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JP2014018172A - 過酸化脂質生成を抑制するペットフード - Google Patents

過酸化脂質生成を抑制するペットフード Download PDF

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JP2014018172A
JP2014018172A JP2012161697A JP2012161697A JP2014018172A JP 2014018172 A JP2014018172 A JP 2014018172A JP 2012161697 A JP2012161697 A JP 2012161697A JP 2012161697 A JP2012161697 A JP 2012161697A JP 2014018172 A JP2014018172 A JP 2014018172A
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pet food
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food
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JP2012161697A
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Kazuya Otsuji
一也 大辻
Haruka Kakehashi
遥香 梯
Susumu Konishi
享 小西
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Kohjin Life Sciences Co Ltd
Original Assignee
Kohjin Life Sciences Co Ltd
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Abstract

【課題】イヌ、ネコの生体内において過酸化脂質蓄積を抑制する機能のあるペットフードを提供すること。また、人の食用には使えない畜肉のバイプロダクトを原材料として利用することで産業廃棄物を低減しながら、ペットの健康を維持できるようなペットフードを提供すること。
【解決手段】
イヌ、ネコ用のペットフードに、グルタチオンを添加する。ペットフード乾燥重量1kg当たりのグルタチオン添加量は50mg〜1000mgが望ましく、100mg〜400mgがより望ましい。この場合、ペットフード原材料として、畜肉のバイプロダクトを使用してもよい。
【選択図】なし

Description

本発明は、イヌやネコといった愛玩動物の健康維持のためのペットフードに関するものである。
人体において、過酸化脂質の体内蓄積は動脈硬化、糖尿病、痴呆、癌等の疾病や老化の要因とされており、それはイヌやネコにおいてもほぼ同じである。
一方で、牛、豚、その他の家畜が屠殺され、人が消費する部分を取り除いた時に出る骨、血液、腸などの内臓、いわゆるバイプロダクトは、その有効利用としてイヌやネコ向けのペットフードに使用されている。このバイプロダクトには非常に多量の鉄が含まれ、たとえば原材料であるミートミールには500mg/kgの鉄が含まれている。人の鉄摂取量の基準値が2.25〜10mg/日・人であるのに対し、ペットフードの基準であるAAFCOで定められている鉄の基準値は80〜3000mg/kg(ドッグフード乾燥重量)と、幅広く設定されている。従って、一般的なペットフードのほとんどは原材料起因の鉄分過多と考えられる。
生体内で、酸素は食べ物を分解し、エネルギーを生成する際に過酸化物を生成するが、このとき過剰に蓄積された鉄が体内に存在すると、酸素と反応して過酸化物を増加させてしまう。すなわち、鉄分過多のペットフードは、それを摂取するイヌ、ネコの体内の過酸化脂質を増加させていると考えられる。
近年、イヌやネコなどの愛玩動物をなるべく長生きさせたいというニーズが高まり、そのような要求を満たすペットフードが開発されてきている。その一つとして、原材料にバイプロダクトを使わない鉄分の少ないペットフードがある。しかし、そのようなペットフードは当然ながら製造コストが非常に高くなってしまい、製品単価も高いものとなる。
人の食用において廃棄部分であるバイプロダクトを有効利用しながら、低コストでかつ過酸化脂質の蓄積を促進しないペットフードの開発が望まれている。
特許文献1には、グルタチオンに過酸化脂質消去作用があることが記載されている。しかし、同文献には、酸化させたリノール酸の懸濁液にグルタチオンを添加して攪拌した後、TBA値を測定したin vitro のデータが記載されているのみであり、経口で与えたグルタチオンが生体内の過酸化脂質を消去できるかどうかは、わかっていなかった。
特開平5−276895号公報
本発明の課題は、イヌ、ネコの生体内において過酸化脂質蓄積を抑制する機能のあるペットフードを提供することである。また、人の食用には使えない畜肉のバイプロダクトを原材料として利用することで産業廃棄物を低減しながら、ペットの健康を維持できるようなペットフードを提供することである。
本発明者らは、ペットフードにグルタチオンを配合することにより、それを摂取したイヌの血中過酸化脂質濃度を大幅に低減できること、すなわちバイプロダクトを原材料とする鉄分含量の高いペットフードであっても、グルタチオンを配合することにより過酸化脂質の蓄積を抑制できることを見出した。
すなわち本発明は、
(1)グルタチオンを添加したイヌ、ネコ用のペットフード、
(2)グルタチオンを有効成分とし、イヌまたはネコに経口摂取させる、イヌまたはネコの過酸化脂質低減剤を提供するものである。
本発明のペットフードは、イヌ、ネコの体内の過酸化脂質量を低減させることができる。また、鉄分を多く含むペットフードに含有させても、その効果を発揮するため、畜肉のバイプロダクトをペットフードの原料として安心して用いることができるようになり、産業廃棄物の低減にも貢献する。
本発明でいうグルタチオンは、還元型グルタチオン、酸化型グルタチオンあるいはこれらの混合物をいう。
添加するグルタチオンの形態は、グルタチオンを含有するものであれば何でもよい。たとえば、グルタチオンを含有する酵母または酵母エキス、ブロッコリーやカボチャなどの野菜類、オレンジ、アボカドなどの果物類、鶏・豚・牛のレバー、牛スネ肉などの肉類、また精製グルタチオンなどが挙げられる。
グルタチオンを含有する酵母としては「ハイチオンコーボMG」(興人製)、グルタチオンを含有する酵母エキスとしては「ハイチオンエキスYH」(興人製)などがある。
本発明でいうペットフードは、イヌ、ネコの餌または飲料となるものである。形状は、乾燥した固形状、水分を含む固形状、粥状、液体状などのいずれでもよい。グルタチオンを長期安定に維持するためには、保存時は乾燥した固形状が望ましい。
本発明においてペットフードは、畜肉のうち人の食用にならない、いわゆるバイプロダクトを原材料として用いたものでもよい。通常、バイプロダクトを用いたペットフードは鉄含量が80mg/kg以上となり、鉄分過多であるが、グルタチオンを添加することにより、それによる弊害が解消される。
グルタチオンまたはそれを含有する物を過酸化脂質低減剤としてペットに給与する場合、個体当たりグルタチオン量にして5mg〜500mg/日の添加が望ましく、10mg〜100mg/日の添加がさらに望ましい。したがって、グルタチオンまたはそれを含有する物をペットフードに配合する場合、その量はイヌやネコの種類にもよるが、ペットフード乾燥重量1kg当たりのグルタチオン添加量は50mg〜1000mgが望ましく、100mg〜400mgがさらに望ましい。50mgより少ないと、過酸化脂質低減の効果が出にくく、1000mgより多いと、味が変わって嗜好性を低下させる可能性がある。
グルタチオンは熱に不安定であるため、配合した後は過度の過熱を行わないことが望ましい。従って、グルタチオンまたはそれを含有する物をペットフードに給餌時に添加することもできる。
以下、実施例により、具体的に説明する。
<実施例1>
2〜14歳のイヌ12頭(雄7頭、雌5頭)を被験犬とした。いずれも健康、未去勢・未避妊で、妊娠していない。
ドッグフードとして鉄含量34mg/gの「アイムス成犬用ラム&ライス」(P&Gペット製)を用いて、これを標準食とした。また、これにハイチオンコーボMG(グルタチオン含量3%以上、興人製)を330mg/kg(被験犬体重)/日となるように添加したものを調製して、試験食とした。
標準食を継続して3ヶ月以上与えて育てた上記12頭の被験犬に、試験食を継続して4週間与えた。試験食を与える前と試験食を4週間与えた後に、1回ずつ採血を行った。血液は血清分離後、分析まで−30℃で保存した。この血清の過酸化脂質含量の測定は、MDA(マロンジアルデヒド)測定キット(日本老化制御研究所製)を用いた。同キットは、脂質過酸化の主要なマーカーとして一般的に用いられているものである。
結果を表1に示す。
Figure 2014018172
表1に示される通り、標準食を与えられたイヌの血中過酸化脂質濃度は4週間後ほとんど変化が無いが、グルタチオンを添加した試験食を4週間与えられたイヌは、血中過酸化脂質濃度が給与試験前の46%にまで低減し、グルタチオン添加の効果が顕著に認められた。
グルタチオンは、イヌやネコに経口で与えて体内過酸化脂質低減の効果があるため、ドッグフードやキャットフード、飲料などに添加することができ、ペットの健康維持や延命を目的とするペットフードに利用できる。

Claims (2)

  1. グルタチオンを添加したイヌ、ネコ用のペットフード。
  2. グルタチオンを有効成分とし、イヌまたはネコに経口摂取させる、イヌまたはネコの過酸化脂質低減剤。
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