JP2014166877A - 液体注出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面に貫通穴(41)と該貫通穴に連通した切欠き溝(42)を有する複数の流動規制板(40)を多段に組み付け、ノズル部(20)のノズル本体(24)入口部(IN)の下方に設ける。なお、各貫通穴(41)は中心軸に対し偏芯させ、切欠き溝(42)は直径に沿って設ける。また、多段に組み付けた際に、一番上方に位置する流動規制板(40U)の上面には突リブ(43)を放射状に設ける。更に、貫通穴(41)の穴位置関係および切欠き溝(42)の上下位置関係が予め位置決めしておき、隣接する流動規制板(40,40)はヒンジ部(46)によって結合する。
【選択図】図2
Description
このような容器として、液注出の際に安定して少量の注出を行えるように、圧搾可能な胴部(4)を有するとともに、口頸部(5)上に筒状ノズル(6)を延設した容器体(2)と、ノズル(6)の内周部に外周部を密接した棒状栓体(9)をノズル(6)の注出口(8)側へ付勢させて装着した栓部材(3)とを備え、棒状栓体(9)外周部とノズル内周部との密接部分に棒状栓体(9)の上下を連通する液流路(a)が設けられている注出栓付き容器(1)が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
この液流路(a)は、特許文献1[0018]に記載されている通り、棒状栓体(9)の外周部あるいはノズル(6)内周部に縦溝(12)を設けることにより形成され、又は、棒状栓体(9)の外周部あるいはノズル(6)内周部に縦突条(13)を設けることにより形成される。更には、上記縦溝(12)と縦突条(13)とを組み合わせることでも形成される。
ところで、液流動を規制する液流路(a)は、棒状栓体(9)の外周面がノズル(6)の内周面に当接することにより形成される。
従って、ノズル(6)の内部形状は、縮径部を有するように逆ラッパ形状(先細形状)にする必要がある。このように、上記注出栓付き容器の場合、ノズル(6)の内部形状と棒状栓体(9)の外部形状は、互いに依存し合う関係にあり、液流動を規制する液流路(a)の断面形状および流路形状を自由に設定することは難しく、従って、液流動の規制については更なる改良の余地があった。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなされたものであって、液流動を規制する流動規制流路の断面形状および流路形状についての自由度が高く液体の性状および液体の注出量に応じた幅広い安定した液流動規制を行うことが出来る液体注出容器を提供することを目的とする。
前記ノズル部のノズル本体入口部の下方には、表面に貫通穴と該貫通穴に連通した切欠き溝を有する複数の流動規制板が多段に組み付けられていることを特徴とする。
従って、上記流動規制板を使用することにより、流動規制流路の断面形状・流路形状および長さについて高い自由度を有するようになり、その結果、液体の性状および液体の注出量に応じた幅広い液流動規制を行うことが出来るようになる。
また、貫通穴の穴位置関係および切欠き溝の上下位置関係が予め位置決めされて、各流動規制板がヒンジ部で結合されている場合は、容易に多段に組み付けることが出来るようになる。
この液体注出容器100は、液体内容物(以下、単に「液体」という。)を収容する容器本体10と、液体を外部へ導出するノズル部20と、ノズル部20の出口部OUTを閉栓するキャップ部30と、液体の流動を規制する流動規制板40,40とを具備して構成されている。なお、詳細については図3−8を参照しながら後述するが、液体注出容器100では流動規制板40,40が上下二段に組み付けられ、液体の流動を好適に規制している。
図3(a)(b)(c)に示すように、この流動規制板40U,40Lは、プラスチック製の円板の表面に貫通穴41U,41Lと、その貫通穴に連通する切欠き溝42U,42Lを基本構成として備えている。貫通穴41U,41Lは、中心軸に対し同一方向に偏芯して各々形成され、切欠き溝42U,42Lは同じ下面側に円板の直径に沿って各々形成されている。従って、流動規制板40U,40Lは、貫通穴についての位置関係および切欠き溝についての上下位置関係は互いに同一である。
液流動は、先ず貫通穴41Lによって絞られながら内部を流入し、そして切欠き溝42Uの壁面に当接して90°左方向に折り曲げられ、そして切欠き溝42U,42Lによって形成される流路内によって規制されながら内部を流れ、切欠き溝42Lおよび貫通穴41Uの各壁面に当接して90°上方に折り曲げられ、そして貫通穴41Uから拡散しながら流出して、ノズル本体24入口部INへ流入する。このように、液流動は、絞られ→90°折り曲げられ→絞られ→90°折り曲げられ→拡散される、という規制を受けるため、液体の性状および液体の注出量に応じた幅広い安定した液流動規制を行うことが出来るようになる。また、液の暴出(飛散)を好適に抑制することが出来るようになる。
この液体注出容器200は、液体の流動を規制する流動規制部が流動規制板40によって三段に組み付けられて構成されている。その他の構成については、上記液体注出容器100と同じである。流動規制板40が三段に組み付けられているため、上記液体注出容器100に比べ、液流動に対する規制はより強くなる。なお、後述する通り、隣接する各々の流動規制板40,40については、ヒンジ位置を上下変えて結合され、容易に三段に組み付けることが出来るように構成されている。
図6(a)(b)(c)に示すように、この流動規制板40U,40M,40Lについても、貫通穴41U,41M,41Lと、その貫通穴に連通する切欠き溝42U,42M,42Lを基本構成として備えている。貫通穴41U,41M,41Lは、中心軸に対し同一方向に偏芯して各々形成されている。切欠き溝42U,42M,42Lについては、流動規制板40U,40Mについては同じ下面側に円板の直径に沿って各々形成されているが、流動規制板40Lについては上面側に円板の直径に沿って形成されている。
液流動は、先ず貫通穴41Lによって絞られながら90°右方向に折り曲げられ、そして切欠き溝42Lによって形成される流路内によって規制されながら内部を流れ、そして切欠き溝42Lおよび貫通穴41Mの各壁面に当接して90°上方へ折り曲げられ、その直後に切欠き溝42Uに当接して90°左方向へ折り曲げられ、そして切欠き溝42U,42Mによって形成される流路内によって規制されながら内部を流れ、そして切欠き溝42Mおよび貫通穴41Uの各壁面に当接して90°上方に折り曲げられ、そして貫通穴41Uから拡散しながら流出して、ノズル本体24入口部INへ流入する。
また、貫通穴41U,41M,41Lの穴位置関係および切欠き溝42U,42M,42Lの上下位置関係が予め位置決めされて、各流動規制板40U,40M,40Lがヒンジ部46で結合されている場合は、容易に多段に組み付けることが出来るようになる。
11 胴部
12 肩部
13 口頸部
13a 周凸部
13b 口部
20 ノズル部
21 容器嵌合部
21a 周凹部
21b 周溝部
22 キャップ取付部
22a 雄ねじ部
23 流動規制板収納部
23a 縮径部
24 ノズル本体
30 キャップ部
31 雌ねじ部
32 棒状栓部
40U,40M,40L 流動規制板
41U,41M,41L 貫通穴
42U,42M,42L 切欠き溝
43 突リブ
44 嵌合ピン
45 嵌合穴
46 ヒンジ部
100、200 液体注出容器
Claims (9)
- 胴部(11)を有する容器本体(10)と、該容器本体の口頸部(13)に立設されたノズル部(20)と、該ノズル部のノズル本体(24)出口部(OUT)を閉栓するキャップ部(30)とを備えた液体注出容器であって、
前記ノズル部(20)のノズル本体(24)入口部(IN)の下方には、表面に貫通穴(41)と該貫通穴に連通した切欠き溝(42)を有する複数の流動規制板(40)が多段に組み付けられていることを特徴とする液体注出容器。 - 前記複数の流動規制板の内、先頭の流動規制板(40U)のノズル本体(24)入口部(IN)に対向する面には突リブ(43)が設けられている請求項1記載の液体注出容器。
- 前記貫通穴(41)は中心軸に対し偏芯して設けられている請求項1又は2記載の液体注出容器。
- 前記切欠き溝(42)は前記流動規制板(40)の長径に沿って設けられている請求項3記載の液体注出容器。
- 隣り合う2つの前記流動規制板は嵌合ピン(44)および嵌合穴(45)によって結合されている請求項1から4の何れかに記載の液体注出容器。
- 隣り合う2つの前記流動規制板はヒンジ部(46)によって結合されている請求項1から5の何れかに記載の液体注出容器。
- 前記ノズル部(20)はノズル本体(24)の出口部(OUT)に向けて階段状に縮径した多段中空筒形状を成す請求項1から6の何れかに記載の液体注出容器。
- 前記流動規制板(40)は、ノズル本体(24)の入口部(IN)に連続する中空筒形状の流動規制板収納部(23)内に収納される請求項1から7の何れかに記載の液体注出容器。
- 前記流動規制板収納部(23)は、ノズル本体(24)側の反対の端部に縮径部(23a)を形成する請求項8記載の液体注出容器。
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