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JP2014018422A - 自覚式検眼装置 - Google Patents

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JP2014018422A
JP2014018422A JP2012159777A JP2012159777A JP2014018422A JP 2014018422 A JP2014018422 A JP 2014018422A JP 2012159777 A JP2012159777 A JP 2012159777A JP 2012159777 A JP2012159777 A JP 2012159777A JP 2014018422 A JP2014018422 A JP 2014018422A
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spherical
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lens
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Toshihiro Sakurada
智弘 櫻田
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Abstract

【課題】被検眼の調節力を、調節性輻輳による影響を低減して測定することが可能な自覚式検眼装置を提供すること。
【解決手段】自覚式検眼装置は、測定光軸において、被検眼に呈示される視標と、測定光軸における球面度数が変更可能な球面レンズを備える測定光学系と、前記球面レンズの球面度数を変更する球面度数変更部と、測定光軸を、被検眼の視軸に合致するように偏向する光軸偏向部とを有し、前記光軸偏向部によって測定光軸が偏向された状態における前記球面レンズの球面度数に基づいて調節力を測定する。
【選択図】図1

Description

この発明は自覚式検眼装置に関する。
自覚式検眼装置は、被検眼に視標を呈示し、その見え方に対する被検者からの応答に基づいて、被検眼の視機能を検査する装置である。
人の眼には、水晶体の厚みを変更することによって視標を明視しようとする(視標にピントを合わせようとする)視機能がある。この視機能の度合いが調節力である。自覚式検眼装置を用いて調節力を測定する調節力検査において、球面レンズを用いた方法による調節力検査が行われている。この方法は、被検眼に視標を呈示し、測定光軸に配置される球面レンズの球面度数を順次変更し、そして被検眼が視標にピントを合わせられなくなった(被検者が「視標を明視できない」と応答した)ときの球面度数に基づいて被検眼の調節力を測定する方法である。
特開2008−148930号公報
人の眼は、水晶体を厚くする調節を行うと、視軸に輻輳(本明細書では、視軸または光軸の輻輳を単に輻輳と呼ぶ)が生じる(所謂寄り目の状態になる)。この輻輳は、被検者にとって無意識に発生するものであり、当該技術分野では調節性輻輳と呼ばれる現象である。上述した球面レンズを用いた方法による調節力検査では、被検眼は球面レンズの球面度数に対応して調節を行い、この調節性輻輳が生じる。そして調節性輻輳によって測定光軸と視軸とに差異が生じ、この差異によって被検眼は視標を融像することが困難な状態になる。従って、従来の自覚式検眼装置による調節力検査は、被検者が「視標を明視できない」と応答したとき、その応答が、被検眼の調節力不足によって生じたものなのか、または、調節性輻輳に伴う融像不足によって生じたものなのかを判断できないものであった。つまり、従来の自覚式検眼装置には、調節性輻輳による影響のため、好適な精度で被検眼の調節力を測定することができないという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、被検眼の調節力を、調節性輻輳による影響を低減して測定することが可能な自覚式検眼装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の自覚式検眼装置は、測定光軸において、被検眼に呈示される視標と、測定光軸における球面度数が変更可能な球面レンズを備える測定光学系と、前記球面レンズの球面度数を変更する球面度数変更部と、測定光軸を、被検眼の視軸に合致するように偏向する光軸偏向部とを有し、前記光軸偏向部によって測定光軸が偏向された状態における前記球面レンズの球面度数に基づいて調節力を測定することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自覚式検眼装置であって、前記光軸偏向部は、測定光軸を偏向させて視軸に合致させるプリズムレンズであることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の自覚式検眼装置であって、前記球面レンズの球面度数に基づいて測定光軸の偏向角度を求め、当該偏向角に対応する前記プリズムレンズを選択する偏向制御部をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の自覚式検眼装置であって、左眼及び右眼のそれぞれについて、前記視標と前記測定光学系とが一体的に構成され、さらに駆動可能な視標光学系を有し、前記光軸偏向部は、前記視標光学系を駆動させる駆動手段であることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の自覚式検眼装置であって、前記球面レンズの球面度数に基づいて測定光軸の偏向角度を求め、当該偏向角度に基づいて、前記光軸偏向部に前記視標光学系を駆動させる偏向制御部をさらに備えることを特徴とする。
この発明に係る自覚式検眼装置は、調節性輻輳による影響を低減し、被検眼の調節力を好適な精度で測定することができる。
実施形態に係る自覚式検眼装置の構成例を表すブロック図である。 実施形態に係る自覚式検眼装置の概略を表す模式図である。 実施形態に係る自覚式検眼装置の概略を表す模式図である。 実施形態に係る自覚式検眼装置の概略を表す模式図である。 実施形態に係る自覚式検眼装置の動作例を表すフローチャートである。 実施形態に係る自覚式検眼装置の構成例を表すブロック図である。 実施形態に係る自覚式検眼装置の概略を表す模式図である。 実施形態に係る自覚式検眼装置の概略を表す模式図である。 実施形態に係る自覚式検眼装置の動作例を表すフローチャートである。
この発明に係る自覚式検眼装置の実施形態の例について、図面を参照しながら説明する。
〈第1の実施形態〉
[構成]
図1は、この実施形態に係る自覚式検眼装置の構成を表すブロック図である。図2は、被検眼E(左眼EL及び右眼ER)が測定光学系20を介して視標10を目視する様子を表す模式図である。図3は、視軸が輻輳した様子を表す模式図である。図4は、測定光軸が視軸に合致された様子を表す模式図である。図4では、視軸に合致された測定光軸が、視軸に対してずれた位置に表されているが、測定光軸と視軸とが光学的に合致しているものとする。
自覚式検眼装置1は、視標10と、測定光学系20と、球面度数変更部30と、偏向制御部40と、制御部50と、操作部60とを有する。
(視標10)
視標10は、測定光軸A1(左眼に係る測定光軸A1L及び右眼に係る測定光軸A1R)において被検眼に呈示される。被検者は所定の距離を介して視標10を目視してその見え方を応答する。測定光軸A1とは、被検眼Eが視標10を視認するための光軸、すなわち、視標からの光が被検眼Eに到達する光路の中心を表す軸である。視標10は、例えば液晶ディスプレイ等の表示デバイスによって被検眼に呈示される。また、視標10は、紙に印刷された態様によって被検眼に呈示されてもよい。
(測定光学系20)
測定光学系20は、視標10からの光を屈折させる。測定光学系20は、球面レンズ200と光軸偏向部210とを備える。球面レンズ200は、被検眼Eに調節力を誘発させる。つまり、被検眼Eは、球面レンズ200のからの影響を受けると、水晶体を厚くする調節を行い、視標10を明視しようとする。球面レンズ200は、測定光軸A1における球面度数が変更可能に構成される。この構成は、例えば球面度数が異なる複数の球面レンズ200が測定光軸A1に挿脱される構成としてよい。
光軸偏向部210は、測定光軸A1を、被検眼の視軸A2(左眼の視軸A2L及び右眼の視軸A2R)に合致するように偏向するプリズムレンズである。視軸A2とは、水晶体L(左眼の水晶体LL及び右眼の水晶体LR)の中心と中心窩F(左眼の中心窩FL及び右眼の中心窩FR)とを通過する軸である。プリズムレンズは、測定光軸A1におけるプリズム量が変更可能に構成される。この構成は、例えばプリズム量が異なる複数のプリズムレンズが測定光軸A1に挿脱される構成としてよい。
(球面度数変更部30)
球面度数変更部30は、球面レンズ200の球面度数を変更する。例えば球面度数変更部30は、操作者が操作部60を用いて所定の球面度数を選択したとき、制御部50は球面度数変更部30を制御して、球面レンズ200の球面度数を選択された球面度数に変更させる構成であってよい。球面度数変更部30は、測定光軸A1における球面レンズ200の球面度数を記憶する。
(偏向制御部40)
偏向制御部40は、球面レンズ200の球面度数に基づいて測定光軸A1の偏向角度を求め、当該偏向角度に対応するプリズムレンズを選択する。偏向角度とは、測定光軸A1を視軸A2に合致させるために、光軸偏向部210が測定光軸A1を屈折させる角度である。偏向制御部40は、選択可能なプリズムレンズと、そのプリズムレンズのプリズム量とを関連付けた関連情報を予め記憶する。偏向制御部40は、球面度数変更部30からの出力を受けて測定光軸A1における球面レンズ200の球面度数を取得する。
上述したように人の眼は球面レンズから影響を受けると調節を行い、この調節によって視軸A2の輻輳が生じる。この調節性輻輳による輻輳量が測定光軸A1と視軸A2とのずれに相当し、偏向角度として表される。従って、調節性輻輳が生じたとき、測定光軸A1は、偏向角度に相当する角度で偏向されることによって視軸A2に合致される。
調節性輻輳において、人の眼が水晶体を1D(1ディオプター)調節したとき、両眼合わせて4Δ(4プリズムディオプター)の視軸の輻輳が生じることが臨床的な標準値として知られている。従って、球面レンズの球面度数と被検眼の輻輳量は次式の関係で表される。
Figure 2014018422
例えば、球面レンズ200の球面度数が−0.25Dであるとき、視軸A2の輻輳(内寄せ)量は両眼合わせて1Δである。この場合、偏向制御部40は、片眼それぞれ0.5ΔBO(両眼合わせて1Δの外寄せ)を偏向角度をとして求め、当該変更角度に最も近いプリズム量のプリズムレンズを関連情報に基づいて光軸偏向部210として選択する。光軸偏向部210が測定光軸A1を視軸A2に合致させたことにより、被検眼は視標を融像することができる。このように、偏向制御部40は、球面レンズ200の球面度数に基づいて測定光軸A1の偏向角度を求め、求めた偏向角度に基づいてプリズムレンズを選択する。なお、AC/A比が予め測定された被検者の場合、偏向制御部40は、臨床的な標準値ではなく、当該被検者のAC/A比を用いてプリズムレンズを選択してもよい。
また、操作者は操作部60及び制御部50を介して所望のプリズムレンズを選択してもよい。操作者が所望のプリズムレンズを選択するとき、表示部70は、球面度数変更部30及び制御部50からの出力を受けて当該球面レンズの球面度数を表示してもよい。
(制御部50、操作部60、表示部70)
制御部50は、各部の動作を制御する。制御部50は、例えば処理装置と記憶装置を含んで構成される。処理装置としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)が用いられる。記憶装置は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)を含んで構成される。記憶装置には、自覚式検眼装置1の各部の機能を実行するためのコンピュータプログラムが記憶されている。処理装置は、これらコンピュータプログラムを実行することで、上記制御処理を実現する。操作部60は、自覚式検眼装置1を操作するために操作者により使用される。操作部60には、自覚式検眼装置1の筺体などに設けられた各種のハードウェアキー(ボタン、スイッチ等)が含まれる。また、タッチパネルディスプレイやGUIが設けられている場合、これに表示される各種のソフトウェアキーも操作部60に含まれる。表示部70は、球面レンズ200の球面度数やプリズムレンズのプリズム量などの情報を表示する。表示部70は、例えば液晶ディスプレイなどの表示デバイスで構成される。
[動作]
図5を参照してこの実施形態の自覚式検眼装置の動作について説明する。図5は、自覚式検眼装置1の動作を表すフローチャートである。
(S01)
制御部50は、視標10を制御して測定光軸A1において視標10を被検眼に呈示する。
(S02)
制御部50は、球面度数変更部30を制御して球面レンズ200の球面度数を変更する。
(S03)
制御部50は、偏向制御部40を制御し、球面レンズ200の球面度数に基づいて測定光軸A1の偏向角度を求めさせる。
(S04)
制御部50は、偏向制御部40を制御し、当該偏向角度に対応するプリズムレンズを選択させる。
(S05)
偏向制御部40がプリズムレンズを選択したことによって、測定光軸A1は視軸A2に合致される。
(S06、S07)
球面レンズ200の球面度数をさらに変更する必要がある場合、制御部50は、ステップS02の動作を行う。球面レンズ200の球面度数をさらに変更する必要がない場合、自覚式検眼装置1は、当該球面レンズ200の球面度数に基づいて、被検眼の調節力を測定する。
[作用・効果]
この実施形態の作用及び効果について説明する。
自覚式検眼装置1は、視標10と、測定光学系20と、球面度数変更部30と、光軸偏向部210とを有する。視標10は、測定光軸A1において被検眼Eに呈示される。測定光学系20は、球面度数が変更可能な球面レンズ200を備える。球面度数変更部30は、球面レンズ200の球面度数を変更する。光軸偏向部210は、測定光軸A1を、被検眼Eの視軸A2に合致するように偏向する。また、光軸偏向部210は、測定光軸A1を偏向させて視軸A2合致させるプリズムレンズでもよい。また、自覚式検眼装置1は、偏向制御部40をさらに備えてもよい。偏向制御部40は、球面レンズ200の球面度数に基づいて測定光軸A1の偏向角度を求め、当該偏向角度に対応するプリズムレンズを選択する。それにより、自覚式検眼装置1は、光軸偏向部210によって測定光軸A1が偏向された状態における球面レンズ200の球面度数に基づいて調節力を測定する。このように、測定光軸A1を視軸A2に合致させた状態、つまり、被検眼Eが視標10を融像した状態で、自覚式検眼装置1は被検眼Eの調節力を測定することができる。従って、調節性輻輳による影響を低減し、被検眼Eの調節力を測定することができる自覚式検眼装置を提供することができる。
〈第2の実施形態〉
図6は、この実施形態に係る自覚式検眼装置の構成を表すブロック図である。この実施形態は、第1の実施形態に対して、視標、測定光学系及び光軸偏向部の構成が異なる。その他の構成は第1の実施形態に同様である。また、図7は、被検眼E(左眼EL及び右眼ER)が測定光学系20を介して視標10を目視する様子を表す模式図である。図8は、測定光軸が視軸に合致された様子を表す模式図である。図8では、視軸に合致された測定光軸が、視軸に対してずれた位置に表されているが、測定光軸と視軸とが光学的に合致しているものとする。
自覚式検眼装置1は、視標光学系2を有する。視標光学系2は、左眼EL及び右眼ERのそれぞれについて、視標10(左眼系視標10L、右眼系視標10R)と測定光学系20(左眼系測定光学系20L、右眼系測定光学系20R)とが一体的に構成され、さらに駆動可能である。測定光学系20は、測定光軸A1における球面度数が変更可能な球面レンズ200(左眼系球面レンズ200L、右眼系球面レンズ200R)を備える。左眼系視標10L及び右眼系視標10Rはそれぞれ左眼EL及び右眼ERにのみ呈示される指標である。視標光学系2は、視標10と被検眼Eとの距離を光学的に作り出す。視標光学系は、例えば一般的な左右眼独立視標内蔵型の検眼装置の光学デバイス構成を援用して構成されてよい。
光軸偏向部41は、測定光軸A1を、被検眼Eの視軸A2に合致するように偏向する。また、光軸偏向部41は、視標光学系2を駆動させる駆動手段である。この駆動手段は、例えばモータや歯車などの一般的な機械機構によって構成されてよい。
偏向制御部40は、球面レンズ200の球面度数に基づいて測定光軸の偏向角度を求め、当該偏向角度に基づいて、光軸偏向部41に視標光学系2を駆動させる。偏向制御部40は、球面度数変更部30からの出力を受けて測定光軸A1における球面レンズ200の球面度数を取得する。
この駆動における駆動量の算出について、上述した人の眼における調節性輻輳量の臨床的な標準値を用いて説明する。球面レンズ200の球面度数と視軸A2の輻輳量との関係は上述した[数1]によって表される。また、1Δのプリズム量は、1メートル先の像を1センチメートル変位させる量である。従って、測定光軸A1の偏向角度は次式で表される。
Figure 2014018422
例えば、球面レンズ200の球面度数が−1Dであるとき、測定光軸A1の偏向角度は0.02radとなる。この場合、光軸偏向部41は、片眼それぞれ0.02radを駆動量として算出し、光軸偏向部41に視標光学系2を駆動させる。この駆動によって、測定光軸A1は視軸A2に合致される。なお、AC/A比が予め測定された被検者の場合、光軸偏向部41は、臨床的な標準値ではなく、当該被検者のAC/A比を用いて視標光学系2の輻輳量を決定してもよい。
また、操作者は操作部60及び制御部50を介して所望の駆動量を選択してもよい。操作者が所望の駆動量を選択するとき、表示部70は、球面度数変更部30及び制御部50からの出力を受けて当該球面レンズの球面度数を表示してもよい。
[動作]
図9を参照してこの実施形態の自覚式検眼装置の動作について説明する。図9は、自覚式検眼装置1の動作を表すフローチャートである。
(S01)
制御部50は、視標10を制御して測定光軸A1において視標10を被検眼に呈示する。
(S02)
制御部50は、球面度数変更部30を制御して球面レンズ200の球面度数を変更する。
(S03)
制御部50は、偏向制御部40を制御し、球面レンズ200の球面度数に基づいて測定光軸A1の偏向角度を求めさせる。
(S04)
制御部50は、偏向制御部40を制御し、光軸偏向部41に視標光学系2を駆動させる。
(S05)
光軸偏向部41が視標光学系2を駆動させたことによって、測定光軸A1は視軸A2に合致される。
(S06、S07)
球面レンズ200の球面度数をさらに変更する必要がある場合、制御部50は、ステップS02の動作を行う。球面レンズ200の球面度数をさらに変更する必要がない場合、自覚式検眼装置1は、当該球面レンズ200の球面度数に基づいて、被検眼の調節力を測定する。
[作用・効果]
この実施形態の作用及び効果について説明する。
自覚式検眼装置1は、視標光学系2と、球面度数変更部30と、光軸偏向部41とを有する。視標光学系2は、視標10と測定光学系20とを左眼及び右眼それぞれについて個別に一体的に備える。視標光学系2は、視標10と被検眼Eとの距離を左眼及び右眼についてそれぞれ光学的に作り出す。視標10は、測定光軸A1において被検眼Eに呈示される。測定光学系20は、球面度数が変更可能な球面レンズ200を備える。球面度数変更部30は、球面レンズ200の球面度数を変更する。光軸偏向部41は、測定光軸A1を被検眼Eの視軸A2に合致するように偏向する。また、光軸偏向部41は、視標光学系2を駆動させる駆動手段でもよい。また、自覚式検眼装置1は、偏向制御部40をさらに備えてもよい。偏向制御部40は、球面レンズ200の球面度数に基づいて測定光軸A1の偏向角度を求め、当該偏向角度に基づいて、光軸偏向部に視標光学系を駆動させる。それにより、自覚式検眼装置1は、光軸偏向部41によって測定光軸A1が偏向された状態における球面レンズ200の球面度数に基づいて調節力を測定する。このように、測定光軸A1を視軸A2に合致させた状態、つまり、被検眼が視標10を融像した状態で、自覚式検眼装置1は被検眼Eの調節力を測定することができる。従って、調節性輻輳による影響を低減し、被検眼の調節力を測定することができる自覚式検眼装置を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 自覚式検眼装置
2 視標光学系
10 視標
10L 左眼系視標
10R 右眼系視標
20 測定光学系
20L 左眼系測定光学系
20R 右眼系測定光学系
30 球面度数変更部
40 偏向制御部
41 光軸偏向部
50 制御部
60 操作部
70 表示部
200 球面レンズ
200L 左眼系球面レンズ
200R 右眼系球面レンズ
210 光軸偏向部
A1 測定光軸
A1L 測定光軸
A1R 測定光軸
A2 視軸
A2L 視軸
A2R 視軸
E 被検眼
EL 左眼
ER 右眼
F 中心窩
FL 中心窩
FR 中心窩
L 水晶体
LL 水晶体
LR 水晶体

Claims (5)

  1. 測定光軸において、被検眼に呈示される視標と、測定光軸における球面度数が変更可能な球面レンズを備える測定光学系と、
    前記球面レンズの球面度数を変更する球面度数変更部と、
    測定光軸を、被検眼の視軸に合致するように偏向する光軸偏向部と
    を有し、前記光軸偏向部によって測定光軸が偏向された状態における前記球面レンズの球面度数に基づいて調節力を測定する自覚式検眼装置。
  2. 前記光軸偏向部は、測定光軸を偏向させて視軸に合致させるプリズムレンズであることを特徴とする請求項1に記載の自覚式検眼装置。
  3. 前記球面レンズの球面度数に基づいて測定光軸の偏向角度を求め、当該偏向角度に対応する前記プリズムレンズを選択する偏向制御部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の自覚式検眼装置。
  4. 左眼及び右眼のそれぞれについて、前記視標と前記測定光学系とが一体的に構成され、さらに駆動可能な視標光学系を有し、
    前記光軸偏向部は、前記視標光学系を駆動させる駆動手段である
    ことを特徴とする請求項1に記載の自覚式検眼装置。
  5. 前記球面レンズの球面度数に基づいて測定光軸の偏向角度を求め、当該偏向角度に基づいて、前記光軸偏向部に前記視標光学系を駆動させる偏向制御部をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の自覚式検眼装置。
JP2012159777A 2012-07-18 2012-07-18 自覚式検眼装置 Pending JP2014018422A (ja)

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