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JP2014179731A - デジタル放送受信装置、アンテナ切替方法、及びプログラム - Google Patents

デジタル放送受信装置、アンテナ切替方法、及びプログラム Download PDF

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JP2014179731A
JP2014179731A JP2013051538A JP2013051538A JP2014179731A JP 2014179731 A JP2014179731 A JP 2014179731A JP 2013051538 A JP2013051538 A JP 2013051538A JP 2013051538 A JP2013051538 A JP 2013051538A JP 2014179731 A JP2014179731 A JP 2014179731A
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Satoshi Kanamori
聡史 金森
Kazuo Ogoro
和夫 尾頃
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NEC Casio Mobile Communications Ltd
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NEC Casio Mobile Communications Ltd
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Abstract

【課題】受信可能な状態になるまでの待ち時間を短くし、効率よく電波を受信することができる。
【解決手段】移動端末装置は、複数のアンテナ100−1、100−2、…、100−nと、複数のアンテナ100−1〜100−nを切り替えるアンテナ切替部101と、複数のアンテナ100−1〜100−nの各々に対する受信レベル、または受信の誤り率に基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する圏内判定部102と、アンテナ切替部101により複数のアンテナ100−1〜100−nを巡回的に切り替えながら、圏内判定部102による各アンテナに対する判定結果を取得し、圏内であると判定された時点で、圏内判定部102による判定を終了させ、圏内であると判定されたアンテナで電波を受信するようにアンテナ切替部101による切り替えを制御する制御部103とを備えている。
【選択図】図7

Description

本発明は、デジタル放送受信装置、アンテナ切替方法、及びプログラムに関する。
近年、デジタル放送受信機能付きの移動端末装置(携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などのモバイル機器)が普及している。また、VHF−H帯を使ったマルチメディア放送が開始され、その利用頻度は増している。移動端末装置の特性上、屋外での使用頻度も増えている。例えば、電車内、バス内、車内、歩行時、新幹線内など、移動時に移動端末装置のデジタル放送機能にて視聴することがある。
小型化が求められる移動端末装置では、固定だけでなく移動受信を前提としている。しかしながら、小型化が求められる移動端末装置では、アンテナを増やすための設置スペースを端末内部に確保できないので、車載のデジタル放送受信機能付きカーナビ等のように複数アンテナを設置するのは難しい。そこで、受信感度を向上させる方法の一つとして、移動端末装置に外付けアンテナを取り付け可能な外部インターフェース(例えば、φ3.5オーディオイヤホンジャックや、USBコネクタ)を設け、該外部インターフェースに外付けアンテナを必要に応じて取り付けて、あらかじめ移動端末装置に設置されたアンテナ(以下、内部アンテナと呼ぶ)と、外付けアンテナとを電波環境に応じて切り替える方法がある。
例えば、特許文献1〜5では、複数のアンテナを備える機器において、複数の受信アンテナによる最尤合成等のダイバーシティ受信を行う技術や、受信された電波の状態(ビット誤り率(BER:Bit Error Rate)や、パケット誤り率(PER:Packet Error
Rate)、搬送波電力対雑音電力比(C/N:Carrier to Noise ratio)、アンテナ利得)に応じて複数のアンテナを切り替えることで、効率よく電波を受信する技術が提案されている。
特開2008−193384号公報 特開2007−329715号公報 特開2006−121707号公報 特開2006−094360号公報 特開2002−033688号公報
しかしながら、上述した特許文献1〜5では、複数のアンテナを切り替える際に、各アンテナでのビット誤り率(BER)や、パケット誤り率(PER)、アンテナ利得などを比較することで、最も受信率の高いアンテナを選択するため、受信可能な状態になるまでの待ち時間が長くなり、効率よく電波を受信することができないという問題があった。
そこで本発明は、受信可能な状態になるまでの待ち時間を短くし、効率よく電波を受信することができるデジタル放送受信装置、アンテナ切替方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の移動端末装置は、複数のアンテナと、前記複数のアンテナを切り替えるアンテナ切替部と、前記複数のアンテナの各々に対する受信レベル、または受信の誤り率に基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する圏内判定部と、前記アンテナ切替部により前記複数のアンテナを巡回的に切り替えながら、前記圏内判定部による各アンテナに対する判定結果を取得し、前記圏内判定部によって圏内であると判定された時点で、前記圏内判定部による判定を終了させ、前記圏内であると判定されたアンテナで電波を受信するように前記アンテナ切替部による切り替えを制御する制御部と、を備えることを特徴とする移動端末装置である。
本発明のアンテナ切替方法は、複数のアンテナを備える電子機器でのアンテナ切替方法であって、前記複数のアンテナを切り替えるアンテナ切替ステップと、前記複数のアンテナの各々に対する受信レベル、または受信の誤り率に基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する圏内判定ステップと、前記複数のアンテナを巡回的に切り替えながら、前記圏内判定ステップによる各アンテナに対する判定結果を取得し、圏内であると判定された時点で、前記圏内判定ステップによる判定を終了させ、前記圏内であると判定されたアンテナで電波を受信するように前記複数のアンテナの切り替えを制御する制御ステップと、を備えることを特徴とするアンテナ切替方法である。
本発明のプログラムは、複数のアンテナを備える電子機器のコンピュータに、前記複数のアンテナを切り替えるアンテナ切替機能、前記複数のアンテナの各々に対する受信レベル、または受信の誤り率に基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する圏内判定機能、前記アンテナ切替機能によって前記複数のアンテナを巡回的に切り替えながら、前記圏内判定機能による各アンテナに対する判定結果を取得し、前記圏内判定機能によって圏内であると判定された時点で、前記圏内判定機能による判定を終了させ、前記圏内であると判定されたアンテナで電波を受信するように前記複数のアンテナの切り替えを制御する制御機能、を実行させることを特徴とするプログラムである。
この発明によれば、受信可能な状態になるまでの待ち時間を短くし、効率よく電波を受信することができる。
本発明の実施形態による移動端末装置1の構成を示すブロック図である。 本実施形態によるアンテナ切替処理を行う際の受信レベル判定の判定内容と判定結果、及びPER判定の判定内容と判定結果を示す図である。 本実施形態による視聴アプリ起動・選局時におけるアンテナ切替処理の動作を説明するためのフローチャートである。 本実施形態による視聴アプリ起動・選局時におけるアンテナ切替処理でのアンテナ状態(切り替え動作)を示すタイミングチャートである。 本実施形態による非同期時におけるアンテナ切替処理の動作を説明するためのフローチャートである。 本実施形態による非同期時におけるアンテナ切替処理の動作を示すタイミングチャートである。 付記1の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明は、デジタル放送受信機能付きの移動端末装置において、デジタル放送の受信状態に応じたアンテナ自動切り換え判定方法を行うことを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態による移動端末装置1の構成を示すブロック図である。図1において、移動端末装置1は、デジタル放送受信アンテナ(以下、内部アンテナという)10、アンテナ切替スイッチ20、デジタル放送受信・復調部(チューナ)30、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40、画面表示部50、音声出力部60、及びメモリ70を備えている。また、移動端末装置1は、デジタル放送受信アンテナ(内部アンテナ)10に加え、着脱可能なデジタル放送受信アンテナ(以下、外部アンテナという)11を装着することが可能である。該外部アンテナ11は、1つではなく、複数であってもよい。
内部アンテナ10は、デジタル放送を受信する。外部アンテナ11も、同様に、デジタル放送を受信する。アンテナ切替スイッチ20は、後述する判定結果に従って、内部アンテナ10と外部アンテナ11とを切り替える。デジタル放送受信・復調部(チューナ)30は、受信したデジタル放送をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調し、誤り訂正符号の復号を行い、処理後のデータ(TS(Transport Stream)データ)を出力する。
チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、デジタル放送受信・復調部(チューナ)30の出力データ(TSデータ)を取り込み、映像・音声の再生を行うとともに、デジタル放送受信・復調部(チューナ)30を制御する。特に、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、伝送パラメータ(変調方式、符号化率)、同期状態(SYNC)の情報、及び無線モニタ情報(ビット誤り率(BER)、パケット誤り率(PER)、搬送波電力対雑音電力比(C/N))に加えて、推定ドップラー周波数(Fdとする)、及び移動速度を読み取る機能を有している。なお、移動端末装置1のドップラー周波数や、移動時の速度情報は、受信機自体、もしくは受信機のGPSやセンサなどのデバイス、もしくは移動端末装置1の外部から取得する。
チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、より良好な電波受信状態でデジタル放送を受信するために、視聴アプリ起動・選局時と非同期時に、内部アンテナ10と1つ以上の外部アンテナ11(装着/未装着)とを選択的に切り替える。なお、視聴アプリ起動・選局時とは、デジタル放送を視聴するためのアプリケーションを起動した直後、あるいは視聴するチャネルを選択するときである。また、非同期時とは、上記視聴アプリ起動・選局時においてアンテナ切替処理を所定回数(試行回数N)実行しても後述する判定結果が「偽」となったとき、あるいは、視聴中に後述する判定結果が「偽」となったときである。
チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、内部アンテナ10と1つ以上の外部アンテナ11(装着/未装着)のうち、どのアンテナを用いるかを、受信レベル判定とPER判定のどちらかを用いて判定する。つまり、視聴アプリ起動・選局時と、非同期時(視聴時)との双方において、それぞれ、受信レベル判定、またはPER判定のどちらかを用いる。判定方法の組み合わせは、以下のように4通りとなる。
(第1の組み合わせ)
視聴アプリ起動・選局時:受信レベル判定
非同期時:受信レベル判定
(第2の組み合わせ)
視聴アプリ起動・選局時:受信レベル判定
非同期時:PER判定
(第3の組み合わせ)
視聴アプリ起動・選局時:PER判定
非同期時:受信レベル判定
(第4の組み合わせ)
視聴アプリ起動・選局時:PER判定
非同期時:PER判定
受信レベル判定では、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、まず、搬送波電力対雑音電力比信号(C/N)と同期状態信号(SYNC)とを用いて受信レベルについて判定を行い、該受信レベルが所定の閾値より低いと判定(暫定判定)した場合には、更に、ドップラー周波数(Fd)または移動速度と、パケット誤り率(PER)信号とを用いて受信レベルを確定判定する。一方、搬送波電力対雑音電力比信号(C/N)と同期状態信号(SYNC)とを用いた受信レベルが所定の閾値以上であると判定(暫定判定)した場合には、ビット誤り率(BER)を用いて受信レベルを確定判定する。
そして、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、確定判定した受信レベルが、所定の閾値以上であれば、圏内(真)と判定し、所定の閾値より小であれば、圏外(偽)と判定する。このように、受信レベル判定では、暫定判定と確定判定との2段階で受信レベルを判定することで、フェージング環境下でも適切なデジタル放送受信レベルを判定することが可能となっている。
また、PER判定は、上記受信レベル判定よりも簡易な方法であり、パケット誤り率(PER)を用いて判定する。すなわち、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、デジタル放送受信・復調部(チューナ)30からパケット誤り率(PER)を定期的に取得し、パケット誤り率(PER)の値が所定の閾値以上である場合の連続回数が、規定回数より少ない場合に圏内(真)と判定し、パケット誤り率(PER)の値が所定の閾値以上である場合の連続回数が、規定回数以上である場合に圏外(偽)と判定する。
このように、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、視聴アプリ起動・選局時と非同期時に、上記受信レベル判定、またはPER判定の判定結果に基づいて、内部アンテナ10と、未装着/装着あるいは必ずしも高感度であるとは限らない外部アンテナ11とのうち、デジタル放送を受信可能なアンテナをより短時間で選択可能とするアンテナ切替処理を実行する。
画面表示部50は、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40で処理された映像データを表示デバイス上に表示する。音声出力部60は、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40で処理された音声データを出力する。
メモリ70は、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40がデジタル放送受信・復調部(チューナ)30から読み出した伝送パラメータ、同期状態(SYNC)、ビット誤り率(BER)、パケット誤り率(PER)、搬送波電力対雑音電力比(C/N)、推定ドップラー周波数(Fd)、及び移動速度を格納する。
本実施形態では、ユーザにアンテナ切替を意識させることなく、内部アンテナ10と外部アンテナ11とを自動で切り替え制御する。移動端末装置1は、モバイル端末であるという性質上、ユーザが必ずしも外部アンテナ11を取り付けて、デジタルテレビを視聴するわけでない。したがって、移動端末装置1に外部アンテナ11が装着されていても、装着されていなくても、受信可能な状態になるまでの待ち時間を短くし、効率よく電波を受信することができるよう内部アンテナ10と外部アンテナ11とを切り替えるアンテナ切替処理を実行する。
そこで、本実施形態では、以下の項目を前提条件としている。
A)外部アンテナ11が取り付けられているか否かを検出する検出手段を必要とせずに(追加的な構成部品を必要とすることなく)、効率よく電波を受信することが可能な、内部アンテナ10と外部アンテナ11との切り替え制御を可能とする。
B)外部アンテナ11を複数接続させた場合も有効である。
C)デジタル放送受信・復調部(チューナ)30の同期状態を監視し、同期が取れているか否かで、次のアンテナをモニタしにいくかどうかを決める。
D)単純な同期外れではなく、アンテナ切り替え判定条件として、受信レベル判定、またはPER判定の判定結果を用いる。
デジタル放送受信・復調部(チューナ)30の同期状態の判定は、単純に同期が外れたかどうかでも可能であるが、「映像音声が再生不可能な電界強度>同期外れの電界強度」であるため、デジタル放送受信・復調部(チューナ)30の同期が外れてからアンテナを切り替えたのでは、映像音声の途切れが生じてしまう。そこで、本実施形態では、受信レベル判定、またはPER判定の判定結果を用いることで、映像音声の途切れが生じることなく、アンテナを切り替えることが可能となる。
図2(a)、(b)は、本実施形態によるアンテナ切替処理を行う際の受信レベル判定の判定内容と判定結果、及びPER判定の判定内容と判定結果を示す図である。
(1)受信レベル判定
図2(a)に示すように、受信レベル判定は、前述したように、フェージング環境下でも適切なデジタル放送受信レベルを判定する方法である。受信レベル判定では、最終的に確定判定された受信レベルが所定の閾値以上であれば受信可能な圏内(真)と判定し、アンテナ切替処理を中断し、その時点でのアンテナ設定を保持し、デジタルテレビ放送の視聴に移行する。一方、最終的に確定判定された受信レベルが所定の閾値より低ければ受信不可な圏外(偽)と判定し、次のアンテナへの切り替えに移行する。
(2)PER判定
図2(b)に示すように、PER判定は、上記受信レベル判定よりも簡易な方法で、パケット誤り率(PER)を用いて判定する方法である。これにより、視聴可能な確率を上げることが可能となる。デジタル放送受信・復調部(チューナ)30からパケット誤り率(PER)を定期的に取得し、PERの値が、所定の閾値以上である連続回数が規定回数より少なければ受信可能な圏内(真)と判定し、アンテナ切替処理を中断し、その時点でのアンテナ設定を維持し、デジタルテレビ放送の視聴に移行する。一方、PERの値が所定の閾値以上である連続回数が規定回数以上であれば受信不可な圏外(偽)と判定し、次のアンテナへの切り替えに移行する。
但し、取得したPERの取得数が規定回数より少ない場合には、PERの値が所定の閾値以上である連続回数が、取得したPERのデータ数分より少なければ圏内(真)と判定し、アンテナ切替処理を中断し、その時点でのアンテナ設定を維持してデジタルテレビ放送の視聴に移行してもよい。例えば、規定回数が5回の場合に、保持しているPERの取得数が3個しかない場合、PERの値が所定の閾値以上である連続回数が、3回より少なければ圏内(真)と判定する。
本実施形態では、上述したように、視聴アプリ起動・選局時と非同期時とで、受信レベル判定、またはPER判定のどちらかを用いるかを予め設定する必要がある。上述したように、受信レベル判定は、PER判定に比べ、より正確な受信レベルを検出することができるが、比較的処理が重い。また、PER判定の判定方法は、受信レベル判定と比べて簡易である。
そこで、例えば、視聴アプリ起動・選局時には、より簡易なPER判定を用い、非同期時には、より正確な受信レベルを検出することができる受信レベル判定を用いるようにしてもよい。あるいは、移動端末装置1の初期使用時には、視聴アプリ起動・選局時及び非同期時の双方で、PER判定を用い、安定した受信率が得られない場合に、受信レベル判定に切り替えるようにしてもよい。あるいは、上述したように、受信レベル判定は、移動が多い場合により有効であることから、定期的に移動時の速度情報もしくはドップラー周波数をモニタリングし、移動が多い利用形態である場合には、視聴アプリ起動・選局時及び非同期時の双方で、受信レベル判定を用い、移動が少ない利用形態である場合には、PER判定を用いるようにしてもよい。
以下では、視聴アプリ起動・選局時には、より正確な受信レベルを検出することができる受信レベル判定を用い、非同期時には、より簡易なPER判定を用いる場合を例に説明する。
次に、本実施形態の動作について説明する。
ここでは、移動端末装置1が1つの内部アンテナ10を備え、2つの外部アンテナ11(以下、2つの外部アンテナを明示する場合、外部アンテナ#1、#2という)が装着されている場合の動作を説明する。本実施形態において、アンテナ切替処理は、「視聴アプリ起動・選局時」と「非同期時」との状況下で行う。まず、視聴アプリ起動・選局時のアンテナ切替処理について説明し、次に、非同期時のアンテナ切替処理について説明する。
図3は、本実施形態による視聴アプリ起動・選局時におけるアンテナ切替処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明で用いる、時間T1、T2、T3、T7は、それぞれアンテナを切り替えた際にそのアンテナの受信レベルを判定するまでの待機時間である。時間T1は、内部アンテナ10に切り替えた際の待機時間、時間T2は、外部アンテナ#1に切り替えた際の待機時間、時間T3は、外部アンテナ#2に切り替えた際の待機時間、時間T7は、再び(一巡して)内部アンテナ10に切り替えた際の待機時間である。該待機時間を設けることにより、アンテナが頻繁に切り替わることを防止している。これら時間T1、T2、T3、T7の初期値は、予め設定されているが、使用時の受信品質に応じて変更可能としてもよい。なお、詳細については後述する。
まず、移動端末装置1において、ユーザによる操作に応じて、デジタル放送視聴アプリケーション(プログラム)を起動する(ステップS10)。次に、デジタル放送受信・復調部(チューナ)30は、選局を実行する(ステップS12)。但し、デジタル放送視聴中に選局する場合には、デジタル放送視聴アプリケーション(プログラム)を起動するステップS10をスキップし、次のステップS12の選局から開始する。
次に、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、繰り返し回数nをリセットし(ステップS14)、アンテナ切替スイッチ20によって、アンテナ設定を内部アンテナ10に切り替える(ステップS16)。次に、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、時間T1(秒)待機し(ステップS18)、受信レベル判定の判定結果が「真」であるかを判定する(ステップS20)。そして、受信レベル判定の判定結果が「真」の場合には(ステップS20のYES)、内部アンテナ10のまま、当該処理を終了する。
一方、受信レベル判定の判定結果が「偽」の場合には(ステップS20のNO)、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、アンテナ切替スイッチ20によって、アンテナ設定を外部アンテナ#1に切り替え(ステップS22)、時間T2(秒)待機し(ステップS24)、受信レベル判定の判定結果が「真」となるか否かを判定する(ステップS26)。そして、受信レベル判定の判定結果が「真」の場合には(ステップS26のYES)、外部アンテナ#1のまま、当該処理を終了する。
一方、受信レベル判定の判定結果が「偽」の場合には(ステップS26のNO)、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、アンテナ切替スイッチ20によって、アンテナ設定を外部アンテナ#2に切り替え(ステップS28)、時間T3(秒)待機し(ステップS30)、受信レベル判定の判定結果が「真」となるか否かを判定する(ステップS32)。そして、受信レベル判定の判定結果が「真」の場合には(ステップS32のYES)、外部アンテナ#2のまま、当該処理を終了する。
一方、受信レベル判定の判定結果が「偽」の場合には(ステップS32のNO)、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、アンテナ切替スイッチ20によって、アンテナ設定を内部アンテナ10に戻す(ステップS34)。すなわち、この段階で受信レベル判定の判定結果が「真」とならない場合には、外部アンテナ11が非装着であることを想定し、内部アンテナ10を選択する。あるいは外部アンテナ11は装着されているが、受信感度が悪いことを想定し、内部アンテナ10に切り替える。
次に、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、時間T7(秒)が経過まで待ち(ステップS36)、繰り返し回数nインクリメントし(ステップS38)、繰り返し回数nが試行回数N(例えば、5回)に達しているか否かを判定する(ステップS40)。そして、繰り返し回数nが試行回数Nに達していなければ(ステップS40のNO)、ステップS18に戻り、上述した処理を繰り返す。一方、繰り返し回数nが試行回数Nに達した段階で(ステップS40のYES)、受信レベル判定の判定結果が「真」である場合には、当該処理を終了する一方、受信レベル判定の判定結果が「偽」である場合には、非同期時のアンテナ切替処理に移行する。
図4は、本実施形態による視聴アプリ起動・選局時におけるアンテナ切替処理でのアンテナ状態(切り替え動作)を示すタイミングチャートである。
a)まず、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、内部アンテナ10に切り替え(時刻t1)、時間T1(秒)待機し、受信レベル判定の判定結果が「真」であるかを判定する(時刻t2)。そして、受信レベル判定の判定結果が「真」の場合、内部アンテナ10のまま、切り替えずに終了する。
b)上記a)で受信レベル判定の判定結果が「偽」の場合には、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、外部アンテナ#1に切り替え(時刻t2)、時間T2(秒)待機し、受信レベル判定の判定結果が「真」となるか否かを判定する(時刻t3)。そして、受信レベル判定の判定結果が「真」であれば、外部アンテナ#1のままとして終了する。
c)上記b)で受信レベル判定の判定結果が「偽」の場合には、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、外部アンテナ#2に切り替え(時刻t3)、時間T3待機し、受信レベル判定の判定結果が「真」となるか否かを判定する(時刻t4)。そして、受信レベル判定の判定結果が「真」の場合、外部アンテナ#2のままとして終了する。
d)上記c)で受信レベル判定の判定結果が「偽」の場合には、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、アンテナ設定を内部アンテナ10に戻す(時刻t4)。すなわち、外部アンテナ11が非装着であること、あるいは外部アンテナ11は装着されているが、受信感度が悪いことを想定し、内部アンテナ10に切り替える。
e)チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、時間T7(秒)が経過するまで待機する。この間も、デジタル放送受信・復調部(チューナ)30は、受信動作を続ける。
f)チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、上記e)で時間T7が経過後(時刻t5)、繰り返し回数nをインクリメントし、繰り返し回数nが試行回数Nに達しているか否かを判定する。そして、繰り返し回数nが試行回数N(例えば、5回)に達していなければ、上記a)に戻に戻り、上述した処理を繰り返す。一方、繰り返し回数nが試行回数N達した段階で、受信レベル判定の判定結果が「真」である場合には、当該処理を終了する一方、受信レベル判定の判定結果が「偽」である場合には、非同期時のアンテナ切替処理に移行する。
このように、本実施形態では、視聴アプリ起動・選局時において、図3、図4に示すように、アンテナ同士の受信レベルを比較することなく、内部アンテナ10⇒外部アンテナ#1⇒外部アンテナ#2⇒内部アンテナ10…と巡回して受信レベルを判定し、(受信レベル判定またはPER判定)判定結果が「真」となった時点で、そのアンテナを選択することで、より短時間で視聴動作へ移行することが可能となる。
また、本実施形態のように、移動端末装置1が外部アンテナ11が装着されていることを検出するための特別な手段を備えていない場合や、外部アンテナ11の使用状況や、周囲環境などによっては、外部アンテナ11の受信率が内部アンテナ10より良いとは限らない場合などには、常に外部アンテナ11から同期を取りに行くことや、内部アンテナ10と外部アンテナ11との双方のアンテナで同期を取り、受信レベルを比較することは非効率である。処理が増える分、当然、視聴までの待ち時間が長くなる=受信率低下になるためである。このため、上述したように、最初に内部アンテナ10で同期を取ることは有効である。
図5は、本実施形態による非同期時(視聴時)におけるアンテナ切替処理の動作を説明するためのフローチャートである。前述した図3に示す、視聴アプリ起動・選局時のアンテナ切替処理のフローにおいて、受信レベル判定、またはPER判定の判定結果が「偽」のまま終了した場合、または視聴中に受信レベル判定、またはPER判定の判定結果が「偽」となった場合に、図5に示す非同期時アンテナ切替処理を実行する。図5に示すフローチャートは、受信レベル判定、またはPER判定の判定結果が「真」となるまで繰り返し実行される。上述したように、以下では、PER判定を用いる場合を例に説明する。
なお、以下の説明で用いる、時間T4、T5、T6、T8、T9は、上述した時間T1、T2、T3と同様に、それぞれアンテナを切り替えた際にそのアンテナの受信レベルを判定するまでの待機時間である。時間T4は、内部アンテナ10に切り替えた際の待機時間、時間T5は、外部アンテナ#1に切り替えた際の待機時間、時間T6は、外部アンテナ#2に切り替えた際の待機時間、時間T8は、再び(一巡して)内部アンテナ10に切り替えた際の待機時間である。また、時間T9は、上述した視聴アプリ起動・選局時で「偽」で終了した直後、あるいは視聴時に圏外判定された直後の待機時間である。該時間T4、T5、T6、T8、T9を設けることにより、アンテナが頻繁に切り替わることを防止する。これら時間T4、T5、T6、T8、T9の初期値は、予め設定されているが、使用時の受信品質に応じて変更可能としてもよい。詳細については後述する。
まず、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、図3に示す視聴アプリ起動時及び選局時のフローにおいて、受信レベル判定の判定結果が「偽」であるか否かを判定する(ステップS50)。そして、受信レベル判定の判定結果が「偽」である場合には(ステップS50のYES)、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、アンテナ設定を保持し、時間T9(秒)(1回目)待機し(ステップS52)、現時点のアンテナ設定で、PER判定の判定結果が「真」であるか否かを判定する(ステップS54)。そして、PER判定の判定結果が「真」であると判定された場合には(ステップS54のYES)、アンテナ設定を保持して終了する。
一方、PER判定の判定結果が「偽」であると判定された場合には、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、アンテナ切替スイッチ20によって、アンテナ設定をローテーション(内部アンテナ→外部アンテナ#1→外部アンテナ#2→…)する(ステップS56)。つまり、現時点で内部アンテナ10が選択されている場合には外部アンテナ#1に切り替え、外部アンテナ#1が選択されている場合には外部アンテナ#2に切り替え、外部アンテナ#2が選択されている場合には内部アンテナ10に切り替える。
次に、時間T4〜T6(秒)待機し(ステップS58)、現時点のアンテナ設定で、PER判定の判定結果が「真」であるか否かを判定する(ステップS60)。そして、PER判定の判定結果が「真」であると判定された場合には(ステップS60のYES)、アンテナ設定を保持して終了する。
一方、PER判定の判定結果が「偽」であると判定された場合には(ステップS60のNO)、デジタル放送受信・復調部(チューナ)30は、アンテナ切替スイッチ20によって、アンテナ設定をローテーション(内部アンテナ→外部アンテナ#1→外部アンテナ#2→…)する(ステップS62)。つまり、現時点で内部アンテナ10が選択されている場合には外部アンテナ#1に切り替え、外部アンテナ#1が選択されている場合には外部アンテナ#2に切り替え、外部アンテナ#2が選択されている場合には内部アンテナ10に切り替える。
次に、時間T4〜T6(秒)待機し(ステップS64)、現時点のアンテナ設定で、PER判定の判定結果が「真」であるか否かを判定する(ステップS66)。そして、PER判定の判定結果が「真」であると判定された場合には(ステップS66のYES)、アンテナ設定を保持して終了する。
一方、PER判定の判定結果が「偽」であると判定された場合には(ステップS66のNO)、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、アンテナ切替スイッチ20によって、アンテナ設定を内部アンテナ10に切り替える(ステップS68)。次に、時間T8(秒)が経過するまで待機し(ステップS70)、その後、ステップS52に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
図6は、本実施形態による非同期時のアンテナ切替処理の動作を示すタイミングチャートである。
a)アンテナ設定は、そのままの状態を保持する(時刻t10〜)。チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、時間T9(秒)(1回目)待機し、現時点のアンテナ設定で、PER判定の判定結果が「真」となるか否かを判定する(時刻t11)。そして、PER判定の判定結果が「真」であると判定された場合には、アンテナ設定の状態を保持して終了する。時間T9(秒)待機するのは、時刻t10で判定結果が「偽」と判定された直後に受信状態が良くなり視聴復帰する場合を考慮し、すぐにアンテナ切り替えを行わないためである。
b)チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、上記a)でPER判定の判定結果が「偽」であると判定された場合には、アンテナ設定をローテーションする(内部アンテナ→外部アンテナ#1→外部アンテナ#2→…)(時刻t11)。つまり、現時点で内部アンテナ10の場合に外部アンテナ#1に切り替え、外部アンテナ#1の場合に外部アンテナ#2に切り替え、外部アンテナ#2の場合に内部アンテナ10に切り替える。
そして、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、切り替えたアンテナに応じて、時間T4、T5、またはT6(秒)待機し、現時点のアンテナ設定で、PER判定の判定結果が「真」となるか否かを判定する(時刻t12)。すなわち、時間T4(秒)は、内部アンテナ10での待機時間、時間T5(秒)は、外部アンテナ#1での待機時間、時間T6(秒)は、外部アンテナ#2での待機時間に対応する。そして、PER判定の判定結果が「真」であると判定された場合には、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、アンテナ設定の状態を維持して終了する。
c)チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、上記b)でPER判定の判定結果が「偽」であると判定された場合には、アンテナ設定をローテーションし(時刻t12)、切り替えたアンテナに応じて、時間T4、T5、またはT6(秒)待機し、現時点のアンテナ設定で、PER判定の判定結果が「真」となるか否かを判定する(時刻t13)。そして、PER判定の判定結果が「真」であると判定された場合には、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、アンテナ設定の状態を維持して終了する。
d)チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、上記c)でPER判定の判定結果が「偽」であると判定された場合には、アンテナ設定を内部アンテナ10に戻す(時刻t13)。すなわち、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、外部アンテナ11が非装着であること、あるいは外部アンテナ11の受信感度が悪いことを想定し、内部アンテナ10に切り替える。すでに内部アンテナ10が選択されている場合には、アンテナ設定の状態を維持する。
e)次に、チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、時間T8(秒)が経過するまで待機する(時刻t14)。この間も、デジタル放送受信・復調部(チューナ)30は、受信動作を続ける。
f)チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40は、上記e)で時間T8(秒)経過後、上記a)に戻る。なお、次プロセス以降は、時間T9(秒)を用いず、アンテナ設定に応じた時間T4、T5、またはT6(秒)を用いる。
上述した実施形態において、視聴アプリ起動・選局時における時間T4、T5、T6、また、非同期時における、時間T4、T5、T6の設定方法について説明する。単純に受信レベルを知るために、受信周波数帯域における電界強度(RSSI)を用いることでも、受信レベルの比較を行うことは可能であるが、所望の信号(ここでは放送波)以外の妨害波も受信レベルとして判断してしまうため好ましくない。一方、搬送波電力対雑音電力比信号(C/N)は、受信レベルとして使うのに有効であるが、デジタル放送受信・復調部(チューナ)30が放送波で同期を取らないとC/Nは分からない。したがって、内部アンテナ10/外部アンテナ#1/外部アンテナ#2の3つで同期をとり、それぞれのアンテナでのC/Nを比較して、最もよいアンテナに切り替えるのは時間がかかりすぎる。
これを解決するために、本実施形態では、上述したように、まず、内部アンテナ10で同期(受信レベル判定、またはPER判定)を取ることを試みる。内部アンテナ10の同期が外れない限りは、そのアンテナ設定を維持する。内部アンテナ10の同期が外れた場合には、外部アンテナ11で同期を取ることを試みるが、外部アンテナ11は、未装着の可能性があり、また、外部アンテナ11の使用状況によっては外部アンテナ11の方が受信感度が良いとは限らない。そこで、視聴アプリ起動・選局時の場合には、外部アンテナ11で同期を取ることを試みる時間T2、T3を、あらゆる環境で受信率が最大となるように最適化する必要がある。基本的に、内部アンテナ10での時間T1≧外部アンテナ11での時間T2、または時間T3とすることで、不確定な外部アンテナ11での待機時間を短くする。例えば、T1=T2+T3とし、Duty比50%ずつとした場合、時間T1=3秒としたら、時間T2=1.5秒、時間T3=1.5秒とする。非同期時における時間T4、T5、T6の関係も同様である。すなわち、基本的に、内部アンテナ10での時間T4≧外部アンテナ11での時間T5、または時間T6とする。
具体的には、移動端末装置1の出荷前に、さまざまな受信環境(室内、徒歩、ビル街、電車内、駅ホーム、送信所のすぐ近く、送信所から遠く離れたフリンジなど)を想定して、信号発生器でそれらの電波環境を再現し、時間T1、T2、T3、T7、あるいは時間T4、T5、T6、T8、T9を変えながら、本方式を実行させているときの受信品質ログ(BER、PER、C/N、RSSI、Fd等の情報)を解析し、エラーが少なく、受信率が高いパラメータ(時間T1、T2、T3、T7、あるいは時間T4、T5、T6、T8、T9や、PER判定値)を初期値として設定する。また、必要に応じてフィールドに出て上記パラメータ調整を行なってもよい。
最終的にユーザが視聴する画面・音声の乱れとして発生するのは、デジタル放送のシステム上、パケット誤り率(PER)が発生したときである。ゆえに、最も簡単な方法は、時間T1、T2、T3、T7、あるいは時間T4、T5、T6、T8、T9を変えながら、パケット誤り率(PER)の発生頻度を受信品質ログとして記録し、該受信品質ログを解析し、パケット誤り率(PER)の発生頻度が最小となるパラメータ(時間T1、T2、T3、T7、あるいは時間T4、T5、T6、T8、T9や、PER判定値)を選択することである。
さらに、実際の使用においても受信品質ログ(BER、PER、C/N、RSSI、Fd等の情報、あるいはパケット誤り率(PER)の発生頻度)を記録し、該受信品質ログを解析してパケット誤り率(PER)の発生頻度が最小となるパラメータ(時間T1、T2、T3、T7、あるいは時間T4、T5、T6、T8、T9や、PER判定値)を選択(初期値を変更)するようにしてもよい。
また、例えば、パケット誤り率(PER)の発生頻度に対応付けてウエイト値を不揮発性メモリに保持し、パケット誤り率(PER)の発生頻度に応じて、パラメータ(時間T1、T2、T3、T7、あるいは時間T4、T5、T6、T8、T9や、PER判定値)に乗ずるウエイト値を変更することで、迅速にこれらパラメータを変更できるようにしてもよい。
このように、本実施形態では、むやみに外部アンテナ11の状態を調査しなくてよいため、省電力化の効果がある。
例えば、外部アンテナ11を1つ取り付ける場合、以下のようなアンテナの状態がある。
(1)内部アンテナ10に設定を固定する場合
(2)外部アンテナ11に設定を固定する場合
(3)内部アンテナ10と外部アンテナ11を自動切り替え(外部アンテナ11未装着)
(4)内部アンテナ10と外部アンテナ11を自動切り替え(外部アンテナ11装着)
本実施形態の場合、内部アンテナ10の感度≦外部アンテナ11の感度である場合には、受信率としては、
(4)>(2)≧(1)=(3)
となるのが理想である。
特に、(1)=(3)となることが難しい。外部アンテナ11を検出できない制約があると、内部アンテナ10で同期確立が可能である場合に、未装着であるかも知れない外部アンテナ11で同期を確立する動作を行っていると、その動作の時間だけ受信できないことになり、受信率が低下するためである。
そのため、上述したように、パケット誤り率(PER)の発生頻度を受信品質ログとして保存し、該受信品質ログを解析することで、パケット誤り率(PER)が最小となるように、時間T1、T2、T3、T7、あるいは時間T4、T5、T6、T8、T9や、PER判定値などのパラメータを調整することで、外部アンテナ11の受信感度が低い傾向にある又は、外部アンテナ11の装着率が高く、外部アンテナ11の受信感度が高い傾向にあるなど、利用状況に合わせることが可能となる。
また、上述した実施形態によれば、アンテナ同士の受信レベルを比較することなく、内部アンテナ10⇒外部アンテナ#1⇒外部アンテナ#2⇒内部アンテナ10…と巡回して受信レベルを判定し、(受信レベル判定またはPER判定)判定結果が圏内「真」となった時点で、そのアンテナを選択することで、より短時間で視聴動作へ移行することができる。すなわち、本実施形態によれば、受信可能な状態になるまでの待ち時間が短くなり、効率よく電波を受信することができる。
また、上述した実施形態によれば、電界強度以外のパラメータによる受信レベル判定またはPER判定により圏内であるか圏外であるかを判定するようにしたので、例えば、広く知られる受信レベル(電界強度:RSSI)を常にモニタして、受信レベルの高いアンテナを選択させる方式で生じるような、所望の信号(ここでは放送波)以外の妨害波も受信レベルとして判断してしまうという欠点が解決できる。
また、上述した実施形態によれば、着脱可能な外部アンテナ11を取り付けていることを検知できなくとも、内部アンテナ10に固定した場合とほぼ同等の受信率を維持したまま内部アンテナ10と着脱可能な外部アンテナ11とを切り替え制御することが可能である。
また、上述した実施形態によれば、移動端末装置1の外部インターフェースに、複数の外部アンテナを接続させた場合にも、より短時間で視聴動作へ移行することができ、効率よく電波を受信することができるようなる。
また、上述した実施形態によれば、「映像音声が再生不可能な電界強度>同期外れの電界強度」であるために、デジタル放送受信・復調部(チューナ)30の同期が外れてからアンテナを切り替えた場合に生じる、映像音声の途切れが生じてしまうという欠点を解決することができる。
なお、本発明の実施形態では、移動端末装置として携帯電話に適用した例であるが、これに限定されることなく、地上デジタル放送受信可能なテレビ、地上デジタル放送受信機能つきの携帯型または据置型の端末機器、例えば、ゲーム機、タブレットPC、ノートPC、PDA(Personal Data Assistants)に接続するTV受信器)等、OFDM変調方式ベースの放送システムに適用可能である。特に、外付けアンテナを取り付け可能な携帯端末・デジタル放送システム、複数本のアンテナを持つ携帯端末・デジタル放送システムに適用可能である。
以下、本発明の特徴を付記する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
図7は、付記1の構成図である。ここで、図7と図1との対応について説明する。図7に示す複数のアンテナ100−1〜100−nは、図1の内部アンテナ10と外部アンテナ11に相当し、図7のアンテナ切替部101は、図1のアンテナ切替スイッチ20に相当する。また、図7の圏内判定部102、及び制御部103は、図1のチューナ制御・映像・音声再生部(CPU)40に相当する。
この図に示すように、付記1記載の発明は、
複数のアンテナ100−1、100−2、…、100−nと、
前記複数のアンテナ100−1〜100−nを切り替えるアンテナ切替部101と、
前記複数のアンテナ100−1〜100−nの各々に対する受信レベル、または受信の誤り率に基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する圏内判定部102と、
前記アンテナ切替部101により前記複数のアンテナ100−1〜100−nを巡回的に切り替えながら、前記圏内判定部102による各アンテナに対する判定結果を取得し、前記圏内判定部102によって圏内であると判定された時点で、前記圏内判定部102による判定を終了させ、前記圏内であると判定されたアンテナで電波を受信するように前記アンテナ切替部による切り替えを制御する制御部103と、
を備えることを特徴とする移動端末装置である。
(付記2)
前記圏内判定部は、前記複数のアンテナの各々に対する受信レベルに基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する受信レベル判定部である、
ことを特徴とする付記1に記載の移動端末装置である。
(付記3)
前記受信レベル判定部は、搬送波電力対雑音電力比信号(C/N)と同期状態信号(SYNC)とを用いて受信レベルを判定する第1の判定を行い、前記第1の判定によって受信レベルが低いと判定された場合には、更に、ドップラー周波数(Fd)または移動速度と、パケット誤り率(PER)信号とを用いて受信レベルを判定する第1の確定判定を行う一方、前記第1の判定によって受信レベルが高いと判定された場合には、ビット誤り率(BER)を用いて受信レベルを判定する第2の確定判定を行うことで、前記第1の確定判定、または前記第2の確定判定によって判定された受信レベルに基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する、ことを特徴とする付記2に記載の移動端末装置である。
(付記4)
前記圏内判定部は、前記複数のアンテナの各々に対する受信の誤り率に基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する誤り率判定部である、ことを特徴とする付記1に記載の移動端末装置である。
(付記5)
前記誤り率判定部は、パケット誤り率(PER)の値が所定の閾値以上である場合の連続回数が、規定回数より小である場合に圏内と判定し、パケット誤り率(PER)の値が所定の閾値以上である場合の連続回数が、規定回数以上である場合に圏外と判定する、ことを特徴とする付記4に記載の移動端末装置である。
(付記6)
前記複数のアンテナは、内部アンテナと着脱可能な外部アンテナとから構成される、
ことを特徴とする付記1から5のいずれかに記載の移動端末装置である。
(付記7)
前記制御部は、前記アンテナ切替部により前記複数のアンテナを巡回的に切り替える際、前記内部アンテナを優先して切り替える、ことを特徴とする付記6に記載の移動端末装置である。
(付記8)
前記制御部は、前記アンテナ切替部による前記複数のアンテナを巡回的に切り替えるタイミングを、過去のパケット誤り率(PER)の発生頻度に基づいて制御する、ことを特徴とする付記1から7のいずれかに記載の移動端末装置である。
(付記9)
複数のアンテナを備える電子機器でのアンテナ切替方法であって、前記複数のアンテナを切り替えるアンテナ切替ステップと、前記複数のアンテナの各々に対する受信レベル、または受信の誤り率に基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する圏内判定ステップと、前記複数のアンテナを巡回的に切り替えながら、前記圏内判定ステップによる各アンテナに対する判定結果を取得し、圏内であると判定された時点で、前記圏内判定ステップによる判定を終了させ、前記圏内であると判定されたアンテナで電波を受信するように前記複数のアンテナの切り替えを制御する制御ステップと、を備えることを特徴とするアンテナ切替方法である。
(付記10)
複数のアンテナを備える電子機器のコンピュータに、前記複数のアンテナを切り替えるアンテナ切替機能、前記複数のアンテナの各々に対する受信レベル、または受信の誤り率に基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する圏内判定機能、前記アンテナ切替機能によって前記複数のアンテナを巡回的に切り替えながら、前記圏内判定機能による各アンテナに対する判定結果を取得し、前記圏内判定機能によって圏内であると判定された時点で、前記圏内判定機能による判定を終了させ、前記圏内であると判定されたアンテナで電波を受信するように前記複数のアンテナの切り替えを制御する制御機能、を実行させることを特徴とするプログラムである。
1 移動端末装置
10 デジタル放送受信アンテナ(内部アンテナ)
11 デジタル放送受信アンテナ(外部アンテナ)
20 アンテナ切替スイッチ
30 デジタル放送受信・復調部(チューナ)
40 チューナ制御・映像・音声再生部(CPU)
50 画面表示部
60 音声出力部
70 メモリ
100−1、100−2、…、100−n 複数のアンテナ
101 アンテナ切替部
102 圏内判定部
103 制御部

Claims (10)

  1. 複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナを切り替えるアンテナ切替部と、
    前記複数のアンテナの各々に対する受信レベル、または受信の誤り率に基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する圏内判定部と、
    前記アンテナ切替部により前記複数のアンテナを巡回的に切り替えながら、前記圏内判定部による各アンテナに対する判定結果を取得し、前記圏内判定部によって圏内であると判定された時点で、前記圏内判定部による判定を終了させ、前記圏内であると判定されたアンテナで電波を受信するように前記アンテナ切替部による切り替えを制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする移動端末装置。
  2. 前記圏内判定部は、前記複数のアンテナの各々に対する受信レベルに基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する受信レベル判定部である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動端末装置。
  3. 前記受信レベル判定部は、搬送波電力対雑音電力比信号(C/N)と同期状態信号(SYNC)とを用いて受信レベルを判定する第1の判定を行い、前記第1の判定によって受信レベルが低いと判定された場合には、更に、ドップラー周波数(Fd)または移動速度と、パケット誤り率(PER)信号とを用いて受信レベルを判定する第1の確定判定を行う一方、前記第1の判定によって受信レベルが高いと判定された場合には、ビット誤り率(BER)を用いて受信レベルを判定する第2の確定判定を行うことで、前記第1の確定判定、または前記第2の確定判定によって判定された受信レベルに基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の移動端末装置。
  4. 前記圏内判定部は、前記複数のアンテナの各々に対する受信の誤り率に基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する誤り率判定部である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動端末装置。
  5. 前記誤り率判定部は、パケット誤り率(PER)の値が所定の閾値以上である場合の連続回数が、規定回数より小である場合に圏内と判定し、パケット誤り率(PER)の値が所定の閾値以上である場合の連続回数が、規定回数以上である場合に圏外と判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の移動端末装置。
  6. 前記複数のアンテナは、内部アンテナと着脱可能な外部アンテナとから構成される、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の移動端末装置。
  7. 前記制御部は、前記アンテナ切替部により前記複数のアンテナを巡回的に切り替える際、前記内部アンテナを優先して切り替える、
    ことを特徴とする請求項6に記載の移動端末装置。
  8. 前記制御部は、前記アンテナ切替部による前記複数のアンテナを巡回的に切り替えるタイミングを、過去のパケット誤り率(PER)の発生頻度に基づいて制御する、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の移動端末装置。
  9. 複数のアンテナを備える電子機器でのアンテナ切替方法であって、
    前記複数のアンテナを切り替えるアンテナ切替ステップと、
    前記複数のアンテナの各々に対する受信レベル、または受信の誤り率に基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する圏内判定ステップと、
    前記複数のアンテナを巡回的に切り替えながら、前記圏内判定ステップによる各アンテナに対する判定結果を取得し、圏内であると判定された時点で、前記圏内判定ステップによる判定を終了させ、前記圏内であると判定されたアンテナで電波を受信するように前記複数のアンテナの切り替えを制御する制御ステップと、
    を備えることを特徴とするアンテナ切替方法。
  10. 複数のアンテナを備える電子機器のコンピュータに、
    前記複数のアンテナを切り替えるアンテナ切替機能、
    前記複数のアンテナの各々に対する受信レベル、または受信の誤り率に基づいて、受信電波の圏内であるか否かを判定する圏内判定機能、
    前記アンテナ切替機能によって前記複数のアンテナを巡回的に切り替えながら、前記圏内判定機能による各アンテナに対する判定結果を取得し、前記圏内判定機能によって圏内であると判定された時点で、前記圏内判定機能による判定を終了させ、前記圏内であると判定されたアンテナで電波を受信するように前記複数のアンテナの切り替えを制御する制御機能、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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