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JP2014013293A - 画像読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像読取レンズ、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2014013293A
JP2014013293A JP2012150217A JP2012150217A JP2014013293A JP 2014013293 A JP2014013293 A JP 2014013293A JP 2012150217 A JP2012150217 A JP 2012150217A JP 2012150217 A JP2012150217 A JP 2012150217A JP 2014013293 A JP2014013293 A JP 2014013293A
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Kiichiro Nishina
喜一朗 仁科
Masahiro Ito
昌弘 伊藤
Hirotoshi Nakayama
裕俊 中山
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】フルカラー原稿画像の読取にも対応可能な画像読取レンズを提供する。
【解決手段】画像読取レンズは、物体側から像側へ順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの第1レンズL1からなる第1群G1、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの第2レンズL2からなる第2群G2、第3レンズL3からなる第3群G3、正のパワーを有する第4レンズL4からなる第4群G4、負のパワーを有する第5レンズL5からなる第5群G5、及び物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズの第6レンズL6からなる第6群G6で構成され、第2群G2と第3群G3との間に絞りSを有し、少なくとも第2レンズL2及び前記第6レンズL6に非球面を有し、適切に設定された条件を満足する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像読取レンズ、及び該画像読取レンズを備えた画像読取装置及び画像形成装置に関する。
ファクシミリやデジタル複写機等の画像読取装置においては、読み取るべき原稿画像を読み取り用レンズで縮小して、CCD(Charge Coupled Device)のような固体撮像素子上に結像させて画像情報を信号化する。このような原稿画像を結像させるための光学系として、画像読取レンズが用いられる。
画像読取装置の一例の概略構成を図13に示す。図13に示す画像読取装置において、原稿の画像情報をカラーで読み取るために、例えば、赤、緑、青のフィルタを持った受光素子(16a、16b、16c)を1チップに3列に配列した所謂3ラインCCD16が用いられる。該3ラインCCDは、画像読取レンズ15によって受光面に原稿像を結像させることにより3原色に色分解して、カラーの画像情報を信号化する光学系である。
このような光学系に用いられる画像読取レンズは、一般に、像面において高空間周波数領域での高いコントラストが要求されると共に、開口効率が画角周辺部まで100%近くあることが要求されている。また、カラー原稿を良好に読み取るためには、受光面上で赤、緑、青の各色の結像位置を光軸方向に合致させる必要があり、各色の色収差補正を極めて良好に補正しなければならない。
さらに、画像読取装置は性能の向上のみならず、小型化と低コスト化が求められている。光学系の小型化を達成するためには、共役長を短くする必要があり、このため広画角なレンズが求められており、さらに、低コスト化を実現させるためにレンズ構成枚数も少なくすることが求められている。
広画角であり、構成枚数が比較的少ない画像読取レンズとしては、例えば、半画角は30゜前後を達成し、構成枚数が5群5枚からなるもの(特許文献1及び2参照)や、軸対称非球面を用いたレンズ(特許文献3及び4参照)などが提案されている。
小型化及び低コスト化に適した少ないレンズ構成枚数の画像読取レンズは、求められる種々の要請に応えるのが困難である。具体的には、C線(656.27nm)からg線(435.83nm)と広い範囲で軸上の色収差を良好に補正し、非常に広角(例えば、半画角が39゜を超える)であるにもかかわらず良好に像面湾曲補正がなされ、かつ大口径を達成し(例えば、Fナンバーが4.4程度)、さらに開口効率が周辺部まで100%に近く、かつ緒収差も良好に補正され高空間周波数領域で高いコントラストを有することが求められる。
特許文献1及び2に記載のレンズは、共に直交する方向の屈折力が異なる所謂アナモフィックレンズを使用しているため、加工面において課題があり、レンズが高価になるため、低コスト化を実現するのが困難であるという問題がある。
一方、特許文献3及び4に記載のレンズは、半画角が21.5゜程度と狭いため、光学系の共役長が長くなってしまい、小型化が困難であるという問題がある。
そこで、本発明は上記課題を鑑み、少ないレンズ構成枚数にもかかわらず、画像読取レンズに求められる種々の要請に応え、Fナンバーが明るくかつ広画角(例えば、Fナンバーが4.4程度、かつ半画角が39°程度)である画像読取レンズであって、開口効率が周辺部まで実質的に100%であり、諸収差も良好に補正され、高空間周波数領域で高いコントラストを有し、フルカラー原稿画像の読取にも対応可能な、画像読取レンズを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像読取レンズは、
物体側から像側へ向かって順に、物体側に凸面を向けて配置された正メニスカスレンズの第1レンズからなる第1群、物体側に凸面を向けて配置された負メニスカスレンズの第2レンズからなる第2群、第3レンズからなる第3群、正のパワーを有する第4レンズからなる第4群、負のパワーを有する第5レンズからなる第5群、及び物体側に凹面を向けて配置された負メニスカスレンズの第6レンズからなる第6群で構成された6群6枚構成であって、
前記第2群と前記第3群との間に絞りを有し、
少なくとも前記第2レンズ及び前記第6レンズに非球面を有し、
全系のe線の合成焦点距離をf、第1レンズのe線の焦点距離をf1、第6レンズのe線の焦点距離をf6、正レンズのd線の屈折率の平均をn凸、負レンズのd線の屈折率の平均をn凹、正レンズのd線のアッベ数の平均をν凸、負レンズのd線のアッベ数の平均をν凹とするとき、下記条件式(1)〜(4)を満足することを特徴とする画像読取レンズである。
(1)0.9<f1/f<1.4
(2)−1.2<f6/f<−1.0
(3)0.03<(n凸−n凹)<0.09
(4)10.0<(ν凸−ν凹)<16.0
本発明に係る画像読取レンズによれば、少ないレンズ構成枚数にもかかわらず、画像読取レンズに求められる種々の要請に応え、Fナンバーが明るくかつ広画角(例えば、Fナンバーが4.4程度、かつ半画角が39°程度)である画像読取レンズであって、開口効率が周辺部まで実質的に100%であり、諸収差も良好に補正され、高空間周波数領域で高いコントラストを有し、フルカラー原稿画像の読取にも対応可能な、画像読取レンズを提供することができる。
画像読取レンズの構成の一例を示す概略断面図である。 第6レンズの外形形状の一例を示す説明図である。 第1の実施態様に係るレンズ構成を示す概略断面図である。 第1の実施態様のレンズ構成における球面収差、非点収差、歪曲収差、及びコマ収差を示す収差曲線図である。 第2の実施態様に係るレンズ構成を示す概略断面図である。 第2の実施態様のレンズ構成における球面収差、非点収差、歪曲収差、及びコマ収差を示す収差曲線図である。 第3の実施態様に係るレンズ構成を示す概略断面図である。 第3の実施態様のレンズ構成における球面収差、非点収差、歪曲収差、及びコマ収差を示す収差曲線図である。 第4の実施態様に係るレンズ構成を示す概略断面図である。 第4の実施態様のレンズ構成における球面収差、非点収差、歪曲収差、及びコマ収差を示す収差曲線図である。 第5の実施態様に係るレンズ構成を示す概略断面図である。 第5の実施態様のレンズ構成における球面収差、非点収差、歪曲収差、及びコマ収差を示す収差曲線図である。 画像読取装置の実施形態の一例を説明するための概略構成図である。 画像形成装置の実施形態の一例を説明するための概略構成図である。
以下、本発明に係る画像読取レンズ、画像読取装置、及び画像形成装置について、図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明に係る画像読取レンズの構成の一例を図1に示す。
図1に示すように、画像読取レンズは、物体側から像側へ向かって順に、物体側に凸面を向けて配置された正メニスカスレンズの第1レンズL1からなる第1群(G1)、物体側に凸面を向けて配置された負メニスカスレンズの第2レンズL2からなる第2群(G2)、第3レンズL3からなる第3群(G3)、正のパワー(正の屈折力)を有する第4レンズL4からなる第4群(G4)、負のパワー(負の屈折力)を有する第5レンズL5からなる第5群(G5)、及び物体側に凹面を向けて配置された負メニスカスレンズの第6レンズL6からなる第6群(G6)で構成された6群6枚構成であって、第2群(G2)と第3群(G3)との間に絞りを有し、少なくとも第2レンズL2及び前記第6レンズL6に非球面を有する。
第3レンズL3の正負は限定されず、実施形態に応じて適宜正レンズ及び負レンズの態様をとりうる。
第1レンズL1の物体側にはコンタクトガラスCNが配置され、第6レンズL6の像側にはCCDカバーガラスCVが配置されている。像面をISで示している。
なお、図1における符号の意味は下記の通りである。
ri(i=1〜13):物体側から数えてi番目のレンズ面の曲率半径
di(i=1〜12):物体側から数えてi番目の面間隔
Nj(j=1〜6):物体側から数えてj番目の面間隔のレンズ材料の屈折率
νj(j=1〜6):物体側から数えてj番目の面間隔のレンズ材料のアッベ数
rc1:コンタクトガラスの物体側の曲率半径
rc2:コンタクトガラスの像側の曲率半径
rc3:CCDカバーガラスの物体側の曲率半径
rc4:CCDカバーガラスの像側の曲率半径
dc1:コンタクトガラスの肉厚
dc3:CCDカバーガラスの肉厚
Nc1:コンタクトガラスの屈折率
νc1:CCDカバーガラスのアッベ数
Nc2:コンタクトガラスの屈折率
νc2:CCDカバーガラスのアッベ数
全系のe線の合成焦点距離をf、第1レンズのe線の焦点距離をf1、第6レンズのe線の焦点距離をf6、正レンズのd線の屈折率の平均をn凸、負レンズのd線の屈折率の平均をn凹、正レンズのd線のアッベ数の平均をν凸、負レンズのd線のアッベ数の平均をν凹とするとき、下記条件式(1)〜(4)を満足する。
(1)0.9<f1/f<1.4
(2)−1.2<f6/f<−1.0
(3)0.03<(n凸−n凹)<0.09
(4)10.0<(ν凸−ν凹)<16.0
なお、第1レンズL1及び第4レンズL4は正レンズ、第2レンズL2、第5レンズL5、及び第6レンズL6は負レンズである。第3レンズL3は、実施形態に応じて正レンズ及び負レンズのいずれかの態様となる。
上記条件式(1)は、第1レンズL1のパワーを定めるもので、上限(1.4)以上となると第1レンズL1のパワーが弱くなりすぎるため、レンズが大きくなってコストアップの原因となる。下限(0.9)以下となると第1レンズL1のパワーが強くなり過ぎるため、負の球面収差が大きく発生し、他の群のレンズで補正できなくなってしまう。
上記条件式(2)は、第6レンズL6のパワーを定めるもので、上限(−1.0)以上となると第6レンズL6のパワーが強くなり過ぎるため、レンズ全長を短くできるが球面収差が補正しきれなくなる。下限(−1.2)以下となると第6レンズL6のパワーが弱くなりすぎ、レンズが大きくなると共に像面湾曲が増大してしまう。
上記条件式(3)は、画像読取レンズを構成する凸レンズと凹レンズの屈折率の範囲を定めるもので、上限(0.09)以上となると、ペッツバール和が小さくなりすぎ、像面が正の側に倒れ像面湾曲が大きくなる。下限(−0.03)以下となると、逆に、ペッツバール和が大きくなりすぎ、像面が負の側に倒れ、非点隔差が大きくなってしまう。この条件式(3)の範囲外においては、全画面にわたって良好な結像性能を得ることが出来なくなる。
上記条件式(4)は、軸上の色収差を良好に補正する条件である。上限(16.0)以上となると、軸上の色収差が補正過剰になり、主波長より短波長側で軸上の色収差が正の側に大きくなってしまう。下限(10.0)以下となると、軸上の色収差が補正不足になり、主波長より短波長側で軸上の色収差が負の側に大きくなってしまう。
画像読取レンズを上記条件式(1)〜(4)を満足する構成とすることにより、6群6枚のレンズ構成であっても、画像読取レンズに求められる種々の要請に応え、Fナンバーが明るくかつ広画角(例えば、Fナンバーが4.4程度、かつ半画角が39°程度)である画像読取レンズであって、開口効率が周辺部まで実質的に100%であり、諸収差も良好に補正され、高空間周波数領域で高いコントラストを有し、フルカラー原稿画像の読取にも対応可能となる。
第6レンズL6の外形形状の一例を図2に示す。図2(A)は斜視図、(B)は正面の断面図である。
第6レンズL6は、図2に示すように、外形形状が主走査方向に長い短冊形状であることが好ましい。さらに、低コスト化のために、第6レンズL6をプラスチックレンズとすることが好ましい。
ここで、「主走査方向」は、原稿読取レンズと組み合わせられるラインセンサアレイにおけるラインセンサの配列方向を言う。
図1に示すように第6レンズL6は、結像面近傍に配置されるため、ほぼラインセンサの長手方向と同等の径が必要となる。このため、円形状である場合、レンズ外形が非常に大きくなり、画像読取装置の高さが非常に高くなったり、レンズ自体のコストが大幅にアップしてしまう。
画像読取装置においては、原稿情報をラインとしてラインセンサ上に結像させるため、画像読取レンズの外形形状は「光軸に対して回転対称」でなくても良い。そこで、第6レンズL6の外形形状を図2に示すような「主走査方向に長い短冊形状」とすることにより、画像読取装置の薄型化・小型化や後群レンズの低コスト化に対応することができる。
以下、本発明の画像読取レンズの実施の形態に係るレンズの諸収差及び具体的な数値データを示す。表1〜表10に示す各実施態様(実施例)における記号の意味は以下の通りである。
f:全系のe線の合成焦点距離
F:Fナンバー
m:縮率
Y:物体高
ω:半画角(度)
r:レンズ面の曲率半径
d:面間隔
nd:各レンズの材料のd線の屈折率
νd:各レンズの材料のd線のアッベ数
ne:各レンズの材料のe線の屈折率
表11における記号の意味は以下の通りである。
f1:第1レンズのe線の焦点距離
f6:第6レンズのe線の焦点距離
n凸:正レンズ(正のパワー(正の屈折力)を有するレンズ)のndの平均
n凹:負レンズ(負のパワー(負の屈折力)を有するレンズ)のndの平均
ν凸:正レンズ(正のパワー(正の屈折力)を有するレンズ)のνdの平均
ν凹:負レンズ(負のパワー(負の屈折力)を有するレンズ)のνdの平均
各実施例のデータを示す表1、表3、表5、表7及び表9における「左端の欄」は、各面を表す指標であり、c1はコンタクトガラスの物体側の面、c2はコンタクトガラスの像側の面を表し、1〜12の番号は、画像読取レンズの物体側から数えた各面(レンズ面および絞りの面)を表し、c3はCCDカバーガラスの物体側の面、c4はCCDカバーガラスの像側の面を表す。
また、非球面は下記式で表す。
Figure 2014013293

ここで、上記式において
X:光軸から高さYにおける非球面の非球面頂点における接平面からの距離
Y:光軸からの高さ
R:非球面の近軸曲率半径
K:円錐定数
A4,A6,A8,A10:非球面係数
SQRT:平方根の意味
である。
また、表2、表4、表6、表8及び表10に示す数値例の中で、「E−XY」は、10−XYの意味であり、例えば「E−12」は10−12を意味する。
また、図4、図6、図8、図10及び図12に示す収差図において、「e」はe線(546.07nm)、「g」はg線(436.83nm)、「C」はC線(656.27nm)、「F」はF線(486.13nm)を示す。
また、球面収差の図では、波線は正弦条件を示し、非点収差の図では、実線はサジタル光線、点線はメリディオナル光線を示す。
〔第1の実施形態(実施例1)〕
第1の実施形態のレンズ構成を図3に示す。
図3に示す画像読取レンズは、物体側から像側へ向かって順に、物体側に凸面を向けて配置された正メニスカスレンズの第1レンズL1からなる第1群、物体側に凸面を向けて配置された負メニスカスレンズの第2レンズL2からなる第2群、正のパワーを有する第3レンズL3からなる第3群、正のパワーを有する第4レンズL4からなる第4群、負のパワーを有する第5レンズL5からなる第5群、及び物体側に凹面を向けて配置された負メニスカスレンズの第6レンズL6からなる第6群で構成された6群6枚の構成である。
また、構成するレンズの具体的な数値データを表1に示す。
Figure 2014013293
表2に、第1の実施形態の非球面の円錐定数K及び非球面係数(A4,A6,A8,A10)を示す。
Figure 2014013293
第1の実施形態のレンズ構成による球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差曲線を示す収差図を図4に示す。
図4に示すように、本実施形態において、収差は十分に補正されており、高い結像性能を有していることがわかる。
なお、f1/f、f6/f、n凸−n凹、ν凸−ν凹の値は下記表11に示す。
〔第2の実施形態(実施例2)〕
第2の実施形態のレンズ構成を図5に示す。
図5に示す画像読取レンズは、物体側から像側へ向かって順に、物体側に凸面を向けて配置された正メニスカスレンズの第1レンズL1からなる第1群、物体側に凸面を向けて配置された負メニスカスレンズの第2レンズL2からなる第2群、正のパワーを有する第3レンズL3からなる第3群、正のパワーを有する第4レンズL4からなる第4群、負のパワーを有する第5レンズL5からなる第5群、及び物体側に凹面を向けて配置された負メニスカスレンズの第6レンズL6からなる第6群で構成された6群6枚の構成である。
また、構成するレンズの具体的な数値データを表3に示す。
Figure 2014013293
表4に、第2の実施形態の非球面の円錐定数K及び非球面係数(A4,A6,A8,A10)を示す。
Figure 2014013293
第2の実施形態のレンズ構成による球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差曲線を示す収差図を図6に示す。
図6に示すように、本実施形態においても、収差は十分に補正されており、高い結像性能を有していることがわかる。
なお、f1/f、f6/f、n凸−n凹、ν凸−ν凹の値は下記表11に示す。
〔第3の実施形態(実施例3)〕
第3の実施形態のレンズ構成を図7に示す。
図7に示す画像読取レンズは、物体側から像側へ向かって順に、物体側に凸面を向けて配置された正メニスカスレンズの第1レンズL1からなる第1群、物体側に凸面を向けて配置された負メニスカスレンズの第2レンズL2からなる第2群、負のパワーを有する第3レンズL3からなる第3群、正のパワーを有する第4レンズL4からなる第4群、負のパワーを有する第5レンズL5からなる第5群、及び物体側に凹面を向けて配置された負メニスカスレンズの第6レンズL6からなる第6群で構成された6群6枚の構成である。
また、構成するレンズの具体的な数値データを表5に示す。
Figure 2014013293
表6に、第3の実施形態の非球面の円錐定数K及び非球面係数(A4,A6,A8,A10)を示す。
Figure 2014013293
第3の実施形態のレンズ構成による球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差曲線を示す収差図を図8に示す。
図8に示すように、本実施形態においても、収差は十分に補正されており、高い結像性能を有していることがわかる。
なお、f1/f、f6/f、n凸−n凹、ν凸−ν凹の値は下記表11に示す。
〔第4の実施形態(実施例4)〕
第4の実施形態のレンズ構成を図9に示す。
図9に示す画像読取レンズは、物体側から像側へ向かって順に、物体側に凸面を向けて配置された正メニスカスレンズの第1レンズL1からなる第1群、物体側に凸面を向けて配置された負メニスカスレンズの第2レンズL2からなる第2群、正のパワーを有する第3レンズL3からなる第3群、正のパワーを有する第4レンズL4からなる第4群、負のパワーを有する第5レンズL5からなる第5群、及び物体側に凹面を向けて配置された負メニスカスレンズの第6レンズL6からなる第6群で構成された6群6枚の構成である。
また、構成するレンズの具体的な数値データを表7に示す。
Figure 2014013293
表8に、第4の実施形態の非球面の円錐定数K及び非球面係数(A4,A6,A8,A10)を示す。
Figure 2014013293
第4の実施形態のレンズ構成による球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差曲線を示す収差図を図10に示す。
図10に示すように、本実施形態においても、収差は十分に補正されており、高い結像性能を有していることがわかる。
なお、f1/f、f6/f、n凸−n凹、ν凸−ν凹の値は下記表11に示す。
〔第5の実施形態(実施例5)〕
第5の実施形態のレンズ構成を図11に示す。
図11に示す画像読取レンズは、物体側から像側へ向かって順に、物体側に凸面を向けて配置された正メニスカスレンズの第1レンズL1からなる第1群、物体側に凸面を向けて配置された負メニスカスレンズの第2レンズL2からなる第2群、正のパワーを有する第3レンズL3からなる第3群、正のパワーを有する第4レンズL4からなる第4群、負のパワーを有する第5レンズL5からなる第5群、及び物体側に凹面を向けて配置された負メニスカスレンズの第6レンズL6からなる第6群で構成された6群6枚の構成である。
また、構成するレンズの具体的な数値データを表9に示す。
Figure 2014013293
表10に、第5の実施形態の非球面の円錐定数K及び非球面係数(A4,A6,A8,A10)を示す。
Figure 2014013293
第5の実施形態のレンズ構成による球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差曲線を示す収差図を図12に示す。
図12に示すように、本実施形態においても、収差は十分に補正されており、高い結像性能を有していることがわかる。
なお、f1/f、f6/f、n凸−n凹、ν凸−ν凹の値は下記表11に示す。
表11に、各実施形態における条件のパラメータの値を示す。
Figure 2014013293
表11に示すとおり、いずれの実施形態の画像読取レンズも、下記条件式(1)〜(4)を満足する。
(1)0.9<f1/f<1.4
(2)−1.2<f6/f<−1.0
(3)0.03<(n凸−n凹)<0.09
(4)10.0<(ν凸−ν凹)<16.0
また、図4、図6、図8、図10及び図12に示す各収差図から明らかなように、いずれの実施形態の画像読取レンズにおいても、Fナンバーが明るくかつ広画角(例えば、Fナンバーが4.4程度、かつ半画角が39°程度)であって、開口効率が周辺部まで実質的に100%であり、諸収差も良好に補正され、高空間周波数領域で高いコントラストを有し、フルカラー原稿画像の読取にも対応可能である。
〔画像読取装置〕
画像読取装置は、原稿を照明する照明系と、前記照明系で照明された前記原稿の反射光を縮小結像させる結像レンズと、該結像レンズで結像された前記原稿の画像の像を光電変換するラインセンサとからなり、前記結像レンズとして本発明に係る画像読取レンズを用いている。
図13に、画像読取装置の実施の一形態を示す。
図13に示すように、読取られるべき画像を有する原稿12は、原稿台としてのコンタクトガラス11上に平面的に定置される。原稿台(コンタクトガラス)11の下部には、照明手段13が配置されている。照明手段13は、光源として図面に直交する方向に長い管灯、及びリフレクタで構成され、「図面に直交する方向に長いスリット状部分」を照明する。
前記光源としては、例えば、キセノンランプ、ハロゲンランプ、LED光源等を用いることができるが、LED光源を使用することが好ましい。LED光源を使用することにより、読取光学系の消費電力を低減可能であり、省エネルギーを達成することができる。
照明された原稿12で反射された反射光(画像による反射光)は、折り返しミラー(図13ではM1〜M5の5枚のミラーを配置)により順次反射され、画像読取レンズ15へ導かれ、画像読取レンズ15により光電変換素子としてのラインセンサ16の撮像面上に原稿画像の縮小像として結像される。なお、本実施形態では折返しミラーの枚数を5枚の例を示したが、枚数は5枚に限定されない。
照明手段13、折り返しミラーM1〜M5、画像読取レンズ15及び光電変換素子16は、画像読取ユニット17として一体的に保持され、図示されない駆動手段により矢印方向(図の右方)へ走行し、破線で示す位置の画像読取ユニット17まで変位し、原稿全体の情報を読み取る。
画像読取装置は、光学系の光路上に色分解手段を有し、原稿画像をフルカラーで読取るようになっている。
本実施形態では、撮像部であるラインセンサ16が、R(赤)、G(緑)、B(青)の色分解用フィルタを持った受光エレメント(16a、16b、16c)が1チップに3列に配列された「3ラインCCD」であり、その受光面にカラー画像を結像させることにより3原色に色分解を行う。従って、カラー原稿をフルカラーで読取ることができる。
原稿12の照明走査に伴い、原稿画像が画像信号化され、原稿12のカラー画像は、赤、緑、青の3原色に色分解して読取られる。色分解を行う方法としては、上記とは別に、画像読取レンズ15とラインセンサ(CCD)16との間に色分解プリズムやフィルタを選択的に挿入し、R(赤)、G(緑)、B(青)に色分解する方法や、R、G、Bの光源を順次点灯させて原稿を照明する方法等を用いることができる。
また、結像光路中に色分解素子を有さず、原稿情報をモノクロとして読取ることも可能である。
画像読取レンズ15は、軸上の色収差が良好に補正されたレンズであるため、該画像読取レンズを用いることで、フルカラーを良好な性能で読取ることが可能となり、画像読取装置の多機能化、高性能化を達成することが出来る。
〔画像形成装置〕
画像形成装置は、本発明に係る画像読取レンズを備えた前記画像読取装置を備える。
図14に、本発明の画像形成装置の実施の一形態を示す。
図14に示すように、画像形成装置は、装置上部に位置する画像読取装置200と、その下位に位置する画像形成部とを有する。なお、画像読取装置200は、図13に即して説明したのと同様のものであり、各部には図13と同じ符号を付してある。
画像読取ユニット17の3ラインのラインセンサ(撮像手段)16から出力される画像信号は画像処理部120に送られ、画像処理部120において処理されて「書込み用の信号(イエロー・マゼンタ・シアン・黒の各色を書込むための信号)」に変換される。
画像形成部は、「潜像担持体」として円筒状に形成された光導電性の感光体110を有し、その周囲に、帯電手段としての帯電ローラ111、リボルバ式の現像装置113、転写ベルト114、クリーニング装置115が配設されている。帯電手段としては帯電ローラ111に代えて「コロナチャージャ」を用いることもできる。
信号処理部120から書込み用の信号を受けて光走査により感光体110に書込みを行う光走査装置117は、帯電ローラ111と現像装置113との間において感光体110光走査を行うようになっている。
符号116は定着装置、符号118はカセット、符号119はレジストローラ対、符号122は給紙コロ、符号121はトレイ、符号130は「記録媒体」としての転写紙を示している。
画像形成を行うときは、光導電性の感光体110が時計回りに等速回転され、その表面が帯電ローラ111により均一帯電され、光走査装置117のレーザビームの光書込による露光を受けて静電潜像が形成される。形成された静電潜像は所謂「ネガ潜像」であって画像部が露光されている。
「画像の書込み」は、感光体110の回転に従い、イエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像、黒画像の順に行われ、形成された静電潜像はリボルバ式の現像装置113の各現像ユニットY(イエロートナーによる現像を行う)、M(マゼンタトナーによる現像を行う)、C(シアントナーによる現像を行う)、K(黒トナーによる現像を行う)により順次反転現像されてポジ画像として可視化され、得られた各色トナー画像は、転写ベルト114上に、転写電圧印加ローラ114Aにより順次転写され、上記各色トナー画像が転写ベルト114上で重ね合わせられてカラー画像となる。
転写紙130を収納したカセット118は、画像形成装置本体に脱着可能であり、図のごとく装着された状態において、収納された転写紙130の最上位の1枚が給紙コロ122により給紙され、給紙された転写紙130はその先端部をレジストローラ対119に捕えられる。
レジストローラ対119は、転写ベルト114上の「トナーによるカラー画像」が転写位置へ移動するのにタイミングを合わせて転写紙130を転写部へ送り込む。送り込まれた転写紙130は、転写部においてカラー画像と重ね合わせられ、転写ローラ114Bの作用によりカラー画像を静電転写される。転写ローラ114Bは、転写時に転写紙130をカラー画像に押圧させる。
カラー画像を転写された転写紙130は定着装置116へ送られ、定着装置116においてカラー画像を定着され、図示されないガイド手段による搬送路を通り、図示されない排紙ローラ対によりトレイ121上に排出される。各色トナー画像が転写されるたびに、感光体110の表面はクリーニング装置115によりクリーニングされ、残留トナーや紙粉等が除去される。
前記画像形成装置は、本発明に係る画像読取レンズを使用した画像読取装置を備えることにより、良好な読み取り画像品質を基に高画質な画像が形成可能な画像形成装置が低コストで得られる。
なお、前記画像形成装置は、感光体を各色に対応して複数配置した、いわゆるタンデム式の画像形成装置であってもよい。勿論、前記画像形成装置を「モノクロームの画像形成を行うように構成」できることは言うまでもない。
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ
CN コンタクトガラス
CV CCDカバーガラス
IS 像面
11 原稿台(コンタクトガラス)
12 原稿
15 画像読取レンズ
16 ラインセンサ(CCD)
17 画像読取ユニット
200 画像読取装置
特許第3862446号公報 特開2002−244033号公報 特許第3939908号公報 特許第4496231号公報

Claims (6)

  1. 物体側から像側へ向かって順に、物体側に凸面を向けて配置された正メニスカスレンズの第1レンズからなる第1群、物体側に凸面を向けて配置された負メニスカスレンズの第2レンズからなる第2群、第3レンズからなる第3群、正のパワーを有する第4レンズからなる第4群、負のパワーを有する第5レンズからなる第5群、及び物体側に凹面を向けて配置された負メニスカスレンズの第6レンズからなる第6群で構成された6群6枚構成であって、
    前記第2群と前記第3群との間に絞りを有し、
    少なくとも前記第2レンズ及び前記第6レンズに非球面を有し、
    全系のe線の合成焦点距離をf、第1レンズのe線の焦点距離をf1、第6レンズのe線の焦点距離をf6、正レンズのd線の屈折率の平均をn凸、負レンズのd線の屈折率の平均をn凹、正レンズのd線のアッベ数の平均をν凸、負レンズのd線のアッベ数の平均をν凹とするとき、下記条件式(1)〜(4)を満足することを特徴とする画像読取レンズ。
    (1)0.9<f1/f<1.4
    (2)−1.2<f6/f<−1.0
    (3)0.03<(n凸−n凹)<0.09
    (4)10.0<(ν凸−ν凹)<16.0
  2. 前記第6レンズがプラスチック製であり、外形形状が主走査方向に長い短冊形状であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取レンズ。
  3. 原稿を照明する照明系と、前記照明系で照明された前記原稿の反射光を縮小結像させる結像レンズと、該結像レンズで結像された前記原稿の画像の像を光電変換するラインセンサとからなる画像読取装置において、
    前記結像レンズとして請求項1または2に記載の画像読取レンズを用いたことを特徴とする画像読取装置。
  4. 光学系の任意の光路上に色分解手段を有し、原稿画像をフルカラーで読取ることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記照明系の光源がLEDであることを特徴とする請求項3または4に記載の画像読取装置。
  6. 請求項3から5のいずれかに記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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