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JP2014162717A - 半導体単結晶の製造方法 - Google Patents

半導体単結晶の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】直胴部開始位置から安定した面内抵抗率分布を得ることを目的とした単結晶側の交互回転において、コーン部成長中、反転の際の誘導加熱コイルの非対称性加熱の影響による半導体単結晶の成長ムラを改善し、FZ法により半導体単結晶を安定して製造できる方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、誘導加熱コイルにより原料結晶を回転させながら部分的に加熱溶融して溶融帯を形成し、該溶融帯を前記原料結晶の一端部から他端部へ移動させることで半導体単結晶を成長させる際に、成長中の半導体単結晶の回転方向を交互に変更するFZ法による半導体単結晶の製造方法において、半導体単結晶のコーン部の成長における交互回転の正転と逆転の回転回数を、半導体単結晶の直胴部の成長における交互回転の正転と逆転の回転回数より増加させて半導体単結晶を成長させることを特徴とする半導体単結晶の製造方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原料結晶を部分的に誘導加熱コイルで加熱溶融して浮遊帯域を形成し、該浮遊帯域を移動する事で単結晶を育成するFZ法(フローティングゾーン法または浮遊帯溶融法)による半導体単結晶の製造方法に関わり、さらに詳しくは、前記浮遊帯域を移動させて単結晶を製造させ、成長中の半導体単結晶の回転方向を交互に変更して半導体単結晶を成長させる半導体単結晶の製造方法に関する。
図6は、従来技術におけるFZ法単結晶製造装置の一例を示す概略図である。このFZ単結晶装置60を用いて、単結晶を製造する方法について説明する。
まず、原料結晶棒1を、チャンバー11内に設置された上軸3の上部保持治具4に保持する。一方、直径の小さい単結晶の種(種結晶)8を、原料結晶棒1の下方に位置する下軸5の下部保持治具6に保持する。
次に、誘導加熱コイル7により原料結晶棒1を溶融して、種結晶8に融着させる。その後、種絞りにより絞り部9を形成して無転位化する。そして、上軸3と下軸5を回転させながら原料結晶棒1と単結晶棒2を下降させることで浮遊帯域(溶融帯あるいはメルトという)10を原料結晶棒1と育成単結晶棒2の間に形成し、結晶径を徐々に大きくし、コーン部分2aを形成する。その後、直胴部2bを形成し、該浮遊帯域10を原料結晶棒1の上端まで移動させてゾーニングして単結晶棒2を育成する。
なお、この単結晶成長は、不活性ガス雰囲気中で行われ、また、n型FZ単結晶またはp型FZ単結晶を製造するために、ドープノズル(不図示)により、製造する導電型、抵抗率に応じた量の不活性ガスベースのPH又はBを流す。
誘導加熱コイル7としては、銅又は銀の冷却用の水を流通させた誘導加熱コイルが用いられており、例えば図2に示すものを用いている。誘導加熱コイル7は高周波発振機との接続部30側のスリット31付近の加熱がその他の部位より強く、非対称性を持っている。
ここで、ウェーハ抵抗率のバラツキを低減するため、原料棒1と単結晶棒2の回転軸をずらして(偏芯させて)融液の撹拌を非対称としている。加えて、単結晶(下軸側)の回転の方向を正転と逆転とで交互に回転させる(以下、交互回転と呼ぶ)方法が行われている(例えば特許文献1)。
この交互回転においては単結晶のコーン部2aより行っており、コーン部における交互回転条件は直胴部と同様、すなわち、正転と逆転の回転回数を直胴部と同様としている。コーン部より交互回転をさせることにより直胴部開始位置から安定した面内抵抗率分布を得ることができ、直胴全体で要求された品質を得ることができている。
特開2012−148953号公報
ところが、単結晶の直胴部開始位置から安定した面内抵抗率分布を得ることを目的として、単結晶のコーン部から半導体単結晶(下軸側)を交互回転させると、正転から逆転、逆転から正転に切り替わるときに誘導加熱コイルのスリットの影響による非対称性加熱の周方向温度差により、単結晶コーン部において成長ムラが発生していることがわかった。従って、従来のように半導体単結晶の製品の取得ができないコーン部と、製品となる直胴部で同様の交互回転条件を使用たままでは、コーン部での単結晶成長ムラが大きくなってしまい、コーン部で有転位化する可能性が高くなるという問題が生じた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、FZ法により単結晶の直胴部開始位置から安定した面内抵抗率分布を得ることを目的とした単結晶側の交互回転において、コーン部成長中、正転から逆転、逆転から正転に切り替わる際の誘導加熱コイルの非対称性加熱の影響による半導体単結晶の成長ムラを改善し、半導体単結晶を安定して製造できる半導体単結晶の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、誘導加熱コイルにより原料結晶を回転させながら部分的に加熱溶融して溶融帯を形成し、該溶融帯を前記原料結晶の一端部から他端部へ移動させることで半導体単結晶を成長させる際に、成長中の半導体単結晶の回転方向を交互に変更するFZ法による半導体単結晶の製造方法において、前記半導体単結晶のコーン部の成長における交互回転の正転と逆転の回転回数を、前記半導体単結晶の直胴部の成長における交互回転の正転と逆転の回転回数より増加させて半導体単結晶を成長させることを特徴とする半導体単結晶の製造方法を提供する。
このように、単結晶コーン部成長での交互回転条件における正転と逆転の回転回数を、単結晶直胴部成長での交互回転条件の正転と逆転の回転回数より増加させて半導体単結晶を成長させることで、単結晶コーン部における単結晶の成長ムラを改善しつつ、且つ、単結晶の直胴部においては直胴部開始位置から安定した面内抵抗率分布となった半導体単結晶を安定して製造することができる。
また本発明において、前記半導体単結晶のコーン部の成長中に、連続的に交互回転の条件を変更しながら前記半導体単結晶の直胴部の成長における交互回転の条件に移行させることが好ましい。
このように、単結晶コーン部の成長工程において、コーン部形成の途中から直胴部の直前にかけて、連続的に交互回転の条件を変更しながら単結晶直胴部の成長における交互回転の条件に移行させることで、より安定した単結晶の製造が可能となる。
さらに本発明において、前記半導体単結晶のコーン部の成長中に、前記半導体単結晶の成長中のコーン部の直径に応じて自動で交互回転の条件を変更するプログラムを用いることができる。
これにより、コーン部から直胴部にかけての交互回転条件の変更を容易に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、単結晶側の交互回転により単結晶の直胴部開始位置から安定した面内抵抗率分布を得ることができ、且つ、コーン部成長中、正転から逆転、逆転から正転に切り替わる際の誘導加熱コイルの非対称性加熱の影響による半導体単結晶の成長ムラを改善し、半導体単結晶を安定して製造できる半導体単結晶の製造方法を提供することができる。
単結晶の直径に対する単結晶(下軸側)の回転回数の関係について実施例と比較例とを比較するために表1をグラフで示した図である。 従来技術における誘導加熱コイルの一例を示す概略図である。 本発明と従来技術の単結晶の直径に対するコーン部成長中での3分間当たりの反転回数の関係の一例をグラフで示した図である。 本発明での単結晶直径150mm〜160mmまでの浮遊帯域の変動をグラフで示した図である。 従来技術での単結晶直径150mm〜160mmまでの浮遊帯域の変動をグラフで示した図である。 従来技術におけるFZ法単結晶製造装置の一例を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながらより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。ちなみに、本発明の半導体単結晶の製造方法において使用される単結晶製造装置は、図6に示されるような従来のものを用いることができるため、装置に関しては本発明においても図6を参照することとする。
まず、原料結晶棒の溶融を開始する部分をコーン形状に加工し、加工歪みを除去するために表面のエッチングを行うことで、原料結晶1を準備する。
原料結晶1の直径については例えば100〜205mmとすることができるが、これに限定されるわけではなく当業者が適宜選択して決定することができる。
次に、図6に示すFZ法による単結晶製造装置60のチャンバー11内に先ほど準備した原料結晶1を収容し、チャンバー11内に設置された上軸3の上部保持治具4にネジ等で固定する。
一方、下軸5の下部保持治具6には種結晶8を取り付け、高周波発振機12には誘導加熱コイル7を電気的に接続する。次に原料結晶1のコーン部分の下端をカーボンリング(不図示)で予備加熱し、その後、チャンバー11に不活性ガスを供給し、加圧の状態とする。
そして、原料結晶1を誘導加熱コイル7で加熱溶融した後、原料結晶のコーン部先端を種結晶8に融着させ、絞り部9により無転位化し、上軸3と下軸5を回転させながら原料結晶1と育成単結晶2を例えば1〜5mm/minの速度で下降させることで浮遊帯域10を原料結晶1の上端まで移動させてゾーニングし、単結晶2を成長させる。
また、n型FZ単結晶またはp型FZ単結晶を製造するために、ドープノズル(不図示)により、製造する導電型、抵抗率に応じた量の不活性ガスベースのPH又はBを流してもよい。
尚、製造する単結晶2の抵抗率、直径、直胴長さは、例えば単結晶の抵抗率を1〜5000Ωcm、単結晶の直径を100〜205mm、直胴長さを10〜150cmとすることができるが、これらに限定されるわけではなく当業者が適宜選択して決定することができる。
このとき、単結晶を育成する際に原料結晶1の回転中心となる上軸3と、単結晶化の際に育成単結晶2の回転中心となる下軸5をずらして(偏芯させて)単結晶を育成することが好ましい。このように両中心軸をずらすことにより単結晶化の際に溶融部を撹拌させ、製造する単結晶の品質を均一化させることができる。尚、上記偏芯における偏芯量は、単結晶の直径に応じて当業者が適宜選択して設定することなので、これに限定されるわけではないが、例えば10mmとすることができる。
そして、図1のように、単結晶のコーン部2aの成長における交互回転の正転と逆転の回転回数を、半導体単結晶の直胴部2bの成長における交互回転の正転と逆転の回転回数より増加させて半導体単結晶2を成長させる。即ち、コーン部2aの反転回数を直胴部2bの反転回数よりも少なくする(図3参照)。但し、直胴部の成長にスムーズに移行するために、直胴部直前においてはコーン部2aの交互回転による正転と逆転の回転回数(又は反転回数)と、直胴部2bの交互回転による正転と逆転の回転回数(又は反転回数)とが同数となる場合があってもよい。
これにより、FZ法により単結晶を成長させる際に直胴部開始位置から安定した面内抵抗率分布を得ることを目的として単結晶側を交互回転させる場合、従来は製品の取得できないコーン部の交互回転条件が直胴部の交互回転条件と同様であったため、誘導加熱コイルの非対称性加熱の影響による交互回転において正転から逆転、逆転から正転に切り替わる時の単結晶コーン部での成長ムラの発生頻度が直胴部と同様であり、有転位化し易いコーン部では直胴部より有転位化する頻度が高いという問題があったが、上記のように本発明の技術を採用することで、コーン部における正転から逆転、逆転から正転となる反転頻度を直胴部よりも減少させるとともに成長ムラの程度を改善させることが可能となり、コーン部での有転位化を減少させることができる。
半導体単結晶のコーン部の成長中に交互回転させる際は、図1のように単結晶のコーン部2aの成長における交互回転の正転と逆転の回転回数を、半導体単結晶の直胴部2bの成長における交互回転の正転と逆転の回転回数より増加させつつ、連続的に交互回転の条件を変更しながら半導体単結晶の直胴部の成長における交互回転の条件に移行させることが好ましい。
このように、単結晶コーン部の成長工程において、コーン部形成の途中から直胴部の直前にかけて、連続的に交互回転の条件を変更しながら単結晶直胴部の成長における交互回転の条件に移行させることで、より安定した単結晶の製造が可能となる。
また、半導体単結晶のコーン部の成長中に、上記のように連続的に交互回転の条件を変更しながら単結晶直胴部の成長における交互回転の条件に移行させる場合、成長中の半導体単結晶のコーン部の直径に応じて自動で交互回転の条件を変更するプログラムを用いることにより、コーン部から直胴部にかけての交互回転条件の変更を容易に行うことができる。
このプログラムは、下軸の回転回数を制御している制御手段に組み込まれてもよく、または、別途該プログラムが入っている制御手段を用意してもよい。
以下、実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例)
図6に示す単結晶製造装置60を使用し、1000Ωcm以上のCZシリコン単結晶を原料結晶棒として、FZ法によりゾーニングを行い、20本の直径200mmのシリコン単結晶を製造する。
まず、チャンバー11内に不活性ガスを流し、炉内圧は加圧とし、成長速度を2.0mm/min以下、下軸5を偏芯させた。ドープはドープノズル(不図示)により不活性ガスベースのPHを浮遊帯域に吹き掛け、n型50Ωcmのシリコン単結晶の製造を行った。
このとき、製品の取得できないコーン部において下記表1に示すように直胴部と異なる交互回転条件を採用した。
Figure 2014162717
具体的には、コーン部の成長条件は、直胴部より反転頻度を少なくする条件として、表1に示すようにコーン部の直径が150mmのときに単結晶の交互回転を開始し、この時の回転回数は正転での回転量を20回転、逆転では19.2回転、回転速度は20rpmとした。その後、表1のように連続的に交互回転条件を変更し直胴部における交互回転条件に近づけるように移行させた。そして、単結晶の直胴部での交互回転条件は、正転での回転量は1.0回転、逆転では0.2回転、回転速度は20rpmとした。この条件の場合、平均時間として約3秒に一度反転させた。また、単結晶の直径に応じて自動で交互回転条件を変更するプログラムを使用した。
評価項目として、単結晶の3分間当たりの反転回数、成長ムラ(浮遊帯域長さの変動)の程度、コーン部の交互回転が始まる直径150mmからコーン部終わりの直径200mmまでの成功率を調査した。
コーン部の直径が150mmのとき、平均時間として約60秒に一度反転(回転回数を正転での回転量を20回転、逆転では19.2回転、回転速度は20rpm)となり、直胴部の条件(正転での回転量は1.0回転、逆転では0.2回転、回転速度は20rpm)に比べ、コーン部での単結晶の成長ムラの発生頻度が約1/20となった。
また、図4に示すようにコーン部の直径150mm〜160mmまでの浮遊帯域長さ(単結晶側)20の変動、すなわち単結晶の成長ムラの変動幅が4.4%であった。これは回転回数を増やしていることで浮遊帯域であるメルト部の回転速度が速くなり、誘導加熱コイルの非対称性加熱の周方向温度差の影響を受けにくいことから単結晶の成長ムラの程度が小さくなったためである。
さらに本実施例では、コーン部の交互回転が始まる直径150mmからコーン部終わりの直径200mmまでの成功率は20回中17回成功であった(成功率85%)。
但し、単結晶の成長ムラの程度については以下の内容で測定した。すなわち、単結晶の交互回転において正転から逆転、逆転から正転に切り替わるときに誘導加熱コイルの加熱の非対称性が顕著に現れ、浮遊帯域長さ(単結晶側)が周方向でばらつく(成長ムラ)傾向があるため、この程度をCCDカメラにより測定することで単結晶の成長ムラの程度を測定した。
(比較例)
図6に示す単結晶製造装置60を使用し、1000Ωcm以上のCZシリコン単結晶を原料結晶棒として、FZ法によりゾーニングを行い、20本の直径200mmのシリコン単結晶を製造した。
まず、チャンバー11内に不活性ガスを流し、炉内圧は加圧とし、成長速度を2.0mm/min以下、下軸5を偏芯させた。ドープはドープノズル(不図示)により不活性ガスベースのPHを浮遊帯域に吹き掛け、n型50Ωcmのシリコン単結晶の製造を行った。
製品の取得できないコーン部において上記表1のように直胴部と同様の交互回転条件を使用し、コーン部の直径が150mmとなったときに単結晶の交互回転を開始した。コーン部、直胴部での単結晶の交互回転条件は、正転での回転量は1.0回転、逆転では0.2回転、回転速度は20rpmとした。この条件の場合、平均時間として約3秒に一度反転することとなる。
評価項目として、単結晶の3分間当たりの反転回数、成長ムラ(浮遊帯域長さ(単結晶側)20の変動)の程度、コーン部の交互回転が始まる直径150mmからコーン部終わりの直径200mmまでの成功率を調査した。
図3のように単結晶の3分間当たりの反転頻度は、交互回転が始まったコーン部の直径150mmから直胴まで同様の27回程度である。
図5に示すようにコーン部の直径150mm〜160mmまでの浮遊帯域長さ(単結晶側)20の変動、すなわち単結晶の成長ムラの変動幅が5.3%であった。
また、コーン部の交互回転が始まる直径150mmからコーン部終わりの直径200mmまでの成功率は20回中13回成功であった(成功率65%)。
但し、単結晶の成長ムラの程度については実施例と同様に測定した。
実施例と比較例を比較すると、本発明のコーン部での交互回転の条件を採用することで、コーン部の直径が150mmのとき単結晶の3分間当たりの反転回数が約1/20となった。併せて回転回数の増加により浮遊帯域であるメルト部の回転速度が速くなり、誘導加熱コイルの非対称性加熱の周方向温度差の影響を受けにくくなることで浮遊帯域長さ(単結晶側)20の周方向でばらつき(成長ムラ)が0.9%改善した(図4と図5の比較)。これらの効果でコーン部の交互回転が始まる直径150mmからコーン部終わりの直径200mmまでの成功率が20%改善する結果となり、かつ、直胴部においては単結晶の交互回転により従来と同様に単結晶の直胴部開始位置から安定した面内抵抗率分布を得ることができた。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1…原料結晶、 2…半導体単結晶、 2a…コーン部、 2b…直胴部、
3…上軸、 4…上部保持治具、 5…下軸、 6…下部保持治具、
7…誘導加熱コイル、 8…種結晶、 9…絞り部、 10…浮遊帯域、
11…チャンバー、 12…高周波発振機、 20…浮遊帯域長さ(単結晶側)、
30…高周波発振機との接続部、 31…スリット、 60…単結晶製造装置。

Claims (3)

  1. 誘導加熱コイルにより原料結晶を回転させながら部分的に加熱溶融して溶融帯を形成し、該溶融帯を前記原料結晶の一端部から他端部へ移動させることで半導体単結晶を成長させる際に、成長中の半導体単結晶の回転方向を交互に変更するFZ法による半導体単結晶の製造方法において、
    前記半導体単結晶のコーン部の成長における交互回転の正転と逆転の回転回数を、前記半導体単結晶の直胴部の成長における交互回転の正転と逆転の回転回数より増加させて半導体単結晶を成長させることを特徴とする半導体単結晶の製造方法。
  2. 前記半導体単結晶のコーン部の成長中に、連続的に交互回転の条件を変更しながら前記半導体単結晶の直胴部の成長における交互回転の条件に移行させることを特徴とする請求項1に記載の半導体単結晶の製造方法。
  3. 前記半導体単結晶のコーン部の成長中に、前記半導体単結晶の成長中のコーン部の直径に応じて自動で交互回転の条件を変更するプログラムを用いることを特徴とする請求項2に記載の半導体単結晶の製造方法。
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