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JP2014117426A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び咬合器用部材 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び咬合器用部材 Download PDF

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JP2014117426A
JP2014117426A JP2012274107A JP2012274107A JP2014117426A JP 2014117426 A JP2014117426 A JP 2014117426A JP 2012274107 A JP2012274107 A JP 2012274107A JP 2012274107 A JP2012274107 A JP 2012274107A JP 2014117426 A JP2014117426 A JP 2014117426A
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articulator
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Abstract

【課題】上顎模型及び下顎模型をより正確に咬合器に付着するための情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び咬合器用部材を提供する。
【解決手段】規定部6は、被検者の顎部及び頭部のコンピュータ断層撮影で取得されたDICOMデータを再構成したボクセルデータに対応する3次元画像に対して、咬合器における第1の領域に対応する第2の領域を規定する。算出部7は、第2の領域内における顎部及び頭部の位置を示す情報を算出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び咬合器用部材に関する。
歯科医師及び歯科技工士が銀歯及び入れ歯などの補綴物を作製する場合、上顎及び下顎の運動を考慮しなければならない。このため、被検者に合わせて作製された上顎模型及び下顎模型は、咬合器に付着される。咬合器は、例えば特許文献1に記載のように、上顎模型が取り付けられる上弓部と、下顎模型が取り付けられる下弓部と、上弓部及び下弓部を連結する関節部と、を備える。咬合器は、関節部による擬似関節運動で上顎と下顎の開閉及び咬み合わせの状態などを再現する。歯科医師及び歯科技工士は、咬合器を使用することで、咬み合わせが機能的かつ審美的になるように補綴物を作製できる。
被検者の咬み合わせの状態を咬合器で忠実に再現するために、咬合器の関節部と上顎模型及び下顎模型との位置関係を被検者の顎部の状態にできる限り近づけるのが望ましい。咬合器の関節部と模型との位置関係を被検者の顎部の状態に近づけるために、一般にはフェイスボウトランスファーが行われる。フェイスボウトランスファーは、フェイスボウを用いて、被検者の耳の位置を基準にして上顎、下顎及び顎関節の位置関係を咬合器上に再現する方法である。
フェイスボウトランスファーでは、例えば、左右のイヤロッドを、それぞれ被検者の外耳道に挿入するとともに、フェイスボウ本体を所定の基準面に位置するように配置させて、フェイスボウに取り付けられたバイトフォークで頭蓋に対する上顎の位置を採取する。上顎模型は採取した上顎の位置に基づいて、上弓部にマウントされる。下顎模型は、咬合採得で得られた上顎及び下顎の歯の位置関係に従って、上顎模型に対して下弓部にマウントされる。
上顎模型を上弓部にマウントする際、被検者を測定することで決定された前方基準(眼窩下点および鼻翼下点など)及び後方基準(終末蝶番軸点、平均的顆頭点、外耳道など)に基づいて、咬合器上の上顎模型の3次元位置が決定される。
特開2000−262545号公報
しかし、眼窩下点、鼻翼下点および外耳道などは軟組織であるため、測定誤差が生じることがある。また、終末蝶番軸点は、実際の顆頭をみることができないため、外耳道の位置から前方10mm前後にあるといった解剖学的統計値から決定せざるを得ず、精度に欠ける。また、平均的顆頭点の位置も外耳道の位置から統計的な値に基づいて推定されるため、被検者の実際の平均的顆頭点とずれていることがある。このように必ずしも正確でない前方基準及び後方基準に基づいて上顎模型及び下顎模型を咬合器に付着させると、咬合器の関節部と上顎模型及び下顎模型との位置関係を被検者の顎部の状態に近づけ上顎模型及び下顎模型を咬合器に正確に付着させることが困難になる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、上顎模型及び下顎模型をより正確に咬合器に付着するための情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び咬合器用部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る情報処理装置は、
被検者の顎部及び頭部のコンピュータ断層撮影で取得されたデータを再構成した画像データに対応する3次元画像に対して、咬合器における第1の領域に対応する第2の領域を規定する規定部と、
前記第2の領域を基準とする前記顎部及び前記頭部の位置を示す情報を算出する算出部と、
を備える。
この場合、前記規定部は、
ユーザの操作入力に従って、前記咬合器に付着される顎模型の所定箇所に対応する基準位置と前記第1の領域内の基準面に対応する平面とを前記第2の領域内に規定し、
前記算出部は、
前記規定部によって規定された前記基準位置と前記平面との間の距離を示す距離情報を、前記位置を示す情報として算出する、
こととしてもよい。
また、前記平面には、
正中矢状面に近似する第1の平面と、
水平面に近似する第2の平面と、
顎関節に関する基準を含む前額面に近似する第3の平面と、
が含まれる、
こととしてもよい。
また、前記規定部は、
ユーザの操作入力に従って、前記顎関節に関する基準を規定し、
前記算出部は、
前記顎関節に関する基準と前記第2の平面との間の距離を示す距離情報を、前記位置を示す情報として算出する、
こととしてもよい。
また、前記顎関節に関する基準は、
終末蝶番軸である、
こととしてもよい。
また、前記顎関節に関する基準は、
前記第1の平面に直交する終末蝶番軸の近似直線である、
こととしてもよい。
また、前記規定部は、
前記第1の平面を、前記顎関節に関する基準に直交する平面として規定し、
前記第2の平面を、前記顎関節に関する基準に平行な平面として規定する、
こととしてもよい。
また、前記規定部は、
造影剤が配置された同一直線上にない少なくとも3つの位置に基づいて、前記第1の平面を規定する、
こととしてもよい。
また、前記規定部は、
同一直線上にない少なくとも3つの前記基準位置に基づいて、前記第2の平面を規定する、
こととしてもよい。
また、前記算出部は、
前記第2の領域内における前記顎部に含まれる両側の顆頭の位置を示す情報を、前記位置を示す情報として算出する、
こととしてもよい。
本発明の第2の観点に係る情報処理方法は、
被検者の顎部及び頭部のコンピュータ断層撮影で取得されたデータを再構成した画像データに対応する3次元画像に対して、咬合器における第1の領域に対応する第2の領域を規定する規定ステップと、
前記第2の領域を基準とする前記顎部及び前記頭部の位置を示す情報を算出する算出ステップと、
を含む。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
被検者の顎部及び頭部のコンピュータ断層撮影で取得されたデータを再構成した画像データに対応する3次元画像に対して、咬合器における第1の領域に対応する第2の領域を規定する規定部、
前記第2の領域を基準とする前記顎部及び前記頭部の位置を示す情報を算出する算出部、
として機能させる。
本発明の第4の観点に係る咬合器用部材は、
上記本発明の第1の観点に係る情報処理装置を用いて、上顎模型を咬合器に付着するための咬合器用部材であって、
水平な基体上の任意の位置に配置され、かつ前記基体上面を基準として鉛直方向に長さを調節可能で、前記上顎模型を支持する複数の支持体、
を備える。
本発明によれば、上顎模型及び下顎模型をより正確に咬合器に付着することができる。
咬合器の外観を示す図である。(A)は正面図である。(B)は側面図である。(C)は下面図である。 本発明の実施の形態1に係る端末及びその通信環境を示す図である。 図2に示す端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 図2に示す端末の機能構成を示すブロック図である。 (A)は、図1に示す咬合器における領域Rを示す正面図である。(B)は図1に示す咬合器における領域Rを示す側面図である。(C)は図1に示す咬合器における領域Rを示す下面図である。(D)は、3次元画像に対して規定された領域Sを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る端末によるデータ処理のフローチャートである。 3次元画像の概要を示す図(その1)である。(A)は、3次元画像の正面側斜視図である。(B)は、平面αを規定するために指定された3点を示す図である。(C)は、平面αを示す図である。 3次元画像の概要を示す図(その2)である。(A)は、3次元画像を顎側から見た図である。(B)は、平面βを規定するために指定された3点を示す図である。(C)は、平面βを示す図である。 3次元画像の概要を示す図(その3)である。(A)は、3次元画像の側面図である。(B)は、平面γを規定するために指定された3点を示す図である。(C)は、平面γを示す図である。 3次元画像に対して規定された平面α、β、γを示す図である。 平面α、γと基準位置との位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る端末によるデータ処理のフローチャートである。 THAを近似した基準直線を示す図である。 THAに重なる基準直線、及び基準直線に対して規定された平面α、βを示す図である。 実施の形態5に係る咬合平面板を示す図である。 実施の形態5に係る咬合器用部材を示す図である。 図15に示す咬合平面板及び図16に示す咬合器用部材を、咬合平面板の上面の垂線方向から見た図である。 実施の形態6に係る咬合器用部材を示す図である。 図18に示す咬合器用部材に上顎模型を置いた状態を示す図である。
本発明に係る実施の形態について添付の図面を参照して説明する。なお、本発明は下記の実施の形態及び図面によって限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1について説明する。
補綴物を作製する場合に用いられる上顎模型及び下顎模型は、咬合器100に付着される。図1(A)、(B)及び(C)は、それぞれ咬合器100の正面図、側面図及び下面図を示す。咬合器100は、上弓部101と、下弓部102と、関節部103とを備える。上弓部101には、上顎模型が付着される。下弓部102には、下顎模型が付着される。上顎模型及び下顎模型は、図1における咬合器100の手前側に中切歯、奥側に大臼歯が配置されるように付着される。関節部103は、上弓部101及び下弓部102を連結する。関節部103には、回転軸104が設けられている。上弓部101が回転軸104を中心として回転運動することによって、上弓部101と下弓部102とが開閉する。
咬合器100は、左右対称の構造になっている。図1(A)及び(C)において一点破線で示された咬合器100を左右対称に分ける面は、咬合器100の正中矢状面である。入れ歯などの補綴物を被検者に装着した際、正中矢状面を介して歯列が左右対称になることで審美性が高まる。よって、正中矢状面は、上顎模型及び下顎模型を咬合器100に付着する際の基準面の1つとなる。正中矢状面と異なる基準面として、図1(A)及び(B)には水平面が破線で示されている。水平面には、例えば咬合平面板などが設置される。咬合平面板上には、上顎模型が載置され、咬合平面板上で上顎模型を上弓部101に位置合わせすることができる。図1(B)及び(C)には、正中矢状面及び水平面いずれとも直交し、かつ回転軸104を含む前額面が2点破線で示されている。回転軸104は、両側の顎関節突起間を結ぶ直線に相当する終末蝶番軸(Transverse Horizontal Axis、以下単に「THA」とする)に対応するため、回転軸104を含む当該前額面は、上顎模型及び下顎模型を咬合器100に付着する際の顎関節の位置に関する基準面として採用することができる。このように正中矢状面、水平面及び回転軸104を含む前額面が咬合器100における基準面である。
本実施の形態に係る情報処理装置としての端末200は、被検者に合わせて作製された上顎模型及び下顎模型を咬合器100に付着するために用いられる。端末200は、コンピュータ断層撮影(Computed Tomography:CT)で得られた3次元画像に、これら基準面に対応する基準を導入して被検者の顎関節と上顎及び下顎との位置関係を解析する。以下では、端末200について詳細に説明する。なお、上顎模型と下顎模型の相対的な位置関係は咬合採取に基づいて定めることができる。つまり、上顎模型又は下顎模型の一方が咬合器100に付着することで、他方が付着される位置が必然的に決まる。以下では、上顎模型を咬合器100に付着することを前提として説明する。
図2は、端末200及びその通信環境を示す。端末200は、例えばPC(Personal Computer)である。端末200は、ケーブルを介して、CT装置300と接続する。端末200は、ケーブルを介してCT装置300との間でデータ通信環境を構築しており、CT装置300との間で各種データを送受信する。
CT装置300は、例えば歯科用コーンビームCT装置である。CT装置300は、少なくともX線を照射する管球と、透過X線を検出する検出器と、操作用コンピュータであるコンソールとを備える。コンソールに対する操作入力に応じて、管球は、所定の位置に配置された被検者に対してX線を照射する。検出器は、被検者を透過したX線を検出する。このようにしてCT装置300は、被検者の顎部及び頭部を撮影する。
CT装置300は、被検者の頭部及び顎部を多方向から撮影し、投影データを取得する。投影データは、例えば医用画像のフォーマット及び医用画像を処理する機器間の通信プロトコルを定義した標準規格であるDICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)に準じるデータ(以下、「DICOMデータ」とする)である。CT装置300は、取得したDICOMデータを、ケーブルを介して端末200に送信する。CT装置300は、コンソールを操作するユーザの操作入力、あるいは端末200からのデータ送信指示に応じてDICOMデータを端末200に送信する。
図3は、端末200のハードウェア構成を示す。端末200は、ROM(Read Only Memory)10と、RAM(Random Access Memory)20と、外部記憶装置30と、通信インタフェース40と、表示装置50と、入力装置60と、CPU(Central Processing Unit)70とを備える。ROM10と、RAM20と、外部記憶装置30と、通信インタフェース40と、表示装置50と、入力装置60と、CPU70とは、装置内バスで接続されている。
ROM10は、各種初期設定、ハードウェアの検査、ソフトウェアプログラムのロードなどを行うための初期プログラムなどを記憶する。RAM20は、CPU70が実行する各種ソフトウェアプログラム、これらのソフトウェアプログラムの実行に必要なデータなどを一時的に記憶する。外部記憶装置30は、例えば、ハードディスクなどであって、各種ソフトウェアプログラム、ソフトウェアプログラムの実行に必要なパラメータなどの各種データを記憶する。これらソフトウェアプログラムの中には、DICOMデータの読み込み、3次元画像を表示するためのアプリケーションソフトウェアプログラムやOS(Operating System)のような基本ソフトウェアプログラムなどが含まれている。
通信インタフェース40は、送受信回路などを備える。通信インタフェース40は、送受信回路を用いて、CT装置300との間でデータを送受信する。表示装置50は、例えば液晶ディスプレイなどを備える。表示装置50は、CT装置300から送信されたDICOMデータに基づく3次元画像を表示する。3次元画像の他に、表示装置50は、端末200が実行したデータ処理の結果などを表示する。入力装置60は、例えばキーボード及びマウスなどを備える。入力装置60は、ユーザの操作入力を受け付け、操作入力に対応する信号をCPU70に入力する。
CPU70は、外部記憶装置30に記憶されたソフトウェアプログラムをRAM20に読み出して、そのソフトウェアプログラムを実行制御することにより、以下で説明する機能構成を実現する。
次に、図4を参照して、端末200の機能構成を説明する。
端末200は、図4に示すように、通信部1と、記憶部2と、入力部3と、表示部4と、制御部5とを備える。
通信部1は、通信インタフェース40及びCPU70によって実現される。通信部1は、外部、例えばCT装置300との間でデータを送受信する。通信部1がCT装置300に送信するデータには、例えば上記データ送信指示を含む動作指示データ及びCT装置300を制御管理するための各種パラメータなどが含まれる。通信部1がCT装置300から受信するデータには、例えば上述のDICOMデータ及びCT装置300の稼働状況を通知するデータなどが含まれる。
記憶部2は、外部記憶装置30及びCPU70によって実現される。記憶部2は、CT装置300から送信されたDICOMデータなどを記憶する。
入力部3は、入力装置60及びCPU70によって実現される。入力部3は、入力装置60を介した操作入力に対応する信号を受け付ける。入力部3は、受け付けた信号を制御部5に入力する。
表示部4は、各種情報を表示する。表示部4は、制御部5によって入力された画像データ及び表示指示信号に従って、画像データに対応する3次元画像を液晶ディスプレイに表示する。
制御部5は、CPU70によって実現される。制御部5は、規定部6と、算出部7とを備える。制御部5は、記憶部2に記憶されたDICOMデータをボクセルデータ(画像データ)に再構成する。より詳細には、例えば制御部5は、記憶部2を参照し、所定の変換ソフトウェアプログラムを用いてDICOMデータをボクセルデータに変換する。ボクセルデータは、3次元画像を最小画像単位であるボクセルで表現するためのデータ形式である。CT装置300による撮影時には、ボクセルのサイズを指定することができる。各ボクセルには、CT装置300による撮影で取得されたX線吸収度を数値化したボクセル値が格納されている。ボクセルデータには、各ボクセルに対応する座標が含まれる。このため、制御部5は、ボクセルに対応する座標を用いることで、ボクセルに関する3次元画像上の任意の位置間の距離を示す距離情報などを算出することができる。制御部5は、再構成したポクセルデータを記憶部2に記憶させる。
制御部5は、ボクセルデータとともに表示指示信号を表示部4に入力する。表示指示信号に応じて、表示部4は、ボクセルデータに対応する3次元画像を表示する。この結果、被検者の顎部及び頭部の3次元画像が液晶ディスプレイに表示される。
この際、ユーザが入力装置60を介して、3次元画像の回転、拡大、縮小などの操作入力を行うと、入力部3は、操作入力に対応する信号を制御部5に入力する。入力された信号に基づいて、制御部5は、操作入力にボクセルデータとともに表示指示信号を表示部4に入力する。これにより3次元画像の回転、拡大、縮小が実行される。こうすることで、ユーザは、表示された3次元画像を様々な角度から細部を観察することができるため、被検者の上顎及び下顎の位置、顎関節の位置、THAの位置及び顎部の状態などを把握することができる。
規定部6は、被検者の顎部及び頭部のCTで取得されたDICOMデータを再構成したボクセルデータに対応する3次元画像に対して、咬合器100における領域R(第1の領域)に対応する領域S(第2の領域)を規定する。咬合器100における領域Rは、例えば、咬合器100の正中矢状面、水平面、前額面及び回転軸104に基づいて定まる図5(A)、(B)及び(C)に示す直方体の領域である。ユーザは、3次元画像上で上記直方体の各頂点に対応する点を指定する操作入力を行う。入力部3は、入力装置60を介して入力された頂点を指定する操作入力に対応する信号を受け付ける。入力部3は、受け付けた信号を規定部6に入力する。規定部6は、指定された頂点の各座標に基づいて被検者の顎部及び頭部の3次元画像上に、図5(D)に示すように、直方体の領域Sを規定する。
算出部7は、領域Sを基準とする顎部及び頭部の位置を示す情報を算出する。位置を示す情報は、例えば、領域Sの各頂点からユーザに指定された任意の3本の歯、例えば上顎の中切歯及び左右の第二大臼歯の各切縁に対応する3つの位置までの距離を示す距離情報である。なお、算出部7は、領域S内における顎部に含まれる両側の顆頭の位置を示す情報を、位置を示す情報として算出してもよい。顆頭の位置を示す情報は、例えば、顆頭に含まれる点の座標である。
表示部4は、算出部7によって算出された距離情報を表示部4に入力する。表示部4は、入力された距離情報を、表示装置50を介して表示する。
次に、図6を参照して、本実施の形態に係る端末200によるデータ処理のフローを説明する。なお。以下のフローは、制御部5がDICOMデータから再構成されたボクセルデータとともに表示指示信号を表示部4に入力してから開始される。
まず、表示部4は、3次元画像を表示する(ステップS1)。制御部5は、すべての点が指定されるまで待つ(ステップS2;No)。すべての点が指定されると(ステップS2;Yes)、規定部6は、領域Sを規定する(ステップS3)。続いて、算出部7は、すべての点が指定されるまで待つ(ステップS4;No)。すべての点が指定されると(ステップS4;Yes)、算出部7は、距離情報を算出する(ステップS5)。続いて、表示部4は、距離情報を表示し(ステップS6)、データ処理のフローを終了する。
表示された距離情報は、上顎模型を咬合器100に付着する際に用いられる。領域Sは、咬合器100における領域Rに対応するため、領域Rの頂点に対応する位置と上顎の中切歯及び左右の第二大臼歯の各切縁に対応する3つの位置とが算出された距離になるように上顎模型を咬合器100に付着すればよい。
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係る端末200によれば、咬合器100に定められた領域Rに対応する領域Sを基準とする顎部及び頭部の位置を示す距離情報が算出される。領域Sは、被検者の顎部及び頭部の位置が正確に記録されているボクセルデータに対応する3次元画像上に規定されるため、上顎模型及び下顎模型をより正確に咬合器100に付着することができる。
なお、上記実施の形態では、算出部7は、領域S内における顎部に含まれる両側の顆頭の位置を示す情報を、位置を示す情報として算出してもよいこととした。顆頭に対応する顆頭球を備え、顆頭球の3次元的位置を調節可能な咬合器に上顎模型を付着する場合、両側の顆頭の位置を示す情報に基づいて、顆頭球の3次元的位置を調節できる。こうすることで、より正確な下顎運動が再現できる。
なお、上記実施の形態では、制御部5は、DICOMデータをボクセルデータに再構成するようにしたが、これに限らない。例えば、CT装置300がDICOMデータをボクセルデータとして出力する場合には、制御部5は、通信部1を介してボクセルデータを受信するようにしてもよい。
また、表示部4は、被検者の顎部及び頭部の3次元画像を表示する際、指定された2点間の距離を測定できるルーラーを表示してもよい。また、表示部4は、指定された点に任意のマーカーを表示し、制御部5によって算出されたマーカー間の距離を表示するようにしてもよい。表示部4は、制御部5によって算出された平面α、β、γ間の角度を表示するようにしてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について説明する。
本実施の形態に係る端末200のハードウェア構成及び機能構成は、上記実施の形態1と同じである。以下では、上記実施の形態1と異なる点を主に説明する。
規定部6は、ユーザの操作入力に従って、咬合器100に付着される上顎模型の所定箇所に対応する基準位置と咬合器100における領域R内の基準面に対応する平面とを領域S内に規定する。
上顎模型の所定箇所に対応する基準位置として、ユーザは任意の位置を指定できる。被検者に歯がある場合、基準位置は、任意の3本の歯、例えば上顎の中切歯及び左右の第二大臼歯の各切縁に対応する3つの位置である。被検者に歯がない場合、基準位置は、CT装置300での撮影時に被検者の顎部に配置された造影剤の位置であってもよい。基準位置を規定するために、ユーザは、表示部4によって表示された3次元画像を観察して、入力装置60を介して3次元画像上の任意の3点を指定する操作入力を行う。入力部3は、入力装置60を介して入力された3点を指定する操作入力に対応する信号を受け付ける。入力部3は、受け付けた信号を規定部6に入力する。規定部6は、指定された3点の座標を基準位置として規定する。
このとき、上記と同様に、表示部4は、入力部3及び制御部5を介して入力されたボクセルデータ及び表示指示信号に基づいて、3次元画像とともに当該3点を表示してもよい。これにより、ユーザは、3次元画像上における3つの基準位置を確認できる。
咬合器100の基準面に対応する平面を規定する際も同様に、ユーザは、表示部4によって表示されたボクセルデータに対応する3次元画像を観察して、入力装置60を介して3次元画像上の同一直線上にない任意の3点を指定する操作入力を行う。入力部3は、入力装置60を介して入力された3点を指定する操作入力に対応する信号を受け付ける。入力部3は、受け付けた信号を規定部6に入力する。規定部6は、指定された3点の座標を含む平面を、基準面として規定する。
平面は、例えば平面の方程式で規定される。点(x,y,z)を含み、(a,b,c)を法線ベクトルとする平面の方程式は、次の式で表される。
ax+bx+cz+d=0
規定部6は、入力された座標(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)、(x3,y3,z3)を上記の式に代入して連立方程式からa、b、cを求める。また、座標から得られる2つのベクトルの外積を利用してa、b、cを求めてもよい。
規定部6によって規定される平面には、例えば、正中矢状面に近似する平面α(第1の平面)と、水平面に近似する平面β(第2の平面)と、顎関節に関する基準を含む前額面に近似する平面γ(第3の平面)と、が含まれる。
正中矢状面は、解剖学的正位の姿勢における鉛直方向の断面かつ体を左右対称に分ける断面である。正中矢状面は、表示部4によって表示された被検者の顎部及び頭部の3次元画像全体を見て、またはCT時に審美的に配置された造影剤を見て、総合的に判断して定められる。例えば、正中矢状面は、上顎の中切歯切縁、下顎の中切歯切縁及び両側の顎関節突起間の中点に相当する3点を指定することで規定される。図7(A)は、表示部4によって表示される被検者の顎部及び頭部の3次元画像の概略図である。例えば図7(B)に示すようにユーザが平面αを規定するために上記3点を指定すると、入力部3は、当該3点それぞれに対応する座標(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)、(x3,y3,z3)を、制御部5に入力する。入力された各座標に対応する3点によって、平面αは、図7(C)に示す平面として規定される。
規定部6は、造影剤が配置された同一直線上にない少なくとも3つの位置に基づいて、平面αを規定してもよい。CTの際に、被検者の顔貌から推測される正中矢状面に造影剤を配置する。ユーザは、3次元画像内に示された少なくとも3箇所の造影剤の位置を指定することで、顔貌から推測される正中矢状面を平面αとすることができる。こうすることで、規定部6は、被検者の顔貌から推測される正中矢状面に忠実な平面αを規定できる。
水平面は、解剖学的正位の姿勢における水平方向の断面である。例えば、規定部6は、同一直線上にない少なくとも3つの基準位置に基づいて、平面βを規定する。ここでは、基準位置としての上顎の中切歯及び左右の第二大臼歯の各切縁に対応する3つの位置が同一水平面にある場合に規定される平面βについて、図8を参照して説明する。
図8(A)は、表示部4によって表示される被検者の顎部及び頭部の3次元画像を顎部側からみたときの概略図である。例えば図8(B)に示すように、ユーザが上顎の中切歯及び左右の第二大臼歯の各切縁に対応する3つの点を基準位置として指定すると、入力部3は、当該3点それぞれに対応する座標を制御部5に入力する。規定部6は、入力された各座標に対応する3点で平面βを規定する。このようにして規定された平面βは、図8(C)に示す平面である。
被検者に歯がなくても、造影剤が配置された同一直線上にない少なくとも3つの位置を含む平面が平面αと直交する場合、ユーザは、造影剤の位置を指定することで平面βを規定できる。なお、被検者の上顎に歯が1本又は2本ある場合は、CT装置300での撮影時に顎部に造影剤を配置する位置を2箇所又は1箇所にすればよい。
前額面は、解剖学的正位の姿勢における鉛直方向の断面であり、体を前側と後側に分割する断面である。平面γは、顎関節に関する基準を含む。このため、規定部6は、ユーザの操作入力に従って、顎関節に関する基準を規定する。顎関節に関する基準は、THAであってもよい。THAは、両側の顎関節突起間を結ぶ直線に相当するため、3次元画像における両側の顎関節突起それぞれに含まれる2点を指定すると、顎関節に関する基準としてTHAに重なる基準直線が規定される。基準直線は、例えば、直線の方程式で規定される。直線の方程式は、指定された、両側の顎関節突起それぞれに含まれる2点の座標から求めることができる。なお、顎関節に関する基準は、直線に限らず、直線を定める2点などであってもよい。
THAが平面αに直交する場合に規定される平面γについて、図9を参照して説明する。図9(A)は、表示部4によって表示される被検者の顎部及び頭部の3次元画像の概略図である。例えば図9(B)に示すように、まずユーザがTHAに含まれる2点を指定すると基準直線が規定される。さらに、ユーザが平面βから基準直線に向かう平面βの垂線と平面βとの交点、及び基準直線に含まれる当該交点と同一直線上にない2点を含む3点を指定すると、入力部3は、当該3点に対応する座標を制御部5に入力する。規定部6は、入力された各座標に対応する3点で平面γを規定する。このようにして規定された平面γは、図9(C)に示す平面である。
図10は、上記のように規定された平面α、β、γ及び基準直線を示す。平面α、β、γは相互に直交している。また、平面γは基準直線を含む。
算出部7は、規定部6によって規定された基準位置と平面との間の距離を示す距離情報を、位置を示す情報として算出する。算出部7は、例えば、点と平面との距離の公式、三平方の定理などを用いて距離情報を算出する。基準位置が上顎の中切歯、左右の第二大臼歯の各切縁に対応する3点の場合について説明する。図11は、図10の3次元画像を矢印Pの方向から見たときの平面α、γと、図8(C)における上顎の中切歯、左右の第二大臼歯の各切縁それぞれに対応する基準位置L、M、Nを示す。
Lは平面α、βに含まれるため、算出部7は、Lと平面αとの距離情報及びLと平面βとの距離情報として、ともに0を算出する。算出部7は、Lの座標と平面γの方程式とからLと平面γとの距離情報としてd1を算出する。
算出部7は、Mの座標と平面α、γの各方程式とから、Mと平面α、γとの各距離情報としてd2及びd3を算出する。Mは平面βに含まれるため、算出部7は、Mと平面βとの距離情報として0を算出する。
算出部7は、Nの座標と平面α、γの各方程式とから、Nと平面α、γとの各距離情報としてd4及びd5を算出する。Nは平面βに含まれるため、算出部7は、Nと平面βとの距離情報として0を算出する。
また、算出部7は、基準直線と平面βとの間の距離を示す距離情報を、位置を示す情報として算出する。例えば、算出部7は、平面α、β、γの交点の座標と、平面α及び基準直線の交点の座標との間の距離情報としてd6を算出する。
算出部7は、算出した距離情報を表示部4に入力する。表示部4は、入力された距離情報を、表示装置50を介して表示する。
次に、図12を参照して、本実施の形態に係る端末200によるデータ処理のフローを説明する。なお。以下のフローは、制御部5がDICOMデータから再構成されたボクセルデータとともに表示指示信号を表示部4に入力してから開始される。
まず、表示部4は、3次元画像を表示する(ステップS11)。制御部5は、すべての点が指定されるまで待つ(ステップS12;No)。すべての点が指定されると(ステップS12;Yes)、規定部6は、基準直線を規定する(ステップS13)。続いて、規定部6は、平面α、β、γを規定する(ステップS14)。次に、算出部7は、距離情報(d1〜d6)を算出する(ステップS15)。表示部4は、距離情報を表示し(ステップS16)、データ処理のフローを終了する。
平面α、β及び基準直線を含むγは、上記した咬合器100における領域R内の正中矢状面、水平面及び回転軸104を含む前額面にそれぞれ対応する。上顎模型を咬合器100に付着する際には、次の条件を満たすようにすればよい。(1)上顎模型の中切歯の切縁(Lに対応)が、咬合器100における正中矢状面上であって、前額面からd4の距離の位置にある。(2)左の第二大臼歯の切縁(Mに対応)が、咬合器100における正中矢状面からd2であって、前額面からd3の距離の位置にある。(3)右の第二大臼歯の切縁(Nに対応)が、咬合器100における正中矢状面からd4であって、前額面からd5の距離の位置にある。(4)咬合平面板(水平面)が回転軸104からd6離間した位置にある。なお、本実施の形態では、上顎の中切歯、左右の第二大臼歯の各切縁が同一水平面上にあるため、咬合器100の咬合平面板から上顎の中切歯、左右の第二大臼歯の各切縁までの距離は0である。この場合、上顎模型を平面咬合板に載置すればよい。
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、規定部6によって、咬合器100に付着される上顎模型の所定箇所に対応する基準位置と咬合器100における領域R内の基準面に対応する平面α、β、γとが領域S内に規定され、算出部7によって、基準位置と平面α、β、γとの間の距離を示す距離情報が算出される。これにより、咬合器100の基準面に対する上顎模型の所定箇所との距離が得られるため、咬合器100にさらに正確に上顎模型を付着することができる。
また、本実施の形態では、規定部6によって規定される平面には、平面αと、平面βと、顎関節に関する基準を含む平面γと、が含まれるようにした。平面α、β、γは、それぞれ咬合器100の正中矢状面、水平面、回転軸104を含む前額面に対応するため、咬合器100に対して上顎模型の3次元位置を正確に決めることができる。
また、本実施の形態では、規定部6によって顎関節に関する基準としての基準直線が規定され、算出部7は、基準直線と平面βとの間の距離を示す距離情報を算出することとした。このため、咬合器100の回転軸104を基準直線に対応させることで、咬合器100の回転軸104を基準とする水平面の高さを決めることができる。また、平面γは、基準直線を含むことで顎関節の位置を反映するため、顎関節と上顎及び下顎との位置関係を咬合器100にさらに正確に再現できる。
また、本実施の形態では、顎関節に関する基準は、THAであってもよいこととした。THAは、咬合器100の回転軸104に対応させることができるため、上顎と顎関節との位置関係を、上顎模型と咬合器100の関節部103との位置関係に反映させて、上顎模型を咬合器100により正確に付着させることができる。
また、本実施の形態では、規定部6は、造影剤が配置された同一直線上にない少なくとも3つの位置に基づいて、平面αを規定するようにした。これにより、CTの際、被検者の顔貌から推測される正中矢状面に造影剤を配置することで、規定される平面αを、被検者の顔貌から推測される正中矢状面に一致させることができる。この結果、咬合器100に付着させた上顎模型に基づいて作製された補綴物を被検者に装着した際の審美性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、規定部6は、同一直線上にない少なくとも3つの基準位置に基づいて、平面βを規定するようにした。被検者に歯がない場合、通常は被検者の顔貌から推測される正中矢状面と咬合平面が直交するように、蝋堤を調整する。当該蝋堤の咬合平面に造影剤を配置してCT装置300で撮影することで、3箇所の位置は、3次元画像における平面αに直交する平面βを規定することになる。この場合、蝋堤を含む上顎模型を咬合器100の水平面に配置するだけで上顎模型を正確に咬合器100に付着することができる。
なお、咬合器100の基準面として、フランクフルト平面、カンペル平面などを用いてもよい。この場合、ユーザによる操作入力に従って、規定部6は、フランクフルト平面、カンペル平面などに対応する平面を規定する平面情報を規定すればよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について説明する。
本実施の形態に係る端末200のハードウェア構成及び機能構成は、上記実施の形態1と同じである。以下では、上記実施の形態1と異なる点を主に説明する。
上記実施の形態1では、顎関節に関する基準をTHAとした。しかし、顎関節又は顔が歪んでいるため、THAが平面αに直交しない場合がみられる。そこで、基準直線は、THAが平面αに直交しない場合には、THAと平面αの交点を通り平面αに直交する直線、すなわち平面αに直交するTHAの近似直線であってもよい。
図13は、図10の3次元画像を矢印Qの方向から見たときの平面α、βとTHAとを示す。このようにTHAが平面αに直交しない場合、例えばTHAと平面αの交点を通り、平面αに直交する直線を基準直線とする。この他、この場合の基準直線は、THAの一端を通り、かつ平面αに直交する直線であってもよい。
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係る端末200によれば、THAが平面αに直交しない場合には、平面αに直交するTHAの近似直線を基準直線とする。平面αは平面βに直交するため、基準直線は平面βと平行になる。基準直線に対応する回転軸104は、咬合器100の水平面と平行に設けられているため、3次元画像上に規定された平面α、β、γ及び基準直線の位置関係をそのまま咬合器100に基準面及び回転軸104に対応させることができる。また、顔貌から見たときの正中矢状面、水平面及び前額面に対応させて、平面α、β、γを規定できるため、咬合器100に付着させた上顎模型に基づいて作製された補綴物を被検者に装着した際の審美性を向上させることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4について説明する。
本実施の形態に係る端末200のハードウェア構成及び機能構成は、上記実施の形態1と同じである。以下では、上記実施の形態1と異なる点を主に説明する。
本実施の形態では、規定部6は、平面αを、基準直線に直交する平面として規定し、平面βを、基準直線に平行な平面として規定する。
図14は、図10の3次元画像を矢印Qの方向から見たときの平面α、βとTHAとを示す。このようにTHAが平面αに直交しない場合、規定部6は、THAを基準直線として規定してもよい。このとき、規定部6は、平面αを、当該基準直線に直交する平面として規定する。もちろんこの場合でも、規定部6は、平面βを、基準直線に平行な平面として規定する。このように規定された平面α、β及び距離情報に基づいて咬合器100に上顎模型を付着した場合、咬合器100の回転軸104は水平面に平行なので、咬合器100の基準面と、平面α、βが一致しない状態で上顎模型が付着される。
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係る端末200によれば、被検者の実際のTHAに対する上顎の位置関係をより正確に反映した平面α、β、γと基準位置との距離が算出される。このため、咬合器100の回転軸104に対して、被検者の実際の顎部の状態に忠実に上顎模型を付着することができ、被検者の顎関節、上顎及び下顎の運動などを含む機能性を咬合器100で再現できる。
なお、上記実施の形態2乃至4では、平面α、β、γ及び基準直線は、ユーザによる操作入力に従って規定される。このため、ユーザは、3次元画像において正中矢状面、水平面及びTHAなどの位置関係を考察した上で、審美性と機能性のバランスを見ながら平面α、β、γを規定する操作入力をすればよい。
また、上記各実施の形態では、上顎における基準位置を採用したが、下顎における基準位置を採用してもよい。
なお、上記各実施の形態における端末200及びCT装置300との通信は、全部又は一部が無線通信であってもよい。
なお、上記各実施の形態において、実行されるソフトウェアプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read-only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto-Optical disc)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行するシステムを構成することとしてもよい。
また、ソフトウェアプログラムを通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置などに格納しておき、例えば、端末200は、搬送波に重畳させて、ソフトウェアプログラムをダウンロードするようにしてもよい。
また、上述の機能を、OSが分担して実現する場合又はOSとアプリケーションソフトウェアプログラムとの協働により実現する場合には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、ダウンロードなどしてもよい。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5について説明する。
本実施の形態では、上記各実施の形態に記載のいずれかの端末200を用いて、上顎模型を咬合器100に付着するための咬合器用部材400について説明する。
本実施の形態に係る咬合器用部材400は、図15に示すように水平な基体としての咬合平面板500上の任意の位置に配置される。咬合平面板500は、図1に示す咬合器100の上弓部101と下弓部102との間にその上面が配置される。咬合平面板500の高さは、調節部材501を緩めることで調節できる。
咬合器用部材400は、咬合平面板500上面を基準として鉛直方向に長さを調節可能な複数の支持体401を備える。支持体401は、上顎模型を支持する。上記基準位置が3つの場合、支持体401は、少なくとも3つあればよい。支持体401は、例えば、図16に示すように、水平面に安定して配置できるようにボルトとナットを加工した部材で形成される。支持体401は、ボルトを締めることで、ボルト頭部の高さを低くでき、逆に、ボルトを緩めることでボルト頭の高さを高くできる。支持体401は、上顎模型における上記基準位置に相当する部分がボルト頭に接するようにして、上顎模型を支持する。咬合器用部材400は、上顎模型を支持するために、ある程度の強度が要求される。咬合器用部材400は、例えば、ステンレス、プラスチックなどで形成されてもよい。
ここで、咬合器用部材400の使用方法を、上記実施の形態2の端末200を用いた場合において説明する。図17は、咬合平面板500の上面を、上面の垂線方向から見た図である。咬合器100に配置する際、咬合平面板500の正中矢状面が、平面αに対応する咬合器100の正中矢状面と一致するように、咬合平面板500は配置される。咬合平面板500の上面の高さは、実施の形態1に記載したように、回転軸104からd6離間した位置になるように調節される。平面γはTHAに対応する回転軸104を含む前額面に対応する。このようにして咬合器100に配置された咬合平面板500の上面に、d1乃至d5に基づいて、L、M、Nの位置に咬合器用部材400を配置する。次に、上顎模型の中切歯、左右の第二大臼歯がそれぞれL、M、Nの位置に置かれた咬合器用部材400に支持されるように、上顎模型を咬合平面板500の上面に載置する。なお、上記実施の形態1では、咬合平面板500の上面に対応する平面βからL、M、Nまでの距離がすべて0であるため、実際には、咬合器用部材400の咬合平面板500の上面における位置が決まれば、上顎模型の咬合器100に対する位置が決まる。平面βからL、M、Nまでの距離が所定の値の場合、ボルトの締め具合を調節して、支持体401の鉛直方向の長さを所定の値に合わせればよい。
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係る咬合器用部材400は、咬合平面板500上の任意の位置に配置されるので、端末200で算出される平面α、γから基準位置までの距離を咬合平面板500上に反映させることができる。また、咬合器用部材400は、咬合平面板500を基準として鉛直方向に長さを調節可能なため、平面βから基準位置までの距離を咬合平面板500上に反映させることができる。こうすることで、上顎模型及び下顎模型をより正確に咬合器100に付着することができる。
なお、本実施の形態では、咬合器用部材400は、ボルトとナットを加工した部材で形成するようにしたが、例えば、鉛直方向にスライドする位置決め機構を備えるスライドシャフトなどであってもよい。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6について説明する。
本実施の形態では、上記実施の形態に記載のいずれかの端末200を用いて、上顎模型を咬合器100に付着するための咬合器用部材600について説明する。本実施の形態に係る咬合器用部材600は、上記実施の形態4と異なり、咬合平面板500を利用せずに、上顎模型を咬合器100に付着させることができる。
図18は、咬合器用部材600の斜視図を示す。咬合器用部材600は、位置決め部材601a、601bを含む水平な基体601と、支持体602とを備える。基体601は、図1に示す咬合器100の上弓部101と下弓部102との間にその上面が配置される。
位置決め部材601a、601bは上下に重なって、交差している。位置決め部材601aの両端は、基体601の内側に、前後方向に設けられた溝に挿入されている。このため、位置決め部材601aは、基体601の上面を前後方向にスライド可能である。位置決め部材601bは、左右方向の中央に固定されている。位置決め部材601a、601bには、ガイド穴603が設けられている。
支持体602は、位置決め部材601a、601bに設けられたガイド穴603に挿入され、ガイド穴603の任意の位置で固定することができる。このため、支持体602は、基体601上の任意の位置に配置される。また、支持体602は、基体601の上面に垂直な軸を中心に回転させることで、基体601の上面から突出する部分の長さを調節できる。これにより、支持体602は、基体601上面を基準として鉛直方向に長さを調節可能で、上顎模型を支持する。
咬合器用部材600の使用方法を、上記実施の形態2の端末200を用いて上顎模型700を咬合器100に付着する場合において説明する。咬合器用部材600の正中矢状面(位置決め部材601bを左右対称に分断する面)が咬合器100の正中矢状面と一致するように、咬合器用部材600は咬合器100の上弓部101と下弓部102との間に配置される。上記実施の形態4と同様に、3次元画像内の基準位置としての3つの歯又は造影剤の位置と平面α、γとの位置関係を反映するように支持体602を固定する。支持体602における基体601の上面から突出する部分の長さは、平面βと当該歯又は造影剤の位置との距離と一致させる。次に、図19に示すように、当該歯又は造影剤の位置を各支持体602に対応させて、上顎模型700が支持体602に載せられる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係る咬合器用部材600は、咬合平面板500を用いなくても、上顎模型700及び下顎模型をより正確に咬合器100に付着することができる。
なお、基体601上面に長さを示す目盛りを付してもよい。こうすることで、端末200で算出される平面α、γから基準位置までの距離を基体601上に容易に反映させることができる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同などの発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
1 通信部
2 記憶部
3 入力部
4 表示部
5 制御部
6 規定部
7 算出部
10 ROM
20 RAM
30 外部記憶装置
40 通信インタフェース
50 表示装置
60 入力装置
70 CPU
100 咬合器
101 上弓部
102 下弓部
103 関節部
104 回転軸
200 端末
300 CT装置
400、600 咬合器用部材
401、602 支持体
500 咬合平面板
501 調節部材
601 基体
601a、601b 位置決め部材
603 ガイド穴
700 上顎模型

Claims (13)

  1. 被検者の顎部及び頭部のコンピュータ断層撮影で取得されたデータを再構成した画像データに対応する3次元画像に対して、咬合器における第1の領域に対応する第2の領域を規定する規定部と、
    前記第2の領域を基準とする前記顎部及び前記頭部の位置を示す情報を算出する算出部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記規定部は、
    ユーザの操作入力に従って、前記咬合器に付着される顎模型の所定箇所に対応する基準位置と前記第1の領域内の基準面に対応する平面とを前記第2の領域内に規定し、
    前記算出部は、
    前記規定部によって規定された前記基準位置と前記平面との間の距離を示す距離情報を、前記位置を示す情報として算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記平面には、
    正中矢状面に近似する第1の平面と、
    水平面に近似する第2の平面と、
    顎関節に関する基準を含む前額面に近似する第3の平面と、
    が含まれる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記規定部は、
    ユーザの操作入力に従って、前記顎関節に関する基準を規定し、
    前記算出部は、
    前記顎関節に関する基準と前記第2の平面との間の距離を示す距離情報を、前記位置を示す情報として算出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記顎関節に関する基準は、
    終末蝶番軸である、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
  6. 前記顎関節に関する基準は、
    前記第1の平面に直交する終末蝶番軸の近似直線である、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
  7. 前記規定部は、
    前記第1の平面を、前記顎関節に関する基準に直交する平面として規定し、
    前記第2の平面を、前記顎関節に関する基準に平行な平面として規定する、
    ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記規定部は、
    造影剤が配置された同一直線上にない少なくとも3つの位置に基づいて、前記第1の平面を規定する、
    ことを特徴とする請求項3乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記規定部は、
    同一直線上にない少なくとも3つの前記基準位置に基づいて、前記第2の平面を規定する、
    ことを特徴とする請求項3乃至8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記算出部は、
    前記第2の領域内における前記顎部に含まれる両側の顆頭の位置を示す情報を、前記位置を示す情報として算出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 被検者の顎部及び頭部のコンピュータ断層撮影で取得されたデータを再構成した画像データに対応する3次元画像に対して、咬合器における第1の領域に対応する第2の領域を規定する規定ステップと、
    前記第2の領域を基準とする前記顎部及び前記頭部の位置を示す情報を算出する算出ステップと、
    を含む情報処理方法。
  12. コンピュータを、
    被検者の顎部及び頭部のコンピュータ断層撮影で取得されたデータを再構成した画像データに対応する3次元画像に対して、咬合器における第1の領域に対応する第2の領域を規定する規定部、
    前記第2の領域を基準とする前記顎部及び前記頭部の位置を示す情報を算出する算出部、
    として機能させるプログラム。
  13. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の情報処理装置を用いて、上顎模型を咬合器に付着するための咬合器用部材であって、
    水平な基体上の任意の位置に配置され、かつ前記基体上面を基準として鉛直方向に長さを調節可能で、前記上顎模型を支持する複数の支持体、
    を備える咬合器用部材。
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