JP2014004687A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録装置を大型化することなく通信端末の設置スペースを確保すること。
【解決手段】記録装置1は、プリンタ筐体2と、プリンタ筐体2内に配置され、記録用紙100に記録を行うプリンタ部4と、プリンタ筐体2内に形成され、プリンタ部4で記録された記録用紙100が排出される排出部6と、排出部6に設けられ、通信端末200を設置可能な端末設置部39と、端末設置部39に設置された通信端末200と近距離無線通信によって通信可能なアンテナ41と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】記録装置1は、プリンタ筐体2と、プリンタ筐体2内に配置され、記録用紙100に記録を行うプリンタ部4と、プリンタ筐体2内に形成され、プリンタ部4で記録された記録用紙100が排出される排出部6と、排出部6に設けられ、通信端末200を設置可能な端末設置部39と、端末設置部39に設置された通信端末200と近距離無線通信によって通信可能なアンテナ41と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、被記録媒体に文字や画像などを記録する記録装置に関する。
被記録媒体に文字や画像などを記録する記録装置の分野において、近年、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信によって、別の通信端末とのデータ通信が可能に構成されたものが提案されている。
例えば、特許文献1に記載のコピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能を備えた記録装置(複合機)は、通信端末(ICカード)と通信可能なカードリーダライタを備えており、通信端末と近距離無線通信により無線通信を行う。記録装置は、通信端末と無線通信を行うことにより、通信端末内に記憶されている記録装置へのログイン情報等のデータを取得可能となっている。
特許文献1に記載の記録装置のように、通信端末と近距離無線通信を行う記録装置においては、通信端末と記録装置とを近づけるため、記録装置の上面に端末を設置できれば、通信端末と記録装置との通信が確実となって好ましい。しかしながら、一般的な記録装置の上面には、操作パネルやスキャナ等が配置されており、通信端末を設置可能な場所を確保することが難しい。また、無理に設置場所を確保しようとすると装置が大型化する。
本発明の目的は、記録装置を大型化することなく通信端末の設置スペースを確保することを目的とする。
第1の発明に係る記録装置は、筐体と、前記筐体内に配置され、被記録媒体に記録を行う記録部と、前記筐体内に形成され、前記記録部で記録された前記被記録媒体が排出される排出部と、前記排出部に設けられ、通信端末を設置可能な端末設置部と、前記端末設置部に設置された前記通信端末と近距離無線通信によって通信可能な通信部と、を備えていることを特徴とする。
本発明では、被記録媒体が排出される排出部に、通信端末を設置可能な端末設置部が設けられている。排出部は、被記録媒体が排出され、且つ、排出された被記録媒体をユーザが取り出しやすいように、手前側(ユーザ側)に大きく開口している。従って、このような排出部に、ユーザが通信端末を設置することは容易である。そして、排出部に端末設置部が設けられることによって、空いているスペースを有効に利用し、記録装置を大型化することなく通信端末の設置スペースを確保可能である。
第2の発明に係る記録装置は、第1の発明に係る記録装置において、前記端末設置部は、前記記録部で記録された前記被記録媒体が載置される前記排出部の排出面に設けられていることを特徴とする。
本発明によると、端末設置部が、記録部で記録された被記録媒体が載置される排出部の排出面に設けられているから、ユーザが通信端末を設置することが容易である。
第3の発明に係る記録装置は、第2の発明に係る記録装置において、前記端末設置部は、前記排出部の排出面に形成された、前記通信端末を収容可能な凹部であることを特徴とする。
本発明によると、通信端末が、排出部の排出面に形成された凹部に収容されるため、排出面に沿って排出される被記録媒体が、通信端末に接触しにくい。
第4の発明に係る記録装置は、第2の発明に係る記録装置において、前記端末設置部は、前記排出部の排出面の、前記被記録媒体の排出方向と直交する前記被記録媒体の幅方向における端側の領域に形成され、且つ、前記被記録媒体の排出方向に沿って延びる溝であることを特徴とする。
本発明によると、端末設置部が、排出部の排出面の、被記録媒体の排出方向と直交する被記録媒体の幅方向における端側の領域に形成され、且つ、被記録媒体の排出方向に沿って延びる溝であることから、通信端末が平たい形状である場合、排出部の端部に形成された溝に、通信端末を立てた状態で差し込むことで、通信端末を、排出部の内側面に沿って配置することができる。従って、排出される被記録媒体が、通信端末に接触しにくい。
第5の発明に係る記録装置は、第2の発明に係る記録装置において、前記端末設置部は、前記排出部の排出面から離れた位置に設けられていることを特徴とする。
本発明によると、端末設置部が、排出部の排出面から離れた位置に設けられていることから、通信端末が排出部の排出面から離れた位置に設置されるため、排出面に沿って排出される被記録媒体が、通信端末に接触しにくい。
第6の発明に係る記録装置は、第1〜第5の発明に係るいずれかの記録装置において、前記排出部の上方に、操作パネルと、この操作パネルを制御するパネル制御基板と、が配置され、前記パネル制御基板に、前記通信部が配置されていることを特徴とする。
本発明によると、通信端末が設置される排出部の上方に、パネル制御基板が配置され、パネル制御基板に通信部が配置されることから、通信端末と通信部との間の通信を良好に行うことができる。また、通常、パネル制御基板は、操作パネルの裏側に位置する。つまり、操作パネルは、パネル制御基板を挟んで、通信端末と反対側に位置する。従って、パネル制御基板に設けられた通信部と通信端末との無線通信が、導電体を多数含む操作パネルによって妨げられない。
第7の発明に係る記録装置は、第1〜第6の発明に係るいずれかの記録装置において、前記排出部には、この排出部から前記被記録媒体の排出側へ飛び出る補助トレイが設けられ、前記補助トレイの上面が、前記通信端末が設置される前記端末設置部であることを特徴とする。
本発明によると、補助トレイの上面が、通信端末が設置される端末設置部であるから、排出部から飛び出た補助トレイに、通信端末が設置されることで、通信端末によって、排出部から排出されてきた被記録媒体が、外に飛び出すことが確実に防止される。
第8の発明に係る記録装置は、第7の発明に係る記録装置において、前記補助トレイに、前記通信部が設けられていることを特徴とする。
本発明によると、補助トレイに通信部が設けられているから、補助トレイに設置された通信端末と通信部との距離が非常に短くなり、無線通信を良好に行うことができる。
第9の発明に係る記録装置は、第1〜第8の発明に係るいずれかの記録装置において、前記端末設置部の位置を示すマークが付されていることを特徴とする。
本発明によると、端末設置部の位置を示すマークが付されていることから、ユーザが、通信端末を設置する場所を容易に認識できる。
本発明によれば、被記録媒体が排出される排出部に、通信端末を設置可能な端末設置部が設けられている。排出部は、被記録媒体が排出され、且つ、排出された被記録媒体をユーザが取り出しやすいように、手前側(ユーザ側)に大きく開口している。従って、このような排出部に、ユーザが通信端末を設置することは容易である。そして、排出部に端末設置部が設けられることによって、空いているスペースを有効に利用し、記録装置を大型化することなく通信端末の設置スペースを確保可能である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの斜視図である。なお、図1に示される、インクジェットプリンタが使用されるときの設置状態において、上下、左右、前後の各方向が定義されている。図2は、インクジェットプリンタの正面図、図3は、図2のI-I線におけるインクジェットプリンタの断面図、図4は、図3のII-II線におけるインクジェットプリンタの断面図である。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1(記録装置)は、合成樹脂材料で形成されたプリンタ筐体2(筐体)と、このプリンタ筐体2に回動自在に取り付けられたカバー3と、を有する。プリンタ筐体2の前方には、プリンタ筐体2の上壁2a、側壁2b、2c、底壁2dによって囲まれた開口が形成されている。図3に示すように、上壁2aの上面には、インクジェットプリンタ1の制御に関するさまざまな回路が組み込まれた制御基板29が、水平な姿勢で配置されている。なお、図4においては、上壁2a、制御基板29を省略して図示している。
図3、図4に示すように、プリンタ筐体2には、記録用紙100(被記録媒体)に画像等を記録するプリンタ部4(記録部)と、プリンタ部4に記録用紙100を供給する給紙機構5と、プリンタ部4で記録された記録用紙100が排出される排出部6と、プリンタ部4のインクジェットヘッド18のメンテナンスを行うメンテナンスユニット7と、記録用紙に記録された画像や文字などを読み取るスキャナ部8と、が収容されている。また、プリンタ筐体2の上面の前方には、ユーザによるインクジェットプリンタ1の各種操作を受け付けるための操作パネル9が配置されている。なお、各部の構成については後述する。
図1、図4に示すように、プリンタ筐体2の前面の右端には、開閉蓋10が取り付けられ、この開閉蓋10の後方にインクカートリッジ11が装着されるホルダ12が配置されている。このホルダ12は、4つのカートリッジ装着部12aを有し、これら4つのカートリッジ装着部12aには、4色(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(BK))のインクをそれぞれ貯留する4つのインクカートリッジ11が、前方からそれぞれ取り外し可能に装着される。
図1に示すように、カバー3は、プリンタ筐体2の上方において、プリンタ筐体2の上面を覆うように、プリンタ筐体2の操作パネル9よりも後方に配置されている。また、カバー3は、その後端部に設けられた図示しない回転軸を介してプリンタ筐体2に取り付けられており、回転軸を中心に、プリンタ筐体2に対して上下に回動自在となっている。
図3に示すように、給紙機構5は、プリンタ筐体2に装着される給紙カセット15と、この給紙カセット15から記録用紙100を取り出すピックアップローラ16と、を有する。給紙カセット15は、積み重ねられた記録用紙100を保持するメイントレイ15aと、このメイントレイ15aの上方に設けられ、後述のプリンタ部4によって記録された記録用紙100が排出される排紙トレイ15bと、を有する。ピックアップローラ16は、メイントレイ15aの上方に配置され、プリンタ筐体2に設けられた回転軸を中心に回転自在に構成されており、給紙モータ80(図6参照)によって駆動されることによって給紙カセット15のメイントレイ15aから記録用紙100を1枚ずつ取り出す。ピックアップローラ16によって取り出された記録用紙100は、給紙カセット15の先端部に設けられた傾斜面15cに沿って上方へ押し上げられ、プリンタ部4に供給される。
図3、図4に示すように、プリンタ部4は、プリンタ筐体2内に配置され、記録用紙100に記録を行う。プリンタ部4は、給紙機構5の上方に配置されている。また、プリンタ部4は、左右方向(走査方向)に往復移動可能なキャリッジ17、キャリッジ17に搭載されたインクジェットヘッド18、記録用紙100を水平面に沿って前方(排出方向)に搬送する搬送機構19等を有する。
プリンタ筐体2内には、記録用紙100を支持するプラテン20が水平な姿勢で設置されている。このプラテン20の上方には、走査方向に平行に延びる2つのガイドレール21、22が設けられている。そして、キャリッジ17は、キャリッジ駆動モータ78(図6参照)によって駆動されることによって、プラテン20上の記録用紙100と対向する領域において、2本のガイドレール21、22に沿って走査方向(左右方向)に移動する。
また、インクジェットヘッド18は、プラテン20との間に隙間を有する状態でキャリッジ17の下部に取り付けられている。このインクジェットヘッド18の下面は複数のノズル23が開口した液滴噴射面18aとなっている。また、複数のノズル23は排出方向に沿って配列されて、4色のインク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)をそれぞれ噴射する4列のノズル列を構成している。また、キャリッジ17に搭載されたインクジェットヘッド18は、上述したホルダ12とそれぞれチューブ(不図示)によって接続されており、ホルダ12に装着された4つのインクカートリッジ11に貯留された4色のインクが、チューブを介してインクジェットヘッド18にそれぞれ供給される。
また、インクジェットヘッド18は、キャリッジ17とともに、プラテン20上を搬送される記録用紙100と対向する範囲だけでなく、この範囲から左右外側に外れた位置まで移動可能である。特に、図4に示すように、記録用紙100と対向する範囲よりも右側の位置は、インクジェットヘッド18を使用しないときにキャリッジ17が待機する待機位置であり、待機位置に到達したときに、下側に配置されている後述のメンテナンスユニット7と対向するようになっている。
搬送機構19は、プラテン20及びキャリッジ17を挟むように前後に配置された2つの搬送ローラ対24、25を有する。これらの搬送ローラ対24、25は、搬送モータ79(図6参照)によってそれぞれ駆動され、インクジェットヘッド18とプラテン20の間において、記録用紙100を前方(排出方向)へ搬送する。
以上のとおり説明したプリンタ部4は、プラテン20上の記録用紙100に対して、キャリッジ17を走査方向(左右方向)に移動させつつインクジェットヘッド18からインクを噴射させる一方で、2つの搬送ローラ対24、25によって記録用紙100を排出方向に搬送することにより、記録用紙100に所望の画像や文字などを記録するように構成されている。
図1〜図3に示すように、プリンタ筐体2の前方であって、操作パネル9の下方には、上壁2a、側壁2b、2c、底壁2dによって囲まれた上述の開口が形成されている。この開口の下部の底面2d上に給紙カセット15が装着される。給紙カセット15は、プリンタ筐体2に対して取り外し可能となっている。排出部6は、この給紙カセット15上面の排紙トレイ15b(排出面)、並びに、排紙トレイ15b及びプリンタ筐体2の上壁2a、側壁2b、2cにより囲まれた、給紙カセット15上方の開口部分である。プリンタ部4で記録された記録用紙100は、搬送ローラ対24、25により前方に搬送され、排出部6の排紙トレイ15bに載置される。このように、排出部6は、プリンタ筐体2内に形成され、排出部6に、プリンタ部4で記録された記録用紙100が排出される。この排出部6の前方から、ユーザは、排紙トレイ15bに載置された記録用紙100を取り出すことができる。
図4に示すように、メンテナンスユニット7は、プラテン20の右側の位置、すなわち、待機位置において待機しているインクジェットヘッド18と対向する位置に配置されている。このメンテナンスユニット7は、インクジェットヘッド18の液滴噴射面18aに密着することによって複数のノズル23の開口を覆うキャップ部材26、キャップ部材26により覆われた複数のノズル23からキャップ部材26へインクを強制的に排出する吸引ポンプ27、液滴噴射面18aに付着したインクを拭き取るワイパー28等を有する。
図3に示すように、スキャナ部8は、左右方向に往復移動可能なキャリッジ30と、キャリッジ30に搭載されたイメージスキャナ31と、を有している。プリンタ筐体2内の上部には、走査方向(左右方向)に平行に延びるガイドレール32が設けられている。そして、キャリッジ30は、キャリッジ駆動モータ(不図示)によって駆動されることによって、プリンタ筐体2内の開口13に嵌め込まれた板部材14と対応する領域においてガイドレール32に沿って走査方向(左右方向)に移動するとともに、イメージスキャナ31により記録用紙100がスキャンされる。すなわち、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、プリント、スキャン、コピーなどを実行可能な複合機として構成されている。
図1、図3に示すように、操作パネル9は、プリンタ筐体2の上面の前方、且つ、排出部6の上方に設けられており、各種の操作ボタン33〜36やタッチパネル式の液晶ディスプレイ37などを有している。液晶ディスプレイ37は、各種の情報を表示し、ユーザは、この液晶ディスプレイ37を操作して、インクジェットプリンタ1に各種動作を指示することが可能である。この操作パネル9には、液晶ディスプレイ37等の導電体が多数配置されている。この操作パネル9の下方には、図3に示すように、操作パネル9を制御するパネル制御基板38が設けられている。パネル制御基板38には、操作パネル9を制御するためのパネル制御回路81(図6参照)等が組み込まれている。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、携帯電話やスマートフォン等の通信端末200と、近距離無線通信の一種である、NFCによる通信を行い、通信端末200から画像や文字などの記録データの受信が可能となっている。以下、近距離無線通信に関連するインクジェットプリンタ1の構成について説明する。
図1〜図4に示すように、排出部6には、通信端末200を設置可能な端末設置部39が設けられている。具体的には、端末設置部39は、図5にも示すように、プリンタ部4で記録された記録用紙100が載置される排紙トレイ15bに設けられた凹部である。また、端末設置部39は、排紙トレイ15bの前端の中央部分に略矩形状に形成されている。また、端末設置部39は、通信端末200を収容可能な広さで、なおかつ、通信端末200が設置された状態で、端末設置部39から通信端末200が上方に突出しない深さとなっている。ユーザは、排出部6前方から、この端末設置部39に通信端末200を容易に設置することができる。給紙カセット15の端末設置部39の下方には、端末設置部39の位置を示すマーク40(本実施形態では矢印)が付されている。
図3に示すように、アンテナ41(通信部)は、端末設置部39に設置された通信端末200とNFCによって通信可能となっている。具体的には、アンテナ41は、ループ状のアンテナであって、パネル制御基板38の下面(裏面)に配置されている。また、アンテナ41は、略水平な姿勢で配置されているパネル制御基板38の下面に配置されることで、ループ部分が水平方向と略平行となっている。また、アンテナ41は、端末設置部39の略直上に配置されており、端末設置部39とアンテナ41との距離Lは、NFCによる最大通信可能距離である10cm以内となっている。通信端末200には、図示しないループ状のアンテナが、そのループ部分が、通信端末200の厚さ方向と直交する方向と略平行となるように内蔵されているから、端末設置部39の水平な底面に通信端末200が設置されると、インクジェットプリンタ1のアンテナ41と通信端末200のアンテナとは、ループ部分が略平行に対向する。
端末設置部39に通信端末200が設置されると、インクジェットプリンタ1側のアンテナ41と通信端末200側のアンテナとの間でNFCによる通信が行われる。詳細には、インクジェットプリンタ1側のループ状のアンテナ41と通信端末のループ状のアンテナの、一方のアンテナから磁界が発生すると、電磁誘導によって他方のアンテナに誘導電流が生じることによって、一方のアンテナから他方のアンテナによりデータが受信される。そして、双方のアンテナの送信(磁界発生)と受信(誘導電流発生)の機能を交互に切り換えることによって、インクジェットプリンタ1と通信端末200の間での双方向通信が可能となる。
次に、インクジェットプリンタ1の電気的な構成について説明する。図6は、インクジェットプリンタ1の電気的構成を概略的に示すブロック図である。インクジェットプリンタ1の動作を制御する制御基板29は、外部装置であるPC300と、入出力インターフェース(I/F)71を介してデータ通信可能に接続されており、PC300から、記録する画像や文字などの記録データが入力される。また、制御基板29には、パネル制御回路81が組み込まれたパネル制御基板38が接続されており、操作パネル9からの各種操作が、パネル制御回路81を介して、インクジェットプリンタ1の動作に関する各種信号として制御基板29に入力される。
制御基板29には、受信した記録データに基づいてインクジェットヘッド18等を有するプリンタ部4の記録動作を制御する記録制御回路72、給紙機構5による給紙動作を制御する給紙制御回路73、メンテナンスユニット7によるメンテナンス動作を制御するメンテナンス制御回路74、スキャナ部8による記録用紙のスキャンを制御するスキャナ制御回路75、通信端末200とのNFCによるデータ通信を制御する通信制御回路76等、種々の回路が組み込まれている。
以下、通信制御回路76によって制御されるNFCによる通信(記録データの受信)について説明する。通信制御回路76は、アンテナ41の通信モジュール41aと接続されている。インクジェットプリンタ1において、NFCによる通信端末200との通信は、ユーザが操作パネル9の液晶ディスプレイ37を操作して所定の指令を入力することによって開始される。通信開始の指令が入力されると、通信制御回路76は、通信端末200と通信を行う。このとき、ユーザによって通信端末200が端末設置部39に設置され、通信端末200との通信が正常であれば、そのまま記録データの受信が完了する。一方、所定の時間経過しても、通信端末200との通信が正常でなければ、液晶ディスプレイ37に通信が正常ではない旨のメッセージを表示させる。このようにして、アンテナ41によって受信された記録データは、PC300から受信した記録データと同様に、通信制御回路76から記録制御回路72へ送られ、この記録データに基づいてプリンタ部4による記録動作が制御される。
以上説明した本実施形態に係る記録装置1は、プリンタ筐体2と、プリンタ筐体2内に配置され、記録用紙100に記録を行うプリンタ部4と、プリンタ筐体2内に形成され、プリンタ部4で記録された記録用紙100が排出される排出部6と、排出部6に設けられ、通信端末200を設置可能な端末設置部39と、端末設置部39に設置された通信端末200と近距離無線通信によって通信可能なアンテナ41と、を備えている。
このように構成された本実施形態に係る記録装置1では、記録用紙100が排出される排出部6に、通信端末200を設置可能な端末設置部39が設けられている。排出部6は、記録用紙100が排出され、且つ、排出された記録用紙100をユーザが取り出しやすいように、手前側(ユーザ側)に大きく開口している。従って、このような排出部6に、ユーザが通信端末200を設置することは容易である。そして、排出部6に端末設置部39が設けられることによって、空いているスペースを有効に利用し、装置を大型化することなく通信端末200の設置スペースを確保可能である。また、通信端末200は、大きく開口した排出部6に設置されるため、ユーザから通信端末200を視認しやすく、通信端末200を端末設置部39に置き忘れることを防止することができる。
また、端末設置部39が、プリンタ部4で記録された記録用紙100が載置される排出部6の排紙トレイ15bに設けられているから、ユーザが通信端末200を設置することが容易である。
また、端末設置部39が、排出部6の排紙トレイ15bに形成された、通信端末200を収容可能な凹部であるから、通信端末200が、排出部6の排紙トレイ15bに形成された凹部に収容されるため、排出される記録用紙100が、通信端末200に接触しにくい。
また、排出部の上方6に、操作パネル9と、この操作パネル9を制御するパネル制御基板38と、が配置され、パネル制御基板38に、アンテナ41が配置されているから、通信端末200とアンテナ41との間の通信を良好に行うことができる。また、パネル制御基板38は、操作パネル9の裏側に位置する。つまり、操作パネル9は、パネル制御基板38を挟んで、通信端末200と反対側に位置する。従って、パネル制御基板38に設けられたアンテナ41と通信端末200との無線通信が、多数の導電体を含む操作パネル9によって妨げられない。
また、端末設置部39の位置を示すマーク40が付されているから、ユーザが、通信端末200を設置する場所を容易に認識できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
一変形例に係る記録装置においては、図7に示すように、端末設置部42は、排出部6の排紙トレイ15bから離れた位置に設けられている。具体的には、端末設置部42は、排紙トレイ15bの上方において、プリンタ筐体2の側壁2bから水平方向に延びた排出部6に設けられた台であって、通信端末200をこの台上に設置可能となっている。この変形例によれば、端末設置部42が、排出部6の排紙トレイ15bから離れた位置に設けられているから、通信端末200が排出部6の排紙トレイ15bから離れた位置に設置されるため、排紙トレイ15bに沿って排出される記録用紙100が、通信端末200に接触しにくい。また、パネル制御基板38に設けられたアンテナ41との距離が、上述の実施形態に比べて短くなるため、アンテナ41と通信端末200との無線通信が良好となる。
他の変形例に係る記録装置においては、図8及び図9に示すように、端末設置部43は、排出部6の排紙トレイ15bの、記録用紙100の排出方向と直交する記録用紙100の幅方向における端側の領域に形成され、且つ、記録用紙100の排出方向に沿って延びる溝である。この場合、アンテナ41は、端末設置部43と平行に設けられる。例えば、アンテナ41は、インクカートリッジ11を制御するカートリッジ制御回路(不図示)が組み込まれるカートリッジ制御基板(不図示)やプリンタ筐体2の側面に端末設置部43と平行に設けることができる。この変形例によれば、平たい形状の通信端末200を、排出部6の端部に形成された溝に、通信端末200を立てた状態で差し込むことで、通信端末200を、排出部6の内側面に沿って配置することができる。従って、排出される記録用紙100が、通信端末200に接触しにくい。
他の変形例に係る記録装置においては、図10に示すように、補助トレイ44の上面が、通信端末200が設置される端末設置部45となっている。補助トレイ44は、排出部6の排紙トレイ15bから記録用紙100の排出側へ飛び出るようになっている。具体的には、補助トレイ44は、後端部に設けられた図示しない回転軸を介して排紙トレイ15bに取り付けられており、回転軸を中心に回転して、排紙トレイ15bから記録用紙100の排出側へ飛び出る。この補助トレイ44により、排出側へ排出された記録用紙100が排出部6から飛び出ることが防止される。この場合、アンテナ41は、補助トレイ44に設けられている。この変形例によれば、補助トレイ44の上面が、通信端末200が設置される端末設置部45であるから、排出部6から飛び出た補助トレイ44に、通信端末200が設置されることで、通信端末200によって、排出部6から排出されてきた記録用紙100が、外に飛び出すことがより確実に防止される。また、補助トレイ44にアンテナ41が設けられているから、補助トレイ44に設置された通信端末200とアンテナ41との距離が非常に短くなり、無線通信を良好に行うことができる。なお、この変形例においては、補助トレイ44は、排紙トレイ15bに回転可能に設けられているが、補助トレイは、排紙トレイ15bに摺動可能に設けられ、前方へ引き出し可能となっている構成であってもよい。
なお、端末設置部は、給紙カセット15の内部であって、メイントレイ15aの上面に設けられてもよい。この場合、アンテナ41は、メイントレイ15aに設けられる。
また、アンテナ41は通信モジュール41aと接続されることから、基板(上述の実施形態では、パネル制御基板38)上に設けられることが好ましい。ここで、アンテナ41を設置するために、アンテナ41の専用基板を設けると、コストの増加、装置の大型化等の面から好ましくない。このため、インクカートリッジ基板上(上述の変形例)や、制御基板29上に配置されることが好ましい。制御基板29にアンテナ41を設けた場合、その下方の位置において、排紙トレイ15bに端末設置部を設ければよい。
また、上述の実施形態においては、NFCにより、インクジェットプリンタ1と通信端末200間で近距離無線通信を行っているが、NFCに限られず、RFID等により、近距離無線通信を行う構成であってもよい。また、通信端末は、携帯電話やスマートフォン等に限らず、ICカード、ICタグ等であってもよい。また、近距離無線通信により通信されるデータは、記録データに限らず、例えばインクジェットプリンタへのログイン情報等のデータであってもよい。
また、上述の実施形態においては、給紙カセット15の上面が排紙トレイ15bとなっているが、給紙カセットと排紙トレイが一体ではなく、給紙カセットと排紙トレイが離れた位置に設けられており、給紙カセットの上面が排紙トレイとなっていなくてもよい。
また、上述の実施形態においては、インクジェットプリンタ1は、インクジェット方式の記録装置となっているが、記録方式は、インクジェット方式に限られず、レーザー方式、LED方式等であってもよい。また、インクジェット方式においても、ライン型のインクジェット方式であってもよい。
1 インクジェットプリンタ(記録装置)
2 プリンタ筐体(筐体)
3 カバー
4 プリンタ部(記録部)
5 給紙機構
6 排出部
7 メンテナンスユニット
8 スキャナ部
9 操作パネル
15 給紙カセット
15a メイントレイ
15b 排紙トレイ(排出面)
38 パネル制御基板
39 端末設置部
40 マーク
41 アンテナ(通信部)
76 通信制御回路
100 記録用紙(被記録媒体)
200 通信端末
2 プリンタ筐体(筐体)
3 カバー
4 プリンタ部(記録部)
5 給紙機構
6 排出部
7 メンテナンスユニット
8 スキャナ部
9 操作パネル
15 給紙カセット
15a メイントレイ
15b 排紙トレイ(排出面)
38 パネル制御基板
39 端末設置部
40 マーク
41 アンテナ(通信部)
76 通信制御回路
100 記録用紙(被記録媒体)
200 通信端末
Claims (9)
- 筐体と、
前記筐体内に配置され、被記録媒体に記録を行う記録部と、
前記筐体内に形成され、前記記録部で記録された前記被記録媒体が排出される排出部と、
前記排出部に設けられ、通信端末を設置可能な端末設置部と、
前記端末設置部に設置された前記通信端末と近距離無線通信によって通信可能な通信部と、
を備えていることを特徴とする記録装置。 - 前記端末設置部は、前記記録部で記録された前記被記録媒体が載置される前記排出部の排出面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記端末設置部は、前記排出部の排出面に形成された、前記通信端末を収容可能な凹部であることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記端末設置部は、前記排出部の排出面の、前記被記録媒体の排出方向と直交する前記被記録媒体の幅方向における端側の領域に形成され、且つ、前記被記録媒体の排出方向に沿って延びる溝であることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記端末設置部は、前記排出部の排出面から離れた位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記排出部の上方に、操作パネルと、この操作パネルを制御するパネル制御基板と、が配置され、
前記パネル制御基板に、前記通信部が配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の記録装置。 - 前記排出部には、この排出部から前記被記録媒体の排出側へ飛び出る補助トレイが設けられ、
前記補助トレイの上面が、前記通信端末が設置される前記端末設置部であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の記録装置。 - 前記補助トレイに、前記通信部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
- 前記端末設置部の位置を示すマークが付されていることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の記録装置。
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---|---|---|---|
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JP2012139682A JP2014004687A (ja) | 2012-06-21 | 2012-06-21 | 記録装置 |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016110921A1 (ja) * | 2015-01-06 | 2016-07-14 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置 |
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CN113147181A (zh) * | 2020-01-23 | 2021-07-23 | 精工爱普生株式会社 | 记录装置 |
-
2012
- 2012-06-21 JP JP2012139682A patent/JP2014004687A/ja active Pending
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CN113147181B (zh) * | 2020-01-23 | 2023-11-17 | 精工爱普生株式会社 | 记录装置 |
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