JP2014161455A - 体毛用光美容装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくく、かつ体毛の成長を抑制することができる体毛用光美容装置を提供する。
【解決手段】体毛用光美容装置は、体毛用美容光を照射する。体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値が700nm〜1200nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きく、400nm〜500nmの波長範囲における強度の積分値が500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値よりも小さい。
【選択図】図4
【解決手段】体毛用光美容装置は、体毛用美容光を照射する。体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値が700nm〜1200nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きく、400nm〜500nmの波長範囲における強度の積分値が500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値よりも小さい。
【選択図】図4
Description
本発明は、体毛用光美容装置に関する。
特許文献1は、従来の体毛用光美容装置の一例を開示している。特許文献1の体毛用光美容装置は、毛根部付近に光を照射する。光は、400nm〜600nmの波長範囲、および0.01〜1(J/cm2)のエネルギー密度の範囲を有する。
本願発明者は、酸化ヘモグロビンおよびメラニンの吸光について検討した結果、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくく、体毛の成長を抑制することが可能な光のスペクトルを見出した。一方、特許文献1は、段落[0016]においてメラニンの吸光について開示しているが、皮膚の副作用および体毛の成長の抑制と、メラニンの吸光との関連性について詳細に検討していない。
本発明は、以上の背景をもとに創作されたものであり、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくく、かつ体毛の成長を抑制することができる体毛用光美容装置を提供することを目的とする。
(1)本体毛用光美容装置の一形態は、次の事項を有する。体毛用光美容装置は、体毛用美容光を照射し、前記体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値が700nm〜1200nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きく、400nm〜500nmの波長範囲における強度の積分値が500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値よりも小さい。
(2)上記毛用光美容装置の一形態は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲において複数のピークを有し、500nm〜600nmの波長範囲において前記複数のピークのうちの最大のピークを有する。
(3)上記毛用光美容装置の一形態は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲において複数のピークを有し、400nm〜500nmの波長範囲において前記複数のピークのうちの最小のピークを有する。
(4)上記毛用光美容装置の一形態は、次の事項を有する。前記体毛用光美容装置は、400nm〜440nmの波長範囲を酸化ヘモグロビンの第1吸光ピーク内部範囲と規定し、前記体毛用美容光は、前記第1吸光ピーク内部範囲においてピークを有していない。
(5)上記毛用光美容装置の一形態は、次の事項を有する。前記体毛用光美容装置は、530nm〜570nmの波長範囲を酸化ヘモグロビンの第2吸光ピーク内部範囲と規定し、前記体毛用美容光は、前記第2吸光ピーク内部範囲においてピークを有していない。
(6)上記毛用光美容装置の一形態は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、0.2J/cm2〜1.5J/cm2のエネルギー密度を有する。
本願発明者は、酸化ヘモグロビンの吸光スペクトルおよびメラニンの光の吸収率について検討し、その結果から得られた知見に基づいて体毛用美容光を見出した。本願発明者は、酸化ヘモグロビンおよびメラニンに関して得られた実験結果等を総合し、副作用抑制効果および美容作用促進効果と体毛用美容光のスペクトルとの関係を以下のとおりまとめた。なお、副作用抑制効果は、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくくする効果を示す。美容作用促進効果は、体毛美容作用を促進させることにより体毛の成長を抑制する効果を示す。体毛美容作用は、生体の抑毛作用または脱毛作用を示す。抑毛は、生体における体毛の再生および成長が抑制される現象を示す。脱毛は、生体から体毛が抜ける現象を示す。
本願発明者は、酸化ヘモグロビンの吸光スペクトルおよびメラニンの光の吸収率について検討し、その結果から得られた知見に基づいて体毛用美容光を見出した。本願発明者は、酸化ヘモグロビンおよびメラニンに関して得られた実験結果等を総合し、副作用抑制効果および美容作用促進効果と体毛用美容光のスペクトルとの関係を以下のとおりまとめた。なお、副作用抑制効果は、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくくする効果を示す。美容作用促進効果は、体毛美容作用を促進させることにより体毛の成長を抑制する効果を示す。体毛美容作用は、生体の抑毛作用または脱毛作用を示す。抑毛は、生体における体毛の再生および成長が抑制される現象を示す。脱毛は、生体から体毛が抜ける現象を示す。
皮膚の好ましくない副作用は、酸化ヘモグロビンに吸収される光エネルギーの量と相関を有する。皮膚の好ましくない副作用は、酸化ヘモグロビンに吸収される光エネルギーの量が多くなるにつれて促進されやすくなる。400nm〜500nmの波長範囲の光は、500nm〜600nmの波長範囲の光および600nm〜700nmの波長範囲の光よりも酸化ヘモグロビンに吸収されやすい。このため、皮膚の好ましくない副作用を抑制することに主眼をおいた場合、400nm〜700nmの波長範囲において短い波長範囲の光エネルギーの量が少ないことが好ましい。
体毛美容作用は、メラニンに吸収される光エネルギーの量と相関を有する。体毛美容作用は、体毛のメラニンに吸収される光エネルギーの量が多くなるにつれて促進されやすくなる。体毛のメラニンは、400nm〜700nmの波長範囲において、照射される光の波長が短くなるにつれて光を吸収しやすくなる。このため、体毛美容作用を促進させることに主眼をおいた場合、400nm〜700nmの波長範囲において短い波長範囲の光エネルギーの量が多いことが好ましい。
以上の事項は、次のことを示している。体毛に照射される光は、400nm〜500nmの波長範囲における光エネルギーの量が少ない場合、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくい。しかし、メラニンに吸収される光エネルギーの量が少なくなることにより、体毛美容作用が促進されないおそれが高くなる。体毛に照射される光は、400nm〜500nmの波長範囲における光エネルギーの量が多い場合、体毛美容作用を促進させやすくなる。しかし、酸化ヘモグロビンに吸収される光エネルギーの量が多くなることにより、皮膚の好ましくない副作用が生じるおそれが高くなる。
本願発明者は、以上の各事項から、酸化ヘモグロビンに吸収される光エネルギーと、メラニンに吸収される光エネルギーとのバランスを取ることにより、副作用抑制効果および美容作用促進効果を併せて奏する体毛用美容光を見出した。本願発明者は、この体毛用美容光において、400nm〜500nmの波長範囲における光エネルギーの量と、500nm〜600nmの波長範囲における光エネルギーの量との関係を規定した。体毛用美容光は、400nm〜500nmの波長範囲における光エネルギーの量が500nm〜600nmの波長範囲における光エネルギーの量よりも少ない。この関係は、400nm〜500nmの波長範囲における強度の積分値、および500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値により規定することができる。
体毛用美容光は、400nm〜500nmの波長範囲における光エネルギーの量が500nm〜600nmの波長範囲における光エネルギーの量よりも少ないため、酸化ヘモグロビンに吸収されにくい。このため、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくい。体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値が700nm〜1200nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きいため、400nm〜700nmの波長範囲において好ましい量の光エネルギーを有する。このため、体毛用美容光は、体毛美容作用を促進させやすい。
本体毛用光美容装置は、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくく、かつ体毛の成長を抑制することができる。
(第1実施形態)
体毛用光美容装置10の構成について説明する。
体毛用光美容装置10は、一例として、図1に示される構成を有する。体毛用光美容装置10は、体毛用美容光を生体に照射することにより、生体の体毛美容作用を促進させやすくする。体毛用光美容装置10は、本体ユニット20、光源ユニット30、電源回路部40、および制御部50を有する。
体毛用光美容装置10の構成について説明する。
体毛用光美容装置10は、一例として、図1に示される構成を有する。体毛用光美容装置10は、体毛用美容光を生体に照射することにより、生体の体毛美容作用を促進させやすくする。体毛用光美容装置10は、本体ユニット20、光源ユニット30、電源回路部40、および制御部50を有する。
本体ユニット20は、一例として、使用者が把持することが可能な手持ち型の形態を有する。本体ユニット20は、複数の構成部品を有する。本体ユニット20の複数の構成部品は、一例として、本体ハウジング21および本体側コネクター22を含む。本体ユニット20は、個別に形成された複数の構成部品が一体化された構造を有する。
本体ハウジング21は、一例として、樹脂材料により形成されている。本体ハウジング21は、縦長形状を有する。本体ハウジング21は、内部に空間を有する。本体ハウジング21は、内部空間に電源回路部40および制御部50を収容している。
本体側コネクター22は、本体ハウジング21と結合されている。本体側コネクター22は、電源回路部40と電気的に接続されている。本体側コネクター22は、光源側コネクター32との機械的な結合および分離が可能な構造を有する。本体側コネクター22は、光源側コネクター32と機械的に結合されているとき、光源側コネクター32と電気的に接続される。
光源ユニット30は、一例として、本体ユニット20との結合および分離が可能なアタッチメントの形態を有する。光源ユニット30は、複数の構成部品を有する。光源ユニット30の複数の構成部品は、一例として、光源ハウジング31、光源側コネクター32、フィルター装着部33、光源34、リフレクター35、レンズ36、およびフィルター37を含む。光源ユニット30は、個別に形成された複数の構成部品が一体化された構造を有する。光源ユニット30は、フィルター37を別のフィルターと交換することができる。光源ユニット30は、フィルター37の種類に応じて、光源34から照射される光のスペクトルを変更することができる。
光源ハウジング31は、一例として、樹脂材料により形成されている。光源ハウジング31は、円柱形状に類似する形状を有する。光源ハウジング31は、内部に空間を有する。光源ハウジング31は、内部空間に光源34、リフレクター35、およびレンズ36を収容している。光源ハウジング31は、異物侵入抑制構造を有する。異物侵入抑制構造は、外部の埃等が光源ハウジング31の内部空間に侵入することを抑制する。光源ハウジング31は、特定の波長範囲の光を吸収する。光源ハウジング31は、一例として、700nmよりも長い波長範囲の光を吸収する。光源ハウジング31は、一例として、700nmよりも長く1200nm以下の波長範囲の光を吸収する。
光源側コネクター32は、光源ハウジング31と結合されている。光源側コネクター32は、光源34と電気的に接続されている。光源側コネクター32は、本体側コネクター22との機械的な結合および分離が可能な構造を有する。光源側コネクター32は、本体側コネクター22と機械的に結合されているとき、本体側コネクター22と電気的に接続される。
フィルター装着部33は、円環形状に類似する形状を有する。フィルター装着部33は、光源ハウジング31の開口部に配置されている。フィルター装着部33は、光源ハウジング31と結合されている。フィルター装着部33は、フィルター37との機械的な結合および分離が可能な構造を有する。
光源34は、光源ハウジング31の内部空間に配置されている。光源34は、光源ハウジング31と結合されている。光源34は、光源側コネクター32と電気的に接続されている。光源34は、一例として、キセノンフラッシュランプ、レーザー、LED、または有機ELにより形成される。光源34としてのキセノンフラッシュランプは、一例として、400nm〜1200nmの波長範囲の成分を含む光を照射する。
リフレクター35は、高い反射率を有する材料により形成されている。リフレクター35は、一例として、金属材料、樹脂材料、またはセラミックにより形成される。リフレクター35は、表面処理構造を有する。表面処理構造は、光源34から照射された光の反射率を高める。表面処理構造は、一例として、鏡面処理された面、金属薄膜が塗布された面、または金属薄膜が蒸着された面を有する。
リフレクター35は、光源ハウジング31の内周面と結合されている。リフレクター35は、光源34から照射された光を光源ハウジング31の開口部に向けて反射する。リフレクター35は、誘電体薄膜を有する。誘電体薄膜は、特定の波長範囲の光を反射する。誘電体薄膜は、一例として、体毛美容作用の促進に貢献する波長の光を反射する。リフレクター35は、一例として、700nmよりも長い波長範囲の光を吸収する。リフレクター35は、一例として、700nmよりも長く1200nm以下の波長範囲の光を吸収する。
レンズ36は、円形状に類似する形状を有する。レンズ36は、特定の波長範囲において光の透過率が高い材料により形成されている。レンズ36は、一例として、可視光の波長範囲から近赤外光の波長範囲の光の透過率が高い材料により形成される。レンズ36は、一例として、アクリル、ポリカーボネート、またはガラスにより形成される。レンズ36は、光源ハウジング31の内部空間に配置されている。レンズ36は、光源ハウジング31に結合されている。レンズ36は、リフレクター35により反射された光を光源ハウジング31の外部に向けて拡散する。レンズ36は、エネルギー密度均一化構造を有する。エネルギー密度均一化構造は、光源ハウジング31の開口部から所定の距離を隔てた外部の位置において光のエネルギー密度を均一化するための構造を有する。
フィルター37は、主としてガラスにより形成されている。フィルター37は、円形状に類似する形状を有する。フィルター37は、光源ハウジング31の開口部に配置されている。フィルター37は、レンズ36に対して光源ハウジング31の外部側に配置されている。フィルター37は、レンズ36に重ね合わせられている。フィルター37は、レンズ36の外面を覆う。フィルター37は、フィルター装着部33との機械的な結合および分離が可能な構造を有する。フィルター37は、フィルター装着部33と機械的に結合されている。フィルター37は、特定の波長範囲の光を吸収する。フィルター37は、一例として、400nm〜700nmの波長範囲外の光を吸収することを意図して設計されている。フィルター37は、光吸収構造を有する。
光吸収構造は、一例として、ガラス基材に光吸収物質が混ぜられた構造を有する。光吸収薄膜は、一例として、金属薄膜、誘電体薄膜、または金属および誘電体が混合された混合薄膜を含む。金属薄膜の金属の種類は、一例として、酸化チタン、酸化ジルコニウム、または酸化アルミニウムを含む。光吸収構造は、別の一例として、ガラス基材の表面に光吸収薄膜が形成された構造を有する。光吸収物質は、一例として、金属微粒子または金属微粒子の酸化物を含む。金属微粒子の金属の種類は、一例として、金、銀、銅、鉛、亜鉛、コバルト、またはマンガンを含む。光吸収薄膜は、単層構造または多層構造を有する。光吸収薄膜の多層構造は、一例として、真空蒸着により形成される。光吸収構造は、一例として、700nmよりも長い波長範囲の光を吸収する。光吸収構造は、一例として、700nmよりも長く1200nm以下の波長範囲の光を吸収する。
光源ハウジング31、リフレクター35、およびフィルター37は、それぞれ700nmよりも長く1200nm以下の波長範囲の光を吸収する。このため、光源ハウジング31およびリフレクター35の少なくとも一方が光を吸収しないと仮定した構成と比較して、フィルター37の温度の上昇が抑制される。
フィルター37を透過した体毛用美容光は、好ましくは400nm〜700nmの波長範囲に含まれる成分のみを有する。フィルター37を透過した体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲外の成分を含むこともある。この場合、400nm〜700nmの波長範囲外の成分は、400nm〜700nmの波長範囲に含まれる成分と比較して、光エネルギーの量が十分に小さい。このため、400nm〜700nmの波長範囲外の成分は、体毛および皮膚等に及ぼす影響が小さい。
電源回路部40は、本体ハウジング21の内部空間に収容されている。電源回路部40は、本体ハウジング21に内蔵された電源の電力、または外部電源から供給された電力を光源34に供給する。
制御部50は、本体ハウジング21の内部空間に収容されている。制御部50は、光源34に供給される電圧および電流の少なくとも一方を制御する。制御部50は、電圧および電流の少なくとも一方の制御により、光源34から光を照射させる。制御部50は、電圧および電流の少なくとも一方の制御により、光源34が1回の動作により照射する光エネルギーの総量を調整する。制御部50は、電圧および電流の少なくとも一方の制御により、光源34が1回の動作により光を照射する時間(以下、「照射時間」)を調整する。制御部50は、電圧および電流の少なくとも一方の制御により、光源34が1回の動作により照射する光のエネルギー密度を調整する。制御部50は、一例として、1回あたりの照射時間を600μs〜2msの範囲に設定する。制御部50は、一例として、光のエネルギー密度を0.2〜1.5(J/cm2)の範囲に設定する。
本願発明者は、副作用抑制効果および美容作用促進効果を有する体毛用美容光を実験により見出した。体毛用美容光は、一例として、図4〜図7に示される光のスペクトルを有する。図4の実線および図5は、第1実施形態の体毛用美容光のスペクトルを示している。図4の破線および図6は、第2実施形態の体毛用美容光のスペクトルを示している。図4の二点鎖線および図7は、第3実施形態の体毛用美容光のスペクトルを示している。体毛用美容光のスペクトルは、光源34から照射された光がレンズ36およびフィルター37を透過することにより形成される。
本願発明者は、酸化ヘモグロビンの吸光スペクトルおよびメラニンの光の吸収率について検討し、その結果から得られた知見に基づいて体毛用美容光を見出した。以下、体毛用美容光を見出すにあたり本願発明者が検討した事項、およびこの事項から本願発明者が得た知見について説明する。
酸化ヘモグロビンは、一例として、図2に示される吸光スペクトルを有する。酸化ヘモグロビンは、400nm〜700nmの波長範囲に3つの吸光ピークを有する。3つの吸光ピークは、第1吸光ピークPH1、第2吸光ピークPH2、および第3吸光ピークPH3を示す。
第1吸光ピークPH1は、400nm〜440nmの波長範囲に現れる。第1吸光ピークPH1は、一例として、420nmの波長を有する。第2吸光ピークPH2は、530nm〜570nmの波長範囲に現れる。第2吸光ピークPH2は、一例として、540nmの波長を有する。第3吸光ピークPH3は、560nm〜600nmの波長範囲に現れる。第3吸光ピークPH3は、一例として、580nmの波長を有する。
本願発明者は、酸化ヘモグロビンにおける400nm〜700nmの波長範囲に3種類の波長範囲を規定し、各波長範囲における酸化ヘモグロビンの吸光度の積分値(以下、「吸光度積分値」)について検討した。3種類の波長範囲は、第1基準波長範囲WL1、第2基準波長範囲WL2、および第3基準波長範囲WL3を示す。第1基準波長範囲WL1は、400nm〜500nmの波長範囲を示す。第2基準波長範囲WL2は、500nm〜600nmの波長範囲を示す。第3基準波長範囲WL3は、600nm〜700nmの波長範囲を示す。
酸化ヘモグロビンは、第1基準波長範囲WL1において第1吸光度積分値SH1を有する。酸化ヘモグロビンは、第2基準波長範囲WL2において第2吸光度積分値SH2を有する。酸化ヘモグロビンは、第3基準波長範囲WL3において第3吸光度積分値SH3を有する。第1吸光度積分値SH1は、3つの吸光度積分値のうちの最大値を有する。第2吸光度積分値SH2は、3つの吸光度積分値のうちの中間の値を有する。第3吸光度積分値SH3は、3つの吸光度積分値のうちの最小値を有する。
本願発明者は、各吸光度積分値の関係から以下の知見を得た。
第1基準波長範囲WL1の光は、第2基準波長範囲WL2の光および第3基準波長範囲WL3の光と比較して、酸化ヘモグロビンに吸収されやすい。一方、生体は、酸化ヘモグロビンが光を吸収することにより、皮膚の好ましくない副作用を生じるおそれを有する。このため、第1基準波長範囲WL1の光は、第2基準波長範囲WL2の光および第3基準波長範囲WL3の光と比較して、皮膚の好ましくない副作用を生じさせるおそれが高い。このため、皮膚の好ましくない副作用を抑制する側面から、第1基準波長範囲WL1の光エネルギーの量を第2基準波長範囲WL2および第3基準波長範囲WL3の光エネルギーの量よりも少なくすることが好ましい。
第1基準波長範囲WL1の光は、第2基準波長範囲WL2の光および第3基準波長範囲WL3の光と比較して、酸化ヘモグロビンに吸収されやすい。一方、生体は、酸化ヘモグロビンが光を吸収することにより、皮膚の好ましくない副作用を生じるおそれを有する。このため、第1基準波長範囲WL1の光は、第2基準波長範囲WL2の光および第3基準波長範囲WL3の光と比較して、皮膚の好ましくない副作用を生じさせるおそれが高い。このため、皮膚の好ましくない副作用を抑制する側面から、第1基準波長範囲WL1の光エネルギーの量を第2基準波長範囲WL2および第3基準波長範囲WL3の光エネルギーの量よりも少なくすることが好ましい。
体毛は、2種類の色素の少なくとも一方を含む。1つめの色素は、ユーメラニンを示す。2つめの色素は、フェオメラニンを示す。ユーメラニンは、黒褐色を有する。フェオメラニンは、橙赤色を有する。体毛の色は、ユーメラニンおよびフェオメラニンの比率(以下、「メラニン比率」)に応じて変化する。
髪は、色に応じて主に4種類に分類される。4種類の髪は、黒髪、栗毛、金髪、および赤毛を示す。4種類の髪は、次のとおり2種類の色素の含有量が異なる。黒髪は、ユーメラニンの含有量が最も多く、フェオメラニンの含有量が最も少ない。黒髪は、ユーメラニンを多く含む。黒髪は、フェオメラニンをほとんど含まない、または完全に含まない。栗毛は、ユーメラニンの含有量が2番目に多く、フェオメラニンの含有量が2番目に少ない。金髪は、ユーメラニンの含有量が2番目に少なく、フェオメラニンの含有量が2番目に多い。赤毛は、ユーメラニンの含有量が最も少なく、フェオメラニンの含有量が最も多い。栗毛、金髪、および赤毛は、フェオメラニンを多く含む。
本願発明者は、体毛における光の波長と光の吸収率との関係を実験により確認した。本願発明者は、所定のメラニン比率毎に光の吸収率を確認した。本願発明者は、この実験により、図3に示されるグラフおよび以下に示す知見を得た。図3は、体毛における光の波長と光の吸収率との関係を示す。図3の各曲線は、上から順に「100:0」、「80:20」、「60:40」、「40:60」、「20:80」、および「0:100」のメラニン比率を有する。光の吸収率は、光の強度が物体を透過することにより変化した度合を示す。光の吸収率は、吸光度の測定方法に準じて測定することができる。光の吸収率は、一例として、分光光度計により入射光の強度および反射光の強度を測定し、測定した入射光の強度および反射光の強度の比率として算出することができる。
図3のグラフは、次の各事項を示している。
ユーメラニンの光の吸収率は、フェオメラニンの光の吸収率よりも大きい。ユーメラニンの光の吸収率は、400nm〜700nmの波長範囲において波長の影響を受けにくい。ユーメラニンの光の吸収率は、400nm〜700nmの波長範囲において略一定の大きさを示す。
ユーメラニンの光の吸収率は、フェオメラニンの光の吸収率よりも大きい。ユーメラニンの光の吸収率は、400nm〜700nmの波長範囲において波長の影響を受けにくい。ユーメラニンの光の吸収率は、400nm〜700nmの波長範囲において略一定の大きさを示す。
フェオメラニンの光の吸収率は、400nm〜700nmの波長範囲において、ユーメラニンよりも波長の影響を受けやすい。フェメラニンの光の吸収率は、400nm〜700nmの波長範囲において、波長が長くなるにつれて大きく低下する。フェオメラニンの光の吸収率は、700nmの波長において400nmの波長におけるおよそ半分の大きさを示す。
体毛は、400nm〜700nmの波長範囲において、メラニン比率に応じて光の吸収率が変化する。体毛は、400nm〜700nmの波長範囲において、フェオメラニンの比率が大きくなるにつれて光の吸収率が小さくなる。体毛の光の吸収率は、ユーメラニンの比率が高くなるにつれて波長の影響を受けにくくなる。体毛の光の吸収率は、フェオメラニンの比率が高くなるにつれて波長の影響を受けやすくなる。体毛の光の吸収率は、波長が長くなるにつれて小さくなる。体毛は、フェオメラニンの比率が高くなるにつれて、波長が長くなることに対する光の吸収率の減少度合が大きくなる。
体毛美容作用は、体毛のメラニンが吸収する光エネルギーの量に応じて異なる。体毛美容作用は、メラニンが吸収する光エネルギーの量が多くなるにつれて促進されやすくなる。一方、長い波長の光は、フェオメラニンに吸収されにくい。このため、長い波長の光は、フェオメラニンを多く含む体毛の体毛美容作用を促進させにくい。
本願発明者は、酸化ヘモグロビンおよびメラニンに関して得られた上記の実験結果等を総合し、副作用抑制効果および美容作用促進効果と、体毛用美容光のスペクトルとの関係を次のとおりまとめた。
皮膚の好ましくない副作用は、酸化ヘモグロビンに吸収される光エネルギーの量と相関を有する。皮膚の好ましくない副作用は、酸化ヘモグロビンに吸収される光エネルギーの量が多くなるにつれて促進されやすくなる。400nm〜500nmの波長範囲の光は、500nm〜600nmの波長範囲の光および600nm〜700nmの波長範囲の光よりも酸化ヘモグロビンに吸収されやすい。このため、皮膚の好ましくない副作用を抑制することに主眼をおいた場合、400nm〜700nmの波長範囲において短い波長範囲の光エネルギーの量が少ないことが好ましい。
体毛美容作用は、メラニンに吸収される光エネルギーの量と相関を有する。体毛美容作用は、体毛のメラニンに吸収される光エネルギーの量が多くなるにつれて促進されやすくなる。体毛のメラニンは、400nm〜700nmの波長範囲において、照射される光の波長が短くなるにつれて光を吸収しやすくなる。このため、体毛美容作用を促進させることに主眼をおいた場合、400nm〜700nmの波長範囲において短い波長範囲の光エネルギーの量が多いことが好ましい。
以上の事項は、次のことを示している。体毛に照射される光は、400nm〜500nmの波長範囲における光エネルギーの量が少ない場合、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくい。しかし、メラニンに吸収される光エネルギーの量が少なくなることにより、体毛美容作用が促進されないおそれが高くなる。体毛に照射される光は、400nm〜500nmの波長範囲における光エネルギーの量が多い場合、体毛美容作用を促進させやすくなる。しかし、酸化ヘモグロビンに吸収される光エネルギーの量が多くなることにより、皮膚の好ましくない副作用が生じるおそれが高くなる。
本願発明者は、以上の各事項から、酸化ヘモグロビンに吸収される光エネルギーと、メラニンに吸収される光エネルギーとのバランスを取ることにより、副作用抑制効果および美容作用促進効果を併せて奏する体毛用美容光を見出した。本願発明者は、この体毛用美容光において、400nm〜500nmの波長範囲における光エネルギーの量と、500nm〜600nmの波長範囲における光エネルギーの量との関係を規定した。体毛用美容光は、400nm〜500nmの波長範囲における光エネルギーの量が500nm〜600nmの波長範囲における光エネルギーの量よりも少ない。この関係は、400nm〜500nmの波長範囲における強度の積分値、および500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値により規定することができる。
体毛用美容光は、400nm〜500nmの波長範囲における光エネルギーの量が500nm〜600nmの波長範囲における光エネルギーの量よりも小さいため、酸化ヘモグロビンに吸収されにくい。このため、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくい。体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲において好ましい量の光エネルギーを有する。このため、体毛用美容光は、体毛美容作用を促進させやすくする。
体毛用美容光は、400nm〜500nmの波長範囲における光エネルギーの量と、600nm〜700nmの波長範囲における光エネルギーの量との関係に依存することなく、副作用抑制効果を奏する。体毛用美容光の一例は、副作用抑制効果を主眼とした光のスペクトルを有する。この体毛用美容光は、400nm〜500nmの波長範囲における光エネルギーの量が600nm〜700nmの波長範囲における光エネルギーの量よりも少ない。体毛用美容光の別の一例は、美容作用促進効果を主眼とした光のスペクトルを有する。この体毛用美容光は、400nm〜500nmの波長範囲における光エネルギーの量が600nm〜700nmの波長範囲における光エネルギーの量よりも多い。
体毛用光美容装置10は、以上のとおり複数の新規な技術思想に基づいて形成されている。複数の新規な技術思想の少なくとも2点は、次のとおり記述することができる。1点目の技術思想は、光が酸化ヘモグロビンに及ぼす影響と光が体毛のメラニンに及ぼす影響との双方を考慮し、2つの影響の好ましいバランスが取れる範囲において光のスペクトルを形成することを示す。2点目の技術思想は、所定の波長範囲毎における強度の積分値の関係を規定することにより、上記のバランスを取ることを示す。これらの技術思想は、本願出願前の体毛用光美容装置に含まれていない。このことは、体毛用光美容装置10が本願発明者の独創的な着想により創作された装置であることを示している。
体毛用美容光のスペクトルについて説明する。
体毛用光美容装置10は、一例として、光の強度を分光放射エネルギー密度(μJ/cm2/nm)により規定している。体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値が700nm〜1200nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きい。体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲において有意なピークを有し、700nmよりも長い波長範囲において有意なピークを有していない。体毛用美容光に関する説明は、体毛用美容光が有意なピークを有することを、「ピークを有する」等の表現により記述している。体毛用美容光に関する説明は、体毛用美容光が有意なピークを有していないことを、「ピークを有していない」等の表現により記述している。
体毛用光美容装置10は、一例として、光の強度を分光放射エネルギー密度(μJ/cm2/nm)により規定している。体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値が700nm〜1200nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きい。体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲において有意なピークを有し、700nmよりも長い波長範囲において有意なピークを有していない。体毛用美容光に関する説明は、体毛用美容光が有意なピークを有することを、「ピークを有する」等の表現により記述している。体毛用美容光に関する説明は、体毛用美容光が有意なピークを有していないことを、「ピークを有していない」等の表現により記述している。
体毛用美容光は、一定の分光放射エネルギー密度以上の大きさを有する波長成分、および一定の分光放射エネルギー密度未満の大きさを有する波長成分に区分することができる。一定の分光放射エネルギー密度以上の大きさを有する波長成分は、体毛の成長に対して有意な影響を及ぼすと考えられる成分を示す。一定の分光放射エネルギー密度未満の大きさを有する波長成分は、体毛の成長に対して有意な影響を及ぼすことがないと考えられる成分を示す。体毛用美容光の有意なピークは、一定の分光放射エネルギー密度以上の大きさを有する波長成分において現れるピークを示す。なお、図4〜図7のグラフは、一定の分光放射エネルギー密度未満の大きさを有する波長成分を0として表示している。
体毛用美容光のスペクトルは、図5に示される特徴的な波形を有する。体毛用光美容装置10は、一例として、400nm〜700nmの波長範囲に3種類の波長範囲を規定する。3種類の波長範囲は、第1基準波長範囲WL1、第2基準波長範囲WL2、および第3基準波長範囲WL3を示す。第1基準波長範囲WL1は、400nm〜500nmの波長範囲を示す。第2基準波長範囲WL2は、500nm〜600nmの波長範囲を示す。第3基準波長範囲WL3は、600nm〜700nmの波長範囲を示す。
体毛用光美容装置10は、第1基準波長範囲WL1に第1吸光ピーク内部範囲WA1および第1吸光ピーク外部範囲WA2を規定する。第1吸光ピーク内部範囲WA1は、400nm〜440nmの波長範囲を示し、第1基準波長範囲WL1において酸化ヘモグロビンの第1吸光ピークPH1が現れる波長範囲を示す(図2参照)。第1吸光ピーク外部範囲WA2は、第1基準波長範囲WL1から第1吸光ピーク内部範囲WA1を除いた波長範囲を示す。
体毛用光美容装置10は、第2基準波長範囲WL2に第2吸光ピーク内部範囲WB1および第2吸光ピーク外部範囲WB2を規定する。第2吸光ピーク内部範囲WB1は、530nm〜570nmの波長範囲を示し、第2基準波長範囲WL2において酸化ヘモグロビンの第2吸光ピークPH2が現れる波長範囲を示す(図2参照)。第2吸光ピーク外部範囲WB2は、第2基準波長範囲WL2から第2吸光ピーク内部範囲WB1を除いた波長範囲を示す。
体毛用光美容装置10は、第3基準波長範囲WL3に第3高位強度波長範囲WC1および第3低位強度波長範囲WC2を規定する。第3高位強度波長範囲WC1は、第3基準波長範囲WL3における光エネルギーの量が多い範囲を示す。第3高位強度波長範囲WC1は、一例として、600nm〜650nmの波長範囲を示す。第3低位強度波長範囲WC2は、第3基準波長範囲WL3における光エネルギーの量が少ない範囲を示す。第3低位強度波長範囲WC2は、一例として、650nm〜700nmの波長範囲を示す。
体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲に3つのピークを有する。体毛用美容光は、第1基準波長範囲WL1に3つのピークのうちの2つを有する。体毛用美容光は、第2基準波長範囲WL2に3つのピークのうちの1つを有する。体毛用美容光は、第3基準波長範囲WL3にピークを有していない。3つのピークは、第1波形第1ピークP11、第1波形第2ピークP12、および第1波形第3ピークP13を示す。
第1波形第1ピークP11は、第1基準波長範囲WL1に形成される。第1波形第1ピークP11は、一例として、440nm〜460nmの波長範囲に形成される。第1波形第1ピークP11は、一例として、445nmの波長を有する。
第1波形第1ピークP11は、第1基準波長範囲WL1に存在する複数のピークにおいて最小の強度を有する。第1波形第1ピークP11は、第1基準波長範囲WL1および第2基準波長範囲WL2に存在する複数のピークにおいて最小の強度を有する。第1波形第1ピークP11は、第1基準波長範囲WL1〜第3基準波長範囲WL3に存在する複数のピークにおいて最小の強度を有する。
第1波形第1ピークP11は、第1波形第1適正ピーク範囲に含まれることが好ましい。第1波形第1適正ピーク範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られるピーク範囲を示す。第1波形第1適正ピーク範囲は、一例として、400〜3000(μJ/cm2/nm)の範囲を有する。第1波形第1適正ピーク範囲は、別の一例として、200〜1500(μJ/cm2/nm)の範囲を有する。体毛用美容光は、第1波形第1適正ピーク範囲に含まれる第1波形第1ピークP11を有する。
第1波形第2ピークP12は、第1基準波長範囲WL1に形成される。第1波形第2ピークP12は、一例として、480nm〜500nmの波長範囲に形成される。第1波形第2ピークP12は、一例として、490nmの波長を有する。第1波形第2ピークP12は、第1波形第1ピークP11よりも高い強度を有する。第1波形第2ピークP12は、第1波形第1ピークP11の2倍以上の強度を有する。
第1波形第2ピークP12は、第1基準波長範囲WL1において最大の強度を有する。第1波形第2ピークP12は、第1基準波長範囲WL1に存在する複数のピークにおいて最大の強度を有する。第1波形第2ピークP12は、第1基準波長範囲WL1および第2基準波長範囲WL2に存在する複数のピークにおいて2番目の強度を有する。第1波形第2ピークP12は、第1基準波長範囲WL1〜第3基準波長範囲WL3に存在する複数のピークにおいて2番目の強度を有する。
第1波形第2ピークP12は、第1波形第2適正ピーク範囲に含まれることが好ましい。第1波形第2適正ピーク範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られるピーク範囲を示す。第1波形第2適正ピーク範囲は、一例として、933〜7000(μJ/cm2/nm)の範囲を有する。第1波形第2適正ピーク範囲は、別の一例として、467〜3500(μJ/cm2/nm)の範囲を有する。体毛用美容光は、第1波形第2適正ピーク範囲に含まれる第1波形第2ピークP12を有する。
第1波形第3ピークP13は、第2基準波長範囲WL2に形成される。第1波形第3ピークP13は、一例として、520nm〜540nmの波長範囲に形成される。第1波形第3ピークP13は、一例として、530nmの波長を有する。第1波形第3ピークP13は、第1波形第1ピークP11、および第1波形第2ピークP12よりも高い強度を有する。第1波形第3ピークP13は、第1波形第1ピークP11の2倍以上の強度を有する。
第1波形第3ピークP13は、第2基準波長範囲WL2において最大の強度を有する。第1波形第3ピークP13は、第1基準波長範囲WL1および第2基準波長範囲WL2に存在する複数のピークにおいて最大の強度を有する。第1波形第3ピークP13は、第1基準波長範囲WL1〜第3基準波長範囲WL3に存在する複数のピークにおいて最大の強度を有する。
第1波形第3ピークP13は、第1波形第3適正ピーク範囲に含まれることが好ましい。第1波形第3適正ピーク範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られるピーク範囲を示す。第1波形第3適正ピーク範囲は、一例として、1040〜7800(μJ/cm2/nm)の範囲を有する。第1波形第3適正ピーク範囲は、別の一例として、1307〜9800(μJ/cm2/nm)の範囲を有する。体毛用美容光は、第1波形第3適正ピーク範囲に含まれる第1波形第3ピークP13を有する。
体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において、第1基準波長範囲WL1〜第3基準波長範囲WL3における最大の増加率を有する。増加率は、単位波長あたりの強度の増加量として規定することができる。
体毛用光美容装置10は、複数の波長範囲のそれぞれにおける強度の積分値を規定する。各波長範囲の強度の積分値は、第1波形第1基準積分値SL11、第1波形第2基準積分値SL12、および第1波形第3基準積分値SL13を含む。第1波形第1基準積分値SL11は、第1波形第1内部積分値SA11および第1波形第1外部積分値SA12を含む。第1波形第2基準積分値SL12は、第1波形第2内部積分値SB11および第1波形第2外部積分値SB12を含む。第1波形第3基準積分値SL13は、第1波形第3高位積分値SC11および第1波形第3低位積分値SC12を含む。
第1波形第1基準積分値SL11は、第1基準波長範囲WL1における光の強度の積分値を示す。第1波形第1内部積分値SA11は、第1吸光ピーク内部範囲WA1における光の強度の積分値を示す。第1波形第1外部積分値SA12は、第1吸光ピーク外部範囲WA2における光の強度の積分値を示す。
第1波形第2基準積分値SL12は、第2基準波長範囲WL2における光の強度の積分値を示す。第1波形第2内部積分値SB11は、第2吸光ピーク内部範囲WB1における光の強度の積分値を示す。第1波形第2外部積分値SB12は、第2吸光ピーク外部範囲WB2における光の強度の積分値を示す。
第1波形第3基準積分値SL13は、第3基準波長範囲WL3における光の強度の積分値を示す。第1波形第3高位積分値SC11は、第3高位強度波長範囲WC1における光の強度の積分値を示す。第1波形第3低位積分値SC12は、第3低位強度波長範囲WC2における光の強度の積分値を示す。
第1波形第1基準積分値SL11、第1波形第2基準積分値SL12、および第1波形第3基準積分値SL13の合計は、合計適正積分値範囲に含まれる。合計適正積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。合計適正積分値範囲は、一例として、0.2〜1.5(J/cm2)の範囲を有する。合計適正積分値範囲は、別の一例として、0.2〜1.5(J/cm2)の範囲を有する。
第1波形第1基準積分値SL11は、第1適正積分値範囲に含まれることが好ましい。第1適正積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第1適正積分値範囲は、一例として、0.05〜0.4(J/cm2)の範囲を有する。第1適正積分値範囲は、別の一例として、0.03〜0.2(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第1適正積分値範囲に含まれる第1波形第1基準積分値SL11を有する。
第1波形第1内部積分値SA11は、第1適正内部積分値範囲に含まれることが好ましい。第1適正内部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第1適正内部積分値範囲は、一例として、0.008〜0.06(J/cm2)の範囲を有する。第1適正内部積分値範囲は、別の一例として、0.004〜0.03(J/cm2)の範囲を有する。
第1波形第1外部積分値SA12は、第1適正外部積分値範囲に含まれることが好ましい。第1適正外部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第1適正外部積分値範囲は、一例として、0.042〜0.34(J/cm2)の範囲を有する。第1適正外部積分値範囲は、別の一例として、0.021〜0.17(J/cm2)の範囲を有する。
第1波形第2基準積分値SL12は、第2適正積分値範囲に含まれることが好ましい。第2適正積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第2適正積分値範囲は、一例として、0.11〜0.8(J/cm2)の範囲を有する。第2適正積分値範囲は、別の一例として、0.13〜1(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第2適正積分値範囲に含まれる第1波形第2基準積分値SL12を有する。
第1波形第2内部積分値SB11は、第2適正内部積分値範囲に含まれることが好ましい。第2適正内部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第2適正内部積分値範囲は、一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。第2適正内部積分値範囲は、別の一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。
第1波形第2外部積分値SB12は、第2適正外部積分値範囲に含まれることが好ましい。第2適正外部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第2適正外部積分値範囲は、一例として、0.07〜0.5(J/cm2)の範囲を有する。第2適正外部積分値範囲は、別の一例として、0.09〜0.7(J/cm2)の範囲を有する。
第1波形第3基準積分値SL13は、第3適正積分値範囲に含まれることが好ましい。第3適正積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第3適正積分値範囲は、一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。第3適正積分値範囲は、別の一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第3適正積分値範囲に含まれる第1波形第3基準積分値SL13を有する。
第1波形第3高位積分値SC11は、第3適正内部積分値範囲に含まれることが好ましい。第3適正内部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第3適正内部積分値範囲は、一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。第3適正内部積分値範囲は、別の一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。
第1波形第3低位積分値SC12は、第3適正外部積分値範囲に含まれることが好ましい。第3適正外部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第3適正外部積分値範囲は、一例として、0(J/cm2)を有する。第3適正外部積分値範囲は、別の一例として、0(J/cm2)を有する。
上記に示される各ピークの範囲の一例および各積分値の範囲の一例は、一例としての複数の光のスペクトルが有する各ピークおよび各積分値に基づいて規定されている。上記に示される各ピークの範囲の別の一例および各積分値の範囲の別の一例は、別の一例としての複数の光のスペクトルが有する各ピークおよび各積分値に基づいて規定されている。すなわち、各ピークおよび各積分値の一例としての範囲、ならびに各ピークおよび各積分値の別の一例としての範囲は、個別に規定されている。このため、各ピークおよび各積分値の範囲の一例、および各ピークおよび各積分値の範囲の別の一例は、一部において同一の値を示している。
各強度積分値は、図5に示される光のスペクトルにおいて以下の関係を有する。
(a)積分値SL11は、積分値SL12よりも小さい。
(b)積分値SL11は、積分値SL13よりも大きい。
(c)積分値SA11は、積分値SA12よりも小さい。
(d)積分値SB11は、積分値SB12よりも小さい。
(e)積分値SC11は、積分値SC12よりも大きい。
(f)積分値SA11は、積分値SB11よりも小さい。
(g)積分値SA11は、積分値SB12よりも小さい。
(h)積分値SA11は、積分値SC11よりも小さい。
(i)積分値SA11は、積分値SC12よりも大きい。
(j)積分値SA12は、積分値SB11よりも大きい。
(k)積分値SA12は、積分値SB12よりも小さい。
(l)積分値SA12は、積分値SC11よりも大きい。
(m)積分値SA12は、積分値SC12よりも大きい。
(n)積分値SB11は、積分値SC11よりも大きい。
(o)積分値SB11は、積分値SC12よりも大きい。
(p)積分値SB12は、積分値SC11よりも大きい。
(q)積分値SB12は、積分値SC12よりも大きい。
(a)積分値SL11は、積分値SL12よりも小さい。
(b)積分値SL11は、積分値SL13よりも大きい。
(c)積分値SA11は、積分値SA12よりも小さい。
(d)積分値SB11は、積分値SB12よりも小さい。
(e)積分値SC11は、積分値SC12よりも大きい。
(f)積分値SA11は、積分値SB11よりも小さい。
(g)積分値SA11は、積分値SB12よりも小さい。
(h)積分値SA11は、積分値SC11よりも小さい。
(i)積分値SA11は、積分値SC12よりも大きい。
(j)積分値SA12は、積分値SB11よりも大きい。
(k)積分値SA12は、積分値SB12よりも小さい。
(l)積分値SA12は、積分値SC11よりも大きい。
(m)積分値SA12は、積分値SC12よりも大きい。
(n)積分値SB11は、積分値SC11よりも大きい。
(o)積分値SB11は、積分値SC12よりも大きい。
(p)積分値SB12は、積分値SC11よりも大きい。
(q)積分値SB12は、積分値SC12よりも大きい。
体毛用光美容装置10は、以下の効果を奏する。
(1)体毛用光美容装置10は、体毛用美容光を照射する。体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値が700nm〜1200nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きい。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、メラニンに吸収される光エネルギーの量が多いため、体毛美容作用を促進させやすくする。このため、体毛用光美容装置10は、体毛の成長を抑制することができる。
(1)体毛用光美容装置10は、体毛用美容光を照射する。体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値が700nm〜1200nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きい。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、メラニンに吸収される光エネルギーの量が多いため、体毛美容作用を促進させやすくする。このため、体毛用光美容装置10は、体毛の成長を抑制することができる。
(2)体毛用美容光は、400nm〜500nmの波長範囲における強度の積分値が500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値よりも小さい。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、400nm〜500nmの波長範囲における強度の積分値が、500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きい場合と比較して、酸化ヘモグロビンに吸収される光エネルギーの量が少ない。このため、体毛用光美容装置10は、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくい。
(3)体毛用光美容装置10は、上記(1)および(2)の効果を併せて奏する。すなわち、体毛用光美容装置10は、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくく、かつ体毛の成長を抑制することができる。
(4)体毛用美容光は、500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値が600nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きい。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値が、600nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値よりも小さい場合と比較して、メラニンに吸収される光エネルギーの量が多い。このため、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
(5)体毛用美容光は、500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値が600nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きい。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。500nm〜600nmの波長範囲の光は、600nmよりも長い波長範囲の光と比較して、フェオメラニンに及ぼす影響が大きい。このため、上記体毛用美容光は、500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値が、600nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値よりも小さい場合と比較して、フェオメラニンに吸収される光エネルギーの量が多い。このため、体毛がフェオメラニンを多く含む場合において、体毛美容作用が促進されにくくなることが抑制される。
(6)体毛用光美容装置10は、上記(2)および(5)の効果を併せて奏する。このことは、フェオメラニンを多く含む体毛の体毛美容作用を促進させ、かつ皮膚の好ましくない副作用が生じるおそれが低減されることを意味する。このため、体毛用光美容装置10は、栗毛、金髪、または赤毛を有する生体に対して、皮膚に対するリスクが小さく、かつ体毛美容作用による好ましい美容効果を提供することができる。
(7)体毛用美容光は、400nm〜500nmの波長範囲における強度の積分値が600nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きい。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、400nm〜500nmの波長範囲における強度の積分値が600nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値よりも小さい場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
(8)体毛用美容光は、500nm〜530nmの波長範囲の積分値が570nm〜600nmの波長範囲の積分値よりも大きい。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、500nm〜530nmの波長範囲における強度の積分値が570nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値よりも小さい場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
(9)体毛用美容光は、440nm〜460nmの波長範囲において第1波形第1ピークP11を有する。第1波形第1ピークP11は、400nm〜700nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの最小値を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲に存在する他のピークよりも第1波形第1ピークP11が大きい場合と比較して、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくい。
(10)体毛用美容光は、440nm〜460nmの波長範囲において第1波形第1ピークP11を有する。第1波形第1ピークP11は、400nm〜600nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの最小値を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、400nm〜600nmの波長範囲に存在する他のピークよりも第1波形第1ピークP11が大きい場合と比較して、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくい。
(11)体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において、第1波形第2ピークP12を有する。第1波形第2ピークP12は、400nm〜700nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの2番目に大きい値を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲に存在する複数のピークにおいて、第1波形第2ピークP12が3番目以下の大きさを有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
(12)体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において、第1波形第2ピークP12を有する。第1波形第2ピークP12は、400nm〜600nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの2番目に大きい値を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、400nm〜600nmの波長範囲に存在する複数のピークにおいて、第1波形第2ピークP12が3番目以下の大きさを有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
(13)体毛用美容光は、440nm〜460nmの波長範囲において第1波形第1ピークP11を有する。体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において第1波形第2ピークP12を有する。第1波形第2ピークP12は、第1波形第1ピークP11の2倍以上の強度を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、第1波形第2ピークP12が第1波形第1ピークP11の2倍未満の強度を有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
(14)体毛用美容光は、520nm〜540nmの波長範囲において第1波形第3ピークP13を有する。第1波形第3ピークP13は、400nm〜700nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの最大値を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲に存在する複数のピークにおいて、第1波形第3ピークP13が2番目以下の大きさを有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
(15)体毛用美容光は、520nm〜540nmの波長範囲において第1波形第3ピークP13を有する。第1波形第3ピークP13は、400nm〜600nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの最大値を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、400nm〜600nmの波長範囲に存在する複数のピークにおいて、第1波形第3ピークP13が2番目以下の大きさを有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
(16)体毛用美容光は、440nm〜460nmの波長範囲において第1波形第1ピークP11を有する。体毛用美容光は、520nm〜540nmの波長範囲において第1波形第3ピークP13を有する。第1波形第3ピークP13は、第1波形第1ピークP11の2倍以上の強度を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、第1波形第3ピークP13が第1波形第1ピークP11の2倍未満の強度を有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
(17)体毛用美容光は、440nm〜460nmの波長範囲において第1波形第1ピークP11を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、440nm〜460nmの波長範囲外において、第1波形第1ピークP11を有する場合と比較して、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる。
(18)体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において第1波形第2ピークP12を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲外において、第1波形第2ピークP12を有する場合と比較して、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる。
(19)体毛用美容光は、520nm〜540nmの波長範囲において第1波形第3ピークP13を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、520nm〜540nmの波長範囲外において、第1波形第3ピークP13を有する場合と比較して、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる。
(20)体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において、400nm〜700nmの波長範囲における最大の増加率を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲よりも短い波長範囲において最大の増加率を有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
(21)体毛用美容光は、0.2〜1.5(J/cm2)の範囲のエネルギー密度を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、0.2(J/cm2)未満のエネルギー密度を有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。この体毛用美容光は、1.5(J/cm2)よりも大きいエネルギー密度を有する場合と比較して、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくい。
(22)体毛用美容光は、1回の照射あたり600μs〜2msの範囲の照射時間を有する。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、600μs未満の照射時間を有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。この体毛用美容光は、2msよりも長い照射時間を有する場合と比較して、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくい。
(第2実施形態)
第2実施形態の体毛用光美容装置10は、次の点において第1実施形態の体毛用光美容装置10と相違し、その他の点において第1実施形態の体毛用光美容装置10と同じ構成を有する。第1実施形態の体毛用光美容装置10は、図4の実線および図5の光のスペクトルを有する体毛用美容光を照射する。一方、第2実施形態の体毛用光美容装置10は、図4の破線および図6の光のスペクトルを有する体毛用美容光を照射する。なお、第2実施形態の体毛用光美容装置10の説明は、第1実施形態の体毛用光美容装置10と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
第2実施形態の体毛用光美容装置10は、次の点において第1実施形態の体毛用光美容装置10と相違し、その他の点において第1実施形態の体毛用光美容装置10と同じ構成を有する。第1実施形態の体毛用光美容装置10は、図4の実線および図5の光のスペクトルを有する体毛用美容光を照射する。一方、第2実施形態の体毛用光美容装置10は、図4の破線および図6の光のスペクトルを有する体毛用美容光を照射する。なお、第2実施形態の体毛用光美容装置10の説明は、第1実施形態の体毛用光美容装置10と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
第2実施形態の体毛用美容光について説明する。
体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲に3つのピークを有する。体毛用美容光は、第1基準波長範囲WL1に3つのピークのうちの2つを有する。体毛用美容光は、第2基準波長範囲WL2に3つのピークのうちの1つを有する。体毛用美容光は、第3基準波長範囲WL3にピークを有していない。3つのピークは、第2波形第1ピークP21、第2波形第2ピークP22、および第2波形第3ピークP23を示す。
体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲に3つのピークを有する。体毛用美容光は、第1基準波長範囲WL1に3つのピークのうちの2つを有する。体毛用美容光は、第2基準波長範囲WL2に3つのピークのうちの1つを有する。体毛用美容光は、第3基準波長範囲WL3にピークを有していない。3つのピークは、第2波形第1ピークP21、第2波形第2ピークP22、および第2波形第3ピークP23を示す。
第2波形第1ピークP21は、第1基準波長範囲WL1に形成される。第2波形第1ピークP21は、一例として、450nm〜470nmの波長範囲に形成される。第2波形第1ピークP21は、一例として、460nmの波長を有する。
第2波形第1ピークP21は、第1基準波長範囲WL1に存在する複数のピークにおいて最小の強度を有する。第2波形第1ピークP21は、第1基準波長範囲WL1および第2基準波長範囲WL2に存在する複数のピークにおいて最小の強度を有する。第2波形第1ピークP21は、第1基準波長範囲WL1〜第3基準波長範囲WL3に存在する複数のピークにおいて最小の強度を有する。
第2波形第1ピークP21は、第2波形第1適正ピーク範囲に含まれることが好ましい。第2波形第1適正ピーク範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られるピーク範囲を示す。第2波形第1適正ピーク範囲は、一例として、400〜3000(J/cm2)の範囲を有する。第2波形第1適正ピーク範囲は、別の一例として、200〜1500(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第2波形第1適正ピーク範囲に含まれる第2波形第1ピークP21を有する。
第2波形第2ピークP22は、第1基準波長範囲WL1に形成される。第2波形第2ピークP22は、一例として、480nm〜500nmの波長範囲に形成される。第2波形第2ピークP22は、一例として、490nmの波長を有する。第2波形第2ピークP22は、第2波形第1ピークP21よりも高い強度を有する。第2波形第2ピークP22は、第2波形第1ピークP21の2倍以上の強度を有する。
第2波形第2ピークP22は、第1基準波長範囲WL1において最大の強度を有する。第2波形第2ピークP22は、第1基準波長範囲WL1に存在する複数のピークにおいて最大の強度を有する。第2波形第2ピークP22は、第1基準波長範囲WL1および第2基準波長範囲WL2に存在する複数のピークにおいて2番目の強度を有する。第2波形第2ピークP22は、第1基準波長範囲WL1〜第3基準波長範囲WL3に存在する複数のピークにおいて2番目の強度を有する。
第2波形第2ピークP22は、第2波形第2適正ピーク範囲に含まれることが好ましい。第2波形第2適正ピーク範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られるピーク範囲を示す。第2波形第2適正ピーク範囲は、一例として、1000〜7500(μJ/cm2/nm)の範囲を有する。第2波形第2適正ピーク範囲は、別の一例として、500〜3750(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第2波形第2適正ピーク範囲に含まれる第2波形第2ピークP22を有する。
第2波形第3ピークP23は、第2基準波長範囲WL2に形成される。第2波形第3ピークP23は、一例として、520nm〜540nmの波長範囲に形成される。第2波形第3ピークP23は、一例として、530nmの波長を有する。第2波形第3ピークP23は、第2波形第1ピークP21、および第2波形第2ピークP22よりも高い強度を有する。第2波形第3ピークP23は、第2波形第1ピークP21の2倍以上の強度を有する。
第2波形第3ピークP23は、第2基準波長範囲WL2において最大の強度を有する。第2波形第3ピークP23は、第1基準波長範囲WL1および第2基準波長範囲WL2に存在する複数のピークにおいて最大の強度を有する。第2波形第3ピークP23は、第1基準波長範囲WL1〜第3基準波長範囲WL3に存在する複数のピークにおいて最大の強度を有する。
第2波形第3ピークP23は、第2波形第3適正ピーク範囲に含まれることが好ましい。第2波形第3適正ピーク範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られるピーク範囲を示す。第2波形第3適正ピーク範囲は、一例として、1093〜8200(μJ/cm2/nm)の範囲を有する。第2波形第3適正ピーク範囲は、別の一例として、1307〜9800(μJ/cm2/nm)の範囲を有する。体毛用美容光は、第2波形第3適正ピーク範囲に含まれる第2波形第3ピークP23を有する。
体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において、第1基準波長範囲WL1〜第3基準波長範囲WL3における最大の増加率を有する。増加率は、単位波長あたりの強度の増加量として規定することができる。
体毛用光美容装置10は、複数の波長範囲のそれぞれにおける強度の積分値を規定する。各波長範囲の強度の積分値は、第2波形第1基準積分値SL21、第2波形第2基準積分値SL22、および第2波形第3基準積分値SL23を含む。第2波形第1基準積分値SL21は、第2波形第1内部積分値SA21および第2波形第1外部積分値SA22を含む。第2波形第2基準積分値SL22は、第2波形第2内部積分値SB21および第2波形第2外部積分値SB22を含む。第2波形第3基準積分値SL23は、第2波形第3高位積分値SC21および第2波形第3低位積分値SC22を含む。
第2波形第1基準積分値SL21は、第1基準波長範囲WL1における光の強度の積分値を示す。第2波形第1内部積分値SA21は、第1吸光ピーク内部範囲WA1における光の強度の積分値を示す。第2波形第1外部積分値SA22は、第1吸光ピーク外部範囲WA2における光の強度の積分値を示す。
第2波形第2基準積分値SL22は、第2基準波長範囲WL2における光の強度の積分値を示す。第2波形第2内部積分値SB21は、第2吸光ピーク内部範囲WB1における光の強度の積分値を示す。第2波形第2外部積分値SB22は、第2吸光ピーク外部範囲WB2における光の強度の積分値を示す。
第2波形第3基準積分値SL23は、第3基準波長範囲WL3における光の強度の積分値を示す。第2波形第3高位積分値SC21は、第3高位強度波長範囲WC1における光の強度の積分値を示す。第2波形第3低位積分値SC22は、第3低位強度波長範囲WC2における光の強度の積分値を示す。
第2波形第1基準積分値SL21、第2波形第2基準積分値SL22、および第2波形第3基準積分値SL23の合計は、合計適正積分値範囲に含まれる。合計適正積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。合計適正積分値範囲は、一例として、0.2〜1.5(J/cm2)の範囲を有する。合計適正積分値範囲は、別の一例として、0.2〜1.5(J/cm2)の範囲を有する。
第2波形第1基準積分値SL21は、第1適正積分値範囲に含まれることが好ましい。第1適正積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第1適正積分値範囲は、一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。第1適正積分値範囲は、別の一例として、0.03〜0.2(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第1適正積分値範囲に含まれる第2波形第1基準積分値SL21を有する。
第2波形第1内部積分値SA21は、第1適正内部積分値範囲に含まれることが好ましい。第1適正内部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第1適正内部積分値範囲は、一例として、0.003〜0.02(J/cm2)の範囲を有する。第1適正内部積分値範囲は、別の一例として、0(J/cm2)を有する。
第2波形第1外部積分値SA22は、第1適正外部積分値範囲に含まれることが好ましい。第1適正外部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第1適正外部積分値範囲は、一例として、0.037〜0.28(J/cm2)の範囲を有する。第1適正外部積分値範囲は、別の一例として、0.03〜0.2(J/cm2)の範囲を有する。
第2波形第2基準積分値SL22は、第2適正積分値範囲に含まれることが好ましい。第2適正積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第2適正積分値範囲は、一例として、0.12〜0.9(J/cm2)の範囲を有する。第2適正積分値範囲は、別の一例として、0.13〜1(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第2適正積分値範囲に含まれる第2波形第2基準積分値SL22を有する。
第2波形第2内部積分値SB21は、第2適正内部積分値範囲に含まれることが好ましい。第2適正内部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第2適正内部積分値範囲は、一例として、0.045〜0.34(J/cm2)の範囲を有する。第2適正内部積分値範囲は、別の一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。
第2波形第2外部積分値SB22は、第2適正外部積分値範囲に含まれることが好ましい。第2適正外部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第2適正外部積分値範囲は、一例として、0.075〜0.56(J/cm2)の範囲を有する。第2適正外部積分値範囲は、別の一例として、0.09〜0.7(J/cm2)の範囲を有する。
第2波形第3基準積分値SL23は、第3適正積分値範囲に含まれることが好ましい。第3適正積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第3適正積分値範囲は、一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。第3適正積分値範囲は、別の一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第3適正積分値範囲に含まれる第2波形第3基準積分値SL23を有する。
第2波形第3高位積分値SC21は、第3適正内部積分値範囲に含まれることが好ましい。第3適正内部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第3適正内部積分値範囲は、一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。第3適正内部積分値範囲は、別の一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。
第2波形第3低位積分値SC22は、第3適正外部積分値範囲に含まれることが好ましい。第3適正外部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第3適正外部積分値範囲は、一例として、0(J/cm2)を有する。第3適正外部積分値範囲は、別の一例として、0(J/cm2)を有する。
上記に示される各ピークの範囲の一例および各積分値の範囲の一例は、一例としての複数の光のスペクトルが有する各ピークおよび各積分値に基づいて規定されている。上記に示される各ピークの範囲の別の一例および各積分値の範囲の別の一例は、別の一例としての複数の光のスペクトルが有する各ピークおよび各積分値に基づいて規定されている。すなわち、各ピークおよび各積分値の一例としての範囲、ならびに各ピークおよび各積分値の別の一例としての範囲は、個別に規定されている。このため、各ピークおよび各積分値の範囲の一例、および各ピークおよび各積分値の範囲の別の一例は、一部において同一の値を示している。
各強度積分値は、図6に示される光のスペクトルにおいて以下の関係を有する。
(a)積分値SL21は、積分値SL22よりも小さい。
(b)積分値SL21は、積分値SL23よりも小さい。
(c)積分値SA21は、積分値SA22よりも小さい。
(d)積分値SB21は、積分値SB22よりも小さい。
(e)積分値SC21は、積分値SC22よりも大きい。
(f)積分値SA21は、積分値SB21よりも小さい。
(g)積分値SA21は、積分値SB22よりも小さい。
(h)積分値SA21は、積分値SC21よりも小さい。
(i)積分値SA21は、積分値SC22と等しい。
(j)積分値SA22は、積分値SB21よりも小さい。
(k)積分値SA22は、積分値SB22よりも小さい。
(l)積分値SA22は、積分値SC21よりも小さい。
(m)積分値SA22は、積分値SC22よりも大きい。
(n)積分値SB21は、積分値SC21よりも大きい。
(o)積分値SB21は、積分値SC22よりも大きい。
(p)積分値SB22は、積分値SC21よりも大きい。
(q)積分値SB22は、積分値SC22よりも大きい。
(a)積分値SL21は、積分値SL22よりも小さい。
(b)積分値SL21は、積分値SL23よりも小さい。
(c)積分値SA21は、積分値SA22よりも小さい。
(d)積分値SB21は、積分値SB22よりも小さい。
(e)積分値SC21は、積分値SC22よりも大きい。
(f)積分値SA21は、積分値SB21よりも小さい。
(g)積分値SA21は、積分値SB22よりも小さい。
(h)積分値SA21は、積分値SC21よりも小さい。
(i)積分値SA21は、積分値SC22と等しい。
(j)積分値SA22は、積分値SB21よりも小さい。
(k)積分値SA22は、積分値SB22よりも小さい。
(l)積分値SA22は、積分値SC21よりも小さい。
(m)積分値SA22は、積分値SC22よりも大きい。
(n)積分値SB21は、積分値SC21よりも大きい。
(o)積分値SB21は、積分値SC22よりも大きい。
(p)積分値SB22は、積分値SC21よりも大きい。
(q)積分値SB22は、積分値SC22よりも大きい。
第2実施形態の体毛用光美容装置10は、第1実施形態の体毛用光美容装置10が奏する(1)〜(22)の効果に準じた効果を奏する。すなわち、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくく、かつ体毛の成長を抑制する旨の効果、およびその他の種々の効果を奏する。また、第2実施形態の体毛用光美容装置10は、さらに以下の効果を奏する。
(23)体毛用美容光は、第2波形第1内部積分値SA21が第1波形第1内部積分値SA11よりも小さい。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、第2波形第1内部積分値SA21が第1波形第1内部積分値SA11よりも大きい場合と比較して、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくくする効果が高くなる。
(第3実施形態)
第3実施形態の体毛用光美容装置10は、次の点において第1実施形態の体毛用光美容装置10と相違し、その他の点において第1実施形態の体毛用光美容装置10と同じ構成を有する。第1実施形態の体毛用光美容装置10は、図4の実線および図5の光のスペクトルを有する体毛用美容光を照射する。一方、第3実施形態の体毛用光美容装置10は、図4の二点鎖線および図7の光のスペクトルを有する体毛用美容光を照射する。なお、第3実施形態の体毛用光美容装置10の説明は、第1実施形態の体毛用光美容装置10と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
第3実施形態の体毛用光美容装置10は、次の点において第1実施形態の体毛用光美容装置10と相違し、その他の点において第1実施形態の体毛用光美容装置10と同じ構成を有する。第1実施形態の体毛用光美容装置10は、図4の実線および図5の光のスペクトルを有する体毛用美容光を照射する。一方、第3実施形態の体毛用光美容装置10は、図4の二点鎖線および図7の光のスペクトルを有する体毛用美容光を照射する。なお、第3実施形態の体毛用光美容装置10の説明は、第1実施形態の体毛用光美容装置10と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
第3実施形態の体毛用美容光について説明する。
体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲に4つのピークを有する。体毛用美容光は、第1基準波長範囲WL1に4つのピークのうちの2つを有する。体毛用美容光は、第2基準波長範囲WL2に4つのピークのうちの2つを有する。体毛用美容光は、第3基準波長範囲WL3にピークを有していない。4つのピークは、第3波形第1ピークP31、第3波形第2ピークP32、第3波形第3ピークP33、および第3波形第4ピークP34を示す。
体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲に4つのピークを有する。体毛用美容光は、第1基準波長範囲WL1に4つのピークのうちの2つを有する。体毛用美容光は、第2基準波長範囲WL2に4つのピークのうちの2つを有する。体毛用美容光は、第3基準波長範囲WL3にピークを有していない。4つのピークは、第3波形第1ピークP31、第3波形第2ピークP32、第3波形第3ピークP33、および第3波形第4ピークP34を示す。
第3波形第1ピークP31は、第1基準波長範囲WL1に形成される。第3波形第1ピークP31は、一例として、440nm〜460nmの波長範囲に形成される。第3波形第1ピークP31は、一例として、450nmの波長を有する。
第3波形第1ピークP31は、第1基準波長範囲WL1に存在する複数のピークにおいて最小の強度を有する。第3波形第1ピークP31は、第1基準波長範囲WL1および第2基準波長範囲WL2に存在する複数のピークにおいて最小の強度を有する。第3波形第1ピークP31は、第1基準波長範囲WL1〜第3基準波長範囲WL3に存在する複数のピークにおいて最小の強度を有する。
第3波形第1ピークP31は、第3波形第1適正ピーク範囲に含まれることが好ましい。第3波形第1適正ピーク範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られるピーク範囲を示す。第3波形第1適正ピーク範囲は、一例として、507〜3800(J/cm2)の範囲を有する。第3波形第1適正ピーク範囲は、別の一例として、254〜1900(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第3波形第1適正ピーク範囲に含まれる第3波形第1ピークP31を有する。
第3波形第2ピークP32は、第1基準波長範囲WL1に形成される。第3波形第2ピークP32は、一例として、480nm〜500nmの波長範囲に形成される。第3波形第2ピークP32は、一例として、490nmの波長を有する。第3波形第2ピークP32は、第3波形第1ピークP31よりも高い強度を有する。第3波形第2ピークP32は、第3波形第1ピークP31の2倍以上の強度を有する。
第3波形第2ピークP32は、第1基準波長範囲WL1において最大の強度を有する。第3波形第2ピークP32は、第1基準波長範囲WL1に存在する複数のピークにおいて最大の強度を有する。第3波形第2ピークP32は、第1基準波長範囲WL1および第2基準波長範囲WL2に存在する複数のピークにおいて2番目の強度を有する。第3波形第2ピークP32は、第1基準波長範囲WL1〜第3基準波長範囲WL3に存在する複数のピークにおいて2番目の強度を有する。
第3波形第2ピークP32は、第3波形第2適正ピーク範囲に含まれることが好ましい。第3波形第2適正ピーク範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られるピーク範囲を示す。第3波形第2適正ピーク範囲は、一例として、1240〜9300(J/cm2)の範囲を有する。第3波形第2適正ピーク範囲は、別の一例として、620〜4650(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第3波形第2適正ピーク範囲に含まれる第3波形第2ピークP32を有する。
第3波形第3ピークP33は、第2基準波長範囲WL2に形成される。第3波形第3ピークP33は、一例として、515nm〜535nmの波長範囲に形成される。第3波形第3ピークP33は、一例として、525nmの波長を有する。第3波形第3ピークP33は、第3波形第1ピークP31、および第3波形第2ピークP32よりも高い強度を有する。第3波形第3ピークP33は、第3波形第1ピークP31の2倍以上の強度を有する。
第3波形第3ピークP33は、第2基準波長範囲WL2において最大の強度を有する。第3波形第3ピークP33は、第2基準波長範囲WL2に存在する複数のピークにおいて最大の強度を有する。第3波形第3ピークP33は、第1基準波長範囲WL1および第2基準波長範囲WL2に存在する複数のピークにおいて最大の強度を有する。第3波形第3ピークP33は、第1基準波長範囲WL1〜第3基準波長範囲WL3に存在する複数のピークにおいて最大の強度を有する。
第3波形第3ピークP33は、第3波形第3適正ピーク範囲に含まれることが好ましい。第3波形第3適正ピーク範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られるピーク範囲を示す。第3波形第3適正ピーク範囲は、一例として、1467〜11000(J/cm2)の範囲を有する。第3波形第3適正ピーク範囲は、別の一例として、2444〜18333(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第3波形第3適正ピーク範囲に含まれる第3波形第3ピークP33を有する。
第3波形第4ピークP34は、第2基準波長範囲WL2に形成される。第3波形第4ピークP34は、一例として、580nm〜600nmの波長範囲に形成される。第3波形第4ピークP34は、一例として、590nmの波長を有する。第3波形第4ピークP34は、第3波形第1ピークP31よりも高い強度を有する。第3波形第4ピークP34は、第3波形第1ピークP31の2倍以上の強度を有する。
第3波形第4ピークP34は、第2基準波長範囲WL2において2番目の強度を有する。第3波形第4ピークP34は、第1基準波長範囲WL1および第2基準波長範囲WL2に存在する複数のピークにおいて3番目の強度を有する。第3波形第4ピークP34は、第1基準波長範囲WL1〜第3基準波長範囲WL3に存在する複数のピークにおいて3番目の強度を有する。
第3波形第4ピークP34は、第3波形第4適正ピーク範囲に含まれることが好ましい。第3波形第4適正ピーク範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られるピーク範囲を示す。第3波形第4適正ピーク範囲は、一例として、1173〜8800(J/cm2)の範囲を有する。第3波形第4適正ピーク範囲は、別の一例として、1956〜14667(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第3波形第4適正ピーク範囲に含まれる第3波形第4ピークP34を有する。
体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において、第1基準波長範囲WL1〜第3基準波長範囲WL3における最大の増加率を有する。増加率は、単位波長あたりの強度の増加量として規定することができる。
体毛用光美容装置10は、複数の波長範囲のそれぞれにおける強度の積分値を規定する。各波長範囲の強度の積分値は、第3波形第1基準積分値SL31、第3波形第2基準積分値SL32、および第3波形第3基準積分値SL33を含む。第3波形第1基準積分値SL31は、第3波形第1内部積分値SA31および第3波形第1外部積分値SA32を含む。第3波形第2基準積分値SL32は、第3波形第2内部積分値SB31および第3波形第2外部積分値SB32を含む。第3波形第3基準積分値SL33は、第3波形第3高位積分値SC31および第3波形第3低位積分値SC32を含む。
第3波形第1基準積分値SL31は、第1基準波長範囲WL1における光の強度の積分値を示す。第3波形第1内部積分値SA31は、第1吸光ピーク内部範囲WA1における光の強度の積分値を示す。第3波形第1外部積分値SA32は、第1吸光ピーク外部範囲WA2における光の強度の積分値を示す。
第3波形第2基準積分値SL32は、第2基準波長範囲WL2における光の強度の積分値を示す。第3波形第2内部積分値SB31は、第2吸光ピーク内部範囲WB1における光の強度の積分値を示す。第3波形第2外部積分値SB32は、第2吸光ピーク外部範囲WB2における光の強度の積分値を示す。
第3波形第3基準積分値SL33は、第3基準波長範囲WL3における光の強度の積分値を示す。第3波形第3高位積分値SC31は、第3高位強度波長範囲WC1における光の強度の積分値を示す。第3波形第3低位積分値SC32は、第3低位強度波長範囲WC2における光の強度の積分値を示す。
第3波形第1基準積分値SL31、第3波形第2基準積分値SL32、および第3波形第3基準積分値SL33の合計は、合計適正積分値範囲に含まれる。合計適正積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。合計適正積分値範囲は、一例として、0.2〜1.5(J/cm2)の範囲を有する。合計適正積分値範囲は、別の一例として、0.2〜1.5(J/cm2)の範囲を有する。
第3波形第1基準積分値SL31は、第1適正積分値範囲に含まれることが好ましい。第1適正積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第1適正積分値範囲は、一例として、0.05〜0.4(J/cm2)の範囲を有する。第1適正積分値範囲は、別の一例として、0.03〜0.2(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第1適正積分値範囲に含まれる第3波形第1基準積分値SL31を有する。
第3波形第1内部積分値SA31は、第1適正内部積分値範囲に含まれることが好ましい。第1適正内部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第1適正内部積分値範囲は、一例として、0.008〜0.06(J/cm2)の範囲を有する。第1適正内部積分値範囲は、別の一例として、0(J/cm2)を有する。
第3波形第1外部積分値SA32は、第1適正外部積分値範囲に含まれることが好ましい。第1適正外部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第1適正外部積分値範囲は、一例として、0.042〜0.34(J/cm2)の範囲を有する。第1適正外部積分値範囲は、別の一例として、0.03〜0.2(J/cm2)の範囲を有する。
第3波形第2基準積分値SL32は、第2適正積分値範囲に含まれることが好ましい。第2適正積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第2適正積分値範囲は、一例として、0.08〜0.6(J/cm2)の範囲を有する。第2適正積分値範囲は、別の一例として、0.13〜1(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第2適正積分値範囲に含まれる第3波形第2基準積分値SL32を有する。
第3波形第2内部積分値SB31は、第2適正内部積分値範囲に含まれることが好ましい。第2適正内部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第2適正内部積分値範囲は、一例として、0(J/cm2)を有する。第2適正内部積分値範囲は、別の一例として、0(J/cm2)を有する。
第3波形第2外部積分値SB32は、第2適正外部積分値範囲に含まれることが好ましい。第2適正外部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第2適正外部積分値範囲は、一例として、0.08〜0.6(J/cm2)の範囲を有する。第2適正外部積分値範囲は、別の一例として、0.13〜1(J/cm2)の範囲を有する。
第3波形第3基準積分値SL33は、第3適正積分値範囲に含まれることが好ましい。第3適正積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第3適正積分値範囲は、一例として、0.07〜0.5(J/cm2)の範囲を有する。第3適正積分値範囲は、別の一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。体毛用美容光は、第3適正積分値範囲に含まれる第3波形第3基準積分値SL33を有する。
第3波形第3高位積分値SC31は、第3適正内部積分値範囲に含まれることが好ましい。第3適正内部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第3適正内部積分値範囲は、一例として、0.07〜0.5(J/cm2)の範囲を有する。第3適正内部積分値範囲は、別の一例として、0.04〜0.3(J/cm2)の範囲を有する。
第3波形第3低位積分値SC32は、第3適正外部積分値範囲に含まれることが好ましい。第3適正外部積分値範囲は、好ましい副作用抑制効果および美容作用促進効果が得られる積分値範囲を示す。第3適正外部積分値範囲は、一例として、0(J/cm2)を有する。第3適正外部積分値範囲は、別の一例として、0(J/cm2)を有する。
上記に示される各ピークの範囲の一例および各積分値の範囲の一例は、一例としての複数の光のスペクトルが有する各ピークおよび各積分値に基づいて規定されている。上記に示される各ピークの範囲の別の一例および各積分値の範囲の別の一例は、別の一例としての複数の光のスペクトルが有する各ピークおよび各積分値に基づいて規定されている。すなわち、各ピークおよび各積分値の一例としての範囲、ならびに各ピークおよび各積分値の別の一例としての範囲は、個別に規定されている。このため、各ピークおよび各積分値の範囲の一例、および各ピークおよび各積分値の範囲の別の一例は、一部において同一の値を示している。
各強度積分値は、図7に示される光のスペクトルにおいて以下の関係を有する。
(a)積分値SL31は、積分値SL32よりも小さい。
(b)積分値SL31は、積分値SL33よりも小さい。
(c)積分値SA31は、積分値SA32よりも小さい。
(d)積分値SB31は、積分値SB32よりも小さい。
(e)積分値SC31は、積分値SC32よりも大きい。
(f)積分値SA31は、積分値SB31よりも大きい。
(g)積分値SA31は、積分値SB32よりも小さい。
(h)積分値SA31は、積分値SC31よりも小さい。
(i)積分値SA31は、積分値SC32よりも大きい。
(j)積分値SA32は、積分値SB31よりも大きい。
(k)積分値SA32は、積分値SB32よりも小さい。
(l)積分値SA32は、積分値SC31よりも小さい。
(m)積分値SA32は、積分値SC32よりも大きい。
(n)積分値SB31は、積分値SC31よりも小さい。
(o)積分値SB31は、積分値SC32と等しい。
(p)積分値SB32は、積分値SC31よりも大きい。
(q)積分値SB32は、積分値SC32よりも大きい。
(a)積分値SL31は、積分値SL32よりも小さい。
(b)積分値SL31は、積分値SL33よりも小さい。
(c)積分値SA31は、積分値SA32よりも小さい。
(d)積分値SB31は、積分値SB32よりも小さい。
(e)積分値SC31は、積分値SC32よりも大きい。
(f)積分値SA31は、積分値SB31よりも大きい。
(g)積分値SA31は、積分値SB32よりも小さい。
(h)積分値SA31は、積分値SC31よりも小さい。
(i)積分値SA31は、積分値SC32よりも大きい。
(j)積分値SA32は、積分値SB31よりも大きい。
(k)積分値SA32は、積分値SB32よりも小さい。
(l)積分値SA32は、積分値SC31よりも小さい。
(m)積分値SA32は、積分値SC32よりも大きい。
(n)積分値SB31は、積分値SC31よりも小さい。
(o)積分値SB31は、積分値SC32と等しい。
(p)積分値SB32は、積分値SC31よりも大きい。
(q)積分値SB32は、積分値SC32よりも大きい。
第3実施形態の体毛用光美容装置10は、第1実施形態の体毛用光美容装置10が奏する(1)〜(22)の効果に準じた効果を奏する。すなわち、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくく、かつ体毛の成長を抑制する旨の効果、およびその他の種々の効果を奏する。また、第3実施形態の体毛用光美容装置10は、さらに以下の効果を奏する。
(24)体毛用美容光は、第3波形第2内部積分値SB31が第1波形第2内部積分値SB11よりも小さい。本願発明者は、この特徴を有する体毛用美容光により次の効果が得られることを実験により確認した。この体毛用美容光は、第3波形第2内部積分値SB31が第1波形第2内部積分値SB11よりも大きい場合と比較して、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくくする効果が高くなる。
(その他の実施形態)
本体毛用光美容装置は、第1実施形態〜第3実施形態とは異なるその他の実施形態を含む。その他の実施形態は、一例として、以下に示される第1実施形態〜第3実施形態の変形例としての形態を有する。なお、以下の各変形例は、技術的に矛盾しない範囲において互いに組み合わせることができる。
本体毛用光美容装置は、第1実施形態〜第3実施形態とは異なるその他の実施形態を含む。その他の実施形態は、一例として、以下に示される第1実施形態〜第3実施形態の変形例としての形態を有する。なお、以下の各変形例は、技術的に矛盾しない範囲において互いに組み合わせることができる。
・第1実施形態の体毛用美容光は、第1基準波長範囲WL1において第1波形第1ピークP11および第1波形第2ピークP12を有する。ただし、第1基準波長範囲WL1に形成されるピークの数は、第1実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、一例として、第1波形第1ピークP11および第1波形第2ピークP12の少なくとも一方を省略する。別の変形例の体毛用美容光は、一例として、第1基準波長範囲WL1において第1波形第1ピークP11および第1波形第2ピークP12以外の1つ以上のピークを有する。体毛用光美容装置は、第1基準波長範囲WL1のピークの数が第1実施形態と相違する場合においても、積分値SL11が積分値SL12よりも小さいとき、少なくとも第1実施形態の(1)〜(3)の効果に準じた効果を奏する。
・第1実施形態の体毛用美容光は、第2基準波長範囲WL2において第1波形第3ピークP13を有する。ただし、第2基準波長範囲WL2に形成されるピークの数は、第1実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、一例として、第1波形第3ピークP13を省略する。別の変形例の体毛用美容光は、一例として、第2基準波長範囲WL2において第1波形第3ピークP13以外の1つ以上のピークを有する。体毛用光美容装置は、第2基準波長範囲WL2のピークの数が第1実施形態と相違する場合においても、積分値SL11が積分値SL12よりも小さいとき、少なくとも第1実施形態の(1)〜(3)の効果に準じた効果を奏する。
・第1実施形態の体毛用美容光は、第3基準波長範囲WL3においてピークを有していない。ただし、第3基準波長範囲WL3に形成されるピークの数は、第1実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、一例として、第3基準波長範囲WL3において1つ以上のピークを有する。第3基準波長範囲WL3のピークは、第1基準波長範囲WL1のピークよりも小さいことが好ましい。第3基準波長範囲WL3のピークは、第2基準波長範囲WL2のピークよりも小さいことが好ましい。体毛用光美容装置は、第3基準波長範囲WL3のピークの数が第1実施形態と相違する場合においても、積分値SL11が積分値SL12よりも小さいとき、少なくとも第1実施形態の(1)〜(3)の効果に準じた効果を奏する。
・第1実施形態の体毛用美容光は、第1波形第2ピークP12よりも大きい第1波形第3ピークP13を有する。ただし、各ピークの関係は、第1実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、第1波形第2ピークP12よりも小さい、または第1波形第2ピークP12と等しい第1波形第3ピークP13を有する。
・第2実施形態の体毛用美容光は、第1基準波長範囲WL1において第2波形第1ピークP21および第2波形第2ピークP22を有する。ただし、第1基準波長範囲WL1に形成されるピークの数は、第2実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、一例として、第2波形第1ピークP21および第2波形第2ピークP22の少なくとも一方を省略する。別の変形例の体毛用美容光は、一例として、第1基準波長範囲WL1において第2波形第1ピークP21および第2波形第2ピークP22以外の1つ以上のピークを有する。体毛用光美容装置は、第1基準波長範囲WL1のピークの数が第2実施形態と相違する場合においても、積分値SL21が積分値SL22よりも小さいとき、少なくとも第2実施形態の(1)〜(3)の効果に準じた効果を奏する。
・第2実施形態の体毛用美容光は、第2基準波長範囲WL2において第2波形第3ピークP23を有する。ただし、第2基準波長範囲WL2に形成されるピークの数は、第2実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、一例として、第2波形第3ピークP23を省略する。別の変形例の体毛用美容光は、一例として、第2基準波長範囲WL2において第2波形第3ピークP23以外の1つ以上のピークを有する。体毛用光美容装置は、第2基準波長範囲WL2のピークの数が第2実施形態と相違する場合においても、積分値SL21が積分値SL22よりも小さいとき、少なくとも第2実施形態の(1)〜(3)の効果に準じた効果を奏する。
・第2実施形態の体毛用美容光は、第3基準波長範囲WL3においてピークを有していない。ただし、第3基準波長範囲WL3に形成されるピークの数は、第2実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、一例として、第3基準波長範囲WL3において1つ以上のピークを有する。第3基準波長範囲WL3のピークは、第1基準波長範囲WL1のピークよりも小さいことが好ましい。第3基準波長範囲WL3のピークは、第2基準波長範囲WL2のピークよりも小さいことが好ましい。体毛用光美容装置は、第3基準波長範囲WL3のピークの数が第2実施形態と相違する場合においても、積分値SL21が積分値SL22よりも小さいとき、少なくとも第2実施形態の(1)〜(3)の効果に準じた効果を奏する。
・第2実施形態の体毛用美容光は、第2波形第2ピークP22よりも大きい第2波形第3ピークP23を有する。ただし、各ピークの関係は、第2実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、第2波形第2ピークP22よりも小さい、または第2波形第2ピークP22と等しい第2波形第3ピークP23を有する。
・第3実施形態の体毛用美容光は、第1基準波長範囲WL1において第3波形第1ピークP31および第3波形第2ピークP32を有する。ただし、第1基準波長範囲WL1に形成されるピークの数は、第3実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、一例として、第3波形第1ピークP31および第3波形第2ピークP32の少なくとも一方を省略する。別の変形例の体毛用美容光は、一例として、第1基準波長範囲WL1において第3波形第1ピークP31および第3波形第2ピークP32以外の1つ以上のピークを有する。体毛用光美容装置は、第1基準波長範囲WL1のピークの数が第3実施形態と相違する場合においても、積分値SL31が積分値SL32よりも小さいとき、少なくとも第3実施形態の(1)〜(3)の効果に準じた効果を奏する。
・第3実施形態の体毛用美容光は、第2基準波長範囲WL2において第3波形第3ピークP33および第3波形第4ピークP34を有する。ただし、第2基準波長範囲WL2に形成されるピークの数は、第3実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、一例として、第3波形第3ピークP33および第3波形第4ピークP34の少なくとも一方を省略する。別の変形例の体毛用美容光は、一例として、第2基準波長範囲WL2において第3波形第3ピークP33および第3波形第4ピークP34以外の1つ以上のピークを有する。体毛用光美容装置は、第2基準波長範囲WL2のピークの数が第3実施形態と相違する場合においても、積分値SL31が積分値SL32よりも小さいとき、少なくとも第3実施形態の(1)〜(3)の効果に準じた効果を奏する。
・第3実施形態の体毛用美容光は、第3基準波長範囲WL3においてピークを有していない。ただし、第3基準波長範囲WL3に形成されるピークの数は、第3実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、一例として、第3基準波長範囲WL3において1つ以上のピークを有する。第3基準波長範囲WL3のピークは、第1基準波長範囲WL1のピークよりも小さいことが好ましい。第3基準波長範囲WL3のピークは、第2基準波長範囲WL2のピークよりも小さいことが好ましい。体毛用光美容装置は、第3基準波長範囲WL3のピークの数が第3実施形態と相違する場合においても、積分値SL31が積分値SL32よりも小さいとき、少なくとも第3実施形態の(1)〜(3)の効果に準じた効果を奏する。
・第3実施形態の体毛用美容光は、第3波形第2ピークP32よりも大きい第3波形第3ピークP33を有する。ただし、各ピークの関係は、第3実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、第3波形第2ピークP32よりも小さい、または第3波形第2ピークP32と等しい第3波形第3ピークP33を有する。
・第3実施形態の体毛用美容光は、第3波形第2ピークP32よりも小さい第3波形第4ピークP34を有する。ただし、各ピークの関係は、第3実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、第3波形第2ピークP32よりも大きい、または第3波形第2ピークP32と等しい第3波形第4ピークP34を有する。
・第3実施形態の体毛用美容光は、第3波形第3ピークP33よりも小さい第3波形第4ピークP34を有する。ただし、各ピークの関係は、第3実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、第3波形第3ピークP33よりも大きい、または第3波形第3ピークP33と等しい第3波形第4ピークP34を有する。
・第1実施形態〜第3実施形態の体毛用美容光は、700nmよりも長い波長範囲の成分を含む。ただし、700nmよりも長い波長範囲の光のスペクトルは、各実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用美容光は、一例として、700nmよりも長い波長範囲の成分を完全に含まない。
・第1実施形態〜第3実施形態の体毛用光美容装置10は、400nm〜500nmの波長範囲を第1基準波長範囲WL1として規定している。ただし、第1基準波長範囲WL1の内容は、各実施形態に例示された内容に限られない。変形例の第1基準波長範囲WL1は、一例として、400nm以上かつ500nm未満の波長範囲、または400nmよりも長くかつ500nm未満の波長範囲、または400nmよりも長くかつ500nm以下の波長範囲を有する。
・第1実施形態〜第3実施形態の体毛用光美容装置10は、500nm〜600nmの波長範囲を第2基準波長範囲WL2として規定している。ただし、第2基準波長範囲WL2の内容は、各実施形態に例示された内容に限られない。変形例の第2基準波長範囲WL2は、一例として、500nm以上かつ600nm未満の波長範囲、または500nmよりも長くかつ600nm未満の波長範囲、または500nmよりも長くかつ600nm以下の波長範囲を有する。
・第1実施形態〜第3実施形態の体毛用光美容装置10は、600nm〜700nmの波長範囲を第3基準波長範囲WL3として規定している。ただし、第3基準波長範囲WL3の内容は、各実施形態に例示された内容に限られない。変形例の第3基準波長範囲WL3は、一例として、600nm以上かつ700nm未満の波長範囲、または600nmよりも長くかつ700nm未満の波長範囲、または600nmよりも長くかつ700nm以下の波長範囲を有する。
・第1実施形態〜第3実施形態の体毛用光美容装置10は、アクリル、ポリカーボネート、またはガラスにより形成されたレンズ36を有する。ただし、レンズ36の構造は、各実施形態に例示された内容に限られない。変形例のレンズは、一例として、基材に光吸収物質が混ぜられた構造を有する。
・第1実施形態〜第3実施形態の体毛用光美容装置10は、個別に形成されたレンズ36およびフィルター37を有する。ただし、レンズ36およびフィルター37の構造は、各実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用光美容装置10は、一例として、フィルターと一体化された構造のレンズを有する。
・第1〜第3実施形態の体毛用光美容装置10は、体毛用美容光の強度を分光放射エネルギー密度により規定している。ただし、体毛用美容光の強度の内容は、各実施形態に例示された内容に限られない。変形例の体毛用光美容装置10は、一例として、体毛用美容光の強度を相対強度により規定する。
(実施例)
本願発明者は、第1実施形態の体毛用美容光、第2実施形態の体毛用美容光、第3実施形態の体毛用美容光、および比較例の光が体毛に及ぼす影響を確認する複数の比較実験を実施した。
本願発明者は、第1実施形態の体毛用美容光、第2実施形態の体毛用美容光、第3実施形態の体毛用美容光、および比較例の光が体毛に及ぼす影響を確認する複数の比較実験を実施した。
比較実験は、比較実験用美容装置を用い、この比較実験用美容装置により比較例の光を出力した。実施例の説明は、比較実験用美容装置において体毛用光美容装置10と共通する構成要素に対して、体毛用光美容装置10の構成要素と同一の符号を付している。
比較実験用美容装置は、次の点において体毛用光美容装置10と相違し、他の点において体毛用光美容装置10と同じ構成を有する。比較実験用美容装置は、レンズ36およびフィルター37の種類が各実施形態の体毛用光美容装置10と異なる。このため、比較実験用美容装置の光源34から照射された光は、比較実験用美容装置のレンズ36およびフィルター37を透過することにより、各実施形態の体毛用光美容装置10の体毛用美容光とは異なる光スペクトルを有する。図8は、比較実験用美容装置により照射された光のスペクトルを示す。
比較実験は、試験用のマウス(以下、「光照射マウス」)を抑毛作用光の照射対象として用いた。比較実験は、光照射マウスのサンプル数を5に設定した。比較実験は、光照射マウスの背中に観察対象部位を形成した。比較実験は、光照射マウスの背中の所定部位における体毛の全部を剃ることにより光照射マウスに観察対象部位を形成した。光照射マウスの観察対象部位は、1辺が2cmの正方形に類似する形状を有する。
比較実験は、基準となる体毛の成長を観察するため、光照射マウスと同種の試験用マウス(以下、「非照射マウス」)を、光の照射対象としないマウスとして用いた。比較実験は、非照射マウスのサンプル数を5に設定した。比較実験は、非照射マウスの背中に観察対象部位を形成した。比較実験は、非照射マウスの背中の所定部位における体毛の全部を剃ることにより非照射マウスに観察対象部位を形成した。非照射マウスの観察対象部位は、1辺が2cmの正方形に類似する形状を有する。
比較実験は、複数の実験条件を規定し、規定した実験条件下において光を光照射マウスの観察対象部位に照射した。比較実験は、光の照射後における観察対象部位の体毛の成長、および観察対象部位の皮膚の変化を観察した。比較実験は、光照射マウスの体毛の成長および皮膚の変化を観察する時期と同時期において、非照射マウスの体毛の成長および皮膚の変化を観察した。
比較実験は、マウスの体毛の量を「体毛量」として定量化した。比較実験は、マウスの所定部位に存在する体毛の本数と、この所定部位に存在する体毛の合計長さとの乗算の結果を体毛量として規定した。比較実験は、マウスの所定部位の画像を取得し、画像解析により体毛の本数および体毛の合計長さを取得し、取得した体毛の本数および体毛の合計長さに基づいて体毛量を算出した。体毛の合計長さは、マウスの所定部位に存在する個々の体毛の長さを合計した長さを示す。
比較実験は、光照射マウスの観察対象部位の体毛の成長を「抑毛率」として定量化した。比較実験は、光照射マウスの観察対象部位の体毛量(以下、「光照射体毛量」)を非照射マウスの観察対象部位の体毛量(以下、「非照射体毛量」)により除算し、無次元化した数値を抑毛率として規定した。比較実験は、光照射マウスの観察対象部位の画像に基づいて、光照射体毛量を算出した。比較実験は、全ての光照射マウスの光照射体毛量に基づいて光照射体毛量の平均値を算出した。比較実験は、非照射マウスの観察対象部位の画像に基づいて、非照射体毛量を算出した。比較実験は、全ての非照射マウスの非照射体毛量に基づいて非照射体毛量の平均値を算出した。比較実験は、光照射体毛量の平均値および非照射体毛量の平均値を用いて抑毛率を算出した。
抑毛率は、光照射マウスの観察対象部位における体毛の成長速度が非照射マウスの観察対象部位における体毛の成長速度に対して有する遅れの度合を示す。「1」の抑毛率は、光照射マウスの観察対象部位における体毛の成長速度が、非照射マウスの観察対象部位における体毛の成長速度と同じ大きさを有することを示唆する。「1」未満の抑毛率は、光照射マウスの観察対象部位における体毛の成長速度が、非照射マウスの観察対象部位における体毛の成長速度よりも遅れていることを示唆する。抑毛率は、「1」から「0」に近付くにつれて、光照射マウスの観察対象部位における体毛の成長速度が、非照射マウスの観察対象部位における体毛の成長速度よりも遅れている度合が大きいことを示唆する。すなわち、抑毛率は、「1」から「0」に近付くにつれて、観察対象部位への光の照射により抑毛作用がより強く促進されていることを示唆する。
比較実験は、複数の実験条件として、光のエネルギー密度、光の照射時間、光の照射サイクル、光の単位照射回数、光の合計照射回数、観察開始時期、および経過観察時期を以下のとおり規定した。
比較実験は、光のエネルギー密度として、0.2(J/cm2)、1.0(J/cm2)、1.5(J/cm2)の3種類を設定した。光のエネルギー密度は、一例として、光源34に供給される電力量に基づいて測定することができる。
比較実験は、光の照射時間として、0.6ms、1.0ms、および2.0msの3種類を設定した。光の照射時間は、一例として、制御部50から光源34に出力される信号に基づいて測定することができる。
比較実験は、光の照射サイクルとして、30秒および60秒の2種類を設定した。光の照射サイクルは、1日あたりの光の照射期間において、先の光の照射が終了してから次の光の照射が開始されるまでの期間を示す。光の照射サイクルは、一例として、制御部50から光源34に出力される信号に基づいて測定することができる。
比較実験は、光の単位照射回数として、4回/日および8回/日の2種類を設定した。光の単位照射回数は、1日あたりに光源34から観察対象部位に光が照射される回数を示す。
比較実験は、光の合計照射回数として、16回および32回の2種類を設定した。光の合計照射回数は、光の単位照射回数、および光を照射する日数を乗算した回数を示す。比較実験は、光を照射する日数を4日に設定している。
比較実験は、観察開始時期として、光照射マウスおよび非照射マウスに観察対象部位を形成した直後の時期を設定した。比較実験は、観察開始時期において、光照射マウスに最初の光の照射を実行した。最初の光の照射は、光の合計照射回数が16回および32回の両方の場合において、1回目の光の照射を示す。
比較実験は、経過観察時期として、照射直後、1週間後、および2週間後の3種類を設定した。比較実験は、光照射マウスおよび非照射マウスに共通して同じ経過観察時期を設定した。光照射マウスおよび非照射マウスの経過観察時期は、任意の光照射マウスに対する光の照射時期を基準として測定することができる。
照射直後は、光照射マウスに対する最後の光の照射が終了した直後を示す。照射直後は、光照射マウスおよび非照射マウスのそれぞれに観察対象部位を形成した直後から4日が経過した時期に相当する。1週間後は、光照射マウスに対する最後の光の照射が終了した直後を基準の時期として、基準の時期から1週間が経過した直後を示す。2週間後は、最後の光の照射が終了した直後を基準の時期として、基準の時期から2週間が経過した直後を示す。最後の光の照射は、光の合計照射回数が16回の場合、16回目の光の照射を示し、光の合計照射回数が32回の場合、32回目の光の照射を示す。
本願発明者は、光の照射サイクル、光の単位照射回数、および光の合計照射回数を組み合わせて複数の比較実験の条件を設定した。複数の比較実験は、以下の第1比較実験、第2比較実験、第3比較実験、および第4比較実験を含む。
第1比較実験は、光の照射サイクルを30秒に設定し、光の単位照射回数を4回/日に設定し、光の合計照射回数を16回に設定した。[表1]は、第1比較実験により得られた測定結果を示す。
第2比較実験は、光の照射サイクルを30秒に設定し、光の単位照射回数を8回/日に設定し、光の合計照射回数を32回に設定した。[表2]は、第2比較実験により得られた測定結果を示す。
第3比較実験は、光の照射サイクルを60秒に設定し、光の単位照射回数を4回/日に設定し、光の合計照射回数を16回に設定した。[表3]は、第3比較実験により得られた測定結果を示す。
第4比較実験は、光の照射サイクルを60秒に設定し、光の単位照射回数を8回/日に設定し、光の合計照射回数を32回に設定した。[表4]は、第4比較実験により得られた測定結果を示す。
[表1]
[表2]
[表3]
[表4]
各表は、以下の事項を示唆している。なお、第1実施形態の抑毛率は、第1実施形態の体毛用美容光の照射により得られた抑毛率を示す。第2実施形態の抑毛率は、第2実施形態の体毛用美容光の照射により得られた抑毛率を示す。第3実施形態の抑毛率は、第3実施形態の体毛用美容光の照射により得られた抑毛率を示す。比較例の抑毛率は、比較例の光の照射により得られた抑毛率を示す。
第1実施形態〜第3実施形態および比較例の抑毛率は、光のエネルギー密度が高くなるにつれて小さい値を示す。第1実施形態〜第3実施形態の抑毛率は、光の照射直後から概ね比較例の抑毛率よりも小さい値を示す。第1実施形態〜第3実施形態の抑毛率は、光の照射直後の時期と経過観察時期との間隔が長くなるにつれて、より0に近い値を示す。第1実施形態〜第3実施形態の抑毛率は、光の照射直後の時期と経過観察時期との間隔が長くなるにつれて、比較例の抑毛率との差が大きくなる。すなわち、第1実施形態〜第3実施形態の体毛用美容光は、比較例の光よりも体毛美容作用を長い期間にわたり促進させやすくすることに貢献する。
各比較実験は、第1実施形態〜第3実施形態の体毛用美容光、および比較例の光が皮膚に及ぼす影響を定性的に評価するため、光照射マウスおよび非照射マウスの観察対象部位の皮膚を観察した。
各比較実験は、経過観察時期の照射直後において、第1実施形態の体毛用美容光が照射された光照射マウスの観察対象部位の皮膚から顆粒層を取得した。各比較実験は、経過観察時期の照射直後において、第2実施形態の体毛用美容光が照射された光照射マウスの観察対象部位の皮膚から顆粒層を取得した。各比較実験は、経過観察時期の照射直後において、第3実施形態の体毛用美容光が照射された光照射マウスの観察対象部位の皮膚から顆粒層を取得した。各比較実験は、経過観察時期の照射直後において、比較例の光が照射された光照射マウスの観察対象部位の皮膚から顆粒層を取得した。各比較実験は、経過観察時期の照射直後において、非照射マウスの観察対象部位の皮膚から顆粒層を取得した。
各比較実験は、各光照射マウスおよび非照射マウスから取得した顆粒層を比較し、各顆粒層の相違を確認した。各実施形態の体毛用美容光が照射された光照射マウスの顆粒層は、非照射マウスの顆粒層との実質的な相違を示していない。比較例の光が照射された光照射マウスの顆粒層は、非照射マウスの顆粒層との実質的な相違を示した。この結果は、比較例の光が各実施形態の体毛用美容光よりも皮膚に及ぼす影響が大きいことを示唆している。
(課題を解決するための手段に関する付記)
課題を解決するための手段は、下記の[付記項1]〜[付記項12]を含む。なお、[付記項1]〜[付記項12]が有する事項は、実施形態において開示された事項と対応している。
課題を解決するための手段は、下記の[付記項1]〜[付記項12]を含む。なお、[付記項1]〜[付記項12]が有する事項は、実施形態において開示された事項と対応している。
[付記項1]
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値が600nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きい。
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値が600nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きい。
本願発明者は、上記体毛用光美容装置により次の効果が得られることを実験により確認した。上記体毛用光美容装置は、500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値が600nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値よりも小さい場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
[付記項2]
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、400nm〜500nmの波長範囲における強度の積分値が600nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きい。
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、400nm〜500nmの波長範囲における強度の積分値が600nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きい。
本願発明者は、上記体毛用光美容装置により次の効果が得られることを実験により確認した。上記体毛用光美容装置は、400nm〜500nmの波長範囲における強度の積分値が600nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値よりも小さい場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
[付記項3]
請求項1〜6のいずれか一項、または付記項1もしくは付記項2に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、500nm〜530nmの波長範囲の積分値が570nm〜600nmの波長範囲の積分値よりも大きい。
請求項1〜6のいずれか一項、または付記項1もしくは付記項2に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、500nm〜530nmの波長範囲の積分値が570nm〜600nmの波長範囲の積分値よりも大きい。
本願発明者は、上記体毛用光美容装置により次の効果が得られることを実験により確認した。上記体毛用光美容装置は、500nm〜530nmの波長範囲における強度の積分値が570nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値よりも小さい場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
[付記項4]
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1〜3のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、440nm〜460nmの波長範囲において第1ピークを有する。前記第1ピークは、400nm〜700nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの最小値を有する。
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1〜3のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、440nm〜460nmの波長範囲において第1ピークを有する。前記第1ピークは、400nm〜700nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの最小値を有する。
本願発明者は、上記体毛用光美容装置により次の効果が得られることを実験により確認した。上記体毛用光美容装置は、400nm〜700nmの波長範囲に存在する他のピークよりも第1ピークが大きい場合と比較して、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくい。
[付記項5]
付記項4に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記第1ピークは、400nm〜600nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの最小値を有する。
付記項4に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記第1ピークは、400nm〜600nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの最小値を有する。
本願発明者は、上記体毛用光美容装置により次の効果が得られることを実験により確認した。上記体毛用光美容装置は、400nm〜600nmの波長範囲に存在する他のピークよりも第1ピークが大きい場合と比較して、皮膚の好ましくない副作用を生じさせにくい。
[付記項6]
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1〜5のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において、第2ピークを有する。前記第2ピークは、400nm〜700nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの2番目に大きい値を有する。
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1〜5のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において、第2ピークを有する。前記第2ピークは、400nm〜700nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの2番目に大きい値を有する。
本願発明者は、上記体毛用光美容装置により次の効果が得られることを実験により確認した。上記体毛用光美容装置は、400nm〜700nmの波長範囲に存在する複数のピークにおいて、第2ピークが3番目以下の大きさを有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
[付記項7]
付記項6に記載の体毛用光美容装置は次の事項を有する。前記第2ピークは、400nm〜600nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの2番目に大きい値を有する。
付記項6に記載の体毛用光美容装置は次の事項を有する。前記第2ピークは、400nm〜600nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの2番目に大きい値を有する。
本願発明者は、上記体毛用光美容装置により次の効果が得られることを実験により確認した。上記体毛用光美容装置は、400nm〜600nmの波長範囲に存在する複数のピークにおいて、第2ピークが3番目以下の大きさを有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
[付記項8]
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1〜7のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、440nm〜460nmの波長範囲において第1ピークを有する。前記体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において第2ピークを有する。前記第2ピークは、前記第1ピークの2倍以上の強度を有する。
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1〜7のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、440nm〜460nmの波長範囲において第1ピークを有する。前記体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において第2ピークを有する。前記第2ピークは、前記第1ピークの2倍以上の強度を有する。
本願発明者は、上記体毛用光美容装置により次の効果が得られることを実験により確認した。上記体毛用光美容装置は、第2ピークが第1ピークの2倍未満の強度を有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
[付記項9]
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1〜8のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、520nm〜540nmの波長範囲において第3ピークを有する。前記第3ピークは、400nm〜700nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの最大値を有する。
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1〜8のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、520nm〜540nmの波長範囲において第3ピークを有する。前記第3ピークは、400nm〜700nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの最大値を有する。
本願発明者は、上記体毛用光美容装置により次の効果が得られることを実験により確認した。上記体毛用光美容装置は、400nm〜700nmの波長範囲に存在する複数のピークにおいて、第3ピークが2番目以下の大きさを有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
[付記項10]
付記項9に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記第3ピークは、400nm〜600nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの最大値を有する。
付記項9に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記第3ピークは、400nm〜600nmの波長範囲に存在する複数のピークのうちの最大値を有する。
本願発明者は、上記体毛用光美容装置により次の効果が得られることを実験により確認した。上記体毛用光美容装置は、400nm〜600nmの波長範囲に存在する複数のピークにおいて、第3ピークが2番目以下の大きさを有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
[付記項11]
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1〜10のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、440nm〜460nmの波長範囲において第1ピークを有する。前記体毛用美容光は、520nm〜540nmの波長範囲において第3ピークを有する。前記第3ピークは、前記第1ピークの2倍以上の強度を有する。
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1〜10のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、440nm〜460nmの波長範囲において第1ピークを有する。前記体毛用美容光は、520nm〜540nmの波長範囲において第3ピークを有する。前記第3ピークは、前記第1ピークの2倍以上の強度を有する。
本願発明者は、上記体毛用光美容装置により次の効果が得られることを実験により確認した。上記体毛用光美容装置は、第3ピークが第1ピークの2倍未満の強度を有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
[付記項12]
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1〜11のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において400nm〜700nmの波長範囲における最大の増加率を有する。
請求項1〜6のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置、または付記項1〜11のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置は、次の事項を有する。前記体毛用美容光は、480nm〜500nmの波長範囲において400nm〜700nmの波長範囲における最大の増加率を有する。
本願発明者は、上記体毛用光美容装置により次の効果が得られることを実験により確認した。上記体毛用光美容装置は、480nm〜500nmの波長範囲よりも短い波長範囲において、最大の増加率を有する場合と比較して、体毛美容作用を促進させやすくする効果が高くなる。
10…体毛用光美容装置
20…本体ユニット、21…本体ハウジング、22…本体側コネクター
30…光源ユニット、31…光源ハウジング、32…光源側コネクター、33…フィルター装着部、34…光源、35…リフレクター、36…レンズ、37…フィルター
40…電源回路部
50…制御部
20…本体ユニット、21…本体ハウジング、22…本体側コネクター
30…光源ユニット、31…光源ハウジング、32…光源側コネクター、33…フィルター装着部、34…光源、35…リフレクター、36…レンズ、37…フィルター
40…電源回路部
50…制御部
Claims (6)
- 体毛用美容光を照射する体毛用光美容装置であって、
前記体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲における強度の積分値が700nm〜1200nmの波長範囲における強度の積分値よりも大きく、400nm〜500nmの波長範囲における強度の積分値が500nm〜600nmの波長範囲における強度の積分値よりも小さい
体毛用光美容装置。 - 前記体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲において複数のピークを有し、500nm〜600nmの波長範囲において前記複数のピークのうちの最大のピークを有する
請求項1に記載の体毛用光美容装置。 - 前記体毛用美容光は、400nm〜700nmの波長範囲において複数のピークを有し、400nm〜500nmの波長範囲において前記複数のピークのうちの最小のピークを有する
請求項1または2に記載の体毛用光美容装置。 - 前記体毛用光美容装置は、400nm〜440nmの波長範囲を酸化ヘモグロビンの第1吸光ピーク内部範囲と規定し、
前記体毛用美容光は、前記第1吸光ピーク内部範囲においてピークを有していない
請求項1〜3のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置。 - 前記体毛用光美容装置は、530nm〜570nmの波長範囲を酸化ヘモグロビンの第2吸光ピーク内部範囲と規定し、
前記体毛用美容光は、前記第2吸光ピーク内部範囲においてピークを有していない
請求項1〜4のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置。 - 前記体毛用美容光は、0.2J/cm2〜1.5J/cm2のエネルギー密度を有する
請求項1〜5のいずれか一項に記載の体毛用光美容装置。
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