[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2014036362A - 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム - Google Patents

撮像装置、その制御方法、および制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014036362A
JP2014036362A JP2012176949A JP2012176949A JP2014036362A JP 2014036362 A JP2014036362 A JP 2014036362A JP 2012176949 A JP2012176949 A JP 2012176949A JP 2012176949 A JP2012176949 A JP 2012176949A JP 2014036362 A JP2014036362 A JP 2014036362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
value
depth
imaging
difference amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012176949A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Ikuta
智史 生田
Takeshi Ogawa
武志 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012176949A priority Critical patent/JP2014036362A/ja
Publication of JP2014036362A publication Critical patent/JP2014036362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

【課題】撮影シーンに拘わらず、ユーザの負担を軽減して手軽にステレオ画像を生成する。
【解決手段】CPU113の制御下で互いに被写界深度の異なる第1の画像および第2の画像を撮影する。差分量決定部119は第1の画像および第2の画像について互いに対応する領域において画素値の差分を求めて差分量を得る。奥行き方向決定部120は差分量に応じて領域の各々について画像中の奥行きを決定し、擬似ステレオ画像生成部123は奥行きに応じて第1の画像又は第2の画像から右目用画像および左目用画像をステレオ画像として生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラやビデオカメラなどの撮像装置、その制御方法、および制御プログラムに関し、特に、擬似ステレオ画像の生成機能を備える撮像装置に関する。
一般に、ステレオ画像を表示する際に用いられる自然画像入力装置は、2台以上のカメラを有している。そして、これらカメラはその光軸が互いに平行となるように配置されるか又は若干の輻輳をもって光軸が交差するように配置され、カメラで撮影した画像はそのまま左右眼用画像として表示装置に入力される。
一方、近年、複数の光学系を備えて左右眼用画像を撮影するカメラ、2眼の交換レンズによって左右眼用画像を撮影するカメラが実用化されている。
上述のように、ステレオ画像を得る際には、カメラを複数台準備するか又は一台のカメラを特殊な構成とする必要がある。このため、ステレオ画像を得るためにはカメラが不可避的に高価となってしまう。
ところで、単一又は複数の2次元画像信号に含まれる各種情報に応じて被写体の奥行き方向又は奥行き量を推定して、推定の結果得られた奥行き情報に基づいて疑似的にステレオ画像信号を作り出す技術が知られている。このような技術の一つとして、例えば、2D−3D変換技術がある。
例えば、単眼の撮像装置によって撮影された単一の静止画像について、撮影者が立体効果を付与したい領域を指定すると、当該領域において前後の奥行き方向を決定するようにしたものがある。
ここでは、指定した領域に対して予め設定された複数の奥行きモデルのいずれか1つを適用して疑似的にステレオ画像を生成している(特許文献1参照)。
また、単眼の撮像装置によって撮影された照明条件の異なる複数の静止画像について、画素値の減算を行って3次元の奥行き方向を推定して、疑似的にステレオ画像を生成するようにしたものもある(特許文献2参照)。
特開2003−47027号公報 特開2004−200973号公報
ところが、特許文献1に記載の手法では、撮影者が対象画像において手前領域(立体表示する領域)を指定する必要があり、当該指定について撮影者に負担が掛かってしまう。
一方、特許文献2に記載の手法では、照明条件を変えることが困難なシーン(例えば、フラッシュ撮影禁止エリア)などにおいては2D−3D変換を行うことができない。
そこで、本発明の目的は、撮影シーンに拘わらず手軽に擬似ステレオ画像を生成することのできる撮像装置、その制御方法、および制御プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による撮像装置は、互いに被写界深度の異なる第1の画像および第2の画像を撮影する撮像手段と、前記第1の画像および第2の画像について互いに対応する領域において画素値の差分を求めて差分量を得る差分量算出手段と、前記差分量に応じて前記領域の各々について画像中の奥行きを決定する奥行き決定手段と、前記奥行きに応じて前記第1の画像又は第2の画像から右目用画像および左目用画像を生成するステレオ画像生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明による制御方法は、被写体を撮影して得られた画像から立体的画像であるステレオ画像を生成する撮像装置の制御方法であって、互いに被写界深度の異なる第1の画像および第2の画像を撮影する撮像ステップと、前記第1の画像および第2の画像について互いに対応する領域において画素値の差分を求めて差分量を得る差分量算出ステップと、前記差分量に応じて前記領域の各々について画像中の奥行きを決定する奥行き決定ステップと、前記奥行きに応じて前記第1の画像又は第2の画像から前記ステレオ画像として右目用画像および左目用画像を生成するステレオ画像生成ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、被写体を撮影して得られた画像から立体的画像であるステレオ画像を生成する撮像装置で用いられる制御プログラムであって、前記撮像装置が備えるコンピュータに、互いに被写界深度の異なる第1の画像および第2の画像を撮影する撮像ステップと、前記第1の画像および第2の画像について互いに対応する領域において画素値の差分を求めて差分量を得る差分量算出ステップと、前記差分量に応じて前記領域の各々について画像中の奥行きを決定する奥行き決定ステップと、前記奥行きに応じて前記第1の画像又は第2の画像から前記ステレオが像として右目用画像および左目用画像を生成するステレオ画像生成ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、撮影シーンに拘わらず、撮影者の負荷を軽減して手軽にステレオ画像を生成することができる。
本発明の第1の実施形態による撮像装置の構成についてその一例を示すブロック図である。 図1に示すカメラにおける擬似ステレオ画像の生成についてその概要を説明するための図であり、(A)は被写界深度が深い状態における画像の一例を示す図、(B)は被写界深度が浅い状態における画像の一例を示す図、(C)は(A)に示す画像と(B)に示す画像とを比較した結果得られた画像を示す図、(D)は(C)に示す画像から手前側領域を抽出した状態を示す図、(E)は(D)に示す手前側領域を左右にシフトした状態を示す図、(F)は左目用入力画像と右目用入力画像とを示す図、(G)はステレオ画像のイメージを示す図である。 図1に示すカメラにおいて行われる擬似ステレオ画像の取得を説明するためのフローチャートである。 絞り値およびシャッタースピードと露光量との関係を示す図である。 図1に示す撮影パラメータ決定部において行われる2回目の撮影の際の撮影パラメータの決定を説明するための図である。 図1に示す差分量演算部による差分量の演算を説明するための図であり、(A)はある視点から全ての被写体にピントが合うような被写界深度となるように撮影パラメータを設定して撮影した際の画像を示す図、(B)は(A)と同一の視点から被写界深度が狭くなるような撮影パラメータを設定して撮影した画像であり際の画像を示す図、(C)は差分量の算出の一例を示す図、(d)は差分量算出の他の例を示す図である。 図1に示す奥行き方向決定部による処理を説明するための図であり、(A)は差分量演算部で得られた差分量をマッピングした状態を示す図、(B)は2値化処理を行った結果を示す図である。 本発明の第2の実施形態によるカメラについてその構成の一例を示すブロック図である。 図8に示すカメラで用いられる撮像素子の構造を説明するための図であり、(A)は撮像素子の撮像面(結像面)の一部を示す図、(B)は撮像素子の画素を拡大して示す図、(C)は画素に対する光の入射を示す図である。 図8に示すカメラにおいて行われる擬似ステレオ画像の取得を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態による撮像装置について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による撮像装置の構成についてその一例を示すブロック図である。
図1において、撮像装置100は、例えば、レンズ一体型の所謂コンパクトデジタルスチルカメラや又はムービーカメラであってもよく、撮影レンズ交換式のデジタル一眼レフレックス式のカメラであってもよい。
また、撮像装置100は、撮影レンズ交換式であって、レフレックスミラー又はフォーカシングスクリーンなどを備えず、代わりに電子ビューファインダー装置(EVF)およびライブビュー画像を表示するための表示装置を有するカメラであってもよい。
以下の説明では、撮像装置100は撮影レンズ交換式であって、表示部114に表示される電子ビューファインダー(EVF)画像を視認しつつ撮影をするタイプのデジタルスチルカメラであるとして説明をする。
撮像装置(以下単にカメラと呼ぶ)100は、交換式の撮影レンズユニット101を有している。この撮影レンズユニット101は複数のレンズ群、絞り、およびピントリングなどを備えている。なお、図示の例では、撮影レンズ101a、絞り102、フォーカシングレンズ103、絞り駆動部121、およびフォーカシングレンズ駆動部122が示されている。
絞り102は複数枚の羽根(図示せず)を備えている。絞り制御部111の制御下で絞り駆動部121が駆動されると、絞り102は撮影の際の開口形状を変化させて入射光量を調節する。
フォーカシングレンズ103は焦点位置を変化させるためのレンズである。フォーカシングレンズ制御部110の制御下でフォーカシングレンズ駆動部122が駆動されて合焦が行われる。また、撮影者は手動で撮影レンズユニット101に備えられたピントリング(図示せず)を調節するとフォーカシングレンズ103を駆動することができる。
システム制御用CPU(以下単にCPUと呼ぶ)113はカメラ全体の制御を司る。このCPU113にはメモリ117が接続され、メモリ117には各種データが記憶される。
CPU113は撮影の結果得られた画像データを、例えば、記録メディア118に記録する。この記録メディア118として、CF(Compact Flash(登録商標))カード又はSDカードなどが用いられる。
撮影レンズユニット101を介して撮像素子104に光学像が結像する。図示の例では、撮像素子104としてCCD又はCMOSセンサーが用いられ、撮像素子104は光学像に応じたアナログ信号(画像信号)を出力する。
この画像信号はA/D変換部105によってデジタル信号に変換されて、信号処理部106に与えられる。信号処理部106は、例えば、画素信号を加算した結果得られるベイヤー配列のデジタル信号について信号処理を行って、CPU113に与える。
画像処理部107はCPU113の制御下で、信号処理部106から入力されたデジタル信号に対して、例えば、ホワイトバランスの調整およびノイズ除去などの画像処理を行って、画像データを得る。
一方、CPU113は信号処理部106から入力されたデジタル信号に応じた画像を表示部114にリアルタイムで逐次表示して、電子ビューファインダー(EVF)として機能させる。なお、表示部114は、例えば、TFT液晶で構成される。
CPU113は表示部114にパラメータ設定画面を表示する。撮影者はパラメータ設定画面に撮影パラメータ設定部115を用いてシャッタースピード、F値、およびISO感度などの撮影パラメータを設定又は変更することができる。
また、ユーザである撮影者は撮影モード切替部116によって撮影モードを切り替えることができる。ここでは、撮影モードとして、例えば、マニュアルモードおよび擬似ステレオ画像撮影モードがある。
電子シャッター制御部108は、CPU113の制御下で撮影パラメータ設定部115によって指定されたパラメータ又は撮影モード切替部116で指定された撮影モードに応じてシャッタースピードを変更する。ISO感度制御部109は、CPU113の制御下で撮影パラメータ設定部115によって指定されたパラメータ又は撮影モード切替部116で指定された撮影モードに応じてISO感度を変更する。
フォーカシングレンズ制御部110は、CPU113の制御下でオートフォーカス(AF)などの際、フォーカシングレンズ駆動部122を駆動制御して合焦を行う。絞り制御部111は、CPU113の制御下で撮影パラメータ設定部115によって指定されたパラメータ又は撮影モード切替部116で指定された撮影モードに応じて絞り駆動部112を駆動制御して絞り102を調節する。
撮影パラメータ決定部112は、擬似ステレオ画像撮影モードが選択されると差分比較用に撮影される2枚目の画像(以下「画像B」と呼ぶ)を撮影する際の撮影パラメータを決定する。なお、画像B(第2の画像)の撮影の際における撮影パラメータの決定について後述する。
差分量演算部119は、擬似ステレオ画像撮影モードが選択されると、1枚目に撮影された画像(以下「画像A」と呼ぶ)と画像Bと間における差分量を算出する。そして、差分量演算部119は演算の結果得られた差分量を、CPU113を介して奥行き方向決定部120に与える。
奥行き方向決定部102は、差分量と所定の閾値とを比較して、後述するように、その比較結果に応じて画像A(第1の画像)における手前画像領域および背景画像領域を決定する。擬似ステレオ画像生成部123は、CPU113の制御下で後述するようにして擬似ステレオ画像を生成する。
図2は、図1に示すカメラにおける擬似ステレオ画像の生成についてその概要を説明するための図である。そして、図2(A)は被写界深度が深い状態における画像の一例を示す図であり、図2(B)は被写界深度が浅い状態における画像の一例を示す図である。また、図2(C)は図2(A)に示す画像と図2(B)に示す画像とを比較した結果得られた画像を示す図であり、図2(D)は図2(C)に示す画像から手前側領域を抽出した状態を示す図である。さらに、図2(E)は図2(D)に示す手前側領域を左右にシフトした状態を示す図であり、図2(F)は左目用入力画像と右目用入力画像とを示す図である。そして、図2(G)はステレオ画像のイメージを示す図である。
図2(A)および図2(B)においては、静止画像の撮影を行う際、同一の視点から主被写体200に合焦された状態において被写界深度を変更して撮影を行ったものとする。なお、物体201は主被写体200よりも奥に位置しているものとする。
図2(A)では、被写界深度を深くした状態で撮影が行われ、主被写体200および物体201の双方ともに被写界深度内に収まってピントがあっているように見える。一方、図2(B)では、図2(A)よりも被写界深度を浅くした状態で撮影が行われ、主被写体200にはピントが合った状態になっているものの、物体201は被写界深度内に収まらずボケてしまっている。
続いて、図2(A)および図2(B)に示す画像において特定領域の成分を比較演算する。ここでは、画素の並びと同様に、これら画像の差分量をマッピングして、両画像の間で差のある部分の映像(図2(C)参照)を得る。
被写界深度の特性から、画像間の変化が少ない部分は合焦位置に近く、大きく変化する部分は合焦位置から遠いといえる。また、ピントが合っている位置は一般に主被写体であり、主被写体は画像において最も手前に位置することがほとんどである。このため、主被写体を基準として前景および背景を大まかに分離することができる。
図2(C)で得られた差分量を予め設定された閾値と比較して、2値化などの処理を行って、図2(D)に示すように、画像における各画素が手前領域(白塗り領域)又は背景領域(黒塗り領域)のいずれの領域に属するかを決定する。そして、図2(E)に示すように、手前領域に属する画素に視差を割り当て左又は右にシフトして、左右眼用のステレオ画像を生成する。
図2(F)に示す左目用入力画像202および右目用入力画像203を、レンチキュラー方式又はパララックスバリア方式などの立体画像表示装置に入力すると、立体視効果のある画像を表示することができる。つまり、図2(G)に示すように、ステレオ画像が表示される。
図3は、図1に示すカメラにおいて行われる擬似ステレオ画像の取得を説明するためのフローチャートである。
擬似ステレオ画像を取得する際には、つまり、擬似ステレオ画像を生成する際には、撮影者は撮影モード切替部116によって擬似ステレオ画像撮影モードを選択する(ステップS301)。次に、CPU113は設定された撮影パラメータに応じて主被写体にピントを合わせて1回目の撮影を行って画像を得る(ステップS302)。
なお、撮影パラメータの設定に当たっては、撮影者が撮影パラメータ設定部115で設定した撮影パラメータを用いるようにしてもよく、予め定められた撮影パラメータを用いるようにしてもよい。
ここでは、1回目の撮影によって得られた画像を「画像A」と呼ぶ。続いて、CPU113は画像Aを撮影した際の撮影パラメータにおけるF値、シャッタースピードおよびISO感度を撮影パラメータ決定部112に与える。撮影パラメータ決定部112は画像Aを撮影した際の露光量(以下「A露光量」と呼ぶ)と等しい露光量でかつ被写界深度が変化するように撮影パラメータを決定する(ステップS303)。なお、被写界深度が変化する撮影パラメータの決定については後述する。
次に、CPU113はステップS303で決定した撮影パラメータを2回目の撮影を行う際の撮影パラメータとして設定する(ステップS304)。そして、CPU113は2回目の撮影を実行して画像を得る(ステップS305)。ここでは、2回目の撮影によって得られた画像を「画像B」と呼ぶ。
続いて、CPU113は連続撮影された画像A(第1の画像)および画像B(第2の画像)を差分量演算部119に与える。そして、差分量演算部119は画像Aおよび画像Bと間の差分量を算出する(ステップS306)。なお、2画像間の差分量の演算については後述する。
CPU113は、差分量演算部119によって求められた差分量を奥行き方向決定部120に与える。そして、奥行き方向決定部120は後述するようにして手前領域および背景領域(つまり、奥行き方向)を決定する(ステップS307)。
続いて、擬似ステレオ画像生成部123はCPU113の制御下で、奥行き方向に基づいて擬似的に右目用画像および左目用画像(擬似ステレオ画像)を生成する(2D3D変換処理:ステップS308)。擬似ステレオ画像の生成が終了すると、CPU113は擬似ステレオ画像取得処理を終了する。
ところで、上述の2回目の撮影の際の撮影パラメータの決定については、次の条件1〜3を考慮するものとする。
条件1:画像Aと画像Bの露光量が等価になること。
条件2:画像BのF値が画像Aを撮影した際のF値からなるべく離れること。
条件3:画像Bの撮影の際のシャッタースピードが画像Aの撮影の際のシャッタースピードに比べて遅くならないこと。
上記の条件1は画像Aと画像Bの出力ゲインを合わせることによって演算の精度を上げるための条件である。条件2は被写界深度の変更が最も大きくなるようにするための条件であり、画像Aと画像Bとの間で被写界深度が異なる程差分量は顕著に現れる。条件3はユーザの使い勝手と手ぶれ防止のための条件である。
なお、ここでは、条件1>条件2>条件3の順に優先度をつけてパラメータを決定する。
一般に、露光量を算出する際には次の式(1)が用いられる。
Ev=Av+Tv (1)
ここで、Evは露光量であり、露出の度合いを表すものである。Av(絞り優先)は絞り値F1を0とし、1段絞る毎に1ずつ加算される値である。Tv(シャッタースピード優先)はシャッタースピード1秒を0として、1段速くする毎に1ずつ加算され、1段遅くする毎に1ずつ減算される値である。
式(1)によれば、所定の撮影パラメータに対して、絞り値を1段絞りシャッタースピードを1段遅くする場合と絞り値を1段開放しシャッタースピードを1段速くする場合とで得られるEv値は互いに等しい値となる。
図4は、絞り値およびシャッタースピードと露光量との関係を示す図である。
図4において、絞り値F8、シャッタースピード125/1で撮影された場合のEvは、Ev=6+7=13である。一方、絞り値F4、シャッタースピード500/1で撮影された場合のEvは、Ev=4+9=13となる。よって、上記の絞り値およびシャッタースピードによって撮影された2つの画像において露光量は互いに等しくなる。
式(1)は撮影感度(ISO)100における露光量を求めるためのものであり、ISO100以外の露光量の算出についてはISO感度補正を行う必要がある。ここでは、式(1)にISO感度設定に応じた補正を考慮してIv(露出補正)値を設定することにする。
Iv値はISO100を0として、撮影感度を1段上げる毎に1ずつ加算される値である。Iv値を考慮した露光量は次の式(2)で表わされる。
Ev=Av+Tv−Iv (2)
そして、式(2)を変形すれば、Av値、Tv値、およびIv値はそれぞれ式(3)〜式(5)で求めることができる。
Av=Ev−Tv+Iv (3)
Tv=Ev−Av+Iv (4)
Iv=Av+Tv−Ev (5)
図5は、図1に示す撮影パラメータ決定部112において行われる2回目の撮影の際の撮影パラメータの決定を説明するための図である。
撮影パラメータ決定処理を開始すると、撮影パラメータ決定部112は、まず画像Aを撮影した際のEv値を算出する(ステップS401)。続いて、撮影パラメータ決定部112は画像Aを撮影した際のAv値が設定可能なAv値の範囲における中央値よりも小さい値であるか否かを判定する(ステップS402)。
画像Aを撮影した際のAv値が中央値より小さいと(ステップS402において、YES)、撮影パラメータ決定部112は画像Bを撮影する際のAv値を最大値に設定する(ステップS403)。そして、撮影パラメータ決定部112はIv値の調整によって、画像Bを撮影する際に画像Aを撮影した際のEv値と等価なEv値が得られるか否かを判定する(ステップS404)。
Iv値の調整によって画像BのEv値と画像AのEv値とが等価にできると(ステップS404において、YES)、撮影パラメータ決定部112は、画像BのEv値と画像AのEv値とが等価となるIv値を設定して(ステップS405)、撮影パラメータ決定処理を終了する。
いま、Av値およびTv値がそれぞれ0〜10の10段階で、Iv値が0〜5の5段階に設定できるものとする。Av値=5、Tv値=6、Iv値=0、そして、Ev値=11である撮影パラメータで画像Aを撮影したものとする。
この場合には、ステップS403において、Av値=10(最大値)が設定される。そして、ステップS404において、画像Aを撮影した際のTv値を用いてIv値の調整によって等価なAv値が得られるか否かが判定されることになる。
上記の式(5)を用いると、Iv=10+6−11=5となる。このIv値は設定可能なIv値の範囲に収まっているので、撮影パラメータ決定部112はIv値の調整が可能であると判断する。そして、ステップS404において、調整後のIv値=5が画像Bを撮影する際のIv値として設定される。
この結果、画像Bを撮影する際の撮影パラメータとして、上記の条件1〜3の全てを満たす撮影パラメータが決定されることになる。
Iv値の調整によって画像BのEv値と画像AのEv値とが等価にできないと(ステップS404において、NO)、撮影パラメータ決定部112はIv値を最大値に設定する(ステップS406)。そして、撮影パラメータ決定部112はTv値の調整によって、画像Bを撮影する際に画像Aを撮影した際のEv値と等価なEv値が得られるか否かを判定する(ステップS407)。
Tv値の調整によって画像BのEv値と画像AのEv値とが等価にできると(ステップS407において、YES)、撮影パラメータ決定部112は、画像BのEv値と画像AのEv値とが等価となるTv値を設定して(ステップS408)、撮影パラメータ決定処理を終了する。
一方、Tv値の調整によって画像BのEv値と画像AのEv値とが等価にできないと(ステップS407において、NO)、撮影パラメータ決定部112はTv値を最小値に設定する(ステップS409)。そして、撮影パラメータ決定部112は画像AのEv値と等価となるAv値を算出して(ステップS410)、撮影パラメータ決定処理を終了する。
前述のように、Av値およびTv値がそれぞれ0〜10の10段階で、Iv値が0〜5の5段階に設定できるものとし、Av値=4、Tv値=6、Iv値=0、そして、Ev値=10である撮影パラメータで画像Aを撮影したものとする。
この場合、Iv値の調整によって画像BのEv値と画像AのEv値とが等価にできないので、ステップS406においてIv値=5(最大値)が設定される。そして、ステップS407において、Tv値による調整が可能であるか否かが判定される。
ここで、式(4)を用いると、Tv=10−10+5=5となり、当該Tv値は設定可能なTv値の範囲に収まっているので、撮影パラメータ決定部112は、ステップS408において上記のTv値を、画像Bを撮影する際のTv値として決定することになる。
この結果、画像Bを撮影する際の撮影パラメータとして、上記の条件1および2を満たす撮影パラメータが決定されることになる。
前述のステップS402において、画像Aを撮影した際のAv値が中央値以上であると(ステップS402において、NO)、撮影パラメータ決定部112は画像Bを撮影する際のAv値を最小値に設定する(ステップS411)。そして、撮影パラメータ決定部112はTv値の調整によって、画像Bを撮影する際に画像Aを撮影した際のEv値と等価なEv値が得られるか否かを判定する(ステップS412)。
Tv値の調整によって画像BのEv値と画像AのEv値とが等価にできると(ステップS412において、YES)、撮影パラメータ決定部112は、画像BのEv値と画像AのEv値とが等価となるTv値を設定して(ステップS413)、撮影パラメータ決定処理を終了する。
前述のように、Av値およびTv値がそれぞれ0〜10の10段階で、Iv値が0〜5の5段階に設定できるものとし、Av値=6、Tv値=4、Iv値=0、そして、Ev値=10である撮影パラメータで画像Aを撮影したものとする。
この場合、画像Aを撮影した際のAv値が中央値以上であるので、ステップS41104において、Av値=0(最小値)が設定される。そして、ステップS412で、Tv値の調整によって画像BのEv値を画像AのEv値と等価にできるか否かが判定される。
上記の式(4)によって、Tv=10−0+0=10であるので、Tv値の調整によって、画像Bを撮影する際に画像AのEv値と等価なEv値が得られることになる。従って、ステップS413において、上記のTv値が画像Bを撮影する際のTv値として決定されることになる。
この結果、画像Bを撮影する際の撮影パラメータとして、上記の条件1〜3の全てを満たす撮影パラメータが決定されることになる。
一方、Tv値の調整によって画像BのEv値と画像AのEv値とが等価にできないと(ステップS412において、NO)、撮影パラメータ決定部112はTv値を最大値に設定する(ステップS414)。そして、撮影パラメータ決定部112は、Iv値の調整によって、画像Bを撮影する際に画像Aを撮影した際のEv値と等価なEv値が得られるか否かを判定する(ステップS415)。
Iv値の調整によって画像BのEv値と画像AのEv値とが等価にできると(ステップS415において、YES)、撮影パラメータ決定部112は、画像BのEv値と画像AのEv値とが等価となるIv値を設定して(ステップS416)、撮影パラメータ決定処理を終了する。
Iv値の調整によって画像BのEv値と画像AのEv値とが等価にできないと(ステップS415において、NO)、撮影パラメータ決定部112はIv値を最大値に設定する(ステップS417)。そして、撮影パラメータ決定部112は画像AのEv値と等価となるAv値を算出して(ステップS418)、撮影パラメータ決定処理を終了する。
Av値およびTv値がそれぞれ0〜10の10段階で、Iv値が0〜5の5段階に設定できるものとし、Av値=6、Tv値=6、Iv値=4、そして、Ev値=8である撮影パラメータで画像Aを撮影したものとする。
この場合、Tv値の調整によって画像BのEv値と画像AのEv値とが等価にできないので、ステップS414においてTv値=10(最大値)が設定される。そして、ステップS415で、Iv値の調整によって画像BのEv値を画像AのEv値と等価にできるか否かが判定される。
この際、ステップS411でAv値=0(最小値)とされているので、上記の式(5)によって、Iv=0+10−8=2となる。従って、Iv値の調整によって、画像Bを撮影する際に画像AのEv値と等価なEv値が得られることになる。よって、ステップS416において、上記のIv値が画像Bを撮影する際のIv値として決定されることになる。
この結果、画像Bを撮影する際の撮影パラメータとして、上記の条件1および2を満たす撮影パラメータが決定されることになる。
図6は、図1に示す差分量演算部119による差分量の演算を説明するための図である。そして、図6(A)はある視点から全ての被写体にピントが合うような被写界深度となるように撮影パラメータを設定して撮影した際の画像を示す図であり、図6(B)は図6(A)と同一の視点から被写界深度が狭くなるような撮影パラメータを設定して撮影した画像であり際の画像を示す図である。また、図6(C)は差分量の算出の一例を示す図であり、図6(d)は差分量算出の他の例を示す図である。
図6(B)においては、主被写体にのみピントが合っており、差分量演算部119は、図6(A)および図6(B)に示す画像において、その同一位置における領域ついて画素値同士を減算して差分量を算出する。
例えば、図6(A)に示す領域500と図6(B)に示す領域502とが同一位置の領域(対応する領域)に当たり、同様に、領域501と領域503とが同一位置の領域に当たる。
図示の例では、注目画素を中心として3×3(Pixel)の領域について画素値同士の減算を行う。そして、差分量演算部119は画素毎の減算によって得られた差分値の絶対値の総和を求めて、各領域における差分量を算出する。
この結果、図6(A)においてピントが合っているが図6(B)ではピントが合っていない領域500および502については差分量が大きくなる(図6(C)参照)。一方、図6(A)および図6(B)の双方ともにピントが合っている領域501および503では差分量が小さくなる(理想的には0:図6(D)参照)。
なお、図6に示す例では、説明の便宜上に3×3の領域毎に差分演算を行っているが、差分演算を行う領域について設定可能な範囲で適宜決定される。また、差分量を演算する際には、2つの画像について同一位置の画素値同士を減算した後、ローパスフィルタ処理するようにしてもよい。
図7は、図1に示す奥行き方向決定部120による処理を説明するための図である。そして、図7(A)は差分量演算部で得られた差分量をマッピングした状態を示す図であり、図7(B)は2値化処理を行った結果を示す図である。
なお、ここでは、説明の便宜上2値で奥行き方向を決定する場合について説明する。
差分量演算部119で求められた各領域における差分量を受けると、奥行き方向決定部120は当該差分量をマッピングして、例えば、図7(A)に示すイメージを得る。
図7(A)において、領域600〜602はそれぞれ差分なし領域、差分量小の領域、および差分量大の領域を示している。奥行き方向決定部120はこれら差分量と予め設定された閾値とを比較して差分量を2値化する。例えば、差分量が閾値を超えると、奥行き方向決定部120は当該領域を“1”とする。一方、差分量が閾値以下であると、奥行き方向決定部120は当該領域を“0”とする。そして、奥行き方向決定部120は、例えば、図7(B)に示す2値化結果を得る。
図6(B)において、領域603は差分のない領域(つまり、”0”の領域)を示し、領域604は差分が生じた領域(つまり、”1”の領域)を示している。この場合、被写界深度の特性から差分のない領域、つまり、領域603は合焦位置上に存在する被写体であるといえる。
また、一般に撮影者は主被写体に合焦位置を合わせるので、主被写体は構図の最手前に位置していることが多い。このため、奥行き方向決定部120は領域603が手前側(手前方向)の領域であり、領域604が奥側(背景方向)の領域であると決定する。
なお、図7に示す例では、2値化によって画像中の領域の前後方向を決定するようにしたが、複数の閾値を設定して複数段階にその位置関係を決定するようにしてもよい。
擬似ステレオ画像生成部123は、奥行き方向決定部120で得られた手前側領域および奥側領域を受けて、手前領域に属する画素に視差を割り当て左又は右にシフトして、左右眼用のステレオ画像(立体的画像である擬似ステレオ画像)を生成することになる。そして、CPU113は当該擬似ステレオ画像を表示部114に表示する。
このように、本発明の第1の実施形態では、撮影者は特殊な操作を行う必要がなく、光学的な特性に基づいた簡単な演算によって画像の各領域についてその前後方向を決定することができ、撮影者への負担を軽減することができる。
さらに、ストロボ発光などを行う必要もなく、幅広い撮影シーンにおいて疑似ステレオ画像を撮影することができる。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態によるカメラについて説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態によるカメラについてその構成の一例を示すブロック図である。
なお、図8において、図1に示すカメラと同一の構成要素については同一の参照番号を付す。また、図8に示すカメラはその構成が図1に示すカメラと異なるので、参照番号700を付す。
図8に示すカメラ700は、後述する領域加算画像取得部(瞳分割画像取得部ともいう)712を有しており、この領域加算画像取得部712はA/D変換部105と信号処理部106との間に配置されている。そして、A/D変換部105であるデジタル信号が領域加算画像取得部712に入力される。
領域加算画像取得部712は、撮像素子104において複数の光電変換領域から得られる画像信号(デジタル信号)を互いに加算処理して被写界深度の異なる複数の画像信号を生成する。
以下の説明では、領域加算画像取得部712において生成された被写界深度の異なる一対の画像信号をそれぞれ画像Aおよび画像Bと呼ぶ。これら画像AおよびBは信号処理部106に与えられる。信号処理部106は、画像AおよびBの各々について前述したように画素信号を加算した結果得られるベイヤー配列の画像信号について信号処理を行う。
図9は、図8に示すカメラ700で用いられる撮像素子104の構造を説明するための図である。そして、図9(A)は撮像素子104の撮像面(結像面)の一部を示す図であり、図9(B)は撮像素子104の画素を拡大して示す図である。また、図9(C)は画素に対する光の入射を示す図である。
図9(A)に示すように、撮像素子104は、2次元マトリックス状に配列された複数の画素を有している。撮像素子104では画素上にそれぞれRGBのカラーフィルタが設けられ、分光特性の異なるR画素801、G画素802、およびB画素803が規則的に配置されている。そして、各画素はマイクロレンズ807および光電変換領域(光電変換部)を備えている。
図9(B)において、画素804は斜線で示す光電変換領域805および網線で示す光電変換領域806を有しており、これら光電変換領域805および806は同心円状に配置されている。そして、光電変換領域805および806はその面積が互いに等しい。
図9(C)において、いま、光電変換領域805には点線(破線)で示す光束が入射されて光電変換される。一方、光電変換領域806には実線で示す光束が入射されて光電変換される。
光束の関係と光電変換領域の面積の関係とから、光電変換領域806で得られた画素信号(第1の画像および第2の画像の一方)は、光電変換領域805および806で得られた画素信号を加算処理した加算信号(第1および第2の画像の他方)に対して絞りを1段変更して得られた画素信号と同等になる。つまり、1回の撮影で被写界深度の異なる2枚の画像進行が取得できることになる。
なお、図9に示す例では、光電変換領域を2つの領域に分割したが、光電変換領域を3つ以上の領域に分割すれば、互いに被写体深度の異なる複数の画像信号を得ることができる。そして、光電変換領域を3つ以上の領域に分割した際においては、同心円の最も内側に位置する領域で得られる画像と全ての領域で得られる画像とが最も被写界深度の異なる2枚の画像となる。
図10は、図8に示すカメラ700において行われる擬似ステレオ画像の取得を説明するためのフローチャートである。なお、図10において、図3と同一のステップについては同一の参照符号を付す。
ステップS301において、擬似ステレオ画像撮影モードが選択されると、CPU113は設定された撮影パラメータに応じて主被写体にピントを合わせて撮影を行う(ステップS902)。
なお、撮影パラメータの設定に当たっては、撮影者が撮影パラメータ設定部115で設定した撮影パラメータを用いるようにしてもよく、予め定められた撮影パラメータを用いるようにしてもよい。
続いて、瞳分割画像取得部712は複数の光電変換領域によって得られた画像信号を用いて(つまり、瞳分割によって)被写界深度の異なる2枚の画像信号を生成する(ステップS903)。そして、2枚の画像信号は信号処理部106で信号処理された後、画像AおよびBとしてCPU113に与えられる。
この際、信号処理部106は、CPU113の制御下で2枚の画像信号のレベルが等価になるようにゲインの調整を行い、被写界深度の異なる2枚の画像信号の露出を等価に処理する(ステップS904)。
その後、図3で説明したようにして、ステップS306〜S308の処理が行われて、擬似ステレオ画像取得処理が終了する。
このように、本発明の第2の実施形態では、一回の撮影によって擬似ステレオ画像を得ることができるので、第1の実施形態の効果に加えて、さらに撮影者の負担を低減することができる。
上述の説明から明らかなように、図1に示す例においては、撮影レンズユニット101、撮像素子105、A/D変換部105、信号処理部106、およびシステム制御用CPU113が撮像手段として機能する。また、差分量演算部119およびシステム制御用CPU113が差分量算出手段として機能する。
さらに、奥行き方向決定部120およびシステム制御用CPU113が奥行き決定手段として機能し、擬似ステレオ画像生成部123およびシステム制御用CPU113がステレオ画像生成手段として機能する。
加えて、図8に示す例において、領域加算画像取得部712、信号処理部106、およびシステム制御用CPU113が領域加算手段として機能し、信号処理部106およびシステム制御用CPU113がゲイン調整手段として機能する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を撮像装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを撮像装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
上記の制御方法および制御プログラムの各々は、少なくとも撮像ステップ、差分量算出ステップ、奥行き決定ステップ、およびステレオ画像生成ステップを有している。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。つまり、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種の記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。
104 撮像素子
105 A/D変換部
113 システム制御用CPU
114 表示部
115 撮影パラメータ設定部
116 撮影モード切替部
119 差分量演算部
120 奥行き方向決定部
123 疑似ステレオ画像生成部
712 領域加算画像取得部(瞳分割画像取得部)

Claims (12)

  1. 互いに被写界深度の異なる第1の画像および第2の画像を撮影する撮像手段と、
    前記第1の画像および第2の画像について互いに対応する領域において画素値の差分を求めて差分量を得る差分量算出手段と、
    前記差分量に応じて前記領域の各々について画像中の奥行きを決定する奥行き決定手段と、
    前記奥行きに応じて前記第1の画像又は第2の画像から右目用画像および左目用画像を生成するステレオ画像生成手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像手段は連続撮影によって前記第1の画像および前記第2の画像を得ることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像手段は、2次元マトリックス状に画素が配列された撮像素子を備え、前記画素の各々に備えられた光電変換部が同心円状に複数の光電変換領域に分割されており、
    さらに、前記撮像手段は、前記複数の光電変換領域から得られる画像信号を加算処理して互いに被写体深度の異なる前記第1の画像および前記第2の画像を得る領域加算手段を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記差分量算出手段は、前記対応する領域において画素毎の画素値の差分を求めて当該差分の絶対値の和を差分量とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記奥行き決定手段は前記差分量と予め設定された閾値とを比較して、その比較結果に応じて前記領域が手前側に位置するか又は奥側に位置するかを示す奥行きを決定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像手段は、前記第2の画像を撮影する際、前記第1の画像を撮影した際の露光量と等価な露光量とすることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像手段は、前記第2の画像を撮影する際、前記第1の画像を撮影した際の被写界深度に対して被写界深度を変化させて撮影を行うことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記撮像手段は、前記第2の画像を撮影する際、前記第1の画像を撮影した際のシャッタースピードよりも遅くならないようにシャッタースピードの設定を行うことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記領域加算手段で得られた前記第1の画像および前記第2の画像のレベルが等価になるようにゲインを調整するゲイン調整手段を有すること特徴する請求項3に記載の撮像装置。
  10. 前記領域加算手段は前記第1の画像として前記複数の光電変換領域のうち最も内側に位置する光電変換領域から出力された画像信号に応じて前記第1の画像および前記第2の画像の一方を生成し、前記複数の光電変換領域から出力された全ての画像信号を加算して前記第1の画像および前記第2の画像の他方を生成することを特徴とする請求項3又は9に記載の撮像装置。
  11. 被写体を撮影して得られた画像から立体的画像であるステレオ画像を生成する撮像装置の制御方法であって、
    互いに被写界深度の異なる第1の画像および第2の画像を撮影する撮像ステップと、
    前記第1の画像および第2の画像について互いに対応する領域において画素値の差分を求めて差分量を得る差分量算出ステップと、
    前記差分量に応じて前記領域の各々について画像中の奥行きを決定する奥行き決定ステップと、
    前記奥行きに応じて前記第1の画像又は第2の画像から前記ステレオ画像として右目用画像および左目用画像を生成するステレオ画像生成ステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  12. 被写体を撮影して得られた画像から立体的画像であるステレオ画像を生成する撮像装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記撮像装置が備えるコンピュータに、
    互いに被写界深度の異なる第1の画像および第2の画像を撮影する撮像ステップと、
    前記第1の画像および第2の画像について互いに対応する領域において画素値の差分を求めて差分量を得る差分量算出ステップと、
    前記差分量に応じて前記領域の各々について画像中の奥行きを決定する奥行き決定ステップと、
    前記奥行きに応じて前記第1の画像又は第2の画像から前記ステレオ画像として右目用画像および左目用画像を生成するステレオ画像生成ステップと、
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
JP2012176949A 2012-08-09 2012-08-09 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム Pending JP2014036362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012176949A JP2014036362A (ja) 2012-08-09 2012-08-09 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012176949A JP2014036362A (ja) 2012-08-09 2012-08-09 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014036362A true JP2014036362A (ja) 2014-02-24

Family

ID=50285085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012176949A Pending JP2014036362A (ja) 2012-08-09 2012-08-09 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014036362A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2015170762A1 (ja) * 2014-05-09 2017-04-20 株式会社湯山製作所 薬剤仕分装置
US9769456B2 (en) 2014-11-13 2017-09-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Camera for measuring depth image and method of measuring depth image
KR20170115803A (ko) * 2016-04-08 2017-10-18 재단법인 다차원 스마트 아이티 융합시스템 연구단 낮은 복잡도로 깊이 정확도를 향상시키는 멀티 애퍼처 카메라 및 그 동작 방법
WO2022201319A1 (ja) * 2021-03-23 2022-09-29 日本電信電話株式会社 画像処理装置、方法およびプログラム
WO2022201305A1 (ja) * 2021-03-23 2022-09-29 日本電信電話株式会社 画像処理装置、方法およびプログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009207188A (ja) * 2009-06-15 2009-09-10 Seiko Epson Corp 撮像装置及びコンピュータプログラム
JP2010191366A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Nikon Corp 撮像装置
JP2011019088A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Fujifilm Corp 複眼撮像装置
JP2011066827A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Casio Computer Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
WO2012056686A1 (ja) * 2010-10-27 2012-05-03 パナソニック株式会社 3次元画像補間装置、3次元撮像装置および3次元画像補間方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010191366A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Nikon Corp 撮像装置
JP2009207188A (ja) * 2009-06-15 2009-09-10 Seiko Epson Corp 撮像装置及びコンピュータプログラム
JP2011019088A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Fujifilm Corp 複眼撮像装置
JP2011066827A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Casio Computer Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
WO2012056686A1 (ja) * 2010-10-27 2012-05-03 パナソニック株式会社 3次元画像補間装置、3次元撮像装置および3次元画像補間方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2015170762A1 (ja) * 2014-05-09 2017-04-20 株式会社湯山製作所 薬剤仕分装置
US9769456B2 (en) 2014-11-13 2017-09-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Camera for measuring depth image and method of measuring depth image
KR20170115803A (ko) * 2016-04-08 2017-10-18 재단법인 다차원 스마트 아이티 융합시스템 연구단 낮은 복잡도로 깊이 정확도를 향상시키는 멀티 애퍼처 카메라 및 그 동작 방법
WO2022201319A1 (ja) * 2021-03-23 2022-09-29 日本電信電話株式会社 画像処理装置、方法およびプログラム
WO2022201305A1 (ja) * 2021-03-23 2022-09-29 日本電信電話株式会社 画像処理装置、方法およびプログラム
JP7456553B2 (ja) 2021-03-23 2024-03-27 日本電信電話株式会社 画像処理装置、方法およびプログラム
JP7568060B2 (ja) 2021-03-23 2024-10-16 日本電信電話株式会社 画像処理装置、方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8599245B2 (en) Image processing apparatus, camera, and image processing method
US8885026B2 (en) Imaging device and imaging method
US9077976B2 (en) Single-eye stereoscopic image capturing device
US8854528B2 (en) Imaging apparatus
CN108462830B (zh) 摄像装置及摄像装置的控制方法
US8823778B2 (en) Imaging device and imaging method
JP5788518B2 (ja) 単眼立体撮影装置、撮影方法及びプログラム
US20110109727A1 (en) Stereoscopic imaging apparatus and imaging control method
US20130182082A1 (en) Stereoscopic imaging device and stereoscopic imaging method
US9838667B2 (en) Image pickup apparatus, image pickup method, and non-transitory computer-readable medium
JP2013041103A (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム
JP5160460B2 (ja) 立体撮像装置および立体撮像方法
JP5449551B2 (ja) 画像出力装置、方法およびプログラム
JP2014036362A (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
US20110025824A1 (en) Multiple eye photography method and apparatus, and program
WO2014064946A1 (ja) 撮像装置、画像処理装置、撮像装置の制御プログラムおよび画像処理装置の制御プログラム
US9106900B2 (en) Stereoscopic imaging device and stereoscopic imaging method
US9124866B2 (en) Image output device, method, and recording medium therefor
JP5825932B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム、及び記録媒体
JP2012124650A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP5860251B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム
JP2012028871A (ja) 立体画像表示装置、立体画像撮影装置、立体画像表示方法及び立体画像表示プログラム
WO2015163350A1 (ja) 画像処理装置、撮像装置及び画像処理プログラム
JP2010028219A (ja) 撮影装置
CN105939471B (zh) 图像处理装置、摄像装置以及图像处理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170110