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JP2014117494A - 汁物をすくい取る食器具 - Google Patents

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JP2014117494A
JP2014117494A JP2012275405A JP2012275405A JP2014117494A JP 2014117494 A JP2014117494 A JP 2014117494A JP 2012275405 A JP2012275405 A JP 2012275405A JP 2012275405 A JP2012275405 A JP 2012275405A JP 2014117494 A JP2014117494 A JP 2014117494A
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Masataka Ishii
正孝 石井
Akira Miyagi
晃 宮城
Kunio Ishii
邦夫 石井
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Abstract

【課題】操作をしない自然状態では、具と汁を一緒にすくい取ることができ、操作をした場合にのみ汁を流し出すことができる汁物をすくい取る食器具を提供する。
【解決手段】汁出口11を設けた碗部10と、前端から後端部まで上下に貫通した柄穴を設けた柄部20と、柄穴20にスライド自在に嵌められたスライド部30と、碗部10の汁出口11を覆うようにスライド部30の前端に連結した開閉板部と、柄部20に嵌まる握り部50と、柄穴に、スライド部30にばね弾性反発力を付与するように嵌められた圧縮スプリングとを有するようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、汁物をすくい取る食器具、例えば、具や汁が混ざった汁物を食品容器からすくい取って他の食品容器に運ぶお玉杓子、および、具や汁が混ざった汁物を食品容器からすくい取って口元に運ぶ匙に関する。
先ず、お玉杓子についてであるが、一般に広く使われている普通のお玉杓子は、碗部に汁穴を有せず、具と汁とを一緒にすくい取るようにした食器具である。
また、従来のお玉杓子には、碗部の底部または側部の一部に汁穴を設け、汁を排出して、具だけをすくい取るようにした穴明きお玉杓子がある。
上記の穴明きお玉杓子には、特許文献1に記載(考案の名称 食用汁物すくい上げ器具)されたものがある。この食用汁物すくい上げ器具は、皿状碗部の柄近傍に、柄の操作により汁を分別、調整して排出するための小孔を形成したものである。
また、碗部に汁穴とこの汁穴を開閉自在に覆う開閉板とを設け、この開閉板を開閉操作することにより、具と汁とを一緒にすくい取ることも、また汁を排出して具だけをすくい取ることもできるようにしたお玉杓子がある。
上記の碗部に汁穴とこの汁穴を開閉自在に覆う開閉板とを設けた従来のお玉杓子には、特許文献2に記載(発明の名称 お玉杓子およびその製造方法)されたものがある。以下、これについて、図13、図14を示して説明する。このお玉杓子は、碗部に柄部の基端を取付け、碗部に底部を貫通する複数の汁排出穴部と、汁排出穴部に積重して、この汁排出穴部を開閉させる開閉板部と、開閉板部に連設され、柄部の中途より柄部の軸に沿って斜め上下動させてこの開閉板部を開閉操作する(カバー部に被われる)操作板部とを備えている。開閉板部には、汁排出穴部と同様な連通穴部が備えられ、操作板部には、その斜め上下動を操作しやすい操作ボタンが備えられている。そして、操作板部を柄部の軸に沿って斜めに押下げて、開閉板部を碗部の底面に当接させ、これ以上操作板部を下に押下げることができなくなるようにした状態にすると、汁排出穴部と連通穴部の互いの上下対向がズレて、両穴部が上下に貫通せず、汁排出穴部が閉ざされるように形成している。これにより、具と汁とを一緒にすくい取ることができるようになっている。一方、操作板部を柄部の軸に沿って斜めに押上げて、開閉板部を碗部の底面から離し、碗部の内側に突出している操作板部の一部を碗部の柄部方向の側面に当接させ、これ以上操作板部を上に押上げることができなくなるようにした状態にすると、汁排出穴部と連通穴部の互いの上下対向にズレがなくなり、両穴部が上下に貫通し、汁排出穴部が開かれるように形成している。これにより、汁を排出し、具だけをすくい取ることができるようになっている。
次いで、匙についてであるが、一般に広く使われている普通の匙は、皿状の碗部に汁穴を有せず、具と汁とを一緒にすくい取るようにした食器具である。これには、皿状の底が少し浅いスプーンと、皿状の底が少し深い散レンゲがある。
また、従来の匙には、匙の皿状頭部に汁穴を設け、汁を排出する穴明き匙がある。
上記の穴明き匙には、特許文献3に記載(考案の名称 食事用さじ)されたものがある。
この食事用さじは、皿状頭部に汁を排出するための小孔が、皿状頭部と柄部との結合部分の近傍に形成されたものである。これにより、汁物をすくい取ったとき、本体を傾動操作させることにより、汁に含まれる具の割合を調整できるようになっている。
実用新案登録第3153160号 特開2003−199678号 実用新案登録第3153159号
先ず、上記の従来の、碗部に汁穴を有せず、具と汁を一緒にすくい取るようにした普通のお玉杓子は、具と汁を一緒にすくい取る場合、適量の汁をすくい取るには、本体を傾動操作して、汁を排出するようにしなければならない。だが、本体の傾動操作次第では、お玉杓子から汁を外にこぼしてしまったり、汁の排出量が過多になったり、過小になったりする問題点がある。
そして、上記の従来の、碗部の底部または側部の一部に汁穴を設け、汁を排出して、具だけをすくい取るようにした穴明きお玉杓子は、汁を排出し具のみをすくい取るには便利であるが、具と汁とを一緒にすくい取るには、碗部の汁穴が設けられていない部分に具と汁とを寄せてすくい取らなければならない。だが、本体の傾動操作次第では、汁の排出量が過多になったり、過小になったりする問題点がある。
また、上記の従来の、碗部に汁穴とこの汁穴を開閉自在に覆う開閉板とを設け、この開閉板を開閉操作することにより、具と汁とを一緒にすくい取ることも、また汁を排出して具だけをすくい取ることもできるようにしたお玉杓子は、本体を傾動操作させずとも、操作ボタンの操作により汁を排出することができる。だが、いったん操作ボタンを操作すると、そのときの操作板部の状態が、次に操作ボタンを操作するまで維持される。そこで、操作板部が斜めに押下げられている状態では、使用者が具のみをすくい取ることができると思い込んでいてもそうはならず、汁まですくい取ってしまう問題点がある。一方、操作板部が斜めに押上げられている状態では、使用者が具と汁を一緒にすくい取ることができると思い込んでいてもそうはならず、汁が排出して、具のみをすくい取ってしまう問題点がある。
また、この従来のお玉杓子は、碗部の底部を貫通する複数の汁排出穴部とこの汁排出穴部に積重する開閉板部の複数の連通穴部とを上下に対向させて、その対向にズレがなく、上下貫通したときに汁が排出するようにしているので、その際、両穴部の内壁に汁かすが付着したり、あるいは両穴部の間に小さな具が流れ出て詰まってしまう場合がある。これでは使用後、両穴部の内壁をキレイに拭き、詰まった具を洗い流し出すのが難くなり、これを放置すると、後々両穴部の内壁の付着した汁かすや詰まった具が腐敗する虞があり、衛生管理上の問題点がある。
次いで、上記の従来の、皿状の碗部に汁穴を有せず、具と汁とを一緒にすくい取ることができる匙は、具だけをすくい取る場合は、本匙だけで適量の具をすくい取ることができず、別体の箸で具を本匙に乗せて、これを箸で押えなければならない等の操作をしなければならない問題点がある。特に、幼児、老人、病人、身体障害者等の被介護者に対し食事を食べさしてあげる場合は、被介護者の口元であまり匙を傾ける操作ができないので、具を箸で、汁を匙で別々に口元へ運ばなければならない場合が多く、匙だけで適量の具と汁を一緒に食べさせてあげられない問題点がある。
そして、従来の皿状頭部に汁穴を設け、汁を排出する穴明き匙は、具と汁とを一緒にすくい取る場合は、皿状頭部の汁穴が設けられていない部分に具と汁とを寄せるようにすくい取らなければならないので、本体の傾動操作次第では、匙から汁を外にこぼしてしまったり、汁の排出量が過多になったり、過小になったりする問題点がある。
本発明は、上記の従来の食器が有している問題点を解決しようとするものであり、具と汁とを一緒にすくい取ることもでき、また汁を流し出して具だけをすくい取ることもできる食器具であって、所定の操作をしない自然状態では、常に具と汁とを一緒にすくい取ることができ、所定の操作をした状態でのみ、汁を排出して具だけをすくい取ることができるようにする。そして、この所定の操作を止めると、自動的に所定の操作をしない元の自然状態に戻り、常に具と汁とを一緒にすくい取ることができるようにする食器具を提供することを目的とする。
また、汁が排出しやすく、使用後、容易にキレイに洗浄することができる衛生的な食器を実現することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1記載の汁物をすくい取る食器具は、後側面に汁出口を設けた碗部と、前記碗部の後部外周縁から斜め上方に延び、前端から後端部の当接部に至るまで上下に貫通した柄穴を設けた柄部と、後端部に凸部と、この凸部より後方に延びた受け部とを設け、前記柄部の柄穴にスライド自在に嵌められた細長いスライド部と、前記柄部の柄穴を通って前記スライド部の前端に連結し、前記碗部の汁出口を外側から覆うようにした開閉板部と、前記受け部をその外周を覆ってスライド自在に収納し、かつ前記当接部をその外周を覆って緊密に収納する保持穴と、この保持穴の前端側に前記凸部をその上方を露出させて収納する保持溝とを設けて、前記柄部に嵌まる握り部と、前記柄部の柄穴に前記受け部と前記当接部との間で嵌められた圧縮スプリングと、を有することを特徴とする。
また、請求項2記載の汁物をすくい取る食器具は、請求項1記載の汁物をすくい取る食器具において、前記握り部の前端部の下面に、握り滑り止め部を設けたことを特徴とする。
また、請求項3記載の汁物をすくい取る食器具は、請求項1または2記載の汁物をすくい取る食器具において、食器具がお玉杓子であることを特徴とする。
また、請求項4記載の汁物をすくい取る食器具は、請求項1または2記載の汁物をすくい取る食器具において、食器具が匙であることを特徴とする。
本発明の汁物をすくい取る食器具は、前記スライド部の凸部にタッチせず、前記スライド部を操作しない自然状態では、前記圧縮スプリングが前記スライド部にばね弾性反発力を付与して、前記スライド部を前記柄部の柄穴の前端方向にスライドさせるので、前記開閉板部が前記碗部の汁出口の周囲に接触して汁出口を閉ざし、具と汁を一緒にすくい取ることができるようになる。また、前記スライド部の凸部にタッチして、前記スライド部を操作し、このスライド部を前記柄部の柄穴の後端方向にスライドさせた状態では、前記圧縮スプリングが撓み、前記開閉板部が前記碗部の汁出口の周囲から遊離して汁出口を開き、汁を流し出し、具のみをすくい取ることができるようになる。そして、前記スライド部の凸部にタッチすることを止め、前記スライド部の操作を止めると、自動的に前記スライド部を操作しない自然状態に戻るようになる。
本発明の汁物をすくい取る食器具は、前記スライド部の凸部にタッチせず、前記スライド部を操作しない自然状態では、前記圧縮スプリングが前記スライド部にばね弾性反発力を付与して、前記スライド部を前記柄部の柄穴の前端方向にスライドさせるので、前記開閉板部が前記碗部の汁出口の周囲に接触して汁出口を閉ざし、具と汁を一緒にすくい取ることができるようになる効果を発揮する。また、前記スライド部の凸部にタッチして、前記スライド部を操作し、前記該スライド部を前記柄部の柄穴の後端方向にスライドさせた状態では、前記圧縮スプリングが撓み、前記開閉板部が前記碗部の汁出口の周囲から遊離して汁出口を開き、汁を排出し、具のみをすくい取ることができるようになる効果を発揮する。そして、前記スライド部の凸部にタッチすることを止め、前記スライド部の操作を止めると、自動的に前記スライド部を操作しない自然状態に戻り、前記圧縮スプリングが前記スライド部にばね弾性反発力を付与して、前記スライド部を前記柄部の柄穴の前端方向にスライドさせるので、前記開閉板部が前記碗部の汁出口の周囲に接触して汁出口を閉ざし、具と汁を一緒にすくい取ることができるようになる効果を発揮する。
そして、本発明の汁物をすくい取る食器具は、碗部の後側面に汁出口を設け、その外側から覆う開閉板部を設けるので、汁が排出しやすく、たとえ、小さな具が汁出口に詰まったり、汁かすが汁出口の内壁に付着したとしても、汁出口と開閉板部を碗部の内側からブラシ等を用いれば、容易に洗浄することができ、衛生管理上望ましい効果を発揮することができる。
また、本発明の汁物をすくい取る食器具は、前記握り部の前端部の下面に、握り滑り止め部を設けるものは、本食器具を握ったとき、握りが滑って本食器具を握り落としてしまうのを防止することができるようになる効果を発揮する。
実施例1に関わるお玉杓子の外観図 実施例1に関わるお玉杓子の碗部の図1のB−B線断面図と柄部の正面図 実施例1に関わるお玉杓子の汁出口を閉じた状態の軸心を通る側面断面図であり、図1のA−A線断面図 実施例1に関わるお玉杓子の図3のE部の拡大断面図 実施例1に関わるお玉杓子の汁出口を開いた状態の軸心を通る側面断面図 実施例1に関わるお玉杓子の図5のF部の拡大断面図 実施例1に関わるお玉杓子の軸心を通る主要部対照側面断面図で、(1)は碗部と柄部の側面断面図、(2)はスライド部の側面断面図、(3)は握り部の側面断面図 実施例1に関わるお玉杓子の(1)は図1のC−C線断面図、(2)は図1のD−D線断面図 実施例2に関わるお玉杓子の汁出口を閉じた状態の軸心を通る側面断面図 実施例2に関わるお玉杓子汁出口を開いた状態の軸心を通る側面断面図 実施例3に関わる匙の汁出口を閉じた状態の軸心を通る側面断面図 実施例3に関わる匙の汁出口を開いた状態の軸心を通る側面断面図 従来のお玉杓子の実施例に関わる外観図 従来のお玉杓子の実施例に関わる側面断面図
以下、本発明の汁物をすくい取る食器具の実施形態の実施例を図面に基づいて説明する。
実施例1について、図1〜図8を示して説明する。本実施例は、汁物をすくい取る食器具がお玉杓子であるものである。
このお玉杓子は、図1、図2、図3に示すように、碗部10と柄部20とスライド部30と開閉板部40と握り部50と圧縮スプリング60とを有する。(開閉板部40は、図1では隠れて視えない。また、圧縮スプリング60は、図1、図2では隠れて視えない。)
前記碗部10は、図2、図3、図5、図7の(1)に示すように、全体が球台状をなし、底面13が平板状をなし、後側面12に汁出口11を設けている。汁出口11は底面13から後側面12の上下略中央まで切り欠いている。前記柄部20は、図3、図4、図5、図6、図7の(1)に示すように、碗部10の後部外周縁から後方に向かって斜め上方に延びる細長い平板状をなし、前端から後端部の当接部22に至るまで、平行に延びる左右一対の側部23a、23bに挟まれて上下に貫通する柄穴21を設けている。そして、当接部22は左右の側面が連面した板状を形成している。ここで、柄部20の斜め上方への傾斜角度は、略20度になっているが、この傾斜角度は、具や汁の入った食器容器の形状とサイズに対応するように、略20度から略70度の間に形成するのが好ましい。尚、碗部10と柄部20は、金属材料(例えば、ステンレス鋼材)で一体的に成形すると、金属材料板を形抜きし、柄部20に柄穴21をあけて、碗部10をつぼ押し形成することができるので、両部10、20の製造工程が一体化し、両部10、20の連結構造が堅固になるので好ましい。一体的に形成しないばあいは、碗部10と柄部20をリベットなどで連結させる。
前記スライド部30は、図2、図3、図5、図7の(2)に示すように細長い平板状をなし、その後端部に凸部31と、この凸部より後方に延びた受け部32とを設け、柄部20の柄穴21にスライド自在をなすように嵌められている。そして、前記開閉板部40は、柄部20の柄穴21を通ってスライド部30の前端に連結し、碗部10の汁出口11を外側から覆うようになっている。ここで、開閉板部40は、図2に点線で示すように、上部41と下部42とを有する外形逆T字状に形成され、上部41は外形縦長の長方形状をなし、その横幅はスライド部30の横幅に略等しくし、柄部20の柄穴21を通ってスライド部30の前端に鳶口鉤状に連結するようになっている。そして、下部42は、外形横長の長方形状をなし、その横幅を碗部10の汁出口11の横幅より少し長くし、その縦幅を碗部10の汁出口11の縦幅より少し長くし、碗部10の汁出口11の周囲を碗部10の外側から覆うようになっている。尚、開閉板部40の内側には、図示しないが、合成ゴム材等で作るシール部を設け、それが碗部10の汁出口11の周囲に密接するようにするのも、開閉板部40を閉じたときに、汁漏れを効果的に防ぐことができるので好ましい。また、図示しないが、開閉板部40を外形I字状に形成し、上部41と下部42の横幅を等しくし、かつ、碗部10の汁出口11の横幅を開閉板部40の上部41の横幅に略等しくすることもできる。
開閉板部40を外形逆T字状に形成すると、本お玉杓子の製造工程において、スライド部30と開閉板部40とを連結した後に、これを柄部20の柄穴21に挿し込むことができないので、スライド部30を柄部20の柄穴21に挿し込んだ後、スライド部20と開閉板部40とを連結させるよう製造する。この場合両部30、40の連結は、図示しないが、両部30、40に互いに係止する係止部と被係止部を設けて係止させてもよいし、接着剤で接着させてもよい。尚、スライド部30と開閉板部40は、金属材料(例えば、ステンレス鋼材)またはプラスチック材料にするのが好ましい。また、開閉板部40を外形I字状に形成すると、碗部10の汁出口11の横幅はスライド部30の横幅より広くすることはできないが、本お玉杓子の製造工程において、スライド部30と開閉板部40とを連結した後に、これを柄部20の柄穴21に挿し込むことができるので、スライド部30と開閉板部40を金属材料(例えば、ステンレス鋼材)またはプラスチック材料で一体的に成形して、スライド部30と開閉板部40の連結構造を精密、堅固にすることができる。
前記握り部50は、図3、図5、図7の(3)に示すように、柄部20の後端側に嵌まり、スライド部30の受け部32をその外周を覆ってスライド自在に収納し、かつ柄部20の当接部22をその外周を覆って緊密にしまり嵌めする保持穴51を設けている。これにより、スライド部30の受け部32は外周が保持穴に覆われるので、スライド部30が柄部20の柄穴21から上下に外れないようになっている。そして、保持穴51の前端部にはスライド部30の凸部31をその上方を露出させて収納する保持溝52を設けている。これにより、スライド部30が柄部20の柄穴21にスライド自在に嵌まったとき、このスライド部30の凸部31が握り部50の外周面よりも上方に突出するようになり、この凸部31をタッチ操作することにより、スライド部30を柄穴21の軸後方向にスライドしやすいようになっている。尚、この握り部50はプラスチック材で作るのが好ましい。そして、前記圧縮スプリング60は、図3、図4に示すように、柄部20の柄穴21にスライド部30の受け部32と柄部20の当接部22との間で嵌められ、柄部20の柄穴21にスライド自在に嵌められたスライド部30の後端に軸前方向にばね弾性反発力を付与するよう、自由長よりも撓みを形成して嵌まっている。
ここで、スライド部30と柄部20の柄穴21は、図8の(1)に示すように、いずれも縦断面形状を逆台形状にし、スライド部30の上幅を柄穴21の上幅より僅かに短くし、スライド部30の下幅を柄穴21の下幅より僅かに短くし、かつ、スライド部30の高さを柄穴21の深さより僅かに短くしている。これにより、上下左右に僅かなすきまが形成され、スライド部30が柄穴21に軸前後方向に平行にスライド自在に嵌まるようになっている。ここで、逆台形状をなすことにより、柄穴21に嵌まったスライド部30の全長が下方に外れないようになる。尚、スライド部30と柄部20の柄穴21は、図示しないが、縦断面形状を長方形状にし、スライド部30の上幅を柄穴21の上幅より僅かに短くし、スライド部30の下幅を柄穴21の下幅より僅かに短くし、かつ、スライド部30の高さを柄穴21の深さと等しくしてもよい。この場合でも、スライド部30の受け部32は握り部50の保持穴51に収納されているので、スライド部30が下方に外れないようになる。そして、握り部50は、図8の(2)に示すように、保持穴51の横幅を柄部20の横幅よりも僅かに短くしてしめしろを形成し、柄部20の後端側が左右に緊密に嵌まり、また、保持穴51の深さを柄部20の厚さより僅かに短くしてしめしろを形成し、柄部20の後端側が上下に緊密に嵌まるようになっている。
上記の手段により、本お玉杓子は、図3、図4に示すように、スライド部30の凸部31をタッチ操作しない自然状態では、圧縮スプリング60が前記柄部20の柄穴21にスライド自在に嵌まった前記スライド部30にばね弾性反発力を付与するので、前記スライド部30が前記柄部20の柄穴21の軸前方向にスライドされ、開閉板部40が碗部10の汁出口11の周囲に接触して、この汁出口11を閉ざし、具と汁とを一緒にすくい取ることができるようになっている。また、図5、図6に示すように、前記スライド部30の凸部31をタッチ操作して、このスライド部30を前記柄部20の柄穴21の軸後方向にスライドさせた状態では、圧縮スプリング60が軸後方向に撓み、開閉板部40が碗部10の汁出口11の周囲から遊離して、この汁出口11を開き、汁を流し出し、具のみをすくい取ることができるようになっている。
そして、前記スライド部30の凸部31のタッチ操作を止めると、自動的に前記スライド部30を操作しない自然状態に戻り、圧縮スプリング60が前記柄部20の柄穴21にスライド自在に嵌まった前記スライド部30にばね弾性反発力を付与するので、前記スライド部30が前記柄部20の柄穴21の軸前方向にスライドされ、開閉板部40が碗部10の汁出口11の周囲に接触して、この汁出口11を閉ざし、具と汁とを一緒にすくい取ることができるようになっている。
そして、本発明のお玉杓子は、碗部10の後側面12に汁出口11を設け、その外側から開閉板部40を設けることにより、汁の排出が円滑であり、万一小さな具が汁出口11に詰まったとしても、使用後、汁出口11と開閉板部40を碗部10の内側からブラシ等を用いれば、容易に汁出口11の内壁や開閉板部40を洗浄することができ、衛生管理上好ましいものになっている。
実施例2について、図9、図10を示して説明する。
本お玉杓子は、実施例1のお玉杓子に、前記握り部50の前端部の下面に、握り滑り止め部53を設けたものである。
本お玉杓子は、実施例1では、操作する場合、人差し指と中指で握り部50を挟みながら、親指で凸部31にタッチし、これを右上にスライドさせることにより汁の排出を行うので、老人や身体障害者等で握りが弱い人が使用すると、本体を握り落としてしまう問題が発生する場合がある。そこで、本実施例は、本お玉杓子を操作する場合、人差し指と中指で握り部50を挟み、親指で押えた場合、中指が前記握り滑り止め部53にひっかかるようにすることにより、握りが滑って本体を握り落としてしまうのを防ぐことができるようになっている。
実施例3について、図11、図12を示して説明する。本実施例は、汁物をすくい取る食器具が匙であるものである。
本匙の構成と作用は、実施例1のお玉杓子と同様のものである。ただ、匙の場合は、具や汁の食べ物を食品容器からすくい取って口元に運ぶものなので、碗部の形状と柄部のサイズを、実施例1のお玉杓子とは異にしている。
本匙は、碗部10の前側面を外側に凸状をなす緩やかな湾曲面を形成し、本匙の口への当たりが柔らかくなるようにしている。碗部10の深さは、散レンゲ状に普通のスプーンより少し深くし、具と汁とを一緒にすくい取りやすくしている。そして、柄部20の斜め上方への傾斜角度は、略10度にし、柄部20と握り部50を合わせた長さは碗部10の直径の略2倍にしている。また、碗部10の直径と柄部20の長さとの比をお玉杓子より短くしている。ここで、碗部10と柄部20は、金属材料(例えば、ステンレス鋼材)で一体に成形すると両部10、20の連結構造が堅固になり、また握り部50はプラスチック材で作るのが好ましい。尚、本匙の場合は、実施例2のお玉杓子のように握り部50に握り滑り止め部は設けていない。
10 碗部
11 汁出口
12 後側面
13 底面
20 柄部
21 柄穴
22 当接部
23a 側部、 23b 側部
30 スライド部
31 凸部
32 受け部
40 開閉板部
41 上部
42 下部
50 握り部
51 保持穴
52 保持溝
53 握り滑り止め部
60 圧縮スプリング

Claims (4)

  1. 後側面に汁出口を設けた碗部と、
    前記碗部の後部外周縁から斜め上方に延び、前端から後端部の当接部に至るまで上下に貫通した柄穴を設けた柄部と、
    後端部に凸部と、この凸部より後方に延びた受け部とを設け、前記柄部の柄穴にスライド自在に嵌められた細長いスライド部と、
    前記柄部の柄穴を通って前記スライド部の前端に連結し、前記碗部の汁出口を外側から覆うようにした開閉板部と、
    前記受け部をその外周を覆ってスライド自在に収納し、かつ前記当接部をその外周を覆って緊密に収納する保持穴と、この保持穴の前端側に前記凸部をその上方を露出させて収納する保持溝とを設けて、前記柄部に嵌まる握り部と、
    前記柄部の柄穴に前記受け部と前記当接部との間で嵌められた圧縮スプリングと、
    を有することを特徴とする汁物をすくい取る食器具
  2. 請求項1記載の汁物をすくい取る食器具において、前記握り部の前端部の下面に、握り滑り止め部を設けたことを特徴とする汁物をすくい取る食器具
  3. 請求項1または2記載の汁物をすくい取る食器具において、食器具がお玉杓子であることを特徴とする汁物をすくい取る食器具
  4. 請求項1または2記載の汁物をすくい取る食器具において、食器具が匙であることを特徴とする汁物をすくい取る食器具
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105212643A (zh) * 2015-10-24 2016-01-06 王秋华 防抖调羹
CN106724973A (zh) * 2017-02-15 2017-05-31 西南大学 一种隔油汲汤器

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