JP2014006885A - 段差認識装置、段差認識方法及び段差認識用プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像部110A,110Bにより撮像した撮像画像から自車両の走行車線側部に存在する段差の画像候補部を抽出し、抽出した段差の画像候補部の中から白線認識処理部149が認識した白線画像部WLとの相対位置関係に基づいて選定した段差の画像候補部を、段差画像部EL,CLとして認識する段差認識処理を実行する段差認識処理部148と、過去に認識した白線画像部の位置情報を記憶するメモリ130とを有し、白線画像部が認識されないとき、メモリ内の直近の白線画像部の位置情報に基づいて選定した段差の画像候補部を、段差画像部として認識する。
【選択図】図5
Description
なお、本発明に係る段差認識装置は、車載機器制御システムに限らず、例えば、撮像画像に基づいて物体検出を行う物体検出装置を搭載したその他のシステムにも適用できる。
本車載機器制御システムは、自動車などの自車両100に搭載された撮像手段としての撮像ユニットで撮像した自車両進行方向前方領域(撮像領域)の撮像画像データを利用して認識対象物の認識結果に応じて各種車載機器の制御を行うものである。
撮像ユニット101は、2つの撮像部110A,110Bを備えたステレオカメラであり、2つの撮像部110A,110Bの構成は同一のものである。各撮像部110A,110Bは、それぞれ、撮像レンズ111A,111Bと、光学フィルタ112A,112Bと、撮像素子が2次元配置された画像センサ113A,113Bを含んだセンサ基板114A,114Bと、センサ基板114A,114Bから出力されるアナログ電気信号(画像センサ113A,113B上の各受光素子が受光した受光量)をデジタル電気信号に変換した撮像画像データを生成して出力する輝度画像情報生成手段としての信号処理部115A,115Bとから構成されている。本実施形態の撮像ユニット101からは、赤色画像データ、輝度画像データ、視差画像データが出力される。
画像センサ113A,113Bは、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などを用いたイメージセンサであり、その撮像素子(受光素子)にはフォトダイオード113aを用いている。フォトダイオード113aは、撮像画素ごとに2次元的にアレイ配置されており、フォトダイオード113aの集光効率を上げるために、各フォトダイオード113aの入射側にはマイクロレンズ113bが設けられている。この画像センサ113A,113Bがワイヤボンディングなどの手法によりPWB(printed wiring board)に接合されてセンサ基板114A,114Bが形成されている。
光学フィルタ112A,112Bは、第1領域及び第2領域という2種類の領域が、画像センサ113A,113B上の1つのフォトダイオード113aに対応して配置されたものである。これにより、画像センサ113A,113B上の各フォトダイオード113aによって受光される受光量は、受光する光が透過した分光フィルタ層112bの領域の種類に応じて、分光情報として取得することができる。
図5は、本実施形態の段差認識処理に関わる機能ブロック図である。
本実施形態の視差演算部121は、2つの撮像部110A,110Bのうちの一方の撮像部110Aの撮像画像データを基準画像データとし、他方の撮像部110Bの撮像画像データを比較画像データとして用い、両者の視差を演算して視差画像データを生成し、出力する。この視差画像データは、基準画像データ上の各画像部分について算出される視差値に応じた画素値をそれぞれの画像部分の画素値として表した視差画像を示すものである。
図7(a)に示す画像例は、中央分離帯を有する片側2車線の直線道路において自車両が左車線を走行している状況を撮像したものであり、図中符号CLは中央分離帯を映し出す中央分離帯画像部であり、図中符号WLは車線境界線である白線を映し出す白線画像部(車線境界線画像部)であり、図中符号ELは路端に存在する縁石等の段差を映し出す路端段差画像部である。以下、路端段差画像部EL及び中央分離帯段差画像部CLをまとめて段差画像部という。また、図中破線で囲まれた領域RSは、中央分離帯と路側段差とによって区画される車両走行が可能な路面である。
本実施形態では、白線認識処理部149で白線画像部WLが認識されない場合、次のような処理を行う。段差認識処理部148は、まず、エッジ画像合成部147から合成エッジ画像データを取得したら、白線認識処理部149で白線画像部WLを認識できたか否かを判断する(S1)。この判断において白線画像部WLを認識できたと判断した場合(S1のYes)、その認識結果を車線境界線位置情報記憶手段としてのメモリ130に記憶するとともに(S2)、その白線画像部WLを利用した上述の段差認識処理を実行して(S3)、段差画像部ELを認識する。メモリ130は、白線画像部WLの認識結果を予め決められた一定期間保持する。
なお、本実施形態においては、視差画像エッジ抽出部144が視差画像におけるエッジ部分を抽出するものとしている。ただし、例えば輝度画像のエッジを見つけて、そのエッジ部分のみに視差値をもつような視差画像を生成する場合、すなわち基準画像データと比較画像データから直接的に視差エッジ画像データを生成する場合は、視差画像エッジ抽出部144における処理を省略することが可能である。
次に、上記実施形態における段差認識処理の一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
図11は、本変形例1における段差認識処理に関わる機能ブロック図である。
本変形例1において、段差認識処理部148は、まず、段差関連視差エッジ抽出部146から出力される段差関連視差エッジ画像データを取得し、この段差関連視差エッジ画像データによって示される段差関連視差エッジ部の中からライン上に並ぶ段差関連視差エッジ部(路側段差の画像候補部)を抽出し、抽出した路側段差の画像候補部の中から白線認識処理部149の認識結果を利用して画像候補部を選定し、これを最終的に段差画像部EL,CLとして認識する。この認識処理により段差画像部EL,CLが認識できる場合、エッジ画像合成部147による段差関連視差エッジ画像データと輝度エッジ画像データとの合成処理が省略されるので、段差認識処理の処理負荷の軽減、段差認識処理の高速化を実現できる。
上記において段差画像部EL,CLが認識できたかの判断基準は、段差画像部EL,CLとして視差値をもつ画素の数が所定の閾値より多いか、段差画像部EL,CLの傾きが所定の範囲内であるか、または前フレームの段差画像部EL,CLと比較して段差画像部EL,CLの傾きおよび切片の差分が所定の閾値より小さいか、等を用いることができる。
次に、上記実施形態における段差認識処理の他の変形例(以下、本変形例を「変形例2」という。)について説明する。
本変形例2の段差認識処理部148は、白線画像部WLの情報に加えて、白線画像部WLの消失点情報も使用して、段差画像部EL,CLを認識する。白線画像部WLの情報に代えて、白線画像部WLの消失点情報を使用して、段差画像部EL,CLを認識してもよい。
本変形例2において、白線認識処理部149から出力される白線画像部WLの認識結果は、段差認識処理部148だけでなく、消失点算出部152にも送られる。消失点算出部152は、白線認識処理部149から取得した白線画像部WLの情報から、白線画像部WLの消失点を算出し、その算出結果を段差認識処理部148へ送る。段差認識処理部148は、路側段差の画像候補部の中から、白線認識処理部149が認識した白線画像部WLとの相対位置関係が上述した関係となっており、かつ、その画像候補部の延長線が消失点算出部152の算出した消失点を基準とした規定範囲を通る画像候補部を選定し、これを最終的に段差画像部EL,CLとして認識する処理を行う。
ここでいう規定範囲とは、例えば、算出された白線画像部WLの消失点の座標に対して、X方向Y方向ともに±50画素の範囲をいう。
また、例えば、段差画像部EL,CLの候補が複数存在する場合に、最も自車両に近い候補を、より信頼性の高い段差画像部として認識するようにしてもよい。
(態様A)
自車両100の前方を撮像ユニット101等の撮像手段により撮像した撮像画像に基づいて、自車両100の走行車線側部に存在する路側段差等の段差を示す段差画像部EL,CLを認識するための段差認識装置において、上記撮像手段により撮像した撮像画像に基づいて、自車両100の走行車線側部に存在する白線等の車線境界線を示す白線画像部WL等の車線境界線画像部を認識する白線認識処理部149等の車線境界線認識手段と、上記撮像手段により撮像した撮像画像から自車両100の走行車線側部に存在する段差の画像候補部を抽出し、抽出した段差の画像候補部の中から上記車線境界線認識手段が認識した車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて選定した段差の画像候補部を、上記段差画像部EL,CLとして認識する段差認識処理を実行する段差認識処理部148等の段差認識処理実行手段と、上記車線境界線認識手段が認識した過去の車線境界線画像部の位置情報を記憶するメモリ130等の車線境界線位置情報記憶手段とを有し、上記段差認識処理実行手段は、上記車線境界線認識手段が車線境界線画像部を認識しないとき、上記車線境界線位置情報記憶手段に記憶されている直近の車線境界線画像部の位置情報に基づいて仮想の車線境界線画像部(仮想の白線画像部WL’等)の位置情報を生成し、生成した位置情報に基づく該仮想の車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて選定した段差の画像候補部を、上記段差画像部として認識することを特徴とする。
これによれば、車線境界線画像部が認識されない場合でも、直近の車線境界線画像部の位置情報に基づいて生成される仮想の車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて選定した段差の画像候補部を段差画像部として認識するので、段差画像部を高い精度で認識することが可能となる。
上記態様Aにおいて、上記段差認識処理実行手段は、上記撮像手段により撮像した撮像画像から、輝度値や視差値等を示す画素値が所定値以上変化するエッジ画像部がライン状に配置されるライン状エッジ画像部を特定し、特定したライン状エッジ画像部を上記段差の画像候補部として抽出することを特徴とする。
これによれば、より高い精度で段差画像部を認識することができる。
上記態様Bにおいて、上記段差認識処理実行手段は、上記車線境界線認識手段が車線境界線画像部を認識しないとき、上記仮想の車線境界線画像部の位置情報から該仮想の車線境界線画像部の消失点を特定し、上記段差の画像候補部として抽出されたライン状エッジ画像部のうち、当該ライン状エッジ画像部又はその延長線が該消失点の周囲の所定範囲内を通るライン状エッジ画像部を、上記段差画像部として認識することを特徴とする。
これによれば、段差画像部を更に高い精度で認識することができる。
上記態様A〜Cのいずれかの態様において、上記段差認識処理実行手段が認識した過去の段差画像部の位置情報を記憶するメモリ130等の段差位置情報記憶手段を有し、上記段差認識処理実行手段は、上記車線境界線認識手段が車線境界線画像部を認識しないとき、上記仮想の車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて選定した段差の画像候補部の位置が、上記段差位置情報記憶手段に記憶された直近の位置情報が示す過去の段差画像部の位置と整合する場合に、該段差の画像候補部を上記段差画像部として認識することを特徴とする。
これによれば、段差画像部を更に高い精度で認識することができる。
上記態様A〜Dのいずれかの態様において、上記段差認識処理実行手段は、最も自車両に近い段差の画像候補部を、上記段差画像部として認識することを特徴とする。
これによれば、段差画像部を更に高い精度で認識することができる。
上記態様A〜Eのいずれかの態様において、複数の撮像手段により自車両前方を撮像して得られる複数の撮像画像に基づいて視差画像データ等の視差画像情報を生成する視差演算部121等の視差画像情報生成手段を有し、上記段差認識処理実行手段は、上記視差画像情報生成手段が生成した視差画像情報から上記段差の画像候補部を抽出することを特徴とする。
これによれば、段差画像部を更に高い精度で認識することができる。
上記態様Fにおいて、撮像手段により自車両前方を撮像して得られる撮像画像に基づいて輝度画像情報を生成する信号処理部115A,115B等の輝度画像情報生成手段を有し、上記段差認識処理実行手段は、上記視差画像情報生成手段が生成した視差画像情報と上記輝度画像情報生成手段が生成した輝度画像情報とから、上記段差の画像候補部を抽出することを特徴とする。
これによれば、段差画像部を更に高い精度で認識することができる。
上記態様A〜Gのいずれかの態様において、上記撮像手段を備えていることを特徴とする。
これによれば、段差認識装置を車両に設置する用途に使用することができる。
自車両前方を撮像手段により撮像した撮像画像に基づいて、自車両の走行車線側部に存在する段差を示す段差画像部を認識するための段差認識方法において、上記撮像手段により撮像した撮像画像に基づいて、自車両の走行車線側部に存在する車線境界線を示す車線境界線画像部を認識する車線境界線認識工程と、上記撮像手段により撮像した撮像画像から自車両の走行車線側部に存在する段差の画像候補部を抽出し、上記車線境界線認識工程で認識した車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて、抽出した段差の画像候補部の中から選定した段差の画像候補部を、上記段差画像部として認識する段差認識処理を実行する段差認識処理実行工程と、上記車線境界線認識工程で認識した過去の車線境界線画像部の位置情報を車線境界線位置情報記憶手段に記憶する車線境界線位置情報記憶工程とを有し、上記段差認識処理実行工程では、上記車線境界線認識工程で車線境界線画像部が認識されないとき、上記車線境界線位置情報記憶手段に記憶されている直近の車線境界線画像部の位置情報に基づいて仮想の車線境界線画像部の位置情報を生成し、生成した位置情報に基づく該仮想の車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて、抽出した段差の画像候補部の中から選定した段差の画像候補部を、上記段差画像部として認識することを特徴とする。
これによれば、車線境界線画像部が認識されない場合でも、直近の車線境界線画像部の位置情報に基づいて生成される仮想の車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて選定した段差の画像候補部を段差画像部として認識するので、段差画像部を高い精度で認識することが可能となる。
自車両前方を撮像手段により撮像した撮像画像に基づいて自車両の走行車線側部に存在する段差を示す段差画像部を認識するための工程を、コンピュータに実行させるための段差認識用プログラムにおいて、上記撮像手段により撮像した撮像画像に基づいて、自車両の走行車線側部に存在する車線境界線を示す車線境界線画像部を認識する車線境界線認識工程と、上記撮像手段により撮像した撮像画像から自車両の走行車線側部に存在する段差の画像候補部を抽出し、上記車線境界線認識工程で認識した車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて、抽出した段差の画像候補部の中から選定した段差の画像候補部を、上記段差画像部として認識する段差認識処理を実行する段差認識処理実行工程と、上記車線境界線認識工程で認識した過去の車線境界線画像部の位置情報を車線境界線位置情報記憶手段に記憶する車線境界線位置情報記憶工程とを、上記コンピュータに実行させるものであって、上記段差認識処理実行工程では、上記車線境界線認識工程で車線境界線画像部が認識されないとき、上記車線境界線位置情報記憶手段に記憶されている直近の車線境界線画像部の位置情報に基づいて仮想の車線境界線画像部の位置情報を生成し、生成した位置情報に基づく該仮想の車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて、抽出した段差の画像候補部の中から選定した段差の画像候補部を、上記段差画像部として認識することを特徴とする。
これによれば、車線境界線画像部が認識されない場合でも、直近の車線境界線画像部の位置情報に基づいて生成される仮想の車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて選定した段差の画像候補部を段差画像部として認識するので、段差画像部を高い精度で認識することが可能となる。
尚、このプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録された状態で配布したり、入手したりすることができる。また、このプログラムを乗せ、所定の送信装置により送信された信号を、公衆電話回線や専用線、その他の通信網等の伝送媒体を介して配信したり、受信したりすることでも、配布、入手が可能である。この配信の際、伝送媒体中には、コンピュータプログラムの少なくとも一部が伝送されていればよい。すなわち、コンピュータプログラムを構成するすべてのデータが、一時に伝送媒体上に存在している必要はない。このプログラムを乗せた信号とは、コンピュータプログラムを含む所定の搬送波に具現化されたコンピュータデータ信号である。また、所定の送信装置からコンピュータプログラムを送信する送信方法には、プログラムを構成するデータを連続的に送信する場合も、断続的に送信する場合も含まれる。
101 撮像ユニット
102 画像解析ユニット
103 ヘッドランプ制御ユニット
104 ヘッドランプ
105 フロントガラス
108 車両走行制御ユニット
110A,110B 撮像部
120 処理ハードウェア部
121 視差演算部
130 メモリ
141 視差ヒストグラム計算部
142 路面領域認識部
143 段差存在範囲推定部
144 視差画像エッジ抽出部
145 輝度画像エッジ抽出部
146 段差関連視差エッジ抽出部
147 エッジ画像合成部
148 段差認識処理部
149 白線認識処理部
150 スイッチ
151 スイッチ切替部
152 消失点算出部
Claims (10)
- 自車両前方を撮像手段により撮像した撮像画像に基づいて、自車両の走行車線側部に存在する段差を示す段差画像部を認識するための段差認識装置において、
上記撮像手段により撮像した撮像画像に基づいて、自車両の走行車線側部に存在する車線境界線を示す車線境界線画像部を認識する車線境界線認識手段と、
上記撮像手段により撮像した撮像画像から自車両の走行車線側部に存在する段差の画像候補部を抽出し、抽出した段差の画像候補部の中から上記車線境界線認識手段が認識した車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて選定した段差の画像候補部を、上記段差画像部として認識する段差認識処理を実行する段差認識処理実行手段と、
上記車線境界線認識手段が認識した車線境界線画像部の位置情報を記憶する車線境界線位置情報記憶手段とを有し、
上記段差認識処理実行手段は、上記車線境界線認識手段が車線境界線画像部を認識しないとき、上記車線境界線位置情報記憶手段に記憶されている車線境界線画像部の位置情報に基づいて選定した段差の画像候補部を、上記段差画像部として認識することを特徴とする段差認識装置。 - 請求項1の段差認識装置において、
上記段差認識処理実行手段は、上記撮像手段により撮像した撮像画像から、画素値が所定値以上変化するエッジ画像部がライン状に配置されるライン状エッジ画像部を特定し、特定したライン状エッジ画像部を上記段差の画像候補部として抽出することを特徴とする段差認識装置。 - 請求項2の段差認識装置において、
上記段差認識処理実行手段は、上記車線境界線位置情報記憶手段に記憶されている車線境界線画像部の位置情報に基づいて仮想の車線境界線画像部の位置情報を生成し、生成された上記仮想の車線境界線画像部の位置情報から該仮想の車線境界線画像部の消失点を特定し、上記段差の画像候補部として抽出されたライン状エッジ画像部のうち、当該ライン状エッジ画像部又はその延長線が該消失点の周囲の所定範囲内を通るライン状エッジ画像部を、上記段差画像部として認識することを特徴とする段差認識装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の段差認識装置において、
上記段差認識処理実行手段が認識した過去の段差画像部の位置情報を記憶する段差位置情報記憶手段を有し、
上記段差認識処理実行手段は、上記車線境界線認識手段が車線境界線画像部を認識しないとき、上記仮想の車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて選定した段差の画像候補部の位置が、上記段差位置情報記憶手段に記憶された直近の位置情報が示す過去の段差画像部の位置と整合する場合に、該段差の画像候補部を上記段差画像部として認識することを特徴とする段差認識装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の段差認識装置において、
上記段差認識処理実行手段は、最も自車両に近い段差の画像候補部を、上記段差画像部として認識することを特徴とする段差認識装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の段差認識装置において、
複数の撮像手段により自車両前方を撮像して得られる複数の撮像画像に基づいて視差画像情報を生成する視差画像情報生成手段を有し、
上記段差認識処理実行手段は、上記視差画像情報生成手段が生成した視差画像情報から上記段差の画像候補部を抽出することを特徴とする段差認識装置。 - 請求項6の段差認識装置において、
撮像手段により自車両前方を撮像して得られる撮像画像に基づいて輝度画像情報を生成する輝度画像情報生成手段を有し、
上記段差認識処理実行手段は、上記視差画像情報生成手段が生成した視差画像情報と上記輝度画像情報生成手段が生成した輝度画像情報とから、上記段差の画像候補部を抽出することを特徴とする段差認識装置。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の段差認識装置において、
上記撮像手段を備えていることを特徴とする段差認識装置。 - 自車両前方を撮像手段により撮像した撮像画像に基づいて、自車両の走行車線側部に存在する段差を示す段差画像部を認識するための段差認識方法において、
上記撮像手段により撮像した撮像画像に基づいて、自車両の走行車線側部に存在する車線境界線を示す車線境界線画像部を認識する車線境界線認識工程と、
上記撮像手段により撮像した撮像画像から自車両の走行車線側部に存在する段差の画像候補部を抽出し、抽出した段差の画像候補部の中から上記車線境界線認識工程で認識した車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて選定した段差の画像候補部を、上記段差画像部として認識する段差認識処理を実行する段差認識処理実行工程と、
上記車線境界線認識工程で認識した車線境界線画像部の位置情報を車線境界線位置情報記憶手段に記憶する車線境界線位置情報記憶工程とを有し、
上記段差認識処理実行工程では、上記車線境界線認識工程で車線境界線画像部が認識されないとき、上記車線境界線位置情報記憶手段に記憶されている車線境界線画像部の位置情報に基づいて選定した段差の画像候補部を、上記段差画像部として認識することを特徴とする段差認識方法。 - 自車両前方を撮像手段により撮像した撮像画像に基づいて自車両の走行車線側部に存在する段差を示す段差画像部を認識するための工程を、コンピュータに実行させるための段差認識用プログラムにおいて、
上記撮像手段により撮像した撮像画像に基づいて、自車両の走行車線側部に存在する車線境界線を示す車線境界線画像部を認識する車線境界線認識工程と、
上記撮像手段により撮像した撮像画像から自車両の走行車線側部に存在する段差の画像候補部を抽出し、抽出した段差の画像候補部の中から上記車線境界線認識工程で認識した車線境界線画像部との相対位置関係に基づいて選定した段差の画像候補部を、上記段差画像部として認識する段差認識処理を実行する段差認識処理実行工程と、
上記車線境界線認識工程で認識した車線境界線画像部の位置情報を車線境界線位置情報記憶手段に記憶する車線境界線位置情報記憶工程とを、上記コンピュータに実行させるものであって、
上記段差認識処理実行工程では、上記車線境界線認識工程で車線境界線画像部が認識されないとき、上記車線境界線位置情報記憶手段に記憶されている車線境界線画像部の位置情報に基づいて選定した段差の画像候補部を、上記段差画像部として認識することを特徴とする段差認識用プログラム。
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