[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2014032862A - 電池セル及び電池パック及び電動工具 - Google Patents

電池セル及び電池パック及び電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2014032862A
JP2014032862A JP2012173020A JP2012173020A JP2014032862A JP 2014032862 A JP2014032862 A JP 2014032862A JP 2012173020 A JP2012173020 A JP 2012173020A JP 2012173020 A JP2012173020 A JP 2012173020A JP 2014032862 A JP2014032862 A JP 2014032862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
battery
battery cell
seal member
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012173020A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Hanawa
浩之 塙
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2012173020A priority Critical patent/JP2014032862A/ja
Publication of JP2014032862A publication Critical patent/JP2014032862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)

Abstract

【課題】第1電極の外部から侵入する異物により、第1電極と第2電極とが短絡することを防止できる電池セルを提供する。
【解決手段】収容空間22に連通する開口部21eを有する電池缶21と、電池缶21の開口部21eに設けられたキャップ24とを有する電池セルであって、電池缶21の外部Bから侵入した異物により、電池缶21とキャップ24とが短絡されることを防止するシール部材32が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、極性が異なる第1電極及び第2電極を有する電池セル、及び複数の電池セルを収容した電池パック、さらに電池パックを着脱することの可能な電動工具に関する。
従来、極性が異なる第1電極及び第2電極を有する電池セルが知られている。また、複数の電池セルを収容した電池パックが知られている。さらに、電池パックが着脱される電動工具が知られている。上記のような電池セル及び電池パック及び電動工具が、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された電動工具は、ハンドル部と、ハンドル部に着脱可能な電池パックとを有する。電池パックは、非導電性の部材で製造された収容ケースを有し、収容ケースはカバーとケース本体とを備えている。この収容ケースの内部にホルダが収容されている。ホルダは、複数の電池セルの電極に接続された接続部材を有している。また電池パックは、接続部材に接続された回路基板を有する。回路基板には、複数のパック側端子が設けられている。
さらに、カバーには、複数の端子挿入孔が設けられている。複数の端子挿入孔は、ケーシングの内部と外部とを連通しており、複数のパック側端子は、複数の端子挿入孔にそれぞれ別個に挿入されている。一方、ハンドル部の下部には、電動モータに電気的に接続された複数の工具側端子が設けられている。そして、特許文献1に記載された電動工具は、電池パックをハンドル部に装着すると、複数の工具側端子と複数のパック側端子とが接続される。
上記の単一の電池セルは、例えば図10に示す構造を有する。電池セル100は、第1電極(負極)としての電池缶101を有する。電池缶101は、胴部102と、環状の保持部103と、胴部102と保持部103とを連続したくびれ部104とを有している。電池缶101の内部には電極体105が設けられている。保持部103は、全周に亘ってコ字形状に屈曲されており、保持部103により、電池缶101の開口部が形成されている。保持部103の内側には、キャップ(第2電極としての正極)107、金属リング108、開裂ベント(開裂弁)109、電流遮断ベント(電流遮断弁)110が設けられている。電流遮断ベント110、開裂ベント109、金属リング108は、電極体105とキャップ107との間に電流が流れる経路を構成する要素である。
さらに、電流遮断ベント110の外周端には、全周に亘って屈曲された屈曲部110aが設けられている。屈曲部110aと保持部103との間には、シール部材111が介在されている。さらに、開裂ベント109の外周端及び金属リング108の外周端及びキャップ107の外周端は、屈曲部110aの内側に配置されている。さらに、屈曲部110aの内側には環状のシール部材112が設けられている。また、シール部材112は、屈曲部110aが、開裂ベント109の外周端及び金属リング108の外周端及びキャップ107の外周端に接触することを防止する。さらに、電池缶101の周りは絶縁チューブ115により覆われている。絶縁チューブ115は、開口部115aを有しており、キャップ107は開口部115aから露出されている。上記構成の電池セル100は、特許文献1に記載されているような電池パックに収容されると、キャップ107は接続板113に接触される。また、接続板113は、絶縁部材114により周辺要素から絶縁される。
特開2012−51064号公報
しかしながら、上記の電池パックは被水する環境におかれると、収容ケースの外部の水が、端子挿入孔を経由して収容ケースの内部に浸入する可能性がある。その水が、電池缶101の開口部へ浸入すると、キャップ107と電池缶101とが短絡(ショート)する可能性があった。
本発明の目的は、第1電極の外部に存在する異物が、第1電極の開口部に侵入して、第1電極と第2電極とが短絡することを防止できる電池セル及び電池パック及び電動工具を提供することにある。
本発明は、収容空間に連通する開口部を有する第1電極と、前記第1電極の前記開口部に設けられ、かつ、前記第1電極とは極性が異なる第2電極とを有する電池セルであって、前記第1電極の外部から侵入した異物により前記第1電極と前記第2電極とが短絡されることを防止するシール部材が設けられていることを特徴とする。
本発明は、収容空間に連通する開口部を有する第1電極と、前記第1電極の前記開口部に設けられ、かつ、前記第1電極とは極性が異なる第2電極とを有する電池セルであって、前記第1電極の外部から侵入した異物により前記第1電極と前記第2電極とが短絡されることを防止するシール部材が設けられていることを特徴とする。
本発明は、前記シール部材は、前記第2電極から離間して配置されることを特徴とする。
本発明は、前記シール部材は、前記開口部に沿って環状に構成され、前記第1電極と前記第2電極とを接続する接続部材との間に配置されるとともに、前記第2電極から離間して配置されることを特徴とする。
本発明は、前記シール部材は、前記開口部に沿って環状に構成されて前記第1電極に取り付けられており、前記シール部材は、前記第2電極が電池パックの接続部材に接触されたときに該接続部材に接触して、前記第1電極の外部と前記開口部とを遮断することを特徴とする。
本発明は、前記シール部材は、前記第1電極の前記収容空間内の圧力が上昇すると前記接続部材から離間するように変形する一方、前記異物が前記開口部へ侵入しようとすると前記接続部材に押し付けられることを特徴とする。
本発明は、前記シール部材を前記接続部材に接触させたときに、前記シール部材の内側に形成される空間は、前記第1電極の前記収容空間から排出されたガスを貯留するバッファとして機能することを特徴とする。
本発明は、前記第1電極の前記収容空間内に設けられた電極体と、前記第1電極の前記収容空間内に設けられ、かつ、前記電極体と前記第2電極との間に電流経路を形成する導電部材と、前記第1電極と前記導電部材との間に介在されて前記第1電極と前記導電部材とを電気的に遮断する絶縁部材とを有し、前記絶縁部材が前記シール部材を兼ねることを特徴とする。
本発明は、前記第1電極の前記収容空間内に設けられた電極体と、前記第1電極の前記収容空間内に設けられ、かつ、前記電極体と前記第2電極との間に電流経路を形成する導電部材と、前記第1電極と前記導電部材との間に介在されて前記第1電極と前記導電部材とを電気的に遮断する絶縁部材とを有し、前記絶縁部材は前記第1電極の端部を覆うように構成されていることを特徴とする。
本発明は、前記絶縁部材は、前記第1電極の外周を覆う第2絶縁部材と連結されていることを特徴とする。
本発明は、前記シール部材は、撥水性を有することを特徴とする。
本発明は、収容空間に連通する開口部を有する第1電極と、前記第1電極の前記開口部に設けられ、かつ、前記第1電極とは極性が異なる第2電極とを有する電池セルと、前記電池セルを内部に収容する収容ケースとを備えた電池パックであって、前記電池セルの第1電極の外部から前記収容ケース内に侵入した異物により、前記第1電極と前記第2電極とが短絡されることを防止するシール部材が設けられていることを特徴とする。
本発明は、収容空間と連通する開口部が形成された第1電極の前記開口部に該第1電極とは極性が異なる第2電極が設けられた複数の電池セルと、前記複数の電池セルのうち前記第1電極と前記第2電極とを接続する接続部材と、前記複数の電池セル及び前記接続部材を内部に収容した収容ケースとを有し、前記収容ケースが電動工具に取り付け及び取り外し可能に構成されている電池パックであって、前記収容ケースの内部に設けられ、前記接続部材に接続されたパック側端子と、前記収容ケースに設けられ、かつ、前記収容ケースの内部と外部とを連通させるとともに、前記パック側端子が挿入される端子挿入孔と、前記電池セルの前記第1電極の外部から侵入した異物により前記第1電極と前記第2電極とが短絡されることを防止するシール部材とをさらに有し、前記収容ケースが前記電動工具に取り付けられると、前記パック側端子が前記電動工具の工具側端子に接続されることを特徴とする。
本発明は、前記シール部材は、前記開口部に沿って環状に構成されて前記第1電極に取り付けられていることを特徴とする。
本発明は、前記シール部材は、前記接続部材に取り付けられていることを特徴とする。
本発明は、前記シール部材は、前記開口部に沿った環状に構成されており、前記複数の電池セルの前記第2電極が前記接続部材にそれぞれ接触されたときに該接続部材に接触して、前記複数の電池セルの前記第1電極の外部と前記開口部とをそれぞれ遮断することを特徴とする。
本発明は、前記複数の電池セルは、前記第1電極の前記収容空間内に設けられた電極体と、前記第1電極の前記収容空間内に設けられ、かつ、前記電極体と前記第2電極との間に電流経路を形成する導電部材と、前記第1電極と前記導電部材との間に介在されて前記第1電極と前記導電部材とを電気的に遮断する絶縁部材とを有し、前記絶縁部材が前記シール部材を兼ねることを特徴とする。
本発明は、前記シール部材は、前記第1電極の前記収容空間内の圧力が上昇すると前記接続部材から離間するように変形する一方、前記異物が前記開口部へ侵入しようとすると前記接続部材に押し付けられることを特徴とする。
本発明は、前記シール部材を前記接続部材に接触させたときに、前記シール部材の内側に形成される空間は、前記第1電極の前記収容空間から排出されたガスを貯留するバッファとして機能することを特徴とする。
本発明は、前記接続部材における前記第1電極が接触する部位とは反対側の部位に接触された遮断部材を有し、前記シール部材及び前記接続部材は、前記第1電極の中心線に沿った方向で、前記遮断部材と前記第1電極との間に配置されており、前記中心線に沿った方向で、前記遮断部材から前記第1電極の外表面に亘ってウレタンが塗布されて、前記シール部材及び前記接続部材の外側が覆われていることを特徴とする。
本発明は、電動モータを備えた電動工具であって、上記発明のいずれかの電池パックを取り付け及び取り外し可能であり、前記電動モータに電気的に接続された工具側端子を有し、前記電池パックが取り付けられると前記パック側端子と前記工具側端子とが接続されることを特徴とする。
本発明(請求項1)によれば、シール部材が設けられているため、第1電極の外部に存在する異物が侵入して、第1電極と第2電極とを短絡することを防止できる。
本発明(請求項2、3)によれば、シール部材と第2電極とが離間しているため、シール部材に水が浸み込んだとしても、第1電極と第2電極とが短絡することを防止できる。
本発明(請求項4)によれば、第2電極を電池パックの接続部材に接触させると、シール部材が接続部材に接触して、第1電極の外部と開口部とを遮断する。したがって、第1電極の外部に存在する異物が侵入して、第1電極と第2電極とを短絡することを防止できる。
本発明(請求項5)によれば、収容空間内の圧力が上昇すると、シール部材が変形して接続部材から離間し、内部空間の圧力上昇を抑制できる。一方、異物が開口部へ侵入しようとすると、シール部材が接続部材に押し付けられる。したがって、異物が外部から侵入して、第1電極と第2電極とが短絡することを防止できる。
本発明(請求項6)によれば、第1電極の収容空間から排出されたガスを、シール部材の内側に形成される空間に貯留することができる。
本発明(請求項7)によれば、第1電極と導電部材とを電気的に遮断する絶縁部材は、第1電極と第2電極との短絡を防止するシール部材を兼ねている。したがって、シール部材を専用で設ける必要がなく、電池セルの部品点数の増加を抑制できる。
本発明(請求項8、9)によれば、第1電極が露出することはなく、第1電極と第2電極との短絡を防止できる。
本発明(請求項10)によれば、シール部材に水が浸み込むことがなく、第1電極と第2電極との短絡を確実に防止できる。
本発明(請求項11)によれば、シール部材が設けられているため、収容ケース内に異物が侵入したとしても、第1電極と第2電極とが短絡することを防止できる。
本発明(請求項12)によれば、電池パックを電動工具に取り付けた状態で、収容ケースの外部の異物が端子挿入孔を経由して収容ケースの内部に侵入したときに、第1電極と第2弾極とが短絡することを防止できる。
本発明(請求項13)によれば、シール部材は、第1電極の開口部に取り付けられているため、電池セルの中心線に対して垂直な方向において、電池セルと接続部材との位置関係に関わりなく、シール部材により開口部と接続部材との間をシールできる。
本発明(請求項14)によれば、シール部材は、電池パックの接続部材に取り付けられているため、電池セルの第2電極を接続部材に接触すると、電池セルの構造に関わりなく、開口部をシールすることができる。
本発明(請求項15)によれば、電池セルの第2電極を電池パックの接続部材に接触すると、シール部材が接続部材に接触して、シール部材は第1電極の開口部と外部とを遮断する。したがって、シール部材を接続部材に接触させるために、格別の操作を必要としない。
本発明(請求項16)によれば、第1電極と導電部材とを電気的に遮断する絶縁部材は、第1電極と第2電極との短絡を防止するシール部材を兼ねている。したがって、シール部材を専用で設ける必要がなく、電池パックの部品点数の増加を抑制できる。
本発明(請求項17)によれば、電池セルを収容ケースに収容した状態で、収容空間内の圧力が上昇すると、シール部材が変形して接続部材から離間し、内部空間の圧力上昇を抑制できる。一方、異物が開口部へ侵入しようとすると、シール部材が接続部材に押し付けられる。したがって、収容ケースの外部の異物が、収容ケースの内部に侵入して、第1電極と第2電極とが短絡することを防止できる。
本発明(請求項18)によれば、第1電極の収容空間から排出されたガスを、シール部材の内側に形成される空間に貯留することができる。
本発明(請求項19)によれば、遮断部材から第1電極の外表面に亘ってウレタンが塗布されてシール性が高められているため、第1電極の外部の異物により、第1電極と第2電極とが短絡することを、一層確実に防止できる。
本発明(請求項20)によれば、収容ケースの外部の異物が、収容ケースの内部に侵入して、電池セルの第1電極と第2電極とが短絡することを防止できる。
本発明の電池パックを電動工具に取り付ける前の状態を示す概念図である。 本発明の電池パックの外観を示す斜視図である。 本発明の電池パックを分解した斜視図である。 本発明の第1実施例の電池セルを示す部分的な断面図である。 本発明の第1実施例の電池セルを示す部分的な側面図である。 本発明の第2実施例の電池セルを示す部分的な断面図である。 本発明の第3実施例の電池セルを示す部分的な断面図である。 本発明の第4実施例の電池セルを示す部分的な断面図である。 本発明の第5実施例の電池セルを示す部分的な断面図である。 従来の電池セルを示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。まず、本発明の電動工具の概略構成を、図1に基づいて説明する。電動工具10は、電動モータ(図示せず)が収容される本体部10aと、本体部10aに連続され、かつ、作業者が手で掴むグリップ部10bと、グリップ部10bにおける本体部10aとは反対側の端部に設けられたカセット部10cとを有している。カセット部10cは凹部10dを有しており、凹部10dには複数の工具側端子11が設けられている。複数の工具側端子11は、電動モータを制御する回路基板(図示せず)に接続されている。電動工具10は、カセット部10cに対して、電池パック12を着脱することができるようになっている。
次に、本発明の電池パック12の構成を、図2及び図3に基づいて説明する。電池パック12は、複数の電池セル13と、複数の電池セル13を保持するホルダ14と、複数の電池セル13を保持したホルダ14を収容する収容ケース15とを有する。収容ケース15は、ケース本体16と、ケース本体16の開口部16aを閉じるカバー17とを有する。ホルダ14及びケース本体16及びカバー17は、共に非導電性の材料、例えば樹脂材料によりそれぞれ別々に構成されている。ホルダ14は、複数の電池セル13、具体的には8本の電池セル13を相互に平行に保持するように筒形状に構成されている。ホルダ14の両側には開口部が設けられており、開口部に電池セル13の電極が配置されている。
また、ホルダ14には、複数の電池セル13の電極同士を接続する接続板(後述)が取り付けられている。接続板は、正極同士を接続する接続板、負極同士を接続する接続板、負極と正極とを直列に接続する接続板を含む。その接続板に重ねて絶縁部材18が取り付けられている。絶縁部材18はプレート形状を有する。また、ホルダ14の外側には、回路基板19が固定されている。回路基板19には電気回路が形成されている。また、回路基板19には複数のパック側端子20が取り付けられている。複数のパック側端子20は、正極側端子及び負極側端子を含む。正極側端子は、正極同士を接続した接続板へ接続されている。負極側端子は、負極同士を接続した接続板へ接続されている。上記の接続板は、導電性の金属材料、例えば、圧延鋼板の表面にニッケルメッキが施された材料により構成されている。
カバー17には、複数の端子挿入孔17aが設けられている。複数の端子挿入孔17aは、収容ケース15の内部と外部とを連通している。そして、ケース本体16内に電池セル13を保持したホルダ14が収容され、かつ、カバー17によりケース本体16の開口部16aを閉じると、複数のパック側端子20は、複数の端子挿入孔17aにそれぞれ別個に挿入される。上記の電池パック12に収容する電池セル13の実施例を順次説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例に相当する電池セル13の構成を、図4及び図5に基づいて説明する。電池セル13は、充電及び放電を繰り返して行うことの可能な密閉型の二次電池であり、電池セル13は電池缶21を有する。電池缶21は、表面にニッケルメッキが施された鋼板やステンレス鋼等の金属材料をプレス成形によって有底円筒形状としたものである。電池缶21は、中心線Cを取り囲むように形成した胴部21aと、環状の保持部21bと、胴部21aと保持部21bとを連続したくびれ部21cとを有している。さらに、保持部21bにおけるくびれ部21cとは反対側の端部にはフランジ21fが形成されている。フランジ21fは、中心線Cを中心とする直径方向で内側に向けて延ばされている。フランジ21fは、電池缶21の全周に亘って設けられており、フランジ21fにより、電池缶21の開口部21eが形成されている。このように、電池缶21の内部に収容空間22が形成されており、電池缶21は、電池セル13の電極としての負極を構成している。電池缶21の収容空間22には、電極体23及び非水電解液(図示せず)が収容されて(設けられて)いる。
電極体23は、シート状の正極板及び負極板がセパレータを介して厚さ方向に積層された状態で渦巻状に巻かれたものである。正極板は正極活性物質を有する一方、負極板は負極活性物質を有し、充放電可能に構成されている。負極板は、負極タブ(図示せず)により電池缶21の底部21dに電気的に接続されている。正極板として用いられる正極活性物質、負極板として用いられる負極活性物質は、公知のものを用いることができる。
前記電池缶21の収容空間22における開口部21eの付近には、キャップ24、金属リング25、開裂ベント(開裂弁)26、電流遮断ベント(遮断弁)27が設けられている。すなわち、電池缶21の直径方向で、保持部21bの内側に、キャップ24、金属リング25、開裂ベント26、電流遮断ベント27が取り付けられている。キャップ24は、電池セル13の電極(正極)として機能する要素である。すなわち、電池セル13は、極性が異なる2つの電極として、電池缶21及びキャップ24を有する。電流遮断ベント27、開裂ベント26、金属リング25は、電極体23とキャップ24との間に電流経路を構成する要素である。
電流遮断ベント27は、導電性の金属材料、例えばアルミニウムをプレス成形して円板形状に構成されている。電流遮断ベント27は、電流の流れ方向で開裂ベント26と電極体23との間に介在されている。この電流遮断ベント27は、円板形状の本体部27aと円筒部27bとフランジ27cとを有する。円筒部27bは、本体部27aの外周端に連続され、かつ、胴部21aに沿った方向に、具体的には電池缶21の外部に向けて延ばされている。フランジ27cは、円筒部27bの端部に連続して形成され、かつ、電池缶21の直径方向で内側に向けて延ばされている。電流遮断ベント27の外径は、くびれ部21cの内径よりも大きく、保持部21bの内径よりも小さい。電流遮断ベント27の本体部27aには、厚さ方向に貫通する通気孔27dが設けられている。
さらに、電池缶21と電流遮断ベント27との間には、シール部材29が介在されている。シール部材29は、絶縁性を有するゴム状弾性体により一体成形されている。シール部材29は、円筒部29aと第1フランジ29bと第2フランジ29cとを有する。第1フランジ29bは、円筒部29aの中心線(図示せず)に沿った方向の一端から内向きに延ばされている。第2フランジ29cは、円筒部29aの中心線に沿った方向の他端から内向きに延ばされている。つまり、シール部材29は、電池缶21の中心線Cを含む平面内の断面形状がコ字形状となっている。シール部材29の第1フランジ29bは、電流遮断ベント27の本体部27aに接触している。また、円筒部29aは、円筒部27bに接触し、第2フランジ29cは、フランジ27cに接触した状態で固定されている。また、シール部材29は、電池缶21のくびれ部21c、保持部21bに亘って接触した状態で固定されている。シール部材29は、電流遮断ベント27と電池缶21との間に固定された状態で、電流遮断ベント27と電池缶21との間をシールするガスケットとしての機能を有する。また、シール部材29は、電流遮断ベント27と電池缶21とを電気的に遮断する遮断部材(絶縁部材)としての機能を有する。
開裂ベント26は、導電性を有する金属材料、例えばアルミニウム等を円板形状にプレス加工したものである。開裂ベント26は、電流の流れ方向で金属リング25と電流遮断ベント27との間に配置されている。また、開裂ベント26の中央には、本体部27aに向けて突出された突出部26aが形成されている。そして、突出部26aが本体部27aの中央と溶接されて、溶接部28が形成されている。溶接部28は、電流遮断ベント27と開裂ベント26とを電気的に接続している。さらに、開裂ベント26には、厚さ方向の強度が弱められた脆弱部26bが形成されている。脆弱部26bは、開裂ベント26に溝を設けたものである。脆弱部26bは、突出部26aの外周側に環状に形成されている。
金属リング25は、電流の流れ方向でキャップ24と開裂ベント26との間に配置されている。金属リング25は、例えば2枚の金属電極箔によって導電性ポリマーを挟み込んで構成されている。この金属リング25は、電池缶21の収容空間22の温度が上昇することにともない、電流の流通抵抗が大きくなる特性を有する。金属リング25は、開裂ベント26における脆弱部26bよりも外周側に接触しており、金属リング25の中央には孔25aが設けられている。
キャップ24は、導電性の金属材料、例えば、圧延鋼板の表面にニッケルメッキが施された材料により構成されている。キャップ24は、円板形状の本体部24aと、本体部24aの外周に連続して設けられた円筒部24bと、円筒部24bの一端に連続して設けられたフランジ24cとを有している。フランジ24cは、直径方向で外側に向けて延ばされている。フランジ24cは、円筒部24bの全周に亘って設けられている。円筒部24bを半径方向に貫通する通気孔24dが設けられている。そして、フランジ24cと開裂ベント26との間に金属リング25が挟まれている。円筒部24bは開口部21eに挿入されており、円筒部24bは、保持部21bの内側から、電池缶21の外部に向けて延ばされている。本体部24aは、開口部21eの外に位置している。フランジ21fの内径は、キャップ24のフランジ24cの外径、金属リング25の外径、開裂ベント26の外径よりも小さく、キャップ24の円筒部24bの外径よりも大きい。円筒部24bの外径は、フランジ27cの内径、第2フランジ29c,30cの内径よりも小さい。そして、円筒部24bは、フランジ27c及び第2フランジ29c,30c内に挿入されている。
さらに、開裂ベント26の外周側、及び金属リング25の外周側、キャップ24のフランジ24cの外周側を取り囲むように、シール部材30が設けられている。シール部材30は、絶縁材料、例えば、ゴム状弾性体により一体成形されている。シール部材30は、円筒部30aと第1フランジ30bと第2フランジ30cとを有する。第1フランジ30bは、円筒部30aの中心線(図示せず)に沿った方向で一方の端部から内向きに延ばされている。第2フランジ30cは、円筒部30aの中心線に沿った方向で他方の端部から内向きに延ばされている。シール部材30は、円筒部30aが、開裂ベント26の外周端、金属リング25の外周端、キャップ24のフランジ24cの外周端に接触し、かつ、円筒部27bに接触した状態で固定されている。シール部材30は、第1フランジ30bが、電流遮断ベント27の本体部27a及び開裂ベント26に接触した状態で固定されている。シール部材30は、第2フランジ30cがフランジ27c及びフランジ24cに接触した状態で固定されている。
シール部材30は、固定された状態で、電流遮断ベント27と、キャップ24、開裂ベント26、金属リング25との間をシールするガスケットとしての機能を有する。また、シール部材30は、電流遮断ベント27と金属リング25とが直接に短絡することを防止する遮断部材(絶縁部材)としての機能と、電流遮断ベント27とキャップ24とが直接に短絡することを防止する遮断部材(絶縁部材)としての機能とを有する。
さらに、電池缶21の外周面は、絶縁材料により一体成形された円筒形状のチューブ31により覆われている。チューブ31の絶縁材料としては、ポリエチレン等を用いることができる。チューブ31は、円筒形状の胴部31c及び円筒部31dを有する。胴部31cは、電池缶21の胴部21aの外周面を覆っている。チューブ31は、胴部31cと円筒部31dとを連続するくびれ部31eを有する。くびれ部31eは、電池缶21のくびれ部21cの外面を覆っている。さらに、チューブ31は、円筒部31dにおけるくびれ部31eとは反対側の端部に連続した内向きのフランジ31fを有する。フランジ31fは、フランジ21fの表面を覆っている。フランジ31fの内側に開口部31aが形成され、胴部31cにおけるくびれ部31eとは反対側に開口部31bが形成されている。電池缶21の底部21dは開口部31bで露出している。また、開口部31aの内径は、開口部21eの内径と略同じであり、開口部31a内に円筒部24bが配置されている。したがって、円筒部24bの一部及び本体部24aは、開口部31aを介して電池缶21の外部に配置されている。
本実施形態における電池セル13は、極性が異なる2つの電極、即ち、電池缶21とキャップ24とが短絡することを防止するシール部材32を有する。シール部材32は、電池缶21の中心線Cに沿った方向の端部、具体的には、フランジ31fに固定されている。シール部材32は、中心に孔32aを有し、かつ、中心線Cと同軸に配置された環状体である。シール部材32は、開口部21eに沿って環状体に構成されている。シール部材32は、チューブ31のフランジ31fに対して、両面接着テープまたは接着剤を用いて固定されている。つまり、シール部材32は、チューブ31を介在させて、電池缶21のフランジ21fに間接的に取り付けられている。シール部材32の外径は、チューブ31の外径と略同じであり、孔32aの内径は、キャップ24の円筒部24b外径よりも大きい。シール部材32はシリコーンゴム(VMQ、FVMQ)エチレン・プロピレンゴム(EPM、EPDM)、クロロプレンゴム(CR)等の材料により一体成形されており、撥水性を有する。
シール部材32は、電池セル13がホルダ14へ収納されていない状態で、チューブ31の開口端からの突出量が、チューブ31の開口端からのキャップ24の突出量よりも大きい。そして、電池セル13をホルダ14へ収納すると、シール部材32が接続板33へ押し付けられて弾性変形する。また、キャップ24の本体部24aが接続板33に接触する。そして、シール部材32が接続板33に押し付けられて、環状のシール面を形成している。このようにして、キャップ24の本体部24aと接続板33との接触部分を含む空間Aが、シール部材32によりシールされている。すなわち、シール部材32は、空間Aと電池缶21の外部Bとを遮断する機能を有する。空間Aは、接続板33とフランジ24cとの間に、中心線Cと同軸に環状に形成されている。
電池パック12は、例えば、2本の電池セル13のキャップ24と、他の2本の電池セル13の底部21dとが、同じ接続板33に直列に接続された状態で収納されている。電池セル13が収納された電池パック12をカセット部10cに装着すると、複数の工具側端子11と複数のパック側端子20とが接続されて、複数の電池セル13の電力を、電動モータに供給することが可能な状態となる。なお、電池パック12をカセット部10cから取り外して、充電器(図示せず)に電池パック12を装着し、交流100V等の商用電源を用いて、直流電流を生成し、その電力を電池セル13に充電することができる。電池セル13の放電時、または充電時、電池セル13では電極体23とキャップ24との間を電流が流れる。
電池セル13の放電時は、電流が電流遮断ベント27及び開裂ベント26及び金属リング25を経由してキャップ24へ流れる。キャップ24へ流れた電流は、接続板33を経由してパック側端子20へ流れる。これに対して、電池セル13への充電時は、充電器の電流がパック側端子20及び接続板33を経由してキャップ24に流れ、更に、金属リング25及び開裂ベント26を経由して電流遮断ベント27へ流れ込む。
本実施形態においては、電池パック12が電動工具10のカセット部10cに装着されている状態、または電池パック12が電動工具10から取り外されている状態のいずれにおいても、シール部材32が接続板33に接触してシール面が形成されている。このため、電池パック12が被水しても、その水はシール部材32と接続板33との接触部分から空間Aへ侵入することはない。したがって、空間Aにおいて、電池缶21とキャップ24とが短絡することを防止でき、電池セル13の漏電、電池セル13の故障を防止できる。さらに、シール部材32は撥水性を有しているため、シール部材32に水が浸み込むことがなく、電池缶21とキャップ24との短絡を確実に防止できる。すなわち、シール部材32は浸透漏れを防止できる。また、シール部材32はキャップ24から離間して配置されているため、仮に水がシール部材32に浸み込んだとしても、キャップ24と電池缶21との短絡を防止できる。
また、シール部材32は、電池セル13の電池缶21に取り付けられている。このため、キャップ24を接続板33に接触すると、電池缶21の中心線Cに対して垂直な平面内で、電池セル13と接続板33との位置関係に関わりなく、シール部材32を接続板33に接触して、電池缶21の外部Bと開口部21eとを遮断することができる。
さらに、電池缶21の収容空間22の温度が所定温度以上になると、金属リング25の抵抗値が増加し、開裂ベント26とキャップ24との間で電流が流れることを抑制する。さらに、シール部材29は、収容空間22の電解液が、電池缶21と電流遮断ベント27との間から漏れることを防止する。さらに、シール部材30は、収容空間22の電解液が、電流遮断ベント27と開裂ベント26との間から漏れることを防止する。
また、電池セル13は、過充電等の理由により、電池缶21の収容空間22の圧力が上昇すると、その圧力は電流遮断ベント27の通気孔27dを経て開裂ベント26に加わる。すると、開裂ベント26がキャップ24に向けて押圧され、開裂ベント26に対して溶接部28を介して接続されている電流遮断ベント27も引っ張られる。電池缶21の収容空間22の圧力がさらに昇すると、開裂ベント26の脆弱部26bが破断する。すると、電池缶21の収容空間22のガスは、破断部分を経由してキャップ24と開裂ベント26との間に至り、更に、そのガスは、通気孔24dを経由して空間Aへ排出される。この作用により、電池缶21の収容空間22の圧力が低下し、電池缶21が破裂することを防止できる。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例に相当する電池セル13の構成を、図6に基づいて説明する。図6において、図4及び図5と同じ構成要素については、図4及び図5と同じ符号を付してある。図6に示された電池セル13はシール部材34を有する。シール部材34は、ゴム状弾性体を環状に成形したものであり、シール部材34は中心に孔34aを有する。孔34aの内径は、キャップ24の円筒部24bの外径よりも大きい。シール部材34は、内周側がチューブ31のフランジ31fに固定されている。シール部材34の内周側は、接着剤または両面テープによりチューブ31に固定されている。つまり、シール部材34は、開口部21eに沿って環状に構成されて、電池缶21に対して間接的に取り付けられている。シール部材34の外周側、つまり、自由端は、電池セル13がホルダ14に収容された状態で、接続板33に接触している。そして、シール部材34の自由端は弾性力で接続板33に押し付けられており、シール部材34と接続板33との接触部分に、環状のシール面が形成されている。シール部材34は、接続板33に近づくことに伴い直径が大きくなるテーパを有している。
第2実施例の電池セル13は、第1実施例の電池セル13と同じ構成部分については、第1実施例の電池セル13と同じ作用効果が生じる。また、第2実施例の電池セル13は、電池缶21の外部Bの水がシール部材34へ向けて飛散しても、その水をシール部材34が遮る。したがって、シール部材34は、水が空間Aへに浸入することを防止できる。また、図6のシール部材34は、接続板33に近づくことに伴い直径が大きくなるテーパを有している。このため、電池缶21の外部Bの水圧が上昇すると、シール部材34が接続板33に押し付けられる力が高められ、シール部材34のシール性が向上する。
さらに、シール部材34は、接続板33に近づくことに伴い直径が大きくなるテーパを有している。このため、電池セル13は、電池缶21の収容空間22内のガスが通気孔24dを経由して空間Aに排出されると、そのガスの圧力でシール部材34が外側に向けて二点鎖線で示すように弾性変形し、シール部材34は接続板33から離間して隙間が形成される。したがって、空間Aのガスは、隙間を経て外部Bへ排出される。このように、シール部材34は、電池缶21の外部Bの水がシール面に浸入しようとする向きでは、シール部材34が、実線のように接続板33に押し付けられている。
一方、電池缶21の収容空間22のガスの圧力が、空間Aから電池缶21の外部Bに排出する向きでシール部材34に加わると、シール部材34は、二点鎖線のように弾性変形して、接続板33から離間する。すなわち、シール部材34は逆止弁の機能を有する。第2実施例において、シール部材34は電池缶21に取り付けられているため、電池缶21の中心線Cに対して垂直な平面に沿った方向で、電池セル13と接続板33との位置関係に関わりなく、シール部材34の自由端を接続板33に押し付けて、開口部21eと外部Bとをシール部材34により遮断することができる。さらに、収容空間22から空間Aに排出されたガスは、シール部材34が変形して接続板33から離間するまでの間、空間Aに貯留される。すなわち、空間Aは、収容空間22から空間Aに排出されたガスを貯留するバッファとして機能する。
(第3実施例)
さらに、本発明の第3実施例に相当する電池セル13の構成を、図7に基づいて説明する。図7のシール部材34は、図6のシール部材34と同様の構成を有する。図7に示された構成と、図6の構成とを比べると、接続板33の構造が異なる。図7に示す接続板33には、絶縁部材18から離れる向きに突出された突出部33aが設けられている。この突出部33aは、キャップ24の本体部24aと接触している。シール部材34の自由端は、突出部33aの周囲を取り囲み環状のシール面を形成している。電池セル13と接続板33との間の空間であり、シール部材34によりシールされた空間Aの容積は、図6に示す空間Aの容積よりも広い。具体的には、突出部33aの突出高さに相当する分の容積が広い。
図7の電池セル13のその他の構成は、図6の電池セル13の構成と同じである。図7の電池セル13において、図6の電池セル13の構成と同じ部分については、図6の電池セル13と同じ作用効果を得られる。また、図7の電池セル13における空間Aの容積は、図6の電池セル13の空間Aの容積よりも広い。このため、電池缶21の収容空間22のガスがキャップ24の通気孔24dを通過して空間Aに排出されたときに、シール部材34が弾性変形して、二点鎖線のように接続板33から離間する時期を、図6の電池セル13に比べて遅らせることができる。
(第4実施例)
本発明の第4実施例に相当する電池セル13の構成を、図8に基づいて説明する。図8の電池セル13の構成は、図4の電池セル13の構成と略共通している。図8の電池セル13は、図4のシール部材32を有していない点が異なる。図8のシール部材29は、第2フランジ29cに連続して、直径方向で外側に向けて折り返された折り返し部29dを有する。折り返し部29dは、第2フランジ29cの内周端に全周に亘って形成されている。つまり、シール部材29の折り返し部29dは、開口部21eに沿った環状に構成されている。そして、第2フランジ29cと折り返し部29dとの間に、電池缶21のフランジ21fの先端が、全周に亘って挟み込まれている。そして、折り返し部29dの外面は、チューブ31のフランジ31fにより覆われている。すなわち、折り返し部29dとフランジ31fとが全周に亘って密着してシール面を形成している。さらに、チューブ31と折り返し部29dとが連結されており、フランジ21fは露出していない。
図8の電池セル13は、電池パック12のホルダ14に収容されると、キャップ24の本体部24aは、接続板33に接触する。そして、図8の電池セル13は、図4の電池セル13と同じ構成部分については、図4の電池セル13と同じ作用効果を得られる。さらに、図8の電池セル13は、電池缶21のフランジ21fを、シール部材29の第2フランジ29cと折り返し部29dとの間に挟み付けている。また、電池セル13は、折り返し部29dとチューブ31のフランジ31fとを密着させてシール面を形成しており、フランジ21fは露出していない。このため、電池セル13は、接続板33と、チューブ31のフランジ31fとの間を経てキャップ24側に水が浸入したときに、キャップ24と電池缶21のフランジ21fとが短絡することを防止できる。
(第5実施例)
さらに、本発明の第5実施例を、図3及び図9を参照して説明する。電池パック12には8本の電池セル13が収容されている。図3の電池パック12は、横方向(水平方向)に並べた4本の電池セル13を1段として、上下方向に電池セル13を2段に並べて収容する構成を有する。電池パック12に収容された8本の電池セル13は、中心線同士が全て平行となる。図9には、便宜上、横方向で隣り合う2本の電池セル13同士が、キャップ24が逆向きとなる状態で示されている。そして、一方の電池セル13のキャップ24と他方の電池セル13の底部21dとが、接続板33により直列に接続されている。図9に示された2本の電池セル13は、キャップ24と接続板33との接続箇所を含む部位が、ウレタン35により覆われている。ウレタン35は、カルボニル基を介してアミノ基とアルコール基が脱水縮合した化合物である。なお、本発明におけるウレタン35は、ウェルカルバミン酸エチルやポリウレタン(ウレタン樹脂)等のように、慣用的にウレタンと呼ばれているものも含む。
ウレタン35は、電池缶21の中心線Cに沿った方向で、チューブ31の胴部31c及び円筒部31dから絶縁部材18に亘る範囲の全部を覆うようにコーティングされている。つまり、ウレタン35は、チューブ31のくびれ部31e及び円筒部31dの外表面、シール部材32、接続板33及び絶縁部材18の全部を覆うようにコーティングされている。本発明において、ウレタン35をコーティングする方法には、電池セル13を1本毎に覆う方法、8本全てを一括して覆う方法が含まれる。なお、ウレタン35は、電池セル13の中心線Cに沿った方向の中央で、チューブ31の胴部31cにはコーティングされていない。
図3に示す電池パック12に収容された電池セル13を、図9に示すようにウレタン35でコーティングすれば、電池セル13のシール性が一層向上する。したがって、電池セル13同士の間における短絡を防止でき、漏電、電池セル13の故障を防止できる。さらに、電池パック12を充電器に取り付けて充電する際には、冷却風で電池パック12を冷却する。ここで、電池セル13の中心線Cに沿った方向の中央には、ウレタン35が塗布されていないため、冷却風の流れがウレタン35により妨げられることはなく、冷却性の低下を抑制できる。また、図示はしないが、回路基板19をウレタンで覆うと、回路基板19が浸水することを防止できる。したがって、回路基板19に塗布するシリコン等の防水剤を削減して、電池パック12の製造コスト上昇を抑制できる。さらに、回路基板19に塗布したウレタンは、回路基板19から容易に剥がすことができるため、回路基板19のリサイクル性を向上することができる。
ここで、本実施形態において説明した構成と、本発明の構成との対応関係を説明する。収容空間22が、本発明の「第1電極の内部」に相当し、電池缶21が、本発明の第1電極に相当し、開口部21eが、本発明の「第1電極の開口部」に相当し、キャップ24が、本発明の第2電極に相当し、外部Bが、本発明の「第1電極の外部」に相当する。また、シール部材30,32,34が、本発明のシール部材に相当し、接続板33が、本発明の接続部材に相当し、電流遮断ベント27が、本発明の導電部材に相当する。また、シール部材30が、本発明の「シール部材を兼ねた絶縁部材」に相当し、空間Aは、本発明の「シール部材の内側に形成される空間」に相当し、絶縁部材18が、本発明の遮断部材に相当し、チューブ31が、本発明の第2絶縁部材に相当する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、本発明のシール部材は、ゴム状弾性体、シリコン等により構成された中実体の他、多孔質体(スポンジ)を含む。本発明の電池パックのシール部材は、図4及び図5のようにチューブ31に固定されたシール部材32の他、正極側接続板に取り付けたシール部材(図示せず)を含む。正極側接続板に取り付けるシール部材は、正極側接続板に対して接着剤または両面テープを用いて固定される。正極側接続板にシール部材を取り付けた電池パックは、電池セルの構造に関わりなく、電池セルを収容ケースに収容すれば、第1電極の開口部と外部とをシール部材により遮断することができる。また、本発明の電池セルは、電池缶が負極端子であり、キャップが正極端子である電池セルの他、電池缶が正極端子であり、キャップが負極端子である電池セルを含む。さらに、電池缶は有底円筒形形状、有底角筒形状の構造を含む。さらにまた、本発明の電池セルは、リチウムイオン電池セル、ニッケル水素電池セル、リチウムイオンポリマー電池セル、ニッケルカドミウム電池セル等を含む。また、本発明のシール部材及びウレタンが侵入を防ぐ異物、つまり、第1電極の外部に存在する異物は、水の他に塵埃、泥等も含む。また、本発明の電池パックは、収容ケースの内部に単数の電池セルを収容する構造を含む。
21 電池缶
21e 開口部
22 収容空間
24 キャップ
32 シール部材
B 外部

Claims (20)

  1. 収容空間に連通する開口部を有する第1電極と、前記第1電極の前記開口部に設けられ、かつ、前記第1電極とは極性が異なる第2電極とを有する電池セルであって、
    前記第1電極の外部から侵入した異物により前記第1電極と前記第2電極とが短絡されることを防止するシール部材が設けられていることを特徴とする電池セル。
  2. 前記シール部材は、前記第2電極から離間して配置されることを特徴とする請求項1に記載の電池セル。
  3. 前記シール部材は、前記開口部に沿って環状に構成され、前記第1電極と前記第2電極とを接続する接続部材との間に配置されるとともに、前記第2電極から離間して配置されることを特徴とする請求項1に記載の電池セル。
  4. 前記シール部材は、前記開口部に沿って環状に構成されて前記第1電極に取り付けられており、前記シール部材は、前記第2電極が電池パックの接続部材に接触されたときに該接続部材に接触して、前記第1電極の外部と前記開口部とを遮断することを特徴とする請求項1に記載の電池セル。
  5. 前記シール部材は、前記第1電極の前記収容空間内の圧力が上昇すると前記接続部材から離間するように変形する一方、前記異物が前記開口部へ侵入しようとすると前記接続部材に押し付けられることを特徴とする請求項4に記載の電池セル。
  6. 前記シール部材を前記接続部材に接触させたときに、前記シール部材の内側に形成される空間は、前記第1電極の前記収容空間から排出されたガスを貯留するバッファとして機能することを特徴とする請求項5に記載の電池セル。
  7. 前記第1電極の前記収容空間内に設けられた電極体と、前記第1電極の前記収容空間内に設けられ、かつ、前記電極体と前記第2電極との間に電流経路を形成する導電部材と、前記第1電極と前記導電部材との間に介在されて前記第1電極と前記導電部材とを電気的に遮断する絶縁部材とを有し、前記絶縁部材が前記シール部材を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の電池セル。
  8. 前記第1電極の前記収容空間内に設けられた電極体と、前記第1電極の前記収容空間内に設けられ、かつ、前記電極体と前記第2電極との間に電流経路を形成する導電部材と、前記第1電極と前記導電部材との間に介在されて前記第1電極と前記導電部材とを電気的に遮断する絶縁部材とを有し、前記絶縁部材は前記第1電極の端部を覆うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電池セル。
  9. 前記絶縁部材は、前記第1電極の外周を覆う第2絶縁部材と連結されていることを特徴とする請求項8に記載の電池セル。
  10. 前記シール部材は、撥水性を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の電池セル。
  11. 収容空間に連通する開口部を有する第1電極と、前記第1電極の前記開口部に設けられ、かつ、前記第1電極とは極性が異なる第2電極とを有する電池セルと、
    前記電池セルを内部に収容する収容ケースとを備えた電池パックであって、
    前記電池セルの第1電極の外部から前記収容ケース内に侵入した異物により、前記第1電極と前記第2電極とが短絡されることを防止するシール部材が設けられていることを特徴とする電池パック。
  12. 収容空間と連通する開口部が形成された第1電極の前記開口部に該第1電極とは極性が異なる第2電極が設けられた複数の電池セルと、前記複数の電池セルのうち前記第1電極と前記第2電極とを接続する接続部材と、前記複数の電池セル及び前記接続部材を内部に収容した収容ケースとを有し、前記収容ケースが電動工具に取り付け及び取り外し可能に構成されている電池パックであって、
    前記収容ケースの内部に設けられ、前記接続部材に接続されたパック側端子と、
    前記収容ケースに設けられ、かつ、前記収容ケースの内部と外部とを連通させるとともに、前記パック側端子が挿入される端子挿入孔と、
    前記電池セルの前記第1電極の外部から侵入した異物により前記第1電極と前記第2電極とが短絡されることを防止するシール部材とをさらに有し、
    前記収容ケースが前記電動工具に取り付けられると、前記パック側端子が前記電動工具の工具側端子に接続されることを特徴とする電池パック。
  13. 前記シール部材は、前記開口部に沿って環状に構成されて前記第1電極に取り付けられていることを特徴とする請求項12に記載の電池パック。
  14. 前記シール部材は、前記接続部材に取り付けられていることを特徴とする請求項13に記載の電池パック。
  15. 前記シール部材は、前記開口部に沿った環状に構成されており、前記複数の電池セルの前記第2電極が前記接続部材にそれぞれ接触されたときに該接続部材に接触して、前記複数の電池セルの前記第1電極の外部と前記開口部とをそれぞれ遮断することを特徴とする請求項13に記載の電池パック。
  16. 前記複数の電池セルは、前記第1電極の前記収容空間内に設けられた電極体と、前記第1電極の前記収容空間内に設けられ、かつ、前記電極体と前記第2電極との間に電流経路を形成する導電部材と、前記第1電極と前記導電部材との間に介在されて前記第1電極と前記導電部材とを電気的に遮断する絶縁部材とを有し、前記絶縁部材が前記シール部材を兼ねることを特徴とする請求項13に記載の電池パック。
  17. 前記シール部材は、前記第1電極の前記収容空間内の圧力が上昇すると前記接続部材から離間するように変形する一方、前記異物が前記開口部へ侵入しようとすると前記接続部材に押し付けられることを特徴とする請求項15に記載の電池パック。
  18. 前記シール部材を前記接続部材に接触させたときに、前記シール部材の内側に形成される空間は、前記第1電極の前記収容空間から排出されたガスを貯留するバッファとして機能することを特徴とする請求項17に記載の電池パック。
  19. 前記接続部材における前記第1電極が接触する部位とは反対側の部位に接触された遮断部材を有し、前記シール部材及び前記接続部材は、前記第1電極の中心線に沿った方向で、前記遮断部材と前記第1電極との間に配置されており、前記中心線に沿った方向で、前記遮断部材から前記第1電極の外表面に亘ってウレタンが塗布されて、前記シール部材及び前記接続部材の外側が覆われていることを特徴とする請求項12または14または16に記載の電池パック。
  20. 電動モータを備えた電動工具であって、
    請求項11〜19のいずれかに記載の前記電池パックを取り付け及び取り外し可能であり、前記電動モータに電気的に接続された工具側端子を有し、前記電池パックが取り付けられると前記パック側端子と前記工具側端子とが接続されることを特徴とする電動工具。
JP2012173020A 2012-08-03 2012-08-03 電池セル及び電池パック及び電動工具 Pending JP2014032862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012173020A JP2014032862A (ja) 2012-08-03 2012-08-03 電池セル及び電池パック及び電動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012173020A JP2014032862A (ja) 2012-08-03 2012-08-03 電池セル及び電池パック及び電動工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014032862A true JP2014032862A (ja) 2014-02-20

Family

ID=50282525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012173020A Pending JP2014032862A (ja) 2012-08-03 2012-08-03 電池セル及び電池パック及び電動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014032862A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3051608A1 (en) * 2015-01-30 2016-08-03 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Battery pack for electric power tool
DE102019131547A1 (de) 2018-11-30 2020-06-04 Makita Corporation Batteriepack

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005353512A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Hitachi Maxell Ltd コイン形電池
JP2006196277A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Sanyo Electric Co Ltd パック電池
JP2009211906A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Panasonic Corp 電力供給体とそれを用いた電力供給体パック

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005353512A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Hitachi Maxell Ltd コイン形電池
JP2006196277A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Sanyo Electric Co Ltd パック電池
JP2009211906A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Panasonic Corp 電力供給体とそれを用いた電力供給体パック

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3051608A1 (en) * 2015-01-30 2016-08-03 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Battery pack for electric power tool
JP2016143507A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 電池パック
CN105845846A (zh) * 2015-01-30 2016-08-10 松下知识产权经营株式会社 用于电动工具的电池组
US10468648B2 (en) 2015-01-30 2019-11-05 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Battery pack for electric power tool
DE102019131547A1 (de) 2018-11-30 2020-06-04 Makita Corporation Batteriepack
US11128010B2 (en) 2018-11-30 2021-09-21 Makita Corporation Battery pack

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101514827B1 (ko) 이차 전지 및 그 제조 방법
CN102280596B (zh) 二次电池
US10388915B2 (en) Rechargeable battery
US8945758B2 (en) Secondary battery having cap plate assembly with short circuit safety member
JP4820929B2 (ja) 電池及び電池ユニット
CN101383431B (zh) 罐型锂二次电池
US20120214050A1 (en) Rechargeable battery
JPH1064507A (ja) 電池の接続構造
KR100571247B1 (ko) 리튬이온 이차전지
KR20150117937A (ko) 이차 전지
KR20160062625A (ko) 보호 테이프를 갖는 전극 조립체 및 이를 포함하는 이차 전지
US20160233562A1 (en) Secondary battery
EP2229705A1 (en) Electric energy storage device and method of manufacturing the same
KR101446161B1 (ko) 캡 조립체 및 이를 이용한 이차 전지
KR20140106329A (ko) 캡 조립체 및 이를 포함하는 이차 전지
KR20140106328A (ko) 캡 조립체 및 이를 포함하는 이차 전지
KR101549174B1 (ko) 이차 전지 및 그 제조 방법
KR101511302B1 (ko) 이차 전지
KR101121205B1 (ko) 이차전지
KR20140106326A (ko) 캡 조립체 및 이를 포함하는 이차 전지
US8450009B2 (en) Cylindrical lithium ion secondary battery
JP2014032862A (ja) 電池セル及び電池パック及び電動工具
KR101446153B1 (ko) 이차 전지용 캡 조립체와 이를 이용하는 이차 전지, 및 이러한 이차 전지를 제조하는 방법
KR20150134566A (ko) 원통형 이차 전지
KR20160036912A (ko) 이차 전지

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160405