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JP2014032354A - 露光装置、およびデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、およびデバイス製造方法 Download PDF

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JP2014032354A
JP2014032354A JP2012174000A JP2012174000A JP2014032354A JP 2014032354 A JP2014032354 A JP 2014032354A JP 2012174000 A JP2012174000 A JP 2012174000A JP 2012174000 A JP2012174000 A JP 2012174000A JP 2014032354 A JP2014032354 A JP 2014032354A
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Masahito Kumazawa
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Abstract

【課題】 例えばマスク側およびシート基板側に良好なテレセントリシティが確保される投影光学系を用いて、円筒面上に設けられたパターンを円筒面に沿ったシート基板に良好に投影露光する。
【解決手段】 第1円筒面上に設けられたパターンを第2面に沿った基板に露光する露光装置は、光源からの光により第1円筒面上に照明領域を形成する照明光学系と、照明領域内のパターンの像を第2面上の結像領域に形成する投影光学系とを備えている。投影光学系は、照明領域と光学的にフーリエ変換の関係にある位置に配置されて第1円筒面の母線方向に関する入射側開口数を規定する第1開口絞りと、第1円筒面の中心線と光学的に共役な位置に配置されて第1円筒面の円周方向に関する入射側開口数を規定する第2開口絞りとを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、露光装置、およびデバイス製造方法に関する。さらに詳細には、本発明は、例えば感光性を有する可撓性のシート基板にパターンを転写する露光装置に関する。
従来、フレキシブルな高分子シート上に透明薄膜電極をフォトリソグラフィの手法でパターニングすることにより、有機EL素子、液晶表示素子などの表示素子(電子デバイス)を製造する手法が考案されている。このフォトリソグラフィ工程において用いられる露光装置として、ロール・ツー・ロール(Roll to Roll)で搬送される帯状の感光性シート基板にマスクのパターンを転写する露光装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011−221536号公報
特許文献1に記載された露光装置では、軸線廻りに回転する円筒状のマスクの外周面に設けられたパターンを、円筒面に沿ってその円周方向へ搬送されるシート基板上のショット領域に露光している。この場合、投影光学系により円筒面上に設けられたパターンの像を円筒面に沿ったシート基板上に形成することになるため、マスク側およびシート基板側に良好なテレセントリシティを確保することができず、ひいてはシート基板に転写されたパターンにおいて線幅のばらつきが発生し易い。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、例えばマスク側およびシート基板側に良好なテレセントリシティが確保される投影光学系を用いて、円筒面上に設けられたパターンを円筒面に沿ったシート基板に良好に投影露光することのできる露光装置、およびデバイス製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、第1形態では、第1円筒面上に設けられたパターンを第2面に沿った基板に露光する露光装置であって、
光源からの光により前記第1円筒面上に照明領域を形成する照明光学系と、
前記照明領域内の前記パターンの像を前記第2面上の結像領域に形成する投影光学系とを備え、
前記投影光学系は、
前記照明領域と光学的にフーリエ変換の関係にある位置に配置されて前記第1円筒面の母線方向に関する入射側開口数を規定する第1開口絞りと、
前記第1円筒面の中心線と光学的に共役な位置に配置されて前記第1円筒面の円周方向に関する入射側開口数を規定する第2開口絞りとを備えていることを特徴とする露光装置を提供する。
第2形態では、第1形態の露光装置を用いて、所定のパターンを基板に露光することと、
前記所定のパターンが転写された前記基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記基板の表面に形成することと、
前記マスク層を介して前記基板の表面を加工することと、を含むことを特徴とするデバイス製造方法を提供する。
本発明の一形態によれば、マスク側およびシート基板側に良好なテレセントリシティが確保される投影光学系を用いているので、円筒面上に設けられたパターンを円筒面に沿ったシート基板に良好に投影露光することができる。
本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。 X方向から見た照明領域を示す図である。 マスクの外周面を平面状に展開して示す図である。 ドラムの外周面に沿って円周方向へ移動するシート基板を平面状に展開して示す図である。 第1開口絞りの配置および作用を説明する第1の図である。 第1開口絞りの配置および作用を説明する第2の図である。 第2開口絞りの配置および作用を説明する第1の図である。 第2開口絞りの配置および作用を説明する第2の図である。 第1開口絞りの開口部においてZ方向に延びる一対のエッジにより通過光束が規定される様子を示す図である。 第2開口絞りの開口部においてY方向に延びる一対のエッジにより通過光束が規定される様子を示す図である。 第1開口絞りと第2開口絞りとにより規定される瞳形状を説明する図である。 本実施形態にかかる投影光学系のレンズ構成例を概略的に示す図である。 図12の投影光学系をZ方向から見た図である。 変形例にかかる投影光学系の構成を概略的に示す図である。 図14の投影光学系における結像領域と光軸AX2との位置関係を示す図である。 表示デバイスの製造工程を示すフローチャートである。 液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。
以下、実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。図1では、その紙面における水平方向すなわち投影光学系PLの入射側(マスクM側)の光軸AX1の方向にX軸を、図1の紙面における鉛直方向すなわち投影光学系PLの射出側(シート基板SH側)の光軸AX2の方向にZ軸を、図1の紙面に垂直な方向にY軸を設定している。
本実施形態の露光装置は、Y方向に沿った軸線Maを中心として図1中反時計廻りに回転する円柱状(または円筒状)の反射型マスクMと、光源LSからの光によりマスクMの外周面上に照明領域を形成する照明光学系ILと、マスクMのパターンの像をシート基板SH上に形成する投影光学系PLと、シート基板SHを保持した状態でY方向に沿った軸線RLaを中心として図1中反時計廻りに回転する円柱状(または円筒状)のドラム(ローラー)RLと、中心軸線Ma廻りにマスクMを回転駆動する第1駆動系DR1と、中心軸線RLa廻りにドラムRLを回転駆動する第2駆動系DR2と、駆動系DR1,DR2等の動作を統括的に制御する制御系CRとを備えている。
シート基板SHは、フォトレジスト(感光材料)が塗布されたフレキシブルな(可撓性を有する)帯状の高分子シートである。シート基板SHは、ドラムRLの外周面である円筒面に当接した状態で且つ円筒面に沿って滑動しないように保持されている。その結果、シート基板SHは、ドラムRLの軸線RLa廻りの回転に伴って円筒面の円周方向に移動する。
照明光学系ILには、光源LSから露光用の照明光(露光光)が供給される。露光光として、例えば、超高圧水銀ランプの射出光から選択されたi線(波長365nm)の光、YAGレーザの3倍高調波(波長355nm)よりなるパルス光、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)などを用いることができる。照明光学系ILは、光の入射順に、第1照明光学系21、第1照明開口絞り22、第2照明光学系23、第2照明開口絞り24、s偏光生成用の偏光子25、偏光ビームスプリッターPBS、1/4波長板2、および第1部分光学系1を備えている。
照明光学系ILにおいて、光源LSから射出された光は、第1照明光学系21、第1照明開口絞り22、第2照明光学系23、および第2照明開口絞り24を介して、s偏光生成用の偏光子25に入射する。偏光子25を経て生成されたs偏光の照明光は、偏光ビームスプリッターPBSで反射され、1/4波長板2を経てs偏光から円偏光になり、第1部分光学系1を介して、マスクMの外周面上においてY方向に延びる帯状の照明領域IR(図1では不図示)を形成する。すなわち、照明領域IRは、マスクMの外周面である円筒面に沿った面形状を有する。
図2に示すように、X方向から見た照明領域IRは、Y方向に沿って長辺を有しZ方向に沿って短辺を有する矩形状の外形を有する。照明領域IRにおいて、点C2は照明領域IRと光軸AX1とが交わる中心点であり、点L2,R2は中心点C2を通ってY方向(マスクMの円筒面の母線方向)に延びる直線が照明領域IRの短辺と交わる点である。点C1,C3は中心点C2を通ってマスクMの円筒面の円周方向に延びる円弧が照明領域IRの長辺と交わる点である。点L1,R1は点C1を通ってY方向に延びる直線が照明領域IRの短辺と交わる点であり、点L3,R3は点C3を通ってY方向に延びる直線が照明領域IRの短辺と交わる点である。
円柱状(または円筒状)の形態を有するマスクMの外周面には、シート基板SHに転写すべきパターンが設けられている。理解を容易にするために、図3に示すようにマスクMの外周面を平面状に展開すると、パターンが設けられたパターン領域PAの幅方向(Y方向)のほぼ全体を占めるように帯状の照明領域IRが形成される。換言すると、照明領域IRのY方向の寸法はパターン領域PAのY方向の寸法とほぼ同じであり、照明領域IRはパターン領域PAの幅方向に沿ってほぼ全体を占めるように帯状に延びている。
投影光学系PLは、X方向に直線状に延びる光軸AX1に沿って、マスクMからの光の入射順に、第1部分光学系1、1/4波長板2、偏光ビームスプリッターPBS、1/4波長板3、第1開口絞り4、第2部分光学系5、第2開口絞り6、第3部分光学系7、および円筒面ミラー(円筒面状の反射面を有する凹面反射鏡)8を備えている。また、投影光学系PLは、Z方向に直線状に延びる光軸AX2に沿って、偏光ビームスプリッターPBSからの光の入射順に、1/4波長板9、および第4部分光学系10を備えている。
パターン領域PA内のパターンのうち、照明領域IRにより照明されたパターンからの反射光は、第1部分光学系1を介した後に、1/4波長板2を経て円偏光からp偏光になり、偏光ビームスプリッターPBSに入射する。偏光ビームスプリッターPBSを透過した光は、1/4波長板3を経てp偏光から円偏光になり、第1開口絞り4、第2部分光学系5、第2開口絞り6、および第3部分光学系7を介して、円筒面ミラー8の反射面上にパターンの中間像Imを形成する。
円筒面ミラー8からの反射光は、第3部分光学系7、第2開口絞り6、第2部分光学系5、および第1開口絞り4を介した後に、1/4波長板3を経て円偏光からs偏光になり、偏光ビームスプリッターPBSに入射する。偏光ビームスプリッターPBSで反射された光は、1/4波長板9を経てs偏光から円偏光になり、第4部分光学系10を介して、シート基板SH上の結像領域ER(図1では不図示)に、照明領域IR内のパターンの投影像を形成する。結像領域ERは、照明領域IRと光学的に対応する領域であって、照明領域IRと同様に円筒面に沿った面形状を有する。
このように、本実施形態の投影光学系において、第1部分光学系1、偏光ビームスプリッターPBS、第2部分光学系5、および第3部分光学系7は、マスクMのパターンの中間像Imを円筒面ミラー(凹面反射鏡)8の反射面上に形成する第1結像光学系を構成している。第3部分光学系7、第2部分光学系5、偏光ビームスプリッターPBS、および第4部分光学系10は、円筒面ミラー8からの反射光に基づいてマスクMのパターンの像をシート基板SH上に形成する第2結像光学系を構成している。
理解を容易にするために、円柱状(または円筒状)の形態を有するドラムRLの外周面(円筒面)に沿って円周方向へ移動するシート基板SHを図4に示すように平面状に展開すると、平面状に展開されたシート基板SH上には光軸AX2を中心としてY方向に沿って帯状に延びる結像領域ERが形成される。したがって、投影光学系PLの投影倍率に応じてマスクMとドラムRLとを同期的に回転させることにより、シート基板SH上には結像領域ERのY方向寸法にほぼ等しい幅を有するショット領域(露光領域)に対してマスクパターンが走査露光される。
具体的に、マスクMが中心軸線Ma廻りに1回転すると、ドラムRLの外周面に沿って円周方向へ移動するシート基板SH上の第1ショット領域SR1には、マスクMのパターン領域PA内のパターンが走査露光により転写される。次いで、マスクMが中心軸線Ma廻りにもう1回転すると、ドラムRLの外周面に沿って円周方向へ移動するシート基板SH上において第1ショット領域SR1からシート基板SHの長手方向に間隔を隔てた第2ショット領域SR2にも、パターン領域PA内のパターンが走査露光により転写される。
なお、マスクMの外周面において、その円周方向に沿って間隔を隔てて複数のパターン領域を設けることもできる。この場合、マスクMが中心軸線Ma廻りに所定角度だけ回転する度に、各パターン領域内のパターンが各ショット領域に走査露光により転写される。
すなわち、制御系CRからの指令にしたがって第1駆動系DR1による中心軸線Ma廻りのマスクMの回転と第2駆動系DR2による中心軸線RLa廻りのドラムRLの回転とを同期させることにより、ドラムRLの外周面に沿って円周方向へ移動するシート基板SH上には、パターン領域PA内のパターンがそれぞれ転写された複数のショット領域SRがシート基板SHの長手方向に間隔を隔てて順次形成される。
本実施形態において、第1開口絞り4はマスクM上の照明領域IRと光学的にフーリエ変換の関係にある位置に配置され、第2開口絞り6はマスクMの中心軸線Maと光学的に共役な位置に配置されている。換言すると、第1開口絞り4は第1部分光学系1を介して無限遠と光学的に共役な位置に配置され、第2開口絞り6は第1部分光学系1と第2部分光学系5との合成光学系を介して中心軸線Maと光学的に共役な位置に配置されている。
したがって、図5に示すように、照明領域IRの点C2,L2,R2からX方向(光軸AX1の方向)に反射された光線CRC2,CRL2,CRR2は、第1部分光学系1を介して、第1開口絞り4の開口部4aにおけるY方向に沿った中心位置で交わる。一方、図6に示すように、照明領域IRの点C1,C2,C3から反射される光線のうち、XZ平面において中心軸線Maと点C1,C2,C3とを結ぶ線分に沿って反射された光線CRC1,CRC2,CRC3は、第1部分光学系1を介して、第1開口絞り4の開口部4aにおいて1点では交わらない。
また、図7に示すように、照明領域IRの点C1,C2,C3から反射される光線のうち、XZ平面において中心軸線Maと点C1,C2,C3とを結ぶ線分に沿って反射された光線CRC1,CRC2,CRC3は、第1部分光学系1および第2部分光学系5を介して、第2開口絞り6の開口部6aにおけるZ方向に沿った中心位置で交わる。一方、図8に示すように、照明領域IRの点C2,L2,R2からX方向に反射された光線CRC2,CRL2,CRR2は、第1部分光学系1および第2部分光学系5を介して、第2開口絞り6の開口部6aにおいて1点では交わらない。
第1開口絞り4の開口部4aは、図9に示すように、Y方向に短辺を有しZ方向に長辺を有する矩形状である。ここで、図5および図6を参照すると容易に理解できるように、照明領域IRの点L2,C2,R2からの光束RYL2,RYC2,RYR2は開口部4aにおいて互いに重なり合い、その光束の中心は開口部4aの中心と一致する。照明領域IRの点L1,C1,R1からの光束RYL1,RYC1,RYR1は開口部4aにおいて互いに重なり合い、その光束の中心は開口部4aの中心から+Z方向に位置ずれする。
照明領域IRの点L3,C3,R3からの光束RYL3,RYC3,RYR3は開口部4aにおいて互いに重なり合い、その光束の中心は開口部4aの中心から−Z方向に位置ずれする。そして、第1開口絞り4を通過する光束RYL2,RYC2,RYR2,RYL1,RYC1,RYR1,RYL3,RYC3,RYR3は、第1開口絞り4のZ方向に延びる一対のエッジにより規定される。換言すると、第1開口絞り4は、図5において明瞭に示すように、Z方向に延びる一対のエッジによりXY平面における投影光学系PLの入射側開口数、すなわちマスクMの外周面である円筒面の母線方向(Y方向;中心軸線Maの方向)に関する入射側開口数を規定している。
第2開口絞り6の開口部6aは、図10に示すように、Y方向に長辺を有しZ方向に短辺を有する矩形状である。図7および図8を参照すると容易に理解できるように、照明領域IRの点C1,C2,C3からの光束RYC1,RYC2,RYC3は開口部6aにおいて互いに重なり合い、その光束の中心は開口部6aの中心と一致する。照明領域IRの点L1,L2,L3からの光束RYL1,RYL2,RYL3は開口部6aにおいて互いに重なり合い、その光束の中心は開口部6aの中心から−Y方向に位置ずれする。
照明領域IRの点R1,R2,R3からの光束RYR1,RYR2,RYR3は開口部6aにおいて互いに重なり合い、その光束の中心は開口部6aの中心から+Y方向に位置ずれする。そして、第2開口絞り6を通過する光束RYC1,RYC2,RYC3,RYL1,RYL2,RYL3,RYR1,RYR2,RYR3は、第2開口絞り6のY方向に延びる一対のエッジにより規定される。換言すると、第2開口絞り6は、図7において明瞭に示すように、Y方向に延びる一対のエッジによりXZ平面における投影光学系PLの入射側開口数、すなわちマスクMの外周面である円筒面の円周方向に関する入射側開口数を規定している。
また、図5および図7を参照すると、照明領域IR内の各点について、第1開口絞り4と第2開口絞り6とにより規定される主光線は、円筒面に沿った照明領域IRに対して垂直であることがわかる。すなわち、本実施形態にかかる投影光学系PLでは、第1開口絞り4と第2開口絞り6との協働作用により、入射側(マスクM側)のテレセントリシティが確保されている。
また、本実施形態では、第1開口絞り4はシート基板SH上の結像領域ERと光学的にフーリエ変換の関係にある位置に配置され、第2開口絞り6はドラムRLの中心軸線RLaと光学的に共役な位置に配置されている。換言すると、第1開口絞り4は第4部分光学系10を介して無限遠と光学的に共役な位置に配置され、第2開口絞り6は第4部分光学系10と第2部分光学系5との合成光学系を介して中心軸線RLaと光学的に共役な位置に配置されている。
したがって、図示を省略するが、第1開口絞り4は、Z方向に延びる一対のエッジにより、ドラムRLの外周面である円筒面の母線方向(Y方向;中心軸線RLaの方向)に関する投影光学系PLの射出側開口数を規定している。第2開口絞り6は、Y方向に延びる一対のエッジにより、ドラムRLの外周面である円筒面の円周方向に関する投影光学系PLの射出側開口数を規定している。そして、結像領域ER内の各点について、第1開口絞り4と第2開口絞り6とにより規定される主光線は、円筒面に沿った結像領域ERに対して垂直である。すなわち、本実施形態にかかる投影光学系PLでは、第1開口絞り4と第2開口絞り6との協働作用により、射出側(シート基板SH側)のテレセントリシティも確保されている。
上述したように、第1開口絞り4を通過する光束はZ方向に延びる一対のエッジにより規定され、第2開口絞り6を通過する光束はY方向に延びる一対のエッジにより規定される。したがって、図11に示すように、結像領域ER内の各点について、第1開口絞り4と第2開口絞り6とにより規定される瞳形状は矩形状になる。図11において、結像領域ER内の点L10,C10,R10,L20,C20,R20,L30,C30,R30は、図2に示す照明領域IR内の点L1,C1,R1,L2,C2,R2,L3,C3,R3にそれぞれ対応している。
また、本実施形態の照明光学系ILにおいて、第1照明開口絞り22はマスクMの中心軸線Maと光学的に共役な位置に配置され、第2照明開口絞り24はマスクM上の照明領域IRと光学的にフーリエ変換の関係にある位置に配置されている。換言すると、第1照明開口絞り22は第2照明光学系23と第1部分光学系1との合成光学系を介して中心軸線Maと光学的に共役な位置に配置され、第2照明開口絞り24は第1部分光学系1を介して無限遠と光学的に共役な位置に配置されている。
したがって、図示を省略するが、第2照明開口絞り24は、Z方向に延びる一対のエッジにより、マスクMの外周面である円筒面の母線方向(Y方向;中心軸線Maの方向)に関する照明光学系ILの射出側開口数を規定している。第1照明開口絞り22は、Y方向に延びる一対のエッジにより、マスクMの外周面である円筒面の円周方向に関する照明光学系ILの射出側開口数を規定している。そして、照明領域IR内の各点について、第1照明開口絞り22と第2照明開口絞り24とにより規定される照明光の主光線は、円筒面に沿った照明領域IRに対して垂直である。すなわち、本実施形態の照明光学系ILでは、第1照明開口絞り22と第2照明開口絞り24との協働作用により、射出側(マスクM側)のテレセントリシティが確保されている。
本実施形態の投影光学系PLにおいて、第1部分光学系1、第2部分光学系5、第3部分光学系7、および第4部分光学系10は、図12および図13に示すように、それぞれ複数のレンズからなる屈折光学系として構成される。なお、図12は、図1に対応する図であって、本実施形態にかかる投影光学系PLのレンズ構成例を概略的に示している。図13は、図12の投影光学系PLをZ方向から見た図である。
以上のように、本実施形態の露光装置は、中心軸線Ma廻りに回転する円柱状(または円筒状)のマスクMの外周面のパターン領域PAに設けられたパターンを、中心軸線RLa廻りに回転する円柱状(または円筒状)のドラムRLの外周面に沿って円周方向へ移動する感光性のシート基板SH上の露光領域SRに走査露光する。したがって、投影光学系PLは円筒面上に設けられたパターンの像を円筒面に沿ったシート基板SH上に形成することになるが、第1開口絞り4と第2開口絞り6との協働作用によりマスクM側およびシート基板SH側に良好なテレセントリシティが確保される。その結果、本実施形態の露光装置では、シート基板SHに転写されたパターンにおいてテレセントリシティの崩れに起因する線幅のばらつきが発生しにくく、円筒面上に設けられたパターンを円筒面に沿ったシート基板SHに良好に投影露光することができる。
なお、上述の実施形態では、投影光学系PLとして、2回結像型の屈折光学系を用いている。しかしながら、これに限定されることなく、投影光学系の具体的な構成については、様々な形態が可能である。例えば図14に示すように、投影光学系として、2回結像型の反射屈折光学系を用いることもできる。図14の変形例にかかる投影光学系では、マスクM上の照明領域IR(図14では不図示)から+X方向へ反射された光が、光路折り曲げプリズム31により+Z方向へ偏向された後、第1凹面反射鏡32aを含む第1反射屈折光学系32に入射する。第1反射屈折光学系32に入射した光は、複数のレンズおよび平行平面部材32bを介して、第1凹面反射鏡32aに入射する。
第1凹面反射鏡32aの反射面の位置、すなわち第1反射屈折光学系32の瞳位置には、第1開口絞り33が配置されている。第1凹面反射鏡32aで反射された光は、平行平面部材32bおよび複数のレンズを介した後に、1/4波長板34aを経て円偏光からp偏光になり、第1偏光ビームスプリッターPBS1に入射する。第1偏光ビームスプリッターPBS1を透過した光は、1/4波長板34bを経てp偏光から円偏光になり、円筒面ミラー35の反射面上にパターンの中間像を形成する。
円筒面ミラー35で反射された光は、1/4波長板34bを経て円偏光からs偏光になり、第1偏光ビームスプリッターPBS1に入射する。第1偏光ビームスプリッターPBS1で反射された光は、1/4波長板34cを経てs偏光から円偏光になり、第2凹面反射鏡36aを含む第2反射屈折光学系36に入射する。第2反射屈折光学系36に入射した光は、第2開口絞り37および複数のレンズを介した後に、1/4波長板36bを経て円偏光からs偏光になり、第2偏光ビームスプリッターPBS2に入射する。
第2偏光ビームスプリッターPBS2で反射された光は、1/4波長板36cを経てs偏光から円偏光になり、第2凹面反射鏡36aに入射する。第2凹面反射鏡36aの反射面の位置、すなわち第2反射屈折光学系36の瞳位置には、第3開口絞り38が配置されている。第2凹面反射鏡36aで反射された光は、1/4波長板36cを経て円偏光からp偏光になり、第2偏光ビームスプリッターPBS2に入射する。第2偏光ビームスプリッターPBS2を透過した光は、1/4波長板36dを経てp偏光から円偏光になり、複数のレンズおよび平行平面部材36eを介して、シート基板SH上の結像領域ER(図14では不図示)に、照明領域IR内のパターンの投影像を形成する。
結像領域ERは、図15に示すように、投影光学系の射出側の光軸AX2を中心とする円形視野領域IFの範囲内にある。結像領域ERの中心ERaは、光軸AX2からドラムRLの円筒面の円周方向(図15では紙面における水平方向)に位置ずれしている。光路折り曲げプリズム31は、照明領域IRと中間像の形成面である円筒面ミラー35の反射面とが第1凹面反射鏡32aに関してほぼ対称になるように、第1偏光ビームスプリッターPBS1に対応する光路長を確保している。
平行平面部材36eは、中間像の形成面である円筒面ミラー35の反射面と結像領域ERとが第2凹面反射鏡36aに関してほぼ対称になるように、第1偏光ビームスプリッターPBS1に対応する光路長を確保している。また、第1反射屈折光学系32と第2反射屈折光学系36とがほぼ同一の光学系になるように、第2偏光ビームスプリッターPBS2に対応する光路長を確保するための平行平面部材32bを第1反射屈折光学系32の往復光路中に配置している。
図14の変形例にかかる投影光学系において、第1開口絞り33は、マスクM上の照明領域IRと光学的にフーリエ変換の関係にある位置に配置されている。すなわち、第1開口絞り33は、第1反射屈折光学系32の一部(光路折り曲げプリズム31と第1凹面反射鏡32aとの間の部分光学系)を介して、無限遠と光学的に共役な位置に配置されている。したがって、第1開口絞り33は、図1の実施形態における第1開口絞り4と同じ作用効果を奏し、マスクMの外周面である円筒面の母線方向(Y方向;中心軸線Maの方向)に関する投影光学系の入射側開口数を規定している。
第2開口絞り37は、マスクMの中心軸線Maと光学的に共役な位置に配置されている。すなわち、第2開口絞り37は、第1反射屈折光学系32と第2反射屈折光学系36の一部(第1偏光ビームスプリッターPBS1と第2開口絞り37との間の部分光学系)との合成光学系を介して、中心軸線Maと光学的に共役な位置に配置されている。したがって、第2開口絞り37は、図1の実施形態における第2開口絞り6と同じ作用効果を奏し、マスクMの外周面である円筒面の円周方向に関する投影光学系の入射側開口数を規定している。なお、中心軸線Maと光学的に共役な位置は、第1反射屈折光学系32の光路中において破線39で示す位置に存在する。しかしながら、破線39で示す位置において往路の光束と復路の光束との分離が困難であり、ひいては破線39で示す位置に開口絞りを配置することは困難である。
第3開口絞り38は、シート基板SH上の結像領域ERと光学的にフーリエ変換の関係にある位置に配置されている。すなわち、第3開口絞り38は、第2反射屈折光学系36の一部(第2凹面反射鏡36aとシート基板SHとの間の部分光学系)を介して、無限遠と光学的に共役な位置に配置されている。したがって、第3開口絞り38は、図1の実施形態における第1開口絞り4と同じ作用効果を奏し、ドラムRLの外周面である円筒面の母線方向(Y方向;中心軸線RLaの方向)に関する投影光学系の射出側開口数を規定している。
第2開口絞り37は、ドラムRLの中心軸線RLaと光学的に共役な位置に配置されている。すなわち、第2開口絞り37は、第2反射屈折光学系36の一部(第2開口絞り37とシート基板SHとの間の部分光学系)との合成光学系を介して、中心軸線RLaと光学的に共役な位置に配置されている。したがって、第2開口絞り37は、図1の実施形態における第2開口絞り6と同じ作用効果を奏し、ドラムRLの外周面である円筒面の円周方向に関する投影光学系の射出側開口数を規定している。
なお、図示を省略したが、マスクM上の照明領域IRを形成するための照明光は、例えば第1偏光ビームスプリッターPBS1に対してs偏光状態で+X方向の向きに供給される。具体的には、第1偏光ビームスプリッターPBS1の−X方向側に光路折り曲げミラーを配置し、このミラーに対して+Z方向の向きに入射させた照明光を+X方向へ反射させた後に、第1偏光ビームスプリッターPBS1へ導くことができる。第1偏光ビームスプリッターPBS1で反射された照明光は、1/4波長板34aを経てs偏光から円偏光になり、第1反射屈折光学系32および光路折り曲げプリズム31を介して、マスクM上に照明領域IRを形成する。
このように、図14の変形例にかかる投影光学系において、第1反射屈折光学系32および第1偏光ビームスプリッターPBS1は、マスクMのパターンの中間像を円筒面ミラー35の反射面上に形成する第1結像光学系を構成している。第1偏光ビームスプリッターPBS1および第2反射屈折光学系36は、円筒面ミラー35からの反射光に基づいてマスクMのパターンの像をシート基板SH上に形成する第2結像光学系を構成している。
第2反射屈折光学系36は、第1偏光ビームスプリッターPBS1と第2凹面反射鏡36aとの間の光路中に配置された前側屈折光学系と、第2凹面反射鏡36aと、第2凹面反射鏡36aとシート基板SHとの間の光路中に配置された後側屈折光学系とにより構成されている。そして、第1開口絞り33は第1反射屈折光学系32の瞳位置に配置され、第2開口絞り37は第2反射屈折光学系36の一部を構成する前側屈折光学系の光路中に配置され、第3開口絞り38第2反射屈折光学系36の瞳位置に配置されている。
また、上述の実施形態では、図1に示す特定の構成において、第1照明開口絞り22と第2照明開口絞り24との協働作用により、照明光学系ILの射出側(マスクM側)のテレセントリシティを確保している。しかしながら、これに限定されることなく、照明領域内の任意の位置に達する光の主光線がマスクの円筒面に垂直入射するように照明光学系を構成することもできる。
また、上述の実施形態では、軸線Maを中心として回転する円柱状(または円筒状)の反射型マスクMを用いている。しかしながら、反射型のマスクに限定されることなく、例えば軸線を中心として回転する円筒状の透過型マスクを用いることもできる。この場合、円筒状のマスクの内側からマスクの外周面に設けられたパターンを照明することになる。
また、上述の実施形態では、中心軸線Ma廻りに回転する円柱状(または円筒状)のマスクMの外周面のパターン領域PAに設けられたパターンを、中心軸線RLa廻りに回転する円柱状(または円筒状)のドラムRLの外周面に沿って円周方向へ移動するシート基板SH上に走査露光する露光装置を例にとって、本発明を説明している。しかしながら、これに限定されることなく、例えば回転方向に固定的なドラムの外周面に沿って円周方向へ滑動するように搬送されるシート基板上に走査露光する露光装置に対しても、本発明を適用することができる。この場合、シート基板と円筒面とは当接していても良いし、シート基板と円筒面との間にエアギャップを介在させても良い。
また、円筒面上に設けられたパターンを円筒面以外の軌道面(例えば平面状の軌道面)に沿って移動する可撓性のシート基板または剛性の比較的高い基板に走査露光する露光装置に対しても同様に本発明を適用することができる。また、円筒面上に設けられたパターンを第2面に沿った可撓性のシート基板または剛性基板に一括露光する露光装置に対しても同様に本発明を適用することができる。具体的には、円柱状(または円筒状)のマスクの外周面の円周方向に沿って複数のパターン領域を設け、マスクのステップ回転およびシート基板のステップ移動により、各パターン領域のパターンをシート基板上の各露光領域へ一括露光するステップを繰り返しても良い。
上述の実施形態の露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
上述の実施形態にかかる露光装置を用いて、表示デバイス、液晶デバイスなどを製造することができる。図16は、フレキシブルな基板(PET、PEN等の樹脂フィルム、プラスチックシート、極薄のガラスや金属のシート等)上に有機ELの表示デバイスを形成する製造工程の一例を示すフローチャートである。図16に示すデバイス製造方法では、まず、例えば有機EL表示パネル等のデバイスの機能・性能設計を行う(ステップ201)。次いで、デバイスの設計に基づいて、マスクパターンを製作する(ステップ202)。また、デバイスの基材である透明フィルムやシート、あるいは極薄の金属箔等の基板を、購入や製造等によって準備しておく(ステップ203)。
次いで、準備した基板を、ロール式、パッチ式の製造ラインに投入し、その基板上にデバイスを構成する電極や配線、絶縁膜、半導体膜等のTFTバックプレーン層や、画素部となる有機EL発光層を形成する(ステップ204)。ステップ204には、典型的には、基板上の膜の上にレジストパターンを形成する工程と、このレジストパターンをマスクにして上記膜をエッチングする工程とが含まれる。レジストパターンの形成には、レジスト膜を基板表面に一様に形成する工程、上記の各実施形態に従って、マスクパターンを経由してパターン化された露光光で基板のレジスト膜を露光する工程、その露光によってマスクパターンの潜像が形成されたレジスト膜を現像する工程、が実施される。
印刷技術等を併用したフレキシブル・デバイス製造の場合は、基板表面に機能性感光層(感光性シランカップリング材等)を塗布式により形成する工程、上記の各実施形態に従って、マスクパターンを経由してパターン化された露光光を機能性感光層に照射し、機能性感光層にパターン形状に応じて親水化した部分と撥水化した部分を形成する工程、機能性感光層の親水性の高い部分にメッキ下地液等を塗工し、無電解メッキにより金属性のパターンを析出形成する工程、等が実施される。
次いで、製造するデバイスに応じて、例えば、基板をダイシング、あるいはカットすることや、別工程で製造された他の基板、例えば封止機能を持ったシート状のカラーフィルターや薄いガラス基板等を貼り合せる工程が実施され、デバイスを組み立てる(ステップ205)。次いで、デバイスに検査等の後処理を行う(ステップ206)。以上のようにして、デバイスを製造することができる。
図17は、液晶表示素子等の液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。図17に示すように、液晶デバイスの製造工程では、パターン形成工程(ステップS50)、カラーフィルタ形成工程(ステップS52)、セル組立工程(ステップS54)およびモジュール組立工程(ステップS56)を順次行う。ステップS50のパターン形成工程では、感光性基板としてフォトレジストが塗布されたガラス基板上に、上述の実施形態の露光装置を用いて回路パターンおよび電極パターン等の所定のパターンを形成する。このパターン形成工程には、上述の実施形態の露光装置を用いてフォトレジスト層にパターンを転写する露光工程と、パターンが転写された感光性基板の現像、つまりガラス基板上のフォトレジスト層の現像を行い、パターンに対応する形状のフォトレジスト層(転写パターン層)を生成する現像工程と、この現像されたフォトレジスト層を介してガラス基板の表面を加工する加工工程とが含まれている。
ステップS52のカラーフィルタ形成工程では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応する3つのドットの組をマトリックス状に多数配列するか、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルタの組を水平走査方向に複数配列したカラーフィルタを形成する。ステップS54のセル組立工程では、ステップS50によって所定パターンが形成されたガラス基板と、ステップS52によって形成されたカラーフィルタとを用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。具体的には、例えばガラス基板とカラーフィルタとの間に液晶を注入することで液晶パネルを形成する。ステップS56のモジュール組立工程では、ステップS54によって組み立てられた液晶パネルに対し、この液晶パネルの表示動作を行わせる電気回路およびバックライト等の各種部品を取り付ける。
また、本発明は、半導体デバイスまたは液晶デバイス製造用の露光装置への適用に限定されることなく、例えば、プラズマディスプレイ等のディスプレイ装置用の露光装置や、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスを製造するための露光装置にも広く適用できる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグラフィ工程を用いて製造する際の、露光工程(露光装置)にも適用することができる。
LS 光源
IL 照明光学系
M マスク
Ma マスクの中心軸線
IR 照明領域
PL 投影光学系
PBS 偏光ビームスプリッター
SH シート基板
ER 結像領域
RL ドラム(ローラー)
RLa ドラムの中心軸線
DR1,DR2 駆動系
CR 制御系

Claims (15)

  1. 第1円筒面上に設けられたパターンを第2面に沿った基板に露光する露光装置であって、
    光源からの光により前記第1円筒面上に照明領域を形成する照明光学系と、
    前記照明領域内の前記パターンの像を前記第2面上の結像領域に形成する投影光学系とを備え、
    前記投影光学系は、
    前記照明領域と光学的にフーリエ変換の関係にある位置に配置されて前記第1円筒面の母線方向に関する入射側開口数を規定する第1開口絞りと、
    前記第1円筒面の中心線と光学的に共役な位置に配置されて前記第1円筒面の円周方向に関する入射側開口数を規定する第2開口絞りとを備えていることを特徴とする露光装置。
  2. 前記第2面は、第2円筒面であることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記投影光学系は、
    前記結像領域と光学的にフーリエ変換の関係にある位置に配置されて前記第2円筒面の母線方向に関する射出側開口数を規定する第3開口絞りと、
    前記第2円筒面の中心線と光学的に共役な位置に配置されて前記第2円筒面の円周方向に関する射出側開口数を規定する第4開口絞りとをさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記投影光学系は、前記パターンの中間像を形成する第1結像光学系と、前記中間像の形成位置に配置された円筒面状の反射面を有する凹面反射鏡と、該凹面反射鏡からの反射光に基づいて前記パターンの像を前記基板上に形成する第2結像光学系とを有することを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  5. 前記第1結像光学系は、前記パターンからの光の入射順に、第1屈折光学系と、ビームスプリッターと、第2屈折光学系と、第3屈折光学系とを有し、
    前記第2結像光学系は、前記凹面反射鏡からの光の入射順に、前記第3屈折光学系と、前記第2屈折光学系と、前記ビームスプリッターと、第4屈折光学系とを有することを特徴とする請求項4に記載の露光装置。
  6. 前記第1開口絞りおよび前記第3開口絞りは、前記ビームスプリッターと前記第2屈折光学系との間の光路中に配置された共通の開口絞りを有し、
    前記第2開口絞りおよび前記第4開口絞りは、前記第2屈折光学系と前記第3屈折光学系との間の光路中に配置された共通の開口絞りを有することを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  7. 前記第1結像光学系は、前記パターンからの光の入射順に、第1反射屈折光学系と、ビームスプリッターとを有し、
    前記第2結像光学系は、前記凹面反射鏡からの光の入射順に、前記ビームスプリッターと、第2反射屈折光学系とを有することを特徴とする請求項4に記載の露光装置。
  8. 前記第1反射屈折光学系は、該第1反射屈折光学系の瞳位置に配置された第1凹面反射鏡を有し、
    前記第2反射屈折光学系は、前側屈折光学系と、前記第2反射屈折光学系の瞳位置に配置された第2凹面反射鏡と、後側屈折光学系とを有することを特徴とする請求項7に記載の露光装置。
  9. 前記第1開口絞りは、前記第1反射屈折光学系の瞳位置に配置され、
    前記第2開口絞りおよび前記第4開口絞りは、前記前側屈折光学系の光路中に配置された共通の開口絞りを有し、
    前記第3開口絞りは、前記第2反射屈折光学系の瞳位置に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の露光装置。
  10. 前記照明光学系は、前記照明領域内の任意の位置に達する光の主光線が前記第1円筒面に垂直入射するように前記パターンを照明することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の露光装置。
  11. 前記照明光学系は、前記第1円筒面の中心線と光学的に共役な位置に配置されて前記第1円筒面の円周方向に関する射出側開口数を規定する第1照明開口絞りと、前記照明領域と光学的にフーリエ変換の関係にある位置に配置されて前記第1円筒面の母線方向に関する射出側開口数を規定する第2照明開口絞りとを有することを特徴とする請求項10に記載の露光装置。
  12. 前記パターンは、円柱状または円筒状の形態を有するマスクの外周面に形成され、
    前記マスクの前記第1円筒面の中心線廻りの回転と、前記第2面に沿った前記基板の移動とを同期させて、前記パターンを前記基板に走査露光することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の露光装置。
  13. 前記第2面は、第2円筒面であり、
    前記マスクの前記第1円筒面の中心線廻りの回転と、前記第2円筒面に沿った前記基板の円周方向の移動とを同期させて、前記パターンを前記基板に走査露光することを特徴とする請求項12に記載の露光装置。
  14. 前記基板は、可撓性を有するシートであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の露光装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の露光装置を用いて、所定のパターンを基板に露光することと、
    前記所定のパターンが転写された前記基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記基板の表面に形成することと、
    前記マスク層を介して前記基板の表面を加工することと、を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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