JP2014153155A - 溶接センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】溶接ワークにスリット光を照射する投光部11とスリット光が照射された溶接ワークを撮像する撮像部12とを有し、撮像部12が撮像したスリット光を含む画像を基に溶接ワークの形状計測が可能な溶接センサにおいて、撮像部12が撮像したスリット光を積算して得られた積算画像と、基準となるスリット光を積算して得られた基準積算画像とを作成する合成画像作成部21と、合成画像作成部21で作成された積算画像と基準積算画像との差分をとることで、差分画像を生成する差分画像生成部23と、差分画像生成部23が生成した差分画像の輝度情報に基づいて、窓板の異常を判別する異常判別部24と、を備える。
【選択図】図2
Description
このような画像センサは、ケーシングの内部に上述した投光器や撮像部を格納していて、ケーシングの前面(溶接ワークを向く側)には、透光性を有する窓板(防護体)が設けられている。この窓板は、溶接に伴い発生するスパッタ、ヒューム、粉塵などから、投光器や撮像部を保護する役目を有している。
特許文献1は、アークセンサ保護窓(窓板)の交換時期を判断する技術を開示している。
加えて、特許文献1の技術では、検出精度の重要な要素となるレーザ光の太さ(光幅)の確認や、遮蔽板等のゆがみ等その他の不具合の検知ができないという問題もある。
本発明に係る溶接センサは、溶接ワークにスリット光を照射する投光部と前記スリット光が照射された溶接ワークを撮像する撮像部とを有し、前記投光部及び撮像部と溶接ワークとの間には、前記スリット光が照射された溶接ワークを撮像可能とすべく透過性を有する窓板が設けられ、前記撮像部が撮像したスリット光を含む画像を基に溶接ワークの形状計測が可能な溶接センサであって、前記撮像部が撮像したスリット光を積算して得られた積算画像と、基準となるスリット光を積算して得られた基準積算画像とを作成する合成画像作成部と、前記合成画像作成部で作成された積算画像と前記基準積算画像との差分をとることで、差分画像を生成する差分画像生成部と、前記差分画像生成部が生成した差分画像の輝度情報に基づいて、前記窓板の異常を判別する異常判別部と、を備えることを特徴とする。
また、前記撮像部の視野の一方側から他方側に亘るいずれかの位置にスリット光が存在する複数の画像をそれぞれ蓄積する画像蓄積部を有し、前記合成画像作成部は、前記画像蓄積部に蓄積された複数の画像を積算して積算画像及び/又は基準積算画像を作成してもよい。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。従って、本発明の技術的範囲は、本実施形態に開示内容に限定されるものではない。
本実施形態による溶接センサ1についての説明を行う前に、まずは、溶接センサ1が取り付けられる溶接マニピュレータ(溶接ロボット)について説明を行う。なお、本実施形態による溶接センサ1は、溶接ロボットではなく溶接専用機械などに取り付けられてもよい。
したがって、溶接トーチTの近傍に配置された溶接センサ1は、スパッタやヒュームなどの存在する雰囲気に曝されることとなるため、溶接センサ1は投光器11及び撮像部12を内蔵するケーシング(センサハウジング)10を有し、このセンサハウジング10の前面(投光器11及び撮像部(カメラ)12から溶接ワークWの間)には、アーク溶接時の溶接トーチTからの飛散物を遮蔽する防護窓板13と、同じく溶接トーチTからの飛散物を遮断して防護窓板13を保護する防護遮蔽板14とが、防護体として設けられている。
図1は、溶接トーチT及び溶接センサ1を示しており、溶接センサ1は、溶接マニピュレータの手先で且つ溶接トーチTの近傍に取り付けられている。
この溶接センサ1は、溶接ワークWにシート光を照射する投光器(レーザ光源)11及び溶接ワークWに照射されたシート光の反射であるライン光を撮像する撮像部(カメラ)12を有していて、溶接ワークWの開先形状や溶接線の位置を三次元に計測することができる。
カメラ12は、CCD(電荷結合素子)カメラ等のエリアカメラであって、溶接ワークWの開先に交差するように照射されたスリット光を含む溶接ワークWの表面を撮像するものである。つまり、溶接ワークWで反射した検出光(開先部分を光切断したスリット光)は、窓板13を通ってセンサハウジング10内に進入しカメラ12によって撮像される。このように、カメラ12に入射した検出光は、画像データとして取り込まれる。
図1に示すように、このセンサハウジング10に対して、防護窓板(窓板)13が、投光器11及びカメラ12の直前でセンサハウジング10の開口を覆うように設けられ、防護遮蔽板14(遮蔽板14)が、センサハウジング10の溶接ワークW側で溶接トーチTに最も近接した位置に設けられている。
遮蔽板14は、透明樹脂等からなる板状の部材であり、溶接トーチTのアーク点Xから直接に窓板13へ飛んでくる飛散物等を遮断できる形状及び大きさを有している。例えば、遮蔽板14は、側面視で溶接トーチTから離れる方向に略「く」字形状に屈曲した板体である。
図1に示すように、上述の構成を有する溶接センサ1は、カメラ12が撮像したスリット光の反射画像に基づいて、溶接センサ1の窓板13、遮蔽板14、投光器11などの異常(つまり、溶接センサ1自体に発生した異常)を検出する信号処理部2を備えている。
三次元計測部は、溶接ワークWの開先の三次元形状を、光切断法の原理に基づいて非接触で計測する。光切断法とは、溶接ワークWの表面形状が変化すれば、該表面の上下方向の変位に応じてカメラ12の撮像エリア内における検出光の位置が変化することを利用して、該検出光の位置の変化量、投光器11の照射軸とカメラ12の光軸とがなす角度、及び溶接ワークWからカメラ12までの距離を用いた三角測量によって、該表面の変位量を取得し溶接ワークWの三次元形状を計測する方法である。
図2を参照すると、信号処理部2は、カメラ12が撮像した溶接センサ1の使用前の画像(使用前画像)と溶接センサ1の使用後の画像(使用後画像)とを蓄積する画像蓄積部20、画像蓄積部20によって蓄積された使用前画像を合成すると共に、使用後画像を合成する合成画像作成部21、合成画像作成部21が合成した使用前画像と使用後画像を蓄積する合成画像蓄積部22、使用前画像と使用後画像の差分である差分画像を生成する差分画像生成部23、及び差分画像生成部23が生成した差分画像を基に窓板13、遮蔽板14及びセンサアーク点Xの異常を判別する異常判別部24を有している。
さらに、信号処理部2は、画像蓄積部20が蓄積した使用前画像及び使用後画像からスリット光である検出光を抽出するスリット抽出部25、スリット抽出部25が抽出した検出光をスリット抽出画像として蓄積するスリット抽出画像蓄積部26、スリット抽出画像蓄積部26が蓄積したスリット抽出画像におけるスリット位置の画素の輝度を記録するスリット位置画素記録部27、スリット位置画素記録部27が記録した画素毎の輝度に基づいてスリット抽出画像を横切る方向での輝度分布カーブを導出する輝度分布カーブ導出部28、及び輝度分布カーブ導出部28が導出した輝度分布カーブに基づいてスリット抽出画像の線幅をレーザ線幅として導出するレーザ線幅導出部29を有している。
このような、画像蓄積部20から輝度分布カーブ導出部28を経て異常判別部24までの処理経路を輝度分布判別経路という。輝度分布判別経路については、後に詳しく説明する。
図2に示すように、画像蓄積部20は、溶接センサ1を使用する前であって、窓板13、遮蔽板14及び投光器11に異常がない状態で溶接ワークW上の基準面を撮像した画像を使用前画像(基準画像)として蓄積する第1蓄積部、及び溶接センサ1を使用した後に、溶接ワークW上の同じ基準面を撮像した画像を使用後画像(判断画像)として蓄積する第2蓄積部を有するものである。
溶接ワークWの面上に基準面を設けて、カメラ12の視野(フレーム)に基準面を捉える。図3には、N行M列に配置されたカメラ画素が捉えた画像G(0)、画像G(m)、画像G(M)が示されている。画像G(0)〜画像G(M)の各画像には、0行目からN行目にわたって伸びる検出光が撮像されているが、例えば、画像G(m)は、検出光が第m列のカメラ画素によって撮像されたときの画像であるので、画像K(m)として図示されている。
図4に示すように、画像Kは、カメラ12の視野(フレーム)に基準面を捉えた溶接センサ1を、基準面に対して垂直方向に移動させつつ基準面を撮像することによって得られる。つまり、投光器11の照射軸がカメラ12の光軸に対して所定角度をなしていることによって、カメラ12と基準面との距離が変化すれば、カメラ12の視野における検出光の位置が変化する。これによって、溶接センサ1を基準面に対して垂直方向に移動させつつ連続的に基準面を撮像すれば、画像G(0)〜画像G(M)の各画像を撮像することができる。
第2蓄積部が蓄積する使用後画像は、以下のようにして撮像される。
基準面画像G(b)において、図3の紙面に向かって右側には、部分的に輝度が低く又は高くなった領域である輝度むらが存在している。これに対して、輝度画像G(a)においては、基準面画像G(b)にも存在した輝度むらの左側に、島状の輝度むらが存在している。この島状の輝度むらは、溶接センサ1を使用した後の防護窓板13の汚れや変形などに起因して発生する輝度むらの一例である。
差分画像生成部23は、合成画像蓄積部22が蓄積した基準面画像G(b)と輝度画像G(a)の差分をとり、差分輝度画像D(a)を生成する。図3に示すように、差分輝度画像D(a)は、基準面画像G(b)と輝度画像G(a)の輝度値(輝度情報)の差分である輝度差分を示す1つの画像として得られる。
図5に示す実験結果によると、輝度値のピークが全255階調において91階調以上であれば、撮像画像中の検出光の像を弁別できることが示されている。この実験結果に基づけば、基準面画像G(b)と輝度画像G(a)との差分である差分輝度画像D(a)における輝度値のピークが91階調以上であれば、基準面画像G(b)と輝度画像G(a)との間に有意な輝度値の差が生じていると考えることができる。
そこで、異常判別部24は、91階調に対して余裕度を50%分確保して、差分輝度画像D(a)の輝度値のピークが全255階調において137階調(91階調の150%)未満であれば、窓板13に異常がないと判定する。
以下、図6のフローチャートを参照しながら、信号処理部2における差分画像判別経路の動作を説明する。
信号処理部2は、溶接センサ1を、図4(a)に示す位置から図4(b)に示す位置を経て図4(c)に示す位置まで移動させつつ、次の画像である画像K(m+1)を撮像し、画像蓄積部20の第1蓄積部に保存する(S11)。
ステップS12において、画像K(M)の撮像が終了していなければ、信号処理部2は、ステップS10に戻って次の画像Kを撮像する。画像K(M)の撮像が終了していれば、使用前画像の取得を終了し、次の処理であるステップS13に進む。
信号処理部2は、溶接作業の終了後、溶接センサ1を、再び図4(a)に示す基準面上の位置に移動させて、カメラ12のフレームの第m列(画素の第m列)で検出光を捉えた画像K’(m)を撮像し、使用後画像として画像K’(m)を画像蓄積部20の第2蓄積部に保存する(S14)。
信号処理部2は、カメラ12のフレームの第M列(画素の第M列)で検出光を捉えた画像K’(M)の撮像まで終了したか否かを判定する(S16)。
合成画像作成部21は、画像蓄積部20の第2蓄積部が保存した画像K’(0)〜画像K’(M)を積算して、輝度画像G(a)を合成し、合成画像蓄積部22に保存する(S17)。
異常判断部が異常判断処理を開始すると、差分画像生成部23は、基準画像G(b)と輝度画像G(a)の差分画像である差分輝度画像D(a)を生成する(S180)。
異常判断部は、差分輝度画像D(a)における輝度値のピークを検出し、137階調以上であるか否かを判断する(S181)。
ステップS181において137階調以上であると判断されれば、異常判断部は、差分輝度画像D(a)の各列の輝度値を参照し、窓板13の汚れに偏りがあるか否かを判断する(S183)。異常判断部は、差分輝度画像D(a)の各列の輝度値がほぼ等しい値を示していれば、使用後画像である輝度画像G(a)の輝度値が画像全体にわたってほぼ均等に低下しており、窓板13の汚れに偏りがないと判断する。また、異常判断部は、差分輝度画像D(a)の一部の列のみに輝度値の低下が偏っていれば、窓板13の汚れに偏りがあると判断する。
ステップS183において、窓板13の汚れに偏りがないと判断すると、異常判断部は、前回の窓板13の交換からの経過時間が、所定時間(例えば5分程度)以内であるか否かを判定する(S185)。
また、ステップS185において、前回の窓板13の交換から所定時間以上の時間が経過していないと判定されれば、窓板13の汚れに偏りはないが、前回の窓板13の交換からの経過時間が極端に短いということになる。したがって、異常判断部は、窓板13の汚れを反映する輝度画像G(a)の輝度値の低下が、溶接ロボットの異常、つまりパージエアの流量の異常やレーザ出力の異常などに起因すると判断する(S187)。
上述の差分画像判別経路によれば、溶接センサ1は、差分輝度画像D(a)が示す輝度値のピーク、差分輝度画像D(a)が示す輝度値の不均一性の評価、及び前回の窓板13の交換からの経過時間などを考慮することで、溶接センサ1自体に発生した異常であって、主に窓板13に関する異常を検出することが可能となる。
スリット抽出部25は、画像蓄積部20の第1蓄積部が蓄積した画像K(0)〜画像K(M)、及び第2蓄積部が蓄積した画像K’(0)〜画像K’(M)から、それぞれ行方向に幅を有する検出光を抽出する。
スリット位置画素記録部27は、スリット抽出画像蓄積部26が蓄積した画像K(0)〜画像K(M)及び画像K’(0)〜画像K’(M)のスリット抽出画像の各々について、第0行から第N行までの各行での幅方向における輝度重心を導出して、導出した各行の輝度重心を結ぶことでスリット抽出画像の中心位置を抽出する。スリット位置画素記録部27は、抽出したスリット抽出画像の中心位置、及びスリット抽出画像の全画素の輝度値を記録する。
輝度分布カーブ導出部28は、スリット位置画素記録部27が記録したスリット抽出画像の全画素の輝度値に基づいて、第0行から第N行までの各行でスリット抽出画像を横切る方向(行方向)での輝度分布カーブを導出する。
レーザ線幅導出部29は、画像K(0)〜画像K(M)のスリット抽出画像の各々について、スリット位置画素記録部27が抽出した中心位置をN行分集計して、中心位置のばらつき(直線度許容値)Lptを導出し、同様に、画像K’(0)〜画像K’(M)のスリット抽出画像の各々についても、スリット位置画素記録部27が抽出した中心位置をN行分集計して、中心位置のばらつき(直線度)Lpを導出する。
また、異常判別部24は、レーザ線幅導出部29が導出したレーザ線幅許容値Lwtとレーザ線幅Lwを比較して、レーザ線幅Lw>レーザ線幅許容値Lwtとなった場合、画像K’(0)〜画像K’(M)のスリット抽出画像の線幅が許容値を超えて大きいので、投光器11のレーザ線幅に異常があると判別する。
信号処理部2のスリット抽出部25は、図6のステップS10からステップS16の処理によって画像蓄積部20に蓄積された画像K(0)〜画像K(M)及び画像K’(0)〜画像K’(M)から、スリット抽出画像である検出光を抽出し、スリット位置画素記録部27が、抽出したスリット抽出画像の中心位置を抽出する(S20)。
輝度分布カーブ導出部28は、ステップS21でスリット位置画素記録部27が記録したスリット抽出画像の全画素の輝度値を基にして、画像K(0)〜画像K(M)及び画像K’(0)〜画像K’(M)のスリット抽出画像の輝度分布カーブを導出する(S22)。
レーザ線幅導出部29は、輝度分布カーブ導出部28が導出した輝度分布カーブに基づいて、画像K(0)〜画像K(M)のスリット抽出画像によるレーザ線幅許容値Lwtを導出し、同様に、画像K’(0)〜画像K’(M)のスリット抽出画像によるレーザ線幅Lwを導出する(S24)。
異常判断処理が開始されると、異常判断部は、直線度許容値Lptと直線度Lpを比較し、直線度Lpが直線度許容値Lptより大きいか否かを判定する(S250)。
ステップS250において、直線度Lpが直線度許容値Lptより大きいと判定されると、異常判断部は、画像K’(0)〜画像K’(M)のスリット抽出画像の中心位置のばらつきである直線度Lpが大きくなった原因が、窓板13の面精度の低下や投光器11のレーザレンズの異常であると決定し、窓板13の面精度の低下や投光器11のレーザレンズの異常を示す異常情報を出力する(S252)。
ステップS253において、レーザ線幅Lwがレーザ線幅許容値Lwt以下であると判定されると、異常判断部は、レーザ線幅に異常はないと決定する(S254)。
上述の輝度分布判別経路によれば、溶接センサ1は、画像K(0)〜画像K(M)及び画像K’(0)〜画像K’(M)のスリット抽出画像の直線度及びレーザ線幅などを考慮することで、溶接センサ1自体に発生した異常であって、主にスリット光(レーザ光)を照射する投光器11に関する異常を検出することが可能となる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
2 信号処理部
10 センサハウジング
11 投光器
12 撮像部
13 防護窓板
14 防護遮蔽板
20 画像蓄積部
21 合成画像作成部
22 合成画像蓄積部
23 差分画像生成部
24 異常判別部
25 スリット抽出部
26 スリット抽出画像蓄積部
27 スリット位置画素記録部
28 輝度分布カーブ導出部
29 レーザ線幅導出部
W 溶接ワーク
T 溶接トーチ
Claims (5)
- 溶接ワークにスリット光を照射する投光部と前記スリット光が照射された溶接ワークを撮像する撮像部とを有し、前記投光部及び撮像部と溶接ワークとの間には、前記スリット光が照射された溶接ワークを撮像可能とすべく透過性を有する窓板が設けられ、前記撮像部が撮像したスリット光を含む画像を基に溶接ワークの形状計測が可能な溶接センサであって、
前記撮像部が撮像したスリット光を積算して得られた積算画像と、基準となるスリット光を積算して得られた基準積算画像とを作成する合成画像作成部と、
前記合成画像作成部で作成された積算画像と前記基準積算画像との差分をとることで、差分画像を生成する差分画像生成部と、
前記差分画像生成部が生成した差分画像の輝度情報に基づいて、前記窓板の異常を判別する異常判別部と、
を備えることを特徴とする溶接センサ。 - 前記基準積算画像は、正常な状態での窓板において、前記撮像部が撮像した検出光を積算して得られる画像であることを特徴とする請求項1に記載の溶接センサ。
- 前記撮像部の視野の一方側から他方側に亘るいずれかの位置にスリット光が存在する複数の画像をそれぞれ蓄積する画像蓄積部を有し、
前記合成画像作成部は、前記画像蓄積部に蓄積された複数の画像を積算して積算画像及び/又は基準積算画像を作成することを特徴とする請求項1又は2に記載の溶接センサ。 - 溶接ワークにスリット光を照射する投光部と前記スリット光が照射された溶接ワークを撮像する撮像部とを有し、前記投光部及び撮像部と溶接ワークとの間には、前記スリット光が照射された溶接ワークを撮像可能とすべく透過性を有する窓板が設けられ、前記撮像部が撮像したスリット光を含む画像を基に溶接ワークの形状計測が可能とされた溶接センサであって、
前記撮像部が撮像した画像上のスリット光の線幅に沿った方向の輝度分布を取得する輝度分布取得部と、
前記輝度分布取得部で取得した輝度分布を基に、前記画像上のスリット光の直線度を検出する直線度検出部と
前記直線度検出部が検出した直線度に基づいて、前記窓板及び/又は投光部の異常を判別する異常判別部と、
が備えられることを特徴とする溶接センサ。 - 前記輝度分布取得部で取得した輝度分布を基に、前記画像上のスリット光の線幅を検出する線幅検出部を有し、
前記異常判別部は、前記線幅検出部が検出した線幅に基づいて、前記窓板及び/又は投光部の異常を判別することを特徴とする請求項4に記載の溶接センサ。
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