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JP2014196052A - オープニングトリムウエザストリップ - Google Patents

オープニングトリムウエザストリップ Download PDF

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JP2014196052A JP2013072699A JP2013072699A JP2014196052A JP 2014196052 A JP2014196052 A JP 2014196052A JP 2013072699 A JP2013072699 A JP 2013072699A JP 2013072699 A JP2013072699 A JP 2013072699A JP 2014196052 A JP2014196052 A JP 2014196052A
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Yoshinobu Yamada
宜伸 山田
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Yasuhiro Shimizu
康広 清水
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光伸 寺本
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大輔 酒井
洋史 大塚
Yoji Otsuka
洋史 大塚
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Abstract

【課題】ドアの位置がずれてもシール性が確保できる自動車用オープニングトリムウエザストリップを提供する。
【解決手段】オープニングトリムウエザストリップ10は、取付基部20と中空シール部30を有する。中空シール部30は、取付基部20から一体的に形成された根元中空部31と、根元中空部31から一体的に形成された先端中空部36から形成される。先端中空部36はドアフレーム又はドアパネルの外周に当接する側の先端中空第1シール壁37と、車内側の先端中空第2シール壁38から構成される。先端中空第1シール壁37は曲面で形成され、先端中空第1シール壁の37表面の曲率半径は、20〜80mmである。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車ドアと車体開口部周縁との間をシールする自動車用のオープニングトリムウエザストリップに関するものである。
従来、自動車のドアと車体開口部周縁との間のシールは、ドアのドアフレーム2の内周のチャンネル(図示せず)に取付けられるガラスラン(図示せず)と、車体開口部周縁6の開口付近に取り付けられた開口部ウエザストリップ(図示せず)と、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられた後述するオープニングトリムウエザストリップ110とによりなされる。
図2及び図3に示すように、オープニングトリムウエザストリップ110は、1本の押出成形で成形され、接続部111で環状に接続され、車体の車体開口部周縁6のほぼ全周に取付けられて、ドアを閉めると、ドアフレーム2又はドアパネルの外周に当接してシールする。図4に示すように、車体開口部周縁6にはフランジ7が設けられ、フランジ7にオープニングトリムウエザストリップ110が取付けられ、フランジ7は、インナーパネル8とアウターパネル9の先端が溶接により固着されて形成されている。
オープニングトリムウエザストリップ110は、図4に示すように、中空シール部130と断面略U字形の取付基部(トリム部)120を有し、取付基部(トリム部)120により上記のフランジ7に取付けられる。このトリム部120は、車外側側壁121、車内側側壁122及び底壁123から形成された断面略U字形に形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
図4に示すように、車外側側壁121および車内側側壁122の断面略U字形のそれぞれの内面には、フランジ7を把持するために、車外側保持リップ124と車内側保持リップ125が形成されている。フランジ7がトリム部120に挿入されると、車外側保持リップ124と車内側保持リップ125の先端が撓んで、フランジ7のそれぞれの側面に圧接されてフランジ7を保持し、オープニングトリムウエザストリップ110を取付けることができる。
そして、中空シール部130は、ドアフレーム2と当接して、ドアと車体との間をシールしている。
しかしながら、中空シール部130とドアフレーム2との当接部分が少ないため、ドアが横方向に移動するスライドドア等の場合にはシールが不十分な場合がある。
また、図5に示すように、トリム部220に2つの中空部を有する中空シール部230を設けて、中空シール部230をドアフレーム2に当接させて、シールするものがある(例えば、特許文献2参照。)。
この場合には、ドアフレーム2と当接するシール部の外面231を湾曲面に形成して、ドアフレーム2が中空シール部230の湾曲面を滑動しながら、中空シール部230を押し倒してシールしている。
しかしながら、この場合には、湾曲面の曲率半径が小さくドアが横方向に移動するスライドドア等の場合には、中空シール部230の湾曲面をドアフレーム2が滑動するため、ドアフレーム2と中空シール部230の湾曲面との当接部分であるシール点がずれて、シール性が低下する場合があった。
特表2001−513050号公報 特開2005−119350号公報
このため、本発明は、ドアの位置がずれても、シール性が確保できる自動車用オープニングトリムウエザストリップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車の車体開口部周縁に形成されたフランジに取付けられ自動車ドアと車体開口部周縁との間をシールするオープニングトリムウエザストリップにおいて、
オープニングトリムウエザストリップは、フランジに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に設けられ、自動車ドアのドアフレーム又はドアパネルの外周に当接して自動車ドアと車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を有し、
中空シール部は、取付基部から一体的に形成された根元中空部と、根元中空部から一体的に形成された先端中空部から形成され、先端中空部はドアフレーム又はドアパネルの外周に当接する側の先端中空第1シール壁と、車内側の先端中空第2シール壁から構成され、先端中空第1シール壁は曲面で形成され、先端中空第1シール壁の表面の曲率半径は、20〜80mmであることを特徴とするオープニングトリムウエザストリップである。
請求項1の本発明では、フランジに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に設けられ、自動車ドアのドアフレーム又はドアパネルの外周に当接して自動車ドアと車体開口部周縁との間をシールするシール部を有する。このため、取付基部がフランジに取付けられると、中空シール部が中空状に形成されたため、ドアの組付けのバラツキがあっても確実に、ドアフレーム又はドアパネルの外周に当接してドアフレーム又はドアパネルの外周と車体開口部周縁との間をシールすることができる。
中空シール部は、取付基部から一体的に形成された根元中空部と、根元中空部から一体的に形成された先端中空部から形成される。このため、中空シール部の内部の中空部の大きさを2つに分割してそれぞれを小さくすることができ、中空部の変形を小さくすることができ、オープニングトリムウエザストリップをコーナー部に取付けたときに、中空シール部が倒れ難く、シール性を確保することができる。
先端中空部はドアフレーム又はドアパネルの外周に当接する側の先端中空第1シール壁と、車内側の先端中空第2シール壁から構成され、先端中空第1シール壁は曲面で形成される。このため、先端中空部がドアフレーム又はドアパネルの外周に当接するときに、スムースに当接するとともに、曲面の部分が線接触的に当接して、接触圧を確保して、線シール的にシールすることができ、シール性が向上する。
先端中空第1シール壁の表面の曲率半径は、20〜80mmであるため、曲率半径が大きく、ドアフレーム又はドアパネルの外周と先端中空第1シール壁が当接したときに、ドアが振動したり、ずれたりしても表面と接触する部分がスムースであり、大きくずれることがなく、シール性を確保することができる。
曲率半径が20mm未満の場合は、先端中空第1シール壁の外形が円弧に近づくため、ドア閉時にドアフレーム又はドアパネルと中空シール部との間にできる三角隙が大きくなって、雨水が溜まりやすくなり、ドアフレーム又はドアパネルと先端中空第1シール壁との間から雨水が進入し、水漏れの原因となる。
また、車両の走行時にドアの振動により、ドアフレーム又はドアパネルとの間隔が変化するが、そのとき、先端中空第1シール壁の表面の曲率半径が20mm未満では、先端中空第1シール壁とドアフレーム又はドアパネルとの接触面積が狭くなってしまい、特に、ドアフレーム又はドアパネルとの間隔が広がった場合には、ドアと中空シール部が離れて、当接位置がずれて、シール性が低下する場合がある。
曲率半径が80mmを超える場合は、先端中空第1シール壁の円弧が大きくなりすぎて、中空形状が作成できなくなる。
請求項2の本発明は、根元中空部は、ドアフレーム又はドアパネルの外周に当接する側の根元中空第1シール壁と、車内側の根元中空第2シール壁から構成され、先端中空部の先端中空第1シール壁と、根元中空部の根元中空第1シール壁は円滑に連続する曲面で形成されたオープニングトリムウエザストリップである。
請求項2の本発明では、根元中空部は、ドアフレーム又はドアパネルの外周に当接する側の根元中空第1シール壁と、車内側の根元中空第2シール壁から構成され、先端中空部の先端中空第1シール壁と、根元中空部の根元中空第1シール壁は円滑に連続する曲面で形成された。このため、先端中空第1シール壁と根元中空第1シール壁はスムースな曲面を形成して、ドアフレーム又はドアパネルの外周に対して、ドアがずれても連続してシール性を確保することができる。
請求項3の本発明は、根元中空部と先端中空部の間には、ブリッジシール壁が形成されたオープニングトリムウエザストリップである。
請求項3の本発明では、中空シール部の根元中空部と先端中空部の間には、ブリッジシール壁が形成されたため、中空シール部の剛性が向上し、中空シール部にドアフレーム又はドアパネルの外周が当接したときに、ブリッジシール壁が異常変形を防止することができ、シール性を確保することができる。
請求項4の本発明は、先端中空部の先端中空第1シール壁と先端中空第2シール壁の肉厚は1.5〜2.5mmであるオープニングトリムウエザストリップである。
請求項4の本発明では、先端中空部の先端中空第1シール壁と先端中空第2シール壁の肉厚は1.5〜2.5mmであるため、柔軟性と弾性を有して、ドアフレーム又はドアパネルの外周が当接したときに、先端中空部が異常変形することなく、また、ドアフレーム又はドアパネルの外周と充分な接触荷重を有し、シール性を確保することができる。
請求項5の本発明は、取付基部は、車外側側壁、車内側側壁及び底壁から構成される断面略U字形に形成されたオープニングトリムウエザストリップである。
請求項5の本発明では、取付基部は、車外側側壁、車内側側壁及び底壁から構成される断面略U字形に形成されるため、フランジを断面略U字形の内部で保持して、車外側側壁と車内側側壁の内部に形成された車外側保持リップと車内側保持リップとで強固に挟持することができる。
請求項6の本発明は、取付基部は、ソリッド材又は微発泡材で形成されるとともに、シール部は比重が0.5〜0.7のスポンジ材で形成されたオープニングトリムウエザストリップである。
請求項6の本発明では、取付基部は、ソリッド材又は微発泡材で形成されたため、中空シール部を確実に保持し、フランジを挟持する力が強く、安定してフランジを保持することができる。
シール部は比重が0.5〜0.7のスポンジ材で形成されたため、シール部は柔軟性を有して、自動車ドア形状の変化に応じて当接することができ、シール性を確保することができるとともに、オープニングトリムウエザストリップの全体の重量を軽減して、自動車の軽量化に貢献することができる。
請求項7の本発明は、オープニングトリムウエザストリップは、スライドドアの車体開口部周縁に取付けられたオープニングトリムウエザストリップである。
請求項7の本発明では、オープニングトリムウエザストリップは、スライドドアの車体開口部周縁に取付けられたため、スライドドアが走行時に振動したり、ドアが閉まる時にオープニングトリムウエザストリップに当接する位置がずれたりしても、確実に中空シール部の所定の位置に当接して、シールすることができる。
先端中空部は、先端中空第1シール壁と、先端中空第2シール壁から構成され、先端中空第1シール壁は曲面で形成されたため、先端中空部がドアフレーム又はドアパネルの外周に当接するときに、スムースに当接するとともに、曲面の部分が接線状に当接して、接触圧を確保して、線シール的にシールすることができ、シール性が向上する。
先端中空第1シール壁の表面の曲率半径は、20〜80mmであるため、ドアフレーム又はドアパネルの外周と先端中空第1シール壁が当接したときに、ドアが振動したり、ずれたりしても表面と接触する部分が大きくずれることがなく、シール性を確保することができる。
本発明の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップをフランジに取付けた状態の断面図である。 スライドドアを有する自動車の側面図である。 本発明の実施の形態であるドアオープニングトリムウエザストリップの正面図である。 従来のドアオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口部周縁に取付けた状態における断面図である。 従来の他のドアオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口部周縁に取付けた状態における断面図である。
本発明の実施の形態を、図1〜図3に基づき説明する。
図2に示すように、自動車の車体1は、ドア開口部を有し、そのドア開口部は、開閉部材であるドア3により開閉される。ドア開口部の周囲は、車体開口部周縁6を形成し、車体開口部周縁6には、車体1を構成するアウターパネル9とインナーパネル8等の先端が溶接されたフランジ7(図1、2参照)を備えている。フランジ7は、車体1の車体開口部周縁6の部位により、溶接されるパネルの数が2枚〜8枚程度まで変化する。
このドア3と車体開口部周縁6との間のシールは、ドア3のチャンネルに取り付けられ、ドアガラス5とドアフレーム2の内周との間をシールするガラスラン(図示せず)と、車体開口部周縁6の開口側をシールする開口部ウエザストリップ(図示せず)と、フランジ7取り付けられ、開口部ウエザストリップよりも車内側をシールするオープニングトリムウエザストリップ10により行われる。
本発明は、このオープニングトリムウエザストリップ10に関するものである。オープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により直線状に成形される。この直線状に形成された1本のオープニングトリムウエザストリップ10は、図3に示すように、車体開口部周縁6の形状に沿って、環状となるようにフランジ7に装着される。
装着は、オープニングトリムウエザストリップ10の一方の端末から順次、フランジ7に装着され装着が完了すると、他方の端末が一方の端末と接合することとなる。この端末は、接続部11により型接合されて環状に形成されていてもよい。
また、オープニングトリムウエザストリップ10の端末同士を装着前に接着剤で接着して環状にしてもよい。
オープニングトリムウエザストリップ10は、図1に示すように、フランジ7に取付けられる、断面略U字形のトリム部(取付基部)20と、トリム部20から一体的に形成され、ドアフレーム2のドアフレーム膨出部2aに当接して、ドアと車体開口部周縁6との間をシールするシール部である中空状の中空シール部30を有する。本発明の実施の形態をスライドドアのドアフレーム2に当接するオープニングトリムウエザストリップ10を例にとり説明する。本発明は、スライドドア以外のドア開口部に使用されるオープニングトリムウエザストリップ10にも使用することができる。
本発明は、トリム部20の車外側側壁21の外面に、中空シール部30が一体的に設けられている。中空シール部30については後述する。
本実施の形態では、取付基部は断面略U字形のトリム部20を例にとり説明するが、フランジ7に取付けるものであれば良く、例えば平板状の取付基部をクリップや両面接着テープ等で取付けてもよい。
トリム部20は、車外側側壁21、車内側側壁22と底壁23からなり、断面略U字形に形成されている。トリム部20の内部には、フランジ7を把持する強度を増加させるために、インサート部材27が埋設されている。インサート部材27は、板金や硬質樹脂で形成され、コーナー部に取付けられるときの柔軟性を確保するため、梯子状や、魚の骨状、ジグザグ状等に形成されている。トリム部20はソリッド材又は微発泡材で形成されている。なお、トリム部20を硬質部材で形成した場合には、インサート部材27を使用しなくてもよい。
車外側側壁21と車内側側壁22の内面にはそれぞれ長手方向に延設され、フランジ7を挟持する車外側保持リップ24と車内側保持リップ25が形成される。このため、車外側保持リップ24と車内側保持リップ25のそれぞれの先端がフランジ7の両側の側面にそれぞれ当接して、フランジ7を強固に保持する。従って、トリム部20が倒れることがなく、中空シール部30がドアフレーム2に確実に当接して、シール性を確保することができる。
本実施の形態における車内側保持リップ25は、1本で長く形成されている。このため、車内側保持リップ25により、フランジ7の肉厚が変化しても、車内側保持リップ25が撓んで、フランジ7が車外側側壁21側に押圧されて、フランジ7を安定して保持することができる。車内側保持リップ25の先端は底壁23方向に屈曲して形成され、フランジ7を保持しやすくされている。
本実施の形態における車外側保持リップ24は、短く形成され、車内側保持リップ25は、長く1本で断面略U字形の内部に斜め方向に突出形成されている。このため、フランジ7は車外側側壁21の内面側に位置して、車外側保持リップ24で保持されている。また、フランジ7の凹凸や曲がりに対しても確実に追従しフランジ7に当接し、シール性を確保することができる。
本実施の形態では、車外側保持リップ24は、1本で形成されているが、車外側保持リップ24を複数本形成することができる。
車内側側壁22と底壁23の連続部分から車内方向にカバーリップ28が延設され、車内に取付けられたガーニッシュ(図示せず)の先端を覆っている。
車外側側壁21の先端に、フランジ7と当接する車外側シールリップ26が設けられている。図1に示すように、トリム部20をフランジ7に取付けると、車外側シールリップ26がフランジ7の根元部分に当接して、アウターパネル9と車外側側壁21の隙間を塞ぎ、アウターパネル9を伝わって流入した雨水が、車外側側壁21との間から車室内に進入することを防止できる。
次に、シール部である中空シール部30について説明する。
トリム部20の車外側側壁21の外面には、中空シール部30が一体的に形成されている。中空シール部30は、取付基部であるトリム部20の車外側側壁21から一体的に形成された根元中空部31と、根元中空部31から一体的に形成された先端中空部36から形成される。
このため、中空シール部30の内部に形成された中空部の大きさをブリッジシール壁35で2つに分割して、それぞれの中空部を小さくすることができ、中空部の変形を小さくすることができる。また、ブリッジシール壁35が形成されたため、中空シール部30の剛性が向上し、中空シール部30にドアフレーム2又はドアパネルの外周が当接したときに、ブリッジシール壁35が中空シール部30の異常変形を防止することができ、シール性を確保することができる。さらに、オープニングトリムウエザストリップ10を車体開口部周縁6のコーナー部に取付けたときに、中空シール部30が倒れ難く、シール性を確保することができる。
根元中空部31は、ドアフレーム2又はドアパネルの外周に当接する側の根元中空第1シール壁32と、車内側の根元中空第2シール壁33から構成され、車外側側壁21及び根元中空第1シール壁32と根元中空第2シール壁33のそれぞれの先端を連結するブリッジシール壁35により囲まれた中空部を有する。
先端中空部36はドアフレーム2又はドアパネルの外周に当接する側の先端中空第1シール壁37と、車内側の先端中空第2シール壁38から構成される。先端中空第1シール壁37と先端中空第2シール壁38の根元側は、ブリッジシール壁35の側端から形成され、先端中空第1シール壁37と先端中空第2シール壁38の先端は、互いに連続して、ブリッジシール壁35、先端中空第1シール壁37及び先端中空第2シール壁38のより断面略三角形状の中空部を形成する。
先端中空第1シール壁37は曲面で形成される。このため、先端中空部36がドアフレーム2又はドアパネルの外周に当接するときに、スムースに当接するとともに、曲面の部分線接触的に当接して、接触圧を確保して、線シール的にシールすることができ、シール性が向上する。
先端中空第1シール壁37の表面の曲率半径は、20〜80mmで形成される。本実施の形態では、曲率半径は、50mmである。このため、ドアフレーム2又はドアパネルの外周と先端中空第1シール壁37が当接したときに、ドアが振動したり、ずれたりしても表面と接触する部分が大きくずれることがなく、シール性を確保することができる。
先端中空第1シール壁37の表面の曲率半径が20mm未満の場合は、先端中空第1シール壁37の外形が円弧に近づくため、ドア閉時にドアフレーム2又はドアパネルと中空シール部30との間にできる三角隙が大きくなって、雨水が溜まりやすくなる。そのため、ドアフレーム2又はドアパネルと先端中空第1シール壁37との間から雨水が進入し、水漏れの原因となる。
また、車両の走行時にドアの振動により、ドアフレーム2又はドアパネルとの間隔が変化するが、そのとき、先端中空第1シール壁37の表面の曲率半径が20mm未満では、先端中空第1シール壁37とドアフレーム2又はドアパネルとの接触面積が狭くなってしまい、特に、ドアフレーム2又はドアパネルとの間隔が広がった場合には、ドアと中空シール部30が離れて、当接位置がずれて、シール性が低下する場合がある。
先端中空第1シール壁37の表面の曲率半径が80mmを超える場合は、先端中空第1シール壁31の円弧が大きくなりすぎて、中空形状が作成できなくなる。
先端中空部36の先端中空第1シール壁37と、根元中空部31の根元中空第1シール壁32は円滑に連続する曲面で形成されることが好ましい。この場合は、先端中空第1シール壁37と根元中空第1シール壁32は連続するスムースな曲面を形成して、ドアフレーム2又はドアパネルの外周に対して、ドアがずれても、ドアフレーム2又はドアパネルの外周との間の連続的なシール性を確保することができる。
先端中空部36の先端中空第1シール壁37と先端中空第2シール壁38の肉厚は1.5〜2.5mmにすることがこのましい。この場合には、先端中空部36が柔軟性と弾性を有して、ドアフレーム2又はドアパネルの外周が当接したときに、先端中空部36が異常変形することなく、また、ドアフレーム2又はドアパレルの外周と充分な接触荷重を有し、シール性を確保することができる。なお、本実施の形態では、先端中空第1シール壁37と先端中空第2シール壁38の肉厚は2mm程度である。
本発明では、トリム部20は、ソリッド材又は微発泡材で形成することが好ましい。この場合には、トリム部20がフランジ7を挟持する力が強く、安定してフランジ7を保持することができるとともに、中空シール部30を確実に保持し、シール性を確保できる。
中空シール部30は比重が0.5〜0.7のスポンジ材で形成することが好ましい。この場合には、中空シール部30は柔軟性を有して、自動車ドア形状の変化に応じて当接することができ、シール性を確保することができるとともに、オープニングトリムウエザストリップ10の全体の重量を軽減して、自動車の軽量化に貢献することができる。
次に、オープニングトリムウエザストリップ10の製造方法を説明する。
このオープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により成形され、トリム部20を構成するソリッドゴム又は微発泡材、インサート部材27と中空シール部30を構成するスポンジゴムを押出成形機で一体に押出すことができる。
その後、ゴム材料の場合には、通常の方法により加硫を行い、その後、1本分の所定長さに切断される。
2 ドアフレーム
7 フランジ
10 ドアオープニングトリムウエザストリップ
20 トリム部(取付基部)
21 車外側側壁
30 中空シール部
31 根元中空部
35 ブリッジシール壁
36 先端中空部
37 先端中空第1シール壁
38 先端中空第2シール壁

Claims (7)

  1. 自動車の車体開口部周縁に形成されたフランジに取付けられ自動車ドアと車体開口部周縁との間をシールするオープニングトリムウエザストリップにおいて、
    該オープニングトリムウエザストリップは、上記フランジに取付けられる取付基部と、該取付基部に一体的に設けられ、自動車ドアのドアフレーム又はドアパネルの外周に当接して上記自動車ドアと上記車体開口部周縁との間をシールする中空シール部を有し、
    該中空シール部は、上記取付基部から一体的に形成された根元中空部と、該根元中空部から一体的に形成された先端中空部から形成され、該先端中空部は上記ドアフレーム又はドアパネルの外周に当接する側の先端中空第1シール壁と、車内側の先端中空第2シール壁から構成され、上記先端中空第1シール壁は曲面で形成され、上記先端中空第1シール壁の表面の曲率半径は、20〜80mmであることを特徴とするオープニングトリムウエザストリップ。
  2. 上記根元中空部は、上記ドアフレーム又はドアパネルの外周に当接する側の根元中空第1シール壁と、車内側の根元中空第2シール壁から構成され、上記先端中空部の上記先端中空第1シール壁と、上記根元中空部の上記根元中空第1シール壁は円滑に連続する曲面で形成された請求項1に記載のオープニングトリムウエザストリップ。
  3. 上記根元中空部と上記先端中空部の間には、ブリッジシール壁が形成された請求項1又は請求項2に記載のオープニングトリムウエザストリップ。
  4. 上記先端中空部の先端中空第1シール壁と先端中空第2シール壁の肉厚は1.5〜2.5mmである請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のオープニングトリムウエザストリップ。
  5. 上記取付基部は、車外側側壁、車内側側壁及び底壁から構成される断面略U字形に形成された請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のオープニングトリムウエザストリップ。
  6. 上記取付基部は、ソリッド材又は微発泡材で形成されるとともに、上記中空シール部は比重が0.5〜0.7のスポンジ材で形成された請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のオープニングトリムウエザストリップ。
  7. 上記オープニングトリムウエザストリップは、スライドドアの車体開口部周縁に取付けられた請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のオープニングトリムウエザストリップ。
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