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JP2014018264A - 洗濯機 - Google Patents

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JP2014018264A JP2012157184A JP2012157184A JP2014018264A JP 2014018264 A JP2014018264 A JP 2014018264A JP 2012157184 A JP2012157184 A JP 2012157184A JP 2012157184 A JP2012157184 A JP 2012157184A JP 2014018264 A JP2014018264 A JP 2014018264A
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Abstract

【課題】脱水槽の高速回転中における投入口蓋の倒立状態の発生を低減し、部品の破損可能性を低減すること。
【解決手段】本体1と、本体1の内部に支持された受筒3と、受筒3の内部に回転可能に支持された脱水槽4と、脱水槽4の上部に設けられ、柔軟剤投入部を設けた流体バランサ6と、脱水槽4を回転させるモータ9とを備え、柔軟剤投入部21は、流体バランサ6に設けられた柔軟剤投入口12と、柔軟剤投入口12を覆う投入口蓋13と、投入口蓋13を開閉可能に支持する軸部15とを有し、投入口蓋13は、軸部15を一端に有する軸面部16aと、軸面部16aとは異なる平面上に位置する閉鎖部16bと、を有するよう構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転する脱水槽に蓋付柔軟剤投入口を有した洗濯機に関する。
従来の洗濯機において、柔軟剤は、中間脱水工程における洗濯槽の回転による遠心力を利用し、最終すすぎ工程において自動で投入されるようになっている(例えば、特許文献1、2参照)。
以下、従来の洗濯機について説明する。図4は、特許文献2に示す従来の洗濯機の断面図である。リント用循環水路10および散水ノズル用循環水路11は、パルセータ5の下側羽根6外周のポンプ室12から洗濯兼脱水槽4の上部に至るように設け、上部に着脱可能なリントフィルタ13および散水ノズル14をそれぞれ設けている。排水弁15は水受け槽3内の洗濯水を排水するものであり、給水弁16は水受け槽3内に給水するものである。洗濯機外枠1の上部を構成する上部枠体17に蓋18を開閉自在に設けている。また、洗濯兼脱水槽4の上部には脱水時の振動を低減させるための流体バランサ20を設け、この流体バランサ20に柔軟剤自動流出装置21を設けている。
洗濯機外枠1は、前回の一連の運転が終了した時、洗濯兼脱水槽4は任意の位置で停止するので、流体バランサ20の内面側に設けられた柔軟剤自動流出装置21および柔軟剤ケース22は、どの位置に停止しているかは判断できないものである。そのため、柔軟剤ケース22が給水口16aの近傍に停止していて、流体バランサ20の開口部20a近傍まで乾いた被洗浄物24が洗濯兼脱水槽4内に投入されている状態で、運転が開始され、給水口16aから水道水Wが給水されると、被洗浄物24の投入状態によっては、水道水Wの一部が被洗浄物24によって柔軟剤自動流出装置21側に飛び散ってしまい、流体バランサ20の柔軟剤投入口23を介して柔軟剤ケース22内に浸入する場合が生じてしまう。そのため、給水中に柔軟剤ケース22内にある柔軟剤と水が混ざり合ってしまい、柔軟剤の濃度が低下してしまって、最終すすぎ工程で柔軟剤による所定の性能を得ることができないという問題が発生してしまう。
そこで、特許文献2では、流体バランサ20に設けられ柔軟剤自動流出装置21と連通する柔軟剤投入口と、柔軟剤投入口の開口部を覆う柔軟剤投入口蓋とを備え、柔軟剤投入口の開口部上部近傍に柔軟剤投入口蓋を回動させる軸受部を設けている。
図5は、従来の洗濯機における柔軟剤投入部の断面図、図6は、従来の洗濯機における柔軟剤投入部の斜視図である。図6(a)は、投入口蓋の斜視図、図6(b)は柔軟剤投入部を示す斜視図、図6(c)は、バランサ上部を示す斜視図である。
投入口蓋13と軸部15は、断面方向の軸中心より略直線的に延設した構成となっている。軸受け部14は流体バランサ6の上面に設けられた投入口蓋13の軸を受けており、図6に示すa、bの2箇所に形成されている。軸部15は投入口蓋13に設けられ、軸受け部14と嵌合しており、投入口蓋13を挟み左右2箇所に形成されている。軸受け部14ならびに軸部15の嵌合により、取り付けられた投入口蓋13は回動自在であり、柔軟剤投入口12の開閉が可能となっている。
これにより、運転開始後の給水や洗い工程で、柔軟剤投入口が給水口の近傍に停止していて、流体バランサ6の開口部近傍まで乾いた被洗浄物が洗濯兼脱水槽内に投入されている状態で、水の一部が被洗浄物によって柔軟剤投入口に飛び散っても、投入口蓋13によ
り柔軟剤投入口12に浸入することを防止することができる。このため、柔軟剤自動流出装置21内にある柔軟剤と水が混ざり合って柔軟剤の濃度が低下してしまうのを低減することができる。
特開平7−328277号公報 特開2012−81042号公報
しかしながら、投入口蓋13が軸部15を中心に回動する構成とした場合、軸受け部14や軸部15にリントや柔軟剤が付着し、投入口蓋13が完全に閉まらなくなることがある。使用者が投入口蓋13を閉めずに投入口蓋13を垂直角で開放した状態で、洗濯を開始すると、投入口蓋13は垂直に開放した状態で脱水槽4と共に回転する。特に、投入口蓋13は高速回転する流体バランサ6の上部に設けられている。このため、高速回転時の振動により、流体バランサ6の上方に設けられている受筒3や上部枠体と接触する可能性がある。特に、投入口蓋13が平面形状である場合には、垂直に開放した状態が維持されやすく、垂直方向から力がかかった場合には破損しやすいという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、脱水槽の高速回転中における投入口蓋の垂直倒立状態の発生を低減する洗濯機を提供することを目的としている。
本発明の洗濯機は、
本体と、
前記本体の内部に支持された受筒と、
前記受筒の内部に回転可能に支持された脱水槽と、
前記脱水槽の上部に設けられ、柔軟剤投入部を設けたバランサと、
前記脱水槽を回転させる駆動装置とを備え、
前記柔軟剤投入部は、前記バランサに設けられた柔軟剤投入口と、前記柔軟剤投入口を覆う投入口蓋と、前記投入口蓋を開閉可能に支持する軸部とを有し、
前記投入口蓋は、前記軸部を一端に有する第1の面と、前記第1の面とは異なる平面上に位置する第2の面と、を有するよう構成されたものである。
これにより、投入口蓋の開放時に、投入口蓋と軸部との位置関係において、断面方向を基準とした際、前記軸部の中心と投入口蓋の重量重心との作用でモーメント力が発生し、垂直方向への倒立を防止することができる。
本発明の洗濯機は、投入口蓋の垂直状態での倒立状態の発生を低下することにより、部品の破損を防止することができる。
本発明の実施の形態1の洗濯機の側断面図 同洗濯機の流体バランサならびに投入口蓋の側断面図 同洗濯機の流体バランサならびに投入口蓋の外観斜視図 従来の洗濯機の側断面図 従来の流体バランサならびに投入口蓋の側断面図 従来の流体バランサならびに投入口蓋の外観斜視図
本発明の洗濯機は、
本体と、
前記本体の内部に支持された受筒と、
前記受筒の内部に回転可能に支持された脱水槽と、
前記脱水槽の上部に設けられ、柔軟剤投入部を設けたバランサと、
前記脱水槽を回転させる駆動装置とを備え、
前記柔軟剤投入部は、前記バランサに設けられた柔軟剤投入口と、前記柔軟剤投入口を覆う投入口蓋と、前記投入口蓋を開閉可能に支持する軸部とを有し、
前記投入口蓋は、前記軸部を一端に有する第1の面と、前記第1の面とは異なる平面上に位置する第2の面と、を有するよう構成されたものである。
これにより、脱水槽の高速回転時における投入口蓋の倒立時に、投入口蓋と軸部との位置関係において、断面方向を基準とした際、前記軸部の中心と投入口蓋の重量重心との作用でモーメント力が発生し、垂直方向への倒立状態を防止することができる。よって、投入口蓋と受筒とが接触した場合にも、投入口蓋を閉める若しくは開ける方向の力が作用するのみとなり、投入口蓋が破損する可能性を低減することができる。
さらに、本発明は、前記投入口蓋の重心が、前記軸部および前記第2の面の端部を結ぶ平面以外の部位に位置するよう構成されたものである。
これにより、投入口蓋の形状を変化させるのみによって、投入口蓋の重心を偏心させることが可能となり、より簡便な構成で投入口蓋の破損可能性を低減できる。
さらに、本発明は、前記投入口蓋の重心が、前記軸部および前記第2の面の端部を結ぶ平面よりも、前記バランサの中心側に位置するよう構成されたものである。
これにより、脱水工程時における脱水槽の高速回転時では、投入口蓋の端部は閉倒状態となり、柔軟剤投入口に水が浸入しにくくすることができる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における洗濯機の側断面図、図2は本発明の実施の形態1における洗濯機の流体バランサならびに投入口蓋の側断面図、図3は本発明の実施の形態1における流体バランサならびに投入口蓋の外観斜視図である。図3(a)は、柔軟剤投入蓋を示す斜視図、図3(b)は、バランサ上部を示す斜視図である。
以下、本実施の形態を、図を用いて説明する。
全自動洗濯機の本体1は、サスペンション2により受筒3をその内部に懸垂防振支持している。受筒3の内部には、鉛直方向に配置された脱水槽4が回転可能に内包されている。脱水槽4は、その側壁に脱水時に洗濯物からの水が脱水槽4の外側へと抜ける通孔5が設けられている。脱水槽4の上部には、脱水時の振動を低減させる流体バランサ6(バランサ)が設けられている。脱水槽4の中央底部には、洗濯物を回転力によって撹拌するパルセータ7が配設されている。ギヤーユニット装置8は、モータ9(駆動装置)と共に受筒3の底部に取り付けられ、それぞれベルト10を介して動力を洗濯脱水軸11に伝達する。
ギヤーユニット装置8により、モータ9の動力がベルト10を介して洗濯脱水軸11ならびにパルセータ7へと伝達し、脱水槽4内の洗濯水に流れが発生して洗濯物に動きが与
えられる。このようにして洗濯が行われる。また、脱水においても同様に、モータ9の動力が洗濯脱水軸11を介して回転伝達が行われ、脱水槽4を回転させて、遠心力による洗濯物からの水分分離作用で脱水が行われる。
また、脱水槽4の上部には流体バランサ6の中心側に柔軟剤自動流出装置21(柔軟剤投入部)が設けられている。
図3は、柔軟剤投入口12および投入口蓋13を示したもので、その構成について説明する。流体バランサ6の上部には、投入口蓋13の軸受け部14a、14bが設けられている。投入口蓋13に設けられた軸部15は、軸受け部14と嵌合する。軸部15は、投入口蓋13の軸面部16a(第1の面)を挟み左右2箇所に形成されている。軸受け部14ならびに軸部15の嵌合により、取り付けられた投入口蓋13は流体バランサ6の半径方向に対して回動自在となり、柔軟剤投入口12の開閉を可能としている。使用者が投入口蓋13の軸部15と反対側の端部13aを持って脱水槽4の中心側に向かって投入口蓋13を回動させると、投入口蓋13の柔軟剤投入口12が開く。使用者が投入口蓋13を脱水槽4の中心側と反対方向に回動させると、投入口蓋13の柔軟剤投入口12が閉じる。また、投入口蓋13は、軸受け部14の上方から差し込むように勘合している。このため、投入口蓋13は取り外し自在となっている。
投入口蓋13は、2つの折り曲げ部と、軸面部16aと閉鎖部16bとを有しており、その重心が軸部15と端部13aを結ぶ直線上にはないように構成されている。軸面部16aは、その端部に軸部15を有している。閉鎖部16bは、その1辺が端部13aであり、軸面部とは異なる平面上に位置している。このようにして、簡便な構成により投入口蓋13の重心を閉鎖部16bに偏心させることを可能としている。
排水弁31は受筒3内の洗濯水を排水するものであり、給水弁30は受筒3内に給水するものである。本体1の上部を構成する上部枠体には、蓋18が開閉自在に設けられ、また、その前方に制御手段19が設けられている。
以上のように構成された全自動洗濯機について、その動作を説明する。
使用者が蓋18を開いて衣類などの被洗浄物を脱水槽4内に投入する。洗濯機の電源が入れられてスタートボタン(図示しない)が押されると、モータ9により脱水槽4が正逆回転し、被洗浄物24の量が検知される。そして、操作部(図示しない)に必要な洗剤量が表示されるので、使用者は洗剤を所定の位置に投入する(脱水槽4内でもよい)。投入口蓋13が開かれ、所定量の柔軟剤が柔軟剤投入口12から投入される。その後、柔軟剤投入口蓋26が閉じられ、さらに、蓋18が閉じられることにより、給水弁30を介して給水口から脱水槽4内に所定量の水道水が供給される。
所定量の水道水が供給されると、パルセータ7が正逆回転して被洗浄物を洗う洗い工程が行われる。
所定時間の洗い工程が終了すると、被洗浄物から洗剤と汚れを排出させるすすぎ工程が開始される。まず、すすぎ工程では、排水弁31により受筒3内の洗濯水が洗濯機外へ排水される。そして、洗濯水が排水されると脱水槽4が高速回転して(例えば300r/min)、第1の脱水工程(中間脱水)が行われる。
第1の脱水工程が終了すると、再び水道水が供給されてパルセータ7が正逆回転し、被洗浄物24をすすぐ第1の撹拌工程が行われる。所定時間の第1の撹拌工程が行われると、第1のすすぎ工程が終了し、第2のすすぎ工程に移行する。第2のすすぎ工程では、受
筒3内の洗濯水が洗濯機外へ排水されると、第2の脱水工程(中間脱水)が行われる。ことのきの脱水槽4の回転速度は、例えば300r/minである。さらに、水道水が供給されて第2の撹拌工程が行われる。所定時間の第2の撹拌工程が行われると、第2のすすぎ工程は終了する。
その後、第3の脱水工程に移行し、受筒3内の洗濯水が排水される。第3の脱水工程(最終脱水工程)は、例えば脱水槽4の回転数が800r/minであり、脱水槽4が高速で回転する。
第3の脱水工程が行われると、運転が終了する。
以下、柔軟剤自動流出装置21について説明する。
柔軟剤投入口12より投入された柔軟剤は、すすぎ工程時に洗濯水に供給され、撹拌されるときに使用される。よって、すすぎ工程時までに行われる中間脱水工程の遠心力を利用することにより、構造的に柔軟剤を自動で投入することができる。柔軟剤自動流出装置21は、複数の仕切り壁を備えており、通常の撹拌動作では柔軟剤は仕切り壁により区切られた部屋内に保持されている。脱水工程における脱水槽4の高速回転動作により、柔軟剤は仕切り壁を乗り越えて別部屋に移動する。
次工程においても同様に、別部屋に移動した柔軟剤は、通常の撹拌動作では仕切り壁を乗り越えることはできないが、次の脱水工程時に仕切り壁を乗り越えてさらに別にある部屋に移動し、第2のすすぎ工程時に洗濯水に自動的に供給される。
このようにして投入後からすすぎ工程までの間、時間差が与えられて洗濯水へ滴下される構成としている。このような構成であるため、給水時等に、柔軟剤投入口12へ水が浸入するなど、上記作用の妨げとなる事象を防止するため、投入口蓋13が設けられている。
投入口蓋13が設けられている位置は、使用者の利便性の観点から、脱水運転時に高速回転を行う脱水槽4の上部であり、かつ、投入口蓋13は、閉鎖部16b(第2の面)を倒立方向に操作し開閉させる回動構成となっている。このような場所に柔軟剤投入口12が設けられているため、埃、糸くず、洗剤カス、柔軟剤などが軸部15に溜まりやすく、投入口蓋13の軸部15が回動しにくくなることがある。また、使用者が投入口蓋13を完全に閉めずに洗濯を開始することがある。
このような状態のまま脱水工程が開始されると、脱水槽4の高速回転によって、投入口蓋13はバランサ6とともに回転する。このとき、投入口蓋13が平板形状であり、投入口蓋13の端部13aと、重心と、軸部15とが同平面上にある場合、投入口蓋13はそのまま軸部15から垂直に倒立する状態で回転することとなる。このとき、共振等により、脱水槽4が大きく振動したり振れ回ったりし、流体バランサ6の上方にある部材と接触する可能性がある。上方にある部材とは、例えば上部枠体1a、給水部、受筒3等である。このとき、垂直に倒立した投入口蓋13が上方部材と垂直に接触した場合には、樹脂性の板状部材である投入口蓋13は破損する可能性がある。
そこで、本発明では、投入口蓋13による垂直倒立状態を起こさない構成とし、常時流体バランサ16上部へ傾斜させるようにしている。すなわち、投入口蓋13の重心位置を、投入口蓋13の端部13aと、軸部15を結ぶ平面上以外の位置に偏心させている。これにより、端部13aが上方へ垂直に突出する状態を排除し、接触に伴う部品破損や、破損した部品による洗濯物の破れなどを低減させることができる。
万一、投入口蓋13と上方部材が接触したような場合にも、投入口蓋13の重心が偏心していることにより、投入口蓋13の上端13aは軸部15を基準として垂直方向にはないため、上方からの力は投入口蓋に対して閉倒させる、もしくは開倒させる方向に働く。よって、投入口蓋13の破損を防止することができる。
より詳細には、投入口蓋13は、軸部15と閉鎖部16bの間に段部17を形成させている。段部17は、軸面部16a、閉鎖部16b、連結部16c(第3の面)を有している。段部17により、断面方向を基準として、軸部15の軸中心と、端部13aを結ぶ平面上よりも脱水槽4の中心側に、投入口蓋13の重心が位置することとなる。すなわち、端部13aが軸部15と重心とを結ぶ平面上よりも外側に位置することとなり、投入口蓋13は閉倒状態となりやすくなる。よって、投入口蓋13の破損を防止するとともに、柔軟剤投入口12への水の浸入をより防止することができる。
さらに、閉鎖部16bが垂直に倒立するような場合には、投入口蓋13の重心は軸部15よりも流体バランサ6の中心側に位置することとなり、開放状態となる。本実施の形態において、投入口蓋13を水平方向に開放閉止する部材は設けていないため、閉鎖部16bが流体バランサ6の中心側の面に接触するまで投入口蓋13は開放する。このような状態においては投入口蓋13の上方から外力がかけられる可能性は低い。また下方からの外力、たとえば衣類などの被洗浄物が接触したような場合には、軸部15が軸受け部14から外れることとなり、投入口蓋13の破損を防ぐことができる。
以上のように、本実施の形態によれば、投入口蓋の倒立時に、投入口蓋と軸部との位置関係において、断面方向を基準とした際、前記軸部の中心と投入口蓋の重量重心との作用でモーメント力が発生し、垂直方向への倒立状態を防止することができる。よって、投入口蓋と受筒とが接触した場合にも、投入口蓋を閉める若しくは開ける方向の力が作用するのみとなり、投入口蓋が破損することを防止することができる。
さらに、投入口蓋の形状を変化させるのみによって、投入口蓋の重心を偏心させることが可能となり、より簡便な構成で投入口蓋の破損可能性を低減できる。
なお、投入口蓋13の構成は本実施の形態に限られるものではない。すなわち、段部17を形成させる必要はなく、投入口蓋の重心が、脱水時に倒れる程度に偏心していればよく、例えば投入口蓋の厚みを変化させたり、投入口蓋13が湾曲するような構成であってもよい。
また、投入口蓋13の破損防止のみを目的とするのであれば、投入口蓋13の端部13aが、脱水槽4の中心側に倒れるように重心位置を設計してもよい。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、投入口蓋の垂直倒立状態を防止するので、高速回転機構を有する洗濯機として有用である。
1 本体
2 サスペンション
3 受筒
4 脱水槽
5 通孔
6 流体バランサ(バランサ)
7 パルセータ
8 ギヤーユニット装置
9 モータ(駆動装置)
10 ベルト
11 洗濯脱水軸
12 柔軟剤投入口
13 投入口蓋
14、14a、14b 軸受け部
15 軸部
16a 軸面部(第1の面)
16b 閉鎖部(第2の面)
17 段部
21 柔軟剤自動流出装置(柔軟剤投入部)

Claims (3)

  1. 本体と、
    前記本体の内部に支持された受筒と、
    前記受筒の内部に回転可能に支持された脱水槽と、
    前記脱水槽の上部に設けられ、柔軟剤投入部を設けたバランサと、
    前記脱水槽を回転させる駆動装置とを備え、
    前記柔軟剤投入部は、前記バランサに設けられた柔軟剤投入口と、前記柔軟剤投入口を覆う投入口蓋と、前記投入口蓋を開閉可能に支持する軸部とを有し、
    前記投入口蓋は、前記軸部を一端に有する第1の面と、前記第1の面とは異なる平面上に位置する第2の面と、を有するよう構成された洗濯機。
  2. 前記投入口蓋の重心が、前記軸部および前記第2の面の端部を結ぶ平面以外の部位に位置するよう構成された請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記投入口蓋の重心が、前記軸部および前記第2の面の端部を結ぶ平面よりも、前記バランサの中心側に位置するよう構成された請求項2に記載の洗濯機。
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