JP2014030372A - 釣り用リールのスプール着脱機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スプール着脱機構6は、スプール3をスプール軸2に対してワンタッチで着脱可能な機構である。スプール着脱機構6は、突起部としての第1軸受4と、着脱部材30と、付勢部材32と、位置決め部材としての蓋部材34と、を備える。第1軸受4は、第1側面4cと、第2側面4dとを有する。着脱部材30は、規制部40と押圧操作部42とを有する。規制部40は、第2側面4dに対向である。着脱部材は、規制部40が第2側面4dに対向する規制位置と、第1軸受4から離反する離反位置と、に径方向に移動可能である。付勢部材32は、着脱部材30を規制位置に向けて付勢する。蓋部材34は、規制位置に付勢される着脱部材を規制位置に位置決めする。
【選択図】図11
Description
リール本体1は、スプール軸2を支持する円形皿状のフレーム10と、フレーム10に着脱可能に固定される釣り竿RD装着用の竿装着部12と、を有している。フレーム10は、アルミニウム合金製の薄板をプレス加工により形成した縁付き皿形状の部材である。フレーム10は、スプール3よりも小径である。フレーム10は、スプール軸2が片持ち支持されるとともにスプール軸2が取り付けられる取付部14と、縁部に形成される噛み込み防止部15と、を有している。
スプール軸2は、図4及び図5に示すように、第2取付部14bに片持ち支持されている。スプール軸2は、先端に雌ネジ穴2aが形成された第1軸受装着部2bと、第2軸受装着部2cと、鍔部2dと、雄ネジ部2eと、を有している。第1軸受装着部2bには、第1軸受4が装着される。雌ネジ穴2aには、第1軸受4を抜け止めするための抜け止めボルト18がねじ込まれている。抜け止めボルト18の頭部18aは、第1軸受4の内輪4aに接触している。第2軸受装着部2cは、第1軸受装着部2bよりも大径であり、その基端側に第2軸受5が装着される。鍔部2dは、第2軸受装着部2cよりも大径であり、第2軸受5を位置決めするとともに、第2取付部14bに当接してスプール軸2を軸方向に位置決めするために設けられている。雄ネジ部2eは、雌ネジ部14fに螺合してスプール軸2を第2取付部14bに固定するために設けられている。
スプール3は、例えばアルミニウム合金製等の軽金属製の環状部材であり、機械加工により形成されている。スプール3は、図3、図4及び図5に示すように、スプール着脱機構6により、スプール軸2に対してワンタッチで着脱できる。スプール3は、スプール軸2に回転自在に支持される筒状の糸巻胴部35と、第1フランジ部36a及び第2フランジ部36bと、を有しており、これらは一体形成されている。これらが別体で構成されていてもよい。
図4に示すように、第1軸受4及び第2軸受5は、スプール3をスプール軸2に回転自在に支持するために設けられる。また、第1軸受4は、前述したように、スプール着脱機構6の突起部としても機能する。第1軸受4の内輪4aと第2軸受5の内輪5aは、その間に配置された位置決め用のスペーサ20に接触している。これにより、第1軸受4の内輪4aと第2軸受の内輪5aとが位置決めされる。第1軸受4の外輪4bは、先端側の第1側面4cと第1側面4cとは反対側の第2側面4dと、を有している。第1軸受4の第1側面4cは、ボス部37の貫通孔37aの先端側に設けられた第1段差37dに当接し、スプール3の先端側への移動が規制されている。
スプール着脱機構6は、図5、図9,図10及び図11に示すように、突起部としての第1軸受4と、一対の着脱部材30と、一対の着脱部材30を互いに離反する方向に付勢する付勢部材32と、位置決め部材としての蓋部材34と、を備えている。
このような構成のスプール着脱機構6では、スプール3をスプール軸2から外す場合、一対の着脱部材30の一対の押圧操作部42を、例えば親指と人差し指とで摘む。そして、一対の着脱部材30を付勢部材32の付勢力に抗して互いに接近する方向に押圧する。一対の着脱部材30を押圧すると、一対の押圧操作部42と対向して配置された一対の規制部40が、第1軸受4の第2側面4dに対向する規制位置から第1軸受4から離反する離反位置に移動する。これにより、スプール3のスプール軸2との係合が解除される。そして、一対の押圧操作部42を摘んだ状態でスプール軸2の先端からスプール3を外す。このとき、第1軸受4及び第2軸受5は、スプール軸2上に残る。
上記実施形態は、下記のように表現可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
2 スプール軸
3 スプール
4 第1軸受
4c 第1側面
4d 第2側面
5 第2軸受
6 スプール着脱機構
30 着脱部材
30a 第1面
30b 第2面
32 付勢部材
34 蓋部材
35 糸巻胴部
37 ボス部
37b スリット
40 規制部
40a 規制面
40b 傾斜面
42 押圧操作部
44 連結部
100 片軸受リール
130 着脱部材
132 付勢部材
142 押圧操作部
234 位置決め部材
234b 環状凹部
234c 位置決め部
237 ボス部
Claims (11)
- 釣り用リールのスプールをスプール軸に対してワンタッチで着脱可能な釣り用リールのスプール着脱機構であって、
第1側面と前記第1側面と反対側の第2側面とを有し、前記スプール軸の外周面に前記スプール軸と一体又は別体で前記スプール軸に対して軸方向に移動不能にかつ径方向外方に少なくとも一部が突出して設けられ、前記スプールに前記第1側面が当接可能な突起部と、
前記突起部の前記第2側面に対向可能な規制部と、押圧操作のために設けられる押圧操作部と、を有し、前記規制部が前記第2側面に対向する規制位置と、前記規制位置よりも前記スプール軸の径方向外側の前記突起部から離反する離反位置と、に径方向に移動可能に前記スプールに設けられる少なくとも1つの着脱部材と、
前記着脱部材と一体又は別体で設けられ、前記着脱部材を前記規制位置に向けて付勢する少なくとも一つの付勢部材と、
前記付勢部材によって前記規制位置に付勢される前記着脱部材を前記規制位置に位置決めする位置決め部材と、
を備えた釣り用リールのスプール着脱機構。 - 前記着脱部材は、前記スプールの糸巻胴部に設けられ、外周面と内周面とを貫通するスリットを有する筒状のボス部に装着され、前記スリットによって前記スプール軸の軸方向の移動が規制される、請求項1に記載の釣り用リールのスプール着脱機構。
- 前記位置決め部材は、前記ボス部の先端部に固定されて前記着脱部材を前記規制位置に位置決めする、請求項2に記載の釣り用リールのスプール着脱機構。
- 前記突起部は、環状に突出して設けられる、請求項1から3のいずれか1項に記載の釣り用リールのスプール着脱機構。
- 前記突起部は、前記スプール軸の先端の軸方向移動不能に装着された転がり軸受であり、
前記規制位置は、前記規制部が前記転がり軸受の外輪の前記第2側面に対向する位置である、請求項4に記載の釣り用リールのスプール着脱機構。 - 前記規制部と前記押圧操作部とは180度間隔を隔てて配置され、
前記着脱部材は、前記規制部と前記押圧操作部とを前記スプール軸の径方向外方で湾曲して連結する連結部をさらに有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の釣り用リールのスプール着脱機構。 - 前記着脱部材は、前記スプール軸の軸芯回りに180度間隔を隔てて一対設けられ、
一方の着脱部材の前記押圧操作部が他方の着脱部材の前記規制部に径方向に対向して配置される、請求項6に記載の釣り用リールのスプール着脱機構。 - 前記付勢部材は、一対設けられ、前記一対の着脱部材の前記押圧操作部と他方の着脱部材の前記規制部との間に各別に配置される、請求項7に記載の釣り用リールのスプール着脱機構。
- 前記付勢部材は、前記押圧操作部と前記規制部との間に圧縮状態で配置される弾性体製である、請求項8に記載の釣り用リールのスプール着脱機構。
- 前記規制部は、前記第2側面に対向して配置される規制面と、前記規制面と反対側に配置され、径方向外側に向かうに連れて前記規制面からの距離が大きくなる傾斜面と、を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の釣り用リールのスプール着脱機構。
- リール本体と、
前記リール本体に一端が片持ち支持されたスプール軸と、
前記スプール軸の他端に抜け止めされて配置される前記転がり軸受としての第1軸受と、
前記第1軸受よりも前記一端側に配置される第2軸受と、
糸巻胴部と、前記糸巻胴部と一体形成され前記糸巻胴部の内周側に配置され、前記第1軸受及び前記第2軸受によって前記スプール軸に回転自在に支持される筒状のボス部と、を有する糸巻用のスプールと、
請求項5から10のいずれか1項に記載のスプール着脱機構と、
を備える片軸受リール。
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