーバに優先的に要求し、サーバは該要求に応じた複数の分割画像を優先的に送信し、ビューアは受け取った分割画像を元の並び状態に配列して表示する画像表示方法。
《態様6》ビューアの表示領域に少なくとも一部が入る分割画像のほか、該分割画像の領域の周囲に隣接する分割画像を含む、ビューアの表示領域に対し所定の位置関係にある限定された範囲の画像領域に含まれる分割画像を併せて判断し、サーバから該当する分割画像を併せて優先的に送信する態様1から5のいずれか1つに記載の画像表示方法。
《態様7》前記分割画像がビューアに既にダウンロードされて保存されている分割画像であるかどうかを判断し、既に保存されている分割画像である場合は、サーバから再度ダウンロードすることなく、該保存されている分割画像を読み出して表示する態様1から6のいずれか1つに記載の画像表示方法。
《態様8》前記分割画像が、前記画像を横方向もしくは縦方向の一方向にまたは横方向および縦方向の両方向に格子状に分割した画像である態様1から7のいずれか1つに記載の画像表示方法。
《態様9》前記格子が、前記画像の左端位置を始点として所定ピクセル数ごとに横方向に分割して形成されたもの、もしくは、該画像の上端位置を始点として所定ピクセル数ごとに縦方向に分割して形成されたもの、または、該画像の左端位置を始点として所定ピクセル数ごとに横方向に分割しかつ該画像の上端位置を始点として所定ピクセル数ごとに縦方向に分割して形成されたものである態様8記載の画像表示方法。
《態様10》ビューアの表示領域に少なくとも一部が入る分割画像を含む、ビューアの表示領域に対し所定の位置関係にある限定された範囲の画像領域に含まれる分割画像を、個々に当てはめて表示する表示領域に相当する所定数の枠要素をビューアに設定し、該各枠要素に、該当する位置の分割画像をそれぞれ当てはめて表示しまたは表示できる状態にし、かつ、画像の相対移動に伴いビューアの表示領域から離れる分割画像を判断して枠要素への当てはめを解除し、ビューアの表示領域に近づく分割画像を判断して枠要素に新たに当てはめる態様1から9のいずれか1つに記載の画像表示方法。
《態様11》前記各枠要素に固有の識別情報が付与され、前記画像の相対移動に伴いビューアの表示領域から離れる分割画像の当てはめを解除する枠要素に、ビューアの表示領域に近づく分割画像を新たに当てはめる態様10記載の画像表示方法。
《態様12》前記各枠要素に固有の識別情報が付与され、ビューアは該固有の識別情報に、ビューアの表示領域における該枠要素の表示位置の情報と、該枠要素に当てはめる分割画像の識別情報を関連づけて保持し、ビューアは該情報に基づき、各枠要素に当てはめる分割画像を、ビューアの表示領域の所定位置に表示する態様10または11記載の画像表示方法。
《態様13》前記分割画像の識別情報が、画像全体におけるその番地に相当する情報をもって該画像全体における識別情報としてなり、ビューアは該分割画像の識別情報をもってサーバに該分割画像を要求し、サーバは該識別情報に該当する分割画像を判別してビューアに送信する態様12記載の画像表示方法。
《態様14》前記分割画像の識別情報が、各分割画像のファイル形式を識別する情報を有しない態様13記載の画像表示方法。
《態様15》前記所定数の枠要素全体でブロックを構成し、画像の相対移動が指示された時に、ビューアは、該ビューアの表示領域の原点に対する該ブロックの原点の移動すべき座標を演算し、該演算により求められたブロックの原点の座標に基づき、前記各枠要素の原点の移動すべき座標をそれぞれ演算し、該演算により求められた座標に各枠要素の原点をそれぞれ移動することにより、前記画像の相対移動を実現する態様10から14のいずれか1つに記載の画像表示方法。
《態様16》前記分割画像が前記画像を横方向に格子状に分割した画像でありかつ前記枠要素が横方向に所定数の連続した分割画像を当てはめるものであり、もしくは、前記分割画像が前記画像を縦方向に格子状に分割した画像でありかつ前記枠要素が縦方向に所定数の連続した分割画像を当てはめるものであり、または、前記分割画像が前記画像を横方向および縦方向に格子状に分割した画像でありかつ前記枠要素が横方向に所定数の連続した分割画像もしくは縦方向に所定数の連続した分割画像または横方向に所定数で縦方向に所定数の連続した分割画像を当てはめるものである態様10から15のいずれか1つに記載の画像表示方法。
《態様17》同じ内容の画像を複数の倍率でかつ倍率ごとにそれぞれ複数の領域に分割してサーバから送信可能にし、ビューアから指示される倍率の画像について態様1から16のいずれか1つに記載の方法を実行する画像表示方法。
《態様18》倍率にかかわらず、画像を横方向もしくは縦方向または横方向および縦方向に分割するピクセル数が同じである態様17記載の画像表示方法。
《態様19》1つの倍率で画像を表示している状態で該画像上の任意の位置にポインタを当てて倍率変更操作をした場合に、該ポインタが位置する画像上の位置を不動点として変更後の倍率の画像を表示する態様17または18記載の画像表示方法。
《態様20》同じ内容の画像を複数の倍率でかつ倍率ごとにそれぞれ複数の領域に分割してサーバから送信可能にし、ビューアから指示される倍率の画像について態様10から16のいずれか1つに記載の方法を実行する画像表示方法であって、倍率にかかわらず、前記枠要素の数を同じにしてなる画像表示方法。
《態様21》前記ビューアがWebブラウザであり、該Webブラウザでの各演算がサーバから送信されるHTMLに格納されているJavaScript(登録商標)に基づき実行される態様1から20のいずれか1つに記載の画像表示方法。これによれば、プラグインソフトウェアなしで画像表示を行うことができる。
《態様22》前記枠要素が、サーバから送信されるHTMLに記述されている<DIV>タグを使用して設定されている態様21記載の画像表示方法。
《態様23》前記サーバから送信されるHTMLに、前記分割画像ごとのファイル名及び/またはファイル形式等の属性の情報が組み込まれていない態様21または22記載の画像表示方法。
《態様24》前記画像が、異なるファイル形式の分割画像が混在して構成されている態様1〜23のいずれか1つに記載の画像表示方法。
ブロックを構成する各セルに当てはめる分割画像について説明する。ここでは、図6に示すように、ブラウザの表示領域16よりも大きい画像18(新聞紙面1ページ分の画像)を、ブラウザの表示領域16の中心と画像18の中心を一致させた状態に初期表示するものとする。また、ブロック20を6×6個のセル22で構成し、ブロック20の左側および上側を1セルずつ空けて(つまり、ブラウザの表示領域16の左上角が、ブロック20の左から2番目、上から2番目のセルに位置するように)表示するものとする。なお、以下の説明において、座標値あるいは番号(番地)はその種類に応じて次のように区別して表記する。
( , ):ピクセル座標値(ピクセル単位の座標値)
[ , ]:分割画像座標値(画像全体における分割画像ごとの座標値)
〔 , 〕:セル番号(ブロックにおけるセルごとの番号値)
ピクセル座標値は、ブラウザの原点(左上角)を原点(0,0)とし、X軸方向の極性は右方向を+、左方向を−とし、Y軸方向の極性は下方向を+、上方向を−とする。
Xi:画像(新聞紙面1ページ)全体の幅(ピクセル値)
Yi:画像(新聞紙面1ページ)全体の高さ(ピクセル値)
Xb:ブラウザの幅(ピクセル値)
Yb:ブラウザの高さ(ピクセル値)
X1=Xi/2:画像幅の半値 …(式1)
Y1=Yi/2:画像高さの半値 …(式2)
X2=Xb/2:ブラウザ幅の半値 …(式3)
Y2=Yb/2:ブラウザ高さの半値 …(式4)
<INPUT TYPE="hidden" NAME="imageWidth" VALUE="5986">
<INPUT TYPE="hidden" NAME="imageHeight" VALUE="8130">
この例によれば、Xi=5986(ピクセル)、Yi=8130(ピクセル)が与えられる。また、ブラウザの幅および高さの値Xb、Ybは、Webサーバから送信されるHTML(図3のステップS2)に記述されているJavaScriptに基づきブラウザ自身で取得する。ブラウザの幅および高さの値Xb、YbはJavaScriptの次の関数で求められる。
browserWidth=document.body.clientWidth; //表示されているブラウザの幅
browserHeight=document.body.clientHeight; //表示されているブラウザの高さ
X0=X2−X1:画像のX軸原点 …(式5)
Y0=Y2−Y1:画像のY軸原点 …(式6)
1つの分割画像の大きさ(=1つのセルの大きさ)を480×480ピクセルとすると、画像全体の分割画像数は次式によって与えられる。
Gxi=Xi/480:X軸方向の全分割画像数 …(式7)
Gyi=Yi/480:Y軸方向の全分割画像数 …(式8)
このGxi、Gyiが小数点以下の桁を有する場合は、小数点以下を切り上げた整数値が実際のX軸方向およびY軸方向の全分割画像数である。また、Gxiの小数点以下を切り捨てた値が右端の分割画像の横方向の座標値xl(図2)であり、Gyiの小数点以下を切り捨てた値が下端の分割画像の縦方向の座標値yl(同)である。
Gxb=Xb/480:X軸方向の表示に必要な分割画像数 …(式9)
Gyb=Yb/480:Y軸方向の表示に必要な分割画像数 …(式10)
ブラウザの表示領域16に入る最初の分割画像{ブラウザの原点(0,0)が属する(位置する)分割画像}の座標[xf,yf]は、次式によって与えられる。
xf=−{(X0/480)の商の小数点以下を切り捨てた値} …(式11)
yf=−{(Y0/480)の商の小数点以下を切り捨てた値} …(式12)
Sxf=xf−1 …(式13)
Syf=yf−1 …(式14)
とする。これによれば、ブロックの最初のセル〔Sxf,Syf〕(ブロックの左上角に配置されるセル。以下「最初セル」という。)には、[xf−1,yf−1]の分割画像が当てはめられる。−1を付加するのは、Sxf=xf、Syf=yfに設定すると、図7(a)に示すように、ブロック20の左端部分および上端部分がブラウザの表示領域16の左端部分および上端部分に接近して配置されることになり、画像を右下方向に移動(スクロール)させた際に、新たに左側および上側からブラウザの表示領域16に入るべき分割画像がWebサーバから新たに転送されて来るまでの待ち時間に、ブラウザの表示領域16の左端部分および上端部分に空白部分(画像が表示されない部分)が生じ易くなるためである。これに対し、−1を付加すると、図7(b)に示すように、ブロック20は予めブラウザの表示領域16に対して1セル分以上左方向および上方向にオフセットして配置されることになり、画像を右下方向に移動させた際に、ブラウザの表示領域16の左端部分および上端部分に空白部分を生じにくくさせることができる。
Sxm=Sxf+m=xf−1+m …(式15)
Syn=Syf+n=yf−1+n …(式16)
で与えられる。したがって、ブロックの最後のセル〔Sxl,Syl〕(ブロックの右下角に配置されるセル。以下「最後セル」という。なお、ブロックの右端に配置されるセルをそれぞれ「X軸最後セル」、ブロックの下端に配置されるセルをそれぞれ「Y軸最後セル」という。)に当てはめる分割画像の座標は、
Sxl=Sxf+5=xf+4 …(式17)
Syl=Syf+5=yf+4 …(式18)
となる。以上のようにして、ブロック20を構成する6×6個のセル22に当てはめるべき分割画像が求められる。
Xb0=X0+(Sxf×480) …(式19)
Yb0=Y0+(Syf×480) …(式20)
で与えられる。ブロックを構成するその他のセルの原点は、このようにして求められた最初セル〔Sxf,Syf〕の原点(Xb0,Yb0)にX軸方向並びにY軸方向に480ずつ順次足していくことにより求められる。すなわち、最初セル〔Sxf,Syf〕を0番目のセルとして、X軸方向にm番目(m=0,1,…,5)、Y軸方向にn番目(n=0,1,…,5)のセル〔Sxm,Syn〕の原点(Xbm,Ybn)は、
Xbm=Xb0+(m×480) …(式21)
Ybn=Yb0+(n×480) …(式22)
で与えられる。
X1=5986/2=2993
Y1=8130/2=4065
となる。また、(式3)、(式4)により、ブラウザ幅の半値X2、ブラウザ高さの半値Y2は、
X2=1020/2=510
Y2=556/2=278
となる。また、(式5)、(式6)により、画像の原点(X0,Y0)は、
X0=510−2993=−2483
Y0=278−4065=−3787
となる。
Gxi=5986/480=12.4708
Gyi=8130/480=16.9375
となる。このGxi=12.4708、Gyi=16.9375という数値は、画像全体の分割画像数が、X軸方向に13個、Y軸方向に17個で、全体として13×17=221個となることを示す。また、Gxiの小数点以下を切り捨てた値が右端の分割画像の横方向の座標値xlであり、Gyiの小数点以下を切り捨てた値が下端の分割画像の縦方向の座標値がylである。すなわち、xl=12、yl=16となる。
(式9)、(式10)により、ブラウザの表示領域に必要な分割画像数は、
Gxb=1020/480=2.125
Gyb=556/480=1.15833
となる。このGxb=2.125、Gyb=1.15833という数値は、ブラウザの表示領域全体に画像を表示するためには、ブロックを構成するセルが、X軸方向に少なくとも4個、Y軸方向に少なくとも3個必要であることを示す。この実施例では、画像の移動(スクロール)動作時に、空白部分(画像が表示されない部分)を生じにくくさせるために、前述のようにX軸方向が6個、Y軸方向が6個の合計6×6=36個のセルでブロックを構成している。ブロックを構成するセル数をより多くすれば、画像の移動動作時に空白部分をより生じにくくさせることができるが、その反面、該画像の移動動作時に各セルの座標計算に時間を要し、移動速度が遅くなる可能性がある(ただし、CPUの能力による)ので、移動動作時に空白部分が発生するのを防止することと画像の移動速度との兼ね合いで、ブロックを構成するセル数を設定する。
xf=−{(−2483/480)の商の小数点以下を切り捨てた値}=5
yf=−{(−3787/480)の商の小数点以下を切り捨てた値}=7
となる。したがって、ブロックの最初セル〔Sxf,Syf〕に当てはめる分割画像の座標は、(式13)、(式14)により、
Sxf=5−1=4
Syf=7−1=6
となる。また、ブロックの最後セル〔Sxl,Syl〕に当てはめる分割画像の座標は、(式17)、(式18)により、
Sxl=Sxf+5=9
Syl=Syf+5=11
となる。
Xb0=−2483+(4×480)=−563
Yb0=−3787+(6×480)=−907
となる。この最初セルの座標(Xb0,Yb0)を基に(式21)、(式22)により求められる各セルの原点の座標値を図8に示す。
次に、以上のようにして初期表示がなされた後に、閲覧者のスクロール操作によりブラウザの表示画面上で画像を任意の位置に移動させる(つまり、閲覧位置を移動する)方法について説明する。図11は、スクロール操作による画像の移動動作を示す。図11では、画像18をX軸方向の右方向にXd(ピクセル値)、Y軸方向の下方向にYd(ピクセル値)移動させた場合(移動後の画像位置を符号18’で示す。)を示す。ブロック20は画像18と一体に移動するが、この移動によってブロック20はブラウザの表示領域16に対し相対移動し、何も手当をしなければ、ブロック20はいずれブラウザの表示領域16から外れてしまう。そこで、移動量に応じて画像18に対するブロック20の位置を変更し、これに伴い該ブロック20を構成する各セル22に対する分割画像の当てはめを更新する制御(ブロックの再設定)を併せて行う。このブロックの再設定により、ブロック20は常にブラウザの表示領域16全体を含む(ブラウザの表示領域16全体が常にブロック20内に含まれる)ように制御される。図11の例では、スクロール操作によりブロック20がブラウザの表示領域16に対し相対的に右方向に移動して、セルの境界線が1本ブラウザの原点を越えているので、ブロックの再設定により、右端の1列のセルが削除され、その分左端に1列のセルが追加されている。それらの間の5列のセルには変更はない。
Xd0=Xf0+Xd:移動後の画像のX軸原点 …(式23)
Yd0=Yf0+Yd:移動後の画像のY軸原点 …(式24)
ただし、Xf0:前回のスクロール操作による画像の最終的なX軸原点。初回のスクロール操作であれば、Xf0=X0(初期表示時の画像のX軸原点)である。
Yf0:前回のスクロール操作による画像の最終的なY軸原点。初回のスクロール操作であれば、Yf0=Y0(初期表示時の画像のY軸原点)である。
xdf=−{(Xd0/480)の商の小数点以下を切り捨てた値} …(式25)
ydf=−{(Yd0/480)の商の小数点以下を切り捨てた値} …(式26)
したがって、ドラッグによってセルの境界がブラウザの原点(0,0)を越えた数Sxd,Sydは、次式によって与えられる。
Sxd=xf0−xdf …(式27)
Syd=yf0−ydf …(式28)
ただし、xf0:前回のブロックの再設定時のブラウザの表示領域に入る最初の分割画像のX軸座標
yf0:前回のブロックの再設定時のブラウザの表示領域に入る最初の分割画像のY軸座標
Sxdf=xdf−1 …(式29)
Sydf=ydf−1 …(式30)
とする。これによれば、再設定後のブロックの左上角に配置されるセル(最初セル)〔Sxdf,Sydf〕には、[xdf−1,ydf−1]の分割画像が当てはめられる。−1を付加するのは、(式13)、(式14)で−1を付加したのと同じ目的である。すなわち、ブロックをブラウザの表示領域に対して1セル分以上左方向および上方向にオフセットして配置することにより、画像を右下方向に移動させた際に、ブラウザの表示領域の左端部分および上端部分に空白部分を生じにくくする。
Sxdm=Sxdf+m=xdf−1+m …(式31)
Sydn=Sydf+n=ydf−1+n …(式32)
で与えられる。したがって、ブロックの右下角に配置されるセル(最後セル)〔Sxdl,Sydl〕に当てはめる分割画像の座標は、
Sxdl=Sxdf+5=xf+4 …(式33)
Sydl=Sydf+5=yf+4 …(式34)
となる。
新聞を閲覧中に表示倍率を変更する場合の制御について説明する。この表示倍率変更制御は、マウスカーソル(ポインタ)位置を不動点として表示倍率が変更されるように(つまり、マウスカーソルが位置する紙面上の位置が倍率変更前と倍率変更後で変化しないように)制御している。図15はその制御フローを示す。図15の制御は、Webサーバから送信されるHTMLに記述されているJavaScriptによって行われる。新聞を閲覧中に、表示されている新聞紙面の画像上の任意の位置(表示倍率を変更して閲覧したい記事位置)にマウスカーソルを当てて(S21)、マウスを右クリック操作すると(S22)、その時のマウスカーソル(ポインタ)の座標値{ブラウザの原点(0,0)を原点とするピクセル値}が取得される(S23)。なお、画像の原点の座標値(Xd0,Yd0)は、初期値(X0,Y0)は(式5)、(式6)によって与えられ、その後はスクロール操作がされるごとに(式23)、(式24)によって更新されるので、表示倍率変更操作時の画像の原点の座標値(Xd0,Yd0)は、既に取得されている。
Xm:ブラウザの原点と処理中心とのX軸方向距離
Xm11:ブラウザの原点と画像1の原点とのX軸方向距離
Xm12:画像1の原点と処理中心とのX軸方向距離
Xm21:ブラウザの原点と画像2の原点とのX軸方向距離
Xm22:画像2の原点と処理中心とのX軸方向距離
Ym:ブラウザの原点と処理中心とのY軸方向距離
Ym11:ブラウザの原点と画像1の原点とのY軸方向距離
Ym12:画像1の原点と処理中心とのY軸方向距離
Ym21:ブラウザの原点と画像2の原点とのY軸方向距離
Ym22:画像2の原点と処理中心とのY軸方向距離
画像1の表示倍率に対する画像2の表示倍率の比をα(α>1)とすると、
Xm22=α・Xm12 …(式35)
Ym22=α・Ym12 …(式36)
が成り立つ。また、図16から
Xm12=Xm+Xm11 …(式37)
Ym12=Ym+Ym11 …(式38)
である。(式37)、(式38)を(式35)、(式36)に代入すると、
Xm22=α・Xm+α・Xm11 …(式39)
Ym22=α・Ym+α・Ym11 …(式40)
となる。
Xm21=Xm22−Xm …(式41)
Ym21=Ym22−Ym …(式42)
である。(式39)、(式40)を(式41)、(式42)に代入すると、
Xm21=(α・Xm+α・Xm11)−Xm=(α−1)Xm+α・Xm11 …(式43)
Ym21=(α・Ym+α・Ym11)−Ym=(α−1)Ym+α・Ym11 …(式44)
となる。(式43)、(式44)で求められる座標値(Xm21,Ym21)(ピクセル値)が、倍率変更後の画像の原点位置である。
新聞紙面を閲覧している際に、ブラウザ画面上のツールバー等で所定のページめくり操作をすると、Webブラウザは、HTMLに記述されているJavaScriptに基づき、指示されたページについて、所定倍率(紙面の記事全体が見渡せるように比較的低い倍率)の分割画像をWebサーバに要求し(Webサーバから既にダウンロードされてキャッシュメモリに保存されている分割画像についてはそれを読み出して用いる。)、前記閲覧開始当初の初期画面と同様に、ブラウザの表示領域の中心と画像の中心を一致させた状態に該画像を初期表示する。該初期表示後のスクロール制御、倍率変更制御は前述と同じに実行される。
《請求項3》
前記枠要素の配列が、ビューアの表示領域に少なくとも一部が入る分割画像を個々に当てはめる枠要素のほか、該分割画像の領域の周囲に隣接する分割画像を個々に当てはめる枠要素を具える請求項2記載の画像表示方法。
《請求項4》
前記分割画像が、前記画像を横方向もしくは縦方向の一方向にまたは横方向および縦方向の両方向に格子状に分割した画像である請求項2または3記載の画像表示方法。
《請求項5》
前記格子が、前記画像の左端位置を始点として所定ピクセル数ごとに横方向に分割して形成されたもの、もしくは、該画像の上端位置を始点として所定ピクセル数ごとに縦方向に分割して形成されたもの、または、該画像の左端位置を始点として所定ピクセル数ごとに横方向に分割しかつ該画像の上端位置を始点として所定ピクセル数ごとに縦方向に分割して形成されたものである請求項4記載の画像表示方法。
《請求項6》
前記各枠要素に固有の識別情報が付与され、
前記「画像の相対移動に伴いビューアの表示領域から離れる分割画像に該当する位置から枠要素を削除し、ビューアの表示領域に近づく分割画像に該当する位置に枠要素を追加」し、かつ「該追加する枠要素に、該当する位置の分割画像を当てはめ」る処理が、
前記削除する枠要素を前記追加する枠要素として使用し、かつ該枠要素に当てはめる分割画像を、前記削除する枠要素に当てはめられている分割画像から前記追加する枠要素に該当する位置の分割画像に変更することにより行われる請求項2から5のいずれか1つに記載の画像表示方法。
《請求項7》
ビューアは前記固有の識別情報に、ビューアの表示領域における該枠要素の表示位置の情報と、該枠要素に当てはめる分割画像の識別情報を関連づけて保持し、ビューアは該情報に基づき、各枠要素に当てはめる分割画像を、ビューアの表示領域の所定位置に表示する請求項6記載の画像表示方法。
《請求項8》
前記分割画像の識別情報が、画像全体におけるその番地に相当する情報をもって該画像全体における識別情報としてなる請求項7記載の画像表示方法。
《請求項9》
前記複数の枠要素全体でブロックを構成し、画像の相対移動が指示された時に、ビューアは、該ビューアの表示領域の原点に対する該ブロックの原点の移動すべき座標を演算し、該演算により求められたブロックの原点の座標に基づき、前記各枠要素の原点の移動すべき座標をそれぞれ演算し、該演算により求められた座標に各枠要素の原点をそれぞれ移動することにより、前記画像の相対移動を実現する請求項2から8のいずれか1つに記載の画像表示方法。
《請求項10》
前記分割画像が前記画像を横方向に格子状に分割した画像でありかつ前記枠要素が横方向に複数の連続した分割画像を当てはめるものであり、もしくは、前記分割画像が前記画像を縦方向に格子状に分割した画像でありかつ前記枠要素が縦方向に複数の連続した分割画像を当てはめるものであり、または、前記分割画像が前記画像を横方向および縦方向に格子状に分割した画像でありかつ前記枠要素が横方向に複数の連続した分割画像もしくは縦方向に複数の連続した分割画像または横方向に複数で縦方向に複数の連続した分割画像を当てはめるものである請求項2から9のいずれか1つに記載の画像表示方法。
《請求項11》
前記ビューアがWebブラウザであり、該Webブラウザでの各演算がJavaScript(登録商標)に基づき実行される請求項1から10のいずれか1つに記載の画像表示方法。
《請求項12》
前記枠要素が<DIV>タグを使用して設定されている請求項11記載の画像表示方法。
Claims (4)
- ビューアの画像を表示する表示領域よりも大きい画像を分割し該ビューアの表示領域に少なくとも一部が入る分割画像を該ビューアの表示領域に表示する画像表示方法において、
分割画像を個々に当てはめて表示する表示領域に相当する複数の枠要素の配列をビューアに設定し、該各枠要素に、該当する位置の分割画像をそれぞれ当てはめて表示しまたは表示できる状態にする画像表示方法。 - ビューアの画像を表示する表示領域よりも大きい画像を分割し該ビューアの表示領域に少なくとも一部が入る分割画像を該ビューアの表示領域に表示する画像表示方法において、
ビューアの表示領域に少なくとも一部が入る分割画像を含む、ビューアの表示領域に対し所定の位置関係にある、画像全体に対して限定された範囲の画像領域に含まれる分割画像を、個々に当てはめて表示する表示領域に相当する複数の枠要素の配列をビューアに設定し、該各枠要素に、該当する位置の分割画像をそれぞれ当てはめて表示しまたは表示できる状態にし、かつ、ビューアの表示領域に対する画像の相対移動が指示された時に、ビューアの表示領域に対する枠要素の移動すべき位置を演算して該位置に枠要素を移動し、該画像の相対移動に伴いビューアの表示領域から離れる分割画像に該当する位置から枠要素を削除し、ビューアの表示領域に近づく分割画像に該当する位置に枠要素を追加して画像に対する枠要素の配列の位置を変更し、該追加する枠要素に、該当する位置の分割画像を当てはめて表示しまたは表示できる状態にする画像表示方法。 - 請求項1または2に記載の画像表示方法を処理装置に実行させることを特徴とする画像表示用プログラム。
- ビューアの表示領域よりも大きい画像をサーバからダウンロードしてビューアに表示する方法であって、該ビューアがWebブラウザであり、かつサーバから該画像を複数の領域に分割した画像ごとに送信可能にし、該画像とWebブラウザの表示領域との相対位置に応じてWebブラウザの表示領域に少なくとも一部が入る分割画像を判断し、サーバから該当する分割画像を優先的に送信し、Webブラウザに表示する画像表示方法。
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JP2016170724A (ja) * | 2015-03-13 | 2016-09-23 | 株式会社日立ソリューションズ東日本 | データ表示システム |
JP6002268B1 (ja) * | 2015-03-25 | 2016-10-05 | 株式会社日立ソリューションズ東日本 | データ表示システム |
-
2014
- 2014-01-10 JP JP2014003210A patent/JP2014132468A/ja not_active Withdrawn
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