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JP2014179370A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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JP2014179370A JP2013050620A JP2013050620A JP2014179370A JP 2014179370 A JP2014179370 A JP 2014179370A JP 2013050620 A JP2013050620 A JP 2013050620A JP 2013050620 A JP2013050620 A JP 2013050620A JP 2014179370 A JP2014179370 A JP 2014179370A
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Abstract

【課題】ポリシリコン膜中の不純物濃度や濃度プロファイルを変更しなくても、ポリシリコン膜の抵抗値を容易にコントロールすることができるようにした半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】シリコン基板1上にフィールド酸化膜5を介してポリシリコン膜7を形成する工程と、ポリシリコン膜7に不純物を導入する工程と、不純物が導入されたポリシリコン膜7上に層間絶縁膜55を形成する工程と、層関絶縁膜55を形成した後で、不純物を活性化させるための最終の熱処理をポリシリコン膜7等に施す熱処理工程と、最終の熱処理に続いて、不純物を不活性化させるための降温処理をポリシリコン膜7等に施す降温処理工程と、を有する。
【選択図】図10

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、ポリシリコン膜中の不純物濃度や濃度プロファイルを変更しなくても、ポリシリコン膜の抵抗値を容易にコントロールすることができるようにした半導体装置の製造方法に関する。
不純物濃度が1×1019/cmであるN+層もしくはP+層を有する半導体装置を製造する方法において、不純物の活性状態に影響を及ぼす熱工程のうち、最終に行う熱工程を高温短時間アニールとする半導体装置の製造方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。具体的には、N+、P+拡散層の活性化のために、800〜1100℃、10〜60secの熱処理を行い、その後に層間絶縁膜の平坦化や緻密化のために、600〜950℃程度、10min以上の熱処理を行い、その後800〜1100℃、10〜60secの最終熱処理を行う方法が開示されている。
特開平9−190983号公報
しかしながら、ポリシリコン膜の抵抗値をコントロールするためには、ポリシリコン膜中の不純物濃度やその濃度勾配(即ち、濃度プロファイル)を変更する必要がある。不純物濃度や濃度プロファイルを変更すると、ポリシリコン膜を熱酸化することにより形成される熱酸化膜の酸化レートが変化する。これにより、例えば、PIP(Poly Si-Insulator-Poly Si)構造の容量素子では、その容量値が変化してしまうという課題があった。
一方、上記の容量変化を防止するためには、容量素子と、容量素子以外の素子(例えば、抵抗素子等)との間で、不純物濃度や濃度プロファイルを別々にコントロールする必要がある。不純物濃度や濃度プロファイルを別々にコントロールするためには、フォトマスクを追加して、レジストパターンの形成工程と該レジストパターンをマスクに用いたイオン注入工程とを複数回行う必要があり、工程数が増加するという課題があった。
そこで、この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ポリシリコン膜中の不純物濃度や濃度プロファイルを変更しなくても、ポリシリコン膜の抵抗値を容易にコントロールできるようにした半導体装置の製造方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を介してポリシリコン膜を形成する工程と、前記ポリシリコン膜に不純物を導入する工程と、前記不純物が導入された前記ポリシリコン膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層関絶縁膜を形成した後で、前記不純物を活性化させるための最終の熱処理を前記半導体基板に施す熱処理工程と、前記最終の熱処理に続いて、前記不純物を不活性化させるための降温処理を前記半導体基板に施す降温処理工程と、を有することを特徴とする。
また、上記の半導体装置の製造方法において、前記最終の熱処理は、熱処理温度が800℃以上1100℃以下で、熱処理時間が10秒以上60秒以下であることを特徴としてもよい。
また、上記の半導体装置の製造方法において、前記熱処理工程は、400℃から、800℃以上1100℃以下まで昇温する昇温プロセスを含むことを特徴としてもよい。
また、上記の半導体装置の製造方法において、前記降温処理工程の所要時間は、前記熱処理工程の所要時間よりも長いことを特徴としてもよい。
また、上記の半導体装置の製造方法において、前記層間絶縁膜を形成する前に、前記ポリシリコン膜の表面を熱酸化して熱酸化膜を形成する工程と、前記熱酸化膜及び前記ポリシリコン膜をパターニングして、前記半導体基板の容量素子形成領域に前記ポリシリコン膜からなる下部電極を形成すると共に、前記半導体基板の抵抗素子形成領域に前記ポリシリコン膜からなる抵抗体を形成する工程と、をさらに有することを特徴としてもよい。
また、上記の半導体装置の製造方法において、前記ポリシリコン膜を第1のポリシリコン膜としたとき、前記層間絶縁膜を形成する前に、前記半導体基板のトランジスタ形成領域にゲート絶縁膜を介して第2のポリシリコン膜を形成する工程と、前記第2のポリシリコン膜をパターニングして該第2のポリシリコン膜からなるゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の両側下にソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、をさらに有することを特徴としてもよい。
本発明の別の態様に係る半導体装置の製造方法は、不純物が導入され、該不純物を活性化するための最終の熱処理が施されたポリシリコン膜の抵抗値と、前記最終の熱処理に続く降温処理の温度条件との関係を予め調べておき、前記ポリシリコン膜の抵抗値が予め設定した値となるように前記降温処理の温度条件を調整することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、層間絶縁膜を形成した後で、不純物を活性化させるための最終の熱処理を行い、続いて、該不純物を不活性化させるための降温処理を行う。これにより、ポリシリコン膜中の不純物濃度や濃度プロファイルを変更しなくても、降温処理の温度条件(例えば、アンロード温度、降温レート等の温度プロファイル)を調整することにより、ポリシリコン膜の抵抗値を容易にコントロールすることができる。
実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 実施形態に係る熱処理工程及び降温処理工程の温度プロファイルを示すグラフである。 容量素子70の容量値とアンロード温度との関係を示す図である。 MOSトランジスタ80の閾値電圧Vthとアンロード温度との関係を示す図である。 抵抗素子90の抵抗値とアンロード温度との関係を示す図である。
以下、本発明による実施形態を、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する各図において、同一の構成を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(製造方法)
図1〜図10は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
図1に示すように、まず始めにシリコン(Si)基板1を用意する。次に、シリコン基板1の表面を例えば熱酸化して、シリコン酸化膜(SiO)3を形成する。そして、例えばLOCOS法又はSTI法により、シリコン基板1上に素子分離用のフィールド酸化膜5を形成する。例えば、シリコン基板1のPIP形成領域と抵抗素子形成領域とにフィールド酸化膜5を形成する。また、シリコン基板1のトランジスタ形成領域にはフィールド酸化膜5は形成しない。次に、例えばLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法により、シリコン基板1の上方全面にポリシリコン膜7を形成する。ポリシリコン膜7の厚さは数百nmである。
次に、図2に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて、ポリシリコン膜7上にレジストパターン9を形成する。このレジストパターン9は、PIP形成領域と抵抗素子形成領域とを部分的に開口し、それ以外の領域を覆う形状を有する。そして、このレジストパターン9をマスクに用いて、ポリシリコン膜7にヒ素又はボロン等の不純物をイオン注入する。これにより、ポリシリコン膜7のレジストパターン9下から露出している部分の抵抗値(シート抵抗)を、例えば数十〜数百Ω/sqまで低減する。その後、レジストパターン9をアッシングして除去する。
次に、図3に示すように、ポリシリコン膜7の表面を熱酸化して、シリコン酸化膜11を形成する。この熱酸化の条件は、例えば900℃、30分である。これにより、シリコン酸化膜11を数十nm(例えば、20nm)の厚さに形成する。そして、例えばLPCVD法を用いて、シリコン酸化膜11上にシリコン窒化膜(Si)13を形成する。シリコン窒化膜13の厚さは、例えば数十nmである。
次に、図4に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて、シリコン窒化膜13上にレジストパターン21を形成する。そして、このレジストパターン21をマスクに用いて、シリコン窒化膜13と、シリコン酸化膜11と、ポリシリコン膜7とを順次エッチングし、これらを予め設定した(即ち、所定の)形状及び寸法に加工する。これにより、PIP形成領域では、ポリシリコン膜7からなる下部電極7Aと、シリコン酸化膜11及びシリコン窒化膜13とからなる誘電体23とを形成する。また、抵抗素子形成領域では、ポリシリコン膜7からなる抵抗体7Bを形成する。
なお、トランジスタ形成領域では、シリコン窒化膜13と、シリコン酸化膜11と、ポリシリコン膜7とを除去して、シリコン酸化膜3の表面を露出させる。その後、レジストパターン21をアッシングして除去する。
次に、図5に示すように、例えばLPCVD法を用いて、シリコン基板1の上方全面にキャップ(CAP)酸化膜31を形成する。キャップ酸化膜31は、例えばシリコン酸化膜である。
次に、図6に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて、キャップ酸化膜31上にレジストパターン33を形成する。そして、このレジストパターン33をマスクに用いて、PIP形成領域のキャップ酸化膜31をエッチングして、シリコン窒化膜13の表面を露出させる。なお、抵抗素子形成領域のキャップ酸化膜31はレジストパターン33で覆われているので、エッチングされずにそのまま残る。また、トランジスタ形成領域のシリコン酸化膜3もレジストパターン33で覆われており、エッチング雰囲気に晒されることはない。その後、レジストパターン33をアッシングして除去する。
次に、シリコン基板1を例えばフッ酸を含む薬液で洗浄して、トランジスタ形成領域のシリコン酸化膜3を除去する。そして、シリコン基板1に熱酸化処理を施す。これにより、図7に示すように、トランジスタ形成領域にゲート酸化膜41を形成する。続いて、例えばLPCVD法を用いて、シリコン基板1の上方全面にポリシリコン膜43を形成する。また、このポリシリコン膜43には、例えばin−situで、或いはイオン注入技術を用いて、下部電極7Aと同様に、ヒ素又はボロン等の不純物を導入する。これにより、ポリシリコン膜43の抵抗値(シート抵抗)を低減する。
なお、このポリシリコン膜43に対する不純物の導入は省略することも可能である。その場合でも、後述の図9に示すソース領域51及びドレイン領域52を形成する際のイオン注入工程で、マスクとして用いる上部電極43A及びゲート電極43Bにそれぞれ不純物を導入することができ、その抵抗値を低減することができる。
次に、図8に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて、ポリシリコン膜43上にレジストパターン45を形成する。そして、このレジストパターン45をマスクに用いて、ポリシリコン膜43をエッチングし、これらを予め設定した(即ち、所定の)形状及び寸法に加工する。これにより、PIP形成領域では、ポリシリコン膜43からなる上部電極43Aを形成する。また、トランジスタ形成領域では、ポリシリコン膜43からなるゲート電極43Bを形成する。なお、抵抗素子形成領域では、ポリシリコン膜43を除去して、キャップ酸化膜31を露出させる。その後、レジストパターン45をアッシングして除去する。
次に、図9に示すように、例えばゲート電極43Bをマスクに用いて、トランジスタ形成領域のシリコン基板1に不純物をイオン注入して、ソース領域51及びドレイン領域52を形成する。トランジスタ形成領域にN型MOSトランジスタを形成する場合は、例えばリン又はヒ素等のN型不純物をイオン注入する。これにより、ソース領域51及びドレイン領域52として、N+拡散層を形成する。また、トランジスタ形成領域にP型MOSトランジスタを形成する場合は、例えばボロン等のP型不純物をイオン注入する。これにより、ソース領域51及びドレイン領域52として、P+拡散層を形成する。
次に、ソース領域51及びドレイン領域52のN型不純物、又はP型不純物を活性化するための熱処理をシリコン基板1に施す。この熱処理は、例えば、熱処理温度が800℃〜1100℃、熱処理時間が10〜60秒である。また、この熱処理により、ポリシリコン膜からなる下部電極7A、上部電極43A、ゲート電極43B、抵抗体7Bの各々において、導入されているN型不純物、又はP型不純物も活性化される。
次に、図10に示すように、例えばCVD法を用いて、シリコン基板1の上方全面に層間絶縁膜55を形成する。層間絶縁膜55は、例えばBPSG(Boron Phosphorus Silicon Glass)膜である。そして、BPSG膜等の層間絶縁膜55を成膜した後で、この層間絶縁膜55の平坦化や緻密化のために、層間絶縁膜55を含むシリコン基板1全体に熱処理を施す。この熱処理の条件は、例えば、熱処理温度が600〜950℃、熱処理時間が10分以上である。
次に、下部電極7A、上部電極43A、ゲート電極43B、抵抗体7B等に導入されているN型不純物又はP型不純物を活性化させるための最終の熱処理を行う(熱処理工程)。この熱処理工程では、例えばシリコン基板1を炉内に搬入(ロード)して、下部電極7A、上部電極43A、ゲート電極43B、抵抗体7Bを含むシリコン基板1全体に最終の熱処理を施す。最終の熱処理は、熱処理温度が800℃以上1100℃以下(800℃〜1100℃)で、熱処理時間が10秒以上60秒以下(10〜60秒)である。
また、この熱処理工程に続いて、N型不純物、又はP型不純物を不活性化するための降温処理を行う(降温処理工程)。降温処理工程では、炉内で最終の熱処理が施されたシリコン基板を800〜1100℃の熱処理温度から所定の温度まで降温させ、その後、炉内から搬出(アンロード)する。熱処理工程と降温処理工程について、一例を挙げてより具体的に説明する。
図11は、本発明の実施形態に係る熱処理工程及び降温処理工程の温度プロファイルを示すグラフである。図11の横軸は時間(min)であり、縦軸は温度(℃)を示す。
図11に示すように、熱処理工程では、層間絶縁膜55を形成した後のシリコン基板1を、例えば400℃の炉内にロードする。次に、炉内でシリコン基板1を一定時間放置して、シリコン基板1の温度を安定化させる(スタビライズ)。スタビライズの後、炉内を加熱して、シリコン基板1を400℃から例えば850℃まで昇温させる(昇温プロセス)。昇温プロセスの所要時間は例えば20分であり、昇温レートは例えば22.5℃/分である。また、昇温プロセスの後で、例えば850℃で10分間、シリコン基板1に最終の熱処理を施す。ここまでの昇温プロセス及びそれに続く最終の熱処理が、本実施形態の熱処理工程である。
次に、図11に示すように、熱処理工程に続いて降温工程を行う。降温工程の所要時間は、熱処理工程の所要時間よりも長い。降温工程は、熱処理工程よりも長時間(例えば、240分)をかけて、例えば850℃から400℃まで炉内の温度を降温する。降温レートは、例えば約1.9℃/分である。降温工程で炉内の温度を例えば400℃まで下げた後、シリコン基板1を炉内からアンロードする。
このように、本実施形態では、不純物を活性化するための最終の熱処理を行った後で、不純物を不活性化するための降温処理を行う。これにより、降温処理を行わない場合と比べて、ポリシリコン膜からなる下部電極7A、上部電極43A、ゲート電極43B、抵抗体7Bの各々の抵抗値を上昇させることができる。また、この降温処理では、アンロード時の炉内温度(以下、アンロード温度)や降温レートを調整することで、ポリシリコン膜7、43毎に、下部電極7A、抵抗体7B、上部電極43A及びゲート電極43Bの各々の抵抗値をコントロールすることができる。
なお、不純物を導入したポリシリコン膜の抵抗値と、アンロード温度とについて、本発明者は実験を行ってその相関を確認している。実験結果は、後述の実施例で示す。
上記のように、熱処理工程と降温処理工程とを行った後は、層間絶縁膜55を貫いて、下部電極7Aと、上部電極43Aと、ゲート電極43Bと、ソース領域51と、ドレイン領域52と、抵抗体7Bとにそれぞれ電気的に接続する複数のプラグ電極等(図示せず)を形成する。このような工程を経て、PIP構造の容量素子70と、MOSトランジスタ80と、抵抗素子90とを同一のシリコン基板1に備える半導体装置が完成する。
図10に示すように、容量素子70は、PIP形成領域のフィールド酸化膜5上に形成された下部電極7Aと、下部電極7A上に形成された誘電体23と、誘電体23上に形成された上部電極43Aとを有する。また、MOSトランジスタ80は、トランジスタ形成領域のシリコン基板1表面に形成されたゲート酸化膜41と、ゲート酸化膜41上に形成されたゲート電極43Bと、ゲート電極43Bの両側下のシリコン基板1に形成されたソース領域51及びドレイン領域52を有する。抵抗素子90は、抵抗素子形成領域のフィールド酸化膜5上に形成された抵抗体7Bを有する。
この実施形態では、シリコン基板1が本発明の「半導体基板」に対応し、フィールド酸化膜5又はゲート酸化膜41が本発明の「絶縁膜」に対応している。また、ポリシリコン膜7又はポリシリコン膜43が本発明の「ポリシリコン膜」に対応している。或いは、ポリシリコン膜7が本発明の「第1のポリシリコン膜」に対応し、ポリシリコン膜43が本発明の「第2のポリシリコン膜」に対応していてもよい。シリコン酸化膜11が本発明の「熱酸化膜」に対応している。
(実施形態の効果)
本発明の実施形態は以下の効果を奏する。
(1)層間絶縁膜55を形成した後で、下部電極7A、上部電極43A、ゲート電極43B、抵抗体7B等に導入されている不純物を活性化させるための最終の熱処理を行い、続いて、該不純物を不活性化させるための降温処理を行う。これにより、例えば、ポリシリコン膜7(即ち、下部電極7A及び抵抗体7B)中の不純物濃度や濃度プロファイルを変更しなくても、降温処理の温度条件(例えば、アンロード温度、降温レート)を調整することにより、ポリシリコン膜7の抵抗値を容易にコントロールすることができる。
(2)また、ポリシリコン膜7中の不純物濃度や濃度プロファイルを変更せずに済むため、第1のポリシリコン膜の酸化レートは変わらない。このため、容量素子70の容量変化を防ぐことができる。
(3)また、容量素子70の容量変化を防ぐために、容量素子70と抵抗素子90との間で、ポリシリコン膜7の不純物濃度や濃度プロファイルを別々にコントロールする必要もない。これにより、下部電極7Aと抵抗体7Bとに対する不純物の導入を同一のフォトマスクによる同一工程で同時に行うことができるので、フォトマスクの追加を伴う工程数の増加を防ぐことができる。
(変形例)
上記の実施形態では、例えば図11に示したように、昇温プロセスでは、400℃から850℃まで昇温させる場合について説明した。しかしながら、本発明の実施形態において、昇温の到達温度は850℃に限定されるものではない。昇温の到達温度は熱処理温度と同じ温度、例えば、800℃〜1100℃の範囲内でもよい。このような場合であっても、実施形態の効果(1)〜(3)を奏する。
次に、実施例として、本発明者が行った実験とその結果について説明する。
本発明者は、実施形態で示した半導体装置の製造方法を下記の製造条件で行うと共に、容量素子70の容量値、MOSトランジスタ80の閾値電圧Vth及び抵抗素子90の抵抗値と、降温処理の到達温度(即ち、アンロード温度)との関係を調べる実験を行った。
(製造条件)
[下部電極7A、抵抗体7Bについて]
膜種:ポリシリコン膜
厚さ:200nm
不純物種:ヒ素(As+)
不純物の注入エネルギー:40keV
不純物のドーズ量:1e16atoms/cm
[シリコン酸化膜11について]
熱酸化温度:900℃
熱酸化雰囲気:O
熱酸化時間(膜厚):20min(20nm)
[上部電極43A、ゲート電極43Bについて]
膜種:ポリシリコン膜
厚さ:200nm
不純物種:リン(P+)
[熱処理と、それに続く降温処理について]
条件1:400℃でロード/830℃、N、10minの条件で熱処理/400℃でアンロード(降温処理あり)
条件2:400℃でロード/830℃、N、10minの条件で熱処理/830℃でアンロード(降温処理なし)
(実験結果1)
図12は、容量素子70の容量値とアンロード温度との関係を示す図である。図12の横軸はアンロード温度(℃)を示し、縦軸は容量値(fF/μm)を示す。
図12に示すように、アンロード温度が400℃(降温処理あり)の場合と、アンロード温度が830℃(降温処理なし)の場合とで、容量素子70の容量値はほぼ同じ値であった。即ち、実施形態で示した半導体装置の製造方法において、降温処理の有無は、容量素子70の容量値に影響を与えない、ということがわかった。
(実験結果2)
図13は、MOSトランジスタ80の閾値電圧Vthとアンロード温度との関係を示す図である。図13の横軸はアンロード温度(℃)を示し、縦軸は閾値電圧Vth(V)を示す。
図13に示すように、アンロード温度が400℃(降温処理あり)の場合と、アンロード温度が830℃(降温処理なし)の場合とで、MOSトランジスタ80の閾値電圧はほぼ同じ値であった。即ち、実施形態で示した半導体装置の製造方法において、降温処理の有無は、MOSトランジスタ80の閾値電圧Vthに影響を与えない、ということがわかった。
(実験結果3)
図14は、抵抗素子90の抵抗値とアンロード温度との関係を示す図である。図14の横軸はアンロード温度(℃)を示し、縦軸は抵抗値(Ω/sq)を示す。なお、この実験では、下記の条件3を追加した。
条件3:400℃でロード/830℃、N、10minの条件で熱処理/600℃でアンロード(降温処理あり)
図14に示すように、抵抗素子90の抵抗値(シート抵抗)は、アンロード温度が400℃(降温処理あり)の場合が最も高く、次いで、アンロード温度が600℃(降温処理あり)の場合、アンロード温度が830℃(降温処理あり)の場合、の順で高かった。アンロード温度が低いほど、抵抗素子90の抵抗値が高くなる傾向がある、ということがわかった。
(結論)
以上の結果から、本発明の実施形態においては、高濃度不純物の不活性化により、容量素子70の容量値、MOSトランジスタ80の閾値電圧Vth等の特性を変化させることなく、抵抗素子90の抵抗値をコントロールすることができる、ということを確認した。
本発明の実施形態では、例えば図14に示したような関係、即ち、不純物を活性化するための最終の熱処理が施され、続いて、該不純物を不活性化するための降温処理が施されたポリシリコン膜7の抵抗値と、降温処理の温度条件(一例として、アンロード温度。但し、これに限定されず、降温処理の温度プロファイルでもよい。)との関係を予め調べておく。そして、ポリシリコン膜7の抵抗値が予め設定した値となるように降温処理の温度条件を設定する。この温度条件の設定は、例えば、半導体装置の設計段階で製品の種類毎に一括で行ってもよいし、半導体装置の製造段階で降温処理のバッチ毎に行ってもよい。何れの場合も、容量素子70の容量値、MOSトランジスタ80の閾値電圧Vth等の特性を変化させることなく、抵抗素子90の抵抗値をコントロールすることができる。
(その他)
本発明は、以上に記載した実施形態に限定されうるものではない。当業者の知識に基づいて実施形態に設計の変更等を加えることが可能であり、そのような変更等を加えた態様も本発明の範囲に含まれる。
1 シリコン基板
3 シリコン酸化膜
5 フィールド酸化膜
7、43 ポリシリコン膜
7A 下部電極
7B 抵抗体
9、21、33、45 レジストパターン
11 シリコン酸化膜
13 シリコン窒化膜
23 誘電体
31 キャップ酸化膜
41 ゲート酸化膜
43A 上部電極
43B ゲート電極
51 ソース領域
52 ドレイン領域
55 層間絶縁膜
70 容量素子
80 MOSトランジスタ
90 抵抗素子

Claims (7)

  1. 半導体基板上に絶縁膜を介してポリシリコン膜を形成する工程と、
    前記ポリシリコン膜に不純物を導入する工程と、
    前記不純物が導入された前記ポリシリコン膜上に層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層関絶縁膜を形成した後で、前記不純物を活性化させるための最終の熱処理を前記半導体基板に施す熱処理工程と、
    前記最終の熱処理に続いて、前記不純物を不活性化させるための降温処理を前記半導体基板に施す降温処理工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記最終の熱処理は、熱処理温度が800℃以上1100℃以下で、熱処理時間が10秒以上60秒以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記熱処理工程は、400℃から、800℃以上1100℃以下まで昇温する昇温プロセスを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記降温処理工程の所要時間は、前記熱処理工程の所要時間よりも長いことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記層間絶縁膜を形成する前に、
    前記ポリシリコン膜の表面を熱酸化して熱酸化膜を形成する工程と、
    前記熱酸化膜及び前記ポリシリコン膜をパターニングして、前記半導体基板の容量素子形成領域に前記ポリシリコン膜からなる下部電極を形成すると共に、前記半導体基板の抵抗素子形成領域に前記ポリシリコン膜からなる抵抗体を形成する工程と、をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記ポリシリコン膜を第1のポリシリコン膜としたとき、
    前記層間絶縁膜を形成する前に、
    前記半導体基板のトランジスタ形成領域にゲート絶縁膜を介して第2のポリシリコン膜を形成する工程と、
    前記第2のポリシリコン膜をパターニングして該第2のポリシリコン膜からなるゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の両側下にソース領域及びドレイン領域を形成する工程と、をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 不純物を活性化するための最終の熱処理が施され、続いて、該不純物を不活性化するための降温処理が施されたポリシリコン膜の抵抗値と、前記降温処理の温度条件との関係を予め調べておき、
    前記ポリシリコン膜の抵抗値が予め設定した値となるように前記降温処理の温度条件を調整することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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