以下に、本願に係るアフィリエイトシステム、アフィリエイト方法およびサーバの実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係るアフィリエイトシステム、アフィリエイト方法およびサーバが限定されるものではない。また、以下においては、データベースをDBと表す。
〔1.アフィリエイト方法〕
まず、実施形態に係るアフィリエイト方法の一例について説明する。図1は、実施形態に係るアフィリエイト方法の説明図である。
実施形態に係るアフィリエイト方法は、例えば、図1に示すアフィリエイトシステム1によって実現される。図1に示すように、アフィリエイトシステム1は、第一端末2aと、第二端末2bと、アフィリエイトサーバ3aと、ショッピングサーバ3bとを有する。第一端末2aおよび第二端末2bは、例えば、携帯型無線端末であり、図示しない通信ネットワークを介してアフィリエイトサーバ3aやショッピングサーバ3bと通信が可能である。
第一端末2aおよび第二端末2bには、アフィリエイト広告に利用される専用のアプリケーション(以下、アフィリエイトアプリと記載する)がインストールされており、かかるアフィリエイトアプリの機能を用いてアフィリエイト広告が効果的に行われる。なお、以下においては、第一端末2aおよび第二端末2bにおいてアフィリエイトアプリが起動され、かかるアフィリエイトアプリによって第一端末2aおよび第二端末2bの制御部が動作しているとする。
第一端末2aの表示部には、アフィリエイトアプリの機能によって、アフィリエイト情報に対応するアイコン6a、6b(以下、アフィリエイトアイコン6と記載する場合がある)が表示される。アフィリエイト情報は、アフィリエイト対象の商品の情報であり、例えば、第一端末2aのユーザ(以下、第一端末ユーザと記載する場合がある)が購入または利用した商品の情報や、商品の宣伝用の情報などが含まれる。
図1に示す例では、第一端末2aは、ショッピングサーバ3bから送信されたアフィリエイト情報を記憶部に記憶し、かかるアフィリエイト情報に対応するアフィリエイトアイコン6を表示部に表示する(ステップS1)。これにより、第一端末ユーザは、アフィリエイタとなったことを把握できる。なお、アフィリエイト情報はアフィリエイトサーバ3a経由で第一端末2aへ提供することもできる。
第一端末2aに設定されたアフィリエイト対象の商品の情報が紹介情報として、紹介条件を満たす第二端末2bのユーザ(以下、第二端末ユーザと記載する場合がある)へ提供される。
紹介条件には、例えば、第二端末ユーザが第一端末ユーザの位置から所定範囲内に存在すること(第一条件)、および、第二端末ユーザが所定の属性を有すること(第二条件)、などが含まれる。
第一条件は、第一端末2aの位置から所定範囲内に第二端末2bが存在することによって満たされる。したがって、第一端末ユーザは、例えば、第二端末ユーザが存在する場所に移動することで、アフィリエイト報酬を得ることを期待できる。
また、第二条件は、例えば、第二端末ユーザのユーザ属性がアフィリエイト対象である商品の提供者によって指定されたユーザ属性(以下、指定ユーザ属性と記載する)と所定の関係にあることである。例えば、指定ユーザ属性が「20代の女性」である場合、「20代の女性」のユーザ属性を有する第二端末ユーザは、第二条件を満たすと判定される。
また、第二条件は、第二端末ユーザの属性が第一端末ユーザの属性と所定の関係にあることであってもよい。この場合、例えば、アフィリエイトサーバ3aは、第一端末ユーザのユーザ属性と第二端末ユーザのユーザ属性との一致度が所定値以上の場合に、第二端末ユーザが第二条件を満たすと判定する。
かかる紹介条件を満たすため、第一端末ユーザは、所定の属性を有する第二端末ユーザが存在している場所に移動する(ステップS2)。例えば、指定ユーザ属性が「20代の女性」である場合、第一端末ユーザは、20代の女性が集まりそうな場所へ移動する。
第一端末2aおよび第二端末2bはそれぞれ現在地の位置情報を含む端末情報をアフィリエイトサーバ3aへ定期的に送信しており(ステップS3a、S3b)、アフィリエイトサーバ3aは、第一端末2aおよび第二端末2bから取得した端末情報に基づき、第一条件を満たすか否かを判定する(ステップS4)。
第一条件を満たす第二端末2bがある場合、アフィリエイトサーバ3aは、第一条件を満たす第二端末2bのユーザが第二条件を満たす属性を有するか否かを判定する。なお、第二端末ユーザの属性情報は、アフィリエイトサーバ3aにユーザ情報として記憶されているが、第二端末2bからサーバ3へ属性情報を通知することもできる。
アフィリエイトサーバ3aは、紹介条件を満たす第二端末ユーザに対して、第一端末2aに設定されたアフィリエイト情報に応じた紹介情報を第二端末2bへ送信する(ステップS5)。第二端末2bは、アフィリエイトサーバ3aから送信された紹介情報を内部の記憶部に設定し、紹介情報に応じたアイコン7a(以下、紹介アイコン7と記載する場合がある)を表示部に表示する(ステップS6)。
その後、第二端末ユーザが表示部に表示された紹介アイコン7を操作すると(ステップS7)、第二端末2bは、クーポンバナーを含むクーポン画面8を表示部に表示する。かかるクーポン画面8に表示されるクーポンバナーが第二端末ユーザにより選択されると(ステップS8)、第二端末2bは、紹介アイコン7に対応する商品を提供するショッピングサーバ3bへアクセスし、ショッピングサーバ3bから送信される情報に基づいてショッピング画面9を表示部に表示する。
ショッピング画面9には紹介アイコン7に対応する商品を購入するための購入ボタンが設定されており、第二端末ユーザは、かかる購入ボタンを選択することで、第二端末2bからショッピングサーバ3bへ購入要求が送信される(ステップS9)。これにより、第二端末ユーザは、紹介アイコン7に対応する商品を購入することができる。
アフィリエイトサーバ3aは、紹介アイコン7に対応する商品を第二端末ユーザが購入したことを示す販売情報をショッピングサーバ3bから取得する(ステップS10)と、アフィリエイトサーバ3aは、紹介者である第一端末ユーザに対して報酬を付与するアフィリエイト処理を行う。アフィリエイトサーバ3aは、例えば、販売情報に含まれる情報から紹介商品および第一端末ユーザを特定することができる。
報酬の付与は、紹介商品の金額に対して所定割合のポイント(以下、アフィリエイトポイントと記載する)を第一端末ユーザが有するポイントに加算することによって行われる。アフィリエイトサーバ3aは、第一端末ユーザに対して付与したアフィリエイトポイントの情報を第一端末2aへ送信する(ステップS11)。
上記ポイントは、例えば、ショッピングサーバ3bなどのサーバが提供するサービス(例えば、オンラインショッピング、オンラインゲーム、オークションなど)に用いることができる仮想価値である。かかるポイントは、その他のサービスに用いることができる仮想価値であってもよい。なお、アフィリエイトサーバ3aは、紹介商品の金額に対して所定割合の金額(以下、アフィリエイト料と記載する)を第一端末ユーザの口座に振り込むことによって報酬の付与を行うこともできる。
このように、実施形態に係るアフィリエイト方法では、アフィリエイト広告に対応する紹介情報を第二端末ユーザへ通知する条件として、第一端末ユーザの位置から所定範囲内に第二端末ユーザが存在するという第一条件を含む。
したがって、第一端末ユーザは、第二端末ユーザがいる場所に移動することで積極的に紹介情報を第二端末ユーザへ通知でき、アフィリエイタがオフラインで積極的に行動することでアフィリエイト報酬を得ることができる新たなアフィリエイト広告の仕組みを提供できる。
アフィリエイタは、オフラインでの積極的な行動によってアフィリエイト対象である商品のインフルエンサとなることができる。なお、インフルエンサとは、例えば、商品の購入に対して大きな影響を及ぼす人を指す。
また、実施形態に係るアフィリエイト方法では、紹介情報を第二端末ユーザへ通知する条件として、第二端末ユーザが所定の属性を有するという第二条件を含む。この第二条件により、第一端末ユーザの近くにいる全ての第二端末ユーザに対して紹介情報が送信されることがなく、スパム的な広告配信を抑制することができる。そのため、紹介情報が無視されやすくなることを防止できる。また、アフィリエイト対象の商品を購入する可能性がある第二端末ユーザに対して紹介情報が通知され、これにより、アフィリエイト広告による効果を効果的に発揮することができる。
なお、上述の例では、オンライン上での商品の購入について説明したが、オフラインでの商品の購入についても同様にアフィリエイト広告を行うことができる。また、商品でなくサービス(例えば、レストランでの料理の提供や映画館での映画の提供など)の利用についても同様に、アフィリエイト広告を行うことができる。また、紹介情報には、商品やサービスの購入や利用に関する情報の他、割引クーポンやその他のお薦め商品やサービスの情報を含めることができる。
以下、実施形態に係るアフィリエイトシステム1の構成例および動作を具体的に説明する。なお、以下の例では、商品およびサービスを総称して取引対象と記載する場合がある。
〔2.アフィリエイトシステム1の構成〕
図2は、実施形態に係るアフィリエイトシステム1の具体的構成の一例を示す図である。図2に示すように、アフィリエイトシステム1は、無線端末21〜2n(以下、無線端末2と総称する場合がある)と、サーバ3と、店舗端末41〜4m(以下、店舗端末4と総称する場合がある)を有する。
無線端末2は、例えば、スマートフォンやモバイルPC(Personal computer)などの携帯型無線端末であり、無線通信により通信ネットワーク5を介して、アフィリエイトサーバ3aやショッピングサーバ3bと通信可能である。通信ネットワーク5は、例えば、インターネットなどのIP(Internet Protocol)ネットワークである。
各無線端末2には、アフィリエイトアプリがインストールされており、上述した第一端末2aとしての機能と、第二端末2bとしての機能を備える。
サーバ3は、アフィリエイトサーバ3aと、ショッピングサーバ3bとを有する。各サーバ3a、3bは通信ネットワーク5に接続されており、通信ネットワーク5を介して無線端末2と通信が可能である。
店舗端末4は、商品やサービスを提供する店舗に設置された端末装置であり、図示しないバーコードリーダやNFC(Near Field Communication)装置などが接続されている。かかる店舗端末4は、バーコードリーダやNFC装置で無線端末2から読み取った情報を販売情報としてアフィリエイトサーバ3aへ送信する。これにより、無線端末2のユーザが店舗内で購入した商品や利用したサービスの情報がアフィリエイトサーバ3aへ通知される。
なお、NFCは、例えば、Felica、ISO/IEC14443(MIDARE)などがある。NFCによる通信は、電波に限定されるものではなく、例えば、赤外線通信、可視光通信、音波などを用いることもできる。
〔3.無線端末2の構成〕
無線端末2は、図2に示すように、無線通信部20と、表示部21と、操作部22と、記憶部23と、位置検出部24と、撮像部25と、匂い検出部26と、制御部27とを有する。無線通信部20は、通信ネットワーク5に無線で接続され、通信ネットワーク5に接続されたアフィリエイトサーバ3aやショッピングサーバ3bとの間で情報の送受信を行う。
表示部21は、タッチパネル式のディスプレイである。無線端末2のユーザ(以下、端末ユーザと記載する場合がある)は、表示部21の画面上を指などで操作することで、表示部21に表示されたアフィリエイトアプリの操作画面に対する操作が可能である。かかる表示部21は、例えば、小型のLCD(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイである。
操作部22は、文字、数字およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボードや、電源ボタンなどを有する。以下において、端末ユーザによる表示部21の画面の操作や操作部22への操作を端末ユーザの操作と記載する。
記憶部23は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置である。かかる記憶部23は各種プログラムや設定データなどが記憶される。記憶部23に記憶されるプログラムは、例えば、OS(Operating System)、アフィリエイトアプリなどである。アフィリエイトアプリは、例えば、アフィリエイトサーバ3aなどのサーバから取得することができる。
位置検出部24は、GPS(Global Positioning System)受信機能を有し、無線端末2の現在位置の情報(以下、位置情報と記載する)を取得する。位置情報は、緯度および経度であるが、住所であってもよい。
撮像部25は、例えば、端末ユーザが無線端末2を手で保持している状態で、端末ユーザの顔や姿を撮像できる位置に配置される。制御部27は、端末ユーザが操作部22へ所定操作をした場合に、撮像部25による撮像を実行する。
匂い検出部26は、端末ユーザの匂いを検出する。匂い検出部26は、例えば、異なる科学物質を検出する棒状のナノセンサーを並べて配置した構造であり、種々の化学物質を検出することができる。制御部27は、例えば、端末ユーザが操作部22へ所定操作をした場合に、匂い検出部26による匂い検出を実行する。なお、匂い検出部26は、例えば、各化学物質の検出量を匂い検出結果として出力することができる。
制御部27は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。また、制御部27は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部23に記憶されているプログラムが図示しない内部RAMを作業領域として実行されることにより後述する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
かかる制御部27は、記憶部23にプログラムデータが記憶されているアフィリエイトアプリを実行することによって、取得部51、表示制御部52および通知部53として機能する。また、制御部27は、記憶部23にプログラムデータが記憶されているアフィリエイトアプリを実行することによって、アフィリエイトアプリの設定データなどを記憶部23に記憶する。なお、制御部27の構成は、かかる構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
〔3.1.取得部51〕
取得部51は、アフィリエイトサーバ3aから通信ネットワーク5を介して通知される情報を無線通信部20経由で取得して記憶部23に記憶する。アフィリエイトサーバ3aから通知される情報には、例えば、アフィリエイトアプリのプログラムデータ、アフィリエイト情報、紹介情報などの情報がある。
取得部51は、通信ネットワーク5を介して取得した情報がアフィリエイト情報や紹介情報である場合、取得した情報を記憶部23の対象情報テーブルに設定する。図3は、対象情報テーブルの一例を示す図である。
図3に示すように、対象情報テーブルは、「取引対象ID」毎に、「名称」、「紹介数」、「アイコン情報」、「アクセス情報」および「状態フラグ」が関連付けられた情報である。
「取引対象ID」は、アフィリエイト対象とされる商品またはサービスの情報であり、具体的には、アフィリエイト情報や紹介情報の商品やサービスにそれぞれ割り当てられる情報である。アフィリエイト対象の商品やサービスは、無線端末2のユーザが購入した商品や利用したサービスであっても、メーカーや販売会社による宣伝対象の商品やサービスであってもよい。
図3に示す「取引対象ID」の例では、末尾にアルファベットが付されていない取引対象IDの情報は、端末ユーザのアフィリエイト情報であり、末尾にアルファベットが付された取引対象IDの情報は、端末ユーザが他の端末ユーザから紹介された紹介情報である。
「名称」は、取引対象である商品またはサービスの名称を示す情報である。図3に示す例では、例えば、取引対象ID「P100」の取引対象の名称は「サングラスA」であり、取引対象ID「P101」の取引対象の名称は「自転車B」である。
「紹介数」は、アフィリエイト情報では、アフィリエイト対象の商品またはサービスが紹介された第二端末ユーザの数であり、紹介情報では、紹介情報に対応する商品またはサービスを紹介した第一端末ユーザの数である。
「アイコン情報」は、アフィリエイト情報に対応するアフィリエイトアイコンまたは紹介情報に対応する紹介アイコンなどを無線端末2の表示部21に表示するための情報である。アイコンの情報は、例えば、静止画像データ、アニメーションデータ、動画像データなどである。
「アクセス情報」は、端末ユーザのアクションに応じて表示制御部52または通知部53により対象情報テーブルから読み出される情報である。アクセス情報は、オンラインでの取引の場合には、サーバのURL(Uniform Resource Locator)の情報であり、オフラインでの取引の場合、例えば、バーコード用情報である。かかるバーコード用情報には、例えば、取引対象IDなどの情報が含まれる。
なお、図3に示す「URL_A」〜「URL_D」および「URL_F」のそれぞれは、ショッピングサーバ3bにおけるショッピングページの場所を示す情報である。なお、ここでは、ショッピングサーバ3bを一つのサーバとしているが、ショッピングサーバ3bは、複数のサーバから構成されるようにしてもよい。例えば、「URL_A」〜「URL_D」および「URL_F」のそれぞれに対してサーバを設けてもよい。
また、オンラインでの取引の場合のアクセス情報は、ショッピングサーバ3bのショッピングページのURLに、例えば、紹介情報に対応する取引対象ID、端末ユーザのユーザID、紹介者のユーザIDなどの取引情報が付加される。なお、無線端末2からショッピングサーバ3bのショッピングページのURLへアクセスした後に、取引情報をショッピングサーバ3bへ通知することもできる。
また、オフラインでの取引の場合のアクセス情報は、紹介情報に対応する取引対象の取引対象ID(後述する紹介対象ID)、端末ユーザのユーザID、紹介者のユーザIDなどを含む情報が二次元バーコード化されたものであるが、二次元バーコードの情報に限られない。例えば、無線端末2にNFC通信が設けられている場合には、オフラインでの取引の場合のアクセス情報を、紹介情報に対応する取引対象の取引対象ID、端末ユーザのユーザID、紹介者のユーザIDなどを含む情報とし、店舗端末4へ送信するようにしてもよい。
「状態フラグ」は、アフィリエイト対象の紹介状態を示すフラグであり、「0」はアフィリエイト対象が未紹介であることを示し、「1」はアフィリエイト対象が紹介済みであることを示す。
取得部51は、新たな取引対象の情報をサーバ3から取得する毎に対象情報テーブルを更新する。なお、取得部51は、アフィリエイトアプリが起動する度に、サーバ3に対して記憶部23に記憶しているユーザIDおよび取得条件の情報を送信し、かかるユーザIDに対応する取引対象の情報のうち取得条件を満たす情報をサーバ3から取得することもできる。また、対象情報テーブルは、例えば、報酬(アフィリエイトポイントまたはアフィリエイト料)に関する情報を含むようにしてもよい。
また、取得部51は、アフィリエイトサーバ3aから後述する報知情報を取得した場合、報知情報に応じた情報を表示部21に表示する。報知情報は、例えば、紹介情報の通知対象となる第二端末ユーザが近くに存在し、もう少しで近づくことで紹介情報を通知できる旨の情報や、アフィリエイト情報を有する第一端末ユーザが近くに存在し、もう少しで紹介情報が通知される旨の情報である。
〔3.2.表示制御部52〕
表示制御部52は、記憶部23に記憶された設定データおよび対象情報テーブルに基づいて、アフィリエイトアプリの表示画像を生成し、表示部21に表示する。設定データには、アフィリエイトポイント、端末ユーザのユーザIDおよび取得条件などの各種の情報が含まれる。
図4は、アフィリエイトアプリによって表示部21に表示される画面の一例を示す図である。図4に示すように、表示部21の表示画面50は、アフィリエイト情報領域71と、紹介情報領域72と、ポイント情報領域73とを含む。
アフィリエイト情報領域71には、アフィリエイト情報に基づくアフィリエイトアイコン60a〜60e(以下、アフィリエイトアイコン60と総称する場合がある)が表示される。アフィリエイトアイコン60a〜60eは、図3に示す取引対象ID「P100」〜「P104」に対応するアイコン情報である「データA」〜「データE」に基づいて表示制御部52により表示される。
表示制御部52は、アフィリエイトアイコン60を表示する場合に、紹介数を考慮する。例えば、図3に示す取引対象ID「P104」の紹介数は「3」であるため、アフィリエイトアイコン60eには、紹介数「3」に対応する「3」の文字が紹介数を示す情報として含まれる。これにより、端末ユーザは、紹介情報が提供された他の端末ユーザが多いアフィリエイトアイコン60を一見して判別することができる。なお、図4に示す例では、紹介数を示す情報として文字を付加しているが、表示制御部52は、文字に代えて図形により紹介数を表現することができ、また、アフィリエイトアイコン60の形状、色、大きさなどによって紹介数を表現することもできる。
紹介情報領域72には、紹介情報に基づく紹介アイコン61a、61b(以下、紹介アイコン61と総称する場合がある)が表示される。紹介アイコン61a、61bは、図3に示す取引対象ID「P105a」、「P106a」に対応するアイコン情報である「データF」、「データG」に基づいて表示制御部52により表示される。
表示制御部52は、紹介アイコン61を表示する場合に、紹介数を考慮する。例えば、図3に示す取引対象ID「P105a」の紹介数は「1」であるため、紹介アイコン61aには、紹介数「1」に対応する「1」の文字が紹介数を示す情報として含まれる。また、取引対象ID「P106a」の紹介数は「8」であるため、紹介アイコン61bには紹介数「8」に対応する「8」の文字が、紹介数を示す情報として含まれる。
これにより、端末ユーザは、紹介数の多い紹介アイコン61を一見して判別することができる。なお、図4に示す例では、数字を付加しているが、表示制御部52は、文字に代えて図形により紹介数を表現することができ、また、紹介アイコン61の形状、色、大きさなどによって紹介数を表現することもできる。
ポイント情報領域73には、端末ユーザが取得したアフィリエイトポイントが表示される。アフィリエイトポイントは、取得部51がアフィリエイトサーバ3aから取得する情報である。かかるアフィリエイトポイントにより端末ユーザは、例えば、ショッピングサーバ3bで取引されている商品やサービスを購入または利用することができる。
また、表示制御部52は、取得部51により取得された報知情報に応じた表示を表示部21にすることで、端末ユーザに対して期待感を抱かせることができ、第一端末ユーザおよび第二端末ユーザにとっての行動の動機付けとなる。なお、表示制御部52は、報知情報に応じた音声を図示しないスピーカから出力することもできる。
〔3.3.通知部53〕
通知部53は、位置検出部24によって取得した位置情報を所定周期で繰り返しアフィリエイトサーバ3aへ送信する。なお、アフィリエイトサーバ3aの送信タイミングは端末ユーザの操作によって設定することができ、端末ユーザの操作により設定データが更新される。通知部53は、設定データが更新された場合、更新後の設定データに基づいた送信タイミングで位置情報をアフィリエイトサーバ3aへ送信する。
また、通知部53は、端末ユーザによってアフィリエイトの停止操作があった場合には、アフィリエイト停止要求をアフィリエイトサーバ3aへ送信する。アフィリエイトの停止操作は、例えば、ダブルクリック操作などによってアフィリエイトアイコン60毎に行うことができる。
例えば、図4に示す表示画面50に配置されたアフィリエイトアイコン60aを端末ユーザがダブルクリックした場合、アフィリエイトアイコン60aに対するアフィリエイト対象についてアフィリエイト停止要求がアフィリエイトサーバ3aへ送信される。なお、端末ユーザはアフィリエイトアイコン60aを再度ダブルクリックすることで、アフィリエイト停止解除要求がアフィリエイトサーバ3aへ送信され、アフィリエイトの停止を解除することができる。
このように、アフィリエイトアイコン60毎に、アフィリエイトの停止を行うことができることから、例えば、特定の端末ユーザに紹介情報が送信されないようにでき、また、特定の端末ユーザにだけ紹介情報が送信されるようにもできる。
また、通知部53は、端末ユーザから入力されたコメント情報をサーバ3へ送信することができる。表示制御部52は、クリック操作などによってアフィリエイトアイコン60が選択された場合、コメント情報を入力するためのコメント入力画面(図示せず)を表示部21に表示する。端末ユーザの操作によってコメント情報が入力されると、通知部53は、入力されたコメント情報をアフィリエイトアイコン60の取引対象IDと共にサーバ3へ送信する。
また、通知部53は、例えば、紹介情報領域72(図4参照)において、端末ユーザの操作により、紹介アイコン61がクリック操作された場合、紹介アイコン61が購入対象として選択されたと判定し、ショッピングサーバ3bに対して購入要求を行う。
通知部53は、購入要求を行う場合、操作対象となった紹介アイコン61に対応する取引対象の情報を記憶部23の対象情報テーブルから取得し、また、設定データから端末ユーザのユーザIDを取得する。そして、端末ユーザのユーザIDおよび紹介アイコン61に対応する取引対象の情報を含む購入要求をショッピングサーバ3bに対して行う。
例えば、図5(a)に示す表示画面50において、端末ユーザが紹介アイコン61aをクリックした場合、通知部53は、取引対象ID「P105a」の情報として、アクセス情報「URL_F」を対象情報テーブルから取得する。そして、通知部53は、通信ネットワーク5を介して「URL_F」で示されるショッピングサーバ3bのショッピングページへアクセスする。
なお、端末ユーザのユーザIDは、例えば、「URL_F」に付加されることで、ショッピングサーバ3bへ通知される。ショッピングサーバ3bのショッピングページにおいて端末ユーザが取引対象の取引を完了した場合、後述するように、ショッピングサーバ3bからアフィリエイトサーバ3aに対して販売情報が通知される。
また、図5(a)に示す表示画面50において、端末ユーザが紹介アイコン61bをクリックした場合、通知部53は、取引対象ID「P106a」の情報として、アクセス情報「codeG」を対象情報テーブルから取得する。また、通知部53は、ユーザ端末のユーザIDを設定データから取得する。そして、通知部53は、アクセス情報「codeG」およびユーザ端末のユーザIDを含む情報に応じた二次元バーコード画像62を生成し、例えば、図5(b)に示すように、表示部21に表示する。かかる二次元バーコード画像62は、店舗端末4のバーコードリーダで読み取られ、後述するように、店舗端末4からアフィリエイトサーバ3aに対して販売情報が通知される。
なお、無線端末2にNFC装置が設けられている場合、通知部53は、アクセス情報「codeG」およびユーザ端末のユーザIDをNFC装置から店舗端末4へ送信することもできる。
また、通知部53は、撮像部25によって撮像された端末ユーザの画像の情報や匂い検出部26によって検出された端末ユーザの匂いの情報をアフィリエイトサーバ3aへ送信する。
〔4.アフィリエイトサーバ3a〕
次にアフィリエイトサーバ3aについて説明する。アフィリエイトサーバ3aは、図2に示すように、通信部30と、取引対象情報DB31と、ユーザ情報DB32と、制御部33とを有する。さらに制御部33は、取得部34と、判定部35と、通知部36と、付与部37とを有する。
通信部30は、NIC(Network Interface Card)等のインタフェースである。制御部33は、通信部30および通信ネットワーク5を介して、ショッピングサーバ3bや無線端末2との間で各種の情報を送受信する。
取引対象情報DB31およびユーザ情報DB32は、例えば、ハードディスク、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、光ディスク等の記憶装置である。なお、取引対象情報DB31およびユーザ情報DB32は、一つのDBによって構成してもよい。
制御部33は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。また、制御部33は、CPUまたはMPUによって内部の記憶装置に記憶されたプログラムがRAMを作業領域として実行されることで、取得部34、判定部35、通知部36および付与部37として機能する。なお、制御部33の構成は、かかる構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
〔4.1.取得部34〕
取得部34は、通信ネットワーク5を介して各種情報を取得し、取得した情報に基づき取引対象情報DB31の取引情報テーブルやユーザ情報DB32のユーザ情報テーブルを更新する。取得部34が取得する情報としては、例えば、ショッピングサーバ3bや店舗端末4から送信される販売情報や、無線端末2から送信される情報などがある。
図6は、取引対象情報DB31に記憶された取引情報テーブルの一例を示す図である。図6に示すように、取引情報テーブルは、「取引対象ID」毎に、「名称」、「数量」、「紹介数」、「アイコン情報」、「アクセス情報」および「紹介フラグ」が関連付けられた情報である。
「取引対象ID」、「名称」、「紹介数」、「アイコン情報」および「アクセス情報」は、無線端末2の対象情報テーブルと同じ情報である。「数量」は、端末ユーザが購入した商品の数量または利用したサービスの利用回数である。
「紹介フラグ」は、取引対象を紹介可能か否かのフラグであり、紹介フラグが「1」である場合には取引対象が紹介可であり、紹介フラグが「0」である場合には取引対象を紹介不可である。なお、紹介フラグの初期値は、「1」である。
なお、図示しないが取引情報テーブルには、コメント情報を設定することができる。取得部34は、無線端末2からコメント情報および取引対象IDを取得した場合、かかるコメント情報を取引対象IDに対応付けて取引対象情報DB31の取引情報テーブルに設定する。
図7は、ユーザ情報DB32に記憶されたユーザ情報テーブルの一例を示す図である。図7に示すように、ユーザ情報テーブルは、「ユーザID」毎に、「サイコグラフィック属性」、「デモグラフィック属性」、「取引対象ID」、「紹介対象ID」、「ポイント」、「位置情報」、「画像情報」および「匂い情報」が関連付けられた情報である。
「ユーザID」は、端末ユーザに固有の識別情報であり、例えば、サーバ3が提供するサービスに対して端末ユーザに割り当てられるユーザIDである。
「サイコグラフィック属性」は、ユーザの価値観、ライフスタイル、性格、嗜好などを示す情報である。ここでは、「サイコグラフィック属性」として、図7に示すように、「車」、「化粧品」、「服」などに区分分けされる。図7に示す例では、区分毎に、ユーザの嗜好が相対的に高い場合に「1」が対応付けられ、それ以外の場合には「0」が対応付けられるが、これに限定されるものではなく、例えば、ユーザの嗜好を3段階以上に評価したものであってもよい。また、区分種別についても、種々の変更が可能である。
「デモグラフィック属性」は、人口統計学的な属性であり、図7に示すように、例えば、ユーザの「性別」、「年齢」などに区分分けされる。図7に示す例では、「性別」の欄では、ユーザが女性である場合に「1」が対応付けられ、ユーザが男性である場合に「2」が対応付けられ、ユーザの性別が不明の場合に「0」が対応付けられる。
また、「年齢」の欄では、ユーザの年齢に1を加算した数字が対応付けられ、ユーザの年齢が不明の場合に「0」が対応付けられる。なお、図7に示す例では、ユーザの性別および年齢を一例として記載しているが、これに限定されるものではなく、ユーザの職業、家族構成、年収、学歴など様々な区分種別を「デモグラフィック属性」とすることができる。
「取引対象ID」は、図3に示す「取引対象ID」と同じ情報である。また、「紹介対象ID」は、他の端末ユーザから紹介された取引対象の情報に割り当てられた取引対象IDである。
「ポイント」は、端末ユーザに付与されたアフィリエイトポイントであり、かかるアフィリエイトポイントにより端末ユーザはショッピングサーバ3bで取引されている商品またはサービスを購入または利用することができる。
「位置情報」は、無線端末2の位置を示す情報であり、例えば、緯度および経度であるが、住所であってもよい。図7に示す例では、無線端末2の最新の位置を示す情報がユーザ情報テーブルに設定されているが、所定期間内の位置情報をユーザ情報テーブルに設定することもできる。
「画像情報」は、無線端末2の撮像部25によって撮像された端末ユーザの顔や姿の情報である。「匂い情報」は、無線端末2の匂い検出部26によって検出された端末ユーザの匂いの情報である。図7に示す例では、最新の画像情報や匂い情報がユーザ情報テーブルに設定されているが、所定期間内の画像情報や匂い情報をユーザ情報テーブルに設定することもできる。
ここで、取引対象情報DB31の取引情報テーブルやユーザ情報DB32のユーザ情報テーブルの更新について説明する。
ショッピングサーバ3bや店舗端末4から送信される販売情報には、取引対象の取引主体である端末ユーザ(以下、取引ユーザと記載する)のユーザID、取引対象の情報が含まれる。例えば、端末ユーザが紹介情報に基づかずに取引対象の取り引きを行った場合、ショッピングサーバ3bから送信される販売情報には、取引ユーザのユーザID、取引対象の名称、数量、アイコン情報、アクセス情報などが含まれる。
この場合、取得部34は、ショッピングサーバ3bから取得した販売情報に取引対象IDを新たに割り当て、名称、数量、アイコン情報、アクセス情報などをアフィリエイト情報として取引対象情報DB31に記憶された取引情報テーブルに設定する。また、取得部34は、ユーザ情報DB32に記憶されたユーザ情報テーブルにおいて、新たに割り当てた取引対象IDを取引ユーザのユーザIDに対応付けて設定する。
また、端末ユーザが紹介情報に基づいて取引対象の取り引きを行った場合、ショッピングサーバ3bから送信される販売情報には、取引ユーザのユーザID、後述する紹介対象IDおよび数量などが含まれる。この場合、取得部34は、取引情報テーブルにおいて、紹介対象IDに対応する取引対象IDに対応付けて数量を設定する。
このように、取得部34は、販売情報を取得すると、かかる販売情報に基づき、取引対象情報DB31に記憶された取引情報テーブルおよびユーザ情報DB32に記憶されたユーザ情報テーブルを更新する。
また、取得部34は、通知部36によって無線端末2に対して紹介情報を送信した場合、取引対象情報DB31に記憶された取引情報テーブルおよびユーザ情報DB32に記憶されたユーザ情報テーブルを更新する。この場合、取得部34は、紹介情報の対象である取引対象の取引対象IDの末尾を付加または更新した取引対象IDを取引情報テーブルに追加する。なお、このように追加した取引対象IDを便宜上、紹介対象IDと記載する。
例えば、取得部34は、第二端末2bとして機能する無線端末2へ紹介する取引対象の取引対象IDが「P100」であれば、「P100a」を紹介対象IDとして取引情報テーブルに追加し、第二端末2bとして機能する無線端末2へ紹介する取引対象の取引対象IDが「P100a」であれば、「P100b」を紹介対象IDとして取引情報テーブルに追加する。また、取得部34は、取引情報テーブルに追加した紹介対象IDを、第一端末2aとして機能する無線端末2のユーザのユーザIDに対応付けてユーザ情報テーブルに追加する。
さらに、取得部34は、取引情報テーブルにおいて、新たに追加した紹介対象IDに対応する名称、アイコン情報およびアクセス情報を設定する。これらの情報は、紹介対象IDの元となる取引対象IDの名称、アイコン情報およびアクセス情報である。例えば、紹介対象ID「P100a」の名称、アイコン情報およびアクセス情報は、取引対象ID「P100」の名称、アイコン情報およびアクセス情報である。
また、取得部34は、無線端末2からアフィリエイト停止要求やアフィリエイト停止解除要求がある場合、かかる要求に基づき、取引対象情報DB31に記憶された取引情報テーブルを更新する。具体的には、取得部34は、アフィリエイト停止要求に含まれる取引対象IDに対応する「紹介フラグ」を「0」に設定する。また、取得部34は、無線端末2からアフィリエイト停止解除要求に含まれる取引対象IDに対応する「紹介フラグ」を「1」に設定する。
また、取得部34は、無線端末2から送信される位置情報、画像情報および匂い情報を取得し、取得した位置情報をユーザIDと関連付けてユーザ情報DB32のユーザ情報テーブルに設定する。
〔4.2.判定部35〕
判定部35は、第一端末2aとして機能する無線端末2の位置から所定範囲(例えば、10mの範囲)内に第二端末2bとして機能する無線端末2が存在するか否かを判定する。すなわち、上述した第一条件を満たす無線端末2が存在するか否かを判定する。
具体的には、判定部35は、取引対象情報DB31に記憶された取引情報テーブルにおいて、紹介フラグが「1」に設定されている取引対象IDを判定対象の取引対象IDとして抽出する。そして、判定部35は、ユーザ情報DB32に記憶しているユーザ情報テーブルから、判定対象の取引対象IDに対応付けられたユーザIDを判定対象の第一端末ユーザのユーザIDとして抽出する。
判定部35は、判定対象のユーザIDに対応する位置情報を判定対象の位置を示す情報としてユーザ情報DB32のユーザ情報テーブルから取得する。また、判定部35は、判定対象の位置と所定範囲内に存在する位置を示す位置情報を有する他の無線端末2のユーザIDを、第一条件を満たす第二端末ユーザのユーザIDとしてユーザ情報DB32のユーザ情報テーブルから抽出する。第一条件を満たす第二端末ユーザのユーザIDが抽出できる場合に、判定部35は、第一条件を満たす無線端末2が存在すると判定する。
図8は、無線端末21〜23の位置P1〜P3と、所定範囲Qとの関係を示す図である。無線端末21は第一端末2aとして機能し、無線端末22、23は第二端末2bとしてそれぞれ機能するものとする。図8に示す状態である場合、判定部35は、無線端末22を、第一条件を満たす無線端末2として判定し、無線端末23を第一条件を満たさない無線端末2として判定する。所定範囲Qは、第一端末2aとして機能する無線端末21を中心として距離Xaまでの範囲である。なお、図8に示す所定範囲Qでは、円形の範囲としたが、楕円形の範囲や矩形状の範囲であってもよく、所定範囲Qの大きさや形は種々の変更が可能である。
かかる所定範囲Qの大きさや形は、アフィリエイト対象単位またはアフィリエイト対象のカテゴリ(例えば、家電、家具、食品、ファッションなど)単位で設定することもでき、また、アフィリエイト対象に関わらず一定とすることもできる。かかる設定は、アフィリエイト対象である商品またはサービスの提供者(例えば、メーカー、販売会社および小売業者など)、または、端末ユーザ、アフィリエイトサーバ3aの管理者などによって行われる。
例えば、端末ユーザによる設定は、無線端末2の操作部22への端末ユーザの操作によって行われ、かかる設定の情報(以下、範囲設定情報と記載する)がアフィリエイトサーバ3aへ通知される。取得部34は、例えば、無線端末2から取得した範囲設定情報をユーザ情報テーブルの取引対象IDに関連付けて設定する。また、取得部34は、アフィリエイト対象である商品またはサービスの提供者(以下、取引対象提供者と記載する場合がある)の端末装置などから範囲設定情報を取得した場合、取得した範囲設定情報を取引情報テーブルの取引対象IDに関連付けて設定する。
また、アフィリエイト対象単位またはアフィリエイト対象のカテゴリ単位で紹介情報を通知する地域(以下、通知地域と記載する)を範囲設定情報に含めて設定することができる。この場合、判定部35は、第一端末2aとして機能する無線端末2の位置または第二端末2bとして機能する無線端末2の位置が通知地域内に存在する場合に、上述した第一条件の判定を行う。すなわち、判定部35は、第一端末2aまたは第二端末2bとして機能する無線端末2が通知地域外である場合には、紹介条件を満たさないと判定する。なお、判定部35は、第一端末2aとして機能する無線端末2と第二端末2bとして機能する無線端末2とが共に通知地域内に存在する場合に、上述した第一条件の判定を行うこともできる。
また、判定部35は、範囲設定情報に基づき、所定範囲Qの大きさを、場所によって可変にすることもできる。例えば、判定部35は、端末ユーザの自宅近くでは、所定範囲Qを小さくし、人が集まる場所では所定範囲Qを大きくすることができる。また、判定部35は、端末ユーザの自宅近くでは、所定範囲Qを大きくし、人が集まる場所では所定範囲Qを小さくすることもできる。なお、この場合、端末ユーザの自宅の位置は例えばユーザ情報テーブルに設定され、人が集まる場所は例えば取引情報テーブルに設定される。
また、判定部35は、第一条件として、時間の条件を加えることができる。例えば、判定部35は、第一端末2aとして機能する無線端末2の位置から所定範囲Q内に第二端末2bとして機能する無線端末2が存在する場合であっても、所定範囲Q内に設定時間Ta以上存在しない無線端末2は、第一条件を満たさないと判定することができる。かかる設定時間Taも範囲設定情報と同様に端末ユーザなどによって設定されて取得部34によって取得され、取得部34によってユーザ情報テーブルや取引情報テーブルに設定される。なお、判定部35は、端末ユーザの属性、天候、季節、曜日などによって、所定範囲Qや設定時間Taを変更することもできる。
また、判定部35は、第一条件を満たす無線端末2のユーザである第二端末ユーザの属性が、指定ユーザ属性と所定の関係であるか否かを判定する。すなわち、第一条件に加え、上述した第二条件を満たす第二端末ユーザが存在するか否かを判定する。
第二条件には、第二端末ユーザのユーザ属性が取引対象提供者によって指定されたユーザ属性である指定ユーザ属性と所定の関係にあることという条件Aと、第二端末ユーザの属性が第一端末ユーザの属性と所定の関係にあることという条件Bとがある。
判定部35は、第一条件を満たす第二端末ユーザの属性が条件Aと条件Bのいずれか一方または両方を満たす場合に、第二条件を満たす第二端末ユーザが存在すると判定する。かかる第二条件は、所定範囲Qと同様に、取引情報テーブルに設定される。例えば、第二条件は、取引対象提供者、端末ユーザ、アフィリエイトサーバ3aの管理者などによって設定することができ、また、アフィリエイト対象単位またはアフィリエイト対象のカテゴリ単位で設定することもできる。
例えば、取引対象ID「P104」(図6参照)のアフィリエイト対象には、条件Aのみを第二条件とし、取引対象ID「P100」(図6参照)のアフィリエイト対象には、条件Bのみを第二条件とすることができる。また、取引対象ID「P105」(図6参照)のアフィリエイト対象には、条件Aと条件Bとを第二条件とすることができる。
ここで、第二条件として、条件Aについて説明する。条件Aは、上述したように、第二端末ユーザのユーザ属性が指定ユーザ属性と所定の関係にあることである。所定の関係は、例えば、第二端末ユーザのユーザ属性が指定ユーザ属性を含むこと、または、第二端末ユーザのユーザ属性が指定ユーザ属性と関連するユーザ属性を含むことである。
例えば、取引対象ID「P103」(図6参照)のアフィリエイト対象「香水D」の場合、指定ユーザ属性として例えば「香水」や「ブランド品」などが設定される。判定部35は、ユーザ情報テーブルの「サイコグラフィック属性」において「香水」や「ブランド品」の区分に「1」が設定されているユーザIDの第二端末ユーザを、条件Aを満たす第二端末ユーザとする。
また、判定部35は、第二端末ユーザのユーザ属性が指定ユーザ属性を含まない場合であっても、ユーザ情報テーブルに設定されたユーザ情報に基づき、第二端末ユーザが「香水」に興味があると判定した場合に、条件Aを満たすと判定することもできる。例えば、判定部35は、「20代の女性」であるユーザ属性(指定ユーザ属性と関連するユーザ属性)を有している第二端末ユーザを、条件Aを満たす第二端末ユーザとすることができる。
次に、第二条件として、条件Bについて説明する。条件Bは、上述したように、第二端末ユーザの属性が第一端末ユーザの属性と所定の関係にあることである。所定の関係は、例えば、第一端末ユーザのユーザ属性と第二端末ユーザのユーザ属性との一致度が所定値以上であることである。
判定部35は、ユーザ情報テーブルに設定された情報に基づいて、第一端末ユーザの属性を判定する。例えば、ユーザID「U1」が第一端末ユーザの場合、判定部35は、「車」、「男性」、「20才」などがユーザ属性である。
また、判定部35は、例えば、ユーザID「U1」に対応する「画像情報A」を解析し、第一端末ユーザのユーザ属性を判定することができる。例えば、判定部35は、画像情報Aに含まれる第一端末ユーザの顔、服装、宝飾品、髪型、靴、鞄、傘などを検出し、かかる検出結果からユーザ情報(性別、年齢、嗜好品など)を判定することもできる。
また、判定部35は、例えば、ユーザID「U1」に対応する「匂い情報A」を解析し、第一端末ユーザのユーザ属性を判定することができる。「匂い情報」は、各化学物質の検出量を示す情報であり、例えば、判定部35は、「匂い情報A」から第一端末ユーザの使用している化粧品や香水などを検出し、また、「匂い情報A」から第一端末ユーザが食べた食品や飲料品を検出することができる。さらに、判定部35は、「匂い情報A」から第一端末ユーザの病気なども検出することができる。
判定部35は、かかる検出結果に基づいて第一端末ユーザのユーザ属性を判定する。例えば、判定部35は、第一端末ユーザが香水をつけていれば、「香水」の属性があると判定し、また、香水がブランド品であると検出できれば、「ブランド品」の属性があると判定する。また、判定部35は、例えば、第一端末ユーザが食べた食品がハンバーガーであれば、「ハンバーガー」の属性があると判定する。
判定部35は、ユーザ情報テーブルに設定された「サイコグラフィック属性」および「デモグラフィック属性」が第一端末ユーザと第二端末ユーザとで一致度が所定値(例えば、50%)以上である場合に、条件Bを満たす第二端末ユーザがあると判定することができる。また、判定部35は、ユーザ情報テーブルに設定された「画像情報」や「匂い情報」に基づいて判定された第一端末ユーザのユーザ属性がユーザ情報テーブルに設定された第二端末ユーザのユーザ属性に含まれる場合に、条件Bを満たす第二端末ユーザがあると判定することができる。
このように、判定部35は、紹介条件を満たす無線端末2(第二端末2b)が存在するか否かを判定する。なお、上述では、紹介条件に第一条件および第二条件を含むものとして説明したが、紹介条件は、例えば、第一条件のみとすることもできる。
なお、判定部35は、第二条件は満たすが第一条件を満たさない第二端末ユーザが所定範囲Qまで所定距離(例えば、50m)内にあるか否かを判定することもできる。すなわち、判定部35は、第一端末ユーザ側の観点からは、紹介情報の通知対象となる可能性が高い第二端末ユーザがあることの判定を行うことができ、第二端末ユーザ側の観点からは、紹介情報が通知される可能性が高いことの判定を行うことができる。
〔4.3.通知部36〕
通知部36は、判定部35によって紹介条件を満たすと判定された第二端末ユーザの無線端末2に対し、取引対象情報DB31に記憶されているアフィリエイト対象の商品またはサービスの情報を紹介情報として通信部30から送信する。これにより、第二端末ユーザを紹介先ユーザとして紹介情報を通知することができる。
第二端末ユーザに送信される紹介情報は、アフィリエイト対象の商品またはサービスの情報であり、かかる商品またはサービスの取引対象ID、名称、アイコン情報、アクセス情報および紹介数を含む。通知部36は、取引情報テーブルから紹介対象の取引対象ID、名称、アイコン情報、アクセス情報および紹介数を読み出し、読み出した情報を第二端末ユーザの無線端末2へ送信する。また、通知部36は、取引対象IDに対応付けてコメント情報が設定されている場合には、紹介情報と共にコメント情報を第二端末ユーザの無線端末2に対して送信する。
また、通知部36は、第二条件は満たすが第一条件を満たさない第二端末ユーザが所定範囲Qまで所定距離(例えば、50m)内に存在する場合に、紹介情報の通知対象となる第二端末ユーザが近くに存在し、もう少し近づくことで紹介情報を通知できる旨を報知情報として第一端末ユーザの無線端末2へ通知することができる。また、通知部36は、アフィリエイト情報を有する第一端末ユーザが近くに存在し、もう少し近づくことで紹介情報が通知される旨を報知情報として第二端末ユーザの無線端末2へ通知することができる。
〔4.4.付与部37〕
付与部37は、紹介情報の送信先の第二端末ユーザが紹介情報に対応する取引対象を取り引きした場合に、紹介元ユーザである第一端末ユーザに対して報酬としてアフィリエイトポイントを付与する。
付与部37は、ショッピングサーバ3bや店舗端末4から送信される販売情報に含まれる紹介対象IDに基づき、紹介情報の送信先である第二端末ユーザが紹介情報に対応する取引対象を取り引きした第二端末ユーザと判定し、かかる第二端末ユーザにアフィリエイトポイントを付与する。
具体的には、ショッピングサーバ3bや店舗端末4から送信される販売情報に含まれる取引対象ID(紹介対象ID)がユーザ情報テーブルに設定されたユーザIDの端末ユーザ(紹介元ユーザである第一端末ユーザ)に対してアフィリエイトポイントを付与する。付与部37は、例えば、紹介対象IDに対応する取引対象の取引価格の所定割合(例えば、5%)をアフィリエイトポイントに設定することができる。
また、付与部37は、ユーザ情報テーブルに基づき、例えば、紹介対象IDに応じたアフィリエイトポイントを紹介元ユーザである第一端末ユーザに付与することができる。例えば、付与部37は、ショッピングサーバ3bや店舗端末4から送信される販売情報に含まれる取引対象ID(紹介対象ID)の末尾が「a」の場合のアフィリエイトポイントよりも「b」の場合のアフィリエイトポイントを低く設定する。
紹介対象IDの末尾「a」は、第一端末ユーザが紹介情報に基づかずに取り引きした取引対象を紹介した場合に付される番号である。また、紹介対象IDの末尾「b」は、末尾「a」の紹介対象IDの紹介情報に基づいて第一端末ユーザが取り引きした取引対象を紹介した場合に付される番号である。
なお、末尾「b」の紹介対象IDの紹介情報に基づいて第二端末ユーザが取り引きした取引対象を第一端末ユーザとして紹介した場合に付される番号は、末尾「c」である。付与部37は、ショッピングサーバ3bや店舗端末4から送信される販売情報に含まれる紹介対象IDの末尾が「b」の場合のアフィリエイトポイントよりも「c」の場合のアフィリエイトポイントを低く設定する。このように、紹介される毎にアフィリエイトポイントが低くなる。
付与部37は、付与したアフィリエイトポイントの情報を紹介元ユーザである第一端末ユーザの無線端末2へ送信する。これにより、第一端末ユーザは、付与されたアフィリエイトポイントの情報を把握することができる。
また、複数の第一端末ユーザから同一の第二端末ユーザに対して同一の取引対象が紹介され、かかる取引対象が取り引きされた場合には、各第一端末ユーザに対して報酬としてアフィリエイトポイントを付与する。なお、付与部37は、アフィリエイトポイントは、紹介タイミングが早ければ早いほど高くなるように設定することができ、また、紹介タイミングが遅ければ遅いほど高くなるように設定することもできる。
〔5.ショッピングサーバ3b〕
次にショッピングサーバ3bについて説明する。ショッピングサーバ3bは、図2に示すように、通信部40と、販売情報DB41と、制御部42とを有する。さらに制御部42は、販売処理部43と、通知部44とを有する。
通信部40は、NIC等のインタフェースである。制御部42は、通信部40および通信ネットワーク5を介して、アフィリエイトサーバ3aや無線端末2との間で各種の情報を送受信する。
販売情報DB41は、例えば、ハードディスク、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、光ディスク等の記憶装置である。かかる販売情報DB41には、ショッピングページの情報や取引対象である商品やサービスの情報などが含まれる。
制御部42は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。また、制御部42は、CPUまたはMPUによって内部の記憶装置に記憶されたプログラムがRAMを作業領域として実行されることで、販売処理部43および通知部44として機能する。なお、制御部42の構成は、かかる構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
販売処理部43は、販売情報DB41に記憶された情報に基づき、無線端末2からのアクセスに対してショッピングページを提供し、また、ショッピングページにおいて無線端末2から送信される購入要求に対して取引対象の販売処理を行う。販売処理は、例えば、決済処理や発送手配である。販売処理部43は、取引対象の販売処理を行った場合、購入要求の送信元の無線端末2に対して販売処理完了通知を行う。
通知部44は、端末ユーザに販売した取引対象の情報を販売情報DB41から取得し、端末ユーザへの販売情報としてアフィリエイトサーバ3aへ送信する。通知部44によって送信される販売情報には、例えば、取引対象の名称、数量、アイコン情報、アクセス情報および販売日時の情報の他、販売先の端末ユーザのユーザIDを含む。
なお、販売日時とは、例えば、販売処理部43が取引対象の販売処理を行った日時である。また、通知部44は、端末ユーザに販売した取引対象が紹介情報に基づいて取引された取引対象である場合、端末ユーザから取得した取引対象ID(紹介対象ID)および取引した数量や紹介者のユーザIDを端末ユーザへの販売情報としてアフィリエイトサーバ3aへ送信する。
〔6.アフィリエイトシステム1の処理フロー〕
次に、実施形態に係るアフィリエイトシステム1による情報提供処理の手順について説明する。図9および図10は、アフィリエイトシステム1によるアフィリエイト処理フローを説明するための図である。以下においては、図9を参照して無線端末2の処理を説明し、図10を参照し、アフィリエイトサーバ3aの処理を説明する。
〔6.1.無線端末2の処理フロー〕
まず、実施形態に係る無線端末2の情報処理について、図9を参照して説明する。図9は、無線端末2における情報処理のフローチャートである。
図9に示すように、端末ユーザの操作によってアフィリエイトアプリが起動されると、無線端末2の制御部27は、ユーザ登録が行われているか否かを判定する(ステップS20)。ユーザ登録が行われていないと判定すると(ステップS20;No)、制御部27は、ユーザ登録処理を行う(ステップS21)。
制御部27は、ユーザ登録処理において、ユーザ設定登録画面(図示せず)を表示部21に表示し、端末ユーザに登録情報の入力を促す。登録情報には、ユーザID、パスワードおよびユーザ属性(性別、年齢、住所など)がある。登録情報の入力があると、制御部27は、登録情報を含む登録要求をアフィリエイトサーバ3aへ送信する。
ユーザ登録が行われていると判定した場合(ステップS20;Yes)、または、ステップS21の処理が終了した場合、アフィリエイトアプリの表示処理を行う(ステップS22)。具体的には、制御部27は、記憶部23に記憶している対象情報テーブルに基づいて、表示画面50(例えば、図4参照)の画像を生成して表示部21に表示する。
次に、制御部27は、撮像部25によって撮像された画像情報や匂い検出部26によって検出された匂い情報をアフィリエイトサーバ3aへ送信する(ステップS23)。画像情報や匂い情報は、ユーザ操作によって撮像部25や匂い検出部26により取得される情報であるが、制御部27は、匂い検出部26から匂い情報を定期的に取得してアフィリエイトサーバ3aへ送信することもできる。
ステップS23の処理が終了すると、制御部27は、位置検出部24によって検出された位置情報をアフィリエイトサーバ3aへ送信する(ステップS24)。そして、制御部27は、サーバ3から情報を取得したか否かを判定する(ステップS25)。かかる処理において、制御部27は、例えば、アフィリエイトサーバ3aから販売情報や紹介情報を取得したか否か、または、ショッピングサーバ3bから販売処理完了通知を取得したか否かを判定する。
サーバ3から情報を取得したと判定すると(ステップS25;Yes)、制御部27は、取引対象テーブルを更新すると共に、アフィリエイトアプリの再表示処理を行う(ステップS26)。例えば、制御部27は、アフィリエイトサーバ3aから販売情報を取得した場合、取得した販売情報に応じたアフィリエイトアイコン60を表示画面50に設定して表示部21に表示し、アフィリエイトサーバ3aから紹介情報を取得した場合、取得した紹介情報に応じた紹介アイコン61を表示画面50に設定して表示部21に表示する。
また、制御部27は、紹介商品の購入要求に対してショッピングサーバ3bから販売処理完了通知を取得した場合、取得した販売処理完了通知に対応する紹介アイコン61をアフィリエイトアイコン60へ変更して表示画面50に設定して表示部21に表示することもできる。
ステップS25においてサーバ3から情報を取得していないと判定した場合(ステップS25;No)、または、ステップS26の処理が終了した場合、制御部27は、表示画面50に設定されたアフィリエイトアイコン60または紹介アイコン61が選択されたか否かを判定する(ステップS27)。
アイコンが選択されたと判定すると(ステップS27;Yes)、制御部27は、選択方法に応じて選択されたアイコンに対応する情報を送信する(ステップS28)。例えば、紹介アイコン61がユーザ操作により選択されたとする。この場合、制御部27は、紹介アイコン61に対応するアクセス情報がショッピングサーバ3bのURLであれば、紹介アイコン61に対応する購入要求をショッピングサーバ3bに対して行う。また、制御部27は、紹介アイコン61に対応するアクセス情報がバーコード用情報であれば、アクセス情報および端末ユーザのユーザIDに対応する2次元バーコードを表示部21に表示する。
アイコンが選択されていないと判定した場合(ステップS27;No)、または、ステップS28の処理が終了した場合、制御部27は、端末ユーザによりアフィリエイトアプリの終了操作が行われたか否かを判定する(ステップS29)。アフィリエイトアプリの終了操作が行われていないと判定した場合(ステップS29;No)、制御部27は、処理をステップS24へ移行し、アフィリエイトアプリの終了操作が行われたと判定した場合(ステップS29;Yes)、制御部27は、情報処理を終了する。
〔6.2.アフィリエイトサーバ3aの処理フロー〕
次に、実施形態に係るアフィリエイトサーバ3aの情報処理について、図10を参照して説明する。図10は、アフィリエイトサーバ3aにおける情報処理のフローチャートである。
図10に示すように、アフィリエイトサーバ3aの制御部33は、無線端末2からユーザ登録要求があるか否かを判定する(ステップS30)。ユーザ登録要求があると判定すると(ステップS30;Yes)、制御部33は、ユーザ情報テーブルを更新する(ステップS31)。かかる処理において、制御部33は、ユーザ登録要求に含まれるユーザIDなどをユーザ情報テーブルに設定する。
ユーザ登録要求がないと判定した場合(ステップS30;No)、または、ステップS31の処理が終了した場合、制御部33は、無線端末2から情報(例えば、位置情報、画像情報、匂い情報など)を取得したか否かを判定する(ステップS32)。かかる処理において、無線端末2から情報を取得したと判定すると(ステップS32;Yes)、受信した情報をユーザ情報テーブルに設定してユーザ情報テーブルを更新する(ステップS33)。
無線端末2から情報を取得していないと判定した場合(ステップS32;No)、または、ステップS33の処理が終了した場合、制御部33は、紹介条件を満たす第二端末ユーザがあるか否かを判定する(ステップS34)。かかる処理において、制御部33は、上述したように、各第一端末ユーザについて、紹介条件を満たす第二端末ユーザが存在するか否かを判定する。
紹介条件を満たす第二端末ユーザが存在すると判定すると(ステップS34;Yes)、制御部33は、紹介条件を満たす第二端末ユーザの無線端末2に対して紹介情報を送信する(ステップS35)。ステップS35の処理が終了した場合、制御部33は、取引情報テーブルおよびユーザ情報テーブルを更新する(ステップS36)。具体的には、制御部33は、紹介対象である商品またはサービスの取引対象IDに基づいて新たに割り当てた紹介対象IDおよび対応する情報を取引情報テーブルに設定する。また、制御部33は、ユーザ情報テーブルにおいて、新たに割り当てた紹介対象IDを紹介元ユーザである第一端末ユーザのユーザIDに対応して設定する。
紹介条件を満たす第二端末ユーザが存在していないと判定した場合(ステップS34;No)、または、ステップS36の処理が終了した場合、制御部33は端末ユーザに対する販売情報を、ショッピングサーバ3bから取得したか否かを判定する(ステップS37)。ユーザ端末に対する販売情報をショッピングサーバ3bから取得したと判定すると(ステップS37;Yes)、制御部33は、取引情報テーブルおよびユーザ情報テーブルを更新する(ステップS38)。
ユーザ端末の販売情報を取得していないと判定した場合(ステップS37;No)、および、ステップS38の処理が終了した場合、制御部33は、情報処理を終了する。
〔7.変形例〕
〔7.1.第一変形例〕
上述の実施形態では、アフィリエイトサーバ3aが第一条件を満たす第二端末ユーザを判定するものであるが、第一端末2aとして機能する無線端末2の制御部27が第一条件を満たす第二端末ユーザを判定することもできる。
図11は、第一変形例のアフィリエイトシステムの具体的構成の一例を示す図である。なお、上述したアフィリエイトシステム1と異なる点を中心に説明し、アフィリエイトシステム1と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、無線端末2Aは、近距離無線通信部28を備える。近距離無線通信部28は、定期的に無線信号を送信することで、他の無線端末2Aを検出する。かかる近距離無線通信部28は、例えば、Felica、ISO/IEC14443、Bluetooth(登録商標)、無線LAN通信などの通信方式を採用した通信装置である。近距離無線通信部28による通信は、電波に限定されるものではなく、例えば、赤外線通信、可視光通信、音波などを用いることもできる。
無線端末2Aの制御部27Aは、判定部54を備える。判定部54は、近距離無線通信部28による検出結果に基づいて、所定範囲Q内に第二端末ユーザの無線端末2Aが存在するか否かを判定する。近距離無線通信部28は、第二端末ユーザの無線端末2Aから送信される無線信号の強度の情報を取得して制御部27Aへ通知する。所定範囲Qは上述した実施形態の場合と同様に設定および変更が可能である。例えば、端末ユーザの操作によってアフィリエイト対象単位で所定範囲Qの設定が可能であり、記憶部23に範囲設定情報として記憶される。
なお、制御部27Aは、近距離無線通信部28から通知される無線信号の強度の情報に基づいて第二端末ユーザの無線端末2Aの位置を判定する。無線信号の強度は、例えば、無線信号が電波信号である場合には電波強度であり、無線信号が光信号である場合には、光の強度である。
判定部54によって所定範囲Q内に第二端末ユーザの無線端末2Aが存在すると判定されると、通知部53Aは、第二端末ユーザの無線端末2Aの情報(例えば、端末ID)または第二端末ユーザのユーザIDを判定結果情報として送信する。なお、端末IDやユーザIDは、例えば、近距離無線通信部28から送信される無線信号に含むことができ、制御部27Aは、無線信号に含まれる端末IDやユーザIDを近距離無線通信部28経由で取得する。また、通知部53Aは、上述の処理以外は、通知部53と同様の処理を行う。
アフィリエイトサーバ3Aaの取得部34Aは、無線端末2Aから送信される判定結果情報を取得する。なお、取得部34Aのその他の処理は、取得部34と同様である。アフィリエイトサーバ3Aaの判定部35Aは、無線端末2Aからの判定結果情報が取得部34Aにより取得された場合に、第一条件を満たす第二端末ユーザが存在すると判定する。なお、ユーザ情報テーブルにはユーザIDに端末IDが対応付けて設定される。
また、無線端末2Aは、判定結果情報に代えて、ユーザID(または端末ID)と信号強度の情報を送信することもできる。この場合、判定部35Aは、ユーザID(または端末ID)と信号強度の情報に基づいて第一条件を満たす第二端末ユーザを判定することもできる。
このように、第一変形例に係るアフィリエイトシステム1Aでは、第一端末2aである無線端末2Aが、第二端末2bである無線端末2Aと無線通信を行う近距離無線通信部28を備え、判定部54が、近距離無線通信部28による通信結果に基づいて、所定範囲Q内に位置する第二端末2bである無線端末2Aを判定する。これにより、アフィリエイトサーバ3Aaで各無線端末2Aの位置情報を取得する処理などを軽減することができる。
〔7.2.第二変形例〕
上述の実施形態や第一変形例では、アフィリエイトサーバ3a(3Aa)が無線端末2(2A)に対して紹介情報を送信するものであるが、無線端末2間で紹介情報を送受信するようにもできる。
図12は、第二変形例のアフィリエイトシステムの具体的構成の一例を示す図である。なお、上述したアフィリエイトシステム1(1A)と異なる点を中心に説明し、アフィリエイトシステム1(1A)と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、第二変形例のアフィリエイトシステム1Bは、無線端末2Bと、アフィリエイトサーバ3Baを有する。無線端末2Bは、無線端末2Aと同様に近距離無線通信部28を備え、無線端末2Bの制御部27Bは、取得部51Bと、表示制御部52と、通知部53Bと、判定部54Bとを備える。
取得部51Bは、アフィリエイトサーバ3Baまたはショッピングサーバ3bから販売情報を取得し、アフィリエイト情報として対象情報テーブル(図3参照)に設定する。対象情報テーブルに設定されるアフィリエイト情報には、例えば、指定ユーザ属性なども含まれる。また、取得部51Bは、近距離無線通信部28を介して第二端末2bとして機能する無線端末2Bの通知部53Bから送信される端末情報を取得し、対象情報テーブル(図3参照)に設定する。かかる端末情報には、例えば、第二端末ユーザの属性などの情報が含まれる。
通知部53Bは、通知部53と同様に、紹介アイコン61がクリック操作された場合、紹介アイコン61が購入対象として選択されたと判定し、ショッピングサーバ3bに対して購入要求を行う。これにより、紹介アイコン61に対応する取引対象の取り引きが行われ、アフィリエイトサーバ3Baの付与部37によって、第一端末ユーザに対して報酬が付与される。
判定部54Bは、第二端末2bとして機能する無線端末2Bから近距離無線通信部28を介して送信される端末情報に基づき、第二条件を満たす第二端末ユーザであるか否かを判定する。なお、第一条件の判定は、判定部54と同様である。すなわち、判定部54Bは、判定部54と同様に、近距離無線通信部28による通信結果に基づいて、所定範囲Q内に位置する第二端末2bである無線端末2Bを判定する。
このように、第二変形例に係るアフィリエイトシステム1Bでは、無線端末2B間で情報の送受信が行われ、紹介条件を満たす第二端末ユーザが判定される。これにより、アフィリエイトサーバ3aでの処理を軽減することができる。なお、上述したアフィリエイトシステム1Bでは、近距離無線通信部28を介して無線端末2B間で端末情報を送受信するものであるが、アフィリエイトサーバ3Baを介して無線端末2B間で端末情報を送受信するようにしてもよい。
〔7.3.その他の変形例〕
上述した実施形態や変形例では、第一端末ユーザの位置から所定範囲Q内に存在する第二端末ユーザを判定し、かかる第二端末ユーザに対して紹介情報を送信することにしたが、第一端末ユーザの位置から所定範囲Q内に過去または将来の所定期間(例えば、5分間)内に存在したまたは存在する第二端末ユーザに対して紹介情報を送信することもできる。
また、上述した実施形態や変形例では、紹介情報単位で通知するものとして説明したが、複数の紹介情報を同時に通知することもできる。例えば、第一端末ユーザがアフィリエイトアイコン60を移動させて他のアフィリエイトアイコン60へ重ねる操作を行った場合、かかる情報が例えばアフィリエイトサーバ3aまたは無線端末2Bに設定される。そして、重ねられた2つのアフィリエイトアイコン60に対応する取引対象が同時に紹介情報として第二端末2bである無線端末2(2A,2B)へ通知される。
このようにすることで、例えば、関連する複数の取引対象の情報を同時に紹介することができ、紹介先ユーザによる購入の可能性を向上させることができる。なお、制御部33(33A)または制御部27Bは、第二条件が条件Aの場合、アフィリエイトアイコン60に対応する取引対象のうちいずれかの指定ユーザ属性と所定の関係ユーザ属性を有する第二端末ユーザに紹介情報を送信する。
また、アフィリエイトサーバ3a(3Aa、3Ba)の制御部33(33A、33B)は、紹介情報に基づいて取引対象が取り引きされた場合、第一端末ユーザの無線端末2(2A、2B)に対してアフィリエイト完了通知を送信してもよい。この場合、第一端末ユーザの無線端末2(2A、2B)の制御部27(27A、27B)は、アフィリエイト完了通知に対応する紹介アイコン61にアフィリエイト完了通知を受信した数を示す情報を付加するようにしてもよい。
また、端末ユーザは、紹介情報を受け付ける条件(以下、受付条件と記載する)を設定することもできる。かかる受付条件は、無線端末2(2A、2B)からアフィリエイトサーバ3aへ送信される。制御部33は、受付条件を満たす紹介情報を端末ユーザの無線端末2へ送信する。受付条件は、例えば、取引対象のカテゴリや内容、通知場所などである。このように、受付条件を端末ユーザが設定することで、第二端末ユーザが所望する適切なアフィリエイト広告が可能となる。
また、アフィリエイトサーバ3a(3Aa、3Ba)の制御部33(33A、33B)は、アフィリエイト料に対応する情報を事前に端末ユーザの無線端末2(2A、2B)へ通知するようにしてもよい。この場合、制御部27(27A、27B)は、アフィリエイト料の情報が識別可能にアフィリエイトアイコン60を表示部21に表示することができる。
上述の実施形態では、アフィリエイトサーバ3a(3Aa、3Ba)から送信されるアフィリエイト情報や紹介情報には、取引対象ID、名称、アイコン情報およびアクセス情報が含まれるが、かかる情報に限定されるものではなく、種々の情報を設定することができる。例えば、アフィリエイト情報や紹介情報には、名称の情報を含まないようにしてもよい。また、取引対象IDだけでショッピングサーバ3bや店舗端末4との間で取り引きが可能である場合には、アフィリエイト情報や紹介情報には、取引対象IDとアイコン情報だけを含むようにしてもよい。さらに、無線端末2でアイコンを表示しない場合には、取引対象IDと名称だけを、アフィリエイト情報や紹介情報に含むようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、サービスの利用として、例えば、レストランでの飲食や映画館での映画鑑賞などを例に挙げて説明したが、かかる例に限定されるものではない。例えば、取引対象のカタログや資料の送付などもサービスの利用として上述した処理により報酬の対象とすることもできる。
〔8.効果〕
実施形態にかかるアフィリエイトシステム1、1A、1Bは、第一端末2aと第二端末2bと含む複数の無線端末2、2A、2Bと、アフィリエイトサーバ3a、3Aa、3Baとを備え、取引対象情報DB31または記憶部23(紹介情報記憶手段の一例)が、第一端末ユーザから第二端末ユーザへの紹介情報を記憶し、通知部36、53B(紹介情報通知手段の一例)が、第一端末2a(2、2A、2B)の位置から所定範囲Q内に第二端末2b(2、2A、2B)が存在する場合に、第二端末2b(2、2A、2B)に対して取引対象情報DB31に記憶された紹介情報を通知し、付与部37(付与手段の一例)が、第二端末ユーザが紹介情報に基づいて商品またはサービスの購入または利用をした場合に、第一端末ユーザに対して報酬を付与する。
かかる構成により、第一端末ユーザは、第二端末ユーザがいる場所に移動することで積極的に紹介情報を第二端末ユーザへ通知でき、アフィリエイタがオフラインで積極的に行動することで、アフィリエイト報酬を得ることができる新たなアフィリエイト広告の仕組みを提供できる。
また、アフィリエイトサーバ3a、3Aaの通知部36または取得部34、34A(属性情報取得手段の一例)が、紹介情報に対応する商品またはサービスの提供者によって指定された属性情報を示す第一属性情報(指定ユーザ属性の情報)と、第二端末2b(2、2A、2B)のユーザの属性を示す第二属性情報とを取得し、通知部36が、第一端末2a(2、2A、2B)の位置から所定範囲Q内に第二端末2b(2、2A、2B)が存在し、かつ、第一属性情報と第二属性情報とが所定の関係にある場合に、第二端末2b(2、2A、2B)に対して紹介情報を通知する。
かかる構成により、第一端末ユーザの近くにいる全ての第二端末ユーザに対して紹介情報が送信されることがなく、スパム的な広告配信を抑制することができる。そのため、紹介情報が無視されやすくなることを防止できる。また、アフィリエイト対象の商品またはサービスを購入または利用する可能性がある第二端末ユーザに対して紹介情報が通知され、これにより、アフィリエイト広告による効果を効果的に発揮することができる。
また、通知部36または取得部34、34A、51B(属性情報取得手段の一例)が、第一端末ユーザの属性を示す第一属性情報と、第二端末ユーザの属性を示す第二属性情報とを取得し、通知部36が、第一端末2a(2、2A、2B)の位置から所定範囲Q内に第二端末2b(2、2A、2B)が存在し、かつ、第一属性情報と第二属性情報とが所定の関係にある場合に、第二端末2b(2、2A、2B)に対して紹介情報を通知する。
かかる構成により、第一端末ユーザの近くにいる全ての第二端末ユーザに対して紹介情報が送信されることがなく、スパム的な広告配信を抑制することができる。そのため、紹介情報が無視されやすくなることを防止できる。また、アフィリエイト対象の商品またはサービスを購入または利用する可能性がある第二端末ユーザに対して紹介情報が通知され、これにより、アフィリエイト広告による効果を効果的に発揮することができる。
また、第一端末2a(2、2A)の撮像部25(撮像手段の一例)が、第一端末ユーザの画像を撮像し、通知部53、53A(送信手段の一例)が、第一端末ユーザの画像の情報をアフィリエイトサーバ3a、3Aaへ送信する。また、アフィリエイトサーバ3a、3Aaの判定部35、35A(属性判定手段の一例)が、撮像部25によって撮像された第一端末ユーザの画像を解析して第一端末ユーザの属性を示す属性情報を判定し、通知部36が判定部35、35Aの判定結果を第一属性情報として取得する。
かかる構成により、第一端末2a(2、2A)のユーザ属性として最新のユーザ属性に基づき、紹介情報の通知を行うことができる。
また、第一端末2a(2、2A)の匂い検出部26(匂い検出手段の一例)が、第一端末ユーザの匂いを検出し、通知部53、53Aが、第一端末ユーザの匂いの情報をアフィリエイトサーバ3a、3Aaへ送信する。また、アフィリエイトサーバ3a、3Aaの判定部35、35A(属性判定手段の一例)が、匂い検出部26によって検出された第一端末ユーザの匂いを解析して第一端末ユーザの属性を示す属性情報を判定し、通知部36が、判定部35、35Aの判定結果を第一属性情報として取得する。
かかる構成により、第一端末2a(2、2A)のユーザ属性として最新のユーザ属性に基づき、紹介情報の通知を行うことができる。
また、通知部36が、第一端末2a(2、2A)の位置から所定範囲Q内に所定時間以上滞在していない第二端末2b(2、2A)に対しては、紹介情報の通知を行わない処理を行う。
かかる構成により、例えば、第一端末ユーザまたは第二端末ユーザが電車やバスなどの乗り物で移動している場合に、乗り物外で通知情報が通知されることを防止することができる。
また、取得部34、34A、51Bまたは通知部36(地域情報取得手段の一例)が、紹介情報の通知地域を示す地域情報を取得し、通知部36、53Bが、第一端末2a(2、2A、2B)の位置から所定範囲Q内に第二端末2b(2、2A、2B)が存在している場合であっても、第一端末2a(2、2A、2B)の位置および第二端末2b(2、2A、2B)の位置の少なくとも一つが地域情報で指定される通知地域外である場合、第二端末2b(2、2A、2B)に対して紹介情報の通知を行わない。
かかる構成により、例えば、第一端末ユーザや第二端末ユーザを特定の地域に集めることができ、例えば、イベントなどを開催する場所を通知地域とすることで、イベントに対する集客力を向上させることができる。なお、この場合、通知期間も併せて設定することで、特定のイベント外で人が集まることを回避できる。
また、第一端末2a(2、2A)の操作部22(入力部の一例)が、第一端末2a(2、2A)のユーザからのコメント情報を入力し、通知部53、53A(コメント情報送信手段の一例)が、操作部22により入力されたコメント情報をアフィリエイトサーバ3a、3Aaへ送信し、アフィリエイトサーバ3a、3Aaの取得部34、34A(コメント情報取得手段の一例)が、コメント情報を第一端末2a(2、2A)から取得し、通知部36が、取得部34、34Aで取得したコメント情報を紹介情報と共に第二端末2b(2、2A)へ通知する。
かかる構成により、第一端末ユーザのコメント(例えば、推薦コメント)を第二端末ユーザが知ることができ、紹介情報に対応する取引対象を取り引きしようとする動機付けを与えることができる。
また、第一端末2a(2)および第二端末2b(2)の位置検出部24(位置検出手段の一例)が、現在地を検出し、通知部53(送信手段の一例)が、位置検出部24によって検出された現在地の情報をアフィリエイトサーバ3aへ送信し、アフィリエイトサーバ3aの取得部34(位置情報取得手段の一例)が、第一端末2a(2)と第二端末2b(2)の位置を示す位置情報をそれぞれ取得し、判定部35(判定手段の一例)が、取得部34によって取得した位置情報に基づき、複数の第二端末2b(2)のうち第一端末2a(2)の位置から所定範囲内に位置する第二端末2b(2)を判定し、通知部36が、判定部35の判定結果に基づいて、第二端末2b(2)に対して紹介情報を通知する。
かかる構成により、アフィリエイトサーバ3aにおいて、第一端末2a(2)および第二端末2b(2)を容易に把握することができ、紹介条件を満たす第二端末ユーザを容易に判定することができる。
また、第一端末2a(2A)の近距離無線通信部28(無線通信部の一例)が、第二端末2b(2A)と無線通信を行い、第一端末2a(2A)の判定部54が、近距離無線通信部28による通信結果に基づいて、所定範囲Q内に位置する第二端末2b(2A)を判定し、通知部53A(情報送信手段の一例)が、判定部54により所定範囲Q内に位置すると判定された第二端末2b(2A)の情報をアフィリエイトサーバ3Aaへ送信し、通知部36が、第一端末2a(2A)から送信される第二端末2b(2A)の情報に基づいて、紹介情報を通知する。
かかる構成により、アフィリエイトサーバ3Aaにおいて紹介条件を満たす第二端末ユーザの判定を行わずに済み、アフィリエイトサーバ3Aaの処理負荷を軽減することができる。
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
上述したアフィリエイトサーバ3a、3Aa、3Baとショッピングサーバ3bとは一つのサーバコンピュータで実現してもよい。また、アフィリエイトサーバ3a、3Aa、3Baやショッピングサーバ3bは、それぞれ複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。