JP2014033032A - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な方法で作製され配線抵抗が低い配線基板及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】絶縁性の基材9と、基材9の一方の面に形成された第1配線層1と、基材9の他方の面に形成された第2配線層2と、第1配線層1と第2配線層2とを電気的に接続する導体3と、を備えた配線基板101であって、導体3が、基材9を貫通して第1配線層1を貫通しない孔9hに形成されており、第2配線層2が、平面視し且つ透視し、第1配線層1の一部を横切っており、第1配線層1が、基材9上に形成されバインダー樹脂と導電性部材とを含有する第1下層導電体1Aと、第1下層導電体1A上に形成され金属からなる第1上層導電体1Bと、を有し、第2配線層2が、基材9上に形成されバインダー樹脂と導電性部材とを含有する第2下層導電体2Aと、第2下層導電体2A上に形成され金属からなる第2上層導電体2Bと、を有することを特徴としている。
【選択図】図2
【解決手段】絶縁性の基材9と、基材9の一方の面に形成された第1配線層1と、基材9の他方の面に形成された第2配線層2と、第1配線層1と第2配線層2とを電気的に接続する導体3と、を備えた配線基板101であって、導体3が、基材9を貫通して第1配線層1を貫通しない孔9hに形成されており、第2配線層2が、平面視し且つ透視し、第1配線層1の一部を横切っており、第1配線層1が、基材9上に形成されバインダー樹脂と導電性部材とを含有する第1下層導電体1Aと、第1下層導電体1A上に形成され金属からなる第1上層導電体1Bと、を有し、第2配線層2が、基材9上に形成されバインダー樹脂と導電性部材とを含有する第2下層導電体2Aと、第2下層導電体2A上に形成され金属からなる第2上層導電体2Bと、を有することを特徴としている。
【選択図】図2
Description
本発明は、基材上に配線層が形成された配線基板及びその製造方法に関する。
基材上に配線パターンが形成された配線基板は、電子機器の中で数多く使用されている。その代表とも言えるプリント配線板(PCB、Printed Circuit Board)は、集積回路、抵抗器、コンデンサー等の多数の電子部品を表面に固定でき、その部品間を金属配線で接続できるようになっており、広い分野で、広い用途に用いられている。また、他の配線基板として、キーボード等に用いられスイッチ機能を備えた導電性ペーストを用いたフィルム配線も良く知られている。
上述した用途に用いられる配線パターン及びその製造のひとつとして、図7に示すような配線パターンが特許文献1に開示されている。図7は、特許文献1(従来例1)のプリントコイル(配線パターン)基板700を示した構成斜視図である。プリントコイル基板700は、図7に示すように、絶縁基板701の両面に貼り付けられた銅等の金属箔をエッチングしてプリントコイル702とし(裏面側のプリントコイルは図示されていない)、両面のプリントコイル702をスルーホール703で接続して作製され、更に絶縁基板701の端面(側面)には、外部接続用の端子(741、742)が設けられている。このプリントコイル基板700は、プリント配線板で一般に用いられている技術、所謂サブトラクティブ法を用いており、大電流を流す電源トランス等に適用するため、銅箔上に更にめっきを行い、導体補強をしていることを特徴としている。
しかしながら、従来例1のような銅箔の殆どをエッチング除去してしまう配線パターンには、このサブトラクティブ法は材料及び工程に無駄が多く不向きであると一般的に言われている。更に、導体補強するために工程を更に複雑にした従来例1は、大電流を流す場合でない製品には、オーバースペックであり、このような工程は不要なものであった。
一方、図8に示すようなアディティブ法を用いた印刷配線板が古くから知られている。図8は、特許文献2(従来例2)に開示されているクロスオーバー印刷配線基板800の一部の断面図を示している。クロスオーバー印刷配線基板800は、図8に示すように、絶縁基板810の一方の面上に、銀系の導電性インク(ペースト)を用いた第1の配線811が形成されており、内側の第1の配線811の上方側には、第1の絶縁皮膜層812a、第2の絶縁皮膜層812b、第3の絶縁皮膜層812cが、順に積層されている。また、第3の絶縁皮膜層812cの上には、銀系の導電性インク(ペースト)を用いた第2の配線814が形成されており、孔813a、孔813bに形成された導体を介し、外側の第1の配線811aと外側の第1の配線811bとが第2の配線814、所謂ジャンパー配線により、電気的に接続されている。これら各層の作製には、全ての層の形成において、安価なスクリーン印刷法を用いている。これらにより、第1の絶縁皮膜層812a、第2の絶縁皮膜層812b及び第3の絶縁皮膜層812cにより、第2の配線814が断線しにくいとともに、導電性を有した配線層が2層以上となる多層配線が可能となり、しかもエッチングやめっき等の工程を有しないので、簡易な方法で配線基板が得られるとしている。
しかしながら、従来例2のような導電性インク(ペースト)を用いた配線基板では、配線抵抗が高く、小電流だけを流す用途(製品)にしか使用できないと言う課題があった。そこで、配線抵抗をより低抵抗する方法が、図9に示すように、特許文献3に開示されている。図9は、特許文献3(従来例3)に開示されている配線基板900の工程を説明した模式図であり、図9(a)は、基材911の表面に下層導電パターン912が形成された状態を示す断面図の一部であり、図9(b)は、更に下層導電パターン912上に上層導電パターン913が形成された状態を示す断面図の一部である。配線基板900は、先ず、図9(a)に示すように、インクジェット印刷装置により、有機材料やセラミック材料等の基材911の表面に銀微粒子が含有された導電化剤を塗布し、加熱硬化させて下層導電パターン912を形成する。次に、図9(b)に示すように、無電解めっき法或いは電気めっき法を用いて、下層導電パターン912上に銅等の金属膜である上層導電パターン913を形成し、配線基板900とする。これにより、アディティブ法のみを使用し、配線抵抗が低い配線基板900を容易に提供できるとしている。
しかしながら、従来例3では、基材911の片側面だけの配線構成なので、従来例1のような渦巻き状のコイルで2つの配線(表面側と裏面側のプリントコイル)が横切って端面(側面)から端子を取り出すタイプには適用できない。例えば、従来例2のようなジャンパー配線(第2の配線814)があれば、多層配線が可能であるが、そのような方法は、従来例3には開示されていない。
そこで、従来例2に従来例3の方法を適用すると、図5及び図6に示す比較例のようになる。図5は、比較例の配線基板500の平面図である。図6は、比較例の配線基板500の断面図であり、図6(a)は、図5に示すV−V線における図であり、図6(b)は、図5に示すVI−VI線における図である。配線基板500は、図5及び図6に示すように、絶縁基板509の一方の面上に、銀系の導電性インク(ペースト)を用いた下層配線511が形成されており、下層配線511の一部の上方には、絶縁皮膜層514が設けられており、絶縁皮膜層514の上方には、ジャンパー配線515が設けられている。更に、下層配線511及びジャンパー配線515に積層されて、めっきで形成された上層配線512が形成されている。これにより、従来例2より配線抵抗が大幅に低くなり、従来例3では実現できなかった多層配線が可能となる。
しかしながら、絶縁皮膜層514が設けられた後にめっきが施されたので、図6(b)に示すように、下層配線511の一部には、下層配線511の上に上層配線512が形成されない部分が生じている(図5及び図6(b)では511aと示している)。このため、その部分の下層配線511aの抵抗が高くなり、それにより、全体の配線の配線抵抗が高くなると言う課題があった。
また、適用する手順を逆にして、予め下層配線511の上に上層配線512を形成した後に絶縁被膜層514を形成し、ジャンパー配線515を形成した場合には、上層配線512の厚みによる段差が大きいため、絶縁被膜層514を十分に厚くしないとジャンパー配線515が断線するおそれがある。また、ジャンパー配線515の上には、上層配線512が形成されないため、ジャンパー配線515の部分の抵抗が高くなり、これにより、全体の配線の配線抵抗が高くなると言う課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、簡単な方法で作製され配線抵抗が低い配線基板及びその製造方法を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の請求項1による配線基板は、絶縁性の基材と、前記基材の一方の面に形成された第1配線層と、前記基材の他方の面に形成された第2配線層と、前記第1配線層と前記第2配線層とを電気的に接続する導体と、を備えた配線基板であって、前記導体が、前記基材を貫通して前記第1配線層を貫通しない孔に形成されており、前記第2配線層が、平面視し且つ透視し、前記第1配線層の一部を横切っており、前記第1配線層が、前記基材上に形成されバインダー樹脂と導電性部材とを含有する第1下層導電体と、前記第1下層導電体上に形成され金属からなる第1上層導電体と、を有し、前記第2配線層が、前記基材上に形成されバインダー樹脂と導電性部材とを含有する第2下層導電体と、前記第2下層導電体上に形成され金属からなる第2上層導電体と、を有することを特徴としている。
また、本発明の請求項2による配線基板は、前記第1上層導電体及び前記第2上層導電体の金属が、銅若しくは銅を含有する銅合金であり、前記第1下層導電体及び前記第2下層導電体の前記導電性部材が、銀若しくは銀を含有する銀合金の金属粉体であることを特徴としている。
また、本発明の請求項3による配線基板は、前記第1配線層が、渦巻き状のコイルパターンを含むことを特徴としている。
また、本発明の請求項4による配線基板は、前記導体が、前記孔の内周面の少なくても一部に形成された第3下層導電体と、前記第3下層導電体上に形成された第3上層導電体と、を有し、前記第3下層導電体が、バインダー樹脂と導電性部材とを含有し、前記第3上層導電体が、金属からなることを特徴としている。
また、本発明の請求項5による配線基板の製造方法は、絶縁性の基材と、前記基材の一方の面に形成された第1配線層と、前記基材の他方の面に形成された第2配線層と、前記第1配線層と前記第2配線層とを電気的に接続し前記基材を貫通して前記第1配線層を貫通しない孔に形成された導体と、を備えた配線基板の製造方法であって、前記基材の一方の面に、バインダー樹脂と導電性部材とを含有したパターン状の第1下層導電体を形成する第1導体形成工程と、前記基材の他方の面側から、前記第1下層導電体に至る前記孔を形成する孔形成工程と、前記基材の他方の面に、バインダー樹脂と導電性部材とを含有した第2下層導電体を形成するとともに、前記孔の内周面の少なくても一部に、バインダー樹脂と導電性部材とを含有した第3下層導電体を形成する第2導体形成工程と、前記第1下層導電体に通電して、前記第1下層導電体上に金属からなる第1上層導電体を形成するとともに、前記第2下層導電体に通電して、前記第2下層導電体上に金属からなる第2上層導電体を形成する第3導体形成工程と、を有することを特徴としている。
また、本発明の請求項6による配線基板の製造方法は、前記孔形成工程における前記孔の形成がレーザ光の照射により行われることを特徴としている。
また、本発明の請求項7による配線基板の製造方法は、前記第1下層導電体及び前記第2下層導電体の前記導電性部材が、銀若しくは銀を含有する銀合金の金属粉体であり、前記第1導体形成工程及び前記第2導体形成工程が、前記バインダー樹脂と前記金属粉体とを含有した導電性ペーストを印刷する印刷工程を有していることを特徴としている。
また、本発明の請求項8による配線基板の製造方法は、前記第1上層導電体及び前記第2上層導電体の金属が、銅若しくは銅を含有する銅合金であり、前記第3導体形成工程が、該金属の電気めっきを行うメッキ工程を有していることを特徴としている。
また、本発明の請求項9による配線基板の製造方法は、前記導体が、前記第3下層導電体上に形成された第3上層導電体を有し、前記第3上層導電体が、前記第3導体形成工程の前記メッキ工程で形成されることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、本発明の配線基板は、第1配線層と第1配線層の一部を横切って形成された第2配線層とが、第1下層導電体及び第2下層導電体上に、金属からなる第1上層導電体及び第2上層導電体を有しているので、第1配線層及び第2配線層の配線抵抗を低くすることができる。しかも、第1下層導電体及び第2下層導電体がバインダー樹脂と導電性部材とを含有する層なので、簡単にパターニングを行うことができ、第1配線層及び第2配線層を形成することができる。また、孔が第1配線層を貫通していないことにより、第1下層導電体と第3下層導電体と第2下層導電体が確実に電気的に接続される。これらのことにより、絶縁性の基材の面に形成する配線を簡単な方法で作製することができ、しかも配線の配線抵抗を低くすることができる。したがって、簡単な方法で作製され配線抵抗が低い配線基板を提供することができる。
請求項2の発明によれば、本発明の配線基板は、第1上層導電体及び第2上層導電体の金属が銅若しくは銅を含有する銅合金であるので、比抵抗の小さい銅或いは銅合金のため、第1上層導電体及び第2上層導電体の抵抗を低くすることができる。また、第1下層導電体及び第2下層導電体の導電性部材が銀若しくは銀を含有する銅合金の金属粉体であるので、比抵抗の小さい銀或いは銀合金のため、第1下層導電体及び第2下層導電体の抵抗も低くすることができる。これらのことにより、絶縁性の基材の面に形成する配線の配線抵抗をより低くすることができる。
請求項3の発明によれば、本発明の配線基板は、第1配線層が渦巻き状のコイルパターンであるので、アンテナに好適に用いることができる。
請求項4の発明によれば、本発明の配線基板は、基材を貫通する孔に形成された導体が、第3下層導電体上に、金属からなる第3上層導電体を有しているので、導体の配線抵抗を低くすることができる。しかも、第3下層導電体がバインダー樹脂と導電性部材とを含有する層なので、簡単な方法で導体が形成されている。このことにより、絶縁性の基材に形成する配線をより簡単な方法で作製することができ、しかも配線の配線抵抗をより一層低くすることができる。
請求項5の発明によれば、本発明の配線基板の製造方法は、バインダー樹脂と導電性部材とを含有した第1下層導電体及び第2下層導電体を形成する第1導体形成工程及び第2導体形成工程を有しているので、簡単な方法で第1下層導電体及び第2下層導電体を形成することができる。しかも、第1下層導電体及び第2下層導電体上に、金属からなる第1上層導電体及び第2上層導電体を形成する第3導体形成工程を有しているので、配線抵抗を低くすることができる上に、容易に第1上層導電体及び第2上層導電体を形成することができる。このことにより、絶縁性の基材の面に形成する第1配線層及び第2配線層の配線抵抗を低くすることができ、しかも第1配線層及び第2配線層を簡単な方法で作製することができる。したがって、簡単な方法で作製され配線抵抗が低い配線基板の製造方法を提供することができる。
請求項6の発明によれば、本発明の配線基板の製造方法は、孔形成工程における孔の形成にレーザ光を用いているので、第1下層導電体にダメージを与えることなく、精度良くしかも短時間で、孔を形成することができる。このことにより、配線基板を容易に作製することができる。
請求項7の発明によれば、本発明の配線基板の製造方法は、第1導体形成工程及び第2導体形成工程が、導電性ペーストを印刷する印刷工程を有しているので、フォトリソなどの複雑な工程を経ることなく、第1下層導電体及び第2下層導電体を容易に形成することができる。このことにより、配線基板をより容易に作製することができる。
請求項8の発明によれば、本発明の配線基板の製造方法は、第3導体形成工程が電気めっきを行うメッキ工程を有しているので、電気めっきという簡単な方法で、第1上層導電体及び第2上層導電体を形成することができる。このことにより、配線抵抗が低い配線基板をより容易に作製することができる。
請求項9の発明によれば、本発明の配線基板の製造方法は、第3下層導電体上に形成された第3上層導電体が第3導体形成工程のメッキ工程で形成されるので、第3上層導電体により導体の抵抗を下げられることに加え、メッキ工程で同時に形成することができる。このことにより、配線抵抗が低い配線基板をより一層容易に作製することができる。
したがって、本発明の配線基板及びその製造方法は、簡単な方法で作製され配線抵抗が低い配線基板を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の配線基板101の平面図である。図2は、本発明の第1実施形態の配線基板を説明する図であって、図1に示すII−II線における断面図である。
図1は、本発明の第1実施形態の配線基板101の平面図である。図2は、本発明の第1実施形態の配線基板を説明する図であって、図1に示すII−II線における断面図である。
本発明の第1実施形態の配線基板101は、図1及び図2に示すように、基材9と、基材9の一方の面に形成された第1配線層1と、基材9の他方の面に形成された第2配線層2と、第1配線層1と第2配線層2とを電気的に接続する導体3と、を備えて構成される。
基材9は、絶縁性のフィルム基材を用いており、厚さ25μm程度で、100mm×7mm程度の大きさのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを好適に用いている。他に、ポリエチレンナフタレート(PEN)やポリフェニレンサルファイド(PPS)等のフィルム基材を用いても良い。なお、フィルム基材を好適に用いたが、フィルム基材に限るものではなく、例えば板状の形状であっても良い。
第1配線層1は、図1に示すように、渦巻き状のコイルパターンを含む配線部1Lと、3つのパッド部1P(1P1、1P2及び1P3)とから構成され、図2に示すように、基材9の一方の面に形成されている。これにより、本発明の第1実施形態の配線基板101は、アンテナに好適に用いることができる。なお、渦巻き状のコイルパターンとして、矩形のパターンを用いたが、円形のパターンであっても良い。また、第1配線層1の配線部1L及びパッド部1Pは、図1及び図2に示すように、基材9上に形成された第1下層導電体1Aと、第1下層導電体1A上に積層されて形成された第1上層導電体1Bとの、2層から形成されている。
第1下層導電体1Aは、バインダー樹脂と導電性部材とを含有した導電性ペーストをスクリーン印刷法で印刷し、乾燥,固化して作製している。バインダー樹脂として、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、などを用いることができるが、印刷に適する樹脂であればどのようなものでも好適に用いることができる。また、導電性部材として、銀若しくは銀を含有する銀合金の金属粉体を用いており、この金属粉体を溶剤及びバインダー樹脂に混ぜ込んで導電性ペーストとして作製し、スクリーン印刷に用いている。他の導電性部材として、金、銀、銅、白金、インジウム、スズ、イットリウム、ハフニウム、チタン、鉄、などの金属の粒子を好適に用いることができる。
第1上層導電体1Bは、金属からなり、銅若しくは銅を含有する銅合金を、電気めっき或いは無電解めっきにより、作製されている。これにより、第1上層導電体1Bの表面は平滑になり、例えば13.65MHzと高い周波数を用いる、所謂RFID(Radio Frequency Identification)に代表される近距離無線通信のアンテナの場合、配線の高周波抵抗が小さくなり、より好適に用いることができる。
第2配線層2は、図1に示すように、第1配線層1を平面視して、第1配線層1の一部を横切るようにして、基材9の他方の面に形成されている。つまり、第2配線層2は、第1配線層1を平面視し且つ基材9を透視して、横切っている。また、第2配線層2は、図2に示すように、基材上に形成された第2下層導電体2Aと、第2下層導電体2A上に積層されて形成された第2上層導電体2Bとの、2層から形成されている。
第2下層導電体2Aは、第1下層導電体1Aと同様に、バインダー樹脂と導電性部材とを含有した導電性ペーストをスクリーン印刷法で印刷し、乾燥,固化して作製している。バインダー樹脂として、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、などを用いることができるが、印刷に適する樹脂であればどのようなものでも好適に用いることができる。また、導電性部材として、銀若しくは銀を含有する銀合金の金属粉体を用いており、この金属粉体を溶剤及びバインダー樹脂に混ぜ込んで導電性ペーストとして作製し、スクリーン印刷に用いている。他の導電性部材として、金、銀、銅、白金、インジウム、スズ、イットリウム、ハフニウム、チタン、鉄、などの金属の粒子を好適に用いることができる。
第2上層導電体2Bは、第1上層導電体1Bと同様に、金属からなり、銅若しくは銅を含有する銅合金を、電気めっき或いは無電解めっきにより、作製している。この第2上層導電体2Bは、第1上層導電体1Bの作製と同時に行われる。
導体3は、図2に示すように、基材9を貫通して第1配線層1の2つのパッド部1P(1P2及び1P3)の直下で、パッド部1P(1P2及び1P3)を貫通しない孔9hに形成されている。また、本発明の第1実施形態では、孔9hは、例えば第1下層導電層1Aの形成後に基材9に穿孔されて形成されている。また、導体3は、孔9hを全て埋めるようにして形成された第3下層導電体3Aから構成されている。
第3下層導電体3Aは、第1下層導電体1A及び第2下層導電体2Aと同様に、バインダー樹脂と導電性部材とを含有した導電性ペーストを、孔9hを全て埋めるようにしてスクリーン印刷法で印刷し、乾燥,固化して作製している。この第3下層導電体3Aは、第2下層導電体2Aの作製と同時に行われる。これにより、孔9hの底面となる第1下層導電体1Aと第2下層導電体2Aとが確実に接続される。
以上のようにして構成された本発明の第1実施形態の配線基板101は、第1配線層1及び第2配線層2が、第1下層導電体1A及び第2下層導電体2A上に、金属からなる第1上層導電体1B及び第2上層導電体2Bが積層されているので、第1配線層1及び第2配線層2の配線抵抗を低くすることができる。しかも、第1下層導電体1A及び第2下層導電体2Aがバインダー樹脂と導電性部材とを含有する層なので、簡単にパターニングを行うことができ、第1配線層1及び第2配線層2を形成することができる。また、孔9hが第1配線層1を貫通していないことにより、第1下層導電体1Aと第3下層導電体3Aと第2下層導電体2Aが確実に電気的に接続される。これらのことにより、絶縁性の基材9の面に形成する配線を簡単な方法で作製することができ、しかも配線の配線抵抗を低くすることができる。
更に、本発明の第1実施形態の配線基板101は、第1上層導電体1B及び第2上層導電体2Bの金属が銅若しくは銅を含有する銅合金であるので、比抵抗の小さい銅或いは銅合金のため、第1上層導電体1B及び第2上層導電体2Bの抵抗を低くすることができる。また、第1下層導電体1A及び第2下層導電体2Aの導電性部材が銀若しくは銀を含有する銅合金の金属粉体であるので、比抵抗の小さい銀或いは銀合金のため、第1下層導電体1A及び第2下層導電体2Aの抵抗も低くすることができる。これらのことにより、絶縁性の基材9の面に形成する配線の配線抵抗をより低くすることができる。
また、本発明の第1実施形態では、導体3の第3下層導電体3Aが、孔9hを全て埋めるようにして形成されているが、図4に示すように、導体3が構成されていても良い。図4は、本発明の第1実施形態の配線基板101の変形例を説明する図であって、図4(a)は、図2に示すQ部分と比較して示した変形例1であり、図4(b)は、図2に示すQ部分と比較して示した変形例2であり、図4(c)は、図2に示すQ部分と比較して示した変形例3である。
図4(a)に示すように、導体C3が、孔9hの内周面に形成された第3下層導電体C3Aと、第3下層導電体C3A上に形成された第3上層導電体C3Bと、を有して構成されている。第3上層導電体C3Bは、第1上層導電体1B及び第2上層導電体2Bと同様に、金属からなり、銅若しくは銅を含有する銅合金を、電気めっき或いは無電解めっきにより、作製されている。この第3上層導電体C3Bは、第1上層導電体1B及び第2上層導電体2Bの作製と同時に行われる。これにより、導体3と比較して、金属からなる第3上層導電体C3Bを有しているので、導体C3の配線抵抗を低くすることができる。このことにより、配線の配線抵抗をより一層低くすることができる。
また、図4(b)に示すように、孔E9hの内周面をテーパー形状にして、第3下層導電体D3Aの印刷による作製及び第3上層導電体D3Bのめっきよる作製を容易にできるようにしても良い。また、図4(c)に示すように、第3下層導電体E3Aが内周面の側壁のみに形成され、第3上層導電体E3Bが第3下層導電体E3A上及び第1配線層1の第1下層導電体1A上に形成されるように構成しても良い。いずれの場合も、導体3と比較して、金属からなる第3上層導電体(D3B、E3B)を有しているので、導体(D3、E3)の配線抵抗を低くすることができ、配線の配線抵抗をより一層低くすることができる。
以上により、本発明の配線基板101は、第1配線層1と第1配線層1の一部を横切って形成された第2配線層2とが、第1下層導電体1A及び第2下層導電体2A上に、金属からなる第1上層導電体1B及び第2上層導電体2Bを有しているので、第1配線層1及び第2配線層2の配線抵抗を低くすることができる。しかも、第1下層導電体1A及び第2下層導電体2Aがバインダー樹脂と導電性部材とを含有する層なので、簡単にパターニングを行うことができ、第1配線層1及び第2配線層2を形成することができる。これらのことにより、絶縁性の基材9の面に形成する配線を簡単な方法で作製することができ、しかも配線の配線抵抗を低くすることができる。したがって、簡単な方法で作製され配線抵抗が低い配線基板101を提供することができる。
また、第1上層導電体1B及び第2上層導電体2Bの金属が銅若しくは銅を含有する銅合金であるので、比抵抗の小さい銅或いは銅合金のため、第1上層導電体1B及び第2上層導電体2Bの抵抗を低くすることができる。また、第1下層導電体1A及び第2下層導電体2Aの導電性部材が銀若しくは銀を含有する銅合金の金属粉体であるので、比抵抗の小さい銀或いは銀合金のため、第1下層導電体1A及び第2下層導電体2Aの抵抗も低くすることができる。これらのことにより、絶縁性の基材9の面に形成する配線の配線抵抗をより低くすることができる。
また、第1配線層1が渦巻き状のコイルパターンであるので、アンテナに好適に用いることができる。
次に、本発明の第1実施形態における配線基板101の製造方法について説明する。図3は、本発明の第1実施形態の配線基板101の製造方法を説明する構成図であって、図3(a)は、第1導体形成工程が終了した状態を示し、図3(b)は、孔形成工程が終了した状態を示し、図3(c)は、第2導体形成工程が終了した状態を示し、図3(d)は、第3導体形成工程が終了した状態を示し、図3(e)は、切断工程が終了し、配線基板101が得られた状態を示している。
本発明の第1実施形態の配線基板101の製造方法は、最初に、図3(a)に示すように、第1導体形成工程を行う。第1導体形成工程は、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの基材9を準備し、基材9の一方の面に、バインダー樹脂と導電性部材とを含有した導電性ペーストをスクリーン印刷法でパターン状に印刷した後、それを乾燥,固化させて、第1下層導電体1Aを形成する工程である。使用する導電性ペーストとして、バインダー樹脂及び溶剤に、銀若しくは銀を含有する銀合金の金属粉体を分散させたものを用いた。また、第1下層導電体1Aは、渦巻き状のコイルパターンを含む配線部1Lとパッド部1Pとを形成するためのパターンが描かれている。第1導体形成工程は導電性ペーストを印刷する印刷工程であるので、フォトリソなどの複雑な工程を経ることなく、第1下層導電体1Aを容易に形成することができる。
次に、図3(b)に示すように、孔形成工程を行う。孔形成工程は、図2に示す第1配線層1の2つのパッド部1P(1P2及び1P3)に対応する位置に、基材9の他方の面に側からパッド部1P(1P2及び1P3)を貫通しなく第1下層導電体1Aに至る2つの孔9h(9h2、9h3)を形成する工程である。この2つの孔9h(9h2、9h3)の孔明けは、CO2レーザなどのレーザ光を基材9の所望の位置に照射することによって、容易に達成することができる。これにより、第1下層導電体1Aにダメージを与えることなく、精度良くしかも短時間で、孔9h(9h2、9h3)を形成することができる。なお、図4(b)及び図4(c)に示すような内周面にテーパー形状を有する孔(D9h、E9h)であっても、レーザ光の照射条件を選定することにより、第1下層導電体1Aにダメージを与えることなくテーパー形状を形成することができる。
次に、図3(c)に示すように、第2導体形成工程を行う。第2導体形成工程は、基材9の他方の面に、バインダー樹脂と導電性部材とを含有した導電性ペーストをスクリーン印刷法でパターン状に印刷した後、それを乾燥,固化させて、第2下層導電体2Aを形成する工程である。また、この印刷と同時に、孔形成工程で明けた孔9h(9h2、9h3)にも、導電性ペーストが全て埋まり、第3下層導電体3Aが形成される。第2導体形成工程は導電性ペーストを印刷する印刷工程であるので、フォトリソなどの複雑な工程を経ることなく、第2下層導電体2A及び第3下層導電体3Aを容易に形成することができる。また、孔9hの底面には第1下層導電体1Aが露出しているため、第1下層導電体1Aと第2下層導電体2Aとを確実に電気的に接続することができる。なお、使用する導電性ペーストは、第1導体形成工程と同じものを用いた。
次に、図3(d)に示すように、第3導体形成工程を行う。第3導体形成工程は、図3(d)に示す給電部PWから第1下層導電体1A及び第2下層導電体2Aに通電して、第1下層導電体1A上に金属からなる第1上層導電体1Bを形成するとともに、第2下層導電体2A上に金属からなる第2上層導電体2Bを形成する工程である。この第3導体形成工程は、電気めっきにより銅若しくは銅を含有する銅合金を作製するメッキ工程を有しており、第1上層導電体1B及び第2上層導電体2Bが、その膜厚として25μm程度になるようにメッキ工程を行っている。なお、給電部PWを設けることで片側の1箇所から給電することができ、製造を容易にしているが、給電部PWを設けなく、第1下層導電体1A及び第2下層導電体2Aのそれぞれに電気めっきの端子を接続しても良い。
このメッキ工程では、第1下層導電体1Aと第2下層導電体2Aとが、導体3(3A)により電気的に接続しているので、給電部PWから通電することにより、第1上層導電体1Bと第2上層導電体2Bとを同時に作製することができる。これにより、電気めっきという簡単な方法で、第1上層導電体1B及び第2上層導電体2Bを形成することができ、配線抵抗が低い配線基板101をより容易に作製することができる。また、渦巻き状の長いパターンに片側から給電する場合と比較して、本発明の第1実施形態では、第1下層導電体1Aの片側からと、第2下層導電体2Aから第1下層導電体1Aのもう一方の片側からとで給電を行うので、電圧降下によるめっきムラ(めっき膜厚のバラツキ)を低減することができる。
また、上述した図4に示す変形例1、変形例2及び変形例3の場合、第3下層導電体(C3A、D3A、E3A)上に形成された第3上層導電体(C3B、D3B、E3B)も、このメッキ工程において同時に形成される。これにより、第3上層導電体(C3B、D3B、E3B)により導体(C3、D3、E3)の抵抗を下げられることに加え、配線基板101をより一層容易に作製することができる。
最後に、図3(e)に示すように、切断工程を行う。切断工程は、ビク型或いはピナクル型等の型により、図3(d)に示す給電部PWの部分を切断する工程である。この切断工程では、図示はしていないが、配線基板101の外形加工も同時に行われる。このようにして、配線基板101を作製することができる。
以上により、本発明の配線基板101の製造方法は、バインダー樹脂と導電性部材とを含有した第1下層導電体1A及び第2下層導電体2Aを形成する第1導体形成工程及び第2導体形成工程を有しているので、簡単な方法で第1下層導電体1A及び第2下層導電体2Aを形成することができる。しかも、第1下層導電体1A及び第2下層導電体2A上に、金属からなる第1上層導電体1B及び第2上層導電体2Bを形成する第3導体形成工程を有しているので、配線抵抗を低くすることができる上に、容易に第1上層導電体1B及び第2上層導電体2Bを形成することができる。このことにより、絶縁性の基材9の面に形成する第1配線層1及び第2配線層2の配線抵抗を低くすることができ、しかも第1配線層1及び第2配線層2を簡単な方法で作製することができる。したがって、簡単な方法で作製され配線抵抗が低い配線基板101の製造方法を提供することができる。
また、孔形成工程における孔9hの形成にレーザ光を用いているので、第1下層導電体1Aにダメージを与えることなく、精度良くしかも短時間で、孔9hを形成することができる。このことにより、配線基板101を容易に作製することができる。
また、第1導体形成工程及び第2導体形成工程が、導電性ペーストを印刷する印刷工程を有しているので、フォトリソなどの複雑な工程を経ることなく、第1下層導電体1A及び第2下層導電体2Aを容易に形成することができる。このことにより、配線基板101をより容易に作製することができる。
また、第3導体形成工程が電気めっきを行うメッキ工程を有しているので、電気めっきという簡単な方法で、第1上層導電体1B及び第2上層導電体2Bを形成することができる。このことにより、配線抵抗が低い配線基板101をより容易に作製することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
<変形例1>
上記第1実施形態では、配線部1Lが渦巻き状のコイルパターンを含む構成であったが、渦巻き状のコイルパターンを含むパターンでなくても良く、2つの配線パターンが、平面視し且つ透視して、互いの配線パターンが横切っている場合に、本発明が好適に適用できる。
上記第1実施形態では、配線部1Lが渦巻き状のコイルパターンを含む構成であったが、渦巻き状のコイルパターンを含むパターンでなくても良く、2つの配線パターンが、平面視し且つ透視して、互いの配線パターンが横切っている場合に、本発明が好適に適用できる。
<変形例2>
上記第1実施形態では、導体3が2つの場合を例にして説明を行ったが、2つに限るものではなく、互いの配線パターンが横切っている箇所に合わせて、数多く用いることができる。
上記第1実施形態では、導体3が2つの場合を例にして説明を行ったが、2つに限るものではなく、互いの配線パターンが横切っている箇所に合わせて、数多く用いることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
1 第1配線層
1A 第1下層導電体
1B 第1上層導電体
2 第2配線層
2A 第2下層導電体
2B 第2上層導電体
3、C3、D3、E3 導体
3A、C3A、D3A、E3A 第3下層導電体
C3B、D3B、E3B 第3上層導電体
9 基材
9h、E9h 孔
101 配線基板
1A 第1下層導電体
1B 第1上層導電体
2 第2配線層
2A 第2下層導電体
2B 第2上層導電体
3、C3、D3、E3 導体
3A、C3A、D3A、E3A 第3下層導電体
C3B、D3B、E3B 第3上層導電体
9 基材
9h、E9h 孔
101 配線基板
Claims (9)
- 絶縁性の基材と、前記基材の一方の面に形成された第1配線層と、前記基材の他方の面に形成された第2配線層と、前記第1配線層と前記第2配線層とを電気的に接続する導体と、を備えた配線基板であって、
前記導体は、前記基材を貫通して前記第1配線層を貫通しない孔に形成されており、
前記第2配線層は、平面視し且つ透視し、前記第1配線層の一部を横切っており、
前記第1配線層は、前記基材上に形成されバインダー樹脂と導電性部材とを含有する第1下層導電体と、前記第1下層導電体上に形成され金属からなる第1上層導電体と、を有し、
前記第2配線層は、前記基材上に形成されバインダー樹脂と導電性部材とを含有する第2下層導電体と、前記第2下層導電体上に形成され金属からなる第2上層導電体と、を有することを特徴とする配線基板 - 前記第1上層導電体及び前記第2上層導電体の金属は、銅若しくは銅を含有する銅合金であり、
前記第1下層導電体及び前記第2下層導電体の前記導電性部材は、銀若しくは銀を含有する銀合金の金属粉体であることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。 - 前記第1配線層は、渦巻き状のコイルパターンを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配線基板の製造方法。
- 前記導体は、前記孔の内周面の少なくても一部に形成された第3下層導電体と、前記第3下層導電体上に形成された第3上層導電体と、を有し、
前記第3下層導電体は、バインダー樹脂と導電性部材とを含有し、
前記第3上層導電体は、金属からなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の配線基板。 - 絶縁性の基材と、前記基材の一方の面に形成された第1配線層と、前記基材の他方の面に形成された第2配線層と、前記第1配線層と前記第2配線層とを電気的に接続し前記基材を貫通して前記第1配線層を貫通しない孔に形成された導体と、を備えた配線基板の製造方法であって、
前記基材の一方の面に、バインダー樹脂と導電性部材とを含有したパターン状の第1下層導電体を形成する第1導体形成工程と、
前記基材の他方の面側から、前記第1下層導電体に至る前記孔を形成する孔形成工程と、
前記基材の他方の面に、バインダー樹脂と導電性部材とを含有した第2下層導電体を形成するとともに、前記孔の内周面の少なくても一部に、バインダー樹脂と導電性部材とを含有した第3下層導電体を形成する第2導体形成工程と、
前記第1下層導電体に通電して、前記第1下層導電体上に金属からなる第1上層導電体を形成するとともに、前記第2下層導電体に通電して、前記第2下層導電体上に金属からなる第2上層導電体を形成する第3導体形成工程と、を有することを特徴とする配線基板の製造方法。 - 前記孔形成工程における前記孔の形成がレーザ光の照射により行われることを特徴とする請求項5に記載の配線基板の製造方法。
- 前記第1下層導電体及び前記第2下層導電体の前記導電性部材は、銀若しくは銀を含有する銀合金の金属粉体であり、
前記第1導体形成工程及び前記第2導体形成工程は、前記バインダー樹脂と前記金属粉体とを含有した導電性ペーストを印刷する印刷工程を有していることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の配線基板の製造方法。 - 前記第1上層導電体及び前記第2上層導電体の金属は、銅若しくは銅を含有する銅合金であり、
前記第3導体形成工程は、該金属の電気めっきを行うメッキ工程を有していることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の配線基板の製造方法。 - 前記導体は、前記第3下層導電体上に形成された第3上層導電体を有し、
前記第3上層導電体は、前記第3導体形成工程の前記メッキ工程で形成されることを特徴とする請求項8に記載の配線基板の製造方法。
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WO2019064331A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-04 | テルモ株式会社 | 液体検出装置 |
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- 2012-08-02 JP JP2012171666A patent/JP2014033032A/ja not_active Withdrawn
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