JP2014148477A - 反応方法及びそれに用いる新規アゾ化合物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 より使い易い酸化還元縮合反応を実現することが可能な反応方法を提供する。
【解決手段】 アゾ化合物及びトリフェニルホスフィンの存在下、アルコール性水酸基の活性化による立体特異的反応を行うに際し、アゾ化合物としてアリール基を有するアゾ化合物を用いる。反応系にアゾ化触媒を添加し、酸素の存在下、還元されたアゾ化合物を前記アゾ化触媒により再酸化しながら反応を行うこともできる。また、反応開始時に、アゾ化合物の代わりにアゾ化合物の還元体であるヒドラジン化合物を用い、再酸化によりアゾ化合物として機能させることも可能である。
【選択図】 なし
【解決手段】 アゾ化合物及びトリフェニルホスフィンの存在下、アルコール性水酸基の活性化による立体特異的反応を行うに際し、アゾ化合物としてアリール基を有するアゾ化合物を用いる。反応系にアゾ化触媒を添加し、酸素の存在下、還元されたアゾ化合物を前記アゾ化触媒により再酸化しながら反応を行うこともできる。また、反応開始時に、アゾ化合物の代わりにアゾ化合物の還元体であるヒドラジン化合物を用い、再酸化によりアゾ化合物として機能させることも可能である。
【選択図】 なし
Description
アゾ化合物及びトリフェニルホスフィンの存在下、アルコール性水酸基の活性化による立体特異的反応を行う反応方法に関するものであり、さらには、前記反応に用いる新規アゾ化合物に関する。
エステル結合やアミド結合は、あらゆる有機分子に普遍的に見られる構成成分であり、これら結合を生成させるための縮合反応は、例えば医薬品等の生理活性物質や高分子化合物の製造の過程等において幅広く利用されている
縮合反応のうち、酸触媒を用いた脱水縮合反応は古くから用いられている反応であるが、当該反応は可逆反応であるため、多くの場合平衡を生成物側に移動させるために出発物質の中のいずれかの成分を過剰量用いる必要があり、また反応条件も苛酷なものである場合が多い。環境負荷の観点からも過剰な基質の使用は控えるべきであり、基質の使用量を必要最小限に抑えられる反応が理想的である。
このような状況から、この問題を克服した効率的かつ緩和な脱水縮合反応が報告されるようになってきており、近年では、全く新しい脱水縮合反応の形式である酸化還元縮合反応も提唱されている。前記酸化還元縮合反応は、中性条件下、効率的に縮合反応が進行するため、合成化学的に有用な反応として期待されている。
その中の一つである光延反応は、ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)の様なアゾ(光延)試薬を酸化剤、有機リン試薬を還元剤として用いる酸化還元縮合反応である。特に、縮合の際にアルコール側が活性化され、その立体化学の反転を伴うため、有機合成化学において重要な反応の一つとして知られている。
ただし、前記光延反応では、使用するアゾ試薬が毒性や爆発性を有するという問題があり、さらには、それに加えて、副生した大量のヒドラジン化合物が目的物の精製を妨害することがしばしば問題となっている。そのため、ヒドラジンと目的物との分離を容易するための改良法の開発が盛んに行われている。
例えば、特許文献1においては、アゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物や、その製造中間体が開示されている。特許文献1に開示されるアゾジカルボン酸ビス(2−アルコキシエチル)エステル化合物は、蒸留精製の必要がなく、安全に製造可能であり、後処理も容易であるとされており、光延反応等において、従来のアゾジカルボン酸エステルと同等の反応性を有する工業的に有利な化合物であるとされている。
しかしながら、従来の酸化還元縮合反応では、酸化剤と還元剤をそれぞれ当量以上用いなければならないことと、反応後に多量の廃棄物が生ずること等、未だ解決すべき課題は多い。したがって、現在においても、より使い易い酸化還元縮合反応の開発は重要な課題である。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、より使い易い酸化還元縮合反応を実現することが可能な反応方法を提供することを目的とし、さらには医薬品や化成品(例えば農薬や界面活性剤)等の有用化合物の製造に用いられる反応において、安全で安価な触媒として利用価値の高い新規アゾ化合物を開発することを目的とする。
本発明の反応方法は、前述の目的を達成するために、アゾ化合物及びトリフェニルホスフィンの存在下、アルコール性水酸基の活性化による立体特異的反応を行うに際し、前記アゾ化合物としてアリール基を有するアゾ化合物を用いることを特徴とする。アリール基を有するアゾ化合物は、安定で安全であるという特徴を有する。また、アリール基を有するアゾ化合物は、生成物から容易に分離可能である。
また、本発明の反応方法は、前記アリール基を有するアゾ化合物を用いた反応方法において、反応系にアゾ化触媒を添加し、酸素の存在下、還元されたアゾ化合物を前記アゾ化触媒により再酸化しながら反応を行うことを特徴とする。アリール基を有するアゾ化合物は、空気環境下で再生化反応が可能であり、再生化のための試薬も少量で済む。
さらに、本発明のアゾ化合物は、いずれもアリール基としてベンゼン環を有し、当該ベンゼン環が電子求引性基を置換基として有することを特徴とするものである。本発明のアゾ化合物は、新規化合物であり、前述の本発明の反応方法に用いた場合に、高効率で触媒的光延反応を行うことができ、再生化も容易である。
本発明で用いるアゾ化合物は、安定で安全であり、生成物からの分離も容易である。したがって、本発明の反応方法によれば、使い易い酸化還元縮合反応を実現することが可能であり、医薬品や化成品(例えば農薬や界面活性剤)等の有用化合物を効率的に合成することが可能である。また、本発明で用いるアゾ化合物は、空気環境下で容易に再生化が可能であり、再生化のための試薬も少なくて済むことから、製造コスト等の点においても実用価値が高い。
以下、本発明を適用した反応方法及びアゾ化合物の実施形態について詳細に説明する。
本発明の反応方法が適用される反応は、主に光延反応であり、アルコール性水酸基の活性化による立体特異的反応である。光延反応は、医薬品等、有用化合物の製造等における官能基変換及び光学異性体生成に重要な反応である。
そして、本発明の反応方法は、光延反応で用いられている従来のジエチルアゾジカルボキシラートや1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペラジン、N,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド等に代わり、アリール基を有するアゾ化合物を用いた点が大きな特徴事項である。
本発明において使用するアゾ化合物は、前記の通りアリール基を有するアゾ化合物であり、安定で安全であるという特徴を有する。光延反応で用いられている従来のアゾ化合物は、毒性や爆発性を有する等、安全面で問題が多い。アリール基を有するアゾ化合物を使用することで、これらの問題を解消することが可能である。
アリール基を有するアゾ化合物としては、ベンゼン環を有するアゾ化合物を挙げることができる。ベンゼン環を有するアゾ化合物の構造式を一般式(1)に示す。
前記一般式(1)に示すアゾ化合物において、置換基Xは1つであってもよいし、2つであっても良い。置換基Xが2つの場合、それら置換基の位置は、パラ位、またはメタ位であることが好ましい。また、置換基Xは、塩素等のハロゲン原子やニトロ基等、電子求引性基であることが好ましい。これらの要件を満たすアゾ化合物を一般式(2)〜一般式(5)に例示する。
一般式(2)〜一般式(5)で表されるアゾ化合物は、その大部分が新規化合物である。これらアゾ化合物は、例えば対応するヒドラジン化合物をフタロシアニン鉄等のアゾ化触媒の存在下、酸素を含む雰囲気中(例えば空気中)で酸化することにより容易に得ることができる。
前述のアリール基を有するアゾ化合物を使用した光延反応を式(6)に示す。アリール基を有するアゾ化合物とトリフェニルホスフィン(PPh3)の存在下、アルコール性水酸基の活性化による立体特異的反応(光延反応)が進行する。
また、前述のアリール基を有するアゾ化合物は、光延反応により還元され、還元体(ヒドラジン)となった場合にも、酸素が存在する環境下であれば、例えば空気中で再生化反応(アゾ化反応)が可能であるという特徴も有する。また、再生化のための試薬も、例えば0.1倍当量といった少量で十分である。すなわち、前記光延反応において、反応系内に再生化のための試薬(アゾ化触媒)を添加しておき、反応を空気中等の酸素存在下で行えば、光延反応により還元されたアゾ化合物の還元体(ヒドラジン)を反応系内で再生(再酸化=アゾ化)し、繰り返し利用することが可能になるため、用いるアゾ化合物は例えば0.1倍当量程度で十分である。この時の反応式を式(7)に示す。なお、0.1倍当量程度のアリール基を有するアゾ化合物を使用した光延反応においては、反応系内へモレキュラーシーブ(商品名)を添加することが好ましい。理由についての詳細は不明であるが、モレキュラーシーブ(商品名)の添加により収率が大きく向上する。
前記再生化において、使用するアゾ化触媒は任意であるが、金属に環状配位子が配位した化合物が好適であり、係る化合物としては、例えば一般式(8)で表されるフタロシアニン鉄やポルフィリン鉄等を例示することができる。
さらに、アリール基を有するアゾ化合物の還元体(ヒドラジン)が容易に再生化(アゾ化)可能であるという性質を利用して、触媒的光延反応の開始時に、アリール基を有するアゾ化合物の代わりに、対応する還元体であるヒドラジン化合物を添加しておくことも可能である。
以上のように、本発明の反応方法によれば、触媒的光延反応を安全に実施することが可能であり、生成物の精製も容易である。また、僅かな量のアゾ化触媒を添加することで、空気中での反応でアゾ化合物を再利用することが可能であり、その実用的意義は大きい。
以下、本発明を適用した具体的な実施例について、実験結果を基に説明する。
反応条件の検討
反応検討の初期段階において、先ず、フタロシアニン鉄Fe(Pc)と酸素による一般的な光延試薬であるジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)(1a)への触媒化を検討した(式9)。ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)(1a)の還元体であるジエチルヒドラジンカルボキシラート(DEAD-H2)(2a)1当量に対し、Fe(Pc)10mol%をTHF溶媒に溶かし、空気中、室温で撹拌したところ、目的の酸化体であるジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)(1a)を得ることはできなかった。その理由として、電子求引基である2つのカルバメート基によって窒素上の電子が欠乏しているため、酸化反応に対して不活性であることが考えられた。
反応検討の初期段階において、先ず、フタロシアニン鉄Fe(Pc)と酸素による一般的な光延試薬であるジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)(1a)への触媒化を検討した(式9)。ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)(1a)の還元体であるジエチルヒドラジンカルボキシラート(DEAD-H2)(2a)1当量に対し、Fe(Pc)10mol%をTHF溶媒に溶かし、空気中、室温で撹拌したところ、目的の酸化体であるジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)(1a)を得ることはできなかった。その理由として、電子求引基である2つのカルバメート基によって窒素上の電子が欠乏しているため、酸化反応に対して不活性であることが考えられた。
そこで、2つのカルバメート基のうち片側を、ラジカルやカチオンの共役安定化効果が見込めるフェニル基に置き換えることで解決できないかと考え、フェニル基とカルバメート基を1つずつ有するエチル2−フェニルヒドラジンカルボキシラート(2b)を合成し、先程と同様の条件を用いて検討をおこなったところ、収率89%で対応する酸化体であるエチル2−フェニルアゾカルボキシラート(1b)を得た(式10)。
次に得られたエチル2−フェニルアゾカルボキシラート(1b)を用いて光延反応を行った(式11)。(−)−(S)−乳酸エチル(3a)1.0当量、3,5−ジニトロ安息香酸(4a)1.1当量、エチル2−フェニルアゾカルボキシラート(1b)1.5当量、トリフェニルホスフィン1.5当量の混合物を、溶媒としてTHFを用いて窒素雰囲気下、室温で撹拌したところ立体反転を伴った生成物5a’が収率50%で得られた。
これら2つの結果から、合成したエチル2−フェニルヒドラジンカルボキシラート(2b)は、空気によって再酸化が可能な光延試薬であることが確認された。これをワンポットで行うことで、光延反応に続く再酸化により触媒サイクルを形成できるものと考えられる。
(置換基の検討)
次に、本反応に用いる触媒(アゾ化合物)の最適化を行った。なお、ここではヒドラジン触媒について検討を行った。
次に、本反応に用いる触媒(アゾ化合物)の最適化を行った。なお、ここではヒドラジン触媒について検討を行った。
先ず、パラ位における置換基効果を検討したところ、ハロゲン(クロロ基、ブロモ基)やニトロ基などの電子求引性基を用いた場合に選択性の向上と、若干の収率の向上がみられた(表1中のEntry 3-5)。一方で、メトキシ基の様な電子供与性基を用いた場合には反応性の向上は見られなかった(表1中のEntry 6)。これらの結果から、芳香環上の電子密度を低く抑えることが、触媒活性の向上に大きく繋がると考えられた。
次に、メタ位における置換基効果を検討した。先程の検討から電子求引性基を用いることが触媒活性の向上につながると考え、ハロゲンであるフルオロ基、クロロ基、ブロモ基を用いて検討を行ったところ、それぞれ収率、選択性共に触媒活性の向上が見られた(表1中のEntry 7-9)。なお、パラ位での検討(表1中のEntry 2)では電子求引性基の中で唯一触媒活性の向上が見られなかったフルオロ基が、メタ位においては触媒活性の向上に大きく貢献していることが確認された。この理由として、パラ位のフルオロ基に関しては誘起効果での電子求引性の他に、共役効果による電子供与性が大きく働いていることが考えられる。
続いてオルト位における置換基効果を検討した。ハロゲンとしてフルオロ基、クロロ基を用いて検討を行ったところ(表1中のEntry 10,11)、フルオロ基を用いた場合はパラ位に導入した場合に比べ若干の向上が見られた。一方でクロロ基を用いた場合にはその立体障害のため、パラ位に導入した場合に比べ収率の低下が見られた。
ここまでの触媒検討の中で、クロロ基を用いた場合に最も収率が良かったため、次にクロロ基を2つ有するヒドラジン触媒の検討を行った。メタ位に2つクロロ基を持つエチル2−(3,5−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート(2m)を用いて反応を行ったところ、これまでに最も収率の良かったエチル2−(3−クロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート(2i)に比べて若干の触媒活性の向上が見られた(表1中のEntry 12)。次にメタ位とパラ位に1つずつクロロ基を持つエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート(2n)を用いた場合に大幅な収率の向上と、ほぼ完璧な選択性で目的の立体反転体を得ることができた(表1中のEntry 13)。
より大きな電子求引効果を持つと考えられるエチル2−(3,5−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート(2m)に比べエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート(2n)に触媒活性の向上が見られた原因は、本反応においてヒドラジン触媒はヒドラジンとして酸化されやすく、また光延試薬としてホスフィンの求核付加を受けるための適度な電子密度を持つ必要があるためであると考えられる。
一方、カルバメート基にかわり、比較的電子求引性が低いと考えられるウレア基を含むピペリジル2−(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキサミド(2o)を用いて反応を行ったところ、目的の立体反転体はほとんど得られないことがわかった(表1中のEntry 14)。したがって、これまでの検討の中で最も良い収率、選択性を示したエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート(2n)が本反応における最適の触媒と考えられる。
なお、エチル2−(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート(2n)は、反応後、ジアゼン体(1n)[後述の式(13)を参照]として容易に回収、再利用が可能である。また、取り扱いの面からも、空気中、室温においても安定な結晶であることを確認している。
また、最適化したエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート(2n)から、Fe(Pc)と空気によってエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)アゾカルボキシラート(1n)を容易に調製できる。これを当量用いることで通常の光延反応を進行させることもできる。反応後にエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート(2n)は容易に回収されるので、その後、上記の方法で再酸化を行うことで、エチル2−(3,4−ジクロロフェニル)アゾカルボキシラート(1n)を再利用可能な光延試薬として用いることも可能である。
(酸化触媒の検討)
次に、酸化触媒(アゾ化触媒)の検討を行った。結果を表2に示す。フタロシアニン鉄Fe(Pc)の他、フタロシアニン鉄Fe(Pc)の配位子を変えたテトラフェニルポルフィリン鉄クロリド[FeCl(TPP)][一般式(12)]、フタロシアニン配位子をそのままに中心金属のみを変えたフタロシアニンコバルトCo(Pc)、フタロシアニン銅Cu(Pc)、フタロシアニンマンガンMn(Pc)を用いて反応を行ったところ、いずれも反応性の減少が見られた(表2中のEntry
2-5)。以上の検討から、本反応に用いる酸化触媒はフタロシアニン鉄Fe(Pc)が最適であるとわかった。
次に、酸化触媒(アゾ化触媒)の検討を行った。結果を表2に示す。フタロシアニン鉄Fe(Pc)の他、フタロシアニン鉄Fe(Pc)の配位子を変えたテトラフェニルポルフィリン鉄クロリド[FeCl(TPP)][一般式(12)]、フタロシアニン配位子をそのままに中心金属のみを変えたフタロシアニンコバルトCo(Pc)、フタロシアニン銅Cu(Pc)、フタロシアニンマンガンMn(Pc)を用いて反応を行ったところ、いずれも反応性の減少が見られた(表2中のEntry
2-5)。以上の検討から、本反応に用いる酸化触媒はフタロシアニン鉄Fe(Pc)が最適であるとわかった。
(その他の反応条件についての検討)
続いて様々な反応条件への検討を行った(表3参照)。酸化触媒、光延触媒の触媒量を10mol%からそれぞれ5mol%に減らして検討を行ったところ、収率の低下がみられた(表3中のEntry 2)。次に、反応温度を65℃から室温(25℃)に変えて実験を行ったところ、反応時間の延長と、若干の収率の低下がみられたものの、比較的良好に反応が進行することがわかった(表3中のEntry 3)。空気中の酸素のかわりに純粋な酸素を用いて反応を行ったところ、若干の収率の低下がみられた(表3中のEntry 4)。次に、原料0.85mmolスケールで行っていた反応を10.0mmolにして反応を行ったところ、反応時間の延長はみられたが、小スケールの場合と同等の収率、選択性で目的の化合物を得ることができた(表3中のEntry 5)。
続いて様々な反応条件への検討を行った(表3参照)。酸化触媒、光延触媒の触媒量を10mol%からそれぞれ5mol%に減らして検討を行ったところ、収率の低下がみられた(表3中のEntry 2)。次に、反応温度を65℃から室温(25℃)に変えて実験を行ったところ、反応時間の延長と、若干の収率の低下がみられたものの、比較的良好に反応が進行することがわかった(表3中のEntry 3)。空気中の酸素のかわりに純粋な酸素を用いて反応を行ったところ、若干の収率の低下がみられた(表3中のEntry 4)。次に、原料0.85mmolスケールで行っていた反応を10.0mmolにして反応を行ったところ、反応時間の延長はみられたが、小スケールの場合と同等の収率、選択性で目的の化合物を得ることができた(表3中のEntry 5)。
一般的なエーテル溶媒は酸化条件下において容易に過酸化物を生成することが知られている。一方で、近年開発されたシクロペンチルメチルエーテル(CPME)は、エーテル溶媒の中でも過酸化物が発生し難く、また比較的高沸点であるため、反応促進のために安全に反応温度を上昇させることができる。実際に本反応に用いた結果、反応温度を90℃に設定することで、通常の約半分の反応時間で同等の収率、選択性で目的の生成物を得ることができた(表3中のEntry 6)。
実施例
(アゾ試薬の合成)
エチル2−(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート(210mg,0.843mmol)のテトラヒドロフラン(17ml)溶液にフタロシアニン鉄(47.9mg,0.0843mmol)を加え、空気雰囲気下、室温で24時間撹拌した。減圧下で溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、10:1)によって精製し、エチル2−(3,4−ジクロロフェニル)アゾカルボキシラート(194mg,0.786mmol,94%)を赤色固体として得た。反応式は、式(13)に示す通りである。
(アゾ試薬の合成)
エチル2−(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート(210mg,0.843mmol)のテトラヒドロフラン(17ml)溶液にフタロシアニン鉄(47.9mg,0.0843mmol)を加え、空気雰囲気下、室温で24時間撹拌した。減圧下で溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、10:1)によって精製し、エチル2−(3,4−ジクロロフェニル)アゾカルボキシラート(194mg,0.786mmol,94%)を赤色固体として得た。反応式は、式(13)に示す通りである。
また、得られたエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)アゾカルボキシラートのNMR,IR,高分解能質量分析の結果は下記の通りである。
1H NMR
(600 MHz, CDCl3) δ 8.02 (d, J
= 2.1 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 8.6, 2.1 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.6
Hz, 3H), 4.53 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.48 (t, J = 7.2 Hz, 3H); 13C
NMR (150 MHz, CDCl3) δ 161.6, 150.2,
138.1, 134.0, 131.2, 124.6, 123.6, 64.8, 14.1; IR (CHCl3, cm-1)
υ 3020, 1757, 1214, 1174; HRMS (DART+) calcd for
C9H9Cl2N2O2 ([M+H]+)
247.0041, found 247.0030.
1H NMR
(600 MHz, CDCl3) δ 8.02 (d, J
= 2.1 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 8.6, 2.1 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.6
Hz, 3H), 4.53 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.48 (t, J = 7.2 Hz, 3H); 13C
NMR (150 MHz, CDCl3) δ 161.6, 150.2,
138.1, 134.0, 131.2, 124.6, 123.6, 64.8, 14.1; IR (CHCl3, cm-1)
υ 3020, 1757, 1214, 1174; HRMS (DART+) calcd for
C9H9Cl2N2O2 ([M+H]+)
247.0041, found 247.0030.
(当量の試薬を用いた光延反応の実施例1)
3−フェニルプロパノール(50.0mg,0.367mmol)と4−ニトロ安息香酸(68.5 mg,0.404mmol)のテトラヒドロフラン(1.5mL)溶液にトリフェニルホスフィン(106mg,0.404mmol)とエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)アゾカルボキシラート(100mg,0.404mmol)、を加え、窒素雰囲気下、室温で撹拌した。減圧下で溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、15:1)によって精製し、4−ニトロ安息香酸3−フェニルプロピル(92.2mg,0.323mmol,89%)を淡黄色油状物質として得た。反応式は、式(14)に示す通りである。
3−フェニルプロパノール(50.0mg,0.367mmol)と4−ニトロ安息香酸(68.5 mg,0.404mmol)のテトラヒドロフラン(1.5mL)溶液にトリフェニルホスフィン(106mg,0.404mmol)とエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)アゾカルボキシラート(100mg,0.404mmol)、を加え、窒素雰囲気下、室温で撹拌した。減圧下で溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、15:1)によって精製し、4−ニトロ安息香酸3−フェニルプロピル(92.2mg,0.323mmol,89%)を淡黄色油状物質として得た。反応式は、式(14)に示す通りである。
また、得られた4−ニトロ安息香酸3−フェニルプロピルのNMRの結果は下記の通りである。
1H NMR
(600 MHz, CDCl3) δ 8.27−8.25 (m, 2H), 8.25−8.13 (m, 2H), 7.31−7.28 (m, 2H), 7.22−7.19 (m, 3H), 4.40 (t, J
= 6.5 Hz, 2H), 2.80 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 2.14 (tt, J = 8.6, 6.5
Hz, 2H); 13C NMR (150 MHz, CDCl3) δ 164.6, 150.4, 140.8, 135.6, 130.6, 128.5, 128.3, 126.1, 123.4,
65.3, 32.3, 30.0.
1H NMR
(600 MHz, CDCl3) δ 8.27−8.25 (m, 2H), 8.25−8.13 (m, 2H), 7.31−7.28 (m, 2H), 7.22−7.19 (m, 3H), 4.40 (t, J
= 6.5 Hz, 2H), 2.80 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 2.14 (tt, J = 8.6, 6.5
Hz, 2H); 13C NMR (150 MHz, CDCl3) δ 164.6, 150.4, 140.8, 135.6, 130.6, 128.5, 128.3, 126.1, 123.4,
65.3, 32.3, 30.0.
(当量の試薬を用いた光延反応の実施例2)
(−)−(S)−乳酸エチル(20.1mg,0.170mmol)と3,5−ジニトロ安息香酸(39.7mg,0.187mmol)のテトラヒドロフラン(0.4mL)溶液にトリフェニルホスフィン(66.9mg,0.255mmol)とエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)アゾカルボキシラート(63.0mg,0.255mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で撹拌した。減圧下で溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、6:1) によって精製し、(−)−(R)−3,5−ジニトロ安息香酸1−エトキシカルボニルエチル(33.5 mg,0.107mmol,63%,99:1er)を白色固体として得た。反応式は、式(15)に示す通りである。
(−)−(S)−乳酸エチル(20.1mg,0.170mmol)と3,5−ジニトロ安息香酸(39.7mg,0.187mmol)のテトラヒドロフラン(0.4mL)溶液にトリフェニルホスフィン(66.9mg,0.255mmol)とエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)アゾカルボキシラート(63.0mg,0.255mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で撹拌した。減圧下で溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、6:1) によって精製し、(−)−(R)−3,5−ジニトロ安息香酸1−エトキシカルボニルエチル(33.5 mg,0.107mmol,63%,99:1er)を白色固体として得た。反応式は、式(15)に示す通りである。
なお、光学純度はキラルカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー
(Daicel-Chiralpak AD-H 46 × 150 mm, 254 nm UV detector,
room temperature eluent: (hexane/i-PrOH) 1:5, flow rate: 0.5 mL/min, retention
time (min) 17.0 (S
isomer), 20.2 (R
isomer)) によって決定した。また、得られた(−)−(R)−3,5−ジニトロ安息香酸1−エトキシカルボニルエチルの比旋光度、NMRの結果は下記の通りである。
[α]D22
=−8.6 (c 1.00, CHCl3); 1H
NMR (600 MHz, CDCl3) δ 9.254-9.247
(m, 1H), 9.20 (d, J = 2.1 Hz, 2H), 5.42 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 4.27
(q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.73 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.32 (t, J
= 7.2 Hz, 3H); 13C NMR (150 MHz, CDCl3) δ 169.6, 161.9, 148.7, 133.2, 129.6, 122.6, 70.8, 61.9, 16.9, 14.1.
(Daicel-Chiralpak AD-H 46 × 150 mm, 254 nm UV detector,
room temperature eluent: (hexane/i-PrOH) 1:5, flow rate: 0.5 mL/min, retention
time (min) 17.0 (S
isomer), 20.2 (R
isomer)) によって決定した。また、得られた(−)−(R)−3,5−ジニトロ安息香酸1−エトキシカルボニルエチルの比旋光度、NMRの結果は下記の通りである。
[α]D22
=−8.6 (c 1.00, CHCl3); 1H
NMR (600 MHz, CDCl3) δ 9.254-9.247
(m, 1H), 9.20 (d, J = 2.1 Hz, 2H), 5.42 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 4.27
(q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.73 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.32 (t, J
= 7.2 Hz, 3H); 13C NMR (150 MHz, CDCl3) δ 169.6, 161.9, 148.7, 133.2, 129.6, 122.6, 70.8, 61.9, 16.9, 14.1.
(触媒的な光延反応の実施例1)
3−フェニルプロパノール(100mg,0.734mmol)と4−ニトロ安息香酸(137mg,0.807mmol)のテトラヒドロフラン(1.5mL)溶液にトリフェニルホスフィン(385mg,1.47mmol)、エチル2−(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート[もしくはエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)アゾカルボキシラート](18.2mg,0.0734mmol)、フタロシアニン鉄(41.7mg,0.0734 mmol)、及び活性化したモレキュラーシーブ5A(商品名)(345mg)を加え、空気雰囲気下、65℃で加熱した。反応後、室温まで冷却した後、自然ろ過によって不溶性の物質を除き、次いで減圧下で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、15:1)によって精製し、4−ニトロ安息香酸3−フェニルプロピル(193mg,0.675mmol,92%)を淡黄色油状物質として得た。反応式は、式(16)に示す通りである。
3−フェニルプロパノール(100mg,0.734mmol)と4−ニトロ安息香酸(137mg,0.807mmol)のテトラヒドロフラン(1.5mL)溶液にトリフェニルホスフィン(385mg,1.47mmol)、エチル2−(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート[もしくはエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)アゾカルボキシラート](18.2mg,0.0734mmol)、フタロシアニン鉄(41.7mg,0.0734 mmol)、及び活性化したモレキュラーシーブ5A(商品名)(345mg)を加え、空気雰囲気下、65℃で加熱した。反応後、室温まで冷却した後、自然ろ過によって不溶性の物質を除き、次いで減圧下で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、15:1)によって精製し、4−ニトロ安息香酸3−フェニルプロピル(193mg,0.675mmol,92%)を淡黄色油状物質として得た。反応式は、式(16)に示す通りである。
(触媒的な光延反応の実施例2)
(−)−(S)−酪酸エチル(100mg,0.850mmol)と3,5−ジニトロ安息香酸(198mg,0.935mmol)のテトラヒドロフラン(1.7mL)溶液にトリフェニルホスフィン(446mg,1.70mmol)、エチル2−(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート[もしくはエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)アゾカルボキシラート](21.1mg,0.0850mmol)、フタロシアニン鉄(48.3mg,0.0850mmol)、及び活性化したモレキュラーシーブ5A(商品名)(400 mg)を加え、空気雰囲気下、65℃で加熱した。反応後、室温まで冷却した後、自然ろ過によって不溶性の物質を除き、次いで減圧下で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、6:1)によって精製し、(−)−(R)−3,5−ジニトロ安息香酸1−エトキシカルボニルエチル(209mg,0.668mmol,79%, 98:2er)を白色固体として得た。反応式は、式(17)に示す通りである。
(−)−(S)−酪酸エチル(100mg,0.850mmol)と3,5−ジニトロ安息香酸(198mg,0.935mmol)のテトラヒドロフラン(1.7mL)溶液にトリフェニルホスフィン(446mg,1.70mmol)、エチル2−(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジンカルボキシラート[もしくはエチル2−(3,4−ジクロロフェニル)アゾカルボキシラート](21.1mg,0.0850mmol)、フタロシアニン鉄(48.3mg,0.0850mmol)、及び活性化したモレキュラーシーブ5A(商品名)(400 mg)を加え、空気雰囲気下、65℃で加熱した。反応後、室温まで冷却した後、自然ろ過によって不溶性の物質を除き、次いで減圧下で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル、6:1)によって精製し、(−)−(R)−3,5−ジニトロ安息香酸1−エトキシカルボニルエチル(209mg,0.668mmol,79%, 98:2er)を白色固体として得た。反応式は、式(17)に示す通りである。
Claims (15)
- アゾ化合物及びトリフェニルホスフィンの存在下、アルコール性水酸基の活性化による立体特異的反応を行うに際し、
前記アゾ化合物としてアリール基を有するアゾ化合物を用いることを特徴とする反応方法。 - 前記アリール基がベンゼン環であることを特徴とする請求項1記載の反応方法。
- 前記ベンゼン環が1以上の置換基を有することを特徴とする請求項2記載の反応方法。
- 前記置換基が電子求引性基であることを特徴とする請求項3記載の反応方法。
- 反応系にアゾ化触媒を添加し、酸素の存在下、還元されたアゾ化合物を前記アゾ化触媒により再酸化しながら反応を行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の反応方法。
- 反応開始時に、アゾ化合物の代わりにアゾ化合物の還元体であるヒドラジン化合物を用い、前記再酸化によりアゾ化合物として機能させることを特徴とする請求項7記載の反応方法。
- 前記アゾ化触媒が、金属に環状配位子が配位した化合物であることを特徴とする請求項7または8記載の反応方法。
- 前記アゾ化触媒がフタロシアニン鉄であることを特徴とする請求項9記載の反応方法。
- 反応系にモレキュラーシーブ(商品名)を添加することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項記載の反応方法。
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JP2013017504A JP2014148477A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | 反応方法及びそれに用いる新規アゾ化合物 |
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JP2013017504A JP2014148477A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | 反応方法及びそれに用いる新規アゾ化合物 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
CN112778142A (zh) * | 2021-01-11 | 2021-05-11 | 北京金城泰尔制药有限公司沧州分公司 | 比索洛尔游离碱的制备方法 |
CN116063309A (zh) * | 2023-03-13 | 2023-05-05 | 北京京卫燕康药物研究所有限公司 | 一种依鲁替尼的合成方法 |
-
2013
- 2013-01-31 JP JP2013017504A patent/JP2014148477A/ja active Pending
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